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技術 報知システム

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 新勇一岡田崇志
出願日 2019年6月18日 (1年0ヶ月経過) 出願番号 2019-113091
公開日 2019年10月31日 (8ヶ月経過) 公開番号 2019-192273
状態 未査定
技術分野 警報システム 看護設備、治療台 異常警報装置 インターホン
主要キーワード 経路切替器 イベント閾値 報知ブザー 検知対象者 ベッド周辺 イベント発生情報 判定時刻 イベント映像
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年10月31日)のものです。
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図面 (20)

課題

病室内患者の状態の変化を医療従事者に適正に報知させる報知システムを提供する。

解決手段

病室内の患者の状態の変化を医療従事者に適正に報知させるために、報知システムは、時間変化に応じた被検知者動作情報を生成する検知手段と、前記検知手段に接続され、前記動作情報を保管する保管手段と、前記検知手段から前記動作情報を受けて該動作情報を解析し、前記解析の結果から所定のイベントの発生を判定し、前記判定の時刻を含む所定時間における前記動作情報を特定し、発生した前記所定のイベントの種別に応じて、該動作情報に保管優先度の値を付与して前記保管手段に送信する制御手段とを備える。

概要

背景

病院内において広く用いられている報知システムとして、ナースコールシステムがある。このナースコールシステムは、例えば、病室内患者により呼び出しボタンが操作されることで、ナースステーション等に設けられた報知機報知を行う。これにより、ナースステーションに詰めている看護師介護士等の医療従事者が呼び出される。

従来の一般的なナースコールシステムにおいては、子機が病室内に備えられた患者のベッド毎に設置される。子機は、患者が医療従事者を呼び出すための呼び出しボタンを備える。この呼び出しボタンは、例えば、患者の手元に置かれる。子機は親機通信可能に接続される。親機には報知機を備え、呼び出しボタンの押下に応じて報知機が動作する。

親機は、例えば、詰所であるナースステーションの壁面にパネルとして設けられる。このパネルには、例えば、表示パネルスピーカー等の任意の報知機が設けられる。親機が報知機能として表示及び音声出力を備える場合、患者による呼び出しボタンの操作を受けて、その表示パネルには、その患者を特定可能な情報が表示される。さらに、そのスピーカーから、呼び出しボタンが操作されたことを示す報知音が発せられる。また、ナースコールシステムにPBX交換機等が組み込まれている場合、呼び出しボタンの操作をトリガーとして、親機がPHS等の携帯端末に対し外部への報知(呼び出し)を行わせることもできる。

また、近年において、ナースコールシステムにカメラを組み合わせた構成を有するものが提案されている。このカメラは、例えば、病室内に設けられる。この構成においてカメラは、子機と対応付けられている。子機に備えられた呼び出しボタンが操作されると、対応するカメラにより、その子機が設置されている患者のベッド周辺撮影され映像情報が生成される。この映像情報は親機に送信され、この映像情報に基づく映像が親機に備えられたディスプレイモニタに表示される。このような構成により、医療従事者は、呼び出しボタンが操作された時点での患者の状態を視覚的に把握可能となる(例えば、特許文献1)。

このように、ナースコールシステムは、呼び出しボタンの操作に応じて、親機に備えられた報知機から報知音が発せられ、さらに親機に備えられたディスプレイモニタやスピーカーに映像等の情報が送信される。親機がナースステーションに設けられる場合、医療従事者等はナースステーションにいながらにして患者の状況の変化などを把握することができ、例えば、患者の身に重大な変化(重大な事態)が起きた場合等に速やかに対処することができる。

概要

病室内の患者の状態の変化を医療従事者に適正に報知させる報知システムを提供する。病室内の患者の状態の変化を医療従事者に適正に報知させるために、報知システムは、時間変化に応じた被検知者動作情報を生成する検知手段と、前記検知手段に接続され、前記動作情報を保管する保管手段と、前記検知手段から前記動作情報を受けて該動作情報を解析し、前記解析の結果から所定のイベントの発生を判定し、前記判定の時刻を含む所定時間における前記動作情報を特定し、発生した前記所定のイベントの種別に応じて、該動作情報に保管優先度の値を付与して前記保管手段に送信する制御手段とを備える。

目的

この発明の実施形態が解決しようとする課題は、病室内の患者の状態の変化を医療従事者に適正に報知させる報知システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

操作入力が可能に構成された操作部と、前記操作部と離間した位置にあり外部に報知が可能に構成された報知部とを備え、操作者による前記操作入力によって前記操作部から送信された前記報知部を作動させる第1の信号によって前記報知部が作動して外部に報知をする報知手段と、時間変化に応じた前記操作者の動作情報を生成する検知手段と、前記検知手段から前記動作情報を受けて該動作情報を解析し、前記解析の結果から所定のイベントの発生を判定する制御手段と、前記操作部と前記報知部との間に設けられ、前記報知部と前記制御手段とが通信可能に構成され、前記報知部に前記第1の信号を送信する中継手段とを備え、前記制御手段は、前記判定を実行した場合に、第2の信号を前記中継手段に送信し、前記中継手段は前記第2の信号を受けて前記報知部に、前記報知部を作動させる第3の信号を送信する、ことを特徴とする報知システム

請求項2

前記中継手段に備えられた第1通信手段と、前記検知手段又は前記制御手段に備えられた第2通信手段とを備え、前記第1通信手段と前記第2通信手段とが双方向に通信することによって、前記報知部と前記検知手段又は前記制御手段とが、前記中継手段を介して双方向通信可能に構成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の報知システム。

請求項3

前記制御手段は、前記所定のイベントの発生と判定した場合に、前記第2通信手段と前記第1通信手段とを介して、前記中継手段に前記第2の信号を送信する、ことを特徴とする請求項2に記載の報知システム。

請求項4

前記第1通信手段及び前記第2通信手段は無線通信手段である、ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の報知システム。

請求項5

前記検知手段は、映像を生成可能に構成された撮影手段であって、前記制御手段は、映像を表示可能に構成された第3の表示部を備え、前記所定のイベントの発生と判定した場合又は前記操作入力がされた場合に、前記判定又は前記操作入力が実行された時刻を含む所定の期間において前記撮影手段で撮影された映像を、前記第3の表示部に表示する、ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の報知システム。

請求項6

前記制御手段は、前記操作者の所定の動作に応じた前記映像を構成する画素輝度値の変化に基づいて、前記所定のイベントの発生を判定する、ことを特徴とする請求項5に記載の報知システム。

請求項7

前記制御手段は、少なくとも1つの携帯通信端末と通信可能に構成された第3通信手段を備え、前記制御手段は、前記所定のイベントの発生を判定した場合に、該判定結果に基づく情報を、前記第3通信手段を介して前記携帯通信端末に送信し、前記中継手段は、前記第3の信号が送信されたことを示す情報を、前記第1通信手段を介して前記携帯通信端末に通知する、ことを特徴とする請求項4に記載の報知システム。

請求項8

前記携帯通信端末は、映像を表示可能に構成された第4の表示部を備え、前記制御手段は、前記判定の実行を示す情報とともに、発生された前記所定のイベントに対応する映像を、前記第2通信手段または前記第3通信手段を介して前記携帯通信端末に送信し、前記携帯通信端末は、該映像を前記第4の表示部に表示する、ことを特徴とする請求項7に記載の報知システム。

請求項9

前記報知手段は、前記操作部であるスイッチと、前記報知部である呼び出し部とを備え、前記スイッチを前記操作者が操作入力することで、前記呼び出し部が作動するナースコールシステムである、ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の報知システム。

技術分野

0001

この発明は、報知システムに関し、例えば、病院看護施設等に設置されるナースコールシステムの置き換え等に適用して好適なものである。

背景技術

0002

病院内において広く用いられている報知システムとして、ナースコールシステムがある。このナースコールシステムは、例えば、病室内患者により呼び出しボタンが操作されることで、ナースステーション等に設けられた報知機報知を行う。これにより、ナースステーションに詰めている看護師介護士等の医療従事者が呼び出される。

0003

従来の一般的なナースコールシステムにおいては、子機が病室内に備えられた患者のベッド毎に設置される。子機は、患者が医療従事者を呼び出すための呼び出しボタンを備える。この呼び出しボタンは、例えば、患者の手元に置かれる。子機は親機通信可能に接続される。親機には報知機を備え、呼び出しボタンの押下に応じて報知機が動作する。

0004

親機は、例えば、詰所であるナースステーションの壁面にパネルとして設けられる。このパネルには、例えば、表示パネルスピーカー等の任意の報知機が設けられる。親機が報知機能として表示及び音声出力を備える場合、患者による呼び出しボタンの操作を受けて、その表示パネルには、その患者を特定可能な情報が表示される。さらに、そのスピーカーから、呼び出しボタンが操作されたことを示す報知音が発せられる。また、ナースコールシステムにPBX交換機等が組み込まれている場合、呼び出しボタンの操作をトリガーとして、親機がPHS等の携帯端末に対し外部への報知(呼び出し)を行わせることもできる。

0005

また、近年において、ナースコールシステムにカメラを組み合わせた構成を有するものが提案されている。このカメラは、例えば、病室内に設けられる。この構成においてカメラは、子機と対応付けられている。子機に備えられた呼び出しボタンが操作されると、対応するカメラにより、その子機が設置されている患者のベッド周辺撮影され映像情報が生成される。この映像情報は親機に送信され、この映像情報に基づく映像が親機に備えられたディスプレイモニタに表示される。このような構成により、医療従事者は、呼び出しボタンが操作された時点での患者の状態を視覚的に把握可能となる(例えば、特許文献1)。

0006

このように、ナースコールシステムは、呼び出しボタンの操作に応じて、親機に備えられた報知機から報知音が発せられ、さらに親機に備えられたディスプレイモニタやスピーカーに映像等の情報が送信される。親機がナースステーションに設けられる場合、医療従事者等はナースステーションにいながらにして患者の状況の変化などを把握することができ、例えば、患者の身に重大な変化(重大な事態)が起きた場合等に速やかに対処することができる。

先行技術

0007

特開2008−079800号公報

発明が解決しようとする課題

0008

このように、従来のナースコールシステムは、患者が自身の状況の変化を認識し、呼び出しボタンを押下したことに応じて映像が表示される。すなわち、ディスプレイモニタに表示される画像は、患者の身に重大な変化が起きた後の状況を示している。そのため、画像を閲覧した医療従事者は、どのような過程でその状況になったのか把握できないことがある。例えば、患者がベッドから転落してから呼び出しボタンが押された場合、転落時の状況はディスプレイモニタに表示されない。したがって、医療従事者にとって、どのように転落したのかを把握することは困難である。つまり、医療従事者により負傷箇所を特定することが困難な場合があり、その場合、医療従事者は速やかに救護等の対応を行うことができない。

0009

この問題の解決方法として、カメラで撮影され生成された映像情報等を全て保管し、患者の身に重大な変化が起きた場合に、その状況に対応する映像を医療従事者が検索して特定する方法が挙げられる。しかしながら、入院患者数が多い大病院では、その撮影情報が膨大となる。そのため、その撮影情報が保管される保管装置の容量が足りなくなることで保管不能となる場合があった。また、膨大な撮影情報の管理も非常に煩雑なものとなっていた。

0010

一方で、上述したような多機能のナースコールシステムは、既に設けられているナースコールシステムを廃して置き換えるものであるので、その導入は非常にコストが掛かるものであった。

0011

そこで、この発明の実施形態が解決しようとする課題は、病室内の患者の状態の変化を医療従事者に適正に報知させる報知システムを提供することにある。例えば、患者に変化が発生して報知がされた場合に、その発生の時刻の前後の時間における患者の状態を把握することができる報知システムを提供するものである。

課題を解決するための手段

0012

上記課題を解決するために、この発明の実施形態の報知システムは、操作入力が可能に構成された操作部と、前記操作部と離間した位置にあり外部に報知が可能に構成された報知部とを備え、操作者による前記操作入力によって前記操作部から送信された前記報知部を作動させる第1の信号によって前記報知部が作動して外部に報知をする報知手段と、時間変化に応じた前記操作者の動作情報を生成する検知手段と、前記検知手段から前記動作情報を受けて該動作情報を解析し、前記解析の結果から所定のイベントの発生を判定する制御手段と、前記操作部と前記報知部との間に設けられ、前記報知部と前記制御手段とが通信可能に構成され、前記報知部に前記第1の信号を送信する中継手段とを備え、前記制御手段は、前記判定を実行した場合に、第2の信号を前記中継手段に送信し、前記中継手段は前記第2の信号を受けて前記報知部に、前記報知部を作動させる第3の信号を送信する、ことを特徴とする。
また、この発明の実施形態の報知システム(以下、単に「この発明の報知システム」という)は、時間変化に応じた被検知者の動作情報を生成する検知手段と、前記検知手段に接続され、前記動作情報を保管する保管手段と、前記検知手段から前記動作情報を受けて該動作情報を解析し、前記解析の結果から所定のイベントの発生を判定し、前記判定の時刻を含む所定時間における前記動作情報を特定し、発生した前記所定のイベントの種別に応じて、該動作情報に保管優先度の値を付与して前記保管手段に送信する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。

0013

制御手段には、例えば、1又は複数の検知手段が接続される。制御手段に複数の検知手段が接続される場合、制御手段は、複数の検知手段から受けた検知情報一括で処理するように構成される。

0014

「被検知者」とは、限定された空間内に一定期間常駐され、この空間内において監視される者をいう。被検知者としては、例えば、患者、被介護者、危険な作業を行う者等が挙げられる。ここで、「被検知者の動作情報」とは、例えば、検知手段において生成された検知情報から、所定の処理を行うことで特定された被検知者の動作である。

0015

検知手段は、人間の動きを継続的に検知可能であれば、どのような構成を備えたものであってもよい。検知手段としては、例えば、被検知者(患者)に接触することなしに検知が可能な非接触式検知装置が挙げられる。この検知装置としては、例えば、ビデオカメラ等の撮影装置デジタルレコーダアナログレコーダ等の録音装置超音波センサマイクロ波ドップラーセンサ赤外線センサ等の動体検知装置が挙げられる。検知手段は、前述の検知装置のうち少なくとも2つを組み合わせて構成することもできる。

0016

制御手段は、例えば、解析によって特定された被検知者の動作情報とイベント判定情報とに基づいて所定のイベントの発生の有無の判定を行う。イベント判定情報は、所定のイベントに対応する情報を含む。イベント判定情報は、例えば、制御手段に含まれる保管部又は保管手段(以下、保管手段等という場合がある)に予め記憶されている。

