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図面 (17)

課題

トロンビン血清及びそれを使用する多血小板血漿などを調製する優れた方法を提供する。また、それにより得られたトロンビン血清にも関する。

解決手段

工程として、a)全血採取する工程、b)トロンビン血清が分離するまで、遠心分離にかける工程、及びc)該トロンビン血清を集める工程を含む。

概要

背景

治癒過程における自己生体材料重要性は、すでに多数の文献で明らかにされている。最も重要なものが、確実な止血創傷閉鎖という役割を果たし、止血のためのバリアを提供する血塊構造の形成に直接関与する2種類の自己生体材料である。それは (1)血漿フィブリノーゲントロンビンの作用により2本の鎖に分離することにより得られるフィブリン、および (2)活性化血小板膜である。創傷治癒は一般に、凝固相炎症過程再生過程の連続として表現される。凝固相(血液凝固または血塊形成)は複雑な過程であり、損傷を受けた血管壁がフィブリンの血塊で被覆されて出血が停止し、血小板のα顆粒から放出される大量のサイトカイン増殖因子により、損傷を受けた血管の修復が始まる。血塊形成(生理的条件下でフィブリン、血小板、赤血球などの血液成分により形成される)は組織外傷により起きる自然現象であり、創傷治癒過程骨折時の癒合において果たす役割はよく知られている。

血液凝固は複数の凝固因子タンパク質カスケード反応による複雑な相互作用の結果として起きる。通常、血管内皮の損傷により内皮下層の構造が露出し、それが血小板を集め、血小板の可逆的な凝集誘導する。凝固経路活性化中に形成されるタンパク質であるトロンビンの作用により、不溶性架橋結合したタンパク質フィブリンの原線維が生成され、血小板の非可逆的な凝集を引き起こす。その結果として生じる血小板とフィブリンの血塊は、血管系からの失血を防ぐ効果的なバリアであり、その後、血管の裏層を修復するための足場としての役割も果たす。

血塊の形成に続いて起きる炎症過程は、白血球と血小板により放出される多数の血管作動性メディエーターおよび走化性因子(タンパク質という形を取った特異的シグナル)により刺激される。これらのシグナルによりマクロファージ集合し、新しい細胞遊走に先立ち、その部位の細菌と異物および赤血球を「掃除」する。組織再生相では、血塊により形成された足場(成長基盤)での未分化細胞化学誘因および有糸分裂が起きる。血小板由来増殖因子の刺激を受けて増殖した新しい細胞が、マクロファージにより補食された損傷または破壊された細胞に入れ替わる。増殖因子に加え、シグナル分子とも呼ばれ血塊内の細胞の遊走と分裂を促す多数の血漿タンパク質が、創傷治癒過程で不可欠な役割を果たす。

生体接着性密封材およびフィブリン接着剤は比較的最近の技術的進歩の代表であり、血液凝固の最終段階における生物学的過程再現する。心血管系胸部移植、頭頸部口腔胃腸整形外科神経外科形成外科などの多様な外科分野におけるフィブリン接着剤の有用性臨床報告書で報告されている。手術時に、フィブリン接着剤に含まれる2つの主要構成要素であるフィブリノーゲンとトロンビンを混合すると、クロットができる。このクロットは必要な組織、骨、または神経に数秒で接着するが、その後、線維素溶解により、約10日間をかけて徐々に体内再吸収される。フィブリン接着剤の重要な特徴は、以下を達成する能力である。(1)血管吻合術における止血の達成。特に、縫合糸による到達が困難な部分や縫合糸の留置による危険性が大きい場合などを含む。(2)縫合のみでは抑えられない針の穴または動脈断裂による出血の止血。および (3)ヘパリン投与患者凝固障害患者での止血。以下の文献を参照のこと。Borst, H. G., et al., J. Thorac. Cardiovasc. Surg., 84:548-553 (1982); Walterbusch, G. J, et al., Thorac Cardiovasc. Surg., 30:234-235 (1982); Wolner, F. J, et al., Thorac. Cardiovasc. Surg., 30:236-237 (1982)。理論上、赤血球を排除し、増殖因子の濃度を上げることにより、創傷治癒カスケードのこれら初期段階の効果の増幅が可能である。

血液凝固の増幅は「濃縮クロット(EC)」というものの形成と定義できる。ECは血小板濃厚液を使用して作製され、その方法はPlatelets and Megacaryocytes 2004, vol 1 & 2(Ed. Gibbins and Mahaut-Smith, Humana Press, New Jersey)の「構造とシグナル」(Structure and signals)に記載されている。多血小板血漿PRP)は少量の血漿中の自己血小板濃厚液と定義できる。これは自己生体材料として開発され、組織の治癒再生に有用であることが証明されている(Marx et al, 2004, J. Oral Maxillofac. Surg., 62, 489-496)。PRPは血小板濃厚液に加え、血小板により活発分泌され、創傷治癒開始過程において根本的な役割を果たすことが知られている増殖因子も含む(血小板由来増殖因子[PDGF]、血管内皮増殖因子VEGF]、トランスフォーミング増殖因子[TGF]、上皮増殖因子[EGF]など)。

例えば、PDGFは骨の再生と修復を含め、結合組織の治癒を開始することが知られている。また、PDGFは有糸分裂誘導(細胞を治癒する)、血管形成内皮細胞の有糸分裂を誘導し、機能する毛細血管を作る)、マクロファージの活性化を促進する。白血球により放出されるVEGFも、内皮細胞に対する強力な血管形成、有糸分裂誘導、血管透過性亢進活性を持つことが知られている。TGF-βは結合組織と骨の細胞の有糸分裂と分化を促進し、間葉系幹細胞前骨芽細胞線維芽細胞に作用し、破骨細胞の形成を阻害する。EGFは上皮発達を誘導し、血管形成を促進することが知られている。血小板濃厚液は一般にインプラント歯科学と骨の手術で使われ、特に米国で使われている。PRPの調製法としては、遠心分離によるさまざまな技法が開発されている。しかし、血小板細胞の高い感受性および血小板を赤血球から分離する方法の効率の差という原因により、血小板濃厚液の調製に使われる方法の間にはかなりの相違がある。Biomet PCCS & GPS(Marx et al, 2004, 上掲)で使われる自動設定には、大量の血液検体を処理する場合、あまりに複雑で費用がかかりすぎるという欠点がある。また、それらのシステムでは、患者から採取する貴重生体組織の重大な損失という問題もあるため、収率が良く、使いやすく、費用対効果が高い、信頼の置ける血漿細胞採取方法を開発する必要がある。
それに加え、血小板濃厚液を入手するには、いまだに比較的複雑なキットと高価な専用機が必要であり、高い費用がかかる専門技術者も必要である。このような欠点により、既知のPRP調製方法ポイントオブケア検査での使用に適さない。

さらに、移植や術後の再生を目的とする使用または美容上の目的での細胞または組織の再生という観点から、細胞の調製には細胞と組織の長期保存という問題がある。組織または細胞、特に血小板の長期保存には通常、組織または細胞の低温保存が使われるが、この技法では、結晶の形成、浸透性の問題、凝集、タンパク質合成能力の阻害、熱ストレスへの反応であるストレスタンパク質発現など、深刻な欠点と問題が指摘された。その結果、組織または細胞の低温保存は、細胞の生存率および安定性を変えることが判明した(Agence francaise de securite sanitaire, 2003; Arnaud et al., 1999, Cryobiology, 38, 192-199; Tablin et al., 2001, Cryobiology, 43(2), 114-23)。低温保存による副作用の一部は、DMSOやグリセロールなどの抗凍結剤または他の低温保存剤により制限できる場合があるが(US 5, 5891, 617, Oh et al., Cornea, 26, 840-846)、それらの濃度は毒性と副作用を制限できる程度に抑える必要がある。
それに対応するために、特に増殖因子分泌能力と生存率という点で、細胞および組織の完全性を維持しつつ、処方箋に応じた即時の使用に適合するよう、細胞および組織を調製するための新規方法または代替方法が必要とされている。

概要

トロンビン血清及びそれを使用する多血小板血漿などを調製する優れた方法を提供する。また、それにより得られたトロンビン血清にも関する。工程として、a)全血を採取する工程、b)トロンビン血清が分離するまで、遠心分離にかける工程、及びc)該トロンビン血清を集める工程を含む。なし

目的

最も重要なものが、確実な止血と創傷の閉鎖という役割を果たし、止血のためのバリアを提供する

効果

実績

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請求項1

トロンビン血清であって、以下の工程、a)全血を提供する工程、b)空のガラス管又はチキソトロピックゲルのみを含むガラス管に前記全血を導入する工程、c)トロンビン血清が分離するまで、前記管を遠心分離にかける工程、および、d)該トロンビン血清を集める工程、のみを含む方法によって得られることを特徴とするトロンビン血清。

請求項2

多血小板血漿PRP組成物または血小板濃厚液組成物を調製するための方法であって、以下の工程、a)管に入った全血を遠心分離にかけて、濃縮血漿を得る工程、および、b)前記濃縮血漿を請求項1に記載のトロンビン血清と混合する工程、を含むことを特徴とする方法。

請求項3

止血剤創傷もしくは組織治癒剤組成物細胞組成物および/または細胞製剤を調製するための方法であって、以下の工程、a)請求項1に記載のトロンビン血清を提供する工程、および、b)該トロンビン血清を多血小板血漿(PRP)組成物または血小板濃厚液組成物と混合する工程、を含むことを特徴とする方法。

請求項4

前記組成物もしくは製剤を、一以上の細胞抽出物、細胞組成物、リン酸三カルシウム(TCP)、骨代用材、キトサンヒアルロン酸クリーム、クリームマスク脂肪細胞脂肪組織骨髄濃縮物ラブリシン、cd-ゼラチンボツリヌス毒素グルコン酸カルシウムおよび/もしくは幹細胞とさらに混合するか、および/または該細胞抽出物が、角化細胞骨髄細胞骨芽細胞軟骨細胞線維芽細胞骨膜または角膜細胞メラニン形成細胞ランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋細胞臍帯細胞間葉系幹細胞MSC)、脂肪前駆細胞、脂肪細胞、幹細胞、骨膜細胞、歯肉細胞内皮前駆細胞シュワン細胞靭帯細胞腱細胞もしくは膵島細胞抽出物から選択されるか、および/または前記全血、トロンビン血清、濃縮血漿、多血小板血漿組成物、血小板濃厚組成物、細胞組成物、幹細胞、脂肪細胞、脂肪組織、骨髄濃縮物および/もしくは細胞抽出物が自己由来であるか、および/または前記多血小板血漿組成物もしくは血小板濃厚組成物を、前記トロンビン血清に約1:1、約3:1もしくは約10:1の比で混合するか、および/または前記トロンビン血清および前記多血小板血漿組成物もしくは血小板濃厚組成物が、同時に調製されるか、および/または前記トロンビン血清および前記多血小板血漿組成物もしくは血小板濃厚組成物をそれぞれ、約8分間から約10分間遠心分離して調製するか、および/または前記トロンビン血清および前記多血小板血漿組成物もしくは血小板濃厚組成物を、個々に約8分間から約10分間遠心分離して同時に調製するか、および/または前記トロンビン血清および前記多血小板血漿組成物もしくは血小板濃厚組成物を、同時に適用する、請求項2に記載の方法によって得られた多血小板血漿組成物もしくは血小板濃厚液組成物を調製するための方法、または、請求項3に記載の方法によって得られた止血剤、創傷もしくは組織治癒剤組成物、細胞組成物および/または細胞製剤を調製するための方法。

請求項5

a)請求項1に記載のトロンビン血清、および、b)多血小板血漿(PRP)組成物または血小板濃厚液組成物、を含むことを特徴とする創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物または止血剤。

請求項6

a)血漿、b)細胞数300X109個/L以上の濃度の血小板、c)細胞数7X109個/L以上の濃度の白血球、d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン、および、e)請求項1に記載のトロンビン血清、を含むことを特徴とする創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物または止血剤。

請求項7

a)ヒアルロン酸、および/またはb)一以上の細胞抽出物、細胞組成物、リン酸三カルシウム(TCP)、骨代用材、キトサン、ヒアルロン酸、クリーム、クリームマスク、脂肪細胞、脂肪組織、骨髄濃縮物、ラブリシン、cd-ゼラチン、ボツリヌス毒素、グルコン酸カルシウムおよび/もしくは幹細胞、および/または、c)多血小板血漿組成物、血小板濃厚組成物、トロンビン血清、細胞組成物、幹細胞、脂肪細胞、脂肪組織、骨髄濃縮物および/もしくは細胞抽出物をさらに含み、該細胞抽出物が、角化細胞、骨髄細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン形成細胞、ランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、脂肪細胞、幹細胞、骨膜細胞、歯肉細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、靭帯細胞、腱細胞もしくは膵島細胞の抽出物から選択され、および/または、前記多血小板血漿組成物、血小板濃厚組成物、トロンビン血清、細胞組成物、幹細胞、脂肪細胞、脂肪組織、骨髄濃縮物および/もしくは細胞抽出物が、自己由来である、請求項5または6に記載の創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物または止血剤。

請求項8

前記管が、a)空のガラス管、b)チキソトロピックゲルのみを含むガラス管、c)チキソトロピックゲルのみを含むガラス分離管、d)空のガラス分離管、 から選択される、請求項1に記載のトロンビン血清または請求項5〜7のいずれか1項に記載の創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物もしくは止血剤の調製に使用される管。

請求項9

多血小板血漿組成物または血小板濃厚組成物と、請求項1に記載のトロンビン血清とを、同時に放出するための器具

請求項10

請求項1に記載のトロンビン血清または請求項5〜7のいずれか1項に記載の創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物もしくは止血剤を調製するためのキットまたは医療機器

請求項11

請求項8に記載の管を含むキットまたは医療機器。

請求項12

基質細胞培養液輸送媒体または細胞移植のための媒体として使用するための、または、治療創傷治癒歯科整形外科スポーツ医学化粧品美容品外科手術眼科および/またはメソセラピーで使用するための、請求項1に記載のトロンビン血清、または、請求項5〜7のいずれか1項に記載の創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物もしくは止血剤。

技術分野

0001

本発明は組織再生の分野に関する。特に、トロンビン血清の調製、その利用およびその調製用器具、例えば、トロンビン血清、それを使用する多血小板血漿や、血小板濃厚液など、ならびに創傷または組織治癒剤などの製剤、ならびにトロンビン血清などの調製のための管や器具などの提供に関する。

