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技術 キャリパ

出願人 株式会社アドヴィックス
発明者 杉浦慶一
出願日 2018年2月28日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-035907
公開日 2019年9月12日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-152231
状態 未査定
技術分野 ブレーキ装置 ばね
主要キーワード 第二屈曲部 支持点間 ねじり中心 線ばね 押圧点 派生的 対向ピストン 摺動位置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

例えば、付勢部材の数を減らすことが可能なキャリパを得る。

解決手段

キャリパは、例えば、キャリパボディと、ディスクロータ摺動する制動位置とディスクロータから離間した離間位置との間で移動可能にキャリパボディに支持されたブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスクロータから離れる第一方向に付勢する第一付勢部と、ブレーキパッドを第一方向と交差する第二方向に付勢してキャリパボディに押し付ける第二付勢部と、を一体に有し、線材で構成された付勢部材と、を備えている。

概要

背景

従来、ブレーキパッドを軸方向にディスクロータから離れるよう付勢する付勢部材と、ブレーキパッドを径方向に付勢してキャリパボディ押し付ける付勢部材と、をそれぞれ別に有したキャリパが、知られている(例えば、特許文献1)。

概要

例えば、付勢部材の数を減らすことが可能なキャリパを得る。キャリパは、例えば、キャリパボディと、ディスクロータと摺動する制動位置とディスクロータから離間した離間位置との間で移動可能にキャリパボディに支持されたブレーキパッドと、ブレーキパッドをディスクロータから離れる第一方向に付勢する第一付勢部と、ブレーキパッドを第一方向と交差する第二方向に付勢してキャリパボディに押し付ける第二付勢部と、を一体に有し、線材で構成された付勢部材と、を備えている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

キャリパボディと、ディスクロータ摺動する制動位置と前記ディスクロータから離間した離間位置との間で移動可能に前記キャリパボディに支持されたブレーキパッドと、前記ブレーキパッドを前記ディスクロータから離れる第一方向に付勢する第一付勢部と、前記ブレーキパッドを前記第一方向と交差する第二方向に付勢して前記キャリパボディに押し付ける第二付勢部と、を一体に有し、線材で構成された付勢部材と、を備えた、キャリパ

請求項2

前記付勢部材は、前記第一付勢部から前記ブレーキパッドへの押圧力が作用する第一押圧点から離れた第二押圧点で前記ブレーキパッドを前記第一方向に略沿って付勢する第三付勢部を、前記第一付勢部および前記第二付勢部と一体に有した、請求項1に記載のキャリパ。

請求項3

前記第二押圧点は、前記ブレーキパッドを前記ディスクロータに押し付けるピストンの前記ブレーキパッドを押圧する端部のうち前記第一押圧点に近い部位に対して、前記第一押圧点の反対側に位置された、請求項2に記載のキャリパ。

請求項4

前記キャリパボディは、前記ブレーキパッドを前記制動位置と前記離間位置との間で移動可能に案内するガイドピンを含み、前記付勢部材の少なくとも一部は前記ガイドピンに支持された、請求項1〜3のうちいずれか一つに記載のキャリパ。

請求項5

前記第一付勢部は、弾性的に曲がり状態が変化する線ばねである、請求項1〜4のうちいずれか一つに記載のキャリパ。

請求項6

前記第二付勢部は、巻回中心が前記第一方向に略沿ったコイルを有し、弾性的に前記コイルのねじれ状態が変化するねじりばねである、請求項1〜5のうちいずれか一つに記載のキャリパ。

技術分野

0001

本開示は、キャリパに関する。

背景技術

0002

従来、ブレーキパッドを軸方向にディスクロータから離れるよう付勢する付勢部材と、ブレーキパッドを径方向に付勢してキャリパボディ押し付ける付勢部材と、をそれぞれ別に有したキャリパが、知られている(例えば、特許文献1)。

先行技術

0003

特許第6193399号公報

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1のキャリパでは、複数の付勢部材を有する分、キャリパの部品点数が増え、製造の手間やコストが増大する虞があった。

0005

そこで、本発明の課題の一つは、例えば、付勢部材の数を減らすことが可能なキャリパを得ることである。

課題を解決するための手段

0006

本開示のキャリパは、例えば、キャリパボディと、ディスクロータと摺動する制動位置と上記ディスクロータから離間した離間位置との間で移動可能に上記キャリパボディに支持されたブレーキパッドと、上記ブレーキパッドを上記ディスクロータから離れる第一方向に付勢する第一付勢部と、上記ブレーキパッドを上記第一方向と交差する第二方向に付勢して上記キャリパボディに押し付ける第二付勢部と、を一体に有し、線材で構成された付勢部材と、を備えている。

