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技術 キャニスタ

出願人 愛三工業株式会社
発明者 村田和穂
出願日 2018年3月9日 (3年9ヶ月経過) 出願番号 2018-042958
公開日 2019年9月19日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2019-157691
状態 特許登録済
技術分野 燃料・空気・混合気への2次燃料等の供給
主要キーワード 対向面形状 外周側壁面 空間室 裾広がり 分割形状 吸着剤室 有底筒形状 押圧プレート
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

吸着剤室吸着剤を収容し、吸着剤室に隣接して空間室を備えるキャニスタにおいて、吸着剤室と空間室の対向面形状を、互いに実質的に同一形状とすることにある。それにより、吸着剤室で空間室側に収容された吸着剤が空気流に晒され易くして、吸着剤の蒸発燃料吸着効率を高める。

解決手段

キャニスタケース12は、吸着剤27に燃料タンクにて発生した蒸発燃料を吸着させるとき、又は吸着剤27に吸着された蒸発燃料をパージするとき、吸着剤室17、18を、燃料タンク内空間、エンジン給気通路、又は大気中に連通させる空間を形成した空間室41、42、43と、吸着剤室17、18及び空間室41、42、43の間を仕切るように設けられたフィルタ28とを備え、フィルタ28を介して互いに対向する吸着剤室17、18と空間室41、42、43の対向面形状は、互いに実質的に同一形状とされている。

概要

背景

特許文献1には、容器状のキャニスタケースを備え、その内部の吸着剤室吸着剤を収容して成るキャニスタが開示されている。キャニスタケースは、吸着剤室に隣接して空間室を備え、吸着剤室及び空間室の間を仕切るようにフィルタを備える。空間室は、吸着剤に燃料タンクにて発生した蒸発燃料吸着させるとき、又は吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージするとき、吸着剤室を、燃料タンク内空間、エンジン給気通路、又は大気中に連通させる空間をそれぞれ形成している。また、フィルタは、吸着剤が吸着剤室から各空間室へ移動するのは阻止し、蒸発燃料を含んだ空気が吸着剤室及び各空間室の間を相互に流動するのは許容する機能を備える。

キャニスタケースの吸着剤室と各空間室との境界部には段部がそれぞれ形成されており、これらの段部は、それぞれフィルタを挟んで互いに対向する吸着剤室と空間室の各対向面において、空間室に対して吸着剤室が大きい側に食み出す形状とされている。そして、各フィルタは、吸着剤室側から段部に載置されて溶着固定されている。

概要

吸着剤室に吸着剤を収容し、吸着剤室に隣接して空間室を備えるキャニスタにおいて、吸着剤室と空間室の対向面形状を、互いに実質的に同一形状とすることにある。それにより、吸着剤室で空間室側に収容された吸着剤が空気流に晒され易くして、吸着剤の蒸発燃料の吸着効率を高める。キャニスタケース12は、吸着剤27に燃料タンクにて発生した蒸発燃料を吸着させるとき、又は吸着剤27に吸着された蒸発燃料をパージするとき、吸着剤室17、18を、燃料タンク内空間、エンジンの給気通路、又は大気中に連通させる空間を形成した空間室41、42、43と、吸着剤室17、18及び空間室41、42、43の間を仕切るように設けられたフィルタ28とを備え、フィルタ28を介して互いに対向する吸着剤室17、18と空間室41、42、43の対向面形状は、互いに実質的に同一形状とされている。

目的

本発明の課題は、吸着剤室に吸着剤を収容し、吸着剤室に隣接して空間室を備えるキャニスタにおいて、吸着剤室と空間室の対向面形状を、互いに実質的に同一、若しくは空間室が吸着剤室より大きい側に食み出す形状とすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

容器状のキャニスタケースを備え、その内部の吸着剤室吸着剤を収容して成るキャニスタであって、前記キャニスタケースは、前記吸着剤に燃料タンクにて発生した蒸発燃料吸着させるとき、又は前記吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージするとき、前記吸着剤室を、燃料タンク内空間、エンジン給気通路、又は大気中に連通させる空間を形成した空間室と、前記吸着剤室及び前記空間室の間を仕切るように設けられ、前記吸着剤が前記吸着剤室から前記空間室へ移動するのは阻止し、蒸発燃料を含んだ空気が前記吸着剤室及び前記空間室の間を相互に流動するのは許容するフィルタとを備え、前記フィルタを介して互いに対向する前記吸着剤室と前記空間室の対向面形状は、互いに実質的に同一、若しくは前記空間室が前記吸着剤室より大きい側に食み出す形状とされているキャニスタ。

