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技術 投影システムとその制御方法及びプログラム

出願人 アルプスアルパイン株式会社
発明者 仲里敏梅原潤一若林伸次野村祐夫斉藤喜晴
出願日 2018年3月6日 (2年1ヶ月経過) 出願番号 2018-039431
公開日 2019年9月12日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-153205
状態 未査定
技術分野 デジタル計算機のユーザインターフェイス 電気信号の光信号への変換
主要キーワード 記入操作 レーザープロジェクタ 検知対象領域 中間映像 振動発生器 割り当て指示 プロジェクタ用スクリーン 変更元
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月12日)のものです。
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図面 (20)

課題

複数の参加者が集まる活動において所定の役割割り当てられた参加者を簡単に判別することができる投影システムを提供する。

解決手段

投影システムは、複数の参加者(13A〜13F)が集まる場所で各参加者視認可能な映像投影する投影部と、参加者に所定の役割を割り当てる割り当て指示を入力した場合、役割が割り当てられた参加者を明示する標識映像7を投影するように投影部を制御する制御装置とを有する。割り当て指示によって任意の参加者に役割が与えられる場合でも、各参加者の視認可能な標識映像7が投影部によって投影され、この標識映像7によって役割を割り当てられた参加者が明示される。そのため、役割が与えられた参加者を判別し易い。

概要

背景

複数人画面に映し出された画像を見ながらプレゼンテーションを行う場合、通常はプレゼンターが画面の操作を行う。ところが、プレゼンテーションの後で行われる討議では聴衆質問者として発言するため、画面の操作者をプレゼンターから質問者へ変更できると便利である。下記の特許文献には、ジェスチャーによって画面の操作が可能であるとともに、プレゼンテーションの発言者が聴衆を対象者として指し示すジェスチャーを行うことにより、その対象者に画面の操作権限を与えることができるプレゼンテーション管理装置が記載されている。

概要

複数の参加者が集まる活動において所定の役割割り当てられた参加者を簡単に判別することができる投影システムを提供する。投影システムは、複数の参加者(13A〜13F)が集まる場所で各参加者視認可能な映像投影する投影部と、参加者に所定の役割を割り当てる割り当て指示を入力した場合、役割が割り当てられた参加者を明示する標識映像7を投影するように投影部を制御する制御装置とを有する。割り当て指示によって任意の参加者に役割が与えられる場合でも、各参加者の視認可能な標識映像7が投影部によって投影され、この標識映像7によって役割を割り当てられた参加者が明示される。そのため、役割が与えられた参加者を判別し易い。

目的

そこで、本開示は、複数の参加者が集まる活動において所定の役割が割り当てられた参加者を簡単に判別することができる投影システムとその制御方法及びプログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

複数の参加者が集まる場所で各参加者視認可能な映像投影する投影部と、前記参加者に所定の役割割り当てる割り当て指示を入力した場合、前記役割が割り当てられた前記参加者を明示する標識映像を投影するように前記投影部を制御する制御部とを有する、投影システム

請求項2

前記制御部は、前記割り当て指示を入力した場合、前記役割を割り当てられた前記参加者と他の前記参加者との判別が可能となる位置を前記標識映像の投影対象位置として設定し、前記投影対象位置に前記標識映像を投影するように前記投影部を制御する、請求項1に記載の投影システム。

請求項3

前記複数の参加者が集まる場所に設定された検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知部を有し、前記制御部は、前記割り当て指示を入力した場合、前記物体検知部の検知結果に基づいて前記投影対象位置を設定する、請求項2に記載の投影システム。

請求項4

前記制御部は、前記物体検知部の検知結果に基づいて、ジェスチャーによる前記参加者の指示を入力する、請求項3に記載の投影システム。

請求項5

前記制御部は、前記割り当て指示において前記役割を割り当てる前記参加者の変更を指示された場合、変更元の前記参加者について設定した第1投影対象位置から変更先の前記参加者について設定した第2投影対象位置へ前記標識映像が移動するように前記投影部を制御する、請求項2〜請求項4の何れか一項に記載の投影システム。

請求項6

前記制御部は、前記第1投影対象位置から前記第2投影対象位置へ前記標識映像が漸次的に移動するように前記投影部を制御する、請求項5に記載の投影システム。

請求項7

前記投影部は、それぞれ異なる前記参加者によって使用される複数のスクリーンに個別の映像を投影可能であり、前記制御部は、前記役割を割り当てられた前記参加者の前記スクリーンと他の前記参加者の前記スクリーンとの判別が可能となる位置を前記投影対象位置として設定する、請求項2〜請求項6の何れか一項に記載の投影システム。

請求項8

前記制御部は、前記役割が割り当てられた前記参加者の体に前記投影対象位置を設定する、請求項2〜請求項6の何れか一項に記載の投影システム。

請求項9

前記制御部は、前記役割が割り当てられた前記参加者の近傍の空中に前記投影対象位置を設定し、前記投影部は、前記設定された空中の投影対象位置に前記標識映像を結像させる、請求項2〜請求項6の何れか一項に記載の投影システム。

請求項10

前記制御部は、前記割り当て指示を入力した場合、前記割り当て指示において前記役割の割り当て対象とされた対象参加者から当該割り当てを許諾する第1許諾指示を入力するまでの間、前記標識映像の投影を保留する、又は、当該投影の保留に加えて、前記第1許諾指示が未入力であることを示す映像を投影するように前記投影部を制御する、請求項2〜請求項9の何れか一項に記載の投影システム。

請求項11

前記制御部は、前記対象参加者が明示される前記投影対象位置において、前記第1許諾指示が未入力であることを示す映像を投影するように前記投影部を制御する、請求項10に記載の投影システム。

請求項12

前記制御部は、前記割り当て指示を入力した後、前記対象参加者から当該割り当てを拒否する第1拒否指示を入力した場合、前記標識映像の投影を中止し、前記第1拒否指示の入力を示す映像を投影するように前記投影部を制御する、請求項10又は11に記載の投影システム。

請求項13

前記制御部は、前記割り当て指示において前記役割を割り当てる前記参加者の変更を指示された場合、前記割り当て指示において変更元とされた変更元参加者から当該変更を許諾する第2許諾指示を入力するまでの間、前記割り当て指示において変更先とされた変更先参加者への前記役割の割り当てを明示する前記標識映像の投影を保留する、又は、当該投影の保留に加えて、前記第2許諾指示が未入力であることを示す映像を投影するように前記投影部を制御する、請求項2〜請求項12の何れか一項に記載の投影システム。

請求項14

前記制御部は、前記変更先参加者が明示される前記投影対象位置において、前記第2許諾指示が未入力であることを示す映像を投影するように前記投影部を制御する、請求項13に記載の投影システム。

請求項15

前記制御部は、前記割り当て指示において前記役割を割り当てる前記参加者の変更を指示された後、前記変更元参加者から当該変更を拒否する第2拒否指示を入力した場合、前記変更先参加者への前記役割の割り当てを明示する前記標識映像の投影を中止し、前記第2拒否指示の入力を示す映像を投影するように前記投影部を制御する、請求項14に記載の投影システム。

請求項16

前記投影部は、それぞれ異なる前記参加者によって使用される複数のスクリーンに個別の映像を投影可能であり、前記制御部は、前記複数のスクリーンの各々に投影する映像を、前記複数のスクリーンの各々を使用する前記参加者の識別情報によって識別可能であり、前記複数のスクリーンに共通の映像を投影する権限を持つ役割が一の前記参加者に割り当てられた場合、当該一の参加者の前記識別情報によって識別される映像と同一の映像を、他の前記参加者によって使用される前記スクリーンにもそれぞれ投影するように前記投影部を制御する、請求項1〜請求項15の何れか一項に記載の投影システム。

請求項17

前記制御部は、前記共通の映像を投影する権限を持つ役割が前記一の参加者に割り当てられた場合、前記複数のスクリーンに投影する共通の映像の編集に関する前記参加者からの指示は、前記一の参加者から入力した指示のみ許容する、請求項16に記載の投影システム。

請求項18

前記投影部は、それぞれ異なる前記参加者によって使用される複数のスクリーンに個別の映像を投影可能であるとともに、共用スクリーンに映像を投影可能であり、前記制御部は、前記複数のスクリーンの各々に投影する映像を、前記複数のスクリーンの各々を使用する前記参加者の識別情報によって識別可能であり、前記共用スクリーンに映像を投影する共用スクリーン権限を持つ役割が一の前記参加者に割り当てられた場合、当該一の参加者の前記識別情報によって識別される映像と同一の映像を前記共用スクリーンにも投影するように前記投影部を制御する、請求項1〜請求項17の何れか一項に記載の投影システム。

請求項19

前記投影部は、複数の前記共有スクリーンに映像を投影可能であり、前記制御部は、前記共用スクリーン権限を持つ役割が前記一の参加者に割り当てられた場合、少なくとも他の前記参加者の位置及び視野範囲に基づいて、少なくとも前記他の参加者がそれぞれ視認可能な一の前記共有スクリーンを選択し、前記一の参加者の前記識別情報によって識別される映像と同一の映像を前記一の共用スクリーンにも投影するように前記投影部を制御する、請求項18に記載の投影システム。

請求項20

複数の参加者が集まる場所で各参加者が視認可能な映像を投影する投影部を備えた投影システムの制御方法であって、前記参加者に所定の役割を割り当てる割り当て指示を入力した場合、前記役割を割り当てられた前記参加者と他の前記参加者との判別が可能となる位置を前記標識映像の投影対象位置として設定することと、前記投影対象位置に前記標識映像を投影するように前記投影部を制御することとを有する投影システムの制御方法。

請求項21

前記投影システムは、前記複数の参加者が集まる場所に設定された検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知部を有しており、前記投影対象位置を設定することは、前記物体検知部の検知結果に基づいて前記投影対象位置を設定することを含む、請求項20に記載の投影システム。

請求項22

請求項20又は請求項21に記載の投影システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム

技術分野

0001

本開示は、複数人視認可能な映像投影する投影システムとその制御方法及びプログラムに関する。

背景技術

0002

複数人で画面に映し出された画像を見ながらプレゼンテーションを行う場合、通常はプレゼンターが画面の操作を行う。ところが、プレゼンテーションの後で行われる討議では聴衆質問者として発言するため、画面の操作者をプレゼンターから質問者へ変更できると便利である。下記の特許文献には、ジェスチャーによって画面の操作が可能であるとともに、プレゼンテーションの発言者が聴衆を対象者として指し示すジェスチャーを行うことにより、その対象者に画面の操作権限を与えることができるプレゼンテーション管理装置が記載されている。