0007

このような構成によれば、例えば、第一付勢部と第二付勢部とが別の付勢部材として構成された場合に比べて、付勢部材の数を減らすことができ、ひいてはキャリパの部品点数を減らすことができる。

0008

また、上記キャリパでは、例えば、上記付勢部材は、上記第一付勢部から上記ブレーキパッドへの押圧力が作用する第一押圧点から離れた第二押圧点で上記ブレーキパッドを上記第一方向に略沿って付勢する第三付勢部を、上記第一付勢部および上記第二付勢部と一体に有している。よって、例えば、ブレーキパッドがディスクロータから離れる方向に傾いた姿勢で付勢されるのを、抑制することができる。

0009

また、上記キャリパでは、例えば、上記第二押圧点は、上記ブレーキパッドを上記ディスクロータに押し付けるピストンの上記ブレーキパッドを押圧する端部のうち上記第一押圧点に近い部位に対して、上記第一押圧点の反対側に位置されている。よって、例えば、ブレーキパッドがピストンの端部のうち第一押圧点から離れた部位から離間するように傾くのを抑制することができる。

0010

また、上記キャリパでは、例えば、上記キャリパボディは、上記ブレーキパッドを上記制動位置と上記離間位置との間で移動可能に案内するガイドピンを含み、上記付勢部材の少なくとも一部は上記ガイドピンに支持されている。よって、例えば、付勢部材を、ガイドピンを利用した比較的簡素な構成によって実現することができる。

0011

また、上記キャリパでは、例えば、上記第一付勢部は、弾性的に曲がり状態が変化する線ばねである。よって、例えば、第一付勢部を、比較的簡素な構成によって実現することができる。

0012

また、上記キャリパでは、例えば、上記第二付勢部は、巻回中心が上記第一方向に略沿ったコイルを有し、弾性的に上記コイルのねじれ状態が変化するねじりばねである。よって、例えば、第二付勢部を、比較的簡素な構成によって実現することができる。

図面の簡単な説明

0013

図1は、実施形態のキャリパの例示的かつ模式的な斜視図である。
図2は、実施形態のハウジングを除いたキャリパの構成を示した例示的かつ模式的な斜視図である。
図3は、実施形態の付勢部材の自由状態での図である。
図4は、図2の一部を拡大した図である。
図5は、実施形態のピストン、ガイドピン、ブレーキパッド、および付勢部材を周方向から見た例示的かつ模式的な図であって、付勢部材が取り付けられる前の自由状態での図である。
図6は、実施形態のピストン、ガイドピン、ブレーキパッド、および付勢部材を周方向から見た例示的かつ模式的な図であって、付勢部材が取り付けられた状態での図である。
図7は、実施形態のピストン、ガイドピン、ブレーキパッド、および付勢部材を軸方向から見た例示的かつ模式的な図であって、付勢部材が取り付けられる前の自由状態での図である。
図8は、実施形態のピストン、ガイドピン、ブレーキパッド、および付勢部材を軸方向から見た例示的かつ模式的な図であって、付勢部材が取り付けられた状態での図である。
図9は、変形例のハウジングを除いたキャリパの構成の一部を示した例示的かつ模式的な斜視図である。

実施例

0014

以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。

0015

また、以下の実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。また、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位順番を示すものではない。

0016

また、図中、矢印Daは、ディスクロータ200(図1参照)の回転中心(不図示)の軸方向を示しており、矢印Drは、当該回転中心の径方向の外方を示しており、矢印Dcは、当該回転中心の周方向を示している。以下では、回転中心の軸方向を単に軸方向と称し、回転中心の径方向を単に径方向と称し、回転中心の周方向を単に周方向と称する。

0017

[実施形態]
図1は、キャリパ100の斜視図である。図1に示されるように、キャリパ100は、キャリパボディ10を備えている。キャリパボディ10は、ハウジング11を有している。

0018

ハウジング11は、サスペンション装置を構成するナックル(不図示)に取り付けられている。ハウジング11は、軸方向に互いに面した二つの側壁11aと、二つの側壁11a間で架け渡されたブリッジ11bと、を有している。

