図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2019年2月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題・解決手段

関節の第1の骨(2)を前記関節の第2の骨(1)から離間させ、第1の骨に対して第2の骨の並進運動を可能にする、哺乳類骨関節(3)用のインプラント(30)が記載されている。インプラントは、(a)前記第2の骨の端部と係合するように構成された遠位部31と、(b)前記第2の骨の端部の非係合当接のために構成されたプラットフォーム15を有する近位部34と、(c)前記遠位端と前記近位端との間に設けられて、前記第1および第2の骨の制御された関節を可能にする、関節継手(10,16)とを備えている。前記骨当接プラットフォームは、前記第1の骨の端部に対して合致して平行移動するように成形されている。本発明のインプラントを形成するための組立用キット、および骨関節における変形性関節症治療するためのインプラントの使用も記載されている。

概要

背景

関節置換術は、一般的に全関節形成術半関節形成術の2つの技法に分けられる。全関節形成術の技法は、一般に、関節の両側を置換し、例えば、全股関節置換は、ボールおよびステムを含む大腿骨構成要素関節接合する寛骨臼カップから構成される。半関節形成術は、一般に関節の片側のみを置換する。再び股関節を一例として使用すると、半股関節形成術は、天然の寛骨臼カップを使用して、人工のボールおよびステムを関節接合する。他の例には、半関節形成術が上腕骨関節面のみを置換する一方、上腕骨および肩甲骨の両方の関節面に代わる全関節形成術が行われる肩が含まれる。

いくつかの関節では、上述の2つのボールおよびソケット型関節よりも複雑な生体力学により、全関節形成術および半関節形成術の両方の技法が用いられており、成功している。複雑な生体力学を有する関節の一例は、親指の第1の手根中手骨関節である。この関節は、大菱形骨と第1の中手骨とから構成されている。この関節が動いている間、中手骨は大菱形骨に関して以下のように動く。湾曲および伸長外転および内転内部回転および外部回転が含まれる。中手骨はまた、大菱形骨を横切って並進する。親指の動きは、どの動きが行われているかに応じて、これらの動きのいずれかまたは全てを異なる比率で組み合わせることによって可能になる。

親指の動きは、筋肉の活動の組み合わせによって決定され、それによる上述のような骨の動きの組み合わせによって親指の回転軸は必ずしも同じ場所にあるとは限らないことが分かっている。親指関節の回転軸は、親指の動きに応じて動く。外転−内転運動中の回転軸は中手骨の基部内にあり、湾曲−伸長中の回転軸は大菱形骨内にある。真の意味では、関節の回転軸は、骨の動きの割合に従って、これら2つの点の間を移動する。

CMC関節の鞍形状が関節の運動広い範囲および機能性に大きく関与しているが、対応する複雑な生体力学は、この関節のために設計された、全関節形成術および半関節形成術のインプラントの両方の高い失敗率の主な原因の1つと考えられている。この可動性の高い関節はまた、不安定性および変形性関節症になり易くする。

インプラントの高い故障率に関して理論化された他の重要な原因は、つまむ、つかむ、またはねじる等、親指の力強い動きの間に関節を通って伝達される大きな力である。CMCジョイントを介して伝達される力は、指の先端に加えられる力の最大10倍であることが示されている。

CMC関節のための現在の全関節形成術インプラントは、大菱形骨内に1つの部分のインプラントを必要とするので、このタイプの設計のための共通の故障メカニズムは、カップおよびソケットのような大菱形骨要素の沈下または故障である。ソケットを大菱形骨に配置することによって、すべての動作の回転点が現在1点に制限されるが、天然の関節では大菱形骨と中手骨との間で回転軸が移動することが知られている。大菱形骨はまた、カップおよびソケットの配置を可能にするために外科的に切除されなければならず、利用可能な使用可能骨ストックを減少させる。したがって、回転点を自然に移動する回転軸の外側の1つの位置に制限し、この点を低品質の限定された骨に配置し、この応力点に相当量倍力を加えることによって、全関節形成術のボールおよびソケット要素の故障は一般的な故障メカニズムであることは驚くべきことではない。

大菱形骨に回転点を配置する必要性を回避し、その代りに中手骨の関節面のみを修正するために、半関節形成術の技法が開発されている。これらの技法は、全関節形成術よりもインプラントの生存率有意差はなく、臨床的には限定的な成功しか有していない(Kurkhaug , Lie SA、Havelin LI, Hove LM, Hallan G. The results of 479 carpometacarpal joint replacement reported in the Norwegian Arthroplasty Register.Journal of Hand Surgery(E)2014 39(8):819−825)。これらの半関節形成術インプラントは、1つのブロックである、すなわち一体化されているので、インプラントの移動中にインプラントに大菱形骨から加えられる力は、インプラントのステムに伝達される傾向がある。これは、ステムの弛緩およびインプラントの失敗を引き起こしている(Naidu SH, Kulkarni N, Saunders M, Titanium Basal Joint Arthroplasty: A Finite Element Analysis and Clinical Study, The Journal if Hand Surgery. 2006 31(5)760−765)。1つのブロックの半関節形成術装置はUS8303664に記載されている。

半関節形成術の技法は、一般的に、インプラントを収容するために、大菱形骨を特定の形状に変形または再形成することを含む。これは、大菱形骨の完全性を損なう。半関節形成術の技法の別の失敗モードは、脱臼、すなわち外科的に再建された大菱形骨からのインプラントの脱臼である(Pritchett JW, Habryl LS, A Promising Thumb Basal Joint Hemiarthroplasty for Treatment of Trapeziometacarpal Osteoarthritis. Clinical Orthopaedics and Related Research. 2012;470(10):2756−2763;Martinez de Aragon JS. Early Outcomes of Pyrolytic Carbon Hemiarthroplasty for the Treatment of Trapezial−Metacarpal Arthritis Journal of Hand Surgery, Volume 34, Issue 2, 205−212)。

概要

関節の第1の骨(2)を前記関節の第2の骨(1)から離間させ、第1の骨に対して第2の骨の並進運動を可能にする、哺乳類骨関節(3)用のインプラント(30)が記載されている。インプラントは、(a)前記第2の骨の端部と係合するように構成された遠位部31と、(b)前記第2の骨の端部の非係合当接のために構成されたプラットフォーム15を有する近位部34と、(c)前記遠位端と前記近位端との間に設けられて、前記第1および第2の骨の制御された関節を可能にする、関節継手(10,16)とを備えている。前記骨当接プラットフォームは、前記第1の骨の端部に対して合致して平行移動するように成形されている。本発明のインプラントを形成するための組立用キット、および骨関節における変形性関節症を治療するためのインプラントの使用も記載されている。 F

目的

この関節内に埋め込まれた任意のデバイスは、相当量の生理学圧縮力の下にあると予想されるので、この動的再構成は、有意義生体力学的または臨床的インパクトを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

哺乳類の第1の手根中手関節(3)のインプラント(30,5)であって、前記関節の第1の中手骨(1)から前記関節の大菱形骨(2)を離間させるとともに、前記第1の中手骨を前記大菱形骨に対して並進運動を可能にする、インプラント(30,5)において、(a)前記第1の中手骨の端部と係合するように構成された遠位部(31,6)と、(b)前記大菱形骨の端部が非係合当接してその上を並進運動するように構成された、湾曲した鞍形プラットフォーム(15)を有する近位部(34)と、(c)前記遠位部と前記近位部との間に設けられ、前記大菱形骨および前記第1の中手骨の制御された関節運動を可能にする関節結合(10,16)とを備えた、インプラント。

請求項2

請求項1に記載のインプラントにおいて、前記関節結合は、ボールおよびソケット関節(10,16)である、インプラント。

請求項3

請求項1に記載のインプラントにおいて、前記ソケット(16)は、前記髄内遠位部(31)内に収容された、インプラント。

請求項4

請求項2または3に記載のインプラントにおいて、前記ソケット(16)は、前記髄内遠位部(31)の掌側に向かってオフセットしている、インプラント。

請求項5

請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、前記遠位部は、髄腔内に締り嵌めするように構成された髄内ステムを備えた、インプラント。

請求項6

請求項2乃至5のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、前記ソケットの前記関節面耐摩耗ライナ(12)を備えた、インプラント。

請求項7

請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、前記遠位部および/または前記近位部は、前記大菱形と前記第1の中手骨との間の間隔を変化させるように長さ調節用に構成された、インプラント。

