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図面 (12)

課題

水田作業機において、作業装置田面から設定高さに維持する昇降制御部を備えた場合、センターフロートが田面に適切に接地追従するように構成する。

解決手段

センターフロート9に対する作業装置の昇降に基づいて、作業装置が田面から設定高さに維持されるように、昇降機構を作動させる昇降制御部が備えられる。センターフロート9の前部9aの左右幅W1が、センターフロート9の後部9bの左右幅W2よりも大きなものに設定される。センターフロート9の前部9aの左右幅W1が、サイドフロート11の前部11aの左右幅W3よりも大きなものに設定され、且つ、センターフロート9の前部9aの前後幅W5よりも大きなものに設定される。

概要

背景

水田作業機の一例である乗用型田植機では、特許文献1に開示されているように、苗植付装置作業装置に相当)を機体の後部に昇降自在に支持したものがある。苗植付装置には、田面接地追従するセンターフロートが苗植付装置の左右中央に配置され、センターフロートの右側及び左側に、田面に接地追従するサイドフロートが配置されている。

特許文献1では、センターフロートに対する苗植付装置の昇降に基づいて、苗植付装置が田面から設定高さに維持されるように、苗植付装置を自動的に昇降操作する昇降制御部が備えられている。苗植付装置が田面から設定高さに維持されることにより、苗植付装置による植付深さが設定植付深さに維持される。

概要

水田作業機において、作業装置を田面から設定高さに維持する昇降制御部を備えた場合、センターフロートが田面に適切に接地追従するように構成する。センターフロート9に対する作業装置の昇降に基づいて、作業装置が田面から設定高さに維持されるように、昇降機構を作動させる昇降制御部が備えられる。センターフロート9の前部9aの左右幅W1が、センターフロート9の後部9bの左右幅W2よりも大きなものに設定される。センターフロート9の前部9aの左右幅W1が、サイドフロート11の前部11aの左右幅W3よりも大きなものに設定され、且つ、センターフロート9の前部9aの前後幅W5よりも大きなものに設定される。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

機体の後部に昇降自在に支持されて、田面農用資材を供給する作業装置が備えられ、前記作業装置に、前記作業装置の左右中央に配置されて田面に接地追従するセンターフロートと、前記センターフロートの右側及び左側に配置されて田面に接地追従するサイドフロートとが設けられて、前記作業装置を前記機体に対して昇降操作する昇降機構と、前記センターフロートに対する前記作業装置の昇降に基づいて、前記作業装置が田面から設定高さに維持されるように、前記昇降機構を作動させる昇降制御部とが備えられ、前記センターフロートの前部の左右幅が、前記センターフロートの後部の左右幅よりも大きなものに設定され、前記センターフロートの前記前部の左右幅が、前記サイドフロートの前部の左右幅よりも大きなものに設定され、且つ、前記センターフロートの前記前部の前後幅よりも大きなものに設定されている水田作業機

請求項2

前記センターフロート及び前記サイドフロートと前記機体との間に、田面を整地する整地装置が備えられており、前記整地装置に、左右方向に沿って配置された駆動軸と、前記駆動軸に取り付けられて、前記駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられている請求項1に記載の水田作業機。

請求項3

前記センターフロートの前記前部の前端部と、前記サイドフロートの前記前部の前端部とが、左右方向に並ぶように配置され、且つ、前後方向で同じ位置に配置されている請求項2に記載の水田作業機。

請求項4

前記サイドフロートの前記前部の左右幅が、前記サイドフロートの後部の左右幅よりも大きなものに設定され、前記センターフロートの前記前部の後端部と、前記サイドフロートの前記前部の後端部とが、左右方向に並ぶように配置され、且つ、前後方向で同じ位置に配置されている請求項3に記載の水田作業機。

請求項5

前記サイドフロートの前記前部の左右幅が、前記サイドフロートの前記前部の前後幅よりも大きなものに設定されている請求項4に記載の水田作業機。

請求項6

前記センターフロート及び前記サイドフロートの少なくとも一方において、前記センターフロート又は前記サイドフロートを上下に揺動自在に支持する支持部材と、前記センターフロート又は前記サイドフロートとに亘って、前記センターフロート又は前記サイドフロートの下限位置を決める規制部材が接続されている請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の水田作業機。

請求項7

前記センターフロート又は前記サイドフロートと前記規制部材との接続部分に、補強部材が設けられている請求項6に記載の水田作業機。

請求項8

前記規制部材が接続されたブラケットが、前記センターフロート又は前記サイドフロートの上面に配置され、前記補強部材が、前記センターフロート又は前記サイドフロートの下面に配置されて、前記センターフロート又は前記サイドフロートを貫通して、前記ブラケットと前記補強部材との間に前記センターフロート又は前記サイドフロートを挟み込んで、前記ブラケットを前記センターフロート又は前記サイドフロートに連結する連結部材が備えられている請求項7に記載の水田作業機。

技術分野

0001

本発明は、田面植え付け苗植付装置装備した乗用型田植機や、田面に種子を供給する播種装置を装備した乗用型播機等の水田作業機に関する。

背景技術

0002

水田作業機の一例である乗用型田植機では、特許文献1に開示されているように、苗植付装置(作業装置に相当)を機体の後部に昇降自在に支持したものがある。苗植付装置には、田面に接地追従するセンターフロートが苗植付装置の左右中央に配置され、センターフロートの右側及び左側に、田面に接地追従するサイドフロートが配置されている。

0003

特許文献1では、センターフロートに対する苗植付装置の昇降に基づいて、苗植付装置が田面から設定高さに維持されるように、苗植付装置を自動的に昇降操作する昇降制御部が備えられている。苗植付装置が田面から設定高さに維持されることにより、苗植付装置による苗の植付深さが設定植付深さに維持される。

先行技術

0004

特開2014−30406号公報(図2参照)

発明が解決しようとする課題

0005

前述のように、作業装置を田面から設定高さに維持する昇降制御部を備えた場合、昇降制御部が精度良く作動する為には、センターフロートが田面に適切に接地追従する必要がある。
本発明は、作業装置を田面から設定高さに維持する昇降制御部を備えた水田作業機において、センターフロートが田面に適切に接地追従するように構成することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