0017

「所定のイベント」とは、被検知者を監視する際に注目されるイベントをいう。「イベント」とは、偶発的に生じる被検知者の状態変化をいう。この状態変化のうち、例えば、転倒、転落が「所定のイベント」として設定される。「所定のイベント」は、被検知者の種別により適宜設定することができる。被検知者が入院患者である場合、これら状態変化に加えて、起床離床徘徊等が「所定のイベント」として設定される。これら状態変化は、例えば、被検知者による特定の動作に対応する。つまり、前記所定のイベントに対応する情報は、被検知者による特定の動作の情報とすることができる。

0018

「保管優先度の値」とは、保管手段に保管された被検知者の動作情報のうち、保管が優先されるものの度合いを示す。これは、逆に言えば、削除を優先するものの度合いを示すものでもあり、動作情報が削除される際には「保管優先度の値」が低い情報から優先的に削除されていく。保管が優先されるものの度合いは、所定のイベント毎に、例えば数値が対応付けられることで設定される。この対応付けは、例えば、保管手段等に予め保管された対応表に基づいて行われる。

0019

また、この発明の報知システムでは、前記制御手段により、前記判定された時刻を含む前記所定時間において前記特定をする。所定時間は、第1所定時間遡った時刻を始点とし、第2所定時間経過後の時刻を終点とする。

0020

また、この発明の報知システムは、外部に報知が可能に構成された報知部を備える。前記制御手段は、前記所定のイベントの発生が判定された場合に、該判定がされた時刻を含む所定時間における前記被検知者の動作情報を、前記報知部に送信する。

0021

また、この発明の報知システムにおいて、前記検知手段は、例えば、撮影が可能に構成された撮影手段である。前記撮影手段は前記被検知者の動作情報を含む映像を生成する。前記制御手段は、映像の表示が可能に構成された第1の表示部を備える。また前記制御手段は、前記映像情報を解析して、前記映像を構成する画素輝度値の変化に基づいて、前記所定のイベントの発生として前記被検知者の所定の動作の有無を判定する。また前記制御手段は、該判定結果に応じ、前記所定時間において前記撮影手段によって撮影された映像を前記第1の表示部に表示する。

0022

前記撮影手段は、動画像静止画像等の映像を生成することができれば、どのような構成を備えていてもよい。前記撮影手段は、従来公知の撮影装置を適宜選択して用いることができる。この撮影装置としては、例えば、一般的な可視光カメラであるデジタルカメラデジタルスチルカメラデジタルビデオカメラ等)が挙げられる。また、夜間消灯時における撮影に対応するため、撮影手段として赤外線暗視装置赤外線カメラ)、熱線暗視装置サーモグラフィカメラ)等の撮影装置が用いられてもよい。また、撮影手段は、前記の暗視機能を備えた可視光カメラであってもよい。

0023

第1の表示部には、撮影手段で生成された映像が表示される。この映像は、例えば、保管手段に保管された映像情報が再生されることで表示される。この場合、制御手段には、映像情報を再生するための再生手段が接続される。また、制御手段が、映像情報を再生する機能を備えていてもよい。第1の表示部は、例えば、ナースステーション等の詰所に設置されるディスプレイモニタである。

0024

また、この発明の報知システムにおいて、前記被検知者の所定の動作を示す映像は、前記保管手段に保管された前記判定の時刻を含む所定時間に前記撮影手段において撮影された映像である。

0025

また、この発明の報知システムにおいて、前記検知手段は、被検知者の胸部を含む領域に向けてマイクロ波照射する送信部と前記動作情報として前記被検知者からの反射波を受信する受信部とを備えたマイクロ波ドップラーセンサである。前記制御手段は、前記反射波のドップラーシフトに基づき、前記被検知者の呼吸状態を解析する。さらに前記制御手段は、前記解析の結果に基づき、前記所定のイベントの発生として前記呼吸状態が所定の呼吸状態となったか否かを判定する。さらに前記制御手段は、前記所定の呼吸状態となった場合に、前記報知部の制御情報を送信する。

0026

また、この発明の報知システムにおいて、前記制御手段は、所定の条件において、前記保管手段に保管された前記被検知者の動作情報の削除を実行する。前記削除は、前記保管優先度の値の低い順に実行される。

0027

また、この発明の報知システムにおいて、前記制御手段は、前記保管手段における保管から所定時間が経過した場合、前記所定の条件として前記削除を行う。あるいは前記制御手段は前記保管手段の保管可能容量が所定の値を下回った場合、前記所定の条件として前記削除を行う。

0028

また、この発明の報知システムは、少なくとも1つの携帯通信端末に情報を送信可能に構成された送受信手段を備える。前記制御手段は、前記判定により特定された前記所定のイベントの発生に基づく情報を、前記送受信手段を介して前記携帯通信端末に送信する。

0029

また、この発明の報知システムにおいて、前記携帯通信端末は、前記動作情報に基づく情報が表示可能に構成された第2の表示部を備える。前記制御手段は、前記保管優先度の値とともに、前記判定により特定された所定のイベントに対応する前記動作情報に基づく情報を、前記送受信手段を介して前記携帯通信端末に送信する。また、前記携帯通信端末は、該情報を該第2の表示部に表示する。

0030

携帯通信端末は、無線によって通信が可能な機器である。無線通信通信形態は、例えば、アドホックモードであってもよいし、また、インフラストラクチャモードであってもよい。また、無線通信の通信形態は、これらに挙げた通信形態を組合せたものであってもよい。「アドホックモード」とは、複数の端末並列に通信可能な通信形態をいう。また、「インフラストラクチャモード」とは、一方の端末、装置を親機とし、他方の端末を子機とした通信が可能な通信形態をいう。携帯通信端末としては、例えば、第2の表示部に相当するディスプレイモニタを備える機器が挙げられる。この機器の具体例としては、PDA、タブレット端末携帯電話スマートフォン等が挙げられる。

0031

この場合、制御手段は、その映像に対応する被検知者を特定し、その被検知者の動作情報を特定の携帯通信端末に送信することもできる。この特定は、検知手段で生成された動作情報と、予め設定された検知手段と、被検知者との対応情報とに基づいて行われる。

0032

また、この発明の報知システムは少なくとも1つの携帯通信端末に映像を送信可能に構成された送受信手段を備える。前記携帯通信端末は、前記映像が表示可能に構成された第2の表示部を備える。前記制御手段は、前記被検知者の所定の動作が発生したことに応じ、前記送受信手段を介して、前記撮影手段で撮影中の前記被検知者のライブ映像を前記携帯通信端末に送信する。前記携帯通信端末は、前記携帯通信端末を操作する端末操作者が、所定の操作をすることで、前記ライブ映像を参照しながら、前記被検知者と通信又は通話が可能となるように構成される。

0033

また、この発明の報知システムにおいて、前記送受信手段は、前記被検知者と前記携帯通信端末とが対応付けられることで、特定の携帯通信端末へ情報の送信が可能に構成される。前記検知手段は前記被検知者に対応付けられている。前記制御手段は、前記検知手段から前記被検知者の動作情報を受けると、該検知手段と該被検知者との前記対応に基づいて該被検知者を特定する。さらに前記制御手段は、該被検知者と前記携帯通信端末との対応に基づいて送信する携帯通信端末を特定する。そして前記制御手段は前記送受信手段を介して、前記被検知者の動作情報を特定した携帯通信端末に送信する。

0034

また、この発明の報知システムには報知手段が設けられる。前記報知手段は操作入力が可能に構成された操作部を備える。また前記報知手段は、前記操作部と離間した位置にあり外部に報知が可能に構成された報知部を備える。また前記報知手段は操作者による前記操作入力によって前記操作部から送信された前記報知部を作動させる第1の信号によって前記報知部が作動して外部に報知をする。さらに報知システムには、時間変化に応じた前記操作者の動作情報を生成する検知手段が設けられる。また、報知システムには、前記検知手段から前記動作情報を受けて該動作情報を解析し、前記解析の結果から所定のイベントの発生を判定する制御手段が設けられる。また報知システムは、前記操作部と前記報知部との間に設けられ、前記報知部と前記制御手段とが通信可能に構成され、前記報知部に前記第1の信号を送信する中継手段を備える。前記制御手段は、前記判定を実行した場合に、第2の信号を前記中継手段に送信する。前記中継手段は前記第2の信号を受けて前記報知部に、前記報知部を作動させる第3の信号を送信する。

0035

「報知手段」は、操作入力を受けて外部に対し報知させる構成を備えるものであればどのようなものであってもよい。この発明の報知システムは、従来公知の報知手段を適宜選択し、これに中継手段を組み合わせて構成することができる。また、報知手段に含まれる操作部と報知部との接続形態は、無線、有線を問わない。

0036

「操作者」とは、前記した被検知者のうち操作部を用いる者をいう。操作者には、被検知者に関して前記したことを適宜適用することができる。操作者としては、例えば、患者、被介護者、危険な作業を行う者等が挙げられる。検知手段が備えられた場所が病室である場合、操作者は例えば患者である。

0037

中継手段は、制御手段に制御されることで、報知部を作動させる「第3の信号」を送信可能な構成を備える。中継手段は、例えば、報知部及び操作部のうちの一方又は両方から発せられた各信号を制御手段に送信可能な構成を備えていてもよい。この機能が実行される場合、「第1の信号」は「第3の信号」として扱われる。

0038

中継手段は、例えば、経路切替器及び信号変換器のうちの一方又は両方の機能を備える。ここで、「第2の信号」が「第3の信号」を含む場合、中継手段は経路切替器として機能する。この機能が実行される場合、中継手段において報知部につながる経路が接続される。この接続は、例えば、制御手段に制御されることで行われてもよいし、「第2の信号」に含まれる接続制御信号等によって行われてもよい。その結果、制御手段から送信された「第3の信号」は中継手段を介して報知部に到達する。

0039

また、「第2の信号」が、「中継手段に「第3の信号」を送信させる信号」を含む場合、中継手段は信号変換器として機能する。この機能が実行される場合、中継手段は、制御手段から「第2の信号」を受けて、この信号に解析、判定、変換等の処理を施すことにより第3の信号を生成する。さらに中継手段は報知部に対して生成された「第3の信号」を送信する。「第2の信号」に検知手段を識別する情報が付帯されている場合、中継手段が信号変換器として機能することで、この情報が解析される。この解析により、「第2の信号」がどの検知手段から送信された信号であるかを識別することができる。中継手段は、この識別結果に基づいて、例えば、特定の制御信号を「第2の信号」とともに報知部に送信する。これにより、この制御信号に基づいて、報知部に設けられた第1の表示部に対し特定の表示制御が行われる。

0040

「特定の表示制御」は、制御信号により特定された操作者の情報を、特定して表示する制御をいう。この制御として、例えば、制御信号により特定された操作者に対応するLEDを点灯させる制御が挙げられる。この場合、第1の表示部は操作者の氏名に対応して複数設けられたLEDを含んで構成される。また、第1の表示部がディスプレイモニタである場合、第1の表示部は操作者の氏名等の情報を文字映像として表示する。

0041

また、この発明の報知システムは、前記中継手段に備えられた第1通信手段と、前記検知手段又は前記制御手段に備えられた第2通信手段とを備える。前記第1通信手段と前記第2通信手段とが双方向に通信することによって、前記報知部と前記検知手段又は前記制御手段とが、前記中継手段を介して双方向通信可能に構成される。

0042

第2通信手段が制御手段に備えられる場合、中継手段は詰所内又はその近傍に設けられる。この発明の報知システムが備えられる施設が病院である場合、この詰所は、例えば、ナースステーションである。一方、第2通信手段が検知手段に備えられる場合、中継手段は検知手段の近傍、つまり操作者のいる部屋内又はその近傍に設けられる。この発明の報知システムが備えられる施設が病院である場合、その部屋は患者の病室である。

0043

また、この発明の報知システムにおいて、前記制御手段は、前記所定のイベントが発生したと判定された場合に、前記第2通信手段と前記第1通信手段とを介して、前記中継手段に前記第2の信号を送信する。

0044

また、この発明の報知システムにおいて、前記第1通信手段及び前記第2通信手段は無線通信手段である。

0045

また、この発明の報知システムにおいて、前記検知手段は、映像を生成可能に構成された撮影手段である。前記制御手段は、映像を表示可能に構成された第3の表示部を備える。また前記制御手段は、前記所定のイベントが発生したと判定した場合又は前記操作入力がされた場合に、前記判定又は前記操作入力が実行された時刻を含む所定の期間において前記撮影手段で撮影された映像を、前記第3の表示部に表示する。

0046

また、この発明の報知システムにおいて、前記制御手段は、前記操作者の所定の動作に応じた前記映像を構成する画素の輝度値の変化に基づいて、前記所定のイベントの発生を判定する。

0047

また、この発明の報知システムは、少なくとも1つの携帯通信端末と通信可能に構成された第3通信手段を備える。前記制御手段は、前記所定のイベントの発生が判定された場合に、該判定結果に基づく情報を、前記第3通信手段を介して前記携帯通信端末に送信する。前記中継手段は、前記第3の信号が送信されたことを示す情報を、前記第1通信手段を介して前記携帯通信端末に出力する。

0048

制御手段は、検知手段で生成された操作者の動作情報と、予め設定された検知手段と操作者との対応情報とに基づいて操作者を特定することができる。制御手段はこの特定により該操作者に対応する報知先を決定する。さらに制御手段は、中継手段を介して、決定した該報知先の情報を表示部に表示させるように制御することもできる。

0049

また、この発明の報知システムにおいて、前記携帯通信端末は、映像を表示可能に構成された第4の表示部を備える。前記制御手段は、前記判定の実行を示す情報とともに、発生された前記所定のイベントに対応する映像を、前記第2通信手段または前記第3通信手段を介して前記携帯通信端末に送信する。前記携帯通信端末は、該映像を前記第4の表示部に表示する。

0050

また、この発明の報知システムにおいて、前記報知手段は、前記操作部であるスイッチ部と、前記報知部である呼び出し部とを備える。また報知手段は、前記スイッチ部を前記操作者が操作入力することで、前記呼び出し部が作動するように構成されたナースコールシステムである。

発明の効果

0051

この発明の実施形態によれば、病室内の患者の状態の変化を医療従事者に適正に報知することが可能である。例えば患者に変化が発生し詰所に報知がされた場合に、所定の操作によって、その発生の時刻の前後の時間における患者の状態を把握することができる。あるいは、既存の報知システムを生かしつつも、呼び出し操作の有無にかかわらず患者等に変化が発生した際に詰所に報知をすることができる。

