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技術 遊技機

出願人 株式会社三洋物産
発明者 立松彦則原田紀彦
出願日 2018年3月31日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-070458
公開日 2019年10月24日 (8ヶ月経過) 公開番号 2019-180430
状態 未査定
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 皿状部分 各回動片 断続部分 中央構造体 移動禁止状態 切欠きの形状 後方板 各誘導板
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年10月24日)のものです。
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図面 (20)

課題

遊技球を入球口へ好適に進入させることが可能な遊技機を提供する。

解決手段

始動入賞装置1001には、転動面1001Cが入賞口1001A,1001Bの外側を囲った状態にて回動可能に設けられ、第1進入部1001Lから転動面1001Cへ進入した場合とは異なる向きで、第2進入部1001Rから転動面1001Cへ遊技球が進入可能に構成されている。そして、発射ハンドルに対する回転操作によって、第1進入部1001Lに遊技球を進入させるか、第2進入部1001Rに遊技球を進入させるかを選択して入賞口1001A,1001Bへの入賞を狙う遊技性が付加されている。

概要

背景

遊技機の代表例としてパチンコ機がある。当該パチンコ機においては、遊技領域を流下する遊技球が当該遊技領域に設けられた所定の始動口に進入した場合に所定の抽選が行われ、当該抽選において大当り当選した場合に大入賞口の入口に設けられた可動部を開放することで多数の賞球が獲得可能となる特別遊技状態が発生する(例えば、特許文献1)。

概要

遊技球を入球口へ好適に進入させることが可能な遊技機を提供する。始動入賞装置1001には、転動面1001Cが入賞口1001A,1001Bの外側を囲った状態にて回動可能に設けられ、第1進入部1001Lから転動面1001Cへ進入した場合とは異なる向きで、第2進入部1001Rから転動面1001Cへ遊技球が進入可能に構成されている。そして、発射ハンドルに対する回転操作によって、第1進入部1001Lに遊技球を進入させるか、第2進入部1001Rに遊技球を進入させるかを選択して入賞口1001A,1001Bへの入賞を狙う遊技性が付加されている。

目的

本発明は、遊技球を入球口へ好適に進入させることが可能な遊技機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1進入部と第2進入部とを少なくとも含む所定の進入部から進入した遊技球を下側から支持し、上方側から視認した場合に当該遊技球を所定の範囲内で移動可能に転動させる転動面と、該転動面によって下側を支持されつつ転動する遊技球が進入可能な入球口と、を備え、前記転動面が入球口の外側を囲った状態にて回動可能に設けられた遊技機であって、前記第1進入部は、遊技球が前記転動面に向けて、前記転動面の回動方向に沿った所定の方向側または逆方向側に遊技球を進入させる向きに設けられ、前記第2進入部は、前記転動面に対して前記第1進入部とは別の角度にて遊技球を進入させる向きに設けられ、遊技者が所定の第1操作を行った場合には、前記第1進入部と前記第2進入部とのうち前記第1進入部から前記転動面に遊技球が高い割合で進入し、遊技者が所定の第2操作を行った場合には、前記第1進入部と前記第2進入部とのうち前記第2進入部から前記転動面に遊技球が高い割合で進入するように構成されていることを特徴とする遊技機。

請求項2

前記遊技機は、パチンコ遊技機であることを特徴とする請求項1記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、弾球遊技機に代表される遊技機に関する。

背景技術

0002

遊技機の代表例としてパチンコ機がある。当該パチンコ機においては、遊技領域を流下する遊技球が当該遊技領域に設けられた所定の始動口に進入した場合に所定の抽選が行われ、当該抽選において大当り当選した場合に大入賞口の入口に設けられた可動部を開放することで多数の賞球が獲得可能となる特別遊技状態が発生する(例えば、特許文献1)。

先行技術

0003

特開2008−161638号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、かかる遊技機においては、始動口や大入賞口といった入賞口を好適に配置して遊技球を進入可能とする構成について、未だ改良の余地がある可能性があった。

0005

そこで、本発明は、遊技球を入球口へ好適に進入させることが可能な遊技機を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

上記の課題を解決するために、本発明に係る遊技機は、
第1進入部と第2進入部とを少なくとも含む所定の進入部から進入した遊技球を下側から支持し、上方側から視認した場合に当該遊技球を所定の範囲内で移動可能に転動させる転動面と、
該転動面によって下側を支持されつつ転動する遊技球が進入可能な入球口と、を備え、
前記転動面が入球口の外側を囲った状態にて回動可能に設けられた遊技機であって、
前記第1進入部は、遊技球が前記転動面に向けて、前記転動面の回動方向に沿った所定の方向側または逆方向側に遊技球を進入させる向きに設けられ、
前記第2進入部は、前記転動面に対して前記第1進入部とは別の角度にて遊技球を進入させる向きに設けられ、
遊技者が所定の第1操作を行った場合には、前記第1進入部と前記第2進入部とのうち前記第1進入部から前記転動面に遊技球が高い割合で進入し、
遊技者が所定の第2操作を行った場合には、前記第1進入部と前記第2進入部とのうち前記第2進入部から前記転動面に遊技球が高い割合で進入するように構成されていることを特徴とする。

発明の効果

0007

本発明によれば、遊技球を入球口へ好適に進入させることが可能な遊技機を提供することができる。

図面の簡単な説明

0008

遊技機の一例としてのパチンコ機の正面側斜視図
パチンコ機を開放状態で示す斜視図
パチンコ機を他の開放状態で示す斜視図
パチンコ機を更に他の開放状態で示す斜視図
パチンコ機の正面図
パチンコ機の前ブロックを取り外した状態を示す正面図
遊技盤の正面図
パチンコ機の背面側斜視図
パチンコ機の背面図
パチンコ機の電気的な構成を示すブロック図
制御メイン処理の一例を示すフローチャート
制御割込み処理の一例を示すフローチャート
(a)は、正面から見た振分装置の断面図、(b)は、右側から見た振分装置の断面図、(c)は、前後方向に配置された2つの誘導板の上面図、(d)は、図13(c)のA−A線における誘導板の断面図
(a)は、下側構造体の正面図、(b)は、振分装置の上面図
振分装置による振り分け結果を説明する模式図
第2実施形態のパチンコ機における遊技盤の正面図
(a)は、図16における領域A1の拡大図、(b)は、図17(a)に示す各部を振分通路部の表面部より後側で切断した断面図、(c)は、図17(a)のC−C線における遊技盤の断面図
(a)は、図16における領域A2の拡大図、(b)は、図18(a)に示す各部を球案内部の表面部より後側で切断した断面図
球案内部付近の斜視断面図
(a)は、図16における領域A3の拡大図、(b)は、突起部が形成された領域の上面図
第2実施形態の変形例におけるパチンコ機100の右上側部分の拡大図
第3実施形態のパチンコ機における遊技盤の正面図
遊技盤を右上側から見た斜視図
遊技盤を右上側から見た斜視図
ステージより上方の位置において水平方向に切断した遊技盤の斜視図
振分装置の変形例を説明するための模式図
第4実施形態のパチンコ機における遊技盤の正面図
遊技盤の斜視図
第4実施形態の始動入賞装置の近傍を部分的に示す上面図
(a)は、始動入賞装置において可動部が進入禁止姿勢である場合の一例を示す斜視図、(b)は、可動部が進入許容姿勢である場合の一例を示す斜視図
始動入賞装置の分解斜視図
図29におけるD—D線で切断した始動入賞装置の断面図
(a)は、始動入賞装置において転動面に左側進入部から進入した遊技球の転動態様の一例を示す上面図、(b)は、右側進入部から進入した遊技球の転動態様の一例を模式的示す上面図
(a)は、始動入賞装置の停留部と遊技球との相関を説明するための図32における領域A4の拡大図、(b)は、停留部に停留された遊技球と転動する遊技球との相関を説明するための領域A4の拡大図
(a)は、始動入賞装置において入球口に向かう遊技球の転動態様の一例を模式的に示す上面図、(b)は、入球口に向かう遊技球の他の転動態様の一例を模式的に示す上面図
始動入賞装置における遊技球の停留態様を説明するための斜視図

実施例

0009

本発明に係る遊技機の実施形態について、遊技機の一種である弾球遊技機の一例としてのパチンコ機100を説明し、その後に変形例や他の種類の遊技機を説明する。まず、パチンコ機100の実施形態について、構造的な構成、電気的な構成、各種の制御処理を順に説明する。

0010

<構造的な構成>
まず、図1から図9を主に参照して、パチンコ機100の構造部分の構成について説明する。図1図4は、パチンコ機100の各種状態を示す斜視図であり、図1はパチンコ機100の閉鎖状態を示し、図2外枠101に対して前ブロック102及び中間ブロック103が一体的に開放されている状態を示し、図3は中間ブロック103に対して前ブロック102が開放されている状態を示し、図4は中間ブロック103に対して後ブロック104が開放されている状態を示している。また、図5は、パチンコ機100の正面図であり、図6は、図5の状態からパチンコ機100の前ブロック102を取り外した状態を示している。なお、各図において各種の配線は省略されており、また、図3及び図6において遊技盤400の構成の一部は省略されている。

0011

パチンコ機100は、例えば、図1図4に示すように、外枠101と、前ブロック102と、中間ブロック103と、後ブロック104とを備え、これら各部位を所定の操作により相対的に変位可能に構成されている。

0012

外枠101は、パチンコ機100の本体部分を支持する本体支持手段としての機能を有している。外枠101は、例えば、図2に示すように、天板部111、底板部112、左側板部113及び右側板部114が組み付けられた略四辺形状枠体であり、パチンコ機100を設置する遊技場に設けられた遊技機設置設備島設備)に嵌め込まれると共に固定具(図示せず)によって強固に固定される。なお、パチンコ機100において外枠101は必須の構成ではなく、外枠101又は外枠101と同一の内形形状を有し、外枠101を除いたパチンコ機100の構成に相当する本体部分を支持する支持機構や、その本体部分を施錠する施錠機構の一部が島設備に備え付けられた構成としても良い。

0013

外枠101における左右方向の一方側(左側板部113側)には、中間ブロック支持機構121,122が設けられている。この中間ブロック支持機構121,122によって外枠101と中間ブロック103とが接続(連結)され、パチンコ機100の本体部分が、パチンコ機100の正面視における左右方向の一端側(左側)を回動基端側とし、他端側(右側)を回動先端側として前方へ回動可能に構成されている。

0014

中間ブロック支持機構121,122は、例えば、図1に示すように、外枠101の上端部と下端部とに離間して設けられている。中間ブロック支持機構121,122の各々は、例えば、外枠101に設けられる軸支持部によって、中間ブロック103に設けられる軸部が下側より支持され、軸支持部に設けられる軸孔に軸部が差し込まれた状態とされることにより、回動可能に構成されている。なお、中間ブロック103を含むパチンコ機100の本体部分を回動可能とする構成は、上記構成に限らず、中間ブロック103側に軸孔を設け、外枠101側に軸部を形成するなど、他の構成としても良い。

0015

中間ブロック支持機構121,122には、所定の取り外し操作によって外枠101と中間ブロック103との接続状態解除する機能が設けられ、中間ブロック103を含むパチンコ機100の本体部分が外枠101に対して取り外し可能に取り付けられている。例えば、外枠101に対して中間ブロック103を一定量以上開放し、且つ、上方側へ一定量移動させるという所定の取り外し操作をすることにより、外枠101に対する中間ブロック103の接続状態が解除される。これにより、外枠101に対してパチンコ機100の本体部分が取り外し可能とされている。

0016

中間ブロック103に対して前側には、前ブロック102が重なるようにして配置され、正面視左側に設けられる前ブロック支持機構131,132によって中間ブロック103と前ブロック102とが接続されている。前ブロック支持機構131,132は、中間ブロック支持機構121,122と同様の構成とされ、中間ブロック103に対して前ブロック102を前方へ回動可能に支持し、且つ、所定の取り外し操作により取り外し可能に構成されている。

0017

中間ブロック103に対して後側には、後ブロック104が重なるようにして配置され、正面視左側に設けられる後ブロック支持機構136,137(図8参照)によって中間ブロック103と後ブロック104とが接続されている。後ブロック支持機構136,137には、中間ブロック支持機構121,122及び前ブロック支持機構131,132と同様の構成とされ、中間ブロック103に対して後ブロック104を後方へ回動可能に支持し、且つ、所定の取り外し操作により取り外し可能に支持する構成とされている。

0018

また、パチンコ機100には、外枠101に対する中間ブロック103の開閉規制する中間ブロック施錠機構と、中間ブロック103に対する前ブロック102の開閉を規制する前ブロック施錠機構と、中間ブロック施錠機構及び前ブロック施錠機構の解錠や施錠を行うために操作される錠操作機構とが設けられている。また、図3に示すように、中間ブロック103には、前ブロック102の開口を通してパチンコ機100の前面側に露出する錠操作機構としてのキーシリンダ141が設けられている。

0019

キーシリンダ141に対する所定の操作として、操作キー(図示せず)による右回転操作をした場合には、中間ブロック103に設けられた中間ブロック施錠機構の可動部143が作動する。これにより、中間ブロック施錠機構の一部として外枠101に設けられた被係合部142と可動部143との係合が解除されて、中間ブロック103は外枠101に対して開閉許容状態となる。

0020

一方、キーシリンダ141に対する所定の操作キーによる左回転操作に応じて、中間ブロック103に設けられた前ブロック施錠機構の可動部144が作動する。これにより、前ブロック施錠機構の一部として前ブロック102に設けられた被係合部145と可動部144との係合が解除されて、前ブロック102は中間ブロック103に対して開閉許容状態となる。

0021

また、パチンコ機100には、中間ブロック103に対する後ブロック104の開閉を規制する後ブロック開閉規制機構が設けられている。この後ブロック開閉規制機構により、中間ブロック103に対して後ブロック104は、開閉が禁止された状態(開閉禁止状態)と開閉が許容された状態(開閉許容状態)とを所定の操作によって切り替え可能とされている。

0022

後ブロック開閉規制機構は、例えば、図4に示すように、中間ブロック103に設けられる2つの開閉規制部150A,150Bと、後ブロック104に設けられる1つの開閉規制部150Cとによって構成されている。これら3つの開閉規制部150A〜150Cには、回転操作が可能な回動片151A〜151Cが設けられている。回動片151A〜151Cは、回転操作により、後ブロック104の閉鎖状態において前後に重なるように配置される開口部分との係合状態が変化し、これにより、開閉禁止状態に対応した開閉禁止姿勢と、開閉許容状態に対応した開閉許容姿勢とを切り替え操作可能とされている。全ての回動片151A〜151Cを開閉許容姿勢にすると各回動片151A〜151Cが開口を通過可能となって、後ブロック104が中間ブロック103に対して開閉許容状態となる。なお、開閉禁止姿勢及び開閉許容姿勢としては、開閉禁止状態と開閉許容状態が回動片151A〜151Cの位置及び向きの少なくともいずれかの変化により切り替えられれば良く、一定位置で回転のみする構成としても良いし、一定方向に移動する構成としても良いし、移動と回転との組合せにより動作する構成としても良い。以下、各装置における構成部材が複数の姿勢の間を移行する場合における姿勢の変化についても同様とする。

0023

3つの回動片151A〜151Cのうち、それらの一部に相当する2つの回動片151A,151Bは、図2に示すように、後ブロック104の開閉禁止状態において後ブロック104に形成された開口を通してパチンコ機100の背面側に露出し、残り部分に相当する1つの回動片151Cは、図6に示すように、中間ブロック103の前側に露出している。このため、パチンコ機100の背面側、又は中間ブロック103の前面側といった一方側からの操作だけでは、全ての回動片151A〜151Cを開閉許容姿勢に切り替えることはできず、これにより、防犯性が高められている。