本発明の水田作業機は、
機体の後部に昇降自在に支持されて、田面に農用資材を供給する作業装置が備えられ、
前記作業装置に、
前記作業装置の左右中央に配置されて田面に接地追従するセンターフロートと、前記センターフロートの右側及び左側に配置されて田面に接地追従するサイドフロートとが設けられて、
前記作業装置を前記機体に対して昇降操作する昇降機構と、
前記センターフロートに対する前記作業装置の昇降に基づいて、前記作業装置が田面から設定高さに維持されるように、前記昇降機構を作動させる昇降制御部とが備えられ、
前記センターフロートの前部の左右幅が、前記センターフロートの後部の左右幅よりも大きなものに設定され、
前記センターフロートの前記前部の左右幅が、前記サイドフロートの前部の左右幅よりも大きなものに設定され、且つ、前記センターフロートの前記前部の前後幅よりも大きなものに設定されている。

0007

機体の前進に伴って、センターフロートの前部が田面のを受けることになる。この場合、本発明によると、センターフロートの前部の田面への接地面積を大きなものにすることができるのであり、センターフロートの前部が田面に沈み込んだり、田面から浮き上がったりすることなく、センターフロートが田面に適切に接地追従するようになる。
これにより、作業装置を田面から設定高さに維持する昇降制御部が、精度よく作動するようになる。

0008

センターフロートの前部の田面への接地面積を大きなものにするには、センターフロートの全体の前後長を長くすることが考えられる。
しかしながら、センターフロートの全体の前後長を長くすると、センターフロートの前部が機体側に突出する状態となるので、作業装置を機体側に接近させ難くなって、水田作業機の前後長(機体の前端部から作業装置の後端部までの長さ)が長くなり易い。

0009

これに対して本発明によると、センターフロートの前部の田面への接地面積を大きなものにする為に、センターフロートの前部の左右幅を大きなものに設定しているので、センターフロートの前部が機体側に突出する状態とはならない。
これにより、作業装置を機体側に接近させ易くなって、水田作業機の前後長(機体の前端部から作業装置の後端部までの長さ)が、抑え易くなる。

0010

本発明において、
前記センターフロート及び前記サイドフロートと前記機体との間に、田面を整地する整地装置が備えられており、
前記整地装置に、
右方向に沿って配置された駆動軸と、
前記駆動軸に取り付けられて、前記駆動軸と一体で回転駆動されることにより田面を整地する整地体とが設けられていると好適である。

0011

水田作業機では、駆動軸及び整地体を有する整地装置が、センターフロート及びサイドフロートと機体との間に配置されることがある。
本発明によると、センターフロートの前部が機体側に突出する状態とはならないので、
センターフロートの前部の影響を受けることなく、センターフロート及びサイドフロートと機体との間に、整地装置を無理なく配置することができる。

0012

本発明において、
前記センターフロートの前記前部の前端部と、前記サイドフロートの前記前部の前端部とが、左右方向に並ぶように配置され、且つ、前後方向で同じ位置に配置されていると好適である。

0013

本発明によると、センターフロートの前部の前端部の位置と、サイドフロートの前部の前端部の位置とが、揃うことになるので、センターフロートの前部及びサイドフロートの前部の影響を受けることなく、センターフロート及びサイドフロートと機体との間に、整地装置を無理なく配置することができる。

0014

本発明において、
前記サイドフロートの前記前部の左右幅が、前記サイドフロートの後部の左右幅よりも大きなものに設定され、
前記センターフロートの前記前部の後端部と、前記サイドフロートの前記前部の後端部とが、左右方向に並ぶように配置され、且つ、前後方向で同じ位置に配置されていると好適である。

0015

乗用型田植機では、センターフロートの前部の後端部の後側、及び、サイドフロートの前部の後端部の後側に、苗(農用資材に相当)が植え付けられる。乗用型直播機では、センターフロートの前部の後端部の後側、及び、サイドフロートの前部の後端部の後側に、種子(農用資材に相当)が供給される。

0016

本発明によると、センターフロートの前部の後端部の位置と、サイドフロートの前部の後端部の位置とが、揃うことになるので、田面への農用資材の供給を、左右方向で揃えて行うことが容易なものとなる。

0017

本発明において、
前記サイドフロートの前記前部の左右幅が、前記サイドフロートの前記前部の前後幅よりも大きなものに設定されていると好適である。

0018

機体の前進に伴って、サイドフロートの前部が田面の泥を受けることになる。この場合に、本発明によると、サイドフロートの前部の田面への接地面積を大きなものにすることができるのであり、サイドフロートの前部が田面に沈み込んだり、田面から浮き上がったりすることなく、サイドフロートが田面に適切に接地追従するようになる。

0019

本発明において、
前記センターフロート及び前記サイドフロートの少なくとも一方において、
前記センターフロート又は前記サイドフロートを上下に揺動自在に支持する支持部材と、前記センターフロート又は前記サイドフロートとに亘って、前記センターフロート又は前記サイドフロートの下限位置を決める規制部材が接続されていると好適である。

0020

センターフロート及びサイドフロートを、作業装置に上下に揺動自在に支持する場合、センターフロート及びサイドフロートの少なくとも一方において、下限位置を決める規制部材を備えることがある。

0021

本発明によると、規制部材が、センターフロート又はサイドフロートを上下に揺動自在に支持する支持部材と、センターフロート又はサイドフロートとに亘って接続されているので、規制部材をコンパクトに配置することができる。

0022

本発明において、
前記センターフロート又は前記サイドフロートと前記規制部材との接続部分に、補強部材が設けられていると好適である。

0023

本発明によると、センターフロート又はサイドフロートが下限位置に達する状態が繰り返されても、センターフロート又はサイドフロートと規制部材との接続部分の破損を抑えることができる。