請求項8

請求項7に記載のインプラントにおいて、前記近位部または前記遠位部は、骨当接/係合部、連結部、及び前記骨当接/係合部と前記結合部との間の調節可能スペーサを備えた、インプラント。

請求項9

請求項8に記載のインプラントにおいて、前記調節可能スペーサは、前記骨当接/係合部に螺合し、伸長位置後退位置との間で軸方向に調整可能なステム(9)を備え、前記ステムは、前記第2の骨の長手方向軸にほぼ平行に、または前記第2の骨の前記長手方向軸に対してある角度で、選択的に、前記骨から軸方向に離れるように延びるように構成された、インプラント。

請求項10

請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、前記インプラントは、前記遠位部を含む第1の構成要素と、前記近位部を含む第2の構成要素とを備えたモジュール式インプラントであり、前記第1の構成要素または前記第2の構成要素は、前記関節結合を備え、または前記第1の構成要素は、第2の構成要素は、前記関節結合の一部を備えるとともに、前記第2の構成要素は前記関節結合の別の部分を備えた、インプラント。

請求項11

請求項10に記載のモジュール式インプラントにおいて、一端に第1の骨当接プラットフォームを有し、反対端にボールまたはソケットのうちの1つを有する前記近位部を備えた第1の構成要素と、前記第2の骨と髄内係合するように構成された一端を有する前記遠位部を備えた第2の構成要素と、前記第2の構成要素との係合のために構成された一方の端部および反対端にボールおよびソケットのうちの1つを有する第3のスペーサ構成要素とである3つの構成要素を備えた、モジュール式インプラント。

請求項12

前記関節の第1の骨(2)を前記関節の第2の骨(1)から離間させるとともに、前記第1の骨に対して前記第2の骨の並進運動を可能にする哺乳類の骨関節(3)用のインプラント(30,5)において、(a)前記第2の骨の端部と髄内係合するように構成された第1の部分(31,6)と、(b)前記第1の骨の端部と非係合当接するとともに、その上で並進運動するように構成されたプラットフォーム(15)を有する第2の部分(34)、(c)前記第1の部分と前記第2の部分との間に設けられ、前記第1の骨および前記第2の骨の制御された関節運動を可能にする関節結合(10,16)を備え、前記骨当接プラットフォーム(15)は前記第1の骨の前記端部の天然の形状に適合するように成形された、インプラント(30,5)。

請求項13

請求項12に記載のインプラントにおいて、前記関節結合は、ボールおよびソケット関節(10,16)である、インプラント。

請求項14

請求項13に記載のインプラントにおいて、前記ソケット(16)は、前記第1の部分(31)内に収容された、インプラント。

請求項15

請求項13または14に記載のインプラントにおいて、前記ソケット(16)は、髄内の前記第1の部分(31)の前記長手方向軸線からずれている、インプラント。

請求項16

請求項12乃至15のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、前記第1の部分(31)は、髄腔内に締り嵌めされるように構成された髄内ステムを備えた、インプラント。

請求項17

請求項12乃至16のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、前記骨関節は、鞍状関節、中足指節関節、および関節窩上腕関節から選択される、インプラント。

請求項18

請求項17に記載のインプラントにおいて、前記骨関節は、前記第1の部分(31)が前記第1の中足骨との髄内係合のために構成され、前記第2の部分(34)が前記指骨の近位端の非係合当接のために構成されたプラットフォームを備えた、中足指節関節である、インプラント。

請求項19

請求項17に記載のインプラントにおいて、前記骨関節は第1の手根中手関節であり、前記哺乳類は大菱形骨切除術を受けており、前記第1の部分(31)は前記第1の中手骨と髄内係合するように構成されているとともに、前記第2の部分(34)は細長くなっているとともに、前記舟状骨の近位端の非係合当接のために構成されたプラットフォームを備えた、インプラント。

請求項20

請求項12乃至19のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、前記ボールおよび/またはソケットの前記関節面は、耐摩耗性ライナ(12)を備えた、インプラント。

請求項21

請求項12乃至20のいずれか1項に記載のインプラントにおいて、前記遠位部および/または前記近位部は、前記第1の骨と前記第2の骨との間の間隔を変化させるように長さ調節用に構成された、インプラント。

請求項22

請求項21に記載のインプラントにおいて、前記近位部または前記遠位部は、骨当接/係合部(6)、連結部、および前記骨当接/係合部と前記連結部との間の調節可能スペーサを備えた、インプラント。

請求項23

請求項22に記載のインプラントにおいて、前記調節可能スペーサは、前記骨当接/係合部に螺合し、伸長位置と後退位置との間で軸方向に調整可能なステム(9)を備え、前記ステムは、選択的に、前記第2の骨の長手方向軸にほぼ平行に、または前記第2の骨の前記長手方向軸に対してある角度をなすように、前記骨から軸方向に離れるように延びて構成された、インプラント。

請求項24

請求項12乃至23に記載のインプラントにおいて、前記インプラントは、前記遠位端を含む第1の構成要素と、前記近位端を含む第2の構成要素とを備え、前記第1の構成要素または前記第2の構成要素は前記関節結合を備えた、または、前記第1の構成要素は前記関節結合の一部を備えるとともに前記第2の構成要素は前記関節結合の別の一部を備えた、モジュール式インプラントである、インプラント。

請求項25

請求項24に記載のモジュール式インプラントにおいて、一端に第1の骨当接プラットフォームを有し、反対端にボールまたはソケットのうちの1つを有する前記近位部を備えた第1の構成要素と、前記第2の骨と髄内係合するように構成された一端を有する前記遠位部を備えた第2の構成要素と、前記第2の構成要素との係合のために構成された一方の端部および反対端にボールおよびソケットのうちの1つを有する第3のスペーサ構成要素とである、3つの構成要素を備えた、モジュール式インプラント。

技術分野

0001

本発明は、骨関節、特に手根中手骨関節のインプラントに関する。特に、本発明は、骨関節のためのモジュール式インプラントに関する。本発明はまた、本発明の骨関節インプラントを形成するために組み立てることができる部品キットに関する。本発明はまた、骨関節の間隔を空ける目的のために骨関節に本発明の骨関節インプラントを埋め込むことによって変形性関節症治療する方法または半関節形成術を行う方法に関する。

背景技術

0002

関節置換術は、一般的に全関節形成術と半関節形成術の2つの技法に分けられる。全関節形成術の技法は、一般に、関節の両側を置換し、例えば、全股関節置換は、ボールおよびステムを含む大腿骨構成要素関節接合する寛骨臼カップから構成される。半関節形成術は、一般に関節の片側のみを置換する。再び股関節を一例として使用すると、半股関節形成術は、天然の寛骨臼カップを使用して、人工のボールおよびステムを関節接合する。他の例には、半関節形成術が上腕骨関節面のみを置換する一方、上腕骨および肩甲骨の両方の関節面に代わる全関節形成術が行われる肩が含まれる。

0003

いくつかの関節では、上述の2つのボールおよびソケット型関節よりも複雑な生体力学により、全関節形成術および半関節形成術の両方の技法が用いられており、成功している。複雑な生体力学を有する関節の一例は、親指の第1の手根中手骨関節である。この関節は、大菱形骨と第1の中手骨とから構成されている。この関節が動いている間、中手骨は大菱形骨に関して以下のように動く。湾曲および伸長外転および内転内部回転および外部回転が含まれる。中手骨はまた、大菱形骨を横切って並進する。親指の動きは、どの動きが行われているかに応じて、これらの動きのいずれかまたは全てを異なる比率で組み合わせることによって可能になる。

0004

親指の動きは、筋肉の活動の組み合わせによって決定され、それによる上述のような骨の動きの組み合わせによって親指の回転軸は必ずしも同じ場所にあるとは限らないことが分かっている。親指関節の回転軸は、親指の動きに応じて動く。外転−内転運動中の回転軸は中手骨の基部内にあり、湾曲−伸長中の回転軸は大菱形骨内にある。真の意味では、関節の回転軸は、骨の動きの割合に従って、これら2つの点の間を移動する。

0005

CMC関節の鞍形状が関節の運動広い範囲および機能性に大きく関与しているが、対応する複雑な生体力学は、この関節のために設計された、全関節形成術および半関節形成術のインプラントの両方の高い失敗率の主な原因の1つと考えられている。この可動性の高い関節はまた、不安定性および変形性関節症になり易くする。

