図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2019年9月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

簡易な構造で潤滑性能を向上させることができるトレランスリングを提供すること。

解決手段

略円環状の基部11と、基部11から径方向外側に隆起する複数の隆起部12と、を有し、ロータシャフト20とギヤシャフトとの間に挿入され、基部11の内周面11aがギヤシャフトの外周面30aに接触した状態で、隆起部12がロータシャフト20の内周面20aに当接しているトレランスリング1であって、軸方向両側の端部のうち、少なくとも一方の端部は、基部11の内周面11aから軸方向に対して傾斜した傾斜部14A,14Bを有し、基部11よりも径方向外側に開いた開口端部13A,13Bに形成されている。

概要

背景

特許文献1には、車両の動力伝達装置において、モータロータシャフト出力側回転軸との間に、トレランスリングを配置することが開示されている。このトレランスリングによって、ロータシャフトと出力側回転軸との間でガタによる歯打ち音の発生を抑制することができる。

概要

簡易な構造で潤滑性能を向上させることができるトレランスリングを提供すること。略円環状の基部11と、基部11から径方向外側に隆起する複数の隆起部12と、を有し、ロータシャフト20とギヤシャフトとの間に挿入され、基部11の内周面11aがギヤシャフトの外周面30aに接触した状態で、隆起部12がロータシャフト20の内周面20aに当接しているトレランスリング1であって、軸方向両側の端部のうち、少なくとも一方の端部は、基部11の内周面11aから軸方向に対して傾斜した傾斜部14A,14Bを有し、基部11よりも径方向外側に開いた開口端部13A,13Bに形成されている。

目的

本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、簡易な構造で潤滑性能を向上させることができるトレランスリングを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

略円環状の基部と、前記基部から径方向外側に隆起する複数の隆起部と、を有し、ロータシャフトギヤシャフトとの間に挿入され、前記基部の内周面が前記ギヤシャフトの外周面に接触した状態で、前記隆起部が前記ロータシャフトの内周面に当接しているトレランスリングであって、軸方向両側の端部のうち、少なくとも一方の端部は、前記基部の内周面から軸方向に対して傾斜した傾斜部を有し、前記基部よりも径方向外側に開いた形状に形成されていることを特徴とするトレランスリング。

技術分野

0001

本発明は、トレランスリングに関する。

背景技術

0002

特許文献1には、車両の動力伝達装置において、モータロータシャフト出力側回転軸との間に、トレランスリングを配置することが開示されている。このトレランスリングによって、ロータシャフトと出力側回転軸との間でガタによる歯打ち音の発生を抑制することができる。

先行技術

0003

特開2017−105372号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述したように、トレランスリングは二つの回転軸の間に挟まれているため、回転軸との接触面が周方向摺動する。そのため、この摺動部分を油によって潤滑する必要がある。特許文献1に記載の構成では、トレランスリングに潤滑油を供給するための油路を、回転軸の内部に設け、その油路の供給口が回転軸の外周面に開口している。しかしながら、この構造では回転軸に精細な加工を施す必要が生じ、コストアップを招く虞がある。そこで、回転軸に供給口を設けない構造が考えられるものの、この構造では、回転軸の遠心力によって油が外周側に張り付いてしまい、トレランスリングの内周面側に潤滑油が供給され難くなってしまう。

0005

本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであって、簡易な構造で潤滑性能を向上させることができるトレランスリングを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、略円環状の基部と、基部から径方向外側に隆起する複数の隆起部と、を有し、ロータシャフトとギヤシャフトとの間に挿入され、基部の内周面がギヤシャフトの外周面に接触した状態で、隆起部がロータシャフトの内周面に当接しているトレランスリングであって、軸方向両側の端部のうち、少なくとも一方の端部は、基部の内周面から軸方向に対して傾斜した傾斜部を有し、基部よりも径方向外側に開いた形状に形成されていることを特徴とする。

発明の効果

0007

本発明では、ロータシャフトとギヤシャフトとの間にトレランスリングが配置された構造において、遠心力により径方向外側のロータシャフトに張り付いた油を、トレランスリング端部の傾斜構造によって基部の内周面側へ導くことができる。これにより、トレランスリングの内周面側に潤滑油が供給され、トレランスリングとギヤシャフトとの摺動面の潤滑性能が向上する。

図面の簡単な説明

0008

図1は、実施形態のトレランスリングを示す断面図である。
図2は、トレランスリングを説明するための拡大断面図である。

実施例

0009

以下、図面を参照して、本発明の実施形態におけるトレランスリングについて具体的に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。

0010

図1は、実施形態のトレランスリング1を示す断面図である。図2は、トレランスリングを説明するための拡大断面図である。なお、本実施形態は、車両の動力伝達装置100に適用されるトレランスリング1である。

