図面 (/)

技術 乗用芝刈機

出願人 井関農機株式会社
発明者 菊地稜人宮岡智幸藤原一樹山下暢松木一馬栗田和幸
出願日 2018年5月31日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2018-105541
公開日 2019年12月12日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2019-210825
状態 未査定
技術分野 収穫機の構成要素3(刈取部) 機械または機関の冷却一般
主要キーワード 前側右側 警告温度 底部ブラケット 補強兼 逆転モード 左右連結部材 ラジエータ水 適宜本数
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年12月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

ラジエータファンを正逆転切換えて駆動する電動モータ耐久性向上と共に除塵を効果的に行わせようとすること。

解決手段

エンジン4と、ラジエータ43と、電動モータ48によって駆動されるラジエータファン44とを備え、電動モータ48は正逆転切換可能に構成し、ラジエータファン44は予め設定した正転時間ts又は予め設定した逆転時間trに切り換わる構成とした乗用芝刈機において、ラジエータ43の冷却水温Tを検出する水温センサ55を設け、冷却水温Tが予め設定した設定水温T1に達しないときは、ラジエータファン44の逆転連動規制する。また、ラジエータファン44の正転前に所定時間停止する逆転前停止時間と、逆転後の正転前に所定時間停止する正転前停止時間を設定する。

概要

背景

ラジエータ防塵網を通して外気を吸い込むラジエータファンを有する乗用芝刈機において、定期的にラジエータファンを逆転させることにより防塵網に詰まった塵埃を吹き飛ばして外気導入を確実に行わせる構成がある(例えば、特許文献1)。

また、ラジエータ冷却水温度を検出する水温センサを設け、コンバイン非作業中、該水温センサが設定水温以上の場合に自動的にラジエータファンを逆転させる構成がある(例えば、特許文献2)

概要

ラジエータファンを正逆転に切換えて駆動する電動モータ耐久性向上と共に除塵を効果的に行わせようとすること。エンジン4と、ラジエータ43と、電動モータ48によって駆動されるラジエータファン44とを備え、電動モータ48は正逆転切換可能に構成し、ラジエータファン44は予め設定した正転時間ts又は予め設定した逆転時間trに切り換わる構成とした乗用芝刈機において、ラジエータ43の冷却水温Tを検出する水温センサ55を設け、冷却水温Tが予め設定した設定水温T1に達しないときは、ラジエータファン44の逆転連動規制する。また、ラジエータファン44の正転前に所定時間停止する逆転前停止時間と、逆転後の正転前に所定時間停止する正転前停止時間を設定する。

目的

本発明は上記課題に鑑み、ラジエータファンを駆動する電動モータの耐久性向上と共に、防塵網の除塵を効果的に行わせることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

エンジン(4)と、ラジエータ(43)と、電動モータ(48)によって駆動されるラジエータファン(44)とを備え、前記電動モータ(48)は正逆転切換可能に構成し、前記ラジエータファン(44)は予め設定した正転時間(ts)又は予め設定した逆転時間(tr)に切り換わる構成とした乗用芝刈機において、前記ラジエータ(43)の冷却水温(T)を検出する水温センサ(55)を設け、前記冷却水温(T)が予め設定した設定水温(T1)に達しないときは、前記ラジエータファン(44)の逆転連動規制する構成とした乗用芝刈機。

請求項2

前記ラジエータファン(44)の正転前に所定時間停止する逆転前停止時間と、逆転後の正転前に所定時間停止する正転前停止時間を設定する請求項1に記載の乗用芝刈機。

請求項3

前記冷却水温(T)が予め設定したオーバヒート警告温度(T2)を超えるか又は該オーバヒート警告温度(T2)を超えかつ予め設定した警告判定時間に達すると警報出力する構成とし、前記ラジエータファン(44)の逆転中は前記警報出力を規制し又は前記警告判定時間を延長するよう構成する請求項1又は請求項2に記載の乗用芝刈機。

請求項4

車体(1)に前記エンジン(4)を搭載し、前記エンジン(4)の前方又は後方冷却ファン(52)を備え、前記車体(1)の左右いずれか一側に前記ラジエータ(43)及び前記ラジエータファン(44)を設け、前記逆転前停止時間と前記正転前停止時間を異ならせて設定した請求項2又は請求項3に記載の乗用芝刈機。

