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技術 無線伝送装置、無線伝送システム、その方法及びプログラム

出願人 日本電気株式会社
発明者 園部悟史
出願日 2018年3月14日 (2年9ヶ月経過) 出願番号 2018-047074
公開日 2019年9月19日 (1年3ヶ月経過) 公開番号 2019-161497
状態 未査定
技術分野 送信機 伝送一般の監視、試験 交流方式デジタル伝送
主要キーワード 最小出力値 隣接回線 送信レベル制御 信号通過 送信出力値 最小出力 方向調整 送信回線
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図面 (18)

課題

無線回線断の場合であってもATPCを行うことができる無線伝送装置を提供する。

解決手段

本発明にかかる無線伝送装置(1)は、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局へ信号の送信を行う送信部(11)と、送信部(11)の送信出力レベルを制御する出力制御部(12)と、を備える。出力制御部(12)は、対向局から第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、第1の無線回線の送信出力レベルを制御する。

概要

背景

無線伝送システムでは、無線伝送を行う無線回線回線品質を維持しつつ、他の無線回線への干渉量を低減させる技術として、ATPCが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。ATPCでは、受信側の無線伝送装置受信レベルを送信側の無線伝送装置に通知することにより、送信側の無線伝送装置は、受信側の無線伝送装置の受信レベルを一定に保つように、送信出力を自動的に制御する。

概要

無線回線断の場合であってもATPCを行うことができる無線伝送装置を提供する。本発明にかかる無線伝送装置(1)は、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局へ信号の送信を行う送信部(11)と、送信部(11)の送信出力レベルを制御する出力制御部(12)と、を備える。出力制御部(12)は、対向局から第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、第1の無線回線の送信出力レベルを制御する。

目的

本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、無線回線断の場合であってもATPCを行うことができる無線伝送装置、無線伝送システム、その方法及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局へ信号の送信を行う送信部と、前記送信部の送信出力レベルを制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、前記対向局から前記第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、無線伝送装置

請求項2

前記第1の無線回線のレベル情報多重されている無線回線が第2の無線回線であることを示すレベル多重情報に基づいて、前記第1の無線回線のレベル情報が前記第2の無線回線に多重されていることを検出する制御信号切替部をさらに備え、前記出力制御部は、前記第1の無線回線のレベル情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、請求項1に記載の無線伝送装置。

請求項3

無線回線断を示す情報がどの無線回線を介して受信されるかを監視する出力監視部をさらに備え、前記出力制御部は、前記第1の無線回線を介して前記無線回線断を示す情報が受信された場合に、前記第1の無線回線の隣接回線を介して前記無線回線断を示す情報が受信されたか否かに基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、請求項1に記載の無線伝送装置。

請求項4

前記出力制御部は、前記第1の無線回線を介して前記無線回線断を示す情報が受信された場合であり、且つ、前記第1の無線回線の両隣接回線を介して前記無線回線断を示す情報が受信された場合に、前記両隣接回線のうち低い方の送信出力値を前記第1の無線回線の送信出力値として設定する、請求項3に記載の無線伝送装置。

請求項5

前記出力制御部は、前記第1の無線回線を介して前記無線回線断を示す情報が受信された場合であり、且つ、前記第1の無線回線の一方の隣接回線のみを介して前記無線回線断を示す情報が受信された場合に、前記第1の無線回線の他方の隣接回線の送信出力値を前記第1の無線回線の送信出力値として設定する、請求項3又は4に記載の無線伝送装置。

請求項6

前記出力制御部は、前記第1の無線回線を介して前記無線回線断を示す情報が受信された場合であり、且つ、前記第1の無線回線の隣接回線を介して前記無線回線断を示す情報が未受信である場合に、両隣接回線のうち低い方の送信出力値を前記第1の無線回線の送信出力値として設定する、請求項3〜5のいずれか1項に記載の無線伝送装置。

請求項7

複数の無線回線を介して通信を行う第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置を備え、前記第2の無線伝送装置は、前記第1の無線伝送装置から送信された前記複数の無線回線のそれぞれの受信レベルを検出するレベル検出部と、前記複数の無線回線のそれぞれのレベル情報を前記第1の無線伝送装置へ送信する第2の送信部と、を備え、前記第1の無線伝送装置は、第1の無線回線を含む前記複数の無線回線を介して前記第2の無線伝送装置へ信号の送信を行う第1の送信部と、前記第1の送信部の送信出力レベルを制御する出力制御部と、を備え、前記第2の送信部は、前記出力制御部が前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御するための情報を前記第1の無線回線以外の無線回線を介して前記第1の無線伝送装置へ送信し、前記出力制御部は、前記第2の無線伝送装置から前記第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された前記情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、無線伝送システム

請求項8

前記第2の無線伝送装置は、前記複数の無線回線の無線回線情報に基づいて、前記第1の無線回線のレベル情報を第2の無線回線に多重することを決定し、前記第1の無線回線のレベル情報が多重されている無線回線が第2の無線回線であることを示すレベル多重情報を生成する第2の制御信号切替部をさらに備え、前記第1の無線伝送装置は、前記レベル多重情報に基づいて、前記第1の無線回線のレベル情報が前記第2の無線回線に多重されていることを検出する第1の制御信号切替部をさらに備え、前記出力制御部は、前記第1の無線回線のレベル情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、請求項7に記載の無線伝送システム。

請求項9

前記第1の無線伝送装置は、無線回線断を示す情報がどの無線回線を介して受信されるかを監視する出力監視部をさらに備え、前記第2の送信部は、無線回線断を検出した場合に、前記無線回線断を検出した無線回線を介して前記無線回線断を示す情報を送信し、前記出力制御部は、前記第1の無線回線を介して前記無線回線断を示す情報が受信された場合に、前記第1の無線回線の隣接回線を介して前記無線回線断を示す情報が受信されたか否かに基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、請求項7に記載の無線伝送システム。

請求項10

無線伝送装置の方法であって、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局へ信号の送信を行い、前記対向局から前記第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、ことを含む方法。

