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課題

記憶力論理思考力、注意集中力、及び企画力を改善する組成物の提供。

解決手段

少なくとも900mgのスペアミント(Mentha spicata)の抽出物を含有し、主要薬効成分が少なくとも8重量%のロスマリン酸及び植物ポリフェノール類である。

概要

背景

認知的健康及び認知機能を向上させることができる製品に対する強い要求があり、好ましくない経済的圧力にもかかわらず、近年これら製品の市場成長を続けている。この成長の一部は、特にアジア及び米国に見られる高齢者層の増加に起因するものである。全世界での認知健康成分の売上は約455百万ドルである。フロストアンド・サリバン(Frost and Sullivan)社の予測によると、2016年から2019年のこの分野での年間成長率は12%である。

現在の主要な認知健康成分としては、ホスファチジルセリン(PS)、CoQ10、オメガ−3(海産物油/藻油)、シチコリンイチョウ朝鮮人参等が挙げられる。これら主要な認知健康成分の中でも、ホスファチジルセリンはFDAにより適格と認められた唯一の成分である。この主張を支持する科学的証拠が増加するにつれて、この成分の売上は二桁の成長を謳している。欧州では2010年に、DHA及びEPAが脳の機能、心臓の健康、及び視覚についての健康に関する主張に対してEFSAから積極的な意見が得られた。シチコリンは、神経変性を防止し、記憶を向上させる成分として宣伝されている。

ロスマリン酸(RA)は、スペアミントに含まれる主要成分の1つであり、スペアミントの抗酸化能力に重要な貢献をしている(Fletcher et al. Heat stress reduces the accumulation of rosmarinic acid and the total antioxidant capacity in spearmint (Mentha spicataL)(熱応力による、ロスマリン酸の蓄積及びスペアミントの総抗酸化能力
の低下). Journal of the Science of Food and Agriculture 85: 2429-2436, 2005)。天然由来フェノール性化合物RAは、コーヒー酸と3,4−ジヒドロキシフェニル乳酸エステルである。その構造は、2つのフェノール環と、その間にあるカルボニル基不飽和二重結合、及びカルボン酸からなる。RAは、抗炎症特性、抗変異原性特性、抗菌特性、抗鬱特性、HIV−1阻害特性、抗酸化特性、及び抗ウイルス特性等、いくつかの生物活性を示す。これらの特性により、RAは医薬産業及び化粧品産業にとって魅力的な成分となっている。RAは、欧州では地域によっては非ステロイド系抗炎症薬物として用いられてきた(Ritschel et al. Percutaneous absorption of rosmarinicacid in the rat(ラットにおけるロスマリン酸の経皮吸収). Methodsand Findings in Experimental
and Clinical Pharmacology 11: 345-352, 1989)。食品工業ではもっぱら香味料及び保存料として用いられるため、RAは日常的に摂取しても安全な成分とみなされている(Alkam et al. Anatural scavenger of peroxynitrites, rosmarinic acid, protects against impairment of memory induced by Aβ25-35(ペルオキシ亜硝酸塩の天然スカベンジャーであるロスマリン酸はAβ25−35により誘発される記憶障害に対する保護作用を有する). Behavioural Brain Research 180: 139-145, 2007)。

RAの非特異的な保護特性の証拠が脳内で見出されている。成熟したマウスにRAを投与すると脳内の活性酸素分解酵素(SOD)及びカタラーゼCAT)の活性が高まり、マロンジアルデヒド(MDA)が低下したが、これにより脳の抗酸化活性が向上することが示された(Shou et al. Rosmarinic acid attenuates D-galactoseinduced behavior impairment in mice and its mechanism(マウスにおけるD−ガラクトースに誘発された
行動障害のロスマリン酸による減衰とその機構). 2010, p. 1723-1726)。これらのデータは、抗酸化剤としてのRAの非特異的な保護特性を示すものであるが、これまでのデータでは脳の特定の領域又は特定の臨床成績に影響を及ぼすRAの能力は示されていない。

生体内では、3つの研究によりRAの投与が評価された。これらの研究では、特定の認知疾患の状態を表すのに用いられる頭蓋損傷モデル又はストレスモデルにRAを経口投与又は腹腔内(IP)投与した(Alkam et al. Anatural scavenger of peroxynitrites, rosmarinic acid, protects against impairment of memory induced by Aβ25-35(ペルオキシ亜硝酸塩の天然のスカベンジャーであるロスマリン酸はAβ25−35により誘発される記憶障害に対する保護作用を有する). Behavioural Brain Research 180: 139-145, 2007.; Park et al. Subchronic administration of rosmarinic acid, a natural prolyloligopeptidase inhibitor, enhances cognitive performances(天然のプロリル
オリゴペプチダーゼ阻害剤であるロスマリン酸の亜慢性期投与による認知性能の向上). Fitoterapia 81:644-648, 2010; Zhou et al. Rosmarinic acid attenuates D-galactoseinduced behavior impairment in mice and its mechanism(マウスにおけるD−ガラ
トースに誘発された行動障害のロスマリン酸による減衰とその機構). Intl Conf BMEI4:1723-1726, 2010)。これらのモデルにおいてRAが有益であることが示されたが、これらのモデルは通常の老化による認知変化の評価モデルとしてはその正当性が認められていない。また、作用機構が、抗酸化効果に特定的なものなのか、非特定的なものなのか分かっていない。現在のところ、RAの補給のみあるいはスペアミント抽出物を用いて評価したヒトに関する研究は公表されていない。

学習及び記憶は、主に2つのカテゴリー宣言的なものと手続き的なものに分けることができる。宣言学習及び記憶には、時間記憶、空間記憶、及び連想記憶という要素が関与する。この宣言学習及び記憶は、注意力注意喚起を要する意識要素を含む学習及び記憶に関する。ヒトの宣言学習及び記憶は、個別の出来事、場所、人、及び事実の獲得、認識、及び記憶に関する。手続き学習及び記憶は、宣言記憶に関わる仕事が日常的または習慣的なものとなると形成され得るものであり、進行中の動物実験ではレバー押しにより測定された。手続き学習及び記憶は、意識要素を含まない学習及び記憶に関し、ヒトの場合は自転車に乗る等の習慣または技術である。宣言記憶に関わる仕事は海馬で開始されると考えられており、手続き記憶に関わる仕事は主に脳の尾状核領域に結びつけられている。

記憶障害は、健康な高齢の個体に起こる可能性があり、通常の老化の結果とみなされている。Galloらでは、高齢の対象者(50超)の約20%に自己申告の記憶障害が発生
すると報告されている(Gallo JJ, Morales KH, Bogner HR, RauePG, Zee J, Bruce ML,
ReynoldsCF. Long term effect of depression care management on mortality in older adults: follow-up of cluster randomized clinical trial in primary care(高齢
者の死亡率に及ぼす鬱病ケア管理の長期効果:一次医療における無作為臨床試験群の追跡調査). BMJ 2013;346:f2570)。興味深いことに、17の一般診療機関において65歳以上の2,934人の患者について行った横断的調査では、促されるとこれら患者の23%が記憶障害を自己申告した。しかしながら、記憶障害について医師相談したのは(23%のうち)18%のみであった(Waldorff FB, Rishoi S, Waldemar G. If you don't ask (about memory), they probably won't tell((記憶について)ねなければ、患者は話さない). J Fam Pract2008; 57(1):41-4.)。認知力の低下は、一般に老化の自然な結果として受け入れられているが、生活の質を著しく低下させるものである(Grossi D, Postiglione A, Schettini B, Trojano L, Barbarulo AM, Guigliano V, Ambron E, Aiello
A. Autobiographical recall training in elderly adults with subjective memory complaint: a pilot study(自覚的記憶障害を有する高齢者の自伝的回想訓練予備実験). Percept Mot Skills 2007;104(2):621-8)。540万人のアメリカ人高齢者が認知症を伴わない認知障害を有しており、このうち年間で約12%が認知症を発症している(PlassmanBL, Langa KM, Fisher GG, Heeringa SG, Weir DR, Ofstedal MB, Burke JR, HurdMD, Potter GG, Rodgers WL, Steffens DC, Mcardle JJ, Willis RJ, Wallace RB. Prevalence of cognitive impairment without dementia in the United States(米国における認知症を伴わない認知障害の有病率). Ann Intern Med 2008;148(6):427-34)。認知症
は多くの治療法利用可能であるが、この大きな健康問題は、老化に関連する認知機能を向上、維持、またはその低下を抑制するための方法を探索する必要性を強調するものである。

伝統的な医薬品は、多くの軽度の慢性疾患治療するのに長年用いられてきた植物系治療薬を含む。また、最近では以下の植物系治療薬については、健康な協力者の認知機能を高める可能性について臨床試験が行われている:イチョウ(Ginkgo biloba)(Wesnes KA, Ward T, Mcginty A, Petrini O. The memory enhancing effects of a Ginkgo biloba/Panax ginseng combination in healthy middle-aged volunteers(健康な中年協力
者におけるイチョウ/オタネニンジンの組み合わせの記憶向上効果). Psychopharmacology (Berl) 2000;152(4):353-61; Snitz BE, O'mearaES, Carlson MC, Arnold AM, Ives DG, Rapp SR, Saxton J, Lopez OL, Dunn LO, Sink KM, Dekosky ST. Ginkgo bilobafor preventing cognitive decline in older adults: a randomized trial(高齢者の認知能
力低下を防止するためのイチョウ:無作為臨床試験). JAMA 2009;302(24):2663-70)、
ニンジン(Wesnes 2008; ReayJL, KennedyDO, Scholey AB. Single doses of Panax ginseng (G115) reduce blood glucose levels and improve cognitive performance during
sustained mental activity(維持された精神活動中、オタネニンジン(G115)の単回投与が血中グルコース濃度を低下させ、認知能力を向上させる). J Psychopharmacol 2005;19(4):357-65; Kennedy DO, Haskell CF, Robertson B, Reay J, Brewster-MaundC, Luedemann J, Maggini S, Ruf M, Zangara A, Scholey AB. Improved cognitive performance and mental fatigue following a multi-vitamin and mineral supplement with added guarana(Paullinia cupana)(ガナラを添加したマルチビタミンミネラルサプリメントの投与による、認知能力及び心的疲労の改善). Appetite 2008;50(2-3):506-13)、及びガラナ(Kennedy 2004; Haskell 2007)。13の無作為対照臨床試験の最近のメタ分析から、植物薬は、プラセボに比べて小さいが一貫した効果があること、また認知症を有する対象者の認知機能の向上において薬剤介入と同様に有効であることが示唆された(May BH, Lit M, Xue CC, Yang AW, Zhang AL, Owens MD, Head R, Cobiac L, LiCG, Hugel H, StoryDF. Herbal medicine for dementia: a systematic review(認知症のための植物療法:体系的再考察). PhytotherRes 2009;23(4):447-59)。さらに、いくつかの臨床試験
が行われたが、以下の植物を含むシソ科植物ミント)の摂取が健康な協力者の認知機能を促進し得ることが示唆された:レモンバーム(Kennedy DO, Scholey AB, TildesleyNT
, Perry EK, WesnesKA. Modulation of mood and cognitive performance following acute administration of Melissa officinalis (lemon balm)(レモンバームの急性投与後
心的状態及び認知能力の調節). Pharmacol BiochemBehav 2002;72(4):953-64)、ラベンダー(Moss M, Cook J, Wesnes K, Duckett P. Aromas of rosemary and lavender essential oils differentially affect cognition and mood in healthy adults(ローズマリー精油及びラベンダー精油芳香が健康な成人の認知能力及び心的状態に及ぼす異なる効果). Int J Neurosci2003;113(1):15-38)、セージ(Tildesley NT, Kennedy DO, Perry EK, Ballard CG, SavelevS, Wesnes KA, Scholey AB. Salvia lavandulaefolia (Spanish sage) enhances memory in healthy young volunteers(スパニッシュセージが健康
な若い協力者の記憶を向上させる). Pharmacol BiochemBehav 2003;75(3):669-74; TildesleyNT, Kennedy DO, Perry EK, Ballard CG, Wesnes KA, Scholey AB. Positive modulation of mood and cognitive performance following administration of acute doses of Salvia lavandulaefolia essential oil to healthy young volunteers(若い健康な
協力者へのスパニッシュセージ精油の急性投与による心的状態及び認知能力の積極的な調節). Physiol Behav2005;83(5):699-709; Scholey AB, TildesleyNT, Ballard CG, Wesnes KA, TaskerA, Perry EK, Kennedy DO. An extract of Salvia (sage) with anticholinesteraseproperties improves memory and attention in healthy older volunteers(
抗コリンエステラーゼ特性を有するサルビア抽出物による健康な高齢の協力者における記憶及び注意力の向上). Psychopharmacology (Berl) 2008;198(1):127-39)、及びローズマリー(Pengelly A, Snow J, Mills SY, Scholey A, Wesnes K, Butler LR. Short-term
study on the effects of rosemary on cognitive function in an elderly population(高齢者の認知機能に及ぼすローズマリーの効果に関する短期間の研究). J Med Food 2012;15(1):10-7)。シソ科植物の精油に含まれる化合物(例えばメントン、ピペリトンオキシドカンファーリナロオールポリフェノール等)は、報告されているこれら植物抽出物広範囲にわたる生物活性に関与していると思われる(Mimica-Dukic N, BozinB, Sokovic M, Mihajlovic B, Matavulj M. Antimicrobial and antioxidant activities of three Mentha species essential oils(3種のハッカ属種の精油の抗菌活性及び抗酸化
活性). Planta Med 2003;69(5):413-9; HussainAI, Anwar F, Nigam PS, AshrafM, GilaniAH. Seasonal variation in content, chemical composition and antimicrobial and cytotoxicactivities of essential oils from four Mentha species(4種のハッカ属種の精油の含有量化学組成抗菌活及びと細胞毒活性の季節による変動). J Sci Food
Agric 2010;90(11):1827-36)。しかしながら、スペアミントの認知機能に及ぼす影響を調べた無作為対照臨床試験は、具体的には、スペアミント風味チューインガムが健康な協力者の記憶を向上させることを示唆したいくつかの研究に限定されるが、その証拠は矛盾している(Baker JR, BezanceJB, ZellabyE, Aggleton JP. Chewing gum can produce
context-dependent effects upon memory(チューインガムは記憶に及ぼす文脈依存効果を生じる可能性がある). Appetite 2004;43(2):207-10; Tucha O, Mecklinger L, Maier
K, Hammerl M, Lange KW. Chewing gum differentially affects aspects of attention
in healthy subjects(チューインガムは健常者の注意力に特異的に影響を及ぼす). Appetite 2004;42(3):327-9; Miles C, Johnson AJ. Chewing gum and context-dependent memory effects: a reexamination(チューインガムと文脈依存記憶効果再調査). Appetite 2007;48(2):154-8; Johnson AJ, Miles C. Chewing gum and context-dependent memory: the independent roles of chewing gum and mint flavour(チューインガムと文脈依存記憶:チューインガムとミント風味料の独立した役割). Br J Psychol 2008;99(Pt 2):293-306)。