技術分野

0001

本発明は、芝刈作業を行うモーアを装着した乗用芝刈機に関し、特にラジエータ防塵網除塵に関する。

背景技術

0002

ラジエータの防塵網を通して外気を吸い込むラジエータファンを有する乗用芝刈機において、定期的にラジエータファンを逆転させることにより防塵網に詰まった塵埃を吹き飛ばして外気導入を確実に行わせる構成がある(例えば、特許文献1)。

0003

また、ラジエータ冷却水温度を検出する水温センサを設け、コンバイン非作業中、該水温センサが設定水温以上の場合に自動的にラジエータファンを逆転させる構成がある(例えば、特許文献2)

先行技術

0004

特開2007−9825号公報
特開2001−41038号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上記の特に特許文献2においては、水温センサが予め設定した温度に上昇すると、自動的にラジエータファンを逆転させて防塵網の目詰まり解消を図る構成としている。また非作業中であることを前提条件としている。

0006

したがって、ラジエータ冷却水の温度を拠り所として逆転による目詰まり解消を図るもので、冷却水温度が適正に上昇し又は下降しない場合には不測に逆転を行わせることとなって却ってラジエータファン切換機構耐久性を損なう恐れがある。また通常作業中の目詰まり対応に配慮がない課題がある。

0007

本発明は上記課題に鑑み、ラジエータファンを駆動する電動モータの耐久性向上と共に、防塵網の除塵を効果的に行わせることを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。

0009

請求項1に記載の発明は、エンジン4と、ラジエータ43と、電動モータ48によって駆動されるラジエータファン44とを備え、電動モータ48は正逆転切換可能に構成し、ラジエータファン44は予め設定した正転時間ts又は予め設定した逆転時間trに切り換わる構成とした乗用芝刈機において、ラジエータ43の冷却水温Tを検出する水温センサ55を設け、冷却水温Tが予め設定した設定水温T1に達しないときは、ラジエータファン44の逆転連動規制する構成とした。

0010

ラジエータ43の防塵機能目詰まり状態となると冷却水温が上昇するが、この水温が所定に上昇しないときは目詰まり状態にないためラジエータファン44の逆転を規制することにより、無駄な逆転作動を抑制できる。

0011

請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ラジエータファン44の正転前に所定時間停止する逆転前停止時間と、逆転後の正転前に所定時間停止する正転前停止時間を設定する。

0012

停止時間を設定せず、回転方向を急に変更すると電動モータ48にかかる負荷が大となるが、停止時間を設定することにより負荷を抑え、電動モータ48の耐久劣化を抑制する。

0013

請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、冷却水温Tが予め設定したオーバヒート警告温度T2を超えるか又は該オーバヒート警告温度T2を超えかつ予め設定した警告判定時間に達すると警報出力する構成とし、ラジエータファン44の逆転中は警報出力を規制し又は警告判定時間を延長するよう構成する。

0014

このように構成すると、ラジエータファン44の逆転中は冷却水温が上昇し易いが、警報出力を規制し又は警告判定時間を延長するものであるから、作業中断による作業効率低下を少なくできる。

0015

請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、車体1にエンジン4を搭載し、エンジン4の前方又は後方冷却ファン52を備え、車体1の左右いずれか一側にラジエータ43及びラジエータファン44を設け、前記逆転前停止時間と前記正転前停止時間を異ならせて設定した。

0016

ラジエータファン44はエンジン4作動中において常時回転するエンジン4の冷却ファン53の送風の影響を受けるため、正転時と逆転時では停止するまでに要する時間が異なる。このため、逆転前停止時間と正転前停止時間を異なる時間設定とすることにより、それぞれ適切な停止時間に設定できる。

発明の効果

0017

本発明によると、ラジエータファンを駆動する電動モータの耐久性向上と共に、ラジエータ部の除塵を効果的に行うことができる。

図面の簡単な説明

0018

乗用芝刈機の側面図である。
コレクタを外した乗用芝刈機の左斜後方斜視図である。
図2の乗用芝刈機のバンパーを外した右斜後方斜視図である。
乗用芝刈機の背面図である。
車体の平面図である。
ラジエータ及びその近傍の斜視図である。
制御ブロック図である。
フローチャートである。
タイムチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。
フローチャートである。