背景技術

0002

治癒過程における自己生体材料重要性は、すでに多数の文献で明らかにされている。最も重要なものが、確実な止血と創傷の閉鎖という役割を果たし、止血のためのバリアを提供する血塊構造の形成に直接関与する2種類の自己生体材料である。それは (1)血漿フィブリノーゲントロンビンの作用により2本の鎖に分離することにより得られるフィブリン、および (2)活性化血小板膜である。創傷治癒は一般に、凝固相炎症過程再生過程の連続として表現される。凝固相(血液凝固または血塊形成)は複雑な過程であり、損傷を受けた血管壁がフィブリンの血塊で被覆されて出血が停止し、血小板のα顆粒から放出される大量のサイトカイン増殖因子により、損傷を受けた血管の修復が始まる。血塊形成(生理的条件下でフィブリン、血小板、赤血球などの血液成分により形成される)は組織外傷により起きる自然現象であり、創傷治癒過程骨折時の癒合において果たす役割はよく知られている。

0003

血液凝固は複数の凝固因子タンパク質カスケード反応による複雑な相互作用の結果として起きる。通常、血管内皮の損傷により内皮下層の構造が露出し、それが血小板を集め、血小板の可逆的な凝集誘導する。凝固経路活性化中に形成されるタンパク質であるトロンビンの作用により、不溶性架橋結合したタンパク質フィブリンの原線維が生成され、血小板の非可逆的な凝集を引き起こす。その結果として生じる血小板とフィブリンの血塊は、血管系からの失血を防ぐ効果的なバリアであり、その後、血管の裏層を修復するための足場としての役割も果たす。

0004

血塊の形成に続いて起きる炎症過程は、白血球と血小板により放出される多数の血管作動性メディエーターおよび走化性因子(タンパク質という形を取った特異的シグナル)により刺激される。これらのシグナルによりマクロファージ集合し、新しい細胞遊走に先立ち、その部位の細菌と異物および赤血球を「掃除」する。組織再生相では、血塊により形成された足場(成長基盤)での未分化細胞化学誘因および有糸分裂が起きる。血小板由来増殖因子の刺激を受けて増殖した新しい細胞が、マクロファージにより補食された損傷または破壊された細胞に入れ替わる。増殖因子に加え、シグナル分子とも呼ばれ血塊内の細胞の遊走と分裂を促す多数の血漿タンパク質が、創傷治癒過程で不可欠な役割を果たす。

0005

生体接着性密封材およびフィブリン接着剤は比較的最近の技術的進歩の代表であり、血液凝固の最終段階における生物学的過程再現する。心血管系胸部移植、頭頸部口腔胃腸整形外科神経外科形成外科などの多様な外科分野におけるフィブリン接着剤の有用性臨床報告書で報告されている。手術時に、フィブリン接着剤に含まれる2つの主要構成要素であるフィブリノーゲンとトロンビンを混合すると、クロットができる。このクロットは必要な組織、骨、または神経に数秒で接着するが、その後、線維素溶解により、約10日間をかけて徐々に体内再吸収される。フィブリン接着剤の重要な特徴は、以下を達成する能力である。(1)血管吻合術における止血の達成。特に、縫合糸による到達が困難な部分や縫合糸の留置による危険性が大きい場合などを含む。(2)縫合のみでは抑えられない針の穴または動脈断裂による出血の止血。および (3)ヘパリン投与患者凝固障害患者での止血。以下の文献を参照のこと。Borst, H. G., et al., J. Thorac. Cardiovasc. Surg., 84:548-553 (1982); Walterbusch, G. J, et al., Thorac Cardiovasc. Surg., 30:234-235 (1982); Wolner, F. J, et al., Thorac. Cardiovasc. Surg., 30:236-237 (1982)。理論上、赤血球を排除し、増殖因子の濃度を上げることにより、創傷治癒カスケードのこれら初期段階の効果の増幅が可能である。

0006

血液凝固の増幅は「濃縮クロット(EC)」というものの形成と定義できる。ECは血小板濃厚液を使用して作製され、その方法はPlatelets and Megacaryocytes 2004, vol 1 & 2(Ed. Gibbins and Mahaut-Smith, Humana Press, New Jersey)の「構造とシグナル」(Structure and signals)に記載されている。多血小板血漿(PRP)は少量の血漿中の自己血小板濃厚液と定義できる。これは自己生体材料として開発され、組織の治癒再生に有用であることが証明されている(Marx et al, 2004, J. Oral Maxillofac. Surg., 62, 489-496)。PRPは血小板濃厚液に加え、血小板により活発分泌され、創傷治癒開始過程において根本的な役割を果たすことが知られている増殖因子も含む(血小板由来増殖因子[PDGF]、血管内皮増殖因子VEGF]、トランスフォーミング増殖因子[TGF]、上皮増殖因子[EGF]など)。

0007

例えば、PDGFは骨の再生と修復を含め、結合組織の治癒を開始することが知られている。また、PDGFは有糸分裂誘導(細胞を治癒する)、血管形成内皮細胞の有糸分裂を誘導し、機能する毛細血管を作る)、マクロファージの活性化を促進する。白血球により放出されるVEGFも、内皮細胞に対する強力な血管形成、有糸分裂誘導、血管透過性亢進活性を持つことが知られている。TGF-βは結合組織と骨の細胞の有糸分裂と分化を促進し、間葉系幹細胞前骨芽細胞線維芽細胞に作用し、破骨細胞の形成を阻害する。EGFは上皮発達を誘導し、血管形成を促進することが知られている。血小板濃厚液は一般にインプラント歯科学と骨の手術で使われ、特に米国で使われている。PRPの調製法としては、遠心分離によるさまざまな技法が開発されている。しかし、血小板細胞の高い感受性および血小板を赤血球から分離する方法の効率の差という原因により、血小板濃厚液の調製に使われる方法の間にはかなりの相違がある。Biomet PCCS & GPS(Marx et al, 2004, 上掲)で使われる自動設定には、大量の血液検体を処理する場合、あまりに複雑で費用がかかりすぎるという欠点がある。また、それらのシステムでは、患者から採取する貴重生体組織の重大な損失という問題もあるため、収率が良く、使いやすく、費用対効果が高い、信頼の置ける血漿細胞採取方法を開発する必要がある。
それに加え、血小板濃厚液を入手するには、いまだに比較的複雑なキットと高価な専用機が必要であり、高い費用がかかる専門技術者も必要である。このような欠点により、既知のPRP調製方法ポイントオブケア検査での使用に適さない。

0008

さらに、移植や術後の再生を目的とする使用または美容上の目的での細胞または組織の再生という観点から、細胞の調製には細胞と組織の長期保存という問題がある。組織または細胞、特に血小板の長期保存には通常、組織または細胞の低温保存が使われるが、この技法では、結晶の形成、浸透性の問題、凝集、タンパク質合成能力の阻害、熱ストレスへの反応であるストレスタンパク質発現など、深刻な欠点と問題が指摘された。その結果、組織または細胞の低温保存は、細胞の生存率および安定性を変えることが判明した(Agence francaise de securite sanitaire, 2003; Arnaud et al., 1999, Cryobiology, 38, 192-199; Tablin et al., 2001, Cryobiology, 43(2), 114-23)。低温保存による副作用の一部は、DMSOやグリセロールなどの抗凍結剤または他の低温保存剤により制限できる場合があるが(US 5, 5891, 617, Oh et al., Cornea, 26, 840-846)、それらの濃度は毒性と副作用を制限できる程度に抑える必要がある。
それに対応するために、特に増殖因子分泌能力と生存率という点で、細胞および組織の完全性を維持しつつ、処方箋に応じた即時の使用に適合するよう、細胞および組織を調製するための新規方法または代替方法が必要とされている。

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は組織再生の分野に関する。特に、トロンビン血清の調製、血小板濃厚液および創傷または組織治癒剤製剤などへの利用、ならびにトロンビン血清を調製するための管などの器具の提供などに関する。さらに、本発明は新規細胞製剤、新規多血小板血漿(PRP)製剤、新規細胞製剤またはPRP製剤の調製方法、そのような細胞またはPRP製剤の使用に関する。それらは任意選択により細胞抽出物と混合され、抽出物としては、角化細胞骨髄細胞、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞メラニン形成細胞ランゲルハンス細胞脂肪細胞脂肪組織筋芽細胞衛星細胞などの筋細胞骨芽細胞軟骨細胞臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞内皮前駆細胞シュワン細胞アキレス腱細胞などの自己細胞抽出物がある。

課題を解決するための手段

0010

一局面において本発明は、完全に自己由来で、即時に調合して使用する、創傷治癒剤または組織治癒剤組成物を調製するための方法を提供する。その自己創傷治癒剤または組織治癒剤組成物のための血液成分はすべて、自己創傷治癒剤または組織治癒剤組成物の使用対象である1人の患者(同一の患者)に由来する。

0011

一局面において、本発明は以下の段階を含め、トロンビン血清を調製するための工程または方法を提供する。
a)チキソトロピックゲルを含む管に全血を採取する。
b)トロンビン血清が分離するまで、管を遠心分離にかける。
c)トロンビン血清を集める。

0012

別の局面において、本発明は以下の段階を含め、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物の調製のための工程または方法を提供する。
a)好ましくはヒアルロン酸、チキソトロピックゲルおよび抗凝固剤(好ましくはクエン酸ナトリウム)またはそのいずれかを含む管に全血を採取する。
b)好ましくは赤血球がチキソトロピックゲルの下に移動するまで、および好ましくは濃縮血漿の上にヒアルロン酸が移動するまで、管を遠心分離にかける。
c)好ましくは、任意選択により管を逆さにして、ヒアルロン酸と濃縮血漿を混合する。
d)ヒアルロン酸と濃縮血漿が含まれる上澄み部分を集める。
別の局面において、本発明は液体検体を採取および分離するための以下を含む管を提供する。

0013

i) サイズと直径が異なる2つの別々の部分
ii) それら2つの部分を分けるフィルター
iii)任意選択により、チキソトロピックゲルおよび抗凝固剤
本発明の好ましい実施形態において、管は図1から14に図解された特徴で構成される。

0014

別の局面において、本発明は血液成分の採取、保管、使用、送達のために便利な複数のバッグまたは管を含む血液バッグシステムまたは血液採取管器具に関する。

0015

好ましい局面において、本発明は図15に従う血液バッグシステムまたは血液採取管器具を提供する。

0016

別の局面において、本発明が提供する血液バッグシステムまたは血液採取管器具は、複数導管アダプタが付いた1本の導入管を含み、アダプタから伸び導管は2個以上のバッグまたは管と接続され、各アダプタ導管が1個のバッグまたは管と接続される。

0017

血液採取管は、好ましくは真空化し、密封し、チキソトロピックゲルおよび抗凝固剤で充填される。
添付する図は本明細書に組み込まれ、本発明の好ましい実施形態を示す仕様の一部を成し、説明と合わせ、本発明の原則を説明するために役立つ。

図面の簡単な説明

0018

図1Aおよび1Bは本発明に従う管を表す概略図である。
図2は本発明に従う管の内部を表す概略図である。
図3は本発明に従う管の内部を表す概略図である。
図4は本発明に従う管のフィルターの内部を表す概略図である。フィルターは漏斗が付いた内層および台形様の構造物が付いた外層を含む。
図5Aは本発明に従う管の内部を表す概略図である。
図5Bはキャップと管の接合部を表す概略図である。
図6はキャップを表す概略図である。
図7Aおよび7Bは本発明に従う管のフィルターを2つの異なる視点から見た図である。
図8は本発明に従う管のフィルターの底面を表す図である。図8は本発明に従う外層または下層3列1組の開口部が4組、対称的に配置された構成も示している。
図9は本発明に従う管のフィルターを上面から見た図である。図9は本発明に従う内層または上層の2列1組の開口部が4組、対称的に配置された構成も示している。
図10は本発明に従う管のフィルターを詳細に表した図である。
図11は本発明に従う管のフィルターを詳細に表した図である。
図12は本発明に従う管のフィルターの中心部分を詳細に表した図である。
図13は本発明に従う管のフィルターの内部を詳細に表した図である。フィルターは漏斗が付いた内層および台形様の構造物が付いた外層を含む。個々の漏斗と台形が交互にフィルターと一体化されている(最初の台形の後に最初の漏斗、2番目の台形の後に2番目の漏斗、そして3番目の台形で終わる)。
図14は本発明に従う管の漏斗および台形を含むフィルターを詳細に表した図である。
図15は本発明の血液バッグシステムまたは血液採取管器具の図である。
図16はPRPおよびヒアルロン酸を含む創傷または組織治癒組成物を調製するための方法を表す概略図である。

実施例

0019

以下の段落で本発明に従う語の定義を提示し、それとは異なる明示的に設定された定義によりさらに広義の定義が提示される場合を除き、本明細書および請求項の全体を通じ、均一に適用することを意図している。

0020

「チキソトロピック」という表現は、攪拌または圧力により流動性が上昇するゲル、すなわち攪拌または圧力により粘度が低下するゲルを意味する。粘度という用語は指定された材料の特性であって、例えば材料の保形性または硬度などのゲル化の程度、すなわち材料が流体のように流れることに抵抗する程度を決定する特性を意味する。本発明に従うチキソトロピックゲルはポリエステルゲルまたはその混合を含み、水に対して不溶性であり、本発明に従い使用可能な血液成分との間で化学反応を起こさない。典型的なチキソトロピックゲルは、診断およびプロテオミクスを目的とする血球分離に使われる。チキソトロピックゲルは本明細書で「細胞セレクターゲル」とも呼ばれる。本発明では他のゲルを使用してもよい。

0021

「ポイントオブケア」という表現は、ベッドサイドで患者に提供されるすべてのサービスを意味する。

0022

静脈切開付属品」または「静脈穿刺用付属品」という表現は、採血を目的とする針による静脈穿刺を可能にする付属品を意味する。

0023

「創傷治癒剤」または「創傷密封材」または「組織治癒剤」または「組織密封材」または「創傷治癒組成物」または「組織治癒組成物」に代わる表現は、「生体接着密封材」または「フィブリン接着剤」である。