0024

また、パチンコ機100には、中間ブロック103から前ブロック102への遊技球の移動を規制する遊技球移動規制機構が設けられている。遊技球移動規制機構は、例えば、図3及び図6に示すように、中間ブロック103に設けられた流下規制片161と、前ブロック102に設けられた規制変更部162との組合せにより構成され、前ブロック102が位置する前方側へ流下規制片161がコイルバネ(図示せず)により付勢される構成とされている。

0025

中間ブロック103に対して前ブロック102が閉鎖された状態(前ブロック102の閉鎖状態)においては、流下規制片161は、遊技球の流下を許容する移動許容状態とされ、具体的には、規制変更部162により中間ブロック103の後方側へ押圧されて押し込まれる。流下規制片161は、移動許容状態において中間ブロック103から前ブロック102に遊技球を誘導するための誘導通路(図示せず)に対して後側にずれて配置される。これにより、前ブロック102の閉鎖状態においては、中間ブロック103から前ブロック102への遊技球の移動が許容される。

0026

一方、中間ブロック103に対して前ブロック102が開放された状態(前ブロック102の開放状態)においては、規制変更部162による流下規制片161の押圧が解除され、前ブロック102の閉鎖状態に比べて流下規制片161が前ブロック102側へ突出する移動禁止状態とされる。流下規制片161は、移動禁止状態において誘導通路内に突出し、下流側への遊技球の流下を阻止する。これにより、中間ブロック103から前ブロック102への遊技球の移動が禁止される。

0027

また、パチンコ機100には、図2に示すように、例えば中間ブロック103の後側であって回動先端側(背面視左側)における下端部に、外枠101に対して中間ブロック103が閉鎖されているか否かを検出する開閉検出スイッチ108が設けられ、また、図3に示すように、例えば中間ブロック103の前側であって回動先端側(正面視右側)における下端部に、中間ブロック103に対して前ブロック102が閉鎖されているか否かを検出する開閉検出スイッチ109が設けられている。

0028

次に、前ブロック102、中間ブロック103及び後ブロック104の各構成について順に説明する。

0029

前ブロック102は、図1及び図3に示すように、パチンコ機100の前面の略全体を形成し、前後方向に厚みを有する略長方形状の部材であり、パチンコ機100の前側表面部分を装飾する前面装飾手段としての機能を有している。前ブロック102は、合成樹脂製の基枠201を主体に構成され、基枠201の前後に複数の機能部品を取り付けて構成されている。基枠201の前面側には、パチンコ機100の前面を形成する前面装飾体210が、前ブロック102の正面視中央部分を含んで形成される開口210Aの外縁に沿って開口210Aを囲った状態にして取り付けられている。前ブロック102を構成する基枠201と前面装飾体210とを組み合わせた状態においては、前面装飾体210が取り付けられた外周部を除いた広範囲にわたって開口210Aが前後方向に貫通形成される。この開口210Aを通じて、前ブロック102の後側に位置する遊技盤400を含む中間ブロック103が遊技者から視認可能に構成されている。

0030

また、前ブロック102には、図1及び図3に示すように、開口210Aを塞ぐように基枠201の背面側に設けられた中央パネル220と、遊技球を貯留する主貯留機構230と、遊技球を貯留する補助貯留機構240と、主貯留機構230に貯留されている遊技球を発射するために遊技者によって操作される発射操作装置250とを備えている。

0031

また、前ブロック102には、図1及び図5に示すように、前面装飾体210の一部として、開口210Aの周縁囲う開口周縁部211と、開口210Aに対して下側において前方に突出する上側突出部217と、上側突出部217に対して下側に位置して前方に突出する下側突出部218と、下側突出部218の右側であって上側突出部217及び下側突出部218より奥側に位置する概ね平坦な領域で構成されて発射操作装置250が配置される平坦部219とが形成されている。上側突出部217には、主貯留機構230が配置され、下側突出部218には、補助貯留機構240が配置される。

0032

中央パネル220は、基枠201と前面装飾体210とを組み合わせた状態において前後方向に貫通形成される開口210Aを塞ぎつつ後方側を視認可能とするカバー体としての機能を有している。中央パネル220は、例えば、図1及び図3に示すように、基枠201の後方側から取着されるパネル枠221(図3参照)と、パネル枠221の前側に嵌め込まれた光透過性前方板222(図1参照)と、パネル枠221の後側に前方板222と所定の間隙を隔てて略平行に嵌め込まれた光透過性の後方板223(図3参照)とを備えている。

0033

主貯留機構230は、遊技進行に応じて獲得した遊技球や、遊技場から貸し出された遊技球を貯留する機能を有している。主貯留機構230は、例えば、図1に示すように、貯留部231と、球抜き機構(図示せず)と、その球抜き機構を作動させる球抜き操作部材232とを備えている。貯留部231には、パチンコ機100の内部から貯留部231へ遊技球を流入させる流入口231Aと、貯留部231からパチンコ機100の内部へ遊技球を流出させる流出口(図示せず)と、流出口より上流側に形成される放出口(図示せず)とが設けられている。この放出口の開放により貯留部231から遊技球がパチンコ機100の内部に取り込まれることなく遊技者側に放出される。球抜き機構は、遊技球の放出先を、流出口と放出口との間で切り換える機能を有している。

0034

遊技進行に応じて獲得した遊技球や、後述する貸出操作装置292に対する貸出操作に応じて貸し出された遊技球は、主に流入口231Aを通して貯留部231に流入する。また、貯留部231は、上方側に開口形成されており、この開口部分を通じて、遊技者が所有する遊技球が手操作により投入されたり、遊技場において貸し出される遊技球が供給されたりする。

0035

貯留部231に流入した遊技球は一列に整列させられながら流出口及び放出口の形成されている側(図1の右上側)へ順次に案内される。球抜き操作部材232に対する球抜き操作(例えば、押下操作)が行われていない場合には遊技球は流出口を通して後述する発射装置330(図3参照)に誘導される。一方、球抜き操作部材232に対する球抜き操作が行われている場合には、遊技球は放出口を通して補助貯留機構240(図1参照)に誘導される。

0036

補助貯留機構240は、図1及び図5に示すように、遊技球の流入口241A,241C(図5参照)及び放出口241B(図1参照)を有する貯留部241と、放出口241Bを開閉させる球抜き機構243と、その球抜き機構243を作動させる球抜き操作部材242とを備えている。遊技進行に応じて獲得した遊技球等は主に主貯留機構230に流入するが貯留部231が満杯であれば流入口241Aを通して貯留部241に流入する。また、球抜き操作部材232に対する球抜き操作に応じても、遊技球は流入口241Cを通して貯留部231から貯留部241に流入する。

0037

貯留部241の底面は放出口241Bに向けて下降傾斜している。球抜き操作部材242に対する球抜き操作(例えば、押圧操作)によって放出口241Bを開放すると、貯留部241に貯留されている全ての遊技球を順次にパチンコ機100の外部に放出できる。なお、球抜き操作部材242に対する球抜き操作によって放出口241Bが完全に開放された場合には、球抜き操作部材242に対する復帰操作(例えば、再度の押圧操作)がなされるまで、その開放状態に維持される。流入口241Aの奥方には貯留部241に過剰に遊技球が貯留されているか否かを検出する球溢れスイッチ249(図10参照)が設けられている。

0038

発射操作装置250は、図1及び図5に示すように、前面装飾体210の平坦部219から前方に突出する台座251と、台座251の周囲に設けられた回動自在な発射ハンドル252と、発射ハンドル252の回転操作量を検出する可変抵抗器253(図10参照)と、発射ハンドル252に遊技者が接触していることを検出する接触センサ254(図10参照)と、発射ハンドル252の回転操作に伴う遊技球の射出を遊技者の操作によって無効化する発射停止スイッチ255(図5参照)とを含んでいる。遊技者によって発射ハンドル252が回転操作されると、その回転操作量に対応する強度で発射装置330(図3参照)から遊技球が遊技盤400(図3参照)に向けて射出される。なお、接触センサ254によって発射ハンドル252と遊技者との接触が検出されていない場合や、発射停止スイッチ255の操作によって発射操作が無効化されている場合には、発射ハンドル252が回転操作されていても発射装置330から遊技球は射出されない。

0039

また、前ブロック102における前面装飾体210の奥方には、枠発光装置271〜275(図10参照)が設けられている。枠発光装置271〜275は、前面装飾体210の開口周縁部211に対して奥側に重なるようにして配置され、基枠201に取り付けられている。開口周縁部211は、図5に示すように、上側中央縁部211Aと、上側中央縁部211Aに対して左右両側に位置する左上側縁部211B及び右上側縁部211Cと、左上側縁部211Bに対して下側に位置する左側縁部211Dと、右上側縁部211Cに対して下側に位置する右側縁部211Eとを発光部として有し、それぞれの発光部に対応して枠発光装置271〜275が設置されている。

0040

枠発光装置271〜275は、上側中央縁部211Aに対応する上中央枠発光装置271と、左上側縁部211Bに対応する左上枠発光装置272と、右上側縁部211Cに対応する右上枠発光装置273と、左側縁部211Dに対応する左側枠発光装置274と、右側縁部211Eに対応する右側枠発光装置275(図10参照)とにより構成されている。枠発光装置271〜275の各々は、1又は複数の発光手段としての発光ダイオードLED)と、LEDを制御するための抵抗等の電子部品と、これら電子部品を一体化して電気的に接続するプリント基板とを有している。

0041

また、前ブロック102には、図5に示すように、例えばその開口周縁部211の上部に、左上音出力口211Fと、右上音響出力口211Gとが設けられ、また、それら左上音響出力口211F及び右上音響出力口211Gのそれぞれに対応して左上音響装置281及び右上音響装置282(図3及び図10参照)が設けられている。左上音響装置281及び右上音響装置282は、前面装飾体210の開口周縁部211の奥方(後方)に位置するようにして基枠201に取り付けられている。

0042

また、前ブロック102には、図1に示すように、例えば上側突出部217の上面右側部分に、遊技球貸出装置290が設けられている。遊技球貸出装置290は、パチンコ機100に並んで配置されるカードユニット(図示せず)に投入された紙幣カード等の残額に応じた数値を表示する度数表示装置291と、遊技球の貸し出しを受ける際に遊技者によって操作される貸出操作装置292と、カードユニットに投入された紙幣やカード等を返却させる際に遊技者によって操作される返却操作装置293とを含んでいる。カードユニットに紙幣やカード等を投入して、それらの金額に対応する数値が度数表示装置291に表示されている有効状態において、貸出操作装置292に対して貸出操作が行われると、貸出操作に応じて所定の個数の遊技球が後ブロック104の払出装置540(図8参照)から貸し出され、遊技球の貸し出しに伴って度数表示装置291の表示が更新される。一方、有効状態において返却操作装置293に対して返却操作が行われると、返却操作に応じて残額に対応する紙幣の等価物や残額を記録したカードがカードユニットから返却される。

0043

また、前ブロック102には、図1に示すように、遊技者によって発射操作とは別の入力操作が可能な入力操作装置260が設けられている。入力操作装置260は、例えば、押込操作が可能な押圧操作装置261と、回転操作が可能な回転操作装置262と、上下左右方向操作が可能な選択操作装置263とを備えている。これら操作装置261〜263により、パチンコ機100において実行される演出を選択する演出選択操作や、パチンコ機100の演出を実行する各装置の音量や光量を設定する装置設定操作、或いは、遊技者に関する情報を入力して前回以前の遊技に応じたパチンコ機100の演出を実行可能とする演出設定操作等が実行可能とされ、これら操作を必要に応じて遊技者や遊技場の管理者が実行可能とされている。なお、入力操作装置260において遊技者が接触する入力操作部(例えば、回転操作装置262における円環状の回転操作部)は、モータソレノイド等の入力操作部駆動手段によって回転、上下動、又は、振動等の動作がパチンコ機100の制御(例えば、副制御基板940(図10参照)の制御)により実行可能に構成されることが好ましく、入力操作の前後、又は、入力操作中のいずれか又は複数のタイミングで入力部分を動作させることにより、入力操作を積極的に促すなど入力操作を伴う演出を多様にすることができる。

0044

次に、中間ブロック103について説明する。中間ブロック103は、前ブロック102と略同一サイズの略長方形状をした部材であり、前ブロック102と後ブロック104とが取り付けられることにより、パチンコ機100の本体部分を一体化した状態にする機能を有している。中間ブロック103は、基枠301に対して遊技盤400を含む複数の機能部品を取り付けて構成されている。

0045

中間ブロック103は、図3及び図4に示すように、開口を有する基枠301と、基枠301の開口を覆いつつ前面側より取着される遊技盤400(図3参照)と、基枠301に対して遊技盤400を回動自在及び着脱自在に支持する遊技盤支持機構と、基枠301に対して遊技盤400の位置を固定する遊技盤固定機構と、遊技盤400に遊技球を射出する発射装置330(図3参照)と、遊技盤400の背面側に装着されて遊技進行を統括的に制御する主制御装置370(図4参照)と、主制御装置370からの命令に基づいて遊技演出状態報知を制御する副制御装置390(図4参照)とを備えている。

0046

基枠301には、図3に示すように、後述する払出装置540(図8参照)から放出された遊技球を前ブロック102に誘導する誘導通路が内部に形成される誘導通路部301Aと、複数の配線(図示せず)や信号中継装置311が位置する開孔301Bとが設けられている。開孔301Bは、遊技盤400より下側において前後方向に貫通する形状をなし、開孔301Bに挿通される複数の配線は、前ブロック102に設けられる種々の装置(例えば、枠発光装置271〜275、左上音響装置281及び右上音響装置282)と、中間ブロック103の背面側や後ブロック104に設けられる装置(例えば、主制御装置370や副制御装置390)とを電気的に接続するための配線を含み、信号中継装置311は、その配線の一部を中継する中継基板としての機能を有している。

0047

遊技盤400は、図3に示すように、排出口401A等の遊技球が前後に通過可能な貫通孔を有する平板状の基体401と、基体401の左下から右上に亘り滑らかに湾曲する外レール402と、基体401の右下から左上に亘り滑らかに湾曲する内レール403と、内レール403の左上側の先端に取着された戻り球防止機構404と、外レール402の右上側の先端に取着される反跳防止部材405とを備えている。外レール402は、後述する発射装置330から発射された遊技球を遊技領域内へ誘導するものである。戻り球防止機構404は、外レール402及び内レール403が平行に対向する間部分で形成される発射通路401Bから遊技領域内へ一旦放出された遊技球が発射通路401Bに戻ることを防止する。反跳防止部材405は、遊技盤400の上部中央を越えて右側に向かった遊技球が再び上部中央を経由して左側に戻るような遊技球の大幅な反跳を防止する衝撃吸収性を有し、例えば、制振ゴム等の材料により形成されている。

0048

前ブロック102の背面側下部には、図3に示すように、戻り球通路部163が形成されている。発射装置330から発射通路401Bの方向へ遊技球を誘導する誘導部材335と外レール402との間には間隙があり、発射装置330から発射されたが戻り球防止機構404を超えるに至らず発射通路401Bを逆戻りする遊技球は、この間隙の下方に配置される戻り球通路部163を介して流入口241A(図5参照)から補助貯留機構240(図5参照)に返却される。

0049

戻り球防止機構404を超えて進行した遊技球は、遊技領域に到達し、遊技領域内を自重により落下しながら移動(流下)する。遊技領域は、略円形状の外周形状をなし、遊技球の直径より僅かに大きな前後幅を有する領域を大部分とする形状に区画されている。遊技領域は、概ね、外レール402と内レール403とで外周部分が区画され、前側が中央パネル220の後方板223によって略平面状に区画され、後側が遊技盤400の基体401によって略平面状に区画されている。なお、遊技領域に設けられる各種の構造物については後述する。

