図面 (/)

技術 タイヤの漏れ検出方法および装置

出願人 株式会社ブリヂストン
発明者 宮崎俊弘澤村雅之
出願日 2018年6月22日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2018-119288
公開日 2019年12月26日 (11ヶ月経過) 公開番号 2019-219364
状態 未査定
技術分野 気密性の調査・試験 車両の試験
主要キーワード 対検査 ゴムバルーン ヘリウムガス濃度 延長ロッド 薄肉ゴム タイヤチューブ 検査ガス 漏れ検出装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年12月26日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

漏れ検査に使用する検査ガス量を少量とすることで漏れ検査費用を安価とする。

解決手段

密閉されたタイヤ15の内室17に収納されている内袋30にエアを供給して膨張させるとともに、前記内袋30とタイヤ15との間の内室17に検査ガスを供給し、タイヤ15の外に設けられた検出器60、61により検査ガスのタイヤ15からの漏れを検出するようにしたので、先行技術に比較してタイヤ15に供給される検査ガスの量を内袋30内に供給されたエア量分だけ少なくすることができ、これにより、漏れ検査費用を容易に安価とすることができる。

概要

背景

従来の漏れ検出方法としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。

概要

漏れ検査に使用する検査ガス量を少量とすることで漏れ検査費用を安価とする。密閉されたタイヤ15の内室17に収納されている内袋30にエアを供給して膨張させるとともに、前記内袋30とタイヤ15との間の内室17に検査ガスを供給し、タイヤ15の外に設けられた検出器60、61により検査ガスのタイヤ15からの漏れを検出するようにしたので、先行技術に比較してタイヤ15に供給される検査ガスの量を内袋30内に供給されたエア量分だけ少なくすることができ、これにより、漏れ検査費用を容易に安価とすることができる。

目的

この発明は、漏れ検査に使用する検査ガス量を少量とすることで漏れ検査費用を安価とすることができるタイヤの漏れ検査方法および装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

イヤ内室密閉手段によって密閉し、該密閉された内室に内袋収納する工程と、前記内袋にエア供給手段からエアを供給して膨張させるとともに、内袋とタイヤとの間の内室に検査ガス供給手段から検査ガスを供給する工程と、タイヤ外に設けられた検出器により検査ガスのタイヤからの漏れを検出する工程とを備えたことを特徴とするタイヤの漏れ検出方法

請求項2

前記内袋に対するエアの供給が終了した後、内袋とタイヤとの間の内室に検査ガスを供給するようにした請求項1記載のタイヤの漏れ検出方法。

請求項3

前記内袋に対するエアの供給と、内袋とタイヤとの間の内室に対する検査ガスの供給とを少なくとも一部で同時に行うようにした請求項1記載のタイヤの漏れ検出方法。

請求項4

前記タイヤの内室に対する検査ガスの供給が終了した後、内袋にエアを供給し、検査ガスを圧縮しながら内袋を膨張させるようにした請求項1記載のタイヤの漏れ検出方法。

請求項5

前記検査ガスを水素ガス窒素ガスとの混合ガスから構成した請求項1〜4のいずれか一項に記載のタイヤの漏れ検出方法。

請求項6

タイヤの内室を密閉する密閉手段と、該密閉された内室に収納される内袋と、前記内袋にエアを供給して内袋を膨張させるエア供給手段と、内袋とタイヤとの間の内室に検査ガスを供給する検査ガス供給手段と、タイヤ外に設けられ、検査ガスを検出することでタイヤからの検査ガスの漏れを検出する検出器とを備えたことを特徴とするタイヤの漏れ検出装置

請求項7

内袋にエアが、内袋とタイヤとの間の内室に検査ガスが共に供給された後、タイヤの外形形状を計測する計測手段を設けるとともに、前記計測手段による計測結果を基に検出器を検出位置まで移動させる移動手段を設けるようにした請求項6記載のタイヤの漏れ検出装置。

