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技術 プレスフィット端子接続装置

出願人 株式会社アドヴィックス
発明者 瀬川晶太
出願日 2018年3月22日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2018-054503
公開日 2019年10月3日 (1年2ヶ月経過) 公開番号 2019-169279
状態 未査定
技術分野 嵌合装置及び印刷回路との接合
主要キーワード 押圧力方向 両弾性片 スルーホール間隔 本プレス 各中心軸 両配線パターン 各弾性片 仮想配線
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

プレスフィット端子接続装置において端子圧入される際の配線基板への影響を軽減する。

解決手段

プレスフィット端子接続装置10は、第1のスルーホールH11と、第1のスルーホールH11に隣接する第2のスルーホールH12と、第1のスルーホールH11に隣接する第3のスルーホールH21と、が設けられている配線基板を備える。第1〜3のスルーホールH11,H12,H21には第1〜3のプレスフィット端子がそれぞれ圧入されている。そして、各プレスフィット端子は、第1のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿う第1の直線L1と第2のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿う第2の直線L2とが交わる点が一点以下となり、第1の直線L1と第3のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿う第3の直線L3とが交わる点が一点以下となるように配置されている。

概要

背景

プレスフィット端子接続装置は、スルーホールが設けられている配線基板と、スルーホールに圧入されることによって配線基板に保持されるプレスフィット端子と、を備えている。

スルーホールに圧入されるプレスフィット端子として、配線基板を押圧する一対の弾性片を有したものが知られている。プレスフィット端子を圧入するに際しては、プレスフィット端子がスルーホールに挿入されるときに両弾性片が互いに接近する方向に変位する。このため、スルーホールの周壁には、両弾性片の復元力押圧力として付与される。すなわち、プレスフィット端子がスルーホールに挿入されるときには、プレスフィット端子からの押圧力が付与されることによって配線基板に対して負荷が生じる。特に複数のスルーホールが規定の配列方向に沿って配置されており、規定の配列方向で互いに隣接する両スルーホールへのプレスフィット端子の圧入にかかり当該両プレスフィット端子から配線基板に付与される押圧力の方向が規定の配列方向と一致している場合には、配線基板における両スルーホールの間の部位に大きな負荷が生じることがある。このように配線基板の特定の部位に大きな負荷が生じると、配線基板が変形する虞があった。

そこで、特許文献1に記載のプレスフィット端子接続装置では、複数のスルーホールが並ぶ方向である配列方向と、各スルーホールに圧入されるプレスフィット端子から配線基板に付与される押圧力の方向と、を異ならせるようにしている。これによって、配線基板の特定の部位に大きな負荷が発生することを抑制できるようになっている。

概要

プレスフィット端子接続装置において端子が圧入される際の配線基板への影響を軽減する。プレスフィット端子接続装置10は、第1のスルーホールH11と、第1のスルーホールH11に隣接する第2のスルーホールH12と、第1のスルーホールH11に隣接する第3のスルーホールH21と、が設けられている配線基板を備える。第1〜3のスルーホールH11,H12,H21には第1〜3のプレスフィット端子がそれぞれ圧入されている。そして、各プレスフィット端子は、第1のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿う第1の直線L1と第2のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿う第2の直線L2とが交わる点が一点以下となり、第1の直線L1と第3のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿う第3の直線L3とが交わる点が一点以下となるように配置されている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

複数のスルーホールが設けられている配線基板と、前記スルーホールに挿入される複数のプレスフィット端子と、を備え、前記各プレスフィット端子には前記スルーホールに圧入されたときに互いに接近する方向に弾性変形する複数の弾性片が設けられており、前記スルーホールに圧入されている前記プレスフィット端子の前記弾性片の復元力によって当該プレスフィット端子が前記配線基板に保持されるプレスフィット端子接続装置であって、前記スルーホールとして、第1のスルーホールと、該第1のスルーホールに対して第1の配列方向において隣接する第2のスルーホールと、前記第1のスルーホールに対して前記第1の配列方向と直交する第2の配列方向において隣接する第3のスルーホールと、が前記配線基板に設けられており、前記各プレスフィット端子のうち、第1のプレスフィット端子が前記第1のスルーホールに圧入され、第2のプレスフィット端子が前記第2のスルーホールに圧入され、第3のプレスフィット端子が前記第3のスルーホールに圧入されるようになっており、前記スルーホールに圧入されている前記プレスフィット端子の前記弾性片によって前記配線基板が押圧される方向を押圧力方向として、前記第1のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿うとともに、前記第1のスルーホールの中心軸を通過する仮想直線を第1の直線として、前記第2のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿うとともに、前記第2のスルーホールの中心軸を通過する仮想直線を第2の直線として、前記第3のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿うとともに、前記第3のスルーホールの中心軸を通過する仮想直線を第3の直線としたとき、前記第1の直線と前記第2の直線とが交わる点が一点以下となり、且つ前記第1の直線と前記第3の直線とが交わる点が一点以下となるように、前記各プレスフィット端子が配置されているプレスフィット端子接続装置。

請求項2

前記第2の直線と前記第3の直線とが交わる点が一点以下となるように、前記各プレスフィット端子が配置されている請求項1に記載のプレスフィット端子接続装置。

請求項3

前記第1の直線と前記第2の直線とが交差し、且つ前記第1の直線と前記第3の直線とが交差するように、前記各プレスフィット端子が配置されている請求項1又は2に記載のプレスフィット端子接続装置。

請求項4

前記第1の直線と前記第2の直線とが直交し、且つ前記第1の直線と前記第3の直線とが直交するように、前記各プレスフィット端子が配置されている請求項3に記載のプレスフィット端子接続装置。

請求項5

前記第1の配列方向に沿った直線及び前記第2の配列方向に沿った直線の両者と前記第1の直線が交差するように、前記第1のプレスフィット端子が配置されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のプレスフィット端子接続装置。

請求項6

前記第1の配列方向に沿った直線及び前記第2の配列方向に沿った直線の両者と前記第2の直線が交差するように、前記第2のプレスフィット端子が配置されている請求項5に記載のプレスフィット端子接続装置。

