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技術 車両用ドア開閉装置

出願人 アイシン精機株式会社
発明者 後藤悟仙石貴之山本武志
出願日 2018年3月13日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2018-045363
公開日 2019年9月19日 (10ヶ月経過) 公開番号 2019-157491
状態 未査定
技術分野 伝動装置 ウイング用動力操作機構 車両のドア
主要キーワード 寸法確認 カシメ形状 カシメ量 カシメ前 基端側ハウジング かかり代 先端側ハウジング パワードア
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (13)

課題

簡易な構成でコイルスプリングを適切にガイド可能とする。

解決手段

車両用ドア開閉装置支持部材は、第1ハウジング内に支持されてモータの駆動により回転するスピンドルと、第2ハウジング内に固定されスピンドルの軸方向の相対移動をガイドする筒状の第1ガイドと、第1ハウジング内に固定され第1ガイドの外径よりも大きな内径を有すると共に第1ガイドに対して軸方向に相対移動が可能な第2ガイドと、第1ガイド内に差し込まれる差込部と、第1ガイドから突出する突出部と、差込部と前記突出部との間のくびれ部とを有する段付き軸状部材であるナットと、を備え、第1ガイドは、ナットに対するカシメ部が開口端に設けられ、カシメ部は、差込部とくびれ部との段差に沿って軸方向に交差するように延在する第1延在部と、くびれ部の外周面に沿って軸方向に平行に延在する第2延在部とを有する。

概要

背景

従来、この種の車両用ドア開閉装置としては、伸縮を伴ってドア開閉を支持する支持部材を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の支持部材は、軸方向に相対移動が可能に配置された円筒状の第1ハウジングおよび第2ハウジングと、第1ハウジング内に回転自在に支持されたスピンドルと、スピンドルを回転駆動するモータと、第2ハウジング内に同軸固定されスピンドルが挿入される円筒状のスピンドルナット管と、第1ハウジング内に同軸固定されスピンドルナット管が挿入される円筒状のガイド管と、スピンドルナット管の端部から突出するようにスピンドルナット管に取り付けられ内周面がスピンドルに螺合するナット、を備える。この支持部材では、ガイド管の内周面の凸状部とナットの突出部分外周面の凹状部との係合によりスピンドルナット管とガイド管とが相対回転不能に係合することで、モータからのトルクを伝達可能として第1ハウジングおよび第2ハウジングを伸縮させるものとしている。

概要

簡易な構成でコイルスプリングを適切にガイド可能とする。車両用ドア開閉装置の支持部材は、第1ハウジング内に支持されてモータの駆動により回転するスピンドルと、第2ハウジング内に固定されスピンドルの軸方向の相対移動をガイドする筒状の第1ガイドと、第1ハウジング内に固定され第1ガイドの外径よりも大きな内径を有すると共に第1ガイドに対して軸方向に相対移動が可能な第2ガイドと、第1ガイド内に差し込まれる差込部と、第1ガイドから突出する突出部と、差込部と前記突出部との間のくびれ部とを有する段付き軸状部材であるナットと、を備え、第1ガイドは、ナットに対するカシメ部が開口端に設けられ、カシメ部は、差込部とくびれ部との段差に沿って軸方向に交差するように延在する第1延在部と、くびれ部の外周面に沿って軸方向に平行に延在する第2延在部とを有する。

目的

本発明の車両用ドア開閉装置は、ナットがカシメ固定されたカシメ部の形状をより適切なものとしてナットを確実に固定することを主目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