請求項11

複数の無線回線を介して通信を行う第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置を備える無線伝送システムの方法であって、前記第1の無線伝送装置は、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して前記第2の無線伝送装置へ信号の送信を行い、前記第2の無線伝送装置は、前記第1の無線伝送装置から送信された前記複数の無線回線のそれぞれの受信レベルを検出し、前記第2の無線伝送装置は、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御するための情報を前記第1の無線回線以外の無線回線を介して前記第1の無線伝送装置へ送信し、前記第1の無線伝送装置は、前記第2の無線伝送装置から前記第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された前記情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、ことを含む方法。

請求項12

第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局へ信号の送信を行い、前記対向局から前記第1の無線回線以外の無線回線により受信された情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、ことを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム

技術分野

0001

本発明は、無線伝送装置無線伝送システム、その方法及びプログラムに関し、特に、自動送信出力レベル制御(ATPC:Automatic Transmit Power Control)を行う無線伝送装置、無線伝送システム、その方法及びプログラムに関する。

背景技術

0002

無線伝送システムでは、無線伝送を行う無線回線回線品質を維持しつつ、他の無線回線への干渉量を低減させる技術として、ATPCが知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。ATPCでは、受信側の無線伝送装置の受信レベルを送信側の無線伝送装置に通知することにより、送信側の無線伝送装置は、受信側の無線伝送装置の受信レベルを一定に保つように、送信出力を自動的に制御する。

先行技術

0003

特開2004−266552号公報
特開2014−230204号公報
特開平5−235802号公報

発明が解決しようとする課題

0004

本件発明者は、無線伝送装置において複数の無線回線を多重して送信する場合に、隣接回線より送信出力が小さい回線には、隣接回線からの干渉が発生するため、その回線の信号通過ができずに無線回線断になることがあり得るという問題に想到した。そして、ATPCは無線回線を介して行われるため、無線回線断のときにはATPCができないという問題があった。

0005

本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、無線回線断の場合であってもATPCを行うことができる無線伝送装置、無線伝送システム、その方法及びプログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の第1の態様にかかる無線伝送装置は、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局へ信号の送信を行う送信部と、前記送信部の送信出力レベルを制御する出力制御部と、を備え、前記出力制御部は、前記対向局から前記第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御するものである。

0007

本発明の第2の態様にかかる無線伝送システムは、複数の無線回線を介して通信を行う第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置を備え、前記第2の無線伝送装置は、前記第1の無線伝送装置から送信された前記複数の無線回線のそれぞれの受信レベルを検出するレベル検出部と、前記複数の無線回線のそれぞれのレベル情報を前記第1の無線伝送装置へ送信する第2の送信部と、を備え、前記第1の無線伝送装置は、第1の無線回線を含む前記複数の無線回線を介して前記第2の無線伝送装置へ信号の送信を行う第1の送信部と、前記第1の送信部の送信出力レベルを制御する出力制御部と、を備え、前記第2の送信部は、前記出力制御部が前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御するための情報を前記第1の無線回線以外の無線回線を介して前記第1の無線伝送装置へ送信し、前記出力制御部は、前記第2の無線伝送装置から前記第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された前記情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御するものである。

0008

本発明の第3の態様にかかる方法は、無線伝送装置の方法であって、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局へ信号の送信を行い、前記対向局から前記第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、ことを含むものである。

0009

本発明の第4の態様にかかる方法は、複数の無線回線を介して通信を行う第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置を備える無線伝送システムの方法であって、前記第1の無線伝送装置は、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して前記第2の無線伝送装置へ信号の送信を行い、前記第2の無線伝送装置は、前記第1の無線伝送装置から送信された前記複数の無線回線のそれぞれの受信レベルを検出し、前記第2の無線伝送装置は、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御するための情報を前記第1の無線回線以外の無線回線を介して前記第1の無線伝送装置へ送信し、前記第1の無線伝送装置は、前記第2の無線伝送装置から前記第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された前記情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、ことを含むものである。

0010

本発明の第5の態様にかかるプログラムは、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局へ信号の送信を行い、前記対向局から前記第1の無線回線以外の無線回線により受信された情報に基づいて、前記第1の無線回線の送信出力レベルを制御する、ことを含む処理をコンピュータに実行させるものである。

発明の効果

0011

本発明により、無線回線断の場合であってもATPCを行うことができる無線伝送装置、無線伝送システム、その方法及びプログラムを提供することができる。

図面の簡単な説明

0012

実施の形態1にかかる無線伝送システムの構成例を示すブロック図である。
実施の形態1にかかる第1の無線伝送装置の構成例を示すブロック図である。
実施の形態1にかかる第2の無線伝送装置の構成例を示すブロック図である。
実施の形態1にかかる第1の無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。
実施の形態1にかかる無線伝送システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
実施の形態2にかかる第1の無線伝送装置の構成例を示すブロック図である。
実施の形態2にかかる第2の無線伝送装置の構成例を示すブロック図である。
実施の形態2にかかる第1の無線伝送装置から送信される送信信号波形例を示す図である。
実施の形態2にかかる第2の無線伝送装置における分波部から受信部へ出力される送信ch2の受信信号の波形例を示す図である。
実施の形態2にかかる無線伝送システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
実施の形態3にかかる第1の無線伝送装置の構成例を示すブロック図である。
実施の形態3にかかる第2の無線伝送装置の構成例を示すブロック図である。
実施の形態3にかかる第1の無線伝送装置から送信される送信信号の波形例を示す図である。
実施の形態3にかかる第2の無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。
実施の形態3にかかる第1の無線伝送装置の動作例を示すフローチャートである。
実施の形態2にかかる第1の無線伝送装置の構成の他の例を示すブロック図である。
実施の形態2にかかる第2の無線伝送装置の構成の他の例を示すブロック図である。