実施例

0019

以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。

0020

本実施例の乗用芝刈機1の側面図を図1に示す。

0021

走行車体1の前部と後部にそれぞれ前輪2,2と後輪3,3を備え、車体1の前部の下方であって前輪2,2の前方には刈刃4を有する芝草刈り取り用のモーア5が設けられ、所謂フロントモーアを構成している。前記車体1の前部上方のフロア6部にはステアリングコラム7を立設し、該コラム7の上部には操舵用のハンドル8が設けられている。また該ハンドル8の後方には操縦席9を設ける。

0022

前記車体1のフレーム構成について詳述すると、前方側より前記フロア6や操縦席9等を支持するフロアフレーム10、エンジン11の動力を受けて走行用変速装置(例えばHST)やモーア5を駆動する伝動系を収容する伝動ケース12、該伝動ケース12の上部に固定された安全ガードフレーム13、伝動ケース12の下端部に連結され前記エンジン11等を支持する左右一対サイドフレーム14L,14R等からなる。

0023

フロアフレーム10は前側を平面視U状に形成され、前部には前記コラム7を支持し、後部には前記操縦席9や各種レバー等の操作ボックスを支持すべく設けられ、左右の後端を前記安全ガード用フレーム13の左右側面13L,13Rに重合状態で連結する構成である。安全ガード用フレーム13の前記左右側面13L,13Rに、安全ガード15の左右支柱部15L、15Rを連結する構成とし、これら左右支柱部15L,15Rの上端頭部フレーム15Hで連結している。安全ガード用フレーム13の左右各下部側にL型ケース連結部13aL,13aRを設け、それぞれを前記伝動ケース12の上面及び後面に固定連結することによって強固な剛体構造を得るよう構成している。

0024

前記伝動ケース12は、前記のように車体1のフレーム構造を構成する一部となっており、この伝動ケース12の左右各端部に前輪2,2への伝動端帯ギア類を内装する走行伝動ケース12aL,12aRを伝動可能に装着する。

0025

前記伝動ケース12の下部には、左右のサイドフレーム14L,14Rを連結固定する。該サイドフレーム14L,14Rは後方に延出し、前後途中部にはエンジン搭載斜板14E,14Eを構成し、前記エンジン11を防振的に支持できる構成である。そしてサイドフレーム14L,14Rの後端側においてその上方に位置して後車軸ケース16を設ける。該後車軸ケース16の内部には後輪デフ機構、左右車軸減速ギヤ機構等が内装される。前記サイドフレーム14L,14Rの各後端同士は左右連結部材14Sによって連結固定されている。

0026

前記エンジン11の高さよりもやや高い位置に、上部フレーム17を構成するが、該上部フレーム17は平面視U型に成形され、湾曲部を後方とし左右の前端部を近傍のフレームに連結する。詳細には、前記安全ガードフレーム13に下端が固定され垂直に立設せる左右一対の縦フレーム18L,18R同士を連結する横フレーム19に前記前端部は連結固定される。

0027

次いで、車体1のフレーム構造のうち後部の構成について説明する。前記左右のサイドフレーム14L,14Rの後端と前記上部フレーム17の間に2本の補強兼用の縦支柱20L,20Rを設ける。この縦支柱20L,20Rの上下間に適宜本数横桟20H,20Hを固定して設けることによって梯子状を呈した補強を図っている。

0028

前記縦支柱20L,20Rの上下中央よりもやや高い位置に配置した横桟20Hに、パンバー21を設ける。また、車体1後部内側にはエアクリーナ31を配置している。

0029

図1に示すように、前記安全ガード15の後方で、前記上部フレーム17の上方に、昇降機構を介して刈り草を収容するコレクタ32を設けている。昇降機構は、平行リンク昇降アーム33と、昇降シリンダ機構34とを備え、一端側は前記安全ガード15を支持する安全ガード用フレーム13L,13Rに、他端はコレクタ32を載置できるコレクタフレーム35に連結している。なお、前記モーア5による刈草は、図外ブロアの送風作用を受けて蛇腹ホース36、ダクト37を経由してコレクタ32に収容される構成としている。ダクト37はコレクタ32の受入口と対向し、コレクタ32昇降動作に支障ないよう下降時にダクト37出口とコレクタ32受入口とが合致し、上昇時にコレクタ32受入口からダクト37が容易に離反できるよう構成している。

