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技術 薬剤分包機

出願人 株式会社トーショー
発明者 大村義人
出願日 2018年6月20日 (2年5ヶ月経過) 出願番号 2018-116674
公開日 2019年12月26日 (10ヶ月経過) 公開番号 2019-216991
状態 未査定
技術分野 医療品保存・内服装置
主要キーワード 解放空間 区分状態 着脱しうる 断面凹字状 基本態様 収集ホッパ 引出操作 中段部分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年12月26日)のものです。
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図面 (10)

課題

薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して個別に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機を実現する。

解決手段

筐体11の中段に台部40を組み込むに際して第1引出部材41を介在させて台部40を筐体11から前方引出可能にし、台部40に薬剤手撒き装置30と下部薬剤収集機構20とを前後配置で載せ置くに際して第2引出部材を介在させて下部薬剤収集機構20を台部40から後方進退可能にする。下部薬剤収集機構20が手撒き装置対応部分21とその後方の薬品庫対応部分22とそれらの下方の合流部分23とに分かれている場合は、手撒き装置対応部分21と薬品庫対応部分22とを後方進退可能にする。これにより、薬剤手撒き装置30も下部薬剤収集機構20も筐体11の前位置から作業ができるうえ両者30,20の間も広げて作業することができる。

概要

背景

錠剤分包機を典型例とする薬剤分包機は(例えば特許文献1〜6参照)、上段に配置された薬品庫と、下段に配置された包装装置と、それらの動作制御を担う制御装置と、薬品庫から排出された薬剤落下中収集して包装装置へ導く薬剤収集機構と、それらを収納保持する筐体とを備えている。
薬品庫には、大抵、多数の薬剤フィーダ収納され、それらの薬剤フィーダは多段多列に配置され、それぞれの薬剤フィーダは、制御装置の制御に従って薬剤逐次排出動作を行う通常固定式ベース部と、錠剤カプセル剤などの薬剤を多数個ランダム収容可能であって薬剤補充作業の便宜等のためにベース部に対して着脱しうるようになっていてベース部の駆動に応じて薬剤を逐次排出する薬剤カセット容器部)とを具備している。

包装装置は、制御装置の制御下で、薬剤フィーダから排出された薬剤を帯状分包紙等に一包分ずつ区分封入するものであり、薬剤収集機構にて集められた薬剤を上から受け入れて下方の分包紙等の区画室へ導く投入ホッパ薬剤投入部材)と、分包紙等を長手方向へ順送りしながら区分する送り機構シール機構などを備えている。
薬剤収集機構は、薬品庫の内部に配設されていて薬剤フィーダから排出された薬剤を上段から中段へ落下させるダクトシュータなどの上部薬剤収集機構と、筐体内の中段部分に設けられて上部薬剤収集機構の下方かつ包装装置の上方に位置していて上部薬剤収集機構では絞られなかった或いは十分には絞り込めなかった落下薬剤を十分に絞り込んで上記薬剤投入部材の上部開口へ投入する収集ホッパ等の下部薬剤収集機構と備えている。

このような薬剤分包機のうち多くのものに薬剤手撒き装置も装備されている。薬剤手撒き装置は、上段の薬品庫に組み込まれることもあるが、多くが薬剤分包機の中段に組み込まれている。そのような組込式の薬剤手撒き装置は、予備撒きカセットが薬剤分包機の筐体から引き出し可能に設けられ、予備撒きカセットには多数の区画室が縦横に並べて形成されており、区画室(マス)は、上面が薬剤投入のため解放され、下面・底面が薬剤排出のためシャッタ等で出来ていて開閉するようになっている。

また、組込式の薬剤手撒き装置には、予備撒きカセットがカセット保持部に固定されているものであれ(例えば特許文献1参照)、予備撒きカセットがカセット保持部に対して着脱可能なものであれ(例えば特許文献2参照)、薬剤投入は手撒きでも薬剤排出は自動で行えるように、予備撒きカセットを保持するカセット保持部に加えて、薬剤分包機の筐体内に押し込まれた予備撒きカセットの全区画室から分包動作前に一括で薬剤を受け取って分包動作時には区画室毎に逐次送出を行って薬剤を下部薬剤収集機構へ送り込むコンベア等の作動部も装備されている(例えば特許文献1〜6参照)。

さらに、このような薬剤手撒き装置付き薬剤分包機では、薬剤収集機構に加えて作動部も内部を薬剤が通過するので適宜な時期に内側の薬剤通過経路清掃したり点検したりすることが求められる。
そして、それに応じて、薬剤収集機構のうち上段の上部薬剤収集機構については、錠剤フィーダ格納庫と共に上部薬剤収集機構を分割して薬品庫から前方へ引き出せるように構成することで薬剤通過経路を露出可能にしたものがある(例えば特許文献4参照)。

また、中段の下部薬剤収集機構や同じく中段の薬剤手撒き装置の作動部については(例えば特許文献3段落0032参照)、作動部が下部薬剤収集機構に固定されているタイプでは、下部薬剤収集機構と一緒に作動部を筐体から引き出すようにしたものがある。また、作動部が下部薬剤収集機構から分離されているタイプでは、作動部は筐体から前方へ引き出す一方、下部薬剤収集機構は筐体から後方へ引き出すようにして、作動部と下部薬剤収集機構とが他方の引出操作制約を受けることなく何れも単独で筐体から引き出せるようにしたものがある。

