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課題
解決手段
概要
背景
概要
機器を設置する前に機器間において、相互に無線通信が可能であるかを判定するシステムを提供する。第1の電子機器と、第2の電子機器と、第3の電子機器とを具備するシステムであって、第1の電子機器及び第2の電子機器はそれぞれ、第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する。第3の電子機器は、第1の電子機器と第2の電子機器とが第1の周波数帯域で相互に無線通信可能である否かを判定する第1のテストを実行させるための第1の指示を少なくとも前記第1の電子機器及び第2の電子機器のいずれかに送信する。第1の指示を受信したいずれかの電子機器は、第1のテストを実行し、第1のテストの結果を第3の電子機器に送信する。なし
目的
本発明が解決しようとする課題は、機器を設置する前に機器間において、相互に無線通信が可能であるかを判定するシステム、電子機器及びテスト方法を提供する
効果
実績
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(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する第1の電子機器と、前記第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する第2の電子機器と、第3の電子機器とを具備するシステムであって、前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第1のテストを実行させるための第1の指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、前記第1の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第1のテストを実行し、前記第1のテストの結果を前記第3の電子機器に送信するシステム。
請求項2
前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、前記第2の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第2のテストを実行し、前記第2のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する請求項1記載のシステム。
請求項3
前記第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する第4の電子機器を更に具備し、前記第3の電子機器は、少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかの電子機器と前記第4の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第3のテストを実行させるための第3の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、前記第3の指示を受信した前記第1及び第2の電子機器のいずれかの電子機器は、前記第3のテストを実行し、前記第3のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する請求項1記載のシステム。
請求項4
前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるかを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、前記第1の電子機器と前記第4の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第3のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第4の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第4のテストを実行させるための第4の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、前記第2の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第2のテストを実行し、前記第2のテストの結果を前記第3の電子機器に送信し、前記第4の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第4のテストを実行し、前記第4のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する請求項3記載のシステム。
請求項5
前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方を第1のモードに設定し、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方を第2のモードに設定し、前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に前記第1の指示を送信し、前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方は、前記第1の指示を受信した場合、前記第1の周波数帯域の第1のテスト信号を前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方に送信し、前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方は、前記第1のテスト信号を受信した場合、前記第1のテスト信号の受信度に応じた第1の応答信号を前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信する請求項1記載のシステム。
請求項6
前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるかを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を、前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信し、前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方は、前記第2の指示を受信した場合、前記第2の周波数帯域の第2のテスト信号を前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方に送信し、前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方は、前記第2のテスト信号を受信した場合、前記第2のテスト信号の受信度に応じた第2の応答信号を前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信する請求項5記載のシステム。
請求項7
前記第3の電子機器は、前記第1のテストの内容の更新指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、前記更新指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第1のテストの内容を前記更新指示に基づいて更新する請求項1記載のシステム。
請求項8
前記第1のテストの内容を前記第3の電子機器に送信する第5の電子機器を更に具備し、前記第3の電子機器は、前記第1のテストの内容を受信すると、受信した前記第1のテストの内容に基づいて、前記第1のテストの内容の更新指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信する請求項1記載のシステム。
請求項9
請求項10
前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器は、充電池を更に具備する請求項1記載のシステム。
請求項11
請求項12
請求項13
前記第3の電子機器は、前記第1のテストの結果をサーバにアップロードする請求項12記載のシステム。
請求項14
前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器の少なくとも一方は、前記第1のテストが実行されている間は第1の態様で点灯し、前記第1のテストの実行が終了すると第2の態様で点灯する点灯手段を具備する請求項1記載のシステム。
請求項15
前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器の少なくとも一方は、前記第1のテストが実行されている間は第1の態様で点灯し、前記第1のテストの結果が、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であることを示す場合、第2の態様で点灯し、前記第1のテストの結果が、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す場合、第3の態様で点灯する点灯手段を具備する請求項1記載のシステム。
請求項16
第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する電子機器であって、前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する第1の通信機器に対して、前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定するための第1のテストを実行させるための第1の指示を制御機器から受信した場合、前記第1のテストを実行し、前記第1のテストの結果を前記制御機器に送信する電子機器。
請求項17
第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する第1の電子機器と、前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する第2の電子機器と、第3の電子機器とを具備するシステムにおけるテスト方法であって、前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能である否かを判定する第1のテストを実行させるための第1の指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、前記第1の指示を受信した前記いずれかの電子機器は、前記第1のテストを実行し、前記第1のテストの結果を前記第3の電子機器に送信するテスト方法。
技術分野
背景技術
0002
近距離無線通信機能を有するガスメータ、電気メータ、水道メータ等は、近距離通信及び広域通信機能を有した通信ハブを介して、ガス、電力、水道等の使用量をガス会社、電力会社、水道会社等のサーバに送信する。各種メータ(ガスメータや電気メータ等のスマートメータ)の近距離無線機能と通信ハブは互いに2.4GHz帯域で無線通信ができるように構成される。
0003
しかし、通信ハブや各種メータを設置する周囲の環境によっては、通信ハブと各種メータとが2.4GHz帯域で相互に無線通信することができない場合がある。そこで、2.4GHz帯域以外の周波数帯域で無線通信可能な通信ハブや各種メータが開発されている。
先行技術
0004
特開2003-348031号公報
特開2001-283367号公報
特開2008-135922号公報
発明が解決しようとする課題
0005
しかしながら、作業者は通信ハブと各種メータとがどの周波数帯域で相互に無線通信することができるかについて、それらを設置する前に知ることはできない。そのため、作業者は通信ハブや各種メータを実際に設置してから両者間で無線通信テストを行い、両者間で相互に無線通信ができなければ、設置した通信ハブや各種メータを別の周波数帯域に対応した通信ハブや各種メータに取り換えなければならず、設置作業の時間を長引かせることになる。しかも、各メータを設置する場合、ガス、電力、水の供給を停止しなければならないことから、設置作業が長期化するとガスや電力、水の提供を受ける者の不都合が大きい。
課題を解決するための手段
0007
実施形態によれば、第1の電子機器と、第2の電子機器と、第3の電子機器とを具備するシステムであって、前記第1の電子機器は、第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する。前記第2の電子機器は、前記第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する。前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能である否かを判定する第1のテストを実行させるための第1の指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信する。前記第1の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第1のテストを実行し、前記第1のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する。
図面の簡単な説明
0008
本実施形態における無線通信テストシステムによる無線通信テストの対象である通信ハブがネットワークに接続された状況の一例を示すブロック図である。
本実施形態における無線通信テストシステムの構成の一例を示す図である。
本実施形態におけるテスト機器の外観の一例を示す斜視図である。
本実施形態におけるテスト機器を横から見た内部の一例を示す図である。
本実施形態におけるテスト機器のブロック回路図の一例である。
本実施形態における無線通信テストシステムの機能構成を示すブロック図の一例である。
本実施形態におけるテスト機器が有するW/BLED、ZB LED、S/P LEDの点灯態様の一例を示す図である。
本実施形態における無線通信テストシステムが実行するテスト前設定動作を示すシーケンス図の一部である。
本実施形態における無線通信テストシステムが実行するテスト前設定動作を示すシーケンス図の残りの一部である。
本実施形態における無線通信テストシステムによってテスト前設定動作が実行される場合に、操作端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
本実施形態における無線通信テストシステムが実行する無線通信テストに関する動作を示すシーケンス図である。
本実施形態における無線通信テストシステムが実行する無線通信テストに関する動作を示すシーケンス図の残りの一部である。
本実施形態における無線通信テストシステムによって無線通信テストに関する動作が実行されている場合に、操作端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。
本実施形態における、イニシエータ機器に設定されたテスト機器が実行する無線通信テストについて示すフローチャートである。
本実施形態における、ビーコン機器に設定されたテスト機器が実行する、無線通信テストに応答する動作を示すフローチャートである。
本実施形態における、無線通信テストシステムによって実行される無線通信テストの内容の更新に関する動作を示すシーケンス図である。
本実施形態における、サービスバンがイニシエータ機器に設定されたテスト機器から無線通信テストの結果を取得する動作を示すシーケンス図である。
本実施形態における、サービスバンが操作端末から無線通信テストの結果を取得する動作を示すシーケンス図である。
実施例
0009
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。
0010
図1は、テスト機器によって無線通信テストを行う対象である通信ハブ20がネットワークに接続された状況の一例を示すブロック図である。
0011
各家庭には、水道メータ1、ガスメータ2、電気メータ3等の各種メータが設置されている。水道メータ1の使用量データ、ガスメータ2の使用量データ、電気メータ3の検針データは、無線通信により通信ハブ(CH)20に送信される。通信ハブ20は、家庭に1台設けられている。
0012
詳しく説明すると、水道メータ1からの水道の使用量データ、ガスメータ2からのガスの使用量データ、電気メータ3からの検針データはそれぞれのメータに含まれるジグビー(ZigBee(登録商標))デバイスから通信ハブ20に送信される。そして、水道の使用量データ、ガスメータ2からのガスの使用量データ、電気メータ3の検針データは、通信ハブ20に備えられているジグビーデバイスを介して受信される。
0013
なお、ガスメータ2は屋外や地下等に設置されることがある。また、通信ハブ20には、IHD(In Home Display)4が無線接続されている。IHD(In Home Display)4は表示装置であり、IHD4には通信ハブ20を通じて受信した各種メータ(水道メータ1、ガスメータ2、電気メータ3)からの検針データが表示される。このとき、通信ハブ20のジグビーデバイスから送られてきた検針データは、IHD4に備えられているジグビーデバイスを介して受信される。
0014
HEMS(Home Energy Management System)15が通信ハブ20に接続されてもよい。通信ハブ20は、各メータから受信した検針データを無線で集約し、定期的(例えば30分間隔)にインターネット50を介して電力会社のサーバ61、水道会社のサーバ62、ガス会社のサーバ63ヘと送信する。
0015
携帯電話回線が弱いエリア(セルラー(cellular)ネットワークが混雑するエリアやセルラー(cellular)ネットワークが届きにくいエリア)、あるいは存在しない郊外では、通信ハブからネットワークへの通信方式は、IEEE802.15.4規格の無線マルチホップ方式が採用されてもよい。無線マルチホップ方式とは、通信可能な他の通信ハブを順々にマルチホップして図示せぬゲートウェイと呼ばれる通信ハブまでデータを送信するものである。このように、1つのスマートメータ(ゲートウェイ)以下に複数のスマートメータがメッシュ状にネットワーク接続され、通信可能な通信ハブが選ばれてゲートウェイまでのルートが都度決定される。ゲートウェイは2G/3G等の携帯電話回線を介して無線基地局40に接続される。墓地局40は通信事業者60及びインターネット50を介して電力会社のサーバ61、水道会社のサーバ62、ガス会社のサーバ63に接続される。
