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技術 スプリングシートおよびサスペンション取付構造

出願人 オイレス工業株式会社
発明者 山田智博森重晃一
出願日 2018年3月6日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-039996
公開日 2019年9月12日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-152315
状態 未査定
技術分野 車体懸架装置 流体減衰装置
主要キーワード 高圧洗車機 環状板材 熱可塑性ポリエステルエラストマ 内筒部分 外縁端 環状上面 環状下面 浸入量
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

耐食性に優れ、かつ、高圧洗車機を用いた洗車の際に、高圧水ベアリングに浸入するのを防止できるスプリングシートおよびサスペンション取付構造を提供する。

解決手段

サスペンション取付構造1は、コイルスプリング52の上端部520を支持するスプリングシート2と、ピストンロッド50を車体6に取り付けるためのアッパーマウント3と、スプリングシート2およびアッパーマウント3間に配置されて両者の相対的な回動許容するベアリング4と、を有する。スプリングシート2は、合成樹脂製であり、下面にコイルスプリング52の上端部520を支持する支持面が形成され、外周面の上面側がアッパーマウント3のカバー部31の外縁部310により囲まれるスプリングシート本体20と、このスプリングシート本体20の外周面に形成され、アッパーマウント3のカバー部31の外縁部310よりも径方向外方に突出したフランジ部22と、を有する。

概要

背景

特許文献1には、ベアリング等の構成部品泥水から保護することのできる車両用サスペンション構造が開示されている。この車両用サスペンション構造は、ピストンロッドを有するショックアブソーバと、ステアリング操作によってピストンロッドに対して相対的に回動するコイルスプリングと、コイルスプリングの上端部を支持するスプリングシートアッパーシート)と、ピストンロッドを車体に取り付けるためのアッパーマウントアッパーサポート)と、スプリングシートおよびアッパーマウント間に配置され、両者の相対的な回動を許容するベアリングと、を備えている。これにより、車両用サスペンション構造は、ピストンロッドとコイルスプリングとの相対的な回動を許容しつつ、荷重を支持する。

ここで、スプリングシートは、一般に金属製の環状板材であり、下面から突出して上面に環状溝を形成する折り返し部が強度アップのためにショックアブソーバを囲むように形成されている。そして、この環状溝の底部には、水抜き穴が形成されている。

また、アッパーマウントは、一般にゴム製の円筒部材であり、その下端部には、スプリングシートの上面の内周側領域を覆うように、スプリングシートに対してスラスト方向に隙間を設けて配置された傘形状のカバー部(アッパーサポートの内筒部分)が形成されている。そして、カバー部の外縁部には、先端がスプリングシートの環状溝の外径よりも径方向外方に位置する環状の突起部が設けられている。

上記構成の車両用サスペンション構造において、アッパーマウントのカバー部の上面側に浸入した泥水は、径方向外方に向けてカバー部の上面を流れ、カバー部の外縁部から環状の突起部に移動する。そして、環状の突起部から下方へ流れ落ちる。このとき、環状の突起部の先端がスプリングシートの環状溝の外径よりも径方向外方に位置しているので、環状の突起部から下方へ流れ落ちた泥水は、スプリングシートの環状溝内に浸入することなく、スプリングシートの環状溝よりも外側へ流れ落ちる。また、仮に、スプリングシートの環状溝内に浸入したとしても、この環状溝の底部に形成された水抜き穴から下方へ流れ落ちる。このため、特許文献1に記載の車両用サスペンション構造によれば、ベアリング等の構成部品を泥水から保護することができる。

概要

耐食性に優れ、かつ、高圧洗車機を用いた洗車の際に、高圧水がベアリングに浸入するのを防止できるスプリングシートおよびサスペンション取付構造を提供する。 サスペンション取付構造1は、コイルスプリング52の上端部520を支持するスプリングシート2と、ピストンロッド50を車体6に取り付けるためのアッパーマウント3と、スプリングシート2およびアッパーマウント3間に配置されて両者の相対的な回動を許容するベアリング4と、を有する。スプリングシート2は、合成樹脂製であり、下面にコイルスプリング52の上端部520を支持する支持面が形成され、外周面の上面側がアッパーマウント3のカバー部31の外縁部310により囲まれるスプリングシート本体20と、このスプリングシート本体20の外周面に形成され、アッパーマウント3のカバー部31の外縁部310よりも径方向外方に突出したフランジ部22と、を有する。