0024

「創傷治癒剤」または「創傷密封材」または「組織治癒剤」または「組織密封材」または「創傷治癒組成物」または「組織治癒組成物」または「生体接着密封材」または「フィブリン接着剤」という表現は、創傷の瘢痕化による治癒の速度および質またはそのいずれかを促進および増強する(またはそのいずれか)薬剤または組成物を意味する。創傷治癒剤または密封材は組織の再生を促進する。「創傷」という表現は、例えば外傷または手術後などの損傷を受けた組織を意味する。哺乳類における創傷は、例えば褥瘡潰瘍裂傷ならびに火傷移植部位(移植のドナーおよびレシピエント部位)、歯周組織損傷、糖尿病性難治性創傷、外傷または手術の結果を含む。一般的な意味として、年齢に関係する組織の損傷(例えば皺)および、例えばざ瘡(特に皮膚切除術処置後)または風疹による瘢痕などのある種の瘢痕のように、必ずしも皮膚表面に切り傷はないが、何らかの陥没が存在する皮膚の損傷も、この表現に含むことを意図している。「PRP」という表現は多血小板血漿を意味し、それは好ましくは哺乳類由来またはヒト由来であり、より好ましくは自己由来であり、遠心分離にかけて赤血球を取り除き、未処理の全血と比較し、白血球、血小板、接着タンパク質中の血漿を濃縮するために、本発明の工程により調製される。「自己」または「内因的」または「自原的」という表現は、in-vivoの方法において、単一のドナーの血液、組織、細胞またはそのいずれかが使われ、同じドナーでの使用を意図して、このドナーから血液、組織、および細胞またはそのいずれかが抽出されることを意味する。それに対し、「同種異系」方法では、一以上の第三者から抽出した血液、組織、細胞またはそのいずれかをドナーで使用する(「同種」または「異種」)。自己由来物質では、例えばドナーと患者の間の生物学的または免疫学的互換性を確認するため、および肝炎HIVプリオンクロイツフェルトヤコブ病などの潜在的感染を調べるためのスクリーニングなど、第三者由来の生体材料の使用に伴う一般的な問題の一部を回避できる。「凝固活性化因子」という表現は、例えば酵素など、血漿の凝固および血小板凝集を誘導または活性化する作用因子を意味する。凝固活性化因子はトロンビン活性化因子、フィブリノーゲン活性化因子、トロンビン、自己トロンビン自己トロンビン血清塩化カルシウムグルコン酸カルシウム、またはそのいずれかを含む。組成物の硬化度を変えるために凝固を利用することもできる。

0025

「トロンビン活性化因子」という表現は、トロンビンを活性化し、凝固を誘導する作用因子を意味する。典型的なトロンビン活性化因子としては、ナトリウムまたはカルシウムなどの特定の補助因子がある。本発明の実施にあたり、トロンビンの活性化は好ましくはカルシウムイオンの存在化で起きる。カルシウムイオンは通常、塩類溶液として血小板濃厚液に加えられ、最終濃度を通常、血小板濃厚液1 mLに対して約0.1 mg/mLとする。適切なカルシウム塩はCaCO3、CaSO4またはCaCl2を含み、これらに限定されない。本発明で使用する好ましいカルシウム塩はグルコン酸カルシウム(CaGL)である。CaGLはUSP 10%のカルシウムゲル注射剤として入手できる(Regen Lab, Switzerland)。「フィブリノーゲン活性化因子」という表現は、フィブリノーゲンからフィブリンへの変換を活性化し、血塊の形成を誘導する作用因子を意味する。典型的なフィブリノーゲン活性化因子はトロンビンまたはバトロキソビンである。トロンビンという用語は、石灰化したトロンビン、特に、10%グルコン酸カルシウム水溶液1 mLあたり約10単位から約100単位までのトロンビンを含む。石灰化したウシ・トロンビン、同種トロンビン、または遺伝子組換えヒト・トロンビン、好ましくは自己トロンビンを含む。フィブリノーゲン活性化因子は、US 6,472,162に記述されたトロンビン組成物または本発明に従う自己トロンビン血清などの濃縮トロンビン組成物の場合がある。「治療有効量」という表現は、例えば創傷の体積または表面積の削減、コラーゲン蓄積を促進する顆粒形成組織またはその他の生体材料の量の増加、血管新生線維芽細胞増殖、または全体的な治癒など、創傷治癒の促進に必要な構成要素の量またはそれらを組み合わせた量を意味する。本明細書に記述する発明のすべてのバージョンは、治療有効量の構成要素またはそれらの組み合わせを有すると想定する。「薬学的に許容可能な担体」という表現は、安定剤、抗菌薬緩衝剤アジュバント麻酔薬副腎皮質ステロイド、その他同種のものなどの薬学的に許容できる追加成分を意味する。「美容的に許容可能な担体」という表現は、安定剤、緩衝剤、着色剤調味料、アジュバント、その他同種のものなどの美容的に許容可能な追加成分を意味する。

0026

環状オレフィンコポリマー」(COC)または「環状オレフィンポリマー」(COP)という表現は、非結晶性ポリマーエチレンコポリマー、COC、COP、シクロオレフィンコポリマー環状オレフィンエチレンポリマーエチレンノルボルネンコポリマーを意味する。COPは1タイプのモノマーを使用するのに対し、COCは複数タイプのモノマーを使用する。
本発明では、複数タイプの環状モノマーおよび重合方法に基づく環状オレフィンコポリマーを含む。本発明の環状オレフィンコポリマーまたはポリマーは、8,9,10-トリノルボルン-2-エン(ノルボルネン)または1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロ-1,4:5,8-ジメタノナフタレンなどの環状モノマーのエテン、Ticona社製TOPAS、三井化学社製APELとの共重合連鎖という方法、またはさまざまな環状モノマーの開環メタセシス重合後に水素を付加させるという方法で(例えば日本合成ゴム社製ARTON、ZeonChemicals社製ZeonexおよびZeonor)合成できる。

0027

「ヒアルロン酸」(ヒアルロナンまたはヒアルロン酸塩とも呼ばれる)という表現は、結合組織、上皮組織、および神経組織に広く分布するアニオン硫酸化されていないグリコサミノグリカンを意味する。硫酸化されておらず、ゴルジ体ではなく細胞膜中で形成され、分子量がしばしば百万にまで達するほど巨大な場合があるという点で、それはグリコサミノグリカン類の中で特異な存在である。細胞外マトリックスの主要成分の1つとして、ヒアルロナンは細胞の増殖および遊走に多大な影響を与える。

0028

キトサン」という表現は、β-(1-4)-結合したD-グルコサミン脱アセチル化部分)とN-アセチル-D-グルコサミン(アセチル化部分)がランダムに分布して構成される直鎖多糖を意味する。キトサンは商業的には、甲殻類カニエビ等々)の外骨格および菌類細胞壁中の構造成分であるキチン質を脱アセチル化して製造される。脱アセチル化(%DD)の程度はNMRスペクトロスコピーで確認できる。市販のキトサンにおける%DDは60〜100%の範囲である。市販のキトサンの平均分子量は3,800〜20,000ダルトンである。よく使われるキトサン合成方法では、反応物として過剰な水酸化ナトリウム溶媒として水を使い、キチンを脱アセチル化する。この反応経路を完全に実行すると(完全な脱アセチル化)、最高98%の収率を達成できる。キトサンのアミノ基のpKa値は約6.5であり、酸性から中性溶液中ではプロトン化し、電荷密度はpHおよび%DA値に従い決まる。このため、キトサンは水溶性で生体接着性があり、粘膜などの負に帯電した表面に接着する傾向がある。キトサンは極性薬物の上皮表面を横断する輸送を促進し、生物適合性および生物分解性がある。

0029

一局面において、本発明は以下の段階を含め、トロンビン血清を調製するための工程または方法を提供する。
a)好ましくは、チキソトロピックゲルを含む管に、全血を採取する。
b)トロンビン血清が分離するまで、管を遠心分離にかける。
c)トロンビン血清を集める。

0030

血液採取後に凝固反応が始まり、その過程を止める行為を実行しない限り、自然に血塊が形成される。

0031

好ましくは、チキソトロピックゲルは管の底面近くに位置する。遠心分離中、赤血球はゲルの下に移動する。その間、フィブリノーゲンの重合が起き、ゲル上に血塊が形成される。十分な力および十分な遠心分離時間またはそのいずれかをかけることにより、この血塊はさらに沈殿してフィブリンメッシュを形成し、濃縮され活性化されたトロンビンを含む血清と呼ばれる液状の上澄みが生じる。トロンビンは凝固を刺激する酵素である。

0032

有利には、本発明に従うトロンビン血清を得るために必要なのは、単に全血およびチキソトロピックゲルを含む管を十分な時間、遠心分離にかけるという、わずか2〜3段階の作業である。有利には、本発明に従うトロンビン血清の調製方法は、直ちに使用可能なトロンビン血清を提供する。

0033

トロンビン血清は本明細書で、トロンビン濃縮製剤、トロンビン濃縮血清、濃縮活性化トロンビン血清、濃縮活性化トロンビン製剤、トロンビン濃縮活性化血清、トロンビン濃縮活性化製剤とも呼ばれる。

0034

別の局面において、本発明は以下の段階を含め、トロンビン血清を調製するための工程または方法を提供する。
a)好ましくはチキソトロピックゲルを含む、好ましくは管に、全血を採取する。
b)赤血球がチキソトロピックゲルの下に移動し、かつ、好ましくはチキソトロピックゲルの上にフィブリンメッシュが形成されるまで、管を遠心分離にかける。
c)上澄みまたはトロンビン血清を集める。

0035

本発明の好ましい一実施形態において、遠心分離段階は約1500g の力で約30分間実行される。さらに別の実施形態において、遠視分離段階は約1000gから約2000gまでの間の力で約20分から約40分までの間から選択した時間、好ましくは1500gで約25分から約35分までの間から選択した時間、好ましくは1500gで約30分間、実行される。

0036

好ましくは、遠心分離段階はトロンビン血清が分離するまでの十分な時間、実行される。

0037

有利には、本発明の方法では、トロンビンが可溶性を維持し、液体血清の保存が可能になる。

0038

標準的な方法では、トロンビン血清が分離するまで血塊を粉砕する。有利には、本発明に従うトロンビン血清の調製は、この段階を必要としない。この代替方法により得たトロンビン血清は、本発明の状況におけるトロンビン濃縮製剤としても使用できる。

0039

有利には、凝固因子使用されず、自然に凝固が起きる。その結果、費用の節約および工程の単純化が可能になる。有利には、管内にクエン酸塩が存在しないため、凝固を開始するために凝固剤(凝固回復剤)を必要としない。有利には、エタノール溶液および塩化カルシウムまたはそのいずれかを必要としない。

0040

本明細書に記述するトロンビン血清調製のための工程または方法は単純に実行でき、血塊の粉砕を必要としないため、人が存在する時間を短縮でき、古い調製方法よりも経済的に有利である。

0041

本発明の状況においてトロンビン濃縮製剤として使われる代替自己トロンビン血清は古い工程で調製され、管に採取した患者の全血検体(例えば10 mL)に95体積%のエタノール溶液(例えば1 mL)および10%塩化カルシウム(例えば1 mL)を加える。次に、その混合液を室温で約30分間、放置して沈殿させる。30分後、ほぼ80%の抗トロンビン(フィブリノーゲンなどの他のタンパク質と共に)が沈殿する。次に、管を約1500gで約8〜10分間、遠心分離にかけ、血小板濃厚液と合わせて使用可能な自己トロンビン血清を得る。
好ましくは、本発明は自己トロンビン血清を調製するための工程または方法を提供する。好ましくは、本発明のすべての局面および実施形態またはそのいずれかが自己由来の用法である。それに応じ、本発明はドナーとレシピエントが同一のヒトまたは動物である完全自己由来のトロンビン血清を調製するための方法を提供する。

0042

本発明の一実施形態において、トロンビン血清を調製するための管はガラス製であり、好ましくはポリエステル製チキソトロピックゲルを含むガラス製の分離管である。
非常に好ましい実施形態において、トロンビン血清を調製するための方法において、クエン酸塩を加えずに、本発明に従う管を使用する。

0043

別の局面において、本発明は以下の段階を含め、創傷または組織治癒組成物を調製する工程または方法を提供する。
a)好ましくはチキソトロピックゲルを含む、好ましくは管に、全血を採取する。
b)好ましくはトロンビン血清が分離するまで、管を遠心分離にかける。
c)トロンビン血清の上澄みを集める。
d)トロンビン血清をPRP組成物または分離した血小板濃厚液組成物と混合する。

0044

別の局面において、本発明は以下の段階を含め、創傷または組織治癒組成物、細胞組成物および細胞製剤またはそのいずれかを調製するための工程または方法を提供する。
a)好ましくはチキソトロピックゲルを含む、好ましくは管に、全血を採取する。
b)好ましくはトロンビン血清が分離するまで、管を遠心分離にかける。
c)トロンビン血清を集める。
d)トロンビン血清をPRP組成物または分離した血小板濃厚液組成物と混合する。
e)段階d) で得た組成物を、細胞抽出物、細胞組成物、TCP、キトサン、ヒアルロン酸、クリーム、クリームマスク、脂肪細胞、脂肪組織、濃縮骨髄液ラブリシン、cd-ゼラチンボツリヌス毒素および幹細胞またはそのいずれかと混合する。

0045

一実施形態において、全血を1本以上の管に採取する。本明細書ではその管を分離管と呼ぶことがある。好ましくは、本発明のすべての方法および工程またはそのいずれかにおいて、本発明に従う管を1本以上使用できる。

0046

一実施形態において、本発明に従う血液バッグシステムまたは血液採取管器具、またはそのような血液バッグシステムまたは血液採取管器具を含む器具またはキットに採取された全血を、本発明のすべての方法および工程またはそのいずれかに使用できる。

0047

本明細書で「空の」管とは、いかなる物質、組成物、またはそれ以外の物も挿入または追加されていない管を意味する。

0048

本発明の工程または方法では、本発明に従う1本以上の管を使用できる。
別の局面において、本発明は創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するための、以下の段階を含む工程または方法を提供する。
a)管に全血を採取する。
b)管を遠心分離にかける。
c)血塊を集める。

0049

有利には、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するために凝固剤を使用しない。有利には、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物は、直ちに使用可能な組成物である。そのような組成物は直接、糖尿病性潰瘍に応用できる。

0050

好ましくは、創傷治癒剤組成物または組織治癒組剤成物を調製するための工程または方法は、歯科学および整形外科学またはそのいずれかで使用する。

0051

別の局面において、本発明は歯科学、整形外科学、関節炎偽関節炎またはそれ以外で使用するための、血塊を含む創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を提供する。一実施形態において、血塊を含む創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物は、齲蝕、糖尿病性潰瘍、穿孔性潰瘍、糖尿病性穿孔性潰瘍、またはそれ以外に応用される。血塊を含む創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物の投与方法および使用方法も本発明に包含される。

0052

一実施形態において、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物は、好ましくは血塊形成前に、リン酸三カルシウム(TCP)または任意の骨代用材と併用できる。
TCPを含む創傷治癒剤組成物は、好ましくはバイアルで調製する。

0053

一実施形態において、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物は、好ましくは血塊形成前に、ヒアルロン酸(HA)と併用できる。

0054

別の局面において、本発明は血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物を調製するための、以下の段階を含む方法または工程を提供する。