0006

インプラントの高い故障率に関して理論化された他の重要な原因は、つまむ、つかむ、またはねじる等、親指の力強い動きの間に関節を通って伝達される大きな力である。CMCジョイントを介して伝達される力は、指の先端に加えられる力の最大10倍であることが示されている。

0007

CMC関節のための現在の全関節形成術インプラントは、大菱形骨内に1つの部分のインプラントを必要とするので、このタイプの設計のための共通の故障メカニズムは、カップおよびソケットのような大菱形骨要素の沈下または故障である。ソケットを大菱形骨に配置することによって、すべての動作の回転点が現在1点に制限されるが、天然の関節では大菱形骨と中手骨との間で回転軸が移動することが知られている。大菱形骨はまた、カップおよびソケットの配置を可能にするために外科的に切除されなければならず、利用可能な使用可能骨ストックを減少させる。したがって、回転点を自然に移動する回転軸の外側の1つの位置に制限し、この点を低品質の限定された骨に配置し、この応力点に相当量倍力を加えることによって、全関節形成術のボールおよびソケット要素の故障は一般的な故障メカニズムであることは驚くべきことではない。

0008

大菱形骨に回転点を配置する必要性を回避し、その代りに中手骨の関節面のみを修正するために、半関節形成術の技法が開発されている。これらの技法は、全関節形成術よりもインプラントの生存率有意差はなく、臨床的には限定的な成功しか有していない(Kurkhaug , Lie SA、Havelin LI, Hove LM, Hallan G. The results of 479 carpometacarpal joint replacement reported in the Norwegian Arthroplasty Register.Journal of Hand Surgery(E)2014 39(8):819−825)。これらの半関節形成術インプラントは、1つのブロックである、すなわち一体化されているので、インプラントの移動中にインプラントに大菱形骨から加えられる力は、インプラントのステムに伝達される傾向がある。これは、ステムの弛緩およびインプラントの失敗を引き起こしている(Naidu SH, Kulkarni N, Saunders M, Titanium Basal Joint Arthroplasty: A Finite Element Analysis and Clinical Study, The Journal if Hand Surgery. 2006 31(5)760−765)。1つのブロックの半関節形成術装置はUS8303664に記載されている。

0009

半関節形成術の技法は、一般的に、インプラントを収容するために、大菱形骨を特定の形状に変形または再形成することを含む。これは、大菱形骨の完全性を損なう。半関節形成術の技法の別の失敗モードは、脱臼、すなわち外科的に再建された大菱形骨からのインプラントの脱臼である(Pritchett JW, Habryl LS, A Promising Thumb Basal Joint Hemiarthroplasty for Treatment of Trapeziometacarpal Osteoarthritis. Clinical Orthopaedics and Related Research. 2012;470(10):2756−2763;Martinez de Aragon JS. Early Outcomes of Pyrolytic Carbon Hemiarthroplasty for the Treatment of Trapezial−Metacarpal Arthritis Journal of Hand Surgery, Volume 34, Issue 2, 205−212)。

発明が解決しようとする課題

0010

2部品の半関節形成装置の特許が知られているが、これらの設計では、動作点の変化を達成するために、2つの部品を互いに対して動的に再構成する必要がある。FR2912051はそのような装置を開示している。この装置は2つの関節点をもたらすが、装置の2つの部分を分離(動的再構成)して(FR2912051の図4に示すように)回転軸の移動を達成する必要がある。この関節内に埋め込まれた任意のデバイスは、相当量の生理学圧縮力の下にあると予想されるので、この動的再構成は、有意義生体力学的または臨床的インパクトを提供する程度まで達成することは不可能になる。

0011

本発明の目的は、上述した課題の少なくとも1つを解消することにある。

課題を解決するための手段

0012

本出願人は、第2の骨の係合用に構成された遠位部、隣接する第1の骨の非係合当接のために構成された近位部、およびインプラントの遠位部と近位部との間に設けられた関節結合を有する骨関節インプラントを提供することによって、従来技術の課題を解消した。インプラント自体に関節連結具(例えば、ボール及びソケット)を設けることは、骨とインプラントとの間の関節連結を提供し、そのような設計に伴う合併症及び故障率を回避するために第1の骨を修正する必要性を回避する。また、第1の骨との非係合当接のためのインプラントの近位部の構成は、第1の骨に関連する第2の骨の並進運動を含む、湾曲伸長関節運動と外転内転関節運動の供給のために最適化され得る関節継手とを提供することのできる、第1の骨と第2の骨との間のより大きな関節運動を可能にする。したがって、本発明のインプラントは、2つの関節点、具体的には第1の骨に対する並進当接、およびインプラントの近位端と遠位端との間の関節継手を提供し、両方の関節点は、インプラントの動的再構成を必要とすることなく、同時におよび独立して機能することができる。これは、回転軸を移動させることができる前にインプラントの2つの部分の動的再構成(すなわち、分離)を必要とする従来技術の半関節形成術形成インプラント(FR2912051)に対して明確な利点を提供し、同時にかつ独立して作用することができる2つの関節点をもたらすことができない。

0013

したがって、第1の態様では、本発明は、関節の第1の骨を関節の第2の骨から離間させ、第1の骨に対して第2の骨を並進運動させる哺乳類の骨関節用インプラントにおいて、(a)第2の骨の端部と髄内係合するように構成された遠位部と、(b)第1の骨の端部とその上の少なくとも部分的な並進運動との非係合当接のために構成された近位部と、(c)第1および第2の骨の制御された関節運動を可能にする遠位端と近位端との間に設けられた関節運動継手とを備えたインプラントを提供する。
一実施形態では、近位部は、第1の骨の端部に適合して移動するように形成された骨当接プラットフォームを含む。

0014

一実施形態では、骨当接プラットフォームは、第1の骨の端部の自然な形状に適合するように成形される。これにより、第1の骨の端部の外科的切除が回避され、インプラントが第1の骨の端部に当接し、第1の骨上でプラットフォームのスライドを可能にする。

0015

一実施形態では、第1の骨の端部は再成形され、骨当接プラットフォームは、第1の骨の再成形端部に適合して再成形端部に対して移動するように成形される。
一実施形態では、大菱形骨の端部/先端部は切除されて平坦な表面を残し、骨当接プラットフォームは平坦である。

0016

一実施形態では、骨関節は鞍関節である。
一実施形態では、鞍関節は親指の基関節であり、遠位部は中手骨の端部と髄内係合するように構成され、近位部は典型的には、大菱形骨の端部の非係合当接、及びその上の少なくとも部分的な並進運動のために構成されている。

0017

一実施形態では、プラットフォームは、親指の基関節の大菱形骨の端部の形状に部分的に一致するのに適した概して鞍形状を有する。
一実施形態では、関節継手はボールおよびソケット関節である。

0018

一実施形態では、遠位(または中間)部はボールを備え、近位部はソケットを備える。
一実施形態では、遠位部はソケットを備え、近位部はボールを備える。一実施形態では、ソケットは遠位部内に配置される。一実施形態では、ソケットの口は、遠位部の近位端と実質的に同一面上にある。一実施形態では、ソケットは、遠位(または中間)部の端部に配置されたソケットライナによって画定される。一実施形態では、ソケットは、遠位部の長手方向軸に対してずれている。一実施形態では、ソケットは、遠位部の長手方向軸に対して、掌側方向にずれている。一実施形態では、ボールおよびソケットは、スナップ嵌め係合するように構成される。

0019

インプラントは、一般に、骨当接プラットフォームの関節面が関節継手から十分に離間して、中手骨の妨げられない関節動作を可能にするのに十分なクリアランスをもたらすように構成される。一実施形態では、骨当接プラットフォームは、ステムによって関節継手の近位部から離間される。

0020

一実施形態では、装置は、関節継手(すなわち、ボールおよびソケット)の関節運動および骨当接プラットフォームの関節運動が、インプラントの動的再構成なしに同時にかつ独立して行われるように構成されている。

0021

一実施形態では、ボールおよび/またはソケットの関節表面は、耐摩耗性ライナを含む。適切な材料の例としては、超高分子量ポリエチレン(Ultra High Molecular Weight High Density Polyethylene; UHMWHDPE);高度に架橋された超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)およびナイロン12を含む。