請求項2

請求項1において、前記キャニスタケースは、前記吸着剤室を形成する本体部と前記空間室を形成する空間部とに分割して形成されており、前記フィルタは、その外周縁部が、互いに対向する前記本体部の端面と前記空間部の端面との間に挟持されているキャニスタ。

請求項3

請求項2において、前記本体部及び前記空間部は、両者間に挟持された前記フィルタの外周縁部が前記キャニスタケースの外部に露出しないように前記フィルタの外周縁部を包み込む包囲部をそれぞれ一体に備え、前記本体部及び前記空間部の各包囲部は、互いに対向する面で互いに接合されているキャニスタ。

請求項4

請求項2において、前記本体部及び前記空間部のいずれか一方は、両者間に挟持された前記フィルタの外周縁部が前記キャニスタケースの外部に露出しないように前記フィルタの外周縁部を包み込む包囲部を一体に備え、該包囲部は、前記本体部及び前記空間部のいずれか他方の外周面も含めて包み込むように構成されており、前記本体部及び前記空間部のいずれか他方の外周面と、その外周面と対向する前記包囲部の内周面とが互いに接合されているキャニスタ。

請求項5

請求項2〜4のいずれかにおいて、前記本体部の端面及び前記空間部の端面の少なくともいずれか一方には、両者間に挟持された前記フィルタの外周縁部に向けて突出し、前記フィルタの外周縁部の対応部位圧接する突起を備えるキャニスタ。

請求項6

請求項1において、前記キャニスタケースの内壁面は、前記吸着剤室から前記空間室に至る位置にあり、前記吸着剤室と前記空間室との対向方向に延び、前記キャニスタケースの内側に突出し、且つ前記キャニスタケースの周方向に間隔を置いて配置された複数本リブを備え、前記フィルタは、その外周縁部が前記空間室側から前記吸着剤室側へ向かう方向に屈曲して延びるようにされたスカート部を備え、前記フィルタは、前記吸着剤室と前記空間室とを仕切る位置に配置された状態で、前記スカート部の外周面が、前記リブに圧接され、且つ前記リブの突出端に接合されているキャニスタ。

請求項7

請求項2において、前記本体部及び前記空間部は、前記吸着剤室及び前記空間室の内側に突出して前記フィルタの外周縁部との挟持面を拡大する挟持部をそれぞれ備え、前記本体部の挟持部は、前記空間室から離れるに従って前記吸着剤室の内側への突出量が漸減される傾斜面にて形成されているキャニスタ。

技術分野

0001

本発明は、エンジン燃料系に生じる蒸発燃料吸着して処理するキャニスタに関する。

背景技術

0002

特許文献1には、容器状のキャニスタケースを備え、その内部の吸着剤室吸着剤を収容して成るキャニスタが開示されている。キャニスタケースは、吸着剤室に隣接して空間室を備え、吸着剤室及び空間室の間を仕切るようにフィルタを備える。空間室は、吸着剤に燃料タンクにて発生した蒸発燃料を吸着させるとき、又は吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージするとき、吸着剤室を、燃料タンク内空間、エンジンの給気通路、又は大気中に連通させる空間をそれぞれ形成している。また、フィルタは、吸着剤が吸着剤室から各空間室へ移動するのは阻止し、蒸発燃料を含んだ空気が吸着剤室及び各空間室の間を相互に流動するのは許容する機能を備える。

0003

キャニスタケースの吸着剤室と各空間室との境界部には段部がそれぞれ形成されており、これらの段部は、それぞれフィルタを挟んで互いに対向する吸着剤室と空間室の各対向面において、空間室に対して吸着剤室が大きい側に食み出す形状とされている。そして、各フィルタは、吸着剤室側から段部に載置されて溶着固定されている。

