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技術 メッシュシート

出願人 東レ株式会社
発明者 中林伊織
出願日 2018年3月6日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-039434
公開日 2019年9月12日 (9ヶ月経過) 公開番号 2019-151953
状態 未査定
技術分野 編地 糸;糸またはロープの機械的な仕上げ 織物 現場における安全保護手段
主要キーワード 作業範囲外 フッ素系共重合体樹脂 本数割合 低融点糸 コーティング品 飛び火 パディング方式 樹脂加工後
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

軽量・柔軟で取り扱い性に優れ、かつ、繰り返し使用に耐え得る耐久性(耐洗濯性耐候性)を有し、さらには塩ビ等の樹脂加工に用いる樹脂量の少ない環境に配慮したメッシュシートを提供する。

解決手段

繊維で構成されるメッシュシートであって、前記繊維の少なくとも一部に難燃性合成繊維フィラメントを含み、網目の寸法が1mm以上20mm以下であり、かつ目付が150g/m2以下である目開きシートであって、繊維の交点目止めされているメッシュシート。

概要

背景

従来からビルマンション店舗、住宅などの建造物工事現場では、近隣に配慮しての目隠し目的と、近隣及び周辺通行人に対する落下物対策のために多数の定型養生シートや定型養生メッシュシートを連結した張囲によって建造物全体を覆い隠し、工事現場の作業空間を近隣から分離している。また、それら建築工事メッシュシート耐候性難燃性目ずれ防止等の観点から塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂コーティングしたものが長時間の紫外線暴露条件下でも使用されている。しかしながら、塩化ビニル樹脂でコーティングした建築工事用メッシュシートは、重量が重く作業性が悪い上に、塩化ビニル樹脂の可塑剤ブリードによる汚れが目立ち、その洗浄も容易でないという欠点があった。また近年、産業資材用途においても、地球環境面から脱塩ビの動きがあり、従来の塩化ビニル樹脂コーティング品から軽量化が図られ、地球環境にマッチしたノンコーティング品に置き代わりつつある。該ノンコーティング品は紫外線遮蔽効果を有していた塩ビ樹脂被膜がなくなるため、使用される繊維はこれまで以上に高い耐候性が求められる。

そこで、合成繊維フィラメント糸条と該合成繊維フィラメント糸条より低融点フィラメント糸条合糸または合撚した糸条よりなり,糸条の交錯点融着しているメッシュシート(特許文献1)や、融点差が20℃以上ある二成分からなり、その低融点成分が繊維表面の少なくとも一部を占めるように並列型あるいは芯鞘型に配置されて複合紡糸した繊維からなる粗目の織編物を、両成分の融点間の温度で熱処理して得られる、繊維同士の接点が低融点成分の融着により接合されたネット(特許文献2)が開示されている。

概要

軽量・柔軟で取り扱い性に優れ、かつ、繰り返し使用に耐え得る耐久性(耐洗濯性、耐候性)を有し、さらには塩ビ等の樹脂加工に用いる樹脂量の少ない環境に配慮したメッシュシートを提供する。繊維で構成されるメッシュシートであって、前記繊維の少なくとも一部に難燃性合成繊維フィラメントを含み、網目の寸法が1mm以上20mm以下であり、かつ目付が150g/m2以下である目開きシートであって、繊維の交点目止めされているメッシュシート。なし

目的

特開平5−287666号公報
実開平1−78190号公報






特許文献1は、塩化ビニル樹脂等を付与することなく、軽量で、目ずれ、目曲がりスリップ等の発生がなく、作業性の優れたメッシュシートを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

繊維で構成されるメッシュシートであって、前記繊維の少なくとも一部に難燃性合成繊維フィラメントを含み、網目の寸法が1mm以上20mm以下であり、かつ目付が150g/m2以下である目開きシートであって、繊維の交点目止めされているメッシュシート。

