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技術 ワイピングシート

出願人 花王株式会社
発明者 成田行人百合野翔太郎
出願日 2018年6月6日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2018-108603
公開日 2019年12月12日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-208949
状態 未査定
技術分野 不織物 床,カーペット,家具,壁等の清掃用具
主要キーワード 水抜き用穴 水流ノズル 太径繊維 低空隙率 側方域 両側方域 吸水重量 細径繊維
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年12月12日)のものです。
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図面 (6)

課題

製造コストの低減、汚れの高い捕集性能及び良好な触感を兼ね備えたワイピングシートを提供すること。

解決手段

本発明のワイピングシートは、ワイピング面として用いられる第1面と、該第1面の反対側に位置する第2面とを有し、幅方向の中央に位置し且つ長手方向に伸び中央域と、該中央域に隣接し且つ長手方向に伸びる一対の側方域とを有している。中央域は、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を含み、且つ第2の繊維の存在割合が第2面よりも第1面の方が高くなっており、各側方域は、第1の繊維を含み、且つ不可避的に含有される場合を除き第2の繊維を非含有である。

概要

背景

熱可塑性樹脂原料とする繊維は、その繊維を交絡させた不織布の形態で様々な用途に用いられている。例えば特許文献1には、液保持シート液不透過性シート及び液徐シートが配された清掃用ウエットシートが開示されている。液保持シート及び液徐放シートは繊維材料からなり、液徐放シートの通気度が液保持シートの通気度よりも低くなっていることも同文献に開示されている。

概要

製造コストの低減、汚れの高い捕集性能及び良好な触感を兼ね備えたワイピングシートを提供すること。本発明のワイピングシートは、ワイピング面として用いられる第1面と、該第1面の反対側に位置する第2面とを有し、幅方向の中央に位置し且つ長手方向に伸び中央域と、該中央域に隣接し且つ長手方向に伸びる一対の側方域とを有している。中央域は、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を含み、且つ第2の繊維の存在割合が第2面よりも第1面の方が高くなっており、各側方域は、第1の繊維を含み、且つ不可避的に含有される場合を除き第2の繊維を非含有である。

目的

本発明の課題は、従来技術の課題を解決し得るワイピングシートを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ワイピング面として用いられる第1面と、該第1面の反対側に位置する第2面とを有し、幅方向の中央に位置し且つ長手方向に伸び中央域と、該中央域に隣接し且つ長手方向に伸びる一対の側方域とを有し、前記中央域は、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を含み、且つ第2の繊維の存在割合が第2面よりも第1面の方が高くなっており、前記各側方域は、第1の繊維を含み、且つ不可避的に含有される場合を除き第2の繊維を非含有である、ワイピングシート

請求項2

前記ワイピングシートの面積に対する前記中央域の面積の比率が30%以上65%以下である、請求項1に記載のワイピングシート。

請求項3

第1の繊維の色と第2の繊維の色とが相違している、請求項1又は2に記載のワイピングシート。

請求項4

洗浄液含浸されており、前記洗浄液が、第2面側に位置する繊維集合体に少なくとも担持されている、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のワイピングシート。

技術分野

0001

本発明は、ワイピングシートに関する。

背景技術

0002

熱可塑性樹脂原料とする繊維は、その繊維を交絡させた不織布の形態で様々な用途に用いられている。例えば特許文献1には、液保持シート液不透過性シート及び液徐シートが配された清掃用ウエットシートが開示されている。液保持シート及び液徐放シートは繊維材料からなり、液徐放シートの通気度が液保持シートの通気度よりも低くなっていることも同文献に開示されている。

先行技術

0003

特開2004−105710号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の清掃用ウエットシートは、複数のシートを積層して製造されているので、製造コスト等の製造効率の観点から改善の余地があった。また、同文献のウエットシートの構成繊維繊維径が1μm前後の細径繊維とした場合、ウエットシートを包装体から取り出して把持する時に細径繊維が手にまとわりつきやすく、シートの触感が悪化する可能性があった。更に、同文献のウエットシートを乾式の態様として用いた場合における汚れ捕集効率やシートの触感は何ら開示されていない。

0005

したがって本発明の課題は、従来技術の課題を解決し得るワイピングシートを提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、ワイピング面として用いられる第1面と、該第1面の反対側に位置する第2面とを有し、
幅方向の中央に位置し且つ長手方向に伸び中央域と、該中央域に隣接し且つ長手方向に伸びる一対の側方域とを有し、
前記中央域は、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を含み、且つ第2の繊維の存在割合が第2面よりも第1面の方が高くなっており、
前記各側方域は、第1の繊維を含み、且つ不可避的に含有される場合を除き第2の繊維を非含有である、ワイピングシートを提供するものである。

発明の効果

0007

本発明によれば、製造コストの低減、汚れの高い捕集性能及び良好な触感を兼ね備えたワイピングシートを提供することができる。

図面の簡単な説明

0008

図1(a)は、本発明のワイピングシートの一実施形態を示す模式図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線での断面図である。
図2は、本発明のワイピングシートを清掃具に取り付ける際の分解斜視図である。
図3は、本発明のワイピングシートの製造装置の一実施形態を示す模式図である。
図4は、本発明のワイピングシートの別の実施形態を示す模式図である。
図5は、実施例及び比較例のワイピングシートの洗浄液放出効率を示すグラフである。