実施例

0013

以下では、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。

0014

実施の形態1
まず、図1のブロック図を用いて、本発明の実施の形態1にかかる無線伝送システム100の構成例について説明する。無線伝送システム100は、無線伝送装置1と、無線伝送装置2と、を備えている。なお、無線伝送装置1は、第1の無線伝送装置とも呼び、無線伝送装置2は、第2の無線伝送装置とも呼ぶ。

0015

無線伝送装置1は、例えば、対向する無線伝送装置2との間でP2P(Point to Point)にて無線通信を行う無線通信装置である。無線伝送装置1と無線伝送装置2との間の無線通信は、複数の無線回線を介して行われる。本実施の形態1では、複数の無線回線として第1の無線回線を含む複数の無線回線を用いる例について説明する。なお、無線回線の数は2以上であればいくつでもよい。

0016

本実施の形態1では、無線伝送装置1の送信出力レベルを制御することについて説明する。なお、無線伝送システム100において、無線伝送装置2の送信出力レベルも無線伝送装置1の送信出力レベルと同様に制御するようにしてもよい。

0017

続いて、図2のブロック図を用いて、本発明の実施の形態1にかかる無線伝送装置1の構成例について説明する。無線伝送装置1は、送信部11と、出力制御部12と、を備えている。

0018

送信部11は、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して対向局である無線伝送装置2へ信号の送信を行う。なお、第1の無線回線とは、無線伝送装置1における第1の送信回線と無線伝送装置1における第1の受信回線とを含む無線回線である。

0019

出力制御部12は、送信部11の送信出力レベルを制御する機能部である。出力制御部12は、対向局である無線伝送装置2から第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、第1の無線回線の送信出力レベルを制御する。なお、第1の無線回線以外の無線回線とは、例えば、第2の無線回線である。第2の無線回線とは、無線伝送装置1における第2の送信回線と無線伝送装置1における第2の受信回線とを含む無線回線である。すなわち、第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報とは、第1の無線回線の第1の受信回線ではなく、例えば第2の無線回線の第2の受信回線を介して受信された情報のことである。

0020

続いて、図3のブロック図を用いて、本発明の実施の形態1にかかる無線伝送装置2の構成例について説明する。無線伝送装置2は、レベル検出部21と、送信部22と、を備えている。

0021

レベル検出部21は、無線伝送装置1から送信された複数の無線回線のそれぞれの受信レベルを検出する。また、レベル検出部21は、検出された複数の無線回線のそれぞれの受信レベルを送信部22へ出力する。

0022

送信部22は、複数の無線回線のそれぞれの受信レベルを無線伝送装置1へ送信する。また、送信部22は、出力制御部12が第1の無線回線の送信出力レベルを制御するための情報を第1の無線回線以外の無線回線を介して無線伝送装置1へ送信する。

0023

続いて、図4のフローチャートを用いて、本発明の実施の形態1にかかる無線伝送装置1の動作例について説明する。

0024

まず、無線伝送装置1は、送信部11により、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して無線伝送装置2へ信号の送信を行う(ステップS101)。

0025

次に、無線伝送装置1は、出力制御部12により、無線伝送装置2から第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、第1の無線回線の送信出力レベルを制御する(ステップS102)。

0026

続いて、図5のシーケンス図を用いて、実施の形態1にかかる無線伝送システム100の処理の流れの例について説明する。

0027

まず、無線伝送装置1は、送信部11により、第1の無線回線を含む複数の無線回線を介して無線伝送装置2へ信号の送信を行う(ステップS201)。

0028

次に、無線伝送装置2は、レベル検出部21により、無線伝送装置1から送信された複数の無線回線のそれぞれの受信レベルを検出する(ステップS202)。

0029

次に、無線伝送装置2は、送信部22により、第1の無線回線の送信出力レベルを制御するための情報を第1の無線回線以外の無線回線を介して無線伝送装置1へ送信する(ステップS203)。

0030

次に、無線伝送装置1は、出力制御部12により、無線伝送装置2から第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、第1の無線回線の送信出力レベルを制御する(ステップS204)。

0031

以上のように、本実施の形態1にかかる無線伝送装置1は、対向局である無線伝送装置2から第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて、送信部11における第1の無線回線の送信出力レベルを制御する構成としている。これにより、本実施の形態1にかかる無線伝送装置1では、第1の無線回線が無線回線断の場合であっても、第1の無線回線以外の無線回線を介して受信された情報に基づいて第1の無線回線の送信出力レベルを制御することができる。すなわち、無線伝送装置1は、第1の無線回線が無線回線断の場合であっても第1の無線回線のATPCを行うことができる。

0032

なお、第1の無線回線が無線回線断でない場合に、第1の無線回線の送信出力レベルを制御する信号が伝送される経路は、第1の無線回線であってもよいし、第1の無線回線以外の無線回線であってもよい。

0033

実施の形態2
続いて、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、実施の形態1の第1の具体例を示す実施の形態である。なお、実施の形態2では、複数の無線回線として、ch1〜ch3の3つの無線回線を用いる例について説明するが、無線回線の数は3つに限らない。なお、実施の形態2では、ch2のリセットを実施した直後の動作について説明する。なお、ch2のリセットとは、例えばch2のメンテナンスのために行うものであり、ch2を一旦切断し、送信出力レベルを初期設定値にして送信を再開する処理のことを示す。なお、送信出力レベルの初期設定値とは、例えば最小出力値である。また、ch2のことを第1の無線回線とも呼ぶ。

0034

実施の形態2にかかる無線伝送システム100Aは、無線伝送装置1Aと、無線伝送装置2Aと、を備えている。なお、無線伝送システム100Aの構成は、図1の無線伝送システム100の構成と同様であり、図示を省略する。