請求項7

前記第1の配列方向に沿った直線及び前記第2の配列方向に沿った直線の両者と前記第1の直線が交差するとともに、前記第1の直線と前記第2の直線とが交差し、且つ前記第1の直線と前記第3の直線とが平行となるように、前記各プレスフィット端子が配置されている請求項1又は2に記載のプレスフィット端子接続装置。

請求項8

前記第1のスルーホールと前記第2のスルーホールとの間において前記第2の配列方向に延伸する仮想直線を対称線としたとき、前記対称線を中心として、前記第1のプレスフィット端子からの押圧力方向と前記第2のプレスフィット端子からの押圧力方向とが線対称であるように、前記第1のプレスフィット端子と前記第2のプレスフィット端子とが配置されている請求項7に記載のプレスフィット端子接続装置。

技術分野

背景技術

0002

プレスフィット端子接続装置は、スルーホールが設けられている配線基板と、スルーホールに圧入されることによって配線基板に保持されるプレスフィット端子と、を備えている。

0003

スルーホールに圧入されるプレスフィット端子として、配線基板を押圧する一対の弾性片を有したものが知られている。プレスフィット端子を圧入するに際しては、プレスフィット端子がスルーホールに挿入されるときに両弾性片が互いに接近する方向に変位する。このため、スルーホールの周壁には、両弾性片の復元力押圧力として付与される。すなわち、プレスフィット端子がスルーホールに挿入されるときには、プレスフィット端子からの押圧力が付与されることによって配線基板に対して負荷が生じる。特に複数のスルーホールが規定の配列方向に沿って配置されており、規定の配列方向で互いに隣接する両スルーホールへのプレスフィット端子の圧入にかかり当該両プレスフィット端子から配線基板に付与される押圧力の方向が規定の配列方向と一致している場合には、配線基板における両スルーホールの間の部位に大きな負荷が生じることがある。このように配線基板の特定の部位に大きな負荷が生じると、配線基板が変形する虞があった。

0004

そこで、特許文献1に記載のプレスフィット端子接続装置では、複数のスルーホールが並ぶ方向である配列方向と、各スルーホールに圧入されるプレスフィット端子から配線基板に付与される押圧力の方向と、を異ならせるようにしている。これによって、配線基板の特定の部位に大きな負荷が発生することを抑制できるようになっている。

先行技術

0005

特開2004‐134302号公報

発明が解決しようとする課題

0006

例えば図10に示すように、配線基板112には、第1の配列方向DRに並ぶ複数のスルーホール113からなるスルーホールの行が、第1の配列方向DRと直交する第2の配列方向DCに複数配置されていることがある。なお、図10における破線矢印の方向は、スルーホール113に圧入されるプレスフィット端子120から配線基板112に付与される押圧力の方向を表している。図10に示すような配線基板112を特許文献1に記載のプレスフィット端子接続装置に適用した場合には、配線基板112のうち第2の配列方向DCで互いに隣接する両スルーホール113にプレスフィット端子120をそれぞれ圧入すると、配線基板112のうち当該隣接する両スルーホール113の間の部位に大きな負荷が生じる虞がある。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するためのプレスフィット端子接続装置は、複数のスルーホールが設けられている配線基板と、前記スルーホールに挿入される複数のプレスフィット端子と、を備え、前記各プレスフィット端子には前記スルーホールに圧入されたときに互いに接近する方向に弾性変形する複数の弾性片が設けられており、前記スルーホールに圧入されている前記プレスフィット端子の前記弾性片の復元力によって当該プレスフィット端子が前記配線基板に保持されるプレスフィット端子接続装置であって、前記スルーホールとして、第1のスルーホールと、該第1のスルーホールに対して第1の配列方向において隣接する第2のスルーホールと、前記第1のスルーホールに対して前記第1の配列方向と直交する第2の配列方向において隣接する第3のスルーホールと、が前記配線基板に設けられており、前記各プレスフィット端子のうち、第1のプレスフィット端子が前記第1のスルーホールに圧入され、第2のプレスフィット端子が前記第2のスルーホールに圧入され、第3のプレスフィット端子が前記第3のスルーホールに圧入されるようになっており、前記スルーホールに圧入されている前記プレスフィット端子の前記弾性片によって前記配線基板が押圧される方向を押圧力方向として、前記第1のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿うとともに、前記第1のスルーホールの中心軸を通過する仮想直線を第1の直線として、前記第2のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿うとともに、前記第2のスルーホールの中心軸を通過する仮想直線を第2の直線として、前記第3のプレスフィット端子からの押圧力方向に沿うとともに、前記第3のスルーホールの中心軸を通過する仮想直線を第3の直線としたとき、前記第1の直線と前記第2の直線とが交わる点が一点以下となり、且つ前記第1の直線と前記第3の直線とが交わる点が一点以下となるように、前記各プレスフィット端子が配置されていることをその要旨とする。

0008

上記構成では、第1のプレスフィット端子からの押圧力方向と第2のプレスフィット端子からの押圧力方向とが互いに対向していない。このため、配線基板における第1のスルーホールと第2のスルーホールとの間の部位では、両スルーホールにプレスフィット端子をそれぞれ圧入することに起因する負荷が大きくなりにくい。また同様に、第1のプレスフィット端子からの押圧力方向と第3のプレスフィット端子からの押圧力方向とが互いに対向していない。このため、配線基板における第1のスルーホールと第3のスルーホールとの間の部位では、両スルーホールにプレスフィット端子をそれぞれ圧入することに起因する負荷が大きくなりにくい。すなわち、各スルーホールにプレスフィット端子が挿入されることに伴って配線基板の特定の箇所に大きな負荷が生じることを抑制できる。

0009

なお、配線基板のうち、互いに隣接する両スルーホールの間の部位で、両スルーホールにプレスフィット端子をそれぞれ圧入することに起因する負荷が大きくなりやすい場合ほど、当該負荷に起因した配線基板の変形を抑制するためには互いに隣接する両スルーホールの間隔を広くすることが好ましい。この点、上記構成によれば、配線基板のうち、互いに隣接する両スルーホールの間の部位では上記の負荷が大きくなりにくいため、互いに隣接する両スルーホールの間隔を広くすることなく配線基板の変形を抑制することができる。