車体とドアとの間に介在され、伸縮を伴って前記ドアを開閉可能に支持する支持部材を備える車両用ドア開閉装置であって、前記支持部材は、軸方向に相対移動が可能な筒状の第1ハウジングおよび第2ハウジングと、前記第1ハウジング内に支持されてモータの駆動により回転するスピンドルと、前記第2ハウジング内に固定され前記スピンドルの軸方向の相対移動をガイドする筒状の第1ガイドと、前記第1ハウジング内に固定され前記第1ガイドの外径よりも大きな内径を有すると共に前記第1ガイドに対して軸方向に相対移動が可能な第2ガイドと、前記第1ガイド内に差し込まれる差込部と、前記第1ガイドから突出する突出部と、前記差込部と前記突出部との間のくびれ部とを有する段付き軸状部材であって、内周面で前記スピンドルに螺合すると共に前記突出部で前記第2ガイドに対して軸方向に相対移動が可能で相対回転が不能に連結するように前記第1ガイドに固定されたナットと、を備え、前記第1ガイドは、前記ナットに対するカシメ部が開口端に設けられ、前記カシメ部は、前記差込部と前記くびれ部との段差に沿って軸方向に交差するように延在する第1延在部と、前記くびれ部の外周面に沿って軸方向に平行に延在する第2延在部とを有する車両用ドア開閉装置。

請求項2

請求項1に記載の車両用ドア開閉装置であって、前記カシメ部は、前記第1延在部の軸方向に対する角度が45度から90度の範囲内の角度である車両用ドア開閉装置。

請求項3

請求項1または2に記載の車両用ドア開閉装置であって、前記ナットは、前記スピンドルに螺合する内周面の螺合部が径方向において前記くびれ部と重なる箇所に設けられる車両用ドア開閉装置。

請求項4

請求項1ないし3のいずれか1項に記載の車両用ドア開閉装置であって、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、樹脂により筒状に形成され、前記第1ガイドおよび前記第2ガイドは、金属により筒状に形成され、前記ナットは、樹脂により軸状に形成されている車両用ドア開閉装置。

技術分野

0001

本発明は、車両用ドア開閉装置に関する。

背景技術

0002

従来、この種の車両用ドア開閉装置としては、伸縮を伴ってドア開閉を支持する支持部材を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の支持部材は、軸方向に相対移動が可能に配置された円筒状の第1ハウジングおよび第2ハウジングと、第1ハウジング内に回転自在に支持されたスピンドルと、スピンドルを回転駆動するモータと、第2ハウジング内に同軸固定されスピンドルが挿入される円筒状のスピンドルナット管と、第1ハウジング内に同軸固定されスピンドルナット管が挿入される円筒状のガイド管と、スピンドルナット管の端部から突出するようにスピンドルナット管に取り付けられ内周面がスピンドルに螺合するナット、を備える。この支持部材では、ガイド管の内周面の凸状部とナットの突出部分外周面の凹状部との係合によりスピンドルナット管とガイド管とが相対回転不能に係合することで、モータからのトルクを伝達可能として第1ハウジングおよび第2ハウジングを伸縮させるものとしている。

先行技術

0003

特表2016−513778号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述した支持部材では、スピンドルナット管の開口端部にナットを固定するためにインサート成形が行われており、複数の金型を用いるために製造コストが高くなるだけでなく、成形射出圧力射出速度、温度などの適切な成形条件を設定するのが困難となる場合がある。一方で、スピンドルナット管の開口端部にカシメによりナットを固定することも考えられる。カシメによりナットを固定する場合、ナットの脱落や破損などを防ぐために、カシメ部の形状を適切なものとするだけでなく、カシメ部の寸法確認を容易に行えるようにすることが望ましい。

0005

本発明の車両用ドア開閉装置は、ナットがカシメ固定されたカシメ部の形状をより適切なものとしてナットを確実に固定することを主目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の車両用ドア開閉装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。

0007

本発明の車両用ドア開閉装置は、車体とドアとの間に介在され、伸縮を伴って前記ドアを開閉可能に支持する支持部材を備える車両用ドア開閉装置であって、前記支持部材は、軸方向に相対移動が可能な筒状の第1ハウジングおよび第2ハウジングと、前記第1ハウジング内に支持されてモータの駆動により回転するスピンドルと、前記第2ハウジング内に固定され前記スピンドルの軸方向の相対移動をガイドする筒状の第1ガイドと、前記第1ハウジング内に固定され前記第1ガイドの外径よりも大きな内径を有すると共に前記第1ガイドに対して軸方向に相対移動が可能な第2ガイドと、前記第1ガイド内に差し込まれる差込部と、前記第1ガイドから突出する突出部と、前記差込部と前記突出部との間のくびれ部とを有する段付き軸状部材であって、内周面で前記スピンドルに螺合すると共に前記突出部で前記第2ガイドに対して軸方向に相対移動が可能で相対回転が不能に連結するように前記第1ガイドに固定されたナットと、を備え、前記第1ガイドは、前記ナットに対するカシメ部が開口端に設けられ、前記カシメ部は、前記差込部と前記くびれ部との段差に沿って軸方向に交差するように延在する第1延在部と、前記くびれ部の外周面に沿って軸方向に平行に延在する第2延在部とを有することを要旨とする。