先行技術

0003

特開2015−187813号公報

発明が解決しようとする課題

0004

ところが、上述した特許文献1の方法では、画面の操作権限を人から人へ簡単に移行できるようにしたため、誰が権限を持っているかを判別し難くなるという不利益がある。すなわち、プレゼンテーションや会議集会のように複数の参加者が集まる活動において、所定の役割(上述の例では、画面の操作権限を持つ操作者としての役割)を任意の参加者に割り当てた場合や、参加者に対する役割の割り当てを任意に変更した場合に、誰がその役割を担っているかが判別し難くなるという不利益がある。

0005

そこで、本開示は、複数の参加者が集まる活動において所定の役割が割り当てられた参加者を簡単に判別することができる投影システムとその制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本開示の第1の側面に係る投影システムは、複数の参加者が集まる場所で各参加者が視認可能な映像を投影する投影部と、参加者に所定の役割を割り当てる割り当て指示を入力した場合、役割が割り当てられた参加者を明示する標識映像を投影するように投影部を制御する制御部とを有する。

0007

第1の側面に係る投影システムによれば、割り当て指示によって任意の参加者に役割が与えられる場合でも、各参加者の視認可能な標識映像が投影部によって投影され、この標識映像によって役割を割り当てられた参加者が明示される。そのため、役割が与えられた参加者を判別し易い。

0008

好適に、制御部は、割り当て指示を入力した場合、役割を割り当てられた参加者と他の参加者との判別が可能となる位置を標識映像の投影対象位置として設定し、投影対象位置に標識映像を投影するように投影部を制御してよい。

0009

この構成によれば、標識映像が投影された位置によって、役割を割り当てられた参加者と他の参加者との判別が可能であるため、複数の参加者の中から、役割を割り当てられた参加者を直観的に見分け易い。

0010

好適に、第1の側面に係る投影システムは、複数の参加者が集まる場所に設定された検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知部を有してよい。制御部は、割り当て指示を入力した場合、物体検知部の検知結果に基づいて投影対象位置を設定してよい。

0011

この構成によれば、検知対象領域に存在する参加者を含んだ物体の各部分の位置が物体検知部によって検知され、その検知結果に基づいて、役割を割り当てられた参加者と他の参加者との判別が可能となる投影対象位置が設定される。

0012

好適に、制御部は、物体検知部の検知結果に基づいて、ジェスチャーによる参加者の指示を入力してよい。

0013

この構成によれば、参加者の体(手など)の位置が物体検知部によって検知され、その検知結果に基づいてジェスチャーによる指示が入力される。

0014

好適に、制御部は、割り当て指示において役割を割り当てる参加者の変更を指示された場合、変更元の参加者について設定した第1投影対象位置から変更先の参加者について設定した第2投影対象位置へ標識映像が移動するように投影部を制御してよい。

0015

この構成によれば、第1投影対象位置から第2投影対象位置への標識映像が移動することによって、参加者に対する役割の割り当ての変更を直観的に理解し易い。

0016

好適に、制御部は、第1投影対象位置から第2投影対象位置へ標識映像が漸次的に移動するように投影部を制御してよい。

0017

この構成によれば、第1投影対象位置から第2投影対象位置に向かって進む標識映像が表示されることにより、割り当ての変更元及び変更先を直観的に把握し易い。

0018

好適に、投影部は、それぞれ異なる参加者によって使用される複数のスクリーンに個別の映像を投影可能であってよく、制御部は、役割を割り当てられた参加者のスクリーンと他の参加者のスクリーンとの判別が可能となる位置を投影対象位置として設定してよい。

0019

この構成によれば、標識映像が投影された位置によって、役割を割り当てられた参加者が使用するスクリーンと他の参加者が使用するスクリーンとの判別が可能であるため、役割を割り当てられた参加者が使用するスクリーンを直観的に見分け易い。

0020

好適に、制御部は、役割が割り当てられた参加者の体に投影対象位置を設定してよい。

0021

この構成によれば、役割が割り当てられた参加者の体に標識映像が投影されるため、役割が割り当てられた参加者を見分け易い。

0022

好適に、制御部は、役割が割り当てられた参加者の近傍の空中に投影対象位置を設定してよく、投影部は、設定された空中の投影対象位置に標識映像を結像させてよい。

0023

この構成によれば、役割が割り当てられた参加者の近傍の空中に標識映像が結像されるため、役割が割り当てられた参加者を見分け易い。

0024

好適に、制御部は、割り当て指示を入力した場合、割り当て指示において役割の割り当て対象とされた対象参加者から当該割り当てを許諾する第1許諾指示を入力するまでの間、標識映像の投影を保留するか、又は、当該投影の保留に加えて、第1許諾指示が未入力であることを示す映像を投影するように投影部を制御してよい。

0025

この構成によれば、割り当て指示により役割の割り当て対象とされた対象参加者によって第1許諾指示が入力されるまでの間、標識映像の投影が保留される。これにより、対象参加者が役割の割り当てを許諾していない状態では、標識映像が投影されない。そのため、対象参加者の意に反した標識映像の投影が防止される。また、第1許諾指示が未入力であることを示す映像が投影されることにより、割り当て指示に対する対象参加者の許諾の有無を明確に把握し易くなる。

0026

好適に、制御部は、対象参加者が明示される投影対象位置において、第1許諾指示が未入力であることを示す映像を投影するように投影部を制御してよい。

0027

この構成によれば、第1許諾指示が未入力であることを示す映像の位置によって対象参加者が明示されるため、複数の参加者の中から対象参加者を直観的に見分け易い。

0028

好適に、制御部は、割り当て指示を入力した後、対象参加者から当該割り当てを拒否する第1拒否指示を入力した場合、標識映像の投影を中止し、第1拒否指示の入力を示す映像を投影するように投影部を制御してよい。

0029

この構成によれば、対象参加者が役割の割り当てを拒否した場合は、標識映像の投影が中止される。そのため、対象参加者の意に反した標識映像の投影が防止される。また、第1拒否指示の入力を示す映像が投影されることにより、割り当て指示に対して対象参加者が拒否したことを明確に把握し易くなる。

0030

好適に、制御部は、割り当て指示において役割を割り当てる参加者の変更を指示された場合、割り当て指示において変更元とされた変更元参加者から当該変更を許諾する第2許諾指示を入力するまでの間、割り当て指示において変更先とされた変更先参加者への役割の割り当てを明示する標識映像の投影を保留するか、又は、当該投影の保留に加えて、第2許諾指示が未入力であることを示す映像を投影するように投影部を制御してよい。

0031

この構成によれば、変更元参加者から役割の変更を許諾する第2許諾指示を入力するまでの間、変更先参加者への役割の割り当てを明示する標識映像の投影が保留される。これにより、変更元参加者が役割の割り当ての変更を許諾していない状態では、変更先参加者への役割の割り当てを明示する標識映像が投影されない。そのため、変更元参加者の意に反した標識映像の投影が防止される。また、第2許諾指示が未入力であることを示す映像が投影されることにより、割り当て指示に対する変更元参加者の許諾の有無を明確に把握し易くなる。

0032

好適に、制御部は、変更先参加者が明示される投影対象位置において、第2許諾指示が未入力であることを示す映像を投影するように投影部を制御してよい。

0033

この構成によれば、第2許諾指示が未入力であることを示す映像の位置によって変更先参加者が明示されるため、複数の参加者の中から変更先参加者を直観的に見分け易い。

0034

好適に、制御部は、割り当て指示において役割を割り当てる参加者の変更を指示された後、変更元参加者から当該変更を拒否する第2拒否指示を入力した場合、変更先参加者への役割の割り当てを明示する標識映像の投影を中止し、第2拒否指示の入力を示す映像を投影するように投影部を制御してよい。

0035

この構成によれば、変更元参加者が役割の割り当てを拒否した場合は、変更先参加者への役割の割り当てを明示する標識映像の投影が中止される。そのため、変更元参加者の意に反した標識映像の投影が防止される。また、第2拒否指示の入力を示す映像が投影されることにより、割り当て指示に対して変更元参加者が拒否したことを明確に把握し易くなる。

0036

好適に、投影部は、それぞれ異なる参加者によって使用される複数のスクリーンに個別の映像を投影可能であってよく、制御部は、複数のスクリーンの各々に投影する映像を、複数のスクリーンの各々を使用する参加者の識別情報によって識別可能であってよい。そして、制御部は、複数のスクリーンに共通の映像を投影する権限を持つ役割が一の参加者に割り当てられた場合、一の参加者の識別情報によって識別される映像と同一の映像を、他の参加者によって使用されるスクリーンにもそれぞれ投影するように投影部を制御してよい。

0037

この構成によれば、複数のスクリーンに共通の映像を投影する権限を持つ役割が一の参加者に割り当てられた場合、一の参加者によって使用されるスクリーンに投影される映像と同一の映像が、他の参加者によって使用されるスクリーンにもそれぞれ投影される。これにより、一の参加者が見る個別の映像を複数の参加者において共有し易くなる。

0038

好適に、制御部は、共通の映像を投影する権限を持つ役割が一の参加者に割り当てられた場合、複数のスクリーンに投影する共通の映像の編集に関する参加者からの指示は、一の参加者から入力した指示のみ許容してよい。

0039

この構成によれば、共通の映像を投影する権限を持つ役割を割り当てられた一の参加者のみが、共通の映像を編集可能となる。

0040

好適に、投影部は、それぞれ異なる参加者によって使用される複数のスクリーンに個別の映像を投影可能であるとともに、共用スクリーンに映像を投影可能であってよく、制御部は、複数のスクリーンの各々に投影する映像を、複数のスクリーンの各々を使用する参加者の識別情報によって識別可能であってよい。そして、制御部は、共用スクリーンに映像を投影する共用スクリーン権限を持つ役割が一の参加者に割り当てられた場合、一の参加者の識別情報によって識別される映像と同一の映像を共用スクリーンにも投影するように投影部を制御してよい。

0041

この構成によれば、共用スクリーンに映像を投影する共用スクリーン権限を持つ役割が一の参加者に割り当てられた場合、一の参加者によって使用されるスクリーンに投影される映像と同一の映像が共通スクリーンにも投影される。これにより、一の参加者が見る個別の映像を複数の参加者において共有し易くなる。

0042

好適に、投影部は、複数の共有スクリーンに映像を投影可能であってよく、制御部は、共用スクリーン権限を持つ役割が一の参加者に割り当てられた場合、少なくとも他の参加者の位置及び視野範囲に基づいて、少なくとも他の参加者がそれぞれ視認可能な一の共有スクリーンを選択し、一の参加者の識別情報によって識別される映像と同一の映像を一の共用スクリーンにも投影するように投影部を制御してよい。

0043

この構成によれば、共用スクリーン権限を持つ役割が一の参加者に割り当てられた場合、少なくとも他の参加者の位置及び視野範囲に基づいて、少なくとも他の参加者がそれぞれ視認可能な一の共有スクリーンが選択され、一の参加者によって使用されるスクリーンに投影される映像と同一の映像が一の共有スクリーンにも投影される。これにより、少なくとも他の参加者が、一の共有スクリーンに投影される映像を視認し易くなる。