目的

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐食性に優れ、かつ、高圧洗車機を用いた洗車の際に、高圧水がベアリングに浸入するのを防止することができるスプリングシート、および、このスプリングシートを用いたサスペンション取付構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ベアリングにより、サスペンションピストンロッドを車体に取り付けるためのアッパーマウントに対して相対的に回動可能に配置され、当該サスペンションのコイルスプリング上端部を支持する合成樹脂製のスプリングシートであって、上面が前記アッパーマウントに対してスラスト方向に隙間を設けて配置され、外周面の前記上面側が前記アッパーマウントの外縁部により囲まれ、そして下面に前記コイルスプリングの上端部を支持する支持面が形成された環状のスプリングシート本体と、前記スプリングシート本体の前記外周面に形成され、前記アッパーマウントの前記外縁部よりも径方向外方に突出したフランジと、を備えていることを特徴とするスプリングシート。

請求項2

請求項1に記載のスプリングシートであって、前記フランジの外径は、当該フランジの上面の外縁端および前記アッパーマウントの前記外縁部の下端を通る線分垂線とのなす角αが、前記車体のフェンダーの縁部および当該フランジの上面の外縁端を通る線分と垂線とのなす角βより大きくなるように設定されていることを特徴とするスプリングシート。

請求項3

請求項2に記載のスプリングシートであって、前記フランジの外径は、前記なす角αが30度より大きくなるように設定されていることを特徴とするスプリングシート。

請求項4

請求項1ないし3のいずれか一項に記載のスプリングシートであって、前記フランジは、当該フランジの下面が前記スプリングシート本体の前記支持面よりも前記スプリングシート本体の前記上面側に位置していることを特徴とするスプリングシート。

請求項5

請求項1ないし4のいずれか一項に記載のスプリングシートであって、前記フランジは、当該フランジの上面が径方向外方に向かうにしたがい前記スプリングシート本体の前記下面側に傾斜していることを特徴とするスプリングシート。

請求項6

請求項1ないし5のいずれか一項に記載のスプリングシートであって、前記スプリングシート本体の前記上面に形成され、前記ベアリングを載置するための載置面をさらに備え、前記載置面は、当該載置面の周囲に位置する前記スプリングシート本体の前記上面から突出していることを特徴とするスプリングシート。

請求項7

ピストンロッドと、ステアリング操作によって前記ピストンロッドに対して相対的に回動するコイルスプリングと、を有するサスペンションを車体へ取り付けるためのサスペンション取付構造であって、前記ピストンロッドを前記車体に取り付けるための円筒状のアッパーマウントと、前記コイルスプリングの上端部を支持する請求項1ないし6のいずれか一項に記載のスプリングシートと、前記アッパーマウントと前記スプリングシートとの間に配置されて両者の相対的な回動を許容するベアリングと、を備え、前記アッパーマウントは、当該アッパーマウントの下端部に形成され、前記スプリングシートの前記スプリングシート本体の前記上面を覆うように、当該スプリングシート本体の前記上面に対してスラスト方向に隙間を設けて配置されたカバー部を有し、前記カバー部の外縁部は、前記アッパーマウントの前記外縁部として、前記スプリングシート本体の前記外周面の前記上面側を囲んでいることを特徴とするサスペンション取付構造。

技術分野

0001

本発明は、車両用サスペンションの車体への取付構造に関し、特に車両用サスペンションのコイルスプリング上端部を支持するスプリングシートに関する。

背景技術

0002

特許文献1には、ベアリング等の構成部品泥水から保護することのできる車両用サスペンション構造が開示されている。この車両用サスペンション構造は、ピストンロッドを有するショックアブソーバと、ステアリング操作によってピストンロッドに対して相対的に回動するコイルスプリングと、コイルスプリングの上端部を支持するスプリングシート(アッパーシート)と、ピストンロッドを車体に取り付けるためのアッパーマウントアッパーサポート)と、スプリングシートおよびアッパーマウント間に配置され、両者の相対的な回動を許容するベアリングと、を備えている。これにより、車両用サスペンション構造は、ピストンロッドとコイルスプリングとの相対的な回動を許容しつつ、荷重を支持する。

0003

ここで、スプリングシートは、一般に金属製の環状板材であり、下面から突出して上面に環状溝を形成する折り返し部が強度アップのためにショックアブソーバを囲むように形成されている。そして、この環状溝の底部には、水抜き穴が形成されている。