進行中の予備実験で提案されたスペアミント抽出物の有効性研究を行って、老化を加速させたSAMP8マウスモデルにおける学習及び記憶の向上についてその可能性を評価した(2013年8月8日に提出された米国特許出願第13/962,609号、参照により本明細書に組み込まれる)。SAMP8マウスにスペアミント抽出物又は溶媒対照を投
与した。加えて、SAMP8の50%戻し交配系にもこの溶媒を投与して、対照として用いた。90日間治療を行った後、マウスに対してT迷路での脚へのショック回避、物体認識、レバー押しを含む3種の行動試験を行った。スペアミント抽出物により、T迷路試験における獲得(16mg(薬効成分)/kg(体重)及び32mg(薬効成分)/kg(体重)の両方で)及び保持(すべての投与量で)が向上した。また、ロスマリン酸を含むスペアミントにより、16mg(薬効成分)/kg(体重)及び32mg(薬効成分)/kg(体重)で物体認識が向上した。16mg(薬効成分)/kg(体重)及び32mg(薬効成分)/kg(体重)のマウスの投与量は、ヒト当量投与量では91〜180mgのロスマリン酸、またはこの薬効成分を約15%含むスペアミント抽出物の600〜1200mgに相当する。これらの結果から、スペアミント抽出物が、加齢に伴って生じるSAMP8マウスの学習及び記憶障害に有益な効果があることが判明した。

進行中のヒトの臨床予備実験に用いるため、ヴァンタ・バイオサイエンシーズ社(Vanta Biosciences)(インドチェンマイ)でOECDガイドライン及びFDARedbook 2000
ガイドラインにしたがってスペアミント抽出物(ロスマリン酸を15.4%[w/w]含むスペアミント抽出物)の安全性について研究が行われた。行われた研究としては、エイムズの細菌を用いる復帰突然変異試験、染色体異常誘発試験、及び14日及び90日の強制経口投与による毒性試験が含まれる。遺伝毒性試験の結果から、エイムズの細菌を用いる復帰突然変異試験で測定された濃度が5000μg/プレートまではスペアミント抽出物は変異原性作用欠如であることが示された。また、このスペアミント抽出物は、5000μg/mlまでの投与量では、染色体異常誘発の可能性を示さない(非染色体異常誘発性である)ことが示された。

このスペアミント抽出物をロスマリン酸の投与量600mg/kg(体重)/日としてオスメススプラングドーリー(Sprague Dawley)ラットに14日間、毎日経口投与したところ、耐容性は良好であった。試験品によって誘発された悪影響は検出されなかった。この試験条件でのこの試験品の「無毒性量(NOAEL)」は、スペアミント抽出物が3
896.1mg/kg(体重)/日であった。ロスマリン酸の投与量を最大1948mg/kg(体重)/日としてスペアミント抽出物をオス及びメスのスプラング−ドーリー・ラットに経口投与により90日間投与する90日間の追跡試験を行ったところ、耐容性は良好であった。この試験条件及び用いた投与量での試験品の「無毒性量(NOAEL)」は、
ロスマリン酸が300mg/kg(体重)/日(スペアミント抽出物1948.2mg/kg(体重)/日に相当)であることがわかった。安全係数100を用いると、この投与量はスペアミント抽出物のヒト等価投与量19.48mg/kg(体重)/日、又はヒトの70kgに対してスペアミント抽出物の投与量1364mgに相当する。これは、現在行われている研究で提案されている投与量よりも多い。

現在、スペアミントは飲料及び菓子添加物として広く用いられており、米国では天然の香味料/風味料や精油、天然の抽出物として一般に安全と認められている(FDA2012a.一般に安全と認められる物質:精油、含油樹脂(溶媒を含まない)、及び天然の抽出物(蒸留物を含む)。12CRF182.20; FDA 2012b.一般に安全と認められる物質:スパイス及び
その他の天然の香味料及び風味料。12CRF182.10)。しかしながら、風味料又は香味料と
して通常摂取されるよりも多い投与量でヒトが摂取した場合のスペアミントの安全性及び耐容性は評価されていない。よって、この予備実験の目的は、スペアミント抽出物を900mg摂取した場合の安全性及び耐容性を評価すること、及び自己申告の記憶障害の健康なの認知機能に及ぼす影響を評価することである。

概要

記憶力論理思考力、注意集中力、及び企画力を改善する組成物の提供。少なくとも900mgのスペアミント(Mentha spicata)の抽出物を含有し、主要薬効成分が少なくとも8重量%のロスマリン酸及び植物ポリフェノール類である。なし

目的

よって、この予備実験の目的は、スペアミント抽出物を900mg摂取した場合の安全性及び耐容性を評価すること、及び自己申告の記憶障害の健康な男女の認知機能に及ぼす影響を評価することである

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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この技術が所属する分野

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請求項1

通常の老化による認知変化を受けている哺乳類の認知的健康又は認知機能を向上、改善、又は維持するための経口投与組成物であって、少なくとも900mgのスペアミント(Mentha spicata)の抽出物を含有し、主要薬効成分が少なくとも8重量%のロスマリン酸及び植物ポリフェノール類である、組成物

請求項2

該哺乳類が、ヒト及びペット動物からなるリストから選択される、請求項1に記載の組成物。

請求項3

認知的健康及び/又は認知機能が記憶力論理思考力、注意集中力、及び企画力を指す、請求項1に記載の組成物。

請求項4

失読症失行症注意欠陥多動性障害注意欠陥障害自閉症アルツハイマー病パーキンソン病、脳卒中、又は他の実行機能障害等の認知障害を予防又は治療するための、請求項1に記載の組成物。

請求項5

通常の老化過程に関連した認知障害又は認知欠陥を予防又は治療するための、請求項1に記載の組成物。

請求項6

通常の老化による認知変化と関連した哺乳類の認知的健康又は認知機能の低下を治療又は防止するための経口投与組成物であって、少なくとも900mgのスペアミント(Mentha spicata)の抽出物を含有し、主要薬効成分が少なくとも8重量%のロスマリン酸及び植物ポリフェノール類である、組成物。

請求項7

該抽出物がヒト対象者投与されて、回転及び/又は多角形を用いた注意/集中力を評価するためのコンピュータ認知評価ツールからなる評価により測定された該ヒト対象者の認知機能が改善を示す、請求項1に記載の組成物。

請求項8

該抽出物がヒト対象者に少なくとも30日間毎日投与されて、認知力アンケートへの主観的な回答、数唱及び/又は対連合を用いた記憶力を評価するためのコンピュータ認知評価ツール、ダブルトラブル及び/又は仲間外れを用いた論理思考力を評価するためのコンピュータ認知評価、回転及び/又は多角形を用いた注意/集中力を評価するためのコンピュータ認知評価ツール、及び空間探索及び/又は空間スライドを用いた企画力を評価するためのコンピュータ認知評価ツールからなる群より選択される少なくとも1種の評価により測定された該ヒト対象者の認知機能が改善を示す、請求項1に記載の組成物。

技術分野

0001

本願は、2014年1月30日に提出した継続出願中の米国特許出願第61/933,583号の優先権を主張するものであり、参照によりその全内容が本明細書に組み込まれる。

0002

本発明は、一般に、認知的な健康及び機能を高め、向上させ、あるいは維持する植物抽出物に関し、より具体的には、記憶力論理思考力、注意集中力企画力、及びこれらに関連する行動を向上させるための、ロスマリン酸を含有するスペアミント(Mentha spicata L.)抽出物投与に関する。

背景技術

0003

認知的健康及び認知機能を向上させることができる製品に対する強い要求があり、好ましくない経済的圧力にもかかわらず、近年これら製品の市場成長を続けている。この成長の一部は、特にアジア及び米国に見られる高齢者層の増加に起因するものである。全世界での認知健康成分の売上は約455百万ドルである。フロストアンド・サリバン(Frost and Sullivan)社の予測によると、2016年から2019年のこの分野での年間成長率は12%である。

0004

現在の主要な認知健康成分としては、ホスファチジルセリン(PS)、CoQ10、オメガ−3(海産物油/藻油)、シチコリンイチョウ朝鮮人参等が挙げられる。これら主要な認知健康成分の中でも、ホスファチジルセリンはFDAにより適格と認められた唯一の成分である。この主張を支持する科学的証拠が増加するにつれて、この成分の売上は二桁の成長を謳している。欧州では2010年に、DHA及びEPAが脳の機能、心臓の健康、及び視覚についての健康に関する主張に対してEFSAから積極的な意見が得られた。シチコリンは、神経変性を防止し、記憶を向上させる成分として宣伝されている。

0005

ロスマリン酸(RA)は、スペアミントに含まれる主要成分の1つであり、スペアミントの抗酸化能力に重要な貢献をしている(Fletcher et al. Heat stress reduces the accumulation of rosmarinic acid and the total antioxidant capacity in spearmint (Mentha spicataL)(熱応力による、ロスマリン酸の蓄積及びスペアミントの総抗酸化能力
の低下). Journal of the Science of Food and Agriculture 85: 2429-2436, 2005)。天然由来フェノール性化合物RAは、コーヒー酸と3,4−ジヒドロキシフェニル乳酸エステルである。その構造は、2つのフェノール環と、その間にあるカルボニル基不飽和二重結合、及びカルボン酸からなる。RAは、抗炎症特性、抗変異原性特性、抗菌特性、抗鬱特性、HIV−1阻害特性、抗酸化特性、及び抗ウイルス特性等、いくつかの生物活性を示す。これらの特性により、RAは医薬産業及び化粧品産業にとって魅力的な成分となっている。RAは、欧州では地域によっては非ステロイド系抗炎症薬物として用いられてきた(Ritschel et al. Percutaneous absorption of rosmarinicacid in the rat(ラットにおけるロスマリン酸の経皮吸収). Methodsand Findings in Experimental
and Clinical Pharmacology 11: 345-352, 1989)。食品工業ではもっぱら香味料及び保存料として用いられるため、RAは日常的に摂取しても安全な成分とみなされている(Alkam et al. Anatural scavenger of peroxynitrites, rosmarinic acid, protects against impairment of memory induced by Aβ25-35(ペルオキシ亜硝酸塩の天然スカベンジャーであるロスマリン酸はAβ25−35により誘発される記憶障害に対する保護作用を有する). Behavioural Brain Research 180: 139-145, 2007)。

