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技術 薬剤注入装置および薬剤注入システムの制御方法

出願人 PHCホールディングス株式会社
発明者 中西克美
出願日 2019年8月6日 (1年4ヶ月経過) 出願番号 2019-144501
公開日 2019年12月19日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2019-213890
状態 未査定
技術分野 注入、注射、留置装置
主要キーワード ピストン移動距離 ブザー制御回路 増減単位 時間管理制御 取外し状態 薬剤注入システム 調整ポイント ピストン駆動機構
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年12月19日)のものです。
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図面 (20)

課題

医療機関出向くことなく、薬剤投入量を変更可能とすることによって利便性の向上した薬剤注入装置を提供する。

解決手段

薬剤注入装置1100では、表示部および設定スイッチ6は、患者によって薬剤の注入量を設定するための薬剤注入量設定条件変更理由など)が入力される。近距離通信部25aは、薬剤の注入量を設定するための設定情報が入力される医療従事者用情報端末から設定情報(基準投与量、調整量レベルなど)を受信可能である。設定情報記憶部1101は、受信した設定情報を記憶する。変更理由重み付け判定部1102および注入量算出処理部1103は、入力された薬剤注入量設定条件から、設定情報に基づいて薬剤注入量を算出する。

概要

背景

従来のこの種の薬剤注入システムは、薬剤注入装置と、この薬剤注入装置に着脱自在に装着される記憶媒体とにより構成され、記憶媒体を薬剤注入装置に装着すれば、薬剤注入量が自動的に設定されるようになっていた(例えば、下記特許文献1。)。
特許文献1の薬剤注入装置においては、医療従事者個人の状態を考慮し、記憶媒体に、個人ごとの薬剤注入量を記憶させているので、それを薬剤注入装置に装着するだけで、薬剤の注入量を自動的に設定することが可能であった。

概要

医療機関出向くことなく、薬剤の投入量を変更可能とすることによって利便性の向上した薬剤注入装置を提供する。薬剤注入装置1100では、表示部および設定スイッチ6は、患者によって薬剤の注入量を設定するための薬剤注入量設定条件変更理由など)が入力される。近距離通信部25aは、薬剤の注入量を設定するための設定情報が入力される医療従事者用情報端末から設定情報(基準投与量、調整量レベルなど)を受信可能である。設定情報記憶部1101は、受信した設定情報を記憶する。変更理由重み付け判定部1102および注入量算出処理部1103は、入力された薬剤注入量設定条件から、設定情報に基づいて薬剤注入量を算出する。

目的

本発明は、医療機関に出向くことなく、薬剤の投入量を変更可能とすることによって利便性の向上した薬剤注入システム、携帯端末機、医療従事者用情報端末、薬剤注入装置、及び薬剤注入システムの制御方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

薬剤カートリッジが装着可能なカートリッジホルダと、前記カートリッジホルダが開閉自在に設けられた本体ケースと、前記本体ケース内において、前記カートリッジホルダに装着された前記薬剤カートリッジ内に挿入可能なピストンと、前記ピストンを、前記薬剤カートリッジ内に挿入するように移動させるピストン駆動機構と、薬剤注入量を設定するための薬剤注入量設定条件が入力される入力部と、薬剤の注入量を設定するための設定情報が入力される医療従事者用情報端末から前記設定情報を受信可能な受信部と、受信した前記設定情報を記憶する設定情報記憶部と、入力された前記薬剤注入量設定条件からの前記設定情報に基づいて、薬剤注入量を演算する薬剤注入量演算部と、を備えた、薬剤注入装置

請求項2

前記医療従事者用情報端末へ、薬剤投与履歴に関する情報を送信する送信部をさらに備えた、請求項1に記載の薬剤注入装置。

請求項3

前記薬剤注入量設定条件は、血糖値食事量活動量投与予定日時のうちの少なくとも1つを変更理由とし、前記薬剤注入量演算部は、入力された前記薬剤注入量設定条件からの前記設定情報に基づいて、前記変更理由の重み付け換算した合計点数で薬剤注入量を演算する、請求項1に記載の薬剤注入装置。

請求項4

薬剤を注入する薬剤注入装置と、前記薬剤注入装置に対して薬剤の注入量を設定するための設定情報を送信可能な医療従事者用情報端末とを備えた、薬剤注入システム制御方法であって、前記医療従事者用情報端末に、前記設定情報として薬剤注入量の妥当性を判定するための判定基準が入力される判定基準入力ステップと、入力された前記設定情報を前記医療従事者用情報端末から前記薬剤注入装置に送信する設定情報送信ステップと、前記医療従事者用情報端末から送信された前記設定情報を前記薬剤注入装置が受信する受信ステップと、受信した前記設定情報を、前記薬剤注入装置が記憶する記憶ステップと、前記薬剤注入装置に、薬剤の注入量を設定するために薬剤注入量設定条件が入力される設定条件入力ステップと、入力された前記薬剤注入量設定条件からの前記設定情報に基づいて薬剤注入量を演算する演算ステップと、前記薬剤注入装置が前記薬剤注入量を薬剤投与履歴に関する情報として記憶する注入量記憶ステップと、を備えた薬剤注入システムの制御方法。

請求項5

前記薬剤注入装置から前記医療従事者用情報端末へ、前記薬剤投与履歴に関する情報を送信する設定情報送信ステップをさらに備えた、請求項4に記載の薬剤注入システムの制御方法。

請求項6

前記薬剤注入量設定条件は、血糖値、食事量、活動量、投与予定日時のうちの少なくとも1つを変更理由とし、前記演算ステップは、入力された前記薬剤注入量設定条件からの前記設定情報に基づいて、前記変更理由の重み付けを換算した合計点数で薬剤注入量を演算する、請求項4に記載の薬剤注入システムの制御方法。

技術分野

0001

本発明は、例えば、インスリン成長ホルモンなどの薬剤注入する薬剤注入システムとそれに用いる携帯端末機、および医療従事者用情報端末等に関するものである。

背景技術

0002

従来のこの種の薬剤注入システムは、薬剤注入装置と、この薬剤注入装置に着脱自在に装着される記憶媒体とにより構成され、記憶媒体を薬剤注入装置に装着すれば、薬剤の注入量が自動的に設定されるようになっていた(例えば、下記特許文献1。)。
特許文献1の薬剤注入装置においては、医療従事者個人の状態を考慮し、記憶媒体に、個人ごとの薬剤注入量を記憶させているので、それを薬剤注入装置に装着するだけで、薬剤の注入量を自動的に設定することが可能であった。

先行技術

0003

特開2012−34729号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、病気に対する個々人の取り組みによって、薬剤の注入量を変更するためには、その都度、医療機関を訪れる必要があり、使用者にとって不便であった。
そこで、本発明は、医療機関に出向くことなく、薬剤の投入量を変更可能とすることによって利便性の向上した薬剤注入システム、携帯端末機、医療従事者用情報端末、薬剤注入装置、及び薬剤注入システムの制御方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

そして、この目的を達成するために本発明の薬剤注入システムは、薬剤を注入する薬剤注入装置と、薬剤注入装置に対して薬剤の注入量を設定する携帯端末機と、携帯端末機と交信可能な医療従事者用情報端末と、を備えている。
携帯端末機は、第1の入力部と、第1の送信部と、第1の受信部と、第2の送信部と、を有している。第1の入力部は、薬剤の注入量を設定するための薬剤注入量設定条件が入力される。第1の送信部は、入力された薬剤注入量設定条件を医療従事者用情報端末に送信する。第1の受信部は、医療従事者用情報端末から送信される薬剤注入量設定条件に基づいて設定された薬剤注入量を受信する。第2の送信部は、受信した薬剤注入量を薬剤注入装置に送信する。

0006

医療従事者用情報端末は、第2の受信部と、第2の入力部と、第3の送信部と、を有している。第2の受信部は、携帯端末機から送信される薬剤注入量設定条件を受信する。第2の入力部は、受信した薬剤注入量設定条件に基づいて設定された薬剤注入量が入力される。第3の送信部は、入力された薬剤注入量を携帯端末機に送信する。
薬剤注入装置は、カートリッジホルダと、本体ケースと、ピストンと、ピストン駆動機構と、第3の受信部と、制御部と、を有している。カートリッジホルダは、薬剤カートリッジが装着可能である。本体ケースは、カートリッジホルダが開閉自在に設けられている。ピストンは、本体ケース内において、カートリッジホルダに装着された薬剤カートリッジ内に挿入可能である。ピストン駆動機構は、ピストンを、薬剤カートリッジ内に挿入するように移動させる。第3の受信部は、携帯端末から送信される薬剤注入量を受信する。制御部は、受信した薬剤注入量に基づいてピストン駆動機構を駆動させる。

0007

このため、例えば、患者が携帯端末機の第1の入力部から薬剤注入量設定条件を入力すると、医療従事者によって設定された薬剤の投入量が、携帯端末機を介して薬剤注入装置に送信されるので、医療機関に出向くことなく、薬剤の投入量を変更することができ、極めて利便性の高いものとなる。

発明の効果

0008

本発明によれば、医療機関に出向くことなく、薬剤の投入量を変更することができるため利便性の向上した薬剤注入システム、携帯端末機、医療従事者用情報端末、薬剤注入装置、及び薬剤注入システムの制御方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の一実施形態にかかる薬剤注入システムを示す斜視図。
図1に示す薬剤注入システムに用いる薬剤注入装置を示す斜視図。
図2に示す薬剤注入装置のカートリッジホルダを開いた状態を示す斜視図。
図2に示す薬剤注入装置の内部構成を示す正面断面図。
(a)図4のQ部拡大図、(b)図4のP部拡大図。
図2に示す薬剤注入装置の内部構成を示す正面断面図。
図6のS部拡大図。
図2に示す薬剤注入装置の内部構成を示す正面断面図。
図8のU部拡大図。
図2に示す薬剤注入装置の内部構成を示す正面断面図。
図10のW部拡大図。
図2に示す薬剤注入装置の制御ブロック図。
図2に示す薬剤注入装置の動作を示すフローチャート
図1に示す同薬剤注入システムに用いる携帯端末機の制御ブロック図。
図1に示す薬剤注入システムに用いる医療従事者用情報端末の制御ブロック図を示す斜視図。
図1に示す薬剤注入システムの携帯端末機の制御方法を示すフローチャート。
図1に示す薬剤注入システムの携帯端末機の制御方法を示すフローチャート。
図1に示す薬剤注入システムの携帯端末機の制御方法を示すフローチャート。
図1に示す薬剤注入システムの携帯端末機の制御方法を示すフローチャート。
図16に示す制御方法における携帯端末機の表示を示すフローチャート。
図16に示す制御方法における携帯端末機の表示を示すフローチャート。
図16に示す制御方法における携帯端末機の表示を示すフローチャート。
図1に示す薬剤注入システムの制御方法を示すフローチャート。
図1に示す薬剤注入システムの制御方法を示すフローチャート。
図1に示す薬剤注入システムに用いる携帯端末機と医療従事者用情報端末の表示を示す図。
本実施形態の変形例の薬剤注入システムにおける携帯端末機と医療従事者用情報端末の表示を示す図。
本実施形態の変形例の薬剤注入システムにおける携帯端末機の表示を示す図。
本実施形態の変形例の薬剤注入システムの制御方法を示すフローチャート。
本実施形態の変形例の薬剤注入システムにおける医療従事者によるコメントの例を示す図。
本実施形態の変形例の薬剤注入システムにおける医療従事者によるコメントの例を示す図。
本実施の形態2の薬剤注入システムの構成を示す図。
図25の薬剤注入システムの薬剤注入装置の制御ブロックを示す図。
図25の示す薬剤注入システムの制御方法を示すフローチャート。
図26通信制御部の動作を示すフローチャート。
図26設定情報記憶部の動作を示すフロー図。
図25の薬剤注入システムにおいて医療従事者用情報端末から薬剤注入装置に送信される設定情報を示す図。
図25の薬剤注入システムにおいて医療従事者用情報端末から薬剤注入装置に送信される設定情報を示す図。
図25の薬剤注入システムにおいて医療従事者用情報端末から薬剤注入装置に送信される設定情報を示す図。
図26表示操作制御部の動作を示すフロー図。
図26変更理由重み付け判定部の動作を示すフロー図
図26の注入量算出処理部の動作を示すフロー図。
図26投与ログ記憶部の動作を示すフロー図。
図25の薬剤注入システムにおいて通信制御部が医療従事者用情報端末に送信するデータを示す図。