0004

また、アッパーマウントは、一般にゴム製の円筒部材であり、その下端部には、スプリングシートの上面の内周側領域を覆うように、スプリングシートに対してスラスト方向に隙間を設けて配置された傘形状のカバー部(アッパーサポートの内筒部分)が形成されている。そして、カバー部の外縁部には、先端がスプリングシートの環状溝の外径よりも径方向外方に位置する環状の突起部が設けられている。

0005

上記構成の車両用サスペンション構造において、アッパーマウントのカバー部の上面側に浸入した泥水は、径方向外方に向けてカバー部の上面を流れ、カバー部の外縁部から環状の突起部に移動する。そして、環状の突起部から下方へ流れ落ちる。このとき、環状の突起部の先端がスプリングシートの環状溝の外径よりも径方向外方に位置しているので、環状の突起部から下方へ流れ落ちた泥水は、スプリングシートの環状溝内に浸入することなく、スプリングシートの環状溝よりも外側へ流れ落ちる。また、仮に、スプリングシートの環状溝内に浸入したとしても、この環状溝の底部に形成された水抜き穴から下方へ流れ落ちる。このため、特許文献1に記載の車両用サスペンション構造によれば、ベアリング等の構成部品を泥水から保護することができる。

先行技術

0006

特開2006−2796号公報

発明が解決しようとする課題

0007

従来、ホースの先端に取り付けられたノズルから高圧水噴射させる高圧洗車機が普及している。ユーザは、ノズルを操作して汚れを落としたい部位に高圧水を噴射することにより洗車することができる。ここで、ユーザは、タイヤハウス内の汚れを落とすために、ノズルを地面近くから上方に向けてタイヤハウス内に高圧水を噴射することがある。この場合、特許文献1に記載の車両用サスペンション構造では、地面近くから上方に向かってタイヤハウス内に浸入した高圧水が、タイヤハウス天井に当って進む方向を変え、アッパーマウントとスプリングシートとの隙間からスプリングシートの環状溝内に浸入する可能性がある。ここで、環状溝の水抜き穴からの排水量が高圧水の環状溝内への浸入量より少ないと、環状溝から水が溢れ出てベアリングに浸入し、ベアリングの摺動性能を低下させてしまう。一方、環状溝に溜まった水の排水性を向上させるために環状溝の水抜き穴を大きくすると、スプリングシートに必要な強度を得られない可能性がある。

0008

また、特許文献1に記載の車両用サスペンション構造において、スプリングシートは、一般に金属製であるため、表面に防錆塗装が施されるが、飛び石等により表面にキズが付くと、そこに高圧水がかかることにより錆びて腐食する可能性もある。

0009

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、耐食性に優れ、かつ、高圧洗車機を用いた洗車の際に、高圧水がベアリングに浸入するのを防止することができるスプリングシート、および、このスプリングシートを用いたサスペンション取付構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するために、本発明では、ベアリングによりアッパーマウントに対してスラスト方向に隙間を設けて相対的に回動可能に配置されたスプリングシートを合成樹脂製とし、下面にコイルスプリングの上端部を支持する支持面が形成され、外周面の上面側がアッパーマウントの外縁部により囲まれる環状のスプリングシート本体の外周面に、アッパーマウントの外縁部よりも径方向外方に突出したフランジを設けた。ここで、フランジは、このフランジの上面の外縁端およびアッパーマウントの外縁部の下端を通る線分垂線とのなす角αが、高圧洗車機を用いた洗車の際にノズルから噴射されてタイヤハウス内に浸入する高圧水の想定噴射方向と垂線とのなす角βより大きくなるように、フランジの外径を設定することが好ましい。

0011

例えば、本発明のスプリングシートは、
ベアリングにより、サスペンションのピストンロッドを車体に取り付けるためのアッパーマウントに対して相対的に回動可能に配置され、当該サスペンションのコイルスプリングの上端部を支持する合成樹脂製のスプリングシートであって、
上面が前記アッパーマウントに対してスラスト方向に隙間を設けて配置され、外周面の前記上面側が前記アッパーマウントの外縁部により囲まれ、そして下面に前記コイルスプリングの上端部を支持する支持面が形成された環状のスプリングシート本体と、
前記スプリングシート本体の前記外周面に形成され、前記アッパーマウントの前記外縁部よりも径方向外方に突出したフランジと、を備えている。