0016
通信事業者60は、通信ハブ20及び基地局40を介して各メータから使用量データを取得する。ここで、通信事業者60は、通信ハブ20を経由して各メータに指示を出すことで、水道メータ1から水道の使用量データを、ガスメータ2からガスの使用量データを、電気メータ3から検針データを取得する。また、通信事業者60は、電力会社61、水道会社62、ガス会社63からの要求により、料金を滞納している家庭における電気、水道、ガスの使用を停止する。ここで、通信事業者60は、水道メータ1、ガスメータ2、電気メータ3に指示を出すことで、水道、ガス、電気の使用を停止することができる。 通信ハブ20は複数、例えば3つの無線通信デバイス、例えば2G/3Gデバイス、ジグビーデバイス、RFメッシュデバイス(1EEE802.15.4規格のメッシュネットワーク)を含む。このうち、ジグビーデバイスは各種メータから検針データを受信するためのものであり2G/3GデバイスとRFメッシュデバイスは各種メータから受信した検針データをネットワーク側へ送信するためのものである。2G/3Gデバイスは携帯電話回線を用いて通信するものである。RFメッシュデバイスはメータ(通信ハブ20)間をマルチホップして通信するものであり、携帯電話回線が弱いエリア、あるいは存在しない郊外で主に採用される。なお、ネットワークとの通信は無線に限らず、電力線を用いた通信でもよい。電力線を用いた通信はマンション、ビル等の大型の建物で主に採用される。ネットワークとの通信に使うデバイスは、通信ハブの設置環境に応じて選択される。
0017
無線マルチホップ方式は携帯電話回線が弱い、あるいは存在しない郊外での通信ハブ間の通信に使用される。墓地局40の電波が届く範囲にある通信ハブ20はダイレクトに2G/3Gの携帯電話回線を介して基地局40に接続されてもよい。さらに、ネットワークとの通信は無線に限らず、電力線を用いた通信でもよい。電力線を用いた通信はマンション、ビル等の大型の建物で主に採用される。
0018
ジグビーデバイスは、ジグビーデバイスに備えられているアンテナを介して各種メータに対して、相互に通信することにより、各種メータからの検針データを受信する。またRFメッシュデバイスは、受信した検針データをアンテナを介して他の通信ハブ20のRFメッシュデバイスを経由(ホップ)してゲートウェイ30ヘ検針データを送信する。
0019
RFメッシュデバイスもアンテナを介して他の通信ハブ20と無線メッシュネットワークを形成して、ゲートウェイ30ヘ検針データを送信する。
0020
なお、通信ハブ20には、シングルバンド機器とデュアルバンド機器とがある。シングルバンド機器は、ある一つの周波数帯域に対応可能なジグビーデバイスを備えており、その周波数帯域で各種メータ等と相互に無線通信する。デュアルバンド機器は、異なる複数の周波数帯域に対応可能なジグビーデバイスを備えており、各種メータ等との距離や通信速度、周囲のノイズ等の状況に応じてジグビーデバイスが対応可能な複数の周波数帯域のいずれかで各種メータ等と相互に無線通信する。
0021
例えば、シングルバンド機器は、2.4GHzの周波数帯域で無線通信することを可能にするジグビーデバイスを備えている。2.4GHzの電波は直進性に優れているが、壁等の遮蔽物により電波の伝搬が妨げられるので、868MHzの周波数帯域で無線通信することを可能にするジグビーデバイスが提案されている。デュアルバンド機器は、例えば、2.4GHz及び868MHzの周波数帯域による無線通信を可能にするジグビーデバイスを備え、2.4GHzの周波数帯域又は868MHzの周波数帯域のいずれかで無線通信する。同様に、各種メータ(水道メータ1、ガスメータ2、電気メータ3)、IHD4にもシングルバンド機器とデュアルバンド機器とがある。
0022
以下において、シングルバンド機器は、2.4GHzの周波数帯域で無線通信することを可能にするジグビーデバイスを備え、デュアルバンド機器は、2.4GHz及び868MHzの周波数帯域による無線通信を可能にするジグビーデバイスを備えることとして説明する。
0023
なお、シングルバンド機器とデュアルバンド機器を用いる代わりに、2.4GHzの周波数帯域による無線通信を可能にするジグビーデバイスを備える第1のシングルバンド機器と、868MHzの周波数帯域による無線通信を可能にするジグビーデバイスとを備える第2のシングルバンド機器とを用いてもよい。
0024
作業者は、家庭等の建物に通信ハブ20や各種メータ、IHD4を設置する前に、以下で説明するテスト機器を使用して無線通信テストを行うことで、通信ハブ20と各種メータ、IHD4それぞれの間で相互に通信可能な周波数帯域を知ることができる。これにより、作業者は、シングルバンド機器とデュアルバンド機器のいずれを設置するべきかについて知ることができる。
0025
図2は、無線通信テストシステム100の構成の一例を示す図である。
0026
無線通信テストシステム100は、テスト機器101,102,103、操作端末104、サービスバン105、サーバ106から構成されている。なお、サービスバン105及びサーバ106は、必ずしも無線通信テストシステム100に含まれていなくともよい。
0027
テスト機器101,102,103は、テストしたい機器(図2では、ガスメータ2、IHD4、通信ハブ20)の代わりに無線通信テストを実行するために使用される。テスト機器101,102,103は、いずれがガスメータ2、IHD4、通信ハブ20の代わりとして使用されてもよく、同一の構成でもよい。テスト機器101,102,103の外観も同一でもよい。テスト機器101,102,103は、2.4GHz及び868MHzの周波数帯域による無線通信を可能にするジグビーデバイスを備える。作業者はガスメータ2、IHD4、通信ハブ20の設置前に無線通信テストを行う際、通信ハブ20の設置予定場所又はその近傍と、ガスメータ2又はIHD4の設置予定場所又はその近傍とにテスト機器を置く。そして、通信ハブ20の設置予定場所又はその近傍に置いたテスト機器と、メータ又はIHD4設置予定場所又はその近傍に置いたテスト機器との間の無線通信テストが実行され、通信ハブ20とガスメータ2又はIHD4がどの周波数帯域で無線通信が可能であるかが分かる。
0028
図2では、テスト機器101,102,103は、それぞれ通信ハブ20、ガスメータ2、IHD4の設置予定場所又はその近傍に配置されて、テスト機器101とテスト機器102との間の無線通信テスト、テスト機器101とテスト機器103との間の無線通信テストが実行される。テスト機器101は、テスト機器102,103それぞれに対してジグビーを利用した相互の通信が可能である。
0029
なお、図2にはガスメータ2の設置予定場所又はその近傍にテスト機器102が置かれていることが示されているが、水道メータ1の設置予定場所又はその近傍や電気メータ3の設置予定場所又はその近傍にテスト機器102が置かれてもよい。そして、テスト機器102と、通信ハブ20の設置予定場所又はその近傍に置かれたテスト機器101との間の無線通信テストが実行されてもよい。
0030
操作端末104は、スマートフォンなどの無線通信機能を有する端末機器であり、テスト機器101,102,103それぞれに対してはブルートゥース(登録商標)やワイファイ(Wi—Fi(登録商標))、サービスバン105に対してはブルートゥースやワイファイ、サーバ106に対しては3G/LTEを利用して相互に通信することができる。
0031
操作端末104は、通信ハブ20や各種メータ、IHD4を設置する作業者によって携帯される。操作端末104は、テスト機器101,102,103のモード設定を行ったり、いずれかのテスト機器、例えば通信ハブ20の設置予定場所又はその近傍に置かれたテスト機器101に無線通信テストを実行させるための指示を送信したりする。操作端末104は表示部104aを備える。また、操作端末104は、無線通信機能を有するパーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。以下では操作端末104はスマートフォンであるとして説明する。
0032
サービスバン105は、ガスメータ2、IHD4、通信ハブ20を設置する現場に作業者が出張する際に運転する車であり、データを集約したり、サーバ106とデータのやり取りを行うことができるシステムを有する。サービスバン105が集約するデータには、テスト機器によって実行された無線通信テストの結果や、無線通信テストの内容、更新された無線通信テストの内容等が含まれる。サービスバン105とサーバ106間では、3G/LTEを利用した通信によりデータのやり取りが行われる。無線通信テストの内容、更新された無線通信テストの内容については後述する。また、サービスバン105と、テスト機器101,102,103とはワイファイやブルートゥースにより相互に通信可能である。
0033
サーバ106は、図1に示した電力会社のサーバ61、水道会社のサーバ62、ガス会社のサーバ63に対応する。サーバ106には、各メータから受信した検針データだけでなく、無線通信テストの内容、更新された無線通信テストの内容、サービスバン105や操作端末104からアップロードされた無線通信テストの結果、無線通信テストに関する情報等も集約され、記憶されている。
0035
以下の説明では、参照数字の後ろの添え字“a”はテスト機器101の構成要素であることを示し、添え字“b”はテスト機器102の構成要素であることを示し、添え字“c”はテスト機器103の構成要素であることを示す。テスト機器101の上側の面には、LED/ボタンエリア116aがあり、LED/ボタンエリア116a内には、ワイファイ/ブルートゥースLED(W/B LED)111a、ジグビーLED(ZB LED)112a、システム/電源状態LED(S/P LED)113a、コネクトボタン114a、電源ボタン115aが位置する。W/B LED111は、様々な態様で点灯することでテスト機器101のジグビー通信状態を作業者に知らせる。ZB LED112aは、様々な態様で点灯することでテスト機器101のジグビー通信状態を作業者に知らせる。S/P LED113aは、様々な態様で点灯することでテスト機器101のオン/オフやバッテリの状態を作業者に知らせる。
0036
コネクトボタン114aは、他のテスト機器との無線通信リンクを確立させるためのスイッチである。また、コネクトボタン114aを押下することで、他のテスト機器とジグビー通信の測定を行うことができる。
0037
電源ボタン115aは、テスト機器101の電源をオン/オフするためのボタンである。
0039
図4は、テスト機器101,102,103を横から見た内部の一例を示す図である。ここでは、テスト機器101について説明する。
0040
テスト機器101には、LED/ボタンエリア116a、ジグビーアンテナ(ZBアンテナ)121a、ワイファイ/ブルートゥースアンテナ(W/Bアンテナ)122a、コネクタ端子123a、バッテリ124a等が備えられている。
0041
ボタン/LEDエリア116aには、上述したようにW/B LED111a、ZB LED112a、S/P LED113a、コネクトボタン114a、電源ボタン115aが位置する。
0042
ZBアンテナ121aは、テスト機器101が他の通信機器に対して、相互にジグビー通信する際に使用されるアンテナである。テスト機器101は、テスト信号等の各種信号をジグビー通信する際に、ZBアンテナ121aを介して送信する。
0043
W/Bアンテナ122aは、テスト機器101が他の通信機器に対して、相互にワイファイ通信やブルートゥース通信する際に使用されるアンテナである。テスト機器101は、テスト結果等のデータをワイファイ又はブルートゥースを利用して送信する際に、W/Bアンテナ121aを介して送信する。
0045
図5は、テスト機器101,102,103のブロック図の一例である。ここでは、テスト機器101について説明する。
0046
コネクタ端子123aにUSBケーブルが接続されると、+5V電源は充電器132aに供給され、D+/D−信号はUSBディテクタ131aに供給される。USBディテクタ131aは、コネクタ端子123aにUSBケーブルが接続されると、DCP_DE信号を充電器132aに供給する。充電器132aはDCP_DE信号を受信すると、バッテリ124aを大電流で急速充電することができる。
0047
充電器132aがバッテリ124aを充電する際の電圧(バッテリ電圧VBAT)は、4.35V−3.5Vである。充電器132aはシステム電圧VSYSをDC/DCコンバータ133aへ供給する。DC/DCコンバータ133aは3.3V電圧をテスト機器101内の各デバイスに供給す。ゲージデバイス134aは、バッテリ124aの残量を測定する装置である。ここで測定された残量に応じてS/PLED113aの点灯態様が変化する。
0048
スイッチ144aはコネクトボタン114aに対応して設けられている。
0049
スイッチ145aは電源ボタン115aに対応して設けられている。電源ボタン115aが押下されると、スイッチ145aのオン/オフが切り換えられ、メインMCU136aは、スイッチ145aのオン/オフに応じて、電源のオン/オフを切り替える。
0051
記憶デバイス137aには、無線通信テストの内容、無線通信テストの結果、他のテスト機器の識別番号、リンク設定に成功したチャネル番号等のデータ、プログラム138aが記憶されている。記憶デバイス137aの一例はフラッシュメモリである。
0052
メインMCU(main micro controller unit)136aは、テスト機器101の制御全般を行う。メインMCU136aは、記憶デバイス137aに記憶されたプログラム138aを読み出すことにより、種々の動作、例えばテスト前設定動作に関する動作、無線通信テストに関する動作、無線通信テストの内容の更新に関する動作、テスト結果のサービスバン105への送信に関する動作を実行する。メインMCU136aについての詳細は後述する。
0053
ZBデバイス139aは、テスト機器101が外部の機器に対して、相互にジグビー通信するための通信手段であり、ZBアンテナ121aを通じて外部の機器に対して、ジグビー通信する。ここでいう外部の機器とは、他のテスト機器のことである。ZBデバイス139aはジグビー通信をする際、2.4GHzの周波数帯域で行うことができる。また、ZBデバイス139aは、868MHzの周波数帯域でジグビー通信を行うこともできる。なお、図5には、2.4GHzの周波数帯域と868MHzの周波数帯域の両方で通信可能なZBデバイス139a及びZBアンテナ121aを示したが、テスト機器101は、2.4GHzの周波数帯域のみで通信可能なZBデバイス及びZBアンテナと、868MHzの周波数帯域のみで通信可能なZBデバイス及びZBアンテナをそれぞれ備えていてもよい。
0054
テスト機器101は、外部の機器とワイファイ通信又はブルートゥース通信を行うことができる。ワイファイ通信又はブルートゥース通信の選択は操作端末104により決められる。操作端末104からブルートゥース接続された場合、テスト機器101はW/Bアンテナ122aを介して操作端末104とブルートゥース通信することができ、操作端末104からワイファイ接続された場合、テスト機器101はW/Bアンテナ122aを介して操作端末104とワイファイ通信することができる。
0055
メインMCU136aには、W/BLED111a、ZB LED112a、S/P LED113aが接続されており、メインMCU136aによって各LEDの点灯の態様が制御される。
0056
図6は、無線通信テストシステム100の機能構成を示すブロック図の一例である。
0058
制御デバイス500は、操作端末104の制御全般を行う。制御デバイス500は、記憶デバイス520に記憶されたプログラム521を読み出すことにより、テスト前設定動作に関する動作、無線通信テストに関する動作、無線通信テストの内容の更新に関する動作、テスト結果のサービスバン105への送信に関する動作等を実行する。制御デバイス500は、無線通信テストシステムを実現する機能部として、通信制御部501、設定部502、指示送信部503、テスト結果受信部504、表示制御部505、更新指示部506、テスト結果送信部507、アップロード部508を備える。
0059
通信制御部501は、操作端末104とテスト機器101,102,103との通信を確立するための動作を行う。
0060
設定部502は、テスト機器101,102,103を第1のモード又は第2のモードに設定する。このとき、複数のテスト機器の中の1つを第1のモードに設定し、残りのテスト機器を第2のモードに設定する。第1のモードは、操作端末104からのテスト指示に基づいて無線通信テストを実行するためのモードである。テスト指示とは、無線通信テストを実行させるための指示のことである。以下、第1のモードに設定されたテスト機器をイニシエータ機器とも呼ぶ。
0061
第2のモードは、イニシエータ機器からテスト信号を受信したとき、テスト信号の受信度に応じて応答信号をイニシエータ機器に送信するためのモードである。テスト信号とは、無線通信テストが実行される際、イニシエータ機器からビーコン機器に送信されるテスト用の信号のことである。応答信号については後述する。以下、第2のモードに設定されたテスト機器をビーコン機器とも呼ぶ。図6にはテスト機器101がイニシエータ機器、テスト機器102が第1のビーコン機器、テスト機器103が第2のビーコン機器として機能する場合について示されている。
0062
指示送信部503は、イニシエータ機器101とビーコン機器とが2.4GHzの周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定するテストを実行させるためテスト指示をイニシエータ機器101に送信する。また、指示送信部503は、イニシエータ機器101とビーコン機器とが868MHzの周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定するテストを実行させるためのテスト指示をイニシエータ機器101に送信する。さらに、指示送信部503はイニシエータ機器101によって実行されている無線通信テストを終了させるための指示をイニシエータ機器101に送信する。
0063
テスト結果受信部504は、イニシエータ機器101によって実行された無線通信テストの結果をイニシエータ機器101から受信する。
0064
表示制御部505は、表示部104aに各種画面を表示させる。なお、表示部104aは、入力手段の機能も備えており、タッチ操作を検出することができる。操作端末104がキーボードを備えるPCの場合は、表示部104aは入力手段の機能を備えなくてもよい。
0065