0024

本発明において、
前記規制部材が接続されたブラケットが、前記センターフロート又は前記サイドフロートの上面に配置され、
前記補強部材が、前記センターフロート又は前記サイドフロートの下面に配置されて、
前記センターフロート又は前記サイドフロートを貫通して、前記ブラケットと前記補強部材との間に前記センターフロート又は前記サイドフロートを挟み込んで、前記ブラケットを前記センターフロート又は前記サイドフロートに連結する連結部材が備えられていると好適である。

0025

本発明によると、ブラケットと補強部材との間にセンターフロート又はサイドフロートを挟み込むことによって、特にセンターフロート又はサイドフロートの破損を抑えることができる。

図面の簡単な説明

0026

乗用型田植機の左側面図である。
乗用型田植機の後半部分の平面図である。
苗植付装置及び整地装置の左側面図である。
苗植付装置及び整地装置の概略平面図である。
整地装置、センターフロート及びサイドフロートの平面図である。
センターフロート及び昇降制御部の付近の左側面図である。
センターフロート及び昇降制御部の付近の正面図である。
整地装置の昇降構造を示す縦断左側面図である。
サイドフロートの付近の縦断左側面図である。
サイドフロートの付近の平面図である。
制御装置と各部の連係状態を示す概略図である。

実施例

0027

図1図11において、Fは機体Kの「前方向」を示し、Bは機体Kの「後方向」を示し、Uは機体Kの「上方向」を示し、Dは機体Kの「下方向」を示している。Rは機体Kの「右方向」を示し、Lは機体Kの「左方向」を示している。

0028

(乗用型田植機の全体構成)
図1及び図2に示すように、乗用型田植機において、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体Kの後部に、リンク機構3が上下揺動自在に連結されている。

0029

リンク機構3の後部に、6条植型式の苗植付装置5(作業装置に相当)が支持されており、機体Kの後部に苗植付装置5が昇降自在に支持されている。リンク機構3を昇降操作する油圧シリンダ4(昇降機構に相当)が備えられており、油圧シリンダ4により苗植付装置5が機体Kに対して昇降操作される。

0030

図1,2,3,4に示すように、整地装置53が、苗植付装置5(センターフロート9及びサイドフロート11)と機体Kとの間に位置するように、苗植付装置5の右部及び左部に亘って配置されて、昇降自在に苗植付装置5に支持されている。

0031

(苗植付装置の構成)
図1,2,3,4,5に示すように、苗植付装置5は、1個のフィードケース17、3個の植付伝動ケース6、植付伝動ケース6の後部の右側部及び左側部に回転自在に支持された回転ケース7、回転ケース7の両端に備えられた植付アーム8、苗植付装置5の下部に上下に揺動動自在に支持されたセンターフロート9及びサイドフロート11、6個の苗のせ面を備えた苗のせ台10、苗のせ台10の苗のせ面の各々に備えられた縦送り機構25等を備えている。

0032

図3及び図4に示すように、左右方向に配置された支持フレーム18に、フィードケース17及び植付伝動ケース6が連結されており、植付伝動ケース6が支持フレーム18から後側に延出されている。

0033

フィードケース17が、リンク機構3の後部下部の前後方向の軸芯周りに、ローリング自在に支持されている。これにより、苗植付装置5の全体が、ローリング自在に支持されている。

0034

図4に示すように、フィードケース17から横送り軸19が延出され、横送り軸19の端部がブラケット20を介して支持フレーム18に支持されている。横送り軸19の回転に伴って往復横送り駆動される送り部材21が、横送り軸19に外嵌されており、送り部材21が苗のせ台10に接続されている。

0035

図2,3,4に示すように、植付伝動ケース6にガイドレール38が左右方向に支持されて、苗のせ台10の下部がガイドレール38に沿って横移動自在に支持されている。
支持フレーム18の右端部及び左端部に、上下向き縦フレーム26が連結されて上側に延出され、縦フレーム26の上部に亘って横フレーム50が連結されている。苗のせ台10の上部の前面にガイドレール27が連結され、横フレーム50に備えられたローラー51に、ガイドレール27が横移動自在に支持されている。

0036

苗のせ台10の下部がガイドレール38に支持され、苗のせ台10の上部が横フレーム50に支持されて、苗のせ台10が、ガイドレール38及び横フレーム50に沿って左右に往復横送り駆動される。

0037

図2に示すように、苗のせ台10の6個の苗のせ面の各々に、幅広ベルト型式の縦送り機構25が備えられている。
図4に示すように、フィードケース17から縦送り軸36が延出されて、縦送り軸36の端部がブラケット37を介して支持フレーム18に支持されている。後述する入力軸28の動力により縦送り軸36が回転駆動されており、縦送り軸36に一対の駆動アーム36aが連結されている。

0038

6個の縦送り機構25に動力を伝達する入力部(図示せず)が苗のせ台10に備えられて、入力部が縦送り軸36の駆動アーム36aの間に配置されている。苗のせ台10が往復横送り駆動の右端部又は左端部に達すると、入力部が縦送り軸36の一方の駆動アーム36aに達して、縦送り軸36の一方の駆動アーム36aにより入力部が駆動され、6個の縦送り機構25が所定ストロークだけ作動して、苗のせ台10の苗が下側に送られる。

0039

(前輪及び後輪、苗植付装置への伝動構造
図1に示すように、機体Kの前部に、エンジン49が支持されている。エンジン49の動力が、静油圧式無段変速装置(図示せず)からギヤ変速式副変速装置(図示せず)を介して、前輪1及び後輪2に伝達される。

0040

図1及び図4に示すように、静油圧式無段変速装置と副変速装置との間から分岐した動力が、株間変速装置(図示せず)、植付クラッチ44(図11参照)及びPTO軸22を介して、フィードケース17に備えられた入力軸28に伝達される。

0041

図4に示すように、入力軸28の動力が、縦送り軸36に伝達されて、縦送り軸36が回転駆動される。入力軸28の動力が、横送り変速機構29を介して横送り軸19に伝達されて、横送り軸19が回転駆動される。

0042

入力軸28の動力が、伝動チェーン30、植付伝動ケース6に亘って架設された伝動軸23、植付伝動ケース6に備えられた植付伝動軸32に伝達される。植付伝動軸32の動力が、伝動チェーン34及び植付駆動軸35を介して、回転ケース7に伝達される。