0035

続いて、図6及び図7のブロック図を用いて、無線伝送装置1A及び無線伝送装置2Aの構成例について説明する。無線伝送装置1Aは、送信部11_1〜11_3と、出力制御部12A_1〜12A_3と、データ多重部13_1〜13_3と、合成部14と、アンテナ15と、分波部16と、受信部17_1〜17_3と、データ抽出部18_1〜18_3と、制御信号切替部19と、を備えている。また、無線伝送装置2Aは、レベル検出部21_1〜21_3と、送信部22_1〜22_3と、アンテナ23と、分波部24と、受信部25_1〜25_3と、データ抽出部26_1〜26_3と、制御信号切替部27と、データ多重部28_1〜28_3と、合成部29と、を備えている。

0036

データ多重部13_1、データ多重部13_2、データ多重部13_3は、それぞれ送信ch1、送信ch2、送信ch3用のデータ多重部である。データ多重部13_1は、送信ch1用の送信データを送信ch1に多重する。また、データ多重部13_2は、送信ch2用の送信データを送信ch2に多重する。また、データ多重部13_3は、送信ch3用の送信データを送信ch3に多重する。そして、データ多重部13_1、データ多重部13_2、データ多重部13_3は、それぞれ送信データが多重された信号を送信部11_1、送信部11_2、送信部11_3へ出力する。

0037

送信部11_1、送信部11_2、送信部11_3は、それぞれ送信ch1、送信ch2、送信ch3用の送信部である。送信部11_1は、データ多重部13_1から受け取った信号について、出力制御部12A_1からの送信レベル制御信号に基づいて送信出力レベルを制御し、送信ch1の送信信号を生成する。また、送信部11_2は、データ多重部13_2から受け取った信号について、出力制御部12A_2からの送信レベル制御信号に基づいて送信出力レベルを制御し、送信ch2の送信信号を生成する。また、送信部11_3は、データ多重部13_3から受け取った信号について、出力制御部12A_3からの送信レベル制御信号に基づいて送信出力レベルを制御し、送信ch3の送信信号を生成する。そして、送信部11_1、送信部11_2、送信部11_3は、それぞれ送信ch1の送信信号、送信ch2の送信信号、送信ch3の送信信号を合成部14へ出力する。

0038

合成部14は、受け取った送信ch1の送信信号、送信ch2の送信信号、及び送信ch3の送信信号を合成して第1の送信信号を生成する。なお、本例では、ch2のリセットを実施した直後であるため、送信ch2は最小出力で送信を開始する。本例における第1の送信信号の波形例を図8に示す。合成部14は、第1の送信信号を、アンテナ15を介して無線伝送装置2Aへ送信する。

0039

分波部24は、アンテナ23により無線伝送装置1Aから受信された第1の送信信号を、送信ch1の受信信号、送信ch2の受信信号、送信ch3の受信信号に分波する。そして、分波部24は、送信ch1の受信信号、送信ch2の受信信号、送信ch3の受信信号を、それぞれ受信部25_1、受信部25_2、受信部25_3へ出力する。本例における分波部24から受信部25_2へ出力される送信ch2の受信信号の波形例を図9に示す。図8に示すように、送信ch1及び送信ch3の送信信号は、送信ch2の送信信号に比べて大きい。このため、送信ch2の受信信号に対して隣接chの受信信号は大きい。このため、図9に示すように、隣接chの受信信号は、送信ch2の受信フィルタでは除去することができず、送信ch2の受信信号に対して大きな干渉となる。

0040

受信部25_1は、送信ch1の受信信号について受信処理を行い、レベル検出部21_1及びデータ抽出部26_1へ出力する。また、受信部25_2は、送信ch2の受信信号について受信処理を行い、レベル検出部21_2及びデータ抽出部26_2へ出力する。また、受信部25_3は、送信ch3の受信信号について受信処理を行い、レベル検出部21_3及びデータ抽出部26_3へ出力する。さらに、受信部25_1、受信部25_2、受信部25_3は、それぞれ送信ch1、送信ch2、送信ch3の無線回線情報を制御信号切替部27へ出力する。

0041

なお、無線回線情報とは、無線回線の状態を示す情報であり、例えば無線回線断となっているか否かを判別するための情報である。無線回線情報の具体例としては、その無線回線について復調できるか否か、又は同期がとれるか否かを示す情報である。

0042

データ抽出部26_1、データ抽出部26_2、データ抽出部26_3は、それぞれ送信ch1の受信信号、送信ch2の受信信号、送信ch3の受信信号から送信ch1用の送信データ、送信ch2用の送信データ、送信ch3用の送信データを抽出する機能部である。

0043

レベル検出部21_1は、送信ch1の受信信号の受信レベルを検出する。また、レベル検出部21_2は、送信ch2の受信信号の受信レベルを検出する。また、レベル検出部21_3は、送信ch3の受信信号の受信レベルを検出する。そして、レベル検出部21_1、レベル検出部21_2、レベル検出部21_3は、それぞれ送信ch1の受信レベル情報、送信ch2の受信レベル情報、送信ch3の受信レベル情報を制御信号切替部27へ出力する。

0044

制御信号切替部27は、各chの無線回線情報を受け取り、各chの無線回線の状態を検出する。本例では、隣接chの干渉によりch2を介した通信ができず、無線回線断となっていることを検出する。また、制御信号切替部27は、各chの無線回線情報に基づいて、無線回線断となっている回線については、他の回線を介して受信レベル情報を送信するように受信レベル情報の出力先切り替えを行う。本例では、制御信号切替部27は、送信ch2の受信レベル情報をどのchに多重するかを決定する。また、ch1及びch3はともに無線回線の状態が良好であり、送信ch2の受信レベル情報をch1に多重すると決定されたものとする。

0045

制御信号切替部27は、送信ch1の受信レベル情報と、送信ch2の受信レベル情報と、受信レベル多重情報とを、データ多重部28_1へ出力する。なお、受信レベル多重情報とは、送信ch2の受信レベル情報が受信ch1に多重されていることを示す情報である。また、制御信号切替部27は、送信ch3の受信レベル情報を、データ多重部28_3へ出力する。

