図面 (/)

技術 画像処理装置、制御方法及び制御プログラム

出願人 株式会社PFU
発明者 横川健近江国彦山根功大
出願日 2018年3月12日 (2年11ヶ月経過) 出願番号 2018-044769
公開日 2019年9月19日 (1年5ヶ月経過) 公開番号 2019-161417
状態 未査定
技術分野 画像処理 FAX画像信号回路 FAXの走査装置 イメージ入力
主要キーワード 優先範囲 装置起動直後 各水平位置 閾値取得 接触検出センサ 領域検出プログラム 補正データ生成回路 白色異物
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

より精度良く画像から縦筋を検出することができる画像処理装置制御方法及び制御プログラムを提供する。

解決手段

画像処理装置200は、原稿及び原稿の周囲を撮像した入力画像を取得する入力画像取得部241と、入力画像から第1エッジ画素を抽出するエッジ画素抽出部245と、第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出する原稿領域検出部246と、原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出する影領域検出部247と、影領域内でノイズ画素を抽出するノイズ画素抽出部248と、所定数以上連結するノイズ画素を縦筋として検出する縦筋検出部249と、縦筋検出部による縦筋の検出結果に基づいて、入力画像の原稿領域内を補正する補正部251と、を有する。

概要

背景

一般に、スキャナ等では、撮像素子が一次元に配列されたラインセンサ等の撮像部を用いて、原稿を搬送させながら撮像する。そのため、撮像部のガラス面に、紙粉、埃、のり等の異物が付着すると、原稿を撮像した画像には、縦筋ノイズが発生する。したがって、スキャナ又はスキャナに接続されるパーソナルコンピュータ等の画像処理装置では、画像から縦筋を検出して補正する必要がある。

原稿を搬送路に沿って搬送する搬送装置と、搬送路に設けられた読取位置における原稿を読み取るCCDユニットと、CCDユニットから出力された画像データに基づいて、基準板に形成された原稿の影を検出する画像読取装置とが開示されている。この画像読取装置は、影が検出された位置において、影を背景として白色異物の検出を行う(特許文献1を参照)。

概要

より精度良く画像から縦筋を検出することができる画像処理装置、制御方法及び制御プログラムを提供する。画像処理装置200は、原稿及び原稿の周囲を撮像した入力画像を取得する入力画像取得部241と、入力画像から第1エッジ画素を抽出するエッジ画素抽出部245と、第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出する原稿領域検出部246と、原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出する影領域検出部247と、影領域内でノイズ画素を抽出するノイズ画素抽出部248と、所定数以上連結するノイズ画素を縦筋として検出する縦筋検出部249と、縦筋検出部による縦筋の検出結果に基づいて、入力画像の原稿領域内を補正する補正部251と、を有する。

目的

特開2013−70178号公報






画像処理装置では、より精度良く画像から縦筋を検出することが望まれている

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

原稿及び原稿の周囲を撮像した入力画像を取得する入力画像取得部と、前記入力画像から第1エッジ画素を抽出するエッジ画素抽出部と、前記第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出する原稿領域検出部と、前記原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出する影領域検出部と、前記影領域内でノイズ画素を抽出するノイズ画素抽出部と、所定数以上連結する前記ノイズ画素を縦筋として検出する縦筋検出部と、前記縦筋検出部による縦筋の検出結果に基づいて、前記入力画像の前記原稿領域内を補正する補正部と、を有することを特徴とする画像処理装置

請求項2

前記ノイズ画素抽出部は、前記ノイズ画素として、前記影領域の階調値と当該ノイズ画素の階調値との差が閾値以上である画素を抽出する、請求項1に記載の画像処理装置。

請求項3

前記入力画像を生成する装置における撮像部及び光源の配置を示す装置情報を取得する装置情報取得部をさらに有し、前記影領域検出部は、前記装置情報に基づいて、前記所定範囲を決定する、請求項1または2に記載の画像処理装置。

請求項4

前記影領域検出部は、前記所定範囲内で第2エッジ画素を抽出し、前記第2エッジ画素に基づいて、複数の線分を検出し、前記複数の線分のそれぞれから第2所定範囲内の領域を前記影領域として検出する、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。

請求項5

前記縦筋検出部は、前記原稿領域内において、前記影領域内で検出した縦筋に対応する縦筋領域を特定し、前記縦筋領域の階調値と、前記縦筋領域の周辺画素の階調値との差に基づいて、前記縦筋領域がコンテンツと重なっているか否かを判定する判定部をさらに有し、前記補正部は、前記判定部による判定結果に応じて、前記縦筋領域の補正方法を変更する、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像処理装置。

請求項6

前記補正部は、前記判定部により前記縦筋領域がコンテンツと重なっていないと判定された場合、前記縦筋領域の周辺画素に基づいて、前記縦筋領域を補正する、請求項5に記載の画像処理装置。

請求項7

前記判定部は、前記縦筋領域がコンテンツと重なっていると判定した場合、さらに、当該コンテンツが文字であるか否かを判定し、前記補正部は、前記判定部により前記コンテンツが文字でないと判定された場合、前記縦筋領域を補正せず、前記判定部により前記コンテンツが文字であると判定された場合、前記縦筋領域を補正する、請求項5または6に記載の画像処理装置。

請求項8

前記補正部は、前記判定部により前記コンテンツが文字であると判定された場合、前記コンテンツの文脈から前記縦筋領域が重なっている文字を推定し、前記推定した文字により、前記縦筋領域を補正する、請求項7に記載の画像処理装置。

請求項9

画像処理装置の制御方法であって、原稿及び原稿の周囲を撮像した入力画像を取得し、前記入力画像から第1エッジ画素を抽出し、前記第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出し、前記原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出し、前記影領域内でノイズ画素を抽出し、所定数以上連結する前記ノイズ画素を縦筋として検出し、前記縦筋の検出結果に基づいて、前記入力画像の前記原稿領域内を補正する、ことを含むことを特徴とする制御方法。

請求項10

画像処理装置の制御プログラムであって、原稿及び原稿の周囲を撮像した入力画像を取得し、前記入力画像から第1エッジ画素を抽出し、前記第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出し、前記原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出し、前記影領域内でノイズ画素を抽出し、所定数以上連結する前記ノイズ画素を縦筋として検出し、前記縦筋の検出結果に基づいて、前記入力画像の前記原稿領域内を補正する、ことを前記画像処理装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。

技術分野

0001

本発明は、画像処理装置制御方法及び制御プログラムに関し、特に、画像から縦筋を検出する画像処理装置、制御方法及び制御プログラムに関する。

背景技術

0002

一般に、スキャナ等では、撮像素子が一次元に配列されたラインセンサ等の撮像部を用いて、原稿を搬送させながら撮像する。そのため、撮像部のガラス面に、紙粉、埃、のり等の異物が付着すると、原稿を撮像した画像には、縦筋のノイズが発生する。したがって、スキャナ又はスキャナに接続されるパーソナルコンピュータ等の画像処理装置では、画像から縦筋を検出して補正する必要がある。

0003

原稿を搬送路に沿って搬送する搬送装置と、搬送路に設けられた読取位置における原稿を読み取るCCDユニットと、CCDユニットから出力された画像データに基づいて、基準板に形成された原稿の影を検出する画像読取装置とが開示されている。この画像読取装置は、影が検出された位置において、影を背景として白色異物の検出を行う(特許文献1を参照)。

先行技術

0004

特開2013−70178号公報

発明が解決しようとする課題

0005

画像処理装置では、より精度良く画像から縦筋を検出することが望まれている。

0006

本発明の目的は、より精度良く画像から縦筋を検出することができる画像処理装置、制御方法及び制御プログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本実施形態の一側面に係る画像処理装置は、原稿及び原稿の周囲を撮像した入力画像を取得する入力画像取得部と、入力画像から第1エッジ画素を抽出するエッジ画素抽出部と、第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出する原稿領域検出部と、原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出する影領域検出部と、影領域内でノイズ画素を抽出するノイズ画素抽出部と、所定数以上連結するノイズ画素を縦筋として検出する縦筋検出部と、縦筋検出部による縦筋の検出結果に基づいて、入力画像の原稿領域内を補正する補正部と、を有する。

0008

また、本実施形態の一側面に係る制御方法は、画像処理装置の制御方法であって、原稿及び原稿の周囲を撮像した入力画像を取得し、入力画像から第1エッジ画素を抽出し、第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出し、原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出し、影領域内でノイズ画素を抽出し、所定数以上連結するノイズ画素を縦筋として検出し、縦筋の検出結果に基づいて、入力画像の原稿領域内を補正することを含む。

0009

また、本実施形態の一側面に係る制御プログラムは、画像処理装置の制御プログラムであって、原稿及び原稿の周囲を撮像した入力画像を取得し、入力画像から第1エッジ画素を抽出し、第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出し、原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出し、影領域内でノイズ画素を抽出し、所定数以上連結するノイズ画素を縦筋として検出し、縦筋の検出結果に基づいて、入力画像の原稿領域内を補正することを画像処理装置に実行させる。

発明の効果

0010

本発明によれば、画像処理装置、制御方法及び制御プログラムは、より精度良く画像から縦筋を検出することが可能となる。

図面の簡単な説明

0011

実施形態に従った画像処理システムの一例の構成図である。
画像読取装置内部の搬送経路を説明するための図である。
第1撮像ユニット原稿搬送路側からみた斜視図である。
撮像ユニット及びその前後の搬送機構を説明するための図である。
第1搬送ローラと第1従動ローラの配置について説明するための図である。
原稿が搬送されるときの状態を説明するための図である。
第1光源と第1撮像センサの配置について説明するための図である。
画像読取装置及び情報処理装置概略構成を示すブロック図である。
第1記憶装置及び第1CPUの概略構成を示す図である。
第2記憶装置及び第2CPUの概略構成を示す図である。
画像読取装置の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。
第1処理の動作の例を示すフローチャートである。
白基準画像の一例を示す模式図である。
受付画面の一例を示す模式図である。
状態表示画面の一例を示す模式図である。
状態表示画面の一例を示す模式図である。
確認処理の動作の例を示すフローチャートである。
閾値設定処理の動作の例を示すフローチャートである。
情報処理装置の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。
第2処理の動作の例を示すフローチャートである。
補正画像1900の一例を示す模式図である。
複数の線分について説明するための模式図である。
優先範囲について説明するための模式図である。
ノイズ画素について説明するためのグラフである。
補正処理の動作の例を示すフローチャートである。
縦筋と原稿の背景の関係について説明するためのグラフである。
縦筋領域とコンテンツの関係について説明するためのグラフである。
縦筋領域とコンテンツの関係について説明するためのグラフである。
縦筋領域とコンテンツの関係について説明するためのグラフである。
縦筋領域に文字が重なっている補正画像の一例を示す模式図である。
他の実施形態に従った撮像ユニットの概略構成を示す図である。
さらに他の実施形態に従った撮像ユニットの概略構成を示す図である。
他の実施形態に従った第1処理回路の概略構成を示すブロック図である。
他の実施形態に従った第2処理回路の概略構成を示すブロック図である。

実施例

0012

以下、本発明の一側面に係る画像処理システムについて図を参照しつつ説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。

0013

図1は、実施形態に従った画像処理システム1の一例の構成図である。

0014

画像処理システム1は、画像読取装置100及び情報処理装置200を備える。画像読取装置100は、画像処理装置の一例であり、イメージスキャナ等である。画像読取装置100は、複写機ファクシミリMFP(Multifunction Peripheral)等でもよい。情報処理装置200は、画像処理装置の他の例であり、パーソナルコンピュータ、多機能携帯端末携帯電話等である。画像読取装置100及び情報処理装置200は、相互に接続されている。

0015

画像読取装置100は、下側筐体101、上側筐体102、原稿台103、サイドガイド104a、104b、排出台105及び表示操作装置106等を備える。

0016

上側筐体102は、画像読取装置100の上面を覆う位置に配置され、原稿つまり時、画像読取装置100内部、特に撮像センサの撮像位置の清掃時等に開閉可能なようにヒンジにより下側筐体101に係合している。

0017

原稿台103は、下側筐体101に係合し、矢印A1の方向に回転可能に設けられている。原稿台103は、画像読取装置100が使用されないときには上側筐体102及び下側筐体101を覆う位置に配置され、外装カバーとして機能する。一方、原稿台103は、画像読取装置100が使用されるときには原稿を載置可能な位置に配置され、原稿の載置台として機能する。

0018

サイドガイド104a及び104bは、原稿搬送方向A3と直交する方向A4に移動可能に原稿台103に設置される。サイドガイド104a及び104bは、原稿台103に載置された原稿の幅に合わせて位置決めされ、原稿の幅方向規制する。

0019

排出台105は、矢印A2の方向に引き出し可能に下側筐体101内部に収納され、引き出された状態では、排出された原稿を保持することが可能となる。

0020

表示操作装置106は、表示部及び操作部の一例である。表示操作装置106は、液晶有機EL(Electro-Luminescence)等から構成されるディスプレイ及びディスプレイに画像データを出力するインタフェース回路を有し、画像データをディスプレイに表示する。また、表示操作装置106は、タッチパネル式入力デバイス及び入力デバイスから信号を取得するインタフェース回路をさらに有し、利用者による操作を受け付け、利用者の入力に応じた信号を出力する。なお、表示装置操作装置は、別個に設けられてもよい。

0021

図2は、画像読取装置100内部の搬送経路を説明するための図である。

0022

画像読取装置100内部の搬送経路は、第1センサ111、給紙ローラ112a、112b、リタードローラ113a、113b、開閉センサ114、第1搬送ローラ115a、115b、第1従動ローラ116a、116b、第2センサ117、第1撮像ユニット118a、第2撮像ユニット118b、第3センサ119、第2搬送ローラ120a、120b及び第2従動ローラ121a、121b等を有している。

0023

以下では、給紙ローラ112a、112bを総じて給紙ローラ112と称する場合がある。また、リタードローラ113a、113bを総じてリタードローラ113と称する場合がある。また、第1搬送ローラ115a及び115bを総じて第1搬送ローラ115と称する場合がある。また、第1従動ローラ116a及び116bを総じて第1従動ローラ116と称する場合がある。また、第2搬送ローラ120a及び120bを総じて第2搬送ローラ120と称する場合がある。また、第2従動ローラ121a及び121bを総じて第2従動ローラ121と称する場合がある。また、第1撮像ユニット118a及び第2撮像ユニット118bを総じて撮像ユニット118と称する場合がある。

0024

上側筐体102の下面は原稿の搬送路の上側ガイド108aを形成し、下側筐体101の上面は原稿の搬送路の下側ガイド108bを形成する。図2において矢印A3は原稿の搬送方向を示す。以下では、上流とは原稿の搬送方向A3の上流のことをいい、下流とは原稿の搬送方向A3の下流のことをいう。

0025

第1センサ111は、接触検出センサであり、給紙ローラ112及びリタードローラ113の上流側に配置され、原稿台103に原稿が載置されているか否かを検出する。

0026

開閉センサ114は、上側筐体102の開閉状態を検出する接触検出センサである。開閉センサ114は、上側筐体102に設けられた突起部114aが、下側筐体101に設けられた凹部114bに係合しているか否かを検出することにより、下側筐体101に対して上側筐体102が閉じているか開いているかを検出する。