0044

本開示の第2の側面は、複数の参加者が集まる場所で各参加者が視認可能な映像を投影する投影部を備えた投影システムの制御方法に関する。この第2の側面に係る制御方法は、参加者に所定の役割を割り当てる割り当て指示を入力した場合、役割を割り当てられた参加者と他の参加者との判別が可能となる位置を標識映像の投影対象位置として設定することと、投影対象位置に標識映像を投影するように投影部を制御することとを有する。

0045

好適に、投影システムは、複数の参加者が集まる場所に設定された検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する物体検知部を有してよい。この場合、第2の側面に係る制御方法において、投影対象位置を設定することは、物体検知部の検知結果に基づいて投影対象位置を設定することを含んでよい。

0046

本開示の第3の側面は、第2の側面に係る投影システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関する。

発明の効果

0047

本開示によれば、複数の参加者が集まる活動において所定の役割が割り当てられた参加者を簡単に判別することができる投影システムとその制御方法及びプログラムを提供できる。

図面の簡単な説明

0048

図1Aは、本実施形態に係る投影システムの一例を示す図であり、卓上型スクリーンを用いた投影システムを示す。図1Bは、卓上型スクリーンの一例を示す図である。
図2Aは、本実施形態に係る投影システムの一例を示す図であり、携帯型スクリーンを用いた投影システムを示す。図2B〜図2Cは、携帯型スクリーンの一例を示す図である。
図3は、本実施形態に係る投影システムの構成の一例を示す図である。
図4は、多機能プロジェクタの構成の一例を示す図である。
図5は、卓上型スクリーンの構成の一例を示す図である。
図6は、携帯型スクリーンの構成の一例を示す図である。
図7は、制御装置の構成の一例を示す図である。
図8は、スクリーンにおける映像の投影状態が一定に保たれることを説明するための図である。
図9A〜図9Dは、複数のスクリーンに映像を投影する方法を説明するための図である。
図10A〜図10Bは、スクリーンに表示される映像の例を示す図であり、ページ切り替えに用いられる仮想的なタブの例を示す。
図11Aは、手書き操作に応じて映像を更新する例を示す図である。図11Bは、手書き操作の有無の判定に接触センサの検出結果を利用する例を示す図である。
図12A〜図12Cは、携帯型スクリーンの一例を示す図である。
図13A〜図13Dは、携帯型スクリーンの他の例を示す図である。
図14は、参加者に新規の役割を割り当てる動作を説明するためのフローチャートである。
図15は、標識映像の一例を示す図である。
図16A〜図16Bは、標識映像の一例を示す図である。
図17は、役割の割り当てを変更する動作を説明するためのフローチャートである。
図18Aは、役割の割り当ての変更を表すジェスチャーの一例を示す図である。図18Bは、保留状態の映像の一例を示す図である。
図19Aは、保留状態の映像の一例を示す図である。図19Bは、第1投影対象位置から第2投影対象位置へ標識映像が移動する例を示す図である。
図20は、役割の割り当てを変更する動作を説明するためのフローチャートである。
図21Aは、第1投影対象位置から第2投影対象位置へ標識映像が移動する例を示す図である。図21Bは、役割の割り当て変更の拒否を表すジェスチャーの一例を示す図である。図21Cは、役割の割り当て変更が拒否された場合に、標識映像7が元の第1投影対象位置に戻る例を示す図である。
図22A〜図22Bは、複数の参加者の携帯型スクリーンに共通の映像を表示する例を示す図である。
図23は、一人の参加者の携帯型スクリーンに投影される映像と同じ映像を共用スクリーンに投影する例を示す図である。
図24は、一人の参加者の携帯型スクリーンに投影される映像と同じ映像を共用スクリーンに投影する例を示す図である。

実施例

0049

以下、本実施形態に係る投影システムについて図面を参照して説明する。本実施形態に係る投影システムは、単に映像を投影するだけでなく、使用者のジェスチャーやスクリーンの移動などをセンサにより検知して、映像の投影を双方向的に制御する機能を持つ。この投影システムは、例えば会議や研修授業などにおいて資料等の映像をスクリーンに投影する機能のほか、使用者ごとに閲覧可能な資料等を制限する機能、議事録を自動的に生成する機能などを備える。

0050

図1Aは、本実施形態に係る投影システムの一例を示す図であり、卓上型スクリーン3を用いた投影システムを示す。また図2Aは、本実施形態に係る投影システムの他の一例を示す図であり、携帯型スクリーン4を用いた投影システムを示す。これらの例に示す投影システムは、会議室天井などに設置された多機能プロジェクタ2と、映像が投影される卓上型スクリーン3若しくは携帯型スクリーン4とを有する。図の例では、多機能プロジェクタ2の下方に12が配置され、机12の上に置かれた卓上型スクリーン3や携帯型スクリーン4に向けて多機能プロジェクタ2から映像が投影される。使用者は、机12の周囲に配置された座席11に着座して、これらのスクリーン(3,4)に投影される映像を見ながら会議等を行う。

0051

なお、図1A及び図2Aの例では、卓上型スクリーン3のみ又は携帯型スクリーン4のみが使用されているが、これらのスクリーン(3,4)は机12の上で両方同時に使用されてもよい。この場合、多機能プロジェクタ2は、各スクリーン(3,4)への映像の投影を並行して行う。

0052

図1Bは、卓上型スクリーン3の一例を示す図である。図1Bに示す卓上型スクリーン3は、ほぼ矩形平らな投影面311を持った平板状の部材である。投影面311には、例えば汎用プロジェクタ用スクリーンや、反射効率が高いディンプル反射板による高効率スクリーンなどが用いられる。

0053

卓上型スクリーン3の投影面311の対角の隅には、星形マーク301及び302が設けられている。マーク301及び302は、後述する物体検知部22によって検知され、卓上型スクリーン3の位置及び姿勢の判定に使用される。マーク301及び302は、例えば、特定の波長の光(不可視赤外線紫外線など)を受けて蛍光を発生する不可視インク印刷されたマークでもよいし、一般的な可視インクで印刷されたマークでもよい。また、マーク301及び302は、投影光反射する反射板や、発光素子発光ダイオード等)でもよい。なお、マーク301および302は、感熱性インクや電子ペーパー等を用いて書き換え可能に構成されても良い。

0054

卓上型スクリーン3は、四辺の縁の近くに複数のマイク31とスピーカ32を備える。複数のマイク31は、発話者の位置を特定する処理のために異なる場所で発話者の音声集音する。また、一部のマイク31は、ノイズ除去処理のために音声以外の環境音を集音する。スピーカ32は、投影面311における使用者の所定のジェスチャーに対応した操作音クリック音など)や、任意のオーディオデータによる音を発生する。なお、マイク31やスピーカ32は、卓上スクリーン3の外縁の端面(卓上スクリーン3の厚みの範囲内)に収容されていても良い。これにより、投影面311に対して多機能プロジェクタ2から映像が投影された際に、マイク31やスピーカ32に映像が重なることを防止できる。

0055

図2B〜図2Cは、携帯型スクリーン4の一例を示す図である。この図の例において、携帯型スクリーン4はノートのように開閉(変形)可能である。図2Bは、閉じた状態における携帯型スクリーン4の表紙450を示す。図2Bの例において、携帯型スクリーン4の表紙450には、使用者の識別情報を含んだ2次元コード451と、使用者の顔の写真452とが印刷若しくは貼り付けられている。なお、使用者の識別情報を含んだ2次元コード451や、使用者の顔の写真452は、感熱性インクや電子ペーパー等を用いて書き換え可能に構成されても良い。

0056

図2Cは、開いた状態における携帯型スクリーン4の投影面411−1,411−2を示す。図2Cの例において、携帯型スクリーン4は、折り畳み可能な2つの投影面411−1及び411−2を含む。投影面411−1及び411−2(以下、区別せずに「投影面411」と記す場合がある。)には、例えば汎用のプロジェクタ用スクリーンやディンプル反射板による高効率スクリーンなどが用いられる。

0057

携帯型スクリーン4の2つの投影面411には、それぞれ3つのマーク401〜403が設けられている。マーク401〜403は、後述する物体検知部22によって検知され、各投影面411の位置及び姿勢の判定や、携帯型スクリーン4の変形状態開閉状態)の判定に使用される。マーク401〜403は、インク(不可視インクなど)で印刷されたマークでもよいし、反射板や発光素子でもよい。なお、マーク401〜403は、感熱性インクや電子ペーパー等を用いて書き換え可能に構成されても良い。

0058

また2つの投影面411の端部には、複数のマイク43とスピーカ44が設けられている。複数のマイク43は、発話者の音声やノイズ除去用の環境音を集音する。スピーカ44は、2つの投影面411における使用者の所定のジェスチャーに対応した操作音や、任意のオーディオデータによる音を発生する。マイク43やスピーカ44は、投影面411−1,411−2の外縁の端面における厚みの範囲内に収容されていても良い。これにより、投影面411−1,411−2に対して多機能プロジェクタ2から映像が投影された際に、マイク43やスピーカ44に映像が重なることを防止できる。

0059

図3は、本実施形態に係る投影システムの構成の一例を示す図である。本実施形態に係る投影システムは、全体的な動作を統括的に制御する制御装置5を有する。多機能プロジェクタ2、卓上型スクリーン3及び携帯型スクリーン4は、例えば図3に示すように、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信方式によって制御装置5とそれぞれ通信する。なお、制御装置5との通信は無線通信に限らず、有線の通信でもよい。また、制御装置5を構成する1以上のブロックの少なくとも一部が、他の1以上の装置(例えば多機能プロジェクタ2)に組み込まれていてもよい。

0060

更に制御装置5は、LANやその他のネットワークに接続されたサーバ6と通信を行う。制御装置5は、多機能プロジェクタ2が投影する映像のデータや、スクリーン(3,4)のスピーカ(32,44)が出力する音のデータ、使用者の識別情報を認証するための情報などをサーバ6から取得する。

0061

図4は、多機能プロジェクタ2の構成の一例を示す図である。図4に示す多機能プロジェクタ2は、投影部21と、物体検知部22と、撮像部23と、通信部24と、制御部25とを有する。

0062

投影部21は、映像を投影する装置である。例えば、投影部21は、LCDパネル光源からの光を通して、ピクセルごとに光を透過させるか遮断するかの制御を行ない、映像を表示させる液晶プロジェクタや、レーザー光源からのレーザー光MEMSミラーで反射させ所定領域で走査させることで映像を表示させるレーザープロジェクタ等を含む。

0063

本実施形態において、投影部21は、制御部25の制御に応じて投影方向可変する機能や、投影先における光学像の歪みを補正する機能を備える。例えば投影部21は、光学系をアクチュエータなどで駆動し、光軸の方向や光学像の形状を調節する。