実施例

0010

以下、本発明の実施の形態の薬剤注入システムについて、糖尿病患者が行うインスリン(薬剤の一例)の注入を例に挙げて、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
<1.構成>
(薬剤注入システムの概要
図1は、本実施形態の薬剤注入システムの構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の薬剤注入システムは、薬剤注入装置100、携帯端末機300、および医療従事者用情報端末500を備えている。薬剤注入装置100は、患者200に薬剤を注入する装置である。

0011

また、携帯端末機300は、患者200の携帯端末機であり、薬剤注入装置100に対して薬剤の注入量を設定することができる。
また、この携帯端末機300は、ネットワーク400を介して医療従事者用情報端末500と交信することが可能な構成となっている。医療従事者用情報端末500は、例えば、医師501が有しているパーソナルコンピュータなどが挙げられる。

0012

(薬剤注入装置)
図2は、本実施形態の薬剤注入装置100の外観を示す斜視図である。図3は、本実施形態の薬剤注入装置100のカートリッジホルダを開いた状態を示す斜視図である。図4は、本実施形態の薬剤注入装置100の内部構成を示す正面断面図である。
本実施形態の薬剤注入装置100は、図2及び図3に示すように、片手で持つことが可能な筒状の本体ケース1を備え、この本体ケース1の上面には電源スイッチ2が設けられ、下面には、図4に示すように注射針装着部3が設けられている。尚、本明細書では、説明の便宜上、電源スイッチ2が設けられている側を上方又は後方とし、その反対側の注射針装着部3が設けられている側を下方又は前方とする。

0013

また、この本体ケース1の表面部分には、上方から下方に向かって、薬剤注入スイッチ4、表示部5、薬剤投与量を設定する設定スイッチ6が順に設けられている。
さらに、本体ケース1には、図2及び図3に示すように、筒状のカートリッジホルダ7が開閉自在に設けられている。
つまり、カートリッジホルダ7を、まず図3の矢印Aに示すように開放し、次に、カートリッジホルダ7の上面に設けた挿入口8から矢印Bに示すように薬剤カートリッジ9を挿入し、その後、図2に示すようにカートリッジホルダ7を閉じれば、図4に示すように、薬剤カートリッジ9は、本体ケース1内に装填される。

0014

図5(a)は、カートリッジホルダ7の挿入口8近傍の構成を示す図であり、図4のQ部拡大図である。図5(b)は、原点センサ23の近傍の構成を示す図であり、図4のP部拡大図である。尚、図4図5(a)及び図5(b)は、ピストン10が原点位置(後述する)に配置されている状態を示している。
図4及び図5(a)、(b)に示すように、本体ケース1内のカートリッジホルダ7の挿入口8上方には、ピストン10が設けられており、このピストン10は、送りねじ11、歯車12、モータ13を有するピストン駆動機構101により、カートリッジホルダ7の挿入口8から薬剤カートリッジ9内に挿入または引出しが行われるようになっている。尚、図4には、カートリッジホルダ7に装着された薬剤カートリッジ9にピストン10を挿入する挿入方向(下方又は前進方向とも記載)が矢印Cで示され、カートリッジホルダ7に装着された薬剤カートリッジ9からピストン10を引き出す引き出し方向(上方又は後退方向ともいう)が矢印Dで示されている。

0015

(カートリッジホルダ7及びその近傍の構成)
次に、カートリッジホルダ7について、図2から図5を用いて詳細に説明する。
カートリッジホルダ7は、上述のように、上面に挿入口8を有する筒状で、下面にも開口部14が設けられ、この開口部14の外周部には、ネジが切られ、そこが注射針装着部3となっている(図4参照)。

0016

また、この注射針装着部3には、注射針検出スイッチ15が設けられており、注射針装着部3に、後述する図6のように、注射針16が装着されたか否かが、この注射針検出スイッチ15によって検出されるようになっている。
さらに、カートリッジホルダ7の下部外周面には、このカートリッジホルダ7を本体ケース1に対して、開閉自在に軸支する軸支部17が設けられている。

0017

また、この軸支部17のカートリッジホルダ7の開放方向の反対側(内側)には、付勢体の一例として用いたイジェクトバネ18の一端が、連結されている。
また、イジェクトバネ18の他端は、上方において、本体ケース1に連結されている。
すなわち、図4に示すように、カートリッジホルダ7の開口部14側の端の内側部分には、イジェクトバネ18の第1端18aと連結するホルダ側連結部71が形成されている。また、イジェクトバネ18は、カートリッジホルダ7が閉じられた状態においてカートリッジホルダ7の内側にカートリッジホルダ7に沿って配置されており、イジェクトバネ18の第2端18bは、挿入口8側であって本体ケース1に形成された本体側連結部111に連結されている。

0018

つまり、カートリッジホルダ7は、イジェクトバネ18が収縮する方向の力が加わっていることで、その上方の挿入口8部分が、図3に示すように、本体ケース1に対して、開放する方向に付勢されている。
また、このイジェクトバネ18による開放方向の付勢に抗して、カートリッジホルダ7を、図2および図4に示すように、閉成位置で保持するために、このカートリッジホルダ7の上部には、図5(a)に示すように、被係止部19が設けられている。

0019

さらに、本体ケース1内の被係止部19の上方には、被係止部19を係止するイジェクト爪20が設けられている。このイジェクト爪20は、細長レバー22の下端側の突起部22aに隣接して連結されている。その突起部22aの、イジェクト爪20とは反対側には、バネ21が当接しており、突起部22aおよびイジェクト爪20が下方(挿入方向C)の被係止部19方向に付勢されている(図5参照)。

0020

また、イジェクト爪20は、その内側にピストン10の移動方向と平行に形成された当接面20aを有し、被係止部19は、カートリッジホルダ7が閉じられた状態において、その外側に、ピストン10の移動方向と平行に形成された当接面19aを有し、この当接面20aと当接面19aが互いに当接することによってカートリッジホルダ7が閉じられた状態が保持されている。

0021

また、イジェクト爪20は、当接面20aの下端から外側に向かって傾斜した傾斜部20bを有している。被係止部19は、当接面19aの上端から内側に向かって傾斜した傾斜部19bを有している。カートリッジホルダ7を閉じる際には、傾斜部19bに対して傾斜部20bがスライドし、スムーズに閉じることが出来る。
また、イジェクト爪20が連結しているレバー22は、図4及び図5(b)に示すように、レバー22の上端部に、前記突起部22aと対角上(突出方向が逆の位置)に配置された突起部22bを有しており、ピストン10の送りねじ11側に設けられている。

0022

すなわち、図4に示すように、細長い形状のレバー22は、薬剤カートリッジ9に未挿入の状態のピストン10の内側に並んで、ピストン10の移動方向に沿って配置されている。そして、レバー22のカートリッジホルダ7側に突起部22a及びイジェクト爪20が設けられており、レバー22の歯車12側に突起部22bが設けられている。このように、レバー22は、突起部22bとイジェクト爪20を連結し、レバー22、突起部22b及びイジェクト爪20は、バネ21によって被係止部19を係止するように下方に付勢されている。

0023

(原点センサ23及びその近傍の構成)
また、ピストン10の後端側(図2において、上端側)には、図5(b)に示すように、ピストン10の原点位置を検出する原点センサ23が設けられている。原点センサ23は、本体ケース1の内側に固定されている。この原点センサ23としては、例えば、透過型光電センサを用いることが出来、ピストン10に設けられた突起部10aが光を遮断することによって、ピストン10の原点位置を検出する。
ここで、ピストン10には、レバー22側に突出した突起部10bが設けられている。ピストン10の後端部に設けられている突起部10bは、レバー22の突起部22bよりも下方(挿入方向C側)であって、原点位置より上方にピストン10が後退する場合(引き出し方向Dに移動する場合)のみ、突起部22bと当接し、レバー22全体を一緒に後退(図2,3において、上方に移動)させるものである。

0024

一方、薬剤注入時(図6図7の状態)には、ピストン10が下方に移動(つまり、原点位置より下方に移動)すると、レバー22の上端側の突起部22bは、ピストン10の後端部に設けられている突起部10bとともに下方に移動するが、レバー22は図6及び図7に示す位置(下端位置)のところで留まり、それ以上、下降しない構造になっている。
このため、レバー22の上端側の突起部22bは、ピストン10の突起部10aと離反する。このような下降しない構造としては、例えば、レバー22、突起部22b及びイジェクト爪20が図4に示す位置に達すると、突起(図示せず)に当接し停止するように構成することによって実現できる。尚、イジェクト爪20がそれ以上下降しない位置とは、後述する図9に示す点線位置である。

0025

このように、本体ケース1内に設けられた被係止部19と、レバー22の下端側の突起部22aに隣接したイジェクト爪20が係合してカートリッジホルダ7が閉じられた状態を保持する構造となっている。
即ち、レバー22の下端側の突起部22aに取り付けられたイジェクト爪20は、ピストン10が、薬剤カートリッジ内の薬剤を全部注入完了した後、原点位置に戻り、その後、さらに上方にピストン10が移動した場合に、初めて、本体ケース1内の被係止部19との係合が解除され、カートリッジホルダ7が開放状態になるものである。
ここで、上記の例では、イジェクト爪20とレバー22が別体となって連結されていたが、これに限られることではなく、一体で成形されても良い。

0026

薬剤投与時の動作)
図6は、本実施形態の薬剤投与装置の薬剤投与時の状態を示す構成図である。図7は、図6のS部拡大図である。

0027

上述の図4図5は、薬剤注入装置の初期の状態(ピストン10が原点位置にある状態)を示していたが、図6図7は、薬剤を注入する動作(注入動作開始時)を示している。
即ち、本体ケース1の外周表面に設けられている薬剤注入スイッチ4(図3参照)の押下により、薬剤カートリッジ9内の薬液の注入が開始される。

0028

具体的には、ピストン駆動機構101を構成する、モータ13が起動し、モータ13に連結している歯車12が回転し、その歯車12の回転により、送りねじ11が回転し、ピストン10の直線運動に変換する。
ピストン10が下方に移動することにより、ピストン10の先端は、薬剤カートリッジの後端部のガスケット(図示せず)と当接し(図7参照)、その後、引続き、ピストン10を移動させることにより、薬剤カートリッジ9内の薬液を、薬剤カートリッジ9の先端部に装着した注射針16を通して、皮下に注入していくものである。

0029

(カートリッジホルダ7のイジェクト時の動作)
次に、図8および図9を用いてカートリッジホルダ7のイジェクト時における動作について説明する。図8は、本実施形態の薬剤投与装置のカートリッジホルダ7のイジェクト時の状態を示す構成図である。図9は、図8のU部拡大図である。
上述の図6及び図7で説明した薬剤注入動作が完了し、薬剤カートリッジ9内の薬剤がなくなった場合には、カートリッジホルダ7を開放して、薬剤カートリッジ9を交換する必要がある。

0030

具体的には、図6において、ピストン10が、薬剤カートリッジ9のガスケットを先端まで移動させることにより、薬剤カートリッジ9内の薬剤を全量注入し終わった場合、ピストン10は、ピストン駆動機構101により、原点位置まで後退する。
その後、薬剤カートリッジ9の交換が必要であるので、図8および図9に示すように、ピストン10を原点位置よりも上方に移動させる(図5(b)参照)。

0031

この時、ピストン10の上端部の突起部10bと、レバー22の突起部22bが当接するため、レバー22が上方に一緒に移動することになる。
また、レバー22の下端に取り付けられたイジェクト爪20も、付勢していたバネ21を圧縮させながら、一緒に上方へ移動することになり、この動作により、イジェクト爪20の被係止部19との係合が解除される。

0032

この時、カートリッジホルダ7は、軸支部17を支点としてイジェクトバネ18の付勢力により、本体ケース1から外方に向かって開放される。
ここで、カートリッジホルダ7が開放されたかどうかは、イジェクト爪20の近傍に設けられている開閉検出スイッチ24により検出することができる(図5(a)など参照)。