請求項8

前記内袋としてタイヤ加硫用ブラダを用いた請求項6または7記載のタイヤの漏れ検出装置。

請求項9

前記密閉手段は、横置きのタイヤの下側ビード部気密状態着座可能な下リムと、下リムの上方に設置され昇降可能な昇降体と、該昇降体に固定された上リムと、前記昇降体を下降させることで、前記タイヤの上ビード部に上リムを気密状態で着座させる第1昇降機構とを有する一方、前記上リムより下方の昇降体に支持され、前記内袋の上端を気密状態で保持する上リングと、前記昇降体に昇降可能に支持され、上下方向に延びるセンターポストと、前記センターポストの下端部に設けられ、内袋の下端を気密状態で保持する下リングと、前記センターポストを昇降体と別個に昇降させる第2昇降機構とを備えた請求項6〜8のいずれか一項に記載のタイヤの漏れ検出装置。

請求項10

前記内袋とタイヤとの間の内室に対し検査ガスを給排する給排口を前記上リムの下面に形成した請求項9記載のタイヤの漏れ検出装置。

技術分野

0001

この発明は、タイヤ内室に供給された検査ガス漏れを検出するタイヤの漏れ検出方法および装置に関する。

背景技術

0002

従来の漏れ検出方法としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。

0003

特表2000−501833号公報

先行技術

0004

このものは、上、下部板、わん形部分とホイールとの間に形成される密閉された内室に検査ガス(ヘリウム空気混合気)を供給する一方、ホイールの内部室ポンプにより吸引して真空とするが、このとき、質量分析計漏れ検出器により検査ガスが上、下部板、わん形部分とホイールとの間から漏れているか否かを検出するようにしたものである。そして、このものは前述した上、下部板、わん形部分をタイヤに置き換えることで、タイヤの漏れ検査に容易に適用することができる。

発明が解決しようとする課題

0005

ここで、前述のような漏れ検査終了後にタイヤの内室から検査ガスを回収し、該回収した検査ガスをそのまま次回の漏れ検査に再度用いることも考えられるが、このようにすると、今までタイヤの内室に充満していた大容量のエアを追い出しながら検査ガスが内室に供給され交換されることになるため、検査ガスとエアとが混合して検査ガス、特にヘリウムガスの濃度が低下する。この結果、再利用の検査ガスを用いると、タイヤに漏れが生じている場合でも、さらにヘリウムガス濃度が低くなるために検査ガスの検出を行うことができず、漏れの検出に失敗することがあるという問題があった。このような漏れ検査の失敗を防止するため、現在では漏れ検査終了後に検査ガスを大気に放出廃棄するとともに、漏れ検査の度に新規の検査ガスを内室に供給することが行われているが、このように漏れ検査の度に検査ガスを廃棄するようにすると、大量の検査ガス(ヘリウムガス)が毎回必要になるとともに、そのヘリウムガスも非常に高価であるため、漏れ検査費用が高価となってしまうという課題があった。なお、前述の漏れ検査後に検査ガスを回収するとともに、回収した検査ガスからヘリウムガスを分離し、その後、分離したヘリウムガスと空気とを混合して検査ガス(ヘリウム/空気混合気)を生成し、該生成された検査ガスを次回の漏れ検査に用いることも検討されたが、このような分離作業には大型で高価な分離装置が必要となるという問題がある。

0006

この発明は、漏れ検査に使用する検査ガス量を少量とすることで漏れ検査費用を安価とすることができるタイヤの漏れ検査方法および装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

このような目的は、第1に、タイヤの内室を密閉手段によって密閉し、該密閉された内室に内袋収納する工程と、前記内袋にエア供給手段からエアを供給して膨張させるとともに、内袋とタイヤとの間の内室に検査ガス供給手段から検査ガスを供給する工程と、タイヤ外に設けられた検出器により検査ガスのタイヤからの漏れを検出する工程とを備えたタイヤの漏れ検査方法により、達成することができる。

0008

第2に、タイヤの内室を密閉する密閉手段と、該密閉された内室に収納される内袋と、前記内袋にエアを供給して内袋を膨張させるエア供給手段と、内袋とタイヤとの間の内室に検査ガスを供給する検査ガス供給手段と、タイヤ外に設けられ、検査ガスを検出することでタイヤからの検査ガスの漏れを検出する検出器とを備えたタイヤの漏れ検査装置により、達成することができる。