0009

以下、本発明のワイピングシートをその好ましい実施形態に基づき説明する。本発明におけるワイピングとは、清掃及び清拭の両方の意味を含むものであり、例えば、床面、壁面、天井及び柱等の建物の清掃、建具備品の清掃、物品の拭き取り、身体及び身体に係る器具の清拭等が含まれる。本明細書において、単に「ワイピングシート」という場合には、文脈に応じ、洗浄液が含浸されているものと、洗浄液が含浸されていないものとを指す。

0010

ワイピングシートは、第1の繊維及び第1の繊維よりも細径の第2の繊維を少なくとも含む繊維集合体を含むものである。これらの繊維は互いに交絡して一体の繊維集合体となっていてもよく、第1の繊維からなる繊維層と第2の繊維からなる繊維層とが接合又は融着されて一体化されていてもよい。本発明のワイピングシートは、繊維集合体のみから構成されていてもよく、あるいは繊維集合体に加えて、他のシート材料や他の部材を備えていてもよい。本発明のワイピングシートは、洗浄液が含浸されていない繊維集合体であってもよく(以下、この態様を「乾式」ともいう。)、洗浄液が含浸された繊維集合体であってもよい(以下、この態様を「湿式」ともいう。)。

0011

図1には、本発明のワイピングシートの一実施形態が示されている。ワイピングシート1は、第1面1Fと、第1面1Fと反対側に位置する第2面1Rとを有する。第1面1Fは、ワイピングシート1の使用時におけるワイピング面として供される。したがって、同図の下側が、ワイピング面の反対側に位置する第2面1Rである。

0012

図1(a)に示すワイピングシートは、長手方向Xと、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する矩形の形状となっている。同図に示すワイピングシートは、その幅方向Yにおいて、幅方向Yの中央に位置する中央域CAと、該中央域CAに隣接する一対の側方域SA,SAを有している。中央域CA及び側方域SAはいずれもワイピングシート1の長手方向Xに沿って連続的に延びている矩形の形状のものである。中央域CAは、ワイピングシート1の幅方向Yの中央に位置している。特に、中央域CAはワイピングシート1の幅方向の中心部に位置していることが好ましい。二つの側方域SA,SAは同じ幅となっていることが好ましい。中央域CAの前後端の位置と、各側方域SAの前後端の位置とはそれぞれ一致している。したがって、ワイピングシート1は、該ワイピングシート1を左右に二等分する縦中心線に対して対称形となっている。

0013

上述した中央域CAと側方域SAとでは、それらを構成する繊維の組成が異なっている。詳細には、中央域CAは、第1の繊維11及び該繊維よりも細径の第2の繊維12の双方を少なくとも含んでいる。一方、側方域SAは、第1の繊維11を含んでおり、第2の繊維12は不可避的に含有される場合を除いて非含有である。つまり、側方域SAは第2の繊維12を実質的に非含有である。第2の繊維が不可避的に含有されるとは、ワイピングシート1の製造過程において、側方域SAに意図せず第2の繊維12が混入することをいう。

0014

このような構成となっていることで、中央域CAに存在する第2の繊維12によって形成された緻密且つ低空隙率の構造で、粒径10nm〜25μm程度の微粒子汚れを効率的に捕集することができ、且つ第1の繊維11によって形成された高空隙率の構造で毛髪等の繊維汚れを捕集し、これらの汚れを捕集することができる。その結果、微粒子及び繊維汚れの捕集性能を高めることができる。また、製造時における第2の繊維12の使用量を低減することができるので、製造コストを低減させることができる。更に、ワイピングシートを包装体から取り出す際には側方域SAを把持することが多いので、側方域SAに細径である第2の繊維12を実質的に非含有とすることによって、シート把持時の触感を良好にすることができる。実質的に非含有とは、側方域SAに存在する第1の繊維に対する第2の繊維12の存在割合が、質量割合として8%未満であることをいう。

0015

図1(b)に示すとおり、中央域CAは、その厚み方向Zの断面視において、第1の繊維11と第2の繊維12との存在箇所偏在している。詳細には、中央域CAは、第2の繊維12の存在割合が、第2面1Rよりも、ワイピング面である第1面1Fで高くなっている。また第1面1Fでは、第2の繊維12がその存在割合が高い状態を維持しながら中央域CAの面方向の全域にわたり存在している。この構成を採用することによって、製造コストの低減及びシートの良好な触感に加えて、汚れの高い捕集性能を兼ね備えたものとなる。また、ワイピングシートを湿式の態様としたときに、広範囲清掃対象とした場合であっても、洗浄液の徐放性を高めるという効果も奏される。

0016

なお、図1(b)においては、第1の繊維11と第2の繊維12とが、分離して表されているが、これは説明の便宜上、そのように表しただけであり、実際には各繊維11,12は分離していない。また、同図において、第1の繊維11及び第2の繊維12とがともに波線であり凹凸賦形されているように表されているが、これも説明の便宜上そのように表しただけであり、凹凸賦形されていることを要しない。

0017

製造コストの低減及び汚れの高い除去効率を一層効果的なものとする観点から、ワイピングシート1の面積に対する中央域CAの面積の比率は、30%以上であることが好ましく、35%以上であることが更に好ましく、また、65%以下であることが好ましく、60%以下であることが更に好ましい。つまり、第1面1Fからみたときに、ワイピングシート1の面積に対する第2の繊維12が存在している領域の面積が上述の範囲となっていることが好ましい。