0006

RAの非特異的な保護特性の証拠が脳内で見出されている。成熟したマウスにRAを投与すると脳内の活性酸素分解酵素(SOD)及びカタラーゼCAT)の活性が高まり、マロンジアルデヒド(MDA)が低下したが、これにより脳の抗酸化活性が向上することが示された(Shou et al. Rosmarinic acid attenuates D-galactoseinduced behavior impairment in mice and its mechanism(マウスにおけるD−ガラクトースに誘発された
行動障害のロスマリン酸による減衰とその機構). 2010, p. 1723-1726)。これらのデータは、抗酸化剤としてのRAの非特異的な保護特性を示すものであるが、これまでのデータでは脳の特定の領域又は特定の臨床成績に影響を及ぼすRAの能力は示されていない。

0007

生体内では、3つの研究によりRAの投与が評価された。これらの研究では、特定の認知疾患の状態を表すのに用いられる頭蓋損傷モデル又はストレスモデルにRAを経口投与又は腹腔内(IP)投与した(Alkam et al. Anatural scavenger of peroxynitrites, rosmarinic acid, protects against impairment of memory induced by Aβ25-35(ペルオキシ亜硝酸塩の天然のスカベンジャーであるロスマリン酸はAβ25−35により誘発される記憶障害に対する保護作用を有する). Behavioural Brain Research 180: 139-145, 2007.; Park et al. Subchronic administration of rosmarinic acid, a natural prolyloligopeptidase inhibitor, enhances cognitive performances(天然のプロリル
オリゴペプチダーゼ阻害剤であるロスマリン酸の亜慢性期投与による認知性能の向上). Fitoterapia 81:644-648, 2010; Zhou et al. Rosmarinic acid attenuates D-galactoseinduced behavior impairment in mice and its mechanism(マウスにおけるD−ガラ
トースに誘発された行動障害のロスマリン酸による減衰とその機構). Intl Conf BMEI4:1723-1726, 2010)。これらのモデルにおいてRAが有益であることが示されたが、これらのモデルは通常の老化による認知変化の評価モデルとしてはその正当性が認められていない。また、作用機構が、抗酸化効果に特定的なものなのか、非特定的なものなのか分かっていない。現在のところ、RAの補給のみあるいはスペアミント抽出物を用いて評価したヒトに関する研究は公表されていない。

0008

学習及び記憶は、主に2つのカテゴリー宣言的なものと手続き的なものに分けることができる。宣言学習及び記憶には、時間記憶、空間記憶、及び連想記憶という要素が関与する。この宣言学習及び記憶は、注意力注意喚起を要する意識要素を含む学習及び記憶に関する。ヒトの宣言学習及び記憶は、個別の出来事、場所、人、及び事実の獲得、認識、及び記憶に関する。手続き学習及び記憶は、宣言記憶に関わる仕事が日常的または習慣的なものとなると形成され得るものであり、進行中の動物実験ではレバー押しにより測定された。手続き学習及び記憶は、意識要素を含まない学習及び記憶に関し、ヒトの場合は自転車に乗る等の習慣または技術である。宣言記憶に関わる仕事は海馬で開始されると考えられており、手続き記憶に関わる仕事は主に脳の尾状核領域に結びつけられている。

0009

記憶障害は、健康な高齢の個体に起こる可能性があり、通常の老化の結果とみなされている。Galloらでは、高齢の対象者(50超)の約20%に自己申告の記憶障害が発生
すると報告されている(Gallo JJ, Morales KH, Bogner HR, RauePG, Zee J, Bruce ML,
ReynoldsCF. Long term effect of depression care management on mortality in older adults: follow-up of cluster randomized clinical trial in primary care(高齢
者の死亡率に及ぼす鬱病ケア管理の長期効果:一次医療における無作為臨床試験群の追跡調査). BMJ 2013;346:f2570)。興味深いことに、17の一般診療機関において65歳以上の2,934人の患者について行った横断的調査では、促されるとこれら患者の23%が記憶障害を自己申告した。しかしながら、記憶障害について医師相談したのは(23%のうち)18%のみであった(Waldorff FB, Rishoi S, Waldemar G. If you don't ask (about memory), they probably won't tell((記憶について)ねなければ、患者は話さない). J Fam Pract2008; 57(1):41-4.)。認知力の低下は、一般に老化の自然な結果として受け入れられているが、生活の質を著しく低下させるものである(Grossi D, Postiglione A, Schettini B, Trojano L, Barbarulo AM, Guigliano V, Ambron E, Aiello
A. Autobiographical recall training in elderly adults with subjective memory complaint: a pilot study(自覚的記憶障害を有する高齢者の自伝的回想訓練予備実験). Percept Mot Skills 2007;104(2):621-8)。540万人のアメリカ人高齢者が認知症を伴わない認知障害を有しており、このうち年間で約12%が認知症を発症している(PlassmanBL, Langa KM, Fisher GG, Heeringa SG, Weir DR, Ofstedal MB, Burke JR, HurdMD, Potter GG, Rodgers WL, Steffens DC, Mcardle JJ, Willis RJ, Wallace RB. Prevalence of cognitive impairment without dementia in the United States(米国における認知症を伴わない認知障害の有病率). Ann Intern Med 2008;148(6):427-34)。認知症
は多くの治療法利用可能であるが、この大きな健康問題は、老化に関連する認知機能を向上、維持、またはその低下を抑制するための方法を探索する必要性を強調するものである。

0010

伝統的な医薬品は、多くの軽度の慢性疾患治療するのに長年用いられてきた植物系治療薬を含む。また、最近では以下の植物系治療薬については、健康な協力者の認知機能を高める可能性について臨床試験が行われている:イチョウ(Ginkgo biloba)(Wesnes KA, Ward T, Mcginty A, Petrini O. The memory enhancing effects of a Ginkgo biloba/Panax ginseng combination in healthy middle-aged volunteers(健康な中年協力
者におけるイチョウ/オタネニンジンの組み合わせの記憶向上効果). Psychopharmacology (Berl) 2000;152(4):353-61; Snitz BE, O'mearaES, Carlson MC, Arnold AM, Ives DG, Rapp SR, Saxton J, Lopez OL, Dunn LO, Sink KM, Dekosky ST. Ginkgo bilobafor preventing cognitive decline in older adults: a randomized trial(高齢者の認知能
力低下を防止するためのイチョウ:無作為臨床試験). JAMA 2009;302(24):2663-70)、
ニンジン(Wesnes 2008; ReayJL, KennedyDO, Scholey AB. Single doses of Panax ginseng (G115) reduce blood glucose levels and improve cognitive performance during
sustained mental activity(維持された精神活動中、オタネニンジン(G115)の単回投与が血中グルコース濃度を低下させ、認知能力を向上させる). J Psychopharmacol 2005;19(4):357-65; Kennedy DO, Haskell CF, Robertson B, Reay J, Brewster-MaundC, Luedemann J, Maggini S, Ruf M, Zangara A, Scholey AB. Improved cognitive performance and mental fatigue following a multi-vitamin and mineral supplement with added guarana(Paullinia cupana)(ガナラを添加したマルチビタミンミネラルサプリメントの投与による、認知能力及び心的疲労の改善). Appetite 2008;50(2-3):506-13)、及びガラナ(Kennedy 2004; Haskell 2007)。13の無作為対照臨床試験の最近のメタ分析から、植物薬は、プラセボに比べて小さいが一貫した効果があること、また認知症を有する対象者の認知機能の向上において薬剤介入と同様に有効であることが示唆された(May BH, Lit M, Xue CC, Yang AW, Zhang AL, Owens MD, Head R, Cobiac L, LiCG, Hugel H, StoryDF. Herbal medicine for dementia: a systematic review(認知症のための植物療法:体系的再考察). PhytotherRes 2009;23(4):447-59)。さらに、いくつかの臨床試験
が行われたが、以下の植物を含むシソ科植物ミント)の摂取が健康な協力者の認知機能を促進し得ることが示唆された:レモンバーム(Kennedy DO, Scholey AB, TildesleyNT
, Perry EK, WesnesKA. Modulation of mood and cognitive performance following acute administration of Melissa officinalis (lemon balm)(レモンバームの急性投与後
心的状態及び認知能力の調節). Pharmacol BiochemBehav 2002;72(4):953-64)、ラベンダー(Moss M, Cook J, Wesnes K, Duckett P. Aromas of rosemary and lavender essential oils differentially affect cognition and mood in healthy adults(ローズマリー精油及びラベンダー精油芳香が健康な成人の認知能力及び心的状態に及ぼす異なる効果). Int J Neurosci2003;113(1):15-38)、セージ(Tildesley NT, Kennedy DO, Perry EK, Ballard CG, SavelevS, Wesnes KA, Scholey AB. Salvia lavandulaefolia (Spanish sage) enhances memory in healthy young volunteers(スパニッシュセージが健康
な若い協力者の記憶を向上させる). Pharmacol BiochemBehav 2003;75(3):669-74; TildesleyNT, Kennedy DO, Perry EK, Ballard CG, Wesnes KA, Scholey AB. Positive modulation of mood and cognitive performance following administration of acute doses of Salvia lavandulaefolia essential oil to healthy young volunteers(若い健康な
協力者へのスパニッシュセージ精油の急性投与による心的状態及び認知能力の積極的な調節). Physiol Behav2005;83(5):699-709; Scholey AB, TildesleyNT, Ballard CG, Wesnes KA, TaskerA, Perry EK, Kennedy DO. An extract of Salvia (sage) with anticholinesteraseproperties improves memory and attention in healthy older volunteers(
抗コリンエステラーゼ特性を有するサルビア抽出物による健康な高齢の協力者における記憶及び注意力の向上). Psychopharmacology (Berl) 2008;198(1):127-39)、及びローズマリー(Pengelly A, Snow J, Mills SY, Scholey A, Wesnes K, Butler LR. Short-term
study on the effects of rosemary on cognitive function in an elderly population(高齢者の認知機能に及ぼすローズマリーの効果に関する短期間の研究). J Med Food 2012;15(1):10-7)。シソ科植物の精油に含まれる化合物(例えばメントン、ピペリトンオキシドカンファーリナロオールポリフェノール等)は、報告されているこれら植物抽出物の広範囲にわたる生物活性に関与していると思われる(Mimica-Dukic N, BozinB, Sokovic M, Mihajlovic B, Matavulj M. Antimicrobial and antioxidant activities of three Mentha species essential oils(3種のハッカ属種の精油の抗菌活性及び抗酸化
活性). Planta Med 2003;69(5):413-9; HussainAI, Anwar F, Nigam PS, AshrafM, GilaniAH. Seasonal variation in content, chemical composition and antimicrobial and cytotoxicactivities of essential oils from four Mentha species(4種のハッカ属種の精油の含有量化学組成抗菌活及びと細胞毒活性の季節による変動). J Sci Food
Agric 2010;90(11):1827-36)。しかしながら、スペアミントの認知機能に及ぼす影響を調べた無作為対照臨床試験は、具体的には、スペアミント風味チューインガムが健康な協力者の記憶を向上させることを示唆したいくつかの研究に限定されるが、その証拠は矛盾している(Baker JR, BezanceJB, ZellabyE, Aggleton JP. Chewing gum can produce
context-dependent effects upon memory(チューインガムは記憶に及ぼす文脈依存効果を生じる可能性がある). Appetite 2004;43(2):207-10; Tucha O, Mecklinger L, Maier
K, Hammerl M, Lange KW. Chewing gum differentially affects aspects of attention
in healthy subjects(チューインガムは健常者の注意力に特異的に影響を及ぼす). Appetite 2004;42(3):327-9; Miles C, Johnson AJ. Chewing gum and context-dependent memory effects: a reexamination(チューインガムと文脈依存記憶効果再調査). Appetite 2007;48(2):154-8; Johnson AJ, Miles C. Chewing gum and context-dependent memory: the independent roles of chewing gum and mint flavour(チューインガムと文脈依存記憶:チューインガムとミント風味料の独立した役割). Br J Psychol 2008;99(Pt 2):293-306)。