0012

また、本発明のサスペンション取付構造は、
ピストンロッドと、ステアリング操作によって前記ピストンロッドに対して相対的に回動するコイルスプリングと、を有するサスペンションを車体へ取り付けるためのサスペンション取付構造であって、
前記ピストンロッドを前記車体に取り付けるための円筒状のアッパーマウントと、
前記コイルスプリングの上端部を支持する上述のスプリングシートと、
前記アッパーマウントと前記スプリングシートとの間に配置されて両者の相対的な回動を許容するベアリングと、を備え、
前記アッパーマウントは、
当該アッパーマウントの下端部に形成され、前記スプリングシートの前記スプリングシート本体の前記上面を覆うように、当該スプリングシート本体の前記上面に対してスラスト方向に隙間を設けて配置されたカバー部を有し、
前記カバー部の外縁部は、
前記アッパーマウントの前記外縁部として、前記スプリングシート本体の前記外周面の前記上面側を囲んでいる。

発明の効果

0013

本発明では、スプリングシートを合成樹脂製としているので、金属製のスプリングシートに比べて耐食性を向上させることができる。また、下面にコイルスプリングの上端部を支持する支持面が形成され、外周面の上面側がアッパーマウントの外縁部により囲まれる環状のスプリングシート本体の外周面に、アッパーマウントの外縁部よりも径方向外方に突出したフランジを設けているので、高圧洗車機を用いた洗車の際に、ノズルからタイヤハウス内へ噴射されてアッパーマウントとスプリングシートの隙間に向かう高圧水をこのフランジにより遮断することができる。また、スプリングシート本体の外周面の上面側がアッパーマウントの外縁部により囲まれるので、地面近くから上方に向かってタイヤハウス内に浸入した高圧水がタイヤハウスの天井に当って進む方向を変えてアッパーマウントの外縁部とスプリングシートのフランジとの隙間に到達した場合でも、この高圧水をスプリングシート本体の外周面によって遮断することができる。

0014

したがって、本発明によれば、耐食性に優れ、かつ、高圧洗車機を用いた洗車の際に、高圧水がアッパーマウントとスプリングシートとの間に配置されたベアリングに浸入するのを防止することができる。

図面の簡単な説明

0015

図1は、本発明の一実施の形態に係るサスペンション取付構造1の概略断面図である。
図2は、図1に示すサスペンション取付構造1のA部拡大図である。
図3(A)および図3(B)は、スプリングシート2の平面図および底面図であり、図3(C)は、図3(A)に示すスプリングシート2のB−B断面図である。
図4(A)および図4(B)は、アッパーマウント3の平面図および底面図であり、図4(C)は、図4(A)に示すアッパーマウント3のC−C断面図である。
図5(A)、図5(B)および図5(C)は、ベアリング4の平面図、底面図および正面図であり、図5(D)は、図5(A)に示すベアリング4のD−D断面拡大図である。

実施例

0016

以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。

0017

図1は、本発明の一実施の形態に係るサスペンション取付構造1の概略断面図である。また、図2は、図1に示すサスペンション取付構造1のA部拡大図である。

0018

図示するように、本実施の形態に係るサスペンション取付構造1は、ピストンロッド50を有するショックアブソーバ51と、ショックアブソーバ51を取り囲んで配置されたコイルスプリング52と、ショックアブソーバ51を取り囲むように配置されたバンプストッパ53と、を備えた車両用ストラット式サスペンション5を、車体6に取り付けるためのものであり、コイルスプリング52の上端部520を支持するスプリングシート2と、ピストンロッド50を車体6に取り付けるためのアッパーマウント3と、スプリングシート2およびアッパーマウント3間に配置されて両者の相対的な回動を許容するベアリング4と、を備えている。

0019

図3(A)および図3(B)は、スプリングシート2の平面図および底面図であり、図3(C)は、図3(A)に示すスプリングシート2のB−B断面図である。

0020

スプリングシート2は、ガラス繊維ガラス粉末炭素繊維等で強化されたポリアミド樹脂ポリプロピレン樹脂ポリアセタール樹脂ポリブチレンテレフタレート樹脂等の高強度の合成樹脂で形成され、図示するように、環状のスプリングシート本体20と、筒状の収容部21と、フランジ部22と、を有する。