0027

第2センサ117は、接触検出センサであり、第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116の下流側且つ撮像ユニット118の上流側に配置される。第2センサ117は、原稿搬送方向A3において第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116と、撮像ユニット118との間に原稿が存在することを検出する。

0028

第3センサ119は、接触検出センサであり、撮像ユニット118の下流側且つ第2搬送ローラ120及び第2従動ローラ121の上流側に配置される。第3センサ119は、原稿搬送方向A3において撮像ユニット118と、第2搬送ローラ120及び第2従動ローラ121との間に原稿が存在することを検出する。

0029

原稿台103に載置された原稿は、給紙ローラ112が矢印A5の方向に回転することによって、上側ガイド108aと下側ガイド108bの間を原稿搬送方向A3に向かって搬送される。リタードローラ113は、原稿搬送時、矢印A6の方向に回転する。給紙ローラ112及びリタードローラ113の働きにより、原稿台103に複数の原稿が載置されている場合、原稿台103に載置されている原稿のうち給紙ローラ112と接触している原稿のみが分離される。これにより、給紙ローラ112及びリタードローラ113は、原稿を搬送する搬送部として機能するとともに、分離された原稿以外の原稿の搬送が制限されるように動作し(重送の防止)、原稿を分離する分離部として機能する。

0030

原稿は、上側ガイド108aと下側ガイド108bによりガイドされながら、第1搬送ローラ115と第1従動ローラ116の間に送り込まれる。原稿は、第1搬送ローラ115が矢印A7の方向に回転することによって、第1撮像ユニット118aと第2撮像ユニット118bの間に送り込まれる。撮像ユニット118により読み取られた原稿は、第2搬送ローラ120が矢印A8の方向に回転することによって排出台105上に排出される。

0031

図3は、第1撮像ユニット118aを原稿搬送路側からみた斜視図である。なお、第2撮像ユニット118bも第1撮像ユニット118aと同様の構造を有している。図4は、撮像ユニット118及び撮像ユニット118前後の搬送機構を説明するための図である。

0032

第1撮像ユニット118aは、第2撮像ユニット118bと対向して第2撮像ユニット118bの上方に配置される。第1撮像ユニット118aには、第1撮像ユニット118aと第2撮像ユニット118bの間に原稿を案内するための撮像ユニットガイド122が設けられる。第1撮像ユニット118aは、搬送された原稿の裏面を撮像し、第2撮像ユニット118bは、搬送された原稿の表面を撮像する。

0033

第2撮像ユニット118bが下側筐体101に固定されている一方で、第1撮像ユニット118aは、原稿搬送路と直交する方向A9に移動できるように上側筐体102に支持されている。撮像ユニットガイド122の上方には付勢ばね123が設けられ、第1撮像ユニット118aは、付勢ばね123により第2撮像ユニット118b側に向かう方向に付勢されている。

0034

第1撮像ユニット118aは、第1光源124a、第1撮像センサ125a、第1白基準部材126a及び第1光透過部材127a等を有している。第2撮像ユニット118bは、第2光源124b、第2撮像センサ125b、第2白基準部材126b及び第2光透過部材127b等を有している。

0035

第1光源124aは、第1光透過部材127a及び第2光透過部材127bを挟んで第2白基準部材126bの反対側に、且つ、第1撮像センサ125aより原稿搬送方向A3の上流側に設けられる。第1光源124aは、撮像ユニット118の位置に搬送された原稿の裏面(原稿が搬送されていない場合は対向する第2撮像ユニット118bの第2白基準部材126b)に向けて光を照射する。第1光源124aには、原稿搬送方向A3と直交する方向A4の一端にLED(Light Emitting Diode)128aが設けられ、さらに、LEDから照射された光を方向A4に沿って導く導光部材129aが設けられる。導光部材129aには、LED128aから照射された光を通過させるスリット130aが方向A4に沿って複数設けられている。各位置における光量が略同一となるように、各スリット130aの幅はLED128aから離れる程大きくなっている。

0036

第1光源124aが第1撮像センサ125aの撮像位置L1に向けて光を照射するように、導光部材129aの周囲には、撮像位置L1に向かう側に開口部を有する遮蔽部材131aが設けられている。このように、第1光源124aは、光を照射する方向が第1撮像センサ125aの撮像方向に対して傾くように設けられている。

0037

同様に、第2光源124bは、第2光透過部材127b及び第1光透過部材127aを挟んで第1白基準部材126aの反対側に、且つ、第2撮像センサ125bより原稿搬送方向A3の下流側に設けられる。第2光源124bは、撮像ユニット118の位置に搬送された原稿の表面(原稿が搬送されていない場合は対向する第1撮像ユニット118aの第1白基準部材126a)に向けて光を照射する。第2光源124bには、方向A4の一端にLEDが設けられ、さらに、LEDから照射された光を方向A4に沿って導く導光部材が設けられる。第2光源124bは、光を照射する方向が第2撮像センサ125bの撮像方向に対して傾くように設けられている。

0038

第1撮像センサ125aは、撮像部の一例であり、第1光透過部材127a及び第2光透過部材127bを挟んで第2白基準部材126bの反対側に設けられる。第1撮像センサ125aは、主走査方向に直線状に配列されたCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)の撮像素子を有する等倍光学系タイプのCIS(Contact Image Sensor)である。また、第1撮像センサ125aは、撮像素子上に像を結ぶレンズと、撮像素子から出力された電気信号増幅し、アナログデジタル(A/D)変換するA/D変換器とを有する。第1撮像センサ125aは、撮像位置L1において、第1撮像ユニット118aと第2撮像ユニット118bの間、即ち第2光透過部材127bと第1撮像センサ125aの間に搬送された原稿の裏面及び原稿の周囲を撮像した原稿画像を生成して出力する。第1撮像センサ125aは、原稿が搬送されていない場合、第2白基準部材126bを撮像した白基準画像を生成して出力する。

0039

同様に、第2撮像センサ125bは、撮像部の一例であり、第1光透過部材127a及び第2光透過部材127bを挟んで第1白基準部材126aの反対側に設けられる。第2撮像センサ125bは、主走査方向に直線状に配列されたCMOSの撮像素子を有する等倍光学系タイプのCISである。また、第2撮像センサ125bは、撮像素子上に像を結ぶレンズと、撮像素子から出力された電気信号を増幅し、アナログ/デジタル変換するA/D変換器とを有する。第2撮像センサ125bは、撮像位置L2において、第1撮像ユニット118aと第2撮像ユニット118bの間、即ち第1光透過部材127aと第2撮像センサ125bの間に搬送された原稿の表面及び原稿の周囲を撮像した原稿画像を生成して出力する。第2撮像センサ125bは、原稿が搬送されていない場合、第1白基準部材126aを撮像した白基準画像を生成して出力する。

0040

なお、第1撮像センサ125a及び第2撮像センサ125bとして、CMOSの代わりにCCD(Charge Coupled Device)の撮像素子を有する縮小光学系タイプの撮像センサが利用されてもよい。

0041

第1白基準部材126aは、第1光透過部材127aの上方に、第1光透過部材127aから離間して、且つ、第2撮像ユニット118bの第2光源124b及び第2撮像センサ125bと対向する位置に設けられる。第1白基準部材126aの第2撮像センサ125bと対向する面は白色を有している。同様に、第2白基準部材126bは、第2光透過部材127bの下方に、第2光透過部材127bから離間して、且つ、第1撮像ユニット118aの第1光源124a及び第1撮像センサ125aと対向する位置に配置される。第2光透過部材127bの第1撮像センサ125aと対向する面は白色を有している。画像読取装置100は、第1白基準部材126a及び第2白基準部材126bを撮像した画像信号に基づいてシェーディング等の画像の補正を行うことができる。

0042

第1光透過部材127a及び第2光透過部材127bは、透明のガラスにより形成される。なお、第1光透過部材127a及び第2光透過部材127bは、透明のプラスチック等により形成されてもよい。

0043

以下では、第1光源124a及び第2光源124bを総じて光源124と称し、第1撮像センサ125a及び第2撮像センサ125bを総じて撮像センサ125と称する場合がある。また、第1白基準部材126a及び第2白基準部材126bを総じて白基準部材126と称し、第1光透過部材127a及び第2光透過部材127bを総じて光透過部材127と称する場合がある。

0044

図4に示すように、第1従動ローラ116は、第1搬送ローラ115に対向し、且つ、第1搬送ローラ115の上方に配置されている。即ち、第1従動ローラ116は、第2光透過部材127bと直交する方向A9において、第1搬送ローラ115より第2光透過部材127bの上面に対して第2白基準部材126bの反対側に配置されている。第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116を含む搬送ローラ対は、第1撮像ユニット118aと第2撮像ユニット118bの間、即ち第2光透過部材127bと第1撮像センサ125aの間に原稿を搬送する搬送部として機能する。

0045

第1従動ローラ116の回転軸となる中心O1の原稿搬送方向A3における位置L3は、第1搬送ローラ115の回転軸となる中心O2の原稿搬送方向A3における位置L4よりも撮像ユニット118側、即ち第1撮像センサ125a側にずらして配置される。第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116のニップ位置L5は、第2光透過部材127bと直交する方向A9において、第2光透過部材127bの上面より上方、即ち第2光透過部材127bの上面に対して第2白基準部材126bの反対側に配置される。

0046

特に、ニップ位置L5は、ニップ位置L5において第1搬送ローラ115と接する接平面P2と、第2光透過部材127bの上面とが接する位置L6が、撮像位置L1及びL2よりも原稿搬送方向A3の上流側になるように配置される。これにより、第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116は、撮像位置L1及びL2において原稿が第2光透過部材127bに沿って搬送されるように、原稿を搬送することが可能となる。

0047

また、第2従動ローラ121は、第2搬送ローラ120に対向し、且つ、第2搬送ローラ120の上方、即ち方向A9において、第2搬送ローラ120より第2光透過部材127bの上面に対して第2白基準部材126bの反対側に配置されている。

0048

第2従動ローラ121の回転軸となる中心O3の原稿搬送方向A3における位置L7は、第2搬送ローラ120の回転軸となる中心O4の原稿搬送方向A3における位置L8よりも撮像ユニット118側、即ち第1撮像センサ125a側にずらして配置される。第2搬送ローラ120及び第2従動ローラ121のニップ位置L9は、第2光透過部材127bと直交する方向A9において、第2光透過部材127bの上面に対して、第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116のニップ位置と同じ高さに配置される。特に、ニップ位置L9は、ニップ位置L9において第2搬送ローラ120と接する接平面P4と、第2光透過部材127bの上面とが接する位置L10が、撮像位置L1及びL2よりも原稿搬送方向A3の下流側になるように配置される。第2光透過部材127bの上面に対する接平面P4の角度は、第2光透過部材127bの上面に対する接平面P2の角度と同じになるように配置されるのが好ましい。

0049

図5は、第1搬送ローラ115と第1従動ローラ116の配置について説明するための図である。

0050

第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116のニップ位置L5と、第2光透過部材127bの上面の延長面P1との距離hは、搬送されるカードに形成され得るエンボスの高さより大きくなるように設定される。同様に、図4に示した、第2搬送ローラ120及び第2従動ローラ121のニップ位置L9と、第2光透過部材127bの上面の延長面P3との距離も、搬送されるカードに形成され得るエンボスの高さより大きくなるように設定される。このエンボスの高さは、装置の仕様により定めることができ、例えばISO/IEC7811−1で規定されるIDカードのエンボスの高さである0.46mmとすることができる。または、エンボスの高さは、JIS(Japanese Industrial Standards規格日本工業規格)で規定されるカードのエンボスの高さである0.48mmとすることができる。

0051

また、第1搬送ローラ115と第1従動ローラ116について、以下の式が成立する。



ここで、θ1は、延長面P1に対する、第2撮像センサ125bの撮像位置L2から第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116のニップ位置L5に伸びる直線の角度である。r1は、第1搬送ローラ115の半径であり、r2は、第1従動ローラ116の半径である。Lは、ニップ位置L5から第2撮像センサ125bの撮像位置L2までの用紙搬送方向A3における距離である。δは、第1搬送ローラ115の中心O2に対する第1従動ローラ116の中心O1の用紙搬送方向A3におけるずらし量である。

0052

したがって、第1搬送ローラ115の中心O2に対する第1従動ローラ116の中心O1の用紙搬送方向におけるずらし量δは、以下の式により算出することができる。

0053

図4に示した位置L6が撮像位置L2よりも第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116側となるように配置するためには、第1従動ローラ116の中心O1を第1搬送ローラ115の中心O2よりも用紙搬送方向A3にδ以上ずらせばよい。例えば、hが1.5mm、r1が6.8mm、r2が6.5mm、Lが18.7mmの場合、第1搬送ローラ115の中心O2に対する第1従動ローラ116の中心O1のずらし量は1.1mmとすることができる。

0054

図6は、原稿が搬送されるときの状態を説明するための図である。

0055

図6において、経路R1は、理想的に搬送される原稿の先端が通過する経路を示す。画像読取装置100により搬送される原稿の先端は、位置L11において第1搬送ローラ115に接触し、第1搬送ローラ115の接平面P6に沿って、第2光透過部材127bの上面の延長面P1から上方に向かう。その後、原稿の先端は、位置L13において撮像ユニットガイド122のガイド部材122aに接触して、下方に向かう。

0056

ガイド部材122aによって下方に向かった原稿の先端は、第1搬送ローラ115と第1従動ローラ116の間に送り込まれる。原稿の先端は、第1搬送ローラ115と第1従動ローラ116のニップ位置L5を通過し、ニップ位置L5における接平面P2に沿って進み、位置L6において第2撮像ユニット118bの第2光透過部材127bに接触する。

0057

第2光透過部材127bに接触した原稿の先端は第2光透過部材127bに沿って搬送される。原稿の先端は、第1撮像ユニット118aと第2撮像ユニット118bの間を通過すると、第2光透過部材127bの上面の延長面P3に沿って進み、位置L14において第2搬送ローラ120に接触する。第2搬送ローラ120に接触した原稿の先端は、位置L14における第2搬送ローラ120の接平面P7に沿って進み、位置L15において第2従動ローラ121に接触する。

0058

第2従動ローラ121に接触した原稿の先端は、第2搬送ローラ120と第2従動ローラ121の間に送り込まれ、第2搬送ローラ120と第2従動ローラ121のニップ位置L9を通過する。

0059

原稿の先端がニップ位置L9を通過すると、原稿の第2光透過部材127b上に位置する部分は、ニップ位置L9における接平面P4に沿って引っ張られて、位置L10より原稿搬送方向A3の下流側において第2光透過部材127bから離れる。原稿は、撮像位置L1及びL2では常に第2光透過部材127bから一定の距離に維持されており、原稿から各撮像センサ125までの距離は一定となる。したがって、被写界深度が浅い等倍光学系タイプのCISが用いられる場合でも、ピントずれの発生が抑制され、撮像センサ125は、安定した画像を取得することができる。特に、原稿搬送方向A3と直交する方向A4(主走査方向)において原稿から各撮像センサ125までの距離が一定となるので、原稿画像内で水平方向にムラが発生することが抑制される。また、原稿の搬送経路を安定させることにより、画像読取装置100では、第2光透過部材127bと直交する方向A9(鉛直方向)に十分な空間を設ける必要がなく、装置サイズを低減させることが可能となる。