0011

進行中の予備実験で提案されたスペアミント抽出物の有効性研究を行って、老化を加速させたSAMP8マウスモデルにおける学習及び記憶の向上についてその可能性を評価した(2013年8月8日に提出された米国特許出願第13/962,609号、参照により本明細書に組み込まれる)。SAMP8マウスにスペアミント抽出物又は溶媒対照を投
与した。加えて、SAMP8の50%戻し交配系にもこの溶媒を投与して、対照として用いた。90日間治療を行った後、マウスに対してT迷路での脚へのショック回避、物体認識、レバー押しを含む3種の行動試験を行った。スペアミント抽出物により、T迷路試験における獲得(16mg(薬効成分)/kg(体重)及び32mg(薬効成分)/kg(体重)の両方で)及び保持(すべての投与量で)が向上した。また、ロスマリン酸を含むスペアミントにより、16mg(薬効成分)/kg(体重)及び32mg(薬効成分)/kg(体重)で物体認識が向上した。16mg(薬効成分)/kg(体重)及び32mg(薬効成分)/kg(体重)のマウスの投与量は、ヒト当量投与量では91〜180mgのロスマリン酸、またはこの薬効成分を約15%含むスペアミント抽出物の600〜1200mgに相当する。これらの結果から、スペアミント抽出物が、加齢に伴って生じるSAMP8マウスの学習及び記憶障害に有益な効果があることが判明した。

0012

進行中のヒトの臨床予備実験に用いるため、ヴァンタ・バイオサイエンシーズ社(Vanta Biosciences)(インドチェンマイ)でOECDガイドライン及びFDARedbook 2000
ガイドラインにしたがってスペアミント抽出物(ロスマリン酸を15.4%[w/w]含むスペアミント抽出物)の安全性について研究が行われた。行われた研究としては、エイムズの細菌を用いる復帰突然変異試験、染色体異常誘発試験、及び14日及び90日の強制経口投与による毒性試験が含まれる。遺伝毒性試験の結果から、エイムズの細菌を用いる復帰突然変異試験で測定された濃度が5000μg/プレートまではスペアミント抽出物は変異原性作用欠如であることが示された。また、このスペアミント抽出物は、5000μg/mlまでの投与量では、染色体異常誘発の可能性を示さない(非染色体異常誘発性である)ことが示された。

0013

このスペアミント抽出物をロスマリン酸の投与量600mg/kg(体重)/日としてオスメススプラングドーリー(Sprague Dawley)ラットに14日間、毎日経口投与したところ、耐容性は良好であった。試験品によって誘発された悪影響は検出されなかった。この試験条件でのこの試験品の「無毒性量(NOAEL)」は、スペアミント抽出物が3
896.1mg/kg(体重)/日であった。ロスマリン酸の投与量を最大1948mg/kg(体重)/日としてスペアミント抽出物をオス及びメスのスプラング−ドーリー・ラットに経口投与により90日間投与する90日間の追跡試験を行ったところ、耐容性は良好であった。この試験条件及び用いた投与量での試験品の「無毒性量(NOAEL)」は、
ロスマリン酸が300mg/kg(体重)/日(スペアミント抽出物1948.2mg/kg(体重)/日に相当)であることがわかった。安全係数100を用いると、この投与量はスペアミント抽出物のヒト等価投与量19.48mg/kg(体重)/日、又はヒトの70kgに対してスペアミント抽出物の投与量1364mgに相当する。これは、現在行われている研究で提案されている投与量よりも多い。

0014

現在、スペアミントは飲料及び菓子添加物として広く用いられており、米国では天然の香味料/風味料や精油、天然の抽出物として一般に安全と認められている(FDA2012a.一般に安全と認められる物質:精油、含油樹脂(溶媒を含まない)、及び天然の抽出物(蒸留物を含む)。12CRF182.20; FDA 2012b.一般に安全と認められる物質:スパイス及び
その他の天然の香味料及び風味料。12CRF182.10)。しかしながら、風味料又は香味料と
して通常摂取されるよりも多い投与量でヒトが摂取した場合のスペアミントの安全性及び耐容性は評価されていない。よって、この予備実験の目的は、スペアミント抽出物を900mg摂取した場合の安全性及び耐容性を評価すること、及び自己申告の記憶障害の健康なの認知機能に及ぼす影響を評価することである。

0015

本発明は、記憶力、論理思考力、注意力/集中力、企画力、及び認知に関連する行動(すなわち、注目、注意喚起、探査動機付け等)を向上させるためにロスマリン酸を含む
植物の抽出物を投与することからなる。ロスマリン酸を含むスペアミント抽出物によって、急性及び慢性の自己申告の記憶障害を有するヒトの記憶力、論理思考力、注意力/集中力、及び企画力が向上することを示す。

0016

酸化による損傷は、老化という過程の顕著な特徴の1つとみなされている。老化に関連した認知障害に存在する神経機能障害は、酸化ストレス由来すると主に考えられている。ミトコンドリア構造的及び機能的損傷の両方が、アルツハイマー病等の認知障害に存在するが、これは、細胞及びミトコンドリアの両方に届く抗酸化剤があれば酸化ストレスに対する最も大きな保護が得られることを示唆している。現在行われている研究は、ロスマリン酸に標準化される、新規独占所有権のある抗酸化剤系成分であるスペアミント抽出物が自己申告の記憶障害を有するヒトを改善するかどうかについて調べるように設計された。

0017

スペアミント抽出物を、15%のロスマリン酸(最低13%)を含むように標準化した。この抽出物を2個の450mgカプセルという形態で、各対象者に1日あたり900mgのスペアミント抽出物(135mgのロスマリン酸)を供給するように投与した。本願で用いるスペアミント抽出物は、ケミン・インダストリーズ社(Kemin Industries, Inc.)(アイオワ州デモイン)から商業的に入手可能であり、FORTRATMDry及びNeumentixTM Phenolic Complex K110-42という商品に含まれる。対象者を、投与前0日目及び投与後2時間及び4時間(急性評価)、及び30日目の投与前及び投与後の2時間及び4時間、臨床試験の最終日(慢性評価)で評価した。包括的な主観的改善に関する質問応答して、対象者は30日後の主観的改善を報告した。3つの可能な群分析のいずれにおいても、個々の、又は複合胃腸耐容性スコアの平均は30日間の間で大きさ差は見られなかった。

0018

認められている記憶力、論理思考力、注意/集中力、及び企画力についての各種試験を用いて対象者を評価した。急性評価では、改良型治療意図の原理による解析群及び治験実施計画書適合した群のいずれの対象者群でも、論理思考力、集中力、及び企画力において大きな改善が見られた(P<0.1)。また、慢性評価では、改良型治療意図の原理による解析群及び治験実施計画書に適合した群のいずれの対象者群でも、記憶力、論理思考力、集中力、及び企画力において大きな改善が示された(P<0.1)。

0019

現在の結果から、スペアミントの抽出物(ロスマリン酸)が、有害効果を生じることなく、ヒトの記憶力、論理思考力、注意/集中力、及び企画力に対して有益な効果を有することが示された。

図面の簡単な説明

0020

図1は、報告されたデータを得るために用いた非盲検臨床試験の概要を示す図である。
図2は、ベースライン及び30日間のスペアミント抽出物の補給の終わりでの認知機能スコアを示すグラフである。

実施例

0021

現在の研究は、スペアミント抽出物(RAを含む)が自己申告の記憶障害を有するヒトの対象者の記憶力、論理思考力、注意/集中力、及び企画力を改善するかどうかを試験するために設計された。有害事象監視し、研究の最後に血液分析結果を得た。

0022

本願は、2014年9月15日に提出された米国特許出願第62/050,523号、2013年8月13日に提出された米国特許出願第13/962,609号、2012年2月7日に提出された米国特許出願第13/367,863号、及び2012年2月2に提出された米国特許出願第13/367,888号の全内容を参照により組み込む。

0023

定義
本願で用いられる以下の用語は、以下に記載の意味を有する。

0024

認知的健康:認知的健康は、脳、組織、及び血液供給総合的な健康、及び各種条件で適切に機能する脳の能力を指す。認知的健康が良好であることは脳が最高の効率で、認知として総称的に知られているすべての心的処理(学習、直感、判断、言語、注意、注意喚起、注目、及び(長期及び短期)記憶を含むが、これらに限定されない)を行うのに不可欠なことである。老化、病気及び/又はその他の認知的損失により認知的健康が低下すると、脳が適切に機能する能力が低下して、認知機能及び性能が大きく低下する。

0025

認知機能:神経系処理または記号処理を含むすべての心的又は知的過程であり、意思疎通知覚、理解、論理思考、記憶、思考、気づき、注目、注意、注意喚起、動機付け、結論づけ、実行機能想像、及び判断能力を含むが、これらに限定されない。動物モデル系では、認知機能は、当該分野で従来から知られている様々な方法で測定されることがあり、例えばモーリス水迷路試験(MWM)、バーンズの円形迷路、高架放射状迷路、T迷路、または動物空間情報を用いるその他の迷路等を含む。当該分野で周知のその他の試験もまた、新規な物体認識、匂いの認識等の認知機能を評価するのに用いられる場合がある。

0026

実行機能:他の認知過程企画作業記憶、注意、問題解決、言語による論理思考、数学的能力、抑制、心的柔軟性、仕事の切り替え、開始、柔軟性、視覚的注意、数学力、新しい環境及び環境変化への適応、及び行動の監視等)を調整、制御、及び管理する認知過程。

0027

学習:知識や記述を得る行為、過程、又は経験。特に、経験や条件づけによる心理的又は行動的修正

0028

記憶:人間の脳に保存された、過去の学習や経験から得た情報の集合。記憶に保存された、経験の心的な像等の情報。過去の経験や学習した情報を思い出す能力であって、学習、保持、回想、及び認識等の発達した心的過程を含み、海馬等の脳のいくつかの異なる領域でニューロン間化学変化の結果から得られる。記憶は以下のものを含む。(1)宣言的学習又は記憶:事実及び知識等、意識的に思い出すことができるものを指す。(2)作業記憶:複数の一時的な情報を、それらを処理することができる脳に積極的に保持することを意味する。(3)参照記憶:近い又は遠い過去の経験から得た情報を指す。(4)認識記憶:過去に遭遇した出来事、物体、又は人を認識する能力である。(5)連想記憶:関連づけされていない物事の関係を学習・記憶する能力である。これらはそれぞれ、即時記憶短期記憶長期記憶を有する。即時記憶は、わずか数秒間しか継続しない。短期記憶は、最小限処理した情報を記憶し、数分間のみ利用可能である。例えば、電話番号を利用するのに十分な時間のみ覚えているというような場合である。短期記憶は、長期記憶に変換される。長期記憶は何年もの間継続するが、情報を繰り返し使用した場合のみ、その情報を保持する神経化学変化が容易になる。

0029

治療有効量:本発明の化合物、その組成物、又はその誘導体を対象者に投与した場合に意図した治療効果を有する量である。完全な治療効果は1回の投与量の投与で必ずしも起こらず、一連の投与量を投与した後にのみ起こる場合がある。よって、治療有効量を1回以上の投与で投与してもよい。対象者に必要な正確な有効量は、例えば対象者の体格健康状態、及び年齢、認知障害の性質や程度、投与に選択した治療法やその組み合わせ、及び投与方式に依存する。熟練者であれば、決められた実験により状況に応じて有効量を容易に決定することができる。一態様では、本明細書に記載のシソ科植物の少なくとも1種
の抽出物、例えばRAを、1日1回以上の頻度で、例えば1日2回、3回、又は4回投与する。

0030

治療又は治療する:対象となる個人、動物、又は細胞の自然経過を変化させようとする試みでの臨床的介入であり、予防のため、又は臨床病理過程で行ってもよい。望ましい効果としては、病気の発症又は再発の防止、症状の緩和、病気の直接的又は間接的な病理結果の縮小、病気の進行速度の低下、病態の改善又は緩和、沈静、予後の改善等が挙げられる。疾患又は対象は、有益な、あるいは所望の結果(臨床結果を含む)を得るための措置を取ることを指す。有益な、あるいは所望の臨床結果とは、認知的健康及び/又は認知機能の向上、改善、又は維持、中程度の認知障害又は年齢に関係する認知障害に関連した1種以上の症状の緩和又は改善、そのような認知障害の遅延又は減速、そのような認知障害の改善、緩和、又は安定化、及びその他の有益な結果(認知機能の改善、又は年齢に関係する認知障害あるいはその危険性を有する対象者の認知機能低下速度の遅延)等が挙げられるが、これらに限定されない。好ましい態様では、これらの用語は、認知障害(失読症失行症注意欠陥多動性障害注意欠陥障害自閉症、アルツハイマー病、パーキンソン病、脳卒中、その他の実行機能障害等)の予防又は治療を含む。

0031

本発明の好ましい態様では、ロスマリン酸の投与量は、9mg/日〜7,000mg/日の範囲であり、限定又は例外なく、この範囲のすべての値(例えば10、10.4、13.2、21.7、33.6、48.9、137.7、433.2、913.2、1,254.6、3,555.3、5,021.3、及び6,990.9mg/日等)を含む。別の言い方をすると、本発明の好ましい態様では、投与量は任意の値「abcd」mg/日を取ることができ、aは0、1、2、3、4、5、6、及び7の数字から選択され、b、c、及びdはそれぞれ独立して0、1、2、3、4、5、6、7、8、及び9の数字から選択され、例外としてa、b、及びcがすべて0の場合はdは9未満であることができない。