図面の簡単な説明

0052

第1の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
第1の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
イベント動作情報の種別とイベント閾値との対応関係の一例を示した表である。
イベント発生の有無及び発生したイベントの種別と付与される保管優先度の値との対応関係の一例を示した表である。
第1の実施形態に係るナースコールシステムの全体構成の一例を示した機能ブロック図である。
病床番号に対応する撮影手段及び操作部の一例を示した表である。
第1の実施形態に係るナースコールシステムのハードウエア構成の一例を示したブロック図である。
第1の実施形態に係るナースコールシステムの使用形態の一例を示したフローチャートである。
第2の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
第2の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
第2の実施形態に係るナースコールシステムの全体構成の一例を示した機能ブロック図である。
病床番号に対応する撮影手段、操作部、及び携帯通信端末の一例を示した表である。
第2の実施形態に係るナースコールシステムのハードウエア構成の一例を示したブロック図である。
第2の実施形態に係るナースコールシステムの使用形態の一例を示したフローチャートである。
実施例に係るナースコールシステムの使用形態を示したフローチャートである。
第3の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
第3の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
第3の実施形態に係るナースコールシステムの全体構成の一例を示した機能ブロック図である。
病床番号に対応するマイクロ波ドップラーセンサ、操作部、及び携帯通信端末の一例を示した表である。
第3の実施形態に係るナースコールシステムのハードウエア構成の一例を示したブロック図である。
第3の実施形態に係るナースコールシステムの使用形態の一例を示したフローチャートである。
第4の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
第4の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
制御手段と中継手段との通信形態の一例を示した機能ブロック図である。
制御手段と中継手段との通信形態の一例を示した機能ブロック図である。
第4の実施形態に係るナースコールシステムの全体構成の一例を示した機能ブロック図である。
病床番号に対応する撮影手段、中継手段、及び操作部の一例を示した表である。
第4の実施形態に係るナースコールシステムのハードウエア構成の一例を示したブロック図である。
第4の実施形態に係るナースコールシステムの使用形態の一例を示したフローチャートである。
第5の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
制御手段と中継手段との通信形態の一例を示した機能ブロック図である。
中継手段と報知手段との通信形態の一例を示した機能ブロック図である。
第5の実施形態に係るナースコールシステムの全体構成の一例を示した機能ブロック図である。
第5の実施形態に係るナースコールシステムのハードウエア構成の一例を示したブロック図である。
第6の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
第6の実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。
第6の実施形態に係るナースコールシステムの全体構成の一例を示した機能ブロック図である。
病床番号に対応する撮影手段、操作部、及び携帯通信端末の一例を示した表である。
第6の実施形態に係るナースコールシステムのハードウエア構成の一例を示したブロック図である。
第6の実施形態に係るナースコールシステムの使用形態の一例を示したフローチャートである。
従来のナースコールシステムを示した機能ブロック図である。

実施例

0053

以下、発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において同一の構成を備えるものについては同一の符号を付す。

0054

<第1の実施形態>
[ナースコールシステム]
以下、図を参照して、この実施形態に係るナースコールシステムの構成を説明する。この説明は、ナースコールシステムの機能的構成、ナースコールシステムの全体構成、及びこの機能的構成を実現するためのハードウエア構成の順に記載される。

0055

[ナースコールシステムの機能的構成]
図1及び図2は、この実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。図2は、図1に示したナースコールシステム10の詳細構成の一例を示す。以下の説明においては、被検知者が「患者」の場合について説明する。

0056

〔ナースコールシステム10〕
図1に示すように、ナースコールシステム10は、撮影手段50と、報知手段20と、保管手段60とを備える。撮影手段50は、患者の映像情報を生成して、その映像情報を報知手段20に向けて出力する。この映像情報は患者の動作情報を含む。報知手段20は、操作部21と、報知部22と、制御手段40とを含む。制御手段40は、撮影手段50から受けた映像情報を解析する。制御手段40は、さらに、その解析結果に基づき所定のイベントの発生の有無を判定する。所定のイベントが発生したと判定されると、報知部22は、そのイベントの発生を外部に報知する。また、制御手段40は、その判定結果を受けて、発生されたイベントに対応した、患者の動作情報を含む映像情報(以下、「検知映像情報」という場合がある)を保管手段60に出力する。ここで、「患者の動作情報」とは、患者の動作の情報のみならず、患者の動作が無いという情報も含む。「患者の動作が無いという情報」としては、患者が動けない状態、患者が検知範囲外に移動することで検知範囲である撮影範囲にいない状態等が挙げられる。

0057

〔撮影手段50〕
撮影手段50は、検知映像情報を生成する第1のセンサとして機能する。この検知映像情報は、例えば、所定期間継続的に生成される。

0058

撮影手段50は、映像のうち、時間変化に応じた患者の動作を含む映像(以下、「検知映像」という場合がある)を生成可能に設置される。撮影手段50は、撮影装置として前記したものから適宜選択して構成することができる。撮影手段50は、例えば、その撮影領域に患者のベッドが含まれるような位置に設置される。

0059

撮影手段50は、制御手段40に通信線L1を介して接続されることで、撮影手段50から制御手段40へ検知映像情報を出力可能に構成される。通信線L1は、撮影手段50と制御手段40との入出力を通信により実現する構成を備えていれば、どのようなものであってもよい。通信線L1としては、例えば、無線で構成されたもの、有線で構成されたもの、あるいはこれらを組み合わせたものが挙げられる。また、通信線L1は、通信の確立が定期的に確認可能な構成を備えることが望ましい。

0060

通信線L1が、有線のLAN経路である場合、このLAN経路中にPoE(Power Over Ethernet(登録商標))の機能を備えたルーターが設けられていることが好ましい。この場合、このPoEの機能を用いることにより、撮影手段50に対し有線LANを経由してルーターから電源を供給することができる。

0061

〔保管手段60〕
保管手段60は、撮影手段50において生成された検知映像情報を保管する。保管手段60には、制御手段40を介して撮影手段50と接続されることで、制御手段40において所定の処理が施された検知映像情報が入力される。この検知映像情報は、例えば、後述する保管優先度の値が付与された検知映像情報である。また、この検知映像情報は、例えば、プライバシー処理が施された検知映像情報である。このプライバシー処理としては、例えば、患者の顔に対するモザイク処理人物シルエットを単色に塗りつぶすような処理等が挙げられる。

0062

保管手段60は、保管された検知映像情報を、所定の条件において削除又は移動する機能を備えてもよい。この所定の条件としては、例えば、保管手段60における保管から所定時間が経過した場合、保管手段60の保管可能容量が所定の値を下回った場合等が挙げられる。この削除又は移動は、例えば、複数保管された検知映像情報のうち、付与された保管優先度の値が低いものの順に実行される。具体例として、保管手段60に含まれる図示しない保管判定部は、保管手段60に保管された時刻から所定時間が経過した検知映像情報について、削除又は移動の可否を判定する。この判定は、その検知映像情報に付与された保管優先度の値に基づいて行われる。この判定において、その保管優先度の値が予め設定された閾値よりも小さい場合、その検知映像情報は削除又は移動される。

0063

検知映像情報の移動としては、例えば、移動が必要と判定された検知映像情報が、図示しないネットワークを介して保管手段60に接続された図示しないクラウドサーバ等に移動されることが挙げられる。また、保管手段60は、検知映像情報の削除又は移動の機能を必ずしも備える必要はなく、例えば、判定部42又は制御部43によって保管手段60に保管された検知映像情報の削除又は移動が実行されてもよい。

0064

保管手段60は、ネットワークNを介して備えられたサーバであってもよい。このサーバ間の通信には、映像等の通信にDICOMに準拠した通信システムを用いることができる。この場合、保管手段60は、映像が保管される画像保管通信システムPACS)、患者の情報、病院内の情報等が保管される病院情報システム(HIS)等を構成する。

0065

〔報知手段20〕
報知手段20は、患者による所定の操作入力に基づいて、外部に報知を行うナースコール装置である。

0066

操作部21と報知部22とは、制御手段40を介して、少なくとも操作部21から報知部22へ信号が出力可能に設けられる。この出力は、例えば、図示しない送受信部による通信によって行われる。その場合、操作部21から報知部22に向けて送信(出力)された信号は、制御手段40を介し報知部22において受信(入力)される。

0067

報知部22は、操作部21と離間した位置に設けられる。具体的に、操作部21は病室に、報知部22はナースステーションにそれぞれ設けられる。例えば、患者により操作部21が操作されると、その操作入力を受けて操作部21から制御手段40に対し報知部22の作動を指示する信号(以下、「報知部作動信号」という場合がある)が少なくとも送信(出力)される。制御手段40は、この信号を受けて報知部22を制御することで、報知部22が作動され外部に報知される。この場合、操作部21からは、報知部作動信号の他に、制御情報、操作部21の識別情報等の各種の情報が出力されるが、報知部作動信号が、これら各種の情報を含んでもよい。

0068

《操作部21》
操作部21は、操作入力に基づいて所定の信号を制御手段40へ出力可能な構成を備えていれば、どのようなものであってもよい。この場合、所定の信号は制御手段40に対する所定の指示を含む。この所定の指示は、例えば、報知部22を作動させて外部に対する報知を行わせる指示である。つまり、所定の信号は報知部作動信号を含む。操作部21としては、例えば、ボタン式、トリガー式等の従来公知のナースコール子機スイッチボタンを備える従来公知のナースコールボタン等を適宜選択して用いることができる。

0069

《報知部22》
報知部22は、報知部作動信号を受けることで外部に対する報知が可能に構成されていれば、どのようなものであってもよい。報知部22による報知形態としては、例えば、音、光、振動等の人間の五感に対するものが挙げられる。

0070

また、報知手段20はPBX交換機25を備えていてもよい。PBX交換機25は、例えば、図2に示すように、報知部22の内部に備えられる。報知部22は、制御手段40からの制御信号を受けて外部への報知を行い、さらにPBX交換機25を作動させる。PBX交換機25はPHS端末26に対して信号を送信する。この信号を受けたPHS端末26は外部対して報知動作を行う。

0071

《PBX交換機25》
PBX交換機25は、制御手段40からの信号が入力可能であれば、その設置形態及び接続形態はどのようなものであってもよい。また、PHS端末26は、報知部22に接続される形態であってもよいし、報知手段20に接続される形態であってもよい。

0072

《制御手段40》
制御手段40は、撮影手段50から受けた検知映像情報を解析する。制御手段40は、その解析結果に基づき所定のイベントの発生の有無を判定する。制御手段40は、所定のイベントが発生したと判定した場合に、そのイベントに対応する検知映像情報を保管手段60に出力する。

0073

図2に示すように、制御手段40は、解析部41と、判定部42と、制御部43と、表示部44と、イベント条件保管部45と、保管優先度付与部47とを備える。また、保管優先度付与部47と、保管手段60との間には必要に応じて、検知映像情報が一時的に保管される保管部46が備えられる。

0074

〈解析部41〉
解析部41は、撮影手段50から受けた検知映像情報を解析して患者の動作情報を特定し、その情報を判定部42に出力する。撮影手段50において検知映像情報が継続的に生成される場合、解析部41はその検知映像情報を継続的に受けてリアルタイムに解析し、その解析結果を判定部42に出力する。

0075

解析部41は、検知映像情報を、所定のアルゴリズム(方法)に基づいて映像解析する。これにより、検知映像情報から患者の動作情報が特定される。映像解析のアルゴリズムの一例を挙げると、検知映像情報からエッジを抽出し、そのエッジの形態、動体等を解析することで人体判別する方法が挙げられる。このアルゴリズムを用いた場合、映像解析は例えば以下に示すように行われる。

0076

解析部41は、まず、撮影手段50から受けた検知映像情報に対し所定のフィルタ掛けエッジ抽出を行う。このフィルタとしては、例えば、画素の輝度値によって物体境界が判別されるもの、画素の輝度値の変化によって動体が判別されるものなどが挙げられる。

0077

解析部41は、次に、抽出されたエッジに囲まれる部分の大きさ、形状、動作等に基づきマッチング処理を行う。このマッチング処理により、検知映像のうちのエッジに囲まれる部分の取捨選択が行われる。このマッチング処理は、例えば、図示しないマッチング情報保管部に予め保管されたマッチング情報と、このエッジに囲まれる部分の情報とが比較されることによって行われる。マッチング情報は、例えば、人間の大きさ、人間の形状、人間の動作等の情報を含む。この処理の結果、エッジに囲まれた部分が人間であると特定される。さらに、このエッジに囲まれた部分の動作情報が患者の動作情報として特定され、判定部42に出力される。

0078

映像解析のアルゴリズムの他の一例を挙げると、サーモグラフィーカメラで生成された検知映像情報に対しフィルタ処理を行うことで、検知映像における特定の温度分布の領域を特定する方法が挙げられる。この例においても、特定された領域に対し同様にマッチング処理が行われる。

0079

映像解析は、前記に例示されたアルゴリズムに基づくものに限定されない。例えば、映像解析には、従来公知のアルゴリズムを適宜選択して用いることができる。さらに、映像解析には、複数種類のアルゴリズムが組み合わされたものが用いられてもよい。判定部42は、所定のイベントが発生したと判定した場合に、そのイベントの発生を示す情報(以下、「イベント発生情報」という場合がある)を制御部43に出力する。

0080

〈判定部42〉
判定部42は、解析部41から受けた解析結果に基づいて所定のイベントの発生の有無を判定する。判定部42は、解析部41から受けた患者の動作情報が、予め設定された動作情報(所定のイベント;以下、「イベント動作情報」という場合がある)と一致するか否かを判定する。

0081

「所定のイベント」とは、患者の特定の動作をいう。特定の動作としては、例えば、「患者がベッドから起きようとする動作」、「患者がベッドから離床しようとする動作」、「患者が転倒した動作」等が挙げられる。判定部42は、「所定のイベントが発生した」と判定すると、その判定結果を少なくとも制御部43に出力する。この場合、「一致」とは、「完全一致」のみならず「実質的な一致」も含む。「実質的な一致」とは、例えば、患者の一連の動作のうちの一部が一致した場合が挙げられる。また、解析部41は、例えば、前記したマッチング処理から患者の体軸を特定することもできる。判定部42は、特定された体軸の動作が、イベント動作情報に含まれる体軸の動作情報と一致した場合に所定のイベントが発生したと判定してもよい。

0082

判定部42は、患者の動作情報の一致のみに基づいて所定のイベントの発生の有無を判定するものに限定されない。例えば、特定の期間において患者が病室を不在にする場合、患者の動作情報は「なし」と判定される。ただし、判定部42はこの状態についても所定のイベントの発生として判定する場合がある。この所定のイベントは、例えば「徘徊」である。一例として、イベントの発生の判定時が「夜間(消灯後)」であって、かつ患者が病室を特定の期間不在とした場合、判定部42は「徘徊」のイベントが発生したと判定する。

0083

また、判定部42は、保管手段60に保管された検知映像情報から、所定のイベントの発生を示す映像を含む検知映像情報(以下、「イベント検知映像情報」という場合がある)を特定し、保管手段60に向けて逐次出力する。

