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技術 錠剤およびPTP包装体

出願人 大日本印刷株式会社
発明者 青山祐子山川俊尚佐藤潤
出願日 2018年4月18日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-080071
公開日 2019年10月31日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-189530
状態 未査定
技術分野 医療品保存・内服装置 医薬品製剤
主要キーワード 紫外線吸収性材料 赤外線吸収性材料 ブロック形 不可視インキ ビートレッド色素 アカダイコン色素 隠蔽印刷層 モナスカス色素
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年10月31日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

衝撃により欠けてしまったり、割錠した場合であってもパターン画像から固体識別情報を読み取ることができ、かつ高い偽造防止性を有する錠剤の提供。

解決手段

本発明の錠剤は、錠剤本体と、錠剤本体の表面に設けられた、印刷層および遮蔽印刷層とを備え、印刷層が、紫外線および/または赤外線を吸収し、印刷層には、固体識別情報が記録された、同一のパターン画像が2以上形成されており、パターン画像の解像度が、600dpi以上であり、遮蔽印刷層が、印刷層が、紫外線を吸収する場合、紫外線を吸収せず、印刷層が、赤外線を吸収する場合、赤外線を吸収しないことを特徴とする。

概要

背景

近年、誤調剤の防止やトレーサビリティ確保等を目的として、錠剤形状医薬品の表面に品番、品名やパターン画像等を形成することが行われている。

例えば、特許文献1においては、食紅等の可食性着色剤を用いて、錠剤本体表面に、固体識別情報が記録された、バーコードQRコード登録商標)等のパターン画像を形成することが提案されている。

しかしながら、バーコードやQRコード(登録商標)等は、コピー機等により解像、複製することができ、偽造防止性という観点から、特許文献1において提案される発明には改善の余地があった。

このような問題に鑑み、特許文献2においては、錠剤本体の表面に、不可視インキ組成物によりパターン画像を形成することが提案されている。

概要

衝撃により欠けてしまったり、割錠した場合であってもパターン画像から固体識別情報を読み取ることができ、かつ高い偽造防止性を有する錠剤の提供。本発明の錠剤は、錠剤本体と、錠剤本体の表面に設けられた、印刷層および遮蔽印刷層とを備え、印刷層が、紫外線および/または赤外線を吸収し、印刷層には、固体識別情報が記録された、同一のパターン画像が2以上形成されており、パターン画像の解像度が、600dpi以上であり、遮蔽印刷層が、印刷層が、紫外線を吸収する場合、紫外線を吸収せず、印刷層が、赤外線を吸収する場合、赤外線を吸収しないことを特徴とする。

目的

本発明の解決しようとする課題は、衝撃により欠けてしまったり、割錠した場合であってもパターン画像から固体識別情報を読み取ることができ、かつ高い偽造防止性を有する錠剤を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

錠剤本体と、前記錠剤本体の表面に設けられた、印刷層および遮蔽印刷層とを備え、前記印刷層が、紫外線および/または赤外線を吸収し、前記印刷層には、固体識別情報が記録された、同一のパターン画像が2以上形成されており、前記パターン画像の解像度が、600dpi以上であり、前記遮蔽印刷層が、前記印刷層が、紫外線を吸収する場合、紫外線を吸収せず、前記印刷層が、赤外線を吸収する場合、赤外線を吸収しないことを特徴とする、錠剤。

請求項2

前記錠剤本体が割線を有し、前記割線により形成される各領域に、固体識別情報が記録された、同一のパターン画像が形成されている、請求項1に記載の錠剤。

請求項3

前記パターン画像の大きさが、1mm2以上、100mm2以下である、請求項1または2に記載の錠剤。

請求項4

前記遮蔽印刷層が、前記印刷層上であって、前記印刷層の一部と重なるように、または、前記印刷層を完全に覆うように、設けられた、請求項1〜3のいずれか一項に記載の錠剤。

請求項5

前記遮蔽印刷層に、前記印刷層に形成された前記パターン画像とは異なるパターン画像が形成された、請求項1〜4のいずれか一項に記載の錠剤。

請求項6

前記遮蔽印刷層のOD値が、0.2以上である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の錠剤。

請求項7

前記遮蔽印刷層の厚さが、100nm以上、3μm以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の錠剤。