また、薬剤手撒き装置の作動部については、作動部が、カセット保持部の直ぐ下方に配設された同時駆動多列コンベアと、その一端部の斜め下方に配設された単列コンベアとを具備した謂わば二段コンベア構成の作動部が普及していた(例えば特許文献5図1参照)。
これに対し、近年は、カセット保持部の直ぐ下方に配設された独立駆動の多列コンベアを具備した謂わば単段コンベア構成の作動部が開発されて実用に供されている(例えば特許文献5図3,特許文献6図1参照)。

さらに、そのような作動部の後方や斜め後ろに位置する下部薬剤収集機構を、上部薬剤収集機構から下方へ放出された薬剤を受け入れて収集するホッパ(上部薬剤収集機構対応下部薬剤収集機構)と、薬剤手撒き装置の作動部から下方へ放出された薬剤を受け入れて収集するホッパ(手撒き装置対応下部薬剤収集機構)と、両ホッパから下方へ放出された薬剤を受け入れて合流させてから包装装置の投入ホッパへ案内するホッパ(合流用下部薬剤収集機構)とに分割したものも開発されている(例えば特許文献6図7参照)。この下部薬剤収集機構では、作動部の後方に手撒き装置対応部分が位置し、その後方に上部薬剤収集機構対応部分が位置し、それらの下方に合流用の合流部分が位置する。

なお、投入ホッパは包装装置と一緒に筐体から前方へ引き出されるようになっており、制御装置は筐体内のうち他の部材等と干渉しない適宜な部位に設置されている。
また、錠剤フィーダ格納庫および上部薬剤収集機構や、薬剤手撒き装置、下部薬剤収集機構、包装装置は、清掃時や点検時などに筐体から引き出すために、スライドレールなどの引出部材を介在させて筐体に装備されている。

概要

薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して個別に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機を実現する。筐体11の中段に台部40を組み込むに際して第1引出部材41を介在させて台部40を筐体11から前方引出可能にし、台部40に薬剤手撒き装置30と下部薬剤収集機構20とを前後配置で載せ置くに際して第2引出部材を介在させて下部薬剤収集機構20を台部40から後方進退可能にする。下部薬剤収集機構20が手撒き装置対応部分21とその後方の薬品庫対応部分22とそれらの下方の合流部分23とに分かれている場合は、手撒き装置対応部分21と薬品庫対応部分22とを後方進退可能にする。これにより、薬剤手撒き装置30も下部薬剤収集機構20も筐体11の前位置から作業ができるうえ両者30,20の間も広げて作業することができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

筐体と、その上段に保持される薬品庫と、前記筐体の下段に保持される包装装置と、前記筐体の中段に保持されて前記薬品庫から落下した薬剤を前記包装装置へ導く下部薬剤収集機構と、前記筐体の中段に保持されて前記下部薬剤収集機構の前に位置する薬剤手撒き装置と、前記薬剤手撒き装置を乗載保持する台部と、前記台部を前記筐体から前方へ出し入れ可能に支持する第1引出部材とを備えた薬剤分包機において、前記台部が前記下部薬剤収集機構を保持するようになっており、前記下部薬剤収集機構を前記台部から後方へ進退可能に支持する第2引出部材が設けられていることを特徴とする薬剤分包機。

請求項2

前記下部薬剤収集機構が、前記薬剤手撒き装置から排出された薬剤を収集する手撒き装置対応部分と、前記薬品庫から落下した薬剤を収集する薬品庫対応部分と、前記手撒き装置対応部分と前記薬品庫対応部分との下方に位置する合流部分とを具備したものであり、前記第2引出部材が前記合流部分を残して前記手撒き装置対応部分と前記薬品庫対応部分とを進退させるようになっていることを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。

請求項3

前記薬剤手撒き装置の上側部分のカセット保持部と前記薬剤手撒き装置の下側部分の作動部とが、前記台部から個別に前方へ引き出し可能になっており、前記カセット保持部から前記作動部へ落下する薬剤を通過させる多数の孔が打ち抜き形成された仕切板が、前記台部に装備されて前記カセット保持部と前記作動部との間に位置するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された薬剤分包機。

請求項4

前記台部が、前記薬剤手撒き装置の下方に横たわる受け板着脱しうるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された薬剤分包機。

請求項5

前記第2引出部材の作動の可否切り替えロック部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された薬剤分包機。

技術分野

0001

この発明は、各種の薬剤薬品庫に収容しておき処方箋調剤指示に応じて所望の薬剤を自動排出して分包する薬剤分包機に関し、詳しくは、多数の区画室を持った予備撒きカセットに手撒きされた薬剤を自動排出薬剤と共に分包する薬剤分包機に関し、更に詳しくは、薬品庫から排出されて落下した薬剤を下方の包装装置へ導くとともに予備撒きカセットから排出されて落下した薬剤をも下方の包装装置へ導く薬剤収集機構を備えた薬剤分包機に関する。

背景技術

0002

錠剤分包機を典型例とする薬剤分包機は(例えば特許文献1〜6参照)、上段に配置された薬品庫と、下段に配置された包装装置と、それらの動作制御を担う制御装置と、薬品庫から排出された薬剤を落下中収集して包装装置へ導く薬剤収集機構と、それらを収納保持する筐体とを備えている。
薬品庫には、大抵、多数の薬剤フィーダ収納され、それらの薬剤フィーダは多段多列に配置され、それぞれの薬剤フィーダは、制御装置の制御に従って薬剤逐次排出動作を行う通常固定式ベース部と、錠剤カプセル剤などの薬剤を多数個ランダム収容可能であって薬剤補充作業の便宜等のためにベース部に対して着脱しうるようになっていてベース部の駆動に応じて薬剤を逐次排出する薬剤カセット容器部)とを具備している。