0060

また、原稿の先端は、第2光透過部材127bに沿って搬送されるので、原稿の先端により第2光透過部材127bのクリーニング、即ち第2光透過部材127b上の異物の除去が可能となる。異物は、第2光透過部材127bだけでなく、第1光透過部材127aにも付着する可能性があるが、第1光透過部材127aに付着した異物は自重により落下し、第2光透過部材127b上に付着する可能性が高い。原稿の先端が第2光透過部材127bに沿って搬送されることにより、画像読取装置100は、第1光透過部材127aから落下した異物も除去することが可能となる。

0061

図7は、第1光源124aと第1撮像センサ125aの配置について説明するための図である。

0062

図7に示すように、第1光源124aは、第1撮像センサ125aより、原稿搬送方向A3の上流側に、光照射方向A10が第1撮像センサ125aの撮像方向A11に対して傾くように設けられている。また、第2白基準部材126bは、第2光透過部材127bから離間して設けられている。これにより、第2光透過部材127b上に搬送された原稿Dが第1撮像センサ125aの撮像位置L1の手前に到達したときに、撮像位置L1において、第2白基準部材126b上に原稿Dの先端による影が形成される。

0063

光透過部材127上に紙粉、埃、のり等の異物が付着すると、原稿画像には、縦筋ノイズが発生するため、縦筋ノイズを除去する必要がある。原稿画像において異物が白色に写る場合と、黒色に写る場合とあるが、異物の色と原稿の背景の色が類似する場合、原稿画像内で異物は識別されにくく検出されにくい。また、白基準部材126が白色であるため、白基準画像内で黒色の異物は明確に識別されて精度良く検出されるが、白色の異物は白基準画像内で識別されにくく検出されにくい。そこで、画像処理システム1は、原稿画像に基づく補正画像において原稿の影によって形成された影領域内で縦筋のノイズを検出する。白基準部材126上に形成される影は、白色と黒色の間の中間色である灰色を有するため、影領域では、黒色及び白色の何れの異物も識別されて精度良く検出される。

0064

補正画像内で縦筋のノイズが良好に検出されるように、補正画像には、原稿搬送方向A3において影が4画素以上写っていることが好ましい。そのため、第2白基準部材126b上に形成される影の原稿搬送方向A3の幅aは4画素に相当する長さ(300dpiで0.8mm)以上であることが好ましい。

0065

幅aは、第2光透過部材127bの上面から第2白基準部材126bの上面までの距離bと、撮像方向A11に対する光照射方向A10の角度θの正接タンジェント)の積であるため、幅aを大きくするためには角度θ又は距離bを大きくする必要がある。しかしながら、角度θを大きくし過ぎると撮像ユニット118のサイズが大きくなる。そのため、角度θは30°以上且つ45°以下であることが好ましい。また、長さbを大きくし過ぎると第2白基準部材126bを撮像した白基準画像において第2白基準部材126bの輝度が低くなり(暗くなり)、白基準画像を用いて良好にシェーディング補正を行うことが困難になる。そのため、長さbは0.8mm以上且つ1.8mm以下であることが好ましい。

0066

また、各撮像ユニット118はCISで構成されており、指向性を有する第1光源124aから出射された光によってのみ、第2白基準部材126bを照射する。例えば、画像読取装置において、第1光源124aから出射された光を第2白基準部材126bに反射する反射部材が設けられた場合、装置サイズが増大するとともに、第2白基準部材126b上に形成される影が明るくなって消えてしまう(薄くなってしまう)。一方、画像読取装置100は、第1光源124aから出射された光を第2白基準部材126b側に反射する反射部材を有さない。これにより、画像読取装置100は、装置サイズを低減させつつ、第2白基準部材126b上に影を良好に形成させることが可能となる。

0067

なお、第2光源124bは、第2撮像センサ125bより、原稿搬送方向A3の下流側に、光照射方向が第2撮像センサ125bの撮像方向に対して傾くように設けられている。また、第1白基準部材126aは、第1光透過部材127aから離間して設けられている。これにより、第2光透過部材127b上に搬送された原稿Dの後端が第2撮像センサ125bの撮像位置L2を通過したときに、撮像位置L2において、第1白基準部材126a上に原稿Dの後端による影が形成される。

0068

光源124が撮像センサ125より原稿搬送方向A3の上流側に設けられている場合、原稿Dの先端により影が形成され、光源124が撮像センサ125より下流側に設けられている場合、原稿Dの後端により影が形成される。原稿Dの先端により影が形成されることにより、原稿Dの搬送が完了する前に原稿画像から影領域を検出し異物を検出することが可能になるため、光源124は、撮像センサ125より原稿搬送方向A3の上流側に設けられていることがより好ましい。

0069

上記したように、画像読取装置100では、各白基準部材126上に十分に長い影が形成されるので、画像処理システム1は、各撮像センサ125の撮像位置において、黒色及び白色の何れの異物も精度良く検出することが可能となる。

0070

また、上記したように、第1搬送ローラ115及び第1従動ローラ116は、撮像位置L1及びL2において原稿が第2光透過部材127bに沿って搬送されるように、原稿を搬送する。これにより、画像読取装置100は、原稿を特定の部材に沿わさずに浮かせた状態で搬送させる場合と比較して、原稿の種類(厚さ、硬さ等)によらず原稿の搬送経路を安定させることが可能となり、白基準部材126上に安定的に影を形成させることができる。

0071

また、画像読取装置100では、原稿搬送路と各白基準部材126の間に各光透過部材127が設けられ、各白基準部材126が保護されるため、各白基準部材126に汚れや傷が発生することが防止される。光透過部材127は白基準部材126と比較して強度が高いため、利用者に清掃される場合にも光透過部材127には傷が発生しにくい。

0072

図8は、画像読取装置100及び情報処理装置200の概略構成を示すブロック図である。

0073

画像読取装置100は、前述した構成に加えて、駆動装置134、第1インタフェース装置135、第1記憶装置140、第1CPU(Central Processing Unit)160及び第1処理回路180等をさらに有する。

0074

駆動装置134は、1つ又は複数のモータを含み、CPU160からの制御信号によって、給紙ローラ112、リタードローラ113、第1搬送ローラ115及び第2搬送ローラ120を回転させて原稿の搬送動作を行う。

0075

第1インタフェース装置135は、例えばUSB(Universal Serial Bus)等のシリアルバスに準じるインタフェース回路を有する。第1インタフェース装置135は、情報処理装置200と通信接続して各種の画像及び情報を送受信する。また、第1インタフェース装置135の代わりに、無線信号を送受信するアンテナと、所定の通信プロトコルに従って、無線通信回線を通じて信号の送受信を行うための無線通信インタフェース回路とを有する通信部が用いられてもよい。所定の通信プロトコルは、例えば無線LAN(Local Area Network)である。

0076

第1記憶装置140は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、第1記憶装置140には、画像読取装置100の各種処理に用いられるコンピュータプログラムデータベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて第1記憶装置140にインストールされてもよい。可搬型記録媒体は、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等である。

0077

さらに、第1記憶装置140には、各種の画像が格納される。また、第1記憶装置140には、原稿の読取回数汚れ位置等が記憶される。読取回数は、画像読取装置100が原稿を読み取った回数であり、画像読取装置100により原稿が読み取られるたびにインクリメントされる。汚れ位置は、白基準画像内で異物が検出された位置である。読取回数及び汚れ位置は、画像読取装置100の電源再起動後にも参照できるように、不揮発性メモリに記憶される。

0078

第1CPU160は、予め第1記憶装置140に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、第1CPU160に代えて、DSP(digital signal processor)、LSI(large scale integration)等が用いられてよい。また、第1CPU160に代えて、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、FPGA(Field-Programming Gate Array)等が用いられてもよい。

0079

第1CPU160は、表示操作装置106、第1センサ111、開閉センサ114、第2センサ117、第3センサ119、撮像ユニット118、駆動装置134、第1インタフェース装置135、第1記憶装置140及び第1処理回路180等と接続され、これらの各部を制御する。第1CPU160は、駆動装置134の駆動制御、撮像ユニット118の原稿読取制御等を行い、原稿画像を取得する。

0080

第1処理回路180は、撮像ユニット118から取得した原稿画像に補正処理等の所定の画像処理を施す。なお、第1処理回路180として、LSI、DSP、ASIC又はFPGA等が用いられてもよい。

0081

一方、情報処理装置200は、表示装置201、操作装置202、第2インタフェース装置203、第2記憶装置220、第2CPU240及び第2処理回路260等をさらに有する。

0082

表示装置201は、表示部の一例であり、液晶、有機EL等から構成されるディスプレイ及びディスプレイに画像データを出力するインタフェース回路を有し、第2CPU240からの指示に従って、画像データをディスプレイに表示する。

0083

操作装置202は、操作部の一例であり、入力デバイス及び入力デバイスから信号を取得するインタフェース回路をさらに有し、利用者による操作を受け付け、利用者の入力に応じた信号を第2CPU240に出力する。

0084

第2インタフェース装置203は、第1インタフェース装置135と同様のインタフェース回路又は無線通信インタフェース回路を有し、画像読取装置100と通信接続して各種の画像及び情報を送受信する。

0085

第2記憶装置220は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク、光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、第2記憶装置220には、情報処理装置200の各種処理に用いられるコンピュータプログラム、データベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて第2記憶装置220にインストールされてもよい。

0086

さらに、第2記憶装置220には、各種の画像が格納される。また、第2記憶装置220には、縦筋位置等が記憶される。縦筋位置は、補正画像内で縦筋が検出された位置である。縦筋位置は、情報処理装置200の電源再起動後にも参照できるように、不揮発性メモリ又はハードディスク等に記憶される。

0087

第2CPU240は、予め第2記憶装置220に記憶されているプログラムに基づいて動作する。なお、第2CPU240に代えて、DSP、LSI、ASIC、FPGA等が用いられてもよい。

0088

第2CPU240は、表示装置201、操作装置202、第2インタフェース装置203、第2記憶装置220及び第2処理回路260等と接続され、これらの各部を制御する。第2CPU240は、各装置の制御を行い、画像読取装置100から取得した画像に対する画像処理を実行する。

0089

第2処理回路260は、画像読取装置100から取得した画像に補正処理等の所定の画像処理を施す。なお、第2処理回路260として、LSI、DSP、ASIC又はFPGA等が用いられてもよい。

0090

図9は、画像読取装置100の第1記憶装置140及び第1CPU160の概略構成を示す図である。

0091

図9に示すように、第1記憶装置140には、第1画像取得プログラム141、第1異物検出処理プログラム142、補正データ生成プログラム149及び補正画像生成プログラム150等の各プログラムが記憶される。第1異物検出処理プログラム142には、第1結果取得プログラム143、汚れ度算出プログラム144、通知プログラム145、設定プログラム146、閾値取得プログラム147及び情報取得プログラム148等が含まれる。これらの各プログラムは、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。第1CPU160は、第1記憶装置140に記憶された各プログラムを読み取り、読み取った各プログラムに従って動作する。これにより、第1CPU160は、第1画像取得部161、第1異物検出処理部162、第1結果取得部163、汚れ度算出部164、通知部165、設定部166、閾値取得部167、情報取得部168、補正データ生成部169及び補正画像生成部170として機能する。

0092

図10は、情報処理装置200の第2記憶装置220及び第2CPU240の概略構成を示す図である。

0093

図10に示すように、第2記憶装置220には、第2画像取得プログラム221、第2異物検出処理プログラム222、判定プログラム230及び補正プログラム231等の各プログラムが記憶される。第2異物検出処理プログラム222には、第2結果取得プログラム223、装置情報取得プログラム224、エッジ画素抽出プログラム225、原稿領域検出プログラム226、影領域検出プログラム227、ノイズ画素抽出プログラム228及び縦筋検出プログラム229等が含まれる。これらの各プログラムは、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。第2CPU240は、第2記憶装置220に記憶された各プログラムを読み取り、読み取った各プログラムに従って動作する。これにより、第2CPU240は、第2画像取得部241、第2異物検出処理部242、第2結果取得部243、装置情報取得部244、エッジ画素抽出部245、原稿領域検出部246、影領域検出部247、ノイズ画素抽出部248、縦筋検出部249、判定部250及び補正部251として機能する。

0094

図11は、画像読取装置100の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。以下、図11に示したフローチャートを参照しつつ、画像読取装置100の全体処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め第1記憶装置140に記憶されているプログラムに基づき主に第1CPU160により画像読取装置100の各要素と協働して実行される。この動作のフローは、装置起動直後、又は、原稿読取処理後等に実行される。

0095

最初に、第1画像取得部161は、各撮像センサ125に各白基準部材126を撮像させて白基準画像を生成させ、生成された白基準画像を取得する(ステップS101)。白基準画像は、垂直方向(原稿搬送方向A3)の画素数が1であり、水平方向(原稿搬送方向A3と直交する方向A4)に複数の画素が配置された画像である。以下では、第1撮像センサ125aが第2白基準部材126bを撮像した白基準画像を第1白基準画像と称し、第2撮像センサ125bが第1白基準部材126aを撮像した白基準画像を第2白基準画像と称する場合がある。

0096

次に、第1異物検出処理部162の第1結果取得部163は、第1インタフェース装置135を介して情報処理装置200から第2結果を取得する(ステップS102)。情報処理装置200の第2異物検出処理部242は、補正画像から異物を検出する第2処理を実行する。特に、第2異物検出処理部242は、第2処理において、補正画像から縦筋ノイズを発生させる異物を検出する。第2結果は、第2異物検出処理部242による第2処理における異物検出結果であり、補正画像における縦筋ノイズの検出結果である。第2結果には、補正画像から異物が検出されたか否か、異物が検出された補正画像内の位置、及び、検出された異物を利用者が既に確認済みであるか否か等の情報が含まれる。なお、第2異物検出処理部242がまだ第2処理を実行していない場合、第1異物検出処理部162は、第2結果を取得しない。

0097

次に、第1異物検出処理部162は、第1処理を実行する(ステップS103)。第1異物検出処理部162は、第1処理において白基準画像から異物を検出する。特に、第1異物検出処理部162は、第1処理において、白基準画像から撮像位置の汚れを発生させる異物を検出する。また、第1異物検出処理部162は、第1処理において、白基準画像から異物を検出した場合、検出された異物がその白基準画像を撮像した撮像センサ側の光透過部材にあるか、その白基準画像に写っている白基準部材側の光透過部材にあるかを判別する。第1処理の詳細については後述する。

0098

次に、補正データ生成部169は、白基準画像に基づいてシェーディング補正用データを生成する(ステップS104)。補正データ生成部169は、例えば白基準画像内の各画素の階調値にそれぞれ所定のオフセット値加算又は減算した値を、対応する画素の階調値とする画像をシェーディング補正用データとする。階調値は、例えば輝度値である。なお、階調値は、色値R値G値B値)等でもよい。なお、補正データ生成部169は、白基準画像をそのままシェーディング補正用データとして用いてもよい。以下では、第1白基準画像から生成されたシェーディング補正用データを第1シェーディング補正用データと称し、第2白基準画像から生成されたシェーディング補正用データを第2シェーディング補正用データと称する場合がある。

