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技術 採血業務支援システム

出願人 国立大学法人東京大学小林クリエイト株式会社
発明者 秋永理恵水流聡子ルシュ僚子荒川雄二稲葉則和
出願日 2018年3月23日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2018-056889
公開日 2019年10月3日 (1年2ヶ月経過) 公開番号 2019-168974
状態 未査定
技術分野 医療・福祉事務
主要キーワード 技量向上 統計解析処理 因子情報 表示片 提示態様 所定グループ 技量レベル 準備情報
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年10月3日)のものです。
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図面 (7)

課題

採血作業における刺し直しの発生を可及的に低減し得る採血業務支援システムを提供する。

解決手段

刺し直しが発生した場合に、該刺し直しの発生要因を示す刺直要因情報が、採血作業者により入力される刺直情報入力手段と、該刺直要因情報に基づいて、刺し直しの発生を抑制可能な刺直対策情報を選択する対策選択手段と、所定契機で、該対策選択手段により選択した刺直対策情報を提示する対策提示手段とを備えた構成である。かかる構成によれば、提示された刺直対策情報に従って、採血することにより、刺し直しの発生を抑制できる。さらに、提示された刺直対策情報に基づいて講習研修を実施することにより、採血作業者の技量向上に大きく寄与できる。

概要

背景

病院採血室等における採血業務を効率化するために、多くの病院で採血業務支援システムが導入されている(例えば、特許文献1)。こうした従来の採血業務支援システムでは、受付時に入力された被採血者(採血される患者等)の付加情報や、該被採血者の過去の採血時に登録された採血コメント採血指示書印字して採血作業者に示すことで、採血作業者が各被採血者の採血を行う際の参考にできる。

概要

採血作業における刺し直しの発生を可及的に低減し得る採血業務支援システムを提供する。刺し直しが発生した場合に、該刺し直しの発生要因を示す刺直要因情報が、採血作業者により入力される刺直情報入力手段と、該刺直要因情報に基づいて、刺し直しの発生を抑制可能な刺直対策情報を選択する対策選択手段と、所定契機で、該対策選択手段により選択した刺直対策情報を提示する対策提示手段とを備えた構成である。かかる構成によれば、提示された刺直対策情報に従って、採血することにより、刺し直しの発生を抑制できる。さらに、提示された刺直対策情報に基づいて講習研修を実施することにより、採血作業者の技量向上に大きく寄与できる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

採血台毎に夫々設置され、各採血台で作業する採血作業者が、実施した採血に係る情報を入力可能な採血台端末と、各採血台端末と通信可能に設けられ、各採血台端末で入力された前記情報を管理する採血管理装置とを備えてなるものであって、前記採血台端末は、被採血者に対する穿刺で刺し直しが発生した場合に、当該刺し直しを生じた要因を示す刺直要因情報が、採血作業者により入力される刺直情報入力手段を備え、前記採血管理装置は、各採血台端末の刺直情報入力手段で入力された刺直要因情報を蓄積記憶する情報記憶手段と、前記刺し直しの発生を抑制可能な対策を示す刺直対策情報を複数備え、前記情報記憶手段に記憶された刺直要因情報に基づいて、一又は複数の刺直対策情報を選択する対策選択手段と、所定の提示条件成立契機として、前記対策選択手段により選択された刺直対策情報を提示する対策提示手段とを備えてなるものであることを特徴とする採血業務支援システム

請求項2

採血台端末の刺直情報入力手段で入力される刺直要因情報は、被採血者の身体的特徴に基づく身体要因情報と、穿刺した身体部位を示す穿刺部位情報とを含むものであることを特徴とする請求項1に記載の採血業務支援システム。

請求項3

採血管理装置は、対策選択手段が、情報記憶手段に記憶された刺直要因情報と刺直要因情報の蓄積数とに基づいて、刺し直し発生の抑制に対する寄与率の高い一又は複数の刺直対策情報を選出するものであり、対策提示手段が、前記寄与率の高い刺直対策情報を提示するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の採血業務支援システム。

請求項4

採血台端末は、採血作業者の識別情報を入力する作業者情報入力手段を備え、採血管理装置は、情報記憶手段が、採血台端末で入力された刺直要因情報と、該刺直要因情報を入力した採血作業者の識別情報とを関係付けて蓄積記憶するものであり、対策選択手段が、識別情報を蓄積された採血作業者に対して、刺し直し発生の抑制に対する寄与率の高い一又は複数の刺直対策情報を選出するものであることを特徴とする請求項3に記載の採血業務支援システム。

技術分野

0001

本発明は、病院採血室等で採血を行う採血作業者の採血技量を向上させるための採血業務支援システムに関する。

背景技術

0002

病院の採血室等における採血業務を効率化するために、多くの病院で採血業務支援システムが導入されている(例えば、特許文献1)。こうした従来の採血業務支援システムでは、受付時に入力された被採血者(採血される患者等)の付加情報や、該被採血者の過去の採血時に登録された採血コメント採血指示書印字して採血作業者に示すことで、採血作業者が各被採血者の採血を行う際の参考にできる。

先行技術

0003

特開2008−97179号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、採血現場では、被採血者に対する穿刺で刺し直しが発生する場合がある。こうした刺し直しの発生は、採血作業者の技量に因るところがあり、さらに、発生確率も比較的低い(約3%〜6%程度)と認識されていることから、採血現場での対応に委せていることが実情である。そのため、刺し直しは、これ以上に発生確率を低下させることが難しいという問題があった。