請求項2

難燃性合成繊維フィラメントと該難燃性合成繊維フィラメントより低融点合成繊維フィラメントを含む複合糸を少なくともメッシュシートの一部に含む請求項1に記載のメッシュシート。

請求項3

耐候試験後の滑脱抵抗保持率が80%以上である請求項1または2のいずれかに記載のメッシュシート。

請求項4

洗濯後の滑脱抵抗保持率が80%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載のメッシュシート。

請求項5

からみ織、または模紗織である請求項1〜4のいずれか1項に記載のメッシュシート。

請求項6

合成繊維フィラメントがポリエステル系繊維である請求項1〜5のいずれか1項に記載のメッシュシート。

請求項7

飛散防止メッシュシート、建築工事用メッシュシートまたは工業用メッシュシートに用いられる請求項1〜6のいずれかに記載のメッシュシート。

技術分野

0001

本発明は、建築作業高所作業に際して、ボルト鉄片等の建築資材作業範囲外に落下することを防止するために使用される飛散防止メッシュ建築工事メッシュシート工業用メッシュシート等の用途に適するシートに関し、軽量・柔軟で取り扱い性に優れ、かつ、繰り返し使用に耐え得る耐久性(耐洗濯性耐候性)を有し、さらには塩ビ等の樹脂加工に用いる樹脂量の少ない環境に配慮したメッシュシートに関する。

背景技術

0002

従来からビルマンション店舗、住宅などの建造物工事現場では、近隣に配慮しての目隠し目的と、近隣及び周辺通行人に対する落下物対策のために多数の定型養生シートや定型養生メッシュシートを連結した張囲によって建造物全体を覆い隠し、工事現場の作業空間を近隣から分離している。また、それら建築工事用メッシュシートは耐候性、難燃性目ずれ防止等の観点から塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂コーティングしたものが長時間の紫外線暴露条件下でも使用されている。しかしながら、塩化ビニル樹脂でコーティングした建築工事用メッシュシートは、重量が重く作業性が悪い上に、塩化ビニル樹脂の可塑剤ブリードによる汚れが目立ち、その洗浄も容易でないという欠点があった。また近年、産業資材用途においても、地球環境面から脱塩ビの動きがあり、従来の塩化ビニル樹脂コーティング品から軽量化が図られ、地球環境にマッチしたノンコーティング品に置き代わりつつある。該ノンコーティング品は紫外線遮蔽効果を有していた塩ビ樹脂被膜がなくなるため、使用される繊維はこれまで以上に高い耐候性が求められる。

0003

そこで、合成繊維フィラメント糸条と該合成繊維フィラメント糸条より低融点フィラメント糸条合糸または合撚した糸条よりなり,糸条の交錯点融着しているメッシュシート(特許文献1)や、融点差が20℃以上ある二成分からなり、その低融点成分が繊維表面の少なくとも一部を占めるように並列型あるいは芯鞘型に配置されて複合紡糸した繊維からなる粗目の織編物を、両成分の融点間の温度で熱処理して得られる、繊維同士の接点が低融点成分の融着により接合されたネット(特許文献2)が開示されている。

先行技術

0004

特開平5−287666号公報
実開平1−78190号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1は、塩化ビニル樹脂等を付与することなく、軽量で、目ずれ、目曲がりスリップ等の発生がなく、作業性の優れたメッシュシートを提供するものであるが、その目付は330g/m2のものが実施例で提示されるのみであり、さらに軽量なシートについては記載されていない。

0006

特許文献2において具体的に開示されたネットも目付が大きく、取り扱い性に優れるものではなかった。

0007

本発明はかかる従来技術の問題点に鑑み、軽量・柔軟で取り扱い性に優れ、かつ、繰り返し使用に耐え得る耐久性(耐洗濯性、耐候性)を有するメッシュシートを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0008

かかる課題を解決するために本発明は、下記のいずれかの構成からなる。

0009

(1)繊維で構成されるメッシュシートであって、前記繊維の少なくとも一部に難燃性合成繊維フィラメントを含み、網目の寸法が1mm以上20mm以下であり、かつ目付が150g/m2以下である目開きシートであって、繊維の交点目止めされているメッシュシート。