0099

次に、補正データ生成部169は、第1処理において、白基準画像から検出された異物がその白基準画像に写っている白基準部材側の光透過部材にあると判定された場合、その白基準画像から生成されたシェーディング補正用データを修正する(ステップS105)。補正データ生成部169は、例えば、シェーディング補正用データ内の異物に対応する異物領域に含まれる各画素の階調値を、その異物領域に隣接する所定幅の領域に含まれる各画素の階調値の平均値置換することにより、シェーディング補正データを修正する。一方、補正データ生成部169は、第1処理において、白基準画像から異物が検出されなかった場合、又は、異物が白基準画像を撮像した撮像センサ側の光透過部材にあると判定された場合、その白基準画像から生成されたシェーディング補正用データを修正しない。

0100

異物が存在する位置が白基準部材側の光透過部材である場合、その白基準部材を撮像した白基準画像には異物が写るが、原稿画像が撮像される際には撮像センサと異物の間に原稿が存在するため、原稿画像の原稿領域には異物が写らない。したがって、異物が写っている白基準画像に基づいて生成されたシェーディング補正データから、異物に対応する成分を除去してシェーディング補正を実行することにより、原稿画像を適切に補正することができる。

0101

一方、異物が存在する位置が撮像センサ側の光透過部材である場合、その撮像センサにより撮像された白基準画像及びその後に撮像される原稿画像の両方において、相互に対応する位置に異物が写る。したがって、異物が写っている白基準画像に基づいて生成されたシェーディング補正データをそのまま用いてシェーディング補正を実行することにより、原稿画像に写っている異物を除去し、異物による補正画像内の縦筋ノイズの発生を抑制することが可能となる。

0102

次に、第1異物検出処理部162は、確認処理を実行する(ステップS106)。第1異物検出処理部162は、確認処理において、利用者による確認操作を受け付けたか否かを判定する。確認処理の詳細については後述する。

0103

次に、第1画像取得部161は、利用者により表示操作装置106を用いて原稿の読み取りが指示され、原稿の読み取りを指示する読取指示信号を表示操作装置106から受信したか否かを判定する(ステップS107)。読取指示信号を受信していない場合、第1異物検出処理部162は、処理をステップS106へ戻し、確認処理を再実行する。

0104

一方、読取指示信号を受信した場合、第1画像取得部161は、第1センサ111から受信する信号に基づいて原稿台103に原稿が載置されているか否かを判定する(ステップS108)。原稿台103に原稿が載置されていない場合、第1異物検出処理部162は、処理をステップS106へ戻し、確認処理を再実行する。

0105

一方、原稿台103に原稿が載置されている場合、第1画像取得部161は、駆動装置134を駆動して給紙ローラ112、リタードローラ113、第1搬送ローラ115及び第2搬送ローラ120を回転させて、原稿を搬送させる(ステップS109)。

0106

次に、第1画像取得部161は、撮像センサ125に原稿を撮像させて原稿画像を生成させ、生成された原稿画像を取得し、第1記憶装置140に記憶された読取回数をインクリメントする(ステップS110)。画像読取装置100は、汚れを検出した場合、利用者に警告を通知するが、仮に利用者の確認が完了していなくても原稿を撮像する。これにより、画像読取装置100は、利用者が汚れを気にしていない場合に、原稿の撮像を継続させることが可能となり、利用者の利便性を向上させることが可能となる。以下では、第1撮像センサ125aが撮像した原稿画像を第1原稿画像と称し、第2撮像センサ125bが撮像した原稿画像を第2原稿画像と称する場合がある。

0107

次に、補正画像生成部170は、白基準画像に基づくシェーディング補正用データを用いて原稿画像をシェーディング補正し、補正画像を生成する(ステップS111)。補正画像は、入力画像の一例である。補正画像生成部170は、第1シェーディング補正用データを用いて第1原稿画像をシェーディング補正し、第2シェーディング補正用データを用いて第2原稿画像をシェーディング補正する。以下では、第1原稿画像を補正した補正画像を第1補正画像と称し、第2原稿画像を補正した補正画像を第2補正画像と称する場合がある。

0108

次に、補正画像生成部170は、補正画像、第1結果及び装置情報を第1インタフェース装置135を介して情報処理装置200へ送信する(ステップS112)。第1結果は、第1異物検出処理部162による第1処理における異物検出結果であり、白基準画像における撮像位置の汚れの検出結果である。第1結果には、白基準画像から異物が検出されたか否か、異物が検出された白基準画像内の位置、及び、検出された異物を利用者が既に確認済みであるか否か等の情報が含まれる。

0109

装置情報は、補正画像を生成する画像読取装置100における撮像センサ125及び光源124の配置を示す。例えば、装置情報には、第1補正画像について第1光源124aが第1撮像センサ125aより原稿搬送方向A3の上流側に、第2補正画像について第2光源124bが第2撮像センサ125bより原稿搬送方向A3の下流側に設けられていることが示される。なお、補正画像生成部170は、新たな第1結果が得られた場合に限り第1結果を送信し、送信済みの第1結果については送信を省略してもよい。また、補正画像生成部170は、装置情報を送信済みである場合、装置情報の送信を省略してもよい。

0110

次に、第1CPU160は、第1センサ111から受信する信号に基づいて原稿台103に原稿が残っているか否かを判定する(ステップS113)。

0111

原稿台103に原稿が残っている場合、第1CPU160は、処理をステップS109へ戻し、ステップS109〜S113の処理を繰り返す。一方、原稿台103に原稿が残っていない場合、第1CPU160は、一連の処理を終了する。

0112

図12は、第1処理の動作の例を示すフローチャートである。図12に示す第1処理は、図11に示すフローチャートのステップS103において実行される。

0113

最初に、汚れ度算出部164は、白基準画像に含まれる各画素について、撮像位置の汚れ度を算出する(ステップS201)。汚れ度は、第1光透過部材127a及び第2光透過部材127bにおいて撮像センサ125の撮像位置が紙粉等の異物により汚れている度合いである。汚れ度算出部164は、各画素の階調値と、各画素の周辺画素の階調値とを比較することにより、汚れ度を算出する。周辺画素は、例えば注目画素から所定範囲(例えば3画素)内に位置する画素である。汚れ度算出部164は、例えば、注目画素の階調値と、周辺画素の階調値の平均値との差の絶対値を注目画素の汚れ度として算出する。なお、汚れ度算出部164は、注目画素の階調値と、注目画素に近い程重みが大きくなるように重み付けした、周辺画素の階調値の重み付け平均値との差の絶対値を注目画素の汚れ度として算出してもよい。

0114

図13は、白基準画像の一例を示す模式図である。

0115

図13横軸は白基準画像内の各画素の水平方向の位置を示し、縦軸は各画素の階調値を示す。白基準部材126の撮像センサ125と対向する面は白色を有しており、図13に示すように、白基準画像の各水平位置における各画素の階調値は略一定である。しかしながら、光透過部材127上に異物が付着している場合、その異物に対応する画素1301〜1303は暗くなり、画素1301〜1303の階調値は周辺画素1304〜1306の階調値と比較して低くなる。そのため、汚れ度算出部164は、各画素の階調値と、各画素の周辺画素の階調値とを比較することにより、光透過部材127上の異物を精度良く検出することが可能となる。

0116

また、汚れ度算出部164は、各画素の階調値と基準値とを比較することにより、汚れ度を算出してもよい。その場合、汚れ度算出部164は、注目画素の階調値と、予め設定された基準値(例えば255)との差の絶対値を注目画素の汚れ度として算出する。

0117

次に、通知部165は、撮像位置に重度の汚れが存在するか否かを判定する(ステップS202)。通知部165は、白基準画像において算出した何れかの画素の汚れ度が第1閾値以上である場合、その画素に対応する光透過部材127上の撮像位置に重度の汚れが存在すると判定する。一方、通知部165は、全ての画素の汚れ度が第1閾値未満である場合、光透過部材127上の撮像位置に重度の汚れが存在しないと判定する。

0118

撮像位置に重度の汚れが存在しないと判定した場合、通知部165は、撮像位置に中度の汚れが存在するか否かを判定する(ステップS203)。通知部165は、白基準画像において算出した何れかの画素の汚れ度が第1閾値未満であり且つ第3閾値以上である場合、その画素に対応する光透過部材127上の撮像位置に中度の汚れが存在すると判定する。一方、通知部165は、全ての画素の汚れ度が第3閾値未満である場合、光透過部材127上の撮像位置に中度の汚れが存在しないと判定する。第3閾値は、第1閾値より小さく且つ後述する第2閾値より大きい値に設定される。

0119

撮像位置に中度の汚れが存在しないと判定した場合、通知部165は、撮像位置に軽度の汚れが存在するか否かを判定する(ステップS204)。通知部165は、白基準画像において算出した何れかの画素の汚れ度が第3閾値未満であり且つ第2閾値以上である場合、その画素に対応する光透過部材127上の撮像位置に軽度の汚れが存在すると判定する。一方、通知部165は、全ての画素の汚れ度が第2閾値未満である場合、光透過部材127上の撮像位置に軽度の汚れが存在しないと判定する。第2閾値は、第1閾値及び第3閾値より小さい値に設定される。

0120

撮像位置に軽度の汚れが存在しないと判定した場合、通知部165は、利用者に警告を通知せずに一連のステップを終了する(ステップS205)。

0121

一方、撮像位置に重度又は中度の汚れが存在すると判定した場合、通知部165は、その汚れに対応する画素の位置を汚れ位置として第1記憶装置140に記憶する(ステップS206、S207)。即ち、通知部165は、重度又は中度の汚れを発生させる異物を検出した場合、白基準画像内で異物が検出された位置を汚れ位置として第1記憶装置140に記憶する。通知部165は、算出した汚れ度が第3閾値以上である画素の位置を汚れ位置として記憶する。

0122

一方、撮像位置に重度又は中度の汚れが存在せず且つ軽度の汚れが存在すると判定した場合、通知部165は、その軽度の汚れに対応する画素の位置が汚れ位置として第1記憶装置140に記憶されているか否かを判定する(ステップS208)。

0123

その軽度の汚れに対応する画素の位置が汚れ位置として記憶されていない場合、即ちその汚れが過去に中度以上の汚れとして検出されていない場合、通知部165は、利用者に警告を通知せず(ステップS205)、一連のステップを終了する。一方、その軽度の汚れに対応する画素の位置が汚れ位置として記憶されている場合、即ちその汚れが過去に中度以上の汚れとして検出されている場合、通知部165は、その軽度の汚れを中度の汚れと同様に扱い、処理をステップS210に移行する。

0124

次に、通知部165は、その汚れが新たに発生した汚れであるか否かを判定する(ステップS209、S210)。通知部165は、その汚れ度に対応する特定の画素の位置が汚れ位置として第1記憶装置140に記憶されていない場合は、その汚れが新たに発生した汚れであると判定し、記憶されている場合は、その汚れが既に発生済みの汚れであると判定する。なお、通知部165は、検出した汚れの数を常に計数し、今回検出した汚れの数が前回検出した汚れの数より大きい場合に、その汚れが新たに発生した汚れであると判定してもよい。

0125

通知部165は、その汚れが新たに発生した汚れであるときは、第1記憶装置140に記憶された読取回数に所定値を設定する(ステップS211、S212)。通知部165は、所定値として読取回数閾値以上の値を設定する。読取回数閾値は、撮像位置に中度の汚れが存在する場合に、読取回数と比較するための閾値であり、通知部165は、読取回数が読取回数閾値を超えている場合に限り利用者に警告を通知する。画像読取装置100は、読取回数に読取回数閾値以上の値を設定することにより、利用者に確認されないまま、この汚れが再検出された場合には、即時に警告を再通知することが可能となる。

0126

撮像位置に中度の汚れが存在する場合(又は過去に中度以上の汚れとして検出された軽度の汚れが存在する場合)、通知部165は、読取回数閾値を設定する(ステップS213)。通知部165は、例えば、検出した中度及び軽度の汚れの数、即ち汚れ度が第1閾値未満であり且つ第2閾値以上である画素の数に応じて、読取回数閾値を変更する。通知部165は、汚れ度が第1閾値未満であり且つ第2閾値以上である画素の数が多い程小さくなるように、読取回数閾値を変更する。例えば、通知部165は、汚れ度が第1閾値未満であり且つ第2閾値以上である画素の数が第1所定値より大きい場合、読取回数閾値を一日あたりの読取回数の平均値に設定する。一方、通知部165は、汚れ度が第1閾値未満であり且つ第2閾値以上である画素の数が第1所定値より小さい第2所定値より小さい場合、読取回数閾値を一週間あたりの読取回数の平均値に設定する。読取回数の平均値として、この画像読取装置100における平均値が用いられてもよいし、複数の画像読取装置から取得した一般利用者による読取回数の平均値が用いられてもよい。

0127

これにより、通知部165は、中度及び軽度の汚れの数が多い場合には利用者に警告を通知する頻度を高くして清掃を促し、中度及び軽度の汚れの数が少ない場合には利用者に警告を通知する頻度を低くして利用者のわずらわしさを軽減させることが可能となる。

0128

なお、通知部165は、汚れ度が第2閾値以上である画素の数、汚れ度が第3閾値以上である画素の数、又は、汚れ度が第1閾値未満であり且つ第2閾値以上である画素の数に応じて、読取回数閾値を変更してもよい。その場合、通知部165は、それらの画素の数が多い程小さくなるように、読取回数閾値を変更する。また、通知部165は、ステップS213の処理を省略し、読取回数閾値として、予め設定された固定値を用いてもよい。

0129

次に、通知部165は、読取回数が読取回数閾値を超えているか否かを判定する(ステップS214)。読取回数が読取回数閾値を超えている場合、通知部165は、その中度の汚れ(又は過去に中度以上の汚れとして検出された軽度の汚れ)を重度の汚れと同様に扱い、処理をステップS216に移行する。

0130

一方、読取回数が読取回数閾値以下である場合、通知部165は、第2結果に基づいて、第2処理においてその汚れ位置に対応する位置に異物が検出されているか否かを判定する(ステップS215)。

0131

第2処理においてその汚れ位置に対応する位置に異物が検出されていない場合、通知部165は、利用者に警告を通知せずに一連のステップを終了する(ステップS205)。一方、第2処理において、その汚れ位置に対応する位置に異物が検出されている場合、その汚れにより補正画像に縦筋ノイズが発生している可能性が高い。その場合、通知部165は、その中度の汚れ(又は過去に中度以上の汚れとして検出された軽度の汚れ)を重度の汚れと同様に扱い、処理をステップS216に移行する。この場合、後述する処理において利用者に警告が通知される。このように、通知部165は、第2結果を用いて、汚れを発生させる異物を検出した場合に利用者に警告を通知するタイミングを変更する。通知部165は、補正画像において縦筋ノイズを発生させる汚れが存在する場合には、より早期に警告を通知しつつ、汚れが補正画像に影響を及ぼさない場合には利用者にわずらわしさを感じさせないように警告を通知しない。

0132

なお、通知部165は、ステップS215の処理を省略し、読取回数が読取回数閾値以下である場合には、第2処理における第2結果に関わらず、利用者に警告を通知しないようにしてもよい。

0133

次に、通知部165は、その汚れについて利用者が既に確認済みであるか否かを判定する(ステップS216)。通知部165は、その汚れについて過去に利用者に警告を通知した後に、表示操作装置106が利用者による確認操作を受け付けている場合、利用者が既に確認済みであると判定する。また、通知部165は、第2結果において、異物が検出され、異物が検出された補正画像内の位置と今回の汚れ位置とが対応し且つ検出された異物を利用者が既に確認済みであることが示されている場合も、利用者が既に確認済みであると判定してもよい。なお、通知部165は、補正画像内で異物が検出された水平位置と、白基準画像内で汚れが検出された水平位置との差が所定範囲内である場合、各位置が対応しているとみなす