発明の効果

0009

請求項1、6に係る発明においては、密閉されたタイヤの内室に収納されている内袋にエアを供給して膨張させるとともに、前記内袋とタイヤとの間の内室に検査ガスを供給し、タイヤ外に設けられた検出器により検査ガスのタイヤからの漏れを検出するようにしたので、検査ガス量を内袋内に供給されたエア量分だけ少なくすることができ、これにより、漏れ検査費用を容易に安価とすることができる。

0010

また、請求項2に記載のように構成すれば、エア供給終了時における内袋とタイヤとの間の内室容積を大幅に小さくすることができ、これにより、検査ガス量を大幅に減少させることができるとともに、安定した検査ガス濃度とすることもできる。さらに、請求項3に記載のように構成すれば、エア、検査ガスの供給時間を短縮することができ、作業能率を容易に向上させることができる。また、請求項4に記載のように構成すれば、異なるサイズのタイヤに対しても検査ガス使用量を一律とすることができ、請求項5に記載のように構成すれば、検査ガスの値段を低廉化することができる。さらに、請求項7に記載のように構成すれば、検出精度を容易に向上させることができるとともに、タイヤの種類の変更に容易に対処することができる。また、請求項8に記載のように構成すれば、既存のタイヤ加硫用ブラダを有効利用することができる。さらに、請求項9に記載のように構成すれば、昇降体、内袋を支持する上、下リングセンターポスト共用の第1昇降機構により昇降させることができ、この結果、装置全体を簡略化することができるとともに、設備費用を安価とすることができる。また、請求項10に記載のように構成すれば、上方から落下してくる塵埃が検査ガスに混入する事態を効果的に抑制することができる。

図面の簡単な説明

0011

この発明の実施形態1を示す一部が破断された正面図である。
図1のA部拡大図である。

実施例

0012

以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1、2において、11は床面上に固定された固定フレームであり、この固定フレーム11の直上には軸受12を介して垂直な軸線回りに回転可能な回転体13が設けられている。この回転体13の上端部には鍔状の下リム14が固定され、この下リム14の半径方向外端部には横置きである加硫済み空気入りタイヤ15の下側ビード部16が気密状態着座可能である。ここで、前述のようなタイヤ15は、石、木くず等の異物ゴムに混入したり、ゴムの内部に空洞が形成されたり、さらには、加硫不足でゴムが泡状となることが稀にあるので、このような欠陥が生じたタイヤ15は検査によって排除することが望ましい。このための検査としては、例えば、前述のようにタイヤ15により囲まれたタイヤ15の内室17内に検査ガス(ヘリウム/空気混合気)を供給するとともに、タイヤ15から漏れた検査ガスを漏れ検出器により検出するものが知られている。なお、検査ガスの漏れは前述のようにタイヤ15とリム(下リム14および後述の上リム)との間から生じることもある。

0013

前記回転体13の上方には前記固定フレーム11に昇降可能に支持された支持体20が設置され、この支持体20には上下方向に延びる複数の第1昇降機構としてのシリンダ21のピストンロッド22の先端(下端)が連結され、これらシリンダ21のヘッド側は前記固定フレーム11に連結されている。前記支持体20の中央部に形成された上下方向に延びる支持孔20aには該支持孔20aと同軸円筒状を呈する昇降体23の軸方方向中央部が挿入され、この昇降体23は、該昇降体23と支持体20との間に複数の軸受24が介装されることにより、支持体20に垂直な軸線回りに回転できるよう支持されている。このように下リム14の上方に設置された昇降体23は軸受24を介して支持体20に支持されているので、前記シリンダ21の作動により支持体20と一体的に昇降可能となる。前記支持体20の下端より下方に突出した昇降体23の下端部には前記下リム14と対をなす鍔状の上リム25が固定され、この上リム25には前記昇降体23がシリンダ21の作動により下降することで、タイヤ15の上ビード部16が気密状態で着座する。そして、前述のようにタイヤ15の下ビード部16が下リム14に着座し、一方、シリンダ21の作動により上リム25がタイヤ15の上ビード部16に着座したとき、タイヤ15の内室17は密閉されるため、これら下、上リム14、25、昇降体23、シリンダ21はタイヤ15の内室17を密閉する密閉手段26の一部を構成、即ち、密閉手段26は下、上リム14、25、昇降体23、シリンダ21を有することになる。なお、27は前記支持体20と上リム25との間に介装された軸受である。