請求項8

収容部と、前記収容部を封止する蓋部とを備える収容体と、前記収容部と、前記蓋部との間に収容された、請求項1〜7のいずれか一項に記載の錠剤と、を備えるPTP包装体であって、前記錠剤が備える前記印刷層が、前記収容部側となるように前記錠剤が収容されていることを特徴とする、PTP包装体。

請求項9

前記収容部に、遮蔽層が形成されており、前記遮蔽層が、前記印刷層が、紫外線を吸収する場合、紫外線を吸収せず、前記印刷層が、赤外線を吸収する場合、赤外線を吸収しない、請求項8に記載のPTP包装体。

技術分野

0001

本発明は、錠剤および該錠剤を収容したPTP包装体に関する。

背景技術

0002

近年、誤調剤の防止やトレーサビリティ確保等を目的として、錠剤形状医薬品の表面に品番、品名やパターン画像等を形成することが行われている。

0003

例えば、特許文献1においては、食紅等の可食性着色剤を用いて、錠剤本体表面に、固体識別情報が記録された、バーコードQRコード登録商標)等のパターン画像を形成することが提案されている。

0004

しかしながら、バーコードやQRコード(登録商標)等は、コピー機等により解像、複製することができ、偽造防止性という観点から、特許文献1において提案される発明には改善の余地があった。

0005

このような問題に鑑み、特許文献2においては、錠剤本体の表面に、不可視インキ組成物によりパターン画像を形成することが提案されている。

先行技術

0006

特開2008−279060号
国際公開2017−154636号

発明が解決しようとする課題

0007

今般、本発明者らは、特許文献1および特許文献2において提案される錠剤が備えるパターン画像は、衝撃により欠けた場合や、処方により割錠した場合に、固体識別情報の読み取りが困難となるおそれがあるとの知見を得た。

0008

そして、本発明者らは、錠剤本体表面に、特定の解像度を有する、同一のパターン画像を2以上形成すると共に、遮蔽印刷層を設けることにより、上記問題を解決することができることを見出した。

0009

したがって、本発明の解決しようとする課題は、衝撃により欠けてしまったり、割錠した場合であってもパターン画像から固体識別情報を読み取ることができ、かつ高い偽造防止性を有する錠剤を提供することである。

課題を解決するための手段

0010

本発明の錠剤は、錠剤本体と、
錠剤本体の表面に設けられた、印刷層および遮蔽印刷層とを備え、
印刷層が、紫外線および/または赤外線を吸収し、
印刷層には、固体識別情報が記録された、同一のパターン画像が2以上形成されており、
パターン画像の解像度が、600dpi以上であり、
遮蔽印刷層が、印刷層が、紫外線を吸収する場合、紫外線を吸収せず、印刷層が、赤外線を吸収する場合、赤外線を吸収しないことを特徴とする。

0011

上記態様においては、錠剤本体が割線を有し、割線により形成される各領域に、固体識別情報が記録された、同一のパターン画像が形成されていることが好ましい。

0012

上記態様においては、パターン画像の大きさが、1mm2以上、100mm2以下であることが好ましい。

0013

上記態様においては、遮蔽印刷層が、印刷層上であって、印刷層の一部と重なるように、または、印刷層を完全に覆うように、設けられていることが好ましい。

0014

上記態様においては、遮蔽印刷層に、印刷層に形成されたパターン画像とは異なるパターン画像が形成されていることが好ましい。

0015

上記態様においては、遮蔽印刷層のOD値は、0.2以上であることが好ましい。

0016

上記態様においては、遮蔽印刷層の厚さは、100nm以上、3μm以下であることが好ましい。

0017

本発明のPTP包装体は、収容部と、収容部を封止する蓋部とを備える収容体と、
収容部と、蓋部との間に収容された、上記錠剤と、を備えるPTP包装体であって、
錠剤が備える印刷層が、収容部側となるように錠剤が収容されていることを特徴とする。

0018

上記態様においては、収容部に、遮蔽層が形成されており、
遮蔽層は、印刷層が紫外線を吸収する場合、紫外線を吸収せず、印刷層が赤外線を吸収する場合、赤外線を吸収しないことが好ましい。

発明の効果

0019

本発明によれば、衝撃により欠けてしまったり、割錠した場合であってもパターン画像から固体識別情報を読み取ることができ、かつ高い偽造防止性を有する錠剤を提供することができる。