0008

本発明の車両用ドア開閉装置では、スピンドルの軸方向の相対移動をガイドする筒状の第1ガイド内に差し込まれる差込部と、第1ガイドから突出する突出部と、差込部と突出部との間のくびれ部とを有する段付き軸状部材であって、内周面でスピンドルに螺合すると共に第2ガイドに対して軸方向に相対移動が可能で相対回転が不能に連結するように第1ガイドに固定されたナットを備える。第1ガイドは、ナットに対するカシメ部が開口端に設けられ、カシメ部は、差込部とくびれ部との段差に沿って軸方向に交差するように延在する第1延在部と、くびれ部の外周面に沿って軸方向に平行に延在する第2延在部とを有する。これにより、カシメ部の第1延在部により差込部とくびれ部との段差を適切に保持しつつ第2延在部によりカシメ部の先端が広がるのを抑制することができるから、ナットの脱落を防止することができる。また、第2延在部の外形寸法を測定することで、カシメ量の確認を容易に行うことができるから、カシメ形状の管理を容易なものとすることもできる。したがって、カシメ部の形状をより適切なものとしてナットを確実に固定することができる。

0009

本発明の車両用ドア開閉装置において、前記カシメ部は、前記第1延在部の軸方向に対する角度が45度から90度の範囲内の角度であるものとしてもよい。こうすれば、第1延在部による差込部とくびれ部との段差の保持をより確実に行うことができるから、ナットが脱落するのをさらに防止することができる。

0010

本発明の車両用ドア開閉装置において、前記ナットは、前記スピンドルに螺合する内周面の螺合部が径方向において前記くびれ部と重なる箇所に設けられるものとしてもよい。こうすれば、くびれ部の厚みを確保しやすくして、ナットの破損などを防止することができる。

0011

本発明の車両用ドア開閉装置において、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングは、樹脂により筒状に形成され、前記第1ガイドおよび前記第2ガイドは、金属により筒状に形成され、前記ナットは、樹脂により軸状に形成されているものとしてもよい。こうすれば、第1ハウジングおよび第2ハウジング、ナットを樹脂製として支持部材の重量を抑制することができるから、カシメ部の形状をより適切なものとしてナットを確実に固定しつつ軽量化を図った構成とすることができる。

図面の簡単な説明

0012

車両用ドア開閉装置10の外観を示す外観図である。
支持部材20の外観を示す外観図である。
支持部材20の構成を示す構成図である。
支持部材20の一部を拡大して示す構成図である。
図4のB−B断面図である。
スピンドルナット46とカシメ前スピンドルガイド2xの外観を示す斜視図である。
カシメ量を示す説明図である。
カシメ量を示す説明図である。
実施例のカシメ部45の形状を示す説明図である。
比較例のカシメ部245の形状を示す説明図である。
変形例のカシメ部145の形状を示す説明図である。
変形例のスピンドルナット146とスピンドルガイド142xの外観を示す斜視図である。

0013

本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。

0014

図1は車両用ドア開閉装置10の外観を示す外観図であり、図2は支持部材20の外観を示す外観図であり、図3は支持部材20の構成を示す構成図であり、図4は支持部材20の一部を拡大して示す構成図であり、図5図4のB−B断面図である。なお、図3図2のA−A断面図である。