0003

包装装置は、制御装置の制御下で、薬剤フィーダから排出された薬剤を帯状分包紙等に一包分ずつ区分封入するものであり、薬剤収集機構にて集められた薬剤を上から受け入れて下方の分包紙等の区画室へ導く投入ホッパ薬剤投入部材)と、分包紙等を長手方向へ順送りしながら区分する送り機構シール機構などを備えている。
薬剤収集機構は、薬品庫の内部に配設されていて薬剤フィーダから排出された薬剤を上段から中段へ落下させるダクトシュータなどの上部薬剤収集機構と、筐体内の中段部分に設けられて上部薬剤収集機構の下方かつ包装装置の上方に位置していて上部薬剤収集機構では絞られなかった或いは十分には絞り込めなかった落下薬剤を十分に絞り込んで上記薬剤投入部材の上部開口へ投入する収集ホッパ等の下部薬剤収集機構と備えている。

0004

このような薬剤分包機のうち多くのものに薬剤手撒き装置も装備されている。薬剤手撒き装置は、上段の薬品庫に組み込まれることもあるが、多くが薬剤分包機の中段に組み込まれている。そのような組込式の薬剤手撒き装置は、予備撒きカセットが薬剤分包機の筐体から引き出し可能に設けられ、予備撒きカセットには多数の区画室が縦横に並べて形成されており、区画室(マス)は、上面が薬剤投入のため解放され、下面・底面が薬剤排出のためシャッタ等で出来ていて開閉するようになっている。

0005

また、組込式の薬剤手撒き装置には、予備撒きカセットがカセット保持部に固定されているものであれ(例えば特許文献1参照)、予備撒きカセットがカセット保持部に対して着脱可能なものであれ(例えば特許文献2参照)、薬剤投入は手撒きでも薬剤排出は自動で行えるように、予備撒きカセットを保持するカセット保持部に加えて、薬剤分包機の筐体内に押し込まれた予備撒きカセットの全区画室から分包動作前に一括で薬剤を受け取って分包動作時には区画室毎に逐次送出を行って薬剤を下部薬剤収集機構へ送り込むコンベア等の作動部も装備されている(例えば特許文献1〜6参照)。

0006

さらに、このような薬剤手撒き装置付き薬剤分包機では、薬剤収集機構に加えて作動部も内部を薬剤が通過するので適宜な時期に内側の薬剤通過経路清掃したり点検したりすることが求められる。
そして、それに応じて、薬剤収集機構のうち上段の上部薬剤収集機構については、錠剤フィーダ格納庫と共に上部薬剤収集機構を分割して薬品庫から前方へ引き出せるように構成することで薬剤通過経路を露出可能にしたものがある(例えば特許文献4参照)。

0007

また、中段の下部薬剤収集機構や同じく中段の薬剤手撒き装置の作動部については(例えば特許文献3段落0032参照)、作動部が下部薬剤収集機構に固定されているタイプでは、下部薬剤収集機構と一緒に作動部を筐体から引き出すようにしたものがある。また、作動部が下部薬剤収集機構から分離されているタイプでは、作動部は筐体から前方へ引き出す一方、下部薬剤収集機構は筐体から後方へ引き出すようにして、作動部と下部薬剤収集機構とが他方の引出操作制約を受けることなく何れも単独で筐体から引き出せるようにしたものがある。

0008

また、薬剤手撒き装置の作動部については、作動部が、カセット保持部の直ぐ下方に配設された同時駆動多列コンベアと、その一端部の斜め下方に配設された単列コンベアとを具備した謂わば二段コンベア構成の作動部が普及していた(例えば特許文献5図1参照)。
これに対し、近年は、カセット保持部の直ぐ下方に配設された独立駆動の多列コンベアを具備した謂わば単段コンベア構成の作動部が開発されて実用に供されている(例えば特許文献5図3,特許文献6図1参照)。

0009

さらに、そのような作動部の後方や斜め後ろに位置する下部薬剤収集機構を、上部薬剤収集機構から下方へ放出された薬剤を受け入れて収集するホッパ(上部薬剤収集機構対応下部薬剤収集機構)と、薬剤手撒き装置の作動部から下方へ放出された薬剤を受け入れて収集するホッパ(手撒き装置対応下部薬剤収集機構)と、両ホッパから下方へ放出された薬剤を受け入れて合流させてから包装装置の投入ホッパへ案内するホッパ(合流用下部薬剤収集機構)とに分割したものも開発されている(例えば特許文献6図7参照)。この下部薬剤収集機構では、作動部の後方に手撒き装置対応部分が位置し、その後方に上部薬剤収集機構対応部分が位置し、それらの下方に合流用の合流部分が位置する。

0010

なお、投入ホッパは包装装置と一緒に筐体から前方へ引き出されるようになっており、制御装置は筐体内のうち他の部材等と干渉しない適宜な部位に設置されている。
また、錠剤フィーダ格納庫および上部薬剤収集機構や、薬剤手撒き装置、下部薬剤収集機構、包装装置は、清掃時や点検時などに筐体から引き出すために、スライドレールなどの引出部材を介在させて筐体に装備されている。

先行技術

0011

特開平6−8901号公報
特開2007−209600号公報
特開2011−182889号公報
特開2011−182890号公報
特開2017−012696号公報
特開2017−018514号公報

