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技術 硬質表面用殺黴洗浄剤組成物

出願人 花王株式会社
発明者 西本光穂子川島裕司
出願日 2018年3月2日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-037577
公開日 2019年9月12日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-151735
状態 未査定
技術分野 洗浄性組成物 農薬・動植物の保存
主要キーワード アルカリ土類金属亜硫酸塩 殺黴剤 アルカリ金属チオシアン酸塩 イソブチルジグリコール 中性近傍 対象操作 アルキルポリグリセリルエーテル 脂肪族炭素数
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

浴室等の生活環境に存在するに対して優れた殺黴効果を発揮し、皮脂汚れ洗浄性に優れた硬質表面用殺黴洗浄剤組成物及びそれを用いた硬質表面処理方法の提供。

解決手段

(a)水溶性無機塩を0.1質量%以上5質量%以下、(b)非イオン性殺菌剤を0.05質量%以上7質量%以下、(c)陽イオン界面活性剤を0.1質量%以上5質量%以下、(d)溶剤(但し、(b)成分を除く)及び水を含有し、25℃におけるpHが5以上9以下である、硬質表面用殺黴洗浄剤組成物。

概要

背景

浴室などの水廻り硬質表面皮脂石鹸カスなどの疎水性汚れが付着しやすく、また水中の硬度成分によりスカム化し強固に付着するため、洗浄しづらい汚れの一つである。また、そのような強固に付着した汚れはなどの微生物の栄養分となり、しかも適度な水分が常時存在するため、黴が生えやすく、いったん生えた黴は次亜塩素酸などの強力な酸化剤で除去しなければ洗浄できない等の大きな負担となる。従って黴などの微生物の栄養源を効果的に除去し、しかも黴などの微生物が繁殖する前に簡便な方法で殺菌する技術が強く求められている。

特許文献1には、特定の非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、特定の一価アルコール又は多価アルコール、酸及びその塩、並びに殺菌剤を含有し、洗浄化効果、抗菌性、保存安定性に優れた、とりわけトイレ便座等の硬質表面に有効な洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献2には、スルホベタイン構造を有数するモノマー単位を含有する高分子化合物アルカリ金属ハロゲン化物などの無機塩、及び界面活性剤を含有し、疎水性硬質表面を改質して、優れた防汚性を付与でき、温度に対する安定性に優れた硬質表面用液体処理剤組成物が開示されている。
特許文献3には、ノニオン界面活性剤テルペン系炭化水素溶剤水溶性溶剤アルカリ剤、及びカチオン界面活性剤を含有し、油汚れ洗浄力組成物貯蔵安定性に優れることはもとより、すすぎ性にも優れる、硬質表面用洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献4、及び特許文献5には、ベンジルアルコール陽イオン界面活性剤を含有し、硬質表面に発生した微生物由来ピンク汚れに対する洗浄力に優れ、硬質表面に付着した皮脂汚れの洗浄力に優れ、配合安定性が良好な硬質表面用液体洗浄剤組成物が開示されている。

概要

浴室等の生活環境に存在する黴に対して優れた殺黴効果を発揮し、皮脂汚れの洗浄性に優れた硬質表面用殺黴洗浄剤組成物及びそれを用いた硬質表面処理方法の提供。(a)水溶性無機塩を0.1質量%以上5質量%以下、(b)非イオン性殺菌剤を0.05質量%以上7質量%以下、(c)陽イオン界面活性剤を0.1質量%以上5質量%以下、(d)溶剤(但し、(b)成分を除く)及び水を含有し、25℃におけるpHが5以上9以下である、硬質表面用殺黴洗浄剤組成物。なし

目的

本発明は、浴室等の生活環境に存在する黴に対して優れた殺黴効果を発揮し、皮脂汚れの洗浄性に優れた硬質表面用殺黴洗浄剤組成物及びそれを用いた硬質表面処理方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

(a)水溶性無機塩[以下、(a)成分という]を0.1質量%以上5質量%以下、(b)非イオン性殺菌剤[以下、(b)成分という]を0.05質量%以上7質量%以下、(c)陽イオン界面活性剤を0.1質量%以上5質量%以下、(d)溶剤(但し、(b)成分を除く)及び水を含有し、25℃におけるpHが5以上9以下である、硬質表面用洗浄剤組成物

請求項2

(a)成分が、アルカリ金属硫酸塩アルカリ土類金属硫酸塩アルカリ金属塩化物、及びアルカリ土類金属塩化物から選ばれる1種以上の水溶性無機塩である、請求項1に記載の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物。

請求項3

(b)成分が、置換基を有してもよい芳香族基、及びヒドロキシ基を有し、且つ分子量が106以上300以下の非イオン性殺菌剤である、請求項1又は2に記載の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物。