0015

実施例の車両用ドア開閉装置10は、図1に示すように、車体1とドア2との間に介在する2つの支持部材20,20Bを備え、支持部材20に内蔵するアクチュエータにより支持部材20を伸縮させることによってドア2を開閉するパワードア装置として構成されている。ドア2は、本実施例では、上端部がヒンジ4を介して車体1の後部に取り付けられ、ヒンジ4を支点として上下方向に回動可能な跳ね上げ式バックドアとして構成されている。2つの支持部材20,20Bは、それぞれ車幅方向の左右両端に取り付けられており、ドア2を左右両端で支持する。支持部材20は、アクチュエータとしてのモータの回転運動直動運動に変換することにより伸縮するよう構成されている。また、支持部材20Bは、アクチュエータを内蔵しておらず、支持部材20によるドア2の開閉をアシストするものであり、詳細な説明は省略する。

0016

支持部材20は、図2図5に示すように、円筒形状の樹脂製の第1ハウジング30と、円筒形状の樹脂製の第2ハウジング40と、第1ハウジング30と第2ハウジング40とを互いに離間する方向に付勢するスプリング圧縮コイルスプリング)22とを備える。支持部材20は、第1ハウジング30および第2ハウジング40を互いに重ね合わせた状態で軸方向に相対移動することによって伸縮する。第1ハウジング30および第2ハウジング40には、車体1およびドア2にそれぞれ固定されたボールスタッド球頭部(図示略)が嵌合されるソケット31,41が設けられている。ソケット31,41とボールスタッドは、球継手を構成し、車体1およびドア2に対して支持部材20(第1ハウジング30および第2ハウジング40)の両端部を揺動可能に連結する。なお、第1ハウジング30は、端部にソケット31が設けられた基端側ハウジング30aと、開口端に第2ハウジング40が相対移動可能に挿入される先端側ハウジング30bとを備え、これらが一体に構成されている。

0017

支持部材20は、螺旋状の溝が軸方向のほぼ全域に亘って形成されたスピンドル32を備えており、スピンドル32を回転駆動する駆動ユニット50が第1ハウジング30の基端側ハウジング30a内に収容されている。スピンドル32の先端部32a(第2ハウジング40側の端部)には、外周面から径方向外側に向かって突出した環状のストッパ34が設けられている。また、スピンドル32の基端部32b(駆動ユニット50側の端部)は、駆動ユニット50のベアリング55によって回転自在に支持されている。

0018

駆動ユニット50は、モータ52と、モータ52の回転を減速してスピンドル32に伝達する減速ギヤ遊星歯車)54と、スピンドル32の基端部32bを挿通可能な中心孔が形成され内周面にベアリング55が配置されて基端側ハウジング30a内に固定される固定部材56とを備える。なお、モータ52は、永久磁石が取り付けられたロータと、三相コイル巻回されたステータとを備える永久磁石式同期モータとして構成されている。固定部材56は、基端側ハウジング30aの開口端部に固定される大径部と、大径部よりも小さな外径に形成されて先端側ハウジング30b内に突出した小径部とを有する有する段付き円筒状の部材である。

0019

また、支持部材20は、図3図4に示すように、円筒形状の金属製のスピンドルガイド42およびスライドガイド36を備える。スピンドルガイド42は、内径がスピンドル32の外径よりも大きく形成されており、一端側が開口されると共に他端側が第2ハウジング40に同軸固定されている。スピンドルガイド42は、開口端からスピンドル32の先端部32aが挿入されスピンドル32の軸方向の相対移動をガイドする。スピンドルガイド42の開口端の内周面には、スピンドル32に螺合するスピンドルナット46がカシメ固定されている。スライドガイド36は、内径がスピンドルガイド42の外径よりも若干大きく形成されており、一端側が開口されると共に他端側が固定部材56(小径部)に固定されることで第1ハウジング30に同軸固定される。スライドガイド36は、開口端からスピンドルガイド42の開口端部が挿入され軸方向の相対移動をガイドする。