0050

発射装置330は、図3に示すように、主貯留機構230に貯留されている遊技球を順次に発射位置に送り出す球送り機構331と、球送り機構331を駆動する球送りソレノイド332(図10参照)と、発射位置に配置された遊技球を射出する発射機構333と、発射機構333を駆動する発射ソレノイド334(図10参照)と、発射機構333から発射された遊技球を遊技盤400の発射通路401Bに誘導する誘導部材335とを備えている。発射装置330は、上述のように発射操作装置250に対する発射操作に応じて作動し、発射操作装置250に対する発射操作に応じて発射ソレノイド334の駆動制御が変化して発射力が調整される。

0051

主制御装置370は、図4に示すように、主制御基板920(図10参照)と、主制御基板920を収容する2つ割り構造の基板ケース371とを備えている。主制御基板920は、痕跡を残さずには開封できないように封止された透光性を有する基板ケース371の内部に収容されている。

0052

また、主制御装置370は、遊技盤400の背面側に回動自在に取り付けられている。具体的には、遊技盤400の基体401に対して背面側に取り付け部372が回動可能に連結固定され、その取り付け部372に主制御装置370が取り付けられている。これにより、主制御装置370の背面側(表面側)だけでなく、取り付け部372を回動操作することで主制御装置370の前面側(裏面側)も、遊技盤400に主制御装置370を取り付けたままで容易に確認可能とされている。取り付け部372に対して主制御装置370は、痕跡を残さずには取り外しできないように連結しても良く、主制御装置370の取り外し状況を管理し易くしても良い。

0053

副制御装置390は、副制御基板940(図10参照)と、副制御基板940を収容する2つ割り構造の基板ケース391とを備えている。副制御基板940は、例えば、主制御基板920と同様に痕跡を残さずには開封できないように封止された透光性を有する基板ケース391の内部に収容された状態にして遊技盤400の背面側に取り付けられている。

0054

ここで、遊技盤400において、遊技領域に配置される各種の構造物について、図7を主に参照して説明する。図7は、遊技盤400の正面図である。なお、図7では、中央構造体420や下側構造体421など、遊技領域に設けられる主な構造物について、その概略的な外形を図示している。また、図7においては、参考のため、遊技盤400における遊技球の流下経路の一部を矢印により図示している。

0055

遊技盤400は、図7に示すように、基体401と、遊技球の流下方向や流下速度に変化を与える411や風車412等の流下変化部材と、基体401の概ね中央に配置された中央構造体420と、中央構造体420における左側に配置された振分装置481と、中央構造体420に対して下側(下流側)に配置された下側構造体421と、下側構造体421における上側に配置された振分装置482と、下側構造体421内において振分装置782に対する下側に配置された大入賞装置434と、下側構造体421内において大入賞装置434に対する下側に配置された第2特別図柄に係る始動装置(具体的には、上側中始動入賞装置432)と、下側構造体421内において上側中始動入賞装置432に対する下側に配置された第1特別図柄に係る始動装置(具体的には、下側中始動入賞装置431)と、下側構造体421内において上側中始動入賞装置432の右方に配置された一般入賞装置439と、遊技盤400の左下側であって下側構造体421に対する左側に配置された一般入賞装置438と、遊技盤400の右上側であって中央構造体420に対する右側に配置された役連作動装置435と、遊技盤400の右上側であって中央構造体420に対する右側に配置された普通図柄に係る始動装置436とを備えている。なお、本実施形態のパチンコ機100においては、役連作動装置435と始動装置436とが一体化された装置として構成される。これに代えて、役連作動装置435と始動装置436とを別々に設ける構成としてもよい。

0056

また、遊技盤400には、上記した下側中始動入賞装置431等に対応して遊技球の通過を検出する検出手段としてのスイッチが複数設けられており(図10参照)、各スイッチに対応した所定領域への遊技球の進入が検出可能とされている。例えば、下側中始動入賞装置431に進入した遊技球を検出する下側中始動入賞スイッチ441、上側中始動入賞装置432に進入した遊技球を検出する上側中始動入賞スイッチ442、大入賞装置434に進入した遊技球を検出する大入賞スイッチ444、役連作動装置435に進入した遊技球を検出する役連作動スイッチ445、始動装置436に進入した遊技球を検出する始動スイッチ446、一般入賞装置438,439に進入した遊技球を各々検出する一般入賞スイッチ448,449等が遊技盤400に設置されている。

0057

また、遊技盤400には、不正防止のために各種センサが設けられており(図10参照)、パチンコ機100に発生した異常を検出可能とされている。例えば、磁気センサ491、振動センサ492、電波センサ493等が遊技盤400に設置されている。

0058

中央構造体420及び始動装置436の遊技球の入口部分は入球口を構成し、各入球口に進入した遊技球は遊技領域に放出される。各入賞装置、具体的には、下側中始動入賞装置431、上側中始動入賞装置432、大入賞装置434及び一般入賞装置438,439の遊技球の入口部分は入賞口を構成し、各入賞口に進入した遊技球は基体401に形成された貫通孔を通して基体401の背面側に形成された回収排出通路(図示せず)に案内される。また、各入賞装置に進入しなかった遊技球は、遊技領域の最下流側部分に設けられる排出口401Aを通して回収排出通路へ案内される。回収排出通路に案内された遊技球は、パチンコ機100から遊技場に設けられた遊技球循環装置(図示せず)に排出される。いずれかの入賞装置に遊技球が進入した場合には、入賞装置の種類に応じた所定の個数の遊技球が払出装置540(図8及び図9参照)から払い出される。

0059

なお、各入賞装置は、他の入賞装置と別々に構成されても良いし、2以上の入賞装置(例えば、下側中始動入賞装置431及び上側中始動入賞装置432)が一体化された装置によって入賞装置が構成されても良く、また、下側中始動入賞装置431等の始動装置については必ずしも遊技球が進入した場合に所定の個数の遊技球が払い出される入賞口とする必要はなく、遊技球が払い出されることなく遊技領域に再び放出される入球口としても良い。

0060

第1特別図柄に係る下側中始動入賞装置431、並びに、一般入賞装置438及び一般入賞装置439の各々は、それらへの遊技球の進入確率を変化させず、進入した遊技球を基体401の背面側へ誘導する。また、第2特別図柄に係る上側中始動入賞装置432は、その内部への遊技球の進入確率を変化させる機構を有している。なお、遊技球の進入確率を変化させる機構は、第2特別図柄に係る始動装置のみに設ける必要はなく、それに代えて、又は、それに加えて、第1特別図柄に係る始動装置(すなわち、下側中始動入賞装置431)、一般入賞装置438,439のいずれか又は複数に設けても良い。また、遊技球の進入確率を変化させる機構は、電気的に駆動されるソレノイド等の駆動手段により構成しても良いし、所定領域へ入球した遊技球の自重により動作する機構に代表される機械的に動作する機構により構成しても良い。

0061

第2特別図柄に係る上側中始動入賞装置432は、進入許容姿勢と進入禁止姿勢との間の移行によって、その内部への遊技球の進入確率を変化させる上側中進入規制機構452と、上側中進入規制機構452を駆動する上側中進入規制ソレノイド462(図10参照)とを備えている。上側中進入規制機構452は、上側中進入規制ソレノイド462によって駆動される可動片を備えており、上側中進入規制機構452が進入禁止姿勢である場合には、当該可動片が進入口(入賞口)を閉鎖することによって遊技球は上側中始動入賞装置432に進入できないが、上側中進入規制機構452が進入許容姿勢である場合には、当該可動片が進入口を開放することによって遊技球は上側中始動入賞装置432に進入できるようになる。

0062

上側中進入規制機構452は、普通図柄に係る始動装置436へ進入した遊技球が始動スイッチ446で検出されることに基づく抽選(以下において「普通図柄抽選」とも称す)で当選した場合に、上側中進入規制ソレノイド462による駆動に応じて所定の回数及び所定の時間だけ進入許容姿勢に移行する。

0063

大入賞装置434には、図7に示すように、進入許容姿勢と進入禁止姿勢との間の移行によって、その内部への遊技球の進入を規制する進入規制機構454と、進入規制機構454の姿勢を変化させる進入規制ソレノイド464(図10参照)とが設けられている。進入規制機構454が進入禁止姿勢である場合には、進入規制機構454が進入口(入賞口)を閉鎖することによって遊技球は大入賞装置434に進入できないが、進入規制機構454が進入許容姿勢である場合には、進入規制機構454が進入口を開放することによって遊技球は大入賞装置434に進入できるようになる。

0064

なお、大入賞装置434は、上述した進入規制機構454および進入規制ソレノイド464に加えて、非誘導姿勢誘導姿勢との間の移行によって、当該大入賞装置に進入した遊技球を非特定通路又は特定通路に振り分ける振分機構(図示せず)と、振分機構の姿勢を変化させて遊技球の誘導先を切り換える切換ソレノイドとを備える構成であってもよい。その内部に、特定通路と非特定通路とが形成されており、当該大入賞装置に進入した遊技球は、振分機構が所定の非誘導姿勢である場合には非特定通路に案内され、振分機構が所定の誘導姿勢である場合には特定通路に誘導される。特定通路、非特定通路及び振分機構は、遊技状態の移行を多様にするために設けられ、特定通路へ遊技球が進入した場合に、遊技者に特典として有利な遊技状態を付与することが可能となる。

0065

なお、上側中進入規制機構452や進入規制機構454等の内部への遊技球の進入確率を変化させる機構としての進入許容姿勢及び進入禁止姿勢としては、各機構を構成して各装置の入賞口(又は入球口)に遊技球が進入可能な特別状態と、遊技球が進入不能な通常状態とを切り替える動作部材姿勢変化に対応し、各姿勢に応じて動作部材の位置及び向きの少なくともいずれかが異なるものであれば良い。また、上側中進入規制機構452や進入規制機構454等の遊技球の進入確率を変化させる機構として、遊技球が進入不能な状態を通常状態とする必要は必ずしもなく、通常状態においても遊技球の進入を許容し、特別状態においては通常状態より遊技球が進入し易い状態に動作部材の姿勢が変化する構成としても良い。

0066

大入賞装置434には、大当りの抽選に当選した場合に遊技球が進入可能となる。具体的には、第1特別図柄に係る下側中始動入賞装置431へ進入した遊技球が下側中始動入賞スイッチ441で検出されることに基づく抽選(以下において「第1特別図柄抽選」とも称す)に当選した場合、又は、第2特別図柄に係る上側中始動入賞装置432へ進入した遊技球が上側中始動入賞スイッチ442で検出されることに基づく抽選(以下において「第2特別図柄抽選」とも称す)に当選した場合には、進入規制ソレノイド464が作動する。この作動によって所定の回数に亘り所定の時間だけ進入規制機構454が進入許容姿勢をとる。

0067

役連作動装置435は、大入賞装置434が作動を開始するために必要な条件を設定するための装置である。大当りの抽選に当選した後には、役連作動装置435の遊技球の通過を条件として、大入賞装置434が作動を開始する。このため、遊技者は、大当りに当選した場合、自らの意図するタイミングで特別遊技状態を開始させることができる。なお、必ずしも役連作動装置435の遊技球の通過を条件として、大入賞装置434が作動を開始する構成とする必要はなく、それに代えて、又は、それに加えて、予め定めた時間の経過により大入賞装置434が作動を開始する構成としても良い。

0068

振分装置481は、縦長の略直方体形状の外形を有する振分装置である。振分装置481の詳細な構成については、図13を参照して後述するが、振分装置481上側には、中央構造体420に対する左側の遊技領域に通じる入口601が形成されており、振分装置481の下側には、入口601から進入した遊技球の振り分け先となる第1出口611(図13参照)および第2出口612(図13参照)が形成されている。

0069

入口601から振分装置481に進入した遊技球は、振分装置481の内部を上から下側へと流下しながら第1出口611または第2出口612のいずれかに振り分けられ、振り分け先の出口から排出される。なお、振分装置481による遊技球の振り分けの詳細については、図13を参照して後述する。第1出口611から排出された遊技球は、下側構造体421に進入して振分装置482に案内される(矢印Q1)。第2出口612から排出された遊技球もまた、下側構造体421に進入して振分装置482に案内される(矢印Q2)。

0070

振分装置482は、所謂「クルーン」と呼ばれる皿状の振分装置である。振分装置482の詳細な構成については、図14を参照して後述するが、振分装置482には、皿状部分の中央には、第1出口671(図14参照)が形成され、第1出口671より外側には、第1出口671に近い順で、第2出口672(図14参照)、第3出口673(図14参照)、および第4出口674(図14参照)が皿状部分の中心を中心とする周方向に形成されている。

0071

上述した振分装置481によって第1出口611または第2出口612から排出された遊技球(矢印Q1,Q2)、中央構造体420に対する左側の遊技領域を流下して下側構造体421の左側に形成された入口から進入した遊技球(矢印Q3)、および、中央構造体420に対する右側の遊技領域を流下して下側構造体421の右上側に形成された入口から進入した遊技球(矢印Q4)が、振分装置482に進入可能な遊技球であり、振分装置482に進入した遊技球は、皿状部分を転動し、第1出口671、第2出口672、第3出口673、または第4出口674のいずれかに振り分けられる。第1出口671、第2出口672、第3出口673、または第4出口674に振り分けられた遊技球は、図7に示すように、振分装置482の右側において排出される。

0072

振分装置482は、皿状部分の中心を中心として回動可能に構成される。振分装置482には、振分装置482を回転させる駆動機構456(図14参照)と、駆動機構456を作動させる駆動源である、ステッピングモータDCモータ等の駆動モータ466(図10参照)とが設けられている。振分装置482は、パチンコ機100が電力によって動作する間、駆動機構456による駆動によって継続的に回転する。なお、振分装置482の回転は、連続して回動するものであってもよいし、断続的に回動することで継続的に回転するものであってもよく、遊技の状態に応じて回動動作が異なるようにしてもよいし、所定の遊技状態(例えば、時短遊技状態)では回動しないように制御してもよい。

0073

振分装置482における右側部分の下方(下流側)に配置された大入賞装置434は、進入規制機構454が進入許容姿勢である場合に、第1出口671、第2出口672、第3出口673、または第4出口674から排出された遊技球のいずれも進入口(入賞口)に受け入れることが可能である。

0074

大入賞装置434における左側部分の下方に配置された上側中始動入賞装置432は、大入賞装置434の進入規制機構454が進入規制状態であり、かつ、上側中始動入賞装置432の進入規制機構452が進入許容姿勢である場合に、第1出口671または第2出口672から排出された遊技球のいずれも進入口(入賞口)に受け入れることが可能である。

0075

上側中始動入賞装置432における左側部分の下方に配置された下側中始動入賞装置431は、大入賞装置434の進入規制機構454が進入規制状態であり、かつ、上側中始動入賞装置432の進入規制機構452が進入規制状態である場合に、第1出口671から排出された遊技球を進入口(入賞口)に受け入れることが可能である。

0076

大入賞装置434における右側部分の下方に配置された一般入賞装置439は、大入賞装置434の進入規制機構454が進入規制状態である場合に、第4出口674から排出された遊技球を進入口(入賞口)に受け入れることが可能である。

0077

なお、大入賞装置434の進入規制機構454が進入規制状態であり、かつ、上側中始動入賞装置432の進入規制機構452が進入規制状態である場合に第2出口672から排出された遊技球は、下側中始動入賞装置431の右側を流下し、排出口401Aを経て回収排出通路へと案内される。また、大入賞装置434の進入規制機構454が進入規制状態である場合に第3出口673から排出された遊技球は、上側中始動入賞装置432と一般入賞装置439との間を流下し、排出口401Aを経て回収排出通路へと案内される。

0078

また、大入賞装置434と、上側中始動入賞装置432と、下側中始動入賞装置431および一般入賞装置439とは、必ずしも上下方向に並んで配置されている必要はなく、大入賞装置434の下流側に上側中始動入賞装置432と一般入賞装置439との少なくともいずれかが配置され、大入賞装置434及び上側中始動入賞装置432の少なくともいずれかに対して下流側に下側中始動入賞装置431が配置されてもよい。