0019

二つの側壁11aは、それぞれ軸方向と交差するとともに周方向および径方向に延びている。二つの側壁11aは、軸方向に間隔をあけて配置されており、これら二つの側壁11aの間に、ディスクロータ200が位置されている。

0020

側壁11aのそれぞれには、周方向に互いに離間した二つのシリンダ12が設けられている。シリンダ12は、それぞれ、軸方向に沿って延びた有底の円筒状の穴であり、他方の側壁11aに向けて、言い換えるとディスクロータ200に向けて、開放されている。

0021

シリンダ12内には、それぞれ、図1には不図示のピストン13(図2参照)が軸方向に移動可能に収容されている。

0022

一つの側壁11aに設けられたシリンダ12および当該シリンダ12に収容されたピストン13と、もう一つの側壁11aに設けられたシリンダ12および当該シリンダ12に収容されたピストン13とは、互いに軸方向に並んでいる。すなわち、キャリパ100は、軸方向に並んだ二つのピストン13の組み合わせを、二組備えている。キャリパ100は、所謂対向ピストンキャリパである。

0023

ブリッジ11bは、ディスクロータ200から径方向外方に離れて位置され、二つの側壁11a間でディスクロータ200の外縁を軸方向に部分的に跨ぐように延びている。また、ブリッジ11bは、円筒状の形状を有しており、周方向に延びている。

0024

ブリッジ11bには、開口11cが設けられている。開口11cは、ブリッジ11bを径方向に貫通している。また、開口11cは、ブリッジ11bの周方向の略中央部に設けられている。言い換えると、周方向に互いに離れた二つのブリッジ11bの間に、開口11cが位置されている。

0025

二つの側壁11aの間には、軸方向に間隔をあけて二つのブレーキパッド20が配置されている。二つのブレーキパッド20は、それぞれ軸方向と交差するとともに周方向および径方向に延びている。ディスクロータ200は、二つのブレーキパッド20の間に配置される。また、ブレーキパッド20は、それぞれ、ピストン13とディスクロータ200との間に配置されている。

0026

キャリパボディ10は、二つのガイドピン14を有している。二つのガイドピン14は、開口11c内で、軸方向に沿って互いに平行に延びている。ガイドピン14は、開口11cの軸方向両側の二つの側面11d間で架け渡されている。ガイドピン14は、ブレーキパッド20を軸方向に移動可能に支持している。

0027

以上の構成にあっては、ハウジング11内に設けられたシリンダ12の加圧室内油圧の上昇に伴い、ピストン13は軸方向に沿ってディスクロータ200に近付くように、矢印Da1に沿って移動し、ブレーキパッド20をディスクロータ200に押し付ける。これにより、ディスクロータ200が制動される。この際、二つのブレーキパッド20は、軸方向に沿って互いに近付くように、矢印Da1に沿って移動し、ディスクロータ200の被制動部を、軸方向に挟む。

0028

図2は、ハウジング11を除いたキャリパ100の構成を示した斜視図である。図2には、ピストン13、ブレーキパッド20、ガイドピン14、および付勢部材30が含まれている。

0029

四つのピストン13は、それぞれ略円筒状の形状を有している。上述したように、軸方向に並ぶ二つのピストン13の二つの組み合わせが、周方向に離間して配置されている。

0030

ブレーキパッド20は、裏板21と、摩擦材22と、を有している。

0031

裏板21は、板状の形状を有し、軸方向と交差するとともに周方向および径方向に延びている。裏板21は、軸方向から見た場合に、周方向に沿う方向に長い長方形状の形状を有している。以下では、裏板21に関し、図2の矢印Dlに沿う方向を長手方向、図2の矢印Dwに沿う方向を短手方向と称する。

0032

裏板21は、ピストン13に押圧される外面21aと、摩擦材22が取り付けられた内面21bとを有している。また、裏板21には、軸方向に貫通する貫通孔21cが設けられている。ガイドピン14は、貫通孔21cを軸方向に貫通している。貫通孔21cは、裏板21の径方向外方の端部21dの近くに設けられている。また、裏板21の長手方向の端部21eには、付勢部材30の第二端部32eを収容した凹部21fが設けられている。

0033

摩擦材22は、軸方向に一定の高さするとともに、径方向に一定の幅を有し、周方向に沿って円弧状に延びている。摩擦材22は、裏板21とは反対側に、摺動面22aを有している。摺動面22aは、制動時にディスクロータ200に押し付けられる。摺動面22aは、制動面とも称されうる。摺動面22aがディスクロータ200に押し付けられた状態で、ブレーキパッド20は制動位置(摺動位置)に位置される。