先行技術

0004

特開2010−7573号公報

発明が解決しようとする課題

0005

燃料タンクにて発生した蒸発燃料を吸着剤に吸着させるとき、蒸発燃料を含んだ空気は、燃料タンクに連通された空間室及びフィルタを介して吸着剤室に流入する。このとき、吸着剤室で段部に隣接して収容された吸着剤は、段部が空気流を妨げて空気流に晒され難い。そのため、吸着剤の吸着効率が悪くなる。また、吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージするとき、大気が大気に連通された空間室及びフィルタを介して吸着剤室に流入し、更にフィルタを介してエンジンの給気通路に連通された空間室に流出する。このとき、各空間室に対向する吸着剤室で段部に隣接して収容された吸着剤は、段部が空気流を妨げて空気流に晒され難い。そのため、吸着剤の蒸発燃料のパージ効率が悪くなり、吸着剤の吸着効率が悪くなる。

0006

本発明の課題は、吸着剤室に吸着剤を収容し、吸着剤室に隣接して空間室を備えるキャニスタにおいて、吸着剤室と空間室の対向面形状を、互いに実質的に同一、若しくは空間室が吸着剤室より大きい側に食み出す形状とすることにある。それにより、吸着剤室で空間室側に収容された吸着剤が空気流に晒され易くして、吸着剤の蒸発燃料の吸着効率を高めることにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明の第1発明は、容器状のキャニスタケースを備え、その内部の吸着剤室に吸着剤を収容して成るキャニスタであって、前記キャニスタケースは、前記吸着剤に燃料タンクにて発生した蒸発燃料を吸着させるとき、又は前記吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージするとき、前記吸着剤室を、燃料タンク内空間、エンジンの給気通路、又は大気中に連通させる空間を形成した空間室と、前記吸着剤室及び前記空間室の間を仕切るように設けられ、前記吸着剤が前記吸着剤室から前記空間室へ移動するのは阻止し、蒸発燃料を含んだ空気が前記吸着剤室及び前記空間室の間を相互に流動するのは許容するフィルタとを備え、前記フィルタを介して互いに対向する前記吸着剤室と前記空間室の対向面形状は、互いに実質的に同一、若しくは前記空間室が前記吸着剤室より大きい側に食み出す形状とされている。

0008

第1発明によれば、吸着剤室と空間室の対向面形状を、互いに実質的に同一、若しくは空間室が吸着剤室より大きい側に食み出す形状としている。そのため、空間室を通じて吸着剤室に流れる空気は、フィルタの前後で制限されることなく、1対1の比率で、そのまま流れる。従って、吸着剤室で空間室側に収容された吸着剤の全てが空気流に晒され易く、吸着剤の蒸発燃料の吸着効率を高めることができる。その結果、同じ吸着性能を得るために必要な吸着剤を少なくすることができ、吸着剤室の大きさを小さくすることができる。

0009

本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記キャニスタケースは、前記吸着剤室を形成する本体部と前記空間室を形成する空間部とに分割して形成されており、前記フィルタは、その外周縁部が、互いに対向する前記本体部の端面と前記空間部の端面との間に挟持されている。

0010

第2発明によれば、キャニスタケースを本体部と空間部とに分割することにより、吸着剤室と空間室の対向面形状を互いに実質的に同一としても、本体部の端面と空間部の端面との間にフィルタを挟む作業を容易化することができる。

0011

本発明の第3発明は、上記第2発明において、前記本体部及び前記空間部は、両者間に挟持された前記フィルタの外周縁部が前記キャニスタケースの外部に露出しないように前記フィルタの外周縁部を包み込む包囲部をそれぞれ一体に備え、前記本体部及び前記空間部の各包囲部は、互いに対向する面で互いに接合されている。

0012

第3発明によれば、キャニスタケースを本体部と空間部とに分割形状とした場合における本体部と空間部との一体化を包囲部における接合により行うため、別途接合部を形成する必要がなく、構成を簡素化することができる。

0013

本発明の第4発明は、上記第2発明において、前記本体部及び前記空間部のいずれか一方は、両者間に挟持された前記フィルタの外周縁部が前記キャニスタケースの外部に露出しないように前記フィルタの外周縁部を包み込む包囲部を一体に備え、該包囲部は、前記本体部及び前記空間部のいずれか他方の外周面も含めて包み込むように構成されており、前記本体部及び前記空間部のいずれか他方の外周面と、その外周面と対向する前記包囲部の内周面とが互いに接合されている。