0064

物体検知部22は、検知対象領域における物体の各部分の位置を検知する。検知対象領域は、例えば投影部21の投影範囲を含む3次元の空間であり、物体検知部22はこの3次元の空間に存在する物体の各部分の位置、すなわち、奥行きを持った3次元の形状を検知する。例えば物体検知部22は、所定の位置から所定のパターンを持つ赤外光線検知対象の空間に照射し、空間に存在する物体(携帯型スクリーン4や他の検知対象物14)で反射された赤外光線の画像を別の位置のカメラで撮像する。物体検知部22は、撮像した画像における赤外光線のパターンの歪みに基づいて、物体の3次元の形状に関する情報を取得する。あるいは、物体検知部22は、レーザーから照射した赤外光線が物体で反射されて光学センサ受光されるまでの時間を検知する方式や、異なる位置で撮像された画像のずれを検知する方式など、既に知られている種々の方式によって物体の3次元の情報を取得してもよい。

0065

なお、検知対象領域が2次元の平面(例えば机12の上の平面)であり、物体(例えば携帯型スクリーン4)の奥行の情報を無視しても物体の位置と姿勢(平面上での回転方向)を検知できる場合、物体検知部22は2次元画像を撮像するカメラなどでもよい。

0066

撮像部23は、投影部21が映像を投影可能な投影範囲と、その周囲を撮像する。撮像部23が撮像した画像は、投影部21の投影範囲に接近する使用者13の検知や、投影範囲の周囲における使用者13の位置の判定、使用者13の顔の表情やしぐさなどに関する情報の取得などに用いられる。

0067

通信部24は、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信方式によって制御装置5と通信を行う装置であり、所定のベースバンド処理を行う回路送受信回路を含む。

0068

制御部25は、多機能プロジェクタ2の各構成要素を制御する装置であり、例えばメモリに記憶されるプログラムの命令コードに従って処理を実行するコンピュータを含む。制御部25は、制御装置5から送られてくるコマンドに応じて、投影部21における投影方向の制御や光学像の形状の補正を行うとともに、制御装置5から受信した映像データを投影部21に入力して、映像データに応じた映像を投影する処理を行う。また制御部25は、物体検知部22における物体の検知結果や撮像部23における撮像画像を取得し、制御装置5へ送信する処理を行う。

0069

なお、図4の例では多機能プロジェクタ2の中に物体検知部22と撮像部23が含まれているが、これらの装置はそれぞれ独立に設けられていてもよい。

0070

図5は、卓上型スクリーン3の構成の一例を示す図である。図5に示す卓上型スクリーン3は、複数のマイク31と、複数のスピーカ32と、入力部33と、通信部34と、制御部35とを有する。また卓上型スクリーン3は、内部の電子回路電源を供給するためのバッテリ(不図示)を搭載する。

0071

複数のマイク31(図1Bの例では6個)は、発話者の音声やノイズ除去用の環境音をそれぞれ集音する。

0072

複数のスピーカ32(図1Bの例では2個)は、使用者の所定のジェスチャーに応じた操作音や、任意のオーディオデータによる音をそれぞれ発生する。

0073

入力部33は、使用者の指示を入力するための装置であり、図1Bの例では、投影面311の側縁部に設けられた回転式ダイヤルを含む。入力部33は、このダイヤルの回転に応じた信号を制御部35に入力する。入力部33から入力された信号は、使用者の指示を表す情報として通信部34から制御装置5に送信され、映像中文書のページを送る処理などに使用される。

0074

通信部34は、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信方式によって制御装置5と通信を行う装置であり、所定のベースバンド処理を行う回路や送受信回路を含む。

0075

制御部35は、卓上型スクリーン3の各構成要素を制御する装置であり、例えばメモリに記憶されるプログラムの命令コードに従って処理を実行するコンピュータを含む。制御部35は、複数のマイク31で集音された音のデータを制御装置5へ送信する処理や、制御装置5から受信したオーディオデータに基づいてスピーカ32から音を出力する処理、入力部33で得られた使用者の指示に関する情報を制御装置5へ送信する処理などを行う。

0076

図6は、携帯型スクリーン4の構成の一例を示す図である。図6に示す携帯型スクリーン4は、接触センサ41と、振動発生器42と、複数のマイク43と、スピーカ44と、入力部45及び46と、通信部47と、制御部48とを有する。また携帯型スクリーン4は、内部の電子回路に電源を供給するためのバッテリ(不図示)を搭載する。

0077

接触センサ41は、投影面411における指などの物体の接触を検知するセンサであり、例えば物体の接触に伴う圧力の変化を検知する圧電素子を含む。あるいは接触センサ41は、物体の接触に伴う種々の物理量(静電容量、抵抗、温度など)の変化を検知するセンサを含んでもよい。

0078

振動発生器42は、投影面411に接触する指などへ振動を伝える装置であり、例えば圧電振動子モーターなど、振動を発生可能な種々のアクチュエータを含む。

0079

なお、接触センサ41や振動発生器42と同様なセンサやアクチュエータは、上述した卓上型スクリーン3にも搭載可能である。

0080

複数のマイク43(図2Bの例では2個)は、それぞれ発話者の音声やノイズ除去用の環境音を集音する。

0081

スピーカ44は、使用者の所定のジェスチャーに応じた操作音や、任意のオーディオデータによる音を発生する。

0082

入力部45及び46は、使用者の指示を入力するための装置である。図2Bの例において、入力部45及び46はそれぞれ回転式のダイヤルを含む。入力部45のダイヤルは2つの投影面411の折り畳み位置に近い側縁部に設けられており、入力部46のダイヤルは折り畳み位置から離れた投影面411の側縁部の中央付近に設けられている。入力部45及び46は、ダイヤルの回転に応じた信号をそれぞれ制御部48に入力する。入力部45及び46から入力された信号は、使用者の指示を表す情報として通信部47から制御装置5に送信され、映像中の文書のページを送る処理などに使用される。

0083

通信部47は、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信方式によって制御装置5と通信を行う装置であり、所定のベースバンド処理を行う回路や送受信回路を含む。

0084

制御部48は、携帯型スクリーン4の各構成要素を制御する装置であり、例えばメモリに記憶されるプログラムの命令コードに従って処理を実行するコンピュータを含む。制御部48は、投影面411への接触を検知する接触センサ41の検知結果を制御装置5へ送信する処理や、制御装置5から送られてきたコマンドに応じて振動発生器42を振動させ、投影面411に触れた指等に振動を触知させる処理を行う。また、制御部48は、複数のマイク43で集音された音のデータを制御装置5へ送信する処理や、制御装置5から受信したオーディオデータに基づいてスピーカ44から音を出力する処理、入力部45及び46で得られた使用者の指示に関する情報を制御装置5へ送信する処理なども行う。

0085

図7は、制御装置5の構成の一例を示す図である。図7に示す制御装置5は、表示部51と、入力部52と、通信部53及び54と、制御部55とを有する。

0086

表示部51は、画像を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ有機ELディスプレイなどを含む。

0087

入力部52は、投影システムの管理者が指示を入力するための装置であり、例えばキーボードマウスタッチパッドなどを含む。

0088

通信部53は、投影システムにおける各構成要素(多機能プロジェクタ2、卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)と無線通信を行う装置であり、例えばBluetooth(登録商標)や無線LANなどの所定の無線通信方式により通信を行う。通信部53は、所定の無線通信方式に適合したベースバンド処理回路や送受信回路を含む。

0089

通信部54は、LANやその他のネットワークに接続されたサーバ6と通信を行う装置であり、例えばイーサネット(登録商標)などの所定の通信方式に適合したベースバンド処理回路や送受信回路を含む。

0090

制御部55は、制御装置5による投影システムの全体的な制御を司る装置であり、図7の例では、処理部56と記憶部57を含む。処理部56は、記憶部57に格納されたプログラムの命令コードに従って処理を実行するコンピュータを含む。記憶部57は、例えばRAMやフラッシュROM、ハードディスク光ディスクなどの記憶装置を含む。処理部56における全ての処理は、コンピュータにおいてプログラムに従って実行させてもよいし、少なくとも一部を専用のハードウェアロジック回路)で実行させてもよい。処理部56のコンピュータが実行するプログラムは、記憶部57に全て記憶されていてもよいし、少なくとも一部をサーバ6や他の外部の装置から適宜ダウンロードしてもよい。

0091

次に、上述した構成を有する投影システムの動作を説明する。

0092

<開始時の動作>
制御装置5は、投影部21の投影範囲の周囲を撮像した撮像部23の画像に基づいて、投影範囲への使用者の接近を監視する。例えば制御装置5は、サーバ6に予め登録されたミーティングに関する情報(ミーティング情報)を参照し、ミーティング情報に含まれるミーティングの開始時刻の情報に基づいて、開始時刻の所定時間前から使用者の接近を監視する。制御装置5は、投影範囲へ使用者が接近したことを判定すると(例えば会議室の入り口付近の画像で人物動きを捉えると)、投影部21を起動させる。

0093

制御装置5は、投影部21の投影範囲へ使用者が接近したことを判定した場合、使用者が投影範囲を容易に認識できるようにするため、投影範囲を光学像や照明光で指示するように投影部21を制御する。この場合、制御装置5は、上述したミーティング情報に登録されている席次の情報を参照して、各使用者を決められた座席11に誘導してもよい。例えば、制御装置5は、各座席11に着席する使用者の情報をミーティング情報から取得し、この取得した情報に基づいて、着席する使用者の氏名等を各座席11の近くに表示させてもよい。

0094

<携帯型スクリーン4を所有する使用者の認証>
制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、投影部21の投影範囲に位置する物体から携帯型スクリーン4を特定する。投影部21の投影範囲内で新たな携帯型スクリーン4が特定され、その表紙450が物体検知部22の検知可能な方向(図2Aの例では上側)に向けられている場合、制御装置5は、物体検知部22により得られた表紙450の画像から2次元コード451を特定し、2次元コード451に含まれる使用者の識別情報を抽出する。制御装置5は、2次元コード451から抽出した識別情報とサーバ6に予め登録された情報とを照合することにより、この携帯型スクリーン4が正規の使用者のものであることを認証する。

0095

なお、携帯型スクリーン4の使用者を認証する場合、制御装置5は、2次元コード451などから得られる識別情報に加えて、この識別情報に関連付けられたパスワードや署名などの認証情報の入力を使用者に要求してもよい。例えば制御装置5は、パスワードや署名などの認証情報の入力を促す映像を投影部21から携帯型スクリーン4に投影し、所定のジェスチャー(数字キーによるパスワードの入力操作、署名の記入操作など)を使用者に実施させる。制御装置5は、物体検知部22により所定のジェスチャーを検知し、所定のジェスチャーが表す認証情報を取得する。制御装置5は、使用者の所定のジェスチャーにより入力された認証情報と、予め識別情報に関連付けてサーバ6等に記憶された認証情報とを照合することにより、使用者が入力した認証情報が正規のものであるか否かを判定する。認証情報が正規のものであると判定した場合、制御装置5は、投影部21の投影範囲に置かれた携帯型スクリーン4が正規の使用者のものであることを認証する。