0018

同様の観点から、ワイピングシート1を第1面1Fから見たときの平面視において、幅方向Yにおける中央域CAが存在する長さは、ワイピングシート1の幅方向Yにおける長さに対して、20%以上であることが好ましく、30%以上であることが更に好ましく、また80%以下であることが好ましく、60%以下であることが更に好ましい。また同様の観点から、中央域CAは、ワイピングシートの長手方向に延びる中心線(図示せず)を跨ぐように配されていることが好ましい。

0019

シートの良好な触感及び湿式の態様における洗浄液の徐放性を高める観点から、ワイピングシート1の面積に対する各側方域の面積の比率は、それぞれ独立して17.5%以上であることが好ましく、20%以上であることが更に好ましく、また、30%以下であることが好ましく、32.5%以下であることが更に好ましい。つまり、第1面1Fからみたときに、ワイピングシート1の面積に対する第2の繊維12が実質的に非含有である領域の面積が上述の範囲となっていることが好ましい。

0020

同様の観点から、ワイピングシート1を第1面1Fから見たときの平面視において、幅方向Yにおける側方域SAが存在する長さは、ワイピングシート1の幅方向Yにおける長さに対して、それぞれ独立して、10%以上であることが好ましく、20%以上であることが更に好ましく、また40%以下であることが好ましく、30%以下であることが更に好ましい。

0021

中央域CA及び側方域SAの面積は、例えば走査型電子顕微鏡共焦点レーザー顕微鏡を用いて、観察対象の領域における第2の繊維12が存在の有無に基づいて測定できる。共焦点レーザー顕微鏡を用いた場合を例にとって説明すると、第1面1F及び第2面1Rの画像データを取得し、得られた各画像をImageJなどの画像処理ソフトウェアを用いて、第1の繊維と第2の繊維との明度境界閾値を設定し、明度二値化する。このとき、側方域には第2の繊維が実質的に非含有であるので、第2の繊維が含まれる領域と第2の繊維が含まれない領域との境界をそれぞれ、中央域と側方域との境界とすることができる。観察によって決定した各領域から、それぞれの面積を算出する。その後、算出された各面積をワイピングシート全体の面積で除することで、中央域CA及び側方域SAの面積比率を求めることができる。

0022

本発明のワイピングシートは、ワイピングシート単体でワイピングに用いることができる。この場合、中央域CAのみをワイピングに供することが好ましい。また、本発明のワイピングシートは、図2に示すように、ワイピングシート1を装着可能なヘッド部110を備える清掃用具120に装着した清掃具100の態様として、ワイピングに用いることもできる。ヘッド部110は、矩形状の部材であり、ワイピングシート1を係止する係止部が対向面110Aと反対側の面に設けられている(図示せず)。ヘッド部110は、ワイピングシート1の第2面1Rと、ヘッド部110の対向面110Aとを対向させて、該対向面110Aを覆うようにワイピングシートを取り付け可能となっている。また、清掃用具120は、例えば伸縮可能又は組み立てにより延長可能な棒状部材、及び取っ手を有する部材又はこれらを組み合わせた部材等から構成されている。

0023

図2に示すように、ヘッド部の対向面110Aの幅と、中央域CAの幅とは略一致している。したがって、ワイピングシート1を清掃用具120に取り付ける場合、中央域CAが、ヘッド部の対向面110Aと略一致するように配置され、且つ第1面1Fがワイピング対象物と対向するようにすることが、汚れの捕集性能を高める点で好ましい。また、一対の側方域SA,SAは、ヘッド部110の側縁から延出した領域が折り返され、前述した係止部によって該対向面110Aと反対側に係止される。

0024

一般的に、ワイピングシート1を清掃用具に取り付ける際には、ワイピングシート1の側方域SAを人手で把持しつつ包装体から取り出して、側方域SAをヘッド部110の係止部に係止するので、側方域SAに触れる機会が多くなる。このとき、側方域SAに細径繊維が存在していると、細径繊維が手指にまとわりついたり、また湿式の態様とした場合には洗浄液に起因した滑りべとつき知覚しやすく、ワイピングシートの触感が良好なものとはなり難い。このこととは対照的に、本発明のワイピングシートにおける側方域SAは、細径繊維である第2の繊維12が実質的に非含有となっているので、手指への繊維のまとわりつきや、洗浄液に起因した滑りやべとつきを低減できる。その結果、ワイピングシートの触感を良好なものとすることができる。

0025

ワイピング時におけるワイピング対象面との当接に着目すると、中央域CAは、その全面をワイピング対象面と当接させてワイピングに寄与させることができる。一方、側方域SAは、ヘッド部110の側縁から延出した領域が折り返されるので、ワイピング対象面との当接面積が中央域CAよりも少ないか、又は側方域SAとワイピング対象面とが当接しないので、側方域SAのワイピング寄与率は中央域CAの寄与率よりも少ないものとなる。このように、本発明のワイピングシートは、中央域CAに第1の繊維11及び第2の繊維12を配しているので、汚れの捕集性能を高くすることができる。また、中央域CAの範囲を限定していることによって、ワイピングに寄与しづらい側方域には第2の繊維12を配する必要はないので、結果として製造コストの低減につながる。