0030

前記車体1の側面において、前記エンジン11の側面を覆うエンジンカバー40を配置し、車体1後部側にはバンパー21の中央板金材22上方付近を覆うよう後部カバー41を設けている。車体1の左側面にバッテリーを収容するバッテリーケース42、車体1の右側面にラジエータ43を配置している。

0031

次いで、図6に基づき、ラジエータ43及び周辺構造について説明する。クランク軸(図示せず)を車体1前後方向に配置したエンジン11の前側右側方にラジエータ43及びラジエータファン44はファン軸45軸芯が上記クランク軸と直交する状態で車体1に設けられる。ラジエータ43本体を支持するブラケット46は左右側(車体1基準では前後側)と底部を囲うようにU状に形成され上部に左右ブラケット部46L,46Rを接続する上部ブラケット47を設けて剛体的に構成している。左右ブラケット部46L,46R及び底部ブラケット部46Bのブラケット46を、直接または間接的に前記サイドフレーム14R及び上部フレーム17に連結することにより、ラジエータ43を支持している。なお、ブラケット46に、ラジエータファン44のシュラウド44aを取付け、ファン軸45に正逆転可能な電動モータ48を連動連結してなり、この電動モータ48をラジエータ43本体側から突出する支持アーム49によって固定している。

0032

ラジエータ43の外側において、ブラケット46及び上部ブラケット47をベースとして小さい小孔を形成したパンチングメタル又は網体を函型に成形した防塵カバー50を配置する。前記電動モータ48の正転によってラジエータファン44も正転し外気を吸入する。なお外気は、防塵カバー50を経てラジエータ43を通過し車体1内部のエンジン11部へ導入される。

0033

図5において、エンジン11の動力を受けて走行変速装置としてのHST51に伝達され、図外トラニオン軸回転制御によってHST51の出力側回転を高低に変更できる構成である。HST51の動力は前輪2,2及び後輪3,3に伝達されて車体1を走行駆動できる構成である。HST51とエンジン11との間に該エンジン11の駆動力によって回転し、エンジン11を空冷する冷却ファン52を配置している。この冷却ファン52の側方にラジエータ43が配置される位置関係である。

0034

次に、前記ラジエータファン44の電動モータ48による正逆転切換制御について説明する。コントローラCには、各種スイッチやレバーの操作信号やセンサ類からの検出信号を入力するが、ラジエータ水温を検出する水温センサ55による検出信号が定期的に入力される構成としている(図7)。図8のフローチャートにおいて、乗用芝刈機のエンジン11を始動すると、電動モータ48は正転を開始しラジエータファン44は正転する(S101,S102)。続いて、ファン逆転モード選択か否かを判定し、図外モード設定スイッチのON等によってこのファン正逆転モードが選択されると(S103)、コントローラCは予め設定した正転時間ts(例えば15分)をカウント開始し(S104)、正転時間tsが経過し(S105)、かつ前記水温センサ55による検出冷却水温度Tが予め設定した設定水温T1(例えば95℃)と比較し、検出冷却水温度T>設定水温T1の場合(S106)、ラジエータファン44は停止制御される(S107)。コントローラCは、電動モータ48に逆転切換信号を出力し、ラジエータファン44も逆転する(S108)。コントローラCは、予め設定した逆転時間tr(例えば2秒)をカウント開始し(S109)、正転時間tsが経過すると電動モータ48に停止出力されラジエータファンは停止する(S111)。

0035

以降ラジエータファン44のts時間の正転、tr時間の逆転を繰り返す(S113)。

0036

上記のように、一定時間置きにラジエータファン44を逆転させることにより、防塵カバー50に詰まった塵埃を外方に吹き飛ばすことができる。なお、前記設定逆転時間trは極く短時間に設定し、ラジエータ水冷却に支障無きよう配慮して設定している。