0005

一方、上述した従来構成(特許文献1)によれば、刺し直しの発生時に採血コメントを登録することで、次回の採血時に該採血コメントを参考にでき、同じ被採血者に対して刺し直しの発生を防止する効果が期待できる。しかし、この効果は、採血コメントの対象である同一の被採血者のみに限定される。さらに、採血作業者の技量にはバラツキがあることから、比較的技量の高い採血作業者による採血コメントを、比較的技量の低い採血作業者が正しく活用できずに、同一の被採血者に対して刺し直しを生じてしまう虞もあった。このように前記従来構成では、前記採血コメントの効果は極めて限定的であり、刺し直しの発生確率を低下させる効果としては不十分であった。

0006

本発明は、かかる現状に鑑みて為されたものであり、採血作業における刺し直しの発生を可及的に低減し得る採血業務支援システムを提案するものである。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、採血台毎に夫々設置され、各採血台で作業する採血作業者が、実施した採血に係る情報を入力可能な採血台端末と、各採血台端末と通信可能に設けられ、各採血台端末で入力された前記情報を管理する採血管理装置とを備えてなるものであって、前記採血台端末は、被採血者に対する穿刺で刺し直しが発生した場合に、当該刺し直しを生じた要因を示す刺直要因情報が、採血作業者により入力される刺直情報入力手段を備え、前記採血管理装置は、各採血台端末の刺直情報入力手段で入力された刺直要因情報を蓄積記憶する情報記憶手段と、前記刺し直しの発生を抑制可能な対策を示す刺直対策情報を複数備え、前記情報記憶手段に記憶された刺直要因情報に基づいて、一又は複数の刺直対策情報を選択する対策選択手段と、所定の提示条件成立契機として、前記対策選択手段により選択された刺直対策情報を提示する対策提示手段とを備えてなるものであることを特徴とする採血業務支援システムである。

0008

かかる構成にあっては、刺し直しの発生時に入力された刺直要因情報に基づいて刺直対策情報を選択し、選択した刺直対策情報を提示するようにしていることから、採血作業者が該刺直対策情報に従って採血作業を実施することにより、刺し直しの発生を防止できる。ここで、提示される刺直対策情報は、予め備えた複数の刺直対策情報のなかから選択されるものであるから、該提示された刺直対策情報に従うことによって、採血作業者の技量に関わらず、適正かつ安定した採血作業を実施できる。このように本構成は、刺直要因情報に基づいて選択する刺直対策情報によって、刺し直しを生じた要因に対する採血作業を標準化できることから、該刺し直しの発生確率を著しく低減できる。
本構成は、提示条件の成立により刺直対策情報を提示するものであるから、提示された刺直対策情報により、一人又は複数人の採血作業者に対して、刺し直しを生じた要因とその対策方法(刺直対策情報)とを学習させることができ、採血作業の技量を向上できる。特に、複数人の採血作業者に対して、提示された刺直対策情報に基づく講習研修を実施することにより、刺し直しを生じた要因とその対策方法との教育として標準化することができ、採血作業者の技量向上に大きく寄与できる。

0009

尚、本構成にあって、所定の提示条件としては、刺直要因情報が入力されること、特定の刺直要因情報の蓄積数所定閾値を超えたこと、蓄積された刺直要因情報を多変量解析等の統計分析解析した結果が所定閾条件となったこと、管理者により所定の操作が実行されたこと等を適宜設定可能である。ここで、刺直要因情報の入力を提示条件とした場合には、該刺直要因情報を入力した採血作業者が、採血作業の直後に刺直対策情報を学習できることから、学習効率が極めて高い。また、この他を提示条件とした場合には、複数人の採血作業者に対して、刺し直しの要因と対策方法とを教育でき、これら全員の技量を効率的に向上できる。

0010

さらに、本発明の構成にあって、採血の際に、被採血者に該当し得る刺直対策情報を、採血作業者に提示する構成とすることもできる。
すなわち、「採血台端末は、採血台で採血される被採血者の識別情報を入力する被採血者情報入力手段を備え、
採血管理装置は、外部記憶装置から被採血者の診察情報を取得する診察情報取得手段を備えたものであって、
前記採血管理装置の情報記憶手段は、採血台端末で入力された刺直要因情報を、該刺直要因情報の対象である被採血者の診察情報と関係付けて蓄積記憶するものであり、
前記採血管理装置の対策選択手段は、
前記情報記憶手段に蓄積記憶された刺直要因情報と診察情報とに基づいて、刺し直しの発生条件を定める条件設定手段と、
採血台端末で被採血者の識別情報が入力された場合に、当該被採血者の診察情報が前記発生条件設定手段の発生条件を充足すると、該発生条件に基づいて一又は複数の刺直対策情報を選択する対策推定手段と
を備えてなり、
前記採血管理装置の対策提示手段は、前記対策推定手段により選択した刺直対策情報を、当該被採血者の識別情報を入力した採血台端末を介して提示するものであることを特徴とする」構成が提案される。
ここで、被採血者の診察情報としては、医者により診断された情報、問診の情報、健康診断の情報などが適用できる。また、条件設定手段の発生条件としては、例えば、蓄積された刺直要因情報と前記診察情報とに基づいて、多変量解析等の統計分析で設定される条件が好適に用いられ得る。尚、本構成の対策提示手段には、採血台端末で提示する装置(モニタースピーカなど)が含まれる。
かかる構成にあっては、採血の際に、刺し直しを生ずる可能性のある被採血者に応じた刺直対策情報を、採血作業者に提示することから、該採血作業者が該刺直対策情報に従って採血作業を実施することにより、刺し直しの発生を未然の防ぐことができる。したがって、本構成によれば、刺し直しの発生確率を一層低減できる。尚当然ながら、本構成にあっても、提示した刺直対策情報によって、採血作業者に対して刺し直しの生じた要因とその対策方法とを学習させることができ、採血作業の技量を向上できるという作用効果もある。