0020

ここで、図6はスピンドルナット46とカシメ前のスピンドルガイド42xの外観を示す斜視図であり、図7図8はカシメ量を示す説明図である。また、図9は実施例のカシメ部45の形状を示す説明図である。図6図8は、スピンドルナット46をカシメる前の図であり、カシメ前のスピンドルガイド42をスピンドルガイド42xとする。図示するように、スピンドルガイド42xは、所定の外径に形成された第1円筒状部43と、第1円筒状部43と同じ外径に形成されると共に外径側に窪んだ凹部44aが周方向に等間隔で複数(ここでは4つ)形成された第2円筒状部44と、を有し、第1円筒状部43と第2円筒状部44との間には、周方向の全周にわたって内径側に窪みスピンドルナット46の軸方向の位置決めを行うための窪み部42aが形成されている。第2円筒状部44は、スピンドルナット46が挿入された状態(図7図8参照)でカシメられることで、開口端側にスピンドルナット46をカシメ固定したカシメ部45が形成される。即ち、スピンドルナット46に対するカシメ部45が設けられることになる。

0021

スピンドルナット46は、樹脂製の段付き軸状部材であり、スピンドルガイド42内に差し込まれる差込部47と、差込部47よりも大きな外径に形成されスピンドルガイド42から突出する突出部49と、差込部47と突出部49との間のくびれ部48とを有する。このスピンドルナット46は、内周面にスピンドル32に螺合する螺合部46a(図10参照)が形成されている。このため、スピンドル32とスピンドルナット46は、相対的な回転運動と直動運動とを相互に変換する回転直動変換機構を構成する。螺合部46aは、スピンドルナット46の軸方向における略中央に形成されており、くびれ部48と径方向に重なる箇所となる。スピンドルナット46は、螺合部46aが形成されていない箇所で内径が大きくなっているから、螺合部46aとくびれ部48とを径方向に重なる箇所とすることで、くびれ部48の厚みを確保することができる。

0022

また、スピンドルナット46は、差込部47の外周面に、スピンドルガイド42の第2円筒状部44の凹部44aに嵌まる凸部47aが周方向に等間隔で複数(ここでは4つ)形成されている。スピンドルナット46は、凸部47aが凹部44aに嵌め込まれるように差込部47がスピンドルガイド42に挿入されることで、スピンドルナット46とスピンドルガイド42とは相対回転が不能に係合される。また、スピンドルナット46は、突出部49の外周面に、周方向に等間隔で複数(ここでは4つ)の凸部49aが形成されている。スライドガイド36の凹部36は、図5に示すように、周方向に等間隔で複数(ここでは4つ)の凹部36aが形成されており、凸部49aがスライドガイド36の凹部36aに嵌め込まれることで、スピンドルナット46とスライドガイド36とは相対回転が不能に係合される。ここで、差込部47とくびれ部48との段差は、外周面に凸部47aが形成されているために比較的大きな段差S1となる箇所と(図7参照)、凸部47aが形成されていないために比較的小さな段差S2となる箇所と(図8参照)、が生じる。このため、第2円筒状部44の凹部44aが形成された箇所では、段差S1に相当するカシメ量でカシメることになるから、カシメ量を十分に確保してスピンドルナット46が軸方向に抜けにくくすることができる。

0023

また、カシメ部45は、図9に示すように、スピンドルナット46の挿入部47とくびれ部48との段差(ここでは傾斜面)に沿って軸方向に傾斜(交差)するように延在する第1延在部45aと、くびれ部48の外周面に沿って軸方向に平行に延在する第2延在部45bとを有する。即ち、第1延在部45aはテーパ状に形成され、第2延在部45bは外径一定の円環状に形成されている。スピンドルガイド42は、第1延在部45aにより挿入部47とくびれ部48との段差を確実に保持することができるから、スピンドルナット46を軸方向に抜けにくくすることができる。なお、第1延在部45aの軸方向に対する角度θは、本実施例では60度となっている。また、スピンドルガイド42は、第2延在部45bにより、開口端が広がるのを抑えることができるため、スピンドルナット46を軸方向に抜けにくくすることができる。さらに、第2延在部45bの外径D1を測定することで、カシメが設計通りに行われたか否かを容易に確認することができる。即ち、カシメ部45の寸法管理を容易なものとすることができる。