0037

なお、前記S106で、コントローラCが検出冷却水温度≦設定水温T1と判定した場合には、S102に戻ってラジエータファン44の正転を継続することとなる。すなわち、水温センサ55の検出冷却水温Tが低いことは防塵カバー50の目詰り程度も少ないと推定し、電動モータ48及びラジエータファン44への停止信号及び逆転指令信号の出力を実行しないよう構成している。また、このように、構成するとラジエータファン44逆転の機会を少なくでき、機器寿命を長く維持できる。

0038

図9に示すタイムチャートに基づいて、基本パターンと対比しながら補足説明する。エンジン4の駆動中、ラジエータファン44は正転時間ts毎に時間tr逆転(逆転1,逆転2,逆転3…)を繰り返し実行する構成を基本パターンとしている。一方上記説明の実施例を示す改良パターン1では、冷却水温を監視して、設定水温T1を越える場合のみ逆転指令を受付け、ラジエータファン44は逆転可能である。図例では、基本パターン1における逆転1の時、冷却水温が設定水温T1に達していないため、逆転指令信号は規制されて出力されず、更にラジエータファン44は正転を継続し次の正転時間tsの後、冷却水温が設定水温T1を越えており、逆転指令信号が出力されることとなる(改良パターン1)。

0039

また、図10は、逆転指令信号を出力の後の次回の逆転指令信号出力のためのファン正転時間tsのカウント時間算出についての一例を示すものである。基本パターンや改良パターン1のように逆転終了直後から固定の正転時間tsを開始するのでなく、冷却水温の変化を監視して適正な正転時間tsを算出するよう、つまり次回ラジエータファンの逆転指令出力のタイミングを適正に行い、むやみに逆転指令出力することで機器の耐久性が損なわれることのないようにするものである。ファン正逆転切換制御モードが選択され、制御実行中において(S201,202)、ラジエータファン44が逆転状態で設定された逆転時間trが経過すると(S203,204)、逆転時間trのカウントが停止され、逆転指令出力も停止する(S205)。ファン正逆転切換制御の実行中であるので、ラジエータファン44は正転に切り換わり、直ちに、正転時間tsカウント開始される(S206)。ここで、冷却水温Tの状況が分析され、冷却水温Tが低下傾向にあると正転時間tsのカウントを停止し又は中断する(S207,208)。S207における低下傾向の判断は、所定短時間間隔で冷却水温を検出し、前回検出水温に対して今回の水温が低い時に低下傾向と判定し、今回水温が同等及び上昇のときは低下傾向にないと判定する。低下傾向にないときは正転時間tsのカウントを継続する。S207の判定は、ラジエータファン44の正転中常時判定する構成としてもよく、ラジエータファン44が正転に切り換わった時点のみを判定対象とするなど、種々である。また、前回正転切り換わり時と今回正転切り換わり時の水温を対比する長いスパンで変化を見て低下傾向を判定してもよい。S208又はS209に続いてカウント時間を累計し、この累計カウント時間が設定したtsを超えると(S210,S211)、ラジエータファン44の正転から逆転への切換を許容する(S212)。したがって、冷却水温が低下傾向を呈するときは、ラジエータ43による冷却水循環が適正に行われていると推定されるもので、この低下傾向を判定することによって、ラジエータファン44の逆転運転延期させ得て、ラジエータファン44の逆転機構の作動を減少させるから、無闇に機器耐久性の低下を来さない。

0040

図9のタイムチャートにおいて、改良パターン1のラジエータファン44逆転から正転への切り換わり後、検出される冷却水温の低下傾向を判定すると一定期間(td)、低下傾向が発生しており、この期間td遅れてラジエータファン44の逆転指令を行っている(改良パターン2)。

0041

前記ファン正逆転切換制御モードの選択中において(S301)、負荷運転状態を加味する場合がある(図11)。つまり、負荷運転状態を判断し(S302)、所定の負荷運転状態であると判定されるときは、ファン正逆転切換制御モードを実行し(S303)、そうでないときはラジエータファン44は正転のみを実行する(S304)。ここで、負荷運転状態を判定する手段としては、次のような場合がある。

0042

すなわち、コントローラCに接続するモーア駆動用PTOスイッチ56のオン検出、及び作業機昇降位置検出センサ57によるモーア5下降検出によって負荷運転状態と判定する。また、実エンジン回転数が所謂定格回転状態又はこれに近い状態のときを負荷運転状態と判定できる。なお、コントローラCは、エンジン回転センサ58からの実エンジン回転数、及びスロットルレバーポジションセンサ59の操作位置を元に、スロットルの操作位置におけるエンジン設定回転数と実エンジン回転数との差が所定の範囲内にあると、ラジエータファン44を作動させるようにしてもよい。