0011

上述した本発明の採血業務支援システムにあって、採血台端末の刺直情報入力手段で入力される刺直要因情報は、被採血者の身体的特徴に基づく身体要因情報と、穿刺した身体部位を示す穿刺部位情報とを含むものである構成が提案される。

0012

かかる構成にあって、身体要因情報と穿刺部位情報とにより、刺し直しの発生要因を一層正確に示すことができるため、刺直要因情報に適した刺直対策情報をより精度良く選択することができる。したがって、提示された刺直対策情報に従って採血作業を実施することにより、刺し直しの発生を防ぐ効果が一層安定して生じ得る。さらに、提示した刺直対策情報によって、採血作業者に対して刺し直しの生じた要因とその対策方法とを一層効果的に学習させることができ、採血作業の技量を一層向上させ得る。

0013

上述した本発明の採血業務支援システムにあって、採血管理装置は、対策選択手段が、情報記憶手段に記憶された刺直要因情報と刺直要因情報の蓄積数とに基づいて、刺し直し発生の抑制に対する寄与率の高い一又は複数の刺直対策情報を選出するものであり、対策提示手段が、前記優先対策選出手段により選出した刺直対策情報を提示するものである構成が提案される。ここで、寄与率の高い刺直対策情報を選出する手法には、多変量解析等の統計分析を利用する方法が好適に用いられる。

0014

かかる構成によれば、提示した刺直対策情報によって、採血作業者が刺し直しを生じた要因とその対策方法とを効率良く学習でき、採血作業の技量を一層効率的に向上できる。したがって、刺し直しの発生確率を低減させる効果が一層向上する。

0015

さらに、上述の採血業務支援システムにあって、採血台端末は、採血作業者の識別情報を入力する作業者情報入力手段を備え、採血管理装置は、情報記憶手段が、採血台端末で入力された刺直要因情報と、該刺直要因情報を入力した採血作業者の識別情報とを関係付けて蓄積記憶するものであり、対策選択手段が、識別情報を蓄積された採血作業者に対して、刺し直し発生の抑制に対する寄与率の高い一又は複数の刺直対策情報を選出するものである構成が提案される。ここで、対策選択手段が刺直対策情報を選出する対象である採血作業者は、一人であっても複数人であっても良い。また、対策提示手段としては、前記対象とした採血作業者に刺直対策情報を提示できるように、例えば、採血作業者の識別情報を入力することで提示する構成(提示条件が採血作業者の識別情報の入力である構成)が適用できる。

0016

かかる構成にあっては、刺し直しを行った採血作業者に対して,刺直対策情報を提示することにより、同じ要因による刺し直しの発生を防止する効果が高く、同じ採血作業者による刺し直しの再発を防止できる。

図面の簡単な説明

0017

実施例の採血業務支援システム1のシステム構成図である。
採血台端末7の表示画面10の表示例を示す説明図である。
採血台端末7の表示画面10の表示例を示す説明図である。
採血台端末7の表示画面10における、刺直要因情報の入力表示例を示す説明図である。
刺直要因情報と刺直対策情報との関係を示す図表である。
刺直データ解析提示処理を示すフローチャートである。

実施例

0018

本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例の採血業務支援システム1は、病院において採血作業者(看護師など)による採血業務を支援するためのものである。図1に示すように、採血業務支援システム1は、業務管理サーバ2と、データベース3と、受付端末4と、採血管準備装置5と、誘導案内表示装置6と、複数の採血台端末7とを備えてなる。採血管準備装置5と採血台端末7とは、採血室に設置され、受付端末4は、受付手続きをする受付場所に設置され、誘導案内表示装置6は、受付手続きを済ませた被採血者(患者)が待機する待機場所に設置される。また、業務管理サーバ2とデータベース3とは、特に限定されないが、採血室や受付場所の近辺が好適である。

0019

業務管理サーバ2は、採血業務支援システム1の根幹をなすものである。業務管理サーバ2は、院内LANを介して上位システムS(電子カルテシステム)と接続され、また、通信ケーブルを介して、データベース3、受付端末4、採血管準備装置5、誘導案内表示装置6、及び採血台端末7の夫々と通信可能に接続されている。尚、業務管理サーバ2は、モニタキーボード等の操作手段とを備え、管理者が各種プログラムやデータの更新修正などを随時実施できるようになっている。さらに、プリンタも接続されており、データベース3に記憶された各種データを印字可能となっている。

0020

データベース3は、採血業務に係る各種のデータを蓄積記憶する。データベース3が記憶するデータは、業務管理サーバ2等によって参照・登録・更新される。尚、本実施例にあって、業務管理サーバ2とデータベース3とが、本発明にかかる採血管理装置に相当する。

0021

受付端末4は、上記の受付場所に設置されて被採血者の受付手続きに用いられる。受付端末4は、主に受付した被採血者の照合に用いられる。そして、受付端末は、受付手続きをした被採血者に対する受付票発行する受付票プリンタを備えている。受付票には、受付番号や被採血者のID番号(患者ID)、及びそれらの情報を記憶するバーコードが印字される。