0021

スプリングシート本体20は、ベアリング4を載置する環状の載置面201が形成された上面200と、コイルスプリング52の上端部520を支持する支持面203が形成された下面202と、を有する。

0022

載置面201は、この載置面201の周囲に位置するスプリングシート本体20の上面200から突出しており、これにより、載置面201の周囲に位置するスプリングシート本体20の上面200との間に段差面208が形成されている。載置面201の中央には、ベアリング4を装着するための装着孔204が、下面202を貫き、収容部21と軸心Oを一致させて形成されている。

0023

装着孔204の内周面205には、軸心Oに沿った複数のガイド溝206が円周方向に等間隔で形成されている。ガイド溝206には、ベアリング4の後述する回止め414(図5参照)が挿入される。なお、図3では、一部のガイド溝206にのみ符号を付している。

0024

収容部21は、スプリングシート本体20の下面202に形成されており、ストラット式サスペンション5のバンプストッパ53の上端部530を収容する(図1参照)。収容部21の内周面210には、内方に突出する突起部211が周方向に等間隔で複数形成されている。突起部211は、収容部21に収容されたバンプストッパ53の上端部530を径方向内方押圧して固定する。なお、図3では、一部の突起部211にのみ符号を付している。

0025

フランジ部22は、スプリングシート本体20の外周面207に形成され、アッパーマウント3の後述するカバー部31の外縁部310よりも径方向外方に突出している(図1参照)。フランジ部22の上面220は、径方向外方に向かうにしたがいスプリングシート本体20の下面202側に傾斜している。フランジ部22の下面221は、スプリングシート本体20の支持面203よりもスプリングシート本体20の上面200側に位置しており、これにより支持面203との間に段差面222が形成されている。

0026

スプリングシート2のフランジ部22の外径rは、図2に示すように、サスペンション取付構造1において、フランジ部22の上面220の外縁端223およびアッパーマウント3の後述するカバー部31の外縁部310の下端(外周面側の下端)311を通る線分Lと垂線Vとのなす角αが、このサスペンション取付構造1を採用する車両のフェンダーの縁部(不図示)およびフランジ部22の上面220の外縁端223を通る線分、すなわちこのサスペンション取付構造1を採用する車両の高圧洗車機を用いた洗車の際に、高圧洗車機のノズルから噴射されて車両のタイヤハウスに浸入する高圧水Pの想定噴射方向と、垂線Vとのなす角βより大きくなるように設定されている。具体的には、なす角βは、サスペンション取付構造1を採用する車両の種類、サイズ等によって異なるが、普通自動車の場合、30度〜60度の範囲に収まる。このため、フランジ部22の外径rは、なす角αが少なくとも30度より大きくなるように、好ましくは45度以上、より好ましくは60度以上となるように設定される。

0027

図4(A)および図4(B)は、アッパーマウント3の平面図および底面図であり、図4(C)は、図4(A)に示すアッパーマウント3のC−C断面図である。

0028

アッパーマウント3は、芯金32が埋設され合成ゴム等の弾性部材で構成され、円筒状のアッパーマウント本体30と、傘形状のカバー部31と、を有する。

0029

アッパーマウント本体30の中央には、上面300および下面301を貫きピストンロッド50を挿入するための挿入孔302が、カバー部31と軸心Oを一致させて形成されている。また、アッパーマウント本体30の下面301には、ベアリング4を収容する収容部303が形成されている。

0030

カバー部31は、アッパーマウント本体30の下面301において、アッパーマウント本体30の収容部303を囲むように形成されており、スプリングシート2のスプリングシート本体20の上面200を覆うように、スプリングシート本体20の上面200に対してスラスト方向に隙間dを設けて配置されている。また、カバー部31の外縁部310は、円筒状に形成されて、スプリングシート本体200の外周面207の上面200側を囲んでいる(図1参照)。

0031

図5(A)、図5(B)および図5(C)は、ベアリング4の平面図、底面図および正面図であり、図5(D)は、図5(A)に示すベアリング4のD−D断面拡大図である。

0032

ベアリング4は、滑り軸受であり、図示するように、環状のアッパーケース40と、ショックアブソーバ51のピストンロッド50が挿入されるとともに、アッパーケース40と回動自在に組み合わされる筒状のロワーケース41と、アッパーケース40とロワーケース41との間に配置された環状のセンタープレート42および金属ワッシャ43と、を有する。