0084

イベント検知映像情報は、具体的に、所定のイベントの発生時刻(以下、「イベント発生時刻」という場合がある)を含む所定時間において撮影手段50で生成された検知映像情報である。この所定時間の始点は、例えば、イベント発生時刻から第1所定時間遡った時刻であり、終点はイベント発生時刻から第2所定時間経過後の時刻である。また、例えば、操作部21による操作入力が制御部43に入力された時刻をイベント発生時刻として、前記と同様にイベント検知映像情報を生成させてもよい。判定部42による前記判定がリアルタイムで行われている場合、「イベント発生時刻」は、前記判定において所定のイベントの発生があったと判定された時刻である。

0085

〈イベント条件保管部45〉
イベント条件保管部45には、イベント条件情報が予め保管されている。「イベント条件情報」とは、所定のイベントの発生の判定に用いられる情報をいう。「イベント条件情報」には、前述した「イベント動作情報」が含まれる。また、「イベント条件情報」には、前記一致の判定の回数の閾値として「イベント閾値」が含まれる。この場合、判定部42において、前記一致の判定が所定の回数に達したときが「所定のイベントの発生」と判定される。イベント条件保管部45は、判定部42に接続される。これにより、前述の判定が行われる際に、判定部42に「イベント条件情報」が出力される。

0086

「イベント閾値の値」は、例えば、イベント動作情報の種別に応じて設定される。図3は、イベント動作情報の種別と「イベント閾値」との対応関係の一例を示した表である。

0087

図3に示すように、所定のイベントの種別としてイベント名が設定され、イベント名としては例えば「転落」、「転倒」、「徘徊」、「離床」、「起床」等が設定される。図3に示すような対応関係において、イベント種別ごとにイベント閾値が設定される。例えば、「転落」、「転倒」、「徘徊」等のイベント種別に対しては、イベント閾値が「1回」に設定される。すなわち、解析部41から受けた患者の動作情報と、これら種別に該当するイベント動作情報との一致に係る判定回数が「1回」で所定のイベントの発生として判定される。その理由としては、これら種別のイベントに係る患者の動作は、患者の生命に関わる重大な事故に繋がる可能性が高いことが挙げられる。そのため、これら種別のイベントは、所定のイベントの中でも対応の緊急性が高く、報知部22による早急な報知が必要となる。

0088

〈制御部43〉
制御部43は、判定部42からイベント発生情報を受けて、ナースコールシステム10を構成する各部を制御する。制御部43は、その各部のうち、例えば、表示部44と報知部22とを制御する。この場合、表示部44には、例えば、撮影手段50から出力された検知映像情報に基づくライブ映像又はイベント検知映像情報に基づく検知映像が表示される。また、報知部22は、制御部43から出力された報知部作動信号に基づいて報知音を発する。

0089

また、制御部43は、操作部21から出力された報知部作動信号を受けて、ナースコールシステム10を構成する各部を制御することもできる。制御部43は、その各部のうち、例えば、表示部44を前記と同様に制御する。

0090

また、制御部43は、撮影手段50、報知部22、及び制御手段40を構成する各部(解析部41、判定部42、保管部46等)を必要に応じて適宜制御することができる。

0091

また、制御部43は、報知部22に向けて報知部作動信号が出力した場合、保管手段60等にその報知部作動信号の送信履歴を保管させてもよい。その場合、所定のイベントが発生したと判定された時の、撮影手段50の識別情報、所定のイベントの種類、イベントが発生した日時等が送信の履歴に対応付けられて保管される。

0092

また、報知部作動信号の出力が、イベント発生情報に基づく場合、保管手段60等には、例えば、操作部21の識別情報、撮影手段50の識別情報、所定のイベントの種類、操作入力がされた日時、イベントが発生した日時等が送信の履歴に対応付けられて保管される。また、この場合、所定のイベントの発生の情報が選択的に保管されてもよい。

0093

〈表示部44〉
表示部44は、撮影手段50から出力された検知映像情報に基づくライブ映像又はイベント検知映像情報に基づく検知映像が表示可能なように構成される。表示部44は、映像を表示可能な構成を備えていれば、どのようなものであってもよい。表示部44は、例えば、カラー映像を表示可能な構成を備えることが好ましい。表示部44は、この発明の「第1の表示部」に相当する。

0094

表示部44は、報知情報(例えば、文字情報)を表示することで、報知部22の機能を備えることもできる。また、表示部44は、この表示と併せて図示しない音声再生部によって報知音が発せられるように構成されてもよい。この場合において、制御手段40への報知部22の接続を省略することができる。つまり、報知手段20は、報知部22を省略して構成することができる。また、ナースコールシステム10における報知が、視覚に対する報知に限定される場合においても、報知部22を省略することができる。

0095

制御手段40において、判定部42から保管手段60に向けて出力された検知映像情報に対して所定の処理を行うための保管部46及び保管優先度付与部47が備えられる。保管部46は、撮影手段50で継続的に生成された検知映像情報が逐次保管される一時保管部であって、必要に応じて設けられる。また、保管優先度付与部47は、例えば、入力された検知映像情報のうち、イベント検知映像情報に対して保管優先度の値を付与する。

0096

〈保管部46〉
保管部46には、撮影手段50で生成された検知映像情報が一時的に保管される。制御部43は、この検知映像情報を、イベント検知情報に基づいて取捨選択することができる。検知映像情報が取捨選択される具体例を以下に示す。

0097

保管部46には、例えば、撮影手段50から出力された検知映像情報が逐次保管される。このとき、この保管と並行して、判定部42において同時に所定のイベントの発生の有無が判定される。この判定において、所定のイベントが発生したと判定されると、イベント発生情報が制御部43に出力される。制御部43は、このイベント発生情報を受けて、保管部46に保管された検知映像情報のうち、イベント検知映像情報以外の検知映像情報を削除する。この削除は、検知映像情報の生成時刻から第1所定時刻経過後においてイベントの発生が判定されなかった場合に実行される。また、イベントの発生の判定時刻から第2所定時刻が経過し、かつ新たなイベントが発生しない場合に、この削除は再開される。これにより、保管部46にはイベント検知映像情報が選択的に残される。このイベント検知映像情報は、例えば、保管優先度付与部47で保管優先度が付与された後に保管手段60に保管される。

0098

このように、保管部46は、例えば、検知映像情報からイベント検知映像情報を特定する場合、検知映像情報に保管優先度を付与する場合の一時保管部として機能する。一方、保管部46は、制御手段40に備えられるので、情報の読み出し速度が保管手段60よりも速い場合がある。そのため、保管部46には、再生される可能性の高いイベント検知映像情報が保管されてもよい。

0099

この場合、保管部46に保管される映像情報は、高い保管優先度の値が付与されたイベント検知映像情報である。この映像情報に対応する「高い保管優先度の値」とは、例えば、後述で説明する図4の表に示される保管優先度の値「A」及び「B」である。これら、保管優先度の値に対応するイベント名は、図4の表から「転倒」及び「転落」と特定される。つまり、「転倒」及び「転落」の発生を示すイベント検知映像情報は、保管手段60にコピーされることで、保管部46に残される。その他のイベント発生を示すイベント検知映像情報は保管手段60に移動されることで、保管部46から削除される。このように、保管部46には、高い保管優先度の値が付与されたイベント検知映像情報が選択的に残されることで保管される。そのため、患者に対応の緊急性が高いイベントが発生した場合でも、医療従事者は、保管手段60にアクセスすることなく保管部46から読み出すことで、そのイベントに該当するイベント検知映像を表示部44等において確認することができる。また、保管部46の保管可能容量には限りがあるので、保管手段60と同様に、前記の所定の条件に基づきこのイベント検知映像情報の削除又は移動が行われる。その場合、このイベント検知映像情報の移動先は、例えば、保管手段60となる。

0100

〈保管優先度付与部47〉
保管優先度付与部47は、判定部42から受けたイベント発生情報と保管条件情報とに基づき、イベント検知映像情報を含む検知映像情報に保管優先度の値を付与して保管手段60に出力する。この検知映像情報は、撮影手段50から直接受けたものであっても、保管部46を介して受けたものであってもよい。この場合、保管手段60には、撮影手段50で生成された検知映像情報の全てが保管されるものとする。

0101

ここで、「保管優先度の値」とは、保管手段60に保管された検知映像情報のうち、保管が優先されるものの度合いを示す。これは、逆に言えば、削除又は移動が優先されるものの度合いを示すものでもあり、付与された保管優先度の値が低い検知映像情報から優先的に削除又は移動がされていく。また、保管優先度が同じである検知映像情報は、例えば、保管日時が古いものから順に削除又は移動が行われる。この度合いは、例えば、この検知映像情報の重要度、すなわち保管の必要性の高さに応じて決定される。保管の必要性の高さは、例えば、「検知映像情報にイベント動作情報が含まれるか否か」、「発生したイベントの種別」等によって決定される。保管優先度の値は、検知映像情報に付与されるが、イベント検知映像情報のみに付与されてもよい。

0102

「保管条件情報」は、イベント発生情報と、保管優先度の値との対応関係を示す。イベント発生情報は、イベント発生の有無を示す情報及び発生したイベントの種別の情報を含む。「保管条件情報」は、例えば、保管部46に予め保管されている。

0103

図4は、「イベント発生の有無」及び「発生したイベントの種別」と付与される保管優先度の値との対応関係の一例を示した表である。

0104

図4に示すような対応関係において、イベント発生が無い場合に対して保管優先度の値が設定される。また、イベント発生がある場合の所定のイベントの種別として、図3に示したものと同様なイベント名が設定される。この対応関係において、イベント種別ごとに保管優先度の値が設定される。保管優先度の値は、値A〜Zで示される。この対応関係における保管優先度の値のうち、保管優先度が最も高い値はAであり、Aからアルファベット順に保管優先度は低くなっていき、保管優先度が最も低い値はZとなる。

0105

つまり、「イベント発生が無い」場合には、保管優先度が最も低い「Z」の値が対応付けられる。一方で、イベント発生があり、かつそのイベントの種別が「転落」及び「転倒」に相当する場合には、「A」及び「B」という高い保管優先度の値が対応付けられる。つまり、イベントの種別「転落」及び「転倒」に対応するイベント検知映像情報は保管の必要性が高い。

0106

「保管の必要性が高い」とは、例えば、そのイベント検知映像情報がその後に利用される可能性が高いことを示す。例えば、転倒によって検知対象の患者が負傷した場合、転倒時におけるイベント検知映像情報を保管し保護しておくことで、その後の負傷の治療指針とすることができる。また、このイベント検知映像情報から、その転倒のプロセスを履歴として患者ごとに保管しておくことができ、この履歴を後に利用することができる。また、この転倒が医療事故として後に争いとなった場合、このイベント検知映像情報の保管を保護しておくことで、争いの場における証拠映像とすることができる。

0107

一方、この対応関係において、イベントの種別が「徘徊」である場合、保管優先度の値Cが対応付けられる。これは、「徘徊」の状態が、「起床」及び「離床」の状態に対して対応の緊急度が高く、また履歴として残す必要性が高いと判断される状態であるからである。また、「徘徊」時に偶発的な事故が起こった場合には、その後の検証等に利用することができる。また、複数のイベントが同時に発生した場合、その検知映像情報には、例えば、それらイベントに対応する保管優先度のうち一番高い値が付与される。

0108

また、保管条件情報は「イベント発生が無い」場合に対応する保管優先度の値を含まなくてもよい。この対応情報に基づき、保管優先度付与部47は、イベント検知映像情報以外の検知映像情報に対し保管優先度の値を付与しない。この場合、図4に示す保管優先度「Z」に対応する検知映像情報は、保管優先度の値が付与されない検知映像情報となる。また、前述した制御部43によりイベント検知映像情報以外の検知映像情報が選択的に削除される場合にあっても、保管条件情報は「イベント発生が無い」場合に対応する保管優先度の値を含まなくてもよい。

0109

このように、後に活用したいイベント検知映像情報、履歴として残したいイベント検知映像情報等に、高い保管優先度の値が付与されることで、それらイベント映像情報が保管手段60において保護される。

0110

[ナースコールシステム10の全体構成]
次に、この実施形態のナースコールシステム10の全体構成について説明する。図5は、この実施形態に係るナースコールシステム10の全体構成の一例を示したブロック図である。ナースコールシステム10が用いられる病院には、複数の患者が入院している。そのため、ナースコールシステム10は病床数と同数の操作部21を備え、それと同数の撮影手段50を備える。

0111

図5に示すように、ナースコールシステム10は、複数の撮影手段50と制御手段40とが入出力可能に接続されることで構成される。複数の撮影手段50(50a〜50d)は、通信線L1により、制御手段40と情報の送受信(入出力)が可能となるように接続される。制御手段40には、さらに保管手段60及び報知部22が接続される。保管手段60は、制御手段40と情報の送受信が可能となるように接続される。報知部22は、制御手段40から報知部22に対し少なくとも情報の送信が可能となるように接続される。また、この図に示すナースコールシステム10は、病床数が4つの場合について示しているが、この病床数に限定されるものではなく、適宜設定することができる(以下同様である)。

0112

図5に示すナースコールシステム10と、図1に示すナースコールシステム10との対応関係について、図5に示す撮影手段50a及び操作部21aを一例として説明する。図5に示すナースコールシステム10において、対応付けされた撮影手段50aと操作部21aとが、制御手段40及び報知部22と送受信可能に接続されることで、図1に示したナースコールシステム10と同様な構成となる。また、撮影手段50b〜50dと、操作部21b〜21dとにおいても同様な対応付けがされることで同様に構成される。つまり、ナースコールシステム10の全体構成は、対応付けされた複数組の撮影手段及び操作部が、制御手段40及び報知部22と送受信可能に接続されて構成される。

0113

保管手段60又は保管部46(以下、「保管手段60等」という場合がある)には、例えば、病床番号と、撮影手段50と、操作部21との対応情報が予め保管される。この対応情報は、例えば、病床番号と、撮影手段50と、操作部21とにそれぞれ付与された識別子であるユニークID(以下、「UID」という場合がある)の対応関係により示される。

0114

図6は、病床番号に対応する撮影手段50及び操作部21の一例を示した表である。図6に示すように、この表には、病床毎に付与された病床番号(以下、「病床UID」という場合がある)と、撮影手段50毎に付与された撮影手段UID(以下、単に「撮影手段UID」という場合がある)と、操作部21毎に付与された操作部UID(以下、単に「操作部UID」という場合がある)との対応関係が示されている。