0010

(2)難燃性合成繊維フィラメントと該難燃性合成繊維フィラメントより低融点の合成繊維フィラメントを含む複合糸を少なくともメッシュシートの一部に含む前記(1)に記載のメッシュシート。

0011

(3)耐候試験後の滑脱抵抗保持率が80%以上である前記(1)または(2)のいずれかに記載のメッシュシート。

0012

(4)洗濯後の滑脱抵抗保持率が80%以上である前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のメッシュシート。

0013

(5)からみ織、または模紗織である前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載のメッシュシート。

0014

(6)合成繊維フィラメントがポリエステル系繊維である前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載のメッシュシート。

0015

(7)飛散防止メッシュシート、建築工事用メッシュシートまたは工業用メッシュシートに用いられる前記(1)〜(6)のいずれかに記載のメッシュシート。

発明の効果

0016

本発明によれば、軽量・柔軟で現場施工性に優れ、かつ、繰り返し使用に耐え得る耐久性(耐洗濯性、耐候性)を有し、さらには塩ビ等の樹脂加工のない環境に配慮した工事用メッシュシートを提供することができる。

図面の簡単な説明

0017

織物の網目の寸法を説明するための一例を示す概念図である。
織物の網目の寸法を説明するための一例を示す概念図である。
編物の網目の寸法を説明するための一例を示す概念図である。
編物の網目の寸法を説明するための一例を示す概念図である。
模紗織の組織図である。

0018

以下、本発明を実施するための形態を説明する。

0019

本発明のメッシュシートは、難燃性合成繊維フィラメントを少なくともシートの一部に用いてなるため、シートに難燃性を付与することができる。シートに占める難燃性合成繊維フィラメントの比率や合成繊維フィラメントの難燃性を調整することで、シートに求められる難燃性をコントロールすることができる。

0020

また、シートを構成する50重量%以上に難燃性合成繊維フィラメントを用いることが好ましい。織物からなるシートの場合、経糸の90%以上、より好ましくは95%以上の難燃性合成繊維フィラメントを含む糸とすると、火花がメッシュシートに飛び火しても経糸方向延焼しにくくなる。経糸方向を上下方向として使用することで、飛び火により上方に燃え上がろうとする炎に対し、効率的に難燃効果を発揮でき、結果としてメッシュシートの難燃性を均一なものとすることが可能となる。さらに好ましくは、シートを構成する80重量%以上に難燃性合成繊維フィラメントを用いることが良い。このようにしてシートに難燃性を付与することで、ビルなどの建築現場で、溶接等の火花がメッシュシートに飛び火した場合でも効率的に延焼を防ぐことが可能となる。

0021

本発明のメッシュシートを構成する合成繊維素材としては特に限定されないが、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン12ナイロン4・6、ナイロン6・10、ナイロン6成分とナイロン6・6成分を共重合した共重合ポリアミドなどからなるポリアミド樹脂ポリエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレートなどのホモポリエステル、ポリエステルの繰り返し単位を構成する酸成分にイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共重合した共重合ポリエステルなどからなるポリエステル樹脂ポリパラフェニレンテレフタルアミドポリメタフェニレンイソフタルアミドなどに代表されるアラミド樹脂ポリビニルアルコール系樹脂ポリフェニレンサルファイド樹脂超高分子量ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂などの合成樹脂が例示できる。また、これら合成樹脂には、製造工程や加工工程での生産性あるいは特性改善のために通常使用されている各種添加剤を含んでいてもよい。例えば、熱安定剤酸化防止剤光安定剤、耐候剤、平滑剤帯電防止剤、可塑剤、難燃剤などを含有せしめることができる。