0096

携帯型スクリーン4が正規の使用者のものであることを認証すると、制御装置5は、この携帯型スクリーン4との間で無線通信を確立する。制御装置5は、マイク43で集音された音のデータを携帯型スクリーン4から受信する処理や、スピーカ44で音を出力させるためのオーディオデータを携帯型スクリーン4へ送信する処理を開始する。

0097

また制御装置5は、携帯型スクリーン4へ投影する映像の内容を、その携帯型スクリーン4の所有者として認証した使用者の識別情報に応じて制限する。例えば、制御装置5は、閲覧権限が設定された機密文書等を携帯型スクリーン4へ投影するように使用者がジェスチャー等で指示した場合、携帯型スクリーン4の所有者として認証した使用者の識別情報に基づいて、閲覧の可否を判定する。制御装置5は、例えば使用者の識別情報に基づいて、その使用者の閲覧権限に関する情報をサーバ6から取得し、使用者が機密文書等の閲覧権限を持つか否か判定する。使用者が閲覧権限を持たないと判定した場合、制御装置5は、その使用者が所有する携帯型スクリーン4への機密文書等の投影を制限する。

0098

<スクリーンに映像を投影する動作>
認証された携帯型スクリーン4が投影範囲に置かれると、制御装置5は、物体検知部22で検知される物体の中から、携帯型スクリーン4の各投影面411に設けられたマーク401〜403を特定する。制御装置5は、携帯型スクリーン4のマーク401〜403を特定すると、特定したマーク401〜403が存在する3次元の空間での位置に基づいて、携帯型スクリーン4の投影面411の位置及び姿勢を判定する。

0099

仮に、検知対象物が存在する空間の基準となる3次元の直交座標系を「基準座標系」とし、検知対象物(投影面411など)に対して固定される3次元の直交座標系を「対象物座標系」とする。この場合、制御装置5は、基準座標系からみた対象物座標系の原点の位置を、検知対象物の位置として判定してもよい。また、制御装置5は、基準座標系の各座標軸を基準とした対象物座標系の各座標軸の回転角を、検知対象物の姿勢として判定してもよい。

0100

制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて投影面411の位置及び姿勢を判定すると、この判定結果に応じて、投影面411における映像の投影状態が一定に保たれるように投影部21を制御する。例えば制御装置5は、映像の投影状態として、投影面411において映像が投影される範囲や、投影面411に対する映像の向きを一定に保つ。

0101

図8は、携帯型スクリーン4における映像の投影状態が一定に保たれることを説明するための図である。図8では、携帯型スクリーン4が1つの投影面411に簡略化されている。投影面411の形状は、平面視において矩形であり、矩形の3つの角にマーク401,402,403がこの順番左回りに配置されている。投影面411において映像が投影される範囲は、投影面411の形状と概ね相似な矩形の範囲である。投影面411に対する映像の向きは、マーク401及び402が設けられた側縁部を下側、マーク402及び403が設けられた側縁部を右側とする向きである。図8では、投影面411(携帯型スクリーン4)の3つの状態が示されており、それぞれの状態で投影面411の位置や姿勢は異なっている。しかしながら、投影面411において映像が投影される矩形の範囲と、投影面411に対する映像の向きは、3つの状態において全て同じである。この図8に示すように、制御装置5は、携帯型スクリーン4の位置や姿勢が様々に変化する場合でも、映像の投影状態(映像の範囲、映像の向き等)が一定に保たれるように投影部21を制御する。

0102

なお制御装置5は、卓上型スクリーン3についても、上述した携帯型スクリーン4の場合と同様の制御を行う。すなわち、制御装置5は、物体検知部22が検知したマーク301及び302の位置に基づいて投影面311の位置及び姿勢を判定し、その判定結果に基づいて、投影面311における映像の投影状態が所定の状態となるように投影部21を制御する。

0103

また制御装置5は、変形可能な携帯型スクリーン4については、物体検知部22の検知結果に基づいて、変形の状態を判定する。例えば制御装置5は、携帯型スクリーン4において各投影面411のマーク401〜403が特定された場合、携帯型スクリーン4が図2Cに示す開いた状態になっていることを判定する。

0104

<複数のスクリーンが存在する場合の動作>
制御装置5は、投影部21の投影範囲に複数のスクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)が存在する場合、各々のスクリーンに対する映像の投影を並行に行う。

0105

図9A〜図9Dは、複数のスクリーンに映像を投影する方法を説明するための図であり、ここでは例として、4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4に並行して映像を投影する場合を説明する。
図9Aの例では、4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4を含む1つの範囲が、1つの映像を投影する範囲となっている。この1つの映像には、4つのスクリーン(4−1〜4−4)に対応した4つの描画部分が含まれている。4つの描画部分は、それぞれ対応するスクリーン(4−1〜4−4)が置かれた場所と重なるように、1つの映像の中に配置されている。4つの描画部分以外の部分(目の細かい斜線の部分)は、例えば輝度の低い影の部分であり、4つの描画部分はこの影の部分によって互いに分離されている。このように、制御部5は、投影部21の投影範囲内に複数のスクリーンが存在する場合、複数のスクリーンと重なる場所にそれぞれ描画部分が配置された映像を生成し、複数のスクリーンが存在する範囲に向けてこの映像を投影する。

0106

図9Bの例では、4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4の各々へ順次に映像が投影される。図9Bにおいて目の粗い斜線が施された部分は、映像が投影されていない状態のスクリーン表面を示す。4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4の各々は、一時的に映像が投影されない状態となるが、順次の映像の投影が短い周期で繰り返されることにより、使用者には連続的に映像が表示されているように見える。このように、制御部5は、投影部21の投影範囲内に存在する複数のスクリーンの各々へ順次に映像を投影する処理を反復してもよい。

0107

図9Cの例では、多機能プロジェクタ2に4つの投影部21−1〜21−4が搭載されており、4つの携帯型スクリーン4−1〜4−4に向けて4つの投影部21−1〜21−4から個別に映像が投影される。このように、制御装置5は、複数の投影部21の各々に映像の投影先として1つのスクリーンを割り当ててもよい。これにより、複数のスクリーンが存在する場合には、その各々に向けて個別に映像が投影される。

0108

図9Dの例では、多機能プロジェクタ2に2つの投影部21−1及び21−2が搭載されており、投影部21−1から2つの携帯型スクリーン4−1及び4−2に向けて1つの映像が投影され、投影部21−2から2つの携帯型スクリーン4−3及び4−4に向けて別の1つの映像が投影される。このように、制御部5は、複数の投影部21の各々に映像の投影先として1つ又は複数のスクリーンを割り当ててもよい。そして、制御装置5は、1つの投影部21に複数のスクリーンを割り当てた場合には、当該複数のスクリーンと重なる場所にそれぞれ描画部分が配置された映像を生成し、当該複数のスクリーンが存在する範囲に向けて当該1つの投影部21から当該生成した映像を投影してもよい。

0109

なお、制御装置5は、複数の投影部21における1つの投影部21に複数のスクリーンを割り当てた場合、図9Bに示す例のように、当該1つの投影部21から当該複数のスクリーンの各々に向けて順次に映像を投影する処理を反復してもよい。

0110

<スクリーン以外への映像の投影>
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、投影範囲内のスクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)以外の場所にも映像を投影するように投影部21を制御する。これにより、例えばスクリーン以外の場所に置かれた物品に関する詳細情報を、その物品の近くに投影することが可能である。

0111

なお、制御装置5は、スクリーン以外の場所に映像を投影する場合、障害物によって遮られない場所を映像の投影先として自動的に選択してもよい。例えば、制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、障害物により映像の投影を遮られる範囲を特定し、映像の投影先の候補として選択した場所が当該特定した範囲と重なる場合は、当該特定した範囲の外側へ映像の投影先を移動させる。

0112

また、投影部21は、映像の投影だけでなく、照明光の照射にも使用可能である。制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、投影範囲内の特定の場所(若しくは投影範囲の全体)に照明光を照射してもよい。

0113

<使用者の操作の認識>
制御装置5は、物体検知部22において検知される物体の中から、使用者の手や指、使用者が持つペンなどの物体(以下、「操作体」と記す場合がある。)を特定し、特定した操作体の運動が所定のジェスチャーであるか否かを判定する。制御装置5は、操作体(指など)の運動が所定のジェスチャーであると判定した場合、そのジェスチャーに対応した処理を行う。例えば、制御装置5は、使用者の指やペンなどによるジェスチャーに応じて、映像の拡大や縮小、回転、移動を行ったり、映像の色合いの変更、映像に含まれる線の太さの変更などを行う。

0114

また制御装置5は、上述したジェスチャーによる操作を案内して、使用者が目的の操作を容易に行えるようにするためのユーザインターフェース映像を生成する。図10A〜図10Bは、そのようなユーザインターフェース映像の例を示す図であり、ページの切り替えに用いられる仮想的なタブの例を示す。この図の例において、制御装置5は、文書の端部に複数の仮想タブ110−1〜110−7(以下、区別せずに「仮想タブ110」と記す場合がある。)が配置された映像を生成する。使用者がこれらの仮想タブ110の1つを指示するジェスチャー(例えば指で仮想タブ110に触れるジェスチャー)を行うと、制御装置5は、映像に含まれる文書のページを、ジェスチャーにより指示された仮想タブ110に対応するページへ切り替える(図10B)。仮想タブ110に対応しないページへ移動する操作には、例えば卓上型スクリーン3の入力部33のダイヤル(図1B)や、携帯型スクリーン4の入力部45,46のダイヤル(図2C)が用いられる。制御装置5は、これらの入力部の操作に応じて、映像に含まれる文書のページを前後へ順番に切り替える。

0115

更に制御装置5は、物体検知部22において検知される操作体の運動に基づいて、手書き操作により筆記された線の軌跡を特定する。制御装置5は、手書き操作による線の軌跡を特定した場合、例えば図11Aに示すように、特定した線の軌跡が現在の映像と重なって表示されるように、投影する映像を更新する。また制御装置5は、手書き操作の有無を判定するにあたり、例えば図11Bに示すように、接触センサ41の検出結果を利用してもよい。これにより、投影面411へ操作体(指、ペンなど)が接触した状態での操作体の動きを正確に捕捉できるため、手書き操作による線の軌跡の特定を正確に行うことができる。