0134

その汚れについて利用者が既に確認済みである場合、通知部165は、利用者に警告を通知せずに、一連のステップを終了する(ステップS205)。これにより、通知部165は、情報処理装置200において利用者が既に異物を確認済みである場合、警告を通知しない。

0135

一方、その汚れについて利用者がまだ確認済みでない場合、通知部165は、第2結果を用いて、その汚れを発生させる異物が、撮像センサ側又は白基準部材側の何れにあるかを判別する(ステップS217)。即ち、通知部165は、異物が、白基準画像を撮像した撮像センサ側の光透過部材にあるか、白基準画像に写っている白基準部材側の光透過部材にあるかを判別する。補正画像において今回の汚れ位置に対応する原稿領域内の位置に縦筋が検出されている場合、汚れは撮像センサ側から見て原稿より手前側に存在し、その位置に縦筋が検出されていない場合、汚れは撮像センサ側から見て原稿より奥側に存在する可能性が高い。そこで、通知部165は、第2結果において、補正画像の原稿領域内で縦筋を発生させる異物が検出され、異物が検出された補正画像内の位置と今回の汚れ位置とが対応していることが示されている場合、撮像センサ側にあると判別する。一方、通知部165は、第2結果において、補正画像の原稿領域内で縦筋を発生させる異物が検出されていないこと、又は、異物が検出された補正画像内の位置と今回の汚れ位置とが対応していないことが示されている場合、異物が白基準部材側にあると判別する。

0136

第1異物検出処理部162は、異物を検出した場合、第2結果を用いることにより、異物が存在する位置が白基準部材側であるか撮像センサ側であるかを正しく判別することが可能となる。

0137

次に、通知部165は、利用者に警告を通知し、一連のステップを終了する(ステップS218)。通知部165は、警告を通知する画像を表示操作装置106に表示する。なお、通知部165は、不図示のLEDの点灯又は不図示のスピーカからの音声出力等により警告を通知してもよい。

0138

図14Aは、表示操作装置106に表示される受付画面1400の一例を示す模式図である。

0139

図14Aに示す受付画面には、読取ボタン1401、確認ボタン1402及び設定ボタン1403等が表示される。読取ボタン1401は、原稿の読み取りを指示するためのボタンであり、読取ボタン1401が押下されると、表示操作装置106は読取指示信号を第1CPU160に出力する。確認ボタン1402は、利用者による確認操作及び撮像位置の汚れの状態表示を受け付けるためのボタンである。確認ボタン1402が押下されると、表示操作装置106は、利用者による確認操作を受け付け、確認操作を受け付けたことを示す確認受付信号を通知部165に送信するとともに、撮像位置の汚れの状態を表示する状態表示画面を表示する。設定ボタン1403は、画像読取装置100に対して各種の設定を行う設定画面(不図示)の表示を指示するためのボタンである。なお、通知部165により汚れが検出された場合、確認ボタン1402の近傍に、汚れが存在することを示す警告画像1404が表示される。警告画像1404は、警告を通知する画像の一例である。

0140

図14B、Cは、表示操作装置106に表示される状態表示画面の一例を示す模式図である。図14Bは、利用者に警告を通知する場合の状態表示画面1410の一例であり、警告を通知する画像の一例である。図14Cは、利用者に警告を通知しない場合の状態表示画面1420の一例である。

0141

図14Bに示すように、状態表示画面1410には、汚れがあることを示すとともに清掃を促す文字1411と、汚れが存在する位置を示す画像1412と、終了ボタン1413とが表示される。

0142

画像1412には、汚れが白基準画像を撮像した撮像センサ側の光透過部材にあるか白基準画像に写っている白基準部材側の光透過部材にあるかと、その光透過部材内の汚れ位置と、汚れが重度であるか中度であるか軽度であるかとが示される。画像1412において、汚れがある光透過部材の汚れがある位置は、汚れがない位置と識別可能に示される。例えば、汚れ度が濃度で識別可能なように、重度の汚れに対応する位置は黒色で表示され、中度の汚れに対応する位置は灰色で表示され、軽度の汚れに対応する位置はより薄い灰色で表示され、汚れのない位置は白色で表示される。または、汚れ度が色で識別可能なように、重度の汚れに対応する位置は赤色で表示され、中度の汚れに対応する位置は黄色で表示され、軽度の汚れに対応する位置は青色で表示され、汚れのない位置は白色で表示されてもよい。

0143

通知部165は、状態表示画面1410により、警告とともに、重度、中度及び軽度の汚れに対応する画素、即ち汚れ度が第1、第3及び第2閾値以上である画素に対応する撮像位置を利用者に通知する。これにより、利用者は、汚れを発生させる異物が存在する位置を正しく認識し、その位置を清掃することが可能となる。

0144

終了ボタン1413が押下されると、表示操作装置106は、再度、受付画面1400を表示する。

0145

一方、図14Cに示すように、状態表示画面1420には、汚れがないことを示す文字1421と、画像1422と、終了ボタン1423とが表示される。

0146

このように、通知部165は、白基準画像における撮像位置の汚れ度に基づいて、利用者に警告を通知する。通知部165は、撮像位置に重度の汚れが存在する場合、警告を通知し、撮像位置に汚れが存在しない場合、警告を通知しない。一方、通知部165は、撮像位置に中度の汚れが存在する場合、読取回数が読取回数閾値を超えている場合に限り警告を通知する。また、通知部165は、撮像位置に軽度の汚れが存在する場合、その汚れが過去に中度以上の汚れとして検出されていないときは、読取回数が読取回数閾値を超えているか否かに関わらず警告を通知しない。一方、通知部165は、撮像位置に軽度の汚れが存在する場合、その汚れが過去に中度以上の汚れとして検出されているときは、中度の汚れが存在する場合と同様に、読取回数が読取回数閾値を超えている場合に限り警告を通知する。

0147

これにより、通知部165は、撮像位置における汚れの度合いに応じて、適切なタイミングで警告を通知することが可能となる。特に、重度の汚れが発生した場合、通知部165は、利用者が確認するまで警告を通知するため、利用者は、原稿をスキャンする前に、撮像位置に汚れが存在することを認識して清掃を行うことができる。したがって、原稿画像に縦筋ノイズが写ってしまい原稿を再スキャンする必要が生じる状況が減少し、画像読取装置100は、利用者の利便性を向上させることが可能となる。一方、中度の汚れが発生した場合、一定周期毎に警告が通知されるので、画像読取装置100は、利用者にわずらわしさを感じさせることを抑制しつつ、汚れが存在することを適度に認識させることが可能となる。

0148

また、第1異物検出処理部162は、第2異物検出処理部242による異物検出結果を用いて、第1処理を実行する。これにより、第1異物検出処理部162は、より良好に異物を検出することが可能となる。

0149

なお、ステップS216において、通知部165は、汚れについて利用者が既に確認済みである場合、警告を通知しないのではなく、警告を通知するタイミングを変更してもよい。その場合、例えば、通知部165は、汚れについて利用者が既に確認済みである場合でも、所定回数毎に警告を通知する。

0150

また、第1異物検出処理部162は、第1処理において、白基準画像とは別の基準画像から汚れを検出してもよい。その場合、第1画像取得部161は、光源124を点灯させて撮像センサ125に白基準部材126を撮像させて白基準画像を生成させるとともに、光源124を消灯させて撮像センサ125に白基準部材126を撮像させて黒基準画像を生成させる。第1画像取得部161は、白基準画像の各画素の画素値から黒基準画像の対応する画素の画素値を減算した値を各画素の画素値とする基準画像を生成する。

0151

図15は、確認処理の動作の例を示すフローチャートである。図15に示す確認処理は、図11に示すフローチャートのステップS106において実行される。

0152

最初に、通知部165は、利用者に警告を通知しているか否かを判定する(ステップS301)。警告を通知していない場合、通知部165は、特に処理を実行せず、一連のステップを終了する。

0153

一方、警告を通知している場合、即ち警告を通知した後に、通知部165は、表示操作装置106から確認受付信号を受信したか否かにより、表示操作装置106が利用者による確認操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS302)。

0154

表示操作装置106が利用者による確認操作を受け付けた場合、通知部165は、確認操作を受け付けたことを示す確認操作情報を、状態表示画面1410の画像1412に表示した汚れ位置と関連付けて第1記憶装置140に記憶する(ステップS303)。なお、通知部165は、以後、定期的に確認操作情報を監視し、確認操作情報に関連付けられた位置で汚れが検出されなかった場合、その確認操作情報を第1記憶装置140から消去する。

0155

次に、通知部165は、第1記憶装置140に記憶された読取回数を0に初期化(リセット)する(ステップS304)。これにより、読取回数は読取回数閾値以下になるので、既に利用者に警告を通知した中度の汚れが再検出された場合であっても、通知部165は、利用者に警告を通知しない。したがって、通知部165は、警告を確認していない利用者には警告を通知し続けつつ、警告を確認した利用者に同じ警告が何回も通知されることを抑制し、利用者にわずらわしさを感じさせることを抑制できる。

0156

次に、通知部165は、警告を通知してから、表示操作装置106が利用者による確認操作を受け付けるまでの確認時間に応じて、読取回数閾値を変更する(ステップS305)。例えば、通知部165は、確認時間が長い程、大きくなるように読取回数閾値を変更する。これにより、通知部165は、利用者が汚れを気にしていない場合に、警告を通知する頻度を低減させ、利用者にわずらわしさを感じさせることを抑制できる。

0157

次に、情報取得部168は、開閉センサ114から出力される、下側筐体101に対して上側筐体102が閉じているか開いているかを示す開閉信号に基づいて、画像読取装置100のカバーが開閉されたか否かを判定する(ステップS306)。情報取得部168は、下側筐体101に対して上側筐体102が閉じている状態から開いている状態に変化し、その後、さらに閉じている状態に変化した場合、画像読取装置100のカバーが開閉されたと判定する。その場合、情報取得部168は、画像読取装置100のカバーが開閉されたことを示す開閉情報を取得する。なお、開閉センサ114が画像読取装置100のカバーが開閉されたか否かを判定し、情報取得部168は、開閉センサ114から開閉情報を取得してもよい。

0158

情報取得部168が開閉情報を取得した場合、第1CPU160は、図11に示した全体処理をステップS101から再実行する。その場合、第1画像取得部161は、新たに白基準画像を取得し、汚れ度算出部164は、新たに撮像された白基準画像から汚れ度を新たに算出し、通知部165は、新たに算出された汚れ度に基づいて、利用者に警告を通知する。これにより、通知部165は、撮像位置が清掃された後に、汚れが残っているか否かを自動的に判定し、汚れが残っている場合は利用者に警告を通知するため、利用者は、汚れが残っていることを即時に認識できる。

0159

一方、情報取得部168が開閉情報を取得しなかった場合、通知部165は、警告を通知してから一定期間(例えば1分間)が経過したか否かを判定する(ステップS307)。警告を通知してから一定期間が経過していない場合、通知部165は、特に処理を実行せず、一連のステップを終了する。

0160

一方、警告を通知してから一定期間が経過した場合、即ち、警告を通知してから一定期間内に、情報取得部168が開閉情報を取得しなかった場合、通知部165は、読取回数閾値を変更し(ステップS308)、一連のステップを終了する。例えば、通知部165は、読取回数閾値を増大させる。なお、通知部165は、表示操作装置106が利用者による確認操作を受け付けているにも関わらず、情報取得部168が開閉情報を取得しなかった場合、読取回数閾値をより増大させてもよい。また、通知部165は、警告を通知してから開閉情報が取得されるまでの時間が長い程、大きくなるように読取回数閾値を変更してもよい。これらにより、通知部165は、利用者が汚れを気にしていない場合に、警告を通知する頻度を低減させることが可能となり、利用者がわずらわしさを感じることを抑制できる。

0161

なお、第1処理でなく第2処理において利用者に警告を通知している場合も、情報取得部168が、画像読取装置100のカバーが開閉されたか否かを判定し、カバーが開閉された場合、第1CPU160が、図11に示した全体処理を再実行してもよい。これにより、画像読取装置100は、情報処理装置200側で利用者に警告が通知され、利用者により清掃された場合も、汚れが残っているか否かを自動的に判定し、汚れが残っている場合は利用者に警告を通知することが可能となる。

0162

なお、ステップS304、S305、S306、S307〜S308の各処理は、省略されてもよい。

0163

図16は、画像読取装置100の閾値設定処理の動作の例を示すフローチャートである。以下、図16に示したフローチャートを参照しつつ、画像読取装置100の閾値設定処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め第1記憶装置140に記憶されているプログラムに基づき主に第1CPU160により画像読取装置100の各要素と協働して実行される。この動作のフローは、装置起動直後等に実行される。

0164

最初に、設定部166は、第1閾値、第2閾値及び第3閾値を予め定められた値に設定する(ステップS401)。設定部166は、情報処理装置200で実行される文字認識OCR;Optical Character Recognition)処理において、補正画像から文字を検出するためにその補正画像を二値化するための二値化閾値に基づいて第1閾値を設定する。設定部166は、例えば、第1閾値を、白色を表す階調値(例えば255)から二値化閾値を減算した値、又は、その値に所定のマージン値を加算又は減算した値に設定する。これにより、画像読取装置100は、文字認識処理において白色の背景に対して黒色の文字の一部として認識され得る濃度を有する汚れを重度の汚れとして検出し、即時に警告を通知することができる。

0165

一方、設定部166は、第3閾値を、人が多値画像において目視により認識できる汚れと認識できない汚れとを区別可能な値に設定する。設定部166は、事前の評価において、設定者から、様々な濃度の汚れが写っている白基準画像(多値画像)内で、目視により認識できる汚れに対応する階調値と、目視により認識できない汚れに対応する階調値とを受け付ける。設定部166は、目視により認識できる汚れに対応する階調値と、目視により認識できない汚れに対応する階調値の平均値を算出し、第3閾値を、白色を表す階調値からその平均値を減算した値、又は、その値に所定のマージン値を加算又は減算した値に設定する。これにより、画像読取装置100は、多値画像において目視により認識される汚れを中度の汚れとして検出し、一定周期毎に警告を通知することができる。

0166

また、設定部166は、第2閾値を、第3閾値から、画像読取装置100において許容されている撮像センサ125の読取値の誤差値を減算した値に設定する。これにより、画像読取装置100は、画像読取装置100の精度誤差によって、目視により認識できる汚れを中度の汚れとして検出し損ねることを抑制できる。

0167

次に、設定部166は、閾値取得部167が第1インタフェース装置135を介して情報処理装置200から二値化閾値を新たに取得したか否かを判定する(ステップS402)。閾値取得部167が二値化閾値を新たに取得した場合、設定部166は、新たに取得した二値化閾値に基づいて第1閾値を再設定する(ステップS403)。

0168

次に、設定部166は、第1結果取得部163が第1インタフェース装置135を介して情報処理装置200から第2結果を新たに取得したか否かを判定する(ステップS404)。第1結果取得部163が第2結果を新たに取得した場合、設定部166は、新たに取得した第2結果に基づいて第1閾値、第2閾値又は第3閾値を変更し(ステップS405)、処理をステップS402へ戻す。設定部166は、例えば、第2処理で縦筋ノイズを発生させる異物が検出された場合、第1閾値、第2閾値又は第3閾値を、現在の値より小さい値に変更し、第2処理で異物が検出されなかった場合、第1閾値、第2閾値又は第3閾値を、現在の値より大きい値に変更する。これにより、画像読取装置100は、補正画像において縦筋ノイズとなり得る汚れが存在する場合に、より確実に警告を通知することが可能となる。