発明が解決しようとする課題

0012

このように、従来の薬剤分包機では、カセット保持部を引出可能な薬剤手撒き装置の作動部と、上段の薬品庫と下段の包装装置との中間に位置する下部薬剤収集機構とが、筐体内で前後に位置する場合、作動部は、下部薬剤収集機構に固定されていて下部薬剤収集機構と一緒に筐体から引き出されるか、あるいは、下部薬剤収集機構と分離されていて、後方へ引き出される下部薬剤収集機構とは反対の前方へ引き出されるようになっていた。
そして、作動部が下部薬剤収集機構と一緒に引き出された場合は、作動部と下部薬剤収集機構との双方に対して作業者がほとんど移動することなく清掃等の作業を行うことができるので便利な一方、作動部と下部薬剤収集機構との連結部やその近くなど部材の混み合っている部分については作業がしづらかった。

0013

これに対し、作動部と下部薬剤収集機構とが前後に分かれて引き出される場合は、それらが何れも互いの邪魔にならないので個別にそして十分に作業が行えるという利点がある一方、薬剤分包機の前方だけでなく後方にも作業領域を確保しなければならないため、薬剤分包機の設置環境が限定されることがあり、例えば壁際への設置が難しい。
そこで、両者の利点を兼ね備えた薬剤分包機を開発すること、具体的には、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して清掃等の作業が十分に行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機を実現することが技術的な課題となる。

課題を解決するための手段

0014

本発明の薬剤分包機は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、筐体と、その上段に保持される薬品庫と、前記筐体の下段に保持される包装装置と、前記筐体の中段に保持されて前記薬品庫から落下した薬剤を前記包装装置へ導く下部薬剤収集機構と、前記筐体の中段に保持されて前記下部薬剤収集機構の前に位置する薬剤手撒き装置と、前記薬剤手撒き装置を乗載保持する台部と、前記台部を前記筐体から前方へ出し入れ可能に支持する第1引出部材とを備えた薬剤分包機において、前記台部が前記下部薬剤収集機構を保持するようになっており、前記下部薬剤収集機構を前記台部から後方へ進退可能に支持する第2引出部材が設けられていることを特徴とする。

0015

また、本発明の薬剤分包機は(解決手段2)、上記解決手段1の薬剤分包機であって、前記下部薬剤収集機構が、前記薬剤手撒き装置から排出された薬剤を収集する手撒き装置対応部分と、前記薬品庫から落下した薬剤を収集する薬品庫対応部分と、前記手撒き装置対応部分と前記薬品庫対応部分との下方に位置する合流部分とを具備したものであり、前記第2引出部材が前記合流部分を残して前記手撒き装置対応部分と前記薬品庫対応部分とを進退させるようになっていることを特徴とする。

0016

さらに、本発明の薬剤分包機は(解決手段3)、上記解決手段1,2の薬剤分包機であって、前記薬剤手撒き装置の上側部分のカセット保持部と前記薬剤手撒き装置の下側部分の作動部とが、前記台部から個別に前方へ引き出し可能になっており、前記カセット保持部から前記作動部へ落下する薬剤を通過させる多数の孔が打ち抜き形成された仕切板が、前記台部に装備されて前記カセット保持部と前記作動部との間に位置するようになっていることを特徴とする。

0017

また、本発明の薬剤分包機は(解決手段4)、上記解決手段1〜3の薬剤分包機であって、前記台部が、前記薬剤手撒き装置の下方に横たわる受け板を着脱しうるようになっていることを特徴とする。

0018

また、本発明の薬剤分包機は(解決手段5)、上記解決手段1〜4の薬剤分包機であって、前記第2引出部材の作動の可否切り替えロック部材が設けられていることを特徴とする。

発明の効果

0019

このような本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段1)、第1引出部材にて筐体から前方へ出し入れ可能に支持されている台部に薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とを保持させて前側の薬剤手撒き装置と後側の下部薬剤収集機構とを纏めて筐体から引き出すことができる基本態様を踏襲しながらも、第2引出部材にて下部薬剤収集機構の全部または一部(薬剤手撒き装置との接触部や接近部を含んだ部分)を台部から後退させることができるようにもしたことにより、薬剤手撒き装置の作動部とその後方の下部薬剤収集機構との間に対して清掃や点検等の人手作業を行うときには、薬剤手撒き装置を筐体から引き出したまま下部薬剤収集機構を後退させることで簡便に薬剤手撒き装置の作動部とその後方の下部薬剤収集機構との間すなわち両者の対向部間隙を広げることができる。

0020

そのため、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構との非対向部ばかりか両者の対向部についても、そこへの人手作業を容易かつ的確に行うことができることになる。
しかも、薬剤手撒き装置への作業に加えて下部薬剤収集機構への作業も筐体の前で行えるので、薬剤分包機の後方に作業領域を確保する必要性が解消か軽減される。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して中間部に位置する夫々の部分にまで十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機を実現することができる。

0021

また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段2)、下部薬剤収集機構が手撒き装置対応部分と薬品庫対応部分と合流部分とに分かれている場合には、第2引出部材にて進退させるのを(薬剤手撒き装置との接触部や接近部を含んだ部分に該当する)手撒き装置対応部分と薬品庫対応部分とにとどめ、下側の合流部分は第2引出部材による進退対象からは外れるようにしたことにより、下部薬剤収集機構の上側部分を後退させることで下部薬剤収集機構の上側部分と薬剤手撒き装置対応部分との対向部の間隙を広げると同時にその間隙に下部薬剤収集機構の下側部分である合流部分の上面を露出させることができる。