0033

このイジェクト動作を実施する前には、安全のため、注射針装着部3に装着されている注射針16を取り外す必要があるので、本体ケース1の正面に設けられた表示部5に、注射針16の取外しを促す旨の表示が行われる。
また、注射針16の取外しについては、注射針検出スイッチ15により、注射針16の取外し状態を検出することが出来る。

0034

(カートリッジホルダ7を閉じる際の動作)
図10は、カートリッジホルダ7を閉じる際の薬剤投与装置の断面構成図である。図11は、図10のW部拡大図である。
図10および図11は、上述の図8および図9で説明したイジェクト動作後、ピストン10を原点位置まで移動させた状態を示している。

0035

この時、ピストン10の原点位置への復帰動作に伴い、レバー22およびイジェクト爪20も下降に移動し、ピストン10の原点位置において、初期状態図4参照)に戻るものでる。
但し、この時には、カートリッジホルダ7は、まだ、開放状態のままであるため、被係止部19とイジェクト爪20は係合していない。

0036

その後、薬剤カートリッジ9が交換されて、カートリッジホルダ7を本体ケース1側に閉じるように移動させると、図10に示すようにイジェクト爪20の傾斜部20bを、被係止部19の傾斜部19bが乗り上げながら移動し、最終的に、被係止部19とイジェクト爪20が係合し、その状態で保持される。
つまり、初期状態に戻り、交換した薬剤カートリッジ9を収納したカートリッジホルダ7は、本体ケース1内で、保持された状態となる。

0037

制御構成
図12は、薬剤注入装置100の本体ケース1内の電気回路及びその周辺を含むブロック図である。制御部25は、CPU250を有し、各I/Oインターフェースや駆動系と接続され、それらの制御を行っている。
具体的には、制御部25のCPU250は、操作部では、電源スイッチ2、薬剤注入スイッチ4、設定スイッチ6などと接続され、各操作スイッチの入力をチェックしている。

0038

また、状態検出関係では、注射針16の装着状態を検出する注射針検出スイッチ15やカートリッジホルダ7の開閉状態を検出する開閉検出スイッチ24などが制御部25のCPU250と接続されている。
さらに、ピストン10の駆動系では、ピストン10を駆動するモータ13が、それを制御する専用のモータ制御回路27を介して制御部25内においてCPU250と接続されている。また、ピストン10の位置情報を検出するエンコーダ28がモータ13に接続され、モータ13の回転に対応してパルスをCPU250へ出力する。CPU250は、エンコーダ28が出力するパルスをカウントすることにより、ピストン10の移動量を計算する。さらに、ピストン10の原点位置を検出する原点センサ23がCPU250と接続され、CPU250は、これらエンコーダ28の出力と、原点センサ23の出力とを用いることにより、現在のピストン位置を認識する。CPU250には、メモリ32が接続されており、この認識された現在のピストン位置を、ピストン位置情報として保持する。ピストン位置情報は、プラスまたはマイナス数値であり、ピストン位置情報がゼロのとき、ピストンは、原点位置にあることを意味する。ピストン位置情報がプラスであるときは、ピストンが原点位置よりも下方側にあることを意味する。逆に、ピストン位置情報がマイナスであるときは、ピストンが原点位置よりも上方側にあることを意味する。ピストン位置情報の絶対値は、原点位置からの移動距離を意味する。

0039

具体的には、CPU250は、ピストン10に設けた突起部10aの後端側エッジが原点センサ23を横切ったとき、ピストンが原点位置にあるとしてメモリ32に保存されたピストン位置情報をゼロにリセットする。そして、CPU250は、モータ13に接続されたエンコーダ28が1パルス出力するごとに、モータ13の駆動方向に応じてピストン位置情報を1つ加算または1つ減算して値を更新する。このようにして、CPU250はメモリ32に保持されるピストン位置情報を用いて、常に現在のピストン位置を認識することができる。ここで、メモリ32はEEPROMなどの不揮発性メモリで構成され、メモリ32に保存されたピストン位置情報は装置の電源を切っても保持される。このピストン位置情報は、ピストン10に設けた突起部10aの後端側エッジが原点センサ23を横切ったときは常にゼロにリセットされる。すなわち、原点センサ23を用いてピストン位置の校正が行われる。CPU250は、原点センサ23の出力をモニターし、原点センサ23が原点位置を検出したときのメモリ32に保存されたピストン位置情報のゼロに対する誤差が所定の閾値を超えているときは、装置の動作に何らかの異常が発生している可能性があるため、表示部5に警告を表示して動作を停止する等の処理を行う。

0040

その他には、エラー発生時に通知するブザー30が、制御部25内において、それを制御するブザー制御回路29を介してCPU250に接続されている。各メッセージや数値などを表示する表示部5が、制御部25内において、それを制御する専用の表示回路31を介してCPU250を接続されている。表示部5は、LCDパネルなどにより構成される。さらに、投与量や投与データなどを格納しているメモリ32、経過時間を測定するタイマ33が制御部25内に搭載され、CPU250と接続されている。さらに、装置の電源である電池26が搭載されており、制御部25に接続されている。また、本実施形態の薬剤注入装置100には、携帯端末機300と通信を行うことが可能な近距離通信部25aが設けられており、近距離通信部25aは制御部25と接続されている。この近距離通信部25aについては詳しくは後述する。

0041

(薬剤注入装置のイジェクト機構の動作)
続いて、図13のフローチャートに基づき、イジェクト機構の動作について説明する。
図13は、カートリッジホルダ7をイジェクト(開放)する必要が出てきたタイミングを前提にして示されているが、このイジェクトするタイミングは、例えば、上述に記載の薬剤カートリッジ9内の薬液を全部注入完了した場合と、所定期間を経過した薬剤を交換する必要が出てきた場合などが挙げられる。

0042

後者の所定期間を経過した薬剤を交換する必要がある場合とは、例えば、有効期限使用開始後5週間と決められた薬剤カートリッジ9が、薬剤注入装置に搭載されてから、所定期間(この場合、5週間)超経過した場合などである。
この場合は、薬剤カートリッジ9が交換された時から、タイマ33を稼動させて、そのタイマ33の時間が、所定時間を経過した場合には、期間超過エラーとして、薬剤カートリッジ9の交換を行うように制御が行われる。

0043

ここで、タイマ33の稼動開始は、薬剤カートリッジ9が交換されて、開閉検出スイッチ24において、カートリッジホルダ7が閉じられたことを検出するタイミングで開始する場合や、薬剤カートリッジ9内の薬液が、最初に投与された(薬剤投与開始)タイミングで開始する場合などがある。
このように、薬剤カートリッジ9の交換が必要な条件は、薬剤カートリッジ9内の薬液がなくなった場合や、薬剤の期限切れた場合などが該当する。

0044

薬剤カートリッジ9の交換が必要になった場合には、図13に示すように、制御部25は、開閉検出スイッチ24により、カートリッジホルダ7が閉まっているかどうかを検出する(図13のS1)。
このとき、カートリッジホルダ7が開いている場合は、薬剤カートリッジ9の交換とカートリッジホルダ7を閉めることを促す旨の表示を、表示部5であるLCDパネルに表示する(図13のS12)。

0045

一方、カートリッジホルダ7が閉まっている場合は、制御部25は、ピストン10が原点位置近傍に戻っているかどうかを原点センサ23により確認する(図13のS2)。
この時、原点センサ23は突起部10aが原点センサ23の検知範囲内にあるときにピストン10が原点位置近傍にあると判定する。ここで、検知範囲内とは、突起部10aの後端側エッジが原点センサ23を横切った時だけでなく、突起部10aが上方から原点センサ23を横切る場合、すなわち突起部10aの前端側エッジが原点センサ23を横切った場合も含んでいる。

0046

ピストン10が原点位置まで戻っていない場合は、制御部25は、モータ制御回路27を起動し、モータ13を回転させ、ピストン10を後退方向(引き出し方向D)に移動させる(図13のS3)。
S3のモータ13の回転により、突起部10aの後端側エッジが原点センサ23を横切った時には、ピストン10が原点位置に戻ったとしてS2から次のS4へと推移する。この時、モータ13は停止される。

0047

S2の原点センサ23の確認により、ピストン10が原点位置近傍にある場合、あるいは、S3によりピストン10が原点位置まで戻っている場合には、制御部25は、注射針検出スイッチ15を用いて注射針16が装着されているか否かを確認する(図13のS4)。
注射針16が装着されたままである場合には、制御部25は、注射針16を取り外すように促す旨の表示を表示部5に表示する(図13のS5)。

0048

注射針16が取り外されている場合には、制御部25は、カートリッジホルダ7を開放する旨の表示を表示部5に表示する(図13のS6)。
次に、実際にカートリッジホルダ7を開放する動作を行う(図13のS7)。
具体的には、制御部25は、モータ制御回路27に指令して、モータ13を回転させて、ピストン10を原点位置よりさらに後退する方向(引き出し方向D)に移動させる。

0049

これにより、図5(b)に示すように、ピストン10の突起部10bとレバー22の突起部22bが当接して、細長いレバー22全体が上方に移動する。それに伴い、レバー22の下側に隣接して取り付けられているイジェクト爪20も上方に後退することになり、本体ケース1に設けられた被係止部19との離反し、係合が解除される。
被係止部19とイジェクト爪20の係合が解除されると、図8および図9に示すように、軸支部17を基点として、イジェクトバネ18の付勢力により、カートリッジホルダ7が外側に向かって開かれる。

0050

このカートリッジホルダ7が開放されたか否かを、開閉検出スイッチ24により、制御部25は確認する(図13のS8)。
カートリッジホルダ7が開いていない場合は、(図13のS7)に戻り、ピストン10の後退動作を継続する。
次に、カートリッジホルダ7が開放されている場合には、再び、制御部25は、モータ制御回路27、モータ13、歯車12、および送りねじ11などを経由して、ピストン10を挿入方向Cに前進させ、原点位置まで移動させる(図13のS9)。

0051

そして、ピストン10が、原点位置まで戻ったか否かを、制御部25は、エンコーダ28、原点センサ23により検出・確認し(図13のS10)、原点位置に戻っていない場合には、制御が(図13のS9)に戻り、ピストン10の前進動作を継続する。
ピストン10が原点位置まで戻っている場合には、制御部25は、モータ制御回路27を経由してモータ13を停止させ、ピストン10を停止させる(図13のS11)。

0052

次に、制御部25は、薬剤カートリッジ9の交換と交換後、カートリッジホルダ7を閉めるように促す旨の表示を表示部5に表示する(図13のS12)。
そして、薬剤カートリッジ9を交換して、カートリッジホルダ7が閉められたか否かを開閉検出スイッチ24により検出する(図13のS13)。
カートリッジホルダ7が開いたままであれば、制御がS12に戻り、制御部25は、閉まるまで待機する。
カートリッジホルダ7が閉じられていることを確認できた場合は、終了する。
この時に、タイマ33(図12参照)を稼動開始しても良い。

0053

(薬剤注入量の通信部)
本実施形態の特徴は、薬剤注入装置100が、患者200の携帯端末機300によって患者200に対する薬剤の注入量を設定することができるということである。

0054

具体的には、患者200などが、携帯端末機300によって薬剤注入量変更条件を入力すると、薬剤注入量変更条件がネットワーク400を介して医療従事者用情報端末500に伝達され、医療従事者が薬剤の注入量変更設定を行うと、注入量変更設定が、携帯端末機300を介して薬剤注入装置100に伝達される。
そのようにするために、薬剤注入装置100では、上述の構成に加えて、図12に示すように、制御部25に近距離通信部25aが接続されている。
この近距離通信部25aは、NFC(Near Field Communication)によって構成されており、本体ケース1内に設けられている。

0055

(携帯端末機)
図14は、本実施形態の携帯端末機300の制御構成を示すブロック図である。
図1に示す携帯端末機300は、一般的に携帯電話といわれているものであり、近距離通信部34と、制御部35と、通信部36と、メモリ37と、表示部38と、入力部39と、を有している。近距離通信部34は、薬剤注入装置100の近距離通信部25aと通信が可能である。制御部35は、近距離通信部34と接続されている。また、通信部36、メモリ37、表示部38、および入力部39は、制御部35に接続されている。入力部39は、タッチパネル等で構成されている。