0022

本発明のメッシュシートを構成する繊維は、50dtex以上2000dtex以下の繊度であることが好ましく、300dtex以上1500dtex以下がより好ましい。このような範囲の繊度とすることにより、軽量、かつ柔軟で取り扱い性に優れるシートとすることが可能となる。

0023

本発明に用いる難燃性合成繊維フィラメントとしては、難燃剤を添加した繊維やポリマー中難燃化合物を含む繊維およびポリマー自体が難燃性であるものからなる繊維であってもよい。例えば、ポリマー中に2官能リン化合物を含むあるいは、共重合したポリエステル系繊維(以下ポリエステル難燃性繊維と称する場合がある)があげられる。

0024

また、上記ポリエステル難燃性繊維に使用するポリエステルとしては、難燃性を付与する目的でポリマー分子中には2官能性リン化合物が共重合されているものが挙げられる。2官能性リン化合物としては、ホスホネートホスフィネートホスフィンオキシドが好ましく使用される。より好ましくはこれらホスホネート類、ホスフィネート類、ホスフィンオキシド類フェニル基を含むとよい。

0025

ホスホネート類としては、フェニルホスホン酸ジメチルフェニルホスホン酸ジフェニル等が好ましく使用される。ホスフィネート類としては、(2−カルボキシルエチルメチルホスフィン酸、(2−メトキシカルボニルエチル)メチルホスフィン酸メチル、(2−カルボキシルエチル)フェニルホスフィン酸、(2−メトキシカルボニルエチル)フェニルホスフィン酸メチル、(4−メトキシカルボニルフェニル)フェニルホスフィン酸メチル、[2−(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル]メチルホスフィン酸のエチレングリコールエステル、3−[ヒドロキシ(フェニル)ホスホリルプロパン酸等が好ましく使用される。ホスフィンオキシド類としては、(1,2−ジカルボキシエチル)ジメチルホスフィンオキシド、(2,3−ジカルボキシプロピル)ジメチルホスフィンオキシド、(1,2−ジメトキシカルボニルエチル)ジメチルホスフィンオキシド、(2,3−ジメトキシカルボニルエチル)ジメチルホスフィンオキシド、[1,2−ジ(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル]ジメチルホスフィンオキシド、[2,3−ジ(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル]ジメチルホスフィンオキシド等が好ましく使用される。

0026

これらの2官能性リン化合物の中でも、ホスフィネート類がポリエステルとの共重合反応性がよいこと、および重合反応時飛散が少ないことなどから好ましく使用される。より好ましくはフェニル基を含むホスフィネート類をポリエステルに共重合するとよい。

0027

さらにこの2官能性リン化合物共重合ポリエステルは、2官能性リン化合物が、ポリエステル中にリン原子換算で0.3〜1.0重量%共重合されていることが好ましく、0.5〜0.8重量%共重合されていることがより好ましい。すなわちポリエステル中の2官能性リン化合物が上記範囲で共重合されていると、ポリエステル繊維の強伸度を低下させることなく、毛羽品位が良好且つ必要な難燃性能を有する高品位難燃性ポリエステルフィラメントを得ることができる。

0028

また、難燃性ポリエステルフィラメント等の難燃性合成繊維フィラメントは顔料を含む原着糸であっても良い。顔料としては通常シアニン系、スチレン系、フタロシアニン系、アントラキノン系、ぺリノン系、およびイソインドリノン系等から選ばれた1種以上の顔料やカーボンブラック等の粒子が用いられるが、これらに限定されない。なお、原着糸を得るにあたっては、これらの顔料を2官能性リン化合物共重合ポリエステルポリマー等の難燃性合成繊維フィラメント原料ポリマー(以下難燃ポリマーと称する)に溶融添加して、原着チップを得、溶融紡糸する方法、顔料を2官能性リン化合物共重合ポリエステルポリマー等の難燃ポリマーもしくはその他のポリマーチップ(例えばポリエチレンテレフタレートチップなど難燃ポリマーと同系素材で難燃剤成分を含まないポリマー)と予め溶融混合して、原着マスターチップを作製し、これと2官能性リン化合物共重合ポリエステル等難燃ポリマーチップを所望の割合でブレンド混合し、溶融紡糸する方法で得ることができる。なお、原着マスターチップにその他のポリマーチップを用いる場合、最終的なその他ポリマー含有量は本発明の効果を損なわない程度、例えば難燃性ポリエステルフィラメント中5重量%以下にとどめるのが望ましい。