0024

ここで、図10は比較例のカシメ部245の形状を示す説明図である。図示するように、比較例のカシメ部245は、第2延在部45bを有さず、第1延在部45aに相当する第1延在部245aを有する。このため、実施例に比べて、スピンドルナット46の軸方向への抜け防止効果が低減するものとなる。また、第1延在部245aの先端の外径D2を測定することでカシメ部245の寸法管理が行われるから、実施例に比べて寸法管理が困難なものとなる。このような抜け防止効果の低減や寸法管理の困難性を解消するために、本実施例のカシメ部45が第1延在部45aと第2延在部45bとを有するのである。

0025

このような車両用ドア開閉装置10では、上述したように、スピンドル32とスピンドルナット46は、回転直動変換機構を構成する。また、スピンドル32は第1ハウジング30内に回転自在に支持され、スピンドルガイド42は第2ハウジング40に同軸固定され、スライドガイド36は第1ハウジング30に同軸固定されているから、スピンドル32とスピンドルガイド42との軸方向の相対移動に伴って、スライドガイド36とスピンドルガイド42とが軸方向に相対移動することで第1ハウジング30と第2ハウジング40とが軸方向に相対移動する。即ち、支持部材20が伸縮することになる。

0026

また、車両用ドア開閉装置10では、ドア2の開閉は、駆動ユニット50(モータ52)の駆動や操作者手動によって行うことができる。駆動ユニット50の駆動によってドア2を開閉する場合、ドア2の開放は、モータ52を第1方向(正回転方向)に回転駆動することにより行われる。モータ52が第1方向に回転駆動されると、モータ52からのトルクが減速ギヤ54で増幅されてスピンドル32に伝達され、スピンドル32を第1方向に回転させる。スピンドル32が第1方向に回転すると、スピンドル32の回転運動がスピンドルナット46を介して支持部材20を伸張させる方向のスライドガイド36とスピンドルナット46の直動運動に変換される。これにより、支持部材20が伸張して、ドア2を開放する。一方、ドア2の閉鎖は、モータ52を第2方向(逆回転方向)に回転駆動することにより行われる。モータ52が第2方向に回転駆動されると、モータ52からのトルクが減速ギヤ54で増幅されてスピンドル32に伝達され、スピンドル32を第2方向に回転させる。スピンドル32が第2方向に回転すると、スピンドル32の回転運動がスピンドルナット46を介して支持部材20を収縮させる方向のスライドガイド36とスピンドルナット46の直動運動に変換される。これにより、支持部材20が収縮して、ドア2を閉鎖する。

0027

以上説明した車両用ドア開閉装置10によれば、スピンドルガイド42は、スピンドルナット46がカシメ固定されたカシメ部46が開口端に設けられ、カシメ部46は、差込部47とくびれ部48との段差に沿って軸方向に交差するように延在する第1延在部45aと、くびれ部48の外周面に沿って軸方向に平行に延在する第2延在部45bとを有する。このため、第1延在部45aにより差込部47とくびれ部48との段差を保持しつつ第2延在部45bによりカシメ部45の先端が広がるのを抑制することができるから、スピンドルナット46の脱落を防止することができる。また、第2延在部45bの外形寸法を測定することで、カシメ量の確認を容易に行ってカシメ形状の管理を容易なものとすることもできる。したがって、カシメ部45の形状をより適切なものとしてスピンドルナット46を確実に固定することができる。

0028

また、スピンドルナット46は、スピンドル32に螺合する内周面の螺合部46aが径方向においてくびれ部48と重なる箇所に設けられるから、くびれ部48の厚みを確保して、カシメ時のスピンドルナット46の破損などを防止することができる。

0029

また、第1ハウジング30および第2ハウジング40を樹脂製とし、スピンドルガイド42とスライドガイド36を金属製とし、スピンドルナット46を樹脂製とすることで、支持部材20の全体の重量を抑制することができるから、カシメ部45の形状をより適切なものとしてスピンドルナット46を確実に固定しつつ軽量化を図った構成とすることができる。