0046

データ多重部28_1は、送信ch1の受信レベル情報と、送信ch2の受信レベル情報と、受信レベル多重情報とを、受信ch1に多重する。そして、データ多重部28_1は、多重された信号を送信部22_1へ出力する。また、データ多重部28_3は、送信ch3の受信レベル情報を受信ch3に多重する。そして、データ多重部28_3は、多重された信号を送信部22_3へ出力する。

0047

送信部22_1は、データ多重部28_1から受け取った信号から受信ch1の送信信号を生成する。そして、送信部22_1は、受信ch1の送信信号を合成部29へ出力する。また、送信部22_3は、データ多重部28_3から受け取った信号から受信ch3の送信信号を生成する。そして、送信部22_3は、受信ch3の送信信号を合成部29へ出力する。

0048

合成部29は、受け取った受信ch1の送信信号及び受信ch3の送信信号を合成して第2の送信信号を生成する。そして、合成部29は、第2の送信信号を、アンテナ23を介して無線伝送装置1Aへ送信する。

0049

分波部16は、アンテナ15により無線伝送装置2Aから受信された第2の送信信号を、受信ch1の受信信号及び受信ch3の受信信号に分波する。そして、分波部16は、受信ch1の受信信号を受信部17_1へ出力し、受信ch3の受信信号を受信部17_3へ出力する。

0050

受信部17_1は、受信ch1の受信信号について受信処理を行い、データ抽出部18_1へ出力する。また、受信部17_3は、受信ch3の受信信号について受信処理を行い、データ抽出部18_3へ出力する。

0051

データ抽出部18_1は、受信ch1の受信信号から送信ch1の受信レベル情報、送信ch2の受信レベル情報、及び受信レベル多重情報を抽出する。そして、データ抽出部18_1は、送信ch1の受信レベル情報、送信ch2の受信レベル情報、及び受信レベル多重情報を制御信号切替部19へ出力する。また、データ抽出部18_3は、受信ch3の受信信号から送信ch3の受信レベル情報を抽出する。そして、データ抽出部18_3は、送信ch3の受信レベル情報を制御信号切替部19へ出力する。

0052

制御信号切替部19は、受信レベル多重情報に基づいて、受信レベル情報の出力先の切り替えを行う。本例では、制御信号切替部19は、受信レベル多重情報により、送信ch2の受信レベル情報が受信ch1に多重されていることを検出する。これにより、制御信号切替部19は、データ抽出部18_1から受け取った送信ch2の受信レベル情報を出力制御部12A_2へ出力する。また、制御信号切替部19は、送信ch1の受信レベル情報を出力制御部12A_1へ出力し、送信ch3の受信レベル情報を出力制御部12A_3へ出力する。

0053

出力制御部12A_1は、送信ch1の受信レベル情報に基づいて、送信ch1の送信出力レベルを制御する。具体的には、出力制御部12A_1は、送信ch1の受信レベル情報と所定の閾値との比較を行い、その比較結果により送信ch1用の送信レベル制御信号を生成する。送信レベル制御信号は、受信レベル情報が所定の閾値に対して低い場合、送信出力を上げるように制御し、受信レベル情報が所定の閾値に対して高い場合、送信出力を下げるように制御するための制御信号である。同様に、出力制御部12A_2は、送信ch2の受信レベル情報と所定の閾値との比較を行い、その比較結果により送信ch2用の送信レベル制御信号を生成する。また、出力制御部12A_3は、送信ch3の受信レベル情報と所定の閾値との比較を行い、その比較結果により送信ch3用の送信レベル制御信号を生成する。そして、出力制御部12A_1、出力制御部12A_2、出力制御部12A_3は、それぞれ送信ch1、送信ch2、送信ch3用の送信レベル制御信号を、送信部11_1、送信部11_2、送信部11_3へ出力する。

0054

続いて、図10のシーケンス図を用いて、実施の形態2にかかる無線伝送システム100Aの処理の流れの例について説明する。

0055

まず、無線伝送装置1Aは、送信ch1の送信信号、送信ch2の送信信号、及び送信ch3の送信信号が合成された第1の送信信号を無線伝送装置2Aへ送信する(ステップS301)。

0056

次に、無線伝送装置2Aは、送信ch1、送信ch2、送信ch3の受信レベルを検出する(ステップS302)。

0057

次に、無線伝送装置2Aは、各chの無線回線情報に基づいて、送信ch2の受信レベル情報をch1に多重すると決定する(ステップS303)。

0058

次に、無線伝送装置2Aは、送信ch2の受信レベル情報と、送信ch2の受信レベル情報が受信ch1に多重されていることを示す受信レベル多重情報とを受信ch1に多重する(ステップS304)。

0059

次に、無線伝送装置2Aは、受信ch1の送信信号及び受信ch3の送信信号が合成された第2の送信信号を無線伝送装置1Aへ送信する(ステップS305)。

0060

次に、無線伝送装置1Aは、受信レベル多重情報に基づいて、送信ch2の受信レベル情報が受信ch1に多重されていることを検出する(ステップS306)。

0061

次に、無線伝送装置1Aは、受信ch1に多重されていた送信ch2の受信レベル情報に基づいて、送信ch2の送信出力レベルを制御する(ステップS307)。

0062

以上のように、本実施の形態2にかかる無線伝送システム100Aでは、無線伝送装置2Aが、複数の無線回線の無線回線情報に基づいて、第1の無線回線の受信レベル情報を第2の無線回線に多重することを決定する構成としている。また、無線伝送装置2Aは、第1の無線回線の受信レベル情報が多重されている無線回線が第2の無線回線であることを示す受信レベル多重情報を生成する構成としている。また、無線伝送システム100Aでは、無線伝送装置1Aが、受信レベル多重情報に基づいて、第1の無線回線の受信レベル情報が第2の無線回線に多重されていることを検出する構成としている。また、無線伝送装置1Aは、第2の無線回線に多重されていた第1の無線回線の受信レベル情報に基づいて、第1の無線回線の送信出力レベルを制御する構成としている。これにより、本実施の形態2にかかる無線伝送システム100Aでは、第1の無線回線が無線回線断である場合であっても、他の無線回線を介して対向局の受信レベル情報をやり取りすることができる。このため、無線伝送システム100Aでは、無線伝送装置1Aが、無線回線断である第1の無線回線のATPCを行うことができる。