請求項4

(b)成分が、ベンジルアルコールフェノキシエタノールフェニルジグリコールトリクロサン、ダイクロサン、及びイソプロピルメチルフェノールから選ばれる1種以上の非イオン性殺菌剤である、請求項1〜3の何れか1項に記載の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物。

請求項5

請求項1〜4の何れか1項に記載の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を、黴が存在する硬質表面に接触させて、殺黴及び洗浄を同時に行う硬質表面処理方法

技術分野

0001

本発明は硬質表面用洗浄剤組成物に関する。

背景技術

0002

浴室などの水廻り硬質表面皮脂石鹸カスなどの疎水性汚れが付着しやすく、また水中の硬度成分によりスカム化し強固に付着するため、洗浄しづらい汚れの一つである。また、そのような強固に付着した汚れは黴などの微生物の栄養分となり、しかも適度な水分が常時存在するため、黴が生えやすく、いったん生えた黴は次亜塩素酸などの強力な酸化剤で除去しなければ洗浄できない等の大きな負担となる。従って黴などの微生物の栄養源を効果的に除去し、しかも黴などの微生物が繁殖する前に簡便な方法で殺菌する技術が強く求められている。

0003

特許文献1には、特定の非イオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤、特定の一価アルコール又は多価アルコール、酸及びその塩、並びに殺菌剤を含有し、洗浄化効果、抗菌性、保存安定性に優れた、とりわけトイレ便座等の硬質表面に有効な洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献2には、スルホベタイン構造を有数するモノマー単位を含有する高分子化合物アルカリ金属ハロゲン化物などの無機塩、及び界面活性剤を含有し、疎水性硬質表面を改質して、優れた防汚性を付与でき、温度に対する安定性に優れた硬質表面用液体処理剤組成物が開示されている。
特許文献3には、ノニオン界面活性剤テルペン系炭化水素溶剤水溶性溶剤アルカリ剤、及びカチオン界面活性剤を含有し、油汚れ洗浄力組成物貯蔵安定性に優れることはもとより、すすぎ性にも優れる、硬質表面用洗浄剤組成物が開示されている。
特許文献4、及び特許文献5には、ベンジルアルコール陽イオン界面活性剤を含有し、硬質表面に発生した微生物由来ピンク汚れに対する洗浄力に優れ、硬質表面に付着した皮脂汚れの洗浄力に優れ、配合安定性が良好な硬質表面用液体洗浄剤組成物が開示されている。

先行技術

0004

特開平11−61199号公報
特開2015−105310号公報
特開2006−8801号公報
特開2014−132063号公報
特開2014−132062号公報

発明が解決しようとする課題

0005

すなわち本発明は、浴室等の生活環境に存在する黴に対して優れた殺黴効果を発揮し、皮脂汚れの洗浄性に優れた硬質表面用殺黴洗浄剤組成物及びそれを用いた硬質表面処理方法を提供する。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、(a)水溶性無機塩[以下、(a)成分という]を0.1質量%以上5質量%以下、(b)非イオン性殺菌剤[以下、(b)成分という]を0.05質量%以上7質量%以下、(c)陽イオン界面活性剤を0.1質量%以上5質量%以下、(d)溶剤(但し、(b)成分を除く)及び水を含有し、25℃におけるpHが5以上9以下である、硬質表面用殺黴洗浄剤組成物に関する。

0007

本発明は、前記硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を、黴が存在する硬質表面に接触させて、殺黴及び洗浄を同時に行う硬質表面処理方法に関する。

発明の効果

0008

本発明によれば、浴室等の生活環境に存在する黴に対して優れた殺黴効果を発揮し、皮脂汚れの洗浄性に優れた硬質表面用殺黴洗浄剤組成物及びそれを用いた硬質表面処理方法が提供される。

0009

殺黴剤組成物〕
<(a)成分>
本発明の(a)成分は、水溶性無機塩である。
ここで、(a)成分の無機塩について、水溶性であるとは、25℃の脱イオン水100gに5g以上溶解するものを指す。

0010

(a)成分は、アルカリ金属硫酸塩アルカリ土類金属硫酸塩硫酸アンモニウム塩アルカリ金属亜硫酸塩アルカリ土類金属亜硫酸塩アルカリ金属ハロゲン化物アルカリ土類金属ハロゲン化物アルカリ金属硝酸塩アルカリ土類金属硝酸塩アルカリ金属炭酸塩アルカリ土類金属炭酸塩アルカリ金属リン酸塩アルカリ土類金属リン酸塩アルカリ金属チオシアン酸塩、及びアルカリ土類金属チオシアン酸塩から選ばれる1種以上の水溶性無機塩が挙げられ、殺黴効果及び配合安定性の観点から、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩、アルカリ金属ハロゲン化物、及びアルカリ土類金属ハロゲン化物から選ばれる1種以上の水溶性無機塩が好ましく、アルカリ金属硫酸塩、アルカリ土類金属硫酸塩、アルカリ金属塩化物、及びアルカリ土類金属塩化物から選ばれる1種以上の水溶性無機塩がより好ましく、アルカリ金属硫酸塩、及びアルカリ金属塩化物から選ばれる1種以上の水溶性無機塩が更に好ましく、アルカリ金属硫酸塩がより更に好ましい。