0116

制御装置5は、手書き操作による線の軌跡を特定した場合、特定した線の軌跡から文字や図形を認識してもよい。例えば、制御装置5は、線の軌跡から認識した文字や図形を現在の映像に重ねて表示してもよいし、この認識した文字や図形を現在の映像に対応する文書等のデータファイルに追加してもよい。

0117

<3次元イメージの取得>
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、物体検知部22の検知対象領域に位置する物体の3次元イメージを取得する。例えば、制御装置5は、スクリーン(卓上型スクリーン3、携帯型スクリーン4)の上に物体が置かれたことを物体検知部22の検知結果に基づいて判定した場合、その物体の3次元イメージを取得する。この場合、制御装置5は、物体が置かれたスクリーンにおいて投影中の映像に関わるデータファイルに、この3次元イメージのデータを追加してもよい。また、制御装置5は、物体の3次元イメージを取得した場合、取得した3次元イメージを新たな映像としてスクリーンや別の場所に投影してもよい。

0118

議事録データの作成>
制御装置5は、卓上型スクリーン3のマイク31や携帯型スクリーン4のマイク43で集音された音のデータを記録(録音)する。卓上型スクリーン3の複数のマイク31で音を集音する場合、例えば制御装置5は、複数のマイク31で集音された音にそれぞれ遅延を与えて合成した合成音を生成し、合成音に含まれる発話の音声の感度が最も高くなるように(発話者の方向へ指向性を持つように)、複数のマイク31で集音された音にそれぞれ与える遅延の設定を調節する。これにより、発話者の音声が明瞭化される。

0119

また、制御装置5は、合成音に含まれる発話の音声の感度が最も高くなるように調節した遅延の設定から、発話者の方向を推定する。制御装置5は、発話者の方向を推定すると、この推定した方向と異なる方向から到来する音(環境音)をノイズとして除去する。例えば制御装置5は、複数のマイク31の一部で集音された音の成分を用いて、上述した合成音に含まれたノイズを除去する処理を行う。これにより、発話者の音声がより明瞭化される。

0120

更に、制御装置5は、発話者の方向を推定する場合、撮像部23において撮像された画像を用いてもよい。例えば、制御装置5は、撮像部23において撮像された画像に基づいて、投影部21の投影範囲の周囲における人物の位置を特定する。制御装置5は、画像から特定した人物の位置に基づいて、発話者が存在し得る方向の範囲を特定し、この特定した範囲の中で、合成音に含まれる音声の感度が最も高くなる遅延の設定を探索する。これにより、発話者の方向が正確に推定され易くなる。

0121

制御装置5は、音のデータから発話者の方向を推定した場合、その推定した方向に基づいて、発話者を特定する。例えば、制御装置5は、ミーティング情報に含まれる各使用者の席次の情報と、音のデータから推定した発話者の方向とに基づいて、発話者がどの使用者であるかを特定する。

0122

なお、複数の携帯型スクリーン4の各々に搭載されたマイク43から音声を集音する場合、例えば制御装置5は、同一の発話について複数の携帯型スクリーン4で集音された音声を比較する。制御装置5は、この比較の結果に基づいて、同一の発話について最も大きな音声が集音された携帯型スクリーン4の使用者を、その発話の発話者として特定する。

0123

制御装置5は、録音された音声のデータにおいて発話が記録された時間と、その発話の発話者として特定された使用者の情報(例えば使用者の識別情報)とを関連付けて記録する。また制御装置5は、上述した処理によって明瞭化された音声のデータに基づいて音声認識処理を行い、発話の内容をテキストに変換する。制御装置5は、音声認識処理による音声からテキストへの変換を、例えばリアルタイムで実行する。

0124

制御装置5は、音声認識処理によってテキストに変換された発話内容のデータと、その発話者として特定された使用者の情報とが、発話の時間に従って時系列化された議事録データを生成する。なお、制御装置5は、発話内容だけでなく、スクリーンに投影された映像の内容に関する情報を時系列化して議事録データに含めてもよい。また、制御装置5は、撮像部23において撮像された各参加者の表情の画像に基づいて、会話の状況に関する指標盛り上がり度合い、和みの度合い、反発の度合い、活発性の度合いなど)を算出し、算出した指標を時系列化して議事録データに含めてもよい。

0125

<終了時の動作>
制御装置5は、ジェスチャーなどによって使用者から与えられる指示に応じて、使用者のミーティングへの参加を終了させる。

0126

図12A〜図12Cは、携帯型スクリーン4の一例を示す図であり、図12Aは表紙側、図12Bは内側、図12Cは裏表紙側を示す。図12Cに示すように、携帯型スクリーン4の裏表紙460には、ミーティングからの離脱の意図を表す2次元コード461が印刷若しくは貼り付けられている。2次元コード461には、例えば、特定の識別情報の使用者がミーティングから離脱することを示す情報が含まれる。制御装置5は、物体検知部22において携帯型スクリーン4の裏表紙側の2次元コード461が検知されると、この2次元コード461に含まれる識別情報に対応した携帯型スクリーン4を、映像の投影対象から除外する。また、制御装置5は、2次元コード461に含まれる識別情報と、この2次元コード461が検知された時刻とを関連づけて、上述した議事録データに記録してもよい。これにより、特定の使用者がミーティングから離脱した時刻が議事録に記録される。

0127

<携帯型スクリーン4の他の例>
図13A〜図13Dは、携帯型スクリーン4の他の例を示す図であり、図12A〜図12Cに示す開閉可能な携帯型スクリーン4に板状の中間部材410を追加したものである。ただし、2つのマイク43とスピーカ44は、裏表紙460の側縁部にそれぞれ配置されている。

0128

中間部材410は、一方の面に投影面411−3を持ち、他方の面に投影面411−4を持つ。図13B及び図13Cの例において、投影面411−1,411−2,411−3及び411−4はそれぞれ矩形の形状を持ち、互いに略合同である。中間部材410の1つの側縁部が、投影面411−1及び411−2の境界部分に接続されている。携帯型スクリーン4を閉じた場合、中間部材410は、投影面411−1及び411−2の間に挟まれた状態となる。携帯型スクリーン4を開いた場合、中間部材410は、ノートのページのようにめくることができる。図13Bは投影面411−3を表側に向けて開いた状態を示し、図13Bは投影面411−4を表側に向けて開いた状態を示す。

0129

図13A〜図13Dに示す携帯型スクリーン4では、図13Bの展開状態図13Cの展開状態とで投影面全体のサイズと形状がほぼ同じとなる。そのため、投影面411−1及び411−2と同一のマーク(401〜403)が投影面411−3及び411−4の両方に設けられていると、図13Bの展開状態と図13Cの展開状態との区別がつかなくなる。そこで、複数の投影面を持つ携帯型スクリーン4の場合、各展開状態において投影面全体に設けられた1以上のマークの外見が、他の展開状態と異なるように、個々の投影面におけるマークの数や配置、形状、サイズなどが設定される。図13B及び図13Cの例では、図13Bの展開状態と図13Cの展開状態との区別がつくように、投影面411−3と投影面411−4とでマークの一部が異なっている。すなわち、投影面411−3は、投影面411−1及び411−2と同じ3つのマーク(401,402,403)を持つ一方、投影面411−4は、投影面411−1及び411−2と同じ2つのマーク(402,403)に十字型のマーク401Aを加えた3つのマーク(401A、402,403)を持つ。制御装置5は、物体検知部22において検知されるマーク401とマーク401Aとの形状の違いから、図13Bの展開状態と図13Cの展開状態とを判別する。

0130

次に、上述した投影システムを用いて複数の参加者が会議などを行う場合において、参加者に所定の役割を割り当てる場合の動作について説明する。なお、以下の説明では、ここまでの説明における「使用者13」を、会議などに参加する人という意味で「参加者13」と言い換える場合がある。

0131

<会議などの参加者に所定の役割を割り当てる動作>
参加者13に割り当てられる「役割」は、一例において、各参加者13の携帯型スクリーン4に投影する映像を選択したり編集したりする権限を持った役割であり、プレゼンテーションの場合にはプレゼンターに割り当てられ、自由討議の場合は画面操作の権限を希望する発言者に対して適宜割り当てられる。なお、「役割」はこの例に限定されるものではなく、特段の権限を持たないような役割であってもよい。

0132

制御装置5は、参加者13に対して所定の役割を割り当てる指示(以下「割り当て指示」と呼ぶ)が入力された場合、この役割を割り当てられた参加者13を明示する映像(以下、「標識映像」と呼ぶ)を投影するように投影部21を制御する。すなわち、制御装置5は、割り当て指示を入力した場合、役割を割り当てられた参加者13と他の参加者13との判別が可能となる位置を標識映像の投影対象位置として設定し、投影対象位置に標識映像を投影するように投影部21を制御する。具体的には、制御装置5は、複数の参加者13が集まる場所に設定された検知対象領域における物体の各部分の位置を物体検知部22によって検知し、その物体検知部22の検知結果に基づいて、標識映像の投影対象位置を設定する。

0133

このように、割り当て指示によって任意の参加者13に役割が与えられる場合でも、各参加者13の視認可能な標識映像が投影部21によって投影され、この標識映像によって役割を割り当てられた参加者13が明示される。そのため、役割が与えられた参加者を容易に判別できる。

0134

また、標識映像が投影された位置によって、役割を割り当てられた参加者13と他の参加者13との判別が可能であるため、複数の参加者13の中から、役割を割り当てられた参加者13を直観的に見分けることができる。

0135

図14は、参加者13に新規の役割を割り当てる動作を説明するためのフローチャートである。図14に示すフローチャートの動作は、反復的に実行される。

0136

まず制御装置5は、投影システムに対する指示を入力する(ST100)。例えば制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、ジェスチャーによる参加者13の指示を入力する。また制御装置5は、ジェスチャー以外の方法で指示を入力してもよい。

0137

投影システムに対する指示の1つとして、参加者13に所定の役割を割り当てるための指示(以下、「割り当て指示」と呼ぶ。)がある。制御装置5は、例えばジェスチャーによる参加者13の指示として、この割り当て指示を入力する。

0138

テップST100において入力した指示が上述した割り当て指示である場合(ST105のYes)、制御装置5は、割り当て指示において割り当て対象とされた参加者13(以下、「対象参加者13」と呼ぶ場合がある。)について投影対象位置を設定する(ST110)。投影対象位置は、標識映像を投影した場合に対象参加者13と他の参加者13とを判別することが可能となる位置である。例えば制御装置5は、対象参加者13によって使用される携帯型スクリーン4の近傍や、対象参加者13の体の近傍など、標識映像と対象参加者13との視覚的な結びつきが強くなる位置を投影対象位置として設定する。具体的には、制御装置5は、物体検知部22の検知結果に基づいて、各参加者13が使用する携帯型スクリーン4の位置や、各参加者13の身体の位置を特定し、特定した位置の近傍に投影対象位置を設定する。投影対象位置は、例えば、標識映像を代表する基準点が配置される位置座標の情報を含む。