0030

実施例では、カシメ部45は、第1延在部45aの軸方向に対する角度θが60度のものを例示したが、これに限られるものではない。第1延在部45aの軸方向に対する角度θは、45度から90度の範囲内の角度であるものが好ましく、より好ましくは角度θが60度から90度の範囲内の角度であり、さらに好ましくは角度θが75度から90度の範囲内の角度である。図11は変形例のカシメ部145の形状を示す説明図である。図示するように、第1延在部145aの軸方向に対する角度θが90度(略直角)となっており、第2延在部145bは実施例の第2延在部45bと同様にくびれ部48の外周面に沿って延在している。このようにすることで、第1延在部145aによる差込部47とくびれ部48との段差の保持をより確実に行うことができる。また、第2延在部145bを第2延在部45よりも若干長くしてカシメ部45の先端が広がるのを抑制する効果を高めることができる。これらのことから、スピンドルナット46が脱落するのをさらに防止することができる。

0031

実施例では、スピンドルナット46の内周面の螺合部46aをくびれ部48と径方向に重なる箇所に設けるものとしたが、これに限られず、重ならない箇所に設けるものとしてもよい。

0032

実施例では、図6に示すように、カシメ前のスピンドルガイド42xが、第1円筒状部43と同じ外径に形成されると共に内周面に外側に窪んだ凹部44aが周方向に等間隔で複数形成された第2円筒状部44を有するものとした。即ち、第2円筒状部44の断面形状を円形ベースにして凹凸部を有することによって、スピンドルナット46の差込部47との周方向のかかり代を多くして回転防止強度を向上させるものとしたが、この形状に限られるものではない。例えば、図12の変形例に示すように、カシメ前のスピンドルガイド142xの第2円筒状部144が、内周面に内側に筋状に突出した突状部144aが周方向に等間隔で複数形成されると共に、スピンドルナット146の差込部147に突状部144aと嵌合可能な溝部147aが周方向に等間隔で複数形成されるものとしてもよい。回転防止強度を確保できる使用環境の場合などでは、このように第2円筒状部144の断面形状を略円形とすることにより、簡易成形できるようにすることも可能である。

0033

実施例では、第1ハウジング30と第2ハウジング40とスピンドルナット46を樹脂製とし、スピンドルガイド42とスライドガイド36を金属製としたが、これに限られるものではない。例えば、樹脂製の部材を金属製の部材とするものなどとしてもよい。

0034

実施例では、ドア2の開閉を支持する2つの支持部材20,20Bを備えるものとしたが、支持部材を1つだけ備えるものとしてもよいし、3つ以上備えるものとしてもよい。

0035

実施例では、本発明の車両用ドア開閉装置を、車体1の後部に設けられたバックドアを開閉するものに適用したが、その他の車両用ドアの開閉に適用するものとしてもよい。

0036

実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、支持部材20が「支持部材」に相当し、第1ハウジング30が「第1ハウジング」に相当し、第2ハウジング40が「第2ハウジング」に相当し、スピンドル32が「スピンドル」に相当し、スピンドルガイド42が「第1ガイド」に相当し、スライドガイド36が「第2ガイド」に相当し、スピンドルナット46が「ナット」に相当し、カシメ部45が「カシメ部」に相当し、第1延在部45aが「第1延在部」に相当し、第2延在部45bが「第2延在部」に相当する。また、螺合部46aが「螺合部」に相当する。

0037

なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。

実施例

0038

以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。

0039

本発明は、車両用ドア開閉装置の製造産業などに利用可能である。

0040

1 車体、2ドア、4ヒンジ、10車両用ドア開閉装置、20,20B支持部材、22コイルスプリング、30 第1ハウジング、30a基端側ハウジング、30b先端側ハウジング、31ソケット、32スピンドル、32a 先端部、32b基端部、34ストッパ、36スライドガイド、36a 凹部、40 第2ハウジング、41 ソケット、42,42x,142xスピンドルガイド、42a 窪み部、43 第1円筒状部、44,144 第2円筒状部、44a 凹部、45,145,245カシメ部、45a,145a,245a 第1延在部、45b,145b 第2延在部、46,146スピンドルナット、46a螺合部、47,147差込部、47a 凸部、48くびれ部、49 突出部、49a 凸部、50駆動ユニット、52モータ、54減速ギヤ、55ベアリング、56固定部材、144a 突状部、147a 溝部、S1,S2段差。

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