0011

(a)成分は、より具体的には、硫酸ナトリウム硫酸リチウム硫酸カリウム硫酸セシウム硫酸アンモニウム亜硫酸ナトリウム塩化ナトリウム塩化カリウム硝酸ナトリウム炭酸ナトリウムリン酸水素二ナトリウム、及びチオシアン酸ナトリウムから選ばれる1種以上が挙げられ、殺黴効果及び配合安定性の観点から、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硝酸ナトリウム、塩化ナトリウム及び塩化カリウムから選ばれる1種以上が好ましく、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム及び塩化カリウムから選ばれる1種以上がより好ましい。本発明の(a)成分は硫酸ナトリウムが最も好ましい。

0012

<(b)成分>
本発明の(b)成分は、非イオン性殺菌剤である。
(b)成分は、殺黴効果の観点から、置換基を有してもよい芳香族基、及びヒドロキシ基を有し、且つ分子量が106以上300以下の非イオン性殺菌剤が好ましい。芳香族基は、芳香族炭化水素基であり、フェニル基ベンジル基フェネチル基が挙げられ、これら芳香族基は置換基を有してもよい。置換基としては、フルオロ基クロロ基などのハロゲノ基メチル基エチル基イソプロピル基などのアルキル基カルボキシ基アミノ基、スルホ基アルコキシ基などが挙げられ、これらの置換基は1種又は2種以上を有してもよい。

0013

(b)成分は、殺黴効果と配合安定性の観点から、下記一般式(b−1)で表される化合物が好ましい。
R1bO−(R2bO)l−H (b−1)
(式中、R1bは、芳香族基を有し、且つ総炭素数6以上11以下の炭化水素基であり、lは0又は1の整数であり、R2bは炭素数2以上4以下のアルキレン基である。但し、該化合物の分子量は106以上300以下である。)

0014

R1bの総炭素数は、芳香族基を含めた炭素数であり、R1bの総炭素数は、殺黴効果の観点から、6以上、そして、配合安定性の観点から、11以下、好ましくは10以下、より好ましくは9以下である。R1bは、芳香族炭化水素基であり、フェニル基、ベンジル基、フェネチル基が挙げられる。R2bは、エチレン基が殺黴効果の観点から好ましい。
lは、殺黴効果の観点から、0が好ましい。

0015

(b)成分としては、具体的には、ベンジルアルコール(分子量:108)、フェノキシエタノール(分子量:138)、2−フェニルエタノール(分子量:122)、3−フェニル−1−プロパノール(分子量:136)、シンナミルアルコール(分子量:134)、ベンジルグリコール(分子量:152)、フェニルジグリコール(分子量:182)、ベンジルジグリコール(分子量:196)、4−フェニル−1−ブタノール(分子量:150)、トリクロサン(分子量:290)、ダイクロサン(分子量:255)、及びイソプロピルメチルフェノール(分子量:150)から選ばれる1種以上が挙げられ、殺黴効果と配合安定性の観点から、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、フェニルジグリコール、トリクロサン、ダイクロサン、及びイソプロピルメチルフェノールから選ばれる1種以上が好ましく、ベンジルアルコール、及びフェノキシエタノールから選ばれる1種以上がより好ましい。

0016

<(c)成分>
本発明の(c)成分は、陽イオン界面活性剤である。陽イオン界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が挙げられる。第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤としては、窒素原子に結合する基のうち、1つ又は2つが炭素数6以上18以下の炭化水素基であり、残りが炭素数1以上3以下のアルキル基、炭素数1以上3以下のヒドロキシアルキル基及びアリールアルキル基(ベンジル基等)からなる群から選ばれる基である4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が挙げられる。なかでも、殺黴性能及び洗浄力を有する4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が好ましく、殺黴性能の点から、ベンジル基を有する4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が好ましい。

0017

陽イオン界面活性剤としては、下記一般式(c1)で表される第4級アンモニウム塩型陽イオン界面活性剤が好ましい。

0018

0019

〔式中、R1cは炭素数6以上18以下の炭化水素基を表す。R2c、R3cはそれぞれ独立に炭素数1以上3以下のアルキル基を表す。R4cは炭素数1以上3以下のアルキレン基を表す。Z−は陰イオン基を表す。〕