0055

a)好ましくはクエン酸ナトリウムおよびチキソトロピックゲルまたはそのいずれかを含む本発明に従う管に全血を採取し、遠心分離にかける。
b)多血小板血漿を集める。

0056

遠心分離段階で、血漿から赤血球(RBC)が除去される。上層は多血小板血漿(PRP)、下層は血液凝固を阻止された全血から多血小板血漿が除かれた部分である。

0057

好ましくは、遠心分離段階は約1500gから約2000gまでの力で実行される。好ましくは、遠心分離段階には、血小板、リンパ球単球を含む血漿と赤血球を含むゲルの間に境界を形成するために十分な長さの時間をかける。

0058

好ましくは、分離段階b) は前記の境界の上から上澄みを集めることにより行われる。
一実施形態において、血小板の少ない血漿を含む上澄みの半分を除去することにより、多血小板血漿を全血漿から分離する。好ましくは、濃縮血漿には、自然状態の全血と比較し、白血球、血小板および接着タンパク質(例えばフィブロネクチン可溶性タンパク質)またはビトロネクチン(血小板により分泌されるタンパク質))が多い。

0059

一実施形態において、多血小板血漿の分離に使用する管として、以下の中からいずれかを選択する。

0060

i)ポリエステル製チキソトロピックゲルおよび0.10 Mクエン酸ナトリウム緩衝液を含むガラス製分離管
ii)ポリマー混合液および3.5 mg/mL無水クエン酸ナトリウムにより形成されるチキソトロピック性の高いゲルを含むポリエチレンテレフタレート製分離管
iii)ポルエステル製チキソトロピックゲルおよび0.10 Mクエン酸ナトリウム緩衝液を含む環状オレフィンコポリマー(COC)製または環状オレフィンポリマー(COP)製の分離管
iv)0.10 Mクエン酸ナトリウム緩衝液または3.5 mg/mL無水クエン酸ナトリウムを含む環状オレフィンコポリマー(COC)製または環状オレフィンポリマー(COP)製フィルターが付いた分離管
非常に好ましい実施形態において、血小板濃厚液を分離する方法で、本発明に従う管にクエン酸(例えば0.10 Mクエン酸ナトリウム緩衝液または3.5 mg/mL無水クエン酸ナトリウム)を追加して使用する。

0061

別の局面において、本発明は以下の段階を含む創傷治癒剤または組織治癒剤組成物を調製するための方法または工程を提供する。

0062

a)好ましくはクエン酸ナトリウムおよびチキソトロピックゲルまたはそのいずれかを含む本発明に従う管に採取された全血を遠心分離にかける。
b)多血小板血漿を集める。
c)多血小板血漿を細胞抽出物、細胞組成物、TCP、キトサン、ヒアルロン酸、クリーム、クリームマスク、脂肪細胞、脂肪組織、濃縮骨髄液、ラブリシン、cd-ゼラチン、ボツリヌス毒素および幹細胞またはそのいずれかと混合する。
別の局面において、本発明は以下を含む創傷治癒剤または組織治癒剤組成物を提供する。

0063

a)本発明に従う多血小板血漿または血漿濃縮物
b)TCP、キトサン、ヒアルロン酸、クリーム、クリームマスク、脂肪細胞、脂肪組織、濃縮骨髄液、ラブリシン、cd-ゼラチン、ボツリヌス毒素および幹細胞またはそのいずれか
別の局面において、本発明は以下を含む創傷治癒剤または組織治癒剤組成物を提供する。

0064

a)本発明に従うトロンビン血清
b)好ましくは本発明に従う多血小板血漿または血漿濃縮物
c)TCP、キトサン、ヒアルロン酸、クリーム、クリームマスク、脂肪細胞、脂肪組 織、濃縮骨髄液、ラブリシン、cd-ゼラチン、ボツリヌス毒素および幹細胞またはそのいずれか
血塊の形成は多段階の過程またはカスケード式の過程であり、その段階のいくつかでカルシウムイオンの存在を必要とする。クエン酸塩の存在下での採血のように、全血中に存在するカルシウムイオンを除去することにより、血液凝固を防ぐことができる。カルシウム・キレート化剤は血中に存在するカルシウムと反応し、血液凝固におけるカルシウムの機能を阻害する化学物質である。最も一般的なキレート化剤は、血液凝固システムの構成要素に対する副作用が最も少ないクエン酸塩である。採血した血液をクエン酸塩などのカルシウム・キレート化剤を含む溶媒に入れることにより、数時間をかけて検体採取およびその後のクエン酸塩処理した検体の調製を行うことができる。好ましいカルシウム・キレート化剤はクエン酸ナトリウムである。

0065

採血および血液の保存に最も頻繁に使われるのは3.5 mg/mLクエン酸ナトリウム採血用溶媒であるが、当業者の間で認知されるように、全血に対するクエン酸ナトリウムの割合の範囲が異なってもかまわない。

0066

別の局面において、本発明は以下を含む分離された血小板濃厚液組成物を提供する。
a)血漿
b)細胞数300X109 個/L以上の濃度の血小板
c)細胞数7X109 個/L以上の濃度の白血球
d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン
および、ここで赤血球濃度は細胞数0.6X1012 個/L未満である。
多血小板血漿組成物は本明細書で血漿濃縮物組成物とも呼ばれる。

0067

一実施形態において、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物は、リン酸三カルシウム(TCP)および代替物質またはそのいずれかと併用し、歯科学(10〜30ミクロンのTCP)および整形外科学(50ミクロンのTCP)における容積増大法に使用できる。

0068

別の局面において、本発明は創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するための、以下の段階を含む方法または工程を提供する。

0069

a)ヒアルロン酸を含む管に採取された全血を遠心分離にかける。
b)任意選択により、多血小板血漿およびヒアルロン酸を全血漿から分離する。
c)任意選択により、多血小板血漿とヒアルロン酸を混合する。

0070

好ましくは、ヒアルロン酸を管に、好ましくは管の底面に入れ、次に、チキソトロピックゲルを、その次に、好ましくはクエン酸ナトリウムである抗凝固剤を入れる(図16)。

0071

好ましくは、分離段階b) は、前記の境界の上から多血小板血漿およびヒアルロン酸を含む上澄みを集めることにより行われる。一実施形態において、多血小板血漿およびヒアルロン酸は、血小板の少ない血漿を含む上澄みの半分を除去することにより分離する。好ましくは、多血小板血漿には、自然状態の全血と比較し、白血球、血小板および接着タンパク質(例えばフィブロネクチン(可溶性タンパク質)またはビトロネクチン(血小板により分泌されるタンパク質))が多い。

0072

別の局面において、本発明は以下の段階を含む創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するための工程または方法を提供する。
a)好ましくは、ヒアルロン酸、チキソトロピックゲルおよび好ましくはクエン酸ナトリウム、またはそのいずれかの血液凝固剤を含む管に全血を採取する。
b)好ましくは赤血球がチキソトロピックゲルの下に移動し、好ましくはヒアルロン酸が濃縮血漿の上に移動するまで、管を遠心分離にかける。
c)任意選択により、好ましくは管を逆さにして、ヒアルロン酸と濃縮血漿を混合する。
d)ヒアルロン酸および濃縮血漿を含む上澄みを集める。
e)任意選択により、前記のヒアルロン酸と前記の濃縮血漿をさらに混合する。

0073

別の局面において、本発明は以下の段階を含め、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するための工程または方法を提供する。
a)好ましくは、ヒアルロン酸、チキソトロピックゲルおよび好ましくはクエン酸ナトリウム、またはそのいずれかの抗凝固剤を含む管に全血を採取する。
b)好ましくは、管の上面からの第1層としてヒアルロン酸の層、次に、濃縮血漿またはPRPで構成される第2層が形成されるまで、管を遠心分離にかける。
c)任意選択により、好ましくは管を逆さにして、ヒアルロン酸と濃縮血漿を混合する。
d)ヒアルロン酸および濃縮血漿を含む上澄みを集める。
e)任意選択により、前記のヒアルロン酸と前記の濃縮血漿をさらに混合する。

0074

遠心分離段階で、血漿から赤血球(RBC)が除去される。遠心分離後、最上層は下に多血小板血漿(PRP)が存在するヒアルロン酸の層であり、次にチキソトロピックゲル、最下層は赤血球を含む血液凝固を阻止された全血から多血小板血漿が除かれた部分である(図16)。遠心分離中に、ヒアルロン酸は血漿の上に移動する(図16)。

0075

好ましくは、管は約1 mLから約2 mLのヒアルロン酸、約2gの細胞選別剤すなわちチキソトロピックゲル、および約1mLの0.109Mクエン酸ナトリウムを含む。
ヒアルロン酸およびPRPを含む創傷治癒剤組成物を調製するための方法の概略図を図16に示す。

0076

好ましくは、多血小板血漿とヒアルロン酸は、単純に管を逆さにして混合する。
有利には、多血小板血漿とヒアルロン酸を混合すると、ヒアルロン酸が血漿および細胞により膨張し、拡大する。
有利には、その結果として得られる創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物は、直ちに使用可能な組成物である。有利には、その創傷治癒剤結果として得られる組成物または組織治癒剤組成物は、注入に適した粘着性ゲルまたは生物学的接着剤であり、例えば機械的支持構造または充填剤として使用できる。

0077

有利には、創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物または粘着性ゲルを調製するための方法または工程は、経済的、単純、かつ迅速である。

0078

好ましくは、赤血球がチキソトロピックゲルの下に移動し、好ましくはヒアルロン酸が濃縮血漿の上に移動するまでの十分な長さの時間、管を遠心分離にかける。

0079

好ましい一実施形態において、遠心分離段階は約1500gの力で、約5分間実行される。さらに別の実施形態において、遠心分離段階は約1000gから約2000gまでの間の力で、約3分間から約7分間の間で選択した時間、実行され、好ましくは、1500gで、約3分間から約7分間の間で選択された時間、実行される。

0080

別の局面において、本発明はヒアルロン酸および抗凝固剤を含む管を提供する。本発明の別の局面において、本発明はヒアルロン酸、抗凝固剤および全血を含む管を提供する。好ましくは、抗凝固剤はクエン酸ナトリウムである。

0081

別の局面において、本発明はヒアルロン酸および細胞選別ゲルを含む管を提供する。別の局面において、本発明はヒアルロン酸、細胞選別ゲル、および全血を含む管を提供する。好ましくは、細胞選別ゲルはチキソトロピックゲルである。
別の局面において、本発明はヒアルロン酸、抗凝固剤および細胞選別ゲルを含む管を提供する。別の局面において、本発明はヒアルロン酸、抗凝固剤、細胞選別ゲルおよび全血を含む管を提供する。好ましくは、抗凝固剤はクエン酸ナトリウムである。好ましくは、細胞選別ゲルはチキソトロピックゲルである。好ましくは、ヒアルロン酸は管の底面に位置し、次にチキソトロピックゲル、その上に、好ましくはクエン酸ナトリウムである抗凝固剤が位置する(図16)。

0082

別の局面において、本発明はヒアルロン酸およびPRPを含む管を提供する。別の局面において、本発明はヒアルロン酸、PRPおよび細胞選別ゲルを含む管を提供する。別の局面において、本発明はヒアルロン酸、PRPおよび抗凝固剤を含む管を提供する。別の局面において、本発明はヒアルロン酸、PRP、抗凝固剤および細胞選別ゲルを含む管を提供する。好ましくは、抗凝固剤はクエン酸ナトリウムである。好ましくは、細胞選別ゲルはチキソトロピックゲルである。

0083

好ましくは、本発明に従う管は、本発明に従う方法または工程で使用される。

0084

別の局面において、本発明はヒアルロン酸およびPRPを含む組成物を提供する。別の局面において、本発明はヒアルロン酸およびPRPを含む組成物を提供し、その組成物は本発明に従い創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するための方法により得る。

0085

別の局面において、本発明は本発明に従う管を含むキットまたは医療機器を提供する。

0086

さらに別の実施形態において、本発明は創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するために使用可能な管を提供し、それは以下の中から選択する。

0087

i)ポリエステル製チキソトロピックゲル、0.10 Mクエン酸ナトリウム緩衝液およびヒアルロン酸を含むガラス製分離管
ii)ポリマー混合液、3.5 mg/mL無水クエン酸ナトリウムおよびヒアルロン酸により形成されるチキソトロピック性の高いゲルを含むポリエチレンテレフタレート製分離管
iii)ポリエステル製チキソトロピックゲル、0.10 Mクエン酸ナトリウム緩衝液およびヒアルロン酸を含む環状オレフィンコポリマー(COC)製または環状オレフィンポリマー(COP)製の分離管
iv)ヒアルロン酸および0.10 Mクエン酸ナトリウム緩衝液または3.5 mg/mL無水クエン酸ナトリウムを含む環状オレフィンコポリマー(COC)製または環状オレフィンポリマー(COP)製フィルターが付いた分離管
さらなる好ましい実施形態において、本発明は本発明に従う管を提供し、それは創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するために使用され、それらはさらにクエン酸塩およびヒアルロン酸を含む(例えばヒアルロン酸および0.10 Mクエン酸ナトリウム緩衝液または3.5 mg/mL無水クエン酸ナトリウム)。

0088

好ましくは、フタレートはヒトには使用しない。

0089

代替方法として、ヒルジンベンジルスルホニル-d-Arg-Pro-4-アミジノベンジルアミド(BAPA)、ヘパリン、クエン酸塩、酸性クエン酸デキストロース(ACD)、クエン酸-テオフィリン-アデノシン-ジピリダモール(CTAD)またはエチレンジアミン四酢酸EDTAカリウム塩を抗凝固剤として使用してもかまわない。

0090

別の局面において、本発明は以下を含む創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を提供する。
a)血漿
b)細胞数300X109 個/L以上の濃度の血小板
c)細胞数7X109 個/L以上の濃度の白血球
d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン
e)約1 mLから約2 mLのヒアルロン酸
および、ここで赤血球濃度は細胞数0.6X1012 個/L未満である。

0091

一実施形態において、本発明に従う創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物は、リン酸三カルシウム(TCP)および代替物質またはそのいずれかと併用し、歯科学(10〜30ミクロンのTCP)および整形外科学(50ミクロンのTCP)における容積増大法に使用できる。

0092

一実施形態において、本発明に従う創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物、止血剤、血小板濃厚液組成物、多血小板血漿組成物は、血液採取管中でヒアルロン酸と組み合わせることができる。

0093

別の局面において、本発明は止血剤、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物を調製するための工程または方法を提供し、それに含まれる段階として、トロンビン血清または本発明に従うトロンビン血清を、多血小板血漿組成物、創傷治癒組成物または組織治癒組成物と混合する。