0010

上記プレスフィット端子接続装置としては、前記第2の直線と前記第3の直線とが交わる点が一点以下となるように、前記各プレスフィット端子が配置されていてもよい。
上記構成によれば、第2のプレスフィット端子からの押圧力方向と第3のプレスフィット端子からの押圧力方向とが互いに対向しない。このため、配線基板における第2のスルーホールと第3のスルーホールとの間の部位においても、両スルーホールにプレスフィット端子をそれぞれ圧入することに起因する負荷が大きくなりにくい。

0011

上記プレスフィット端子接続装置の一例として、前記第1の直線と前記第2の直線とが交差し、且つ前記第1の直線と前記第3の直線とが交差するように、前記各プレスフィット端子が配置されている構成を採用することもできる。

0012

上記プレスフィット端子接続装置としては、例えば、第1の直線と第2の直線とが直交し、第1の直線と第3の直線とが直交するように各プレスフィット端子を配置するようにしてもよい。この場合、第1の配列方向で互いに隣接する第1のスルーホールと第2のスルーホールとの間隔と、第2の配列方向で互いに隣接する第1のスルーホールと第3のスルーホールとの間隔とを同一とすることが可能となる。

0013

上記プレスフィット端子接続装置の一例では、前記第1の配列方向に沿った直線及び前記第2の配列方向に沿った直線の両者と前記第1の直線が交差するように、前記第1のプレスフィット端子が配置されている。

0014

仮に第1の直線が第1の配列方向に沿った直線又は第2の配列方向に沿った直線と平行である場合、第1のスルーホールに圧入された第1のプレスフィット端子からの押圧力を考慮し、第1のスルーホールと、第1のスルーホールと隣接する他のスルーホールとの間隔を広めに設定することが望まれる。

0015

この点、上記構成によれば、第1のプレスフィット端子からの押圧力方向が、第1の配列方向及び第2の配列方向と異なる。すなわち、第1のプレスフィット端子は、その押圧力方向が第1のスルーホールに隣接するスルーホールを指向しないように第1のスルーホールに圧入されている。このため、第1の直線が第1の配列方向に沿った直線又は第2の配列方向に沿った直線と平行である場合と比較し、第1のスルーホールと隣接する他のスルーホールとの間隔を広めに設定しなくてもよくなる。

0016

上記プレスフィット端子接続装置の一例では、前記第1の配列方向に沿った直線及び前記第2の配列方向に沿った直線の両者と前記第2の直線が交差するように、前記第2のプレスフィット端子が配置されている。

0017

上記構成によれば、第2のプレスフィット端子からの押圧力方向が、第1の配列方向及び第2の配列方向と異なる。すなわち、第2のプレスフィット端子は、その押圧力方向が第2のスルーホールに隣接するスルーホールを指向しないように第2のスルーホールに圧入されている。このため、第2の直線が第1の配列方向に沿った直線又は第2の配列方向に沿った直線と平行である場合と比較し、第2のスルーホールと隣接する他のスルーホールとの間隔を広めに設定しなくてもよくなる。

0018

ところで、例えばCAN通信では2本の配線ペアとして用いることがある。また、プレスフィット端子が用いられる場合において配線基板のスルーホールの周縁配線パターンを接続する際には、スルーホールの周縁のうち、プレスフィット端子の弾性片による押圧力が直接作用しない部分に配線パターンを接続することが一般的に行われている。

0019

上記構成では、互いに隣接する第1のスルーホールと第2のスルーホールとに関して、スルーホールの配列方向である第1の配列方向及び第2の配列方向の両者とプレスフィット端子からの押圧力方向とが異なっている。このため、互いに隣接する両スルーホールの間隔を狭くすることができる。これによって、第1のスルーホールの周縁に接続される配線パターンと第2のスルーホールの周縁に接続される配線パターンとを並走させる場合、両配線パターンにおいて、第1及び第2のスルーホールの周縁に接続される側の端から両配線パターンの並走が開始される部位までの長さを短くすることが可能となる。

0020

さらに、スルーホールの配列方向とプレスフィット端子からの押圧力方向とが異なっていることによって、第1のスルーホールの周縁から配線パターンを引き出す場合に、第2のスルーホールの周縁までの距離が最も短い位置から配線パターンを引き出すことが可能となる。第2のスルーホールから引き出す配線パターンについても同様である。

0021

上記プレスフィット端子接続装置としては、前記第1の配列方向に沿った直線及び前記第2の配列方向に沿った直線の両者と前記第1の直線が交差するとともに、前記第1の直線と前記第2の直線とが交差し、且つ前記第1の直線と前記第3の直線とが平行となるように、前記各プレスフィット端子が配置されている構成を採用してもよい。

0022

さらに上記プレスフィット端子接続装置としては、前記第1のスルーホールと前記第2のスルーホールとの間において前記第2の配列方向に延伸する仮想直線を対称線としたとき、前記対称線を中心として、前記第1のプレスフィット端子からの押圧力方向と前記第2のプレスフィット端子からの押圧力方向とが線対称であるように、前記第1のプレスフィット端子と前記第2のプレスフィット端子とが配置されている構成を採用することもできる。

図面の簡単な説明

0023

プレスフィット端子接続装置の第1の実施形態を示す斜視図。
同実施形態にかかるプレスフィット端子接続装置において、スルーホールにプレスフィット端子が圧入された状態を示す断面図。
同実施形態にかかるプレスフィット端子接続装置において、スルーホール内における各弾性片位置関係を示す断面図。
同実施形態にかかるプレスフィット端子接続装置において、複数のスルーホールの配置態様を示す模式図。
プレスフィット端子接続装置の変更例を示す模式図。
プレスフィット端子接続装置の他の変更例を示す模式図。
プレスフィット端子接続装置の第2の実施形態を示す模式図。
同実施形態にかかるプレスフィット端子接続装置の配線パターンを示す模式図。
比較例としてのプレスフィット端子接続装置の配線パターンを示す模式図。
従来のプレスフィット端子接続装置を示す模式図。