0063

実施の形態3
続いて、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、実施の形態1の第2の具体例を示す実施の形態である。なお、実施の形態3では、複数の無線回線として、ch1〜ch3の3つの無線回線を用いる例について説明するが、無線回線の数は3つに限らない。なお、実施の形態3においてもch2のリセットを実施した直後の動作について説明する。また、ch2のことを第1の無線回線とも呼ぶ。

0064

実施の形態3にかかる無線伝送システム100Bは、無線伝送装置1Bと、無線伝送装置2Bと、を備えている。なお、無線伝送システム100Bの構成は、図1の無線伝送システム100の構成と同様であり、図示を省略する。

0065

続いて、図11及び図12のブロック図を用いて、無線伝送装置1B及び無線伝送装置2Bの構成例について説明する。無線伝送装置1Bは、送信部11_1〜11_3と、出力制御部12B_1〜12B_3と、データ多重部13_1〜13_3と、合成部14と、アンテナ15と、分波部16と、受信部17B_1〜17B_3と、データ抽出部18B_1〜18B_3と、出力監視部20と、を備えている。また、無線伝送装置2Bは、レベル検出部21B_1〜21B_3と、送信部22_1〜22_3と、アンテナ23と、分波部24と、受信部25B_1〜25B_3と、データ抽出部26_1〜26_3と、データ多重部28B_1〜28B_3と、合成部29と、を備えている。なお、本例における第1の送信信号の波形は、図13に示す波形であるものとする。図13に示す波形例では、送信ch1の送信出力レベルの方が、送信ch3の送信出力レベルよりも高い。

0066

受信部25B_1は、送信ch1の受信信号について受信処理を行い、レベル検出部21B_1及びデータ抽出部26_1へ出力する。また、受信部25_2は、送信ch2の受信信号について受信処理を行い、レベル検出部21B_2及びデータ抽出部26_2へ出力する。また、受信部25B_3は、送信ch3の受信信号について受信処理を行い、レベル検出部21B_3及びデータ抽出部26_3へ出力する。さらに、受信部25B_1、受信部25B_2、受信部25B_3は、それぞれ送信ch1、送信ch2、送信ch3について無線回線断であるか否かを検出する。そして、無線回線断であることを検出した受信部25Bは、無線回線断を示す情報を対応するデータ多重部28Bへ出力する。本例では、受信部25B_2が、送信ch2の無線回線断を検出し、送信ch2の無線回線断を示す情報をデータ多重部28B_2へ出力する。なお、無線回線断を示す情報とは、例えば、RDI(Remote Defect Indication)である。

0067

レベル検出部21B_1は、送信ch1の受信信号の受信レベルを検出する。そして、レベル検出部21B_1は、送信ch1の受信レベル情報をデータ多重部28B_1へ出力する。また、レベル検出部21B_2は、送信ch2の受信信号の受信レベルを検出する。そして、レベル検出部21B_2は、送信ch2の受信レベル情報をデータ多重部28B_2へ出力する。また、レベル検出部21B_3は、送信ch3の受信信号の受信レベルを検出する。そして、レベル検出部21B_3は、送信ch3の受信レベル情報をデータ多重部28B_3へ出力する。

0068

データ多重部28B_1は、送信ch1の受信レベル情報を受信ch1に多重する。そして、データ多重部28B_1は、多重された信号を送信部22_1へ出力する。また、データ多重部28B_2は、送信ch2の無線回線断を示す情報を受信ch2に多重する。そして、データ多重部28B_2は、多重された信号を送信部22_2へ出力する。また、データ多重部28B_3は、送信ch3の受信レベル情報を受信ch3に多重する。そして、データ多重部28B_3は、多重された信号を送信部22_3へ出力する。

0069

受信部17B_1は、受信ch1の受信信号について受信処理を行い、データ抽出部18B_1へ出力する。また、受信部17B_2は、受信ch2の受信信号から送信ch2の無線回線断を示す情報を抽出し、送信ch2の無線回線断を示す情報を出力監視部20へ出力する。また、受信部17B_3は、受信ch3の受信信号について受信処理を行い、データ抽出部18B_3へ出力する。

0070

データ抽出部18B_1は、受信ch1の受信信号から送信ch1の受信レベル情報を抽出して出力監視部20へ出力する。また、データ抽出部18B_3は、受信ch3の受信信号から送信ch3の受信レベル情報を抽出して出力監視部20へ出力する。

0071

出力監視部20は、無線回線断を示す情報がどの無線回線を介して受信されるかを監視する機能部である。出力監視部20は、無線回線断を示す情報がどの無線回線を介して受信されたかに基づいて、送信出力レベルの制御方法を決定して出力制御部12Bへ指示する。

0072

具体的には、出力監視部20は、無線回線断を示す情報が未受信であることを検出した場合には、各送信chについて、受信レベル情報と所定の閾値との比較に基づく送信出力レベル制御を行うことを決定する。

0073

また、出力監視部20は、第1の無線回線において無線回線断を示す情報が受信されたことを検出した場合には、以下に示す3つの方法に従って送信出力レベルの制御方法を決定する。

0074

1つ目の方法は、第1の無線回線の両隣接回線においても無線回線断を示す情報が受信されたことを検出した場合に、両隣接回線のうち低い方の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定すると決定する。第1の無線回線及びその両隣接回線において無線回線断を示す情報が受信されることは、例えば、アンテナ15及びアンテナ23のうちの少なくとも一方の方向調整が正しくできていない場合等が想定される。このような場合に、第1の無線回線の送信出力値を高く設定しても、無線回線断が解消されない可能性が高い。このため、このような場合には、両隣接回線のうち低い方の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定することが効果的であるため、このような制御方法とする。