0032

これらの範囲が本開示で用いられる場合、その範囲に含まれるすべての値をそれぞれ、長々と記載することを避けるため、その範囲の終点のみを述べる。引用した終点間のいかなる適切な中間値及びその範囲を選択することができる。例えば、0.1〜1.0の範囲と言う場合、すべての中間値(例えば、0.2、0.3、6.3、0.815等)は、すべての中間範囲(例えば、0.2〜0.5、0.54〜0.913等)として含まれる。

0033

実施例1
酸化による損傷が老化過程の特質の1つとみなされている[Harman D (2002) Alzheimer's disease: role of aging in pathogenesis(アルツハイマー病:発症における老化の
役割). Ann N Y Acad Sci. 959, 384-395]。アルツハイマー病気等、老化に関連した病
気に存在する神経機能障害は、大部分は酸化ストレスに由来すると考えられている[Markesbery WR (1997) Oxidative stress hypothesis in Alzheimer's disease(アルツハイマー病における酸化ストレス仮説). Free Radic Biol Med. 23, 134-147; Polidori MC, Griffiths HR, Mariani E, Mecocci P (2007) Hallmarks of protein oxidative damage in neurodegenerative diseases: focus on Alzheimer's disease(神経変性病における蛋白質の酸化による損傷の特質:アルツハイマー病に注目して). Amino Acids. 32, 553-559]。アルツハイマー病にはミトコンドリアの構造及び機能損傷の両方が見られるが、こ
れは細胞及びミトコンドリアの両方に容易に届く抗酸化剤があれば、酸化ストレスに対する最も大きな保護が得られることを示唆している[Skulachev VP, AnisimovVN, Antonenko
YN, BakeevaLE, Chernyak BV, ErichevVP, Filendo OF, Kalinia NI, Kapelko VI, Kolosova NG, Kopin BP, Korshunova GA, LichinitserMR, Obukhova LA, Pasyukova EG, Pisarenko OI, Roginsky VA, Ruuge EK, Senin II, Severina II, Skulachev MV, SpivakIM, Tashlitsky VN, Tkachuk VA, Vyssokikh MY, Yaguzhinsky LS, Zorov DB (2009) An at
tempt to prevent senescence: a mitochondrial approach(老化防止の試み:ミトコン
ドリア法). Biochim Biophys Acta. 1787, 437-461; Suh JH, Shigeno ET, Morrow JD, Cox B, RochaAE, FreiB, Hagen TM (2001) Oxidative stress in the aging rat heart is reversed by dietary supplementation with (R)-(alpha)-lipoic acid(高齢のラッ
トの心臓への酸化ストレスは(R)アルファリポ酸食事で補給することにより好転する).FASEB J. 15, 700-706]。

0034

ロスマリン酸(RA)は、酸化ストレスに対して神経保護作用及び防止作用があることが分かっている[Fadel O, El KiratK, Morandat S (2011) Thenatural antioxidant rosmarinic acid spontaneously penetrates membranes to inhibit lipid peroxidantion in situ(天然の抗酸化剤ロスマリン酸は自発的に細胞膜を透過して、その場で脂質の過酸化を防止する). Biochim BiophysActa 1808, 2973-2980; FallariniS, Miglio G, Paoletti T, Minassi A, Amoruso A, Bardelli C, Brunelleschi S, Lombardi G (2009) Clovamide and rosmarinic acid induce neuroprotective effects in invitromodels of neuronal death(神経細胞死の体外モデルにおいてクロバミド及びロスマリン酸神経保護効果を誘発する). Br J Pharmacol 157, 1072-1084. Protection against oxidative stress and inflammation has been associated with improved memory in diseases of aging(老化という病気において酸化ストレスと炎症からの保護が記憶の改善と関連づけら
れた)[Farr, et al., 2012]]。ロスマリン酸は、モーリスのT迷路での空間作業での記
憶を改善した[Park DH, Park SJ, Kim JM, Jung WY, Ryu JH (2010) Subchronic administration of rosmarinic acid, a natural prolyloligopeptidase inhibitor, enhances cognitive performance(天然のプロリルオリゴペプチダーゼ素材剤であるロスマリン酸を亜急性期に投与すると認知能力が向上する). Fitoterapia 81, 644-648]。

0035

記憶は、大きく宣言的記憶(すなわち顕在記憶)及び手続き的記憶(すなわち潜在記憶)という2つのカテゴリーに分類される。宣言的記憶はさらに、意味記憶(事実又は意味)及びエピソード記憶(特定の経験)に分かれる。意味記憶は、一般にエピソード記憶から派生する。宣言的記憶は、海馬によりコード化されると考えられているが、手続き的記憶は、線条体内の構造である尾状核によりコード化されると考えられている。手続き的すなわち潜在記憶は、反応と報酬の関連づけを学習した結果である。手続き的記憶は、それらが定着するあるいは習慣になるまで宣言的記憶として始まることが多い。

0036

材料及び方法
対象者
治療の開始時、実験の対象者は、自己申告の記憶障害を有する50歳から70歳の男女11人であった。適格参加者は、女性の73%、男性の27%であり、平均年齢が58.7歳、平均ボディマス指数(BMI)が27.4kg/m2であった。これらの試験は、イリノイ州アディソンのバイオフォルティス・クリニックリサーチ(Biofortis Clinical Research)で行われた。

0037

試験の設計
この非盲検試験は、1回の電話によるスクリーニング(TS;付録1、付録の参照は米国特許出願第61/933,583号(参照によりその全内容を本明細書に組み込む)に記載された内容への参照である)、スクリーニングのための1回の来院(来院1a/b;−7日目)、ベースライン時の1回の来院(来院2;0日目)、及び1回の試験来院(来院3;30日目)を含んでいた。診療所への来院は全部で±3日であった。TS(付録1)では、書面による記憶障害に関するアンケート(Memory Complaint Questionaire, MAC-Q; Crook 1992;付録3)を行って自己申告の記憶障害を評価した。適格対象者(MAC−Qスコア≧25;Dunbar 2007)は、絶食して(採血前の10〜14時間、水のみ)診療所を訪れて(来院1a、−7日目)、インフォームドコンセントを行って、
書面による簡易精神状態検査(Mini Mental State Examination =MMSE; Folstein 1975, Mitrushina 1991)を行った。適格対象者(MMSEのスコア≧24;Dunbar
2007)は来院1b(−7日目)を継続して行い、残りのスクリーニング来院手順(病歴の評価、組み入れ基準及び除外基準、過去及び現在の薬物/サプリメントの使用、身長、体重、及び生命兆候を含む)を受けた。対象者が普段、降圧剤を飲んでいる場合、採血前に降圧剤を診療所で飲むことになる。降圧剤の投与後少なくとも30分は生命兆候を評価した。絶食して(10〜14時間、水のみ)、化学分析血液分析、及び脂質分析用に血液試料回収した。試料を、代謝の非遺伝的指標をさらに分析する場合に備えて予備として保存した。60歳未満の女性の対象者は、診療所内で尿による妊娠検査を受けた。対象者は、練習として少なくとも2回のコンピュータ認知試験バッテリーを行った。訓練のため、各セッションは、約1時間以上開けて行われた。対象者が試験手順に確実に慣れて、ベースライン時の来院(来院2、0日目;付録5)の第1のコンピュータ認知試験(Owen 2010;付録5及び6;米国特許出願第61/933,583号の図2〜図4)で確実に最適な結果が出せるように、最大4回の練習試験バッテリーが許された。試験の指示が文書で渡された[絶食の遵守事項(1014時間、水のみ);各試験来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)の前及び各来院期間中の激しい身体活動(24時間)、アルコール飲料の摂取(24時間)、カフェインの摂取(10〜14時間)、及び喫煙(1時間)の回避、習慣性食品(カフェイン及びアルコールの摂取を含む)の維持、身体活動パターン睡眠時間、及び睡眠助剤/サプリメントの摂取]。また、対象者は普段、睡眠助剤/サプリメントを飲んでいる場合、対象者は各試験来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)の前夜、睡眠助剤/サプリメントの摂取を一定にするように助言を受けた。対象者に、診療所を帰院する前に診療所への(次回の)来院2(0日目)の予定を尋ねた。

0038

11人の適格対象者を900mgスペアミント抽出物群に登録して、書面での胃腸(GI)耐容性アンケート(付録8)及び最初のコンピュータ認知試験をt=−1.0時±5分(t=0時は試験品の摂取時間である)を行った。t=0時に、対象者に試験品を投与して、標準的な朝食を与えた。対象者は、15分以内に食事をすべて摂取した。この標準的な朝食の食品/量を来院3(30日目)にも与えた(すなわち、来院2の0日目と同じ食品/量を与えた)。対象者は、標準的な朝食を食べ終えた後、標準量の水を与えられた。対象者は、実際にコンピュータで認知試験を行う時を除き、試験来院を通して水を自由に飲むことが許された。実際の水の消費量を記録した。

0039

結果変数一次結果変数
共一次結果変数は、GI耐容性アンケート(吐き気ガス腫脹鼓腸、GI筋けいれん便秘、及び下痢軟便)に由来する胃腸(GI)耐容性複合スコアの、ベースライン(来院2、0日目)から治療の終わり(来院3、30日目までの変化を見積もり、治療の終わり(来院3、30日目)で得られた総合的なSGI複合スコア(主観的認知評価)を評価する。

0040

二次結果変数
二次結果変数は、(a)GI耐容性アンケート(吐き気、ガス/腫脹、鼓腸、GI筋けいれん、便秘、及び下痢/軟便)の個々のスコアについてベースラインから治療の終わり(30日目)までの変化;医学研究協議会認知脳科学部門(Owen 2010; cambridgebrainsciences.com)で設計され認められた好適に利用可能なコンピュータ認知評価ツール(記憶
力:数唱及び対連合、論理思考力:ダブルトラブル及び仲間外れ、注意/集中力(回転及び多角形)、及び企画力(空間探索及び空間スライド)を含む)認知機能に関する個々の試験スコア[生データ評価及び結果(パーセンタイル)評価]における(b)急性変化(t=−1時からt=2.25時、及び4.0時の差)、及び(c)慢性変化(来院2、0日目〜来院3、30日目の差)を含む。治療の終わり(来院3、30日目)に記憶力、注
意力、及び思考速度について個々のSGIスコアを取った。

0041

安全性及び耐容性の測定
安全性及び耐容性を、治療が差し迫った有害事象(AE)、体重、生命兆候、及び臨床ラボ測定での変化により評価した。

0042

分析
統計分析計画を作成して、データベースロックする前に承認した。すべての統計分析は、ウィンドウズ版SAS(ノースキャロライナ州ケーリー)を用いて行った。安全性集団には、本臨床試験に登録され試験品の少なくとも1回の投与量を摂取したすべての対象者が含まれていた。改良型治療意図の原理による解析(modified intent-to-treat,MITT)集団には、治療期間に少なくとも1つの治療結果データポイントを提供した安全性集団に含まれるすべての対象者が含まれていた。また、治験実施計画書に適合した(per protocol, PP)集団は小集団としてMITT集団に含まれていた。対象者を以下の理由でPP集団から除外した:反応の評価に影響を及ぼし得る組み入れ基準又は除外基準の違反;及び対象者の不履行(例えば予約の不履行があった場合、試験品の摂取量が基準量の80%未満又は120%超であった場合、いずれかの試験のための来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)で試験品を完全に摂取しなかった場合、臨床試験中に結果変数を変えると思われる禁止薬物又はいずれかの製品の使用があった場合等を含むが、これらに限定されない)。

0043

特に断りがなければ、すべての有意な試験は、両側検定でα<0.1として行われた。対応のあるt−検定、すなわちウィルコクソン符号順検定を用いて、変化が統計的に有意であるかどうかを適切に試験した。その目標は、臨床試験の評価項目平均値中央値及びばらつきに関する情報を得ることであった。

0044

すべての実際に治療が行われた来院で対象者が報告したAE、及び生命兆候測定、ラボ値、及び体重の変化により安全性を評価した。AEを世界保健機関(WHO)辞書でコード化した。欠けているデータを補定し、統計分析には観察されたデータのみを含めた。