0034

二つのガイドピン14は、互いに平行であり、軸方向に沿って延びている。ガイドピン14は、円柱状(棒状)の形状を有している。ガイドピン14には、付勢部材30の第一端部31eを収容した貫通孔14aが設けられている。

0035

付勢部材30は、ガイドピン14に支持され、ブレーキパッド20をディスクロータ200から離す方向に付勢するとともに、ブレーキパッド20を、キャリパボディ10に軸方向とは交差する方向に押し付けるように付勢している。すなわち、付勢部材30は、少なくとも二つの付勢機能を有している。摺動面22aがディスクロータ200から離間した状態で、ブレーキパッド20は離間位置(非制動位置)に位置される。

0036

図3は、付勢部材30の自由状態での図である。図3に示されるように、付勢部材30は、ばね鋼のような金属材料の線材によって構成されている。付勢部材30は、コイル33と、コイル33の一端から延びた第一アーム31と、コイル33の他端から延びた第二アーム32と、を有している。

0037

図4は、図2の一部を拡大した図である。なお、図4から明らかとなるように、軸方向に並ぶ二つの付勢部材30は、鏡像関係にある。また、図2から明らかとなるように、周方向に並ぶ二つの付勢部材30も、鏡像関係にある。すなわち、図2において、互いに対角に配置された二つの付勢部材30は、同一のスペックを有している。

0038

図4に示されるように、付勢部材30のキャリパ100への装着状態にあっては、コイル33は、ガイドピン14の外周の回りに巻かれている。言い換えるとガイドピン14は、コイル33内を貫通している。コイル33は、裏板21の内面21bと接している。コイル33の内周とガイドピン14の外周との間には隙間が設けられており、コイル33は、ガイドピン14に沿って軸方向に移動することができる。

0039

第一アーム31は、コイル33と当該コイル33から離れた第一端部31eとの間に、第一延部31a、湾曲部31b、および第二延部31cを有している。第一延部31aは、コイル33から、軸方向とは交差する方向に沿ってガイドピン14から離れるように延びている。湾曲部31bは、ガイドピン14から離れた位置で、第一延部31aと第二延部31cとの間を円弧状に接続している。第二延部31cは、湾曲部31bから第一端部31eにかけて軸方向とは交差する方向に沿ってガイドピン14に近付くように延びている。

0040

第二アーム32は、コイル33と当該コイル33から離れた第二端部32eとの間に、第三延部32a、第一屈曲部32b、第四延部32c、および第二屈曲部32dを有している。第三延部32aは、コイル33から、裏板21の内面21bに沿ってガイドピン14から離れるように、裏板21の短手方向の端部21dに向けて延びている。第一屈曲部32bは、端部21dを囲うようにU字状に折れ曲がっている。第四延部32cは、裏板21の外面21aに沿って裏板21の長手方向の端部21eに向けて延びている。第二屈曲部32dは、端部21eと外面21aとの角部に沿って折れ曲がっている。

0041

図5は、ピストン13、ガイドピン14、ブレーキパッド20、および付勢部材30を周方向から見た図であって、付勢部材30が取り付けられる前の自由状態での図である。また、図6は、図5の付勢部材30が取り付けられた状態での図である。

0042

付勢部材30は、線ばねとして機能する部位を有している。線ばねは、二つの支持点(押圧点)が自由状態での距離とは異なる距離となるよう弾性的に曲がった状態で装着されることにより、当該二つの支持点間で弾性的な曲げ復元力付勢力反発力)を生じる。

0043

本実施形態では、付勢部材30の第一端部31eと、コイル33または第二アーム32の裏板21の内面21bとの接触点である押圧点P1と、の間に第一線ばね41が構成されている。