0029

本発明の難燃性ポリエステルフィラメント等の難燃性合成繊維フィラメント中の顔料の含有量は特に限定されるものではないが、0.1〜1.0重量%であることが好ましく、さらに0.2〜0.6重量%であることがより好ましい。上記フィラメントに含まれる顔料を0.1〜1.0重量%にすることによって、難燃性合成繊維フィラメントの強伸度を低下させることなく、品位良好な原着難燃性ポリエステルフィラメント等の難燃性合成繊維フィラメントを得ることができる。

0030

本発明のメッシュシートは、目付150g/m2以下であることが軽量性の点から良い。好ましくは130g/m2以下である。下限はメッシュシートの強度の点から70g/m2以上であることが好ましい。

0031

また、メッシュシートの網目は1mm以上20mm以下が良く、2mm以上12mm以下が好ましい。このようにメッシュシートの網目を調整することで、目付が150g/m2以下であってもシートを構成する繊維の繊度を太くすることが可能となり、軽量であっても引張強力や引裂き強力が高く、取り扱い性に優れるシートを得ることが可能となる。なお、上記メッシュシートの網目の寸法は、例えば図1および2に示すように織物のように経糸と緯糸で囲われる網目(開口部)1が略長方形等の略四角形の場合、その長辺、短辺をそれぞれ計測する。図2に例示する模紗織のように隣り合う複数本の経糸あるいは緯糸が1組の経糸あるいは緯糸を形成している場合は、それら1組を1本の経糸あるいは緯糸と見なし、それらで形成される網目(開口部)1の長辺、短辺を計測する。また、図3および4に示すように編物などの開口部形状が複雑な場合は、網目(開口部)1の外周をシートの経方向緯方向に平行な線で囲ってできる略長方形の長辺、短辺を計測する。そして、四角形の短辺を1mm以上、長辺を20mm以下とするのが良く、好ましくは短辺が2mm以上、長辺が12mm以下である。なお上記四角形として、短辺=長辺の正方形であっても構わない。

0032

また、メッシュシートは、上記網目の寸法を満たす限りにおいて織編物いずれでも良く、織物としては、平織綾織朱子織や、二重織、三重織等の多重織物を使用することができる。また、編物としては、経編、緯編いずれも使用することができる。その中でも、織物はからみ織、模紗織、編物はラッセル編が、メッシュシートであっても目ずれ防止の点から好ましい。

0033

また、本発明のメッシュシートは、織編物を構成する繊維の交点が目止めされていることが必須である。繊維の交点を目止めすることで、メッシュシートを扱う際の目ずれを防止することが可能となる。本発明において、「繊維の交点を目止め」とは、メッシュシートを構成する繊維と繊維が交差する交点において、交差する繊維との交点が融着または例えば上記の樹脂等の他の素材を介して固定された状態をいう。目止めの方法は、特に限定するものではなく、シートを構成する難燃性合成繊維フィラメントより低融点の繊維を含む複合糸(例えば合糸または合撚したものが好ましい。)を用いて織編物とし、繊維同士の交点を熱接着する方法や、シートに塩化ビニル樹脂等をコーティング等で付与して固化させる方法など、いずれの方法で良い。

0034

好ましくは、難燃性合成繊維フィラメントと該難燃性合成繊維フィラメントより低融点の合成繊維フィラメントを合糸または合撚した複合糸を少なくともシートの一部に用いて織編物とし、繊維同士の交点を熱接着するのが軽量・柔軟なシートを得る点で良い。好ましくは、難燃性合成繊維フィラメントと該難燃性合成繊維フィラメントより低融点の合成繊維フィラメントを合撚した複合糸を用いることが良く、交点での熱接着をより強固なものとすることが可能となる。