0020

一般式(c1)中、R1cは、菌体への分配による殺黴効果向上の観点と配合安定性の観点から、好ましくは炭素数8以上、そして、好ましくは14以下、より好ましくは10以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、より好ましくはアルキル基である。
また一般式(c1)中、R2c、R3cはそれぞれ独立に炭素数1以上3以下のアルキル基であり、炭素数1以上2以下のアルキル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
また一般式(c1)中、R4cは炭素数1以上3以下のアルキレン基であり、炭素数1以上2以下のアルキレン基が好ましく、メチレン基がより好ましい。
また一般式(c1)中のZ−としては、塩化物イオン等のハロゲンイオンが好ましい。Z−としては塩化物イオン(Cl−)がより好ましい。

0021

<(d)成分>
本発明の(d)成分は、溶剤(但し、(b)成分を除く)である。
(d)成分は、下記の(d1)〜(d3)の化合物から選ばれる1種以上の溶剤が好ましい。
(d1):分子量が60以上500以下の脂肪族アルコール
(d2):分子量が60以上500以下の脂肪族グリコールエーテル
(d3):分子量が60以上500以下の脂肪族ジオール

0022

(d)成分は、殺黴効果及び水相から菌体への分配をより高める観点から、logP値が、好ましくは0以上、より好ましくは0.5以上、そして、殺黴効果及び配合安定性の観点から、好ましくは3以下、より好ましくは2以下である化合物が好適である。

0023

本発明において、logP値とは、水と1−オクタノールに対する有機化合物の親和性を示す係数である。1−オクタノール/水分配係数Pは、1−オクタノールと水の2液相の溶媒に微量の化合物が溶質として溶け込んだときの分配平衡で、それぞれの溶媒中における化合物の平衡濃度の比であり、底10に対するそれらの対数logPの形で示すのが一般的である。多くの化合物のlogP値が報告されており、Daylight Chemical Information Systems, Inc. (DaylightCIS)等から入手しうるデータベースには多くの値が掲載されているので参照できる。実測のlogP値がない場合には、Daylight CISから入手できるプログラム「CLOGP」等で計算することができる。このプログラムは、実測のlogP値がある場合にはそれと共に、Hansch, Leoのフラグメントアプローチにより算出される「計算logP(ClogP)」の値を出力する。

0024

フラグメントアプローチは化合物の化学構造に基づいており、原子の数及び化学結合のタイプを考慮している(cf.A. Leo, Comprehensive Medicinal Chemistry, Vol.4, C. Hansch,P.G. Sammens, J.B.Taylor and C.A. Ramsden, Eds., p.295, Pergamon Press, 1990)。このClogP値を、化合物の選択に際して実測のlogP値の代わりに用いることができる。本発明では、logPの実測値があればそれを、無い場合はプログラムCLOGP v4.01により計算したClogP値を用いる。

0025

(d1)である、分子量が60以上500以下の脂肪族アルコールとしては、1−プロパノール(分子量:60、logP:0.55)、2−プロパノール(分子量:60、logP:0.38)、1−ヘキサノール(分子量:102、logP:1.80)、1−ペンタノール(分子量:88、logP:1.39)、3−ペンタノール(分子量:88、logP:1.36)、1−ブタノール(分子量:74、logP:0.97)、2−ブタノール(分子量:74、logP:0.87)、tert−ブタノール(分子量:74、logP:0.60)、シクロペンタノール(分子量:86、logP:0.86)、1−ヘプタノール(分子量:116、logP:2.22)、及び1-オクタノール(分子量:130、logP:2.64)から選ばれる1種以上が挙げられ、殺黴効果と配合安定性の両立という観点から、1−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、3−ペンタノール、シクロペンタノール、1−ヘキサノール、及び1−ヘプタノールから選ばれる1種以上が好ましく、1−ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、3−ペンタノール、及びシクロペンタノールから選ばれる1種以上がより好ましく、1−ブタノール、1−ペンタノール、3−ペンタノール、及びシクロペンタノールから選ばれる1種以上が更に好ましく、1−ブタノール、1−ペンタノール、及び3−ペンタノールから選ばれる1種以上がより更に好ましい。

0026

(d2)である、分子量が60以上500以下の脂肪族グリコールエーテルとしては、下記一般式(d2)で表される化合物が好ましい。
R1dO−(R2dO)n−H (d2)
(式中、R1dは炭素数1以上8以下の脂肪族炭化水素基であり、R2dは炭素数2又は3のアルキレン基であり、nは1以上4以下の整数である。)

0027

R1dは、殺黴効果の観点から、炭素数3以上6以下のアルキル基又はアルケニル基が好ましい。
nは、殺黴効果の観点から、好ましくは3以下、より好ましくは2以下である。