0043

図1,2,3に示すように、植付クラッチ44が伝動状態に操作されると、苗のせ台10が往復横送り駆動されるのに伴って、回転ケース7が回転駆動されるのであり、植付アーム8が、苗のせ台10の下部から苗(農用資材に相当)を取り出して、田面Gに植え付ける(供給する)。苗のせ台10が往復横送り駆動の右端部又は左端部に達すると、6個の縦送り機構25により苗のせ台10の苗が下側に送られる。
植付クラッチ44が遮断状態に操作されると、苗のせ台10、回転ケース7及び縦送り機構25が停止する。

0044

施肥装置の構成)
図1,2,3に示すように、機体Kにおいて運転座席31の後側に、肥料貯留するホッパー12、及び、繰り出し部13が備えられている。繰り出し部13の左側に、ブロア14が備えられている。

0045

センターフロート9及びサイドフロート11に2個の作溝器15が連結されて、6個の作溝器15が備えられている。ホース16が、繰り出し部13から苗植付装置5に延出されて、作溝器15に接続されている。

0046

施肥装置において、副変速装置の動力が、施肥クラッチ45(図11参照)を介して繰り出し部13に伝達される。施肥クラッチ45が伝動状態に操作されると、ホッパー12から肥料が所定量ずつ繰り出し部13により繰り出されて、ブロア14の送風により肥料がホース16を通って作溝器15に供給され、作溝器15を介して肥料が田面Gに供給される。施肥クラッチ45が遮断状態に操作されると、繰り出し部13が停止する。

0047

昇降操作レバーによる苗植付装置の昇降構造)
図2及び図11に示すように、運転座席31の右側に昇降操作レバー24が備えられており、昇降操作レバー24は上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作自在である。

0048

油圧シリンダ4に作動油を給排操作する機械操作型式の制御弁33が機体Kに備えられている。昇降操作レバー24と、制御弁33、植付クラッチ44及び施肥クラッチ45とが、機械的に接続されている。

0049

図11に示すように、昇降操作レバー24が上昇位置、中立位置、下降位置及び植付位置に操作されると、制御弁33、植付クラッチ44及び施肥クラッチ45が、以下のように操作される。

0050

昇降操作レバー24が上昇位置に操作されると、植付クラッチ44及び施肥クラッチ45が遮断状態に操作され、制御弁33が上昇位置に操作され、油圧シリンダ4が収縮作動して、苗植付装置5が上昇する。

0051

昇降操作レバー24が中立位置に操作されると、植付クラッチ44及び施肥クラッチ45が遮断状態に操作されて、制御弁33が中立位置に操作され、油圧シリンダ4が停止して、苗植付装置5の昇降が停止する。

0052

昇降操作レバー24が下降位置に操作されると、植付クラッチ44及び施肥クラッチ45が遮断状態に操作され、制御弁33が下降位置に操作され、油圧シリンダ4が伸長作動して、苗植付装置5が下降する。

0053

昇降操作レバー24が下降位置に操作された状態で、センターフロート9が田面Gに接地すると、後述の(苗植付装置の昇降制御)に記載のように、苗植付装置5の昇降制御が作動する状態となる。これにより、植付アーム8による苗の植付深さが設定植付深さに維持されるように、制御弁33及び油圧シリンダ4が作動して、苗植付装置5が自動的に昇降操作される状態となる。

0054

昇降操作レバー24が植付位置に操作されると、前述の下降位置と同様に、苗植付装置5の昇降制御が作動し、且つ、植付クラッチ44及び施肥クラッチ45が伝動状態に操作される。

0055

(センターフロート及びサイドフロートに関する構造)
図6及び図9に示すように、植付伝動ケース6の下部の左右方向の軸芯P4周りに、支持軸41が回転自在に支持されて、支持軸41に連結された支持アーム41a(支持部材に相当)が、後側の斜め下側に延出されている。

0056

図5,6,9に示すように、田面Gに接地追従するセンターフロート9が、苗植付装置5の左右中央に配置されている。センターフロート9の右側及び左側に、田面Gに接地追従するサイドフロート11が配置されている。支持軸41の支持アーム41aの後部の左右方向の軸芯P5周りに、センターフロート9及びサイドフロート11の後部が上下に揺動自在に支持されている。

0057

図5に示すように、センターフロート9は平面視でT字状に形成されており、センターフロート9の前部9aの左右幅W1が、センターフロート9の後部9bの左右幅W2よりも大きなものに設定されている。

0058

サイドフロート11は平面視でT字状に形成されており、サイドフロート11の前部11aの左右幅W3が、サイドフロート11の後部11bの左右幅W4よりも大きなものに設定されている。サイドフロート11の前部11aの左右幅W3が、サイドフロート11の前部11aの前後幅W6よりも大きなものに設定されている。

0059

センターフロート9の前部9aの左右幅W1が、サイドフロート11の前部11aの左右幅W3よりも大きなものに設定され、且つ、センターフロート9の前部9aの前後幅W5よりも大きなものに設定されている。
この場合、センターフロート9の前部9aの左右幅W1は、サイドフロート11の前部11aの左右幅W3の例えば1.5倍程度であり、1.5倍よりも少し大きくてもよく、1.5倍よりも少し小さくてもよい。

0060

センターフロート9の後部9bの左右幅W2と、サイドフロート11の後部11bの左右幅W4とが、略同じに設定されている。
センターフロート9の前部9aの前後幅W5と、サイドフロート11の前部11aの前後幅W6とが、略同じに設定されている。

0061

センターフロート9の前部9aの前端部と、サイドフロート11の前部11aの前端部とが、左右方向に並ぶように配置され、且つ、前後方向で同じ位置に配置されており、左右方向に沿った仮想直線B1に位置している。

0062

センターフロート9の前部9aの後端部と、サイドフロート11の前部11aの後端部とが、左右方向に並ぶように配置され、且つ、前後方向で同じ位置に配置されており、左右方向に沿った仮想直線B2に位置している。