0094

別の局面において、本発明は以下を含む創傷治癒剤組成物、組織治癒剤組成物または止血剤を調製するための工程または方法を提供する。

0095

a)血小板濃厚液または本発明の血小板濃厚液を提供する。
b)血小板濃厚液を凝固活性化因子、トロンビン血清または本発明に従うトロンビン血清と混合する。
c)任意選択により、角化細胞、骨髄、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、血液前駆細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞の抽出物などの細胞抽出物を混合する。

0096

好ましくは、自己血小板濃厚液、自己トロンビンおよび自己細胞抽出物またはそのいずれかを使用する。さらに好ましくは、自己血小板濃厚液および自己トロンビンおよび自己細胞抽出物を使用する。好ましくは、本発明に従う管を使用する。

0097

別の局面において、本発明は以下を含む創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を調製するための工程または方法を提供する。

0098

a)本発明の任意の局面に従い、血小板濃厚液を自己トロンビン血清と混合する。
b)任意選択により、角化細胞、骨髄、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、血液前駆細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞の抽出物などの自己細胞抽出物を一以上、混合する。

0099

別の局面において、本発明は以下を含む創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を調製するための工程または方法を提供する。

0100

a)自己血小板濃厚液をトロンビン血清と混合する。自己血小板濃厚液およびトロンビン血清またはそのいずれかは、本発明に従う管を使い調製する。
b)任意選択により、角化細胞、骨髄、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、血液前駆細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞の抽出物などの自己細胞抽出物を一以上、混合する。

0101

別の局面において、本発明は以下を含む創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を調製するための工程または方法を提供する。

0102

a)血小板濃厚液、好ましくは本発明に従う自己血小板濃厚液を提供する。
b)血小板濃厚液をトロンビン血清、好ましくは本発明に従う自己トロンビンと混合する。
c)任意選択により、角化細胞、骨髄、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、血液前駆細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞の抽出物などの細胞抽出物、好ましくは自己細胞抽出物を一以上、混合する。

0103

好ましくは、本発明は自己の創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を調製するための方法または工程を提供する。本明細書において自己の創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤とは、血小板濃厚液またはトロンビン血清のいずれかが自己由来である組成物を意味する。

0104

非常に好ましい局面において、本発明は完全に自己の創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を調製するための方法または工程を提供する。本明細書において完全に自己の創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤とは、血小板濃厚液またはトロンビン血清の両方が自己由来である組成物を意味する。この好ましい発明の局面では、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤の血液成分すべてが、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤の使用対象である同一の患者または動物に由来する。

0105

別の局面において、本発明は一以上の自己細胞抽出物と組み合わせ、完全に自己の創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を調製するための方法または工程を提供する。この局面において、血小板濃厚液、トロンビン血清および細胞抽出物はすべて自己由来であり、従って、すべてが同一の患者または動物に由来する。

0106

別の局面において、本発明は以下を含む自己の創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を調製するための工程または方法を提供する。

0107

a)自己血小板濃厚液、好ましくは本発明に従う自己血小板濃厚液を、自己トロンビン血清、好ましくは本発明に従う自己トロンビンと混合する。

0108

b)任意選択により、角化細胞、骨髄、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、血液前駆細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞の抽出物などの細胞抽出物を一以上、混合する。

0109

ここで、自己血小板濃厚液および自己トロンビンの両方が、同一患者または同一動物に由来する。

0110

別の局面において、本発明は以下を含む自己創傷治癒剤組成物または自己組織治癒剤組成物または自己止血剤を調製するための工程または方法を提供する。

0111

a)自己血小板濃厚液、好ましくは本発明に従う自己血小板濃厚液を、自己トロンビン血清、好ましくは本発明に従う自己トロンビンと混合する。
b)任意選択により、角化細胞、骨髄、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、血液前駆細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞の抽出物などの自己細胞抽出物を一以上、混合する。

0112

ここで、自己血小板濃厚液、自己トロンビンおよび自己細胞抽出物のすべてが、同一患者または同一動物に由来する。

0113

本発明の多血小板血漿、自己多血小板血漿、トロンビン血清、自己トロンビン血清、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤は、一以上の細胞抽出物と併用できる。一実施形態において、細胞抽出物は角化細胞、骨髄、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、血液前駆細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞から選択される。

0114

本発明の創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤は、細胞の再生を刺激し、組織接着を促進するための生物学的接着剤として作用する。
一実施形態において、トロンビン血清に代わり、塩化カルシウムなどの代替凝固活性化因子、好ましくはグルコン酸カルシウムを使用できる。

0115

一実施形態において、複数の凝固活性化因子、好ましくはトロンビン血清とグルコン酸カルシウムを併用できる。

0116

好ましくは、凝固活性化因子またはトロンビン血清は、約10:1から約10:3の容量比(血小板濃厚液:凝固活性化因子)で血小板濃厚液と混合される。
本発明の好ましい実施形態において、液体血清は多血小板血漿に対し、1:1、3:1または10:1の比で採取される。使用する特定の比により、止血剤の硬化度が変化する。3:1の比で強い止血剤が得られる。10:1の比では、それよりも柔らかい止血剤が得られる。

0117

一実施形態において、PRPもしくは血漿濃縮物は単独で、または細胞抽出物および本発明の製剤もしくは組成物と併用し、浸液無細胞マトリックスと組み合わせ、または一体化し、創傷に直接塗布するか、または実験室で培養した後に塗布することができる。例えばIntegraマトリックスなどのコラーゲンマトリックスまたは合成マトリックスを使用してもよい。

0118

別の実施形態では、ヒト由来遺伝子組換え型トロンボプラスチンと多血小板血漿を直接混合し、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を形成することを想定している。代替方法として、ヒト由来遺伝子組換え型トロンボプラスチンを使い、血漿の一部でトロンビンを生成した後、生成されたトロンビンを多血小板血漿と組み合わせ、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を形成する。
一実施形態において、使用する管は湿潤可能な表面(シリカ珪藻土カオリンなど)または湿潤不可能な表面(プラスチックシリコン処理したガラスなど)を持つ。表面は血液凝固の活性化において役割を果たすため、選択される分離管の表面は、血塊の迅速な形成と遅い形成のどちらが望ましいかにより決まる。血塊形成を促進するために、カオリンなどの化学活性化因子を使用してもよい。ただし、後にそれらを除去する必要がある。
有利には、本発明の多血小板血漿、血小板濃厚液、トロンビン血清、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤の調製は、エタノールおよびカルシウムまたはそのいずれかの存在を必要としない。本発明に従う自己トロンビンを使用することにより、本発明では血塊形成過程回復する必要がない。その結果、抗凝固剤の効果を逆転させる(クエン酸塩処理した血液の凝固活性を回復させる)ために、塩化カルシウムまたはグルコン酸カルシウムなどの薬剤(または回復剤)を必要としない。
回復剤として使用するカルシウム塩としてよく知られているのは塩化カルシウムであるが、塩化カルシウムと同様の機能を持つ任意のカルシウム塩を回復剤として考慮してもよい。同様に、現在、多数の血液凝固反応が補助因子としてカルシウムイオンを必要とすると考えられているが、これらの凝固反応の促進という点で、カルシウムと機能上同等であることが判明しているか、または後に同等であると判明する任意の物質を、単独で、またはカルシウムと併用して、回復剤と見なすことができる。使用する抗凝固剤がヘパリンの場合は、抗凝固剤の効果を逆転するために、ヘパリナーゼが回復剤として使われる。

0119

有利には、本発明は、ウシ由来トロンビンおよびヒト由来遺伝子組み換えトロンビンの使用に伴う危険性が排除された多血小板血漿、血小板濃厚液、トロンビン血清、創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物または止血剤を提供する。

0120

有利には、本発明の方法により、より高濃度のPRP、増殖因子、白血球、フィブリノーゲンおよび他のタンパク質またはそのいずれかが得られる。有利には、通常の血液学的ベルと比較し、2倍の濃度のPRP、増殖因子、白血球、フィブリノーゲンおよび他のタンパク質またはそのいずれかが得られる。

0121

有利には、本発明の方法は、細胞増殖のための最適な細胞生産性を付与する。

0122

有利には、本発明の方法により、血液採取から血液の操作、患者への投与または注入までの全工程を通じ、完全に閉じた回路で血液を操作できる。従って、血液と空気の直接の接触を避けるために、すべての器具とキットが、完全に閉じた回路内での操作に適合している。

0123

有利には、本発明の方法は、酸化ストレスを軽減し、生体外での操作時間を短縮する。

0124

有利には、本発明の方法により、凝集した血小板および活性化され重合したフィブリノーゲンで構成される固体で、縫合可能な自己由来の膜を形成することができる。

0125

本発明の製剤(例えば骨髄細胞製剤)は単独で使用するか、または本発明に従う血小板濃厚液と混合するか、またはグルコン酸カルシウムと共に再び遠心分離にかけ、縫合可能な膜を形成し、アプリケーターを使い、患者の損傷部位に塗布または注入することができる。

0126

本発明に従う骨髄細胞製剤は、骨欠損または軟骨欠損の治療に有用である。骨髄細胞製剤は単独で使用するか、または本発明に従う血小板濃厚液と併用できる。軟骨用の膜はグルコン酸カルシウムと併用してもよい。

0127

本発明の好ましい一実施形態において、遠心分離段階(例えば縫合可能な膜を得るための)は約3000gの力で、15〜25分間、実行される。一実施形態において、遠心分離段階は約2500gから約3500gの間の力で、約10分間から約30分間の長さから選択される時間、実行される。

0128

本発明の一実施形態において、ヒトまたは動物から全血を採取する。本発明の好ましい実施形態はヒトからの全血の採取である。

0129

別の局面において、本発明は以下を含め、本発明に従い調製される創傷もしくは組織治癒剤組成物または止血剤を提供する。

0130

a)血漿
b)細胞数300X109 個/L以上の濃度の血小板
c)細胞数7X109 個/L以上の濃度の白血球
d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン
e)凝固活性化因子、自己トロンビン血清または本発明に従う自己トロンビン血清
f)任意選択により、角化細胞、骨髄細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞または膵島細胞の抽出物などの自己細胞抽出物
および、ここで赤血球濃度は細胞数0.6X1012 個/L未満である。

0131

別の局面において、本発明は以下を含む創傷もしくは組織治癒剤組成物または止血剤を提供する。

0132

a)血漿
b)細胞数300X109 個/L以上の濃度の血小板
c)細胞数7X109 個/L以上の濃度の白血球
d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン
e)本発明に従う自己トロンビン血清
f)任意選択により、角化細胞、骨髄細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、線維芽細胞、骨膜または角膜細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞または膵島細胞の抽出物などの自己細胞抽出物
および、ここで赤血球濃度は細胞数0.6X1012 個/L未満である。

0133

好ましくは、凝固活性化因子または自己トロンビン血清は、約10:1から約10:3の容量比(血小板濃厚液:凝固活性化因子)で血小板濃厚液と混合される。
有利には、本発明の血漿は既知の細胞培養液よりも優れた理想的な細胞培養液である。
有利には、本発明の血漿は細胞の輸送のための理想的な媒体である。それに応じ、本発明の血漿は最適な細胞の増殖および生存のためのすべての細胞および増殖因子を含む。

0134

従って、本発明の血漿は、患者への細胞移植における例えば手術創などの非局所的適用、老化防止のための注射、関節内注射筋肉内注射、または膵臓再生膵島)のために非常に適した媒体である。

0135

別の局面において、本発明は、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷もしくは組織治癒剤組成物または自己トロンビン血清を調製するための器具を提供する。

0136

別の局面において、本発明は、本発明に従う1本以上の管を含む器具を提供する。
好ましくは、その器具は前記の全血を導入するための導入口を備え、全血検体の吸引を意図して減圧下に置かれ、滅菌され、使用可能な真空容量は約8 mLから10 mLであり、遠心分離に適している。

0137

別の局面において、本発明は創傷治癒、骨もしくは歯周組織の成長、骨もしくは組織の再生のための薬物を製造するための、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷もしくは組織治癒剤組成物またはトロンビン血清の用途を提供する。

0138

別の局面において、本発明は老化防止剤または瘢痕修復剤、皺の充填もしくは修復剤などの皮膚修復剤として使用する美容用製剤を製造するための、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷もしくは組織治癒剤組成物またはトロンビン血清の用途を提供する。

0139

別の局面において、本発明は美容製剤、審美製剤、老化防止、容積増大法、皺充填剤、シミの削減または育毛剤として使用するための、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物またはトロンビン血清を提供する。一実施形態において、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷治癒剤組成物または組織治癒剤組成物は、目、まぶた、顔、首、頭皮、髪、手および残りの全身または性器とその周囲に投与される。
別の局面において、本発明は靱帯および軟骨またはそのいずれかの再構成に使用するための、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤、または創傷もしくは組織治癒剤組成物、またはトロンビン血清を提供する。有利には、本発明の組成物を使用する靱帯および軟骨またはそのいずれかの再構成に要する時間は、既知の方法と比較し、2分の1または3分の1である。

0140

一実施形態において、美容製剤および審美製剤またはそのいずれかは美容剤美容クリーム美容マスクと併用される。
別の局面において、本発明は、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷もしくは組織治癒剤組成物またはトロンビン血清および薬学的に許容可能な基剤を含む医薬品組成物を提供する。

0141

別の局面において、本発明は、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷もしくは組織治癒剤組成物またはトロンビン血清および美容的に許容可能な基剤を含む美容組成物を提供する。

0142

別の局面において、本発明は以下を含む組織再生で使用するための植え込み型の器具を提供する。
a)本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷治癒剤組成物を含み、任意選択によりヒアルロン酸と併用する透過性コア
b)任意選択により、前記のコアを囲む被覆層。この被覆層は生体適合材料、好ましくは生体吸収性材料、好ましくはヒアルロン酸を含む。

0143

別の局面において、本発明は、本発明に従う1本以上の管を含むキットを提供する。

0144

別の局面において、本発明は、本発明に従う血小板濃厚液を調製するための管および本発明に従うトロンビン血清またはそのいずれかを調製するための管を含むキットを提供する。

0145

別の局面において、本発明は、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷もしくは組織治癒剤組成物またはトロンビン血清を調製するための1本以上の管を含むキットを提供する。

0146

一実施形態において、そのキットはさらに、本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷もしくは組織治癒剤組成物またはトロンビン血清を調製するための1本以上の管を含む。

0147

一実施形態において、そのキットはさらに、創傷または組織治癒剤を調製するための静脈切開術付属品および本発明に従う血小板濃厚液組成物または多血小板血漿組成物または止血剤または創傷もしくは組織治癒剤組成物またはトロンビン血清を創傷上に同時に投与するためのアプリケーター(例えば2本のシリンジが付いた器具)を含む。