0056

このうち、近距離通信部34はNFC(Near Field Communication)によって構成されているので、携帯端末機300と薬剤注入装置100は、近距離通信部25aと、近距離通信部34の間で、近距離通信が行える。
また、この携帯端末機300は、通信部36、およびネットワーク400を介して医療従事者用情報端末500と交信することが可能である。
その他、この携帯端末機300は、電源スイッチ40、加速度センサ41、輝度センサ42、マイク43、電池44、サウンダ45、GPS46が設けられ、それらは制御部35に接続されている。

0057

(医療従事者用情報端末)
図15は、本実施形態の医療従事者用情報端末500の制御構成を示すブロック図である。
携帯端末機300にネットワーク400を介して接続可能な医療従事者用情報端末500は、図15に示すように、通信部47と、制御部48と、メモリ49と、表示部50と、入力部51と、を有している。通信部47は、携帯端末機300の通信部36とネットワーク400を介して通信が可能である。制御部48は、通信部47に接続されている。また、メモリ49、表示部50、および入力部51は、制御部48に接続されている。

0058

また、この医療従事者用情報端末500には、携帯端末機300の近距離通信部34と近接通信が行える近距離通信部52と、外部記憶装置53が接続されている。さらに、医療従事者用情報端末500には、電池44、電源スイッチ40等が設けられている。
なお、近距離通信部52は、近距離無線通信であるNFC(Near Field Communication)によって構成されている。

0059

<2.動作>
次に、本実施形態における薬剤注入システムの動作について説明するとともに、本発明の薬剤注入システムの制御動作の一例についても述べる。

0060

(2−1)注入量変更条件入力
図16A図16Cは、携帯端末機300における薬剤の注入量を変更する際の動作を示したフローチャートである。また、図17Aおよび図17Bは、薬剤の注入量を変更する際の動作について表示部38を中心にして説明するための図である。図17Aおよび図17Bの複数の表示部38の状態は、患者200が、薬剤の注入量を変更するために変更条件を入力する状態を示す。また、図17Aおよび図17Bの複数の状態の表示部38は、それぞれに、図16A図16DにおけるステップSの符号が付されており、そのステップSにおける表示部38の状態を示す。

0061

すなわち、携帯端末機300の電源スイッチ40をオンした状態で、メモリ37内に格納された薬剤注入量変更プログラム立ち上げると、表示部38には、薬剤注入量変更条件入力画面が表示される(図16AのS101、図17のS101)。
そこで、S102において、表示部38に表出している注射キー601(図16AのS101)に触れると、表示部38には、当初、医療従事者によって設定された基準注入量が表示される(図16AのS103、図17のS103)。

0062

さて、基準注入量が表示された画面(図17のS103)では、表示部38に注射キー602も表示されているので、ここで注射キー602に触れると、医療従事者へ薬剤投与量の確認が行われ、その後に薬剤注入装置100を用いて薬剤の注入が行われるが、この動作については後に説明する。
一方、(図17AのS103)において、表示部38に表示された投与量を調整するための調整キー603を操作すると、表示部38には調整モード選択キーが表示される(図16AのS104、S105、図17AのS105)。すなわち、薬剤投与量の調整が不要な場合は、上述した注射キー602が選択され、調整が必要な場合は、調整キー603が選択される。

0063

ここで、シンプル調整キー604が操作されると、表示部38には、多めキー605と、少なめキー606が表示される(図16AのS106、S107、図17AのS107)。すなわち、薬剤投与量を増やしたい場合には、多めキー605が選択され、薬剤投与量を減らしたい場合には、少なめキー606が選択される。図17AのS107に示す2つの状態は、それぞれのキーが選択された状態を示しており、選択されたキーがハイライトで示されている。

0064

そして、この(図17AのS107)において、多めキー605と、少なめキー606の何れか一つが操作される(図16AのS108)と、次に、表示部38には、それを選択した理由を入力する画面が表示される(図16AのS109、図17AのS109)。多めキー605と少なめキー606の何れが操作されたかという調整量に関する情報は、後述するS115において後述する変更理由とともに医療従事者用情報端末500へと送信される。これらの薬剤投与量を変更する理由は、医療従事者によって予め設定されており、本実施形態では、血糖値食事量活動量運動量ともいう)、および投与予定日時が設定されている。

0065

本実施形態では、先ずは、表示部38に、直前に測った血糖値について、高めだったのか、普通か、低めだったのかを選択するために、高めキー607、ふつうキー608、低めキー609が表示される(図16AのS109、図17AのS109)。ここで、「高め」の一例としては、直近の2〜3日の平均血糖値が、200mg/dL以上であって、朝食前が160mg/dL以上の場合が挙げられる。「ふつう」の一例としては、直近の2〜3日の平均血糖値が、80〜200mg/dLであって、朝食前が60〜160mg/dLの場合が挙げられる。「低め」の一例としては、直近の2〜3日の平均血糖値が、80mg/dL未満であって、朝食前が60mg/dL未満の場合が挙げられる。また、“HELP”でレベル境界を確認できるように設定されている。

0066

次に、表示部38には、食事が多めだったのか、普通か、少なめだったのかを選択するために、多めキー610、ふつうキー611、少なめキー612が表示され、この中から選択される(図16AのS110、図17AのS110)。この変更理由は、食事療法により、摂取エネルギーを抑えられている患者の場合に挙げられる。「多め」の一例としては、摂取エネルギーが1200kcal/日以上であってカーボカウントが500g/日以上の場合が挙げられる。「ふつう」の一例としては、摂取エネルギーが600〜1200kcal/日であってカーボカウントが200〜500g/日の場合が挙げられる。「少なめ」の一例としては、摂取エネルギーが600kcal/日未満であってカーボカウントが200g/日未満の場合が挙げられる。また、“HELP”でレベル境界を確認できるように設定されている。

0067

次に、表示部38には、活動量が多めだったのか、普通か、少なめだったのかを選択するために、少なめキー613、ふつうキー614、多めキー615が表示され、この中から選択される(図16AのS111、図17AのS111)。この変更理由は、運動療法により、歩行によるエネルギー消費指導されている患者の場合に挙げられる。「多め」の一例としては、消費エネルギーが2000kcal/日以上であって歩数が10000歩/日以上、5メッツ/日以上の場合が挙げられる。「ふつう」の一例としては、消費エネルギーが1000〜2000kcal/日であって歩数が2000〜10000歩/日、1〜5メッツ/日の場合が挙げられる。「少なめ」の一例としては、消費エネルギーが1000kcal/日未満であって歩数が2000歩/日未満、1メッツ/日未満の場合が挙げられる。また、“HELP”でレベル境界を確認できるように設定されている。

0068

次に、表示部38には、薬剤投入時刻が遅かったか、予定通りか、早かったのかを選択するために、遅くキー616、予定通りキー617、早くキー618が表示され、この中から選択される(図16AのS112、図17AのS112)。この変更理由は、投与予定日時の変更が許容されている患者の場合に挙げられる。「遅く」の一例としては、注射を打ち忘れたとき、すなわち予定日時よりも遅い場合が挙げられる。「早く」の一例としては、外出の前に注射したいとき、すなわち、予定日時よりも早い場合が挙げられる。更に、「早く」の一例として、前回量が足りなかったので追加で注射したい場合等が挙げられる。また、“HELP”でレベル境界を確認できるように設定されている。

0069

これら、4条件が入力されると、表示部38には、入力確認画面が表示される(図16AのS113、図17AのS113)。この入力確認画面には、変更理由が表示される表示部619とOKキー620と、再度変更理由の設定を行う「もう一度」キー621が表示される。確認後、注射を希望する場合は、上述したOKキー620が選択され、理由選択をやり直したい場合は、「もう一度」キー621が選択される。

0070

そして、ここでOKキー620が操作されると、ネットワーク400を介して医療従事者用情報端末500に、変更理由(薬剤注入量設定条件の一例)および調整量に関する情報が伝達される(図16A、BのS113、S114、S115、図17AのS113)。
変更理由の送信が行われると、表示部38に、問い合わせ中画面が表示される(図16BのS116、図17AのS116)。
問い合わせ中画面において、終了キー622が押下された場合(図16BのS117)、電源がオフされる。

0071

(2−2)注入量変更
図18Aは、本実施形態の薬剤注入システムの制御方法を示すフローチャートを示す図である。図18Aにおける入力部39から変更条件等を入力するS100は、図16AのS101〜S114を示している。

0072

上述のように携帯端末機300から、変更理由(薬剤注入量設定条件の一例)および調整量に関する情報が、医療従事者用情報端末500へと送信される(図16BのS115、図18AのS115)。
医療従事者用情報端末500は、通信部47を介して調整量に関する情報および変更理由を受信する(図18AのS301)ことができる。そして、医療従事者用情報端末500は、それを表示部50に表示させた状態で、入力部51から、医療従事者が薬剤の注入量の変更(増減設定)入力を行う(図18AのS302)。

0073

すると、患者200が入力した条件(例えば上記、血糖値、食事量、活動量、その他の情報)とともに、最終的に医療従事者が設定した薬剤量、患者200の名前、および日付がメモリ49に記録される(図18AのS303)。
また、医療従事者用情報端末500の通信部47を介して、携帯端末機300の通信部36へも、上記条件(例えば上記、血糖値、食事量、活動量、その他の情報)とともに、最終的に医療従事者が設定した薬剤量(薬剤注入量の一例)、患者200の名前、および日付が送信される(図18AのS304)。

0074

そして、携帯端末機300は、問い合わせ中画面が表示されている状態において、医療従事者用情報端末500から薬剤注入量の情報が送信されてくると、薬剤注入量の情報を受信する(図16CのS119)。この場合(S116からS119へ制御が進む場合)は、医療従事者用情報端末500にて医師501などの医療従事者が変更理由を確認し、投与量設定を行った後、すぐに携帯端末機300が医療従事者用情報端末500から薬剤注入量に関する情報を受信した場合である。

0075

一方、医療従事者用情報端末500からの薬剤注入量の情報を受信する前に、S117において、一旦、携帯端末機300の電源がオフされている場合であって、医療従事者用情報端末500にて医師501が変更理由を確認して投与量設定を行った後に携帯端末機300の電源がオンされた場合、携帯端末機300は、薬剤注入量の情報を受信する(図16CのS119)。

0076

一方、次に携帯端末機300の電源をオンした後に、医療従事者用情報端末500からの薬剤注入量の情報を未受信の場合には、投与量問い合わせ中画面が表示部38に表示され(図16CのS118、図17BのS118)、携帯端末機300は薬剤注入量の受信を待つ。
携帯端末機300が、薬剤注入量の情報を受信する(図16CのS119)と、携帯端末機300の制御部35は、上記変更理由(例えば上記、血糖値、食事量、活動量、その他の情報)と、最終的に医療従事者が設定した薬剤量、患者200の名前、および日付をメモリ37に記録する(図18AのS121)。

0077

そして、携帯端末機300の表示部38に、投与問い合わせ完了画面が表示される(図16CのS122、図17BのS122)。
続いて、この携帯端末機300の近距離通信部34を、薬剤注入装置100の近距離通信部25aに近づけると、医療従事者が設定した薬剤量が、携帯端末機300から薬剤注入装置100に送信され(図18AのS118)、表示部38には、投与量設定完了画面が表示される(図16CのS124、図17BのS124)。
そして、薬剤注入装置100は、医療従事者が設定した薬剤量を受信する(図18AのS401)。
薬剤注入装置100は、医療従事者が設定した薬剤量をメモリ32に記録する(図18AのS402)。

0078

(2−3)薬剤注入
上記メモリ32に記録された薬剤量に基づいて薬剤の注入が実行される。図18Bは、薬剤注入およびその後の動作を示すフロー図である。

0079

薬剤を注入する際には、制御部25は、メモリ32に記憶されている薬剤量に基づいて図6および図7に示した上述した薬剤の注入動作が実行される(図18BのS403)。
つまり、図6および図7に示す、本体ケース1の外周表面に設けられている薬剤注入スイッチ4(図3参照)の押下により、薬剤カートリッジ9内の薬液の注入が開始される。
具体的には、ピストン駆動機構101を構成する、モータ13が起動し、モータ13に連結している歯車12が回転し、その歯車12の回転により、送りねじ11が回転し、ピストン10の直線運動に変換する。