0075

2つ目の方法は、第1の無線回線の一方の隣接回線のみを介して無線回線断を示す情報が受信されたことを検出した場合に、第1の無線回線の他方の隣接回線の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定すると決定する。これにより、第1の無線回線が無線回線断である場合であっても、正常な無線回線の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定することができる。

0076

3つ目の方法は、第1の無線回線の隣接回線を介して無線回線断を示す情報が未受信であることを検出した場合に、両隣接回線のうち低い方の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定すると決定する。これにより、第1の無線回線が無線回線断である場合に、隣接する正常な無線回線のうち低い方の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定することができる。このため、第1の無線回線が無線回線断である場合に、第1の無線回線の送信出力値を設定することができ、且つ第1の無線回線の隣接回線への干渉を防ぐことができる。

0077

なお、本例では、出力監視部20は、受信ch2において送信ch2の無線回線断を示す情報が受信されたことを検出する。また、出力監視部20は、受信ch2の隣接回線である受信ch1及び受信ch3を介して無線回線断を示す情報が未受信であることを検出する。これにより、上述の3つ目の方法に従って送信出力レベルの制御方法を決定する。図13の波形例に示すように、本例では、送信ch1よりも送信ch3の方が送信出力値が低い。このため、出力監視部20は、送信ch3の送信出力値を送信ch2の送信出力値として設定すると決定する。

0078

出力監視部20は、送信ch1の受信レベル情報を出力制御部12B_1へ出力する。また、出力監視部20は、送信ch3の受信レベル情報を出力制御部12B_3へ出力する。さらに、出力監視部20は、送信ch3の送信出力値を送信ch2の送信出力値として設定することを出力制御部12B_2へ指示する。

0079

出力制御部12B_1、出力制御部12B_3は、それぞれ送信ch1、送信ch3の受信レベル情報に基づいて、送信ch1、送信ch3の送信出力レベルを制御する。なお、出力制御部12B_1及び出力制御部12B_3の送信出力レベルの制御方法は、実施の形態2の出力制御部12A_1及び出力制御部12A_3の送信出力レベルの制御方法と同様であり、説明を省略する。また、出力制御部12B_2は、出力監視部20からの指示に基づいて、送信ch3の送信出力値を送信ch2の送信出力値として設定する。

0080

続いて、図14のフローチャートを用いて、実施の形態3にかかる無線伝送装置2Bの動作例について説明する。

0081

まず、無線伝送装置2Bは、送信ch1、送信ch2、送信ch3の受信レベルを検出する(ステップS401)。

0082

次に、無線伝送装置2Bは、送信ch1、送信ch2、送信ch3について、無線回線断であるか否かを検出する(ステップS402)。

0083

次に、無線伝送装置2Bは、ステップS402の検出の結果、いずれのchも無線回線断でないか否かを判断する(ステップS403)。

0084

いずれのchも無線回線断でない場合(ステップS403にてYES)、無線伝送装置2Bは、無線回線断を示す情報を送信せず、受信ch1、受信ch2、受信ch3にて対応する送信chの受信レベル情報を送信する(ステップS404)。すなわち、受信ch1にて送信ch1の受信レベル情報を送信し、受信ch2にて送信ch2の受信レベル情報を送信し、受信ch3にて送信ch3の受信レベル情報を送信する。

0085

他方、無線回線断であるchがある場合(ステップS403にてNO)、無線伝送装置2Bは、無線回線断であるchの受信chにて無線回線断を示す情報を送信し、無線回線断でないchの受信chにて対応する送信chの受信レベル情報を送信する(ステップS405)。すなわち、本例では、送信ch2のみ無線回線断であるため、受信ch2にて無線回線断を示す情報を送信し、受信ch1にて送信ch1の受信レベル情報を送信し、受信ch3にて送信ch3の受信レベル情報を送信する。

0086

続いて、図15のフローチャートを用いて、実施の形態3にかかる無線伝送装置1Bの動作例について説明する。図15の例では、送信ch2の送信出力レベル制御について説明する。

0087

まず、無線伝送装置1Bは、送信ch1、送信ch2、送信ch3にて無線伝送装置2Bへ信号の送信を行う(ステップS501)。

0088

次に、無線伝送装置1Bは、無線伝送装置2Bから無線回線断を示す情報が受信されるかを監視する(ステップS502)。

0089

次に、無線伝送装置1Bは、受信ch2にて無線回線断を示す情報が受信されたか否かを判断する(ステップS503)。

0090

受信ch2にて無線回線断を示す情報が受信されない場合(ステップS503にてNO)、無線伝送装置1Bは、送信ch2について、送信ch2の受信レベル情報と所定の閾値との比較に基づく送信出力レベル制御を行う(ステップS504)。

0091

他方、受信ch2にて無線回線断を示す情報が受信された場合(ステップS503にてYES)、無線伝送装置1Bは、受信ch1及び受信ch3の両方のchにて無線回線断を示す情報を受信したか否かを判断する(ステップS505)。

0092

受信ch1及び受信ch3の両方のchにて無線回線断を示す情報を受信した場合(ステップS505にてYES)、無線伝送装置1Bは、送信ch1及び送信ch3のうち低い方の送信出力値を送信ch2の送信出力値として設定する(ステップS506)。

0093

他方、受信ch1及び受信ch3の両方のchにて無線回線断を示す情報を受信していない場合(ステップS505にてNO)、無線伝送装置1Bは、受信ch1及び受信ch3の一方のchのみにて無線回線断を示す情報を受信したか否かを判断する(ステップS507)。

0094

受信ch1及び受信ch3の一方のchのみにて無線回線断を示す情報を受信した場合(ステップS507にてYES)、無線伝送装置1Bは、他方のchの送信出力値を送信ch2の送信出力値として設定する(ステップS508)。すなわち、無線伝送装置1Bは、受信ch1及び受信ch3のうち無線回線断を示す情報を受信していない方のchに対応する送信chの送信出力値を送信ch2の送信出力値として設定する。