0033

アッパーケース40は、ガラス繊維で強化されたポリアミド樹脂、ポリプロピレン樹脂等の高強度の合成樹脂で形成され、その上面400には、アッパーマウント3の収容部303の内面304と接触する取付面401が形成されている。アッパーケース40の取付面401をアッパーマウント3の収容部303の内面304に接触させて、ベアリング4をアッパーマウント3の収容部303に収容することにより、ベアリング4は、アッパーマウント3の収容部303に固定される。

0034

また、アッパーケース40の下面402には、金属ワッシャ43を装着するための装着孔403が上面401を貫いて形成されており、下面402の装着孔403の周囲には、金属ワッシャ43の上面430と接触する環状下面404が形成されている。

0035

ロワーケース41には、ショックアブソーバ51のピストンロッド50が挿入される。ロワーケース41は、必要に応じて潤滑油含浸されたポリアセタール樹脂等の摺動特性に優れた合成樹脂で形成され、その上端面410には、センタープレート42が載置される環状上面411が形成されている。

0036

ロワーケース41の外周面412には、ベアリング4をスプリングシート2上に装着した場合に、スプリングシート2のスプリングシート本体20の載置面201と接触するフランジ部413が形成されている。また、外周面412には、ベアリング4をスプリングシート2上に装着した場合に、スプリングシート2のスプリングシート本体20の装着孔204の内周面205に形成されたガイド溝206に挿入される回止め414が、円周方向に等間隔で複数形成されている。なお、図5では、一部の回止め414にのみ符号を付している。

0037

センタープレート42は、ポリエチレン熱可塑性ポリエステルエラストマ等の摺動特性に優れた熱可塑性エラストマで形成され、アッパーケース40の環状下面404とロワーケース41の環状上面411との間に配置される。これにより、アッパーケース40およびロワーケース41は、センタープレート42を介して相対的に回動する。

0038

金属ワッシャ43は、アッパーケース40の環状下面404とセンタープレート42の上面420との間に配置され、ショックアブソーバ51のピストンロッド50が挿入される。金属ワッシャ43は、鋼、ステンレス等の鋼板、あるいは銅合金チタン合金等の非鉄合金板で形成され、その上面430には、アッパーケース40の装着孔403に装着される筒状のボス部431が形成されている。

0039

上記構成のサスペンション取付構造1において、ステアリング操作によりコイルスプリング52が軸心O回りで円周方向Rに回転すると、コイルスプリング52を支持するスプリングシート2およびベアリング4のロワーケース41も、コイルスプリング52とともに円周方向Rに回転する。一方、ベアリング4のアッパーケース40は、ピストンロッド50の螺子部500に螺合されたナット7と、この螺子部500の根元部分に形成されたピストンロッド50の段差面(不図示)に載置されたベアリング4の金属ワッシャ43とにより挟持されて、ピストンロッド50に対して円周方向Rに回動しないようにアッパーマウント3に保持されている。この結果、ベアリング4において、アッパーケース40とロワーケース41との間に、円周方向Rの相対的な回転が発生する。この相対的な回転は、ロワーケース41の環状上面411と金属ワッシャ43との間に配置されたベアリング4のセンタープレート42によりスムーズに行われ、これにより、ステアリング操作も抵抗なく行われる。このように、サスペンション取付構造1は、ベアリング4により、コイルスプリング52のアッパーマウント3に対する円周方向Rの回動を許容しつつ、スプリングシート2により、コイルスプリング52を介してストラット式サスペンション5に加わる荷重を支持する。

0040

以上、本発明の一実施の形態について説明した。

0041

本実施の形態では、スプリングシート2を合成樹脂製としているので、金属製のスプリングシートに比べて耐食性を向上させることができる。

0042

また、本実施の形態において、スプリングシート2は、下面202にコイルスプリング52の上端部520を支持する支持面203が形成され、外周面207の上面200側がアッパーマウント3のカバー部31の外縁部310により囲まれる環状のスプリングシート本体2の外周面207に、アッパーマウント3のカバー部31の外縁部310よりも径方向外方に突出したフランジ部22が設けられている。このため、サスペンション取付構造1が採用された車両を高圧洗車機によって洗車する際、図2に示すように、高圧洗車機のノズルからのタイヤハウス内へ噴射されてアッパーマウント3とスプリングシート2との隙間に向かう高圧水Pをこのフランジ部22により遮断することができる。