0115

判定部42は、この対応関係に基づいて「病床が特定されたイベント発生情報」を制御部43、保管手段60等に出力する。「病床が特定されたイベント発生情報」には「病床を特定するための情報(病床番号等)」、「病床が特定されたイベント検知情報」が含まれる。制御部43は、報知部22及び表示部44等に「病床を特定するための情報」等を出力する。また保管手段60等には「病床が特定されたイベント検知情報」が出力される。

0116

報知部22は、「病床を特定するための情報」を受けて病床を特定した報知(病床番号等の音声報知)を行う。表示部44は、「病床を特定するための情報」を受けて病床を特定した表示(病床番号等の表示)を行う。これらにより、医療従事者は、イベントの発生がどの病床で起きたのかを認知することができる。保管手段60は、「病床が特定されたイベント検知情報」を受けて病床の情報を付帯させたイベント検知情報を保管する。

0117

図6に示す表を用いて、判定部42が「病床が特定されたイベント発生情報」を出力する場合の例について述べる。

0118

まず、第1の例として、撮影手段50aにおいて検知映像情報が生成される場合について述べる。この場合、その検知映像情報には撮影手段UID「50」が付帯される。判定部42は、その検知映像情報を受けると、付帯された撮影手段UID「50」と対応情報とに基づいて、その検知映像情報に対応する病床番号「1」を特定する。判定部42は、さらに、病床番号「1」の情報を含む情報を出力する。判定部42は、例えば、病床番号「1」の情報を含む報知部作動信号(病床が特定された報知情報)を、報知部22に向けて出力する。報知部22は、その情報を受けて、「病床番号1」の音声を伴った報知を行う。判定部42は、例えば、そのイベントに対応するイベント検知映像情報に病床番号「1」の情報を付帯させて表示部44に向けて出力する。表示部44は、その情報を受けて、イベント検知映像を病床番号「1」の文字とともに表示する。判定部42は、例えば、そのイベントに対応するイベント検知映像情報に病床番号「1」を付帯させて(病床が特定されたイベント検知情報)保管手段60に向けて出力する。保管手段60は、その情報を受けて、イベント検知映像を病床番号「1」の文字情報とともに保管する。

0119

第2の例として、操作部21aから報知部作動信号が出力される場合について述べる。この場合、その信号には操作部UID「70」が付帯される。判定部42は、その信号を受けると、操作部UID「70」と対応情報とに基づいて、その信号に対応する病床番号「1」及び撮影手段UID「50」を特定する。判定部42は、さらに、撮影手段UID「50」に対応する撮影手段50aで生成された検知映像情報からイベント検知映像情報を生成する。判定部42は、さらに、病床番号「1」の情報を含む情報を出力する。この情報の出力は、第1の例と同様に行われる。

0120

病床番号に対応付けられる識別子は、前記に挙げたものに限定されず、任意に設定することができる。例えば、患者、医療従事者等に同様に付与される識別子(患者UID、看護師UID、介護士UID、医師UID等)も、この対応情報における設定に用いることができる。このことは、以下に示される対応情報においても同様である。

0121

また、患者UIDと病床番号とが対応付けられる場合、その患者UIDに基づいて図3に示したイベント閾値の値を変更させてもよい。つまり、判定部42は、特定の患者において発生しやすいイベントを特定し、その特定結果に基づきイベント閾値を標準値に対して増減させる。

0122

具体的に、判定部42は、イベントの発生履歴から、所定の期間内に同じイベントが複数回発生している病床を特定する。判定部42は、その病床番号から患者UIDを特定する。このイベントが、例えば「徘徊」の場合、そのイベント閾値を減らす変更を行う。具体的に「徘徊」のイベント閾値の標準値が「3」の場合、「徘徊」のイベント閾値を「1」に変更する。この変更は、例えば、イベントの種別に応じて行われる。具体的に、「転倒」等の対応の緊急度の高い(例えば、保管優先度の値が高い)イベントに関してはイベント閾値を減じる変更のみが行われ、「起床」等の対応の緊急度の低い(例えば、保管優先度の値が低い)イベントに関してはイベント閾値を増やす変更のみが行われる。

0123

また、判定部42は、イベントの発生履歴の内容(発生したイベントの種別の組み合わせ等)から患者に対応した新たなイベント条件情報を生成させてもよい。その場合、そのイベント条件情報は、対応する患者UIDとともにイベント条件保管部45に保管されてもよい。この患者は、例えば、イベントの発生における動作が特徴的である患者である。この「特徴的な動作」を「イベント動作情報」として、患者と対応付けることで、新たなイベント条件情報が生成される。このように、患者に応じて新たなイベント条件情報が生成され判定に用いられることで、病床ごとの患者の状態を、より適正に医療従事者に認識させることができる。

0124

また、患者UIDと病床番号とが対応付けられる場合、判定部42はその患者UIDに基づいて図5に示した保管優先度の値を変更させてもよい。その一例として、イベント閾値の値を変更する場合と同様に、判定部42は、イベントの発生履歴から、所定の期間内に同じイベントが複数発生している病床を特定する。判定部42は、その病床番号から患者UIDを特定する。判定部42は、その特定結果に基づき、そのイベントに対応する保管優先度の値を変更する。この変更は、例えば、イベントの種別に応じて行われ、例えば、「転倒」等の対応の緊急度の高いイベントに関しては保管優先度の値を増やす変更のみが行われ、「起床」等の対応の緊急度の低いイベントに関しては保管優先度の値を減らす変更のみが行われる。前記病床や患者を特定した複数の処理は、判定部42の替わりに制御部43が行ってもよい。

0125

[ナースコールシステム10のハードウエア構成]
次に、前述した機能を実現するための、ナースコールシステム10(主としてコンピュータ100)のハードウエア構成について、図7を参照しつつ説明する。図7は、この実施形態に係るナースコールシステム10のハードウエア構成の一例を示したブロック図である。

0126

〔コンピュータ100〕
まず、前述した制御手段40の機能を有するコンピュータについて説明する。コンピュータ100は、一般的なコンピュータと同様に、マイクロプロセッサ101、主記憶装置102、外部記憶装置103、及び通信インターフェイス108を含んで構成される。なお、符号109は、これら各部を接続させるバスを示している。以下、コンピュータ100のこれらの構成部分についてそれぞれ説明する。

0127

マイクロプロセッサ101は、CPUやMPU等の演算制御装置を含む。前述の制御手段40の動作は、マイクロプロセッサ101によって実現される。主記憶装置102は、RAM等のメモリ装置を含んで構成される。外部記憶装置103は、ROMやハードディスクドライブ等の記憶装置を含んで構成される。マイクロプロセッサ101による命令を受けて収集された情報は、例えば、主記憶装置102、外部記憶装置103に一時的に保管される。これら記憶装置の少なくともいずれかは、図2に示す保管部46の一例に相当する。またこれら記憶装置の少なくともいずれかは、図2に示すイベント条件保管部45の一例に相当する。

0128

外部記憶装置103には、コンピュータプログラム103aがあらかじめ格納されている。マイクロプロセッサ101は、このコンピュータプログラム103aを主記憶装置102上に展開して、この実施形態における特徴的な処理をナースコールシステム10に実施させる。マイクロプロセッサ101は、前述の処理を行うことで、例えば、図2に示した、解析部41、判定部42、制御部43、及び保管優先度付与部47の機能を少なくとも備える。

0129

また、コンピュータ100は必要に応じてコンソール104を有する。コンソール104は、例えば、医療従事者によって使用される。このコンソールは、表示部105と操作部106を含む。表示部105は、液晶(LCD)ディスプレイ有機EL(OLED)ディスプレイ、電子ペーパーCRTディスプレイなどの任意の表示装置を含んで構成される。この表示部105は、例えば、図2に示した表示部44の機能を備える。また、操作部106は、キーボードマウストラックボールジョイスティック操作卓等の任意の操作装置入力装置を含んで構成される。また、表示部105としては、操作部106を含んだものであってもよく、これは、例えば、タッチパネルディスプレイが挙げられる。このタッチパネルディスプレイは、医療従事者の指、タッチペンなどによって操作される。操作部106は、例えば、図2に示した操作部21の機能を備える。

0130

通信インターフェイス(I/F)108は、LANカード等のネットワークアダプタ(NIC)や、インターネットに接続させるためのモデムなどの任意の通信装置を含んで構成される。

0131

コンピュータ100には、通信インターフェイス108を介してナースコール子機210、ナースコール親機220、撮影装置500、及び外部ネットワークN1が接続される。接続されるこれらの機器にも、図示しない通信インターフェイスが設けられており、その構成は、例えば、通信インターフェイス108と同様に構成される。

0132

撮影装置500は、前述した撮影手段50の機能を有していれば、どのようなものであってもよい。撮影装置500は、例えば、前記に挙げた撮影装置を適宜選択して用いることができる。撮影装置500で生成された検知映像情報は、通信インターフェイス108を介して、例えば、主記憶装置102に送信され、マイクロプロセッサ101において処される。撮影装置500は、例えば継続的に検知映像情報を生成し、主記憶装置102に逐次送信する。マイクロプロセッサ101は、この検知映像情報を前述したアルゴリズム等に基づいて逐次処理することで、所定のイベントの発生の判定をリアルタイムで行う。また、検知映像情報は、外部記憶装置103にさらに送信されることにより、外部記憶装置103に検知映像情報が継続的に記録される。

0133

撮影装置500は、検知装置の一形態であって、検知装置はこの形態に限定されるものではない。例えば、撮影装置500が、動体検知センサで構成されることで、検知情報が生成されるようにしてもよい。この検知情報は、さらにコンピュータ100で処理されることで、同様に所定のイベントの発生が検知される。この形態の詳細は第3の実施形態で述べる。

0134

ナースコール子機210と、ナースコール親機220とには、それぞれに図示しない通信インターフェイスが設けられる。これら通信インターフェイスは、通信インターフェイス108と接続される。それにより、コンピュータ100は、通信インターフェイス108を介してナースコール子機210からの信号が受信(入力)され、ナースコール親機220に制御信号を送信(出力)させることができる。

0135

また、コンピュータ100は、通信インターフェイス108によって外部ネットワークN1に接続される。この外部ネットワークN1には、例えば、ファイルサーバ(NISサーバFTPサーバ等)、画像サーバPACSサーバ等)、メールサーバPOP3サーバ、SMTPサーバ等)、WEBサーバ等(HTTPサーバ等)が送受信(入出力)可能に接続される。コンピュータ100は、必要に応じてこれらサーバに接続されることで、外部と情報の入出力を行うことができる。

0136

[ナースコールシステム10の使用形態]
次に、この実施形態のナースコールシステム10の使用形態について説明する。図8は、ナースコールシステム10の使用形態の一例を示したフローチャートである。この使用形態の説明は図2に示した構成を適宜用いる。

0137

図8に示すように、撮影手段50は、予め設定された所定の範囲の撮影を開始する(ステップS001)。なお、撮影は患者が入院して最初に病床に来たときなどに開始される。ただし、撮影手段50は、個々の病床に患者が対応付けられているか否かにかかわらず撮影を行っていても良い。この撮影が継続的に行われることで、検知映像情報が継続的に生成され、検知映像情報はその生成毎に制御手段40に出力される。

0138

次に、制御手段40は、撮影手段50で生成された検知映像情報を取得する(ステップS002)。

0139

判定部42は、取得された検知映像情報を、保管部46に一時的に全て保管させる(ステップS003)。判定部42は、取得された検知映像情報を、解析部41にも出力する。解析部41は、取得した検知映像情報を解析し、その解析結果を判定部42に出力する。この解析は、前述したアルゴリズム等を用いて行われ、これにより、患者(被検知者)の動作情報が生成される。判定部42は、解析部41から受けた解析結果に対し、前述したマッチング処理等をすることで所定のイベントの発生の判定を行う(ステップS004)。これにより、その検知映像情報に含まれる患者の動作情報がイベント動作情報と合致するか否かが判定される。この判定においては、必要に応じてイベント閾値が設定され、イベントの重要度に応じて設定される。

0140

判定部42において、所定のイベントが発生したと判定された場合(ステップS005:YES)、制御部43は、報知部22へ通知を行う(ステップS006)。この場合の「通知」とは、報知部22に向けて報知部作動信号を出力することである。その処理と並行して、所定のイベントの発生前後の検知映像情報であるイベント検知映像情報が優先保管され、この処理は終了する(ステップS005:YES、ステップS007)。ここで、「優先保管」とは、イベント検知映像情報に保管優先度の値を付与して保管手段60に保管することをいう。

0141

また、判定部42において、所定のイベントが発生したと判定されない場合(ステップS005:NO)、保管部46に保管された検知映像情報は削除され(ステップS008)、処理は終了する。

0142

また、この図に示した処理における終了は、撮影手段50において生成された所定の時間における映像に関するものである。すなわち、所定期間の映像に関し一連の処理が終了した後、さらに撮影手段50において検知映像情報が生成されると、ステップS002〜S008の処理が再開される。

0143

[ナースコールシステム10の作用、効果]
この実施形態のナースコールシステム10によれば、所定のイベントが発生したと判定された場合に、保管手段60にイベント検知映像情報が保管され保護される。これにより、履歴として活用したいイベント検知映像情報を、所定のイベントの発生の判定に基づいて自動的に保管手段60に保管させることができる。その結果、例えば、病院内の患者の転倒事故等により後に争いになった場合に、保管されたイベント検知映像情報から、転倒事故発生当時の前後状況を把握することができ、正当な判断の助けとすることができる。また、イベント検知映像情報に含まれる患者の動作情報をイベント発生後の治療の指針とすることも可能である。さらに、保管手段60が、保管手段60に保管された情報を自動的に削除する機能を備える場合であっても、イベント検知映像情報はその保管優先度に基づき保護されるので、重要なイベント検知映像情報が自動的に削除されることを防ぐことができる。これにより、保管手段60に保管された後に活用したいイベント検知映像情報を長期間に亘って保管することができる。

0144

<第2の実施形態>
[ナースコールシステム10]
この実施形態に係るナースコールシステムの構成を、図を参照して説明する。この説明は、ナースコールシステムの機能的構成、ナースコールシステムの全体構成、及びこの機能的構成を実現するためのハードウエア構成の順に記載される。

0145

[ナースコールシステム10の機能的構成]
図9及び図10は、この実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。図10は、図9に示すナースコールシステム10の詳細構成の一例を示す。図中破線矢印部は、無線による接続を示し、以下において同様とする。

0146

図9に示すように、ナースコールシステム10は、制御手段40に、無線通信手段30が備えられることで、携帯通信端末70と情報の出入力(送受信)が可能に構成される。それ以外は、第1の実施形態のナースコールシステムと同様な構成を備える。