0028

(d2)は、具体的には、2−エチルヘキシルグリコール(分子量:174、logP:2.46)、ヘキシルグリコール(分子量:146、logP:1.65)、ヘキシルジグリコール(分子量:190、logP:1.49)、ブチルプロピレンジグリコール(分子量:190、logP:1.29)、ブチルプロピレングリコール(分子量:132、logP:1.13)、プロピルプロピレンジグリコール(分子量:176、logP:0.88)、ブチルグリコール(分子量:118、logP:0.81)、プロピルプロピレングリコール(分子量:118、logP:0.71)、ブチルジグリコール(分子量:162、logP:0.66)、2−tert−ブトキシエタノール(分子量:118、logP:0.45)、イソブチルジグリコール(分子量:118、logP:0.07)、メチルプロピレングリコール(分子量:90、logP:−0.11)、及びメチルグリコール(分子量:76、logP:−0.43)から選ばれる1種以上が挙げられ、殺黴効果の観点から、ヘキシルグリコール、ヘキシルジグリコール、ブチルプロピレングリコール、ブチルプロピレンジグリコール、ブチルグリコール、ブチルジグリコール、プロピルプロピレンジグリコール及びプロピルプロピレングリコールから選ばれる1種以上が好ましく、ヘキシルジグリコール、ブチルプロピレングリコール、プロピルプロピレンジグリコール、ブチルグリコール及びブチルジグリコールから選ばれる1種以上がより好ましく、ヘキシルジグリコール、ブチルプロピレングリコール、及びブチルグリコールから選ばれる1種以上が更に好ましく、ブチルプロピレングリコール、及びブチルグリコールから選ばれる1種以上がより更に好ましい。

0029

(d3)である、分子量が60以上500以下の脂肪族ジオールとしては、下記一般式(d3)で表される化合物が好ましい。尚、(d3)には、(d2)は含まれない。
R3d−CH(OH)−(CH2)q−CH2OH (d3)
(式中、R3dは水素原子、炭素数1以上8以下の脂肪族炭化水素基、又はR4dOであり、R4dは脂肪族炭素数1以上8以下の炭化水素基であり、qは0又は1以上6以下の整数である。但し、化合物中の総炭素数が4以上10以下である。)

0030

R3dは、殺黴効果の観点から、水素原子又は炭素数2以上8以下のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数3以上8以下のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数4以上8以下のアルキル基又はアルケニル基が更に好ましい。
R4dは、炭素数2以上8以下のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数3以上8以下のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数4以上8以下のアルキル基又はアルケニル基が更に好ましい。
qは、殺黴効果の観点から、好ましくは1以下である。

0031

(d3)は、具体的には、1,2−ヘキサンジオール(分子量:118、logP:0.85)、1,2−ペンタンジオール(分子量:104、logP:0.43)、プロピレングリコール(分子量:76、logP:0.40)、1,6−ヘキサンジオール(分子量:118、logP:0.60)、1,2−ブタンジオール(分子量:90、logP:0.01)、1,4−ブタンジオール(分子量:90、logP:−0.23)、1,3−ブタンジオール(分子量:90、logP:0.−0.37)、1,5−ペンタン
ジオール(分子量:104、logP:0.19)、1,2−オクタンジオール(分子量:146、logP:1.68)、ペンチグリセリルエーテル(分子量:162、logP:0.69)、及び1,8−オクタンジオール(分子量:146、logP:1.44)から選ばれる1種以上が挙げられ、殺黴効果と配合安定性の両立という観点から、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ペンタンジオール、プロピレングリコール、ペンチルグリセリルエーテル及び1,6−ヘキサンジオールから選ばれる1種以上が好ましく、1,2-ヘキサンジオール、ペンチルグリセリルエーテル及び1,2-ペンタンジオールから選ばれる1種以上がより好ましく、1,2-ヘキサンジオール、及びペンチルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上が更に好ましい。

0032

(d)成分は、殺黴効果向上の観点から、(d2)、及び(d3)の化合物から選ばれる1種以上が好ましい。更に(d2)が、一般式(d2)で表される化合物、(d3)が一般式(d3)で表される化合物であることがより好ましい。

0033

組成等>
本発明の作用機序は明らかではないが以下のように考えられる。
黴は細胞膜より外側に厚い細胞壁を有することが知られており、黴の細胞壁はグルカンキチン等で構成される多糖層、メラニン層ハイドロフォービン層等により構成される。この細胞壁の存在により、大腸菌等の一般細菌と比較して、黴は細胞内部への殺菌剤の浸透性が低く、短時間で十分な殺黴効果が得られないことが課題であると考えられる。本発明の(a)成分を特定濃度含有する水溶液をハイドロフォービン等のタンパク質に作用させるとタンパク質の構造変化を引き起こし、その結果、本発明の(b)成分である非イオン性殺菌剤の黴菌の細胞内への浸透量が増加し、殺黴効果を付与できるものと考えられる。
しかしながら、この技術を洗浄剤に応用した場合、(a)成分の配合によって塩強度が増加し、その結果、皮脂汚れ洗浄性に効果のある界面活性剤を配合した場合に殺黴効果が低下するという課題が生じる。本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物では、(a)成分と(b)成分に、更に(c)成分及び(d)成分を特定量含有させることで、殺黴性能及び皮脂洗浄力に優れる硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を提供しえるものと考えられる。