0022

採血管準備装置5は、被採血者の採血に使用する採血管を準備するためのものである。具体的には、採血管準備装置5は、採血で使用する複数種類の採血管を収容しており、業務管理サーバ2から受信する情報に基づいて、被採血者の採血に用いる種類の採血管に、該被採血者の氏名等を印字した採血ラベル貼付し、一人の被採血者の採血に用いる全ての採血管を一つのトレイに収容する。さらに、採血管準備装置5は、各被採血者の採血に係る情報を紙片に印字してなる採血情報表示片を、被採血者用の採血管とともにトレイに収容し、搬出する。尚、かかる採血管準備装置5の基本構造は、公知であるため、詳細な説明は省略する。

0023

誘導案内表示装置6は、待機場所に設置されて、該待機場所で待機する被採血者に対して情報を表示する。具体的には、誘導案内表示装置6は、現在の待ち人数や、順番待ちの順位の高い患者の受付番号を表示する。

0024

採血台端末7は、採血台で採血作業をする採血作業者が使用する端末であり、採血室に設置された採血台毎に夫々設置される。各採血台端末7は、タッチパネル式の表示画面を備えたモニタと、バーコードを読み取るためのスキャナと、被採血者を呼び出す呼出装置とを備えている。

0025

次に、本実施例の採血業務支援システム1を用いた採血業務の基本的な流れについて説明する。
採血業務では、基本的に、被採血者が採血に来る前に、当該被採血者の識別情報(被採血者の氏名やIDなど)や採血情報(採血の内容を示す情報)などを含む情報が、病院の上位システムSに登録されている。こうして上位システムSに登録された被採血者の情報が、業務管理サーバ2により取得されて、データベース3の採血マスタ情報に登録される。すなわち、データベース3には、医師や看護師によりオーダーされた被採血者の識別情報や採血情報が記憶される。

0026

被採血者は、採血の受付場所で受付手続きを行う。受付手続きでは、窓口スタッフが、被採血者の診察カードに記憶された当該被採血者のIDを受付端末4のスキャナで読み取る。受付端末4では、読み取った被採血者IDを業務管理サーバ2に送信し、業務管理サーバ2は、受信した被採血者IDと、データベース3の採血マスタ情報に登録された被採血者の識別情報との照合を行い、該照合が正常であると、当該被採血者の識別情報と採血情報とを、データベース3の採血作業リストに登録すると共に、受付端末4に、当該被採血者の採血を受け付けたことを示す信号を送信する。この信号を受信した受付端末4は、受付票プリンタにより、当該被採血者の受付票を発行する。被採血者は、受付票を受け取ると、受付票に印字された受付番号が呼び出されるまで待機場所で待機する。

0027

業務管理サーバ2は、採血作業リストに被採血者の識別情報と採血情報とを登録すると、採血管準備装置5に採血管準備情報を送信して、採血管準備装置5に当該被採血者の採血管を準備させる。採血管準備情報には、使用する採血管の種類、採血ラベルや採血情報表示片に印字する情報などが含まれる。採血管準備装置5は、業務管理サーバ2から採血管準備情報を受信した順序で、各被採血者の採血に使用する採血管と、採血情報表示片を準備し、それらを一つのトレイにまとめて収容して搬出する。

0028

採血室の各採血台では、以下の順序に従って採血作業が実施される。
(1)採血作業者は、採血台で作業を開始する際に、まず、作業者認証手続きを行う。具体的には、作業開始時には、図2(a)に示すように、採血台端末7の表示画面10に採血作業者認証画面が表示される。採血作業者が、名札等に記憶された採血作業者IDを、採血台端末7のスキャナで読み取ることにより、作業者認証手続きが完了すると、採血台端末7の表示画面10に、図2(b)に示す被採血者一覧画面が表示される。
(2)採血作業者は、採血管準備装置5が搬出したトレイを一つ採血台に運んでくる。
(3)採血作業者は、トレイ内の採血管の採血ラベルに印字されたバーコードを、採血台端末7のスキャナで読み取る。これにより、採血台端末7は、当該バーコードに記憶された被採血者IDを読み込み、該IDの被採血者の採血情報を取得するためのコマンドを業務管理サーバ2へ送信する。そして、業務管理サーバ2が、データベース3の採血作業リストから当該被採血者IDが示す被採血者の採血情報を読み込んで、前記コマンド出力先の採血台端末7へ送信する。採血台端末7では、受信した採血情報に従って、図3(a)に示すように、表示画面10に採血画面を表示する。採血画面には、採血を行う被採血者の識別情報や採血情報が表示される。また、採血台端末7は、呼出装置によって、当該被採血者の音声呼出しを行う。
(4)採血作業者は、呼び出した被採血者の受付票に印字されたバーコードを採血台端末7のスキャナで読み取る。これにより、採血台端末7は、受付票の情報と採血管の情報とを照合して、呼び出した被採血者の認証を行う。この認証が正常であれば、図3(b)に示すように、表示画面10の下部に採血開始を指示するメッセージを表示する。
(5)採血作業者は、採血台端末7の指示に従い被採血者の採血を完了すると、図3(b)の表示画面10の右下部に表示された「完了」ボタン11を操作する。これにより、採血台端末7の表示画面10には、図4(a)に示す採血実績入力画面が表示される。採血作業者は、採血実績入力画面を介して当該被採血者の採血に係る情報を入力する。この情報の入力が終了すると、被採血者の採血に係る一連の採血作業が終了し、採血台端末7の表示画面10には、被採血者一覧画面(図2(b))が表示される。また、採血実績入力画面で入力された情報は、業務管理サーバ2へ送信され、被採血者の識別情報と関係付けられて、データベース3の採血結果データに蓄積記憶される。尚、上記した採血実績入力画面への情報入力は、本発明の要部に係ることから、その詳細は後述する。