0043

次いで、前記冷却水温Tの管理に基づくオーバヒート警告について、図12のフローチャートに基づき説明する。ファン正逆転切換制御モードが選択され、制御実行中において(S401,402)、冷却水温Tがオーバヒート警告温度T2を超え、この状態が所定時間継続すると(S403)、警報出力する。ところで、ラジエータファン44が逆転中であるときは冷却水温度は上昇傾向にあるので、通常のラジエータファン44正転状態のときよりも警報出力の判定に差異をつけるものとし、逆転中は警告判定時間を標準時間よりやや長く延長設定し(S405,406)、正転中は標準時間に設定する(S406)。そして、これらそれぞれの設定時間が経過するとホーン等の警報出力するものである(S407,408)。なお、延長設定に代替して警報出力をオフする構成としてもよい。

0044

さらに、図13に示す構成は、モーア作業中、方向転換や刈草放出等のためにモーア作業機を上昇するが、このタイミングを利用して、ラジエータファン44を逆転させようとするものである。このように構成すると、モーア下降の作業中においては常時ラジエータファン44は正転状態におかれるものであるから、エンジン負荷状態にラジエータファン44が逆転することがないので、ラジエータ43冷却効果を良好に維持する。

0045

前記実施例におけるラジエータファン44の正転から逆転に移行する際に、電動モータ48へ正転出力から停止出力、逆転出力を順次出力する。また、逆転から正転に戻る際に、電動モータ48へ停止出力、正転出力を順次出力する。そして、正転出力後の停止出力による逆転前停止時間は例えば8秒、続く逆転出力時間は2秒、さらに続く停止出力による正転前停止時間は約10秒に設定し、再度正転出力に移行する。停止出力による逆転前停止時間と正転前停止時間とに差異を設ける根拠は、ラジエータファン44の近傍にエンジン4冷却ファン52が存在し、該冷却ファン52の影響でラジエータファン44の停止に影響するためである。なお、逆転前停止時間、逆転出力時間、正転前停止時間については、それぞれ単独で設定時間を任意に変更調整できるよう構成してもよい。

0046

このように、ラジエータファン44を連動する電動モータ48の逆転前に所定時間停止する逆転前停止時間と、逆転後の正転前に所定時間停止する正転前停止時間を設定することにより、回転方向を急激に変更させると電動モータ48にかかる負荷が大きくなるため、回転方向を変更する前に所定時間停止することで電動モータ48にかかる負荷を抑え、電動モータ48の劣化を抑制できる。

0047

また、ラジエータファン44はエンジン1作動中において常時回転する冷却ファンの送風の影響を受けるため、正転時と逆転時にでは停止するまでに要する時間が異なる。このため、逆転前停止時間と正転前停止時間に異なる時間設定とすることにより、それぞれ適切な停止時間を設定できる。

0048

4エンジン
43ラジエータ
44ラジエータファン
48電動モータ
52冷却ファン
55水温センサ
T冷却水温
T1設定水温
T2オーバヒート警告温度

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • トヨタ自動車株式会社の「 車両に搭載される熱交換器用のファンシュラウド」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】車両に搭載される熱交換器用のファンシュラウドにおいて、パワーユニット室側からの熱気が熱交換器に回り込むことを抑制しつつ、熱交換器に対して効率的に外気を供給することである。【解決手段】 ファン... 詳細

  • 愛三工業株式会社の「 EGRガス分配器」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】エンジンの冷間始動時のより早い時期から、温水を流すことによりガス分配部の内壁面を効率良く暖めること。【解決手段】吸気マニホールドの複数の分岐管のそれぞれにEGRガスを分配するEGRガス分配器1... 詳細

  • 三菱自動車工業株式会社の「 グロープラグ及びエンジン」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】エンジンの暖機を促進することができるグロープラグを提供する。【解決手段】シリンダ30の燃焼室14の内部を予熱する第一ヒータ15と、シリンダヘッド12に形成された冷却水通路16を流れる冷却水を加... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