0079

また、遊技盤400には、図7に示すように、図柄の変動表示や抽選結果を表示する表示装置471〜473と、遊技の保留回数を表示する表示装置476〜478とが一体化された複数の発光部を有する表示器が、遊技盤400の一部に相当する左下部分に設けられている。複数の発光部は、各装置に対応する発光領域に予め区画され、各装置の状態が発光状態によって表示される。

0080

具体的には、遊技盤400には、第1特別図柄抽選に伴って、第1特別図柄を変動表示したり、第1特別図柄を抽選結果に応じた停止図柄で確定表示したりする第1特別図柄に係る特別図柄表示装置471と、第2特別図柄抽選に伴って、第2特別図柄を変動表示したり、第2特別図柄を抽選結果に応じた停止図柄で確定表示したりする第2特別図柄に係る特別図柄表示装置472と、第1特別図柄に係る単位遊技の保留回数を表示する特別図柄保留表示装置476と、第2特別図柄に係る単位遊技の保留回数を表示する特別図柄保留表示装置477とが設けられている。第1特別図柄に係る単位遊技の権利及び第2特別図柄に係る単位遊技の権利はそれぞれ最大4回まで保留される。ここで、単位遊技とは、1回の始動入賞に基づいて実行される1回分の遊技であり、1回の始動入賞に基づいて実行される抽選の当否判定と、その当否判定に基づいた抽選結果を表示するまでの変動表示の開始から終了までを含む一連の遊技をいう。

0081

第1特別図柄に係る単位遊技の権利が最大回数まで保留されている場合には、下側中始動入賞装置431に進入した遊技球が下側中始動入賞スイッチ441(図10参照)によって検出されたとしても第1特別図柄に係る単位遊技の権利は追加されない。同様に、第2特別図柄に係る単位遊技の権利が最大回数まで保留されている場合に、上側中始動入賞装置432に進入した遊技球が上側中始動入賞スイッチ442(図10参照)によって検出されたとしても第2特別図柄に係る単位遊技の権利は追加されない。

0082

第1特別図柄に係る特別図柄表示装置471及び第2特別図柄に係る特別図柄表示装置472の各々は、複数の発光部で構成されており、主制御基板920(図10参照)によって制御される。第1特別図柄の表示及び第2特別図柄の表示の各々は、複数の発光部の発光パターン(発光色を含む発光状態(消灯点灯、点滅)の組合せ)によって表現される。第1特別図柄に係る特別図柄保留表示装置476及び第2特別図柄に係る特別図柄保留表示装置477は、2個の単色の発光部の発光状態(消灯、点灯、点滅)の組合せによって保留回数を表示する。

0083

また、遊技盤400には、普通図柄抽選に伴って、普通図柄を変動表示したり、普通図柄を抽選結果に応じた停止図柄で確定表示したりする普通図柄表示装置473と、普通図柄に係る単位遊技の権利の保留回数を表示する普通図柄保留表示装置478とが設けられている。普通図柄に係る単位遊技の権利は最大4回まで保留される。普通図柄に係る単位遊技の権利が最大回数まで保留されている場合には、始動装置436に進入した遊技球が始動スイッチ446によって検出されたとしても普通図柄に係る単位遊技の権利は追加されない。

0084

普通図柄表示装置473は、複数の発光部で構成されており、主制御基板920(図10参照)によって制御される。普通図柄は、複数の発光部の発光パターンによって表現される。また、普通図柄保留表示装置478は、2個の単色の発光部の発光状態(消灯、点灯、点滅)の組合せによって保留回数を表示する。

0085

また、遊技盤400には、中央構造体420の後方に重なるようにして、第1特別図柄及び第2特別図柄に係る単位遊技において、装飾図柄を変動表示したり、装飾図柄を確定表示したりする装飾図柄表示装置479が設けられている。装飾図柄の変動表示及び確定表示は、副制御基板940により制御され、主制御基板920による第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示及び確定表示と同期している。装飾図柄の変動表示においては、第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示よりも複雑かつ多様な演出が実行される。なお、第1特別図柄や第2特別図柄の変動表示及び確定表示と装飾図柄の変動表示及び確定表示とは、必ずしも完全に一致するタイミングで変動開始したり、確定表示として停止表示をしたりする必要はなく、各タイミングに僅かな時間差を設けつつ略同じタイミングで変動を開始し、略同じタイミングで確定表示が行われる設定としても良い。

0086

また、遊技盤400は、各種の構造物の裏側に設けられた盤面発光装置490(図10参照)を備えており、盤面発光装置490は、副制御基板940による制御に基づいて遊技進行に伴う各種の発光演出や発光による状態報知を実行する。

0087

ここで、各種の遊技状態及び遊技状態間の移行について説明する。通常時の遊技状態(以下において「通常遊技状態」とも略記する)は、第1特別図柄、第2特別図柄及び普通図柄の変動表示時間が長い状態(以下において「非時短状態」とも称す)に対応する。

0088

第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選において大当りに当選した場合には、当該大当りの種類に対応して特別遊技状態後に移行する遊技状態が異なる。大当りの種類が、所定の第1種別の大当り(例えば、所謂「確変大当り」と呼ばれる大当り)である場合には、第1特別図柄抽選、第2特別図柄及び普通図柄の変動表示時間が非時短状態よりも短い状態(以下において「時短状態」とも称す)であって、かつ、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選における大当りの当選確率が通常遊技状態より高い状態(以下において「高確率状態」とも称す)である遊技状態(以下において「確変遊技状態」とも称す)へ移行する。一方、大当りの種類が、前記第1の大当りとは異なる所定の第2種別の大当り(例えば、所謂「通常大当り」と呼ばれる大当り)である場合には、時短状態であって、かつ、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選における大当りの当選確率が通常遊技状態と同一の状態(以下において「低確率状態」とも称す)である遊技状態(以下において「時短遊技状態」とも称す)へ移行する。

0089

なお、大入賞装置が、当該大入賞装置に進入した遊技球を、振分機構により、その内部に形成された特定通路または非特定通路に振り分ける構成である場合には、特別遊技状態中に遊技球が特定通路へ進入するか否かに対応して、特別遊技状態後に移行する遊技状態を異ならせるようにしてもよい。かかる場合、特別遊技状態中に遊技球が特定通路へ進入しなかった場合には、時短状態であって、かつ、低確率状態である時短遊技状態へ移行する。一方、特別遊技状態中に遊技球が特定通路へ進入した場合には、時短状態であって、かつ、高確率状態である確変遊技状態へ移行する。

0090

時短遊技状態は、第1特別図柄及び第2特別図柄に係る単位遊技の総数が所定の回数(例えば、50回)となるまで維持されるが、その後は通常遊技状態に戻る。また、確変遊技状態は、第1特別図柄及び第2特別図柄に係る単位遊技の総数が所定の回数(例えば、100回)となるまで維持されるが、その後は通常遊技状態に戻る。

0091

なお、遊技状態及び遊技状態間の移行について、必ずしも上述した構成とする必要はなく、例えば、高確率状態が次回の大当りの当選まで継続する構成としても良いし、他の内容によって上記遊技状態の少なくとも1つを構成しても良いし、上述した各遊技状態とは別の遊技状態を更に含む構成としても良いし、上述した条件とは異なる条件によって遊技状態間が移行する構成としても良い。

0092

次に、遊技盤400の主要な装置の動作について概ね時系列に沿って説明する。主制御基板920においては、特別図柄(第1特別図柄及び第2特別図柄で共通)に係る当選乱数大当り図柄乱数停止パターン乱数、各種の変動パターン乱数が生成されており、各種の遊技状態において第1特別図柄に係る下側中始動入賞装置431に進入した遊技球が下側中始動入賞スイッチ441(図10参照)によって検出された場合に第1特別図柄の始動入賞となる。第1特別図柄の始動入賞時に、第1特別図柄に係る単位遊技の権利が最大回数まで保留されていない場合には、特別図柄に係る当選乱数、大当り図柄乱数及び停止パターン乱数が取得されて、主制御基板920のRAMの所定の領域に格納される。

0093

第1特別図柄の始動入賞に基づいて取得された乱数による単位遊技は、特別遊技状態中でなく、第1特別図柄又は第2特別図柄に係る単位遊技中でもなく、第1特別図柄に係る単位遊技の権利が保留されていない場合には、それらの乱数の格納の直後に開始される。また、特別遊技状態中でない場合であっても、第1特別図柄又は第2特別図柄に係る単位遊技中や第1特別図柄又は第2特別図柄に係る単位遊技の権利が保留されている場合には、今回の入賞より前に保留されていた全ての特別図柄(第1特別図柄及び第2特別図柄)に係る単位遊技の終了後に、今回の始動入賞に基づく単位遊技が開始される。特別遊技状態中に第1特別図柄の始動入賞に基づいて各乱数が取得された場合には、その乱数による単位遊技は、特別遊技状態後において今回の始動入賞より前に保留されていた全ての特別図柄に係る単位遊技の後に開始される。

0094

また、第1特別図柄の始動入賞に基づいて取得された乱数による単位遊技は、第2特別図柄に係る全ての単位遊技の終了後に開始される。すなわち、今回の始動入賞の後に第2特別図柄の始動入賞に基づいて各乱数が取得された場合には、その第2特別図柄の始動入賞に基づく単位遊技が優先して実行される。なお、必ずしも第2特別図柄の始動入賞に基づく単位遊技が第1特別図柄に係る単位遊技に優先して実行される構成とする必要はなく、始動入賞の順に第1特別図柄と第2特別図柄に係る単位遊技優位制御が実行される構成であっても良いし、2つの特別図柄が択一的でなく同時に変動可能な構成であっても良い。

0095

第1特別図柄の始動入賞に基づく第1特別図柄抽選において大当りに当選している場合には、更に、取得された大当り図柄乱数に基づいて第1特別図柄抽選の大当り当選に対応する停止図柄(大当り図柄)の種類が決定される。この停止図柄の種類と大当りの種類とが対応し、例えば、進入規制機構454が進入許容姿勢をとる回数に相当するラウンド数(例えば、6ラウンドと16ラウンド)や、特別遊技状態後に移行する遊技状態(確変遊技状態へ移行させるか否か)といった遊技状態の種類に対応して大当りの種類が複数種類設定され、その種類毎に大当り図柄が設定されている。第1特別図柄抽選において大当りに当選しなかった場合には、大当り図柄とは別のハズレ図柄が停止図柄として設定される。

0096

第1特別図柄抽選の後に、現在の遊技状態、抽選結果、停止パターン乱数の値、各種の変動パターン乱数の値、第1特別図柄に係る単位遊技の権利の保留回数に基づいて、第1特別図柄の変動表示時間が決定されると共に、装飾図柄の変動パターンが選択される。その後、第1特別図柄に係る特別図柄表示装置471における第1特別図柄の変動表示及び装飾図柄表示装置479における装飾図柄の変動表示(変動演出)が開始され、第1特別図柄にあっては変動表示時間に亘って一定のパターンによる変動表示が継続され、装飾図柄にあっては変動表示時間に亘って変動パターンに従った変動表示が継続される。その後、変動表示時間の経過に伴って、第1特別図柄に係る停止図柄が確定表示され、また、装飾図柄として第1特別図柄の停止図柄に対応する図柄が確定表示される。第1特別図柄及び装飾図柄の確定表示は少なくとも所定の一定時間に亘って継続される。

0097

第1特別図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、第1特別図柄の確定表示後に、遊技状態は特別遊技状態に移行する。特別遊技状態においては、大入賞装置434の進入規制機構454が、大当りの種類に応じた所定の順序で所定の回数だけ進入許容姿勢となる。進入規制機構454における各回の進入許容姿勢中において、所定の個数(例えば、8個)の遊技球が大入賞スイッチ444によって検出された場合、又は、所定の最大進入許容時間(例えば、29.5秒)が経過した場合には、進入規制機構454は進入禁止姿勢に移行する。その後、所定の進入禁止時間の経過後に、再度、進入規制機構454が進入許容姿勢に復帰する。この進入規制動作が大当りの種類に対応した所定の順序で所定の回数だけ繰り返される。

0098

進入規制機構454は、特別遊技状態中において進入許容姿勢をとる構成とされ、特別遊技状態の開始から所定の待機時間が経過した後(オープニング期間後)に初回の進入許容姿勢に移行する。また、最終回の進入禁止姿勢への復帰から所定の進入禁止時間が経過し、更にその後に所定の待機時間が経過した後(エンディング期間後)に特別遊技状態は終了する。特別遊技状態の終了後には、上述のように、時短遊技状態又は確変遊技状態に移行する。

0099

各種の遊技状態において、第2特別図柄に係る上側中始動入賞装置432に進入した遊技球が上側中始動入賞スイッチ442によって検出された場合に第2特別図柄の始動入賞となる。第2特別図柄の始動入賞に基づく単位遊技の制御は、上述した第1特別図柄に係る制御と同様に実行される。すなわち、第2特別図柄の始動入賞時に第2特別図柄に係る単位遊技の権利が最大回数まで保留されていなければ、特別図柄に係る各乱数が取得されて、この始動入賞に基づく単位遊技が実行される。また、第2特別図柄抽選に応じた停止図柄の決定、装飾図柄の変動パターンの選択、変動表示の実行、及び、遊技状態の移行制御等についても、第1特別図柄に係る制御と同様に実行される。

0100

各種の遊技状態において、始動装置436に進入した遊技球が始動スイッチ446によって検出された場合、普通図柄に係る単位遊技の権利が最大回数まで保留されていなければ、普通図柄に係る当選乱数が取得されて、主制御基板920のRAMの所定の領域に格納される。このとき、普通図柄に係る単位遊技中でなければ、その格納の直後に、その取得された普通図柄に係る単位遊技が開始される。一方、普通図柄に係る単位遊技中であれば、既得の普通図柄に係る単位遊技の権利に基づく単位遊技の終了後に、その取得された普通図柄に係る単位遊技が開始される。

0101

普通図柄に係る単位遊技においては、当選乱数の値に基づいて当選したか否かが判定され、当選した場合には、停止図柄として所定の当り図柄が設定される。一方、普通図柄抽選において当選しなかった場合には、停止図柄として所定のハズレ図柄が設定される。普通図柄抽選後に、普通図柄表示装置473において普通図柄の変動表示が開始され、非時短状態にあっては所定の変動表示時間に亘って一定のパターンによる変動表示が継続され、時短状態にあっては非時短状態よりも短い所定の変動表示時間に亘って一定のパターンによる変動表示が継続される。遊技状態に応じた所定の時間の経過に伴って、普通図柄に係る停止図柄が一定時間に亘って確定表示される。

0102

普通図柄に係る停止図柄が当り図柄である場合には、普通図柄の確定表示後に、上側中始動入賞装置432の上側中進入規制機構452が少なくとも1回は進入許容姿勢に移行する。具体的には、非時短状態(通常遊技状態及び特別遊技状態)において当選した場合には、上側中始動入賞装置432が所定の最大進入許容時間(例えば、略0.1秒)に亘って進入許容状態へ移行し、時短状態(時短遊技状態及び確変遊技状態)における当選の場合には、上側中始動入賞装置432が非時短状態の場合より長い所定の最大進入許容時間(例えば、略4.8秒)に亘って間欠的に(例えば、3回に分けて)進入許容姿勢に移行する。但し、所定の個数(例えば、10個)の遊技球が上側中始動入賞スイッチ442によって検出された場合には、上側中進入規制機構452は最大進入許容時間の経過を待たずに進入禁止姿勢に移行し、また、進入許容姿勢への移行回数が所定の回数に到達していなくても、今回の普通図柄に係る単位遊技における上側中始動入賞装置432の動作が終了する。