0034

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、(a)成分を、殺黴効果の観点から、0.1質量%以上、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.0質量%以上、そして、配合安定性の観点から、5質量%以下、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下含有する。

0035

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、(b)成分を、殺黴効果の観点から、0.05質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上、そして、配合安定性の観点から、7質量%以下、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下含有する。

0036

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、(c)成分を、殺黴効果と洗浄力の観点から、0.1質量%以上、好ましくは0.3質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは0.75質量%以上、そして、5質量%以下、好ましくは4質量%以下、より好ましくは3質量%以下含有する。

0037

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、(d)成分を、殺黴効果と洗浄力の観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、そして、配合安定性の観点から、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下、更に好ましくは7質量%以下含有する。

0038

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、(c)成分と(d)成分を合計で、殺黴効果と洗浄力の観点から、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.5質量%以上、そして、配合安定性の観点から、好ましくは12質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは8質量%以下含有する。

0039

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、(e)成分として、(c)成分以外の界面活性剤を含有してもよい。(e)成分としては、(e1)陰イオン界面活性剤、(e2)非イオン界面活性剤、(e3)ベタイン型界面活性剤及び(e4)アミンオキシド型界面活性剤から選ばれる1種以上の界面活性剤が挙げられる。

0040

(e1)陰イオン界面活性剤としては、炭化水素基を1つ以上と、スルホン酸基硫酸エステル基及びカルボン酸基からなる群から選ばれる基の1つ以上とを有する陰イオン界面活性剤が挙げられる。陰イオン界面活性剤としては、アルキル又はアルケニルベンゼンスルホン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキル又はアルケニル硫酸エステル又はその塩、及び脂肪酸又はその塩等が挙げられる。洗浄力の観点から、陰イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩及び脂肪酸又はその塩からなる群から選択される1以上が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩のオキシアルキレン基は、オキシエチレン基が好ましい。また、ポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩のオキシアルキレン基の平均付加モル数は、1以上10以下が好ましい。脂肪酸又はその塩としては、炭素数10以上18以下の脂肪酸又はその塩が挙げられる。陰イオン界面活性剤のアルキル基又はアルケニル基は、炭素数10以上18以下が好ましい。また塩は、ナトリウム塩カリウム塩などのアルカリ金属塩が好ましい。

0041

(e2)非イオン界面活性剤としては、炭素数10以上18以下のアルキル基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル、炭素数10以上18以下のアルケニル基を有するポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、炭素数10以上、18以下の脂肪酸基を有するポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、炭素数8以上18以下のアルキル基を有するアルキルグリコシド、炭素数8以上18以下のアルキル基を有するアルキルポリグリコシド、炭素数8以上18以下の脂肪酸基を有するショ糖脂肪酸エステル、炭素数8以上18以下のアルキル基を有するアルキルポリグリセリルエーテル等が挙げられる。中でも洗浄性の観点から、炭素数10以上16以下のアルキル基を有しエチレンオキサイド平均付加モル数が1以上15以下であるポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。但し、(e2)成分からは、(b)成分は除かれる。

0042

(e3)ベタイン型界面活性剤としては、スルホベタイン、及びカルボベタイン選ばれる1種以上の界面活性剤が挙げられる。

0043

スルホベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−スルホプロピルアンモニウムスルホベタイン、アルカノイル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルカノイルアミノプロピル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシスルホプロピル)アンモニウムスルホベタインが挙げられる。

0044

カルボベタインとしては、アルキル基の炭素数が好ましくは10以上、そして、好ましくは18以下、より好ましくは14以下のN−アルキル−N,N−ジメチル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタインや下記一般式(e31)で表される化合物が挙げられる。

0045

0046

〔式中、R1eは炭素数7以上21以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、R2eはプロピレン基を示し、R3e及びR4eは、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。〕

0047

一般式(e31)中、R1eは、炭素数が、好ましくは9以上、より好ましくは11以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは13以下のアルキル基又はアルケニル基であり、ノニル基、デシル基ウンデシル基、ドデシル基トリデシル基が好ましい。
一般式(e31)中、R3e及びR4eは、それぞれ独立に、好ましくはメチル基である。

0048

(e4)アミンオキサイドとしては、下記一般式(e41)の化合物が好適である。

0049

0050

〔式中、R5eは炭素数7以上22以下の炭化水素基、好ましくはアルキル基又はアルケニル基、より好ましくはアルキル基を示し、R6e及びR7eは、同一又は異なって、炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Dは−NHC(=O)−基又は−C(=O)NH−基を示し、Eは炭素数1以上5以下のアルキレン基を示す。m及びpは、m=0かつp=0又はm=1かつp=1を示す。〕