0045

サンプル数
11人の対象者をサンプルとして臨床試験に登録した。

0046

試験設計及び手順
図1に試験設計の概略図を示す。

0047

この非盲検試験は、1回の電話によるスクリーニング(TS;付録1)、スクリーニングのための1回の来院(来院1a/b;−7日目)、ベースライン時の1回の来院(来院2;0日目)、及び1回の試験来院(来院3;30日目)を含んでいた。診療所への来院は全部で±3日であった。TSでは、書面による記憶障害に関するアンケート(Memory Complaint Questionnaire, MAC-Q; Crook 1992;付録3)を行って自己申告の記憶障害を
評価した。適格対象者(MAC−Qスコア≧25;Dunbar 2007)は、絶食して(採血前の10〜14時間、水のみ)診療所を訪れて(来院1a、−7日目)、インフォームドコンセントを行って、書面による簡易精神状態検査(MMSE; Folstein 1975, Mitrushina1991)を行った。適格対象者(MMSEのスコア≧24;Dunbar 200
7)は来院1b(−7日目)を継続して行い、残りのスクリーニング来院手順(病歴の評価、組み入れ基準及び除外基準、過去及び現在の薬物/サプリメントの使用、身長、体重、及び生命兆候を含む)を受けた。対象者が普段、降圧剤を飲んでいる場合、採血前に降圧剤を診療所で飲むことになる。降圧剤の投与後少なくとも30分は生命兆候を評価した。絶食して(10〜14時間、水のみ)、化学分析、血液分析、及び脂質分析用に血液試
料を朝回収した。試料を、代謝の非遺伝的指標をさらに分析する場合に備えて予備として保存した。60歳未満の女性の対象者は、診療所内で尿による妊娠検査を受けた。対象者は、練習として少なくとも2回のコンピュータ認知試験バッテリーを行った。訓練のため、各セッションは、約1時間以上開けて行われた。対象者が試験手順に確実に慣れて、確実に最適な結果がだせるように、ベースライン時来院(来院2、0日目;付録5)の第1のコンピュータ認知試験(Owen 2010)の前に最大4回の練習試験バッテリーが許された。試験の指示が文書で渡された[絶食の遵守事項(10〜14時間、水のみ);各試験来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)の前の及び各来院期間中の激しい身体活動(24時間)、アルコール飲料の摂取(24時間)、カフェインの摂取(10〜14時間)、及び喫煙(1時間)の回避、習慣性食品(カフェイン及びアルコールの摂取を含む)の維持、身体活動パターン、睡眠時間、及び睡眠助剤/サプリメントの摂取]。(スクリーニングのための来院時に報告があったように)対象者の夜の平均睡眠時間とのずれが±2時間超であった場合、試験のための来院予定を再調整した場合があった。また、対象者が普段、睡眠助剤/サプリメントを飲んでいる場合、対象者は各試験来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)の前夜、睡眠助剤/サプリメントの摂取を一定にするように助言を受けた。対象者は、診療所を帰院する前に診療所への(次回の)来院2(0日目)の予定を尋ねられた。

0048

来院2(0日目±3日)では、適格対象者は、絶食して(10〜14時間、水のみ、0600〜0930時の間、t=−1.25時に固定)診療所に到着した。来院手順(すなわち、組み入れ基準及び除外基準の評価、服用中の薬物/サプリメントの使用、体重、及び生命兆候)にしたがって、事前に渡された臨床試験の指示を遵守したか対象者に尋ねた。有害事象(AE)を評価して、睡眠時間を尋ねて、スクリーニングのための来院(来院1b、−7日目)時に報告された対象者の夜の平均睡眠時間とのずれが±2時間超であるかどうかを評価した。対象者が来院2(0日目)の前に臨床試験の指示を100%遵守していなかった場合、対象者に残りの試験来院のために適切な遵守が必要であることを話して、試験来院の予定を再調整した場合があった。対象者が普段、降圧剤を飲んでいる場合、生命兆候測定の30分前に診療所で降圧剤を飲んだ。適格対象者を900mgスペアミント抽出物群に登録して、t=−1.0時±5分(t=0時は試験品を摂取した時間)に書面による胃腸(GI)耐容性アンケート(付録8)及び第1のコンピュータ認知試験(付録5)を行った。t=0時に対象者に試験品を投与して、すぐに標準的な朝食(付録7)を与えた。対象者は15分以内に食事をすべて摂取する。この標準的な朝食の食品/量を来院3(30日目)にも与えた(すなわち、来院2の0日目から同じ食品/量を与えた)。対象者は、標準的な朝食を食べ終えた後、標準量の水を与えられた。対象者は、実際にコンピュータで認知試験を行う時を除き、試験来院を通して水を自由に飲むことが許された。実際の水の消費量を記録した。

0049

t=2.25時及び4.0時±5分(t=0時を試験品を摂取した時間とした)にコンピュータ認知試験を行った(Owen 2010;付録5及び6)。t=4.0時±5分の認知機能試験の後、AEを評価して、臨床試験の指示を文書で渡した[絶食の遵守事項(10〜14時間、水のみ);次回試験来院(来院3;30日目)の前及び次回来院期間中の激しい身体活動(24時間)、アルコール飲料の摂取(24時間)、カフェインの摂取(10〜14時間)、及び喫煙(1時間)の回避、習慣性食品(カフェイン及びアルコールの摂取を含む)の維持、身体活動パターン、睡眠時間、及び睡眠助剤/サプリメントの摂取]。対象者の夜の平均睡眠時間とのずれが±2時間超であった場合、試験のための来院予定を再調整した場合があった。また、対象者が来院2(0日目)の前夜に睡眠助剤/サプリメントを飲んでいる場合、その対象者は来院3(30日目)の前夜に睡眠助剤/サプリメントの摂取を一定にするように助言を受けた。

0050

次の来院(来院3、30日目)までに朝食と一緒に2個のカプセルを摂取するようにと
いう指示と共に試験品入りの瓶(ここから朝の投与量を投与した)を対象者に渡した。また、毎日の臨床試験日記(付録11)に試験品の摂取と睡眠時間を記録するように対象者に指示し、毎日の服薬補助するためにピルケースを与えた。さらに、臨床試験を通して試験品の服薬及び臨床試験の指示を確実に実行するため、また何らかのAE及び/又は日々の習慣(すなわち、薬物/サプリメント、食事、睡眠、及び/又は運動)の変化について評価するために毎週電話で連絡することを対象者に思い出させた。試験品の投与が次の試験来院の3日以内になかった場合は、試験来院の予定を再調整した。

0051

来院3(30日目±3日)で、対象者は0600〜0930時の間に診療所に到着した。絶食して(10〜14時間、水のみ)、化学分析、血液分析及び脂質分析用に血液試料をt=−1.25時±5分に回収した。対象者が普段朝に薬物を服用している場合は、その薬物を生命兆候測定の30分前に診療所で服用した。診療所の来院手順(すなわち、組み入れ基準及び除外基準の評価、服用中の薬物/サプリメント、体重、及び生命兆候)を行い、臨床試験の指示の遵守について対象者に尋ねた。またAEを評価した。試験品及び臨床試験日記(付録11)を回収して、遵守を判定した。t=−1.0時±5分(t=0時を試験品を摂取した時間とした)に書面にてGI耐容性アンケート及び主観的評価による全般的改善度アンケート(SGI; Dunbar 2011, Lieberman 2013;付録8及び9)、また
コンピュータ認知試験(Owen 2011;付録5及び6)を行った。t=0時に、対象者に指定された試験品を投与して、標準的な朝食を与えた(来院2、0日目の朝食と同じ食品/量を与えた)。対象者は15分以内に試験品を含む食事をすべて摂取した。来院3(30日目)の試験品及び標準的な朝食は、来院2(0日目)で定めたt=0時±30分以内に与えた。t=2.25及び4.0時±5分(t=0時を試験品を摂取した時間とした)にコンピュータ認知試験(Owen 2011;付録5及び6)を行った。標準的な朝食を終えた後、対象者には標準量の水が与えられた。コンピュータで実際に認知試験を行っている時を除いて、対象者は試験来院中自由に水を飲むことが許された。実際の水の摂取量を記録した。t=4.0時±5分の認知試験の後、AEを評価した。

0052

試験サンプル
この臨床試験に参加するために、それぞれの対象者は、ベースラインで以下の組み入れ基準のすべてに該当するが、すべての除外基準には該当しないことが求められた。

0053

組み入れ基準
1対象者は50〜70(数値を含む)歳の男性又は女性である。
2 対象者は、MAC−Q(スコア≧25;Crook 1992)に基づいた自己申告の記憶障害の基準に該当する。
3 対象者は、来院1b(−7日目)でボディマス指数(BMI)が18.5〜35.0kg/m2(数値を含む)である。
4 対象者は少なくとも高卒あるいはそれに相当する。
5 対象者は、各試験日(来院2及び来院3;0日目及び30日目)の前24時間を除いて、試験期間中を通して習慣性食品(カフェイン及びアルコールを含む)及び身体活動パターンを維持する意志がある。
6 対象者は、病歴及び決められたラボ試験の結果に基づいて調査者により試験要件を満たしていないと判定されるような健康状態ではない。
7 対象者は、試験来院の前少なくとも1時間と試験来院中[来院2及び来院3(0日目及び30日目)では最大7時間]はタバコ製品を無理なく控える意志がある。
8 対象者は、試験来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)及び試験期間を通して毎日朝食を食べる意志がある。
9 対象者はすべての来院前(1014時間)及びすべての来院中(来院1b、来院2、及び来院3;7日目、0日目、及び30日目)はカフェインを無理なく控える意志がある。
10 対象者は、すべての来院(来院1b、来院2、及び来院3;7日目、0日目、及び30日目)前の24時間はアルコールの摂取及び激しい身体活動を控える意志がある。
11 対象者は、病歴に基づいて調査者により概ね健康であると判定されている。
12 対象者は、試験手順を理解し、試験に参加するための同意と適切に保護された健康情報を試験の調査者に開示する権限についての書類署名する。

0054

除外基準
1来院1b(−7日目)時の対象者のラボ試験結果に、臨床的に有意な異常がある(これらに限定されないが、クレアチニン≧1.5mg/dL及びALT又はAST正常範囲高濃度の1.5倍以上を含む)。臨床的に関連するラボ試験結果は、調査者の判断に基づいてAEとして処理される。対象者は、かかりつけの医者に看てもらうように助言される。
2 対象者が、練習試験を理解できない、かつ/または完全に実行できない。
3 来院1b(−7日目;Folstein 1995; Mitrushina 1991, Dunbar 2007)で、対象者
のMMSEスコアが23以下である。
4 対象者が、精神錯乱混乱、又はその他の意識障害兆候を示している。
5 対象者が、来院1b(−7日目)の2年前に鬱病と診断された履歴を有する。
6 対象者が、認知力を低下させ得るようないずれかの神経障害(これらに限定されないが、アルツハイマー病、パーキンソン病、脳卒中、頭蓋内出血局所脳障害腫瘍を含む)、及び正常圧水頭症を含む)を有する。
7 対象者が、ウイルス性病因菌性病因、又は梅毒性病因を含むいずれかの感染性又は炎症性脳疾患の履歴を有する。
8 対象者が、頭部の軽度の怪我の反復(例えばボクシングで)、又は1時間以上意識不明になった怪我の履歴がある。
9 対象者が、試験期間中に選択可能な入院の計画(例えば選択可能な美容目的の処置)を有する。
10 対象者の高血圧(来院1b(−7日目)で測定した平均血圧により定められた収縮期血圧≧160mm Hg又は拡張期血圧≧100mm Hg)が制御されていない。調査者の判断で、来院1bでこれら切り捨て点のいずれかを超える血圧の対象者については、来院2(0日目)の前の別の日に再試験許可する。
11 対象者が、臨床的に関連がある心臓疾患腎臓疾患肝臓疾患内分泌腺疾患(真性糖尿病を含む)、肺疾患胆管疾患、胃腸疾患脾臓疾患、又は神経疾患の病歴がある、あるいはこれらの疾患を有する。
12 対象者が、2年以内に非黒色腫皮膚癌を除く癌の病歴がある、あるいは癌を有する。
13 対象者が、いずれかの診療所への来院時に活動性感染又は感染の兆候/症状を示している。少なくとも5日間は対象者のいずれかの全身性感染の症状がなくなるように、診療所への来院予定を再調整する。
14 対象者が、最近(いずれかの診療所への来院の5日以内に)抗生物質を用いた。
15 対象者が、来院1b(−7日目)前の3ヶ月以内に1日1箱の喫煙の履歴があるような重度喫煙者である。
16 対象者が、来院1b(−7日目)の2週間以内にカフェイン入り飲料の大量消費者(カフェイン含有製品から1日あたり400mg超のカフェイン)である。
17 対象者が、各試験来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)の前日に睡眠助剤製品を一貫性なく使用した。その場合は、試験来院の予定を再調整する。
18 対象者が、睡眠障害(例えば、睡眠時無呼吸)を有している、あるいは夜間の睡眠時間が不規則職業従事している(例えば、第3シフト夜勤労働者等)。
19 試験来院2及び来院3(0日目及び30日目)の前夜の対象者の睡眠時間が平常より±2時間ずれがある。その場合は、試験来院の予定を再調整する(私信:パトリック・オコナー(ジョージア大学)及びケヴィン・マキ(バイオフォーティス、Biofortis))