0139

対象参加者13の投影対象位置を設定すると、次に制御装置5は、この投影対象位置に「保留状態の映像」を投影するように投影部21を制御する(ST115)。保留状態の映像は、割り当て指示による役割の割り当てが未だ完了していない状態を示す映像であり、具体的には、後述する第1許諾指示が未入力であることを示す。保留状態の映像は、役割の割り当てが完了した場合に投影される標識映像と比較して見た目が異なっており、例えば色や形、大きさ、輝度、動的な態様(明滅など)などに関して標識映像と明確に異なる。例えば、会議の司会者によって割り当て指示が入力された場合、この指示において役割の割り当て対象とされた対象参加者13は、上述した保留状態の映像を見ることによって、自らが役割の割り当て対象となっていることや、この指示を許諾するか拒否するかについて返答が求められていることを認識する。保留状態の映像を表示するとき、制御装置5は、対象参加者13からの指示を待つ保留状態となる(ST120〜ST130)。以下、対象参加者13が割り当て指示に対する許諾を表す指示を第1許諾指示と呼び、割り当て指示に対する拒否を表す指示を第1拒否指示と呼ぶ。

0140

制御装置5は、対象参加者13からの指示を入力し(ST120)、入力した指示が割り当ての拒否を表す第1拒否指示でない場合や(ST125のNo)、割り当ての許諾を表す第1許諾指示でない場合(ST130のNo)、再びステップST120に戻って対象参加者13の指示を待つ。この間、制御装置5は標識映像の投影を保留し、その代わりに保留状態の映像を投影する。

0141

対象参加者13から第1許諾指示を入力した場合(ST130のYes)、制御装置5は、ステップST110で設定した投影対象位置に標識映像を投影する(ST135)。また制御装置5は、対象参加者13に対して新規に役割が割り当てられたことを登録する(ST140)。例えば制御装置5は、対象参加者13の識別情報と割り当てられた役割に関する情報とを関連付けて記憶部57に記憶する。

0142

一方、対象参加者13から第1拒否指示を入力した場合(ST125のYes)、制御装置5は、第1拒否指示の入力を示す所定の映像を投影するように投影部21を制御する。この映像は、例えば保留状態の映像が徐々に消える映像や、分解される映像などであり、第1拒否指示の入力を視覚的に表現する。この場合、制御装置5は、対象参加者13に対する役割の割り当てを登録しない。

0143

図15及び図16A〜図16Bは、それぞれ標識映像の一例を示す図である。これらの図において、「13A」〜「13F」はそれぞれ参加者を示し、「4A」〜「4F」はそれぞれ携帯型スクリーンを示す。符号の末尾に付された英文字は、参加者とその参加者が使用する携帯型スクリーンとの対応関係を表す(例えば、参加者13Aは携帯型スクリーン4Aを使用する)。図15における「80」は、物体検知部22の検知対象領域を示す。

0144

図15の例において、標識映像7は、携帯型スクリーン4の周囲を囲む枠線である。図15の例では、役割が割り当てられた参加者13Fの携帯型スクリーン4Fの周囲に標識映像7としての枠線が投影されている。他方、図16Aの例において、標識映像7は、役割が割り当てられた参加者13Fの体(頭頂部と両肩)に直接投影されている。また図16Bの例において、標識映像7は、役割が割り当てられた参加者13Fの近傍の空中に結像されている。図16Bの例において、投影部21は、スクリーンのない空中に任意の映像を結像することができるものである。

0145

なお制御装置5は、参加者13A〜13Fの位置や携帯型スクリーン4A〜4Fの位置などに応じて、図15図16A、図16Bの各例に示した標識映像7の何れかを、投影対象位置に投影する映像として選択するようにしてもよい。例えば、参加者13とその携帯型スクリーン4との距離を算出し、距離が短い場合には図15に示す標識映像7を選択し、距離が長い場合は図16Aや図16Bに示す標識映像7を選択するようにしてもよい。これにより、役割を割り当てられた参加者13が携帯型スクリーン4から離れた場合でも、この参加者13に対して役割が割り当てられていることを判別し易くなる。

0146

次に、役割の割り当てを変更する動作について、図17のフローチャートを参照して説明する。図17に示すフローチャートの動作も、図14と同様、反復的に実行される。

0147

まず制御装置5は、投影システムに対する指示を入力し(ST200)、入力した指示が役割の割り当ての変更を求める割り当て指示(以下、「割り当て変更指示」と呼ぶ場合がある。)であるか判定する(ST205)。割り当て変更指示である場合(ST205のYes)、制御装置5は、割り当て変更指示において変更元とされた参加者13(以下、変更元参加者13と呼ぶ場合がある。)、及び、割り当て変更指示において変更先とされた参加者13(以下、変更先参加者13と呼ぶ場合がある。)のそれぞれについて、投影対象位置を設定する(ST210)。変更元参加者13の投影対象位置は、標識映像を投影した場合に変更元参加者13と他の参加者13とを判別することが可能となる位置である。変更先参加者13の投影対象位置は、標識映像を投影した場合に変更先参加者13と他の参加者13とを判別することが可能となる位置である。なお、変更元参加者13の投影対象位置において既に標識映像7を投影中である場合、制御装置5は変更元参加者13の投影対象位置の設定を省略してもよい。

0148

変更先参加者13の投影対象位置を設定すると、次に制御装置5は、設定した投影対象位置に「保留状態の映像」を投影するように投影部21を制御する(ST215)。保留状態の映像は、割り当て変更指示による役割の割り当ての変更が未だ完了していない状態を示す映像であり、具体的には、変更元参加者13及び変更先参加者13から許諾が得られていない状態を示す。保留状態の映像は、役割の割り当ての変更が完了した場合に投影される標識映像と比較して、見た目が異なっている。変更元参加者13及び変更先参加者13は、保留状態の映像を見ることによって、自らが変更元や変更先となっていることや、割り当て変更指示を許諾するか拒否するかについて返答が求められていることを認識することができる。保留状態の映像を表示するとき、制御装置5は、変更元参加者13及び変更先参加者13のそれぞれからの指示を待つ保留状態となる(ST220〜ST230)。

0149

ここでは、変更元参加者13が割り当て変更指示に対する許諾を表す指示を第2許諾指示と呼び、割り当て変更指示に対する拒否を表す指示を第2拒否指示と呼ぶ。なお、変更先参加者13からみると、割り当て変更指示は新規の役割の割り当てと同じである。そのため、変更先参加者13が割り当て変更を許諾する指示は上述した第1許諾指示であり、変更先参加者13が割り当て変更を拒否する指示は上述した第1拒否指示である。

0150

制御装置5は、変更元参加者13及び変更先参加者13の両方から許諾の指示(第1許諾指示及び第2許諾指示)を入力するまで、変更先参加者13への役割の割り当てを明示する標識映像の投影を保留し、その代わりに保留状態の映像を投影する。制御装置5は、変更元参加者13及び変更先参加者13の少なくとも一方からの指示を入力し(ST220)、入力した指示が割り当て変更の拒否を表す指示(第1拒否指示、第2拒否指示)でない場合や(ST225のNo)、第1許諾指示及び第2許諾指示の何れか一方を未だ入力していない場合(ST230のNo)、再びステップST220に戻って、変更元参加者13及び変更先参加者13の指示を待つ。第1許諾指示及び第2許諾指示の両方を入力した場合(ST230のYes)、制御装置5は、ステップST235及びST240の処理に移行する。

0151

なお、変更元参加者13から割り当て変更指示を入力した場合(変更元参加者13が変更先参加者13へ役割を渡す場合)、変更元参加者13がこの指示を許諾していることは明白であるため、制御装置5は、ステップST230における第2許諾指示の入力判定を省略してもよい。逆に、変更先参加者13から割り当て変更指示を入力した場合(変更先参加者13が変更元参加者13から役割を奪う場合)、変更先参加者13がこの指示を許諾していることは明白であるため、制御装置5はステップST230における第1許諾指示の入力判定を省略してもよい。

0152

ステップST235において、制御装置5は、変更元参加者13の投影対象位置(第1投影対象位置)から変更先参加者13の投影対象位置(第2投影対象位置)へ標識映像が漸次的に移動するように投影部21を制御する。この漸次的な移動において、標識映像は、第1投影対象位置と第2投影対象位置との間を連続的に進んでもよいし、非連続的に(例えば一旦消滅してまた現れるように)進んでもよい。

0153

ステップST240において、制御装置5は、変更元参加者13から変更先参加者13へ役割の割り当てが変更されたことを登録する(ST240)。例えば制御装置5は、記憶部57において記憶されている変更元参加者13の識別情報と役割に関する情報とを関連付けを解消するとともに、変更先参加者13の識別情報と役割に関する情報とを新たに関連付けて記憶部57に記憶する。

0154

一方、ステップST225において変更元参加者13及び変更先参加者13の少なくとも一方から割り当て変更指示に対する拒否を表す指示(第1拒否指示、第2拒否指示)を入力した場合(ST225のYes)、制御装置5は、割り当て変更指示が拒否されたことを示す所定の映像を投影するように投影部21を制御する。この映像は、例えば保留状態の映像が徐々に消える映像や、分解される映像などであり、割り当て変更指示が拒否されたことを視覚的に表現する。この場合、制御装置5は、変更元参加者13に対する役割の割り当ての変更や、変更先参加者13に対する役割の割り当ての新規登録を行わない。

0155

図18Aは、役割の割り当ての変更を表す参加者13のジェスチャーの一例を示す図である。この図の例では、変更元参加者13の携帯型スクリーン4の上で手131をスライドさせるジェスチャーにより、そのスライドの方向(矢印)に位置する変更先参加者13へ役割を渡すことを表す。

0156

図18Bは、ステップST215(図17)における保留状態の映像の一例を示す図である。この図18Bの例において、変更元参加者13Fの携帯型スクリーン4Fの周囲には標識映像7が投影される一方、変更先参加者13Bの携帯型スクリーン4Bの周囲には、見た目において標識映像7とは異なる保留映像8が表示される。

0157

また、図19Aは、保留状態の映像の別の一例を示す図である。この図19Aの例では、標識映像7と保留映像8との間において、両者を視覚的に関連付けるための中間映像8Aが投影部21により投影されている。中間映像9Aは、例えば図19Aに示すように、標識映像7から保留映像8に向かって進行する矢印の映像であり、変更元参加者13Fから変更先参加者13Bへの割り当て変更であることを表現する。

0158

図19Bは、ステップST230(図17)において割り当て変更指示が許諾された後、変更元参加者13Fの第1投影対象位置から変更先参加者13Bの第2投影対象位置へ標識映像7が移動する例(ST235)を示す図である。このように、第1投影対象位置から第2投影対象位置に向かって標識映像が移動することにより、割り当ての変更元及び変更先を直観的に把握し易くすることができる。また、割り当て変更指示が許諾されたことを明確に把握できる。