0014

前記上リム25より下方の昇降体23、ここでは昇降体23の下端にはリング状の上リング29が固定支持され、この上リング29の外周部には膨張収縮可能な内袋30の上端が気密状態で保持されている。31は前記昇降体23内に挿入されるとともに、該昇降体23に昇降可能に支持された上下方向に延びるセンターポストであり、このセンターポスト31の下端部には前記上リング29と対をなす下リング32が固定されている。そして、このセンターポスト31の下端部に設けられた下リング32には前記内袋30の下端が気密状態で保持されており、この結果、前記内袋30は密閉された内室17に収納されることになる。このように、この実施形態においては、前記密閉手段26は、回転体13、下リム14、シリンダ21、昇降体23、上リム25、センターポスト31から構成されている。なお、この発明においては、密閉手段を、円板状の下リムと、昇降体と、円板状の上リムと、前記上リムの下面から下方に延び、先端部に内袋を気密状態で保持するとともに、内部に前記内袋にエアを供給する給排通路が設けられた延長ロッドと、昇降体を昇降させる昇降機構(シリンダ、ピニオンラック機構等)とから構成するようにしてもよい。また、前述の内袋30として、タイヤ業界で多用されているタイヤ加硫用ブラダを用いることができ、このようにすれば、各タイヤ会社が保有している既存のタイヤ加硫用ブラダを有効利用することができ、設備費用を安価とすることができるとともに、タイヤ15の種類の変更に容易に対処することができる。

0015

33は昇降体23の上端にロッド側が固定され該昇降体23と同軸で上下方向に延びる第2昇降機構としてのシリンダであり、このシリンダ33のピストンロッド34の先端は前記センターポスト31の上端に連結されている。そして、前記シリンダ33が作動すると、センターポスト31は昇降体23と別個に昇降するが、このとき、下リング32も昇降して上リング29に接近離隔する。一方、前記シリンダ33の作動が停止しているときにシリンダ21が作動すると、昇降体23に加え、内袋30を保持する上、下リング29、32およびセンターポスト31も一体となって昇降するため、シリンダ21はこれらに共用の昇降機構としても機能し、この結果、検査装置全体を簡略化することができるとともに、設備費用を安価とすることができる。なお、この発明においては、内袋を、薄肉ゴムからなるタイヤチューブ状のものから構成したり、また、周方向に離れて配置され膨張時に球状となる複数のゴムバルーンから構成してもよい。また、この発明においては、前記第1、第2昇降機構をラック・ピニオン機構やねじ機構から構成するようにしてもよい。

0016

37は前記昇降体23およびセンターポスト31に形成されたエアの給排通路であり、この給排通路37の一端は上リング29と下リング32との間でセンターポスト31の下端部外周に開口し、一方、その他端は途中に切換弁が設けられたホース38を介してエアポンプ等のエア供給手段39に連結されている。この結果、前記エア供給手段39からホース38、給排通路37を通じてエア(低酸素濃度のエアを含む)が内袋30内に供給されると、該内袋30はタイヤ15の内室17内において膨張する。40は前記昇降体23および上リム25に形成された検査ガスの給排通路であり、この給排通路40の一端に位置する給排口41は上リム25の下面に形成され、一方、その他端は途中に切換弁が設けられたホース42を介してガスボンベガスタンク等からなる検査ガス供給手段43に連結されている。この結果、前記検査ガス供給手段43からホース42、給排通路40、給排口41を通じて検査ガスが内袋30とタイヤ15との間の内室17に供給されると、該内袋30とタイヤ15との間の内室17は検査ガスにより充満される。ここで、前述のように内袋30とタイヤ15との間の内室17に対し検査ガスを給排する給排通路40の給排口41を上リム25の下面に形成するようにすれば、上方から落下してくる塵埃が検査ガスに混入する事態を効果的に抑制することができ、給排通路40の詰まりによる作業の中断を抑制することができる。