0147

〈無線通信手段30〉
図10に示すように、無線通信手段30は、制御部43と情報の送受信が可能に設けられる。無線通信手段30は、制御部43に制御されることで携帯通信端末70と通信を行う。無線通信手段30は、無線通信が可能な機能を備えていれば、どのようなものであってもよい。無線通信手段30は、例えば、無線通信として前記に挙げた通信形態を適宜用いることができる。

0148

〈制御部43〉
制御部43は、報知部22に向けて報知部作動信号が出力された場合に、無線通信手段30を介して、この出力があったことを示す情報を携帯通信端末70に送信(出力)する。この出力があったことを示す情報は、出力された報知部作動信号の種別を示す情報を含んでもよい。報知部作動信号の種別としては、操作部21による操作に基づく信号、所定のイベントの発生の判定に基づく信号が挙げられる。また、この出力の情報は、図6に示す対応情報に基づいて報知部作動信号から特定された患者情報を含んでもよい。

0149

〈操作部21〉
操作部21には、通話部21Aが設けられる。通話部21Aは、制御部43及び無線通信手段30を介して、携帯通信端末70と音声情報が入出力可能となるように構成される。通話部21Aは、例えば、音声を収集する手段と音声を出力する手段とを組み合わせたものを少なくとも備える。これらの具体例としては、マイクとスピーカーとの組み合わせ等が挙げられる。

0150

〔携帯通信端末70〕
携帯通信端末70は、ナースコールシステム10と無線通信により接続されることで情報の送受信が可能に構成される。携帯通信端末70は、通話部70A、表示部70B、及び操作部70Cを備える。携帯通信端末70は、制御手段40から、例えば、イベント発生情報、イベント検知映像情報、検知映像情報等を受信することができ、これら情報に基づいて表示部70Bに文字、映像を表示させることができる。

0151

携帯通信端末70としては、例えば、携帯通信端末として前記に挙げたものを適宜選択することができるが、映像の表示及び通話が可能な、携帯電話、スマートフォン等であることが好ましい。

0152

《通話部70A》
通話部70Aは、通話部21Aと音声情報が入出力可能となるように構成される。通話部70Aは、例えば、通話部21Aと同様に構成される。

0153

《表示部70B》
表示部70Bは、制御手段40から出力された各種情報を表示可能に構成される。また、表示部70Bには、撮影手段50で撮影中の患者のライブ映像を表示させることもできる。また、通話部70Aと表示部70Bとは同時使用が可能に構成される。これにより、端末操作者である医療従事者(例えば、看護師)が通話部70Aを用いて患者と通話する際に、表示部70Bに表示された患者のライブ映像を参照しながら通話をすることができる。その結果、医療従事者は、患者と離れた場所にいても、患者の状況を視覚と聴覚とによって確認することができる。表示部70Bは、この発明の「第2の表示部」に相当する。

0154

《操作部70C》
操作部70Cは、携帯通信端末70に含まれる図示しない制御部に対し、操作入力に基づく制御をさせる。操作入力は、例えば、医療従事者が、表示部70Bに表示された処理の一覧から特定の処理を選択することであり、制御は当該選択により実行される。

0155

その一例として、制御手段40から携帯通信端末70に対しイベント発生情報が送信された場合、携帯通信端末70の表示部70Bには、処理の選択を促す表示がされる。この処理の選択は、例えば、ライブ映像を参照しながら所定のイベントの発生があったと判定された患者と通話するための処理、イベント検知映像を確認するための処理等が挙げられる。

0156

[ナースコールシステム10の全体構成]
次に、この実施形態のナースコールシステム10の全体構成について説明する。図11は、この実施形態に係るナースコールシステム10の全体構成の一例を示したブロック図である。

0157

図11に示すように、制御手段40には、複数の携帯通信端末70a〜70dが送受信可能に接続される。それ以外の構成は第1の実施形態と同様である。携帯通信端末70a〜70dと、撮影手段50a〜50dと、操作部21a〜21dとは、前述と同様に対応付けされる。これにより、例えば、撮影手段50aに対応する構成は、図9に示した構成と同様となる。

0158

保管手段60等には、例えば、病床番号と、撮影手段50と、操作部21と、携帯通信端末70との対応情報が予め保管される。この対応情報は、それぞれに付与された識別子(UID)の対応関係により示される。

0159

図12は、病床番号に対応する撮影手段50、操作部21、及び携帯通信端末70の一例を示した表である。図12に示すように、この対応表には、病床番号と、撮影手段UIDと、操作部UIDと、携帯通信端末70毎に付与された携帯通信端末UID(以下、単に「携帯通信端末UID」という場合がある)との対応関係が示されている。

0160

制御手段40はこの対応関係に基づいて、「イベント発生情報」を送信する携帯通信端末70を特定し、特定された携帯通信端末70に向けて「イベント発生情報」、「イベント検知映像情報」等を送信する。特定された携帯通信端末70は、これら情報を受けて、例えば、表示部70Bに「イベント検知映像情報」基づく映像を表示する。

0161

図12に示す表を用いて、制御手段40が、特定の携帯通信端末70にイベント発生情報を出力する場合の例について述べる。

0162

まず、第1の例として、撮影手段50aにおいて検知映像情報が生成される場合について述べる。この場合、その検知映像情報には撮影手段UID「50」が付帯される。制御手段40は、その検知映像情報を受けると、付帯された撮影手段UID「50」と対応情報とに基づいて、その検知映像情報に対応する病床番号「1」及び携帯通信端末UID「110」を特定する。制御手段40は、所定のイベントが発生したと判定された場合、携帯通信端末UID「110」に対応する携帯通信端末70aに向けて、病床番号「1」の情報を付帯させたイベント検知映像情報等を出力する。

0163

第2の例として、操作部21aから報知部作動信号が出力される場合について述べる。この場合、その信号には操作部UID「70」が付帯される。制御手段40は、その信号を受けると、操作部UID「70」と対応情報とに基づいて、その信号に対応する病床番号「1」、撮影手段UID「50」、携帯通信端末UID「110」を特定する。制御手段40は、その信号を受けた場合、撮影手段UID「50」に対応する撮影手段50aで生成された検知映像情報からイベント検知映像を生成させる。制御手段40は、さらに、そのイベント検知映像情報に病床番号「1」の情報を付帯させて携帯通信端末70aに向けて出力する。携帯通信端末70aは、その情報を受けて、表示部70Bにイベント検知映像を病床番号「1」の文字とともに表示させる。

0164

この実施形態のナースコールシステム10は、制御手段40を介して携帯通信端末70に報知を行わせることができる。そのため、ナースコールシステム10の構成から、報知部22を廃することもできる。

0165

[ナースコールシステム10のハードウエア構成]
次に、前述した機能を実現するための、ナースコールシステム10(主としてコンピュータ100)のハードウエア構成について、図13を参照しつつ説明する。図13は、この実施形態に係るナースコールシステム10のハードウエア構成の一例を示したブロック図である。

0166

この実施形態のナースコールシステム10のハードウエア構成は、複数の携帯通信端末が無線通信インターフェイス(I/F)111を介して通信可能に接続される。それ以外は、第1の実施の形態のナースコールシステム10と同様な構成を有する。

0167

無線通信インターフェイス111は、コンピュータ100と携帯通信端末700とを少なくとも接続するインターフェイスである。無線通信インターフェイス111は、図13に示すように、例えば、通信インターフェイス108とは独立して備えられる。また、通信インターフェイス108は、無線通信インターフェイス111を兼ねるような構成としてもよい。この無線通信インターフェイス111によって、例えば、図9に示すような無線通信手段30の機能が実現される。

0168

携帯通信端末700は、通話部70Aの機能を備える図示しない通話装置、表示部70Bの機能を備える図示しない表示装置、及び操作部70Cの機能を有する図示しない操作装置を備える。

0169

無線の通信形態は、例えば、前記したように、端末、機器が並列に通信されるアドホックモードであってもよいし、また、例えば、コンピュータ100を親機として、端末、機器を子機としたインフラストラクチャモードであってもよい。この無線通信インターフェイス(I/F)111としては、IEEE 802.11シリーズ、IEEE 802.15シリーズ等に準拠した無線LAN等が挙げられる。

0170

また、このハードウエア構成から、報知部22に対応するナースコール親機220の構成を廃することもできる。

0171

[ナースコールシステム10の使用形態]
次に、この実施形態のナースコールシステム10の使用形態について説明する。図14は、ナースコールシステム10の使用形態の一例を示したフローチャートである。この使用形態の説明は、図8に示したフローチャート及び図10に示した機能ブロックを適宜用いる。

0172

図14に示すように、このフローチャートは、図8に示した処理において、所定のイベントの発生の判定がされた時、制御手段40は、その報知を携帯通信端末70のみに対して行う処理を示している。

0173

ステップS011〜ステップS015の処理は、図8に示したフローチャートのステップS001〜ステップS005の処理と同様に行われる(ステップS011〜S015)。

0174

判定部42において、所定のイベントが発生したと判定された場合(ステップS015:YES)、制御部43は、携帯通信端末70へ通知を行う(ステップS016)。この場合の「通知」とは、イベント発生情報を、無線通信インターフェイス111を介して携帯通信端末70に出力することである。携帯通信端末70は、この通知を受けて所定のイベントの発生を外部に報知する。この報知は、人間の五感を対して行うものであれば、どのような形態であってもよいが、例えば、音、文字、映像、振動等によって行われる。制御部43は、この処理と並行して、所定のイベントの発生前後の検知映像情報である「イベント検知映像情報」を保管手段60等に優先保管する(ステップS015:YES、ステップS020)。

0175

端末操作者は、その報知を受けて次の処理の選択を行う。この選択は、端末操作者が操作部70Cを用いることで行われる。次の処理として「患者の現状確認をする」が選択された場合(ステップS017:YES)、制御手段40は、対応する撮影手段50で生成された患者を含む映像を、表示部70Bにリアルタイムで表示させる。さらに、端末操作者は必要に応じて通話部70Aを用いて患者と通話して(ステップS018)、ステップS019に進む。一方で、端末操作者が患者の現状を確認しない場合(ステップS017:NO)、ステップS019に進む。

0176

ステップS019は、次の処理として「イベントの前後状況の確認」が選択されたか否かを判定する。この場合、「イベントの前後状況」とは、イベント前後における映像情報である。

0177

イベントの前後状況を確認する場合(ステップS019:YES)、ステップS020において保管手段60等に保管された「イベント検知映像情報」を取得し、それに基づく「イベント検知映像」を表示部70Bに表示させて処理は終了する(ステップS021)。また、必要に応じて、ステップS017〜S018と、ステップS019とは入れ替えることができる。

0178

一方、判定部42において、所定のイベントの発生が判定されない場合(ステップS015:NO)、保管部46に保管された検知映像情報は削除され、処理は終了する(ステップS022)。

0179

前記処理において、携帯通信端末70を制御手段40に読み替えて処理を行うこともできる。例えば、制御手段40に図示しない操作部が設けられることにより、前記同様に処理の選択が行われ、表示部44に患者の状況を表示させることができる。また、制御手段40に、図示しない通話部が設けられることにより、操作者は、表示部44に患者の状況を表示しながら患者と通話をすることができる。

0180

また、この実施形態のナースコールシステム10において、報知部22及び携帯通信端末70にイベント発生情報を出力させることもできる。その場合、図14に示した処理のステップS015がYESの場合の処理は、例えば、図8に示した報知部22への報知の処理(ステップS006)と並行して行われる。

0181

この実施形態のナースコールシステム10の使用形態のその他は、第1の実施形態のナースコールシステム10の使用形態と同様である。

0182

<実施例>
図15は、この実施の形態のナースコールシステム10の、実施例に係るナースコールシステムの使用形態を示したフローチャートである。このナースコールシステム10は、各機能に対応したハードウエアを用いて構成される。このハードウエアとしては、例えば、図13に示した構成が挙げられる。実施例に係る動作の流れの説明は、この図13を適宜参照して順を追って説明する。

0183

まず、撮影装置500で撮影した映像データをコンピュータ100に送信する(ステップS040)。

0184

次に、コンピュータ100において取得された映像の解析を行い、所定のイベントが発生したという判定を行うと、携帯通信端末700にそのイベントの発生を通知する(ステップS041)。この場合における、「通知」とは、イベント発生情報を、無線通信インターフェイス111を介して携帯通信端末70に出力することである。

0185

次に、携帯通信端末700は、表示画面に通知(イベント発生情報)を受信したことを表示する。この表示は、例えば、アイコンポップアップすることにより行われる(ステップS042)。

0186

次に、携帯通信端末700を操作する端末操作者は、イベント発生情報受信の表示に含まれる「映像を見るボタン」をクリックタップ等で選択する(ステップS043:YES)と、表示画面には、撮影装置500で撮影された患者のライブ映像が表示され処理は終了する(ステップS046)。

0187

また、「映像を見るボタン」を選択せずに(ステップS043:NO)、同様に含まれる「状態を見るボタン」を選択する(ステップS044)と、判定されたイベントに対応する種別を表示画面に表示する(ステップS045)。さらに、表示画面には、撮影装置500で撮影された患者のライブ映像が表示され(ステップS046)、この処理は終了する。

0188

[ナースコールシステム10の作用、効果]
この実施形態のナースコールシステム10は、報知手段として携帯通信端末70を備えること以外は第1の実施形態と同様に構成されている。そのため、第1の実施の形態と同様な作用効果を奏する。さらにこの実施形態のナースコールシステム10を利用する医療従事者は、例えば、患者と遠く離れている場所にいても、患者の容態急変等を、携帯通信端末70を通じて知ることができる。また、携帯通信端末70について、患者の検知映像を表示可能とし、さらに患者との通話を可能に構成することで、遠くに離れている場所においても、患者の状況を、視認及び通話を通じて把握することができる。

0189

<第3の実施形態>
[ナースコールシステム10]
この実施形態に係るナースコールシステムの構成を、図を参照して説明する。この説明は、ナースコールシステムの機能的構成、ナースコールシステムの全体構成、及びこの機能的構成を実現するためのハードウエア構成の順に記載される。

0190

[ナースコールシステム10の機能的構成]
図16及び図17は、この実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。図17は、図16に示したナースコールシステム10の詳細構成の一例を示す。

0191

図16及び図17に示すように、ナースコールシステム10は、検知手段としてマイクロ波ドップラーセンサ80を備える。それ以外は、第2の実施形態のナースコールシステムと同様な構成を有する。

0192

〔マイクロ波ドップラーセンサ80〕
マイクロ波ドップラーセンサ80は継続的に検知対象者である患者の体動データ(呼吸状態、生活リズム)を生成する。マイクロ波ドップラーセンサ80は、図示しない送信アンテナ(送信部)と受信アンテナ(受信部)と位相検波器とを備える。