更新指示部506は、イニシエータ機器101が実行するテスト内容の更新指示(テスト内容更新指示)をイニシエータ機器101に送信する。更新指示には、記憶デバイス520に記憶されている更新された無線通信テストの内容が含まれる。この更新された無線通信テストの内容は、サーバ106からダウンロードしたものであってもよく、サービスバン105から送られてきたものであってもよい。
0066
テスト結果送信部507は、イニシエータ機器101から取得した無線通信テストの結果をサービスバン105に送信する。
0067
アップロード部508は、イニシエータ機器101から取得した無線通信テストの結果をサーバ106にアップロードする。
0068
通信デバイス510は、操作端末104が外部の機器に対して、相互に通信を行うための通信手段である。通信デバイス510は、3G/LTEなどの携帯電話通信機能の他、ワイファイ通信機能、ブルートゥース通信機能を利用して外部の機器に対して、相互に通信することができる。ここでいう外部の機器とは、テスト機器101,102,103、サービスバン105、サーバ106等である。
0069
記憶デバイス520には、イニシエータ機器から受信した無線通信テストの結果、無線通信テストの内容、更新された無線通信テストの内容、無線通信テストに用いるテスト機器の識別番号等のデータ、上述したプログラム521が記憶されている。
0070
サービスバン105は、制御デバイス600、通信デバイス610、記憶デバイス620等を備える。
0071
制御デバイス600は、サービスバン105の制御全般を行う。制御デバイス600は、記憶デバイス620に記憶されたプログラム621を読み出すことにより、無線通信テストの内容の更新に関する動作、無線通信テストの収集及び処理に関する動作等を実行する。制御デバイス600は、無線通信テストシステムを実現する機能部として、テスト結果取得部601、アップロード部602、テスト内容送信部603を備える。
0072
テスト結果取得部601は、無線通信テストの結果を操作端末104又はイニシエータ機器101から取得する。
0073
アップロード部602は、イニシエータ機器101又は操作端末104から取得した無線通信テストの結果をサーバ106にアップロードする。
0074
テスト内容送信部603は、イニシエータ機器101が実行すべき更新された無線通信テストの内容を操作端末104に送信する。この更新された無線通信テストの内容は、サーバ106からダウンロードしたものであってもよい。
0075
通信デバイス610は、サービスバン105が外部の機器に対して、相互に通信を行うための通信手段である。通信デバイス610は、3G/LTEなどの携帯電話通信機能の他、ワイファイ通信機能、ブルートゥース通信機能等を利用して外部の機器に対して、相互に通信することができる。外部の機器とは、イニシエータ機器101、操作端末104、サーバ106等のことである。
0076
記憶デバイス620には、更新された無線通信テストの内容を含む無線通信テストの内容、無線通信テストの結果等のデータ、上述したプログラム621が記憶されている。
0077
テスト機器101のメインMCU136aは、テスト前設定動作に関する動作や無線通信テストに関する動作、無線通信テストの内容の更新に関する動作、テスト結果のサービスバン105への送信に関する動作等を実行する機能部として、設定受付部301a、通信制御部302a、テスト指示受信部303a、テスト実行部304a、テスト結果送信部305a、点灯制御部306a、応答部307a、テスト内容更新部308a、ワイファイ/ブルートゥース(W/B)通信部309a等を備える。
0078
設定受付部301aは、操作端末104から送られてくるモード設定信号に従ってテスト機器101のモードを設定する。
0079
通信制御部302aは、操作端末104によってテスト機器101がイニシエータ機器に設定された場合、第1のビーコン機器102、第2のビーコン機器103それぞれに対する無線通信状態を確立するための動作を行う。このとき、通信制御部302aはZBデバイス139aを制御することで、ZBアンテナ121aを通じて第1のビーコン機器102、及び第2のビーコン機器103それぞれに対する無線通信状態を確立する。
0080
テスト指示受信部303aは、操作端末104からのテスト指示を受信する。
0081
テスト実行部304aは、操作端末104からのテスト指示に基づいて無線通信テストを実行する。テスト実行部304aは、テスト指示が2.4GHzの周波数帯域で無線通信テストを実行させるためのものであれば、2.4GHzの周波数帯域で無線通信テストを実行し、テスト指示が868MHzの周波数帯域で通信テストを実行させるためのものであれば868MHzの周波数帯域で無線通信テストを実行する。
0082
テスト結果送信部305aは、テスト実行部304aによって実行された無線通信テストの結果を操作端末104に送信する。また、テスト結果送信部305aは無線通信テストの結果をサービスバン105に送信する。
0083
点灯制御部306aは、W/BLED111a、ZB LED112a、S/P LED113aを予め定められた態様で点灯させる。
0084
応答部307aは、操作端末104によってテスト機器101がビーコン機器に設定された場合、イニシエータ機器からのテスト信号を受信すると、テスト信号の受信度に応じた応答信号をイニシエータ機器に送信する。イニシエータ機器からのテスト信号がすべて正常に受信される場合(受信度が高い場合)もあれば、テスト信号の一部のみが正常に受信される場合(受信度が低い場合)もある。また、イニシエータ機器がテスト信号を送信してもビーコン機器に全く受信されない場合(受信度がゼロ)もあり得る。ここでは、応答部307aは、受信度が高い場合と受信度が低い場合とで異なる内容の応答信号をイニシエータ機器に送信する。
0085
テスト内容更新部308aは、無線通信テストの内容の更新指示(テスト内容更新指示)を操作端末104から受信すると、その更新指示に基づいて無線通信テストの内容を新たな内容に更新する。
0086
W/B通信部309aは、外部の機器とのワイファイ通信、及びブルートゥース通信を制御する。W/B通信部309aは、W/Bアンテナ122aを通じて外部の機器に対して、相互にワイファイ通信、及びブルートゥース通信を行う。
0087
図7は、テスト機器101,102,103が有するW/BLED111a,111b,111c、ZB LED112a,112b,112c、S/P LED113a,113b,113cの点灯態様の一例を示す図である。点灯態様には、点滅の有無、点滅の周波数、点灯するときの色等が含まれる。ここでは、テスト機器101について説明する。
0088
図7(a)には、W/BLED111aの点灯態様について、テスト機器がACモード時のシステムオン、ACモード時のシステムオフ、バッテリモード時のシステムオン、バッテリモード時のシステムオフの状態毎に示されている。
0089
ACモードは、外部の電源から電力が供給されており、その際に供給される電力でテスト機器が動作することができるモードのことである。また、供給された電力をバッテリ124aに供給し、バッテリの充電を行うモードである。バッテリモードは、外部の電源から電力が供給されておらず、バッテリ124aから供給される電力によってテスト機器が動作することができるモードのことである。
0090
また、図7(a)には、W/BLED111aの点灯態様について、テスト機器101が、無線通信オフ、ペアリング中(通信接続中)、ペアリング完了(通信接続完了)、データ転送中、データ転送完了、エラーの各状態に分けて示されている。ここでいう無線通信とは、ワイファイ又はブルートゥース通信機能による無線通信のことである。ペアリングとは、外部の機器に対して通信状態を確立する動作のことである。ここでいうエラーとは、ワイファイ又はブルートゥース通信が失敗した状態のことである。
0091
例えば、テスト機器101がシステムオンの状態であり、他のテスト機器とワイファイ又はブルートゥース通信機能によるペアリング中(通信接続中)である場合、W/BLED111aは、テスト機器101がACモードであるかバッテリモードであるかを問わず、琥珀色又は緑色でかつ低周波数で点滅する。なお、W/B LED111aは、琥珀色による点灯と緑色による点灯とを交互に繰り返す態様により、低周波数で点滅してもよい。
0092
なお、「オン」とは、W/BLED111aが点灯した状態のことであり、「オフ」とは、W/B LED111aが消灯した状態のことである。本明細書中において点灯とは、点滅せずに点灯した状態を維持することをいう。
0093
また、テスト機器102,103におけるW/BLED111b,111cもW/B LED111aと同様の点灯態様である。
0094
図7(b)には、ZBLED112aの点灯態様について、テスト機器101がACモード時のシステムオン、ACモード時のシステムオフ、バッテリモード時のシステムオン、バッテリモード時のシステムオフの状態毎に示されている。
0095
また、図7(b)には、ZBLED112aの点灯態様について、テスト機器101がジグビーによる無線通信オフ、ペアリング中、ペアリング完了、データ転送中(テストを含む)、データ転送完了、エラーの各状態に分けて示されている。ここでいうエラーとは、ジグビー通信が失敗した状態のことである。
0096
例えば、テスト機器101がシステムオンの状態であり、他のテスト機器とジグビー通信によるペアリング中である場合、ZBLED112aは、テスト機器101がACモードであるかバッテリモードであるかを問わず、緑色でかつ低周波数で点滅する。
0097
なお、テスト機器102,103におけるZBLED111b,111cもZB LED111aと同様の点灯態様である。
0098
図7(c)には、S/PLED113aの点灯態様について、テスト機器がACモード時のシステムオン、ACモード時のシステムオフ、バッテリモード時のシステムオン、バッテリモード時のシステムオフの状態毎に示されている。
0099
また、図7(c)には、S/PLED113aの点灯態様について、テスト機器101が、電源オン、電源オフ、バッテリ充電中、バッテリがフル充電、ローバッテリ、システムエラーの各状態に分けて示されている。
0100
例えば、テスト機器101が電源オンの状態である場合、S/PLED113aは、テスト機器がACモードであるかバッテリモードであるかを問わず、緑色で点灯する。テスト機器がACモード時のシステムオフの状態であり、バッテリ124aが充電中の場合、S/P LED113aは、琥珀色かつ低周波数で点滅する。テスト機器がACモード時のシステムオフの状態であり、バッテリ124aがフル充電状態の場合、S/P LED113aは、琥珀色に点灯する。テスト機器がバッテリモード時のシステムオンの状態であり、バッテリ124aがローバッテリ状態の場合、S/P LED113aは、琥珀色でかつ高周波数で点灯する。テスト機器101がACモード時又はバッテリモード時のシステムオン状態であり、システムエラー状態である場合、S/P LED113aは、緑色でかつ高周波数で点滅する。このように、S/P LED113aは、電源オン状態、バッテリ124aの各充電状況、システムエラー状態のそれぞれで異なる態様により点灯する。
0101
なお、テスト機器102,103におけるS/PLED111b,111cもS/P LED111aと同様の点灯態様である。
0102
図8及び図9は、無線通信テストシステム100が実行するテスト前設定動作を示すシーケンス図である。ここでは、作業者が3つのテスト機器101,102,103を用いてテスト前設定動作を行う場合を想定する。テスト前設定動作とは、無線通信テストを行う前に複数のテスト機器それぞれに対して行っておくべき設定動作のことである。
0103
作業者が操作端末104で所定の操作を行うと、表示制御部505は操作端末104の表示部104aに図10(a)に示す初期画面を表示する(ステップA1)。初期画面のスタートイニシエータボタン202については後述する。また、作業者は電源ボタン115a,115b,115cを押下することで、テスト機器101,102,103の各電源をオンする(ステップB1,C1,D1)。
0105
次に、作業者はテスト機器101,102,103の1つをイニシエータ機器、残り2つをビーコン機器に決める。以下、作業者はテスト機器101をイニシエータ機器に、テスト機器102,103をそれぞれ第1のビーコン機器、第2のビーコン機器に決定したとして説明する。
0106
作業者は、テスト機器101,102,103の各識別番号を操作端末104に入力する(ステップA4)。このとき、例えば、作業者はキャプチャ画面上のイニシエータ機器の欄213をタッチしてテスト機器101の識別番号213aを入力し、第1のビーコン機器の欄214をタッチしてテスト機器102の識別番号214aを入力し、第2のビーコン機器の欄215をタッチしてテスト機器103の識別番号215aを入力する。
0107
識別番号の入力については、例えば、テスト機器101,102,103には識別番号がバーコード印字されており、それを操作端末104で読み取ることで、操作端末104に識別番号が入力できることにしてもよい。また、作業者が手入力で操作端末104に各識別番号を入力できることにしてもよい。また、各識別番号をNFC(Near Field Communication)機能を利用して操作端末104に入力できるようにしてもよい。ここで、テスト機器101は、例えば、コネクトボタン114aと電源ボタン115aとを同時に長押した場合、テスト機器101のNFC機能が起動する構成であってもよい。NFC機能の起動方法は、テスト機器102,103についても同様である。
0108
入力された識別番号213a,214a,215aは、記憶デバイス520に記憶される。また、識別番号213a,214a,215aが入力されると、キャプチャ画面上の欄213,214,215にはそれぞれ、テスト機器101,102,103の識別番号213a,214a,215aが表示される。
0109
続いて、作業者がキャプチャ画面上のペアイニシャルボタン211をタッチすると(ステップA5)、操作端末104の通信制御部501は、通信デバイス510を介し、ブルートゥース経由で操作端末104とテスト機器101間、操作端末104とテスト機器102間及び操作端末104とテスト機器103間のリンクを作成する(ステップA6)。このリンク作成において、記憶デバイス520に記憶された識別番号213a,214a,215aに基づいた機器名/パスワードが利用されてもよい。
0110
リンク作成の際に、設定部502は、テスト機器101を第1のモード(イニシエータ機器)に、テスト機器102,103を第2のモード(ビーコン機器)に設定する。詳しく説明すると、設定部502は、通信デバイス510を介して、テスト機器101に対して第1のモードに設定するための第1モード設定信号を送信し、テスト機器102,103に対して第2のモードに設定するための第2モード設定信号を送信する。テスト機器101において、設定受付部301aは、第1モード設定信号を受信すると、第1モード設定信号に従ってテスト機器101を第1のモードに設定する。その後、設定受付部301aは、モード設定が完了すると操作端末104にモード設定が完了した旨を示す第1モード設定完了信号を返す。テスト機器102,103において、設定受付部301b,301cそれぞれは第2モード設定信号を受信すると、第2モード設定信号に従ってテスト機器102,103を第2のモードに設定する。そして、そのモード設定が完了すると、設定受付部301b,301cはそれぞれ操作端末104にモード設定が完了した旨を示す第2モード設定完了信号を返す。
0111
ブルートゥース経由でのリンク作成中(ペアリング中)、テスト機器101では、点灯制御部306aはW/BLED111aを緑色でかつ低周波数で点滅させ(ステップB2)、テスト機器102,103ではそれぞれ、点灯制御部306b,306cがW/B LED111b,111cを緑色でかつ低周波数で点滅させる(ステップC2,D2)。ここで、W/B LED111a,111b,111cは緑色ではなく琥珀色で点滅してもよい(図7(a)参照)。なお、W/B LED111a,111b,111cは、琥珀色による点灯と緑色による点灯とを交互に繰り返す態様により、低周波数で点滅してもよい。
0112
操作端末104とテスト機器101とのリンク作成が成功すると、テスト機器101では点灯制御部306aがW/BLED111aを緑色に点灯させる(ステップB3)。同様に、操作端末104とテスト機器102のリンク作成に成功すると、テスト機器102では、点灯制御部306bがW/B LED111bを緑色に点灯させ(ステップC3)、操作端末104とテスト機器103のリンク作成に成功すると、テスト機器103では、点灯制御部306cがW/B LED111cを緑色に点灯させる(ステップD3)。ここで、W/B LED111a,111b,111cは緑色ではなく琥珀色で点灯してもよい(図7(a)参照)。
0113
もし、操作端末104とテスト機器101のリンク作成に失敗したとき、点灯制御部306aはW/BLED111aを緑色でかつ高周波数で点滅させてもよい。同様に操作端末104とテスト機器102のリンク作成に失敗したとき、点灯制御部306bはW/B LED111bを緑色でかつ高周波数で点滅させ、操作端末104とテスト機器103のリンク作成に失敗したとき、点灯制御部306cは、W/B LED111cを緑色でかつ高周波数で点滅させてもよい。なお、このとき、W/B LED111a,111b,111cは、琥珀色による点灯と緑色による点灯とを交互に繰り返す態様により、高周波数で点滅してもよい。リンク作成に失敗した場合、操作端末104において、表示部104aにキャプチャ画面が表示されてもよい。そして、作業者がペアイニシャルボタン211をタッチすることで、上述したリンク作成動作が再度実行されてもよい。
0114
ブルートゥース経由でのリンク作成が成功(完了)すると、テスト機器101がイニシエータ機器、テスト機器102が第1のビーコン機器、テスト機器102が第2のビーコン機器として機能するための設定が完了したことになる。
0115
次に、テスト機器(イニシエータ機器)101とテスト機器(第1のビーコン機器)102との間、テスト機器(イニシエータ機器)101とテスト機器(第2のビーコン機器)103との間のジグビー経由によるリンク設定について説明する。
0116
ブルートゥース経由でのリンク作成が成功(完了)すると、表示制御部505は操作端末104の表示部104aに図10(c)に示すペアリング完了画面を表示する(ステップA7)。ペアリング完了画面には、コネクトボタン221、閉じるボタン222、及びペアリングが完了したことを示すメッセージ223が表示される。