実施例

0024

(第1の実施形態)
以下、プレスフィット端子接続装置の第1の実施形態であるプレスフィット端子接続装置10について、図1図4を参照して説明する。

0025

図1には、複数のプレスフィット端子20を備えるコネクタ30と、コネクタ30が実装される配線基板11とを示している。コネクタ30に設けられているプレスフィット端子20と配線基板11とによってプレスフィット端子接続装置10が構成されている。プレスフィット端子接続装置10では、コネクタ30から突出している複数のプレスフィット端子20が、配線基板11に設けられたスルーホール13にそれぞれ圧入されている。

0026

図2には、プレスフィット端子20がスルーホール13に圧入されている状態の配線基板11の断面を示している。
図2に示すように、配線基板11は、平板状の基板本体12と、基板本体12の一方の面と他方の面とを貫通する貫通孔に挿入されている筒状の導電部材14とを備えている。導電部材14の内周面によって、基板本体12を挟んだ両側の空間を連通させるスルーホール13が区画されている。

0027

図1及び図2に示すように、プレスフィット端子20は、コネクタ30から立設されている端子である。プレスフィット端子20は、コネクタ30に接続されている基端側の接続部21と先端側の挿入部25を有している。

0028

図2に示すように、プレスフィット端子20は、接続部21と挿入部25との間に位置する保持部22を有している。保持部22には、プレスフィット端子20の中心軸を挟んだ両側に位置する一対の弾性片24が設けられており、これら両弾性片24の間にはプレスフィット端子20の延伸方向と直交する方向に延びる孔23が設けられている。保持部22では、こうした孔23によって、両弾性片24が互いに接近する方向への弾性変形が許容される。なお、両弾性片24は、挿入部25及び接続部21よりもプレスフィット端子20の径方向外側に突出している。

0029

プレスフィット端子20は、両弾性片24がスルーホール13の周壁を押圧することによって、配線基板11に保持される。詳述すると、プレスフィット端子20がスルーホール13に挿入されるときには、まず挿入部25がスルーホール13に挿入される。そして、保持部22のうち弾性片24の挿入部25側の部分が導電部材14、すなわちスルーホール13の周壁に当接する。プレスフィット端子20の挿入が継続されると、両弾性片24が互いに接近する方向に変形しながら保持部22がスルーホール13に圧入される。すると、変形した保持部22の両弾性片24の復元力によって、両弾性片24が配線基板11を押圧する。その結果、プレスフィット端子20が配線基板11に保持される。

0030

図3には、スルーホール13に圧入されているプレスフィット端子20の断面を示している。図3に示すように、プレスフィット端子20の両弾性片24がスルーホール13の内部から配線基板11を押圧している。図3には、スルーホール13に圧入されているプレスフィット端子20の両弾性片24によって配線基板11が押圧される方向を、押圧力方向DF1、押圧力方向DF2として実線の矢印で表示している。本プレスフィット端子20にあっては、押圧力方向DF1の反対方向が押圧力方向DF2となる。なお、図3では、押圧力方向DF1及び押圧力方向DF2に沿った仮想直線であり、スルーホール13の中心軸HCを通過する仮想直線L0を破線で表示している。

0031

以下では、弾性片24による押圧力方向DF1,DF2に沿うとともにスルーホール13の中心軸HCを通過する仮想直線L0について、「プレスフィット端子の押圧力に係る仮想直線」ということもある。

0032

プレスフィット端子接続装置10の配線基板11には、以下に示すように複数のスルーホール13がそれぞれ設けられている。図4に示すように、配線基板11に設けられている複数のスルーホール13は、第1のスルーホールとしてのスルーホールH11を含んでいる。

0033

配線基板11には、スルーホールH11から第1の配列方向DRに沿って、「m」個(「m」は「2」以上の正の整数。)のスルーホールH12,H13,……H1mが設けられている。各スルーホールH11〜H1mは、等間隔を置いて整列している。なお、第1の配列方向DRは、配線基板11の表面に沿う方向である。

0034

配線基板11には、スルーホールH11から第2の配列方向DCに沿って、「n」個(「n」は「2」以上の正の整数。)のスルーホールH21,……Hn1が設けられている。各スルーホールH21〜Hn1は、等間隔を置いて整列している。なお、第2の配列方向DCは、配線基板11の表面に沿う方向のうち、第1の配列方向DRに直交する方向である。

0035

すなわち、配線基板11には、「m×n」個のスルーホールが設けられている。
図4においては、スルーホールH11から第1の配列方向DRに配列されている各スルーホールH12,H13,……H1mのうちスルーホールH12が、スルーホールH11に対して第1の配列方向DRにおいて隣接する第2のスルーホールに相当する。また、スルーホールH11から第2の配列方向DCに配列されている各スルーホールH21,……Hn1のうちスルーホールH21が、スルーホールH11に対して第2の配列方向DCにおいて隣接する第3のスルーホールに相当する。

0036

また、図4では、図3において例示した仮想直線L0と同様に、各スルーホール13に圧入されているプレスフィット端子20の弾性片24によって配線基板11が押圧される押圧力方向に沿った仮想直線が実線でそれぞれ表示されている。

0037

スルーホールH11に圧入されるプレスフィット端子20が第1のプレスフィット端子に相当する。このように第1のプレスフィット端子に相当するプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線を第1の直線L1としたとき、このプレスフィット端子20は、第1の直線L1が第1の配列方向DRに沿った直線と平行になるように配置されている。

0038

スルーホールH12に圧入されるプレスフィット端子20が第2のプレスフィット端子に相当する。このように第2のプレスフィット端子に相当するプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線を第2の直線L2としたとき、このプレスフィット端子20は、第2の直線L2が第2の配列方向DCに沿った直線と平行になるように配置されている。

0039

スルーホールH21に圧入されるプレスフィット端子20が第3のプレスフィット端子に相当する。このように第3のプレスフィット端子に相当するプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線を第3の直線L3としたとき、このプレスフィット端子20は、第3の直線L3が第2の配列方向DCに沿った直線と平行になるように配置されている。