0029

次に、本発明の要部について説明する。
本実施例の採血業務支援システム1のデータベース3には、下記の情報が蓄積記憶される。
(1)採血マスタ情報
上位システムSから取得した被採血者の識別情報(氏名、ID、性別生年月日など)、採血情報(採血の内容を示す情報)、診察情報(身体情報、現在の疾患情報病歴など)、および採血履歴(採血の実績情報
(2)採血作業リスト
受付手続き済みで、採血終了前の被採血者の識別情報および採血情報
(3)採血結果データ
採血終了後の被採血者の識別情報および採血実績情報
(4)刺直に関する設定情報
刺し直しの発生要因の情報、および刺し直しの対応策情報
(5)刺直分析データ
発生した刺し直しを分析するためのデータ、刺直データ解析提示用のプログラム、および該プログラムの解析結果のデータ
(6)採血者情報
各採血作業者の属性情報(氏名、作業者ID、所属分類など)、および採血実績(採血回数、失敗率、交代率、平均採血所要時間など)
(7)採血台情報
各採血台の作動状況(採血作業中/停止中)、および作業中の採血作業者の情報

0030

上記(4)の刺し直しに関する設定情報には、刺し直しを生ずる要因を示す複数の要因情報(以下、刺直要因情報という)が予め設定されており、さらに、各要因に対する対応策の情報(以下、刺直対策情報)が予め設定されている(図5参照)。そして、各刺直要因情報に、各要因で生じた刺し直しを防止できる一又は複数の刺直対策情報が、夫々割り当てられている。すなわち、刺し直しの発生要因毎に、その対応策が予め定められている。ここで、本実施例にあっては、刺直要因情報に、採血現場での調査結果(経験)に基づいて13個の因子情報が定められており、各因子情報が、血管の状態に応じた複数のグループに分類されている(図4(b)参照)。この因子情報は、主に、被採血者の身体的な特徴に基づくものとして設定されている。さらに、本実施例では、前記刺直要因情報に、刺し直した部位を示す10個の刺直部位情報も定められている。こうした刺直要因情報(前記因子情報および刺直部位情報)は、後述するように、採血作業者により入力され、刺し直しの発生した要因を示す情報として、データベース3に蓄積記憶される。一方、刺直対策情報には、図5に示すように、各因子情報毎に、刺し直しの発生を生じ易い前記血管状態を把握する把握方法情報と、刺し直しの発生を防ぎ得る対応策情報とが夫々設定されている。この把握方法情報と対応策情報とは、前記の発生要因(因子情報)により生ずる刺し直しに対して有効である標準的な対策であり、これらに従って採血作業を行うことで、同じ発生要因(因子情報)による刺し直しを防止できる可能性が極めて高くなる。

0031

こうした刺直要因情報と刺直対策情報とは、上述したように、該刺直要因情報の各因子情報毎に、夫々の因子情報に対して有効な把握方法情報と対応策情報とが夫々割り当てられていることから、各因子情報に応じて、把握方法情報と対応策情報とが選択され得る。具体的には、刺直要因情報の因子情報が「浮腫」の場合には、把握方法情報の「診療科心臓腎臓膠原病)の診察情報を確認」、「肢の左右差など浮腫の可能性を把握」、および「浮腫の有無を確認」が選択され、さらに、対応策情報の「前腕屈曲させて、正中の血管を見つける」、「駆血体を強めに巻き、血液流量を確保して血管を見つける」、および「被採血者に横になってもらい、足部から採血する」が選択される。このように各因子情報毎に応じて把握方法情報と対応策情報とが選択される。尚、複数の因子情報で、同じ内容の対応策情報が設定されているものもある。

0032

また、上記(5)の刺直分析データには、発生した刺し直しを統計的に解析するための刺直データ解析提示用のプログラムと、該プログラムに用いるデータ、および該プログラムにより得た解析結果データ等が含まれる。ここで、プログラムに用いるデータは、上記の各因子情報および各刺直部位情報の蓄積数データ、刺し直した回数を示す回数データ、刺し直した採血作業者ID、および刺し直しされた被採血者IDなどのデータであり、採血作業者IDおよび被採血者IDは、刺し直しの各因子情報および各刺直部位情報に対応付けられたデータとして記憶される。これらのデータは、一日に一度更新される。具体的には、一日の採血業務終了後に業務管理サーバ2がバッチ処理を実行して、当日に更新された前記各データを、これまでに蓄積された各々のデータに追加する。また、刺直データ解析提示用のプログラムは、後述するように、管理者により業務管理サーバ2を介して起動操作され、前記各データを解析して解析結果を表示する処理を実行する。そして、この解析結果データが、プログラムの実行毎に随時記憶される。

0033

尚、上記したデータベース3に記憶される情報で、(4)および(5)以外は、従来から公知の情報やデータ、又は一般的に知られている情報やデータを適用できることから、詳細を省略する。

0034

一方、上述した採血室の各採血台で実行される採血作業で、針の穿刺で刺し直しが発生した場合には、該刺し直した採血作業者により、該刺し直しの発生要因を入力する作業が行われる。すなわち、採血作業で刺し直しを生ずると、採血作業者は、採血台端末7の表示画面10に表示された図4(a)の採血実績入力画面で、刺し直し回数の項目で刺し直した回数の表示部位を選択してタッチ操作する。そして、採血実績入力画面の右下部に表示された「入力完了」ボタン12を操作すると、表示画面10には、図4(b)に示す刺直情報入力画面が表示される。この刺直情報入力画面には、刺し直した状況を表示する刺直状況領域13と、刺し直した部位を表示する刺直部位領域14とが表示される。ここで、刺直状況領域13には、刺し直しを発生した要因を示す複数の因子情報が表示されると共に、各因子情報が、血管情報を示す複数の要素情報状況情報とによりグループ分けされて表示されている。こうしたグループ分けの表示態様によって、採血作業者が因子情報を選択し易くなっている。尚、ここで表示される因子情報は、上記した刺直要因情報の因子情報(図5参照)である。また、刺直部位領域14には、複数の穿刺部位が表示され、夫々の穿刺部位の左右を選択できるようになっている。