0035

本発明で用いる低融点の合成繊維フィラメントを構成する素材は、難燃性合成繊維フィラメントより融点あるいは軟化点が低いポリマー素材であれば、特に限定されるものではなく、好ましくは融点あるいは軟化点が10℃以上低いものであることが好ましく、さらに好ましくは20℃以上であることが良い。そして低融点の合成繊維フィラメントの融点以上、難燃性合成繊維フィラメントの融点未満で、熱処理することで、難燃性合成繊維フィラメントの形態・物性を維持したまま、繊維同士の交点を熱接着させることが可能となる。

0036

低融点の合成繊維フィラメントに用いる合成樹脂としては、特に制限はないが、目止めが可能であればよい。優れた熱接着性を得るためには、前記難燃性合成繊維フィラメントを構成するポリマーの骨格と共通する骨格を有するものが好ましい。例えば難燃性合成繊維フィラメントとしてポリエチレンテレフタレートを基本骨格とする難燃性ポリエステル繊維フィラメントを用いる場合は、テレフタル酸またはそのエステル形成性誘導体およびエチレングリコール等の低級アルキレングリコールにその他の共重合成分、例えばその他の酸成分および/またはその他のジオール成分として、イソフタル酸またはそのエステル形成性誘導体、ポリアルキレングリコールおよびモノエーテル等から選択される一種以上を共重合した共重合ポリエステルを使用することが好ましい。

0037

これら低融点の合成樹脂からなる低融点の合成繊維フィラメントのメッシュシート中における使用量としては、低融点の合成樹脂として、3重量%以上40重量%以下であることが好ましく、5重量%以上25重量%以下であることがより好ましい。この範囲にあることにより、熱融着して目止めをした後も優れた柔軟性を維持することができる。

0038

また、低融点の合成繊維フィラメントは、10dtex以上300dtex以下の繊度であることが好ましく、30dtex以上150dtex以下がより好ましい。このような範囲の繊度とすることにより、軽量、かつ柔軟で取り扱い性に優れるシートとすることが可能となる。

0039

あるいは、製品使用環境に応じてシートを構成する繊維の保護を目的に塩化ビニル樹脂等の樹脂で繊維を被覆して交点を固着させても良い。繊維被覆、交点の固着のために用いる樹脂としては、耐候性に優れ、柔軟な樹脂であればいずれでも良く、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル系共重合体樹脂オレフィン樹脂オレフィン系共重合体樹脂アクリル樹脂アクリル系共重合体樹脂ウレタン樹脂ウレタン系共重合体樹脂、酢酸ビニル樹脂酢酸ビニル系共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル系共重合体樹脂、フッ素樹脂フッ素系共重合体樹脂シリコン樹脂、およびシリコン系共重合体樹脂等が例示でき、これら単体、もしくは2種類以上を併用しても良い。樹脂の付着量としては、樹脂加工後のシートの目付に対して40重量%以下、好ましくは5〜20重量%が付着させた樹脂の割合となるようにすることがシートの軽量、柔軟性を損なわず、目ずれ防止や繊維を保護する観点から好ましい。樹脂で繊維を被覆する方法は、特に限定するものではなく、コーティング方式、または凸版印刷グラビア印刷等の印刷方式、あるいはパディング方式ラミネート方式など樹脂の性状、形状に合わせて選択すれば良い。