図面の簡単な説明

0020

図1は、本発明の錠剤の一実施形態を示す正面図である。
図2は、本発明の錠剤の一実施形態を示す側面図である。
図3は、本発明の錠剤の一実施形態を示す正面図である。
図4は、本発明の錠剤の一実施形態を示す正面図である。
図5は、本発明の錠剤の一実施形態を示す正面図である。
図6は、本発明の錠剤の一実施形態を示す正面図である。
図7は、本発明のPTP包装体の一実施形態を示す模式断面図である。

実施例

0021

(錠剤)
本発明の錠剤10は、図1および2に示すように、錠剤本体11と、該錠剤本体11表面に設けられた印刷層12および遮蔽印刷層13とを備えることを特徴とする。本発明の錠剤が遮蔽印刷層を備えることにより、複写を防止することができ、偽造防止性を顕著に改善することができる。

0022

以下、本発明の錠剤が備える各構成要素について説明する。

0023

(錠剤本体)
本発明の錠剤は、その構成要素として、錠剤本体を備え、その形状は特に限定されず、円柱形状、ブロック形状、球形状、半球形状、多角体形状等とすることができる。なお、本発明において、「錠剤本体」には、カプセル剤も含まれる。また、錠剤本体の色についても特に限定されず、赤、黄、緑、黒および白等適宜選択することができる。

0024

また、錠剤本体の表面には、糖衣衣やフィルムコーティング等の外殻が形成されていてもよい。
さらに、図3および4に示すように、錠剤本体11には、半錠等に割錠することができるように割線14が設けられていてもよい。なお、該割線は、2以上設けられていてもよい。

0025

錠剤本体の大きさは、特に限定されるものではないが、例えば、印刷層および遮蔽印刷層を設ける面の面積は、9mm2以上であることが好ましく、36mm2以上であることがより好ましく、50mm2以上であることがさらに好ましい。これにより、印刷層をより容易に形成することができると共に、パターン画像を複数形成することができる。また、100mm2以上とすることもできる。

0026

(印刷層)
本発明の錠剤が備える印刷層には、固体識別情報が記録された、同一のパターン画像が2以上形成されており、該パターン画像の解像度は600dpi以上であることを特徴とする。
同一のパターン画像が2以上形成されていることにより、仮に錠剤本体が一部欠けてしまったり、割錠した場合であっても、その固体識別情報を読み取ることができる可能性を向上させることができ、そのトレーサビリティを確保することができる。
したがって、印刷層には、同一のパターン画像が3以上形成されていることが好ましく、5以上形成されていることがさらに好ましく、7以上形成されていることが特に好ましい。
同一のパターン画像は、例えば、電子透かし印刷により形成されていることが好ましい。電子透かし印刷によれば、複数のパターン画像同士が補完し合い、各パターン画像に記録された固体識別情報と同一の情報を読み取ることができる。
より具体的には、20mm×20mmの範囲(印刷層)に、4つのパターン画像が形成されている場合に、4つのパターン画像の一部を含む中心部10mm×10mmにおいて固体識別情報を読み取ることができる。

0027

パターン画像の大きさは、特に限定されるものではなく、錠剤本体に形成させるパターン画像の数等に応じ適宜変更することが好ましいが、例えば、1つのパターン画像の大きさは、1mm2以上、100mm2以下であることが好ましく、4mm2以上、64mm2以下であることがより好ましい。

0028

好ましい態様においては、図3に示すように、錠剤本体11が割線14を有し、該割線14により形成される各領域に、固体識別情報が記録された、同一のパターン画像が形成された印刷層12を備えていることが好ましい。これにより、割錠した後の錠剤それぞれのトレーサビリティを確保することができる。
図3では、印刷層12の一部が隠蔽印刷層13と重なる錠剤を示したがこれに限定されず、図4に示すように、印刷層(図示せず)が隠蔽印刷層14により完全に覆われていてもよい。

0029

パターン画像の解像度は、600dpi以上であるが、偽造防止性という観点からは、より好ましくは630dpi以上であり、さらに好ましくは650dpi以上である。

0030

また、印刷層は、紫外線および/または赤外線を吸収することを特徴とする。
印刷層形成のコストという観点からは、印刷層は、紫外線ではなく、赤外線を吸収できることが好ましい。
なお、本発明において、「紫外線」とは、波長が10nm以上、400nm未満の光線のことを指し、「赤外線」とは、波長が760nm以上、1000μm未満の光線のことを指す。