0044

第一線ばね41に関し、第一端部31eは、自由状態では、図5に示されるように、貫通孔14aに対してブレーキパッド20から軸方向に沿って図5右方向に離れて位置されている。図6に示されるように、作業者またはロボットは、第一端部31eを貫通孔14aに近付けて第一線ばね41を弾性的に曲げながら当該貫通孔14aに差し込む。これにより、第一線ばね41の弾性的な曲げ変形を伴った装着状態が得られる。この場合、第一線ばね41の弾性力により、押圧点P1から裏板21には、図6の左方向へ向かう押圧力F1が作用する。第一線ばね41はガイドピン14に支持されており、ディスクロータ200とガイドピン14(キャリパボディ10)との軸方向の位置は不変であるため、押圧点P1において、押圧力F1は、ブレーキパッド20とディスクロータ200とを互いに離す方向に作用する。すなわち、第一線ばね41は、ブレーキパッド20をディスクロータ200から離れる方向(第一方向、矢印Da1とは反対方向)に弾性的に付勢する第一付勢部の一例である。押圧点P1は、第一押圧点の一例である。このような構成により、除圧時に、より迅速にブレーキパッド20をディスクロータ200から離間させることができる。

0045

また、本実施形態では、押圧点P1と、付勢部材30の第二端部32eとの間に第二線ばね42が構成されている。

0046

第二線ばね42に関し、第二端部32eは、自由状態では、図5に示されるように、凹部21fに対してブレーキパッド20から軸方向に沿って図5の左方向に離れた位置に位置されている。図6に示されるように、作業者またはロボットは、第二端部32eを凹部21fに近付けて第二線ばね42を弾性的に曲げながら当該凹部21fに差し込む。これにより、第二線ばね42の弾性的な曲げ変形を伴った装着状態が得られる。この場合、第二線ばね42の弾性力により、第二端部32eから裏板21には、図6の左方向へ向かう押圧力F2が作用する。よって、第二線ばね42は、第二端部32eにおいてブレーキパッド20をディスクロータ200から離れる方向(第一方向、矢印Da1とは反対方向)に弾性的に付勢する第三付勢部の一例である。第二端部32eは、第二押圧点の一例である。

0047

また、本実施形態では、ピストン13の裏板21を押圧する端部13aのうち押圧点P1に近い部位Pnは、押圧点P1と第二端部32eとの間に位置されている。よって、第二線ばね42が第二端部32eに与えた押圧力F2により、裏板21には、部位Pnを中心とする回転モーメントMが生じる。これにより、裏板21がピストン13の端部13aのうち押圧点P1から離れた部位Pfから離間するのを抑制することができる。

0048

図7は、ピストン13、ガイドピン14、ブレーキパッド20、および付勢部材30を軸方向から見た図であって、付勢部材30が取り付けられる前の自由状態での図である。また、図8は、図7の付勢部材30が取り付けられた状態での図である。

0049

付勢部材30は、ねじりばねとして機能する部位を有している。ねじりばねは、二つの支持点(押圧点)が自由状態でのねじれ角度とは異なるねじれ角度となるよう弾性的にねじれた状態で装着されることにより、当該二つの支持点間で弾性的なねじり復元力(付勢力、反発力)を生じる。

0050

本実施形態では、付勢部材30の第一端部31eと、第二アーム32の第一屈曲部32bとの間にねじりばね43が構成されている。ねじりばね43は、コイル33を有しており、そのねじり中心は、ほぼコイル33の巻回中心Cとなる。

0051

ねじりばね43に関し、第一端部31eは、自由状態では、図7に示されるように、貫通孔14aに対して図7におけるコイル33の巻回中心Cの時計回り方向に離れて位置されている。図8に示されるように、作業者またはロボットは、第一端部31eを貫通孔14aに近付けてねじりばね43を弾性的に反時計回り方向にねじりながら当該貫通孔14aに差し込む。これにより、ねじりばね43の弾性的なねじり変形を伴った装着状態が得られる。この場合、ねじりばね43の弾性力により、第一屈曲部32bから裏板21には、図8の下方向へ向かう押圧力F3が作用する。押圧力F3の作用により、裏板21に設けられた貫通孔21cの内面の上部は、ガイドピン14に押し付けられる。よって、ねじりばね43は、第一屈曲部32bにおいてブレーキパッド20を図8における下方向(軸方向とは交差する方向)に弾性的に付勢してキャリパボディ10の一部であるガイドピン14に押し付ける第二付勢部の一例である。第一屈曲部32bは、第三押圧点の一例である。このような構成により、ブレーキパッド20の音や振動を低減することができる。

0052

なお、図8に示されるように、裏板21の長手方向の端部21e、第二アーム32の第四延部32c、第二屈曲部32d、および第二端部32eは、ハウジング11の開口11cの側面11e(ブリッジ11b)に覆われている。このような構成により、第二端部32eが凹部21fから抜けるのが抑制されている。