0040

このようにしてシートを構成する繊維の交点を固定することで、目ずれ等を防止し取り扱い性に優れたシートとすることが可能となる。

0041

また本発明のメッシュシートは、JIS L1096:2010 8.23.3ピン引掛け法による滑脱抵抗が100N以上となるように目止めすることが好ましい。さらに好ましくは、JIS L0891:2007 B法による1500時間照射後においても、前記ピン引掛け法による滑脱抵抗力保持率が80%以上であることが良い。このようにすることで、繰返し長期に渡り使用する場合でも耐候劣化を防ぎ、新品時と同様に使用することが可能となり、耐久性に優れたメッシュシートとすることが可能となる。これらを達成するためには、難燃性合成繊維フィラメントと該難燃性合成繊維フィラメントより低融点の合成繊維フィラメントを合撚して複合糸とすることが好ましい。低融点の合成繊維フィラメントを合撚することで、複合糸の断面方向ランダムで該低融点の合成繊維フィラメントが存在し、メッシュシートの繊維同士の交点の熱接着が強固となる。合撚して複合糸とする際の撚り数は500回/m以下の甘撚が良く、さらに好ましくは200回/m以下が良い。撚り数を500回/m超とすると、複合糸の剛性が高くなりメッシュシートの柔軟性が損なわれる。

0042

さらに、本発明のメッシュシートは、JIS L0217:1995 103法により10回の洗濯を行った後において、JIS L1096:2010 8.23.3ピン引掛け法による滑脱抵抗の保持率が80%以上であることが良い。このようにすることで、建築現場で使用したメッシュシートを別の建築現場で使用する前に汚れ落としのため洗濯等して繰り返し使用する場合においても目ずれ等なく使用することが可能となる。好ましくは、メッシュシートをからみ織、模紗織、あるいはラッセル編で構成することが良い。このようにすることで、柔軟で、かつ目ずれの起き難いシートとし、洗濯等でメッシュシートがもまれても滑脱抵抗を保持することが可能となる。

0043

以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。なお、本実施例で用いる各種特性測定方法および総合評価判断基準は、以下のとおりとした。

0044

(1)目付
JIS L1096:2010 8.3.2 a)A法により測定した。

0045

(2)密度
JIS L1096:2010 8.6.1 a)A法により測定した。

0046

(3)引張強さ及び伸び率
JIS L1096:2010 8.14.1 A法(ストリップ法)により測定した。

0047

(4)滑脱抵抗
JIS L1096:2010 8.23.3により測定した。

0048

(5)洗濯耐久性
JIS L0217:1995付表1 103法により10回繰り返し洗濯を行った後、前記滑脱抵抗を測定し、新品の滑脱抵抗より保持率を求めた。

0049

(6)耐候性
JIS L0891:2007 B法により1500時間促進耐候処理した後、前記滑脱抵抗を測定し、新品の滑脱抵抗より保持率を求めた。なお、耐候処理に際しては、B形フィルタを用い、降雨周期及び時間は、60分照射中12分降雨とした。

0050

(7)燃焼性
JIS L1091:1999 A−1法により試験を行い、試験結果から区分3を満たす物を合格とした。

0051

(8)網目の寸法
メッシュシートを構成するタテ糸ヨコ糸で囲われた開口部の短辺と長辺について、シートの幅方向無作為に5点を抽出して計測し、それぞれの平均値を求めた。

0052

[実施例1]
テレフタル酸とエチレングリコールを直接エステル化して得たビス−β−ヒドロキシエチルテレフタレートおよびその低重合体100部に3−[ヒドロキシ(フェニル)ホスホリル]プロパン酸4.15部及び、0.03部の三酸化アンチモンを加え、更に0.1部の二酸化チタンを加え、250℃より、30分で285℃に昇温し、同時に反応系を常圧から30分間で0.5mmHg(66.7Pa)に減じ、その後所定の固有粘度に達するまでこの温度及び減圧度を維持し、反応を行うことにより3−[ヒドロキシ(フェニル)ホスホリル]プロパン酸をリン原子量換算して0.6重量%含有する2官能性リン化合物共重合ポリエチレンテレフタレートを得た。得られた2官能性リン化合物共重合ポリエチレンテレフタレートからなるベースポリエステルチップ(a)とカーボンブラックをポリエチレンテレフタレートに対して9重量%含有するマスターポリエステルチップ(b)を46:1の割合で混合し、エクストルーダー型紡糸機に供給し、計量ポンプにより紡糸口金に配し、紡糸温度295℃にて溶融紡糸して560dtex、96フィラメントからなる2官能性リン化合物共重合ポリエステルからなる難燃性ポリエステル繊維フィラメントA(融点:255℃)を得た。