0063

センターフロート9の前部9aとサイドフロート11の前部11aとの間の左右幅W7が、センターフロート9の前部9aの左右幅W1、サイドフロート11の前部11aの左右幅W3、センターフロート9の後部9bの左右幅W2、サイドフロート11の後部11bの左右幅W4よりも小さなものに設定されている。

0064

(センターフロート及びサイドフロートと植付条との関係)
苗植付装置5は6条植型式であるので、機体Kの前進に伴って植付アーム8が田面Gに苗を植え付けていく苗の列として、6個の植付条L1〜L6(供給条)が存在する。隣接する植付条L1〜L6の左右方向の間隔が、条間隔W8となる。

0065

センターフロート9の前部9aとサイドフロート11の前部11aとの間の左右幅W7が、条間隔W8よりも小さなものに設定されている。
この場合に、センターフロート9の前部9aとサイドフロート11の前部11aとの間の左右幅W7は、例えば条間隔W8の40〜50%程度であり、30〜40%程度でもよく、50〜60%程度でもよい。

0066

センターフロート9の前部9aと右のサイドフロート11の前部11aとの間(左右幅W7)が、植付条L4,L5の左右中央から、サイドフロート11側の植付条L6側に少し偏移している。

0067

センターフロート9の前部9aと左のサイドフロート11の前部11aとの間(左右幅W7)が、植付条L2,L3の左右中央から、サイドフロート11側の植付条L2側に少し偏移している。

0068

(サイドフロートの下限位置を決める構成)
図9及び図10に示すように、サイドフロート11を支持する支持軸41の支持アーム41aに亘って、規制軸39が取り付けられている。細長平板状の規制部材46が備えられて、規制部材46の長手方向に沿って長孔46aが開口されており、規制部材46の長孔46aに規制軸39が挿入されている。

0069

サイドフロート11の前部11aの上面に、ブラケット47が配置されている。ブラケット47は、アングル形状に構成されており、ブラケット47の上部47aに、規制部材46の下部がピン48を介して揺動自在に接続されている。

0070

ブラケット47の下部47bが、サイドフロート11の上面に配置され、平板状の補強部材60が、サイドフロート11の下面に配置されている。
ボルト75(連結部材に相当)が、サイドフロート11、ブラケット47の下部47b及び補強部材60を貫通するように配置されて、ブラケット47の下部47bと補強部材60との間に、サイドフロート11が挟み込まれて締め付けられており、ボルト75により、ブラケット47がサイドフロート11に連結されている(センターフロート9又はサイドフロート11と規制部材46との接続部分に、補強部材60が設けられた状態に相当)。

0071

この場合、補強部材60において、ブラケット47の上部47a側の端部60aが、反対側の端部60bよりも、平面視でボルト75から左右方向に離れた位置に配置されるように、補強部材60が構成されている。

0072

以上の構成により、サイドフロート11が軸芯P5周りに下側に揺動すると、規制部材46がサイドフロート11と一緒に下側に移動していく。規制部材46の長孔46aの上端部が規制軸39に達して、規制部材46の長孔46aの上端部に規制軸39が当たることによって、サイドフロート11の下側への揺動が止められるのであり、サイドフロート11が下限位置に達した状態となる。

0073

(植付深さレバーに関する構造)
図6及び図11に示すように、人為的に操作可能な植付深さレバー42が、支持軸41に連結されて前側の斜め上側に延出されている。レバーガイド43が支持フレーム18に連結されており、植付深さレバー42がレバーガイド43に挿入されている。

0074

植付深さレバー42により支持軸41の支持アーム41aを回動操作して、軸芯P5の位置(センターフロート9及びサイドフロート11の苗植付装置5に対する支持位置)を上下に変更して、設定高さA1を変更することができる。

0075

植付深さレバー42をレバーガイド43に係合させることによって、軸芯P5の位置(センターフロート9及びサイドフロート11の苗植付装置5に対する支持位置)を固定して、設定高さA1を設定することができる(後述する(植付深さレバーによる設定高さ(設定植付深さ)の変更)を参照)。

0076

図6及び図7に示すように、支持フレーム18におけるセンターフロート9の上側の部分に、支持ブラケット77が連結されている。支持ブラケット77の前部の左右方向の軸芯P6周りに、支持リンク78が揺動自在に支持され、支持リンク78の下部と植付深さレバー42とに亘って、連係ロッド82が接続されている。

0077

支持ブラケット77の上側の部分に、支持リンク79が揺動自在に支持されて、支持リンク78,79の上部に、支持部材80が揺動自在に接続されている。
支持リンク78,79により平行リンクが形成されており、植付深さレバー42の操作に連動して連係ロッド82によって、支持部材80が前側の斜め下側及び後側の斜め上側に平行移動するのであり、植付深さレバー42をレバーガイド43に係合させることにより、支持部材80の位置が決まる。

0078

(昇降制御部に関する構成)
図6,7,11に示すように、苗植付装置5に対するセンターフロート9の上下動を機械的に取り出して制御弁33に伝達する昇降制御部88が、制御弁33とセンターフロート9とに亘って接続されている。

0079

昇降制御部88は、支持ブラケット77、支持リンク78,79、支持部材80、連係ロッド82を備えており、以下の説明のように、感知ロッド84、感知アーム85、感知ワイヤ86等を備えている。

0080

センターフロート9の前部9aの前端部の右側部分に、感知ロッド84が接続されている。支持部材80の左右方向の軸芯P7周りに、感知アーム85が上下に揺動自在に支持されている。感知アーム85の前後中間部に軸芯P7が位置しており、感知ロッド84の上部と感知アーム85の後部とが接続されている。

0081

支持部材80の前部にワイヤ受け部80aが連結されており、感知ワイヤ86のアウター86bが、支持部材80のワイヤ受け部80aに接続されている。感知ワイヤ86のインナー86aに接続部材87が接続され、接続部材87の長孔87aに、感知アーム85の前部のピン85aが挿入されて、感知アーム85の前部と感知ワイヤ86のインナー86aとが接続されている。感知ワイヤ86が機体Kに延出されて、感知ワイヤ86のインナー86aが制御弁33に接続されている。