0095

他方、受信ch1にて無線回線断を示す情報を受信せず且つ受信ch3にて無線回線断を示す情報を受信していない場合(ステップS507にてNO)、無線伝送装置1Bは、送信ch1及び送信ch3のうち低い方の送信出力値を送信ch2の送信出力値として設定する(ステップS509)。

0096

以上のように、本実施の形態3にかかる無線伝送システム100Bでは、無線伝送装置2Bが、無線回線断を検出した場合に、無線回線断を検出した無線回線を介して無線回線断を示す情報を送信する構成としている。また、無線伝送システム100Bでは、無線伝送装置1Bが、無線回線断を示す情報がどの無線回線を介して受信されるかを監視する構成としている。さらに、無線伝送システム100Bでは、無線伝送装置1Bが、第1の無線回線を介して無線回線断を示す情報が受信された場合に、第1の無線回線の隣接回線を介して無線回線断を示す情報が受信されたか否かに基づいて、第1の無線回線の送信出力レベルを制御する構成としている。これにより、本実施の形態3にかかる無線伝送システム100Bでは、第1の無線回線が無線回線断である場合であっても、第1の無線回線の隣接回線を介して無線回線断を示す情報が受信されたか否かに基づいて第1の無線回線の送信出力レベルを制御することができる。このため、無線伝送システム100Bでは、無線伝送装置1Bが、無線回線断である第1の無線回線のATPCを行うことができる。

0097

また、無線伝送装置1Bは、第1の無線回線を介して無線回線断を示す情報が受信された場合であり、且つ、第1の無線回線の両隣接回線を介して無線回線断を示す情報が受信された場合に、両隣接回線のうち低い方の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定する構成としている。これにより、無線伝送装置1Bは、第1の無線回線が無線回線断である場合であっても、第1の無線回線の送信出力値を設定することができる。

0098

また、無線伝送装置1Bは、第1の無線回線を介して無線回線断を示す情報が受信された場合であり、且つ、第1の無線回線の一方の隣接回線のみを介して無線回線断を示す情報が受信された場合に、第1の無線回線の他方の隣接回線の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定する構成としている。これにより、無線伝送装置1Bは、第1の無線回線が無線回線断である場合であっても、正常な無線回線の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定することができる。

0099

また、無線伝送装置1Bは、第1の無線回線を介して無線回線断を示す情報が受信された場合であり、且つ、第1の無線回線の隣接回線を介して無線回線断を示す情報が未受信である場合に、両隣接回線のうち低い方の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定する構成としている。これにより、無線伝送装置1Bは、第1の無線回線が無線回線断である場合に、隣接する正常な無線回線のうち低い方の送信出力値を第1の無線回線の送信出力値として設定することができる。このため、無線伝送装置1Bは、第1の無線回線が無線回線断である場合に、第1の無線回線の送信出力値を設定することができ、且つ第1の無線回線の隣接回線への干渉を防ぐことができる。

0100

なお、上述した実施の形態1〜3の例では、第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置がそれぞれ1つのアンテナを有し、このアンテナにて複数の無線回線の無線通信を行う例を示しているが、これに限らない。無線伝送装置1及び無線伝送装置2は、無線通信を行う無線回線の数のアンテナをそれぞれ有する構成としてもよい。例えば、実施の形態2の無線伝送装置1A及び無線伝送装置2Aの構成を、図16及び図17に示すように構成してもよい。

0101

図16の例では、無線伝送装置1Aは、合成部14及び分波部16を備えておらず、アンテナ15_1〜アンテナ15_3を備えている。また、アンテナ15_1は、送信部11_1及び受信部17_1に接続されている。また、アンテナ15_2は、送信部11_2及び受信部17_2に接続されている。さらに、アンテナ15_3は、送信部11_3及び受信部17_3に接続されている。

0102

同様に、図17の例では、無線伝送装置2Aは、分波部24及び合成部29を備えておらず、アンテナ23_1〜アンテナ23_3を備えている。アンテナ23_1は、受信部25_1及び送信部22_1に接続されている。また、アンテナ23_2は、受信部25_2及び送信部22_2に接続されている。さらに、アンテナ23_3は、受信部25_3及び送信部22_3に接続されている。

0103

なお、上述した実施の形態2及び3では、第2の無線伝送装置が受信レベル情報を第1の無線伝送装置へ送信する例について説明したが、これに限らない。第2の無線伝送装置は、レベル情報を第1の無線伝送装置へ送信するようにしてもよい。なお、レベル情報とは、受信信号レベル等の受信信号に関する情報であってもよいし、あるいは第1の無線伝送装置で設定すべき送信信号レベル等の送信信号に関する情報であってもよい。また、受信信号に関する情報は、RSL(Received Signal Level)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)等であってもよい。また、送信信号に関する情報は、第1の無線伝送装置で設定すべき送信電力の値や差分等であってもよい。また、上述した実施の形態2及び3では、受信レベル多重情報を用いる例について説明したが、受信レベル情報に代えてレベル情報を用いる場合には、受信レベル多重情報に代えてレベル多重情報を用いてもよい。レベル多重情報とは、例えば、第1の無線回線のレベル情報が多重されている無線回線が第2の無線回線であることを示す情報である。

0104

なお、上述した実施の形態1〜3の第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置により行われる処理は、第1の無線伝送装置1及び第2の無線伝送装置が備えるCPU(Central Processing Unit)等のコンピュータを用いて実現することができる。具体的には、ブロック図、フローチャート、及びシーケンス図を用いて説明した第1の無線伝送装置及び第2の無線伝送装置における各機能部の処理に関する命令群を含むプログラムをコンピュータに実行させてもよい。

0105

以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。

0106

1無線伝送装置(第1の無線伝送装置)
2 無線伝送装置(第2の無線伝送装置)
11 送信部(第1の送信部)
12出力制御部
19制御信号切替部(第1の制御信号切替部)
20 出力監視部
21レベル検出部
22 送信部(第2の送信部)
27 制御信号切替部(第2の制御信号切替部)

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