0117
作業者がコネクトボタン221をタッチすると(ステップA8)、通信制御部501は、通信デバイス510を介して第1のビーコン機器102のアドレスと第2のビーコン機器103のアドレスとをイニシエータ機器101に送信する(ステップA9)。アドレスとは作業者によって操作端末104に入力された第1のビーコン機器102の識別番号214a及び第2のビーコン機器103の識別番号215aであってもよい。
0118
イニシエータ機器101は、第1のビーコン機器102のアドレス及び第2のビーコン機器103のアドレスを受信すると(ステップB4)、受信したアドレス(第1のビーコン機器102の識別番号214a及び第2のビーコン機器103の識別番号215a)が記憶デバイス137aに記憶される。そして、イニシエータ機器101の通信制御部302aは、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102、第2のビーコン機器103それぞれに対して無線通信状態を確立するための動作、即ち第1のビーコン機器102、第2のビーコン機器103それぞれとジグビー経由によるリンク設定(ペアリング)を行う(ステップB5)。このとき、通信制御部302aは初めにデフォルトのチャネルを使用してジグビー経由でのリンク設定を試行してもよい。そして、デフォルトのチャネルを使用したリンク設定に失敗した場合には、異なるチャネルを使用して順次リンク設定を試みてもよい。
0119
リンク設定中、第1のビーコン機器102及び第2のビーコン機器103では、それぞれ点灯制御部306b,306cがZBLED112b,112cを緑色でかつ低周波数で点滅させる(ステップC4,D4)。
0120
イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とのリンク設定に成功した場合(ステップC5のYES)、成功したチャネルに対応づいたチャネル番号がイニシエータ機器101の記憶デバイス137a、第1のビーコン機器の記憶デバイス137bに記憶される。そして、点灯制御部306bはZBLED112bを緑色で点灯させる(ステップC6)。リンク設定に失敗した場合(ステップC5のNO)、点灯制御部306bはZB LED112bを緑色でかつ高周波数で点滅させる(ステップC7)。
0121
同様に、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とのリンク設定に成功した場合(ステップD5のYES)、成功したチャネルに対応づいたチャネル番号がイニシエータ機器101の記憶デバイス137a、第2のビーコン機器の記憶デバイス137cに記憶される。そして、点灯制御部306cはZBLED112cを緑色で点灯させる(ステップD6)。リンク設定に失敗した場合(ステップD5のNO)、点灯制御部306cはZB LED112cを緑色でかつ高周波数で点滅させる(ステップD7)。
0122
なお、作業者は、ペアリング設定画面上のコネクトボタン221をタッチする代わりに、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aを押下してもよい。コネクトボタン114aをタッチすると、イニシエータ機器101の通信制御部302aは、第1のビーコン機器102、第2のビーコン機器103それぞれとジグビー経由によるリンク設定(ペアリング)を行う。後述するが、コネクトボタン114aを操作することは、操作端末104とイニシエータ機器101間のブルートゥース通信が切断された状態において、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102との間及びイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103との間の無線通信テストを実行する際に有効である。
0123
イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102のリンク設定に成功したチャネルに対応づいたチャネル番号と、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103のリンク設定に成功したチャネルに対応づいたチャネル番号とが異なる場合もある。その場合は、それぞれのリンク設定で成功したチャネルに対応づいたチャネル番号が記憶される。
0124
そして、W/B通信部309aは、ジグビー経由のリンク設定の結果を操作端末104に送信する(ステップB6)。
0125
操作端末104が通信デバイス510を介してイニシエータ機器101からジグビー経由でのリンク設定の結果を受信し、作業者が操作端末104で所定の操作を行うと、表示制御部505は図9(d)又は(e)に示す成功/失敗メッセージ画面を表示部104aに表示する(ステップA10)。所定の操作とは、例えば、作業者がペアリング完了画面中のコネクトボタン221や閉じるボタン222をタッチする操作であってもよい。図9(d)に示す成功/失敗メッセージ画面は、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102との間及びイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103との間におけるジグビー経由のリンク設定が成功した場合の例を示している。
0126
図10(d)の成功/失敗メッセージ画面には、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102との間及びイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103との間におけるジグビー経由のリンク設定(ペアリング)が完了した旨のメッセージ231と、そのリンク設定が成功した旨のメッセージ232と、チャネル情報233と、閉じるボタン234とが示されている。なお、チャネル情報233は、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102との間及びイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103との間でリンク設定に成功したチャネルに対応づいたチャネル番号が含まれている。図10(d)の例では、2.4GHzの周波数帯域でイニシエータ機器101と第1のビーコン機器102との間、及びイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103との間でリンク設定に成功したチャネル番号が示されている。もし、リンク設定が失敗していた場合、図10(e)に示す成功/失敗メッセージ画面が表示部104aに表示される。図10(e)の成功/失敗メッセージ画面には、リンク設定が失敗した旨のメッセージ241と、コネクトボタン242とが示される。
0127
リンク設定に成功した場合、作業者は成功/失敗メッセージ画面の閉じるボタン234をタッチし(ステップA11のNO、ステップA12のYES)、テスト前設定動作が終了する。リンク設定に失敗した場合、作業者は成功/失敗メッセージ画面のコネクトボタン242をタッチする(ステップA11のYES)。そして、ステップA7に戻る。
0128
例えば、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とのリンク設定には成功し、イニシエータ機器101とビーコン機器103とのリンク設定には失敗することもあり得る。この場合は、第1のビーコン機器102と第2のビーコン機器103の結果を分けてそれぞれ成功/失敗メッセージ画面に示されることにしてもよい。また、そのとき、作業者がコネクトボタン242をタッチするとステップA7に戻り、第2のビーコン機器103、即ちリンク設定に失敗したビーコン機器とイニシエータ機器とのリンク設定のみが再び実行されてもよい。
0129
上述したジグビー経由でのリンク設定により、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102間、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103間が相互にジグビー通信可能になる。
0130
なお、ステップA6において、ワイファイ経由でリンク作成を行ってもよい。
0131
上述したテスト前設定動作が完了することで、テスト機器101がイニシエータ機器、テスト機器102,103がそれぞれ第1のビーコン機器、第2のビーコン機器に設定され、テスト機器101がテスト機器102,103それぞれに対して、相互にジグビー通信できるようになる。
0132
なお、テスト機器101,102,103の中で、例えばテスト機器102がイニシエータ機器に設定され、テスト機器103が第1のビーコン機器、テスト機器101が第2のビーコン機器にそれぞれ設定された場合、テスト機器102は上述したイニシエータ機器の動作と同様の動作を実行し、テスト機器103は、上述した第1のビーコン機器の動作と同様の動作を実行し、テスト機器101は、上述した第2のビーコン機器の動作と同様の動作を実行する。テスト機器103をイニシエータ機器、テスト機器101,102をそれぞれ第1のビーコン機器、第2のビーコン機器に設定した場合についても同様である。また、図8及び図9では、ビーコン機器が2つの場合について示されているが、1つでも3以上でもよい。
0133
図11及び図12は、無線通信テストシステム100が実行する無線通信テストに関する動作を示すシーケンス図である。ここでは、図8及び図9に示すテスト前設定動作が完了しているものとする。即ち、テスト機器101がイニシエータ機器、テスト機器102が第1のビーコン機器、テスト機器103が第2のビーコン機器に設定され、テスト機器101がテスト機器102,103それぞれと通信設定(ペアリング)が完了しているものとする。
0134
なお、テスト機器101,102,103の中で、テスト機器101以外のテスト機器102,103がイニシエータ機器に設定され、残りがビーコン機器に設定された場合についても同様の動作が行われる。
0135
作業者は操作端末104に所定の操作を行うと、表示制御部505は操作端末104の表示部104aに図13(a)に示す初期画面を表示する(ステップA21)。
0136
また、作業者は第1のビーコン機器102、第2のビーコン機器103の電源をオンする(ステップC21,D21)。
0137
また、イニシエータ機器101の電源がオンされ、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aが押下されると(ステップB21)、イニシエータ機器101の通信制御部302aはイニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とのジグビー通信接続及びイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とのジグビー通信接続を開始する(ステップB22)。このとき、通信制御部302は記憶デバイス137aに記憶されたチャネル番号及び識別番号214a,215aを使用して、第1のビーコン機器102、第2のビーコン機器103それぞれとジグビー接続を確立する。通信制御部302aがジグビー接続を開始すると、第1のビーコン機器102、第2のビーコン機器103では、点灯制御部306b,306cがそれぞれZBLED112b,112cを緑色でかつ低周波数で点滅させる(ステップC22,D22)。
0138
イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102間のジグビー接続に成功すると、第1のビーコン機器102では、点灯制御部306bがZBLED112bを緑色で点灯させる(ステップC23)。イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103間のジグビー接続に成功すると、第2のビーコン機器103では、点灯制御部306cがZB LED112cを緑色で点灯させる(ステップD23)。
0139
また、イニシエータ機器101の電源がオンされ、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aが押下されると(ステップB21)、イニシエータ機器101の通信制御部302aは、イニシエータ機器101と操作端末104との間でブルートゥース接続を確立する(ステップB22)。通信制御部302aが操作端末104との間でブルートゥース接続を開始すると、イニシエータ機器101では、点灯制御部306aがW/BLED111aを緑色でかつ低周波数で点滅させる(ステップB23)。ここで、W/B LED111aは緑色ではなく琥珀色で点滅してもよい(図7(a)参照)。なお、W/B LED111aは、琥珀色による点灯と緑色による点灯とを交互に繰り返す態様により、低周波数で点滅してもよい。
0140
操作端末104とイニシエータ機器101間のブルートゥース接続に成功すると、イニシエータ機器101では、点灯制御部306aがW/BLED111aを緑色で点灯させる(ステップB24)。ここで、W/B LED111aは緑色ではなく琥珀色で点灯してもよい(図7(a)参照)。
0141
作業者が初期画面のスタートイニシエータボタン202をタッチすると(ステップA22)、通信制御部501はイニシエータ機器101に設定情報の送信を要求する(ステップA23)。
0142
イニシエータ機器101の通信制御部302aは、操作端末104からの設定情報の送信の要求を受信すると、第1のビーコン機器102及び第2のビーコン機器103それぞれの識別番号214a,215a、記憶デバイス137aに記憶されたチャネル番号を含む設定情報を操作端末104に送信する(ステップB25)。このとき、イニシエータ機器101の識別番号213aも操作端末104に送信されてもよい。
0143
操作端末104はイニシエータ機器101から識別番号214a,215a及びチャネル番号を受信すると、操作端末104の表示制御部505は、図13(b)に示す設定情報表示画面を表示部104aに表示する(ステップA24)。このとき、設定情報表示画面のイニシエータ機器101の欄314にはイニシエータ機器101の識別番号213a、設定情報表示画面の第1のビーコン機器102の欄315には第2のビーコン機器103の識別番号214a、設定情報表示画面の第2のビーコン機器103の欄316には第2のビーコン機器103の識別番号215aがそれぞれ示される。また、設定情報表示画面には受信されたチャネル番号を含む情報313が示される。
0144
なお、作業者がスタートイニシエータボタン202をタッチしない場合でも、作業者がイニシエータ機器101のコネクトボタン114aを押下した場合、ステップB25の処理が実行される。その後、操作端末104側ではステップA24の処理が実行される。
0145
次に、作業者は、イニシエータ機器101を通信ハブ20の設置予定場所又はその近傍に配置し、第1のビーコン機器102を例えばガスメータ2の設置予定場所又はその近傍に配置し、第2のビーコン機器103をIHD4の設置予定場所又はその近傍に配置する。
0146
そして、作業者が設定情報表示画面のスタートHAN(Home Area Network)サーベイボタン311をタッチすると(ステップA25)、指示送信部503はイニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とが2.4GHzの周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第1のテストを実行させるための第1のテスト指示と、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが2.4GHzの周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第3のテストを実行させるための第3のテスト指示をイニシエータ機器101に送信する(ステップA26)。その後、表示制御部505は、図13(c)に示すHANサーベイストップ画面を表示部104aに表示する(ステップA27)。HANサーベイストップ画面には、HANサーベイストップボタン321、閉じるボタン322が示されている。
0147
イニシエータ機器101のテスト指示受信部303aが第1のテスト指示を受信すると、テスト実行部304aは、第1のテストを実行し、テスト指示受信部303aが第3のテスト指示を受信すると、テスト実行部304aは第3のテストを実行する(ステップB26)。このとき、テスト実行部304aは、2.4GHzの周波数帯域の第1のテスト信号を第1のビーコン機器102に定期的に送信し、2.4GHzの周波数帯域の第3のテスト信号を第2のビーコン機器103に定期的に送信する。第1のテスト信号及び第3のテスト信号はメッセージやデータで構成される。
0148
第1のビーコン機器102が第1のテスト信号を受信した場合、第1のビーコン機器102の応答部307bは第1の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。また、第2のビーコン機器が第3のテスト信号を受信した場合、第2のビーコン機器103の応答部307cは、第3の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。第1の応答信号及び第3の応答信号には、ACK及びSelective ACKがある。第1のビーコン機器102が第1のテスト信号を正常に受信できた場合(受信度が高い場合)に応答部307bが送信する第1の応答信号と、第2のビーコン機器103が第3のテスト信号を正常に受信できた場合(受信度が高い場合)に応答部307cが送信する第3の応答信号とは、それぞれACKである。ACKは、データの受信側から送信側に対して送信される肯定的な内容を示す信号である。
0149
他方、第1のビーコン機器102が第1のテスト信号の一部のみ正常に受信できた場合(受信度が低い場合)に応答部307bがイニシエータ機器101に送信する第1の応答信号と、第2のビーコン機器103が第3のテスト信号の一部のみ正常に受信できた場合(受信度が低い場合)に応答部307cがイニシエータ機器101に送信する第3の応答信号とは、それぞれSelectiveACKである。Selective ACKは、データの受信側から送信側に対して送信される、通信に失敗したデータだけを再送信することを要求する内容を示す信号である。