0014

第4発明によれば、包囲部を本体部と空間部のいずれか一方のみに設けることにより、包囲部の構成を簡素化することができる。しかも、本体部と空間部のいずれか一方に設けられた包囲部と、本体部と空間部のいずれか他方の外周面とを接合して、本体部と空間部とを一体化するため、接合面の大きさを充分に確保した上で、包囲部の外側への突出量を抑制してキャニスタケースを小型化することができる。

0015

本発明の第5発明は、上記第2〜第4発明のいずれかにおいて、前記本体部の端面及び前記空間部の端面の少なくともいずれか一方には、両者間に挟持された前記フィルタの外周縁部に向けて突出し、前記フィルタの外周縁部の対応部位圧接する突起を備える。

0016

第5発明によれば、本体部の端面及び空間部の端面の少なくともいずれか一方に突起を設け、この突起によりフィルタの外周を圧接するため、フィルタの保持強度を高めることができる。

0017

本発明の第6発明は、上記第1発明において、前記キャニスタケースの内壁面は、前記吸着剤室から前記空間室に至る位置にあり、前記吸着剤室と前記空間室との対向方向に延び、前記キャニスタケースの内側に突出し、且つ前記キャニスタケースの周方向に間隔を置いて配置された複数本リブを備え、前記フィルタは、その外周縁部が前記空間室側から前記吸着剤室側へ向かう方向に屈曲して延びるようにされたスカート部を備え、前記フィルタは、前記吸着剤室と前記空間室とを仕切る位置に配置された状態で、前記スカート部の外周面が、前記リブに圧接され、且つ前記リブの突出端に接合されている。

0018

第6発明によれば、本体部と空間部とに分割されない一体のキャニスタケースを用いてフィルタが保持されるため、キャニスタケースを分割形状とした場合に比べてキャニスタケースの生産性を高めることができる。

0019

本発明の第7発明は、上記第2発明において、前記本体部及び前記空間部は、前記吸着剤室及び前記空間室の内側に突出して前記フィルタの外周縁部との挟持面を拡大する挟持部をそれぞれ備え、前記本体部の挟持部は、前記空間室から離れるに従って前記吸着剤室の内側への突出量が漸減される傾斜面にて形成されている。

0020

第7発明によれば、本体部及び空間部に設けられた挟持部は、フィルタの外周縁部を挟持してフィルタを挟持することができる。しかも、本体部の挟持部は、突出量が漸減されるように斜面により形成されているため、吸着剤に燃料タンクにて発生した蒸発燃料を吸着させるとき、又は吸着剤に吸着された蒸発燃料をパージするとき、斜面に沿って収容された吸着剤に空気流が触れやすくなり、吸着剤の蒸発燃料の吸着効率を高めることができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の第1実施形態を示す断面図である。
第1実施形態のキャニスタケースを示す断面図である。
第1実施形態のキャニスタケースの平面図である。
図1のIV部の拡大図である。
図1のV部の拡大図である。
本発明の第2実施形態を示す断面図である。
図6のVII部の拡大図である。
図6のVIII部の拡大図である。
本発明の第3実施形態を示す断面図である。
図9のX部の拡大図である。
第3実施形態のキャニスタケースの平面図である。
図11のXII部の拡大図である。

実施例

0022

<第1実施形態の全体構成>
図1〜5は、本発明の第1実施形態を示す。第1実施形態は、ガソリンエンジンディーゼルエンジン等のエンジンに本発明を適用した例である。以下の説明では、各方向に関し、図1の状態を基準として上下左右を定め、図1において紙面表裏方向を前後方向と定める。

0023

図1のように、キャニスタ10は、樹脂製のキャニスタケース12を備えている。キャニスタケース12は、概ね上面を開放された有底筒形状の容器状に形成されており、その上面開口部は、カバープレート14により封鎖されている。図3のように、キャニスタケース12は、概ね箱形に形成されており、その周壁15を構成する前側の側壁部15aと、後側の側壁部15bと、左側の側壁部15cと、右側の側壁部15dとを有している。

0024

キャニスタケース12は、吸着剤室17、18を形成するケース本体(本発明の本体部に相当)13と、空間室41、42、43を形成する空間部16とに分割して形成されている。吸着剤室17、18には、蒸発燃料を吸着する吸着剤27が充填して収容されている。吸着剤27には、例えば粒状の活性炭が用いられている。また、空間室41は、タンクポート23を介して燃料タンク(図示略)内空間に連通されており、空間室42は、パージポート24を介してエンジンの給気通路(図示略)に連通されており、空間室43は、大気ポート25を介して大気中に連通されている。