0031

印刷層の赤外線透過率または紫外線透過率は、50%未満であることが好ましく、30%未満であることがより好ましい。これにより、印刷層の固体識別情報が記録されたパターン画像に記録される個体識別情報の読み取り容易性を向上することができる。

0032

また、印刷層は、可視光線を吸収するものであってもよい。印刷層が、可視光線を吸収することができることにより、後記する遮蔽印刷層が、印刷層の一部と重なるように設けられている場合や、遮蔽印刷層が可視光下で有色透明である場合に、遮蔽印刷層下に形成された印刷層の位置を特定することができ、読み取り作業等における管理者等の負担を軽減することができる。
印刷層の可視光線透過率は、50%未満であることが好ましく、30%未満であることが好ましい。

0033

本発明において、可視光線、紫外線透過率および赤外線透過率は、分光光度計(例えば、日立製作所製のU−3000形分光光度計)により測定することができる。

0034

印刷層の色は、特に限定されず、無色であってもよく、赤、黄、緑、黒、白等の有色であってもよい。後記する遮蔽印刷層が、印刷層の一部と重なるように設けられている場合や、遮蔽印刷層が可視光下で有色透明である場合には、遮蔽印刷層下における印刷層の位置を特定することができ、読み取り作業等における管理者等の負担を軽減することができるため、印刷層は、有色であることが好ましい。

0035

印刷層は、インキ組成物を用いて従来公知の方法により形成することができるが、非接触状態での印刷層形成が可能である点および錠剤本体表面の形状による影響を受けにくい点から、インクジェット方式により形成することが好ましい。

0036

インキ組成物は、紫外線吸収性材料を含むことができ、該紫外線吸収性材料としては、可食であれば特に限定されず、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物トリアジン系化合物ベンゾフェノン系化合物およびベンゾエート系化合物酸化チタン酸化亜鉛酸化セリウム酸化鉄および硫酸バリウム等が挙げられる。

0037

インキ組成物における紫外線吸収性材料の含有量は、0.01質量%以上、50質量%以下であることが好ましく、1質量%以上、10質量%以下であることがより好ましい。インキ組成物における紫外線吸収性材料の含有量を上記数値範囲内とすることにより、印刷層の固体識別情報が記録されたパターン画像の読み取り容易性を向上することができる。

0038

また、インキ組成物は、赤外線吸収性材料を含むことができ、該赤外線吸収性材料としては、可食であれば特に限定されず、例えば、カーボンブラックジイモニウム系化合物、アメニウム系化合物フタロシアニン系化合物ジチオール有機金属錯体シアニン系化合物アゾ系化合物ポリメチン系化合物キノン系化合物ジフェニルメタン系化合物、トリフェニルメタン系化合物およびオキソール系化合物等が挙げられる。

0039

インキ組成物における赤外線吸収性材料の含有量は、0.01質量%以上、50質量%以下であることが好ましく、1質量%以上、10質量%以下であることがより好ましい。インキ組成物における赤外線吸収性材料の含有量を上記数値範囲内とすることにより、印刷層の固体識別情報が記録されたパターン画像の読み取り容易性を向上することができる。

0040

インキ組成物は、着色剤を含むことができる、着色剤としては、可食であれば特に限定されることなく従来公知のものを使用することができ、顔料であっても、染料であってもよい。また、着色剤の色についても特に限定されるものではなく、赤、黄、緑および黒等適宜選択することができる。

0042

インキ組成物における着色剤の含有量は、0.01質量%以上、50質量%以下であることが好ましく、1質量%以上、10質量%以下であることがより好ましい。インキ組成物における着色剤の含有量を上記数値範囲内とすることにより、印刷層の形成位置をより容易に特定することができる。

0043

インキ組成物は、水または有機溶剤を含むことができ、例えば、エチレングリコールジエチレングリコールおよびプロパンジオール等が挙げられる。インキ組成物に含まれる水または有機溶剤の量は特に限定されるものではなく、インキ組成物の粘度等を考慮し、適宜調整することができる。

0044

印刷層の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば、100nm以上、3μm以下とすることができる。

0045

(遮蔽印刷層)
本発明の錠剤は、遮蔽印刷層を備え、該遮蔽印刷層は、印刷層のパターン画像を遮蔽し、その偽造防止性を向上するために設けられる。また、該遮蔽印刷層を設けることにより、印刷層が擦過等により剥離してしまうことを防止することができる。