0080

ピストン10が下方(挿入方向C)に移動することにより、ピストン10の先端は、薬剤カートリッジの後端部のガスケット(図示せず)と当接する(図7参照)。その後、引続き、ピストン10を移動させることにより、薬剤カートリッジ9内の薬液が、薬剤カートリッジ9の先端部に装着した注射針16を通して、患者200の皮下に注入される。
薬剤注入動作が終了すると、薬剤注入装置100は、メモリ32に薬剤投与履歴(投与ログ)を記録する(図18BのS404)。薬剤投与履歴(投与ログ)には、皮下に注入した薬剤注入量、その薬剤注入量が設定される際に医療従事者用情報端末500に送信した変更理由などが含まれる。また、変更理由以外に、薬剤注入量が設定される際に医療従事者用情報端末500に送信した調整量に関する情報(例えば、少なめキー613または多めキー615の選択情報)も送信してもよい。

0081

そして、この薬剤注入動作後、薬剤注入装置100から携帯端末機300へ、薬剤投与履歴(投与ログ)が送信される(図18BのS405)。
携帯端末機300は薬剤注入装置100から薬剤投与履歴(投与ログ)を受信する(図16DのS210、図18BのS124)。
投与履歴を受信すると、携帯端末機300は、薬剤投与履歴(投与ログ)をメモリ32に記録する(図16DのS211、図18BのS125)。

0082

その後、携帯端末機300は、薬剤投与履歴(投与ログ)を医療従事者用情報端末500へと送信し(図18BのS126)、電源がOFFとされる(図16DのS212)。
医療従事者用情報端末500は薬剤注入装置100から薬剤投与履歴(投与ログ)および変更理由などを受信する(図18BのS305)と、メモリ49に薬剤投与履歴(投与ログ)を記録する(図18BのS306)。

0083

一方、S102において注射キー602が選択された場合には、薬剤注入量が基準注入量で問題ないかを確認するために、医療従事者用情報端末500へと投与量の問い合わせの送信が行われる(図16BのS201)。いいかえると、変更なしで良いか否かを問い合わせるともいえる。
送信が行われると、問い合わせ中画面が表示される(図16BのS116、図17AのS116)。

0084

以下の制御は、上記と同様であるため、説明を省略する。なお、S121において携帯端末機300が受信する変更理由としては、医療従事者が患者200の意見と同じで調整が必要ないと判断した場合には、変更なしが記録される。
このように本実施形態では、患者200が自分の調子、健康取り組み状況に応じて、薬剤の注入量を変更する要望を、自分が所有する携帯端末機300から図17Aのように入力すると、その要望が、ネットワーク400を介して医療従事者用情報端末500に伝達される。

0085

医療従事者は、この要望と、変更理由(例えば上記、血糖値、食事量、活動量、その他の情報)から、薬剤の変更を検討し、それを医療従事者用情報端末500からネットワーク400を介して患者200の携帯端末機300に返送する。
患者200は、その結果を、携帯端末機300の近距離通信部34を介して薬剤注入装置100の近距離通信部25aへと伝達し、これによって薬剤の注入量変更が行える。

0086

そして、このような薬剤の最終的な投与量(注入量)は、日付、変更理由(例えば上記、血糖値、食事量、活動量、その他の情報)とともに、医療従事者用情報端末500のメモリ49と、携帯端末機300のメモリ37に記憶されている。
したがって、医療従事者、および患者200が、後日の受診時に、このデータをもとに、今後の改善取り組みについて、協議することが出来る。

0087

具体的には、図19は、医療従事者用情報端末500の表示部50、および患者200が保有する携帯端末機300の表示部38に表示される内容を示している。
なお、図19に示した医療従事者用情報端末500の表示部50の表示内容は、入力部51の操作で表示させることができる。また、携帯端末機300の表示部38の表示内容は、入力部39の操作で表示させることができる。

0088

この図19において、Aは日付、Bは投与量(注入量)、Cは変更理由(例えば上記、血糖値、食事量、活動量、その他の情報)、Dは患者200ごとに設定された基準投与量、Eは調整した投与量、Fは血糖値の変化を示す。また、aは活動量を示し、bは血糖値を示し、cは食事量を示している。
医療従事者用情報端末500では、医療従事者が、薬剤投与量の調整量の妥当性を判定するための判定基準を設定できる。そして、その判定基準に基づいて携帯端末機300から送信されてくる変更理由による調整量変更の妥当性が判定される。

0089

調整量が増加する要因としては、血糖値が高い場合、食事量が多い場合、活動量が少ない場合、又は投与日が遅い場合となり、それぞれが+1ポイント換算できる。すなわち、血糖値が高い場合、食事量が多い場合、活動量が少ない場合、かつ投与日が遅い場合は、合計ポイントが4ポイントとなる。
調整が不要の場合は、血糖値がふつうの場合、食事量がふつうの場合、活動量がふつうの場合、又は投与日が予定通りの場合となり、それぞれ0ポイントに換算され、すべての項目がふつうの場合、合計ポイントは0ポイントとなる。

0090

調整量が減少する要因としては、血糖値が低い場合、食事量が少ない場合、活動量が多い場合、又は投与日が早い場合となり、それぞれが−1ポイントに換算できる。すなわち、血糖値が低い場合、食事量が少ない場合、活動量が多い場合、かつ投与日が早い場合は、合計ポイントが−4ポイントとなる。
そして、合計のポイントが2〜4ポイントの場合、調整量を多めに設定し、合計のポイントが-1〜+1ポイントの場合、調整を行わず、合計のポイントが−4〜−2ポイントの場合、調整量を少なめに設定する判定基準を医療従事者が設定できる。さらに、例えば、基準投与量が40Uの場合、多めの投与量は例えば42Uと設定し、少なめの投与量は38Uと設定することが出来る。このように、調整量を多め、ふつう、少なめに設定するための合計ポイントからの判定基準と、多め、少なめへの投与量は、医療従事者によって設定される。

0091

つまり、2月26日は設定された投与量(40U)であったが、2月27日は、運動はしたが(a)、血糖値(b)が高く、しかも食事量(c)が多かったので、合計ポイントは、+1ポイントとなる。そのため、上記判定基準から調整は行わないと判断され、結論と薬剤の投与量は、(40U)となっている。
これに対して、2月28日は、血糖値(b)も低く、食事量(c)も少なめにしたので、合計ポイントは、−2ポイントとなる。そのため、上記判定基準から調整量を少なめに設定すると判断され、薬剤の投与量は(38U)と設定され、基準の投与量(40U)よりも、(2U)少なくなっている。

0092

また、3月1日は、活動量も少なく(a)、血糖値(b)が高く、しかも食事量(c)が多かったので、合計ポイントは、+3ポイントとなる。そのため、上記判定基準から調整量を多めに設定すると判断され、結論として、薬剤の投与量は、(42U)と、基準の投与量(40U)よりも、(2U)多くなっている。
なお、活動量(a)が多いことは、投与量を減らす要因であるためラインLよりも下側に示され、色が薄く示されている。一方、活動量(a)が少ないことは、投与量を増やす要因であるためラインLよりも上側に示され、色が濃く示されている。血糖値(b)が低いことは、投与量を減らす要因であるためラインLよりも下側に示され、色が薄く示されている。一方、血糖値(b)が高いことは、投与量を増やす要因であるためラインLよりも上側に示され、色が濃く示されている。食事量(c)が少ないことは、投与量を減らす要因であるためラインLよりも下側に示され、色が薄く示されている。一方、食事量(c)が多いことは、投与量を増やす要因であるためラインLよりも上側に示され、色が濃く示されている。

0093

このように医療従事者用情報端末500の表示部50、患者200が保有する携帯端末機300の表示部38に、図19が表示されることで、今後の具体的な取り組みを、医療従事者、患者200が、分かりやすく共有することができる。
したがって、今後の改善取り組みも行いやすくなる。

0094

<3.主な特徴>
(3−1)
本実施形態の薬剤注入システムは、薬剤を注入する薬剤注入装置100と、薬剤注入装置100に対して薬剤の注入量を設定する携帯端末機300と、携帯端末機300と交信可能な医療従事者用情報端末500と、を備えている。
携帯端末機300は、入力部39(第1の入力部の一例)と、通信部36(第1の送信部の一例、第1の受信部の一例)と、近距離通信部34(第2の送信部の一例)と、を有している。入力部39は、薬剤の注入量を設定するための薬剤注入量設定条件が入力される。通信部36は、入力された薬剤注入量設定条件を医療従事者用情報端末500に送信する。通信部36は、医療従事者用情報端末500から送信される薬剤注入量設定条件に基づいて設定された薬剤注入量を受信する。近距離通信部34は、受信した薬剤注入量を薬剤注入装置100に送信する。

0095

医療従事者用情報端末500は、通信部47(第2の受信部の一例、第3の送信部の一例)、入力部51(第2の入力部の一例)と、を有している。通信部47は、携帯端末機300から送信される薬剤注入量設定条件を受信する。入力部51は、受信した薬剤注入量設定条件に基づいて設定された薬剤注入量が入力される。通信部47は、入力された薬剤注入量を携帯端末機300に送信する。

0096

薬剤注入装置100は、カートリッジホルダ7と、本体ケース1と、ピストン10と、ピストン駆動機構101と、近距離通信部25a(第3の受信部の一例)と、制御部25と、を有している。カートリッジホルダ7は、薬剤カートリッジ9が装着可能である。本体ケース1は、カートリッジホルダ7が開閉自在に設けられている。ピストン10は、本体ケース1内において、カートリッジホルダ7に装着された薬剤カートリッジ9内に挿入可能である。ピストン駆動機構101は、ピストン10を、薬剤カートリッジ9内に挿入するように移動させる。近距離通信部25aは、携帯端末機300から送信される薬剤注入量を受信する。制御部25は、受信した薬剤注入量に基づいてピストン駆動機構101を駆動させる。
本実施形態では、例えば、患者が携帯端末機300の入力部39から薬剤注入量設定条件を入力すると、医療従事者によって設定された薬剤の投入量が、携帯端末機300を介して薬剤注入装置100に送信されるので、医療機関に出向くことなく、薬剤の投入量を変更することができ、極めて利便性の高いものとなる。

0097

(3−2)
また、上記実施形態では、携帯端末機300は、メモリ37(第1の記憶部の一例)と、表示部38(第1の表示部の一例)とを更に有している。メモリ37は、入力部39(第1の入力部)に入力された薬剤注入量設定条件と、医療従事者用情報端末500から受信した薬剤注入量を記憶する。表示部38は、メモリ37に記憶された薬剤注入量設定条件及び薬剤注入量をグラフ形式で表示する。医療従事者用情報端末500は、メモリ49(第2の記憶部の一例)と、表示部50(第2の表示部の一例)とを更に有している。メモリ49は、携帯端末機300から送信された薬剤注入量設定条件と、入力部51(第2の入力部の一例)から入力された薬剤注入量を記憶する。表示部50(第2の表示部の一例)は、メモリ49に記憶された薬剤注入量設定条件及び薬剤注入量をグラフ形式で表示する。

0098

このため、携帯端末機300には、入力部39からの指示に基づき、表示部38に、メモリ37に記憶された薬剤注入量設定条件と薬剤注入量を表示させることができる。また、医療従事者用情報端末500には、入力部51からの指示に基づき、表示部50に、メモリ49に記憶された薬剤注入量設定条件と薬剤注入量を表示させることができる。
つまり、患者と医療従事者は、それぞれ、携帯端末機300と医療従事者用情報端末500によって薬剤注入量設定条件と薬剤注入量を継続的に記憶し、また、目視確認することが出来るので、病気に対する適切な対応が図りやすくなり、この点からも利便性の高いものとなる。