0026

ワイピングシート1の中央域CAに着目したときに、第1面1F及び第2面1Rの構成繊維の占める存在割合が所定の範囲となっていることが好ましい。詳細には、中央域CAにおける第1面1Fの第2の繊維12の占める存在割合は、面積比率で表して、40%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましく、60%以上であることが更に好ましく、また、100%以下であることが好ましく、90%以下であることがより好ましく、85%以下であることが更に好ましい。第1面1Fにおける第2の繊維12の占める存在割合は、面積比率で表して、40%以上100%以下であることが好ましく、50%以上90%以下であることがより好ましく、60%以上85%以下であることが更に好ましい。このような存在割合となっていることによって、細径繊維によって形成された緻密且つ低空隙率の構造で微粒子汚れを効率的に捕集することができ、また湿式の態様における洗浄液の徐放性を高めることができる。

0027

中央域CAにおける第1面1Fの第1の繊維11の占める存在割合は、面積比率で表して、0%以上であることが好ましく、1%以上であることがより好ましく、5%以上であることが更に好ましく、また、60%以下であることが好ましく、40%以下であることがより好ましく、35%以下であることが更に好ましい。中央域CAにおける第1面1Fの第1の繊維11の占める存在割合は、面積比率で表して、0%以上60%以下であることが好ましく、1%以上40%以下であることがより好ましく、5%以上35%以下であることが更に好ましい。このような存在割合となっていることによって、太径繊維によって形成された高空隙率の構造によって、ワイピングシートの構成繊維間に捕集した汚れを保持しやすくすることができる。また湿式の態様における洗浄液の徐放性を高めることができる。

0028

同様に、中央域CAにおける第2面1Rの第2の繊維12の占める存在割合は、面積比率で表して、1%以上であることが好ましく、3%以上であることがより好ましく、5%以上であることが更に好ましく、また、60%以下であることが好ましく、40%以下であることがより好ましく、35%以下であることが更に好ましい。中央域CAにおける第2面1Rの第2の繊維12の占める存在割合は、面積比率で表して、1%以上60%以下であることが好ましく、3%以上40%以下であることがより好ましく、5%以上35%以下であることが更に好ましい。

0029

また同様に、中央域CAにおける第2面1Rの第1の繊維11の占める存在割合は、面積比率で表して、50%以上であることが好ましく、65%以上であることがより好ましく、70%以上であることが更に好ましく、また、100%以下であることが好ましく、90%以下であることがより好ましく、87%以下であることが更に好ましい。中央域CAにおける第2面1Rの第1の繊維11の占める存在割合は、面積比率で表して、50%以上100%以下であることが好ましく、65%以上90%以下であることがより好ましく、70%以上87%以下であることが更に好ましい。

0030

中央域における第1の繊維11及び第2の繊維12の存在割合は、例えば共焦点レーザー顕微鏡を用いて、面積比率として測定できる。詳細には、第1面1F及び第2面1Rに位置する中央域CAを観察対象として、画像データをそれぞれ取得する。得られた各画像をImageJなどの画像処理ソフトウェアを用いて、第1の繊維と第2の繊維との明度境界に閾値を設定し、明度を二値化する。その後、それぞれの色を有する面積を計算して、各繊維の面積比率を算出する。

0031

ワイピングシートは、ワイピング面と平行な仮想面を考えたときに、その仮想面において、第2の繊維の占める存在割合が、面積比率で表して、ワイピング面の反対側の厚さ方向Zに向かって、階段状に、連続的に、又はその組み合わせで減少していることが好ましい。特に、ワイピング面と反対側の面を基準として、ワイピングシートの厚さ方向Zに沿って、ワイピングシートの厚さの50%以上100%以下にわたる部位について、ワイピング面と平行な仮想面における第2の繊維の占める存在割合が、面積比率で表して、50%以上100%以下の範囲とすることで、洗浄液の担持量を高めることができる。ここで、第2の繊維の占める存在割合が、面積比率で表して、50%以上100%以下の範囲とする前記の厚さの比率は、1%以上90%以下が好ましく、5%以上70%以下がより好ましく、7%以上50%以下が更に好ましい。この面積比率は、例えば上述のように、共焦点レーザー顕微鏡を用いてラマンイメージングすることによって算出することができる。

0032

ワイピングシートを湿式の態様とする場合、第1面1F側の毛管圧が、第2面1Rの毛管圧よりも高い構成となっていることが好ましい。このような構成を有していることによって、洗浄液の徐放性能を高めることができる。そのため、ラグカーペット、床など拭き面積の広いワイピングの場合でも、ワイピング途中に新たなワイピングシートに交換する必要がないか、又は交換する回数を少なくすることが可能となる。

0033

ここで、毛管圧は、以下の関係に従うことが知られている。
Pc = 2kγL/r×cosθ
式中、Pcは繊維集合体の毛管圧(N/m2)であり、γLは液の表面張力(N/m)であり、θは繊維と液体との接触角(rad)であり、rは繊維径(m)であり、kは補正係数である。