0022

一実施形態では、遠位部および/または近位部は、第1および第2の骨の間の間隔を変化させるために長さ調節するように構成されている。
一実施形態では、近位端は、骨当接/係合部、連結部、および骨当接/係合部と連結部との間のスペーサ理想的には調整可能なスペーサ)を備えている。

0023

一実施形態では、(追加的には調節可能な)スペーサは、骨当接係合部に螺合し、伸長位置後退位置との間で軸方向に調整可能なステムを含んでいる。
一実施形態では、ステムは、骨から軸方向に離れて、骨の長手方向軸(すなわち、第2の骨)にほぼ平行に延びるように構成されている。

0024

一実施形態では、ステムは、骨に対して斜めの角度で骨から離れるように延びて構成されている。
一実施形態では、インプラントは、遠位部を含む第1の構成要素と、近位部を備えた第2の構成要素とを備えたモジュール式インプラントである。この配置は、患者の要求、例えば必要な間隔、または異なる患者固有の骨ストックに応じて、遠位部を適切な近位部と一致させるための柔軟性を使用者に与えることができる。また、例えば、異なる間隔、異なる第1の骨当接プラットフォーム、異なる関節継手、および異なる第2の骨髄内係合を有する、多数の異なる近位および/または遠位部を備えたキットの提供を可能にする。

0025

一実施形態では、第1または第2の構成要素は、関節継手を備えている。
一実施形態では、第1の構成要素は関節継手の一部を備え、第2の構成要素は関節継手の別の部分を含む。後者の例はボールおよびソケット関節である。

0026

一実施形態では、インプラントは、一端に第1の骨当接プラットフォームを有し、他端にボールまたはソケットを有する近位部を備えた第1の構成要素と、第2の骨と髄内係合するように構成された一端を有する遠位部を備えた第2の構成要素と、第2の構成要素との係合のために構成された一方の端部および反対側の端部にボールおよびソケットのうちの1つを有する第3のスペーサ構成要素とである3つの構成要素を含むモジュール式インプラントである。

0027

一実施形態では、インプラントは、一端に第1の骨当接プラットフォームを有する近位部を備えた第1の構成要素と、第2の骨と髄内係合するように構成された一端、及び、反対側の端部にあるボールまたはソケットのうちの1つを有する遠位端を備えた第2の構成要素と、第2の構成要素との係合のために構成された一方の端部および反対側の端部にボールおよびソケットのうちの1つを有する第3のスペーサ構成要素とである3つの構成要素を備えたモジュール式インプラントである。

0028

一実施形態では、遠位部は、第2の骨とねじ込み髄内係合するように構成されている。したがって、遠位部の端部は、そのような係合を可能にするための雄ねじを含むことができる。他の髄内係合手段は、圧縮を含むことが当業者に知られている。

0029

一実施形態では、インプラントは、第2の骨と係合するための髄内係合ボルト、髄内ボルトと係合するように構成され、関節継手の1つの部分を有するステムと、第1の骨の端部と当節するように構成されているとともにその上で並進運動し、関節継手の第2の部分を有するプラットフォームとを備えたモジュール式インプラントである。

0030

一実施形態では、ステムはボールおよびソケットのうちの一方を備え、プラットフォームはボールおよびソケットの他方を含む。
一実施形態では、ステムはボールを備え、プラットフォームはソケットを備える。

0031

一実施形態では、ステムはソケットを備え、プラットフォームはボールを含む。
一実施形態では、ステムは、軸方向に伸長するように構成されている。
一実施形態では、インプラントは、第2の骨との係合のための、関節継手の一部を有する髄内係合ボルトと、第1の骨の端部および並進運動に当接するように構成されたプラットフォームと、プラットフォームとの係合のための関節継手の一部を有するステムとを備えたモジュール式インプラントである。

0032

一実施形態では、ステムはボールおよびソケットのうちの一方を備え、プラットフォームはボールおよびソケットの他方を含む。
一実施形態では、ステムはボールを備え、プラットフォームはソケットを備えている。

0033

一実施形態では、ボールまたはソケットは、髄内係合ボルト内に配置されている。
本発明はまた、本発明のモジュール式インプラントを形成するために組み立てることができる部品のキットを提供する。

0034

一実施形態では、キットは、複数の異なる第1の構成要素および/または複数の異なる第2の構成要素を備えている。
本発明はまた、本発明のインサートを骨関節内に挿入する工程を含む第1および第2の骨を有する対象者における骨関節の変形性関節症を治療する方法であって、髄内係合用に構成されたインサートの遠位(または第1または中間)部は、第2の骨の髄腔に挿入されて固定され、インサートの近位(または第2のまたは骨当接)部は第1の骨の頂部と非係合的に当接する。

0035

本発明はまた、本発明のインサートを骨関節に挿入する工程を含む第1および第2の骨を有する対象者の骨関節に半関節形成術を実施する方法にも関し、インサートの遠位(または第1または髄内)部は髄内係合用に構成されたインサートの一部は、第2の骨の髄腔に挿入され固定され、インサートの近位(または第2のまたは骨当接)部は第1の骨の端部に非係合的に当接する。

0036

一実施形態では、この方法は、第1および第2の骨を任意に分離し(例えば、開創器を使用して)、第2の骨の近位端に髄腔を形成し、遠位部を少なくとも部分的に(および理想的には完全に)を髄腔内に挿入し、近位部を関節継手によって遠位部に取り付け、第1の骨と第2の骨との分離を解除することを含む方法である。一実施形態では、遠位部は髄腔に完全に挿入される。一実施形態では、ソケットの口は、第2の骨の端と実質的に同一平面上にある。一実施形態では、この方法は、髄腔を形成する前に、第2の骨の端部を切除する(理想的には平坦な近位端面を残す)初期段階を含む。一実施形態では、遠位部は、髄腔内嵌め込みステムを含み、この方法は、ステムを髄腔との締り嵌め状態にする工程を含む。一実施形態では、骨髄腔は、骨の長手方向軸に実質的に平行である。一実施形態では、髄腔は、骨の長手方向軸と実質的に同軸である。一実施形態では、骨髄腔は、骨の長手方向軸に対してある角度(例えば、5〜40°)でずれている。

0037

一実施形態では、対象は変形性関節症を有する。
一実施形態では、髄腔は、骨の遠位端に形成されている。この実施形態では、インサートは、関節包を介して関節内に挿入されている。インサートは、挿入前に取り付けられていなくてもよく、パーツの1つは他のパーツの挿入前に挿入されていてもよい。例えば、遠位部は、被膜内に挿入され、髄腔に挿入され、締り嵌めによって固定されていてもよい。次に、近位部を挿入して遠位部に接続され、第1の骨に当接して配置されることができる。この方法は、一般に、手順中に第1および第2の骨を分離する工程を含む。

0038

一実施形態では、髄腔は、典型的には近位端に近い、遠位端から第2の骨を通って長手方向に延びる細長ボアを含む。一実施形態では、インサートの遠位部は、髄腔内に締り嵌めされるように構成されたステムを備えている。一実施形態では、ステムはその遠位端に向かって内側にテーパ状になっている。一実施形態では、髄腔は、骨の方向に向かって配置されている。

0039

一実施形態では、インサートは、第2の骨の遠位から近位への細長いボアを通って骨間が接近して関節内に挿入される。
一実施形態では、インサートは、組み立てられた形態で挿入される。

0040

一実施形態では、関節は第1の手根中手関節であり、対象者は大菱形骨切除術を行っており、第1の骨は舟状骨であり、近位部のプラットフォームは舟状骨の端部の非係合当接のために構成されている。一実施形態では、対象者は大菱形骨切除術を受けており、大菱形骨切除術の結果として崩壊した関節を有している。