0040

第1の直線L1と第2の直線L2とは、一点で交差する。そして、第1の直線L1と第2の直線L2とが交差する角度は、90度である。第1の直線L1と第3の直線L3とは、一点で交差する。そして、第1の直線L1と第3の直線L3とが交差する角度は、90度である。したがって、プレスフィット端子接続装置10では、第1の直線L1と第2の直線L2とが直交するように、第1のプレスフィット端子に相当するプレスフィット端子20と第2のプレスフィット端子に相当するプレスフィット端子20とが設けられている。さらに、プレスフィット端子接続装置10では、第1の直線L1と第3の直線L3とが直交するように、第1のプレスフィット端子に相当するプレスフィット端子20と第3のプレスフィット端子に相当するプレスフィット端子20とが設けられている。第2の直線L2は、第3の直線L3に対して平行であり第3の直線L3とは交差していない。

0041

なお、第1の配列方向DRにおいてスルーホールH12に隣接するスルーホールH13にもプレスフィット端子20が圧入される。このとき、スルーホールH13に圧入されるプレスフィット端子20は、当該プレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線L4が第1の配列方向DRに沿った直線と平行になるように配置されている。つまり、仮想直線L4は、第2の直線L2と一点で交差する。また、第1の配列方向DRにおいてスルーホールH21に隣接するスルーホールH22にもプレスフィット端子20が圧入される。このとき、スルーホールH22に圧入されるプレスフィット端子20は、当該プレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線L5が第1の配列方向DRに沿った直線と平行になるように配置されている。つまり、仮想直線L5は、第3の直線L3と一点で交差する。すなわち、第1の配列方向DRにおいて互いに隣接する両スルーホールのうち、一方のスルーホールに圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線が、他方のスルーホールに圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と交差するようになっている。

0042

また、スルーホールH22は第2の配列方向DCにおいてスルーホールH12に隣接しており、スルーホールH22に圧入されるプレスフィット端子20は仮想直線L5が第1の配列方向DRに沿った直線と平行になるように配置されている。つまり、仮想直線L5は、第2の直線L2と一点で交差する。また、第2の配列方向DCにおいてスルーホールH13に隣接するスルーホールH23にもプレスフィット端子20が圧入される。このとき、スルーホールH23に圧入されるプレスフィット端子20は、当該プレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線L6が第2の配列方向DCに沿った直線と平行になるように配置されている。つまり、仮想直線L6は、仮想直線L4と一点で交差する。すなわち、第2の配列方向DCにおいて互いに隣接する両スルーホールのうち、一方のスルーホールに圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線が、他方のスルーホールに圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と交差するようになっている。

0043

本実施形態の作用及び効果について説明する。
プレスフィット端子接続装置10では、第1の配列方向DRにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが直交する。例えば図4に示したようにスルーホールH11に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線である第1の直線L1と、スルーホールH12に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線である第2の直線L2とが直交する。すなわち、第1の配列方向DRにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20からの押圧力方向と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20からの押圧力方向とが互いに対向していない。これによって、配線基板11のうち、第1の配列方向DRにおいて互いに隣接する両スルーホール13の間の部位では、両スルーホール13にプレスフィット端子20をそれぞれ圧入することに起因する負荷が大きくなりにくい。

0044

また、第2の配列方向DCにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが直交する。例えば図4に示したようにスルーホールH11に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線である第1の直線L1と、スルーホールH21に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線である第3の直線L3とが直交する。すなわち、第2の配列方向DCにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20からの押圧力方向と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20からの押圧力方向とが互いに対向していない。これによって、配線基板11のうち、第1の配列方向DRにおいて互いに隣接する両スルーホール13の間の部位では、両スルーホール13にプレスフィット端子20をそれぞれ圧入することに起因する負荷が大きくなりにくい。

0045

さらに、第2のスルーホールに相当するスルーホールH12に圧入されるプレスフィット端子20、及び、第3のスルーホールに相当するスルーホールH21に圧入されるプレスフィット端子20は、第2の直線L2と第3の直線L3が平行となるようにそれぞれ配置されている。そのため、これら両プレスフィット端子20からの押圧力方向は互いに対向していない。これによって、配線基板11のうち、スルーホールH12とスルーホールH21との間の部位では、両スルーホールにプレスフィット端子20をそれぞれ圧入することに起因する負荷が大きくなりにくい。

0046

すなわち、各スルーホール13にプレスフィット端子20が挿入されることに伴って配線基板11の特定の箇所に大きな負荷が生じることを抑制できる。
なお、配線基板11のうち、互いに隣接する両スルーホール13の間の部位で、両スルーホール13にプレスフィット端子20をそれぞれ圧入することに起因する負荷が大きくなりやすい場合ほど、当該負荷に起因した配線基板11の変形を抑制するために、互いに隣接する両スルーホール13の間隔が広くされることがある。この点、プレスフィット端子接続装置10によれば、配線基板11のうち、互いに隣接する両スルーホール13の間の部位では、上記の負荷が大きくなりにくいため、互いに隣接する両スルーホール13の間隔を広くすることなく配線基板11の変形を抑制することができる。

0047

上述したように、第1の配列方向DRにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが直交する。同様に、第2の配列方向DCにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが直交する。このため、プレスフィット端子接続装置10では、第1の配列方向DRで互いに隣接する両スルーホール13の間隔と、第2の配列方向DCで互いに隣接する両スルーホール13の間隔とを同一とすることが可能となる。すなわち、プレスフィット端子20の押圧力による配線基板11への影響を軽減しつつ、複数のスルーホール13を等間隔に整列させることができる。また、このように第1の配列方向DRで互いに隣接する両スルーホール13の間隔と、第2の配列方向DCで互いに隣接する両スルーホール13の間隔とを同一とすることによって、これら各スルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20を備えるコネクタ30の第1の配列方向DRへの大型化、又は、コネクタ30の第2の配列方向DCへの大型化の抑制が可能となる。