0022

薬剤収集機構は収集機能の具現化のため概ね下窄みの形状をしていることから、合流部分の上面は下部薬剤収集機構の上面と薬剤手撒き装置対応部分の上面とを合わせたものより狭くて薬剤手撒き装置とは密着しないのが通例なので、合流部分の上面を露出させれば合流部分ばかりかその対向部に対しても容易に清掃等の作業を行うことができる。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されているうえ下部薬剤収集機構が手撒き装置対応部分と薬品庫対応部分と合流部分とに分かれていてもそれらに対して夫々十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機を実現することができる。

0023

さらに、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段3)、薬剤手撒き装置における上下のカセット保持部と作動部とが台部から個別に前方へ引き出せるようにもしたことにより、カセット保持部ばかりか作動部に対しても容易に作業することができる。
しかも、カセット保持部と作動部と間に仕切板を設けたことにより、下部薬剤収集機構と薬剤手撒き装置のカセット保持部と薬剤手撒き装置の作動部とを個別引出可能に保持する台部が補強されるとともに、カセット保持部と作動部とのうち何れか一方に生じた不所望な変形等が引出時に他方に悪影響を及ぼすといった不具合発生が簡便に回避される。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して夫々十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機であって薬剤手撒き装置のカセット保持部と作動部とを個別かつ円滑に引き出せる薬剤分包機を実現することができる。

0024

また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段4)、台部に着脱可能な受け板も導入して、それが台部への装着時には薬剤手撒き装置の下方で横になるようにもしたことにより、受け板が台部に装着されている状態では、台部の筐体からの出し入れや薬剤手撒き装置のカセット保持部と作動部との個別進退などに際して薬剤手撒き装置から付着薬剤片といった気付きにくい小物品が落下したような場合でも、そのような落下物は受け板によって受け止められてそこにとどまるため、不所望な落下物等が筐体内で更に落下して包装装置に到達するのを、簡便かつ的確に防止することができる。受け板の上に載った物は、薬剤手撒き装置の引出時に受け板を台部から取り外すことで、容易に除去される。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して夫々十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機であって薬剤手撒き装置の出し入れに伴う落下物による不具合の発生頻度が小さい薬剤分包機を簡便に実現することができる。

0025

また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段5)、ロック部材を設けて第2引出部材の作動を可能(許可状態)にするか不能(禁止状態)にするかが切り替えられるようにしたことにより、ロック部材を操作して第2引出部材の作動を可能にすれば薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構との間を広げることができて上述のようにそこに対する作業が容易かつ的確に行える一方、ロック部材を操作して第2引出部材の作動を不能にすれば、容易に、台部に対する下部薬剤収集機構の位置が固定される。

0026

そして、その固定状態では、下部薬剤収集機構に対する作業が安定して容易に行えるばかりか、下部薬剤収集機構が台部と共に筐体内に戻されると、下部薬剤収集機構の位置が上方の上部薬剤収集機構と下方の包装装置の薬剤投入部材とに的確に合致する。
したがって、この発明によれば、薬剤手撒き装置と下部薬剤収集機構とが前後に配設されていても両者に対して夫々十分に清掃等の作業が行えるうえ壁際への設置も可能な薬剤分包機であって下部薬剤収集機構を進退可能にしても上下の他の部材等との位置合わせが的確に行える薬剤分包機を実現することができる。

図面の簡単な説明

0027

本発明の実施例1について、薬剤分包機の構造を示し、(a)が引出可能な部材を総て筐体に押し入れた状態の斜視図、(b)が薬剤手撒き装置を下部薬剤収集機構と共に筐体から引き出した状態の斜視図、(c)が引出済み薬剤手撒き装置から下部薬剤収集機構を押し戻した状態の斜視図、(d)が引出済み薬剤手撒き装置から更に作動部を引き出した状態の斜視図である。
引出可能な部材を総て筐体に押し入れた状態の薬剤分包機に係る拡大斜視図である。
引出可能な部材を総て筐体に押し入れた状態の薬剤分包機に係り、(a)が正面図、(b)が右側面図である。
引出可能な部材を総て筐体に押し入れた状態の薬剤分包機に係る縦断右側面図である。
薬剤手撒き装置を下部薬剤収集機構と共に筐体から引き出した状態の薬剤分包機に係る縦断右側面図である。
引出済み薬剤手撒き装置から下部薬剤収集機構を押し戻した状態の薬剤分包機に係る縦断右側面図である。
薬剤手撒き装置を筐体から引き出した状態の薬剤分包機に係る縦断右側面図であり、(a)が引出済み薬剤手撒き装置から更に作動部だけを引き出した状態を示し、(b)が引出済み薬剤手撒き装置から更にカセット保持部だけを引き出した状態を示している。
(a)が薬剤手撒き装置に付設される仕切板の斜視図、(b)が薬剤手撒き装置に付設される受け板の斜視図である。
薬品庫に非実装の薬剤を追加する使い方を示し、薬剤手撒き装置のカセット保持部を筐体から引き出した薬剤分包機に係る斜視図である。

0028

このような本発明の薬剤分包機について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1図9に示した実施例1は、上述した解決手段1〜5(出願当初の請求項1〜5)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具電動モータ等の駆動源タイミングベルト等の伝動部材モータドライバ等の電気回路コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。