0034

前記の式により導き出されるPcは繊維集合体の測定により導き出される要約統計量を用いた値である。Pcを測定するためには液の表面張力、繊維径、繊維と液体との接触角、及び補正係数を測定する必要がある。表面張力は協和界面科学社製DY−200のようなプレート法に基づく自動表面張力計で、20℃65%R.H.の環境下で10回測定した平均値とする。繊維径は、走査型電子顕微鏡による観察から、観察倍率350倍で1観察あたり30本測定し、これをランダムに計5か所、150本の繊維径を測定した平均値とする。繊維と液体との接触角はフーリエ変換赤外分光法(FTIR)により繊維集合体の構成繊維を同定し、同一組成樹脂プレート上における接触角を測定する。具体的には、協和界面科学社製DMo−901のような全自動接触角計で1μLを滴下した後に3秒経過したときの接触角をプレート上5か所で測定し、その平均値とする。なお、繊維の材質が複数存在する場合は、それぞれの材質ごとに同様に接触角を測定し、Pc計算時の値としては、各繊維成分表面積比に基づき接触角を加重平均した値を式内のθとする。補正係数は、JIS P 8141に規定されるクレム吸水度の測定を行い、吸水高さから液の吸水重量を測定して、液の吸水重量を不織布を構成する毛管断面の総量で割ることで、毛管圧Pcを導出できる、このようにして測定したPcから、補正係数kを算出する。

0035

前記式から明らかなように、繊維径を細くするほど、毛管圧は高くなる。本発明のワイピングシートでは、中央域CAに細径繊維である第2の繊維12が配されているので、該中央域CAは毛管圧が高い領域となっている。また、第1面1Fにおける側方域SA及び第2面1R側に位置する繊維集合体は、太径である第1の繊維11の存在割合が高いものとなっているので、該繊維集合体は第1面1F側の繊維集合体よりも空隙が多く存在し、該空隙に洗浄液を保持しやすくなっている。このように、本発明のワイピングシートは、これを湿式の態様とした場合に、第1面1F全体に第2の繊維12を配した場合と比較して、ワイピングの寄与が低い側方域SAへの洗浄液の意図せぬ徐放性の発現を防ぎつつ、中央域CAにおける洗浄液の徐放性を高くすることができる。

0036

本発明のワイピングシートは、これを湿式の態様とした場合には、洗浄液を第2面側に位置する繊維集合体に少なくとも担持されていることが好ましい。ワイピング面の反対側の繊維集合体に少なくとも洗浄液を担持するとは、ワイピング面の反対側の繊維集合体に洗浄液を含む態様であって、ワイピング面側の繊維集合体にもその空隙に洗浄液を含む態様をも含む。洗浄液を担持する量は、第2面1R側の繊維集合体に担持する量の方が多いことが好ましい。

0037

ワイピングシート1は、ワイピング時において、第1の繊維11及び第2の繊維12を含む繊維集合体をそのまま(いわゆる乾式の態様)で使用してもよく、繊維集合体に洗浄液を塗布、噴霧、担持又は含浸させた態様(いわゆる湿式の態様)で使用してもよい。これらの態様は、ワイピング対象面に付着している汚れの種類や、ワイピング対象物の物性に応じて選択することができる。ワイピング対象面における汚れの除去効率を高める観点からは、ワイピングシートを構成する繊維集合体には洗浄液が担持されていることが好ましい。

0038

ワイピングシートを湿式の態様で用いる場合、該シートに含浸及び担持される洗浄液としては、水単独や、添加剤を含む水溶液など、湿式ワイピングシートに用いられる一般的な組成のものを用いることができる。洗浄液に用いられる添加剤としては、例えば界面活性剤殺菌剤香料芳香剤消臭剤pH調整剤アルコール及び研磨粒子などが挙げられ、汚れの除去効率を高める観点から、界面活性剤を少なくとも含むことが好ましい。この場合、洗浄液中の界面活性剤の含有量は、0.01質量%以上1質量%以下とすることができる。

0039

ワイピングシート1を構成する第1の繊維11及び第2の繊維12は、合成繊維及び天然繊維のいずれであってもよい。合成繊維としては、例えば、ポリエチレンポリプロピレン等のポリオレフィン繊維ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート等のポリオレフィンポリエステル混合繊維、ナイロン6ナイロン66等のポリアミド繊維ポリ塩化ビニルポリスチレン等のビニル系繊維、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系繊維等が挙げられる。天然繊維としては各種セルロース繊維、例えばパルプコットンレーヨンリヨセル及びテンセル等が挙げられる。これらの繊維は一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。

0040

第1の繊維11及び第2の繊維12は、これらの色が互いに異なっていることが好ましい。つまり、第2の繊維12が存在する中央域CAと、第2の繊維12を実質的に非含有である側方域SAとの色は互いに異なっていることが好ましい。このような構成となっていることによって、ワイピングシート1を第1面1F側からみたときに、中央域CAと側方域SAとで色のコントラストが生じ、中央域CAと側方域SAとの境界を容易に判別可能となる。また、ワイピングシートの清掃具への取り付け時において、把持位置清掃面の位置を簡便に判別でき、その結果、意図せぬ細径繊維のまとわりつきを防いでシートの触感を高いものとすることができる。各繊維11,12の色を異なるものとするためには、例えば、各繊維の製造工程において、少なくとも一方の繊維に異なる色を有する着色料を添加したり、同種の着色料の含有量を変化させることによって行うことができる。

0041

構成繊維の自由度を高めて、汚れの捕集性能を高める観点から、ワイピングシートを構成する各繊維は、第1及び第2の繊維並びに第2の繊維どうしはいずれも融着しないで交絡していることが好ましい。このような構成を有していることで、微粒子汚れの捕集性能を高めることができ、またワイピングシートを湿式の態様として用いた場合に、単位面積当たりの洗浄液の担持量が増加するという利点も奏される。