0048

本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記第1の実施形態では、第1の配列方向DRにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが直交するように各プレスフィット端子20を配置している。第1の配列方向DRにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが一点で交わるのであれば、これら両仮想直線が直交しないように、両プレスフィット端子20を配置してもよい。

0049

また、上記第1の実施形態では、第2の配列方向DCにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが直交するように各プレスフィット端子20を配置している。第2の配列方向DCにおいて互いに隣接する両スルーホール13のうち、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが一点で交わるのであれば、これら両仮想直線が直交しないように、両プレスフィット端子20を配置してもよい。

0050

図5には、各仮想直線が直交していない例を示している。図5では、第1のプレスフィット端子の押圧力に係る仮想直線を第1の直線L11として、第2のプレスフィット端子の押圧力に係る仮想直線を第2の直線L12として、第3のプレスフィット端子の押圧力に係る仮想直線を第3の直線L13として表示している。第1の直線L11と第2の直線L12とは交差するがその角度が直交ではない。また、第1の直線L11と第3の直線L13とは交差するがその角度が直交ではない。

0051

また、図5に示す例では、第2の直線L12と第3の直線L13とを平行にしている。第1の直線L11と第2の直線L12とが交差し、第1の直線L11と第3の直線L13とが交差するのであれば、第2の直線L12と第3の直線L13とが交差するように各プレスフィット端子20を配置することもできる。

0052

・互いに隣接する両スルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線が第1の配列方向DRに沿った直線及び第2の配列方向DCに沿った直線の両者と交差するように、両プレスフィット端子20を配置するようにしてもよい。このような場合の例が図6に図示されている。図6では、第1のプレスフィット端子の押圧力に係る仮想直線を第1の直線L21として、第2のプレスフィット端子の押圧力に係る仮想直線を第2の直線L22として、第3のプレスフィット端子の押圧力に係る仮想直線を第3の直線L23として表示している。

0053

図6に示す例では、第1の直線L21、第2の直線L22及び第3の直線L23のいずれもが、第1の配列方向DRに沿った直線及び第2の配列方向DCに沿った直線の両者と交差するように、各プレスフィット端子が配置されている。

0054

また、図6に示す例では、第2の直線L22が第1の直線L21と直交するように第1のプレスフィット端子と第2のプレスフィット端子とが配置されている。この場合、第2のプレスフィット端子からの押圧力方向が、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCと異なる。すなわち、第2のプレスフィット端子は、その押圧力方向が第2のスルーホールであるスルーホールH12に隣接するスルーホールH11を指向しないようにスルーホールH12に圧入されている。このため、第2の直線L22が第1の配列方向DRに沿った直線又は第2の配列方向DCに沿った直線と仮に平行である場合と比較して、スルーホールH12と隣接する他のスルーホールとの間隔を広めに設定することなく、配線基板11の変形を抑制できる。また、隣接するスルーホールの間隔を狭くすることができるため、当該間隔が広い場合と比較して、各スルーホール13に接続する配線パターン同士を並走させやすくなる。

0055

なお図6では、第2の直線L22が第1の直線L21と直交するように第1のプレスフィット端子と第2のプレスフィット端子とが設けられている構成を例示しているが、第1の直線L21と第2の直線L22とが交差する角度は直交に限られるものではない。第2のプレスフィット端子は、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの両者と交差する第1の直線L21に対して第2の直線L22が交差するように設けられていればよい。

0056

また、図6に示す例では、第3の直線L23が第1の直線L21と直交するように第1のプレスフィット端子と第3のプレスフィット端子とが配置されている。この場合、第3のプレスフィット端子からの押圧力方向が、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCと異なる。すなわち、第3のプレスフィット端子は、その押圧力方向が第3のスルーホールであるスルーホールH21に隣接するスルーホールH11を指向しないようにスルーホールH21に圧入されている。このため、第3の直線L23が第1の配列方向DRに沿った直線又は第2の配列方向DCに沿った直線と平行である場合と比較すると、スルーホールH21と隣接する他のスルーホールとの間隔を広めに設定しなくても、配線基板11の変形を抑制できる。また、隣接する両スルーホールの間隔を狭くすることができるため、当該間隔が広い場合と比較して、各スルーホール13に接続する配線パターン同士を並走させやすくなる。

0057

なお図6では、第3の直線L23が第1の直線L21と直交するように第1のプレスフィット端子と第3のプレスフィット端子とが設けられている構成を例示しているが、第1の直線L21と第3の直線L23とが交差する角度は直交に限られるものではない。第3のプレスフィット端子は、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの両者と交差する第1の直線L21に対して第3の直線L23が交差するように設けられていればよい。

0058

また、第1の直線L21が第1の配列方向DRに沿った直線及び第2の配列方向DCに沿った直線の両者と交差するように第1のプレスフィット端子が配置されている場合、第2の直線L22が第1の配列方向DRに沿った直線又は第2の配列方向DCに沿った直線と平行となるように第2のプレスフィット端子が配置されていてもよい。こうした構成を採用して、第1の直線L21と第2の直線L22とが交差するように各プレスフィット端子20を配置することもできる。

0059

同様に、第1の直線L21が第1の配列方向DRに沿った直線及び第2の配列方向DCに沿った直線の両者と交差するように第1のプレスフィット端子が配置されている場合、第3の直線L23が第1の配列方向DRに沿った直線又は第2の配列方向DCに沿った直線と平行となるように第3のプレスフィット端子が配置されていてもよい。こうした構成を採用して、第1の直線L21と第3の直線L23とが交差するように各プレスフィット端子20を配置することもできる。

0060

(第2の実施形態)
図7及び図8を用いて、第2の実施形態としてのプレスフィット端子接続装置110について説明する。

0061

第2の実施形態のプレスフィット端子接続装置110では、図7に示すように、第1のスルーホールとしてのスルーホールH11に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る第1の直線L31と、第3のスルーホールとしてのスルーホールH21に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る第3の直線L33と、が平行である。第2の実施形態は、この点で第1の実施形態と異なる。第1の実施形態と共通の構成については、適宜説明を省略する。