0035

こうした刺直情報入力画面で、採血作業者は、刺し直しの発生状況に応じて、刺直状況領域13で因子情報の表示部位を選択してタッチ操作する。さらに、刺直部位領域14で穿刺部位の左右の表示部位を選択してタッチ操作する。ここで、因子情報の表示部位および穿刺部位の左右の表示部位は、夫々に複数選択して操作することが可能である。そして、刺直情報入力画面の右上部に表示された「登録」ボタン15を操作すると、刺し直しを行った採血作業における情報(刺直要因情報)の入力が完了する。刺し直しを行った被採血者の採血に係る一連の採血作業は、前記した刺直情報入力画面での入力完了によって終了し、採血台端末7の表示画面10には、被採血者一覧画面(図2(b))が表示される。

0036

また、本実施例では、業務管理サーバ2が、上記した刺直データ解析提示用のプログラムにより作動する刺直データ解析提示処理を実行する。この処理は、業務管理サーバ2にログインした管理者によって前記プログラムを起動させることで、実行される。この刺直データ解析提示処理では、データベース3の刺直分析データに記憶された解析用のデータ(上記した蓄積数データや回数データなど)を読み込んで統計的解析を行う処理と、この解析結果をプリンタにより印刷する処理とを行う。

0037

詳述すると、刺直データ解析提示処理は、そのプログラムの起動操作により開始され、終了操作により終了する。図6に示すように、起動後に、管理者により所定の解析条件が入力されると、統計解析処理が実行される。この統計解析処理では、入力された解析条件に従って、データベース3に記憶された解析用のデータを読み込み、読み込んだデータを用いて統計的解析を実行し、解析結果を得る。この後、解析結果表示処理を実行し、統計解析処理で得た解析結果を、モニタに所定の表示態様(例えば、グラフ表示数表による数値表示など)で表示する。
ここで、解析条件は、管理者により選択的に入力可能になっており、例えば、所定期間(3ヶ月、一年間など)、又は所定グループに属する採血作業者群(業務歴3年未満の者、特定の因子情報を入力した者など)が設定されている。そして、前記の統計解析処理では、入力された前記解析条件に合うデータを、データベース3から選択的に読み込み、統計的解析を行う。一方、統計解析処理の統計的解析では、例えば、発生要因(因子情報)の推移、各因子情報毎の発生回数多寡、因子情報の蓄積数とその順位、各因子情報により夫々選択される刺直対策情報などを解析処理し、これらの解析結果を得る。そして、解析結果表示処理によりモニタに表示された前記解析結果を参照することにより、例えば、各因子情報毎の発生割合、刺し直しを発生し易い採血作業者の傾向などを知ることが可能である。

0038

さらに、本実施例の刺直データ解析提示処理では、入力した解析条件の所定時間や所定の採血作業者群で発生した刺し直しに対し、該刺し直しの低減に寄与する可能性の高い刺直対策情報を、解析結果として表示する。具体的には、統計解析処理が、解析条件に対応する各因子情報の蓄積数データを、該因子情報に対応する各対応策情報毎に積算することにより、各対応策情報毎の有効数を求め、該有効数の多い順に、前記刺し直しの低減への寄与率が高い対応策情報とする解析結果を得る。そして、解析結果表示処理が、こうした寄与率の高い対応策情報をモニタに表示する。ここで、各因子情報に対応する対応策情報は、複数の因子情報に共通するものもあるため、前記のように各対応策情報を各因子情報の蓄積数データにより積算することで、寄与率の高いものを算出できる。

0039

尚ここで、刺直対策情報を表示する処理方法としては、上述のように寄与率の高い対応策情報を選択して表示する処理方法に限らず、他の方法を用いることもできる。例えば、統計解析処理が、蓄積数データの多い因子情報に割り当てられた刺直対策情報を選択して読み込み、該刺直対策情報を含む解析結果を得る。そして、解析結果表示処理により、解析結果として、選択した刺直対策情報を表示する。また、解析結果表示処理が、刺直対策情報を表示する処理を行うようにしても良い。すなわち、解析結果表示処理では、解析結果として因子情報を表示した状態で、該因子情報が管理者により選択されると、該選択された因子情報に対応する刺直対策情報を読み込んでモニタに表示する。

0040

また、本実施例では、上記した統計解析処理により得た解析結果を、データベース3の刺直分析データに記憶する。

0041

また、上記の解析結果を印刷する印刷処理では、管理者が印刷実行の操作を行うことにより、上記の解析結果に基づいて、該解析結果に示された刺直要因情報(因子情報)および刺直対策情報などを所定の提示態様(図表など)により印刷することができる。ここで、この印刷処理では、上記の解析結果表示処理でモニタに表示された情報だけでなく、統計解析処理により得た解析結果と該解析結果に対応した情報とを印刷する。具体的には、印刷される提示情報(内容)には、解析結果として得られた刺し直しの発生要因(刺直要因情報)と、その対策(刺直対策情報)とが少なくとも含まれている。