0029

本発明の薬剤分包機の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1(a)と図2図4は、引出可能な部材を総て筐体11に押し入れた状態の薬剤分包機10を示し、図1(a)と図2外観斜視図、図3(a)が正面図、図3(b)が右側面図、図4が縦断右側面図である。
また、図1(b)と図5は、が薬剤手撒き装置30を下部薬剤収集機構20と共に筐体11から前方へ引き出した状態の薬剤分包機10を示し、図1(b)が斜視図、図5が縦断右側面図である。

0030

さらに、図1(c)と図6は、引出済みの薬剤手撒き装置30から下部薬剤収集機構20のうち手撒き装置対応部分21と薬品庫対応部分22とを後方へ押し戻した状態の薬剤分包機10を示し、図1(c)が斜視図、図6が縦断右側面図である。
また、図1(d)と図7(a)は、引出済みの薬剤手撒き装置30からカセット保持部31を引き出さずに作動部32を更に前方へ引き出した状態の薬剤分包機10を示し、図1(d)が斜視図、図7(a)が右側面図である。

0031

また、図7(b)は、引出済みの薬剤手撒き装置30から作動部32を引き出さずにカセット保持部31を更に前方へ引き出した状態の薬剤分包機10を示し、右側面図である。また、図8(a)は、薬剤手撒き装置30に付設される仕切板50の斜視図であり、同図(b)は、やはり薬剤手撒き装置30に付設される受け板60の斜視図である。
図9は、薬剤手撒き装置30のカセット保持部31だけを筐体11から引き出した状態の薬剤分包機10に係る外観斜視図である。
なお、制御装置は、筐体11の内部のうち他の部材と干渉しない適宜箇所に格納されているので、図示を割愛した。

0032

先ず、薬剤分包機10が従来機から引き継いでいる構成部分簡潔に説明すると、筐体11の上段には(図1(a),図2図4参照)、薬品庫12が格納されており、薬品庫12には多数の薬剤フィーダ13が列設されている。
薬品庫12は、左右4分割で前方へ出し入れ可能に保持されており、各分割体の間には薬剤フィーダ13から排出された薬剤を落下させながら収集する上部薬剤収集機構14が付設されており、上部薬剤収集機構14の下端部は適度に窄んでいて通常は中段の下部薬剤収集機構20の上方に位置する(図4参照)。

0033

また、筐体11の下段には(図1(a),図2図4参照)、包装装置15が格納されており、やはり前方へ出し入れ可能に保持されている。
包装装置15は、上端開口が広く下端開口が狭い漏斗状の投入ホッパ16を上部に具備しており(図4参照)、そこに落下投入された一包分の薬剤を図示しない分包紙に区分封入するようになっている。

0034

さらに、筐体11の中段には、前面寄りに配置された薬剤手撒き装置30と(図1(a),図2図4参照)、その後方に位置する下部薬剤収集機構20(具体的には21,22,23)とが(図4参照)、格納されている。
それらのうち、薬剤手撒き装置30は、底部を開閉しうる手撒き用の区画室を多数備えた薬剤手撒きカセットを保持するカセット保持部31と、その下方に位置してカセット保持部31から落下薬剤を一括で受け取るとともに薬剤を逐次排出する作動部32とを具備している(図2図4参照)。

0035

一方、下部薬剤収集機構20は(図4参照)、基本的には筐体11の薬剤フィーダ13から排出され上部薬剤収集機構14にて収集されつつ落下した薬剤を包装装置15へ導くためのものであるが、それと一緒に薬剤手撒き装置30から排出された薬剤も包装装置15へ導くために、作動部32の後方に位置していて薬剤手撒き装置30の作動部32から排出された薬剤を収集して落下させる手撒き装置対応部分21と、更にその後方に位置していて筐体11から上部薬剤収集機構14を介して落下してきた薬剤を収集する薬品庫対応部分22と、それら手撒き装置対応部分21と薬品庫対応部分22との下方に位置していて双方から落下してきた薬剤を合流させて下方の投入ホッパ16へ投入する合流部分23とを具備している。何れの部分21,22,23も下窄み短管状に形成されている。

0036

また、薬剤分包機10には、薬剤手撒き装置30を乗載保持する台部40と、スライドレール等からなる第1引出部材41も、具備されている。
そして、第1引出部材41が台部40の左右両側面と筐体11の内側面とに連結されているので、薬剤手撒き装置30を台部40と共に筐体11から前方へ出し入れすることができるようになっている。

0037

次に、薬剤分包機10が改良された点について詳述する(図1(b)〜(d),図4図9参照)。

0038

台部40は、U字溝断面凹字状や断面凵状)のような小枠体になっており、単一部材でも良いが、この例では組立保守容易性等の観点から、第1引出部材41に連結される基台部と、その上に取り付けられる枠体部とから組み立てられている。そして、薬剤手撒き装置30の作動部32は、下部薬剤収集機構20に固定装着されるのでなく、台部40の凹部の内側に専用の引出部材を介して前方へ引き出し可能に装着されている。カセット保持部31も、台部40の凹部の内側に専用の引出部材を介して前方へ引き出し可能に装着されている。そのため、それら31,32は、台部40を筐体11から引き出した状態でも(図1(d),図6図7(a),図7(b)参照)、台部40を筐体11に押し込んだ状態でも(図9参照)、個別に台部40から引き出すことや戻すことができる。