20 対象者が、周知のアレルギーを有する、または試験品や提供する標準食のいずれかの成分に敏感である。
21 対象者が、来院1b(−7日目)の4週間以内及び試験期間中を通して向精神薬(抗鬱剤及び精神安定剤を含む)の使用の履歴がある。
22 来院1b(−7日目)の2週間以内及び試験期間中を通して抗酸化剤又は認知機能に影響を及ぼす可能性があるその他のサプリメントの使用がある。
23 対象者が、アルコール乱用又は物質乱用の最近の履歴(来院1b、−7日目の12ヶ月以内)がある、またはその可能性が高い。アルコール乱用は、1週間に14超(1杯=12オンスビール、5オンスのワイン、1オンスの蒸留酒)と定義する。
24 対象者が、妊娠中の女性、試験期間中に妊娠の計画がある女性、授乳中の女性、出産の可能性がある女性、及び試験期間中を通して医学的に認められた避妊方法を用いることを約束しない女性である。避妊法は、元になる書類に記録しなければならない。
25 対象者が、スクリーニング来院(来院1a、−7日目)の30日以内、又は5半減期のいずれか長い方の期間、登録されていない薬品曝露されていた。
26インフォームドコンセントを行う又は臨床試験規約に従う能力が阻害されている(これらは試験結果の解釈を混乱させる可能性がある)、あるいは対象者を過度危険にさらすと調査者が考えるような条件をその個人が有している。

0055

除外薬剤及び製品
向精神薬は、来院1b(−7日目)の4週間以内は許可しなかった(付録2)。また、抗酸化剤や、認知機能に影響を及ぼす可能性のあるその他のサプリメントも、来院1b(−7日目)の2週間以内及び試験期間中を通して除外した。抗生剤治療は、いずれの診療所への来院(来院1b、2及び3;−7日目、0日目、及び30日目)の少なくとも5日前には終了していなければならなかった。また、対象者に、いずれの診療所への来院(来院1a/1b、2、及び3;−7日目、0日目、及び30日目)の前の10〜14時間及び各診療所への来院期間中はカフェイン及びカフェイン含有製品を控えるように指示した。また、いずれの試験来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)の前及び来院期間中にアルコール(24時間)、激しい身体活動(24時間)、及び喫煙(1時間)を避けるように対象者に助言した。

0056

「必要に応じて」飲む薬剤は、いずれの診療所への来院(来院1b〜3;−7日目〜30日目)の朝も飲まなかった。普段、対象者が朝飲んでいる必要な薬物は、調査者の裁量と降圧剤に関する以下のガイドラインに従い、試験スタッフの存在の下で診療所で与えられた。

0057

・来院1b(−7日目):対象者が普段、降圧剤を飲んでいる場合は、化学分析、血液分析、及び脂質分析用に採血する前に診療所でこの薬物を飲んだ。この薬物の投与後少なくとも30分間は生命兆候を評価した。

0058

・来院2及び来院3(0日目及び30日目):対象者が普段、薬物を朝飲んでいる場合は、生命兆候測定の30分前に診療所でその薬物を飲んだ。生命兆候を評価している際に対象者の血圧が上昇した場合、降圧剤を投与してから約30分後に血圧の評価を繰り返した。投薬のタイミングを監視した。

0059

試験品
説明
1日あたり900ミリグラム(900mg/日)の独占所有権のあるスペアミント抽出物(2〜450mgのカプセル)を1カプセルあたり67.5mgのロスマリン酸を含むように標準化した。

0060

来院2及び来院3(0日目及び30日目)で、診療所内で標準的な朝食と共に試験品の1回目の投与及び最後の投与を行った。残りの試験品(2カプセル)は自宅で対象者が自分で投与した。試験品に関する情報を付録10に示す。

0061

試験品の保存、及び供与/使用
鍵を掛けた、乾燥した安全な場所(59〜86°F)で試験品を保存した。試験品は、本試験規約に従い、調査者の監督の下でのみ用いられることになっていた。試験の終わりには、すべての未使用の試験品を提供者返却した。

0062

対象者は、来院2(0日目)で80個のカプセルを受け取る。これにより、対象者は、次回の診療所への来院予定を柔軟に調整するのに十分な試験品を与えられることになる。来院3(30日目)にはすべての未使用の試験品を返却するように対象者に求めた。

0063

臨床測定
ラボ測定
すべての臨床ラボ測定手順について、エルハース記念病院研究所(Elmhurst Memorial Hospital Laboratory、イリノイ州エルムハースト)及びその他のラボ業者のために
開発した実験マニュアルで詳細に説明した。正常な基準の範囲を実験指示に示した。

0064

以下について絶食(10〜14時間)後の化学分析の一部として調べた:グルコースナトリウムカリウム塩化物、CO2、BUN、クレアチニン、カルシウムモル浸透濃度、AST、ALT、アルカリホスファターゼ総ビリルビン総タンパク質アルブミン(付録4)。試料は、予備として、また後に非遺伝的指標の分析を行う場合に備えて冷凍保存した。

0065

以下について、絶食後(10〜14時間)の血液測定の一部として調べた:WBC、WBC百分率RBCヘモグロビン、血中赤血球容積、及び血小板数

0066

絶食後(10〜14時間)の脂質(TC、LDL−C、HDL−C、非HDL−C、及びTG)を疾病管理及び予防センター及び国立心臓、血液学会(the Centers for Disease Control and Prevention and the National Heart, Lung and Blood Institute)
の標準化プログラムにしたがって分析した。LDL−C及び濃度(mg/dL)をフリードワルドの式(Friedewald 1972)にしたがって算出した:
LDL−C=TC−HDL−C−TG/5
TG濃度が400mg/dLを超えた場合はこの式は有効ではないので、これらの状況の下では非LDL−C値を算出しなかった。試料は、予備として、また後に非遺伝的指標の分析を行う場合に備えて冷凍保存した。

0067

調査者の裁量により、臨床的に関連したラボ試験の結果をAEとして処理した。

0068

診療所への来院
診療所来院での評価は、身長(来院1bのみ)、体重、服用中の薬物/サプリメント、及び必要に応じて組み入れ基準/除外基準の評価を含んでいた。診療所への来院の期間は±3日であった。

0069

標準化生命兆候測定は、自動血圧測定装置を用いた安静時の血圧及び脈の測定を含んでいた。各測定では同じ側の腕を用いた。対象者が少なくとも5分間座った後に、血圧を測定した。測定前の60分間は喫煙を控えるように対象者に求めた。適切な寸法の測定帯(測定帯内の空気袋が腕の80%以上を囲んでいなければならない)を用いて収縮期血圧及
び拡張期血圧を二度、少なくとも1分間空けて測定した。二度の測定を記録した。スクリーニング来院(来院1b、−7日目)時に血圧の上昇が見られた場合は、別の日に1回再試験が許された。自動血圧測定装置を用いて心拍数を測定した。

0070

スクリーニング記憶アンケート
電話によるスクリーニング(来院1a、−7日目の2週間以内)時に、対象者は、文書によるMAC−Q(自己申告の記憶障害を評価するように設計された6段階評価の質問)を行った(スコア≦24は除外される;付録3;Crook 1992, Dunbar 2007)。適格対象
者は続いて来院1a(−7日目)に進み、インフォームドコンセントを与えて、文書によるMMSEを行った(来院1a;−7日目;Folstein 1975, Mitrushina 1991)。

0071

MMSEは、認知障害についてのスクリーニングに用いられる、短い30点満点のアンケート試験である。このアンケートは、認知症を有する個人を除外するためのスクリーニングを行う(除外スコア≦23;Dunbar 2007)。このアンケートは約10分かけて行い、計算領域、記憶領域、及び方向領域において認知機能を測定するものである。

0072

試験の指示/問診
文書による臨床試験の指示[絶食の遵守事項(10〜14時間、水のみ);各診療所への来院(来院1a、2、及び3;−7日目、0日目、及び30日目)の前及び来院期間中の激しい身体活動(24時間)、アルコール飲料の摂取(24時間)、カフェインの摂取(10〜14時間)、及び喫煙(1時間)の回避、習慣性食品(カフェイン及びアルコールの摂取を含む)の維持、身体活動パターン、睡眠時間、及び睡眠助剤/サプリメントの摂取]を次回診療所への来院の準備のため、各来院の最後に手渡した。(スクリーニングのための来院時に報告があったように)対象者の夜の平均睡眠時間とのずれが±2時間超であった場合、試験のための来院予定を再調整し、対象者が来院2(0日目)の前夜に睡眠助剤/サプリメントを飲んだ場合、対象者は来院3(30日目)の前夜に睡眠助剤/サプリメントの摂取を一定にするように助言を与えた。試験の指示は毎週電話による連絡で復習させた。

0073

有害事象の評価
ベースライン来院時及び最後の試験来院(来院2及び来院3;0日目及び30日目)の最初、及びこれらの試験来院のt=4.0時に最後の認知試験が終わった後にAEの評価を行った。AEは、毎週電話による連絡時に評価した。AEに関する質問は、自由回答形式で行った。来院2及び来院3(0日目及び30日目)の始めに、試験のスタッフが何らかの大きな変化/生活上のストレス事象について質問した。生活上の大きな変化/ストレス(例えば、家族の死等)があり、調査者の意見で認知力に影響がある場合は、来院の予定を再調整する場合がある。

0074

認知試験の習熟
練習試験は1回約1時間かかった。各回は1時間以上空けて行った。練習試験は訓練のためのもので、対象者が試験手順に慣れることを目的としていた。

0075

認知試験
ケンブリッジ脳科学コンピュータ試験は、医学研究協議会認知脳科学部門(英国ケンブリッジ;Owen 2010)で認められた公的に利用可能な認知評価ツールである。認知試験は、t=−1.0時、2.25時、及び4.0時±5分の合計3回の認知試験バッテリー(t=0時を試験品の摂取時間とした)の記憶力(数唱及び対連合);論理思考力(ダブルトラブル及び仲間外れ);注意/集中力(回転及び多角形);及び企画力(空間探索及び空間スライド;付録5及び6)の評価を含んでいた。対象者は、各試験及び試験
来院時に同じ部屋で試験を受けた。照明、温度、及び騒音等の環境条件は、試験中及び試験来院の間できるだけ一定に保った。

0076

試験品/標準的な朝食の供与
試験日(来院2及び来院3;0日目及び30日目)に適格対象者は絶食して(10〜14時間)0600〜0930時の間に診療所に到着した。診療所での来院手順及び認知機能試験/アンケートにしたがい、対象者にt=0時に割り当てられた試験品を投与して、その後すぐに標準的な朝食を与えた。対象者は、15分以内に試験品を含む食事をすべて摂取した。来院3(30日目)では、来院2(0日目)で定めたt=0時の±30分以内に試験品及び標準的な朝食を与えた。メニューは同じものであった(すなわち、来院3、0日目の朝食と同じ食品/量を与えた)。標準的な朝食を終えた後で対象者には標準量の水が与えられた。コンピュータで実際に認知試験を行っている時を除いて、対象者は試験来院中に自由に水を飲むことが許された。実際の水の摂取量を記録した。

0077

臨床試験日記
対象者は、睡眠時間及び試験品の摂取の記録するために毎日臨床試験日記に記入した(来院2;0日目の後から試験の終わりまで;付録11)。

0078

胃腸耐容性アンケート
来院2及び来院3(0日目及び30日目;Maki 2008)に標準的な朝食/試験品の摂取
前に文書によるGI耐容性アンケートを行った。対象者は、選択されたGI症状(ガス/腫脹、吐き気、鼓腸、下痢/軟便、便秘、及びGI筋けいれんを含む)の有無及び重症度を評価するため、アンケートに答える。

0079

主観的評価による全般的改善度アンケート
来院3(30日目;付録9)のt=−1.0時±5分(t=0時を試験品を摂取した時間とした)に対象者に文書によるSGIアンケートを行った(Dunbar 2011、Lieberman 2013)。対象者は、記憶力、注意力、及び思考速度に関わる大きな改善についてのアンケー
トに答えるよう求められた。