0148

一実施形態において、キットは組織再生に適合している。

0149

別の局面において、本発明は以下を含め、ヒトまたは動物の創傷治癒または組織治癒、創傷または組織の密封、組織または骨の再生を促進するための方法を提供する。

0150

a)本発明に従う創傷治癒剤もしくは組織治癒剤組成物または止血剤を提供する。
b)創傷、損傷を受けた組織または損傷を受けた骨に、治療有効量の創傷もしくは組織治癒剤または止血剤を投与する。
別の局面において、本発明は以下を含む治療法を提供する。

0151

a)本発明に従う創傷治癒剤もしくは組織治癒剤組成物または止血剤を提供する。
b)創傷、損傷を受けた組織または損傷を受けた骨に、治療有効量の創傷もしくは組織治癒剤または止血剤を投与する。

0152

別の局面において、本発明は以下を含め、歯周疾患またはその他の歯周組織再生を必要とする疾患に罹患した哺乳類の創傷または歯周疾患において歯周組織再生を誘導するための方法を提供する。

0153

a)本発明に従う創傷もしくは組織治癒剤または止血剤を提供する。
b)創傷または損傷または歯周疾患または窩洞に、治療有効量の創傷もしくは組織治癒剤組成物または止血剤を投与する。
c)任意選択により、歯周バリアを挿入する。
d)創傷または組織を密封する。
好ましくは、バリアを歯肉組織とa) およびb) 段階に従い治療する創傷または組織の間に挿入する。一実施形態において、バリアは生体膜生物分解可能ポリマーおよび生体適合多孔性材料、またはそのいずれかの中から選択される。

0154

生体膜はPRPおよび10%グルコン酸カルシウムを、それぞれ30対70または50対50の比で混合することにより得られる。遠心分離は約30分間実行する。

0155

別の局面において、本発明は以下を含め、ヒトまたは動物の瘢痕または皺における皮膚再生を促進するための方法を提供する。

0156

a)本発明に従う創傷もしくは組織治癒剤または止血剤を提供する。
b)前記の創傷もしくは組織治癒剤または止血剤で皮膚の瘢痕または皺を充填する。

0157

別の局面において、本発明は以下の段階を含め、細胞組成物を調製するための工程を提供する。

0158

a)本発明に従う管に採取した全血を遠心分離にかける。
b)任意選択により、多血小板血漿を全血漿から分離する。
c)濃縮血漿を再懸濁する。
d)角化細胞、線維芽細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、骨髄細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、骨膜細胞、角膜細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞または膵島細胞などの皮膚細胞の抽出物などの細胞抽出物を提供する。
e)c) 段階で得た血小板濃厚液をd) 段階で得た細胞抽出物と混合する。

0159

好ましくは、遠心分離段階は約1500gから約2000gまでの力で実行する。好ましくは、血小板、白血球および単球を含む血漿と赤血球を含む細胞塊の間に境界が生じるために十分な長さの時間、遠心分離を実行する。

0160

好ましくは、分離段階b) は前記の境界の上から上澄みを集めることにより行われる。
一実施形態において、多血小板血漿は血小板の少ない血漿を含む上澄みの半分を除去することにより、多血小板血漿を全血漿から分離する。好ましくは、濃縮血漿には、元の全血と比較し、白血球、血小板および接着タンパク質(例えばフィブロネクチン)が多い。

0161

別の局面において、本発明は以下の段階を含め、創傷または組織治癒組成物を調製するための工程を提供する。

0162

a)本発明に従う管または分離管に採取した全血を遠心分離にかける。
b)任意選択により、多血小板血漿を全血漿から分離する。
c)濃縮血漿を再懸濁する。
d)c) 段階で得た血小板濃厚液を凝固活性化因子、トロンビン血清、自己トロンビン血清または本発明に従う自己トロンビン血清と混合する。
e)角化細胞、線維芽細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、骨髄細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、骨膜細胞、角膜細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞または膵島細胞などの皮膚細胞の抽出物などの細胞抽出物を提供する。
f)d) 段階で得た血小板濃厚液混合液をe) で得た細胞抽出物と混合する。
好ましくは、遠心分離段階は約1500gから約2000gまでの力で実行する。好ましくは、血小板、白血球および単球を含む血漿と赤血球を含む細胞塊の間に境界が生じるために十分な長さの時間、遠心分離を実行する。

0163

好ましくは、分離段階b) は前記の境界の上から上澄みを集めることにより行われる。
一実施形態において、多血小板血漿は血小板の少ない血漿を含む上澄みの半分を除去することにより、多血小板血漿を全血漿から分離する。好ましくは、濃縮血漿には、元の全血と比較し、白血球、血小板および接着タンパク質(例えばフィブロネクチン)が多い。
好ましくは、凝固活性化因子または自己トロンビン血清の容量比は、約10:1から約10:3(血小板濃厚液:凝固活性化因子)である。

0164

別の局面において、本発明は以下を含む本発明に従い調製された単離細胞組成物を提供する。

0165

a)血漿
b)細胞数300X109 個/L以上の濃度の血小板
c)細胞数7X109 個/L以上の濃度の白血球
d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン
e)角化細胞、線維芽細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、骨髄細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、骨膜細胞、角膜細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞または膵島細胞などの皮膚細胞の抽出物などの細胞抽出物を提供する。

0166

好ましくは、それらの細胞の血漿または濃縮血漿中での濃度は細胞数約105個から約106個/mL、および赤血球濃度は細胞数0.6X1012個/L未満である。

0167

別の局面において、本発明は以下を含む本発明に従い調製された単離細胞組成物を提供する。

0168

a)血漿
b)細胞数300X109 個/L以上の濃度の血小板
c)細胞数7X109 個/L以上の濃度の白血球
d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン
e)凝固活性化因子、トロンビン血清、自己トロンビン血清または本発明に従う自己トロンビン血清
f)角化細胞、線維芽細胞、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、骨髄細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、骨膜細胞、角膜細胞、臍帯細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞または膵島細胞などの皮膚細胞の抽出物などの細胞抽出物を提供する。

0169

好ましくは、凝固活性化因子または自己トロンビン血清の容量比は、約10:1から約10:3(血小板濃厚液:凝固活性化因子)である。

0170

好ましくは、それらの細胞の血漿または濃縮血漿中での濃度は細胞数約105個から約106個/mL、および赤血球濃度は細胞数0.6X1012個/L未満である。
別の局面において、本発明は、本発明に従う単離細胞組成物を含む創傷もしくは組織治癒組成物または止血剤を提供する。

0171

別の局面において、本発明は以下を含め、ヒトまたは動物の組織、軟骨、骨、神経またはそのいずれかの創傷または組織の治癒、密封、再生を促進するための方法を提供する。

0172

a)本発明に従う創傷もしくは組織治癒組成物、止血剤または細胞組成物を提供する。
b)創傷、損傷を受けた組織または損傷を受けた軟骨または損傷を受けた骨に、治療有効量の創傷もしくは組織治癒組成物、止血剤または細胞組成物を投与する。
別の局面において、本発明は以下を含め、脂肪組織の再生を必要とする皮膚脂肪移植片または他の病状を有する哺乳類において脂肪組織容積を増大させる方法を提供する。

0173

a)本発明に従う脂肪細胞組成物を提供する。
b)脂肪組織の再生を必要とする皮膚脂肪組織片または脂肪組織に、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療または美容上の有効量の脂肪細胞組成物を投与する。
c)任意選択により、皮弁またはインプラントを挿入する。皮弁またはインプラントは再生または容積増大を必要とする部位に留置され、皮弁またはインプラントは本発明に従う脂肪細胞製剤およびPRP、血漿濃縮物または濃縮血漿材料を組み合わせたものを含む。

0174

別の局面において、本発明は以下を含め、心筋組織の再生を必要とする心筋欠損または他の病状を有する哺乳類において心筋再生を誘導するための方法を提供する。

0175

a)本発明に従う筋細胞または骨髄細胞組成物を提供する。
b)再生を必要とする心筋組織に、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量の筋細胞組成物を投与する。
別の局面において、本発明は以下を含め、角膜再生を必要とする角膜欠損または他の病状または他の病状を有する哺乳類において角膜再生を誘導するための方法を提供する。

0176

a)本発明に従う角膜細胞組成物を提供する。
b)再生を必要とする角膜組織に、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量の角膜細胞組成物を投与する。
別の局面において、本発明は以下を含め、関節または軟骨組織の再生を必要とする関節または軟骨欠損を有する哺乳類において関節または軟骨の再生を誘導するための方法を提供する。

0177

a)本発明に従う軟骨細胞または骨髄細胞組成物を提供する。
b)再生を必要とする関節または軟骨組織に、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量の軟骨細胞組成物を投与する。
c)任意選択により、皮弁またはインプラントを挿入する。皮弁またはインプラントは軟骨の欠損部分内または骨膜パッチの下に留置され、皮弁またはインプラントは本発明に従う軟骨または骨髄細胞組成物およびPRP、血漿濃縮物または濃縮血漿材料の組合わせを含む。
別の局面において、本発明は以下を含め、ヒトまたは下位動物の瘢痕、皺、または脂肪欠損において皮膚再生を促進する方法を提供する。

0178

a)本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、創傷または組織治癒組成物、止血剤または細胞組成物を提供する。
b)皮膚の瘢痕、皺、または脂肪欠損を、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、創傷または組織治癒組成物、止血剤または細胞組成物で充填する。

0179

別の局面において、本発明は以下を含め、末梢神経の再生を必要とする末梢神経損傷神経縫合もしくは脊椎損傷、または他の病状を有する哺乳類において末梢神経の再生を誘導するための方法を提供する。

0180

a)本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、シュワン細胞組成物を提供する。
b)再生を必要とする末梢神経に、PRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量のシュワン細胞を投与する。

0181

別の局面において、本発明は以下を含め、骨の再生を必要とする骨損傷、骨欠損または他の病状を有する哺乳類において骨の再生を誘導するための方法を提供する。

0182

a)本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、骨髄細胞または骨芽細胞組成物を提供する。
b)再生を必要とする骨に、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量の骨髄細胞または骨芽細胞組成物を投与する。

0183

別の局面において、本発明は以下を含め、哺乳類における1型糖尿病インスリン依存型糖尿病または高血糖症を治療するための方法を提供する。

0184

a)本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、膵島細胞組成物を提供する。
b)患者に対し、例えば注入により、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量の膵島細胞組成物を投与する。

0185

別の局面において、本発明は以下を含め、膀胱の再生を必要とする、哺乳類における尿失禁または他の病状を治療するための方法を提供する。

0186

a)本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、筋芽細胞組成物を提供する。
b)再生を必要とする膀胱頸部に、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量の筋芽細胞組成物を投与する。

0187

別の局面において、本発明は以下を含め、肛門筋の再生を必要とする、哺乳類における肛門失禁または他の病状を治療するための方法を提供する。

0188

a)本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、筋芽細胞組成物を提供する。
b)再生を必要とする肛門近辺領域に、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量の筋芽細胞組成物を投与する。

0189

別の局面において、本発明は以下を含め、食道括約筋の再生を必要とする、哺乳類における逆流性食道炎もしくは胃食道逆流障害または他の病状を治療するための方法を提供する。

0190

a)本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、筋芽細胞組成物を提供する。
b)再生を必要とする食道括約筋に、本発明に従うPRPまたは血漿濃縮物と共に、治療有効量の筋芽細胞組成物を投与する。

0191

別の局面において、本発明は皮膚、軟骨、筋肉、脂肪組織、角膜、末梢神経、脊椎または骨の再生などの創傷または組織の治癒、メソセラピー、筋肉内注射、または骨もしくは歯周組織の成長、および骨もしくは組織の再生を促進する薬物を製造するための、本発明に従う創傷もしくは組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤の用途を提供する。

0192

別の局面において、本発明は老化防止剤または瘢痕修復剤、脂肪組織萎縮修復剤、皺の充填または修復剤などの皮膚修復剤として使用する美容製剤を製造するための、本発明に従う創傷もしくは組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤の用途を提供する。

0193

別の局面において、本発明は、本発明に従う創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を含む医薬品組成物および薬学的に許容可能な担体を提供する。

0194

別の局面において、本発明は、本発明に従う創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を含む美容組成物および美容的に許容可能な担体を提供する。

0195

別の局面において、本発明は以下を含め、組織再生治療で使用するための植え込み型の器具を提供する。

0196

a)本発明の創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を含み、任意選択によりヒアルロン酸と併用する透過性のコア
b)任意選択により、前記のコアを囲む被覆層。この被覆層は生体適合材料、好ましくは生体吸収性材料、好ましくはヒアルロン酸を含む。

0197

一実施形態において、本発明の組成物、創傷または組織治癒剤組成物、細胞抽出物、細胞組成物、血漿濃縮物およびトロンビン製剤は、同種の物質、組成物、血液または細胞を使用する。

0198

本発明に従う用途、方法および組成物は、組織、骨および軟骨またはそのいずれかの再生および若返りまたはそのいずれかに有用である。本発明に従う用途、方法および組成物は特に、糖尿病性ニューロパチー性潰瘍または褥瘡、深部関節軟骨などの骨および軟骨の損傷または断裂した腱の外科的修復などの軟骨の損傷、外傷または老化による関節炎、回旋筋腱板障害、例えばウマ下肢における脈管炎による創傷などの治癒が困難な創傷、歯周疾患、インプラント手術心血管、胸部、移植、頭頸部、口腔、胃腸、整形外科、神経外科、形成外科手術、メソセラピーおよびメソセラピー注入、慢性心不全心不全虚血性または非虚血性障害心筋症胃食道逆流症、肛門または尿失禁、顔面手術による脱毛症(もみあげ部分の毛包消失による脱毛症)などの顔面手術、毛髪消失、脱毛症、皺取り手術(皺切除術)、鼻形成術皮膚脂肪移植(顔面注入、先天性軟骨萎縮症などの顔面の先天性片側萎縮症、HIV/AIDS患者などの脂肪萎縮症、性器機能不全糜爛の治療および関節鏡検査で)、眼瞼形成術後などの創傷治癒合併症化学熱傷によるものなどの角膜混濁スティーヴンス・ジョンソン症候群および角膜潰瘍などの角膜障害、角膜瘢痕形成眼乾燥症候群、サラセミアなどの血液学的疾患、末梢神経損傷、神経縫合および脊椎損傷、骨移植または骨折などの骨の欠損、ざ瘡(特に皮膚切除術後)、熱傷、風疹または痘瘡の瘢痕などの皮膚の損傷または障害、白斑、脂肪萎縮症、カポジ肉腫、皮膚ケロイドまたはデュピュイトラン手掌線維腫症において有用である。