0169

なお、ステップS402〜S403、S404〜S405の各処理は、省略されてもよい。

0170

図17は、情報処理装置200の全体処理の動作の例を示すフローチャートである。以下、図17に示したフローチャートを参照しつつ、情報処理装置200の全体処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め第2記憶装置220に記憶されているプログラムに基づき主に第2CPU240により情報処理装置200の各要素と協働して実行される。この動作のフローは、定期的に実行される。

0171

最初に、第2画像取得部241は、第2インタフェース装置203を介して画像読取装置100から補正画像を取得する。また、第2結果取得部243は、第2インタフェース装置203を介して画像読取装置100から第1結果を取得する。また、第2結果取得部243は、縦筋検出部249から、前回搬送された原稿に関する第2結果を取得する。また、装置情報取得部244は、第2インタフェース装置203を介して画像読取装置100から装置情報を取得する(ステップS501)。なお、第2結果取得部243は、画像読取装置100から新たな第1結果が送信された場合に限り、第1結果を取得してもよい。また、装置情報取得部244は、装置情報を取得済みである場合、装置情報の取得を省略してもよい。

0172

次に、第2異物検出処理部242は、第2処理を実行し(ステップS502)、一連のステップを終了する。第2異物検出処理部242は、第2処理において補正画像から異物を検出する。第2処理の詳細については後述する。

0173

図18は、第2処理の動作の例を示すフローチャートである。図18に示す第2処理は、図17に示すフローチャートのステップS502において実行される。

0174

最初に、エッジ画素抽出部245は、補正画像から水平方向、垂直方向のそれぞれについて第1エッジ画素を抽出する(ステップS601)。エッジ画素抽出部245は、補正画像の水平方向、垂直方向のそれぞれについて第1エッジ画素からなる第1エッジ画像を生成する。

0175

エッジ画素抽出部245は、水平方向において補正画像内の注目画素の両隣又は所定距離だけ離れた画素の階調値の差の絶対値(以下、周辺差分値と称する)を算出し、周辺差分値が第4閾値を超える場合、その注目画素を第1垂直エッジ画素として抽出する。この周辺差分値は、エッジ画素におけるエッジの強度を示している。第4閾値は、例えば、人が画像上の階調値の違いを目視により判別可能な階調値の差(例えば20)に設定することができる。エッジ画素抽出部245は、垂直方向にも同様の処理を行い、第1水平エッジ画素を抽出する。そして、エッジ画素抽出部245は、水平方向、垂直方向のそれぞれについて第1水平エッジ画像、第1垂直エッジ画像を生成する。

0176

なお、エッジ画素抽出部245は、補正画像内の注目画素の階調値と、注目画素の水平又は垂直方向において両隣又は所定範囲内に位置する周辺画素の階調値の平均値との差の絶対値を周辺差分値として算出してもよい。また、エッジ画素抽出部245は、各画素の階調値を閾値と比較することにより第1エッジ画素を抽出してもよい。例えば、エッジ画素抽出部245は、注目画素の階調値が閾値未満であり、その注目画素の水平又は垂直方向において両隣又は所定距離だけ離れた画素の階調値が閾値以上である場合、その注目画素を第1エッジ画素とする。

0177

図19Aは、補正画像1900の一例を示す模式図である。

0178

図19Aに示す補正画像1900には、原稿1901及びその周囲が撮像されており、さらに、原稿1901の先端1902により白基準部材126上に形成された影1903が写っている。補正画像1900において、原稿1901の端部1904〜1907に対応する画素が第1エッジ画素として抽出される。

0179

次に、原稿領域検出部246は、第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出する(ステップS602)。

0180

原稿領域検出部246は、まず、エッジ画素抽出部245が抽出した第1エッジ画素から、複数の直線を抽出する。原稿領域検出部246は、第1水平エッジ画像及び第1垂直エッジ画像のそれぞれから直線を抽出する。原稿領域検出部246は、ハフ変換を用いて直線を抽出する。なお、原稿領域検出部246は、最小二乗法を用いて直線を抽出してもよい。または、原稿領域検出部246は、相互に隣接する第1エッジ画素をラベリングにより一つのグループとしてまとめ、各グループに含まれる第1エッジ画素のうち、水平方向又は垂直方向における両端に位置する第1エッジ画素を結んだ直線を抽出してもよい。

0181

次に、原稿領域検出部246は、抽出した複数の直線から矩形を検出する。原稿領域検出部246は、抽出した複数の直線のうち二本ずつが略直交する四本の直線から構成される複数の矩形候補を抽出する。原稿領域検出部246は、まず水平方向の直線(以下、第1の水平線と称する)を一つ選択し、選択した直線と略平行(例えば±3°以内)かつ閾値Th1以上離れた水平方向の直線(以下、第2の水平線と称する)を抽出する。次に、原稿領域検出部246は、第1の水平線と略直交する(例えば90°に対して±3°以内)垂直方向の直線(以下、第1の垂直線と称する)を抽出する。次に、原稿領域検出部246は、第1の水平線と略直交し、且つ第1の垂直線と閾値Th2以上離れた垂直方向の直線(以下、第2の垂直線と称する)を抽出する。なお、閾値Th1及び閾値Th2は、画像読取装置100の読取りの対象となる原稿のサイズに応じて予め定められ、同じ値としてもよい。

0182

原稿領域検出部246は、抽出した全ての直線について、上記の条件を満たす第1の水平線、第2の水平線、第1の垂直線及び第2の垂直線の全ての組合せを抽出し、抽出した各組合せから構成される矩形を矩形候補として抽出する。原稿領域検出部246は、抽出した矩形候補について面積を算出し、面積が所定値未満である矩形候補を除去する。原稿領域検出部246は、残った矩形候補の中で最も面積が大きい矩形候補を原稿領域として検出する。一方、原稿領域検出部246は、矩形候補が一つも残らなかった場合、原稿領域を検出しない。

0183

図19Aに示す補正画像1900では、それぞれ原稿1901の端部1904〜1907に対応する直線が抽出され、各直線で囲まれた原稿領域1908が抽出される。

0184

次に、影領域検出部247は、装置情報取得部244が取得した装置情報に基づいて、補正画像内において影領域を検出するための所定範囲を決定する(ステップS603)。影領域は、補正画像内で原稿の先端又は後端により白基準部材126上に形成される影が写っている領域であり、所定範囲は、補正画像において検出された原稿領域の外側に隣接する領域に決定される。例えば、装置情報に、第1光源124aが第1撮像センサ125aより原稿搬送方向A3の上流側に設けられていることが示されている場合、図7に示したように、原稿の先端による影が第2白基準部材126b上に形成される。その場合、影領域検出部247は、第1補正画像において、原稿の先端に対応する原稿領域の上端から所定距離(例えば5mmに相当する距離)内の範囲を所定範囲に決定する。同様に、装置情報に、第2光源124bが第2撮像センサ125bより原稿搬送方向A3の下流側に設けられていることが示されている場合、原稿の後端による影が第1白基準部材126a上に形成される。その場合、影領域検出部247は、第2補正画像において、原稿の後端に対応する、原稿領域の下端から所定距離内の範囲を所定範囲に決定する。

0185

図19Aに示す補正画像1900では、原稿領域1908の上端部1904から原稿領域1908の外側に所定距離内の範囲1910が所定範囲として決定される。

0186

次に、影領域検出部247は、決定した所定範囲内で第2エッジ画素を抽出し、抽出した第2エッジ画素に基づいて複数の直線を抽出する(ステップS604)。

0187

影領域検出部247は、エッジ画素抽出部245が第1エッジ画素を抽出する場合と同様にして、第2エッジ画素を抽出する。但し、影領域検出部247は、周辺差分値(エッジの強度)の度合いがそれぞれ異なる複数のレベルの第2エッジ画素を抽出する。影領域検出部247は、まず第5閾値に初期値を設定し、周辺差分値が第5閾値を超える第2エッジ画素を抽出する。初期値は、例えば第4閾値と同じ値又は第4閾値より小さい値に設定される。次に、影領域検出部247は、原稿領域検出部246が直線を抽出する場合と同様にして、抽出した第2エッジ画素から直線を抽出し、抽出した直線の内、水平方向において、抽出した第2エッジ画素に対応する範囲の線分を抽出する。

0188

次に、影領域検出部247は、第5閾値を現在値より小さい値に変更し、水平方向においてまだ線分が抽出されていない範囲内で、周辺差分値が、変更した第5閾値を超える第2エッジ画素を抽出し、抽出した第2エッジ画素から新たな線分を抽出する。影領域検出部247は、水平方向の全範囲で線分が抽出されるまで、第5閾値をより小さい値に変更しながら、周辺差分値の度合いがそれぞれ異なる複数のレベルの第2エッジ画素を抽出し、各レベルの第2エッジ画素から、それぞれ線分を抽出する。

0189

図19Bは、第2エッジ画素に基づいて抽出される複数の線分について説明するための模式図である。図19Bは、図19Aに示す所定範囲1910を拡大した図である。

0190

図19Bに示すように、原稿1901の端部が曲がっている場合、影領域1911は矩形領域とならない。図19Bに示す例では、最初に、第1レベルの第2エッジ画素1921が抽出され、第2エッジ画素1921から線分1922が抽出される。次に、第1レベルより低い第2レベルの第2エッジ画素1923が抽出され、第2エッジ画素1923から線分1924が抽出される。最後に、第2レベルより低い第3レベルの第2エッジ画素1925が抽出され、第2エッジ画素1925から線分1926が抽出される。

0191

次に、影領域検出部247は、抽出した複数の線分のそれぞれから第2所定範囲(例えば1mmに相当する距離)内の領域を影領域として検出する(ステップS605)。影領域検出部247は、各線分から垂直方向に第2所定範囲内の各領域を連結させた領域を影領域として検出する。

0192

図19Bに示す例では、線分1922から第2所定範囲内の領域1927と、線分1924から第2所定範囲内の領域1928と、線分1924から垂直方向に第2所定範囲内の領域1929とを連結させた領域1930が影領域として検出される。このように、影領域検出部247は、複数の線分を用いて影領域を検出することにより、原稿1901の端部が曲がっている場合でも影領域を精度良く検出することが可能となる。

0193

次に、ノイズ画素抽出部248は、第1結果に示される、異物が検出された白基準画像内の位置、即ち第1異物検出処理部162により検出された異物の位置を用いて、影領域内で優先的に異物を検出する優先範囲を特定する(ステップS606)。

0194

ノイズ画素抽出部248は、ノイズ画素の判定処理負荷を低減させるために、影領域内の全ての画素についてノイズ画素であるか否かを判定せずに、水平方向において相互に第1距離ずつ離れた画素を、ノイズ画素であるか否かを判定する対象画素として設定する。一方、ノイズ画素抽出部248は、影領域内において、異物が検出された白基準画像内の位置に対応する位置から所定距離内の範囲を優先範囲として設定する。ノイズ画素抽出部248は、優先範囲内の画素については、水平方向において相互に隣接する画素又は第1距離より短い第2距離ずつ離れた画素を対象画素として設定する。

0195

図20Aは、優先範囲について説明するための模式図である。図20Aは、図19Bに示す影領域1930を拡大した図である。

0196

図20Aに示す例では、水平方向において相互に第1距離(4画素)ずつ離れた画素が対象画素2001として設定されている。また、影領域1930内の位置2002に対応する白基準画像内の位置において異物が検出されており、位置2002から所定距離(4画素)内の範囲が優先範囲2003として設定されている。優先範囲2003内においては、第2距離(2画素)ずつ離れた画素が対象画素2004として設定されている。これにより、ノイズ画素抽出部248は、ノイズ画素の判定処理の負荷を低減させつつ、異物が存在する可能性の高い領域を重点的に走査できるため、ノイズ画素を効率良く抽出することが可能となる。

0197

さらに、ノイズ画素抽出部248は、第2異物検出処理部242による過去の第2結果に示される、異物が検出された過去の補正画像内の位置を用いて、影領域内で優先的に異物を検出する優先範囲を特定する。ノイズ画素抽出部248は、第1異物検出処理部162により検出された異物の位置を用いて優先範囲を特定する場合と同様にして、優先範囲を特定する。

0198

次に、ノイズ画素抽出部248は、特定した優先範囲に基づいて、影領域内でノイズ画素を抽出する(ステップS607)。このように、ノイズ画素抽出部248は、優先範囲を特定した上で、第2処理を実行する。ノイズ画素抽出部248は、ノイズ画素として、影領域の階調値とそのノイズ画素の階調値との差が第6閾値以上である画素を抽出する。

0199

図19Aに示したように、影領域は、垂直方向に沿ってグラデーションを有しており、原稿の上端付近で最も暗く(輝度が低く)、上方に向かって徐々に明るく(輝度が高く)なっていく。ノイズ画素抽出部248は、影領域内の各水平ライン毎に各画素の階調値の平均値を算出し、注目画素の階調値と、注目画素が属する水平ラインについて算出された平均値との差の絶対値が第6閾値以上である画素をノイズ画素として抽出する。上記したように、白基準部材126上に形成される影は、白色と黒色の間の中間色である灰色を有するため、白基準画像内の影領域では、黒色の異物だけでなく白色の異物もノイズ画素として抽出される。

0200

図20Bは、ノイズ画素について説明するためのグラフである。

0201

図20Bの横軸は階調値を示し、縦軸は補正画像内の垂直方向の位置を示す。図20Bの直線2010は、影領域内の各水平ライン毎の各画素の階調値の平均値を示す。上記したように、影領域は垂直方向に沿ってグラデーションを有しているため、直線2010は傾いている。この直線2010からの横軸方向における距離2011が第6閾値以内である範囲2012内にプロットされる画素2013、2014は、ノイズ画素として抽出されず、範囲2011外にプロットされる画素2015、2016が、ノイズ画素として抽出される。

0202

次に、縦筋検出部249は、ノイズ画素抽出部248が抽出したノイズ画素の内、所定数(例えば4画素)以上連結するノイズ画素を縦筋として検出する(ステップS608)。縦筋検出部249は、ノイズ画素抽出部248が抽出した各ノイズ画素について、垂直方向に連結するか(隣接するノイズ画素が存在するか)否かを判定する。縦筋検出部249は、相互に連結するノイズ画素を一つのグループとしてまとめ、各グループの垂直方向の長さが所定値(例えば0.5mmに相当する距離)以上である場合に、そのグループを縦筋として検出する。このように、縦筋検出部249は、影領域の階調値と異物の階調値との差に基づいて、縦筋を発生させる異物を検出する。縦筋検出部249は、原稿領域の外側にある影領域から縦筋を検出することにより、原稿内の罫線等のコンテンツの影響を受けることなく、精度良く縦筋を検出することができる。

0203

次に、縦筋検出部249は、補正画像から縦筋を検出したか否かを判定する(ステップS609)。縦筋を検出しなかった場合、縦筋検出部249は、処理をステップS616へ移行する。