0159

次に、役割の割り当てを変更する動作の他の例について、図20のフローチャートを参照して説明する。図20に示すフローチャートの動作も、図14図17と同様、反復的に実行される。

0160

まず制御装置5は、投影システムに対する指示を入力し(ST300)、入力した指示が役割の割り当て変更指示であるか判定する(ST305)。割り当て変更指示である場合(ST305のYes)、制御装置5は、変更元参加者13及び変更先参加者13のそれぞれについて、投影対象位置を設定する(ST310)。なお、変更元参加者13の投影対象位置において既に標識映像7を投影中である場合、制御装置5は変更元参加者13の投影対象位置の設定を省略してもよい。

0161

次に制御装置5は、図21Aにおいて示すように、変更元参加者13の第1投影対象位置から変更先参加者13の第2投影対象位置へ標識映像7が漸次的に移動するように投影部21を制御する(ST315)。

0162

標識映像7の移動が開始すると、制御装置5は、標識映像7の移動が完了するまで(標識映像7が第2投影対象位置に到着するまで)、変更元参加者13及び変更先参加者13からの指示の入力を監視する(ST320〜ST330)。すなわち、制御装置5は、標識映像7の移動が完了するまでの間に、変更元参加者13及び変更先参加者13の少なくとも一方から割り当て変更指示に対する拒否を表す指示(第1拒否指示、第2拒否指示)を入力した場合(ST325のYes)、標識映像7が元の第1投影対象位置へ戻る映像を投影するように投影部21を制御する(ST340)。例えば図21Bに示すように、標識映像7の進行方向の先に手131を位置させて標識映像7の移動を阻止するジェスチャーにより、割り当て変更指示への拒否を表す。このようなジェスチャーによって割り当て変更指示が拒否されると、図21Cに示すように、標識映像7が第2投影対象位置への移動を中止して、元の第1投影対象位置に戻る。これにより、割り当て変更指示が拒否されたことを直観的に把握できる。割り当て変更指示が拒否された場合、制御装置5は、割り当て変更指示により指示された役割の変更の登録を行わない。

0163

一方、標識映像7の移動が完了するまでの間に第1拒否指示及び第2拒否指の何れも入力しなかった場合(ST330のYes)、制御装置5は、変更元参加者13から変更先参加者13へ役割の割り当てが変更されたことを登録する(ST335)。すなわち、標識映像7の移動中に変更元参加者13及び変更先参加者13が何も指示を入力しない場合、制御装置5は、割り当て変更指示を承諾したと見なして自動的に割り当て変更の登録を行う。これにより、変更元参加者13及び変更先参加者13の承諾指示を省略できるため、割り当て変更の操作が簡単になる。

0164

次に、参加者13に対して割り当てる役割の具体例について説明する。

0165

(携帯型スクリーン権限)
図22A〜図22Bは、複数の参加者13の携帯型スクリーン4に共通の映像を表示する例を示す図である。この図の例では、複数の携帯型スクリーン4に共通の映像を投影する権限(以下、「携帯型スクリーン権限」と呼ぶ場合がある。)を持った役割が、一人の参加者13に対して割り当てられる。

0166

制御装置5は、複数の携帯型スクリーン4の各々に投影する映像を、複数の携帯型スクリーン4の各々を使用する参加者13の識別情報によって識別することができる。例えば図22Aにおいて、制御装置5は、参加者13Fの携帯型スクリーン4Fに投影している映像「F」を、参加者13Fの識別情報によって識別することができる。従って、制御装置5は、参加者13Fに携帯型スクリーン権限を持つ役割が割り当てられた場合、参加者Fの識別情報に基づいて、参加者13Fの携帯型スクリーン4Fに投影している映像「F」を特定することができる。

0167

制御装置5は、携帯型スクリーン権限を持つ役割が一人の参加者13に割り当てられた場合、この参加者の識別情報によって識別される映像と同一の映像を、他の参加者13によって使用される携帯型スクリーン4にもそれぞれ投影するように投影部21を制御する。例えば図22Bにおいて、参加者13Fに携帯型スクリーン権限を持つ役割が割り当てられため、制御装置5は、参加者13Fの携帯型スクリーン4Fに投影している映像「F」を他の参加者13A〜13Eの携帯型スクリーン4A〜4Eにも投影するように投影部21を制御する。

0168

このように、携帯型スクリーン権限を持つ役割を持った参加者13の携帯型スクリーン4の映像と同一の映像が他の参加者13の携帯型スクリーン4にも投影されるため、一人の参加者13が見る個別の映像を複数の参加者13において共有し易くなる。

0169

なお、制御装置5は、携帯型スクリーン権限を持った役割を一人の参加者13に割り当てている場合(図22Bの例では参加者13F)、複数の携帯型スクリーン4に投影する共通の映像の編集に関する参加者13からの指示を、この一人の参加者13から入力した指示に限って許容する。すなわち、制御装置5は、携帯型スクリーン権限を持った役割を割り当てた参加者13以外の参加者13については、複数の携帯型スクリーン4に投影する共通の映像の編集を禁止する。これにより、複数人が同時に共通の映像の編集を行うことによる混乱を防止できる。

0170

(共用スクリーン権限)
図23及び図24は、一人の参加者13の携帯型スクリーン4に投影される映像と同じ映像を共用スクリーン(901〜904)に投影する例を示す図である。この図の例では、会議室9などに設置された共有スクリーンに映像を投影する権限(以下、「共用スクリーン権限」と呼ぶ場合がある。)を持った役割が、一人の参加者13に対して割り当てられる。

0171

図23及び図24では、会議室9が4つの壁91〜94に囲まれており、壁91〜94にそれぞれ共用スクリーン901〜904(各々を区別せずにスクリーン900と呼ぶ場合がある。)が設置されている。投影部21は、各共用スクリーン900に映像を投影することができる。

0172

制御装置5は、共用スクリーン権限を持つ役割が一人の参加者13に割り当てられた場合、この参加者13の識別情報によって識別される映像と同一の映像を、共用スクリーン900にも投影するように投影部21を制御する。例えば図23では、参加者13Fに共用スクリーン権限を持つ役割が割り当てられているため、制御装置5は、参加者13Fの携帯型スクリーン4Fに投影している映像と同一の映像を共用スクリーン901にも投影するように投影部21を制御する。

0173

このように、共有スクリーン権限を持つ役割を持った参加者13の携帯型スクリーン4の映像と同一の映像が共用スクリーン900にも投影されるため、一人の参加者13が見る個別の映像を複数の参加者13において共有し易くなる。

0174

また、制御装置5は、共用スクリーン権限を持つ役割が一人の参加者13に割り当てられた場合、少なくとも他の参加者13の位置及び視野範囲に基づいて、少なくとも他の参加者13がそれぞれ視認可能な1つの共有スクリーン900を複数の共有スクリーン900から選択する。そして、制御装置5は、共用スクリーン権限を持つ役割を割り当てられた一人の参加者13の識別情報によって識別される映像と同一の映像を、選択した1つの共有スクリーン900にも投影するように投影部21を制御する。

0175

例えば図23では、共用スクリーン権限を持つ役割が参加者13Fに割り当てられている。そのため、制御装置5は、他の参加者13A〜13Eの位置及び視野範囲に基づいて、他の参加者13A〜13Eがそれぞれ視認可能な共有スクリーン901を選択し、この共有スクリーン901に携帯型スクリーン4Fと同じ映像を投影するように投影部21を制御する。参加者13Fは、共有スクリーン901と同じ映像を自分の携帯型スクリーン4Fで見ることができるため、共有スクリーン901を選択する際に、参加者13Fの位置及び視野範囲については考慮しないようにすることができる。

0176

図23において、各参加者13の頭部に描かれた矢印は、視野範囲の中心において正面側に向かう方向(以下、中心方向と呼ぶ。)を示す。各参加者13の中心方向は、例えば、平面視における机12の輪郭線法線と平行な方向であって、机12の内側に向かう方向である。この中心方向は、机12の周りに着席する各参加者13の顔が向かうと推定される方向である。制御装置5は、この中心方向を顔の中心に置いた場合の各参加者13の視野範囲において、無理なく目を向けることができる所定の角度範囲(例えば左右のそれぞれにおいて90度以内の範囲)に共用スクリーン900が含まれるように、複数の共有スクリーン900から1つの共有スクリーン900を選択する。例えば、制御装置5は、共用スクリーン権限を持つ役割を割り当てられた参加者13を除く他の参加者13の中で、視野の所定の角度範囲に共有スクリーン900が含まれる参加者13の数(以下、適正視野人数と呼ぶ。)を計数し、この適正視野人数が最も多くなる共用スクリーン900を、映像投影対象の共用スクリーン900として選択する。

0177

図23の例において、共用スクリーン権限を持たない参加者13A〜13Eの中で適正視野人数(左右90度以内の視野範囲の条件を満たす人数)を数えると、共用スクリーン901は4名、共用スクリーン902は2名、共用スクリーン903は3名、共用スクリーン904は3名である。そのため、制御装置5は共用スクリーン901を選択する。
また、図24の例において、共用スクリーン権限を持たない参加者13D〜13Fの中で上記と同じ視野範囲の条件の適正視野人数を数えると、共用スクリーン901は2名、共用スクリーン902は3名、共用スクリーン903は2名、共用スクリーン904は0名である。従ってこの場合、制御装置5は共用スクリーン902を選択する。

0178

なお、本実施形態は上述した例にのみ限定されるものではなく、当業者にとって自明な種々のバリエーションも本実施形態に含まれる。

0179

本開示に係る投影システムの適用は、上述のような会議やプレゼンテーション、集会などに限定されない。例えば、複数人による運動競技やゲーム、コンサート娯楽趣味に関するイベントなど、複数の参加者が関与する様々な活動に対して本開示に係る投影システムは広く適用可能である。

0180

2…多機能プロジェクタ、21…投影部、22…物体検知部、23…撮像部、24…通信部、25…制御部、3…卓上型スクリーン、31,43…マイク、32,44…スピーカ、33…入力部、34…通信部、35…制御部、301,302,401〜403…マーク、311,411…投影面、4…携帯型スクリーン、41…接触センサ、42…振動発生器、45…入力部、46…入力部、47…通信部、48…制御部、409,451,461…2次元コード、450…表紙、452…写真、460…裏表紙、5…制御装置、51…表示部、52…入力部、53…通信部、54…通信部、55…制御部、56…処理部、57…記憶部、6…サーバ、7…標識映像、8…保留映像、8A…中間映像、9…会議室、91〜94…壁、901〜904…共有スクリーン、11…座席、12…机、13…参加者(使用者)、110…仮想タブ

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