0043

また、本実施の形態において、スプリングシート2は、スプリングシート本体20の外周面207の上面200側がアッパーマウント3のカバー部31の外縁部310により囲まれている。このため、サスペンション取付構造1が採用された車両を高圧洗車機によって洗車する際、図2に示すように、高圧洗車機のノズルからのタイヤハウス内へ噴射された高圧水P’が、車体6(タイヤハウスの天井)に当って進む方向を変え、アッパーマウント3のカバー部31の外縁部310とスプリングシート2のフランジ部22との隙間に到達した場合でも、この高圧水P’をスプリングシート本体2の外周面207によって遮断することができる。

0044

したがって、本実施の形態によれば、耐食性に優れ、かつ、高圧洗車機を用いた洗車の際に、高圧水がアッパーマウント3とスプリングシート2との間に配置されたベアリング4に浸入するのを防止することができる。

0045

また、本実施の形態において、スプリングシート2のフランジ部22の外径rは、フランジ部22の上面220の外縁端223およびアッパーマウント3のカバー部31の外縁部310の下端311を通る線分Lと垂線Vとのなす角αが、サスペンション取付構造1が採用された車両を高圧洗車機により洗車する際に、高圧洗車機のノズルから噴射されてタイヤハウス内に浸入する高圧水Pの想定噴射方向と垂線Vとのなす角β(普通自動車の場合、30度〜60度の範囲)より大きくなるように設定されている。このため、サスペンション取付構造1が採用された車両を高圧洗車機によって洗車する際、図2に示すように、高圧洗車機のノズルからのタイヤハウス内へ噴射されてアッパーマウント3とスプリングシート2との隙間に向かう高圧水Pをこのフランジ部22でより確実に遮断することができる。

0046

また、本実施の形態において、スプリングシート2のフランジ部22は、フランジ部22の下面221がスプリングシート本体20の支持面203よりもスプリングシート本体20の上面200側に位置している。ストラット式サスペンション5に大きな荷重が加わると、コイルスプリング52が縮む。このとき、フランジ部22の下面221がスプリングシート本体20の支持面203と面一に形成されていると、コイルスプリング52の上端部520から二巻目コイルが一巻目のコイルより径方向外方に膨らんでいるので、この二巻目のコイルがフランジ部22の下面221と当接する可能性がある。本実施の形態では、スプリングシート本体20の外周面207の上面200側がアッパーマウント3のカバー部31の外縁部310により囲まれる構造としているので、フランジ部22の厚みがスプリングシート本体20の厚みより薄くなる。このため、コイルスプリング52の上端部520から二巻目のコイルがフランジ部22の下面221と当接すると、コイルスプリング52の圧力によりフランジ部22が破損する可能性がある。これに対して、本実施の形態では、フランジ部22の下面221がスプリングシート本体20の支持面203よりもスプリングシート本体20の上面200側に位置しているので、コイルスプリング52の上端部520から二巻目のコイルがフランジ部22の下面221と当接するのを回避することができ、これにより、コイルスプリング52の圧力によってフランジ部22が破損するのを防止することができる。

0047

また、本実施の形態において、スプリングシート2のフランジ部22は、フランジ部22の上面220が径方向外方に向かうにしたがいスプリングシート本体20の下面202側に傾斜している。このため、サスペンション取付構造1が採用された車両を高圧洗車機によって洗車する際、図2に示すように、高圧洗車機のノズルからのタイヤハウス内へ噴射された高圧水P’が、車体6(タイヤハウスの天井)に当って進む方向を変え、スプリングシート2のフランジ部22の上面220に到達した場合でも、この高圧水P’をフランジ部22の上面220から径方向外方へ流れ落とすことができる。

0048

また、本実施の形態において、スプリングシート2は、スプリングシート本体20の上面220に形成され、ベアリング4を載置するための載置面201を有しており、この載置面201は、載置面201の周囲に位置するスプリングシート本体20の上面200から突出しており、これにより、載置面201の周囲に位置するスプリングシート本体20の上面200との間に段差面208が形成されている。このため、サスペンション取付構造1が採用された車両を高圧洗車機によって洗車する際、図2に示すように、高圧洗車機のノズルからのタイヤハウス内へ噴射された高圧水P’が、車体6(タイヤハウスの天井)に当って進む方向を変え、アッパーマウント3のカバー部31の外縁部310とスプリングシート2のフランジ部22との隙間に到達し、スプリングシート本体2の外周面207を超えて内部に浸入した場合でも、スプリングシート本体2の段差面208で遮断することができるので、高圧水がベアリング4に浸入するのをより確実に防止できる。