0053

また、図4に示されるように、第一アーム31には、湾曲部31bの直径が第一延部31aと第二延部31cとの間の距離よりも大きくなるよう、第一アーム31の湾曲部31bと第二延部31cとの間に、湾曲部31bとは反対方向に曲がる湾曲部31b1が設けられている。これにより、湾曲部31bに生じる応力緩和することができる。

0054

以上、説明したように、本実施形態では、例えば、付勢部材30は、ブレーキパッド20をディスクロータ200から離れる軸方向(第一方向、矢印Da1の反対方向)に付勢する第一線ばね41(第一付勢部)と、ブレーキパッド20を軸方向と交差する方向(第二方向)に付勢してガイドピン14(キャリパボディ10)に押し付けるねじりばね43(第二付勢部)と、を一体に有している。このような構成によれば、例えば、第一線ばね41とねじりばね43とが別の付勢部材として構成された場合に比べて、付勢部材の数を減らすことができ、ひいてはキャリパ100の部品点数を減らすことができ、その分、例えば、キャリパ100の製造の手間やコストをより低減することができる。

0055

また、本実施形態では、例えば、付勢部材30は、押圧点P1(第一押圧点)から離れた第二端部32e(第二押圧点)でブレーキパッド20を軸方向(第一方向、矢印Da1の反対方向)に略沿って付勢する第二線ばね42(第三付勢部)を有する。このような構成によれば、例えば、ブレーキパッド20がディスクロータ200から離れる方向に傾いた姿勢で付勢されるのを、抑制することができる。また、例えば、第二線ばね42と第一線ばね41およびねじりばね43とが別の部材によって構成された場合に比べて、キャリパ100の部品点数を減らすことができ、その分、キャリパ100の製造の手間やコストをより低減することができる。

0056

また、本実施形態では、例えば、ピストン13の裏板21を押圧する端部13aのうち押圧点P1に近い部位Pnは、押圧点P1と第二端部32eとの間に位置されている。このような構成によれば、例えば、裏板21がピストン13の端部13aのうち押圧点P1から離れた部位Pfから離間するように傾くのを抑制することができる。

0057

また、本実施形態では、例えば、付勢部材30の少なくとも一部はガイドピン14に支持されている。このような構成によれば、例えば、付勢部材30を、ガイドピン14を利用した比較的簡素な構成によって実現することができる。

0058

また、本実施形態では、例えば、第一付勢部は、弾性的に曲がり状態が変化する線ばねであり、第二付勢部は、弾性的にコイル33のねじれ状態が変化するねじりばねである。このような構成によれば、例えば、第一付勢部および第二付勢部を、比較的簡素な構成によって実現することができる。

0059

[変形例]
図9は、変形例のハウジング11を除いたキャリパ100Aの一部の斜視図である。図9に示されるように、本変形例の付勢部材30Aは、上記実施形態の軸方向に並ぶ二つの付勢部材30が一体化されている。すなわち、統合された第一アーム31Aが二つのコイル33間で軸方向に架け渡され、第二延部31cおよび第一端部31eが無く、二つのコイル33内を通るガイドピン14によって支持されている。第一アーム31Aは、統合された第一線ばね41Aとして機能する。付勢部材30Aは、二つのコイル33間の距離が自由状態よりも軸方向に短い状態で取り付けられており、これにより、当該二つのコイル33間が弾性的に広がるような曲げ復元力(付勢力、反発力)を生じる。このような構成によれば、付勢部材の数をより一層減らすことができ、キャリパ100Aの製造の手間やコストをより一層低減することができる。

0060

以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。

0061

例えば、ブレーキパッドや付勢部材は、ガイドピンに支持されるものには限定されない。また、第一付勢部、第二付勢部、および第三付勢部は、適宜に変更して実施することができる。また、第二付勢部による付勢方向(第二方向)は、上記実施形態には限定されない。

0062

10…キャリパボディ、13…ピストン、13a…端部、14…ガイドピン、20…ブレーキパッド、30…付勢部材、32b…第一屈曲部(第三押圧点)、32e…第二端部(第二押圧点)、33…コイル、41…第一線ばね(第一付勢部)、42…第二線ばね(第三付勢部)、43…ねじりばね(第二付勢部)、100…キャリパ、200…ディスクロータ、C…巻回中心、P1…押圧点(第一押圧点)、Pn…部位

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