0051

上記一般式(e41)において、m=1かつp=1の場合には、R5eは、洗浄力の観点から、好ましくは炭素数9以上18以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数11以上16以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数11以上14以下のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数11のアルキル基である。またm=0かつp=0の場合には、R5eは、洗浄力の観点から、好ましくは炭素数10以上18以下のアルキル基であり、より好ましくは炭素数12以上16以下のアルキル基であり、更に好ましくは炭素数12以上14以下のアルキル基であり、より更に好ましくは炭素数12のアルキル基である。本発明ではm=0かつp=0が好ましい。R6e、R7eは、洗浄力の観点から、好ましくは炭素数1のメチル基である。

0052

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物において、(e)成分を含有する場合、殺黴効果向上及び洗浄力の観点から、(e)成分の含有量は適宜調製される。
本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物において、(c)成分の含有量と、(c)成分と(e)成分の合計含有量との質量比(c)/[(c)+(e)]は、殺黴効果の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上、より更に好ましくは0.4以上、そして、洗浄力の観点から、1以下、好ましくは0.9以下、より好ましくは0.8以下である。

0053

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、洗浄力向上の観点から、(f)成分として金属封鎖剤を含有することが好ましい。
金属封鎖剤としては、アミノカルボン酸ヒドロキシカルボン酸、ヒドロキシキホスホン酸、及びこれらの塩から選ばれる1種以上の化合物が好ましい。

0054

アミノカルボン酸及びその塩としては、エチレンジアミン四酢酸EDTA)、ニトリロ三酢酸NTA)、イミノ二酢酸ジエチレントリアミン五酢酸DPTA)、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸HEDTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、アスパラギン酸二酢酸ASDA)、グルタミン酸二酢酸(GLDA)及びこれらの塩から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。アミノカルボン酸及びその塩は、エチレンジアミン4酢酸及びその塩、メチルグリシン2酢酸及びその塩、並びにL−グルタミン酸二酢酸及びその塩から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
ヒドロキシカルボン酸及びその塩としては、脂肪族ヒドロキシカルボン酸及びその塩から選ばれる化合物が好ましい。ヒドロキシカルボン酸及びその塩としては、リンゴ酸クエン酸及びその塩から選ばれる化合物が挙げられる。
ヒドロキシキホスホン酸及びその塩としては、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸(HEDP)及びその塩から選ばれる化合物が挙げられる。
金属封鎖剤の塩は、アルカリ金属塩、アンモニウム塩アミン塩などが挙げられる。好ましくはアルカリ金属塩であり、より好ましくはナトリウム塩又はカリウム塩である。

0055

(f)成分は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、メチルグリシン二酢酸(MGDA)、リンゴ酸、クエン酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上が好ましく、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、クエン酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上がより好ましく、エチレンジアミン4酢酸及びその塩が更に好ましい。

0056

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、(f)成分を含有する場合、(f)成分を、洗浄力向上の観点から、好ましくは0.2質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上、そして、配合安定性の観点から、好ましくは6質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは4質量%以下含有する。

0057

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物には、製品付加価値を増大させるために、香料色素防腐剤酸化防止剤等を任意に配合することができる(但し、前記(a)〜(f)成分を除く)。

0058

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、水を含有することができる。すなわち、前記(a)〜(f)成分及び任意成分以外の残部が水である。本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、水を、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは70質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上、そして、好ましくは99質量%以下、より好ましくは95質量%以下含有する。水は、イオン交換水滅菌イオン交換水等を使用することが好ましい。

0059

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、強アルカリもしくは強酸を必要としない硬質表面用殺黴洗浄剤組成物である。すなわち、本発明の殺黴剤組成物は、中性近傍液性であっても良好な殺黴効果が得られる。本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、25℃におけるpHが、取扱いの容易さ及び手肌への刺激性の観点から、5以上、好ましくは5.5以上、より好ましくは6以上、そして、9以下、好ましくは8.5以下、より好ましくは8以下である。

0060

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、浴室、浴槽洗面器タイル化粧室洗面台、鏡、台所まわりのシンクカウンタートップ、水道まわり等の硬質表面の洗浄に好適に用いられ、特に浴室用として好適に用いられる。ここで、浴室用とは、浴室のみならず、浴槽、洗面器など、浴室内に存在する他の硬質表面を有する物品をも対象とするものである。

0061

本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、黴に対して優れた殺黴作用を有する。例えば、クラドスポリウム(Cladosporium)属、アスペルギルス(Aspergillus)属、キャンディダ(Candida)属、ペニシリウム(Penicillium)属、アルタナリア(Alternaria)属、フォーマ(Phoma)属、アウレオバシジウム(Aureobasidium)属真菌に代表される黴について高い殺黴効果を示す。
またサッカロマイセス(Saccharomyces)属、ロドトルラ(Rhodotorula)属、ピキア(Pichia)属真菌、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、Pseudomonas putida等のシュードモナス(Pseudomonas)属細菌、大腸菌(Escherichia coli)、アルカリジェネス(Alcaligenes faecalis)、クレブシエラ(Klebsiellapneumoniae)、プロテウス(Proteus vulgaris)、セラチア(Serratia marcescense)、メチロバクテリウム(Methylobacterium)等のグラム陰性菌黄色ブドウ球菌(Staphylococcusaureus)に代表されるグラム陽性菌に対しても高い殺菌作用効果を示す。