0103

次に、本実施形態のパチンコ機100の遊技性について説明する。第2特別図柄抽選を受けるためには、まず、普通図柄抽選において当選しなければならず、更に、その当選に基づく上側中始動入賞装置432の進入許容状態において遊技球が上側中始動入賞装置432へ進入しなければならない。通常遊技状態における普通図柄に係る当りの当選確率は時短遊技状態における当選確率と同一であるが、通常遊技状態における当りの当選に基づく上側中始動入賞装置432の進入許容状態の滞在時間(例えば、略0.1秒)が時短状態における滞在時間(例えば、略4.8秒)に比べて極めて短く設定されているために、通常遊技状態において、第2特別図柄抽選を受けられる単位時間当りの機会は、第1特別図柄抽選を受けられる単位時間当りの機会よりも大幅に小さい。逆に、時短遊技状態や確変遊技状態等の時短状態においては、第2特別図柄抽選を受けられる単位時間当りの機会は、第1特別図柄抽選を受けられる単位時間当りの機会よりも大幅に大きい。

0104

したがって、遊技者は、第1特別図柄抽選において大当りに当選して特別遊技状態へ移行させること目指して遊技する。一方、時短遊技状態及び確変遊技状態においては、各遊技状態が終了する前に第2特別図柄抽選において大当りに当選することを目指して遊技する。

0105

具体的には、遊技盤400には、遊技球が流下する遊技領域の中央部に中央構造体420が設けられ、主に中央構造体420の左側から遊技球を流下させる遊技手法(左打ち遊技手法)と、主に中央構造体420の右側から遊技球を流下させる遊技手法(右打ち遊技手法)とが選択的に行える構成となっている。遊技者は、通常遊技状態においては、左打ち遊技手法によって遊技を行い、時短遊技状態及び確変遊技状態においては、右打ち遊技手法によって遊技を行う。また、詳細は後述するが、右打ち遊技手法によって下側構造体421における右側から進入した遊技球は、振分装置482による振り分けが早めに完了しやすいことから、遊技者は、特別遊技状態においても右打ち遊技手法によって遊技を行う。

0106

次に、後ブロック104について説明する。図8及び図9は、それぞれ、パチンコ機100を示す背面側斜視図及び背面図である。なお、図8においては、理解の容易のために、外枠101を省略して示している。

0107

後ブロック104は、図8及び図9に示すように、基体501に他の部材や装置が取着されて構成されている。この基体501と中間ブロック103とが後ブロック支持機構136,137によって接続されることにより、後ブロック104が中間ブロック103に対して開閉可能に支持されている。

0108

後ブロック104は、遊技球を貯留する球貯留部としての遊技球タンク510と、遊技球タンク510の下流側に連続して遊技球を(例えば、1列に)整流させると共に1段に整列させる球整列部としてのタンクレール520と、タンクレール520の下流側においてタンクレール520から流入した遊技球を誘導する球誘導部としてのケースレール530と、ケースレール530の下流側において遊技球の払い出しや遊技球の貸し出しを実行する払出装置540と、払出装置540の下流側において払出装置540から流出した遊技球を基体501に形成された誘導通路(図示せず)に誘導する球誘導部としての誘導部材550と、払出装置540による遊技球の払い出しや遊技球の貸し出しを制御する払出制御装置560と、外部電力を各種の装置等で必要とする所定の電圧の電力に変換して出力する電力供給手段としての機能と発射操作装置250に対する発射操作に基づく遊技球の射出を主制御基板920と協同して制御する発射制御手段としての機能とを有する電源発射制御装置570と、払出制御装置560及び遊技球貸出装置290(図1参照)とパチンコ機100の側方に配置されるカードユニット(図示せず)との間の信号を中継する中継装置950とを備えている。

0109

基体501は、樹脂(例えば、ABS樹脂)により一体成型されており、前側部分に対応するベース部502と、ベース部502よりも後方に位置した保護カバー部503とを含んでいる。ベース部502は、その上側部分が後ブロック104の外形に沿って略枠状に形成されると共に、下側部分が前後方向に厚みを有する略平坦状に形成されており、他の装置が取り付けられる被取付部としての機能を有している。

0110

保護カバー部503は、前後方向に厚みを有する略板状に形成されている。また、保護カバー部503は、中間ブロック103の背面全域を覆う形状でなく、主制御装置370の一部といった頻繁に検査や確認が必要な中間ブロック103の背面における一部をパチンコ機100の背面に露出するための窓部を形成する大きさに設定されている。保護カバー部503の背面には、主制御装置370及び副制御装置390における発熱放熱性を向上させる機能を有する多数の通気孔503Aが形成されている。

0111

遊技球タンク510は、上方に開口した横長の箱型容器であり、その長手方向の一端側に、島設備の球循環装置(図示せず)から供給される遊技球が逐次補給される。遊技球タンク510における遊技球の供給される側と異なる長手方向の一端側には開口(図示せず)が形成されている。遊技球タンク510の底面は長手方向に緩やかに傾斜し、遊技球タンク510に供給された遊技球は開口側に自重によって移動する。また、遊技球タンク510の底面は、長手方向に比して、長手方向と直交する方向(前後方向)にも傾斜し、開口が設けられる側(例えば、前側)に優位に遊技球を誘導する。また、遊技球タンク510の底面には、その上に重なるようにして金属製の帯電防止板(図示せず)が取着され、帯電防止板が接地電位に接続されて遊技球タンク510内及びその下流側の遊技球の静電気が除去される。

0112

タンクレール520は、遊技球タンク510の開口が形成される側に取り付けられ、遊技球タンク510の開口を通して遊技球が流入する。タンクレール520は、遊技球が1列に並んで通過する幅を有する略状の遊技球の通路を形成する通路形成部材521と、通路形成部材521により形成される通路の上面として次第に高さが低くなる天面部を有してその通路を流下する遊技球を上下に重なった高さから次第に1段の高さに整流する整流部材522とを備えている。タンクレール520により形成される通路は、下流側に向けて緩やかに傾斜しており、遊技球タンク510とは反対側へ遊技球を誘導する。

0113

ケースレール530は、タンクレール520の下側に連続するように縦長に形成されており、タンクレール520からの遊技球が流入する。ケースレール530には、遊技球が勢いよく流れないように左右に湾曲しつつ下方に連続している。また、ケースレール530における球通路の途中部分には、球切れを検出するための球切れ検出部539が設けられている。球切れ検出部539には、貯留球スイッチ591(図10参照)が内蔵され、貯留球スイッチ591によって、ケースレール530又はその上流側で球詰り等が発生してケースレール530内に遊技球が正常に補給されていない球切れ状態を検出する。

0114

払出装置540は、遊技球を送り出す送出機構と、送出機構を駆動する駆動手段としての払出モータ542(図10参照)と、払出計数スイッチ592(図10参照)とを備えている。払出制御装置560による制御に基づく払出モータ542の作動に応じて、球通路に貯留されている遊技球が下流側へ放出される。放出された遊技球の球通路の通過は、払出計数スイッチ592に検出され、これにより、払出制御装置560(払出制御基板930)が遊技球の払い出し数計数する。

0115

払出制御装置560及び電源・発射制御装置570は、図8及び図9に示すように、後ブロック104の背面側下部に位置するように基体501のベース部502における下部背面に重なるようにして取り付けられている。これら払出制御装置560及び電源・発射制御装置570を含む後ブロック104は、機種変更等において遊技盤400を別の遊技盤に交換した場合にも、継続利用可能とされている。

0116

払出制御装置560は、払出制御基板930(図10参照)と、払出制御基板930を収容する基板ケースとを備え、払出制御基板930は、主制御基板920と同様に、開封の痕跡を残さずに開封できないように封止された基板ケースの内部に収容されている。

0117

電源・発射制御装置570は、電源・発射制御基板900(図10参照)と、電源・発射制御基板900を収容する基板ケースとを備え、電源・発射制御基板900は、主制御基板920と同様に、封止された基板ケースの内部に収容されている。

0118

<電気的な構成>
次に、パチンコ機100の電気的構成について説明する。図10は、パチンコ機100の電気的構成を示すブロック図である。パチンコ機100は、図10に示すように、電源・発射制御基板900、電源監視基板910、主制御基板920、払出制御基板930、副制御基板940等の制御回路装置を備えている。なお、図10において、各種の信号を中継するだけの中継回路装置については省略している。以下に、これらの主要な制御回路装置を個別に詳細に説明する。

0119

電源・発射制御基板900は、パチンコ機100の各部に電源供給路(図中の破線)を介して所定の電圧の電力を供給する電源部901と、発射操作装置250の操作に応じて発射装置330の駆動を制御する発射制御部902と、初期化スイッチ907からの初期化信号や球溢れスイッチ249からの球溢れ信号を中継する信号中継部903とを備えている。

0120

電源部901は、外部より供給される外部電力(例えば、交流24ボルト)を取り込んで内部電力(例えば、直流24ボルト)に変換すると共に、その内部電力から各種の電力を生成する。電源部901により生成される電力は、各種のソレノイドや各種のモータ等の機器を駆動するための駆動用電圧(例えば、直流12ボルト)の電力、各種のスイッチを駆動したり制御処理を実行したりするための制御用電圧(例えば、直流5ボルト)の電力、主制御基板920のRAMの内容を保持させるためのバックアップ用電圧の電力等を含んでいる。

0121

電源部901は、内部電力から生成した各種の電力を、電源監視基板910、主制御基板920、払出制御基板930、副制御基板940等に供給する。具体的には、電源監視基板910に対しては、内部電力、駆動用電圧、制御用電圧及びバックアップ電圧の電力が供給される。主制御基板920に対しては、駆動用電圧、制御用電圧及びバックアップ電圧の電力が供給され、これら電力は、電源監視基板910の電源監視部911を介して供給される。払出制御基板930に対しては、駆動用電圧及び制御用電圧の電力が供給される。副制御基板940に対しては、駆動用電圧及び制御用電圧の電力が供給される。発射制御部902及び信号中継部903に対しては、駆動用電圧及び制御用電圧の電力が供給される。

0122

電源部901には、電源スイッチ909が接続されており、電源スイッチ909がオフ状態である場合には外部電力の取り込みが停止される。なお、電源スイッチ909をオフ状態にしたり、電源スイッチ909を介して電源部901に接続される電源プラグ(図示せず)を外部電力の供給コンセント(図示せず)から抜脱したりすることによってパチンコ機100の内部への電力の供給が停止している状態や、外部電力自体の供給が停止している状態を「停電状態」と総称する。

0123

電源部901は、停電状態への移行後においても所定の期間にわたり制御用電圧の電力を正常に出力するように構成されている。これによって、主制御基板920は、現在の制御状態に復帰できるように状態を保存して制御を終了させることができる。

0124

発射制御部902は、主制御基板920と協同して、発射装置330の球送りソレノイド332及び発射ソレノイド334の駆動を制御する。なお、球送りソレノイド332及び発射ソレノイド334は、所定条件が整っている場合に作動が許可される。具体的には、遊技者が発射ハンドル252(図1参照)に触れていることが接触センサ254からの接触センサ信号に基づいて検知されていること、発射を停止させるための発射停止スイッチ255が操作されていないことを条件に、発射制御部902はオン状態の発射許可信号を主制御基板920に出力する。また、発射許可信号と発射異常信号とに基づいて主制御基板920は発射ソレノイド制御信号及び球送りソレノイド制御信号を発射制御部902に出力する。発射制御部902は、オン状態の球送り制御信号に基づいて球送りソレノイド332を作動させ、オン状態の発射ソレノイド制御信号の受信と可変抵抗器253の抵抗値とに基づいて発射ソレノイド334を作動させる。これによって、発射装置330から可変抵抗器253の抵抗値(発射ハンドル252の回転操作量)に応じた強さで遊技球が順次に発射される。

0125

信号中継部903は、初期化スイッチ907が押下された場合に、主制御基板920へオン状態の初期化信号を出力する。主制御基板920においては、オン状態の初期化信号の受信に応じて主制御基板920のRAMに保存された保存情報を初期化する。なお、初期化スイッチ907は、必ずしも信号中継部903を介して主制御基板920に信号を出力する構成とする必要はなく、例えば、初期化スイッチ907を主制御基板920に直接搭載する等して基板ケース371内に初期化スイッチ907が収容される構成としても良く、これにより信号が伝送される区間を狙った不正な信号入力を抑止することができる。

0126

また、信号中継部903は、球溢れスイッチ249が遊技球を検出した場合に、主制御基板920へオン状態の球溢れ信号を出力する。主制御基板920においては、オン状態の球溢れ信号の検知に基づいて払出制御基板930に低速払出信号を出力し、低速払出信号を受信した払出制御基板930は、払出モータ542の回転速度(払出装置540からの遊技球の払出速度)を低速化させる。また、主制御基板920は、オフ状態の球溢れ信号の検知に基づいて払出制御基板930に高速払出信号を出力し、高速払出信号を受信した払出制御基板930は、払出モータ542の回転速度を高速化させる。

0127

電源監視基板910は、電源・発射制御基板900からの電力供給状態監視する電源監視部911と、電源・発射制御基板900と主制御基板920との間の電力供給及び各種の信号の伝達を中継する信号中継部912とを含んでいる。電源監視部911は、停電状態への移行に応じて主制御基板920へ停電信号を出力するものでもあり、電源部901から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視し、この電圧が22ボルト未満である状態が所定の時間だけ継続した場合に停電状態であると判断して、オン状態の停電信号を主制御基板920へ出力する。主制御基板920は、オン状態の停電信号の受信によって停電状態への移行を認識する。

0128

主制御基板920は、パチンコ機100の動作を統括的に制御する。主制御基板920には、1チップマイコンとしてのMPU(図示せず)が搭載されている。MPUは、演算処理装置としてのCPU(図示せず)と、CPUにより実行される各種の制御プログラムや固定データを記憶したROM(図示せず)と、制御プログラムの実行に際して一時的に各種のデータ等を記憶するRAM(図示せず)とを含んでいる。主制御基板920には、その他、タイマ回路(図示せず)、カウンタ回路(図示せず)、クロック発生回路(図示せず)、信号送受信回路(図示せず)等の各種回路が搭載されている。主制御基板920のRAMは、停電状態への移行後においても電源・発射制御基板900からのバックアップ電圧の電力供給によって内部データを維持(バックアップ)できる構成となっている。

0129

払出制御基板930は、主制御基板920からの指示に応じた払出装置540による遊技球の払い出し動作や遊技球貸出装置290の操作に応じた払出装置540による遊技球の貸し出し動作を制御する。払出制御基板930は、主制御基板920と同様に、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)及びRAM(図示せず)を含む1チップマイコンとしてのMPU(図示せず)、タイマ回路(図示せず)、カウンタ回路(図示せず)、クロック発生回路(図示せず)、信号送受信回路(図示せず)等の各種回路が搭載されている。

0130

払出制御基板930は、他の装置と情報通信可能に接続する接続手段としての入出力ポートが搭載されており、例えば、主制御基板920及び中継装置950とは双方向の情報入出力通信が可能に接続され、開閉検出スイッチ108,109、貯留球スイッチ591、及び、払出計数スイッチ592とは、一方向のみの情報入力通信のみが可能に接続され、払出モータ542とは、一方向のみの情報出力通信のみが可能に接続されている。なお、払出制御基板930のRAMは、主制御基板920のRAMと同様に、停電状態において一定の期間にわたって内部データを維持可能とするバックアップ機能を有する構成としても良いし、主制御基板920のRAMとは異なり、停電状態において内部データを維持しない構成としても良い。

0131

副制御基板940は、主制御基板920からの指示に基づいて、各種の演出装置や各種の発光装置や各種の音響装置等の動作を制御する。副制御基板940は、他の装置と情報通信可能に接続する接続手段としての入出力ポートが搭載されており、例えば、主制御基板920とは一方向のみの情報入力通信のみが可能に接続され、入力操作装置260とは双方向に情報通信可能に接続され、装飾図柄表示装置479等とは一方向の情報出力通信のみが可能に接続されている。