0042

そして、こうして印刷された提示情報に基づいて、採血作業者に対して刺し直しの発生を抑制するための講習や研修を実施することができる。例えば、所定期間(一ヶ月や半年の期間)で最も多く発生した因子情報と、その把握方法情報および対応策情報とを用いて、技量向上のための講習や研修などを実施する。又は、新人(例えば、業務歴3年未満)の採血作業者を対象として、新人が最も生じ易い因子情報と、その把握方法情報および対応策情報とを用いて、研修を実施することもできる。

0043

このように本実施例では、採血の際に穿刺で刺し直しを生じた場合に、当該採血作業者が、採血台端末7で刺し直しの発生要因を示す刺直要因情報を入力することで、該刺直要因情報をデータベース3に蓄積記憶する一方、管理者が業務管理サーバ2にログインして刺直データ解析提示処理を行うことにより、蓄積した刺直要因情報の統計的解析を行い、該解析結果を得ることができる。こうして提示された解析結果は、前記刺直要因情報と該刺直要因情報に割り当てられた刺直対策情報とを含む内容であり、これに基づいて研修や講習を実施することにより、採血作業者の技量を向上させることができ、採血での刺し直しの発生を可及的に抑制できる。さらに、前記解析結果は、データベース3に予め設定された刺直要因情報と刺直対策情報とに基づくものであるから、前記研修や講習における採血の技量教育を標準化することができ、採血作業者の技量レベルを安定的に向上できる。そのため、刺し直しの発生確率を著しく低減することが可能である。

0044

さらに、本実施例では、刺直データ解析提示処理により、刺し直しの発生低減に対する寄与率の高い対応策情報を解析結果として得るようにしたから、この寄与率の高い対応策情報に基づく研修や講習を実施することによって、複数の刺し直しに対して最も有効な対応策情報を選択して、採血作業者に教育できる。そして、比較的少ない対応策情報を教育することのみで、複数の刺し直しを防止する効果が得られ易いため、該教育の効率化がはかれ、かつ大きな効果も期待できる。

0045

さらにまた、本実施例では、上述したように、刺し直しを生じた場合、刺し直した採血作業者が自ら刺直要因情報を入力することから、該刺直要因情報と採血作業者の識別情報とを関係付けてデータベース3に蓄積記憶する。そのため、刺直データ解析提示処理で、下記の解析条件を夫々設定することにより、各解析条件に応じた効果が得られる。
(1)解析条件に、業務歴3年未満の採血作業者を設定した場合
この解析条件で実行した刺直データ解析提示処理の解析結果に基づいて、業務歴3年未満の採血作業者群を対象とする研修や講習を実施することにより、当該採血作業者群の技量レベルを効率的に向上できる。ここで、解析結果が、業務歴3年未満の範囲で発生した刺し直しの刺直要因情報と刺直対策情報とに基づいていることから、当該解析結果による研修や講習を実施することによって、当該範囲で生じ易い刺し直しを防止する効果が極めて高くなる。尚、業務歴は、1年未満や5年未満などのように、適宜設定可能である。
(2)解析条件に、所定期間(例えば、3ヶ月間や1年間)を設定した場合
この解析条件による解析結果に基づいて研修や講習を実施することにより、所定期間に発生した刺し直しの要因(傾向)と対策とを重点的に教育でき、刺し直し防止に対する意識を全体的に高めることができる。したがって、刺し直しの発生を抑制する効果が向上し、該刺し直しの発生確率を効果的に低減できる。
(3)解析条件に、蓄積数の多い刺直要因情報を設定した場合
この解析条件による解析結果に基づいて研修や講習を実施することにより、蓄積数の多い刺直要因情報(因子情報)を発生要因とする刺し直しを防止する効果が向上することから、総じて、刺し直しの発生数を効果的に低減できる。

0046

尚、上述した本実施例にあって、業務管理サーバ2とデータベース3とが、本発明にかかる採血管理装置に相当する。そして、データベース3が、本発明にかかる情報記憶手段に相当し、業務管理サーバ2が、本発明にかかる対策選択手段と対策提示手段とに相当する。
また、刺直要因情報における因子情報が、本発明にかかる身体要因情報に相当する。そして、刺直部位情報が、本発明にかかる穿刺部位情報に相当し、該刺直部位情報の示す刺し直した部位が、該穿刺部位情報の示す穿刺した身体部位に相当する。さらに、業務管理サーバ2にログインした管理者による解析結果の印刷実行操作が、本発明にかかる提示条件に相当する。
また、採血台端末7のモニタおよびスキャナが、本発明にかかる刺直情報入力手段に相当する。そして、採血台端末7のスキャナが、本発明にかかる作業者情報入力手段に相当する。

0047

本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。以下に、上述の実施例の別例について、例示する。
上述した実施例では、所定期間や所定の採血作業者群に対する解析結果を提示し、該解析結果に基づく研修や講習を実施できるものであるが、これに限らず、採血作業者の一個人毎に解析を実行して解析結果を得ることもできる。例えば、一または複数回の刺し直しを行った一人の採血作業者を対象とする解析を行い、その解析結果で提示された把握方法情報や対応策情報に基づいて、当該採血作業者に対する教育を実施することができる。このように一個人を対象とした教育により、各個人に応じて最適な教育を実施できることから、各個人の技量レベルを最も効率的に向上でき、総じて、刺し直しの発生確率を低減できる。