0082

以上の構造によって、センターフロート9に対する苗植付装置5の昇降(苗植付装置5に対するセンターフロート9の昇降)により、感知アーム85が上下に揺動し、感知ワイヤ86のインナー86aが引き操作及び戻し操作されて、制御弁33が操作される。

0083

センターフロート9に対して苗植付装置5が上昇すると(苗植付装置5に対してセンターフロート9が下降すると)、感知ロッド84が下降して、感知アーム85の前部が上昇するように、感知アーム85が揺動する。

0084

感知アーム85の前部に、下限位置ピン85bが横向きに連結されている。苗植付装置5に対してセンターフロート9が下降した場合、感知アーム85の下限位置ピン85bが支持部材80のワイヤ受け部80aの下部に当たることにより、感知アーム85の揺動が止められて、苗植付装置5に対するセンターフロート9の下限位置が決まる。

0085

これにより、苗植付装置5が田面Gから上側に離れる位置に上昇した場合、感知アーム85の下限位置ピン85bが支持部材80のワイヤ受け部80aの下部に当たる下限位置で、センターフロート9が止められて、これ以上に下降しない状態となる。

0086

(苗植付装置の昇降制御)
センターフロート9に対する苗植付装置5の昇降に基づいて、苗植付装置5が設定高さA1に維持されるように(植付アーム8による苗の植付深さが設定植付深さに維持されるように)、昇降制御部88により制御弁33が操作されて、油圧シリンダ4が伸縮作動する状態について説明する。

0087

図6及び図11に示す状態は、植付深さレバー42により設定高さA1を設定し、軸芯P5(センターフロート9及びサイドフロート11)の位置を設定した状態である。支持部材80(軸芯P7)が田面Gから中立高さA0に位置して、制御弁33が中立位置に操作され、苗植付装置5の昇降が停止し、苗植付装置5が田面Gから設定高さA1に維持された状態である。

0088

植付アーム8は苗植付装置5に対して一定の軌跡で回転駆動されるので、苗植付装置5が田面Gから設定高さA1に維持されると、植付アーム8による苗の植付深さは、設定高さA1に対応する設定植付深さとなる。

0089

図6及び図11に示す状態において、苗植付装置5が設定高さA1から下降すると(苗植付装置5が田面Gに接近すると)、支持部材80(軸芯P7)も一緒に設定高さA1から下降するのであり、植付アーム8による苗の植付深さが設定植付深さよりも深くなり、苗植付装置5に対してセンターフロート9が上昇する状態となる。

0090

これにより、センターフロート9の上昇が、感知ロッド84及び感知アーム85を介して感知ワイヤ86に伝達され、感知ワイヤ86のインナー86aが苗植付装置5側に引き操作されて、制御弁33が上昇位置に操作され、油圧シリンダ4が収縮作動して、苗植付装置5及び支持部材80(軸芯P7)が上昇する。

0091

苗植付装置5の上昇に伴って、苗植付装置5に対してセンターフロート9が下降する状態となり、感知ワイヤ86のインナー86aが制御弁33側に戻し操作される。支持部材80(軸芯P7)が中立高さA0に達すると、制御弁33が中立位置に操作され、油圧シリンダ4が停止して、苗植付装置5の上昇が設定高さA1で停止するのであり、植付アーム8による苗の植付深さが設定植付深さに戻る。

0092

この場合、制御弁33を上昇位置から下降位置に付勢する下降付勢バネ(図示せず)が備えられているので、前述のように苗植付装置5に対してセンターフロート9が下降する際に、感知ワイヤ86のインナー86aが制御弁33側に引き操作される状態となり、感知ワイヤ86のインナー86aが制御弁33側に無理なく戻し操作される。

0093

図6及び図11に示す状態において、苗植付装置5が設定高さA1から上昇すると(苗植付装置5が田面Gから離間すると)、支持部材80(軸芯P7)も一緒に設定高さA1から上昇するのであり、植付アーム8による苗の植付深さが設定植付深さよりも浅くなって、苗植付装置5に対してセンターフロート9が下降する状態となる。

0094

これにより、センターフロート9の下降が感知ロッド84及び感知アーム85を介して感知ワイヤ86に伝達され、感知ワイヤ86のインナー86aが制御弁33側に戻し操作されて、前述の下降付勢バネにより制御弁33が下降位置に操作され、油圧シリンダ4が伸長作動して、苗植付装置5及び支持部材80(軸芯P7)が下降する。

0095

苗植付装置5の下降に伴って、苗植付装置5に対してセンターフロート9が上昇する状態となり、感知ワイヤ86のインナー86aが苗植付装置5側に引き操作される。
支持部材80(軸芯P7)が中立高さA0に達すると、制御弁33が中立位置に操作され、油圧シリンダ4が停止し、苗植付装置5の設定高さA1で下降が停止するのであり、植付アーム8による苗の植付深さが設定植付深さに戻る。

0096

例えば田面Gの凹部にセンターフロート9が入り込んで、センターフロート9が急速に下降する状態になったとする。
この場合、感知アーム85の前部が急速に上昇する状態となるのであるが、感知アーム85のピン85aが接続部材87の長孔87aに沿って上側に移動するだけで、感知アーム85により感知ワイヤ86のインナー86aが制御弁33側に急速に戻し操作される状態は生じない。

0097

この後、前述の下降付勢バネによって制御弁33が少し遅れて下降位置に操作される状態となるのであり、苗植付装置5及び支持部材80(軸芯P7)が急速に下降するような状態は生じない。

0098

(植付深さレバーによる設定高さ(設定植付深さ)の変更)
前述の(苗植付装置の昇降制御)に記載のように、植付アーム8による苗の植付深さが設定植付深さに維持される状態において、植付深さレバー42による設定高さA1(設定植付深さ)の変更について説明する。

0099

図6及び図11に示す状態において植付深さレバー42を深側(下側)に操作すると、植付深さレバー42により軸芯P5(センターフロート9及びサイドフロート11)の位置が上昇して苗植付装置5に接近する状態となり、設定高さA1が低くなる。