0062

第1の直線L31と第3の直線L33とが平行であることは、第1の直線L31と第3の直線L33とが交差しないことを意味する。すなわち、第1の直線L31と第3の直線L33とが交差する点は0点である。なお、第1の直線L31及び第3の直線L33は、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの両者に対してそれぞれ傾斜しており、第1の配列方向DRに沿った直線及び第2の配列方向DCに沿った直線の両者に対してそれぞれ交差している。プレスフィット端子接続装置110では、スルーホールH11に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る第1の直線L31と、スルーホールH21に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る第3の直線L33とが交差するように、各プレスフィット端子20が配置されている。

0063

また、図7には、スルーホールH11と第2のスルーホールとしてのスルーホールH12との間において第2の配列方向DCに延伸する仮想直線を対称線LSとして表示している。プレスフィット端子接続装置110では、対称線LSを中心として、スルーホールH11に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る第1の直線L31とスルーホールH12に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る第2の直線L32とが線対称であるように、各プレスフィット端子20が配置されている。

0064

図8には、スルーホールH11とスルーホールH12の周縁に接続する配線パターンを例示している。基板本体12には、スルーホールH11に接続する配線パターン15Aが形成されている。配線パターン15Aは、スルーホールH11に隣接するスルーホールH12側に延伸し、図8における下側に屈曲するように形成されている。具体的には、配線パターン15Aは、スルーホールH11の周縁から第1の配列方向DRに延伸し、その後、90度屈曲するように形成されている。基板本体12には、スルーホールH12に接続する配線パターン15Bが形成されている。配線パターン15Bは、スルーホールH12に隣接するスルーホールH11側に延伸し、図8における下側に屈曲するように形成されている。具体的には、配線パターン15Bは、スルーホールH12の周縁から第1の配列方向DRに延伸し、その後、90度屈曲するように形成されている。したがって、配線パターン15Aと配線パターン15Bは、スルーホールH11とスルーホールH12との間隔であるスルーホール間隔HS1の範囲において向かい合うように延伸している。なお、図8では、配線パターン15Aと配線パターン15Bとが並走している部分のことを「領域A1」と表示している。

0065

基板本体12の表面上において配線パターン15A、15Bの周囲には絶縁部16が設けられている。なお、配線パターン15A、15Bの端は、スルーホールH11,H12を構成する導電部材14に接続されているが、図8では導電部材14の表示を省略している。

0066

本実施形態の作用及び効果について説明する。
第2の実施形態のプレスフィット端子接続装置110によれば、上記第1の実施形態と同様に、各スルーホール13にプレスフィット端子20が圧入されることに伴って配線基板11の特定の箇所に大きな負荷が生じることを抑制できる。

0067

ところで、例えばCAN通信では2本の配線をペアとして用いることがある。また、プレスフィット端子20が用いられる場合において配線基板11のスルーホール13の周縁に配線パターンを接続する際には、スルーホール13の周縁のうち、プレスフィット端子20の弾性片24による押圧力が直接作用しない部分に配線パターンを接続することが一般的に行われている。

0068

図9には、比較例としてのプレスフィット端子接続装置を示している。この比較例では、第1の直線を第1の直線L41として、第2の直線を第2の直線L42として表示している。第1の直線L41と第2の直線L42とは同一直線上にあり、スルーホールH11に圧入されるプレスフィット端子20からの押圧力方向とスルーホールH12に圧入されるプレスフィット端子20からの押圧力方向とが互いに対向している。このため、スルーホール間隔HS2は、図8に示したプレスフィット端子接続装置110におけるスルーホール間隔HS1よりも大きい。また、押圧力方向が互いに対向しているため、これらスルーホールH11,H12に配線パターンを接続しようとした場合、スルーホールH11の周縁のうち、最もスルーホールH12に近い部分に配線パターンを接続することが困難である。同様に、スルーホールH12の周縁のうち、最もスルーホールH11に近い部分に配線パターンを接続することが困難である。このため、スルーホールH11,H12に接続される配線パターン115A,115Bは、図9に実線で示すような形をとる。すなわち、スルーホールH11に接続される配線パターン115Aは、スルーホールH11の周縁から第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの双方と交差する方向に延伸するとともに、スルーホールH12に接続される配線パターン115Bは、スルーホールH12の周縁から第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの双方と交差する方向に延伸する。そして、両配線パターン115A,115Bの間隔がある程度小さくなると、両配線パターン115A,115Bが第2の配列方向DCに沿って並走するように各配線パターン115A,115Bが屈曲する。

0069

なお、図9には、図8に示したような形の配線パターンを仮に形成した場合の仮想配線パターン116A,116Bを破線で示している。仮想配線パターン116AはスルーホールH11に接続され、仮想配線パターン116BはスルーホールH12に接続されている。

0070

また、図9では、配線パターン115Aと配線パターン115Bが並走している部分のことを「領域A2」と表示している。そして、図8及び図9からも明らかなように、比較例において両配線パターン115A,115Bが並走する領域A2は、プレスフィット端子接続装置110において両配線パターン15A,15Bが並走する領域A1よりもスルーホールH11,H12の周縁からの距離が離れている。

0071

図7に示したように、プレスフィット端子接続装置110では、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの両者とスルーホールH11に圧入されるプレスフィット端子20からの押圧力方向とがそれぞれ異なっている。また、スルーホールH12に圧入されるプレスフィット端子20からの押圧力方向もまた、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの両者と異なっている。したがって、第1の配列方向DRと押圧力方向とが等しい場合と比較して、第1の配列方向DRにおいて互いに隣接するスルーホールH11とスルーホールH12の間隔を狭くすることができる。これによって、図8に示したように、スルーホールH11の周縁に接続される配線パターン15AとスルーホールH12の周縁に接続される配線パターン15Bとを並走させる場合、両配線パターン15A,15Bにおいて、各スルーホールH11,H12の周縁に接続される側の端から両配線パターン15A,15Bの並走が開始される部位までの長さを短くすることが可能となる。図9に示した比較例において仮に仮想配線パターン116A、116Bを形成したとしても、スルーホール間隔HS2がスルーホール間隔HS1よりも大きいため、仮想配線パターン116A、116Bの並走が開始される部位までの長さが図7及び図8に示したプレスフィット端子接続装置110よりも長くなる。すなわち、プレスフィット端子接続装置110の方が、各スルーホールH11,H12の周縁から各スルーホールH11,H12の周縁に接続される両配線パターン15A,15Bが並走を開始するまでの長さを短くすることができる。