0025

図1のように、ケース本体13の下端と空間部16の上端との間には、フィルタ28が両者間に外周縁部を挟まれて支持されている。フィルタ28は、吸着剤室17、18及び空間室41、42、43の間を仕切るように設けられ、吸着剤27が吸着剤室17、18から空間室41、42、43へ移動するのは阻止し、蒸発燃料を含んだ空気が吸着剤室17、18及び空間室41、42、43の間を相互に流動するのは許容する。

0026

フィルタ28は、各空間室41、42、43に対応して分割して設けられている。また、ケース本体13内も、空間室41、42に対応する第1の吸着剤室17と、空間室43に対応する第2の吸着剤室18とに仕切られ、第1の吸着剤室17と第2の吸着剤室18との間には、隔壁20が設けられている。更に、第1の吸着剤室17は、空間室41に対応する分室17aと、空間室42に対応する分室17bとに仕切られ、分室17aと分室17bとの間には、仕切壁21が設けられている。

0027

<包囲部19a、19bの構成>
フィルタ28を挟んで上下に対向するケース本体13の下端と空間部16の上端には、各フィルタ28の外周縁部を外周側から包み込む包囲部19a、19bを備える。即ち、ケース本体13の周壁15を構成する側壁部15a、15b、15c、15dの下端に対応する部分には、図4に拡大して示すように、各フィルタ28の外周縁部28aがキャニスタケース12の外部に露出しないように、第1の包囲部19aと第2の包囲部19bとにより各フィルタ28の外周縁部28aを外周側から包み込んでいる。そして、第1の包囲部19aと第2の包囲部19bの対向する上下面で互いに溶着接合されている。ここで、各フィルタ28の外周縁部28aの下面に対応する第2の包囲部19bの上面には、各フィルタ28の外周縁部28aに向けて突出し、各フィルタ28の外周縁部28aの下面に圧接する突起16aを備える。

0028

第1の空間室41と第2の空間室42とが互いに隣接する部分に設けられた仕切壁21は、前側の側壁部15aと後側の側壁部15bとを繋いで、蒲鉾屋根形状を成しており、ケース本体13に一体に形成されている。図5に拡大して示すように、仕切壁21の下端には、各フィルタ28の外周縁部28aに対応して互いに左右方向で対向する一対の第1の包囲部19aが設けられている。一対の第1の包囲部19aに上下方向で対向する空間部16には、第2の包囲部19bが設けられている。一対の第1の包囲部19aと第2の包囲部19bの対向する上下面は、互いに溶着接合されている。なお、図4で説明したのと同様に、各フィルタ28の外周縁部28aの下面に当接する第2の包囲部19bの上面に、各フィルタ28の外周縁部28aに向けて突出する突起(16a)を設けてもよい。

0029

図1、2のように、隔壁20の下端部において、隔壁20は左右方向で2つに分岐されている。その分岐部は、仕切壁21と同様、一対の第1の包囲部19aを備え、空間部16と一体に形成された第2の包囲部19bと協働して、各フィルタ28の外周縁部28aを上下から挟んで支持している。

0030

<その他の構成>
図1のように、前記両吸着剤室17、18の上面開口部には、通気性を有する押圧プレート31がそれぞれ水平状態上下動可能に嵌合されている。それぞれの押圧プレート31と前記カバープレート14との間には、各押圧プレート31を弾性的に押さえスプリング32が介在されている。しかして、両吸着剤室17、18は、前記カバープレート14と前記隔壁20との間の隙間を通じて相互に連通されている。なお、両吸着剤室17、18における押圧プレート31と吸着剤27との間には、それぞれ通気性を有するシート状のフィルタ34が介在されている。

0031

<第1実施形態の作用・効果>
フィルタ28を挟んで対向する第1の空間室41と第1の吸着剤室17の分室17aとは、対向面形状が互いに実質的に同一とされている。同様に、フィルタ28を挟んで対向する第2の空間室42と第1の吸着剤室17の分室17b、並びにフィルタ28を挟んで対向する第3の空間室43と第2の吸着剤室18も、それぞれ対向面形状が互いに実質的に同一とされている。そのため、各空間室41、42、43を通じて各吸着剤室17、18に流れる空気は、フィルタ28の前後で制限されることなく、1対1の比率で、そのまま流れる。従って、各吸着剤室17、18内で各空間室41、42、43側に収容された吸着剤27の全てが、各空間室41、42、43を通る空気流に晒され易く、吸着剤27の蒸発燃料の吸着効率を高めることができる。その結果、同じ吸着性能を得るために必要な吸着剤27を少なくすることができ、吸着剤室17、18の大きさを小さくすることができる。