0041

本発明の他の態様および好ましい実施形態は、以下に示す他の請求項において定義および記載されている。

図面の簡単な説明

0042

手の中の骨の図であり、手根中手関節、中手骨、および大菱形骨を示している。
本発明のインサートの一部を形成する中手骨圧縮フィッティングの近位端の端面図である。
図2Aの線A−Aに沿った中手骨圧縮フィッティングの断面図である。
図2Aの中手骨圧縮フィッティングの正面図である。
フィッティングの近位端におけるソケットの掌方向のずれを示す、図2Aの中手骨圧縮フィッティングの立面図である。
図3Bの線F−Fに沿った大菱形基部の断面図である。
図3Cの大菱形基部の上面図である。
図3Cは、本発明のインサートの一部を形成する大菱形基部の斜視図である。
図3Cの大菱形基部の立面図である。
図3Cの大菱形基部の側面立面図である。
図3Eの線E−Eに沿った大菱形基部の断面図である。
本発明の組み立てられたインサートの底面図である。
図4Aの線A−Aに沿ったインサートの断面図である。
図4の大菱形基部の横立面図である。
図4Cのインサートの斜視図である。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
本発明のインサートを使用して、本発明による親指基部関節の半関節形成術を行う方法を示す。
図6Aは手の骨を示す。図6Bは大菱形骨切除(大菱形骨の除去)後の手の骨を示す。
本発明のインサートを使用して、親指関節基部の全関節形成術を実施することを示しており、大菱形骨が除去され、インサートの近位部が、舟状骨の遠位端の形状に適合し、当接するように構成されている。
本発明のインサートを使用して、親指関節基部の全関節形成術を実施することを示しており、大菱形骨が除去され、インサートの近位部が、舟状骨の遠位端の形状に適合し、当接するように構成されている。
第1の中足指節関節の半関節形成術を実施するための本発明のインサートの使用を示しており、インサートは、第1の中足骨の任意に切除された端部に挿入されるように構成された一体化ソケットを有する髄内圧縮フィッティングを備え、指骨当接プラットフォーム、ステム、およびボールを備えた指骨基部を備えている。
第1の中足指節関節の半関節形成術を実施するための本発明のインサートの使用を示しており、インサートは、第1の中足骨の任意に切除された端部に挿入されるように構成された一体化ソケットを有する髄内圧縮フィッティングを備え、指骨当接プラットフォーム、ステム、およびボールを備えた指骨基部を備えている。
図9Aは寛骨臼(肩)関節の半関節形成術を行うための本発明のインサートの使用を示しており、インサートは、上腕骨の任意に切除された端部に挿入されるように構成された一体化ソケットを有する髄内圧縮フィッティングと、肩甲骨当接プラットフォーム、プラットフォーム首部、およびボールを備えた肩甲骨基部とを備えている。図9Bは寛骨臼(肩)関節の半関節形成術を行うための本発明のインサートの使用を示しており、インサートは、上腕骨の任意に切除された端部に挿入されるように構成された一体化ソケットを有する髄内圧縮フィッティングと、肩甲骨当接プラットフォーム、プラットフォーム首部、およびボールを備えた肩甲骨基部とを備えている。
本発明の別の実施形態によるインプラントを、手根中手骨内にそのまま示す図である。
本発明の別の実施形態によるインプラントを、手根中手骨内にそのまま示す図である。
本発明の別の実施形態によるインプラントを、手根中手骨内にそのまま示す図である。
本発明の別の実施形態によるインプラントを、手根中手骨内にそのまま示す図である。
本発明の別の実施形態によるインプラントを、手根中手骨内にそのまま示す図である。
図6のインプラントの近位部を示す図である。
図6のインプラントの近位部を示す図である。
本発明の別の実施形態によるインプラントを、手根中手骨内にそのまま示す図である。
インプラントを、人間の手根中手骨内にそのまま示すX線画像である。
インプラントを、人間の手根中手骨内にそのまま示すX線画像である。

実施例

0043

本明細書に記載されている全ての刊行物、特許、特許出願、および他の参考文献は、各個々の刊行物、特許、または特許出願が参照により組み込まれるように具体的かつ個別に示されているかのように、すべての目的のために参照によりその全体が本明細書に援用される。

0044

定義と一般的な選択:
明細書中で使用されている場合、特に明記しない限り、以下の用語は、当該技術分野において享受するより広い(またはより狭い)意味に加えて、以下の意味を有することが意図される。

0045

内容から要求されている場合を除いて、単一形で用いられたものは、複数形を含むように読み取られ、逆もまた同様である。エンティティーに関連して使用される「a」または「an」という用語は、そのエンティティーの1つまたは複数を参照するものとする。このように、用語「a」(または「an」)、「1つ以上」、および「少なくとも1つ」は、本明細書では交換可能に使用されている。

0046

本明細書で使用される場合、列挙された任意の整数(例えば、構成、要素、特徴、特性、方法/プロセスステップ、または制限)を含むことを示すために、用語「含む(comprise)」、または「含む(comprises)」や「含んでいる(comprising)」は、(例えば、構成、要素、特徴、特性、方法/プロセスのステップ、または制限)を含むが、他の整数または整数のグループを排除するものではない。したがって、本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」という用語は、包括的または制限的ではなく、追加の列挙されていない整数または方法/プロセスステップを排除するものではない。

0047

本明細書中で使用される場合、用語「疾患」は、生理的機能を損ない、特定の症状に関連する任意の異常状態を定義するために使用される。この用語は、原因に関わらず生理学的機能が損なわれている(または疾患の病因学根拠が確かに確立されているかどうかにかかわらず)任意の障害病気、異常、病理、病気、状態、または症候群包含するために広く使用される。したがって、それは、感染、外傷傷害手術放射線学的アブレーション中毒、または栄養欠乏から生じる状態を包含する。

0048

本明細書で使用される「治療」または「治療する」という用語は、疾患の症状を治癒、改善、または軽減するか、またはその原因を除去する(またはその影響を軽減する)治療介入(例えば、対象者への薬剤投与)(例えば、リソソーム酵素病理学的レベル蓄積の減少)をもたらす。この場合、この用語は用語「療法」と同義語として使用される。

0049

また、用語「治療」または「治療する」は、疾患の発症または進行を予防または遅延させるか、または治療集団内でその発生率を低下させる(または根絶する)治療介入(例えば、対象者への薬剤の投与)を指す。この場合、治療という用語は、用語「予防」と同義語として使用される。

0050

上記で定義した治療および有効量の文脈において、対象(特に文脈が許せば「個体」、「動物」、「患者」、または「哺乳類」を含むと解釈される)という用語は、いかなる対象、特に哺乳類である対象に向けられる。哺乳類の対象としては、人間、家庭動物、家畜動物園動物、スポーツ動物、モルモットウサギラットマウス畜牛ウシなどのペット動物類人猿オランウータン、およびチンパンジーなどの霊長類;犬やオオカミなどのイヌ科動物;猫、ライオントラなどの猛獣;馬、ロバシマウマなどのウマ科の動物、などの食用動物鹿キリンのような有蹄動物;およびマウス、ラット、ハムスター、およびモルモットのようなげっ歯類が含まれるが、これに限定されない。好ましい実施形態では、対象はヒトである。

0051

「インプラント」は、体内へのインプラントに適し、生体適合性である(すなわち、宿主内で免疫応答を誘発しない)材料から作製される人工インプラントを意味する。例えば、チタン、UHMWHDPE、コバルトクロム合金(CoCr)、316等級ステンレススチールジルコニウム炭素繊維強化ポリエーテルエーテルケトン(CFR−PEEK)、およびパイロカーボンが適している。インプラントは、遠位部(「髄内部」または「第1部分」とも呼ばれる)および近位部(「骨当接部」または「第2部分」とも呼ばれる)を含む。遠位部は、関節の近位側に配置されてもよいことに留意されたい(例えば、以下の図15Aに示されている、インプラントの「遠位端」が関節の「近位端」に配置されている中足指節関節の場合)。

0052

「哺乳類の骨関節」は、鞍状関節(すなわち、親指手根中手関節)、ボールおよびソケット関節(すなわち、上腕骨および肩甲骨関節または腕橈関節の頭部)、ヒンジ関節(すなわち、手または足の指節間関節、肘の腕尺関節)、車軸関節(すなわち、橈骨尺骨関節、脊椎椎間関節手首の遠位橈尺関節)、滑走関節(すなわち、手の手根骨、肩の肩甲骨関節、足根中足関節)、および顆状関節(すなわち、指の中手指節関節、足の中手指節関節)。好ましい実施形態では、インプラントは、鞍関節内の関節運動する骨に間隔をあけるように構成されている。好ましい実施形態では、インプラントは、親指内の手根中手関節における関節運動する骨の間隔を空けるように構成されている。一実施形態では、インプラントは、関節炎の骨関節と共に使用するように構成されている。一実施形態では、骨関節は、正常な骨の関節運動が一方の骨の他方の骨に対する並進運動を含むものである。一実施形態では、関節は非天然の骨、例えば、関節骨のうちの1つが除去された関節、例えば、大菱形骨切除術を受けた対象者の第1の中手骨と第2の舟状骨の間にインプラントが配置された第1の手根中手関節である。