0100

植付深さレバー42の深側(下側)への操作に伴って、連係ロッド82により支持リンク78,79が上側に操作され、支持部材80(軸芯P7)が中立高さA0に維持されるのであり、支持部材80(軸芯P7)に対して苗植付装置5の位置が下側に設定される。

0101

前述の状態で、前述の(苗植付装置の昇降制御)に記載のように、支持部材80(軸芯P7)が中立高さA0に維持されるように、苗植付装置5が自動的に昇降操作されると、苗植付装置5が低い設定高さA1に維持されて、植付アーム8による苗の植付深さ(設定植付深さ)が深いものとなる。

0102

図6及び図11に示す状態において植付深さレバー42を浅側(上側)に操作すると、付深さレバー42により軸芯P5(センターフロート9及びサイドフロート11)の位置が下降して苗植付装置5から離間する状態となり、設定高さA1が高くなる。

0103

植付深さレバー42の浅側(上側)への操作に伴って、連係ロッド82により支持リンク78,79が下側に操作され、支持部材80(軸芯P7)が中立高さA0に維持されるのであり、支持部材80(軸芯P7)に対して苗植付装置5の位置が上側に設定される。

0104

前述の状態で、前述の(苗植付装置の昇降制御)に記載のように、支持部材80(軸芯P7)が中立高さA0に維持されるように、苗植付装置5が自動的に昇降操作されると、苗植付装置5が高い設定高さA1維持されて、植付アーム8による苗の植付深さ(設定植付深さ)が浅いものとなる。

0105

(整地装置の全体構造
図1及び図2に示すように、整地装置53が、機体Kと苗植付装置5(センターフロート9及びサイドフロート11)との間に位置するように、苗植付装置5の右部及び左部に亘って配置され、苗植付装置5に昇降自在に支持されている。

0106

図3及び図4に示すように、整地装置53の左部に、整地伝動ケース81が備えられている。苗植付装置5の左端の植付伝動ケース6において、植付伝動軸32の部分よりも外側に、支持ケース66が連結されている。整地伝動ケース81の後部が、苗植付装置5の左右方向の軸芯P2周りに、上下に揺動自在に支持ケース66に支持されて、整地伝動ケース81が前側に延出されている。

0107

整地装置53の右部に整地支持アーム83が備えられている。支持フレーム18の右端部に、ブラケット68が連結されている。整地支持アーム83の後部が、苗植付装置5の左右方向の軸芯P2周りに、上下に揺動自在にブラケット68に支持されて、整地支持アーム83が前側に延出されている。

0108

整地伝動ケース81の前部及び整地支持アーム83の前部に亘って、断面正方形状の駆動軸61(図8参照)が支持されている。合成樹脂により一体的に構成された小幅小径の整地体62と、合成樹脂により一体的に構成された小幅で大径の整地体63とが備えられて、整地体62,63が駆動軸61に一体で回転するように取り付けられている。駆動軸61に取り付けられたボス部材57及びスペーサ64により、整地体62,63の位置が決められている。

0109

図3,4,8に示すように、整地伝動ケース81と整地支持アーム83とに亘って、支持フレーム67が連結されている。金属製の泥除けカバー65が、整地体62,63の後側に位置するように支持フレーム67に連結されている。整地体62,63が回転駆動されて田面Gが整地される際、整地体62,63により田面Gの泥が後側に跳ね飛ばされても、泥除けカバー65により泥が止められる。

0110

以上のように、整地装置53は、整地伝動ケース81、整地支持アーム83、駆動軸61、整地体62,63、泥除けカバー65、支持フレーム67等を備えている。整地伝動ケース81及び整地支持アーム83が軸芯P2周りに上下に揺動することによって、整地装置53が苗植付装置5に昇降操作される。

0111

図4に示すように、苗植付装置5に伝達された動力が、左端の植付伝動ケース6の植付伝動軸32から、支持ケース66の内部の伝動軸69及びトルクリミッター70、整地伝動ケース81の内部の伝動チェーン71を介して、駆動軸61に伝達される。
これにより、駆動軸61及び整地体62,63が、図2及び図8に示すように、軸芯P1周りに反時計方向に回転駆動される。

0112

(センターフロート及びサイドフロートと整地装置と関係)
図1及び図5に示すように、センターフロート9及びサイドフロート11と機体Kとの間に、整地装置53が備えられている。

0113

具体的には、整地装置53において、整地体62、ボス部材57及びスペーサ64が、センターフロート9の前部9aの前側に配置され、センターフロート9の前部9aの前端部の前側近傍に左右方向に沿って配置されている。

0114

整地体63が、サイドフロート11の前部11aの前側、センターフロート9の前部9aとサイドフロート11の前部11aとの間の部分の前側に配置されており、サイドフロート11の前部11aの前端部の前側近傍に沿って左右方向に配置されている。

0115

整地装置53において、整地体62が整地体63よりも小径に構成されている。これにより、整地体62とセンターフロート9の前部9aとの間の前後方向での間隔が、整地体63とサイドフロート11の前部11aとの間の前後方向での間隔よりも大きなものとなっている。

0116

(整地装置の昇降構造)
図3及び図8に示すように、リンク機構3の左隣に位置するように、支持フレーム52が支持フレーム18に連結されており、支持フレーム52の左右方向の軸芯P3周りに、扇型昇降ギヤ54が上下に揺動自在に支持されている。

0117

ピニオンギヤ55aを備えたギヤ機構55、及びギヤ機構55を駆動する電動モータ56が支持フレーム52に連結されて、ギヤ機構55のピニオンギヤ55aが昇降ギヤ54に咬合している。

0118

駆動軸61の中央部の左側において、ボス部材57(図4参照)がベアリング(図示せず)により相対回転自在に駆動軸61に外嵌されており、ボス部材57から上側に延出されたアーム部57aが、昇降ギヤ54に接続されている。

0119

右及び左の縦フレーム26の上部に、取付部材58が連結されている。整地支持アーム83と右の取付部材58とに亘ってバネ59が接続され、整地伝動ケース81と左の取付部材58とに亘ってバネ59が接続されており、バネ59の付勢力により整地装置53が上昇側に付勢されている。