0204

一方、縦筋を検出した場合、縦筋検出部249は、補正画像内でその縦筋が検出された水平方向の位置を縦筋位置として第2記憶装置220に記憶する(ステップS610)。

0205

次に、縦筋検出部249は、その縦筋について利用者が既に確認済みであるか否かを判定する(ステップS611)。縦筋検出部249は、その縦筋について過去に利用者に警告を通知した後に、操作装置202が利用者による確認操作を受け付けている場合、利用者が既に確認済みであると判定する。また、縦筋検出部249は、第1結果において、汚れが検出され、その汚れが検出された汚れ位置と今回の縦筋の縦筋位置とが対応し且つ検出された汚れを利用者が既に確認済みであることが示されている場合も、利用者が既に確認済みであると判定してもよい。

0206

その縦筋について利用者が既に確認済みである場合、縦筋検出部249は、処理をステップS615へ移行する。これにより、縦筋検出部249は、画像読取装置100において利用者が既に異物を確認済みである場合、警告を通知しない。

0207

一方、その縦筋について利用者がまだ確認済みでない場合、縦筋検出部249は、利用者に警告を通知する(ステップS612)。縦筋検出部249は、図14Aに示した受付画面、図14B、Cに示した状態表示画面と同様の画像を表示装置201に表示することにより、利用者に警告を通知する。

0208

これにより、縦筋検出部249は、警告を確認していない利用者には警告を通知し続けつつ、警告を確認した利用者に同じ警告が何回も通知されることを抑制し、利用者にわずらわしさを感じさせることを抑制できる。

0209

次に、縦筋検出部249は、操作装置202から確認受付信号を受信したか否かにより、表示装置201が利用者による確認操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS613)。

0210

操作装置202が利用者による確認操作を受け付けた場合、縦筋検出部249は、確認操作を受け付けたことを示す確認操作情報を、その縦筋の縦筋位置と関連付けて第2記憶装置220に記憶する(ステップS614)。なお、縦筋検出部249は、以後、定期的に確認操作情報を監視し、確認操作情報に関連付けられた位置で縦筋が検出されなかった場合、その確認操作情報を第2記憶装置220から消去する。

0211

次に、縦筋検出部249、判定部250及び補正部251は、補正処理を実行する(ステップS615)。補正処理において、補正部251は、縦筋検出部249による縦筋の検出結果に基づいて、補正画像の原稿領域内を補正する。補正処理の詳細については後述する。

0212

次に、縦筋検出部249は、第2結果を、第2記憶装置220に記憶するとともに、第2インタフェース装置203を介して画像読取装置100へ送信する(ステップS616)。

0213

次に、補正部251は、補正画像を、第2記憶装置220に記憶するとともに、表示装置201に表示し(ステップS617)、一連のステップを終了する。

0214

このように、第2異物検出処理部242は、第1異物検出処理部162による異物検出結果を用いて、第2処理を実行し、補正画像から異物を検出する。これにより、第2異物検出処理部242は、より良好に異物を検出することが可能となる。

0215

なお、ステップS611において、縦筋検出部249は、縦筋について利用者が既に確認済みである場合、警告を通知しないのではなく、警告を通知するタイミングを変更してもよい。その場合、例えば、縦筋検出部249は、縦筋について利用者が既に確認済みである場合でも、所定回数毎に警告を通知する。

0216

図21は、補正処理の動作の例を示すフローチャートである。図21に示す補正処理は、図18に示すフローチャートのステップS615において実行される。

0217

最初に、縦筋検出部249は、原稿領域検出部246が検出した原稿領域内において、影領域内で検出した縦筋に対応する縦筋領域を特定する(ステップS701)。

0218

図19Aに示すように、影領域内に縦筋1912〜1914が存在する場合、その縦筋は、垂直方向に延伸しており、原稿領域1908内にも存在する可能性が高い。そのため、縦筋検出部249は、原稿領域内において、影領域内で検出した縦筋の縦筋位置に対応する水平位置に縦筋が存在すると推定し、影領域内で検出した縦筋の縦筋位置に対応する原稿領域内の水平位置を縦筋領域として特定する。

0219

また、縦筋検出部249は、特定した縦筋領域内において、縦筋が存在するか否かをさらに判定する。縦筋検出部249は、エッジ画素抽出部245と同様にして、縦筋領域内で第3エッジ画素を抽出し、抽出した第3エッジ画素の数又は割合が所定数又は所定割合以上である場合に、特定した縦筋領域内、即ち原稿領域内において、縦筋が存在すると判定する。縦筋検出部249は、その判定結果を第2結果に含ませる。この判定結果は、通知部165が、異物が撮像センサ側又は白基準部材側の何れにあるかを判別するために使用される。

0220

次に、判定部250は、縦筋検出部249が特定した縦筋領域の階調値と、縦筋領域の周辺画素の階調値との差に基づいて、原稿領域内縦筋がコンテンツと重なっているか否かを判定する(ステップS702)。この周辺画素は、例えば縦筋領域から所定範囲(例えば20画素)内に位置する画素である。

0221

図22は、縦筋と原稿の背景の関係について説明するためのグラフである。

0222

図22の横軸は原稿の背景の階調値を示し、縦軸は縦筋の階調値を示す。図22の各点2201は、それぞれ異なる単一色の原稿を縦筋が写るように撮像した各原稿画像に対応しており、各原稿画像内の原稿の背景の階調値と縦筋の階調値とに対応する座標にプロットされている。縦筋は、光源124からの光が、撮像センサ125と原稿の間の光透過部材127に付着した紙粉等の異物に反射することにより発生する。そのため、図22に示すように、原稿画像において原稿の背景に縦筋が重なっている場合、縦筋に対応する縦筋画素の階調値は、その周辺に位置する原稿の背景が写っている背景画素の階調値よりわずかに高くなる。また、背景が暗い程、背景における光源124からの光の反射の影響が大きくなり、背景が明るい程、背景における光源124からの光の反射の影響が小さくなる。そのため、背景画素の階調値が低い程、縦筋画素の階調値と背景画素の階調値の差は大きくなり、背景画素の階調値が高い程、縦筋画素の階調値と背景画素の階調値の差は小さくなる。

0223

様々な原稿を用いて測定を行った結果、縦筋に対応する画素の階調値と、その周辺の背景画素の階調値との間には以下の式(1)及び(2)の関係が成立することがわかった。
(縦筋画素の階調値)>(背景画素の階調値) (1)
(縦筋画素の階調値)<0.8×(背景画素の階調値)+80 (2)

0224

そこで、判定部250は、縦筋領域の階調値と、縦筋領域の周辺画素の階調値の平均値とが以下の式(3)及び(4)の関係を満たす場合、縦筋領域が背景と重なっており、コンテンツと重なっていないと判定する。一方、判定部250は、縦筋領域の階調値と、縦筋領域の周辺画素の階調値の平均値とが以下の式(3)及び(4)の関係を満たさない場合、縦筋領域がコンテンツと重なっていないと判定する。
(縦筋画素の階調値)>(周辺画素の階調値の平均値) (3)
(縦筋画素の階調値)<α×(周辺画素の階調値の平均値)+β (4)
αは0.6より大きく1.0より小さい値であり、好ましくは0.8である。βは0より大きく160より小さい値であり、好ましくは80である。

0225

図23A〜Cは、縦筋領域とコンテンツの関係について説明するためのグラフである。図23A〜Cの横軸は補正画像内の水平位置を示し、縦軸は階調値を示す。

0226

図23Aは、背景に重なって縦筋が写っている補正画像内のある水平ラインの階調値を示す。この補正画像において、領域2301には縦筋が写っており、その周辺の領域2302、2303には背景が写っている。図23Aに示す例では、縦筋の領域2301の階調値2304は、周辺の領域2302、2303の階調値の平均値2305より大きく且つその差は十分に小さいため、式(3)及び(4)が成立し、縦筋領域はコンテンツと重なっていないと判定される。

0227

図23Bは、背景より階調値が高いコンテンツと重なって縦筋が写っている補正画像内のある水平ラインの階調値を示す。この補正画像において、領域2311には縦筋が写っており、その周辺の領域2312、2313には階調値が高いコンテンツが写っており、さらにその周辺の領域2314、2315には背景が写っている。コンテンツの領域2312、2313は、利用者に識別され易いように、背景の領域2314、2315と比較して十分に高い階調値を有している。そのため、縦筋の領域2311はコンテンツの領域2312、2313に埋もれて、縦筋の領域2311の階調値2316は、コンテンツの領域2312、2313の階調値と同程度になる。一方、周辺の領域2312〜2315にはコンテンツだけでなく背景が含まれるため、周辺の領域2312〜2315の階調値の平均値2317は、背景の階調値に近い値となる。したがって、縦筋の領域2311の階調値2316と、周辺の領域2312〜2315の階調値の平均値2317との差が十分に大きくなるため、式(4)が成立せず、縦筋領域はコンテンツと重なっていると判定される。

0228

図23Cは、背景より階調値が低いコンテンツと重なって縦筋が写っている補正画像内のある水平ラインの階調値を示す。この補正画像において、領域2321には縦筋が写っており、その周辺の領域2322、2323には階調値の低いコンテンツが写っており、さらにその周辺の領域2324、2325には背景が写っている。コンテンツの領域2322、2323は、利用者に識別され易いように、背景の領域2324、2325と比較して十分に低い階調値を有している。そのため、縦筋の領域2321の階調値2326は、コンテンツの領域2322、2323の階調値より高い値となるが、背景の領域2324、2325の階調値より十分に低い値になっている。周辺の領域2322〜2325にはコンテンツだけでなく背景が含まれるため、周辺の領域2322〜2325の階調値の平均値2327は、背景の階調値に近い値となる。したがって、縦筋の領域2321の階調値2326は、周辺の領域2322〜2325の階調値の平均値2327より小さくなるため、式(3)が成立せず、縦筋領域はコンテンツと重なっていると判定される。

0229

判定部250により縦筋領域がコンテンツと重なっていないと判定された場合、補正部251は、縦筋領域の周辺画素に基づいて、縦筋領域を補正し(ステップS703)、一連のステップを終了する。補正部251は、例えば、公知の線形補間技術を利用して、縦筋領域の周辺画素の階調値を用いて、縦筋領域を補正する。これにより、補正部251は、縦筋領域の周辺が単調な背景である場合、縦筋領域を背景に埋没させることが可能となる。

0230

一方、縦筋領域がコンテンツと重なっていると判定した場合、判定部250は、そのコンテンツが文字であるか否かを判定する(ステップS704)。判定部250は、例えば、公知の文字認識(OCR)技術を利用して、補正画像から文字を検出する。判定部250は、補正画像内の各領域内に、予め登録された各文字が写っている確度一致度)を算出し、最も確度が高い文字の確度が所定閾値以上である場合、その領域にその文字が写っていると判定する。判定部250は、文字を検出できた場合、縦筋領域の中でコンテンツと重なっていると判定した重複領域が、文字が検出された文字領域と重なっているか否かを判定する。判定部250は、重複領域が文字領域と重なっている場合、重複領域に重なっているコンテンツが文字であると判定し、重複領域が文字領域と重なっていない場合、重複領域に重なっているコンテンツが文字でないと判定する。

0231

判定部250により重複領域に重なっているコンテンツが文字でないと判定された場合、補正部251は、縦筋領域を補正せず(ステップS705)、一連のステップを終了する。コンテンツが文字でない場合、そのコンテンツは写真模様等である可能性が高く、そのようなコンテンツは明るい(輝度値が高い)可能性が高い。一方、縦筋は、原稿よりも明るい場合に目立ち、原稿よりも暗い場合は目立たないため、縦筋が文字以外のコンテンツと重なっている場合には、縦筋は補正するよりもそのまま残しておく方が好ましい。また、縦筋が罫線のようなコンテンツと重なっている場合には、縦筋を消去することにより罫線も消去される可能性がある。補正部251は、縦筋が文字以外のコンテンツと重なっている場合は縦筋領域を補正しないことにより、縦筋領域を不適切に補正してしまい、補正画像が悪化することを抑制できる。

0232

判定部250により重複領域に重なっているコンテンツが文字であると判定された場合、補正部251は、そのコンテンツの文脈から重複領域に重なっている文字を推定する(ステップS706)。文脈は、複数の文字からなる単語、文、文章等である。

0233

図24は、縦筋領域に文字が重なっている補正画像の一例を示す模式図である。

0234

図24に示す補正画像2400では、縦筋領域2401に文字2402「r」が重なっている。この補正画像2400に文字認識処理を実行した場合、文字2402は正しく認識されない(例えば誤って「l」と認識される)可能性が高いが、縦筋領域2401と重なっていない文字2403「L」「i」「b」「r」「a」「y」は正しく認識される。そこで、補正部251は、縦筋領域2401と重なっていない文字2403から縦筋領域2401と重なっている文字2402を推定する。

0235

例えば、情報処理装置200は、様々な文脈が記憶された文脈テーブル及び各文字の画像パターンを第2記憶装置220に事前に記憶しておく。補正部251は、第2記憶装置220から文脈テーブルを読み出して参照し、文脈テーブルに記憶された文脈の内、縦筋領域と重なっていない文字が、各文脈に含まれる文字と合致する文脈を特定する。なお、補正部251は、縦筋領域と重なっていない各文字が、その並び順で、縦筋領域と重なっている文字を空けて、各文脈に含まれている文脈を特定する。そして、補正部251は、特定した文脈から、縦筋領域と重なっている文字を推定する。

0236

次に、補正部251は、推定した文字により、縦筋領域を補正し(ステップS707)、一連のステップを終了する。補正部251は、縦筋領域と重なっていない文字の文字部分とその文字の周囲の背景部分とを特定し、RGBの各色毎に、特定した文字部分の色値の平均値と、背景部分の色値の平均値とを算出する。補正部251は、推定した文字の画像パターンを第2記憶装置220から読み出し、その画像パターンに対応する画素の各色値を、算出した文字部分の色値の平均値とし、他の画素の各色値を、算出した背景部分の色値の平均値とした画像を生成する。そして、補正部251は、縦筋領域と重なっている文字部分を、生成した画像に置換することにより、縦筋領域を補正する。

0237

縦筋が文字と重なっている場合に、線形補間等により補正すると、文字部分がぼやけたり、消えたり、壊れてしまう可能性がある。補正部251は、縦筋領域が重なっている文字部分の全体を、予め設定された画像パターンに置換することにより、その文字を正しく補正することができる。

0238

または、補正部251は、文字と縦筋が重なって写っている画像が入力された場合に、文字の情報を出力するように事前学習された識別器により、縦筋と重なっている文字を推定してもよい。この識別器は、例えばディープラーニング等により、文字と縦筋が重なって写っている複数の画像を用いて事前学習され、予め第2記憶装置220に記憶される。補正部251は、縦筋領域と重なっている文字部分を含む画像を識別器に入力し、識別器から出力された文字の情報を取得することにより、縦筋と重なっている文字を推定する。この場合も、補正部251は、縦筋と重なっている文字を精度良く推定し、縦筋領域が重なっている文字部分を適切に補正することができる。

0239

また、文脈テーブルは、第2記憶装置220に記憶されるのではなく、情報処理装置200と通信接続される不図示のサーバに記憶されていてもよい。その場合、補正部251は、縦筋領域と重なっていない文字を不図示の通信回路を介してサーバに送信し、サーバからその文字に合致する文脈を受信して、受信した文脈から縦筋領域と重なっている文字を推定する。同様に、識別器は、第2記憶装置220に記憶されるのではなく、情報処理装置200と通信接続される不図示のサーバに記憶されていてもよい。その場合、補正部251は、縦筋領域と重なっている文字部分を含む画像を不図示の通信回路を介してサーバに送信し、サーバからその文字部分に写っている文字の情報を受信する。