0150
テスト実行部304aは、第1の応答信号と、第3の応答信号とを受信する。
0151
無線通信テストの詳細は後述する。なお、無線通信テストは、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に従って実行される。
0152
第1のテストの実行中、イニシエータ機器101では、点灯制御部306aがZBLED112aを緑色でかつ低周波数で点滅させ(ステップB27)、第1のビーコン機器102では、点灯制御部306bがZB LED112bを緑色でかつ低周波数で点滅させる(ステップC24)。
0153
第3のテストの実行中、イニシエータ機器101では、点灯制御部306aがZBLED112aを緑色でかつ低周波数で点滅させ(ステップB27)、第2のビーコン機器103では、点灯制御部306cがZB LED112cを緑色でかつ低周波数で点滅させる(ステップD24)。
0154
なお、操作端末104によってテストを中止するための操作が行われた場合に、イニシエータ機器101でZBLED112aが緑色でかつ高周波数で点滅してもよい。また、第1のビーコン機器102、第2のビーコン機器103おいてそれぞれZB LED112b,112cが緑色でかつ高周波数で点滅してもよい。
0155
次に、作業者がHANサーベイストップ画面のHANサーベイストップボタン321をタッチすると(ステップA28)、操作端末104の指示送信部503は2.4GHzの周波数帯域での無線通信テストを終了させるための指示(2.4GHzテスト終了指示)をイニシエータ機器101に送信する(ステップA29)。
0156
イニシエータ機器101が2.4GHzテスト終了指示を受信すると、テスト実行部304aは第1のテスト及び第3のテストを終了する(ステップB28)。このとき、テスト実行部304aは、定期的に第1のビーコン機器102に送信していた2.4GHzの周波数帯域の第1のテスト信号と、定期的に第2のビーコン機器103に送信していた2.4GHzの周波数帯域の第3のテスト信号の送信を停止する。
0157
第1のテスト及び第3のテストが終了すると、イニシエータ機器101では点灯制御部306aはZBLED112aを緑色に点灯させる(ステップB29)。また、第1のテストが終了すると、第1のビーコン機器102では、点灯制御部306bがZB LED112bを緑色に点灯させ(ステップC25)、第3のテストが終了すると、第2のビーコン機器103では、点灯制御部306cがZB LED112cを緑色に点灯させる(ステップD25)。
0158
第1のテスト及び第3のテストが終了すると、第1のテスト及び第3のテストの結果が記憶デバイス137aに記憶される。そして、テスト結果送信部305aは、第1のテストの結果と第3のテストの結果を操作端末104に送信する(ステップB30)。第1のテスト及び第3のテストの結果は、それぞれ要約メッセージを構成している。要約メッセージには、無線通信テストにおいて使用したテスト信号(メッセージ)の種類や周波数帯域、受信率や再送信回数等の情報が含まれる。
0159
操作端末104において、テスト結果受信部504が2.4GHzの周波数帯域におけるテスト結果(第1のテストの結果及び第3のテストの結果)を受信すると、表示制御部505は、図13(d)又は図13(e)に示す2.4GHzテスト結果表示画面を表示部104aに表示する(ステップA30)。このとき、受信されたテスト結果に基づいて、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とが相互にジグビー通信可能か否か、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが相互にジグビー通信可能か否かが判断され、図13(d)又は図13(e)に示す画面が表示部104aに表示される。
0160
図13(d)に示す画面は、2.4GHzの周波数帯域においてイニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とが相互にジグビー通信可能(成功)であり、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが相互にジグビー通信可能(成功)である場合に表示される画面である。図13(d)には、終了ボタン331、テスト結果の情報332、シングルバンドの通信ハブ20、各種メータ、IHD4を設置することを奨励する旨を示す情報333、レポートボタン334が示されている。
0161
イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102との相互通信又はイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103との相互通信のいずれか一方のみが成功する場合もあるが、ここでは、両通信がともに成功する場合のみを通信可能(成功)とし、いずれか一方のみが成功する場合は、通信不可能(失敗)とする。このように、第1のテストの結果及び第3のテストの結果に基づいて通信可能(成功)と判断された場合には、シングルバンド機器の設置が作業者に奨励される。
0162
図13(e)に示す画面は、2.4GHzの周波数帯域においてイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが相互にジグビー通信不可能(失敗)であり、及び/又はイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが相互にジグビー通信不可能(失敗)である場合に表示される画面である。図13(e)には、サブGHzHANサーベイボタン341、テスト結果の情報342、中止ボタン343、レポートボタン344が示されている。
0163
第1のテスト及び第3のテストの結果が成功である場合(ステップA31のYES)、作業者は終了ボタン331をタッチし(ステップA39)、無線通信テストに関する動作を終える。
0164
第1のテスト及び第3のテストの結果が失敗である場合(ステップA31のNO)、作業者はサブGHzHANサーベイボタン341をタッチする(ステップA32)。その後、指示送信部503は、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とが868MHzの周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否か判定する第2のテストを実行させるための第2のテスト指示と、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが868MHzの周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第4のテストを実行させるための第4のテスト指示とをイニシエータ機器101に送信する(ステップA33)。その後、表示制御部505は、図13(f)に示すサブGHz HANサーベイストップ画面を表示部104aに表示する(ステップA34)。サブGHz HANサーベイストップ画面には、サブGHz HANサーベイストップボタン351、閉じるボタン352が示されている。
0165
イニシエータ機器101のテスト指示受信部303aが第2のテスト指示を受信すると、テスト実行部304aは第2のテストを実行し、イニシエータ機器101のテスト指示受信部303aが第4のテスト指示を受信すると、テスト実行部304aは第4のテストを実行する(ステップB31)。このとき、テスト実行部304aは868MHzの周波数帯域の第2のテスト信号を第1のビーコン機器102に定期的に送信し、868MHzの周波数帯域の第4のテスト信号を第2のビーコン機器103に定期的に送信する。第2のテスト信号及び第4のテスト信号はメッセージやデータで構成される。
0166
第1のビーコン機器102が第2のテスト信号を受信した場合、第1のビーコン機器102の応答部307bは第2の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。また、第2のビーコン機器が第4のテスト信号を受信した場合、第2のビーコン機器103の応答部307cは、第4の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。第2の応答信号及び第4の応答信号にも、ACK及びSelective ACKがある。第1のビーコン機器102が第2のテスト信号を正常に受信できた場合(受信度が高い場合)に応答部307bが送信する第2の応答信号と、第2のビーコン機器103が第4のテスト信号を正常に受信できた場合(受信度が高い場合)に応答部307cが送信する第4の応答信号とは、それぞれACKである。
0167
他方、第1のビーコン機器102が第2のテスト信号の一部のみ正常に受信できた場合(受信度が低い場合)に応答部307bが送信する第2の応答信号と、第2のビーコン機器103が第4のテスト信号の一部のみ正常に受信できた場合(受信度が低い場合)に応答部307cが送信する第4の応答信号とは、それぞれSelectiveACKである。
0168
テスト実行部304aは、第2の応答信号と、第4の応答信号とを受信する。
0169
なお、無線通信テストは、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に従って実行される。
0170
第2のテストの実行中、イニシエータ機器101では、点灯制御部306aがZBLED112aを緑色でかつ低周波数で点滅させ(ステップB32)、第1のビーコン機器102では、点灯制御部306bがZB LED112bを緑色でかつ低周波数で点滅させる(ステップC26)。
0171
第4のテストの実行中、イニシエータ機器101では、点灯制御部306aがZBLED112aを緑色でかつ低周波数で点滅させ(ステップB32)、第2のビーコン機器103では、点灯制御部306cがZB LED112cを緑色でかつ低周波数で点滅させる(ステップD26)。
0172
次に、作業者がサブGHzHANサーベイストップ画面のサブGHz HANサーベイストップボタン351をタッチすると(ステップA35)、指示送信部503は、868MHzにおける無線通信テストを終了させるための指示(868MHzテスト終了指示)をイニシエータ機器101に送信する(ステップA36)。
0173
イニシエータ機器101が868MHzテスト終了指示を受信すると、テスト実行部304aは実行中の第2のテスト、及び第4のテストを終了する(ステップB33)。このとき、テスト実行部304aは、定期的に第1のビーコン機器102に送信していた868MHzの周波数帯域の第2のテスト信号と、定期的に第2のビーコン機器103に送信していた868MHzの周波数帯域の第4のテスト信号の送信を停止する。
0174
第2のテスト及び第4のテストが終了すると、イニシエータ機器101では点灯制御部306aはZBLED112aを緑色に点灯させる(ステップB34)。また、第2のテストが終了すると、第1のビーコン機器102では、点灯制御部306bがZB LED112bを緑色に点灯させ(ステップC27)、第4のテストが終了すると、第2のビーコン機器103では、点灯制御部306cがZB LED112cを緑色に点灯させる(ステップD27)。
0175
第2のテスト及び第4のテストが終了すると、第2のテスト及び第4のテストの結果が記憶デバイス137aに記憶される。そして、テスト結果送信部305aは、第2のテストの結果と第4のテストの結果を操作端末104に送信する(ステップB35)。第2のテスト及び第4のテストの結果は、それぞれ要約メッセージを構成している。要約メッセージには、無線通信テストにおいて使用したテスト信号(メッセージ)の種類や周波数帯域、受信率や再送信回数等の情報が含まれる。
0176
操作端末104において、テスト結果受信部504が868MHzの周波数帯域におけるテスト結果(第2のテストの結果及び第4のテストの結果)を受信すると、表示制御部505は、図13(g)又は図13(h)に示す868MHzテスト結果表示画面を表示部104aに表示する(ステップA37)。このとき、受信されたテスト結果に基づいて、イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とが相互にジグビー通信可能か否か、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが相互にジグビー通信可能か否かが判断され、その判断結果に応じて図13(g)又は図13(h)に示す画面が表示部104aに表示される。
0177
図13(g)に示す画面は、868MHzの周波数帯域においてイニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とが相互にジグビー通信可能(成功)であり、イニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが相互にジグビー通信可能(成功)である場合に表示される画面である。図13(g)には、終了ボタン361と、テスト結果の情報362と、デュアルバンドの通信ハブ20、各種メータ、IHD4を設置することを奨励する旨を示す情報363と、レポートボタン364とが示されている。イニシエータ機器101と第1のビーコン機器102との相互通信又はイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103との相互通信のいずれか一方のみが成功する場合もあるが、ここでは、両通信がともに成功する場合のみを通信可能(成功)とし、いずれか一方のみが成功する場合は、通信不可能(失敗)とする。このように、第2のテストの結果及び第4のテストの結果に基づいて通信可能(成功)と判断された場合には、デュアルバンド機器の設置が作業者に奨励される。
0178
図13(h)に示す画面は、868MHzの周波数帯域においてイニシエータ機器101と第1のビーコン機器102とが相互にジグビー通信可能不可能(失敗)であり、及び/又はイニシエータ機器101と第2のビーコン機器103とが相互にジグビー通信不可能(失敗)である場合に表示される画面である。図13(h)には、再テストボタン371と、テスト結果の情報372と、再テストを促す旨を示す情報373と、レポートボタン374と、中止ボタン375とが示されている。
0179
第2のテスト及び第4のテストの結果が成功である場合(ステップA38のYES)、作業者は終了ボタン361をタッチし(ステップA39)、無線通信テストに関する動作を終える。
0180
第2のテスト及び第4のテストの結果が失敗である場合(ステップA38のNO)、作業者は再テストボタン371をタッチし(ステップA40)、ステップA24に戻る。
0181
なお、図11及び図12では操作端末104を操作することで2.4GHz及び868MHzにおける無線通信テストを終了させることにしたが、イニシエータ機器101自らが無線通信テストを終了してもよい。例えば、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に従った無線通信テストが完了した場合には、イニシエータ機器101自らが無線通信テストを終了させてもよい。
0182
なお、第1及び第3のテストの実行中に、操作端末104とイニシエータ機器101とのブルートゥース通信がオフされてもよい。操作端末104とイニシエータ機器101とのブルートゥース通信が確立したままである場合、操作端末104とイニシエータ機器101とのブルートゥース通信と、2.4GHzの周波数帯域におけるジグビー通信とが重複し、無線通信テストが適切に実行されない可能性がある。したがって、ブルートゥース通信がオフされることで、操作端末104とイニシエータ機器101とのブルートゥース通信と2.4GHzの無線通信テストにおけるジグビー通信とが重複することを防止できる。同様に、第2及び第4のテスト実行中に、操作端末104とイニシエータ機器101とのブルートゥース通信がオフされてもよい。
0183
この場合、作業者は、操作端末104とテスト機器101間のブルートゥース通信を切断した状態で、テスト機器101とテスト機器102との間及びテスト機器101とテスト機器103との間の無線通信テストを行うことになるため、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aを押下する。
0184
即ち、第1及び第3のテストは、HANサーベイストップボタン321がタッチされない場合でも、その動作に換えて、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aが押下された場合には実行される。
0185
この場合、コネクトボタン114aが押下されると、イニシエータ機器101の通信制御部302aは、操作端末104にイニシエータ機器101とのブルートゥース通信接続を切断する指令を送信する。操作端末104がその切断指令を受信すると、通信制御部501は操作端末104とイニシエータ機器101とのブルートゥース通信接続を切断する。また、イニシエータ機器101の通信制御部302aは、操作端末104とのブルートゥース通信接続を切断する。
0186
次に、ステップB26が実行される(第1及び第3のテストの実行)。第1及び第3のテスト中において、イニシエータ機器101では、ステップB27が実行される。ここで、テスト中に、コネクトボタン114aが押下された場合、実行中のテストが中止される。
0187
また、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に従った無線通信テストが完了した場合には、イニシエータ機器101のテスト実行部304aは無線通信テストを終了する。そして、イニシエータ機器101では、ステップB29が実行される。さらに、通信制御部302aは、操作端末104とイニシエータ機器101との間のブルートゥース通信接続を確立する。
0188
同様に、第2及び第4のテストは、サブGHzHANサーベイストップボタン351がタッチされない場合でも、その動作に換えて、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aが押下された場合には実行される。
0189
この場合、コネクトボタン114aが押下されると、イニシエータ機器101の通信制御部302aは、操作端末104にイニシエータ機器101とのブルートゥース通信接続を切断する指令を送信し、操作端末104がその切断指令を受信すると、通信制御部501は操作端末104とイニシエータ機器101とのブルートゥース通信接続を切断する。また、イニシエータ機器101の通信制御部302aは、操作端末104とのブルートゥース通信接続を切断する。