0120

電動モータ56によりギヤ機構55のピニオンギヤ55aを正逆に回転駆動して、昇降ギヤ54を軸芯P3周りに上下に揺動操作することによって、整地装置53を苗植付装置5に対して昇降操作する。整地装置53を上昇操作する際に、バネ59が補助となる。

0121

図11に示すように、田面Gに接地して整地を行う作業位置A3、及び、田面Gから上昇して整地を行わない退避位置A4の範囲において、電動モータ56により整地装置53を昇降操作することができる。

0122

(整地装置の制御系の構成)
図11に示すように、苗植付装置5に、操作ボックス72が取り付けられている。操作ボックス72に、整地設定操作部89及び設定深さ設定部90が備えられており、整地設定操作部89及び設定深さ設定部90の操作信号が、制御装置40に入力されている。整地設定操作部89は、人為的に押し操作される押しボタン型式であり、設定深さ設定部90は、人為的に回転操作されるダイヤルスイッチ型式である。

0123

植付深さレバー42に接続されることによって、センターフロート9の苗植付装置5に対する支持位置を検出する設定高さセンサー73が備えられている。
前述の(植付深さレバーによる設定高さ(設定植付深さ)の変更)に記載のように、植付深さレバー42により設定高さA1(設定植付深さ)が設定されていると、センターフロート9の苗植付装置5に対する支持位置、言い換えると設定高さA1(設定植付深さ)が、設定高さセンサー73により検出されており、設定高さセンサー73の検出値が制御装置40に入力されている。

0124

昇降ギヤ54に接続されることにより、整地装置53の苗植付装置5に対する支持位置を検出する整地位置センサー74が備えられており、整地位置センサー74の検出値が制御装置40に入力されている。

0125

(整地装置の昇降制御)
図11に示すように、整地設定操作部89及び設定深さ設定部90の操作信号、設定高さセンサー73及び整地位置センサー74の検出値に基づいて、制御装置40により以下の説明のように、電動モータ56が作動操作されて、整地装置53が昇降操作される。

0126

整地設定操作部89を押し操作することにより、退避位置A4の整地装置53を作業位置A3に下降させることができる。整地設定操作部89を押し操作することにより、作業位置A3の整地装置53を退避位置A4に上昇させることができる。

0127

整地装置53が作業位置A3に位置している状態において、整地装置53の整地体62,63が田面Gに少し入り込で回転することにより、田面Gの整地が行われる。
設定高さセンサー73により設定高さA1が検出され、整地位置センサー74により整地装置53の苗植付装置5に対する支持位置が検出されることによって、整地装置53の田面Gに対する高さが検出されるのであり、整地装置53の整地体62,63が田面Gに入り込む整地深さA2が検出される。

0128

設定深さ設定部90を操作することにより、設定整地深さを設定及び変更することができる。前述のように、整地装置53の整地深さA2が検出されることにより、整地装置53の整地深さA2が設定整地深さとなるように、整地装置53が昇降操作される。

0129

整地装置53は苗植付装置5(支持フレーム18)に支持されているので、前述の(植付深さレバーによる設定高さ(設定植付深さ)の変更)に記載のように、植付深さレバー42によって設定高さA1が変更されると(植付アーム8による植付深さが変更されると)、整地装置53の整地深さA2が変化する。

0130

植付深さレバー42により設定高さA1を低くすると(植付アーム8による植付深さを深くすると)、設定高さA1を低くした分だけ、整地装置53が苗植付装置5に対して上昇操作される。これにより、整地装置53の整地深さA2が設定整地深さに維持される。

0131

植付深さレバー42により設定高さA1を高くすると(植付アーム8による植付深さを浅くすると)、設定高さA1を高くした分だけ、整地装置53が苗植付装置5に対して下降操作される。これにより、整地装置53の整地深さA2が設定整地深さに維持される。

0132

(発明の実施の別形態
苗植付装置5を、6条植型式ではなく、4条植型式や、8条植型式、10条植型式に構成してもよい。8条植型式及び10条植型式であると、センターフロート9に対して、右側に2個のサイドフロート11が配置され、左側に2個のサイドフロート11が配置される。

0133

図9及び図10に示す規制部材46に関する構造が、センターフロート9に備えられるように構成してもよい。

0134

昇降制御部88を、感知ワイヤ86等により機械的な構造とするのではなく、センターフロート9の軸芯P5周りでの揺動位置が、ポテンショメータ型式の高さセンサー(図示せず)により電気的に検出され、高さセンサーの検出値に基づいて、電磁操作型式の制御弁33が電気的に操作されるように構成してもよい。

0135

整地装置53が備えられなくてもよい。整地装置53が備えられない場合、整地装置53を昇降操作する装置(電動モータ56や昇降ギヤ54等)や、整地位置センサー74等が不要になる。
整地装置53が備えられない場合、整地装置53の分だけ、苗植付装置5を機体K側に接近させることができるのであり、乗用型田植機の前後長(機体Kの前端部から苗植付装置5の後端部までの長さ)を抑えることができる。

0136

本発明は、乗用型田植機ばかりではなく、田面Gに種子(農用資材に相当)を供給する播種装置(図示せず)(作業装置に相当)を機体Kの後部に支持した乗用型播種機にも適用できるのであり、田面Gに肥料や薬剤(農用資材に相当)を供給する供給装置(図示せず)(作業装置に相当)を機体Kの後部に支持した水田作業機にも適用できる。

0137

4油圧シリンダ(昇降機構)
5苗植付装置(作業装置)
9センターフロート
9a センターフロートの前部
9b センターフロートの後部
11サイドフロート
11a サイドフロートの前部
11b サイドフロートの後部
41a支持アーム(支持部材)
46規制部材
47ブラケット
53整地装置
60補強部材
61駆動軸
62,63整地体
75ボルト(連結部材)
88昇降制御部
A1 設定高さ
G田面
K機体
W1 センターフロートの前部の左右幅
W2 センターフロートの後部の左右幅
W3 サイドフロートの前部の左右幅
W4 サイドフロートの後部の左右幅
W5 センターフロートの前部の前後幅
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