0132

<各種の制御処理>
次に、主制御基板920によって実行される各種の制御処理について説明する。主制御基板920における制御処理は、大別すると、停電状態からの復帰に伴い起動されるメイン処理と、定期的に(本形態では2ms(ミリ秒周期で)メイン処理に割込みをかけて実行されるタイマ割込み処理とで構成されている。

0133

まず、図11を参照して、主制御基板920によって実行されるメイン処理について説明する。図11は、主制御基板920のメイン処理(図11においては「主制御メイン処理」と略記)を示すフローチャートである。

0134

主制御基板920のメイン処理において、まず、主制御基板920の立ち上げや各種の情報を初期設定するための一連の制御開始処理(プログラム開始処理S1001〜乱数初期設定処理S1019)が一度だけ実行され、その後は、割込みを禁止する割込み禁止処理S1020と、特別図柄に係る当選乱数初期値カウンタ(RAMの一部の領域)及び大当り図柄乱数初期値カウンタ(RAMの一部の領域)並びに普通図柄に係る当選乱数初期値カウンタ(RAMの一部の領域)の値を更新する乱数初期値更新処理S1021と、変動時間や変動パターン等を決定するための第1の変動種別カウンタ〜第4の変動種別カウンタ(RAMの一部の領域)の値を更新する変動用カウンタ更新処理S1022と、割込みを許可する割込み許可処理S1023とが繰り返し実行される。なお、割込み許可処理S1023の前にタイマ割込みの要求が発生した場合には、割込み許可処理S1023の直後にタイマ割込み処理が実行される。

0135

一連の制御開始処理において、プログラムの実行を制御するスタックポインタ(RAMの一部の領域)に初期値を設定するプログラム開始処理S1001と、割込みモードを設定する割込みモード設定処理S1002と、払出制御基板930及び副制御基板940等が立ち上がるまで所定の時間だけ待機する立上待機処理S1003とが実行される。

0136

立上待機処理S1003の後に、電源・発射制御基板900の初期化スイッチ907からの初期化信号の出力状態判定処理S1004、停電情報(RAMの一部の領域)の値の判定処理S1005、保存情報の記憶状態の判定処理S1007が行われ、これらの判定結果に基づいてRAMの保存情報を消去するか否かが判定される。ここで、保存情報とは、停電前の遊技の状態に復帰させるために必要な情報であって、停電前に遊技の進行に応じて更新されていたRAMの一部の領域に対応し、実行中の単位遊技に関するカウンタの値や、始動入賞によって格納されたカウンタの値等が例示される。

0137

保存情報の記憶状態は、次のように判定される。まず、RAMの所定の範囲の記憶領域に対するチェックサム値を算出して(チェックサム算出処理S1006)、その現在のチェックサム値と前回の停電状態への移行に伴い停電監視処理S1202(図12参照)において算出されたチェックサム値の2の補数であるRAM判定値との排他的論理和が「0」であるか否か(判定処理S1007)が判定され、これにより、現在のチェックサム値と停電状態への移行時のチェックサム値とが同一であるか否かが判定される。

0138

初期化信号がオン状態である場合(S1004:Y)、停電情報が停電状態への移行時に保存情報を保存して終了したことを示す所定の停電値でない場合(S1005:N)、又は、保存情報が正常に保持されていない場合(S1007:N)には、RAMの保存情報を消去するRAMクリア処理S1008が実行される。保存情報が正常に保持されていると判断された後(S1007:Y)、又は、RAMクリア処理S1008が実行された後には、主制御基板920に接続されている各種の装置を初期化するハードウェア初期化処理S1009が実行される。

0139

ハードウェア初期化処理S1009の後には、停電情報が停電値であるか否かの判定処理S1010が実行される。停電情報が停電値である場合(S1010:N)には、保持情報の復帰を含め各種の情報を初期設定するRAM復帰設定処理S1011と、その設定完了を示す復帰コマンドが設定される(復帰コマンド出力処理S1012)。RAM復帰設定処理S1011における保持情報の復帰によって、前回の停電状態への移行直前の制御状態に主制御基板920の制御状態が復帰する。

0140

一方、停電情報が停電値でない場合(S1010:Y)には、保持情報の復帰は行わずに各種の情報が初期設定され(RAM初期設定処理S1013)、その設定完了を示す初期化コマンドが出力される(初期化コマンド出力処理S1014)。

0141

なお、RAM復帰設定処理S1011及びRAM初期設定処理S1013において、停電情報は停電値と異なる所定の通電値に設定され、また、前回の停電状態への移行直前において不正検知エラー等の各種のエラー状態が発生していてもそれらのエラー状態は全て解除される。また、主制御基板920から払出制御基板930及び副制御基板940の双方に復帰コマンドか初期化コマンドのいずれかが出力され、復帰コマンド又は初期化コマンドを受信した払出制御基板930及び副制御基板940の各々においても所定の初期化処理が実行される。

0142

立上時の状況に応じたRAMの初期設定(判定処理S1004〜初期化コマンド出力処理S1014)の後に、前回の停電状態への移行時に条件装置が作動していた場合には、特別遊技状態に復帰させるための準備が行われる(特別遊技状態復帰準備処理S1015)。具体的には、特別遊技状態復帰準備処理S1015においては、条件装置と役物連続作動装置作動状態が判定され、停電状態時における遊技の状況に対応した処理が、副制御基板940において実行される。

0143

特別遊技状態復帰準備処理S1015の後には、時短状態フラグが設定されているか否かを判定することにより時短状態であるか非時短状態であるかが判定され(判定処理S1016)、時短状態である場合(S1016:Y)には、時短コマンドが出力される(時短コマンド出力処理S1017)。一方、非時短状態である場合(S1016:N)には、非時短コマンドが出力される(非時短コマンド出力処理S1018)。その後、特別図柄に係る当選乱数カウンタ(RAMの一部の領域)の値が初期化される(乱数初期設定処理S1019)。

0144

次に、図12を参照して、主制御基板920によって実行されるタイマ割込み処理について説明する。図12は、主制御基板920によって実行されるタイマ割込み処理(図中では「主制御割込み処理」と略記)を示したフローチャートである。

0145

主制御基板920のタイマ割込み処理では、まず、タイマ割込みを開始させるための割込み開始処理S1201が実行される。具体的には、割込み制御レジスタに所定の値が設定される。これにより、本タイマ割込み以外の割込みが禁止される。その後に、パチンコ機100の遊技の進行制御や各種センサの監視等といった実質的な制御に係る停電監視処理S1202〜外部情報出力処理S1221が順次に実行される。但し、各種の不正の検知に基づいて遊技進行が停止されている場合(S1207:Y)には、制御信号出力処理S1208〜外部情報出力処理S1221は実行されない。最後に、次回のタイマ割込みを許可する割込み許可処理S1222が実行されて、今回のタイマ割込み処理が終了する。以下において、各種の主要な処理について個別に説明する。

0146

停電監視処理S1202においては、電源監視基板910の電源監視部911から出力されている停電信号の出力状態に基づいて停電情報(RAMの一部の領域)の値が更新される。具体的には停電信号の出力状態が3度に亘り確認され、3度ともオン状態が検出された場合に停電状態であると判定される。この判定において停電状態であると判定されなかった場合には、停電情報は通電値に維持される。

0147

一方、停電監視処理S1202において停電状態であると判定された場合には、以下の処理が実行される。まず、停電情報の値がRAM復帰設定処理S1011又はRAM初期設定処理S1013(図11参照)において設定された通電値から所定の停電値に変更される。また、RAMの所定の範囲の記憶領域に対するチェックサム値を算出し、そのチェックサム値の2の補数をRAM判定値として設定する。これにより、パチンコ機100は、遊技の進行や各種センサの監視等といった実質的な制御を行わない無限ループ入り、RAM判定値が設定された後のRAMの状態がバックアップ電力に基づいて保持される。なお、停電信号の出力状態が3度に亘り確認されるために、停電信号の受信を初めて検知してから、タイマ割込みの各処理は2回に亘り実行される。

0148

乱数更新処理S1203においては、特別図柄に係る当選乱数カウンタ、大当り図柄乱数カウンタ、停止パターン選択カウンタ及び普通図柄に係る当選乱数カウンタが更新される。具体的には、特別図柄に係る当選乱数カウンタの値が、規定最大値(例えば、「576」)と異なる値である場合には、現在値より「1」だけ大きい値に変更され、特別図柄に係る当選乱数カウンタの値が規定最大値である場合には、規定最小値(「0」)に変更される。但し、変更後の値が特別図柄に係る当選乱数カウンタに対する循環初期値と同一の値となる場合には、特別図柄に係る当選乱数カウンタの値が、特別図柄に係る当選乱数初期値カウンタと同一の値に設定され、また、循環初期値も当選乱数初期値カウンタと同一の値に設定される。

0149

大当り図柄乱数カウンタ、停止パターン選択カウンタ及び普通図柄に係る当選乱数カウンタについても、特別図柄に係る当選乱数カウンタの場合と同様にして更新される。ただし、各カウンタの規定最大値と規定最小値とにより定められる更新範囲としては各カウンタに固有の値が設定され、複数のカウンタが非同期で更新される構成とされ、各カウンタの循環初期値には各カウンタに固有の初期値カウンタが参照される。例えば、特別図柄に係る当選乱数カウンタと特別図柄に係る当選乱数初期値カウンタとは値の範囲が同一であり、大当り図柄乱数カウンタと大当り図柄乱数初期値カウンタとは値の範囲が同一であり、普通図柄に係る当選乱数カウンタと普通図柄に係る当選乱数初期値カウンタとは値の範囲が同一である。

0150

乱数初期値更新処理S1204においては、特別図柄に係る当選乱数初期値カウンタ、大当り図柄乱数初期値カウンタ及び普通図柄に係る当選乱数初期値カウンタが更新される。具体的には、特別図柄に係る当選乱数初期値カウンタの値が規定最大値(例えば、「576」)と異なる値である場合には、現在値より「1」だけ大きい値に変更され、特別図柄に係る当選乱数初期値カウンタの値が規定最大値である場合には、規定最小値(「0」)に変更される。特別図柄に係る図柄乱数初期値カウンタ及び普通図柄に係る当選乱数初期値カウンタについても、規定最大値や規定最小値がそれらのカウンタに固有の値であること以外は、特別図柄に係る当選乱数初期値カウンタの場合と同様にして更新される。

0151

変動用カウンタ更新処理S1205においては、変動時間や変動パターン等を決定するための第1の変動種別カウンタ〜第4の変動種別カウンタの値が更新される。具体的には、第1の変動種別カウンタの値が規定最大値(例えば、「187」)と異なる値である場合には、現在値より「1」だけ大きい値に変更され、第1の変動種別カウンタの値が規定最大値である場合には、規定最小値(「0」)に変更される。第2の変動種別カウンタ〜第4の変動種別カウンタについても、規定最大値や規定最小値がそれらのカウンタに固有の値であること以外は、第1の変動種別カウンタの場合と同様にして更新される。

0152

なお、特別図柄及び普通図柄に係る各当選乱数カウンタ、大当り図柄乱数カウンタ、停止パターン選択カウンタ並びに各変動種別カウンタは、必ずしも上記構成とする必要はなく、上記カウンタの少なくとも一部を他の構成としても良く、例えば、初期値カウンタを利用しないで一定の初期値から更新する構成としても良いし、プログラムを利用しないで乱数生成用ICにより構成して必要に応じて値を参照する構成としても良い。

0153

遊技停止判定処理S1206においては、不正検知情報が不正検知値である場合には、遊技停止値に更新されると共に、遊技進行を停止させるための各種の情報が設定される。一方、不正検知情報が不正検知値でない場合や既に遊技停止値である場合には、遊技進行を停止させるための各処理は実行されずに遊技停止判定処理S1206は終了する。なお、不正検知情報は、不正検知処理S1211において各種の不正の発生が検知された場合に不正検知値に設定される。また、判定処理S1207においては、不正検知情報が遊技停止値であるか否かによって遊技停止中であるか否かが判定される。

0154

制御信号出力処理S1208においては、出力バッファに格納された制御データに基づいて、第1の特別図柄に係る特別図柄表示装置471、第2の特別図柄に係る特別図柄表示装置472及び普通図柄に係る普通図柄表示装置473等の各種の報知装置を制御する信号が出力される。また、出力バッファに格納された制御データに基づいて、球送りソレノイド332、発射ソレノイド334、上側中進入規制ソレノイド462、進入規制ソレノイド464等の各種のアクチュエータを制御する信号が出力される。

0155

スイッチ読込処理S1209においては、下側中始動入賞スイッチ441、上側中始動入賞スイッチ442、大入賞スイッチ444、役連作動スイッチ445、始動スイッチ446、及び、一般入賞スイッチ448,449の各々からの信号状態が読み込まれて、各種のスイッチによる遊技球の検出状態の変化が検知される。

0156

具体的には、スイッチ読込処理S1209において、各種のスイッチからの信号状態が所定の時間間隔を隔てて2度に亘り入力バッファ(RAMの一部の領域)に読み込まれ、各種のスイッチからの信号ごとに、1回目に読み込まれた信号状態(以下において「第1の信号状態」と略記する)と、2回目に読み込まれた信号状態(以下において「第2の信号状態」と略記する)と、前回のタイマ割込みで検知された検出状態(以下において「前回の検出状態」と略記する)とに基づいて、各種のスイッチの検出状態の変化が検知される。そして、各スイッチに対して、前回の検出状態がオフ状態である場合において、第1の信号状態がオン状態であり、第2の信号状態がオン状態である場合には、オン状態移行と判断されて、スイッチの種類に応じた検出フラグ(RAMの一部の領域)が設定される。なお、停電監視処理S1202で説明したように、電源供給が停止したとしても、タイマ割込みの各処理が2回に亘り実行されるために、電源供給が停止した直後に各種のスイッチのオン状態が開始された場合であっても各種のスイッチの検出フラグを正確に設定することができる。

0157

タイマ更新処理S1210においては、特別図柄及び普通図柄の変動表示、各遊技状態の制御、及び、不正監視等に使用される各種のタイマ(RAMの所定の領域)が更新される。

0158

不正検知処理S1211においては、各種の入賞装置に強制的に遊技球を進入させたり、各種の入賞装置を強制的に作動させたりするような不正行為が検知される。具体的には、上側中始動入賞装置432及び大入賞装置434の強制的な進入許容姿勢への移動、加振による振分装置481,482における遊技球の振り分け先の誘導、電波による上側中始動入賞装置432及び上大入賞装置434の強制的な誤作動の誘発、磁気吸着による各種の入賞装置への遊技球の誘導、下側中始動入賞装置431、上側中始動入賞装置432及び大入賞装置434への異常なタイミングでの遊技球の誘導等の不正行為が行われた可能性の高い状況の発生を検知する。

0159

入賞検知応答処理S1212においては、遊技盤400に設けられた各種のスイッチによる遊技球の検出に基づく制御が実行される。具体的には、下側中始動入賞スイッチ441(図10参照)による遊技球の検出に基づいて、下側中始動入賞スイッチ検出フラグが設定されている場合には、下側中始動入賞カウンタ(RAMの所定の領域)及び第1払出カウンタ(RAMの所定の領域)が更新される。また、上側中始動入賞スイッチ442(図10参照)による遊技球の検出に基づいて上側中始動入賞スイッチ検出フラグが設定されている場合には、第1払出カウンタが更新される。また、大入賞スイッチ444(図10参照)による遊技球の検出に基づいて大入賞スイッチ検出フラグが設定されている場合には、大入賞カウンタ(RAMの所定の領域)及び第2払出カウンタ(RAMの所定の領域)が更新される。

0160

発射制御処理S1213においては、発射装置330による遊技球の発射を制御するための発射関連情報が更新される。具体的には、球送り機構331を駆動する球送りソレノイド332の作動フラグ及び発射機構333を駆動する発射ソレノイド334の作動フラグが更新される。