0053

「髄内係合」は、骨内に形成されたまたは存在する髄腔内の係合を意味し、ここで、空洞は、通常は骨の長手方向軸に沿って形成されるがこれに限定されない。一実施形態では、髄内係合固定具は、ねじまたはまたは締まりばめステムを含むが、他の髄内固定具も知られている。典型的には、ねじは雄ねじである。髄内固定具は、Smith&Nephew、Zimmer、Synthes、および他の供給者によって販売されている。係合はインプラントを骨に固定する。一実施形態では、髄腔は、掌側方向にずれた位置に形成される。

0054

「非係合当接」は、近位部が第1の骨に固定されていないが、その並進運動を可能にする方法で骨の端部に当接するように構成されていることを意味する。これがどのように達成されるかは、治療される関節および第1の骨の特定の解剖学的構造に依存する。一例として、関節が親指内の手根中手関節である場合、大菱形骨の端部はねじれた鞍形状を有し(Turkerら、Indian J Plast Surg。2011、44(2):308−316の図2参照)、プラットフォームはこの乗り、鞍を横切るプラットフォームの並進運動を可能にするように構成されている。したがって、この実施形態では、湾曲した鞍形状のプラットフォームは、典型的には、図10Aおよび図10Fを参照して以下に説明される凹凸形状を有し、長手方向の面に沿って凹状の湾曲を有し、外側面に沿った凸状の湾曲を有している。この形状は、生理学的状況を厳密に模倣し、自然な屈曲伸張関節を可能にする係合を提供することが示されている。

0055

「第1の骨に関する第2の骨の並進運動」は、第1の骨に関して第2の骨の非枢動運動を意味する。これは摺動運動としても表される。一例は、親指の手根中手関節の大菱形骨に関連した中手骨の非自発的な並進運動であり、これは親指の伸縮屈曲の関節運動に有意に寄与する。本発明のインプラントは、第1の骨に非係合的に当接するように構成された近位部を使用することによって、そのような並進運動を容易にする。

0056

「関節連結」は、インプラントの第1の部分と第2の部分との間の関節接合を可能にする結合を意味する。インプラントに使用される特定のタイプの結合は、インプラントで治療される関節、場合によっては症状または症状の重症度に依存する。例えば、インプラントが関節蝶番関節、例えば肘関節の治療のためのものである場合、インプラントは、一般に、蝶番関節結合を備えている。インプラントが鞍関節、例えば手根中手関節の治療のためのものである場合、インプラントは、一般にボールおよびソケット関節またはユニバーサルジョイントを含む。「制御された関節」は、関節が特定のタイプの関節に制約されていることを意味している。

0057

「当接プラットフォーム」は、第1の骨の端部(例えば、大菱形骨の端部)に当接して、骨の端部に対するプラットフォームの並進運動(すなわち摺動)が許容される基部を意味する。骨はプラットフォームに固定されていない。プラットフォームは、骨の頂部の表面に適合するように構成されてもよい。一実施形態では、プラットフォームは、並進運動を含む自然の健康な関節と同じ範囲の動きを可能にするように、第2の骨の端部を模倣するような形状を有している。第1の骨(大菱形骨)の端部がねじれた鞍形のトポグラフィを有する手根中手関節の場合、プラットフォームは、1つまたは複数または全ての以下の、湾曲、伸展、外転、内転、内部回転、外部回転、反対、分回し、および並進が含まれる、大菱形骨に対する第1の中手骨の移動範囲を可能にするために、ねじれた鞍部に適合するように成形されていてもよい。

0058

「モジュール式インプラント」は、インプラントが少なくとも2つの部品、例えば3つの部品または4つの部品で形成され、1つまたは複数の部品が代替部品で置き換えられ得ることを意味する。例えば、インプラントは、特定の種類の骨に特有の形状を有する近位部、または異なる種類の骨に特有の形状を有する異なる近位部を使用することができる。あるいは、インプラントは、第2の骨の髄内係合用のねじ、または髄内係合用の釘を含む異なる遠位部を含む遠位部を有してもよい。モジュール式インプラント方式を提供することにより、使用者が異なる構成要素を混合して適合させることができ、特定の臨床状況に合わせてインプラントを提供することができる。

0059

「変形性関節症」は、骨の両端の保護軟骨衰えるかまたは変性して骨に骨がこすり込まれる状態である。最も一般的には、手、、および脊椎の関節に発生する。一般的な症状としては、痛み、圧痛、関節の硬さなどがある。このデバイスが、例えば鎮痛または構造的完全性を提供するために治療に使用され得る関節変性の他の形態は、外傷後関節炎、慢性関節リウマチ乾癬性関節炎、および他の形態の血清反応陰性および血清反応陽性関節症を含む。

0060

「半関節形成インプラント」は、関節の片側のみが置換または修正される関節置換に使用するように構成されたインプラントを意味する。第1の骨が髄内アンカー受け入れるように(そして場合によっては切除によって)通常は改変されているため、本発明のインプラントは主に半関節形成インプラントであり、プラットフォームは第2の骨の自然な形状に応じて当接および移動するように構成されているため、第2の骨は通常は変更されない。

0061

例示
以下、特定の実施例を参照して本発明を説明する。これらは単に例示的なものであり、説明のためだけのものであり、記載された独占または本発明の範囲に決して限定されることを意図するものではない。これらの例は、本発明を実施するために現在検討されている最良の形態を構成する。

0062

図面を参照し、最初に図1を参照すると、手根中手関節3に当接する第1の中手骨1および大菱形骨2を含む手の骨を示す人間の手が示されている。
図2乃至4を参照すると、親指の鞍関節にインプラントするように構成された本発明のインサート30が記載されている。組み立てられたインプラント30が図4に示され、遠位(髄内)部が図2に示され、近位(大菱形骨当接)部が図3に示されている。

0063

図2A乃至図2Dは、インサートの遠位部を示しており、中手骨圧縮フィッティング31は、その遠位端に向かって内向き先細になる細長いステム32と、フィッティング31の近位端に挿入され、掌の方向にずれたソケット32を画定するソケットライナとを備えている。図2Aに示すように、フィッティングの近位端は、円錐台形の断面形状を有し、ソケット32がフィッティングの狭められた端部に向けて配置され、使用時に中手骨の運動の掌方向に向けて配置される。図3A乃至図3Fは、インサートの近位部を示しており、大菱形基部34は、鞍形プラットフォーム15と、プラットフォーム首部35によって接続されたボール10とを備える梯形ベース34とを備えている。プラットフォームは2方向に湾曲しており、プラットフォーム15の長手方向面に沿った第1の凹状曲面36が図3Aおよび3Fに示され、プラットフォーム15の横面に沿った第2の凸状曲面37が図2Fに示されている。プラットフォームのこの二重の湾曲は、プラットフォームが大菱形骨の遠位端の天然の「ねじれた鞍」形状に適合し、滑らかな並進運動を容易にすることを可能にする。図4A乃至図4Dは、組み立てられた形態の差込み30を示しており、大菱形基部34のボールが中手骨圧縮フィッティングのソケットに挿入されている。図4Bおよび図4Dから分かるように、プラットフォーム首部35は、両方の関節点(ボールおよびソケット、および大菱形骨上のプラットフォーム)を同時にかつ独立して機能させるために、プラットフォームとボールおよびソケットとの間に十分な間隔を提供する。