0017

このように密閉されたタイヤ15の内室17に収納されている内袋30にエアを供給して膨張させるとともに、前記内袋30とタイヤ15との間の内室17に検査ガスを供給する一方、タイヤ15の外に設けられた後述の検出器により検査ガスのタイヤ15からの漏れを検出するようにすれば、先行技術に比較してタイヤ15内に供給される検査ガスの量を内袋30内に供給されたエア量分だけ少なくすることができ、これにより、漏れ検査費用を容易に安価とすることができる。ここで、前述の検査ガスとしては、ヘリウムガス、水素ガスアルゴンガス二酸化炭素ガスのいずれか1種または複数種混合ガスや、これらのガス窒素ガス等を加えた混合ガスを用いることができ、この実施形態では、市販されている防爆性に優れた 5%水素ガス、95%窒素ガスの混合ガスを用いている。

0018

このように検査ガスを水素ガスと窒素ガスとの混合ガスから構成すれば、検査ガスとしてヘリウムガス等を含む混合ガスを用いた場合に比較し、検査ガスの値段を容易に低廉化することができる。ここで、近年、安価な水素ガス生成装置、窒素ガス生成装置が市販されているため、これら発生装置により水素ガス、窒素ガスを生成するとともに、防爆性を考慮しながら両ガスを混合することで、水素ガスの濃度を高くした水素ガス−窒素ガスの混合ガスを生成するようにすれば、漏れの検出精度を容易に向上させることができる。また、内袋30内に供給されるエア、および、内袋30とタイヤ15との間の内室17に供給される検査ガスの圧力は等圧であるが、通常、0.2〜0.3MPa(ゲージ圧)の範囲のエア、検査ガスが用いられる。

0019

46は前記密閉手段26の側方において固定フレーム11に固定され、前記タイヤ15に対して半径方向に延びる水平なガイドフレームであり、このガイドフレーム46の下面に取り付けられたガイドレール47には、上下方向に延びる移動体48の上端に固定されたスライドベアリング49が摺動可能に係合している。50は前記ガイドフレーム46に回転可能に支持され、ガイドレール47に沿って延びるねじ軸であり、このねじ軸50は移動体48の一部にねじ込まれるとともに、図示していないモータ回転軸に連結されている。そして、前記モータが作動してねじ軸50が回転すると、移動体48はガイドレール47にガイドされながらタイヤ15の半径方向に移動し該タイヤ15に接近離隔する。51は移動体48のタイヤ15側の側面に固定された上下方向に延びるガイドレールであり、このガイドレール51の上側部にはタイヤ15に向かって延びる上アーム52の基端に固定されたスライドベアリング53が、一方、前記ガイドレール51の下側部にはL字形を呈する下アーム54の基端に固定されたスライドベアリング55が摺動可能に係合している。56はガイドレール51に平行に延び移動体48の上部に回転可能に支持された上ねじ軸、57は前記上ねじ軸56と同軸で移動体48の下部に回転可能に支持された下ねじ軸であり、これら上、下ねじ軸56、57は逆ねじであるとともに、図示していない2台のモータの回転軸にそれぞれ連結されている。そして、前記モータが作動して上、下ねじ軸56、57が回転すると、上、下アーム52、54はガイドレール51にガイドされながらタイヤ15の軸方向(上下方向)に移動しタイヤ15に接近離隔する。

0020

60、61は前記上、下アーム52、54の先端部にそれぞれ固定された上、下検出器であり、これらの上、下検出器60、61はタイヤ15外に設けられ、前述した欠陥に基づくタイヤ15からの検査ガスの漏れや、タイヤ15と下、上リム14、25との間からの検査ガスの漏れを検出することができる。ここで、前述した上、下検出器60、61としては、例えば、水素ガス検出には接触燃焼式センサを、ヘリウムガス検出には質量分析器を、アルゴンガス、二酸化炭素ガス検出には気体熱伝導式センサを用いることができる。62は前記上、下アーム52、54に設けられた複数の計測手段であり、これらの計測手段62は、内袋30にエアが、内袋30とタイヤ15との間の内室17に検査ガスが共に供給された後に、タイヤ15の外形形状を計測する。ここで、前述の計測手段62としては、例えば、二次元レーザセンサ撮像管を用いることができる。63は前記回転体13の外周に固定されたリング状の外歯車であり、この外歯車63には駆動モータ64の出力軸に固定された外歯車65が噛み合っている。そして、前述のように内袋30にエアが、内袋30とタイヤ15との間の内室17に検査ガスが共に供給された後、駆動モータ64が作動して前記タイヤ15が垂直な軸線回りに回転されるが、この回転中のタイヤ15の外形形状を計測手段62により全域に亘って計測する。