0039

下部薬剤収集機構20は、筐体11ではなく台部40に対して取り付けられ、台部40によって筐体11の中段で薬剤手撒き装置30の後方に保持されるようになっている(図4図6参照)。下部薬剤収集機構20のうち合流部分23は台部40に固定されて台部40と一緒に筐体11から進退するにとどまるが(図4図5参照)、薬品庫対応部分22と手撒き装置対応部分21は、共に、それら21,22専用の第2引出部材42を介在させて台部40に対して連結されている。この第2引出部材42もスライドレール等からなるが、これは合流部分23を残して薬品庫対応部分22と手撒き装置対応部分21とを進退させるようになっている。

0040

そして、台部40が後退するとそれに随伴して下部薬剤収集機構20も筐体11の内部に収まり(図4参照)、台部40が筐体11から前方へ引き出されるとそれに随伴して下部薬剤収集機構20も筐体11から前方へ進出し(図1(b),図5参照)、更に台部40を前進位置にとどめた状態で下部薬剤収集機構20のうち手撒き装置対応部分21か薬品庫対応部分22を後へ押すと手撒き装置対応部分21と薬品庫対応部分22とが一緒に台部40から後退して合流部分23の上方が開けるようになっている(図1(c),図6参照)。

0041

また、それと関連して、上記の第2引出部材42そのものか他部材のうち第2引出部材42の近くに位置する部位にロック部材43が装備されている(図6参照)。
このロック部材43は、手動操作にて簡単に施錠状態解錠状態を切り替えられるものであり、施錠状態では掛止等にて第2引出部材42がスライド動作等をできないようにし、解錠状態では掛止等が外れて第2引出部材42がスライド動作等を円滑に行える状態にするようになっている。また、施錠状態ではロック部材43の手動操作部が第2引出部材42等に寄り添って筐体11に対する台部40の進退を妨げないが、解錠状態ではロック部材43の手動操作部が第2引出部材42等から突き出て台部40の後退時に筐体11等と干渉することで、下部薬剤収集機構20が相対位置等不安定といった不適当な状態のまま筐体11の内部に戻されるのを簡便かつ的確に防止するものとなっている。

0042

さらに、この台部40には仕切板50と受け板60も装着されている。それらのうち、仕切板50は、平板に対して多数の薬剤通過孔51をマトリクス状配置で打ち抜き形成した格子状の板体であり(図8(a)参照)、カセット保持部31と作動部32との間に来る高さの所で台部40に取り付けられて(図4図6参照)、概ね水平状態を維持している。薬剤通過孔51の配置は、カセット保持部31と同様であり、カセット保持部と同じく手撒きカセットから落下した薬剤を区分状態のまま通過させて作動部へ落下させるようになっている。仕切板50は台部40に対して通常は固定されており、カセット保持部31と作動部32が共に台部40に収まっているときも(図4図5参照)、両部31,32が共に台部40から引き出されたときも(図6参照)、両部31,32の引出が個別になされたときも(図7参照)、仕切板50は台部40にとどまるようになっている。

0043

受け板60は(図8(b)参照)、概ね平板状のものであるが、平板の周辺部分を上に折り曲げる等のことで浅い角皿状に形成されて、上面に載った小物こぼれ落ちにくいようになっている。この受け板60には端部の突起部などに係止孔61が形成されていて、台部40への着脱が容易に行えるとともに、台部40に取り付ければ、筐体11から台部40が引き出されているか否か更にはカセット保持部31や作動部32が台部40から引き出されているか否かに関わらず、薬剤手撒き装置30の下方に横たわって安定するものとなっている(図4図7参照)。

0044

この実施例1の薬剤分包機10について、その使用態様及び動作を、上記図面を引用して説明する。

0045

薬品庫12に搭載した幾つかの薬剤フィーダ13,13に収容されている薬剤を分包するときには薬品庫12も薬剤手撒き装置30も包装装置15も筐体11に収めた状態で動作させれば(図1(a),図2図4参照)、分包対象になった薬剤が、該当する薬剤フィーダ13から排出され、落下しながら上部薬剤収集機構14によって収集され、下部薬剤収集機構20の薬品庫対応部分22と合流部分23とを経由して包装装置15の投入ホッパ16に投入され、包装装置15によって分包される。

0046

また、薬剤フィーダ13に実装された薬剤だけで足りないときには、薬剤手撒き装置30の前面板のうちカセット保持部31に装着された前面板を引いて、カセット保持部31だけを筐体11から引き出し(図9参照)、そこに空の手撒きカセットを載せ置いてフィーダ非実装薬剤を手撒きするか或いは予め非実装薬剤を手撒き済みの手撒きカセットを載せ置いて、カセット保持部31を筐体11に押し戻してから薬剤分包機10に分包動作を行わせる(図1(a),図2図4参照)。そうすれば、後は、フィーダ実装薬剤が上述のようにして投入ホッパ16に投入されるとともに、フィーダ非実装薬剤が、薬剤手撒き装置30から手撒き装置対応部分21へ一包分ずつ排出され、それから合流部分23に落下してフィーダ実装薬剤と合流し、一緒に包装装置15の投入ホッパ16に投入され、やはり包装装置15によって分包される。

0047

そして、そのような分包動作を行った後など、薬剤落下経路の清掃や薬剤手撒き装置30の修理その他の作業を行うことが必要になったときには、薬品庫12やそこの上部薬剤収集機構14は、既述のように錠剤フィーダ格納庫と共に分割単位で薬品庫から前方へ引き出して作業を行い、包装装置15は、従来通り(図示せず)、そのまま筐体11から前方へ引き出すと投入ホッパ16等が目前に現れるので、それに必要な作業を行う。
これに対し、改良された薬剤手撒き装置30や下部薬剤収集機構20に対しては、以下のようにして作業を行うことができる。