0099

(3−3)
本実施の形態の薬剤注入システムでは、入力部39(第1の入力部の一例)には、変更理由(薬剤注入量設定条件の一例)とともに、薬剤の注入量を調整するための調整量に関する情報が入力される。通信部36(第1の送信部の一例)は、調整量に関する情報を医療従事者用情報端末500に送信する。入力部51(第2の入力部の一例)には、調整量の妥当性を判定するために設定される判定基準が入力される。医療従事者用情報端末500は、表示部50(第2の表示部の一例)を更に有する。表示部50は、調整量、変更理由(薬剤注入量設定条件の一例)及び判定基準に基づいた判定結果を表示する。通信部47(第3の送信部の一例)は、判定結果に基づいて入力部51(第2の入力部の一例)を介して入力された評価コメント及び患者200(使用者の一例)へのアドバイスを判定結果とともに携帯端末機300へ送信する、
これにより、患者200は、医師501の元に行かなくてもアドバイスを受けることができる。

0100

(3−4)
上記実施形態の薬剤注入システムの制御方法は、薬剤を注入する薬剤注入装置100と、薬剤注入装置に対して薬剤の注入量を設定する携帯端末機300と、携帯端末機300と交信可能な医療従事者用情報端末500とを備えた、薬剤注入システムの制御方法であって、S100(第1の入力ステップの一例)と、S115(第1の送信ステップの一例)と、S301(第1の受信ステップの一例)と、S302(第2の入力ステップの一例)と、S304(第2の送信ステップの一例)と、S116(第2の受信ステップの一例)と、S118(第3の送信ステップの一例)と、S401(第3の受信ステップの一例)と、S402(記憶ステップの一例)と、を備える。

0101

S100(第1の入力ステップの一例)は、携帯端末機300に、薬剤の注入量を設定するための薬剤注入量設定条件が入力される。S115(第1の送信ステップの一例)は、入力された薬剤注入量設定条件を携帯端末機300から医療従事者用情報端末500に送信する。S301(第1の受信ステップの一例)は、携帯端末機300から送信された薬剤注入量設定条件を医療従事者用情報端末500が受信する。S302(第2の入力ステップの一例)は、受信した薬剤注入量設定条件に基づいて設定された薬剤注入量が医療従事者用情報端末500に入力される。S304(第2の送信ステップの一例)は、入力された薬剤注入量を医療従事者用情報端末500から携帯端末機300に送信する。S116(第2の受信ステップの一例)は、医療従事者用情報端末500から送信された薬剤注入量を携帯端末機300が受信する。S118(第3の送信ステップの一例)は、受信した薬剤注入量を携帯端末機300から薬剤注入装置100に送信する。S401(第3の受信ステップの一例)は、携帯端末機300から送信された薬剤注入量を薬剤注入装置100が受信する。S402(第1の記憶ステップの一例)は、受信した薬剤注入量を、薬剤注入装置100が記憶する。

0102

<4.他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、薬剤投与量の変更理由として、血糖値、食事量、および活動量を挙げ、それぞれを1ポイントとして合計ポイントに基づいて調整量を3段階(高め(多め)、ふつう、低め(少なめ))に変化させるような判定基準(上記実施形態では、高め(多め)(−4〜−2)、ふつう(−2〜2)、低め(少なめ)(2〜4))が設けられているが、各変更理由に重み付けを行って調整量を5段階に変化させるような判定基準が設けられていてもよい。

0103

例えば、各変更理由の重み付けを次のように設定できる。血糖値の場合、「高め」では+2ポイント、「ふつう」では0ポイント、「低め」では−2ポイントと設定できる。食事量の場合、「多め」では+1.5ポイント、「ふつう」では0ポイント、「少なめ」では−1.5ポイントと設定できる。活動量では、「多め」では+1ポイント、「ふつう」では0ポイント、「低め」では−1ポイントと設定できる。また、その他の変更理由として投与日が挙げられている場合、「遅め」では+0.5ポイント、「ふつう」では0ポイント、「早め」では−0.5ポイントと設定できる。

0104

また、判定基準としては、合計ポイントが3以上5以下の場合に調整量レベル1と判定され、合計ポイントが1.5以上3未満の場合に調整量レベル2と判定され、合計ポイントが−1.5より大きく+1.5未満の場合に調整量レベル3と判定され、合計ポイントが−3より大きく−1.5以下の場合に調整量レベル4と判定され、合計ポイントが−5以上−3以下の場合に調整量レベル5と判定される。基準投与量を40Uとすると、例えば、調整量レベル1の場合45Uとし、調整量レベル2の場合42Uとし、調整量レベル3の場合40Uとし、調整量レベル4の場合38Uとし、調整量レベル5の場合35Uとすることが出来る。

0105

すなわち、図19に示したデータを用いた場合、重み付けを行うと、図20に示すように、2月27日は、運動はしたが(a)、血糖値(b)が高く、しかも食事量(c)が多かったので、合計ポイントは、2−1+1.5=2.5ポイントとなる。そのため、上記判定基準から調整量レベル2と判定され、結論と薬剤の投与量は、(42U)と設定されている。

0106

これに対して、2月28日は、血糖値(b)も低く、食事量(c)も少なめにしたので、合計ポイントは、−2−1.5=−3.5ポイントとなる。そのため、上記判定基準から調整量レベル5と判定され、薬剤の投与量は(35U)と設定され、基準の投与量(40U)よりも、(5U)少なく設定されている。
また、3月1日は、活動量も少なく(a)、血糖値(b)が高く、しかも食事量(c)が多かったので、合計ポイントは+1+2+1.5=+4.5ポイントとなる。そのため、上記判定基準から調整量レベル1と判定され、結論として、薬剤の投与量は、(45U)と、基準の投与量(40U)よりも、(5U)多く設定されている。

0107

以上のように設定することにより、例えば、血糖値が高め、食事量が少なめ、活動量が多めで、かつ投与日が早い場合等では調整量を減らすのは好ましくない場合もあるため、各変更理由に重み付けを行うことにより、このような場合を抑制できる。
尚、このように判定基準を5段階に設定する場合、図17AのS107で示した表示画面を図21の(a)〜(d)に示すような画面としてもよい。

0108

図17Aでは、患者200が希望する調整量レベルが3段階であったため、多めキー605と、少なめキー606の2種類のキーが表示されていたが、図21では、5段階のため、多めキー620、やや多めキー621、やや少なめキー622、および少なめキー623の4種類のキーが設けられている。すなわち、患者200は、薬剤投与量を増やしたい場合に、多めキー620を操作し、薬剤投与量を少しだけ増やしたい場合に、やや多めキー621を操作し、薬剤投与量をやや減らしたい場合に、やや少なめキー622を操作し、薬剤投与量を減らしたい場合に、少なめキー623を操作する。4つの状態は、それぞれのキーが選択された状態を示しており、選択されたキーにハイライトが付されている。

0109

このキー選択操作は患者200が行うため、医療従事者によって必ずしも患者200の希望通りの設定変更が行われるとは限らない。そのため、調整量に関する情報は、医療従事者用情報端末500に送信しなくてもよいが、この患者200が希望する調整量レベル(調整量に関する情報の一例)も医療従事者用情報端末500に送信することにより、医療従事者が患者の希望を知ることが出来る。これにより、薬剤投与量の調整に関して意識の共有化を図り、治療に役立てることが可能となる。
なお、調整量が3段階の場合に、各変更理由に重み付けを行ってもよい。

0110

(B)
また、患者200が保有する携帯端末機300には近距離通信用の近距離通信部34、医療従事者用情報端末500には近距離通信用の近距離通信部52が設けられているので、携帯端末機300と医療従事者用情報端末500の交信は、ネットワーク400を介することなく、近距離通信を用いて近距離通信部34と近距離通信部52の間で行うこともできる。
この医療従事者用情報端末500に設けられている近距離通信部52は、近距離通信を行わない場合には設けられていなくてもよい。

0111

(C)
また、上記実施形態では、医療従事者は、薬剤の最終的な投与量(注入量)を、日付などとともに、携帯端末機300に送信しているが、医師501による判定結果、コメント、およびアドバイス等も送信してもよい。

0112

図22は、医療従事者用情報端末500から医師501による判定結果、コメントおよびアドバイス等を携帯端末機300に送信する際の薬剤注入システムの動作を示すフロー図である。図22は、図18Aと比べて、S127〜S129およびS307〜S309が追加されている。
S306において、医療従事者用情報端末500が、メモリ49に薬剤投与履歴(投与ログ)を記録した後、医師501による診断が行われる。

0113

次に、入力部51を介して医療従事者用情報端末500に医師501による判定結果、コメントおよびアドバイス等が入力され(図22のS307)、判定結果、コメントおよびアドバイス等がメモリ49に記憶される(図22のS308)。
次に、医療従事者用情報端末500の通信部47から、判定結果、コメントおよびアドバイス等が携帯端末機300へと送信される(図22のS309)。

0114

携帯端末機300は、通信部36を介して、判定結果、コメントおよびアドバイス等を受信すると(図22のS127)、メモリ37に記憶する(図22のS128)。
そして、携帯端末機300は、受信した判定結果、コメントおよびアドバイス等を表示部38に表示する(図22のS129)。
次に、医師501による判定結果、コメント、およびアドバイス等の例について説明する。

0115

(C−1)
図23は、医師501による判定結果、コメント、およびアドバイス等の例を示す図である。図23では、図20に示すように各変更理由に重み付けを行って調整量が5段階の場合の例を示している。
投与日付における患者200が入力する調整量、変更理由、医療従事者用情報端末500における妥当な調整量、医師501による判定結果、および評価コメントならびに患者200へのアドバイスの例が示されている。この判定結果およびコメントは、たとえば1週間ごとに送信するようにしてもよい。

0116

例えば、2月27日では、患者200は調整量としてやや多めを希望しており、医師501の医療従事者用情報端末500による妥当な調整量も、やや多めとなっているため、調整量が一致しており、判定結果は○となっている。また、医師501による「翌日に血糖低めとなったので、投与量調整なしか、運動を減らしてもよかった」とのコメントが携帯端末機300に送信される。

0117

一方、2月28日では、患者200は調整量としてやや少なめを希望しているが、血糖値が低く、食事量が少なめであり、活動量(活動量)がふつうであり、投与日が予定通りであるため、合計は−2−1.5=−3.5ポイントとなる。そのため、医師501は、調整量は少なめが妥当と判断する。また、医師501は、判定結果を△として、「調整量は少なめが望ましいが、翌日に血糖値高めとなったのは、その影響かもしれない」とコメントする。

0118

以上のように、コメントを送信することによって、患者200は医師501によるアドバイスに基づいて自ら健康管理を実行できる。すなわち、患者200による希望調整量と、医師501が最終的に決定した調整量が一致した場合には、判定結果に○が付される。また、患者200による希望調整量が多い又はやや多い場合に、医師501が最終的に決定した調整量がやや多い又は多い場合には、判定結果に△が付される。また、患者200による希望調整量が少ない又はやや少ない場合に、医師501が最終的に決定した調整量がやや少ない又は少ない場合には、判定結果に△が付される。
なお、例えば、患者200が調整量をやや多め又は多めと希望しているにもかかわらず、妥当性の判定結果がやや少なめ又は少なめになった場合、患者200が調整量をやや少なめ又は少なめを希望しているにもかかわらず、妥当性の判定結果がやや多め又は多めになった場合等には、判定結果を×として、調整に誤りがある旨のコメントが行われる。

0119

(C−2)
図24は、各変更理由に重み付けを行い、且つ調整量が3段階の場合における、医師501による判定結果、コメントおよびアドバイスの例を示す図である。

0120

例えば、各変更理由の重み付けを次のように設定できる。血糖値の場合、「高め」では+2ポイント、「ふつう」では0ポイント、「低め」では−2ポイントと設定できる。食事量の場合、「多め」では+1.5ポイント、「ふつう」では0ポイント、「少なめ」では−1.5ポイントと設定できる。活動量では、「多め」では+1ポイント、「ふつう」では0ポイント、「低め」では−1ポイントと設定できる。また、その他の変更理由として投与日時が挙げられている場合、「遅め」では+0.5ポイント、「ふつう」では0ポイント、「早め」では−0.5ポイントと設定できる。