0190
次に、ステップB31が実行される(第2及び第4のテストの実行)。第2及び第4のテスト中において、イニシエータ機器101では、ステップB32が実行される。ここで、テスト中に、コネクトボタン114aが押下された場合、実行中のテストが中止される。
0191
また、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に従った無線通信テストが完了した場合には、イニシエータ機器101のテスト実行部304aは無線通信テストを終了する。そして、イニシエータ機器101では、ステップB34が実行される。さらに、通信制御部302aは、操作端末104とイニシエータ機器101との間のブルートゥース通信接続を確立する。
0192
上述したようにテスト機器101,102,103は、テスト中とテスト終了時に異なる態様でテスト機器のZBLED112a,112b,112cが点灯するため、作業者は無線通信テストの実行中か無線通信テストが終了したのかをテスト機器に目を向けることで確認することができる。
0193
また、2.4GHzにおける第1のテストの結果と第3のテストの結果のうち、第1のビーコン機器102に関する第1のテストの結果のみが相互に無線通信不可能である場合には、指示送信部503は第1のビーコン機器102に関する第2のテスト指示のみをイニシエータ機器101に送信し、868MHzにおける無線通信テストについては、第1のビーコン機器102に関する第2のテストのみが実行されてもよい。また、第1のテストの結果と第3のテストの結果のうち、第2のビーコン機器103に関する第3のテストの結果のみが相互に無線通信不可能である場合には、指示送信部503は第2のビーコン機器103に関する第4のテスト指示のみをイニシエータ機器101に送信し、868MHzにおける無線通信テストについては、第2のビーコン機器103に関する第4のテストのみが実行されてもよい。
0194
同様に、第2のテストの結果と第4のテストの結果のうち、第1のビーコン機器102に関する第2のテストの結果のみが相互に無線通信不可能である場合には、指示送信部503は第1のビーコン機器102に関する第1のテスト指示のみをイニシエータ機器101に送信し、再テストとして第1のビーコン機器102に関する第1のテストのみが実行されてもよい。また、第2のテストの結果と第4のテストの結果のうち、第2のビーコン機器103に関する第4のテストの結果のみが相互に無線通信不可能である場合には、指示送信部503は第2のビーコン機器103に関する第3のテスト指示のみをイニシエータ機器101に送信し、再テストとして第2のビーコン機器103に関する第3のテストのみが実行されてもよい。
0195
また、第1のテストの結果と第3のテストの結果の一方のみが無線通信不可能である場合、2.4GHzテスト結果表示画面において、第1のビーコン機器102に関する第1のテストの結果と第2のビーコン機器103に関する第3のテストの結果とが分けて示されてもよい。また、第1のビーコン機器102に関する第2のテストの結果と第2のビーコン機器103に関する第4のテストの結果の一方のみが相互に無線通信不可能である場合、868MHzテスト結果表示画面において、第1のビーコン機器102に関する第2のテストの結果と第2のビーコン機器103に関する第4のテストの結果とが分けて示されてもよい。
0196
なお、ステップB27において、点灯制御部306aは、第1のテスト及び第3のテストの結果に応じてZBLED112aの点灯態様を変えてもよい。例えば、点灯制御部306aは、第1のビーコン機器102に関する第1のテストの結果及び第2のビーコン機器103に関する第3のテストの結果が相互に無線通信可能であった場合、緑色でZB LED112aを点灯させ、第1のビーコン機器102に関する第1のテストの結果及び第2のビーコン機器103に関する第3のテストの結果が相互に無線通信不可能であった場合、点灯制御部306aは、緑色でかつ高周波数でZB LED112aを点灯させてもよい。
0197
同様に、ステップB32おいて、第1のビーコン機器102に関する第2のテストの結果及び第2のビーコン機器103に関する第4のテストの結果が相互に無線通信可能であった場合、点灯制御部306aはZBLED112aを緑色で点灯させ、第1のビーコン機器102に関する第2のテストの結果及び第2のビーコン機器103に関する第4のテストの結果が相互に無線通信不可能であった場合、点灯制御部306aはZB LED112aを緑色でかつ高周波数で点灯させてもよい。
0198
また、ステップC25,D25,C27,D27において、テストの結果が無線通信可能である場合、第1のビーコン機器102及び第2のビーコン機器103において、各点灯制御部306b,306cはZBLED112aを緑色で点灯させ、テストの結果が相互に無線通信不可能である場合にはZB LED112b,112cを緑色でかつ高周波数で点灯させてもよい。
0199
この場合、作業者はテスト機器のZBLEDに目を向けることで無線通信テストの結果を操作端末104を操作することなく確認することができる。
0200
また、図11及び12では、ビーコン機器が2つの場合について示されているが、1つでも3以上でもよい。その場合も同様に無線通信テストが実行される。
0201
なお、ステップB30において、図13(d)に示すレポートボタン334又は図13(e)に示すレポートボタン344がタッチされた場合にテスト結果が操作端末104に送信されてもよい。同様に、ステップB35において、図13(g)に示すレポートボタン364又は図13(h)に示すレポートボタン374がタッチされた場合にテスト結果が操作端末104に送信されてもよい。
0202
図14は、イニシエータ機器(第1のモード)に設定されたテスト機器が実行する無線通信テストについて示すフローチャートである。以下の説明では、テスト機器101がイニシエータ機器に設定され、テスト機器102がビーコン機器に設定されたとする。
0203
ステップS1において、操作端末104からイニシエータ機器101とビーコン機器102間において周波数帯域2.4GHzで無線通信テストを実行させるためのテスト指示(2.4GHzのテスト指示)が受信されたか否かについて判定される。ここでいう、2.4GHzのテスト指示は、上述した第1のテスト指示のことである。
0204
テスト指示受信部303aが2.4GHzのテスト指示を受信すると(ステップS1のYES)、テスト実行部304aはイニシエータ機器101とビーコン機器102間における2.4GHzの無線通信テスト(2.4GHzのテスト)を開始する(ステップS2)。ここでいう、2.4GHzのテストは、上述した第1のテストのことである。2.4GHzのテストは、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に従って実行される。無線通信テストの内容には、送信するテスト信号のレベルの大きさ等のテスト信号の種類や、テスト信号を送信する時間、テスト信号を送信する時間間隔等が含まれている。
0205
2.4GHzのテストが開始されると、テスト実行部304aは2.4GHzの周波数帯域の第1のテスト信号をビーコン機器102に送信する(ステップS3)。そして、テスト実行部304aはビーコン機器102からの応答を判断する(ステップS4)。
0206
ビーコン機器102の応答部307bは第1のテスト信号を受信した場合、第1のテスト信号の受信度に応じた第1の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。テスト実行部304aは、第1の応答信号を受信できたか否か、及び第1の応答信号を受信できた場合には第1の応答信号の内容(ACKとSelective ACKのいずれであるか)に基づいて応答を判断する。ここで、第1の応答信号がSelective ACKである場合には、テスト実行部304aは第1のテスト信号中の送信を要求されたデータをビーコン機器102に再送信する。再送信されたデータがビーコン機器102に受信されると、応答部307aはその受信したデータの受信度に応じて第1の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。このような、(1)ビーコン機器102による一部のデータのみの受信、(2)ビーコン機器102によるSelective ACKの送信、(3)イニシエータ機器による要求された一部のデータの送信は、ビーコン機器102が第1のテスト信号のすべてが受信されるまで繰り返される。または、予め定められた一定回数繰り返される。その回数は、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に含まれていてもよい。
0207
そして、ステップS5において、2.4GHzのテストが終了したか否かについて判定される。2.4GHzのテストが終了していない場合(ステップS5のNO)、ステップS3に戻る。即ち、第1のテスト信号は、イニシエータ機器101から一定期間、定期的に送信され続ける。ビーコン機器102は第1のテスト信号を受信する度に、第1のテスト信号の受信度に応じた第1の応答信号を送信する。第1の応答信号はイニシエータ機器101によって受信され、テスト実行部304aによってビーコン機器102の応答が判断される。「テストが終了する」とは、操作端末104から無線通信テストを終了させるためのテスト終了指示をイニシエータ機器101が受信した場合や、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容をテスト実行部304aがすべて実行し終えた場合のことである。
0208
2.4GHzのテストが終了した場合(ステップS5のYES)、2.4GHzのテストの結果は、記憶デバイス137aに記憶され(ステップS6)、テスト結果送信部305aによって操作端末104に送信される(ステップS7)。ここで、2.4GHzのテストの結果は、上述したように、テストで使用したテスト信号(メッセージ)の種類や周波数帯域等の情報を含む要約メッセージを構成している。また、このテスト結果は、ステップS4の応答判断に基づいて生成される。
0209
続いて、ステップS8において、操作端末104からイニシエータ機器101とビーコン機器102間において周波数帯域868MHzで無線通信テストを実行させるためのテスト指示(868MHzのテスト指示)が受信されたか否かについて判定する。ここで、868MHzのテスト指示は、上述した第2のテスト指示のことである。
0210
イニシエータ機器101のテスト指示受信部303aが、第2のテスト指示を受信していない場合(ステップS8のNO)、イニシエータ機器101の無線通信テストについての動作は終了する。ステップS8のNOは、イニシエータ機器101とビーコン機器102間において、周波数帯域2.4GHzで相互に無線通信可能である場合が想定される。
0211
イニシエータ機器101のテスト指示受信部303aが、868MHzのテスト指示を受信した場合(ステップS8のYES)、テスト実行部304aは、イニシエータ機器101とビーコン機器102間における868MHzの無線通信テスト(868MHzのテスト)を開始する(ステップS9)。ここで、868MHzのテストは、上述した第2のテストのことである。868MHzのテストは、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に従って実行される。
0212
868MHzのテストが開始されると、テスト実行部304aは、868MHzの周波数帯域の第2のテスト信号をビーコン機器102に送信する(ステップS10)。そして、テスト実行部304aはビーコン機器102からの応答を判断する(ステップS11)。ビーコン機器102の応答部307bは第2のテスト信号を受信した場合、第1のテスト信号の受信度に応じた第2の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。テスト実行部304aは、第1の応答信号を受信できたか否か、及び第1の応答信号を受信できた場合には第1の応答信号の内容(ACKとSelective ACKのいずれであるか)に基づいて応答を判断する。ここで、第2の応答信号がSelective ACKである場合には、テスト実行部304aは第2のテスト信号中の送信を要求されたデータをビーコン機器102に再送信する。このような、(1)ビーコン機器102による一部のデータのみの受信、(2)ビーコン機器102によるSelective ACKの送信、(3)イニシエータ機器による要求された一部のデータの送信は、上述したようにビーコン機器102が第2のテスト信号のすべてが受信されるまで繰り返される。または、予め定められた一定回数繰り返される。
0213
そして、ステップS12において、868MHzのテストが終了したか否かについて判定される。2.4GHzのテストが終了していない場合(ステップS12のNO)、ステップS10に戻る。即ち、第2のテスト信号は、イニシエータ機器101から一定期間、定期的に送信され続ける。ビーコン機器102は第2のテスト信号を受信する度に、第1のテスト信号の受信度に応じた第2の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。第2の応答信号はイニシエータ機器101によって受信され、テスト実行部304aによってビーコン機器102の応答が判断される。
0214
868MHzのテストが終了した場合(ステップS12のYES)、868MHzのテストの結果は、記憶デバイス137aに記憶され(ステップS13)、テスト結果送信部305aによって操作端末104に送信される(ステップS14)。ここで、868MHzのテストの結果は、上述したように、テストで使用したテスト信号(メッセージ)の種類や周波数帯域等の情報を含む要約メッセージを構成している。このテスト結果は、ステップS11の応答判断に基づいて生成される。
0215
続いて、ステップS15において、操作端末104から2.4GHzのテスト指示が受信されたか否かについて判定され、操作端末104から2.4GHzのテスト指示が受信されていなければ(ステップS15のNO)、イニシエータ機器101の無線通信テストについての動作は終了する。操作端末104から2.4GHzのテスト指示が受信されていた場合(ステップS15のYES)、ステップS2に戻る。ステップS15のYESの場合とは、2.4GHzのテストの結果がイニシエータ機器101とビーコン機器102間で相互に無線通信不可能であって、かつ868MHzのテストの結果がイニシエータ機器101とビーコン機器102間で相互に無線通信不可能であった場合が想定される。
0216
なお、2.4GHzのテストの結果及び868MHzのテストの結果は、操作端末104だけでなくサービスバン105に送信されてもよい。
0217
図14には、コネクトボタン114aの操作に関する記載はないが、ステップS1において、2.4GHzのテスト指示が受信されたか否かを判断することに加えて、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aが押下されたか否かについても判断されてもよい。そして、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aが押下された場合にも、テスト実行部304aは第1のテスト(2.4GHzにおけるテスト)を実行してもよい。同様に、ステップS8において、868MHzのテスト指示が受信されたか否かを判断することに加えて、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aが押下されたか否かについても判断されてもよい。そして、イニシエータ機器101のコネクトボタン114aが押下された場合にも、テスト実行部304aは第2のテスト(868MHzにおけるテスト)を実行してもよい。
0218
図15は、ビーコン機器(第2のモード)に設定されたテスト機器102が実行する、無線通信テストに応答する動作を示すフローチャートである。図15では、テスト機器101がイニシエータ機器に設定され、テスト機器102がビーコン機器に設定されたとして説明する。
0219
ステップS21において、2.4GHzの周波数帯域の第1のテスト信号が受信されたか否かについて判定される。ビーコン機器102がイニシエータ機器101から第1のテスト信号を受信していない場合(ステップS21のNO)、ステップS24に移る。ビーコン機器102がイニシエータ機器101から第1のテスト信号を受信すると(ステップS21のYES)、応答部307aは第1のテスト信号の受信度に応じた応答を行う(ステップS22)。ここで、応答部307aは、受信度に応じて第1の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。第1のテスト信号をすべて正常に受信できた場合にはACKを内容とする第1の応答信号を、第1のテスト信号の一部のみを正常に受信できた場合にはSelective ACKを内容とする第1の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。Selective ACKで要求した一部のデータをイニシエータ機器101から受信した場合には、そのデータの受信度に応じた第1の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。このような、(1)ビーコン機器102による一部のデータのみの受信、(2)ビーコン機器102によるSelective ACKの送信、(3)イニシエータ機器による要求された一部のデータの送信は、上述したようにビーコン機器102が第1のテスト信号のすべてが受信されるまで、または、予め定められた一定回数繰り返される。
0220
続いて、ステップS23において第1のテスト信号が受信されたか否かについて判定される。
0221
ビーコン機器102がイニシエータ機器101から第1のテスト信号を受信した場合(ステップS23のYES)、応答部307aは第1のテスト信号の受信度に応じた応答を行う(ステップS22)。ステップS22の処理は、第1のテスト信号が受信されなくなるまで繰り返される。
0222
ビーコン機器102がイニシエータ機器101から第1のテスト信号を受信していない場合(ステップS23のNO)、ステップS24において、868MHzの周波数帯域の第2のテスト信号が受信されたか否かについて判定される。ステップS23のNOの場合は、イニシエータ機器101による第1のテスト(2.4GHzのテスト)が終了したことが想定される。