0193

送信アンテナは、ある周波数を持った発振器と接続され、検知対象に対し電波を送信する。受信アンテナは、検知対象から反射された電波(反射波)を受信し、位相検波器に出力する。位相検波器は、送信された電波を示す信号と受信された電波を示す信号とを合成する。この合成により、位相検波器からの出力される信号は、送信された電波と受信された電波とが同位相の場合に最大となり、逆位相の場合に最小となる。そのため、検知対象が移動している場合、位相検波器から出力される信号には、電波干渉が現れる(ドップラーシフト効果)。このようにマイクロ波ドップラーセンサ80は、ドップラーシフト効果を利用することにより体動検知を可能とする。マイクロ波ドップラーセンサ80によって検知される患者の体動としては、例えば、呼吸状態、心拍状態等が挙げられる。

0194

マイクロ波ドップラーセンサ80による体動検知は、患者の体表等(例えば、胸部を含む部分)において反射した電波を受信することで行われる。この体動検知において用いられる電波は衣服布団等を透過する。そのため、この体動検知は、衣服、布団等の動作から受ける影響が小さく、布団、衣服等の患者以外の物体が落下を体動として検知することが少ない。そのため、患者の体動を選択的に検知することができる。

0195

《制御手段40》
制御手段40の全体構成は、第1又は第2の実施の形態と同様に構成されるが、必要に応じて、検知情報を特定する解析部41を省略して構成されてもよい。これは、マイクロ波ドップラーセンサ80において体動情報が生成されるからである。また、制御手段40は、判定部42を備える。判定部42は、マイクロ波ドップラーセンサ80で生成された体動情報から所定のイベントを判定する。

0196

〈判定部42〉
判定部42による所定のイベントは、例えば、FFT解析ウェーブレット解析等の公知の周波数解析により行われる。この解析は、例えば、信号の周波数的な特徴から呼吸に関する体動周波数が特定され、この体動周波数から呼吸状態が推定されることで行われる。判定部42は、例えば、この体動周波数がある一定の周波数範囲内であるか否かを判定する。判定部42は、ある一定の周波数範囲外れる体動周波数を検知した場合に、所定のイベントの発生と判定する。この判定がなされる体動周波数の具体例としては、非常に低い周波数である無呼吸状態の体動周波数及び非常に高い周波数である過呼吸状態の体動周波数が挙げられる。

0197

また、判定部42は、この解析において非常に大きな信号変動があった場合、検知対象に呼吸以外の動作(寝返り等)、体動等があったものと判定する。大きな信号変動の判定は、例えば、信号の時間的微分値に対して閾値を設けることで行われる。

0198

また、判定部42による所定のイベントの発生の判定は、特定の動作として前記に例示したものの体動情報と、マイクロ波ドップラーセンサ80から受けた患者の体動情報とをマッチングさせることにより行われてもよい。

0199

〈制御部〉
制御部43は、所定のイベントの発生の検知がされると、所定のイベントの発生前後の体動情報である「イベント検知体動情報」を保管手段60等に優先保管させる。「イベント検知体動情報」とは、所定のイベントの発生を示す体動を含む体動情報である。所定のイベントの発生を示す体動を含む体動情報とは、イベント発生時刻を含む所定時間においてマイクロ波ドップラーセンサ80で生成された体動情報である。この所定時間の始点は、例えば、イベント発生時刻から第1所定時間遡った時刻であり、終点はイベント発生時刻から第2所定時間経過後の時刻である。また、例えば、操作部21による操作入力が制御部43に入力した時刻をイベント発生時刻として、前記したものと同様に所定の時間の体動情報を生成させてもよい。

0200

また、ナースコールシステム10は、検知手段を複数備えてもよい。この場合、例えば、複数の検知手段として撮影手段50と、マイクロ波ドップラーセンサ80とが用いられる。撮影手段50及びマイクロ波ドップラーセンサ80は、対応する患者を監視してその動作情報をそれぞれ生成する。複数の検知手段で生成された患者の動作情報が制御手段40で解析されることで、所定のイベントの発生が判定される。複数種類の検知手段で検知が行われることで、所定のイベントの発生の判定の精度を高めることができる。

0201

また、複数の検知手段として撮影手段50と、マイクロ波ドップラーセンサ80とが用いられる場合、制御手段40は、検知手段のうちのいずれかを用いて、患者の動作情報を生成する。この場合、例えば、マイクロ波ドップラーセンサ80で検知した検知情報に基づいて所定のイベントの発生の判定が行われる。このとき、撮影手段50で生成された検知映像情報は、所定のイベントの発生が判定されたことに伴うイベント検知映像の表示にのみ用いられる。この場合、制御手段40は、画像解析をしないので、制御手段40として用いるコンピュータ等の負荷を軽減させることができる。

0202

また、別の検知手段で検知された検知情報に基づいて、イベント発生時刻を、制御手段40において検知映像情報の解析を行うトリガーとしてもよい。これは、例えば、所定のイベントの発生が判定された場合、その発生時刻を含む動画を保管手段60から取得し、この動画が制御手段40において解析されることで、所定のイベントの発生が検証される。これにより、制御手段40は、常時画像解析をしないので、制御手段40として用いるコンピュータ等の負荷を軽減させることができる。

0203

この実施形態のナースコールシステム10は、制御手段40を介して携帯通信端末70に報知を行わせることができる。そのため、ナースコールシステム10の構成から、報知部22を廃することもできる。

0204

[ナースコールシステム10の全体構成]
次に、この実施形態のナースコールシステム10の全体構成について説明する。図18は、この実施形態に係るナースコールシステム10の全体構成の一例を示したブロック図である。

0205

図18に示すように、制御手段40には、検知手段として複数のマイクロ波ドップラーセンサ80が接続される。マイクロ波ドップラーセンサ80aは、操作部21aと、携帯通信端末70aとに対応付けられており、制御手段40と入出力可能に接続されることで、図16に示したナースコールシステム10と同様に構成される。これは、マイクロ波ドップラーセンサ80b〜80dに対応付けられる場合においても同様である。

0206

図19は、病床番号に対応するマイクロ波ドップラーセンサ80、操作部21及び携帯通信端末70の一例を示した表である。

0207

図19に示すように、この対応表は、病床番号と、マイクロ波ドップラーセンサ80毎に付与されたUID(以下、単に「マイクロ波ドップラーセンサUID」という場合がある)と、操作部UIDと、携帯通信端末UIDとの対応関係が示されている。病床番号に対応付けられる対象は、これらに限定されるものではなく、例えば、図6及び図12の表において示したものを適宜対応させることができる。

0208

所定の体動情報から所定のイベントが判定された場合、制御手段40はマイクロ波ドップラーセンサ80と携帯通信端末70との対応関係から、対応する携帯通信端末70にイベント発生情報等を送信することができる。制御手段40は、さらに、その携帯通信端末70を制御することで外部に報知させることができる。

0209

[ナースコールシステム10のハードウエア構成]
次に、前述した機能を実現するための、ナースコールシステム10(主としてコンピュータ100)のハードウエア構成について、図20を参照しつつ説明する。図20は、この実施形態に係るナースコールシステム10のハードウエア構成の一例を示したブロック図である。

0210

この実施形態のナースコールシステム10のハードウエア構成は、検知手段として、複数の撮影装置500に代えて複数のマイクロ波ドップラーセンサ800が備えられている。その他の構成は、第2の実施形態のナースコールシステム10と同様に構成されるが、第1の実施形態のナースコールシステム10と同様に構成されてもよい。

0211

また、このハードウエア構成から、報知部22に対応するナースコール親機220の構成を廃することもできる。

0212

[ナースコールシステム10の使用形態]
次に、この実施形態のナースコールシステム10の使用形態について説明する。図21は、ナースコールシステム10の使用形態の一例を示したフローチャートである。この使用形態の説明は、図16に示したフローチャート及び図16に示した機能ブロックを適宜用いる。

0213

図21に示すように、このフローチャートは、図14に示した処理において、検知手段をマイクロ波ドップラーセンサ80としたものである。具体的にマイクロ波ドップラーセンサ80で生成された体動情報から制御手段40において所定のイベントの発生の判定が行われる。以下に、各ステップを追って詳しく説明する。

0214

マイクロ波ドップラーセンサ80が患者に向けてマイクロ波を照射することで体動検知が開始される。この体動検知によって、例えば、患者の体動情報が継続的に生成され、その生成毎に制御手段40に出力される(ステップS061)。

0215

次に、制御手段40は、マイクロ波ドップラーセンサ80から出力された患者の体動情報を取得する(ステップS062)。

0216

取得された体動情報は、保管部46に一時的に全て保管される(ステップS063)。それと並行して、解析部41が取得した体動情報を必要に応じて解析し、判定部42が所定のイベントの発生を判定する。この処理により、検知対象の体動情報が取得される。検知対象は、病床に対応する患者である(ステップS064)。前記と同様にしてイベントの重要度に応じたイベント閾値が設定される場合、所定のイベントの判定はそのイベント閾値に応じて実行される。

0217

判定部42において、所定のイベントが発生したと判定された場合(ステップS065:YES)、制御部43は、携帯通信端末70へ通知を行う(ステップS066)。この場合の「通知」とは、イベント発生情報を、無線通信インターフェイス111を介して携帯通信端末70に出力することである。携帯通信端末70は、この通知を受けて所定のイベントの発生を外部に報知する。この報知は、人間の五感を対して行うものであれば、どのような形態であってもよいが、例えば、音、文字、映像、振動等によって行われる。制御部43は、この処理と並行して、所定のイベントの発生前後の体動情報である「イベント検知体動情報」を保管手段60等に優先保管する(ステップS065:YES、ステップS070)。

0218

端末操作者は、その報知を受けて次の処理の選択を行う。この選択は、端末操作者が操作部70Cを用いることで行われる。次の処理として「患者の現状確認をする」が選択された場合(ステップS067:YES)、端末操作者は、対応する撮影手段50により生成された体動情報を、表示部70Bにリアルタイムで表示させ(ステップS068)、ステップS069に進む。一方で、「患者の現状確認をする」が選択されない場合(ステップS067:NO)、ステップS069に進む。

0219

ステップS069は、次の処理として「イベントの前後状況の確認」が選択されたか否かを判定する。この場合、「イベントの前後状況」とは、イベント前後における体動情報である。

0220

「イベントの前後状況の確認」が選択された場合(ステップS069:YES)、ステップS070において保管手段60等に保管された「イベント検知体動情報」を取得し、その「イベント検知体動情報」を表示部70Bに表示させて処理は終了する(ステップS071)。また、必要に応じて、ステップS067〜S068と、ステップS069とは入れ替えることができる。

0221

また、判定部42において、所定のイベントの発生が判定されない場合(ステップS065:NO)、保管部46に保管された体動情報は削除され、処理は終了する(ステップS072)。

0222

[ナースコールシステム10の作用、効果]
この実施形態のナースコールシステム10によれば、第1又は第2の実施形態のナースコールシステムにおいて、検知手段を撮影手段50に代えてマイクロ波ドップラーセンサ80を設けた。そのため、第1及び第2の実施形態と同様な作用効果を奏するとともに、撮影手段50において検知が難しい呼吸状態等の微小な体動を検知することができる。

0223

<第4の実施形態>
[ナースコールシステム10]
この実施形態に係るナースコールシステムの構成を、図を参照して説明する。この説明は、ナースコールシステムの機能的構成、ナースコールシステムの全体構成、及びこの機能的構成を実現するためのハードウエア構成の順に記載される。

0224

[ナースコールシステム10の機能的構成]
図22及び図23は、この実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。図23は、図22に示したナースコールシステム10の詳細構成の一例を示す。

0225

図22に示すように、この実施形態のナースコールシステム10は、第1の実施形態のナースコールシステム10の報知手段20において、制御手段40が中継手段90に置き換えられた報知手段250を備える。この「置き換え」は、物理的に置き換えられてもよいし、中継手段90の機能を追加し、制御手段40を無効にすることで機能的に置き換えられてもよい。制御手段450は、報知手段250とは独立して備えられ中継手段90と入出力可能に接続される。制御手段450は、制御手段40と同様に構成することができるが、制御手段40のうち保管部46及び保管優先度付与部47を含まない構成とすることができる。この実施形態のナースコールシステム10は、保管手段60を含まない構成とすることもできる。

0226

〔報知手段250〕
報知手段250は、操作者である患者により所定の操作入力がされることで、ナースステーションのような詰所に報知がなされるナースコール装置である。報知手段250は、操作部21と、報知部22と、中継手段90とを含む。操作部21と報知部22とは、中継手段90を介して、少なくとも操作部21から報知部22へ信号が出力可能に設けられる。

0227

例えば、操作部21から報知部22に向けて報知部作動信号が送信(出力)されると、その信号は、これら間に設けられた中継手段90を介して報知部22において受信(入力)される。その信号の入力により報知部22が作動され、その信号に基づいて外部に報知がなされる。報知部作動信号は、例えば、患者による操作に基づいて送信される。この場合の報知部作動信号は、「第1の信号」に相当する。また、操作部21及び報知部22の構成は、第1の実施形態と同様に構成することができる。

0228

また、報知手段250は、従来公知のナースコール等の報知手段に、中継手段90を設けることで構成することができる。図41は、従来のナースコール装置1000を示した機能ブロック図である。ナースコール装置1000は、ナースコール親機1010とナースコール子機1020とが接続されることで構成される。ここで、ナースコール親機1010は報知部22、ナースコール子機1020は操作部21に相当する。

0229

この従来のナースコール装置1000における、ナースコール子機1020とナースコール親機1010との間に、図22に示す中継手段90が設けられることで報知手段250が構成される。さらに、この中継手段90に制御手段450を接続させることで、この実施形態のナースコールシステム10を構成することができる。この制御手段450の構成は、例えば、第1〜第3の実施形態において述べた制御手段40の構成から適宜選択することができる。

0230

前述の第1〜第3の実施形態においては、制御手段40を中継手段90に置き換え、中継手段90に接続された制御手段450を更に備えることで、この実施形態のナースコールシステム10を構成することができる。この場合、撮影手段50は、制御手段450に接続される。また、操作部21、報知部22及び中継手段90の間で行われる送信、受信は、無線通信であっても、有線通信であってもよい。

0231

《中継手段90》
中継手段90は、操作部21から受けた信号を報知部22に向けて出力する。また、中継手段90には制御手段450が信号(情報)を送受信可能に接続される。中継手段90は、制御手段450と入出力可能に接続される。これら入出力は、例えば、通信による送受信によって行われる。制御手段450には撮影手段50が接続されている。撮影手段50は継続的に患者の動作情報を含む情報を生成する。

0232

中継手段90は経路切替手段の機能を備えていても、信号変換手段の機能を備えていても、その両方の機能を備えてもよい。

0233

また、図23に示すように、制御手段450は、撮影手段50から受けた検知映像情報に基づく検知映像を少なくとも表示する表示部44と、入力された信号に基づいて表示部44を少なくとも制御する制御部43、判定部42に接続されるイベント条件保管部45とを備えている。