0161

入力信号監視処理S1214においては、払出制御基板930を介した開閉検出スイッチ108(図10参照)からの信号の出力状態に基づいて、外枠101(図1及び図2参照)に対して中間ブロック103(図1及び図2参照)が閉鎖されているか否かが検知される。また、払出制御基板930(図10参照)を介した開閉検出スイッチ109からの信号の出力状態に基づいて、中間ブロック103(図2及び図3参照)に対して前ブロック102(図2及び図3参照)が閉鎖されているか否かが検知される。

0162

払出状態監視処理S1215においては、払出制御基板930から出力される払出制御状態を示す情報が監視され、必要に応じて、払出制御状態に応じた各種の払出状態コマンドが設定される。なお、払出状態コマンドを受信した副制御基板940は、払出状態コマンドの種類に応じた報知を装飾図柄表示装置479、左上音響装置281及び右上音響装置282等に実行させる。

0163

払出信号出力処理S1216においては、必要に応じて、第1払出カウンタ及び第2払出カウンタの値に基づいて各種の賞球コマンドを設定し、払出制御基板930に出力する。なお、第1払出カウンタ及び第2払出カウンタは、賞球コマンドの設定に応じて更新される。例えば、第1払出カウンタは、1回の入賞に相当する遊技球が検出される毎に1ずつ加算され、その入賞に基づく賞球コマンドが設定される毎に1ずつ減算される。払出制御基板930では、その入賞に対応する数(例えば、3個)の遊技球を払い出す制御を実行する毎に(詳細には、払い出しが完了する少し前に)、主制御基板920に賞球コマンドを要求し、賞球の払い出しが継続している状況においては、主制御基板920から更なる賞球コマンドが出力される。第2払出カウンタは、第1払出カウンタとは賞球数が異なる入賞(例えば、13個)に対応して更新されるカウンタであり、第2払出カウンタの値に基づく賞球コマンドを払出制御基板930が受信した場合には、払出制御基板930は、その賞球コマンドに対応した数分の遊技球を払い出す制御を実行する。

0164

特別図柄関連処理S1217においては、第1特別図柄に係る単位遊技の権利の保留制御及び第1特別図柄に係る単位遊技の制御が実行される。具体的には、第1特別図柄に係る単位遊技の権利の保留制御において、第1特別図柄に係る特別図柄保留表示装置476の動作制御が実行される。また、第1特別図柄に係る単位遊技の制御において、第1特別図柄に係る特別図柄表示装置471の動作制御が実行され、第1特別図柄抽選において大当りに当選した場合には、大入賞装置434の動作制御が更に実行される。

0165

また、特別図柄関連処理S1217においては、第2特別図柄に係る単位遊技の権利の保留制御及び第2特別図柄に係る単位遊技の制御が実行される。具体的には、第2特別図柄に係る単位遊技の権利の保留制御において、第2特別図柄に係る特別図柄保留表示装置477の動作制御が実行される。また、第2特別図柄に係る単位遊技の制御において、第2特別図柄に係る特別図柄表示装置472の動作制御が実行され、第2特別図柄抽選において大当りに当選した場合には、大入賞装置434の動作制御が更に実行される。

0166

普通図柄関連処理S1218においては、普通図柄に係る単位遊技の権利の保留制御並びに普通図柄に係る単位遊技の制御が実行される。具体的には、普通図柄に係る単位遊技の権利の保留制御において、普通図柄保留表示装置478の動作制御が実行される。また、普通図柄に係る単位遊技の制御において、普通図柄に係る普通図柄表示装置473の動作制御が実行され、普通図柄抽選に当選した場合には更に上側中始動入賞装置432の動作制御が実行される。

0167

表示制御処理S1219においては、特別図柄関連処理S1217における第1特別図柄に係る特別図柄表示装置471、第2特別図柄に係る特別図柄表示装置472、第1特別図柄に係る特別図柄保留表示装置476及び第2特別図柄に係る特別図柄保留表示装置477等の動作を制御するために更新される各種の情報に基づいて、それらの装置を具体的に作動させるための出力データが合成される。合成された出力データは、次回のタイマ割込みに基づく制御信号出力処理S1208において各装置に出力される。

0168

モータ制御処理S1220においては、各種のモータの動作制御が実行される。外部情報出力処理S1221においては、パチンコ機100に電気的に接続されるデータ表示装置(図示せず)や管理装置(図示せず)等の外部装置に出力する出力データが設定される。

0169

<振分装置481>
次に、図13を参照して、上述した振分装置481について説明する。まず、図13(a)および図13(b)を参照して、振分装置481の構造的構成について説明する。図13(a)は、正面から見た振分装置481の断面図であり、図13(b)は、右側から見た振分装置481の断面図である。なお、図13(a)および図13(b)においては、振分装置481の特徴的な構成を模式的に示し、基体401への取付部等の一部構成を省略して図示し、振分装置481の下方部分は、第1出口611に連通する球通路651の断面が見えるようにしている。

0170

また、図13(a)においては、参考のために、入口601の上方に配置される釘411と、振分装置481の下方に配置される下側構造体421の一部を図示している。また、図13(a)および図13(b)においては、参考のために、流下する遊技球の一部を図示するとともに、遊技球の流下経路の一部を矢印により図示している。

0171

図13(a)および図13(b)に示すように、振分装置481は、正面から見ても右側から見ても略矩形の外形、すなわち、全体として略直方体の外形を有する箱状に形成され、内部に略直方体の形状に形成された内部空間を形成する。振分装置481の入口601は、振分装置481における上面621Uの左前側に形成されている。振分装置481における入口601より後方側は、基体401の前面(すなわち、遊技領域が形成される側の面)より奥側に位置している。中央構造体420に対する左側の遊技領域を流下する遊技球は、図13(a)に示すように、入口601より上流側に立設された一対の釘411の間を通って入口601に進入する。

0172

入口601の下方には、振分装置481における前側に配置された壁部621Fから後方(壁部621Bの側)に向かって突出する誘導板622Aが設けられている。これにより、入口601から振分装置481に進入した遊技球は、誘導板622Aの上に落下する。誘導板622Aは、振分装置481における左側および右側に配置された壁部621L,621Rに亘る幅を有し、壁部621Fの裏面(壁部621B側を向く面)から、壁部621Fと壁部621Bとの略中央の位置まで突出する板状部材である。左側および右側に配置された壁部621L,621Rに亘る幅は、遊技球が複数個並んで配置可能な幅に設定され、例えば、遊技球が4つ並んで配置可能な幅に設定されている。

0173

図13(b)に示すように、誘導板622Aの上面は、壁部621Bに近づくにつれて下方に傾斜しているので、入口601から誘導板622Aの上に落下した遊技球は、自重により、当該誘導板622Aの上を下りながら後方(すなわち、図13(a)における紙面奥側、図13(b)における右側)へと転動する。当該遊技球は、誘導板622Aにおける後方側(すなわち、壁部621Bの側)の端部を越えると、自重によって誘導板622Aから落下する。

0174

誘導板622Aより下方には、振分装置481における後側に配置された壁部621Bから前方(壁部621Fの側)に向かって突出する誘導板623Aが設けられている。誘導板623Aは、壁部621L,621Rに亘る幅を有し、壁部621Lの裏面(壁部621F側を向く面)から、壁部621Fと壁部621Bとの略中央の位置まで突出する板状部材である。よって、誘導板622Aから落下した遊技球は、誘導板623Aの上に到達する。

0175

図13(b)に示すように、誘導板623Aの上面は、壁部621Fに近づくにつれて下方に傾斜しているので、誘導板622Aから誘導板623Aの上に落下した遊技球は、自重により、当該誘導板623Aの上を下りながら前方(すなわち、図13(a)における紙面手前側図13(b)における左側)へと転動する。当該遊技球は、誘導板623Aにおける前方側(すなわち、壁部621Fの側)の端部を越えると、自重によって誘導板623Aから落下する。

0176

図13(b)に示すように、誘導板623Aより下方には、上から順に、壁部621Fから後方に向かって突出する誘導板622Bと、壁部621Bから前方に向かって突出する誘導板623Bと、壁部621Fから後方に向かって突出する誘導板622Cと、壁部621Bから前方に向かって突出する誘導板623Cと、壁部621Fから後方に向かって突出する622Dと、壁部621Bから前方に向かって突出する誘導板623Dとが設けられている。

0177

誘導板622B,622C,622Dは、いずれも、誘導板622Aと同様、壁部621L,621Rに亘る幅を有し、壁部621Fの裏面から、壁部621Fと壁部621Bとの略中央の位置まで突出する板状部材であり、壁部621Fに近づくにつれて下方に傾斜する上面を有する。一方、誘導板623B,623C,623Dは、いずれも、誘導板623Aと同様、壁部621L,621Rに亘る幅を有し、壁部621Fの裏面から、壁部621Fと壁部621Bとの略中央の位置まで突出する板状部材であり、壁部621Fに近づくにつれて下方に傾斜する上面を有する。

0178

よって、誘導板623Aから落下した遊技球は、誘導板622Bの上に到達し、自重により、当該誘導板622Bの上を下りながら後方へと転動し、誘導板622Bにおける後方側の端部を越えて誘導板622Bから落下する。次に、誘導板622Bから落下した遊技球は、誘導板623Bの上に到達し、自重により、当該誘導板623Bの上を下りながら前方へと転動し、誘導板623Bにおける前方側の端部を越えて落下する。

0179

誘導板623Bから落下した遊技球は、誘導板622Cの上に到達し、自重により、当該誘導板622Cの上を下りながら後方へと転動し、誘導板622Cにおける後方側の端部を越えて誘導板622Cから落下する。次に、誘導板622Cから落下した遊技球は、誘導板623Cの上に到達し、自重により、当該誘導板623Cの上を下りながら前方へと転動し、誘導板623Cにおける前方側の端部を越えて落下する。

0180

誘導板623Cから落下した遊技球は、誘導板622Dの上に到達し、自重により、当該誘導板622Dの上を下りながら後方へと転動し、誘導板622Dにおける後方側の端部を越えて誘導板622Dから落下する。次に、誘導板622Dから落下した遊技球は、誘導板623Dの上に到達し、自重により、当該誘導板623Dの上を下りながら前方へと転動し、誘導板623Dにおける前方側の端部を越えて落下する。

0181

誘導板623Dから落下した遊技球は、誘導板623Dのどこから落下したかに応じて第1出口611または第2出口612から排出される。より詳細には、後述する中央誘導部641の排出部641Aから排出された遊技球は、球通路651に進入し、当該球通路651を流下して、第1出口611から排出される(矢印Q1)。一方、後述する周辺誘導部642の排出部642Aから排出された遊技球は、球通路651には進入できず、球通路651の周囲に形成された球通路661を流下して、第2出口662から排出される(矢印Q1)。

0182

このように、入口601から振分装置481に進入した遊技球は、振分装置481内に設けられた誘導板622A,623A,622B,623B,622C,623C,622D,623Dによって、振分装置481内を前後に移動しながら下方へと誘導され、第1出口611または第2出口612のいずれかから排出される。

0183

なお、詳細は後述するが、遊技球は、第1出口611から排出される方が、第2出口612から排出される場合に比べて、振分装置482における第1出口671(図14参照)に振り分けられる確率が高いので、第1出口611の方が、第2出口612に比べて有利な出口(排出部)となる。

0184

次に、図13(c)および図13(d)を参照して、誘導板622A,623A,622B,623B,622C,623C,622D,623Dの構成について詳細に説明する。図13(c)は、振分装置481に設けられた誘導板622Aおよび誘導板623Aの上面図であり、図13(d)は、図13(c)のA−A線における誘導板622Aの断面図である。なお、図13(d)においては、参考のために、誘導板622A上に位置する遊技球の一例を図示している。

0185

図13(c)に示すように、誘導板622Aの上面には、後方側(図13(c)における上方側)の端部における左右方向の略中央部分に形成された中央誘導部631と、中央誘導部631の外方に形成された周辺誘導部632が形成されている。

0186

中央誘導部631は、図13(c)に示すように、後方側の端部が排出部631Aとして開放された、上面視において略U字形状の外周部631Bに囲まれた凹部である。中央誘導部631は、U字の底となる前側(壁部621Fの側)から排出部631Aに向かうにつれて下方に傾斜している。

0187

一方、周辺誘導部632は、図13(c)に示すように、後方側の端部における排出部631Aの左右両側が排出部632Aとして開放された、中央誘導部631に沿った略U字状の経路で遊技球を誘導可能な凹部である。周辺誘導部632もまた、前側(壁部621Fの側)から排出部632Aに向かうにつれて下方に傾斜している。

0188

外周部631Bを境界として連設される中央誘導部631および周辺誘導部632は、図13(d)に示すように、各凹部の深さが遊技球の大きさに対して比較的浅い(例えば、遊技球の直径の略1/8から略1/6程度の深さ)ので、誘導板622A上を転動する遊技球は、中央誘導部631と周辺誘導部632との間を比較的容易に行き来することができる。かかる構成により、誘導板622A上を転動する遊技球は、その転動方向に応じて、排出部631Aまたは排出部632Aのいずれかに振り分けられ、振り分け先の排出部から排出される(落下する)。

0189

中央誘導部631における凹部は、図13(d)に示すように、その深さが、周辺誘導部632における凹部の深さより深く、底部から外周部631Bまでの傾斜が、周辺誘導部632における当該傾斜より急な傾斜に構成されており、かかる構成によって、中央誘導部631に入った遊技球が、周辺誘導部632へと出てしまうことなく排出部631Aから排出される可能性を高めている。

0190

誘導板622Aの上面には、周辺誘導部632内に2つの進路方向変化部633が設けられている。より詳細には、2つの進路方向変化部633のうち、一方の進路方向変化部633は、遊技機正面視における中央誘導部631の左側に設けられ、他方の進路方向変化部633は、遊技機正面視における中央誘導部631の右側に設けられている。

0191

進路方向変化部633は、頂部が丸みを帯びた略円筒状の突起であり、図13(d)に示すように、周辺誘導部632を構成する凹部の概ね底となる部分に突設される。周辺誘導部632を転動する遊技球が進路方向変化部633に接触(衝突)した場合、その反発によって遊技球の進路方向が変化する。よって、周辺誘導部632に進路方向変化部633を設けることで、周辺誘導部632を転動する遊技球を中央誘導部631に進入させることができる。

0192

2つの進路方向変化部633は、図13(c)に示すように、誘導板622Aにおける左右非対称な位置に形成されている。よって、周辺誘導部632内の遊技球の挙動を、当該遊技球が遊技機正面視における中央誘導部631の左側を転動する場合と右側を転動する場合とで異ならせることができるので、誘導板622Aにおける遊技球の振り分け(すなわち、排出部631Aまたは排出部632Aのいずれに振り分けられるか)が一様になり難く、誘導板622Aによる振り分けをランダムにできる。

0193

また、図13(c)に示すように、誘導板623Aの上面には、前側(図13(c)における下方側)の端部における左右方向の略中央部分に形成された中央誘導部641と、中央誘導部641の外方に形成された周辺誘導部642が形成されている。

0194

中央誘導部641は、図13(c)に示すように、前方側の端部が排出部641Aとして開放された、上面視において略U字形状の外周部641Bに囲まれた凹部である。誘導板623Aの中央誘導部641は、排出部642Aが、上面視において、当該誘導板623Aより一段上に配置された誘導板622Aにおける中央誘導部631の排出部631Aと向き合う位置に形成されている。中央誘導部641は、U字の底となる後側(壁部621Bの側)から排出部641Aに向かうにつれて下方に傾斜している。

0195

一方、周辺誘導部642は、図13(c)に示すように、前方側の端部における排出部641Aの左右両側が排出部642Aとして開放された、中央誘導部641に沿った略U字状の経路で遊技球を誘導可能な凹部である。周辺誘導部642もまた、後側(壁部621Bの側)から排出部642Aに向かうにつれて下方に傾斜している。