0042

汚れの捕集性を高める観点から、第1の繊維11の繊維径(直径)は、10μm以上30μm以下が好ましく、15μm以上25μm以下がより好ましい。また、第2の繊維12の繊維径(直径)は、0.1μm以上9μm以下が好ましく、0.5μm以上5μm以下がより好ましい。繊維集合体1Aを構成する繊維は、繊維集合体1Aの製造方法に応じて、連続フィラメントであってもよく、あるいはステープルファイバであってもよい。ステープルファイバである場合、平均繊維長は一般に1mm以上100mm以下が好ましく、10mm以上90mm以下がより好ましく、20mm以上60mm以下が更に好ましい。

0043

ワイピングシート1の坪量は、50g/m2以上が好ましく、52g/m2以上がより好ましく、55g/m2以上が更に好ましい。またワイピングシート1の坪量は90g/m2以下が好ましく、87g/m2以下がより好ましく、85g/m2以下が更に好ましい。具体的には、ワイピングシート1の坪量は、50g/m2以上90g/m2以下が好ましく、52g/m2以上87g/m2以下がより好ましく、55g/m2以上85g/m2以下が更に好ましい。

0044

ワイピングシートを構成する第1の繊維の坪量は、上述のワイピングシートの坪量を満たすことを条件として、40g/m2以上が好ましく、42g/m2以上がより好ましく、45g/m2以上が更に好ましい。また第1の繊維の坪量は、87g/m2以下が好ましく、85g/m2以下がより好ましく、83g/m2以下が更に好ましい。具体的には、ワイピングシートを構成する第1の繊維の坪量は、上述のワイピングシートの坪量を満たすことを条件として、40g/m2以上87g/m2以下が好ましく、42g/m2以上85g/m2以下がより好ましく、45g/m2以上83g/m2以下が更に好ましい。

0045

ワイピングシートを構成する第2の繊維の坪量は、上述のワイピングシートの坪量を満たすことを条件として、1g/m2以上が好ましく、3.5g/m2以上がより好ましく、4g/m2以上が更に好ましい。また第2の繊維の坪量は、22.5g/m2以下が好ましく、10g/m2以下がより好ましく、8g/m2以下が更に好ましい。具体的には、ワイピングシートを構成する第1の繊維の坪量は、上述のワイピングシートの坪量を満たすことを条件として、3g/m2以上10g/m2以下が好ましく、3.5m2以上9g/m2以下がより好ましく、4g/m2以上8g/m2以下が更に好ましい。上述のように、第1の繊維及び第2の繊維の坪量がこれらの範囲であることによって、繊維集合体を製造する際に、第1の繊維と第2の繊維とをより三次元的に交絡させることができる。その結果、ワイピングシートにおける洗浄液の放出持続性と使用時の操作性の向上とを両立することができる。

0046

ワイピング時の摩擦抵抗を抑制する観点から、ワイピングシート1の少なくとも第1面1Fには、曲線部を有する巨視パターン凹凸部を有していることが好ましい。このようなパターンとして、例えば特開2017−113282号公報に示す巨視的パターンや、直線、曲線、円及び多角形等の図形が適宜組み合わされた巨視的パターンであってもよい。なお、巨視的に見て曲線状とは、マイクロスケール微細な孔を構成する曲線や、直径1.5〜2mm程度の水抜き用穴を構成する曲線を除いて、凹凸部を構成する図形の辺の一部が曲線であることが目視で確認できることを意味する。このような巨視的パターンの凹凸部を有していることによって、ワイピングシート自体の意匠性を高めるという利点も奏される。

0047

以上は本発明のワイピングシートの一実施形態に関する説明であったところ、以下に、ワイピングシートの好適な製造方法を、図3に示す製造装置10を参照しながら説明する。ワイピングシートの製造に好適に用いられる製造装置10は、第1原反ロール21、第2原反ロール22及び交絡装置30を備えている。

0048

まず、第1原反ロール21及び第2原反ロールから、第1の繊維11の繊維シート及び第2の繊維12の繊維シートをそれぞれ繰り出して搬送方向MDに搬送しつつ、第1の繊維11の繊維シートの上面に第2の繊維12の繊維シートを積層して、搬送方向MDに延びる帯状積層体1Sとする(積層工程)。

0049

このとき、中央域CA及び側方域SAをより簡便に形成可能とする観点から、第2の繊維12の繊維シートの幅方向Yにおける長さは、第1の繊維11の繊維シートの幅方向Yにおける長さよりも短くすることが好ましい。また、各繊維11,12の繊維シートを幅方向Yに二等分する縦中心線(図示せず)が略一致するように積層することも好ましい。各繊維11,12の繊維シートは、例えばメルトブローン法電界紡糸法スパンレース法水流交絡法)、ニードルパンチ法エアレイド法等で製造した繊維シートを用いることができる。

0050

次いで、交絡装置30において、積層体1Sの構成繊維を交絡させて、第1の繊維11及び第2の繊維12の繊維集合体1Pとする(交絡工程)。交絡装置30における交絡方法は特に制限はなく、例えばニードルパンチ法、スパンレース法(水流交絡法)、スチームジェット法等が挙げられる。本工程は、一回のみ行ってもよく、複数回行ってもよい。