0072

さらに、プレスフィット端子接続装置110では、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの両者と、スルーホールH11,H12に圧入される各プレスフィット端子20からの押圧力方向とが異なっていることによって、スルーホールH11の周縁のうち、スルーホールH12に最も近い部分に配線パターン15Aを接続することが可能となる。スルーホールH12に接続する配線パターン15Bについても同様である。すなわちプレスフィット端子接続装置110では、互いに隣接するスルーホールの配列方向である第1の配列方向DRに沿って、各スルーホールH11,H12の周縁から配線パターン15A,15Bを延伸することができる。

0073

以上のように、プレスフィット端子接続装置110によれば、図9に示した比較例に比して、互いに隣接するスルーホールに接続される配線パターンが並走を開始するまでの距離を短くすることができる。

0074

本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記第2の実施形態では、第1の直線L31と第3の直線L33とが平行となるように各プレスフィット端子20を配置した。第1の直線L31が、第1の配列方向DR及び第2の配列方向DCの両者に対してそれぞれ傾斜しているのであれば、第1の直線L31と第2の直線L32とが平行となるように各プレスフィット端子20を配置することもできる。

0075

その他、上記各実施形態に共通して変更可能な要素としては次のようなものがある。
・上記各実施形態では、第1のスルーホールに圧入される第1のプレスフィット端子からの押圧力方向と、第2のスルーホールに圧入される第2のプレスフィット端子からの押圧力方向とが対向していない。さらに、第1のスルーホールに圧入される第1のプレスフィット端子からの押圧力方向と、第3のスルーホールに圧入される第3のプレスフィット端子からの押圧力方向とが対向していない。さらにまた、第2のスルーホールに圧入される第2のプレスフィット端子からの押圧力方向と、第3のスルーホールに圧入される第3のプレスフィット端子からの押圧力方向とが対向していない。すなわち隣接するスルーホール13間で、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線とが交差する点が一点以下となるように各プレスフィット端子20を設けている。

0076

ここで、互いに隣接するスルーホール13における各中心軸HCを通過する直線上に、一方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線と、他方のスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線の両者が位置する場合、両仮想直線が交差する点が無限に存在すると云える。

0077

配線基板11の特定の箇所に大きな負荷が集中することを軽減するという効果を奏するためには、第2のスルーホールと第3のスルーホールとについても、第2の直線と第3の直線とが交差する点が一点以下となるように第2のプレスフィット端子と第3のプレスフィット端子を配置することが好ましい。しかし、第1のスルーホールに対して第1の配列方向DRにおいて隣接する第2のスルーホールと、第1のスルーホールに対して第2の配列方向DCにおいて隣接する第3のスルーホールと、の間に関しては、第1の配列方向DR又は第2の配列方向DCにおいて互いに隣接するスルーホール13間よりも、スルーホール13間の間隔を大きく確保しやすい。このため、第2のスルーホールと第3のスルーホールとに関しては、第2のスルーホールの中心軸HCと第3のスルーホールの中心軸HCとを通過する直線上に、第2の直線及び第3の直線の両者が位置するように、各プレスフィット端子20が配置されていてもよい。

0078

・上記各実施形態では、プレスフィット端子20として、保持部22に一対の弾性片24が設けられている所謂ニードルアイ型のプレスフィット端子を採用しているが、プレスフィット端子20の保持部22の形状はこれに限らない。例えば、プレスフィット端子の周方向に沿って三個以上の弾性片が設けられており、各弾性片がスルーホール13の周壁を押圧することで配線基板11に保持されるプレスフィット端子を採用することもできる。この場合、各弾性片による押圧力に係る直線について、隣接するスルーホール間で交差する点が一点以下となるようにプレスフィット端子を設けることで、上記各実施形態と同様の効果を奏することができる。

0079

・上記各実施形態では、配線基板11上において第1の配列方向DR又は第2の配列方向DCに沿って並ぶ各スルーホール13について、隣接するスルーホール13間の間隔を等間隔としている。隣接するスルーホール13の間隔は等間隔に限らず、各スルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力に係る仮想直線が指向する方向を考慮して設定することができる。上記各実施形態のように、互いに隣接するスルーホール13に圧入されるプレスフィット端子20の押圧力が対向しないように各プレスフィット端子20を設けることによって、隣接するスルーホール13間の間隔をそれぞれ小さく設定することができる。

0080

・上記各実施形態では、配線基板11において、第1のスルーホールの中心軸HCから第1の配列方向DRに沿って延ばした直線上に、第1の配列方向DRに沿って並ぶ複数のスルーホールの各中心軸HCが位置するように、各スルーホールを設けている。第1の配列方向DRに沿って並ぶスルーホールの中心軸HCの位置は、スルーホール13の直径よりも小さい範囲であれば、第1のスルーホールの中心軸HCから第1の配列方向DRに沿って延ばした直線に対して第2の配列方向DCにずらしてもよい。

0081

また、上記各実施形態では、配線基板11において、第1のスルーホールの中心軸HCから第2の配列方向DCに沿って延ばした直線上に、第2の配列方向DCに沿って並ぶ複数のスルーホールの各中心軸HCが位置するように、各スルーホールを設けている。第2の配列方向DCに沿って並ぶスルーホールの中心軸HCの位置は、スルーホール13の直径よりも小さい範囲であれば、第1のスルーホールの中心軸HCから第2の配列方向DCに沿って延ばした直線に対して第1の配列方向DRにずらしてもよい。

0082

10…プレスフィット端子接続装置、11…配線基板、12…基板本体、13…スルーホール、14…導電部材、15A…配線パターン、15B…配線パターン、16…絶縁部、20…プレスフィット端子、21…接続部、22…保持部、23…孔、24…弾性片、25…挿入部、30…コネクタ。

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