0053

得られた難燃性ポリエステル繊維フィラメントAに、該難燃性ポリエステル繊維フィラメントより低融点の合成繊維フィラメントとして、84dtex、12フィラメントのポリエチレンテレフタレート系低融点ポリエステル(融点:225℃)繊維フィラメントを、100回/mで撚糸して得た合撚糸Bを経糸、緯糸それぞれに用い、経/緯方向ともに密度18本/2.54cmの図5に示す織組織模紗織物を得た。該織物を245℃に設定したピンテンター加工機熱セットしてメッシュシートを得た。なお、繊維の交点は前記熱セット工程で目止めされた。得られたメッシュシートは軽量・柔軟で取り扱い性に優れるものであった。

0054

[実施例2]
経糸に実施例1で得た合撚糸Bを用い、緯糸に該合撚糸Bと実施例1で得た難燃性ポリエステル繊維フィラメントAを2:1の本数割合で用い、経/緯方向ともに密度18本/2.54cmの模紗織物を得た。該織物を実施例1と同様にして熱セットしてメッシュシートを得た。得られたメッシュシートは軽量・柔軟で取り扱い性に優れるものであった。

0055

[比較例1]
560dtex、96フィラメントのポリエチレンテレフタレート繊維に、実施例1で用いたものと同じ低融点ポリエステル繊維フィラメントを100回/mで撚糸して得た合撚糸Cを経糸、緯糸それぞれに用い、経/緯方向ともに密度18本/2.54cmの模紗織物を得た。該織物を実施例1と同様にして熱セットしてメッシュシートを得た。

0056

[比較例2]
テレフタル酸とエチレングリコールをエステル化して得たビスβ−ヒドロキシテレフタレートおよびその低重合体100部に、難燃剤として〔2−(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル〕メチルホスフィン酸0.5部と三酸化アンチモン0.03部を添加して0.6mHg(80kPa)に減圧し、280℃にて重合反応を行い、固有粘度0.78のポリマーを得た。このポリマーを溶融し、着色剤としてシアニン系ブルーカーボンを2.0:0.1重量比の割合で混合し、ポリマーに対して10重量%添加してブルーのマスターチップを得た。該ブルーポリエステルマスターチップを前記0.78のベースポリエステルチップと1:45の割合で混合し、円形吐出孔から押し出して300℃で溶融紡糸を行い、熱延伸して、融点が255℃の830dtex、70フィラメントの難燃原着ポリエステルフィラメント糸条を得た。得られた難燃原着ポリエステルフィラメント糸条に、低融点の合成繊維フィラメントとしてポリエチレンテレフタレートにイソフタル酸を40モル%共重合したポリエステル(融点110℃)を部に、ポリエチレンテレフタレートを芯部に配した芯鞘タイプのポリエステル低融点糸167dtexを合撚し、約1000dtexの合撚糸Dを得た。この合撚糸Dを経糸および緯糸に用いて経/緯方向ともに密度33本/2.54cmの模抄織物を得た。該織物を165℃にて設定したピンテンター加工機で熱セットしてメッシュシートを得た。なお、繊維の交点は前記熱セット工程で目止めされた。得られたシートは、目付330g/m2と重く、また、実施例の物に比較して柔軟性にも劣り、作業性に優れるものではなかった。

0057

実施例

0058

表1によれば、本発明のメッシュシートは、難燃性に優れ、かつ、繰り返し使用に耐え得る耐久性(耐洗濯性、耐候性)を有し、軽量・柔軟で取り扱い性に優れメッシュシートであることが分かる。

0059

1:網目(開口部)

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