0199

本発明に従う用途、方法および組成物は、骨の再生および修復、有糸分裂生起脈管形成およびマクロファージ活性化またはそのいずれかを含む組織治癒において有用である。
本発明のその他の利点および新規な特徴については、以下の説明で一部を明らかにし、当業者が以下の仕様を検討するか、または本発明の実施を通じて学ぶことにより、一部が明らかになる。本発明の目的および利点は、特に添付する請求項で指摘される手段、組合せ、組成物および方法を用いて実現および達成することができる。

0200

本発明に従う用途、方法および組成物は、生体接着剤、生体接着密封材または生体充填剤として、止血、組織の再生、回復、水分補給および刺激またはそのいずれかにおいて特に有用である。

0201

有利には、本発明の強力な生体接着剤は、特に侵襲外科処置を目的とする場合などに、他の既知のものよりも機械的強度が高い。本発明の生体接着剤では、適切な細胞、血小板、白血球、増殖因子および最終的感染を削減または防止する他の要因を含むことにより、損傷を受けた組織を治癒する能力が向上している。

0202

本発明に従う組成物、用途および方法は、特に創傷治癒、外科手術、整形外科のための注入および審美的、美容的または容積増大のための注入に有用である。

0203

別の局面において、本発明に従う用途、方法および組成物は、皮膚組織の再生および若返りまたはそのいずれかに有用である。特に、皮膚の皺、深い皺、ざ瘡(特に皮膚切除術処置後)、熱傷、風疹または痘瘡の瘢痕、白斑ならびに脂肪萎縮症の軽減などの皮膚再生の促進および開始(例えば、老化防止組成物および皮膚再生組成物)、鼻唇溝の改善、および皮膚熱傷、カポジ肉腫、皮膚ケロイドもしくはデュピュイトラン手掌線維腫症などの皮膚の損傷または障害の治療、皮膚ならびに組織再生に伴う疼痛の軽減、直腸クッション勃起障害、窩洞、海綿体線維症ペイロニー病および陰唇のために有用である。

0204

本発明に従う組成物、用途、方法は特に、創傷もしくは組織の治癒、再生治療、または、(断裂した)筋肉、脊椎、椎間板、腱、靱帯に関するスポーツ医学天然ならびに人工移植片の充填、留置、密封(特に皮膚、骨の移植、義歯もしくはインプラントまたは同類のものであって、移植片ドナー部位を含む)、関節炎、膝関節炎腱炎、回旋筋腱板の治療、脈管炎の治療、糖尿病性ニューロパチー性潰瘍または褥瘡などの潰瘍、放射線皮膚炎(例えば、類表皮皮膚癌への放射線照射後)および瘻孔の閉鎖(サイクリストなどの)において有用である。

0205

さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、心障害の治療、心不全、慢性心不全、虚血性ならびに非虚血性障害および心筋症の治療などの心臓再生において有用である。
さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、尿および肛門またはそのいずれかの失禁の治療において有用である。

0206

さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、逆流性食道炎または胃食道逆流障害の治療において有用である。

0207

さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、放射線による損傷を受けた皮膚(放射線皮膚炎または日射による損傷を受けた皮膚)、老化した皮膚もしくは熱傷を受けた皮膚などの皮膚損傷の治療、顔面の皺、皺、ざ瘡(特に皮膚切除術処置後)、熱傷、風疹または痘瘡の瘢痕、白斑、脂肪萎縮症またはリポジストロフィー、カポジ肉腫、皮膚ケロイドまたはデュピュイトラン手掌線維腫症の改善、皮膚を若返らせるための治療において有用である。

0208

さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、HIV/AIDS患者などにおける脂肪萎縮症および先天性鼻軟骨萎縮症などの他の顔面の先天性片側萎縮症の治療において有用である。さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、軟骨損傷、関節炎、軟骨深部の損傷および糜爛、関節鏡検査などの軟骨および骨またはそのいずれかの傷害、腱断裂、肩の回旋筋腱板などの骨、軟骨および関節の障害の治療において有用である。

0209

さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、サラセミアなどの血液学的疾患の治療において有用である。

0210

さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、眼乾燥症候群、化学熱傷によるものなどの角膜混濁、スティーヴンス・ジョンソン症候群による苦痛、角膜瘢痕形成および角膜潰瘍などの角膜障害の治療において有用である。
さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、末梢神経損傷、神経縫合および脊椎損傷の治療において有用である。

0211

さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、1型糖尿病、インスリン依存型糖尿病および高血糖症またはそのいずれかの治療において有用である。

0212

さらに、本発明に従う組成物、用途、方法は特に、骨移植または骨折などの骨の欠損または傷害の治療において有用である。

0213

本発明により得られる組成物の用法は、治療目的に従い、投与前にさらに変更してもよい。

0214

本発明の組成物は、骨充填材料、特にハイドロキシアパタイト(生体材料として使われるリン酸カルシウム系セラミックス)または脱塩骨などの可吸収性充填材料と併用するか、または、例えば頭蓋顔面および整形外科術における骨再生の過程において、骨抽出物と混合して使用できる。

0215

用途または疾患に従い、本発明の組成物は、10%ヒアルロン酸、20%ヒアルロン酸、30%ヒアルロン酸、40%ヒアルロン酸、および50%ヒアルロン酸またはそのいずれかと併用できる。

0216

本発明の組成物は、例えば腫瘍学における(新)血管新生の促進を含む組織再生の促進など、熱傷移植術その他の遊離皮膚移植術を含む形成外科において、創傷密封材として使用できる。本発明に従う組成物は特に、皮膚移植片ドナー部位における創傷治癒治療において有用である。健康な皮膚からの皮膚移植片の切除により、ドナー部位に新たな創傷が生じ、それは通常、12〜14日間で自然治癒する。しかし、この瘢痕化による治癒は、特にドナー部位が広範であるか、またはその人の抵抗力が低い場合(例えば、熱傷被害者、複数の外傷を受けた人、コルチコイド治療を受けている人、小児または高齢者)、身体に極度の負担をかけ、新たな創傷による体液流出が誘発するミネラル微量元素およびタンパク質の損失により、エネルギー損失がむしろ増大する。さらに、しばしば最初の8日間、移植片ドナー部位に相当の痛みがある。鎮痛薬(例えばモルヒネ)およびハイドロセルラー被覆材などの疼痛緩和治療がしばしば使われるが、特に移植片切除後48時間から1週間目まで行わざるをえない被覆材の交換中などに、疼痛は残る。それに加え、ハイドロセルラー創傷被覆材には、かなり高価であることだけでなく、創傷上の湿度を維持し、乾燥を阻止すること、創傷の深さが増大すること、細菌感染を助長すること、見た目が良くない瘢痕ができることという欠陥がある。このため、皮膚移植片ドナー部位の治癒を刺激することが非常に望ましい。

0217

変発明の組成物は特に、創傷治癒カスケードを促進する十分な血液循環欠く場合がある長期的な創傷に適合している。

0218

本発明に従う組成物および方法は、歯周組織の欠損および損傷またはそのいずれかが認められる歯周疾患の治療にも使用され、その治療は、例えば歯周組織再生を必要とするヒトまたは下位動物の歯周部位または窩洞に、本発明に従う組成物を配置することを含む。

0219

本発明に従う組成物は特に、自然治癒(すなわち、外来性薬剤が追加されない)または既知の方法により調製された他の血小板濃厚液の使用を通じて獲得される治癒と比較し、術後の出血および血管外漏出またはこれらの適用における重篤もしくはその他の液体の流出をなくすか、もしくは激減させること、大部分の細菌による感染の危険性を軽減すること、結合組織の形成を促進することにおいて有効である。本発明に従う組成物は、創傷治癒および組織再生またはそのいずれかを促進または開始するための医薬品の調製、または皮膚の皺、ざ瘡(特に皮膚切除術処置後)、風疹または痘瘡の瘢痕、白斑ならびに脂肪萎縮症の軽減などの皮膚再生のための美容用組成物(例えば老化防止組成物および皮膚再生組成物)の調製において有用である。

0220

本発明の組成物は、創傷内に、または移植臓器内もしくはその近傍に、局所的に投与するか、または注入するか、または皮下注射することができる。局所投与は、傷害もしくは欠陥の部位への注入によるか、部位への固体担体の注入もしくは接着によるか、またはクリームもしくは乳濁液との混合によるか、または組織もしくは紙もしくはハイドロゲル担体への封入によるか、または点眼液などの本発明の組成物の直接的かつ局所的な投与によって行うことができる。好ましくは、組成物は直ちに注入可能な組成物である。投与方式、1人に対して単回投与または反復投与する投与量は、薬物動態特性、患者の病状ならびに特徴(性別、年齢、体重、健康状態、サイズ)、症状の程度、併用治療、治療頻度および希望する効果を含む多種多様な要因に従い変動する。

0221

本発明の組成物は、治癒剤、皺充填材、老化防止ビタミン複合体などの老化防止剤、抗菌薬、抗生物質コルチコステロイド剤、疼痛回避ならびに鎮痛剤、またはアドレナリンなどの麻酔薬などの組織再生治療に有用な併用剤と組み合わせて投与することができる。
本発明は、創傷治癒、骨および歯周組織の成長の修復などの組織再生療法で同時、個別または順次に使用するための組織再生治療において有用な併用剤と組み合わせた組成物を含む。

0222

本発明の組成物、本発明の組成物の自己血小板濃厚液もしくは細胞組成物を調製するための器具および工程は特に、治療のための用途において有用であり、特に、例えばインプラント歯科学、皮膚ならびに骨の手術、軟骨ならびに腱の手術、角膜ならびに末梢神経の再生および心臓手術などの組織再生の生理学的過程を加速することを意図した止血システムにおける自己生体接着剤として有用である。本発明の組成物、本発明の組成物の自己血小板濃厚液もしくは細胞組成物を調製するための器具および工程は特に、美容上の用途において有用であり、特に、例えば皺、瘢痕または脂肪欠損の充填材として、単独で、または一以上の老化防止剤と組合せ、使用することを意図した自己若返り材料として有用である。

0223

本発明の血小板濃厚液は、例えば角化細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、線維芽細胞、骨膜、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、骨髄細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨膜細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、角膜細胞、臍帯細胞、シュワン細胞、アキレス腱細胞または膵島細胞などの抽出物などの自己細胞抽出製剤と併用できる。角化細胞はReinwald and Green, 1975, Cell, 6(3):331-43に記述された方法で採取する。前記の他の細胞は"Culture de cellules animales; methologies-applications", 2003, Ed. Barlovatz-Meimom and Adolphe, INSERM editions, Parisに記述された方法で採取する。代替方法として、細胞抽出物は細胞バンクもしくは細胞培養から取得するか、または後述の実施例に記述した方法で採取する。

0224

本発明の血小板濃厚液および細胞組成物は、創傷の治癒過程において、治癒が困難な長期の創傷においてさえ、治癒の加速および増強またはそのいずれかにおいて実際に有効であり、従来の療法による数週間の治療が失敗した例で創傷の閉鎖に成功し、感染の危険性を軽減し、患者の回復および快適さを改善し、医療費を削減し、美容上のより良い最終結果を達成することが証明されている。
本発明の組成物は、当然、複数の特定ドナーに由来する血漿から調製してもよい。本発明は、創傷を受けた人自身の生体材料に由来する濃縮血小板の採取などの自己生体材料のみに限定されない。本発明は一以上の第三者から得た生体材料の使用を包含し、その第三者の生体材料を使用した結果として生体不適合性が生じる場合を除き、その第三者は本明細書に記述する創傷治癒剤組成物による治療を受ける患者と同一の種である必要はない。
一実施形態において、本発明は本明細書に記述する血小板濃厚液組成物または細胞組成物を調製するための工程を提供する。
別の実施形態において、本発明は本明細書に記述する全血から血小板濃厚液組成物を調製するための器具を提供する。
さらに別の実施形態において、本発明はトロンビン血清および血小板濃厚液組成物またはそのいずれかを調製するための工程を提供し、その工程の遠心分離段階は約1500gから約1700gで、約3分間から約15分間の中から選択した時間、実行され、好ましくは1500gで約8分間、実行される。

0225

さらに別の実施形態において、本発明は血小板濃厚液組成物を調製するための工程を提供し、その工程において、管は前記の全血を導入するための導入口を備え、全血検体の吸引を意図して減圧下に置かれ、滅菌され、使用可能な真空容量は約8 mLから10 mLであり、遠心分離をかけるために適している。

0226

さらに別の実施形態において、本発明は血小板濃厚液組成物を調製するための工程を提供し、その工程において、管はポリマー混合液および3.5 mg/mL無水クエン酸ナトリウムにより形成されるチキソトロピック性の高いゲルを含むポリエチレンテレフタレート製の管である。

0227

別の実施形態において、本発明は、本発明に従う工程により得られる分離された血小板濃厚液組成物を提供する。

0228

別の実施形態において、本発明は、本発明に従う工程により得られる、以下を含む分離された血小板濃厚液組成物を提供する。

0229

a)血漿
b)細胞数300X109 個/L以上、好ましくは350X109 個/L以上、より好ましくは400X109 個/L以上の濃度の血小板
c)細胞数7X109 個/L以上、好ましくは8X109 個/L以上の濃度の白血球
d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン
好ましくは、赤血球濃度が細胞数0.4X1012個/Lまたは0.5X1012個/L未満である。
別の実施形態において、本発明は以下を含む創傷または組織治癒剤組成物を提供する。

0230

a)血漿
b)細胞数300X109 個/L以上、好ましくは350X109 個/L以上、より好ましくは400X109 個/L以上の濃度の血小板
c)細胞数7X109 個/L以上、好ましくは8X109 個/L以上の濃度の白血球
d)3 mg/L以上の濃度のフィブリノーゲン
e)本発明に従うトロンビン血清
f)任意選択により、角化細胞、骨髄細胞、線維芽細胞、骨膜、メラニン細胞およびランゲルハンス細胞、脂肪細胞、筋芽細胞および筋衛星細胞などの筋細胞、骨芽細胞、軟骨細胞、間葉系幹細胞(MSC)、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、骨膜細胞、角膜細胞、臍帯細胞、アキレス腱細胞または膵島細胞の抽出物などの自己細胞抽出物
好ましくは、凝固活性化因子またはトロンビン血清の容量比は、約10:1から約10:3(血小板濃厚液:凝固活性化因子)である。

0231

好ましくは、血漿または濃縮血漿中の細胞の濃度は約105個から約106個/mLであり、赤血球濃度は0.4X1012 個/Lまたは0.5X1012個/L未満である。

0232

別の実施形態において、本発明は本明細書に記述する創傷または組織治癒剤組成物を調製するための工程を提供する。

0233

別の実施形態において、本発明は本明細書に記述する創傷または組織治癒剤組成物を調製するための工程を提供し、その工程において、混合される凝固活性化因子はグルコン酸カルシウムまたは10%塩化カルシウムである。