0049

なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。

0050

例えば、上記の実施の形態のスプリングシート2では、スプリングシート本体20の装着孔204の内周面205に、複数のガイド溝206を円周方向に等間隔で形成し、これに合わせて、ベアリング4のロワーケース41の外周面412に、複数の回止め414を円周方向に等間隔で形成している。しかし、本発明はこれに限定されない。ガイド溝206は、スプリングシート本体20の装着孔204の内周面205およびベアリング4のロワーケース41の外周面412の一方に少なくとも一つ形成されていればよく、これに合わせて、回止め414も、スプリングシート本体20の装着孔204の内周面205およびベアリング4のロワーケース41の外周面412の他方に形成されていればよい。この場合でも、ロワーケース41がスプリングシート本体20の載置面201に対して回転するのを防止して、ロワーケース41およびスプリングシート本体20が両者間の摺動によって摩耗するのを防止することができる。

0051

また、上記の実施の形態のスプリングシート2では、スプリングシート本体20の支持面203に、直接、コイルスプリング52の上端部520を接触させているが、スプリングシート本体20の下面202あるいはスプリングシート本体20の下面202および収容部21の外周面212を覆うゴム、エラストマ等からなる緩衝材を設け、この緩衝材を介してスプリングシート本体20の支持面203にコイルスプリング52の上端部520を接触させてもよい。この場合、緩衝材は、スプリングシート本体20と一体化されていても、別個でもよい。

0052

また、上記の実施の形態では、ベアリング4として、環状のアッパーケース40と、アッパーケース40と回動自在に組み合わされる筒状のロワーケース41と、アッパーケース40とロワーケース41との間に配置されて両者間の回動を許容する環状のセンタープレート42と、を有する滑り軸受を例にとり説明した。しかし、本発明はこれに限定されない。ベアリング4は、スプリングシート2およびアッパーマウント3間の回動を許容することができればよく、例えば転がり軸受でもよい。

0053

また、本発明は、ストラット式サスペンション5に限らず、ショックアブソーバおよびコイルスプリングを有するサスペンションを、車体6に取り付けるためのサスペンション取付構造に広く適用することができる。

0054

1:サスペンション取付構造2:スプリングシート3:アッパーマウント4:ベアリング5:ストラット式サスペンション6:車体 7:ナット20:スプリングシート本体 21:スプリングシート2の収容部 22:スプリングシート2のフランジ部 30:アッパーマウント本体 31:アッパーマウントのカバー部 32:芯金40:アッパーケース41:ロワーケース42:センタープレート43:金属ワッシャ50:ピストンロッド51:ショックアブソーバ52:コイルスプリング53:バンプストッパ200:スプリングシート本体20の上面 201:スプリングシート本体20の載置面 202:スプリングシート本体20の下面 203:スプリングシート本体20の支持面204:スプリングシート本体20の装着孔205:装着孔204の内周面206:装着孔204のガイド溝207:スプリングシート本体20の外周面208:スプリングシート本体20の段差面 210:収容部21の内周面 211:収容部21の突起部 212:収容部21の外周面 220:フランジ部22の上面 221:フランジ部22の下面 222:フランジ部22の段差面 223:上面220の外縁端300:アッパーマウント本体30の上面 301:アッパーマウント本体30の下面 302:アッパーマウント本体30の挿入孔303:アッパーマウント本体30の収容部 304:収容部303の内面310:カバー部31の外縁部 311:外縁部310の下端400:アッパーケース40の上面 401:アッパーケース40の取付面 402:アッパーケース40の下面 403:アッパーケース40の装着孔 404:アッパーケース40の環状下面410:ロワーケース41の上端面 411:ロワーケース41の環状上面412:ロワーケース41の外周面 413:ロワーケース41のフランジ部 414:ロワーケース41の回止め 415:ロワーケース41の内周面 420:センタープレート42の上面 430:金属ワッシャ43の上面 431:金属ワッシャ43のボス部 500:ピストンロッド50の螺子部 520:コイルスプリング52の上端部 530:バンプストッパ53の上端部

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