0196

外周部641Bを境界として連設される中央誘導部641および周辺誘導部642は、各凹部の深さが、上述した誘導板622Aの中央誘導部631および周辺誘導部632と同様に遊技球の大きさに対して比較的浅いので、誘導板623A上を転動する遊技球は、中央誘導部641と周辺誘導部642との間を比較的容易に行き来することができる。

0197

かかる構成により、誘導板623A上を転動する遊技球は、その転動方向に応じて、排出部641Aまたは排出部642Aのいずれかに振り分けられ、振り分け先の排出部から排出される(落下する)。

0198

中央誘導部641における凹部は、誘導板622Aの中央誘導部631と同様、その深さが、周辺誘導部642における凹部の深さより深く、底部から外周部641Bまでの傾斜が、周辺誘導部642における当該傾斜より急な傾斜に構成されており、かかる構成によって、中央誘導部641に入った遊技球が、周辺誘導部642へと出てしまうことなく排出部641Aから排出される可能性を高めている。

0199

上述したように、誘導板623Aの中央誘導部641は、上面視において、当該誘導板623Aより一段上に配置された誘導板622Aと向き合う位置に形成されているので、誘導板622Aの排出部631Aから排出された遊技球が中央誘導部641に入る可能性は比較的高い。よって、誘導板622A上の遊技球が排出部631Aから排出された場合には、当該遊技球が誘導板623Aにおける排出部641Aから排出される可能性が高まる。

0200

誘導板623Aの上面には、周辺誘導部642内に2つの進路方向変化部643が設けられている。より詳細には、2つの進路方向変化部643のうち、一方の進路方向変化部643は、遊技機正面視における中央誘導部641の左側に設けられ、他方の進路方向変化部643は、遊技機正面視における中央誘導部641の右側に設けられている。

0201

進路方向変化部643は、進路方向変化部633と同様、頂部が丸みを帯びた略円筒状の突起である。進路方向変化部643は、進路方向変化部633と同様に周辺誘導部642を構成する凹部の概ね底となる部分に突設される。周辺誘導部642を転動する遊技球が進路方向変化部643に接触(衝突)した場合、その反発によって遊技球の進路方向が変化する。よって、周辺誘導部642に進路方向変化部643を設けることで、周辺誘導部642を転動する遊技球を中央誘導部641に進入させることができる。

0202

2つの進路方向変化部643は、上述した誘導板622Aに形成された進路方向変化部633と同様に、誘導板623Aにおける左右非対称な位置に形成されている。よって、誘導板623Aにおいても、誘導板622Aと同様、遊技球の振り分け(すなわち、排出部641Aまたは排出部642Aのいずれに振り分けられるか)が一様になり難く、誘導板623Aによる振り分けをランダムにできる。

0203

また、2つの進路方向変化部643は、誘導板622Aにおける進路方向変化部633の形成位置には重ならない位置に設けられている。これにより、誘導板623Aにおける遊技球の振り分け挙動を、誘導板622Aにおける遊技球の振り分け挙動とは異ならせることができるので、遊技球が振分装置481内を上から下側へと流下する過程において、当該遊技球の進行方向をランダムにして、振分装置481による遊技球の振り分け(すなわち、第1出口611または第2出口612のいずれに振り分けられるか)が一様になり難く、振分装置481による振り分けをランダムにできる。

0204

なお、図13(c)においては、誘導板622Aおよび誘導板623Aを例示したが、誘導板622Aと同じ側に配置される誘導板622B,622C,622Dの上面、および、誘導板623Aと同じ側に配置される誘導板623B,623C,623Dの上面についても、それぞれ、誘導板622A,623Aと同様に構成されている。

0205

つまり、誘導板622B,622C,622Dの上面には、誘導板622Aと同様の中央誘導部631と、周辺誘導部632と、進路方向変化部633とが設けられており、誘導板623B,623C,623Dの上面には、623Aと同様の中央誘導部641と、周辺誘導部642と、進路方向変化部643とが設けられている。

0206

したがって、入口601から進入した遊技球は、誘導板622Aの中央誘導部631または周辺誘導部632を転動して、排出部631Aまたは排出部632Aのいずれかに適宜に振り分けられ、振り分け先の排出部631Aまたは排出部632Aから排出される(落下する)。当該遊技球は、次いで、誘導板623Aの中央誘導部641または周辺誘導部642を転動して、排出部641Aまたは排出部642Aのいずれかに適宜に振り分けられ、振り分け先の排出部641Aまたは排出部642Aから排出される。

0207

次に、当該遊技球は、誘導板622Bの中央誘導部631または周辺誘導部632を転動して、排出部631Aまたは排出部632Aのいずれかに適宜に振り分けられ、振り分け先の排出部631Aまたは排出部632Aから排出される。当該遊技球は、次いで、誘導板623Bの中央誘導部641または周辺誘導部642を転動して、排出部641Aまたは排出部642Aのいずれかに適宜に振り分けられ、振り分け先の排出部641Aまたは排出部642Aから排出される。

0208

次に、当該遊技球は、誘導板622Cの中央誘導部631または周辺誘導部632を転動して、排出部631Aまたは排出部632Aのいずれかに適宜に振り分けられ、振り分け先の排出部631Aまたは排出部632Aから排出される。当該遊技球は、次いで、誘導板623Cの中央誘導部641または周辺誘導部642を転動して、排出部641Aまたは排出部642Aのいずれかに適宜に振り分けられ、振り分け先の排出部641Aまたは排出部642Aから排出される。

0209

次に、当該遊技球は、誘導板622Dの中央誘導部631または周辺誘導部632を転動して、排出部631Aまたは排出部632Aのいずれかに適宜に振り分けられ、振り分け先の排出部631Aまたは排出部632Aから排出される。当該遊技球は、次いで、誘導板623Dの中央誘導部641または周辺誘導部642を転動して、排出部641Aまたは排出部642Aのいずれかに適宜に振り分けられ、振り分け先の排出部641Aまたは排出部642Aから排出される。

0210

なお、上述したように、所定の誘導板(例えば、誘導板622A)上の遊技球が排出部631Aから排出された場合には、当該遊技球が、その一段下に位置する誘導板(例えば、誘導板623A)における排出部641Aから排出される可能性が高まるので、誘導板622A,623A,622B,623B,622C,623C,622Dのいずれかにおいて、遊技球が中央誘導部631または中央誘導部641に進入し、排出部631Aまたは中央誘導部641から排出された場合には、それより下段の誘導板において遊技球が中央誘導部631と中央誘導部641とを交互に通過する可能性が高まる。

0211

よって、誘導板622A,623A,622B,623B,622C,623C,622Dのいずれかにおいて、遊技球が排出部631Aまたは排出部641Aから排出された場合、最下段に位置する誘導板623Dの排出部641Aから遊技球が排出される可能性が高まる。

0212

また、所定の誘導板(例えば、誘導板622A)上の遊技球が排出部631A又は排出部641Aから排出された場合には、当該遊技球は、他の遊技球との衝突がなければ、その一段下に位置する誘導板(例えば、誘導板623A)における排出部641A又は排出部631Aから必ず排出されるように、中央誘導部631,641の形状を設定してもよい。

0213

次に、図13(e)を参照して、誘導板622A,623A,622B,623B,622C,623Cを経由して、最下段に位置する誘導板623Dから排出された(落下した)遊技球の移動経路について説明する。図13(e)は、最下段の誘導板623Dから排出された(落下した)遊技球の移動経路を説明する模式図である。なお、図13(e)においては、誘導板623Dの外形を一転鎖線で図示している。また、図13(e)においては、参考のために、流下する遊技球の一部を図示するとともに、遊技球の流下経路の一部を矢印により図示している。

0214

図13(e)に示すように、誘導板623Dの排出部641Aから排出された遊技球は、球通路651に進入して第1出口611から排出される。よって、誘導板622A,623A,622B,623B,622C,623C,622D,623Dにより誘導されて遊技球が上から下へと誘導される過程において、遊技球が中央誘導部631,641を通って流下する場合、当該遊技球は最終的に第1出口611から排出される。

0215

一方、誘導板623Dの排出部642Aから排出された遊技球は、球通路651には進入せず、当該球通路651の周囲に形成された球通路651を通過して第2出口612から排出される。

0216

より詳細には、遊技機正面視における左側の排出部642Aから排出された遊技球は、球通路661における球通路651より左側部分に落下し、振分装置481の前側の壁部621Fと衝突した後、当該左側部分を矢印QAの経路で進み、第2出口662から排出される。一方、遊技機正面視における右側の排出部642Aから排出された遊技球は、球通路661における球通路651より右側部分に落下し、振分装置481の前側の壁部621Fと衝突した後、球通路661における球通路651より右側部分および後側部分を矢印QBの経路で進み、第2出口662から排出される。

0217

<振分装置482>
次に、図14および図15を参照して、上述した振分装置482について説明する。図14(a)は、下側構造体421の正面図であり、図14(b)は、振分装置482の上面図である。なお、図14(a)においては、下側構造体421、および、当該下側構造体421に設けられた振分装置482などの各構造物について、その概略的な外形を図示している。また、図14(a)においては、下側構造体421に形成された球通路691,692,693の外形の図示に代えて、遊技球の流下経路を図示している。

0218

また、図14(a)および図14(b)においては、参考のために、流下する遊技球の一部を図示するとともに、遊技球の流下経路の一部を矢印により図示している。また、図14(b)においては、振分装置482に設けられた各出口671,672,673,674の区別を行い易くするための参考として丸数字を付している。

0219

図14(a)に示すように、振分装置482は、上側の開口縁部の側から底側に向けて徐々に縮径し、上面によって遊技球の下側を支持可能な皿状の振分装置である。振分装置482には、図14(b)に示すように、1つの第1出口671が皿状部分の中央に貫通形成され、皿状部分の最下流側端部に設けられている。

0220

振分装置482における皿状部分の中心から半径R1の円周J1上には、当該円周J1の周方向に3つの第2出口672が略等間隔で貫通形成されている。第2出口672は、第1出口671よりも高い位置に開口形成され、第1出口671より上流側に設けられている。

0221

振分装置482における皿状部分の中心から半径R2(半径R1<半径R2)の円周J2上には、当該円周J2の周方向に8つの第3出口673が略等間隔で貫通形成されている。第3出口673は、第1出口671及び第2出口672よりも高い位置に開口形成され、第1出口671及び第2出口672より上流側に設けられている。

0222

振分装置482における皿状部分の中心から半径R3(半径R2<半径R3)の円周J3上には、当該円周J3の周方向に4つの第4出口674が略等間隔で貫通形成されている。第4出口674は、第1出口671、第2出口672及び第3出口673よりも高い位置に開口形成され、第1出口671、第2出口672及び第3出口673より上流側に設けられている。

0223

なお、第1出口671、第2出口672、第3出口673、および第4出口674に対し、それぞれ、丸数字の「1」、「2」、「3」、および「4」を付している。

0224

ここで、第1出口671の大きさは、その他の出口672,673,674より大きく形成される。また、図14(b)に示すように、3つの第2出口672、8つの第3出口673、および、4つの第4出口674は、1つの第2出口672と1つの第4出口674とが、振分装置482における皿状部分の中心から外周方向に延びる同一線上に配置されているが、その他の出口672,673,674は、当該皿状部分の中心から外周方向に延びる異なる線上に配置されるように構成されている。なお、各出口671〜674の大きさが全て同じ大きさで形成されてもよく、また、全ての出口672,673,674が、振分装置482における皿状部分の中心から外周方向に延びる異なる線上に配置されるように構成してもよい。

0225

図14(a)に示すように、振分装置482の下方には、振分装置482の下面形状に沿った板状の排出規制板483が設けられている。排出規制板483には、当該排出規制板483の中央から右側にかけて、上面視において略矩形状の開口483Aが貫通形成されている。開口483Aは、その左側が上面視において第1出口671に重なっており、その右側が最も外側に位置する第4出口674に上面視において重なることが可能な大きさに構成される。

0226

よって、振分装置482において第1出口671に振り分けられた遊技球は常に開口483Aを経て排出される。これに対し、第2出口672、第3出口673、および第4出口674に振り分けられた遊技球は、当該遊技球の振り分け先である出口672,673,674が、上面視において当該遊技球を排出可能な程度に開口483Aに重なる位置である場合に限って排出される。それ以外の場合、出口672,673,674に振り分けられた遊技球は、下方から排出規制板483によって支持されるので排出されない。

0227

振分装置482は、駆動機構456により駆動されて、上面視における反時計回り方向(矢印R方向)に所定速度(例えば、略10秒で1回転)で回転する。よって、出口672,673,674が上面視において開口483Aに重ならない位置において遊技球が出口672,673,674に振り分けられた場合、当該遊技球は、当該遊技球の振り分け先である出口672,673,674が、振分装置482の回転によって上面視において当該遊技球を排出可能に開口483Aに重なる位置に達するまでは排出されず、当該位置に達すると排出される。

0228

図14(a)に示すように、排出規制板483の下方には、排出規制機構484が設けられている。排出規制機構484は、開口483Aのうち、上面視において第3出口673および第4出口674に重なる領域に、上面視において重なることが可能な可動片を備えている。当該可動片は、主制御基板920に接続される駆動ソレノイド684(図10参照)により駆動されて、図14(b)に示す、開口483Aより後側(図14(b)における上側)に位置する排出許容姿勢と、上面視において開口483Aに重なる排出規制姿勢との間を移行する。なお、排出規制機構484の可動片を駆動する駆動源としては、駆動ソレノイド684に限らず、ステッピングモータやDCモータなど、各種の駆動源を使用してもよい。

0229

排出規制機構484の可動片が排出規制姿勢をとる場合、第3出口673および第4出口に振り分けられた遊技球は、当該遊技球の振り分け先である出口673.674が上面視において開口483Aに重なった場合であっても、排出規制機構484の可動片が当該遊技球を下方から支持するために排出されない。

0230

排出規制機構484は、時短状態である間、排出規制機構484の可動片が矢印M方向に移動することで排出規制姿勢に移行される。これにより、時短状態においては、第3出口673および第4出口674が排出規制機構484の可動片によって塞がれるので、振分装置872に進入した遊技球は、第3出口673および第4出口674から排出されることなく、第1出口671または第2出口672のいずれかから排出される。よって、時短状態においては、排出規制機構484の可動片が排出規制姿勢に移行し、それにより、振分装置872から遊技球を排出可能な出口の数が減るので、その分、第1出口671または第2出口672から遊技球が排出される確率が高まる。なお、時短状態における排出規制姿勢への移行は、必ずしも連続して行われる構成とする必要はなく、一定周期(例えば、3分の周期)で一時的に排出許容姿勢に一定時間(例えば、5秒間)移行するようにしてもよい。

0231

図14(a)および図14(b)に示すように、振分装置481による振り分けによって第1出口611から排出された遊技球(矢印Q1)は、下側構造体421内に形成された球通路691を通り、振分装置482の上方側(図14(b)における紙面手前側)から円周J1と円周J2との間に排出(落下)される(矢印Q5)。

0232

遊技球が球通路691を経て振分装置482に進入した場合、当該遊技球は、落下地点から、振分装置482上を殆ど周回することなく振分装置482の底側(皿状部分の中央)へ向かって下降する。第3出口673および第4出口674は、球通路691を経て振分装置482に進入した遊技球の落下地点より開口縁部側(すなわち、高い側)に位置するので、当該遊技球が第3出口673および第4出口674に進入することはない。よって、球通路691を経て振分装置482に進入した遊技球の振り分け先は、第1出口671または第2出口672のいずれかとなるので、当該遊技球が第1出口671に振り分けられる確率は、遊技球が振分装置482の開口縁部側から進入する場合に比べて高確率となる。

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