0234

別の実施形態において、本発明は本明細書に記述する創傷または組織治癒剤組成物を調製するための工程を提供し、その工程において、血小板濃厚液(PRP)と混合される凝固活性化因子はトロンビン濃縮製剤であり、それにさらにグルコン酸カルシウムまたは10%塩化カルシウムを併用してもよい。生体接着剤で使用するトロンビンの調製方法はUS 6,472,162に記述されており、血漿に対して8〜20%体積濃度のETOHを加え、この製剤が本発明の状況におけるトロンビン濃縮製剤として使用される。代替方法として、自己トロンビン血清(ATS)を本発明の状況におけるトロンビン濃縮製剤として使用してもよい。本発明に従う代替自己トロンビン血清は、以下を含む工程により入手できる。(i) 本発明の分離管に採取した患者の全血検体(例えば8 mL)に対し、10%塩化カルシウムを最終体積濃度10%(例えば1 mL)および95%エタノール溶液を最終体積濃度10%(例えば1 mL)になるように加える。(ii) 室温で約30分間沈殿させる。30分後、約1500gで約8〜10分間、遠心分離にかける。さらに好ましい実施形態において、トロンビン濃縮製剤および好ましくは本発明に従う自己トロンビン血清は、創傷上で直接、血小板濃厚液(PRP)と混合される。

0235

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う創傷または組織治癒剤組成物を調製するための工程を提供し、その工程の段階b') では、段階b) で得た活性化された多血小板製剤組成物(血小板濃厚液を凝固活性化因子または自己トロンビン血清と混合して得た組成物)を、被覆材のマイクロストリング混入を避けるために柔らかい疎水性層で覆った創傷被覆材と接触させて部分的に脱水することにより、半流動性ゲルが得られ、それは例えば窩洞もしくは組織欠損を充填するために、または自己細胞外マトリックスの再構成を待つ間の増殖基材(足場)として、適切な器具を使い操作できる。得られた創傷または組織治癒剤は特に、創傷、組織または歯周組織の欠損もしくは窩洞における歯周組織再生を誘導するための方法において有用である。

0236

さらに別の実施形態において、本発明に従う血小板濃厚液、創傷または組織治癒剤組成物、細胞組成物は、100%アルブミンのAlbugel(EP1543846)製剤などのハイドロゲルもしくはアルブミンの細網化により作られる他のハイドロゲルおよびポリエチレングリコールなどの他の化合物または他の任意の成分と組み合わせることができ、多血小板血漿が吸収されるまで皮膚と接触した状態を維持する担体として、親水性の高い紙基材を使用する。

0237

カルシウムイオンを加えることにより、本発明の創傷または組織治癒剤組成物の引っ張り強さを変えることができる。このため、より強い創傷または組織治癒剤組成物が望ましい場合は、血清を血小板濃厚液と混合する時点で、カルシウムイオンを追加できる。代替方法として、カルシウムイオンを血小板濃厚液に直接加えることにより、創傷または組織治癒剤組成物が形成される。

0238

以下にさらに詳細に論じるように、本発明の創傷または組織治癒剤組成物の形成に必要な時間は、加える血清の量により変わる。血清と血小板濃厚液の比が1:4、1:2、3:4の場合、それぞれ約90秒、55秒、30秒で創傷または組織治癒剤組成物が形成される。さらに、トロンビンは好ましくは調整後5時間以内に、好ましくは2時間以内に、理想的には直ちに使用する。トロンビンは10日後にも室温で活性を示すため、それよりも後の段階でトロンビンを使用してもよい。代替方法として、血清は無期限に冷却または冷凍することができ、好ましくは保存期間1カ月以内に使用する。

0239

本発明の創傷または組織治癒剤組成物は、ゲル化開始後、適量の血小板濃厚液を創傷に投与することにより、手術創を閉鎖するために使用できる。さらに、本発明の創傷または組織治癒剤組成物は、その創傷または組織治癒剤組成物の使用対象である患者に由来する血液成分のみから調整できるため、患者が新たに血液媒感染症に罹患する確率はゼロである。

0240

本発明の方法は、形成される創傷または組織治癒剤組成物が止血剤としてだけでなく、創傷治癒の補助剤として、および他の生物学的活性を持つ薬剤およびタンパク質を送達するための基質としても機能するよう、さらに変更することができる。例えば、フィブリン接着剤は骨片を結合するための高い親和性を有することは周知であり、それは形成外科または重症の骨折の治療などにおける骨の再構成に有用である。従って、本発明の創傷または組織治癒剤組成物が有する自己材料的性質に合わせ、患者由来の自己骨を粉砕するか、または粉末もしくは類似物にし、本発明の血小板濃厚液と混合することができる。次に、トロンビンを含む血清を血小板濃厚液および骨片と混合し、混合する量は、形成したゲルを望ましい局所に投与し、そこで凝結させるために十分な量とする。

0241

本発明の望ましい創傷または組織治癒剤組成物が、他の生物学的活性を持つ薬剤およびタンパク質を送達するための基質としても機能するよう、本発明の方法を次のように変更できる。トロンビンを含む血清を加える前に、他の生物学的活性を持つ多様な薬剤およびタンパク質を血小板濃厚液に加えることができる。血清を加える前に血小板濃厚液に加える薬剤の例としては、鎮痛性化合物殺菌性ならびに静菌性化合物を含む抗菌性化合物、抗生物質(例えば、アドリアマイシンエリスロマイシンゲンタマイシンペニシリントブラマイシン)、抗真菌性化合物抗炎症剤、抗寄生虫性化合物抗ウイルス性化合物、酵素、酵素阻害剤糖タンパク質、増殖因子、遺伝子組換え型増殖因子(例えば、リンフォカイン、サイトカイン)、ホルモンステロイド糖質コルチコイド免疫調節薬免疫グロブリン、ミネラル、神経遮断薬、タンパク質、ペプチドリポタンパク質殺腫瘍性化合物、静腫瘍性化合物、毒素およびビタミン類(例えば、ビタミンAビタミンEビタミンBビタミンCビタミンD、またはそれらの誘導体)が含まれ、ただし、それらに限定されない。上記の一部または全部の選択された断片、部分、誘導体、または類似体の使用も想定されている。

0242

血液の凝固および凝固関連活性を測定するための数種類の医療機器および検査方法が存在する。本発明の創傷または組織治癒剤組成物の形成に必要な活性化因子すなわちトロンビン、血小板濃厚液および血漿の最適な調合の決定を補助するために、これらの機器および方法を使用することができる。血液の凝血および凝固評価に関する優れた技法として、Cooper et al.のU.S. Pat. Nos. 4,599,219、Jackson et al.の4,752,449、およびSmithの5,174,961に記載されたプランジャー法があり、それらすべてが全体として参照により本明細書に組み込まれる。

0243

本発明の血漿濃縮物、PRP、組成物は、リン酸三カルシウム(TCP)、ヒアルロン酸(HA)、キトサン、クリーム、クリームマスク、細胞抽出物、脂肪細胞、ラブリシン、cd-ゼラチンおよびボツリヌス毒素またはそのいずれかと混合できる。
一実施形態において、本発明の血漿濃縮物またはPRP組成物は、リン酸三カルシウム(TCP)、ヒアルロン酸(HA)、キトサン、クリーム、クリームマスク、細胞抽出物、脂肪細胞、ラブリシン、cd-ゼラチンおよびボツリヌス毒素またはそのいずれかと混合できる。

0244

一実施形態において、血漿濃縮物またはPRP組成物、好ましくは本発明の血漿濃縮物またはPRP組成物は、リン酸三カルシウム(TCP)、ヒアルロン酸(HA)、キトサン、クリーム、クリームマスク、細胞抽出物、脂肪細胞、ラブリシン、cd-ゼラチンおよびボツリヌス毒素またはそのいずれかと混合できる。

0245

一実施形態において、血漿濃縮物またはPRP組成物、好ましくは本発明の血漿濃縮物またはPRP組成物は、トロンビン、好ましくは本発明のトロンビン血清と混合でき、さらに、リン酸三カルシウム(TCP)、ヒアルロン酸(HA)、キトサン、クリーム、クリームマスク、細胞抽出物、脂肪細胞、ラブリシン、cd-ゼラチンおよびボツリヌス毒素またはそのいずれかと混合できる。

0246

一実施形態において、血漿濃縮物またはPRP組成物、好ましくは本発明の血漿濃縮物またはPRP組成物は、トロンビン、好ましくは本発明のトロンビン血清と混合でき、さらに、細胞抽出物およびリン酸三カルシウム(TCP)、ヒアルロン酸(HA)、キトサン、クリーム、クリームマスク、他の細胞抽出物、脂肪細胞、ラブリシン、cd-ゼラチンおよびボツリヌス毒素またはそのいずれかと混合できる。
凝固および凝固関連活性を測定するためにプランジャー法を採用した自動装置は一般に、 一以上のプランジャーセンサーカートリッジおよびカートリッジを挿入するマイクロプロセッサ制御装置を含む。この装置はカートリッジおよびその中の血液検体に作用し、凝固関連事象を誘導し、検出する。カートリッジは複数の検査セルを含み、各セル管状部材を特徴とし、プランジャー組立品収納され、分析検査が実施される上部の反応区画および一以上の試薬を含む試薬区画がある。例えば、活性化凝固時間(ACT)検査では、試薬として血液凝固を活性化する活性化試薬を含む。試薬区画の底は栓部材で密封される。検査が始まると、試薬区画の内容物が反応区画に押し出され、普通は人血またはその成分である液体検体と混合される。装置の一部である作動装置がプランジャー組立品を上下に動かし、プランジャー組立品に反応区画内の液体プール中を往復させる。プランジャー組立品は重力により下降し、反応区画中の液体の粘性などの特性による抵抗を受ける。凝固関連活性の開始または発生の結果として、あらかじめ決められた様式で、検体の特性が変化すると、プランジャー組立品がその中を下降する速度が変化する。下降速度に十分な変化が起きると、凝固関連活性が検出され、装置により掲示される。

0247

本明細書に記述する創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物、分離した細胞組成物、細胞製剤または細胞抽出物は、血漿濃縮物(PRP)と組み合わせることができる。
さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は角化細胞の抽出物である。

0248

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は角化細胞の自己抽出物である。

0249

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は筋前駆細胞または筋衛星細胞などの骨格筋細胞の抽出物である。

0250

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は線維芽細胞の抽出物である。

0251

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は脂肪細胞、脂肪前駆細胞、内皮前駆細胞、間葉系幹細胞の抽出物である。

0252

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は軟骨細胞の抽出物である。

0253

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は臍帯幹細胞などの幹細胞の抽出物である。

0254

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は腱細胞の抽出物である。

0255

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は骨膜細胞または歯肉細胞の抽出物である。

0256

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は角膜細胞の抽出物である。

0257

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は骨髄細胞の抽出物である。

0258

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は骨芽細胞の抽出物である。

0259

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物はシュワン細胞の抽出物である。

0260

さらに別の実施形態において、本発明は創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物または細胞製剤を調製するための工程を提供し、その工程において細胞抽出物は膵島細胞の抽出物である。

0261

さらに別の実施形態において、本発明の分離された血小板濃厚液組成物、創傷または組織治癒剤組成物、トロンビン濃縮血漿、細胞抽出物、創傷または組織治癒組成物、止血剤、細胞組成物および細胞製剤またはそのいずれかは自己由来である。

0262

さらなる局面において、本発明は本発明に従う組織再生に適合されたキットを提供し、そのキットはさらに、グルコン酸カルシウム、アルブミン、キトサン、クリーム、ラブリシン、TCP、ETOH、CaCl2またはそのいずれかを含むそれぞれ別のバイアル、およびシリンジホルダー締め具ならびに二重の出口が付いたティップアプリケーターを含む。本発明に従う自己トロンビン血清の用途には、創傷治癒剤またはPRP製剤を調製するために、ETOH、CaCl2などの添加剤が必要ないという利点がある。

0263

別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程のd) 段階またはe) 段階で提供される細胞抽出物は以下の段階を含む工程により得られる。
(A)本発明に従う血小板濃厚液に含まれる前記の細胞を提供する。
(B)任意選択により細胞を培養する。
(C)(B)段階で得た培養細胞を、本発明に従う血小板濃厚液に再懸濁する。

0264

さらなる実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において (A) 段階での細胞増殖は、本発明に従う血小板濃厚液中で実行され、その血小板の最終濃度は培地の体積の約5%から約40%の間とする。

0265

さらなる実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において (B) 段階は、例えばシャーレまたは培養フラスコなどの細胞培養面上に細胞を播種するための一以上の段階を含む。

0266

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程は細胞培養段階 (B) の後に一以上の細胞採取段階を含む。

0267

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において細胞培養段階 (B) は37℃で実行される。

0268

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において細胞培養段階 (B) は、酸素または空気および二酸化炭素を含む気流の下で実行され、通常、気流は酸素または空気95%および二酸化炭素5%を含む。

0269

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において細胞培養段階 (B) は約3週間から4週間続く。

0270

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程の細胞培養段階 (B) において、インキュベーション中に細胞培地を典型的には約3日間ごとに、定期的に交換する。

0271

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において細胞培養段階 (B) は、細胞を典型的には約633 nmの可視光線に約10分間曝露する一以上の段階を含む。別の局面において、可視光線への曝露段階は、細胞のインキュベーション中、週に一度の頻度で繰り返される。

0272

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において細胞組成物は角化細胞または線維芽細胞の組成物であり、細胞培養段階 (B) は、細胞を典型的には約633 nmの可視光線に約10分間曝露する一以上の段階を含む。別の局面において、可視光線への曝露段階は、細胞のインキュベーション中、週に一度の頻度で繰り返される。

0273

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において細胞培養段階 (B) は、本発明に従う希釈された血小板濃厚液を加える一以上の段階を含み、その血小板の最終濃度は培地の体積の約5%から約40%の間とする。

0274

さらに別の実施形態において、本発明は、本発明に従う細胞組成物を調製するための工程を提供し、その工程において細胞組成物は角化細胞または線維芽細胞の組成物であり、細胞培養段階 (B) は、本発明に従う希釈された血小板濃厚液を加える一以上の段階を含み、その血小板の最終濃度は培地の体積の約5%から約40%の間とする。
別の実施形態において、本発明は本発明に従う工程から得られる、分離された細胞組成物を提供する。

0275

別の実施形態において、本発明は分離された細胞組成物を提供し、分離された細胞組成物は脂肪細胞組成物などの脂肪組織細胞の組成物である。

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