0032

キャニスタケース12をケース本体13と空間部16とに分割し、その分割により形成されるケース本体13の下端面と空間部16の上端面との間にフィルタ28を挟んで支持している。そのため、ケース本体13と空間部16とに分割せずキャニスタケース12を一体化した場合のようにフィルタ28を支持するための段部を形成することなく、フィルタ28を支持することができる。しかも、ケース本体13の下端面と空間部16の下端面とを接合する際に、フィルタ28を挟む作業を容易に行うことができる。

0033

ケース本体13と空間部16との接合による一体化を、第1の包囲部19aと第2の包囲部19bとの接合により行うため、別途接合部を形成する必要がなく、構成を簡素化することができる。

0034

<第2実施形態の構成>
図6〜8は、本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、ケース本体13の下端面と空間部16の上端面によるフィルタ28の挟持の構造を変更した点である。その他の点は、両者同一であり、同一部分には同一の符号を付して再度の説明は省略する。

0035

図6、7のように、ケース本体13の周壁15を成す各側壁部15a、15b、15c、15dの下端面と空間部16の上端面との間には、フィルタ28の外周縁部28aを挟持している。各側壁部15a、15b、15c、15d(本発明における「本体部及び空間部のいずれか一方」に相当)の下端には、フィルタ28の外周縁部28aがキャニスタケース12の外部に露出しないようにフィルタ28の外周縁部28aを外周側から包み込む第3の包囲部19cを一体に備える。第3の包囲部19cの内周面は、空間部16(本発明における「本体部及び空間部のいずれか他方」に相当)の外周側壁面に当接して、両者間で溶着接合されている。

0036

第1の空間室41と第2の空間室42とが互いに隣接する部分に設けられた仕切壁21は、前側の側壁部15aと後側の側壁部15bとを繋いで、上部が板状で、下部が裾広がり形状とされて、ケース本体13に一体に形成されている。図8に拡大して示すように、仕切壁21の下部の左右両側には挟持部35が設けられている。これらの挟持部35と空間部16との間には、第1の空間室41に対応するフィルタ28の外周縁部28aと第2の空間室42に対応するフィルタ28の外周縁部28aとを同時に挟持している。そして、挟持部35の下方に突出する突部21aの下面と空間部16の上面との間が溶着接合されている。また、挟持部35は、第1の空間室41及び第2の空間室42から離れるに従って第1の吸着剤室17の分室17a、17bの内側(左右方向)への突出量が漸減される傾斜面35aにて形成されている。

0037

<第2実施形態の作用・効果>
ケース本体13の周壁15の下端に第3の包囲部19cを設け、この第3の包囲部19cを空間部16の外周壁に接合する構成としたため、包囲部は、第3の包囲部19cのみであり、第1実施形態に比べて構成を簡素化することができる。しかも、接合面がキャニスタケース12の上下方向に広がる構成となり、接合面の大きさを充分に確保しても、第3の包囲部19cの外側への突出量に影響せず、キャニスタケース12を小型化することができる。

0038

挟持部35は、裾広がり形状とし、第1の空間室41及び第2の空間室42から離れるに従って第1の吸着剤室17の分室17a、17bの内側への突出量が漸減される傾斜面35aにて形成している。そのため、フィルタ28の外周縁部28aの挟持面積を確保することができる。しかも、吸着剤27に燃料タンクにて発生した蒸発燃料を吸着させるとき、又は吸着剤27に吸着された蒸発燃料をパージするとき、空気流に淀みが生じ難く、傾斜面35aに沿って収容された吸着剤27に空気流が触れやすくなり、吸着剤27の蒸発燃料の吸着効率を高めることができる。

0039

<第3実施形態の構成>
図9〜12は、本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、キャニスタケース12をケース本体13と空間部16とに分割せず、両者を一体化した点、並びにフィルタ28をキャニスタケース12の周壁15等に形成されたリブ22に圧接して固定した点である。その他の点は、両者同一であり、同一部分には同一の符号を付して再度の説明は省略する。