0011

本実施形態で対象とする車両は、動力源としてエンジンおよびモータ・ジェネレータMGを備えるハイブリッド車両である。図1に示すように、車両の動力伝達装置100において、ロータシャフト20とギヤシャフト30との間に、トレランスリング1が配置されている。トレランスリング1は、ギヤシャフト30に取り付けられた状態でロータシャフト20の内部に挿入されている。モータ・ジェネレータMGから出力されるトルクは、ロータシャフト20から出力側の回転軸であるギヤシャフト30に伝達される。なお、図1に示す一点鎖線RCは、動力伝達装置100を構成する回転部材回転中心軸線を表す。

0012

トレランスリング1は、略円環状に形成されている基部11と、基部11から径方向外側に向かって隆起する隆起部12と、基部11よりも径方向外側に開いた開口端部13A,13Bとを有する。軸方向の一方端側に開口端部13Aが設けられ、軸方向の他方端側に開口端部13Bが設けられている。

0013

基部11は、周方向の一部に設けられた切欠によって弾性変形することが可能であり、ギヤシャフト30に予め嵌め付けることができる。基部11の内周面11aは、隆起部12の軸方向両側で、周方向に沿って連続的に形成されている。また、基部11の軸方向端部11bは、内周面11aに沿って軸方向に平行に延びている略円筒状の端部である。この軸方向端部11bは、開口端部13よりも小径に形成されている。

0014

隆起部12は、基部11の軸方向中央に配置されており、ロータシャフト20の内周面20aに当接している。この隆起部12は、周方向で等間隔に複数配置されており、周方向で隣り合う隆起部12の間に平坦部11cが形成されている。例えば、隆起部12は軸方向から見てそれぞれ台形状に形成されている。なお、平坦部11cは、径方向内側の面が内周面11aと同一面を形成するため、基部11の一部とみなせる。

0015

開口端部13A,13Bは、トレランスリング1の軸方向端部であり、潤滑油を基部11の内周面11aに導くための構造である。この開口端部13A,13Bは、軸方向端部11bよりも径方向外側に位置する端部であり、基部11の内周面11aから軸方向に対して傾斜し、径方向外側に延びる傾斜部14A,14Bを有する。図1に示す例では、開口端部13A,13Bが周方向に複数設けられ、開口端部13A,13Bと軸方向端部11bとが周方向に交互に設けられている。

0016

例えば、ギヤシャフト30の外周面30aには、トレランスリング1を取り付けるための環状溝が形成されている。この環状溝の内部に収容されたトレランスリング1は、軸方向位置が環状溝によって位置決めされている。この状態のトレランスリング1は、基部11の内周面11aがギヤシャフト30の外周面30aと面接触し、ギヤシャフト30の表面上を摺動する。トレランスリング1の内周面11aはギヤシャフト30の外周面30a上を摺動する摺動面である。

0017

また、ロータシャフト20の内周スプライン歯21とギヤシャフト30の外周スプライン歯31とがスプライン嵌合している。ロータシャフト20は中空軸であり、その内周部には内周スプライン歯21が設けられている。ギヤシャフト30は、一方端側がロータシャフト20の内部に挿入された中空軸であり、その外周部には外周スプライン歯31が設けられている。外周スプライン歯31と内周スプライン歯21とが噛み合う部分がスプライン嵌合部40となる。スプライン嵌合部40は、ルーズ嵌合であり、潤滑油が流動可能な隙間を有する。

0018

また、ロータシャフト20は、モータ・ジェネレータMGのロータ22と一体回転する入力側の回転軸であり、軸受51を介してケース60に対して回転自在に支持されている。軸受51は、ロータシャフト20の外周部に嵌合する内輪51aと、ケース60に嵌合する外輪51bとを有する転がり軸受により構成される。

0019

ギヤシャフト30は、図示しないギヤと一体回転する出力側の回転軸であり、軸受52を介してケース60に対して回転自在に支持されている。軸受52は、ギヤシャフト30の外周部に嵌合する内輪52aと、ケース60に嵌合する外輪52bとを有する転がり軸受により構成される。

0020

例えば、トレランスリング1は金属製の弾性材料から構成される。このトレランスリング1が組付け後にロータシャフト20とギヤシャフト30との間で径方向に圧縮変形させられることで、ギヤシャフト30とトレランスリング1との接触面、およびロータシャフト20とトレランスリング1との接触面との間で、互いの面を垂直に押圧する押圧力が発生する。この押圧力と、接触面の間の摩擦係数とに基づいて周方向の摩擦抵抗が発生するため、トレランスリング1によってロータシャフト20とギヤシャフト30とが周方向で互いにガタつくことなく保持される。これにより、スプライン嵌合部40においてガタが詰まらない状態であっても、トレランスリング1によって、ロータシャフト20とギヤシャフト30とがガタつくことなく保持されるため、スプライン嵌合部40で発生する歯打ち音が抑制される。