0240

このように、補正部251は、判定部250による判定結果に応じて、縦筋領域の補正方法を変更する。これにより、補正部251は、縦筋領域が重なっている対象毎に、縦筋領域を適切に補正することが可能となる。

0241

なお、画像処理システム1において、情報処理装置200でなく、画像読取装置100が第2異物検出処理部242を有し、第2処理を実行してもよい。その場合、画像読取装置100は、図11のステップS111で補正画像を生成した後に、第2処理を実行し、補正画像から異物を検出する。

0242

また、画像処理システム1において、画像読取装置100でなく、情報処理装置200が第1異物検出処理部162を有し、第1処理及び確認処理を実行してもよい。その場合、画像読取装置100は、図11のステップS101で取得した白基準画像を情報処理装置200に送信する。情報処理装置200は、画像読取装置100から白基準画像を受信したときに、第1処理を実行し、白基準画像から異物を検出し、表示装置201により利用者に警告を通知する。また、情報処理装置200は、確認処理を実行し、操作装置202により利用者による確認操作を受け付ける。

0243

また、第2異物検出処理部242は、第2処理において、補正画像でなく、原稿画像から異物を検出してもよい。その場合、画像読取装置100は、図11のステップS112で、補正画像の代わりに、又は補正画像に加えて、原稿画像を情報処理装置200に送信し、情報処理装置200は入力画像として原稿画像を取得する。

0244

また、第1異物検出処理部162は、第2異物検出処理部242と同様にして、第2結果に示される、異物が検出された補正画像内の位置を用いて、白基準画像内で優先的に汚れを検出する優先範囲を特定してもよい。その場合、第1異物検出処理部162は、白基準画像内の全ての画素について汚れ度を算出せずに、水平方向において相互に第1距離ずつ離れた画素について汚れ度を算出する。一方、第1異物検出処理部162は、白基準画像内において、異物が検出された補正画像内の位置に対応する位置から所定距離内の範囲を優先範囲として設定する。第1異物検出処理部162は、優先範囲内の画素については、水平方向において相互に隣接する画素又は第1距離より短い第2距離ずつ離れた画素について汚れ度を算出する。これにより、第1異物検出処理部162は、汚れの検出処理の負荷を低減させつつ、汚れが存在する可能性の高い領域を重点的に走査することができるため、汚れを効率良く検出することが可能となる。

0245

また、画像処理システム1は、情報処理装置200を一台でなく複数有し、各情報処理装置200が協働して、全体処理及び第2処理における各処理を分担してもよい。また、その場合、クラウドコンピューティングの形態で画像処理のサービスを提供できるように、ネットワーク上に複数の情報処理装置200を分散して配置してもよい。

0246

以上詳述したように、画像読取装置100は、撮像位置の汚れ度が重度である場合は警告を通知し、撮像位置の汚れ度が中度(又は軽度)である場合は原稿の読取回数が閾値を超えている場合に限り警告を通知し、それ以外の場合は警告を通知しない。したがって、画像読取装置100は、撮像位置が汚れている場合に、より適切なタイミングで警告を通知することが可能となった。

0247

また、画像処理システム1は、画像読取装置100において光透過部材127上に搬送された原稿の先端又は後端による影が白基準部材126上に形成されるように光源124を設けて、補正画像から影領域を検出し、検出した影領域内で異物を検出する。したがって、画像処理システム1は、影領域から白色の異物及び黒色の異物の両方を検出することが可能となり、補正画像からより良好に異物を検出することが可能となった。

0248

また、画像処理システム1は、補正画像内の原稿領域の外側の領域から影領域を検出し、影領域内で所定数以上連結するノイズ画素を縦筋として検出する。したがって、画像処理システム1は、影領域から白色の縦筋及び黒色の縦筋の両方を検出することが可能となり、より精度良く画像から縦筋を検出することが可能となった。

0249

また、画像処理システム1は、シェーディング補正データの生成前に白基準画像から異物を検出する第1処理と、原稿画像をシェーディング補正した補正画像から異物を検出する第2処理とで、異物検出結果を相互にフィードバックして相互利用する。したがって、画像処理システム1は、より良好に画像から異物を検出することが可能となった。

0250

図25は、他の実施形態に従った撮像ユニット318の概略構成を示す図である。

0251

図25に示す第1撮像ユニット318a及び第2撮像ユニット318bは、画像読取装置100において、第1撮像ユニット118a及び第2撮像ユニット118bの代わりに用いられる。第1撮像ユニット318aでは、第1光源324aは、第1撮像センサ125aより原稿搬送方向A3の下流側に設けられる。第2撮像ユニット318bでは、第2光源324bは、第2撮像センサ125bより原稿搬送方向A3の上流側に設けられる。なお、第1光源324a及び第2光源324bが、それぞれ第1撮像センサ125aの上流側に設けられてもよい。または、第1光源324a及び第2光源324bが、それぞれ第1撮像センサ125aの上流側に設けられてもよい。各撮像センサ125及び光源324の配置は装置情報に示され、情報処理装置200は、装置情報から各撮像センサ125及び光源324の配置を取得することができる。

0252

本実施形態に従った画像処理システムも、上記した各効果と同様の効果を奏することができる。

0253

図26は、さらに他の実施形態に従った撮像ユニット418及び撮像ユニット418前後の搬送機構の概略構成を示す図である。

0254

本実施形態では、撮像ユニット418、第1搬送ローラ415、第1従動ローラ416、第2搬送ローラ420及び第2従動ローラ421は、図4に示した配置状態に対して、原稿搬送路と直交する方向A4において上下反転するように配置される。

0255

即ち、第1撮像ユニット418aは、第2撮像ユニット418bの下方に配置される。第1撮像ユニット418aには、撮像ユニットガイド422が設けられる。第2撮像ユニット418bは上側筐体102に固定され、第1撮像ユニット418aは、原稿搬送路に対して垂直方向に移動できるように下側筐体101に支持され、付勢ばね423により第2撮像ユニット418b側に向かう方向に付勢されている。第1白基準部材426aは、第1光透過部材427aの下方に設けられ、第2光源424b及び第2撮像センサ425bは、第1光透過部材427a及び第2光透過部材427bを挟んで第1白基準部材426aの反対側に設けられる。同様に、第2白基準部材426bは、第2光透過部材427bの上方に設けられ、第1光源424a及び第1撮像センサ425aは、第1光透過部材427a及び第2光透過部材427bを挟んで第2白基準部材426bの反対側に設けられる。

0256

また、第1従動ローラ416及び第2従動ローラ421は、それぞれ第1搬送ローラ415及び第2搬送ローラ420の下方に配置される。第1搬送ローラ415及び第1従動ローラ416は、撮像位置L1及びL2において原稿が第2光透過部材427bに沿って搬送されるように、原稿を搬送する。

0257

本実施形態に従った画像処理システムも、上記した各効果と同様の効果を奏することができる。

0258

図27は、他の実施形態に従った第1処理回路180の概略構成を示すブロック図である。

0259

第1処理回路180は、第1CPU160の代わりに、全体処理、第1処理、確認処理及び閾値設定処理等を実行する。第1処理回路180は、第1画像取得回路181、第1異物検出処理回路182、補正データ生成回路189及び補正画像生成回路190等を有する。第1異物検出処理回路182は、第1結果取得回路183、汚れ度算出回路184、通知回路185、設定回路186、閾値取得回路187及び情報取得回路188等を有する。

0260

第1画像取得回路181は、第1画像取得部の一例であり、第1画像取得部161と同様の機能を有する。第1画像取得回路181は、撮像ユニット118から白基準画像及び原稿画像を取得し、取得した白基準画像を汚れ度算出回路184及び補正データ生成回路189に出力し、取得した原稿画像を補正画像生成回路190に出力する。

0261

第1異物検出処理回路182は、第1異物検出処理部の一例であり、第1異物検出処理部162と同様の機能を有する。第1異物検出処理回路182は、白基準画像から異物を検出する第1処理を実行する。

0262

第1結果取得回路183は、第1結果取得部の一例であり、第1結果取得部163と同様の機能を有する。第1結果取得回路183は、第1インタフェース装置135を介して情報処理装置200から第2結果を取得し、通知回路185、設定回路186及び補正データ生成回路189に出力する。

0263

汚れ度算出回路184は、汚れ度算出部の一例であり、汚れ度算出部164と同様の機能を有する。汚れ度算出回路184は、第1画像取得回路181から白基準画像を、第1記憶装置140から各閾値をそれぞれ取得し、白基準画像から撮像位置の汚れ度を算出し、通知回路185に出力する。

0264

通知回路185は、通知部の一例であり、通知部165と同様の機能を有する。通知回路185は、汚れ度算出回路184から汚れ度を、第1結果取得回路183から第2結果を、情報取得回路188から開閉情報をそれぞれ取得し、汚れ度に基づいて表示操作装置106に警告を通知する。

0265

設定回路186は、設定部の一例であり、設定部166と同様の機能を有する。設定回路186は、閾値取得回路187から二値化閾値を、第1結果取得回路183から第2結果をそれぞれ取得し、各閾値を第1記憶装置140に設定する。

0266

閾値取得回路187は、閾値取得部の一例であり、閾値取得部167と同様の機能を有する。閾値取得回路187は、第1インタフェース装置135を介して情報処理装置200から二値化閾値を取得し、設定回路186に出力する。

0267

情報取得回路188は、情報取得部の一例であり、情報取得部168と同様の機能を有する。情報取得回路188は、開閉センサ114から開閉信号を取得し、開閉情報を通知回路185に出力する。

0268

補正データ生成回路189は、補正データ生成部の一例であり、補正データ生成部169と同様の機能を有する。補正データ生成回路189は、第1画像取得回路181から白基準画像を、第1結果取得回路183から第2結果をそれぞれ取得し、白基準画像からシェーディング補正用データを生成し、補正画像生成回路190に出力する。

0269

補正画像生成回路190は、補正画像生成部の一例であり、補正画像生成部170と同様の機能を有する。補正画像生成回路190は、第1画像取得回路181から原稿画像を、補正データ生成回路189からシェーディング補正用データをそれぞれ取得し、シェーディング補正用データを用いて原稿画像を補正して補正画像を生成する。補正画像生成回路190は、補正画像を第1インタフェース装置135を介して情報処理装置200に出力する。

0270

本実施形態に従った画像処理システムも、上記した各効果と同様の効果を奏することができる。

0271

図28は、他の実施形態に従った第2処理回路260の概略構成を示すブロック図である。

0272

第2処理回路260は、第2CPU240の代わりに、全体処理、第2処理及び補正処理等を実行する。第2処理回路260は、第2画像取得回路261、第2異物検出処理回路262、判定回路270及び補正回路271等を有する。第2異物検出処理回路262は、第2結果取得回路263、装置情報取得回路264、エッジ画素抽出回路265、原稿領域検出回路266、影領域検出回路267、ノイズ画素抽出回路268及び縦筋検出回路269等を有する。

0273

第2画像取得回路261は、第2画像取得部の一例であり、第2画像取得部241と同様の機能を有する。第2画像取得回路261は、第2インタフェース装置203を介して画像読取装置100から補正画像を取得し、取得した補正画像をエッジ画素抽出回路265及び補正回路271に出力する。

0274

第2異物検出処理回路262は、第2異物検出処理部の一例であり、第2異物検出処理部242と同様の機能を有する。第2異物検出処理回路262は、補正画像から異物を検出する第2処理を実行する。

0275

第2結果取得回路263は、第2結果取得部の一例であり、第2結果取得部243と同様の機能を有する。第2結果取得回路263は、第2インタフェース装置203を介して画像読取装置100から第1結果を、縦筋検出回路269から第2結果をそれぞれ取得し、取得した第1結果及び第2結果をノイズ画素抽出回路268及び縦筋検出回路269に出力する。

0276

装置情報取得回路264は、装置情報取得部の一例であり、装置情報取得部244と同様の機能を有する。装置情報取得回路264は、第2インタフェース装置203を介して画像読取装置100から装置情報を取得し、取得した装置情報を影領域検出回路267に出力する。

0277

エッジ画素抽出回路265は、エッジ画素抽出部の一例であり、エッジ画素抽出部245と同様の機能を有する。エッジ画素抽出回路265は、第2画像取得回路261から補正画像を取得し、補正画像から第1エッジ画素を抽出し、抽出した第1エッジ画素の情報を原稿領域検出回路266に出力する。

0278

原稿領域検出回路266は、原稿領域検出部の一例であり、原稿領域検出部246と同様の機能を有する。原稿領域検出回路266は、エッジ画素抽出回路265から第1エッジ画素の情報を取得し、第1エッジ画素に基づいて原稿領域を検出し、検出した原稿領域の情報を影領域検出回路267に出力する。

0279

影領域検出回路267は、影領域検出部の一例であり、影領域検出部247と同様の機能を有する。影領域検出回路267は、原稿領域検出回路266から原稿領域の情報を取得し、原稿領域の外側の所定範囲内において影領域を検出し、検出した影領域の情報をノイズ画素抽出回路268に出力する。

0280

ノイズ画素抽出回路268は、ノイズ画素抽出部の一例であり、ノイズ画素抽出部248と同様の機能を有する。ノイズ画素抽出回路268は、影領域検出回路267から影領域の情報を、第2結果取得回路263から第1結果及び第2結果をそれぞれ取得し、影領域内でノイズ画素を抽出し、抽出したノイズ画素の情報を縦筋検出回路269に出力する。

0281

縦筋検出回路269は、縦筋検出部の一例であり、縦筋検出部249と同様の機能を有する。縦筋検出回路269は、ノイズ画素抽出回路268からノイズ画素の情報を、第2結果取得回路263から第1結果及び第2結果をそれぞれ取得し、ノイズ画素に基づいて縦筋を検出し、縦筋領域の情報を判定回路270に出力する。

0282

判定回路270は、判定部の一例であり、判定部250と同様の機能を有する。判定回路270は、縦筋検出回路269から縦筋領域の情報を取得し、縦筋領域がコンテンツと重なっているか否かを判定し、判定結果を補正回路271に出力する。

0283

補正回路271は、補正部の一例であり、補正部251と同様の機能を有する。補正回路271は、第2画像取得回路261から補正画像を、判定回路270から判定結果をそれぞれ取得し、判定結果に基づいて補正画像を補正し、補正した補正画像を第2記憶装置220に記憶するとともに、表示装置201に表示する。

0284

本実施形態に従った画像処理システムも、上記した各効果と同様の効果を奏することができる。

0285

1画像処理システム、100画像読取装置、115 第1搬送ローラ、116 第1従動ローラ、124光源、125撮像センサ、126白基準部材、127光透過部材、161 第1画像取得部、162 第1異物検出処理部、163 第1結果取得部、164汚れ度算出部、165通知部、166 設定部、167閾値取得部、168情報取得部、169補正データ生成部、170補正画像生成部、200情報処理装置、241 第2画像取得部、242 第2異物検出処理部、243 第2結果取得部、244装置情報取得部、245エッジ画素抽出部、246原稿領域検出部、247 影領域検出部、248ノイズ画素抽出部、249縦筋検出部、250 判定部、251 補正部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