0021

このようにして計測手段62により計測された結果は図示していない制御手段に送られるが、このとき、該制御手段は前記計測結果を基に演算を行い、前述の図示していないモータに制御信号を出力する。これにより、移動体48、上、下アーム52、54が移動し、上、下検出器60、61を検査ガスの漏れを検出できる検出位置まで移動させる。前述した図示していないモータ、ねじ軸50、上、下ねじ軸56、57は全体として、計測手段62からの計測結果を基に上、下検出器60、61を計測位置まで移動させる移動手段68を構成する。そして、このような計測手段62、移動手段68を設けるようにすれば、タイヤ15の種類、例えばサイズに変更があったときでも、このような変更に容易に対処することができるとともに、上、下検出器60、61を検査ガスの漏れを高精度で検出することができる最適の検出位置まで正確に移動させることができる。このようにして準備が整うと、タイヤ15を回転させながら上、下検出器60、61をタイヤ15の外形形状に沿って子午線方向に移動させ、タイヤ15からの検出ガスの漏れを該上、下検出器60、61により検出する。

0022

次に、前記実施形態1の作用について説明する。
今、シリンダ21のピストンロッド22が引っ込んで支持体20、昇降体23、上リム25、上リング29が上昇限で停止しているとともに、シリンダ33のピストンロッド34が突出してセンターポスト31、下リング32が下方に移動することで、エアが排出された内袋30が略円筒状となっているとする。このとき、ガイドフレーム46、移動体48、上、下アーム52、54は一体となって半径方向外側に移動し、下リム14から離隔している。この状態で横置きのタイヤ15が下リム14と上リム25との間に搬入されるとともに、該タイヤ15の下側ビード部16が下リム14に着座されると、シリンダ21のピストンロッド22が突出して支持体20、昇降体23、上リム25、上リング29、センターポスト31、シリンダ33が一体的に下降するが、この下降は下リング32が下リム14に当接した後も継続して行われる。このとき、シリンダ33のピストンロッド34が引っ込むことで上リング29と下リング32との間の距離が徐々に減少し、これにより、内袋30が軸方向に潰れる。なお、このとき、エア供給手段39から給排通路37を通じて低圧のエアを内袋30に供給するようにしてもよい。そして、上リム25がタイヤ15に接触し、該タイヤ15の上側ビード部16が上リム25に着座されると、シリンダ21の作動を停止し支持体20、昇降体23、上リム25、センターポスト31、シリンダ33の下降を停止させるとともに、シリンダ33の作動を停止させる。この結果、タイヤ15の内室17は密閉手段26によって密閉され、この密閉された内室17に内袋30が収納される。

0023

次に、エア供給手段39から給排通路37を通じて内袋30内にエアを供給し該内袋30をタイヤ15の内室17内において膨張させる一方、タイヤ15と内袋30との間の内室17は大気に開放しておく。そして、エア供給手段39からの内袋30に対する所定量のエア供給が終了してエアの圧力が一定圧、例えば検査ガス圧力の95%程度となった後に、検査ガス供給手段43から給排通路40を通じてタイヤ15と内袋30との間の内室17に所定圧( 100%圧力)の検査ガスを供給する。ここで、検査ガスの供給開始時におけるエアの圧力は、通常、検査ガスの圧力より低いが、内袋30の両側の圧力、即ち、エアの圧力と検査ガスの圧力とは常に等圧となるため、内袋30は両者の圧力がバランスする位置まで収縮する。ここで、内袋30の外表面がタイヤ15の内表面に広範囲で接触するまで該内袋30内にエアを供給し、その後、内袋30とタイヤ15との間の内室17に検査ガスを供給するようにしても、前記タイヤ15の内表面には通常、加硫時に多数の突条が形成されているので、検査ガスの供給により内袋30はタイヤ15の内表面から離れ、この結果、タイヤ15と内袋30との間にはほぼ均等に検査ガスの薄い層が形成されるのである。このように前述の順序でエア、検査ガスを供給するようにすれば、タイヤ15の全範囲での漏れ検査を問題なく行うことができるとともに、タイヤ15内への検査ガスの供給量を大幅に減少させることができ、さらに、前記内室17における検査ガスのガス濃度(ここでは水素ガス濃度)を安定した値とすることができる。