0021

また、トレランスリング1の軸方向両側に設けられた開口端部13A,13Bは、内周面11aから径方向外側に傾斜する傾斜面を含む傾斜部14A,14Bを有し、遠心力によって径方向外側に流れる潤滑油を、内周面11a側に導くように機能する。内周面11aは、隆起部12の軸方向両側の位置で周方向に沿って連続的に形成されているとともに、所定幅所定軸方向長さ)の範囲でギヤシャフト30の外周面30aと面接触する。この内周面11aとの外周面30aとが接触している部分は、周方向に摺動するため、潤滑油による潤滑が必要な部分(潤滑必要部)となる。このように、開口端部13A,13Bはトレランスリング1の内周面11a側の潤滑必要部に潤滑油が供給されることを促進する機能を発揮する。

0022

ここで、潤滑油の流れについて説明する。一例として、図2破線矢印で油の流れる方向を示すように、スプライン嵌合部40側からトレランスリング1側に油が流れる場合を説明する。スプライン嵌合部40がルーズ嵌合であるため、その隙間によって油が流れる油路が形成される。このスプライン嵌合部40から軸方向でトレランスリング1側に流れる油は、ロータシャフト20の内周面20aとギヤシャフト30の外周面30aとの径方向隙間を油路として、トレランスリング1が配置されている箇所に到達する。その際、油は遠心力によって径方向外側、すなわちロータシャフト20の内周面20aに張り付いている。トレランスリング1の開口端部13Aはロータシャフト20の内周面20a側に張り付いた潤滑油を、傾斜部14Aに沿って径方向内側の内周面11a(軸方向で隆起部12よりも一方端側の内周面11a)に向けて導入させる。開口端部13A側から内周面11aに供給された油は、隆起部12よりも他方端側の内周面11aにも供給される。要するに、トレランスリング1とギヤシャフト30とが摺動する径方向内側の潤滑必要部に潤滑油が供給される。そして、潤滑必要部に供給された潤滑油は、軸方向で反対側(他方端側)の傾斜部14Bおよび開口端部13B側から流出して、ロータシャフト20の先端部20b側隙間から径方向外側に向けて流れる。

0023

以上説明した通り、実施形態によれば、ロータシャフト20とギヤシャフト30との間にトレランスリング1が挿入された構造について、基部11よりも径方向外側に開いた開口端部13を有することにより、遠心力によって外周側に張り付いた油を内周面11aに向けて導くことが可能になる。これにより、トレランスリング1の内周面11aに潤滑油が供給され、潤滑必要部での潤滑性能が向上する。

0024

なお、上述した実施形態では、軸方向両側の端部に、開口端部13A,13Bが設けられた構造のトレランスリング1について説明したが、本発明はこれに限定されない。要するに、トレランスリング1は、軸方向両側の端部うち、少なくともいずれか一方が、開口端部13A,13Bにより構成されていればよい。また、トレランスリング1は、上述したように周方向の一部に開口端部13A,13Bが形成された構造であってもよく、あるいは周方向全域に亘って開口端部13A,13Bが形成された構造であってもよい。例えば、開口端部13Aが周方向全域に亘り形成された場合、軸方向一方側に基部11の軸方向端部11bは設けられず、基部11の一方端側は全て開口端部13Aにより構成される。

0025

また、トレランスリング1を適用可能な車両例は、上述したモータ・ジェネレータMGを第2のモータ・ジェネレータ(MG2)とする車両を含む。また、動力伝達装置100は、ギヤシャフト30が図示しない自動変速機入力軸として機能する構成であってもよい。

0026

1トレランスリング
11 基部
11a内周面
11b軸方向端部
12隆起部
13A,13B開口端部
14A,14B 傾斜部
20ロータシャフト
20a 内周面
21内周スプライン歯
30ギヤシャフト
30a外周面
31外周スプライン歯
40スプライン嵌合部
100 動力伝達装置

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • スズキ株式会社の「 発電制御装置」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】スイッチの破損を確実に防止し、かつ蓄電池の充電の応答性を向上させる発電制御装置を提供する。【解決手段】モータージェネレーター3と第一蓄電池10との間の電路を開閉する第一スイッチ41と、モーター... 詳細

  • 株式会社SOKENの「 電動車両」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】モータを備える電動車両において、車両の振動をより抑制する。【解決手段】モータと、モータからの出力が要求される要求トルクと、車両の振動を抑制するための制振トルクと、の和のトルクがモータから出力さ... 詳細

  • トヨタ自動車株式会社の「 ハイブリッド車両の制御装置」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】触媒昇温制御の実行機会を増やす。【解決手段】触媒昇温制御部101は、内燃機関10の燃焼を停止した状態で第1モータジェネレータ71の動力により内燃機関10のクランク軸14を回転させるモータリング... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