0223
ビーコン機器102がイニシエータ機器101から第2のテスト信号を受信していない場合(ステップS24のNO)、ビーコン機器102による無線通信テストに応答する動作は終了する。ステップS24のNOとしては、2.4GHzにおける無線通信テストの結果がイニシエータ機器101とビーコン機器102間で相互に無線通信可能であった場合、第1のテスト及び第2のテストいずれもが実行されていない場合、第1のテスト及び第2のテストいずれもが実行されているが、ビーコン機器102が第1のテスト信号、及び第2のテスト信号いずれも全く受信できていない場合のいずれかが想定される。
0224
ビーコン機器102がイニシエータ機器101から第2のテスト信号を受信した場合(ステップS24のYES)、応答部307aは第2のテスト信号の受信度に応じた応答を行う(ステップS25)。ここで、応答部307aは、受信度に応じて第2の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。第2のテスト信号をすべて正常に受信できた場合にはACKを内容とする第2の応答信号を、第2のテスト信号の一部のみを正常に受信できた場合にはSelective ACKを内容とする第2の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。Selective ACKで要求した一部のデータをイニシエータ機器101から受信した場合には、そのデータの受信度に応じた第2の応答信号をイニシエータ機器101に送信する。このような、(1)ビーコン機器102による一部のデータのみの受信、(2)ビーコン機器102によるSelective ACKの送信、(3)イニシエータ機器による要求された一部のデータの送信は、上述したようにビーコン機器102が第2のテスト信号のすべてが受信されるまで、または、予め定められた一定回数繰り返される。
0225
ステップS24のYESとしては、2.4GHzにおける無線通信テストの結果がイニシエータ機器101とビーコン機器102間で相互に無線通信不可能であった場合が想定される。
0226
応答部307aが、第2の応答信号をイニシエータ機器101に送信すると、ステップS26において第2のテスト信号が受信されたか否かについて判定される。ビーコン機器102がイニシエータ機器101から第2のテスト信号を受信すると(ステップS26のYES)、ステップ25の処理が実行される。ステップS25の処理は、第2のテスト信号が受信されなくなるまで繰り返される。ビーコン機器102がイニシエータ機器101から第2のテスト信号を受信していない場合(ステップS26のNO)、ビーコン機器102による無線通信テストに応答する動作は終了する。
0227
なお、2.4GHzのテストの結果がイニシエータ機器101とビーコン機器102間で相互に無線通信不可能であって、かつ868MHzのテストの結果がイニシエータ機器101とビーコン機器102間で相互に無線通信不可能であった場合、イニシエータ機器101から2.4GHzの第1のテスト信号がビーコン機器102に送信されることになる。この場合には、再び図15に示すビーコン機器102による無線通信テストに応答する動作が実行される。
0228
図16は、無線通信テストシステム100によって実行される無線通信テストの内容の更新に関する動作を示すシーケンス図である。
0229
サービスバン105の記憶デバイス620に更新された無線通信テストの内容が記憶されると、テスト内容送信部603は、記憶された更新された無線通信テストの内容を操作端末104に送信する(ステップE51)。更新された無線通信テストの内容とは、実行すべき無線通信テストの内容の更新後の内容である。なお、この更新された無線通信テスト内容は、例えば、サービスバン105がサーバ106からダウンロードしたものであってもよい。
0230
サービスバン105からの更新された無線通信テストの内容は、操作端末104によって受信されると(ステップA51)、記憶デバイス520に記憶される(ステップA52)。
0231
続いて、作業者は無線通信テストを始める前に操作端末104、テスト機器101、テスト機器102を用いて図8及び図9に示すテスト前設定動作を実行する(ステップF51)。ここでは、テスト機器101がイニシエータ機器に設定され、テスト機器102がビーコン機器に設定されたとする。
0232
テスト前設定動作が実行された後、操作端末104の更新指示部506は、更新された無線通信テスト内容を含むテスト内容更新指示をイニシエータ機器101に送信する(ステップA53)。このとき、作業者が操作端末104を操作したときに、テスト内容更新指示がイニシエータ機器101に送信されてもよいし、テスト前設定動作が終了した後に自動的にテスト内容の更新指示がイニシエータ機器101に送信されてもよい。
0233
イニシエータ機器101では、テスト内容更新部308aは、操作端末104からのテスト内容更新指示を受信すると(ステップB51)、テスト内容更新指示に基づいて実行する無線通信テストの内容を更新する(ステップB52)。ここで、テスト内容更新部308aは、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容に、テスト内容更新指示に含まれる更新された無線通信テストの内容を上書きすることで、無線通信テストの内容を更新する。なお、更新方法は、この方法に限られない。
0234
作業者は、テスト内容を更新すると、操作端末104、イニシエータ機器101、ビーコン機器102を用いて無線通信テストを実行する(ステップF52)。このとき、テスト実行部304aは、記憶デバイス137aに記憶されている無線通信テストの内容(更新された内容)に従って無線通信テストを実行する。その他は、図11及び図12に示した動作と同様である。
0235
図17は、サービスバン105がイニシエータ機器(テスト機器)から無線通信テストの結果を取得する動作を示すシーケンス図である。ここでは、テスト機器101がイニシエータ機器に設定され、テスト機器102がビーコン機器に設定されたとする。
0236
作業者は、通信ハブ20、各種メータ、IHD4を設置しに各家庭を巡回する際に、サービスバン105に乗車する。サービスバン105と、イニシエータ機器101とは、上述したようにワイファイ通信機能、又はブルートゥース通信機能により無線通信可能である。このため、サービスバン105は直接イニシエータ機器101から無線通信テストの結果を取得できる場合がある。
0237
イニシエータ機器101では、テスト実行部304aによる2.4GHz又は868MHzの無線通信テストが終了すると(ステップA61)、そのテスト結果は、記憶デバイス137aに記憶される(ステップA62)。そして、テスト結果送信部305aは、実行されたテスト結果をサービスバン105に送信する(ステップA63)。このとき、テスト結果は、ワイファイ通信機能、又はブルートゥース通信機能を利用して送信される。
0238
サービスバン105では、テスト結果取得部601がイニシエータ機器101からのテスト結果を取得する(ステップE61)。そして、テスト結果取得部601によって取得されたテスト結果は、記憶デバイス620に記憶される(ステップE62)。また、アップロード部602は、テスト結果取得部601によって取得されたテスト結果をサーバ106にアップロードする(ステップE63)。
0239
図18は、サービスバン105が操作端末104から無線通信テストの結果を取得する動作を示すシーケンス図である。ここでは、テスト機器101がイニシエータ機器に設定され、テスト機器102がビーコン機器に設定されたとする。
0240
上述したようにサービスバン105と、イニシエータ機器101とはワイファイ通信機能、又はブルートゥース通信機能により無線通信可能であるが、サービスバン105が直接イニシエータ機器101から無線通信テストの結果を取得できない場合もある。例えば、サービスバン105から離れた場所で無線通信テストが実行されている場合が想定される。その場合、サービスバン105は、操作端末104を介して通信テストの結果を取得する。
0241
操作端末104のテスト結果受信部504が、実行された無線通信テストの結果をイニシエータ機器101から受信すると(ステップA71)、そのテスト結果は、記憶デバイス520に記憶される(ステップA72)。そして、テスト結果送信部507は、イニシエータ機器101から受信されたテスト結果をサービスバン105に送信する(ステップA73)。このとき、テスト結果は、ワイファイ通信機能、又はブルートゥース通信機能を利用して送信される。
0242
サービスバン105では、テスト結果取得部601が操作端末104からテスト結果を取得する(ステップE71)。ステップE72,E73は、図17のステップE62,E63にそれぞれ対応する。
0243
ここで、テスト結果は、操作端末104から直接サーバにアップロードされてもよい。この場合、操作端末104のアップロード部508は、テスト結果受信部504がイニシエータ機器101から受信した無線通信テストの結果をサーバ106にアップロードする。
0244
また、図17及び図18において、サーバ106にテスト結果がアップロードされる場合に、テスト条件とともに、サービスバン105、又は操作端末104からアップロードされてもよい。テスト条件とは、無線通信テストを実行した家庭等の建物の住所、周波数帯域(2.4GHz又は868MHz)、使用したテスト機器の識別番号、各テスト機器の配置位置(通信ハブ付近、ガスメータ付近、IHD付近等の位置情報)等である。この場合、サーバ106側では、どの家庭にどの周波数帯域に対応した通信ハブ20やメータ等を設置できるかを管理することができる。テスト条件は、テスト実行時に作業者が操作端末104に入力されたものであってもよい。またその場合、テスト条件は、操作端末104からテスト結果とともにサービスバン105に送信されて、テスト結果とともにサービスバン105内の記憶デバイス620に記憶されてもよい。
0245
なお、点灯制御部306a,306b,306cが各LED(W/B LED、ZB LED、S/P LED)を点灯させる場合、図7に示した色や、点滅させる周波数の大きさに限られない。W/B LED111a,111b,111c、ZB LED112a,112b,112cについては、少なくとも、ペアリング中とペアリング終了時とエラー状態の区別、及びテスト中とテスト終了時とエラー状態の区別ができるような点灯態様であればよい。S/P LED113a,113b,113cについては、それぞれバッテリ113a,113b,113cの各充電状況(充電中、フル充電、ローバッテリ等)及びシステムエラー状態を区別できる点灯態様であればよい。これは、作業者にテスト機器の充電状況やエラー状態を示すためである。
0246
なお、2.4GHzによる無線通信テストと、868MHzによる無線通信テストは、いずれを先に実行することにしてもよい。
0247
上述したように、本実施形態によれば、操作端末からイニシエータ機器に設定されたテスト機器にテスト指示を送信して、イニシエータ機器に設定されたテスト機器と、ビーコン機器に設定されたテスト機器との間における特定の周波数帯域の無線通信テストを実行することができる。よって、イニシエータ機器に設定されたテスト機器を通信ハブ付近に配置し、ビーコン機器に設定されたテスト機器を各種メータ又はIHD付近に配置して無線通信テストを実行することで、通信ハブとメータ等を設置する前に作業者は通信ハブとメータ等の間で、特定の周波数帯域において相互に無線通信可能か否かについて知ることができる。したがって、作業者は、設置すべき通信ハブやメータ等を適切に把握することができる。また、テスト機器は通信ハブやメータ等とは別の機器であり、通信ハブやメータ等と同様の周波数帯域で通信可能であるため、それらのテスト機器を使用して無線通信テストを実行することで、実際に通信ハブやメータ等を設置しなくとも、無線通信テストが実行できる。よって、作業者はガスや電気の利用を停止させずに無線通信テストを実行することができる。また、一度任意の通信ハブやメータ等を設置して、それらの間で相互に無線通信ができない場合に取り換えるというやり方を実行するよりも、通信ハブやメータ等設置作業を短縮できる。よって、ガスや電気の提供を受ける者の不都合の増大を防ぐことができる。さらに、すべての家庭などに、あらゆる周波数帯域に対応した通信ハブやメータ等を設置する場合に比べてコストを低くできる。
0248
イニシエータ機器に設定されたテスト機器は、ビーコン機器に設定された複数のテスト機器それぞれとの間における無線通信テストを実行できるため、通信ハブの他に設置するメータ等が複数ある場合に、より効率的に無線通信テストを実行することができる。
0249
テスト機器は、イニシエータ機器とビーコン機器のいずれにも設定できる。このため、イニシエータ機器として使用していたテスト機器が破損した場合でも、ビーコン機器として使用していたテスト機器をイニシエータ機器に設定しなおすことで、残りのテスト機器で無線通信テストを実行することができる。
0250
操作端末が更新された無線通信テスト内容を含む無線通信テストの内容の更新指示をイニシエータ機器に設定されたテスト機器に送信することで、イニシエータ機器に設定されたテスト機器は、テスト内容を更新することができる。よって、無線通信テストの内容がアップデートされた場合に、アップデートされた内容で無線通信テストを実行することができる。
0251
また、イニシエータ機器に設定されたテスト機器は、無線通信テストが終了すると、テストの結果を操作端末及びサービスバンに送信するため、操作端末及びサービスバンは、テスト結果を取得できる。また、操作端末は、イニシエータ機器に設定されたテスト機器から取得したテスト結果をサービスバンに送信するため、サービスバンは、イニシエータ機器から直接テスト結果を取得できない場合でも、操作端末を介してテスト結果を取得することができる。
0252
各テスト機器にバッテリを備えることで電源供給できない状況でも無線通信テストを実行することができる。
0253
また、操作端末やサービスバンがテスト結果をサーバにアップロードすることで、サーバは、テスト結果を取得できる。このとき、テスト結果とともに、無線通信テストを実行した家庭等の建物の住所、周波数帯域(2.4GHz又は868MHz)、使用したテスト機器の識別番号、各テスト機器の配置位置(通信ハブ付近、ガスメータ付近、IHD付近等の位置情報)等を取得することで、どの家庭にどの周波数帯域に対応した通信ハブやメータ等を設置できるかを管理することができる。その管理されたデータに基づけば、通信ハブやメータ等を取り換える作業を行う場合に、その取り換え作業時間を短縮することができる。
0254
さらに、無線通信テストが実行されている間と、無線通信テストが終了した時に、異なる態様でZBLEDを点灯させることで、作業者は無線通信テストが実行中か、終了したかをテスト機器に目を向けるだけ知ることができる。また、テストの結果、相互に無線通信可能であった場合と相互に無線通信不可能であった場合とで、異なる態様でZB LEDを点灯させることで、作業者は無線通信テストの結果をテスト機器に目を向けるだけ知ることができる。
0255
また、S/PLEDをバッテリの充電状況(充電中、フル充電、ローバッテリ等)、システムエラー状態を区別できるような態様で点灯するため、作業者にテスト機器の充電状況やエラー状態を示すことができる。
0256
実施形態によれば、次のシステム、電子機器及びテスト方法が提供される。
0257
(1) 第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する第1の電子機器と、
前記第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する第2の電子機器と、
第3の電子機器とを具備するシステムであって、
前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第1のテストを実行させるための第1の指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し 、
前記第1の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第1のテストを実行し、前記第1のテストの結果を前記第3の電子機器に送信するシステム。
0258
(2)前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第2の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第2のテストを実行し、前記第2のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する(1)記載のシステム。
0259
(3) 前記第1の周波数帯域で通信可能な通信手段と前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段とを有する第4の電子機器を更に具備し、
前記第3の電子機器は、少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかの電子機器と前記第4の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第3のテストを実行させるための第3の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第3の指示を受信した前記第1及び第2の電子機器のいずれかの電子機器は、前記第3のテストを実行し、前記第3のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する(1)記載のシステム。
0260
(4) 前記第3の電子機器は、
前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるかを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第1の電子機器と前記第4の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第3のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第4の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第4のテストを実行させるための第4の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第2の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第2のテストを実行し、前記第2のテストの結果を前記第3の電子機器に送信し、