0024

なお、この発明においては、内袋30に対するエアの供給と、内袋30とタイヤ15との間の内室17に対する検査ガスの供給とを、少なくとも一部で同時に行う、換言すれば、エアを供給している時間と、検査ガスを供給している時間とが部分的あるいは全部で重複していてもよく、このようにすれば、エア、検査ガスの供給時間を短縮することができ、作業能率を容易に向上させることができる。また、前述のエアと検査ガスとの元圧を、例えば10: 1として所定圧までこれらエア、検査ガスを同時に供給するようにすれば、エア対検査ガスの供給量は概ね10対 1となり、検査ガス使用量をほぼ1/10まで低減させることができる。ここで、前述のような重複の形態としては、エアの供給と検査ガスの供給を同時に開始するとともに、これらエア、ガスの供給終了も同時とする形態、エアの供給途中から検査ガスを供給する点では共通するが、両者の供給終了を同時とする、あるいは、エアの供給終了後、検査ガスの供給終了とする、または、検査ガスの供給終了後、エアの供給終了とする形態、検査ガスの供給途中からエアを供給する点では共通するが、両者の供給終了を同時とする、あるいは、エアの供給終了後、検査ガスの供給終了とする、または、検査ガスの供給終了後、エアの供給終了とする形態を挙げることができる。また、この発明においては、タイヤ15の内室17に対し低圧(大気圧より若干高い圧力)の検査ガスを一定量だけ供給し、該検査ガスの供給終了後、内袋30内に所定圧のエアを供給して前記検査ガスを圧縮しながら内袋30を両者の圧力がバランスする位置まで膨張させるようにしてもよい。このようにすれば、異なる種類、サイズのタイヤ15に対しても一定量の検査ガスで漏れ検査を行うことが可能で、検査ガスの使用量をタイヤ15に拘わらず一律とすることができる。

0025

このように、この発明では、前記内袋30にエア供給手段39からエアを供給して膨張させるとともに、内袋30とタイヤ15との間の内室17に検査ガス供給手段43から検査ガスを供給するようにしている。このようにすれば、検査ガスの量を内袋30内に供給されたエア量分だけ少なくすることができ、これにより、漏れ検査費用を容易に安価とすることができる。そして、内袋30に対するエアの供給、および、内袋30とタイヤ15との間の内室17に対する検査ガスの供給が終了すると、モータを作動してねじ軸50を回転させ、移動体48、上、下アーム52、54を一体的に半径方向内側に移動させタイヤ15に接近させる。このとき、駆動モータ64を作動してタイヤ15を垂直な軸線回りに回転させるが、このタイヤ15の回転中に計測手段62によって該タイヤ15の外形形状を全周に亘って計測する。このようにして計測手段62により計測された結果は制御手段に送られるが、このとき、該制御手段は前記計測結果を基に演算を行い、ねじ軸50、上、下ねじ軸56、57を駆動するモータに制御信号を出力する。これにより、ねじ軸50、上、下ねじ軸56、57が回転して移動体48、上、下アーム52、54が移動し、上、下検出器60、61を検出位置まで移動させる。その後、タイヤ15を回転させながら上、下検出器60、61をタイヤ15の外形形状に沿って子午線方向に移動させることで、漏れが生じる可能性のある箇所を通過させ、タイヤ15からの検出ガスの漏れを該上、下検出器60、61により検出する。

0026

この発明は、タイヤの内室に供給された検査ガスの漏れを検出する産業分野に適用できる。

0027

14…下リム15…タイヤ
16…ビード部17…内室
21…第1昇降機構23…昇降体
25…上リム 26…密閉手段
29…上リング30…内袋
31…センターポスト32…下リング
33…第2昇降機構 39…エア供給手段
41…給排口43…検査ガス供給手段
60、61…検出器62…計測手段
68…移動手段

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