0046

遮蔽印刷層は、印刷層が、紫外線を吸収する場合、紫外線を吸収せず、印刷層が、赤外線を吸収する場合、赤外線を吸収しないことを特徴とする。
印刷層が、紫外線を吸収する場合、遮蔽印刷層の紫外線透過率は、60%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。また、印刷層が、赤外線を吸収する場合、遮蔽印刷層の赤外線透過率は、60%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。

0047

一実施形態において、遮蔽印刷層13は、図1および2に示すように、印刷層12上に形成される。該遮蔽印刷層13は、図1に示すように、印刷層12の一部と重なるように設けられていてもよく、図4および5に示すように、印刷層12を完全に覆うように設けられていてもよい。図5の割線14を有する錠剤本体11において、割線14を介して個別識別情報が記録された、同一のパターン画像が形成された印刷層12を形成したとしても、割錠した後の錠剤それぞれのトレーサビリティを確保することができ、併せて偽造防止性を向上することができる。
偽造防止性という観点からは、遮蔽印刷層は、印刷層を完全に覆うように設けられていることが好ましい。
また、特許文献1および2において提案されるような錠剤は、擦過等により、パターン画像が剥離してしまい、固体識別情報を読み取ることができないおそれがある。しかしながら、遮蔽印刷層を印刷層と一部重なるように、または印刷層を完全に覆うように設けることにより、このような問題も解決することができる。

0048

遮蔽印刷層に形成される画像は、図1等に示すように、ベタ画像とすることができるが、これに限定されるものではなく、網掛け等の模様記号等でもあってよい。
また、図6に示すように、遮蔽印刷層には、印刷層に形成されるパターン画像とは異なるパターン画像が形成されていてもよい。なお、この場合、遮蔽印刷層に形成されるパターン画像には、固体識別情報が記録されていても、記録されていなくてもよく、遮蔽印刷層は、印刷層と重なっていても、重なっていなくともよい。

0049

遮蔽印刷層の色は、印刷層に形成されたパターン画像を遮蔽することができるのであれば特に限定されず、赤、黄、緑、黒、白等適宜選択することができる。
また、印刷層に形成されたパターン画像を遮蔽することができる限りにおいて、遮蔽印刷層は有色透明であってもよい。印刷層が有色である場合、有色透明な遮蔽印刷層下に形成された印刷層の位置を特定することができ、読み取り作業等における管理者等の負担を軽減することができる。

0050

遮蔽印刷層のOD値(光学濃度、Optical Density)は、0.2以上であることが好ましく、0.5以上であることがより好ましい。これにより、偽造防止性をより向上することができる。OD値とは、写真フィルム印画紙等のある部分に対して、光がどれだけ透過・反射しないかの度合いを対数で表したもので、最小値が0.00(すべて透過・反射)で、数値が大きいほど濃いことを示す。
なお、本発明において、遮蔽印刷層のOD値は、マクベス透過濃度計(Macbeth社製、TR−924)を使用することにより測定することができる。

0051

遮蔽印刷層は、インキ組成物を用いて従来公知の方法により形成することができるが、非接触状態での印刷層形成が可能である点および錠剤本体表面の形状による影響を受けにくい点から、インクジェット方式により形成することが好ましい。
また、インキ組成物は、上記した着色剤、赤外線吸収性材料、紫外線吸収性材料、有機溶剤等を含むことができる。

0052

遮蔽印刷層の厚さは、100nm以上、3μm以下であることが好ましく、500nm以上、2μm以下であることがより好ましい。遮蔽印刷層の厚さを上記数値範囲内とすることにより、印刷層が擦過等により剥離してしまうことをより防止することができる。

0053

(PTP包装体)
本発明のPTP包装体15は、図7に示すように、収容部16と、収容部16を封止する蓋部17とを備える収容体18と、
収容部16と、蓋部17との間に収容された、上記錠剤10と、を備え、
錠剤10が備える印刷層12が、収容部16側となるように錠剤10が収容されていることを特徴とする。

0054

PTP包装体は、図7に示すように、収容部16に、遮蔽層(斜線部分)が形成されていることが好ましい。
このような構成とすることにより、偽造防止性をより向上することができる。