0064

図5A乃至図5Gを参照すると、本発明による基本的な親指関節半関節形成術を実施し、本発明のインサートを使用する方法が示されている。最初に図5Aを参照すると、第1の中手骨1、大菱形骨2、舟状骨40、および橈骨41を含む手および指の骨が示されている。図5Bに示す手順の第1の部分は、中手骨の近位端の外科的切除であり、中手骨42の平坦な近位端43を提供する。図5Cを参照すると、穴ぐり器44が、中手骨の髄腔を中空にし、中手骨圧縮フィッティングの配置位置を形成するために使用される。配置位置は、平坦な基端部43の中心に形成されている。図5Dを参照すると、中手骨圧縮フィッティング31を中手骨の配置位置に挿入し、挿入具45を使用して、フィッティング31の近位端を離れる締まりばめによってフィッティング31を配置位置(及びソケット32の口)に完全に押し込まれ、中手骨の平坦な近位端43と面一になる。図5Fおよび図5Gを参照すると、一旦所定の位置に固く嵌め込まれると、大菱形基部34は、大菱形基部34上のボール16およびフィッティング31の近位端に配置されたソケット32によって、中手骨圧縮フィッティング31に連結される。大菱形基部34の鞍ベースのプラットフォーム15は、大菱形骨の遠位端の形状に一致させることができるように(上に詳述したように)二重の凹凸湾曲を有するように成形され、大菱形骨とプラットフォームとの間の当接およびプラットフォームの大菱形骨上の端部の同時並進運動が生理学的状況を模倣することを可能にする。ボールおよびソケットの結合は、プラットフォームに対する中手骨の回転関節動作を可能にし、(a)ボールおよびソケット関節点と(b)大菱形骨/プラットフォーム関節点との間の間隔は、両方の関節が同時に独立して発生することを可能にし、骨間の間隔が変化することを必要とすることなく、生理学的状況をまた模倣する。図5Hおよび図5Iは、本発明のインサートの動作を示しており、中手骨の動きに応じた大菱形基部の位置の変化を示している。使用時には、挿入部の関節運動は、中手部の外転内転中にボールおよびソケットにて優先的に生じ、伸展湾曲中に大菱形基部で優先的に生じる。インサートは、異なる動きに対応するためにサイズや形状を再設定する必要はない。

0065

全ての図および具体的な実施形態は、手根中手関節と共に使用するように構成されたインプラントに関するものであるが、本発明のインプラントは、他の種類の鞍関節および他のタイプの非鞍関節、例えば蝶番関節、ボールおよびソケット関節、摺動関節等のような他の関節とともに用いるように適合させることができる。また、特定の実施形態では、ボールおよびソケット関節を有するインプラントが記載されているが、例えばユニバーサルジョイントまたは蝶番関節のような他のタイプのカップリングを採用してもよいことが理解されよう。

0066

図6および7を参照すると、親指基部関節の関節形成術を実施するための本発明のインプラントの使用が示されている。図6Aは手の骨を示し、図6Bは、大菱形骨切除(大菱形骨の除去)後の手の骨を示す。図7Aおよび図7Bは、本発明のインサートを使用して、基部親指関節の全関節形成術を実施することを示しており、大菱形骨が除去され、インサートの近位部が、状骨の遠位端の形状に適合し、当接するように構成されている。2つの実施形態が示されており、第1の実施形態では、プラットフォームが舟状骨のみに当接するように構成されており(図7A)、第2の実施形態では、プラットフォームが舟状骨および隣接する骨に当接するように構成されている(図7B)。

0067

図8Aおよび図8Bは、第1の手根中手関節の半関節形成術を実施するための本発明のインサートの使用を示しており、インサートは、第1の中手骨の任意に切除された端部に挿入するように構成された一体型ソケットを有する髄内圧縮フィッティングと、指骨当接プラットフォーム、およびプラットフォーム首部およびボールを備えた指骨基部とを含む。この実施形態では、髄内インサートは、指骨が髄内ステムに適合するには小さ過ぎるため、第1の中手骨への挿入のために構成されている。

0068

図9Aおよび9Bは、関節窩上腕(肩)関節の半関節形成術を行うための本発明のインサートの使用を示しており、インサートは、上腕骨の任意に切除された近位端に挿入されるように構成された一体型ソケットを有する髄内圧縮フィッティングと、および肩甲骨当接プラットフォーム、ステム、およびボールを含む肩甲骨基部とを備えている。

0069

図10を参照すると、本発明の別の実施形態によるインサートが符号5で示されており、中手骨1を大菱形骨2から離間させる手根中手関節3がそのまま示されている。より詳細には、インサート5は、遠位部および近位部を含む。遠位部は、髄腔8と係合するための雄ねじ7を有する髄内ねじ6と、耐摩耗性UHMWHDPEライナ12を収容するソケット10を支持するステム9とを備える。髄内ねじは、ステム9を受けるためのねじ付きボア11を含み、ステムの有効長さおよび間隔距離は、必要に応じてステムを時計回りまたは反時計回りに回転させることによって変更されることができる。近位部は、下面が大菱形骨の頂部の鞍形状に一致するように成形されたプラットフォーム15と、ソケット10との拘束係合のために構成されたボール16とを含む。本発明のインサートのこの実施形態は、本質的に、ねじ、ステム/ソケット、耐摩耗性ライナ、およびボール/プラットフォームからなる4つの部品のモジュール形式で提供される。それは、本実施形態では中手骨(遠位から近位)を通って延在する髄腔を通じた骨間挿入の手段によって、関節に挿入される前に通常は組み立てられており、以下の「閉じた手順」を参照されたい。本実施形態では、近位部およびプラットフォームは、中手骨内の穴を通って嵌合するように寸法決めされる。

0070

図11を参照すると、先の実施形態を参照して特定される部品に同じ符号が割り当てられた本発明のインプラントの代替的な実施形態が示されている。この実施形態では、髄腔が中手骨1の近位端に形成され、ボール16がインサートの遠位部に設けられ、ソケット10が挿入物の近位部に設けられている(遠位部内の凹部として形成されている)。また、図11に示す髄腔は(図10の実施形態の場合のように)骨の長手方向軸と平行ではないが、中手骨の長手方向軸に対してある角度で骨の中に突き出ている。これにより、親指が動いたときに挟まる位置の可能性を生じさせることができる。これが起こると、図12に示すように、挟まる位置の危険性を回避し、動作範囲を最適化するように、ソケット10をわずかにずらすことができる。

0071

図13を参照すると、先の実施形態を参照して特定される部品に同じ符号が割り当てられた本発明のインプラントの代替的な実施形態が示されている。この実施形態は、髄腔8が中手骨1の近位端に形成され、髄内ねじ6を受け入れるように寸法決めされ、大菱形骨の頂部とのより大きな当接領域をもたらすために、近位部のプラットフォーム15が幅広であることを除いて、図10の実施形態と同様である。また、プラットフォームの上側の周囲には、大菱形骨の頂部でプラットフォーム15の過剰な並進運動を抑制するように作用する掌側および背部捕捉要素を提供するリップが設けられている。

0072

図14を参照すると、本発明のインプラントの代替の実施形態が示されており、前の実施形態を参照して特定する部分には同じ符号が割り当てられている。この実施形態では、中手骨1の近位端に形成された髄腔に固定された髄内圧縮フィッティング26があり、ボールの中心が中手骨の端部から遠位に配置されるように、ボール16を受けるためのソケット凹部10が圧縮フィッティング内に形成されて、関節包の靱帯締め付けて関節の安定性を高めるのに役立つ。髄内圧縮フィッティング26は、内側に先細になる肩部27を有する。

0073

図15Aおよび15Bは、湾曲した鞍形状のプラットフォーム15およびボール10を示す、図14のインプラントの近位部の詳細図である。
図16を参照すると、本発明のインプラントの代替の実施形態が示されており、前の実施形態を参照して特定する部分には同じ符号が割り当てられている。図14の実施形態と非常に類似しているこの実施形態では、圧縮力下でのデバイスの移動に耐えるためにより大きな表面積をもたらすために髄内圧縮フィッティング26に肩部が設けられている。

0074

一実施形態では、インプラントは、1つの雄部と1つの雌部とである2つの主要な構成要素からなる。1つの構成要素は、典型的には、親指の第1の中手骨に固定され、中手骨構成要素および第2の構成要素は、典型的には、大菱形骨構成要素である大菱形骨に接触して、移動することができる。両主要構成要素は、一般に、拘束されたボールおよびソケット構成によって互いに接続され、雌ソケットは、組立体の中手骨側または大菱形骨側のいずれかに配置され得る。

0075

2つの主要な構成要素は4つに拡張されてもよく、それによって雌ソケット構成要素は耐摩耗性ライナが嵌め込まれ、ボールを含む首部構成要素はハウジングに嵌め込まれて雄要素設計を完成させる。ボールが並進する大菱形骨構成要素と一体である間、首部構成要素は代わりにソケットを収容することができる。この装置は、患者の解剖学的構造の範囲に適合するように、ある範囲のサイズで提示することができ、これは、中手骨および大菱形骨の両方の構成要素の寸法の範囲、および首部の長さの範囲を提供することによって達成され得る。同様に、首部は個々の解剖学的な相違補正するために直線またはずれていてもよく、最も広い範囲の動きをもたらすためにソケットはずれていてもよい(図11および12)。首部構成要素を細かくねじ込むことにより、またそのハウジングに対する軸方向調整手段をもたらすことによって、関節の伸延量を変化させることも可能である。