0121

妥当な調整量としては、ポイントの合計が2.5〜5ポイントの場合、多め(42U)に設定され、ポイントの合計が−2〜+2ポイントの場合、なし(40U)に設定され、ポイントの合計が−2.5〜−5ポイントの場合、少なめ(38U)に設定される。
例えば、2月26日では、患者200は調整量として、調整なしを希望しており、医師501の医療従事者用情報端末500による妥当な調整量も、調整なしとなっているため、調整量が一致しており、判定結果は○となっている。

0122

一方、2月27日では、患者200は調整量として、調整なしを希望しているが、血糖値が高く、食事量が多めであり、活動量が多めであり、投与日時が予定通りであるため、合計は+2+1.5—1=+2.5ポイントとなる。そのため、医師501は、調整量は多めが妥当と判断する。また、医師501は、判定結果を△として、「調整量は多めが望ましい。食事を減らしましょう」とコメントする。

0123

以上のように、コメントを送信することによって、患者200は医師501によるアドバイスに基づいて自ら健康管理を実行できる。すなわち、患者200による希望調整量と、医師501が最終的に決定した調整量が一致した場合には、判定結果に○が付される。また、患者200による希望調整量が、調整なしまたは多めである場合に、医師501が最終的に決定した調整量が多め又は調整なしである場合には、判定結果に△が付される。また、患者200による希望調整量がなし又は少なめである場合に、医師501が最終的に決定した調整量が少なめ又は調整なしである場合には、判定結果に△が付される。

0124

なお、例えば、患者200が調整量を多めと希望しているにもかかわらず、妥当性の判定結果が少なめになった場合、患者200が調整量を少なめを希望しているにもかかわらず、妥当性の判定結果が多めになった場合等には、判定結果を×として、調整に誤りがある旨のコメントが行われる。
また、調整量が3段階で変更理由ごとの重み付けを行わなくてもよい。

0125

(D)
なお、上記実施形態では、携帯端末機300において、通信部36は、本発明の第1の送信部の一例と第1の受信部の一例を兼ねているが、送信部と受信部が別々に設けられていてもよい。

0126

(E)
上記実施形態では、医療従事者用情報端末500において、通信部47は、本発明の第2の受信部の一例と第3の送信部の一例を兼ねているが、送信部と受信部が別々に設けられていてもよい。

0127

(実施の形態2)
次に、本発明にかかる実施の形態2における薬剤注入システムについて説明する。
本実施の形態2の薬剤注入システムには、実施の形態1と異なり、携帯端末機が設けられておらず、医師501によってあらかじめ薬剤量調整条件が入力された薬剤注入装置によって調整量の変更が行われる。このため、患者200が調整量の変更を希望する毎に、医師501の元を訪れる必要がなく、利便性を向上できる。
すなわち、実施の形態1では、携帯端末機300を用いて変更理由1〜4の入力が行われていたが、本実施の形態2では、薬剤注入装置で変更理由1〜4の入力が行われ、変更理由1〜4の入力結果に基づいて、薬剤注入装置において、あらかじめ医療従事者用情報端末から入力された設定情報を利用して調整量の変更が行われる。

0128

<1.構成>
(薬剤注入システム)
図25は、本実施の形態2の薬剤注入システムの構成を示す図である。図25に示すように、本実施の形態2の薬剤注入システムは、薬剤注入装置1100と、医療従事者用情報端末500とを備えている。
薬剤注入装置1100は、医療従事者用情報端末500と近接通信が可能であり、患者200が医師501の元を訪れて薬剤量調整を医療従事者用情報端末500から受信する。

0129

(薬剤注入装置)
本実施の形態の薬剤注入装置1100は、実施の形態1と基本的な構造は同じであるが、薬剤量を調整する設定情報記憶部1101、変更理由重み付け判定部1102、注入量算出処理部1103などを備えている。なお、本実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成については説明を省略する。

0130

図26は、本実施の形態2の薬剤注入装置1100の制御ブロック図である。なお、本実施の形態2の薬剤注入装置1100は、薬剤注入装置100の構成は備えているが、図26では省略した構成も存在する(例えば、表示部5は、表示回路31と接続されているが図26では省略されている)。
本実施の形態2の薬剤注入装置1100の制御部1025には、設定情報記憶部1101および投与ログ記憶部1104を含むメモリ32、変更理由重み付け判定部1102、注入量算出処理部1103、電源制御部1105、表示操作制御部1106、注入動作制御部1107、カートリッジ・針装着検知部1108、モータ回転制御部1109、ピストン移動距離検知部1110、通信制御部1111、時間管理制御部1112、ブザー制御回路29、モータ制御回路27、およびタイマ33が設けられている。

0131

設定情報記憶部1101は、メモリ32の一部であり、医師501が医療従事者用情報端末500に入力し、近距離通信部25aを介して受信した、薬剤注入量を調整および設定するための設定情報を記憶する。
変更理由重み付け判定部1102は、患者200が表示部5から入力した変更理由に基づいて、基準投与量から変更する際の重み付けを行う。

0132

注入量算出処理部1103は、重み付け後の各変更理由の合計ポイントに基づいて調整量を算出し、基準投与量に調整量を加算して薬剤注入量を算出する。
投与ログ記憶部1104は、メモリ32の一部であり、薬剤投与履歴(投与ログ)を記憶する。
電源制御部1105は、電源スイッチ2および電池26の制御を行い、電源スイッチ2の押下に基づいて電力の供給を行う。

0133

表示操作制御部1106は、表示回路31を介して表示部5と接続され、設定スイッチ6および薬剤注入スイッチとも接続されている。具体的には、表示操作制御部1106の制御によって、表示部5に表示されるキーを設定スイッチ6で選択することができる。図2に示すように設定スイッチ6は3つあるため、3つのうち真ん中のキーを確定キーとし、両端の2つのキーを上下に移動させる選択キーと設定できる。そして、表示部5に複数のキーが表示されている場合(図17AのS103)、選択キーで上下の選択を行い、確定キーで選択したキーを確定できる。このように、本実施の形態2では、患者200は表示部5に表示されるキーを設定スイッチ6で操作して、実施の形態1で説明した変更理由などを入力する。

0134

注入動作制御部1107は、エンコーダ28および原点センサ23を用いてピストン移動距離検知部1110によって検知されたピストンの移動距離に基づいて、モータ回転制御部1109を介してモータ制御回路27を制御する。注入動作制御部1107は、カートリッジ・針装着検知部1108とも接続されており、カートリッジ・針装着検知部1108は、注射針検出スイッチ15と開閉検出スイッチ24の検出結果に基づいてカートリッジと針の装着を検知する。
通信制御部1111は、近距離通信部25aによる医療従事者用情報端末500の近距離通信部52との通信制御を行う。
時間管理制御部1112は、タイマ33の制御管理を行う。
なお、医療従事者用情報端末500の構成については、実施の形態1と同様である。

0135

<2.動作>
(薬剤注入システムの動作)
図27は、本実施の形態2の薬剤注入システムの制御動作を示すフロー図である。

0136

図27に示すように、はじめに、医師501によって入力部51を介して設定情報が入力される(図27のS1310)。設定情報としては、基準投与量、調整量レベル、投与量調整の変更理由データ、変更理由の組み合わせ、および重み付けパラメータが挙げられる。
入力された設定情報は、患者200が医師501の元を訪れた際に、医療従事者用情報端末500の近距離通信部52と薬剤注入装置1100の近距離通信部25aとの間で通信が行われ、近距離通信部52から薬剤注入装置100へと送信される(図27のS1320)。
近距離通信部52から薬剤注入装置1100に設定情報が送信されると、薬剤注入装置1100は、以下の動作を行う。

0137

(薬剤注入装置の動作)
以下、本実施の形態2の薬剤注入装置の動作について、薬剤注入装置1100の構成ごとに説明する。

0138

(通信制御部の動作)
図28は、通信制御部1111の動作を示すフロー図である。
通信制御部1111が医療従事者用情報端末500から設定情報を受信する際(図27のS1410)には、通信制御部1111は、近距離通信部25aを制御して通信処理(S661)を開始した後、S662、S663に示すように、調整量設定データ(設定情報)を受信し、通信終了処理を行う(S664)。

0139

(設定情報記憶部の動作)
図29は、設定情報記憶部1101の動作を示すフロー図である。設定情報記憶部1101は、患者200が医師501の元を訪れた際に、薬剤注入装置1100の近距離通信部25aと、医療従事者用情報端末500の近距離通信部52の間で通信を行い、医療従事者用情報端末500から設定情報を受信する(図29のS610、図27のS1410)。薬剤注入装置1100は、受信した設定情報をメモリ32の設定情報記憶部1101に記録する(図29のS611、図27のS1420)。

0140

図30A図30Cは、医療従事者用情報端末500から薬剤注入装置1100に送信される設定情報を示す図である。
図30Aでは、基準投与量と、調整量レベルが示されている。合計ポイントによる5段階調整を行う場合には、調整量レベル1〜5における増減させる薬剤投与量の単位が示されている。例えば、基準投与量は40単位と設定され、調整量レベル1の場合+5単位と設定されている。また、合計ポイントによる3段階調整を行う場合には、調整量レベル1〜3の増減単位が設定されている。なお、図30Aでは、調整量レベルが3段階の場合と5段階の場合が示されているが、どちらか一方の場合のみが薬剤注入装置1100に送信されてもよい。また、双方のデータが送信され、患者200が5段階調整か3段階調整かを選択できるように構成されてもよい。

0141

図30Bでは、投与量調整の変更理由データが示されており、変更理由1として血糖、変更理由2として食事、変更理由3として活動、変更理由4としてその他が示されている。また、それぞれの変更理由において、選択する文字列、“高め”、“ふつう”、“少なめ”などが挙げられ、文字列を選択する際の基準がヘルプとして挙げられている。例えば、変更理由1である血糖値に対しては高めを選択する場合には、ヘルプの記載である“直近2〜3日の平均血糖値:200mg/dl以上、朝食前:160mg/dl以上”を参照して判断できる。

0142

さらに、図30Cでは、変更理由の組み合わせと重み付けパラメータが示されている。また、変更理由に対して重み付けを行った後の調整量レベルの判定閾値が示されている。例えば、合計ポイント数が+3〜+5の場合には、調整量レベル1として“多め”に薬剤注入量が調整される。

0143

(表示操作制御部の動作)
次に、表示操作制御部1106の動作について説明する。表示操作制御部1106は、表示部5および設定スイッチ6等を用いた変更理由の入力の際に、表示等の制御を行う(図27のS1430)。

0144

なお、本実施の形態2の薬剤注入装置1100の表示部5における表示は、図17A図17Cのいずれかの表示と同様であるため、図17A図17C代用して説明する。
図31は、表示操作制御部1106の動作を示すフロー図である。図31に示すように、はじめに、メニュー選択画面が表示される(S600、参照図17AのS103)。ここで、注射キー602が選択された場合(S601)には、表示部5に注射実施画面が表示(S602)され、注射モード(S603)において薬剤注入装置1100を用いた薬剤注入が行われる。薬剤注入が実施されると、注射完了画面が表示部5に表示される(S604)。なお、注射実施画面、注射モードにおける画面遷移および注射完了画面などの表示は説明を省略する。

0145

一方、S605において調整キー603(参照図17AのS103)が選択された場合、調整モードにおける表示が行われる(S609)。この調整モードにおける表示では、実施の形態1で説明したS105〜S112における調整画面の表示までが行われ、変更理由確認画面が表示される(S606、参照図17AのS113)。
そして、S606においてOKが選択されると、調整後の薬剤投与量を表示するメニュー画面が表示される(S608)。

0146

(変更理由重み付け判定部の動作)
次に、変更理由重み付け判定部1102の動作について説明する。図32は、変更理由重み付け判定部1102の動作を示すフロー図である。変更理由重み付け判定部1102および後述する注入量算出処理部1103は、受信した設定情報に基づいて、入力された変更理由から薬剤注入量を算出する(図27のS1440)。