0048

先ず、分包動作を停止させてから(図1(a),図2図4参照)、薬剤手撒き装置30の前面板のうち、カセット保持部31に装着された上述の前面板でなく、台部40の前端に装着されて作動部32の直前に位置している前面板を手前に引いて、台部40と共にそれに乗載保持されている薬剤手撒き装置30と下部薬剤収集機構20も纏めて筐体11から前方へ引き出す(図1(b),図5参照)。
そして、その状態でも作業し易い所である手撒き装置対応部分21や薬品庫対応部分22さらにはカセット保持部31の上側部分などに対して必要な作業を行う。

0049

また、下部薬剤収集機構20のうち合流部分23に対する作業を行いたいときには(図1(c),図6参照)、ロック部材43を解錠側へ操作して第2引出部材42を動作可能にしてから、下部薬剤収集機構20のうち薬品庫対応部分22と手撒き装置対応部分21を後退させることで、合流部分23の上方を解放させる。そして、解放空間から合流部分23に対して作業するとともに、薬品庫対応部分22及び手撒き装置対応部分21とカセット保持部31及び作動部32との対向部分についても必要な作業を行う。それらの作業後は、手撒き装置対応部分21と薬品庫対応部分22を所定位置まで前進させてからロック部材43を操作して施錠する(図1(b),図5参照)。

0050

さらに、薬剤手撒き装置30のうち作動部32に対して念入りに作業したいときには作動部32だけを台部40から前方に引き出して作業し(図1(d),図7(a)参照)、薬剤手撒き装置30のうちカセット保持部31に対して念入りに作業したいときにはカセット保持部31だけを台部40から前方に引き出して作業する(図7(b)参照)。このようにカセット保持部31と作動部32とを別個に台部40から進退させても、仕切板50(図8(a)参照)が台部40に装備されていて(図6参照)、そこでは上側のカセット保持部31と下側の作動部32との間に位置するので(図4図5参照)、カセット保持部31と作動部32とが進退時に直に干渉することがほとんどない。カセット保持部31の出し入れは通常の調剤作業一環として行われる手撒き作業でも行われ実行頻度が大きいので、例えばカセット保持部31に付着等した錠剤片が作動部32の区画室に不所望な衝撃を与えるといった事態についても発生頻度を下げることができる。

0051

そして、薬剤手撒き装置30に対する作業を終えてカセット保持部31も作動部32も台部40に押し戻した後は、台部40を筐体11へ押し戻す前に、台部40から係止孔61への係止解除して、受け板60を台部40から抜き取り、受け板60を逆さにしたり拭ったりして綺麗にする。それから、受け板60を台部40に再装着し、台部40を筐体11へ押し戻す(図1(a),図2図4参照)。このような受け板60の清掃により、それ以前に薬剤手撒き装置30等から落下した薬剤の破片粉塵などは薬剤分包機10から除去され、それ以後に薬剤手撒き装置30等から落下した薬剤の破片や粉塵などは、受け板60の上に留まって、受け板60の次の清掃を待つこととなる。

0052

[その他]
上記実施例では、下部薬剤収集機構20が三つの部分21,22,23に分かれていたが、各部が更に細分化されていても良い。一方、下部薬剤収集機構20が単一ホッパのような一体物の場合は、それが纏めて台部40から進退するようにすると良い。
上記実施例では、カセット保持部31と作動部32との直接的干渉等を避けるために両者31,32の間に仕切板50を設けたが、仕切板50を台部40に対してしっかり取り付けることで仕切板50に仕切板50の補強役を兼ねさせるようにしても良い。

0053

上記実施例では、受け板60の状態に関係なく受け板60を台部40から取り外して綺麗にしていたが、受け板60の上方の仕切板50に多数の薬剤通過孔51が開けられていて、それらを介して下方を覗き見することで、かなりの程度まで受け板60の上面を調べることができるので、そのような目視確認にて必要性が認められたときだけ受け板60の清掃を行うようにしても良い。
上記実施例では、薬剤手撒き装置30の作動部32として単段コンベア構成のものを図示したが、作動部32は二段コンベア構成のものであっても良い。

実施例

0054

上記実施例では、薬剤手撒き装置30の前面板のうちカセット保持部31の前の部分はカセット保持部31に装着し、薬剤手撒き装置30の前面板のうち作動部32の前の部分は台部40に装着していたが、薬剤手撒き装置30の前面板のうち作動部32の前の部分を台部40でなく作動部32に装着しても良い。その場合、台部40を引き出すための手掛かり部材を前面板の切欠部等に出しておいたり、作動部32を台部40に対して固定したり固定を解除して引出可能にする手段を付加したりすると良い。

0055

本発明の薬剤分包機は、玉剤やカプセル剤といった錠剤を分包する錠剤分包機が典型的であるが、本発明は、錠剤散薬合タイプの薬剤分包機にも適用することができる。

0056

10…薬剤分包機、
11…筐体、12…薬品庫、13…薬剤フィーダ、
14…上部薬剤収集機構、15…包装装置、16…投入ホッパ(薬剤投入部材)、
20…下部薬剤収集機構、
21…手撒き装置対応部分、22…薬品庫対応部分、23…合流部分、
30…薬剤手撒き装置、
31…カセット保持部、32…作動部、
40…台部、
41…第1引出部材、42…第2引出部材、43…ロック部材、
50…仕切板、51…薬剤通過孔、
60…受け板、61…係止孔

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