0076

3つの具体的な実施形態が以下に記載される:
a.「閉鎖手順(Closed Procedure)」:中手骨の構成要素と大菱形骨構成要素とが挿入される前に一緒に接続される骨間アプローチソケット構造は、どちらの構成要素にも配置されることができる。構成要素は、金属上の金属接触が回避され、大菱形構成要素が骨上で直接的に関節接合に適合する材料から作られる、一般に使用される整形外科用材料から製造されてもよい。例えば、中手骨構成要素はチタン製であり、大菱形骨構成要素はUHMWHDPE製であってもよい。

0077

ガイドまたはキルシュナー鋼線のようなガイドワイヤが、関節表面の中心から出るように近位に延在する側方境界上の中手骨内に挿入されていてもよい。一連事前ドリルは、中手骨構成要素のねじ山を切るか、または自分でねじを切るものを挿入する機会に備える。ねじ山は、のこ歯設計であり、緩いらせんを有し、骨の融合を助けるために先端が切り取られていてもよい。同様に、中手骨構成要素は、骨の融合を助けるために、ヒドロキシアパタイトのような材料で有窓および/または被覆されていてもよい。予め取り付けられているので、中手骨ねじの谷径よりもわずかに小さい大菱形骨構成要素は、大菱形骨の表面に載るまで、中手骨構成要素の前にチャネルを下る。大菱形骨構成要素の下面は、一般的な鞍形状の平坦であってもよく、または大菱形骨の上面と嵌合するように構成されていてもよく、この点に関して患者固有であってもなくてもよい。この患者の特異性は、付加的製造、CNC製造、または他のコンピュータ支援製造技術と共に視覚画像技術を使用することによって達成され得る。大菱形骨構成要素は大菱形骨には取り付けられていないが、大菱形骨の上面に平行移動するように設計されている。一旦、大菱形骨と接触し、外部撮像によって支援された大菱形骨の鞍部に対して正しい位置に向けられた(平坦でない場合)場合、組立体は、選択された骨延長の程度をもたらすように、中手骨の構成要素の近位端の操作によって前進させる。

0078

この実施形態では、K−ワイヤ初期位置を補助し、中手骨の構成要素が挿入される前に、カニューレ挿入されたドリルビットにより予め穴を連続して開けるためにドリルガイドが用いられてもよい。

0079

b.「開放手順(Open Procedure)」:中手骨構成要素は、関節包が露出されると遠位に延びる関節面からの締まりばめとして挿入される、テーパ付き圧入ステムで構成されていてもよい。同様に、中手骨構成要素は、中手骨の関節面にねじ込まれてもよく、円錐、または保持および中手骨に作用する圧縮力に有効な他の形状であってもよい。大菱形骨構成要素は、上記の「a」の構成要素よりも大きく、その下側は切除された大菱形骨と嵌合するために平坦であってもよい。選択される大菱形骨切除の量は大きく異なり、個々の患者の解剖学的構造に基づいて必要とされる量を超えないことに留意されたい。

0080

平坦であることに加えて、大菱形骨構成要素の下面は、一般的な鞍形状または患者固有の形状であってもよく、大菱形骨構成要素の上面は、大菱形骨の自然の解剖学的構造に適合するように薄くなった形状であってもよい。大菱形骨構成要素の長手方向縁部は、過度の並進を抑制するように作用する掌側および背側の両方の捕捉要素を提供するように拡張されてもよい。

0081

大菱形骨構成要素上にボールを配置する実施形態を用いて、案内座ぐりによる手段によって、中手骨の切除された端部の遠位にボールの中心を配置することが有利であり得る。この皿頭を配置した効果は、靭帯を締め付け、関節をより安定させることができる。中手骨ソケット構成要素は、圧縮力の下での装置の移動に耐えるためにより大きな表面積が存在するように、肩部を有することができることにも留意されたい。

0082

c.「半開手順(Semi−open Procedure)」:この構成では、中手骨構成要素はねじ切りされ、上記「a」の方法で導入され、大菱形骨構成要素は上記「b」よりも小さな切開部を介して導入される。大菱形骨構成要素は、上記「a」よりも大きく、患者固有のものであってもなくてもよい。

0083

中手骨の長軸に対してある角度で中手骨構成要素が挿入されるために、楕円形開口部が中手骨の外面に残っている状況では、開口部は、骨移植片または他のいくつかの生物学的物質のような骨形成材料で満たされていてもよい。同じことが、開窓型または切り詰め型のねじにも当てはまる

0084

挿入後、患者は、骨融合を可能にするのに十分な時間、ギプスまたは添え木を当てられることができる。
発明の適用性
CMC関節は、以下に説明する装置に注目した分野であるが、この装置は、手根中手(CMC)関節以外の筋骨格系全体の位置で使用することができる。

0085

適切に改良された形態の装置が考慮され得る他の関節としては、
手の小さな関節:指節間関節、中手指節関節、および舟状骨大菱形骨の関節
手首:橈骨手根関節および遠位橈尺関節
肩:肩鎖関節
足首距骨脛骨との関節の中央、内側、および外側の表面
足:中足指節関節、足根中足関節、舟状楔状骨関節、および指節間関節
肘:腕尺関節、腕橈関節、および上橈尺関節
脊椎:脊椎内関節、または仙腸関節、および面関節
を含む。

0086

1つの好ましい実施例形態の利点
・大菱形骨は、装置が機能するために改造する必要はない。外科医は、骨棘の除去などのいくつかの改造を行うことができるが、これは装置を機能させるために必要ではない。

0087

・大菱形骨にいかなる装置の構成要素を固定する必要はない。
ベースプレートが大菱形骨の上を滑り、ボールおよびソケットを介してステムに優先的に取り付けられ、他の半関節形成術の方式に見られるように大菱形骨から転位リスクを減少させる。

0088

・ベースプレートは鞍形状を有する。大菱形骨の生理的形状に合わせて凸凹になっている。
・ベースプレートにはいくつかの異なる曲率半径があり、異なる骨形態を容易にする。

0089

・ボールおよびソケットが使用される場合、インプラントは真の関節運動性半関節形成術である。装置を機能させるために再構成する必要はない。
・外転−内転時には、ボールおよびソケットで優先的に動きが生じる。これは自然な関節を模倣している。

0090

・屈曲−伸長の間、ベースプレートと骨の境界面が優先的に動き、同様に自然の関節を模倣する。
・ボールおよびソケットは中手骨内にあり、自然の関節の主な回転点を模倣する。

0091

・インプラントが2点で動くと、関節全体に均等に力が分散され得る。
本発明のインプラントは、CMC関節の複雑な生体力学を念頭に置いて具体的に説明されているが、関節運動性半関節形成術の概念は、複雑な生体力学を有する他の関節、例えば同時に起こる複数の運動、回転軸の移動、またはその両方の組み合わせで臨床的に便利である。例としては、遠位橈尺関節(DRUJ)、肘、肩、および第1の橈尺関節が挙げられる。

0092

同等物
以上の説明は、現在、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明している。これらの記述を考慮すると、当業者には、その実施における多数の改変および変形が生じることが予想される。これらの修正および変形は、添付の特許請求の範囲内に包含されることが意図される。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • テルモ株式会社の「 ステント」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】ガルバニック腐食によって生じる弊害を緩和または防止でき、かつ、異物による生体への負担を軽減できるステントを提供する。【解決手段】ステント100は、金属によって形成され放射線不透過性を有するマー... 詳細

  • バルブメディカルリミテッドの「 経皮弁を密閉するシステムおよび方法」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】固定具と生来の組織との間の密閉を改良する経皮弁装置およびシステムを提供する。【解決手段】固定具は外表面にヒドロゲル等の空間占拠材料を含み、空間占拠材料は、水性の環境に晒されると膨張し、固定具と... 詳細

  • マッケカーディオバスキュラーエルエルシーの「 織られたプロテーゼ及びその製造方法」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】埋入可能な織られたプロテーゼ及びその製造方法に関し、その長さに沿って直径が変化する管状のグラフトであるプロテーゼを提供する。【解決手段】例えば、大動脈基部又は上行大動脈の置換として構成される本... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