0234

〔制御手段450〕
制御手段450は、解析部41及び判定部42により処理されることで所定のイベントが発生したと判定されると、その判定結果を受けた送受信部48は中継手段90に対し報知部作動信号を送信する。その信号を受けた報知部22が作動されることで外部への報知が行われる。その結果、例えばナースステーションにいる医療従事者はその患者に何らかの異常が起きたことを把握することができる。

0235

制御手段450は、解析部41と、判定部42と、送受信部48とを少なくとも備え、さらに、制御部43と、表示部44とを備える。解析部41、判定部42、制御部43、及び表示部44は、制御手段40において前述したものと同様に構成することができる。

0236

《送受信部48》
送受信部48は、中継手段90に備えられた図示しない送受信部と送受信が可能に接続される。送受信部48は、判定部42から受けた判定結果に基づいて制御部43に制御されることにより、中継手段90に備えられた図示しない送受信部に所定の信号(情報)を送信する。この所定の信号を受信した中継手段90は、報知部22に向けて報知部作動信号を出力する。この所定の信号は、この発明の「第2の信号」に相当する。報知部22は、その報知部作動信号を受信し、その報知部作動信号に基づいて作動されることで外部への報知が行う。この場合の報知部作動信号は、この発明の「第3の信号」に相当する。

0237

送受信部48は、少なくとも中継手段90に向けて信号を送信可能な送信部としての構成を備えていれば、どのような構成であってもよい。送受信部48による送信形態は、無線通信であっても有線通信であってもよい。また、中継手段90に送信される信号は、この発明の第2の信号に相当する。中継手段90に送信される信号は、第2の信号として前記したことを適宜選択して構成することができる。送受信部48は、この発明の「送受信手段」に相当する。

0238

図24及び図25は、制御手段450と中継手段90との通信形態の一例を示したブロック図である。これら図において図示が省略されるが、制御手段450は、例えば、図23に示したものと同様な機能的構成を有する。

0239

図24に示すように、中継手段90は第1通信手段31を含んで構成され、制御手段450は第2通信手段32を含んで構成される。これらが通信線L2によって送受信可能に接続されることによって、制御手段450と中継手段90との送受信が可能となる。図23において、送受信部48は、第2通信手段32の一形態に相当する。また、前記した中継手段90に備えられた図示しない送受信部は、第1通信手段31の一形態に相当する。第2通信手段32は、例えば、制御部43により制御されることで信号の送受信を行う。第1通信手段31は、中継手段90に備えられた図示しない制御部により制御されることで信号の送受信を行う。第1通信手段31は、第2通信手段32を介して制御部43により制御されることで信号の送受信を行ってもよい。このように、第1通信手段31と、第2通信手段32とは双方向通信が可能に構成されている。

0240

また、図25に示すように、撮影手段50は第2通信手段32を含んで構成されてもよい。この第2通信手段32と中継手段90に含まれる第1通信手段31とが通信線L2によって送受信可能に接続される。また、第2通信手段32と制御手段450に含まれる送受信部48とが通信線L1によって送受信可能に接続される。これにより、通信線L1及び撮影手段50を介して、制御手段450と中継手段90との送受信が可能となる。ここで、通信線L2による送受信は、無線通信であっても有線通信であってもよい。

0241

[ナースコールシステム10の全体構成]
次に、この実施形態に係る本発明のナースコールシステム10の全体構成について説明する。図26は、この実施形態に係るナースコールシステム10の全体構成の一例を示した機能ブロック図である。

0242

図26に示すように、複数の撮影手段50と、複数の中継手段90a〜90dとが制御手段450と通信可能に接続されている。通信線L1は、複数の撮影手段50a〜50dと、1つの制御手段450とを接続する。また、通信線L2は、複数の中継手段90a〜90dと、1つの制御手段450とを接続する。また、報知部22には、複数の中継手段90a〜90dが接続されている。複数の中継手段90a〜90dのそれぞれには、対応する複数の操作部21a〜21dが接続されている。

0243

撮影手段50aは、中継手段90aと、操作部21aとに対応付けられており、これらと、制御手段450と、報知部22とが、送受信可能に接続されることで、例えば、図22に示したナースコールシステム10と同様に構成される。これは、撮影手段50b〜50dと、中継手段90b〜90dと、操作部21b〜21dとがそれぞれ対応付けられる場合にも同様である。

0244

制御手段450には、例えば、保管手段60が接続される。保管手段60には、撮影手段50と、中継手段90と、操作部21との対応情報が予め保管されている。制御手段450は、この対応情報に基づいて、撮影手段50で生成された検知映像情報に基づき処理された情報を対応する中継手段90に送信する。また、制御手段450は、この対応情報に基づいて、操作部21から送信された報知部作動信号に対応する撮影手段50及び病床を特定することができる。

0245

図27は、病床番号(病床UID)に対応する撮影手段50、中継手段90、及び操作部21を示した表である。

0246

図27に示すように、この対応表には、病床番号と、撮影手段UIDと、中継手段90毎に付与されたUID(以下、単に「中継手段UID」という場合がある)と、操作部UIDとの対応関係が示されている。病床番号に対応付けられる対象は、これらに限定されるものではなく、例えば、図6図12、及び図19の表において示したものを適宜対応させることができる。

0247

ある検知映像情報に基づき所定のイベントが発生したと判定された場合、制御手段450はその検知映像情報と病床との対応関係に基づいて、病床が特定されたイベント発生情報を報知部22に送信することができる。具体的に、制御手段450は、病床番号の情報が付帯されたイベント発生情報を、図27に示すような対応関係に基づいて特定された中継手段90に送信する。中継手段90は、制御手段450から受けたイベント発生情報を報知部22に送信する。報知部22は、その情報に付帯された病床番号の情報に基づいて病床を特定した報知を行う。これにより、その報知を受けた医療従事者は、所定のイベントの発生がどの病床で起きたのかを認知することができる。また、保管手段60には、病床番号の情報が付帯されたイベント発生情報が保管される。また、例えば、所定のイベントの発生の判定の際に、病床番号が特定されたイベント検知映像を、制御手段450に備えられた表示部44に表示することができる。このとき、例えば、イベント検知映像とともに対応する病床番号の数字が表示部44に表示される。

0248

[ナースコールシステム10のハードウエア構成]
次に、ナースコールシステム10(主としてコンピュータ100)のハードウエア構成について、図28を参照しつつ説明する。図28は、この実施形態に係るナースコールシステム10のハードウエア構成の一例を示したブロック図である。

0249

この実施形態のナースコールシステム10のハードウエア構成は、複数のナースコール子機210が対応する複数の中継装置900を介して通信インターフェイス108とナースコール親機220とにそれぞれ接続される。

0250

中継装置900は、前述した中継手段90の機能を有していれば、どのような構成であってもよい。中継装置900としては、例えば、経路切替器、信号変換器等が挙げられる。

0251

中継装置900には、ナースコール子機210及びナースコール親機220が接続され、これらによってナースコール装置200が構成される。ナースコール子機210及びナースコール親機220には、図示しない通信インターフェイスが設けられている。これにより、コンピュータ100は、中継装置900を介してナースコール子機210からの信号を受信することができる。その結果、コンピュータ100は、中継装置900を介してナースコール親機220を制御することができる。

0252

この実施形態のナースコールシステム10における、前記以外の構成は第1〜第3の実施形態と同様に構成することができる。

0253

[ナースコールシステム10の使用形態]
次に、この実施形態のナースコールシステム10の使用形態について説明する。図29は、この実施形態のナースコールシステム10の使用形態の一例を示したフローチャートである。この使用形態の説明は図24に示した構成を適宜用いる。

0254

図29に示すように、このフローチャートは、撮影手段50から送信された検知映像情報を解析することで、特定の場合に中継手段90が報知部作動信号を報知部22に送信する処理を示している。ここで、「特定の場合」としては、例えば、制御手段450において所定のイベントが発生したと判定された場合、操作部21で操作入力がされた場合等が挙げられる。

0255

まず、撮影手段50は、例えば病床を含む一定範囲を撮影範囲として撮影を開始する。この撮影によって検知映像情報が継続的に生成され、その生成毎に制御手段450に送信される(ステップS101)。

0256

次に、制御手段450は、撮影手段50から送信された検知映像情報を生成する(ステップS102)。

0257

次に、制御手段450において、生成された検知映像情報は、解析部41により解析される。その解析結果は判定部42に出力される。判定部42はその解析結果を受けて所定のイベントの発生を判定する。この解析は、前述したアルゴリズム等を用いて行われ、これにより、検知対象の動作情報が生成される。検知対象は、操作部21を操作する操作者である。次に、前述したマッチング処理を用いて、生成された動作情報が所定のイベントの動作情報と合致するか判定する(ステップS103)。また、前記したように、イベントの重要度に応じたイベント閾値を設定することができ、所定のイベントの判定は、そのイベント閾値に基づき実行される。

0258

判定部42において、所定のイベントが発生したと判定された場合、制御部43は中継手段90を制御して、報知部22に向けて報知部作動信号を送信させる(ステップS104:YES、ステップS106)。判定部42において、所定のイベントの発生が判定されない場合、ステップS102及びステップS103の処理を継続する(ステップS104:NO、ステップS102〜S103)。

0259

また、中継手段90は、操作部21から報知部22に向けた操作入力があるかを監視する(ステップS105)。この処理はステップS101〜S104の処理と並行して行われる。操作部21から中継手段90に報知部作動信号が入力された場合、中継手段90は、報知部作動信号を報知部22に送信する(ステップS105:YES、ステップS106)。この報知部作動信号は、操作部21において操作入力が行われることで報知部22に入力される。一方、中継手段90に報知部作動信号が入力されない場合、監視を継続する(ステップS105:NO)。

0260

報知部22は、中継手段90からの報知部作動信号を受けて、報知部22に設けられた報知ブザー等を用いて外部に報知(ステップS107)し、処理は終了する。

0261

また、ステップS106の処理がされた場合、例えば、保管手段60等に中継手段90から報知部22への作動信号の送信履歴を記録する。その場合、ステップS106の処理がステップS105の処理に起因するものであれば、例えば入力操作がされた操作部のUID、操作入力がされた日時などの情報が、送信の履歴に対応付けられて保管される。また、ステップS106の処理が、ステップS104の処理に起因するものであれば、撮影手段50のUID、所定のイベントの種類、イベントが発生した日時等の情報が送信の履歴に対応付けられて保管される。ステップS106の処理が、ステップS104及びステップS105の処理に起因するものであれば、操作部21のUID、撮影手段50のUID、所定のイベントの種類、操作入力がされた日時、イベントが発生した日時等の情報が送信の履歴に対応付けられて保管される。また、この場合、所定のイベントの発生の履歴を選択的に保管するようにしてもよい。

0262

このフローチャートで示した処理は、制御手段450が報知部作動信号を受けた場合に、報知部22が外部に報知するまでを示している。しかしながらこれに限定されるものではなく、例えば、報知部作動信号を受けても、撮影手段50による検知映像情報の生成を継続させてもよい。また、報知部作動信号を受ける毎にステップS104〜S107の処理を分岐させて行ってもよい。

0263

[ナースコールシステム10の作用、効果]
この実施形態のナースコールシステム10によれば、第1〜第3のいずれかの実施形態のナースコールシステムにおいて、制御手段40を中継手段90に置き換え、中継手段90に接続される制御手段450を新たに設けた。制御手段450には、撮影手段50が接続される。制御手段450は、さらに、制御手段40と同様な構成とすることができる。そのため、第1〜第3の実施形態と同様な作用効果を奏することができる。

0264

また、この実施形態のナースコールシステム10は、報知手段250において、操作部21と報知部22との間に中継手段90を設けた。さらに中継手段90を介して操作部21と報知部22とが通信可能なように構成した。そのため、従来の構成の報知装置簡易に本発明のナースコールシステム10とすることができる。具体的には、操作部21と報知部22とが通信線で接続された従来の報知装置の通信線経路上に、中継手段90を設けることで本発明の報知手段250を構成することができる。これにより、例えば、病院に既に設置がされているナースコール装置のナースコール親機、ナースコール子機を活用して、本発明のナースコールシステム10を構築することができる。

0265

その結果、既にナースコール装置の設置がされている病院等において、既存のナースコール装置を生かすことができる。つまり、このナースコール装置を置き換えて新規なナースコールシステムを構築する場合と比較して、その構築の際の工事を簡易なものとすることができる。また、構築に伴うコストも低く抑えることができる。

0266

さらに、制御手段450を報知手段250と別個に構成したので、構築後においても制御手段450を置き換えることで、本発明のナースコールシステム10の仕様変更を簡易に行うことができる。

0267

<第5の実施形態>
[ナースコールシステム10]
この実施形態に係るナースコールシステムの構成を、図を参照して説明する。この説明は、ナースコールシステムの機能的構成、ナースコールシステムの全体構成、及びこの機能的構成を実現するためのハードウエア構成の順に記載される。

0268

[ナースコールシステム10の機能的構成]
図30は、この実施形態に係るナースコールシステムの一例を示した機能ブロック図である。図30に示すように、ナースコールシステム10は、報知手段250が、通信線L3により操作部21から報知部22へ情報(信号)を少なくとも送信可能に接続されている。

0269

〔中継手段90〕
中継手段90は、報知手段250の外部に備えられている。中継手段90は、通信線L3に、通信線L4を介して接続されている。通信線L3及び通信線L4は、操作部21から中継手段90へ少なくとも情報を送信可能に、さらに、中継手段90と報知部22とにおいて情報の送受信が可能に構成される。このような構成の一例としては、通信線L3の途中から中継手段90に向けて通信線L4が分岐する構成が挙げられる。それ以外の構成は、第4の実施形態のナースコールシステムと同様である。通信線L3及びL4による通信は、無線通信であっても有線通信であってもよく、必要に応じて適宜選択することができる。

0270

中継手段90から、通信線L4を介して報知手段250に送信された信号は、通信線L3を介して報知部22に入力される。また、操作部21から送信された報知部作動信号は、通信線L3を介して報知部22に入力され、通信線L4を介して中継手段90に入力される。つまり、通信線L4は、通信線L3に信号を割りこませる機能を備える。

0271

また、通信線L4は、例えば操作部21に直接接続されてもよい。これにより制御手段450は、中継手段90を介して操作部21を直接制御することができる。この場合においても操作部21は、報知部22に報知部作動信号を送信することができる。また、通信線L4は、例えば報知部22に直接接続されてもよい。この場合、制御手段450は、中継手段90を介して報知部22を直接制御することができる。

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