0051

交絡方法として、例えばニードルパンチ法によって積層体1Sの構成繊維を交絡させる場合、針密度150本/cm2、ロール回転速度8m/minでニードルパンチ法による交絡を行うことによって、構成繊維を交絡させることができる。

0052

また、交絡方法として、例えば水流交絡法によって積層体1Sの構成繊維を交絡させる場合、交絡装置30の積層体1Sと対向する面側に備えられた水流ノズル(図示せず)から噴出される高圧水流によって、構成繊維どうしを三次元的に交絡させる。このとき、水流ノズルから吹き付ける水圧を好ましくは30kg/cm2以上80kg/cm2以下、更に好ましくは40kg/cm2以上60kg/cm2以下とし、且つ積層体1SのMD方向における搬送速度を好ましくは2m/min以上10m/min以下、更に好ましくは4m/min以上8m/min以下とすることで製造することができる。

0053

続いて、形成された帯状の繊維集合体1Pを所定の寸法となるように切断して、ワイピングシート1が製造される。本製造方法では、ワイピングシート1は、その長手方向とMD方向とが一致するように製造され、また、繊維集合体1Pの上面がワイピングシートにおける第1面1Fとなり、繊維集合体1Pの下面がワイピングシートにおける第2面1Rとなるように製造される。このようにして、幅方向の中央に位置する中央域CAと、一対の側方域SAとが長手方向Xに延びるように形成されたワイピングシート1となる。

0054

ワイピングシート1は、これをそのままで乾式の態様で使用してもよく、これに代えて、更に洗浄液を担持させた湿式の態様としてもよい。ワイピングシート1を湿式の態様とした場合、洗浄液の含浸量は、ワイピングシート1の寸法を例えば後述の実施例に記載のとおり、285mm×205mmとしたときに、1g/枚以上が好ましく、10g/枚以上が更に好ましく、40g/枚以下が好ましく、25g/枚以下が更に好ましい。換言すれば、17g/m2以上が好ましく、117g/m2以上が更に好ましく、690g/m2以下が好ましく、430g/m2以下が更に好ましい。

0055

このようにして製造されたワイピングシートは、該ワイピングシート単体で、又はワイパーなどの清掃用具に付着させて、床面、壁面等の建物、戸棚窓ガラス、鏡、ドアドアノブ等の建具、ラグ、カーペット、食卓等の家具キッチントイレ、身体の清拭や、衛生用品包装などにも使用できる。

0056

以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。本発明のワイピングシートの別の実施形態として、例えば図4に示すように、中央域CAの長手方向Xの端部と、ワイピングシートの長手方向Xの端部とが一致していない形態としていてもよい。この場合、中央域以外の領域は、第1の繊維11を含んでおり、且つ第2の繊維12は不可避的に含有される場合を除いて実質的に非含有の領域となっていることが好ましい。

0057

また、前記実施形態のワイピングシートは、第1及び第2の繊維の二種類の繊維を含むものであったが、これに代えて三種類以上の繊維を含むワイピングシートであってもよい。

0058

また、ワイピングシート1の第1面1Fに、曲線部を有する巨視的パターンの凹凸部を形成する場合、例えば、形成させる巨視的パターンと相補的な形状を有する形成部材を、積層体1S又は繊維集合体1Pの第2の繊維12が配されている面側に配し、その反対側の面から高圧水流を当てることによって形成することができる。

0059

また、本発明のワイピングシートは、該シートを支持するスクリムを更に備えていてもよい。スクリムは、ワイピングシートの構成繊維と一体的に絡合可能なものであり、格子状、網状、ストランド状等の形態が挙げられる。ワイピングシートにスクリムを備えていることによって、ワイピングシート1に実用上十分な強度を持たせることができるという利点がある。

0060

スクリムを構成する原料としては、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン6やナイロン66等のポリアミド樹脂ポリアクリロニトリル等のアクリロニトリル系樹脂、ポリ塩化ビニルやポリスチレン等のビニル系樹脂ポリ塩化ビニリデン等のビニリデン系樹脂等を用いることができる。

0061

スクリムの線径横断面における直径)は、繊維集合体1Aとの絡合度合に応じて適宜調整できるが、10μm以上2000μm以下が好ましい。スクリムの線径は、部分的に異なっていてもよく、同一でもよい。線径が部分的に異なっている場合、スクリムの線径はその平均値とする。

0062

以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。

0063

〔実施例1〕
上述した製造方法に従って、乾式及び湿式のワイピングシートを製造した。第1の繊維11としてPET:アクリル:レーヨン=7:1.5:1.5を質量割合で含む平均直径11.4μmの混綿体とし、該混綿体と、線径500μm、格子間距離縦横ともに10mmの格子状スクリムとを水流交絡させたスパンレース不織布とした。第2の繊維12として電界紡糸法で得られた平均直径1μmのポリプロピレン製の不織布を用いた。スパンレース不織布の坪量は60g/m2とし、電界紡糸不織布の坪量は5g/m2とした。これらの繊維を水流交絡させて、坪量が65g/m2の繊維集合体を得た。これを図1(a)に示す乾式の態様のワイピングシートとして用いた。