0080

試験品の供給
30日の治療期間を通して毎日朝食と一緒に2個のカプセルを摂取するようにという指示と共に対象者に試験品を渡した(ここから毎朝の投与を行った)。来院2(0日目;付録11)で対象者に毎日の臨床試験日記を渡した。対象者に試験品の摂取を記録するように指示した。毎日の服用を補助するために対象者にピルケースを与えた。

0081

電話による連絡
臨床試験を通して試験品の服薬、臨床試験の指示を確実にするため、また何らかのAE及び/又は日々の習慣(すなわち、薬物/サプリメント、食事、睡眠、及び/又は運動)の変化について評価するために対象者に毎週連絡した。電話による連絡の書類を対象者の元文章及び症例報告書(CRF)に記録した。

0082

データ分析及び統計方法
結果分析
特に断りがなければ、すべての有意な試験を両側検定でα<0.1として行った。

0083

記述統計では、すべての時点の値及びすべての変化(数日以内及び数日にわたって)を示した。対応のあるt−検定、すなわちウィルコクソンの符号順位検定を用いて、変化が統計的に有意であるかどうかを適切に試験した。しかしながら、これは予備実験であり、その検出力統計試験には不適切であることを認識している。この目標は、臨床試験の評価項目の平均値/中央値及びばらつきに関する情報を得ることであった。

0084

安全性及び耐容性の分析
安全性及び耐容性を、すべての治療での診療所への来院で対象者が報告したAE、及び生命兆候測定、ラボ値、及び体重の変化によりにより評価した。AEを世界保健機関(WHO)辞書でコード化した。欠けているデータを補定し、統計分析には観察されたデータのみを含めた。

0085

結果
合計20人の参加者を本臨床試験のために予備選別した。11人の対象者が組み入れ基準に該当し、除外基準のいずれにも該当しなかった。臨床試験に登録した11人の対象者のうち、1人の対象者は認知機能試験を理解できずベースライン試験来院に同意を取り下げたため、PPサンプルから取り除いた。2人目の対象者は、試験品の摂取が134%で
あったため、PPサンプルから取り除いた。治療期間中に1つの有害事象、背中の痛みが報告されたが、試験品の摂取とは関連がないものとしてコード化した。

0086

表2は、予備的な結果分析に含まれるMITTサンプル(N=11)及び小集団(n=5)の対象者のベースライン特性を含んでいる。

0087

サンプルは27%の男性と73%の女性からなり、平均年齢が58.7±1.6歳、BMIが27.4±1.0kg/m2であった。試験品摂取に関する全体の平均服用率は、MITTサンプルが103.2±1.6%、小集団サンプルが98.3±1.0%であった。認定されたMAC−Q及びMMSEの平均スコアは、MITTサンプルでそれぞれ29.7±1.0%及び28.9±0.4%であった。

0088

表3に、30日の治療期間中のGI症状の有無及び重症度における変化を評価したGI耐容性アンケートの平均スコアを示す。

0089

スペアミント抽出物を摂取しても、ベースラインと治療の終わりで個々のGI症状(便秘、筋けいれん、鼓腸、気体/腫脹、軟便、及び吐き気)が大きく変化することはなかった(すべての比較でP=1.000)。また、GI耐容性複合スコアもベースライン時と治療の終わりで大きく変化しなかった(P=1.000)。表4に、ベースラインからの認知能力の3つの領域(記憶力、注意力、及び思考速度)の変化を評価するSGIアンケートの平均スコアを示す。

0090

SGIアンケートの平均複合スコアは、30日のスペアミント抽出物による治療の後、わずかに改善した(3.5±0.3、スコア4は「変化してない」を表す;P=0.063)。平均複合スコアにおける(スコア4との)差はPPサンプルでは大きくはなかった(P=0.125)。SGIアンケートの個々の点数に大きな違いはなかった。

0091

表5に、ベースライン及び治療の終わりでの生命兆候及び絶食後のリポタンパク脂質の平均値及び中心値、及びベースラインからの変化を示す。

0092

MITTサンプルでは30日の治療期間中、脂質パラメータには大きな違いは見られなかった。治療期間中にPPサンプルのLDLコレステロールが大きく増加した(8.9±4.4mg/dL、ベースライン=137.0mg/dL;P=0.079)。30日の治療期間中に心拍数はわずかに増加した(3.65±1.8bpm;P=0.077)が、この変化はPPサンプルでは大きいものではなかった(P=0.155)。30日の治療期間中、PPサンプルで体重が0.6±0.3kg増加した(P=0.062;ベースライン=77.0±3.2kg)。表6及び表7に、ベースライン及び治療の終わりでの化学分析値と血液分析値、及びベースラインからの変化を示す。

0093

0094

血液化学分析値から、ベースラインと治療の終わりの間でカルシウム(−0.15±0.04mg/dL、P=0.068)、アニオンギャップ(−0.9±0.4mmol/L;P=0.007)、及び総タンパク質(−0.2±0.1g/dL;P=0.055)が低下したことが分かった。全血の血液分析値では30日の治療の間、大きな違いは見られなかった。

0095

図2に、ベースライン及び治療の終わりの認知機能作業課題の平均スコアを示す。認知機能作業課題の論理思考力1、注意/集中力2、及び企画力2のスコアが、ベースラインと治療の終わりの間で大きく改善された(それぞれ、投与前の評価(t=−1時間)で6.4±4.2ポイント(P=0.023)、22.9±5.3ポイント(P=0.001)、及び11.3±5.9ポイント(P=0.088))。企画力2作業課題のスコアの変化はPPサンプルでは大きな違いはなかった(P=0.169)。その他の認知機能作業課題のスコアはすべて、ベースラインと治療の終わりの間で大きな違いはなかった。

0096

表8に、ベースライン及び治療試験来院の終わりで急性投与試験、慢性での急性投与試
験を行った後の認知機能作業課題の平均スコア及び中心スコアを示す。

0097

注意/集中力1作業課題の平均スコアは、ベースラインの試験来院で投与前と投与後(2.25時及び4時)の点数でそれぞれ19.0±8.2ポイント(P=0.042)及び29.1±6.6ポイント(P=0.001)であり、投与後に増加した。同様に、注意/集中力2作業課題の平均スコアは、ベースラインの試験来院で投与前と投与後(2.25時及び4時)の評価でそれぞれ16.8±6.4ポイント(P=0.025)及び21.8±5.3ポイント(P=0.002)であり、投与後に増加していた。企画力2作業課題の平均スコアも、ベースラインの試験来院の投与前評価に対して4時間後に投与後の時点で11.7±3.2と大きく増加していた(P=0.004)。論理思考力1作業課題の平均スコアは、PPサンプルにおいてのみ、ベースラインの試験来院で投与前と投与後(2.25時及び4時)の評価でそれぞれ3.4±1.7ポイント(P=0.082)及び4.9±2.0ポイント(P=0.041)であり、投与後に増加していた。認知
機能におけるこれらの急性な改善は、慢性での急性投与試験では見られなかった。しかしながら、論理思考力1作業課題における慢性での急性効果は明らかであり、投与前評価に対して投与後4時の評価ではスコアが4.40±2.1ポイント改善した(P=0.070)。このような大きな差はPPサンプルでは見られなかった(P=0.115)。

0098

考察
この非盲検予備実験では、30日間毎日900mg/日のスペアミント抽出物を摂取しても耐容性が良好であった。LDLコレステロール、アニオンギャップ、カルシウム、総タンパク質、心拍数、及び体重において大きな違いが見られたが、これらの範囲は正常な生物的変動の範囲内であり、臨床的に意味のあるものではないと思われる。30日間スペアミント抽出物を補充した後、主観的な認知能力において中程度の改善が見られた。本臨床試験の結果は、スペアミント抽出物を補充すると認知機能の側面(慢性補充による論理思考力、注意/集中力、及び企画力、注意/集中力及び企画力を含む)を急性に改善する可能性があることを示唆している。

0099

発明者の知る限りでは、添加物、香味料、又は風味料として通常摂取する量を超えた投与量でのヒトに対するスペアミント抽出物の安全性及び耐容性を評価した研究はこれまで公開されていない。しかしながら、いくつかの研究において、動物モデルでのスペアミントの毒性が評価されている。具体的には、Akodoganらの研究では、30日間ラット(n=12/群)にスペアミント(20及び40g/L)、又は対照水を不断摂取させた(Akdogan M, Kilinc I, Oncu M, Karaoz E and Delibas N. Investigation of biochemical and histopathologicaleffects of Mentha piperitaL. and Mentha spicata L. on kidney tissue in rats(ラットの肝臓組織に対するペパーミント及びスペアミントの生化学的及び病理組織的効果). Human and Experimental Toxicology. 2003;22:213-219)。いずれの投与量でもスペアミント茶を摂取した場合、対照に比べて尿素及びクレアチニンの血漿濃度が大きく上昇した(P<0.003)。同様に、ラットを用いた同じ研究設計を用いた第2の研究でも、対照に対して両方の投与量で肝臓酵素アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)及びアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)の活性を大きく増加させることが報告された(P<0.016)(Akdogan M, Ozguner M, Aydin G and Gokalp O. Investigation of biochemical and histopathological effects of Menthapiperita Labiatae and Mentha spicata Labiatae on liver tissue in rats(ラットの
肝臓組織に対するペパーミント及びスペアミントの生化学的及び病理組織的効果). Human and Experimental Toxicology. 2004;23:21-28)。これらの研究では、スペアミントの摂取は、1日あたり体重に対して2.2g/kg(20g/L)及び4.4g/kg(40g/L)と見積もられた。これは、70kgのヒトに変換するとおおよそ25〜50g/dの投与量となる(Reagan-Shaw S, Nihal M and Ahmad N. Dose translation from animal to human studies revisited(動物研究からヒトの研究への変換再考).FASEB J. 2008;22:659-661)。これら動物の研究におけるスペアミントの推定摂取量は現在の研究
で摂取した量よりも3倍多いが、これらの発見は確認されなかった。

0100

スペアミント及びその認知機能の側面に及ぼす効果について、矛盾する証拠及び限定された証拠が存在する。ある無作為対照試験では、健康な若い参加者(平均年齢=24.6歳;n=25/群)を、糖分を含まないスペアミントガムを噛む群、ガムを噛む真似をする群、ガムを噛まない群(対照)の3つの治療群の1つに割り当てた(Wilkinson L, Scholey A and Wesnes K. Chewing gum selectively improves aspects of memory in healthy volunteers(チューインガムが健康な協力者の記憶面を選択的に改善する). Appetite. 2002;38:235-236)。これらの条件を認知機能作業課題のコンピュータ試験バッテリーを行っている間に実行した。結果から、スペアミントガムを噛むことにより、対照群に比べて対象者の記憶力が改善した(P<0.05)ことが示されたが、注意/集中力についてはいかなる差も示されなかった。第2の研究では、健康な若い参加者(平均年齢=22
.9歳;n=20〜23/群)を、スペアミントガムを噛む群、風味のないガムを噛む群、ガムを噛む真似をする群、ガムを噛まない群(対照)の4つの治療条件の1つに無作為に割り当てた(Tucha O, Mecklinger L, Maier K, Hammerl M and Lange KW. Chewing gum differentially affects aspects of attention in healthy subjects(チューインガ
ムが健康な対象者の注意面に異なった影響を及ぼす). Appetite. 2004;42:327-329)。
これらの条件を認知機能作業課題のコンピュータ試験バッテリーを行っている間に実行した。第1の研究の結果に反して、スペアミントガムを噛んでも、対照に比べて記憶力は改善されなかったが、注意/集中力は改善又は維持された(P<0.01)。記憶力及び注意/集中力の改善がスペアミントあるいは噛むという行為のどちらの結果であるのか、これらの研究からははっきりしない。さらに、投与量、投与のタイミング、集団、及び用いた認知機能評価ツールが一貫性を欠いていれば、これらの結果の解釈は困難である。現在の研究では記憶力作業課題が特異的に急性に改善することは認められなかったが、スペアミントの補充による注意/集中力作業課題の急性改善が見られた。

0101

結論として、スペアミント抽出物は、自己申告の記憶障害を有する高齢の対象者(50〜70歳)においては耐容性が良好であり、急性及び慢性に認知機能に対して積極的な影響を及ぼしている可能性がある。

0102

これまでの記述及び図面は、本発明の例示的な態様を含む。本明細書に記載した上記の態様及び方法は、当業者の能力、経験、及び嗜好性に基づいて変化し得る。方法においてある順序で工程を単に列挙することは、その方法の工程の順序を限定するものではない。上記の記述及び図面は、単に本発明を説明及び例示するものであり、請求項が限定されていることを除いて本発明はこれらに限定されない。本開示が示されれば、当業者であれば本発明の範囲を逸脱することなく様々な修正及び変更が行うことができるであろう。

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