0147

変更理由重み付け判定部1102は、設定情報記憶部1101から調整ポイントの重み付けパラメータを読み出す(S620)。
次に、変更理由重み付け判定部1102は、表示操作制御部1106から与えられる変更理由1(血糖)の選択入力から調整ポイントを算出する(S621)。ここでは、例えば、5段階の重み付けありの場合に患者200が血糖として“高め”を選択すると、変更理由1の調整ポイントは+2ポイントとなる(図30B図30C)。

0148

次に、変更理由重み付け判定部1102は、表示操作制御部1106から与えられる変更理由2(食事)の選択入力から調整ポイントを算出する(S622)。ここでは、例えば、5段階の重み付けありの場合に患者200が食事として“多め”を選択すると、変更理由2の調整ポイントは+1.5ポイントとなる(図30B図30C)。
次に、変更理由重み付け判定部1102は、表示操作制御部1106から与えられる変更理由3(活動)の選択入力から調整ポイントを算出する(S623)。ここでは、例えば、5段階の重み付けありの場合に患者200が活動量として“多め”を選択すると、変更理由3の調整ポイントは−1.0ポイントとなる(図30B図30C)。

0149

次に、変更理由重み付け判定部1102は、表示操作制御部1106から与えられる変更理由4(その他)の選択入力から調整ポイントを算出する(S624)。ここでは、例えば、5段階の重み付けありの場合に患者200が投与日時として“予定通り”を選択すると、変更理由4の調整ポイントは0ポイントとなる(図30B図30C)。
次に、変更理由重み付け判定部1102は、調整ポイント合計算出方式に基づいて合計ポイントを算出する(S625)。上記変更理由1〜4の例を用いると、合計ポイントは、+2+1.5—1+0=2.5ポイントとなる。この合計ポイントは設定情報記憶部1101に一旦保存される。

0150

(注入量算出処理部の動作)
次に、注入量算出処理部1103の動作について説明する。図33は、注入量算出処理部1103の動作を示すフロー図である。
注入量算出処理部1103は、設定情報記憶部1101から基準量、調整量、および合計ポイントを読み出す(S630)。

0151

次に、注入量算出処理部1103は、合計ポイントから調整量レベル1か否かの判断を行う(S631)。合計ポイントが調整量レベル1に該当する場合には、基準投与量に調整量レベル1の調整量を加算する(S637)。その後、注入量算出処理部1103は、調整量レベル1の調整量を加算した後の薬剤投与量を設定情報記憶部1101に記憶する(S636)。

0152

S631において、合計ポイントが調整量レベル1に該当しない場合には、注入量算出処理部1103は、合計ポイントが調整量レベル2に該当するか否かを判定する(S632)。合計ポイントが調整量レベル2に該当する場合には、基準投与量に調整量レベル2の調整量を加算する(S638)。その後、注入量算出処理部1103は、調整量レベル2の調整量を加算後の薬剤投与量を設定情報記憶部1101に記憶する(S636)。

0153

S632において、合計ポイントが調整量レベル2に該当しない場合には、注入量算出処理部1103は、合計ポイントが調整量レベル3に該当するか否かを判定する(S633)。合計ポイントが調整量レベル3に該当する場合には、基準投与量に調整量レベル3の調整量を加算する(S639)。その後、注入量算出処理部1103は、調整量レベル3の調整量を加算後の薬剤投与量を設定情報記憶部1101に記憶する(S636)。

0154

S633において、合計ポイントが調整量レベル3に該当しない場合には、注入量算出処理部1103は、合計ポイントが調整量レベル4に該当するか否かを判定する(S634)。合計ポイントが調整量レベル4に該当する場合には、基準投与量に調整量レベル4の調整量を加算する(S640)。その後、注入量算出処理部1103は、調整量レベル4の調整量を加算後の薬剤投与量を設定情報記憶部1101に記憶する(S636)。

0155

S634において、合計ポイントが調整量レベル4に該当しない場合には、注入量算出処理部1103は、基準投与量に調整量レベル5の調整量を加算する(S635)。その後、注入量算出処理部1103は、調整量レベル5の調整量を加算後の薬剤投与量を設定情報記憶部1101に記憶する(S636)。
上記例では、合計ポイントは+2.5ポイントであるため、図30Cから“やや多め”である調整量レベル2に該当することになる。調整量レベル2では、図30Aに示すように、基準投与量に+2単位加算される。基準投与量を40単位とすると、加算後の薬剤投与量は42単位(U)となる。そして、この薬剤投与量が設定情報記憶部1101に記憶される。

0156

(投与ログ記憶部の動作)
次に、薬剤投与完了後の投与ログ記憶部の動作について説明する。
図34は、投与ログ記憶部の動作を示すフロー図である。薬剤投与が完了した場合(S650、図27のS1450)、投与ログ記憶部1104は、時間管理制御部1112から投与日時、時刻を取得する(S651)。

0157

次に、投与ログ記憶部1104は、変更理由重み付け判定部1102から変更理由を取得する(S652)。
そして、投与ログ記憶部1104は、S653において、調整ありの場合は、調整量および基準量を取得する(S656)。また、調整なしの場合は、基準量を取得する(S654)。

0158

次に、投与ログ記憶部1104は、取得した基準量、または基準量および調整量を薬剤投与履歴(投与ログ)として記憶する(S655、図27のS1460)。
(通信制御部の動作)
患者200が医師501の元を訪れて薬剤投与量について検討を行うときには、図28のS665、S666に示すように、通信制御部1111は、薬剤投与履歴(投与ログ)データを医療従事者用情報端末500に近距離通信部25aを介して送信し、通信終了処理を行う(S664、図27のS1470)。

0159

なお、医療従事者用情報端末500は、図27のS1410に示すように、近距離通信部52を介して薬剤投与履歴(投与ログ)データを受信する。
通信制御部1111が、医療従事者用情報端末500に送信するデータとしては、図35に示すデータ(投与日付、投与時刻、基準投与量、調整投与量など)が挙げられる。これによって例えば、図19図20に示すようなグラフを医療従事者用情報端末500において表示でき、医師501は患者200にアドバイスを行うことができる。

0160

<3.主な特徴>
(3−1)
本実施の形態2の薬剤注入装置1100は、カートリッジホルダ7と、本体ケース1と、ピストン10と、ピストン駆動機構101と、表示部5および設定スイッチ6(第3の入力部の一例)と、近距離通信部25a(第4の受信部の一例)と、設定情報記憶部1101と、変更理由重み付け判定部1102および注入量算出処理部1103(薬剤注入量演算部の一例)とを備えている。

0161

カートリッジホルダ7は、薬剤カートリッジ9が装着可能である。本体ケース1は、カートリッジホルダ7が開閉自在に設けられている。ピストン10は、本体ケース1内において、カートリッジホルダ7に装着された薬剤カートリッジ9内に挿入可能である。ピストン駆動機構101は、ピストン10を、薬剤カートリッジ9内に挿入するように移動させる。

0162

表示部5および設定スイッチ6は、患者200によって薬剤の注入量を設定するための薬剤注入量設定条件(変更理由など)が入力される。近距離通信部25aは、薬剤の注入量を設定するための設定情報が入力される医療従事者用情報端末500から設定情報(基準投与量、調整量レベルなど)を受信可能である。設定情報記憶部1101は、受信した設定情報を記憶する。変更理由重み付け判定部1102および注入量算出処理部1103は、入力された薬剤注入量設定条件から、設定情報に基づいて薬剤注入量を算出する。

0163

これにより、患者200が薬剤注入量の変更を希望する場合に、薬剤注入装置1100が医師501の入力した設定情報に基づいて調整量を算出して基準量の調整を行うことができる。
このため、患者200が薬剤注入量の変更を希望する毎に、医師501の元へ訪れる必要がなく、利便性が向上する。

0164

(3−2)
本実施の形態2の薬剤注入装置1100は、医療従事者用情報端末500へ、薬剤投与履歴(投与ログ)に関する情報を送信する近距離通信部25a(第4の送信部の一例)をさらに備えている。
これにより、医師501が薬剤投与履歴(投与ログ)を参照し、患者200に適切なアドバイスを行うことができる。

0165

(3−3)
本実施の形態2の薬剤注入システムの制御方法は、薬剤を注入する薬剤注入装置1100と、薬剤注入装置1100に対して薬剤の注入量を設定するための設定情報を送信可能な医療従事者用情報端末500とを備えた、薬剤注入システムの制御方法であって、S1310(第3の入力ステップの一例)と、S1320(第4の送信ステップの一例)と、S1410(第4の受信ステップの一例)と、S1420(第2の記憶ステップの一例)と、S1430(第4の入力ステップの一例)と、S1440(演算ステップの一例)と、S1460(第3の記憶ステップの一例)と、を備える。S1310(第3の入力ステップの一例)は、医療従事者用情報端末500に、設定情報として薬剤注入量の妥当性を判定するための判定基準が入力される。S1320(第4の送信ステップの一例)は、入力された設定情報を医療従事者用情報端末500から薬剤注入装置1100に送信する。S1410(第4の受信ステップの一例)は、医療従事者用情報端末500から送信された設定情報を薬剤注入装置1100が受信する。S1420(第2の記憶ステップの一例)は、受信した設定情報を、薬剤注入装置1100が記憶する。S1430(第4の入力ステップの一例)は、薬剤注入装置1100に、薬剤の注入量を設定するための変更理由(薬剤注入量設定条件の一例)が入力される。S1440(演算ステップの一例)は、入力された変更理由(薬剤注入量設定条件の一例)から、設定情報に基づいて薬剤注入量を演算する。S1460(第3の記憶ステップの一例)は、薬剤注入装置1100が薬剤注入量を薬剤投与履歴(投与ログ)に関する情報として記憶する。

0166

(3−4)
本実施の形態2の薬剤注入システムの制御方法は、S1470(第5の送信ステップの一例)を更に備える。S1470(第5の送信ステップの一例)は、薬剤注入装置1100から医療従事者用情報端末500へ、薬剤投与履歴(投与ログ)に関する情報を送信する。

0167

<4.他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。なお、上記実施の形態1の他の実施形態で述べた内容は、本実施の形態2に対しても適宜適用可能である。

0168

(A)
上記実施の形態2の薬剤注入システムでは、薬剤注入装置1100と医療従事者用情報端末500との間の通信は、NFCを一例とする近距離通信部25aおよび近距離通信部52による近距離通信を用いているが、これに限られるものではなく、インターネット等を介して通信が行われても良い。

0169

本発明の携帯端末機、医療従事者用情報端末、薬剤注入装置、及び薬剤注入システムによれば、医療機関に出向くことなく、薬剤の投入量を変更することができるため、利便性が向上し、例えば、インスリンや成長ホルモンなどの薬剤を注入する薬剤注入装置などへの活用が期待されるものである。

0170

1 本体ケース
2電源スイッチ
3注射針装着部
4薬剤注入スイッチ
5 表示部
6 設定スイッチ
7カートリッジホルダ
8 挿入口
9薬剤カートリッジ
10ピストン
11送りねじ
12歯車
13モータ
14 開口部
15 注射針検出スイッチ
16 注射針
17軸支部
18イジェクトバネ
19係止部
20イジェクト爪
21バネ
22レバー
22a,22b突起部
23原点センサ
24開閉検出スイッチ
25 制御部
25a近距離通信部(第3の受信部の一例、第4の受信部の一例)
26電池
27モータ制御回路
28エンコーダ
29ブザー制御回路
30ブザー
31表示回路
32メモリ
33タイマ
34 近距離通信部(第2の送信部の一例)
35 制御部
36通信部(第1の送信部の一例、第1の受信部の一例)
37 メモリ(第1の記憶部の一例)
38 表示部(第1の表示部の一例)
39 入力部(第1の入力部の一例)
40 電源スイッチ
41加速度センサ
42輝度センサ
43マイク
44 電池
45サウンダ
46 GPS
47 通信部(第2の受信部の一例、第3の送信部の一例)
48 制御部
49 メモリ(第2の記憶部の一例)
50 表示部(第2の表示部の一例)
51 入力部(第2の入力部の一例)
52 近距離通信部
53外部記憶装置
100薬剤注入装置(実施形態1)
101ピストン駆動機構
200患者
300携帯端末機
400ネットワーク
500医療従事者用情報端末
501医師
1100 薬剤注入装置(実施形態2)

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