0064

また、上述の繊維集合体に、洗浄液を含浸させて、湿式の態様のワイピングシートを製造した。洗浄液は、第2面側に位置する繊維集合体に少なくとも担持させるように含浸した。洗浄液の含浸量は20g/枚であった。洗浄液は、界面活性剤(エマルゲン登録商標)108、花王株式会社製)の0.01質量%水溶液を用いた。このようにして、図1(a)に示す湿式の態様のワイピングシートとして用いた。

0065

いずれの態様であっても、ワイピングシートの面積に対する中央域の面積比率は60%とし、各側方域の面積比率はそれぞれ20%とした。また、第1面1Fの中央域における第2の繊維12の占める存在割合は、繊維の面積比率として49%であった。また、第1面1Fの中央域における厚さ方向での第2の繊維の占める比率は12%であった。ワイピングシートは矩形のものであり、その寸法は285mm×205mmであった。

0066

〔比較例1〕
実施例1と同様に繊維集合体を製造したあと、側方域のみにヒートシール処理を施して、両側方域フィルム化して繊維を非存在とした。その他は実施例1と同様に製造して、乾式及び湿式の態様のワイピングシートとした。

0067

〔比較例2〕
第1の繊維のみからなる繊維集合体に洗浄液を含浸させた他は、実施例1と同様に製造して、乾式及び湿式の態様のワイピングシートとした。

0068

〔製造コストの評価〕
本評価では、ワイピングシートの製造効率及び製造装置のランニングコスト等の観点から、以下の基準で製造コストを評価した。結果を以下の表1に示す。
◎:製造効率及びランニングコストの双方が良好であり、製造コストが低い。
○:製造効率及びランニングコストのうちいずれか一方が良好であり、許容される製造コストである。
×:製造効率及びランニングコストが良好でなく、許容され難い製造コストである。

0069

〔微粒子汚れの捕集性の評価〕
実施例及び比較例の湿式の態様のワイピングシートの第1面を用いて、微粒子汚れとしてJIS Z 8901に規定される試験用粉体11種を1畳(1820mm×910mm)当たり0.6g散布したフローリング床コンビットニューアドバンス101、ウッドワン社製)を、6畳分ワイピングした。シート使用前後のシート質量をそれぞれ測定して、以下の式からダストの捕集率(%)を算出し、以下の評価基準で微粒子汚れの捕集性を評価した。結果を表1に示す。

0070

微粒子汚れの捕集率(%)=100×((使用後のワイピングシート質量[g])−(使用前のワイピングシート質量[g]))/0.6[g])

0071

<微粒子汚れの捕集性の評価>
○:微粒子汚れの捕集率が50%以上であり、微粒子汚れを効果的に捕集できる。
×:微粒子汚れの捕集率が50%未満であり、微粒子汚れを捕集しづらい。

0072

〔シートの触感の評価〕
本評価では、実施例及び比較例における乾式及び湿式のワイピングシートについて、その側方域を指でつまむように触り、その触感を以下の基準で評価した。結果を以下の表1に示す。
<乾式>
○:繊維が指にまとわりつくことなく、触感が良好である。
×:繊維が指にまとわりつき、触感が不良である。
<湿式>
○:繊維が指にまとわりつかず、べたつきがなく、触感が良好である。
×:繊維が指にまとわりついたり、べたつきを感じたりして、触感が不良である。

0073

〔洗浄液の放出効率の評価〕
実施例及び比較例の湿式ワイピングシートに、0.16kN/m2の荷重をかけて、ワイピング速度1m/sでフローリング床(コンビットニューアドバンス101、ウッドワン社製)をワイピング対象面として、20畳分(32.4m2相当)連続してワイピングを行った。1畳ごとの液放出量(g)から、洗浄液の初期含浸量に対して、各清拭面積時点でどれだけ放出したかを測定し、以下の基準で評価した。結果を表1及び図5に示す。

0074

<評価>
◎:ワイピング面積20畳分時点での洗浄液放出率が、75%以上である。
○:ワイピング面積20畳分時点での洗浄液放出率が、60%以上75%未満である。
×:ワイピング面積20畳分時点での洗浄液放出率が、60%未満である。

0075

0076

表1に示すように、実施例1のワイピングシートは、細径繊維である第2の繊維を含まない比較例2と比較して、微粒子汚れの捕集性が優れたものであることが判る。

0077

また表1に示すように、実施例のワイピングシートは、比較例と比較して、製造コストが低く、乾式及び湿式のいずれの場合であっても、シートの触感が優れたものであることが判る。

0078

また、表1及び図5に示すように、実施例のワイピングシートは、比較例2と比較して、洗浄液の放出効率が高くなっていることが判る。比較例1のワイピングシートは、実施例のワイピングシートと比較して、洗浄液の放出効率は高くなっているが、特に湿式でのシートの触感が劣り、シートの触感と洗浄液の放出効率とが両立していないことが判る。

実施例

0079

したがって、本発明のワイピングシートは、その良好な触感と、ワイピング面に細径繊維及び太径繊維を含むことに起因した汚れの高い捕集性能と、製造コストの低減とを兼ね備えたものである。また、本発明のワイピングシートを湿式の態様とした場合にも、シートの良好な触感と洗浄液の高い放出効率とを両立したものとなる。

0080

1ワイピングシート
1S積層体
1P繊維集合体
11 第1の繊維
12 第2の繊維
CA中央域
SA側方域
X長手方向
Y幅方向
Z 厚み方向
MD 搬送方向

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