0048

また、上述の実施例では、管理者が業務管理サーバ2を操作することにより刺直データ解析提示処理を実行するようにしたが、これに限らず、該処理が所定のタイミングで自動的に実行されるようにしても良い。例えば、一日の採血業務終了後にデータの更新を実行すると、該更新に伴って、統計解析処理を実行し、その解析結果のデータをデータベース3に記憶する。又は、データベース3に蓄積された特定のデータ(例えば、各因子情報の蓄積数データ)が所定の閾値を超えると、前記と同様に統計解析処理を実行するようにしても良い。

0049

また、上述の実施例では、刺直データ解析提示処理の解析結果を、業務管理サーバ2のモニタやプリンタを介して提示するようにしたが、これに限らず、採血台端末7の操作により、前記刺直データ解析処理を実行し、その解析結果を該採血台端末7のモニタに提示したり、該採血台端末7に接続されたプリンタにより印刷するようにしても良い。

0050

また、上述の実施例にあって、刺直データ解析提示処理での統計解析処理は、多変量解析等の統計分析を行う解析処理であれば、様々な処理方法を適用可能である。すなわち、前記統計解析処理が、多変量解析による解析処理であっても良いし、他の統計分析の解析処理であっても良い。さらには、複数種類の統計分析方法を組合わせた解析処理を適用することも可能である。

0051

一方、上述の実施例では、管理者の操作により刺直データ解析提示処理の解析結果を提示する構成であるが、これに加えて、以前に刺し直した被採血者を採血する際に、該刺し直しの刺直要因情報とその刺直対策情報とを採血台端末7で報知するようにしても良い。具体的には、採血の際に、被採血者の受付票と採血管の採血ラベルとを照合すると、該被採血者の採血履歴(採血の実績情報)をデータベース3から検索し、以前に実施した採血の際に刺し直したことがあった場合に、その刺直要因情報と刺直対策情報とを、採血台端末7の表示画面10で表示する。かかる構成によれば、以前の採血で刺し直した被採血者の採血を行う際に、該刺し直しの要因と対策とを採血作業者が知得できるため、同様の刺し直しの発生を防止できる。
尚、以前に刺し直した被採血者は、受付で照合したとき、又は上位システムSから識別情報を取得したときに、検索して確認することができる。そのため、前記の受付時や取得時に、被採血者の採血履歴に示された刺直要因情報と刺直対策情報とを、該被採血者の採血情報として登録しておくこともできる。こうした構成では、採血管準備装置5へ前記採血情報を送ることで、該採血管準備装置5によって、採血管と共に準備される採血情報表示片に、刺直要因情報と刺直対策情報とを印刷することもできる。

0052

また、刺し直しされたことの無い被採血者や初めて採血する被採血者に対して、刺し直しの生ずる可能性があるか否かを判定し、可能性がある場合に、その要因と対策を報知する構成とすることもできる。
具体的には、業務管理サーバ2は、刺し直しの発生する可能性の高い条件を設定する条件設定処理と、該条件を充足する被採血者の採血の際に前記要因と対策とを選択して報知する対策提示処理とを備えている。
前記の条件設定処理では、データベース3に蓄積記憶された複数の被採血者の診療情報(医師による診察情報、問診情報、病歴など)と、夫々の刺直要因情報とを分析処理することにより、刺し直しの発生する可能性の高い条件を設定する。この条件は、例えば、病歴、体格(BMI肥満度など)、性別、年齢などの複数の項目が設定されており、上記した各刺直要因情報毎に夫々設定される。こうした条件は、前記のように、これまでに蓄積された情報から推定するものであり、例えば、一日の採血作業後に、条件設定処理が実行されて更新される。
一方、対策提示処理では、被採血者の受付照合する際に、受付端末4から入力した被採血者IDで照合すると、前記条件設定処理で設定した条件をデータベース3から読み込み、該条件に、該被採血者の採血情報や診察情報に示された情報が当てはまるか否かを判定する。そして、該当すると判定した場合には、該当した条件の刺直要因情報(因子情報)とその刺直対策情報(把握方法情報および対応策情報)とを選択して、データベース3から読み込んで、採血作業リストに登録する。その後、採血台端末7から前記被採血者IDを受信すると、採血作業リストから、当該被採血者の採血情報と、前記条件の刺直要因情報および刺直対策情報とを読み込み、当該採血台端末7に送信する。これにより、採血台端末7では、受信した刺直要因情報と刺直対策情報とを表示して、採血作業者に、刺し直しの発生する可能性が高い被採血者であることを、報知する。この表示により、採血作業者は、被採血者に対して、刺直要因情報に示す因子情報が当てはまるか否かを注意深く観察および問診して採血を行うことができ、該因子情報に当てはまりそうと判断した場合に、刺直対策情報に従って採血を実施できるため、刺し直しの発生を防止できる可能性が高い。尚、刺直要因情報と刺直対策情報とは、採血管準備装置5を介して採血情報表示片に印刷して、採血管と共にトレイに入れるようにしても良い。
こうした別例の構成によれば、採血の際に、刺し直しの発生する可能性の被採血者であると、その要因や対策を採血作業者に報知することから、該被採血者の採血で刺し直しの発生を可及的に抑制することができる。特に、本構成は、以前に刺し直しされたことの無い被採血者や初めての被採血者に有効であることから、刺し直しの発生を防止する効果に優れ、総じて、刺し直しの発生確率の低減に大きく寄与する。
尚、この別例の構成にあっても、上述した実施例と同様に、管理者の操作により刺直データ解析提示処理の解析結果を提示する構成であることから、該実施例と同様の作用効果も奏する。

0053

1採血業務支援システム
2業務管理サーバ
3データベース
4受付端末
5採血管準備装置
7採血台端末

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