前記第4の指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第4のテストを実行し、前記第4のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する(3)記載のシステム。
0261
(5) 前記第3の電子機器は、
前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方を第1のモードに設定し、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方を第2のモードに設定し、
前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に前記第1の指示を送信し、
前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方は、前記第1の指示を受信した場合、前記第1の周波数帯域の第1のテスト信号を前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方に送信し、
前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方は、前記第1のテスト信号を受信した場合、前記第1のテスト信号の受信度に応じた第1の応答信号を前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信する(1)記載のシステム。
0262
(6) 前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるかを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を、前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信し、
前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方は、前記第2の指示を受信した場合、前記第2の周波数帯域の第2のテスト信号を前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方に送信し、
前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方は、前記第2のテスト信号を受信した場合、前記第2のテスト信号の受信度に応じた第2の応答信号を前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信する(5)記載のシステム。
0263
(7) 前記第3の電子機器は、前記第1のテストの内容の更新指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記更新指示を受信したいずれかの電子機器は、前記第1のテストの内容を前記更新指示に基づいて更新する(1)記載のシステム。
0264
(8) 前記第1のテストの内容を前記第3の電子機器に送信する第5の電子機器を更に具備し、
前記第3の電子機器は、前記第1のテストの内容を受信すると、受信した前記第1のテストの内容に基づいて、前記第1のテストの内容の更新指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信する(1)記載のシステム。
0265
(9) 前記第1の周波数帯域は2.4GHz帯域であり、前記第2の周波数帯域は868MHz帯域である(1)記載のシステム。
0266
(10) 前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器は、充電池を更に具備する(1)記載のシステム。
0267
(11) 前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器は、前記充電池の充電状況に応じた態様で点灯する点灯手段を具備する(10)記載のシステム。
0268
(12) 前記第1のテストの結果を前記第1の指示を受信したいずれかの電子機器から取得し、取得した前記第1のテストの結果をサーバにアップロードする第6の電子機器 を更に具備する(1)記載のシステム。
0269
(13) 前記第3の電子機器は、前記第1のテストの結果をサーバにアップロードする(12)記載のシステム。
0270
(14) 前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器の少なくとも一方は、
前記第1のテストが実行されている間は第1の態様で点灯し、前記第1のテストの実行が終了すると第2の態様で点灯する点灯手段を具備する(1)記載のシステム。
0271
(15) 前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器の少なくとも一方は、
前記第1のテストが実行されている間は第1の態様で点灯し、前記第1のテストの結果が、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であることを示す場合、第2の態様で点灯し、前記第1のテストの結果が、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す場合、第3の態様で点灯する点灯手段を具備する(1)記載のシステム。
0272
(16) 第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する電子機器であって、
前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する第1の通信機器に対して、前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定するための第1のテストを実行させるための第1の指示を制御機器から受信した場合、前記第1のテストを実行し、前記第1のテストの結果を前記制御機器に送信する電子機器。
0273
(17) 前記第1のテストの結果を前記制御機器に送信した後、前記第1の通信機器に対して、前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定するための第2のテストを実行させるための第2の指示を前記制御機器から受信した場合、前記第2のテストを実行し、前記第2のテストの結果を前記制御機器に送信する(16)記載の電子機器。
0274
(18) 前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する第2の通信機器に対して、前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定するための第3のテストを実行させるための第3の指示を受信した場合、前記第3のテストを実行し、前記第3のテストの結果を前記制御機器に送信する(16)記載の電子機器。
0275
(19) 前記第1のテストの結果を前記制御機器に送信した後、前記第1の通信機器に対して、前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定するための第2のテストを実行させるための第2の指示を前記制御機器から受信した場合、前記第2のテストを実行し、前記第2のテストの結果を前記制御機器に送信し、
前記第3のテストの結果を前記制御機器に送信した後、前記第2の通信機器に対して、前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定するための第4のテストを実行させるための第4の指示を受信した場合、前記第4のテストを実行し、前記第4のテストの結果を前記制御機器に送信する(18)記載の電子機器。
0276
(20) 第1のモード又は第2のモードに設定可能であり、
前記第1のモードに設定され、前記第1の指示を受信した場合、前記第2のモードに設定された前記第1の通信機器に前記第1の周波数帯域の第1のテスト信号を送信し、
前記第2のモードに設定され、前記第1のモードに設定された前記第1の通信機器から前記第1のテスト信号を受信した場合、前記第1のテスト信号の受信度に応じた第1の応答信号を前記第1のモードに設定された前記第1の通信機器に送信する(16)記載の電子機器。
0277
(21)更新指示を受信すると、前記第1のテストの内容を前記更新指示に基づいて更新する(16)記載の電子機器。
0278
(22) 前記第1の周波数帯域は2.4GHz帯域であり、前記第2の周波数帯域は868MHz帯域である(16)記載の電子機器。
0279
(23)充電池を更に具備する(16)記載の電子機器。
0280
(24) 前記充電池の充電状況に応じた態様で点灯する点灯手段を具備する(23)記載の電子機器。
0281
(25) 前記第1のテストが実行されている間は第1の態様で点灯し、前記第1のテストの実行が終了すると前記第1の態様とは異なる第2の態様で点灯する点灯手段を具備する(16)記載の電子機器。
0282
(26) 前記第1のテストが実行されている間は第1の態様で点灯し、前記第1のテストの結果が、前記第1の通信機器に対して、前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であることを示す場合、第2の態様で点灯し、前記第1のテストの結果が、前記第1の通信機器に対して、前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す場合、第3の態様で点灯する点灯手段を具備する(16)記載の電子機器。
0283
(27) 第1の周波数帯域及び第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する第1の電子機器と、
前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する第2の電子機器と、
第3の電子機器とを具備するシステムにおけるテスト方法であって、
前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能である否かを判定する第1のテストを実行させるための第1の指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第1の指示を受信した前記いずれかの電子機器は、前記第1のテストを実行し、前記第1のテストの結果を前記第3の電子機器に送信するテスト方法。
0284
(28) 前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第2の指示を受信した前記いずれかの電子機器は、前記第2のテストを実行し、前記第2のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する(27)記載のテスト方法。
0285
(29) 前記第3の電子機器は、前記第1の周波数帯域及び前記第2の周波数帯域で通信可能な通信手段を有する第4の電子機器と前記第1の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第3のテストを実行させるための第3の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第3の指示を受信した前記いずれかの電子機器は、前記第3のテストを実行し、前記第3のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する(27)記載のテスト方法。
0286
(30) 前記第3の電子機器は、
前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるかを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第1の電子機器と前記第4の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第3のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第4の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるか否かを判定する第4のテストを実行させるための第4の指示を少なくとも前記第1及び第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記第2の指示を受信した前記いずれかの電子機器は、前記第2のテストを実行し、前記第2のテストの結果を前記第3の電子機器に送信し、
前記第4の指示を受信した前記いずれかの電子機器は、前記第4のテストを実行し、前記第4のテストの結果を前記第3の電子機器に送信する(29)記載のテスト方法。
0287
(31) 前記第3の電子機器は、
前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方を第1のモードに設定し、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方を第2のモードに設定し、
前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に前記第1の指示を送信し、
前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方は、前記第1の指示を受信した場合、前記第1の周波数帯域の第1のテスト信号を前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方に送信し、
前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方は、前記第1のテスト信号を受信した場合、前記第1のテスト信号の受信度に応じた第1の応答信号を前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信する(27)記載のテスト方法。
0288
(32) 前記第3の電子機器は、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す前記第1のテストの結果を受信した場合、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第2の周波数帯域で相互に無線通信可能であるかを判定する第2のテストを実行させるための第2の指示を、前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信し、
前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方は、前記第2の指示を受信した場合、前記第2の周波数帯域の第2のテスト信号を前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方に送信し、
前記第2のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の他方は、前記第2のテスト信号を受信した場合、前記第2のテスト信号の受信度に応じた第2の応答信号を前記第1のモードに設定された前記第1の電子機器と前記第2の電子機器の一方に送信する(31)記載のテスト方法。
0289
(33) 前記第3の電子機器は、前記第1のテストの内容の更新指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信し、
前記更新指示を受信した前記いずれかの電子機器は、前記第1のテストの内容を前記更新指示に基づいて更新する(27)記載のテスト方法。
0290
(34) 前記第1のテストの内容が第5の電子機器により前記第3の電子機器に送信され、
前記第3の電子機器は、前記第1のテストの内容を受信すると、受信した前記第1のテストの内容に基づいて、前記第1のテストの内容の更新指示を少なくとも前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器のいずれかに送信する(27)記載のテスト方法。
0291
(35) 前記第1の周波数帯域は2.4GHz帯域であり、前記第2の周波数帯域は868MHz帯域である(27)記載のテスト方法。
0292
(36) 前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器の少なくとも一方は、点灯手段を具備し、
前記点灯手段は、前記第1のテストが実行されている間は第1の態様で点灯し、前記第1のテストの実行が終了すると第2の態様で点灯する(27)記載のテスト方法。
0293
(37) 前記第1の電子機器及び前記第2の電子機器の少なくとも一方は、点灯手段を具備し、
前記点灯手段は、前記第1のテストが実行されている間は第1の態様で点灯し、前記第1のテストの結果が、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能であることを示す場合、第2の態様で点灯し、前記第1のテストの結果が、前記第1の電子機器と前記第2の電子機器とが前記第1の周波数帯域で相互に無線通信可能ではないことを示す場合、第3の態様で点灯する(27)記載のテスト方法。
0294
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
0295
100…無線通信テストシステム、101,102,103…テスト機器、104…操作端末、104a…表示部、105…サービスバン、106…サーバ、111a,111b,111c…W/BLED、112a,112b,112c…ZB LED、113a,113b,113c…S/P LED、121a,121b,121c…ZBアンテナ、122a,122b,122c…W/Bアンテナ、124a,124b,124c…バッテリ、136a,136b,136c…メインMCU、137a,137b,137c…記憶デバイス、138a,138b,138c…プログラム、139a,139b,139c…ジグビーデバイス。
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