0055

遮蔽部は、図7に示すように、収容部16の全体にわたり設けられたものであってもよく、一部にのみ設けられたものであってもよい。

0056

収容部は、従来公知の樹脂材料を含むことができ、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートテレフタル酸シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体等のポリエステル系樹脂ナイロン6およびナイロン6,6等のポリアミド系樹脂ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)およびポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂ポリ塩化ビニルポリビニルアルコールPVA)、ポリ酢酸ビニル塩化ビニル酢酸ビニル共重合体ポリビニルブチラールおよびポリビニルピロリドン(PVP)等のビニル系樹脂ポリアクリレートポリメタアクリレートおよびポリメチルメタアクリレート等の(メタアクリル系樹脂ポリイミドおよびポリエーテルイミド等のポリイミド系樹脂セロファンセルロースアセテートニトロセルロースセルロースアセテートプロピオネートCAP)およびセルロースアセテートブチレート(CAB)等のセルロース系樹脂ポリスチレン(PS)等のポリスチレン系樹脂ポリカーボネート系樹脂、並びにアイオノマー系樹脂等を挙げることができる。

0057

収容部に形成されている遮蔽層は、収容部の外側表面に形成されていても、内側表面に形成されていてもよいが、擦過等により剥離してしまうことを防止することができるため、内側表面に形成されていることが好ましい。

0058

収容部に形成されている遮蔽層は、錠剤が備える印刷層が、紫外線を吸収する場合、紫外線を吸収せず、印刷層が、赤外線を吸収する場合、赤外線を吸収しないことを特徴とする。

0059

錠剤が備える印刷層が、紫外線を吸収する場合、収容部に形成されている遮蔽層の紫外線透過率は、60%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。また、印刷層が、赤外線を吸収する場合、遮蔽層の赤外線透過率は、60%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。

0060

遮蔽層のOD値は、0.2以上であることが好ましく、0.5以上であることがより好ましい。これにより、偽造防止性をより向上することができる。
なお、本発明において、遮蔽層のOD値は、マクベス透過濃度計(Macbeth社製、TR−924)を使用することにより測定することができる。

0061

遮蔽層に形成される画像は、特に限定されず、ベタ画像、網掛け等の模様、記号等とすることができる。

0062

遮蔽層は、インキ組成物を用いて従来公知の方法により形成することができ、例えば、インクジェット方式、シルク印刷方式、グラビア印刷方式オフセット印刷方式フレキソ印刷方式熱転写方式および箔押し方式等が挙げられる。
また、インキ組成物は、上記遮蔽印刷層の形成に使用したインキ組成物と同様のものを使用することができる。

0063

遮蔽層の厚さは、特に限定されるものではないが、100nm以上、50μm以下とすることができる。

0064

一実施形態において、蓋部は、基材と、シール層とを備える。また、蓋部は、基材と、シール層との間にバリア層を備えていてもよい。
基材としては、上記した樹脂材料より作製される樹脂フィルムを使用することができる。

0065

シール層は、加熱することにより軟化し、密着性を発揮する熱可塑性樹脂を含んでなる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル、酢酸ビニルおよびエチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、メラミン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、並びにスチレン系樹脂等が挙げられる。

0066

バリア層としては、例えば、アルミニウム等の金属や酸化アルミニウム、並びに酸化ケイ素酸化マグシウム、酸化カルシウム酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ホウ素酸化ハフニウムおよび酸化バリウム等の無機酸化を含む蒸着膜や、アルミニウム箔金属箔を使用することができる。
また、バリア層として、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン6、ナイロン6,6およびポリビニルアルコール等のガスバリア性樹脂を含む樹脂フィルムを使用することができる。

0067

読取り方法
本発明の錠剤が備える印刷層に記録された個体識別情報の読取り方法を以下で説明する。

0068

本発明の錠剤が備える印刷層に記録された個体識別情報の読み取りは、赤外線または紫外線を錠剤に対し照射し、その反射光を読み取り可能な装置によって読み取ることができる。
すなわち、固体識別情報を記録する印刷層は、赤外線および/または紫外線を吸収し、それ以外の部分は、反射するため、その差を利用して読み取ることができる。

0069

装置で読み取った情報は、ネットワーク経由でハードディスク上に送られてもよく、装置に備わる画面上に表示してもよい。利用者によって、個人識別情報情報管理は異なるため、利用者毎に合わせた情報提供方法を適宜選択できる。

0070

10:錠剤、11:錠剤本体、12:印刷層、13:遮蔽印刷層、14:割線、15:PTP包装体、16:収容部、17:蓋材、18:収容体

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