0040

ケース本体13の周壁15を成す各側壁部15a、15b、15c、15dの内壁面の下部には、吸着剤室17、18から空間室41、42、43に至る位置に複数本のリブ22が設けられている。各リブ22は、吸着剤室17、18と空間室41、42、43との対向方向(上下方向)に延び、ケース本体13の内側に突出し、且つケース本体13の周方向に間隔を置いて配置されている。リブ22は、隔壁20及び仕切壁21にも同様に備える。各リブ22は、図11、12のように、各壁面上で山脈形状に突出されており、図9、10のように、キャニスタケース12の開口側(上側)部分では、開口側に進むに従って、ケース本体13内への突出量が漸減されている。

0041

一方、フィルタ28は、その外周縁部が空間室41、42、43側から吸着剤室17、18側に向かう方向(上方向)に屈曲して延びるようにされたスカート部28bを備える。そして、フィルタ28は、キャニスタケース12の開口側(上側)から挿入されて、吸着剤室17、18と空間室41、42、43とを仕切る位置に配置される。キャニスタケース12の底部には、図9、11のように、各空間室41、42、43内に支持体44が吸着剤室17、18に向けて突出して設けられている。各支持体44の上端は、吸着剤室17、18と空間室41、42、43との境界位置に設定されている。従って、キャニスタケース12の開口側(上側)から挿入したフィルタ28を、各支持体44の上端に当接した位置で挿入停止することにより、フィルタ28を適正な位置に配置することができる。この状態では、図12のように、フィルタ28のスカート部28bの外周面がリブ22に圧接される。この状態で、フィルタ28のスカート部28bは、リブ22の突出端に溶着接合される。即ち、スカート部28bは、各側壁部15a、15b、15c、15dの内壁面、隔壁20及び仕切壁21の壁面に接合して固定される。

0042

<第3実施形態の作用・効果>
キャニスタケース12をケース本体13と空間部16とに分割せず、両者を一体化したため、キャニスタケース12を分割形状とした場合に比べてキャニスタケース12の生産性を高めることができる。

0043

<その他の実施形態>
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、フィルタケースの空間室のうち、燃料タンク内空間、エンジンの給気通路、及び大気中に連通する各空間を形成した全ての空間室において、フィルタを介して互いに対向する吸着剤室と空間室の対向形状を互いに実質的に同一形状とした。しかし、燃料タンク内空間、エンジンの給気通路、及び大気中に連通する各空間を形成した空間室の全てではなく、そのうちの一部の空間室のみにおいて、フィルタを介して互いに対向する吸着剤室と空間室の対向形状を互いに実質的に同一形状としてもよい。

0044

上記実施形態では、フィルタを介して互いに対向する吸着剤室と空間室の対向面形状は、互いに実質的に同一としたが、空間室が吸着剤室より大きい側に食み出す形状としてもよい。その場合でも、吸着剤室の吸着剤に流れる空気流を淀みなく流すことができる。

0045

上記第1実施形態では、空間部16の端面に突起16aを設けたが、同様の突起16aは、ケース本体13の端面、若しくはそれらの両端面にそれぞれ設けてもよい。また、第2、第3実施形態においても、同様の突起16aを設けてもよい。

0046

第1実施形態と第2実施形態とでは、隔壁20及び仕切壁21と空間部16との接合形態を変えている。しかし、この接合形態は、両者同一としてもよいし、第1実施形態と第2実施形態とで入れ替えてもよい。

0047

10キャニスタ
12キャニスタケース
13ケース本体(本体部)
14カバープレート
15周壁
15a 前側の側壁部
15b 後側の側壁部
15c 左側の側壁部
15d 右側の側壁部
16 空間部
16a突起
17 第1の吸着剤室
17a、17b分室
18 第2の吸着剤室
19a 第1の包囲部(包囲部)
19b 第2の包囲部(包囲部)
19c 第3の包囲部(包囲部)
20隔壁
21仕切壁
21a 突部
22リブ
23タンクポート
24パージポート
25大気ポート
27吸着剤
28フィルタ
28a外周縁部
28bスカート部
31押圧プレート
32スプリング
34 フィルタ
35 挟持部
35a 傾斜面
41 第1の空間室(空間室)
42 第2の空間室(空間室)
43 第3の空間室(空間室)
44 支持体

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