0062

〔硬質表面処理方法〕
本発明の硬質表面処理方法は、本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を、黴が存在する硬質表面に接触させて、殺黴及び洗浄を同時に行う硬質表面処理方法である。
本発明では、本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を硬質表面に接触させた後、該表面を洗浄することができる。また本発明では、本発明の殺黴剤組成物を基体担持させた清掃用物品により硬質表面を洗浄することができる。
硬質表面としては、浴室、浴槽、洗面器、タイル、化粧室、洗面台、鏡、台所まわりのシンク、カウンタートップ、水道まわり等の硬質表面が好適である。

0063

本発明の硬質表面処理方法は、具体的には、本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を、原液で、硬質表面に接触させる、又は前記殺黴剤組成物を、原液で、希釈せずに硬質表面に接触させる、つまり、前記殺黴剤組成物を、希釈することなく、硬質表面に接触させる硬質表面処理方法が好ましく挙げられる。更に、前記硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を、希釈することなく、黴が付着した硬質表面に接触させる硬質表面処理方法が挙げられる。尚、硬質表面と接触させる方法としては、硬質表面に塗布する方法が好ましい。
前記硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を希釈せずに硬質表面に接触させるとは、該硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を、意図的に水などで希釈した後、硬質表面と接触させないことである。例えば、前記硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を水滴等が付着した硬質表面と接触させたり、前記硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を硬質表面に接触させた後、硬質表面に水滴が付着したりする場合は、前記硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を希釈せずに、硬質表面に接触させると理解できる。
本発明の硬質表面処理方法は、前記硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を、原液で、硬質表面に接触させるには、ボトルから直接塗布又は噴霧してもよく、ボトルとしては、例えば、スクイズボトルスプレーボトル等が挙げられる。
また本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を含浸させた清掃用物品使用時に、別途本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を、被清掃物又は前記清掃用物品に、噴霧しながら使用してもよい。当該使用方法によって、より広い面積清掃する。

0064

また本発明の(a)成分〜(d)成分、及び任意成分を含む濃厚組成物を調製しておき、該濃厚組成物を水で希釈して本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を調製し、硬質表面に接触させてもよい。すなわち、本発明の(a)成分〜(d)成分、及び任意成分を含有する濃厚組成物を水で希釈して本発明の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物に調製し、該硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を希釈せずに硬質表面に接触させる硬質表面処理方法であってもよい。

0065

黴が存在する硬質表面に接触させた後、黴に接触させる放置時間は、殺黴効果の観点から、好ましくは30秒以上、好ましくは1分以上、より好ましくは2分以上、更に好ましくは3分以上、より更に好ましくは4分以上、より更に好ましくは5分以上であり、そして、効率的に洗浄する観点から、好ましくは30分以下、より好ましくは20分以下、更に好ましくは10分以下である。
放置した後は、通常、水ですすぐ。すすぐ際は、手などで機械力物理的力)を掛けてもよく、単に水流すすいでもよい。
なお、放置する際の温度は、室温でよく、例えば、10℃以上30℃以下が挙げられる。

0066

下記配合成分を用いて、表1に示す硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を調製し、以下の項目について評価を行った。結果を表1に示す。表1の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物は、リン酸水素ナトリウムリン酸二水素ナトリウムをそれぞれイオン交換水に添加することで調製した10mMリン酸緩衝水溶液(pH7)に、(a)〜(e)成分を表中の配合量で添加し、室温(25℃)で溶解させた。配合後、pHが7以外になる場合には、水酸化ナトリウム及び/又は塩酸を用いてpH7に調整した。なお、pHはガラス電極法で測定した。また表1中の配合成分の質量%は、全て有効分に基づく数値である。

0067

<配合成分>
(a)成分
・Na2SO4:硫酸ナトリウム、和光純薬工業(株)製

0068

(b)成分
・ベンジルアルコール:和光純薬工業(株)製、分子量108
・フェノキシエタノール:和光純薬工業(株)製、分子量138

0069

(c)成分
サニゾール08:オクチベンジルジメチルアンモニウムクロリド、一般式(c1)中、R1cがオクチル基、R2c及びR3cがメチル基、R4cがメチレン基、Z−が塩化物イオンである化合物、花王(株)製
・C10BAC:ベンジルジメチルデシルアンモニウムクロライド、一般式(c1)中、R1cが炭素数10のアルキル基、R2c及びR3cがメチル基、R4cがメチレン基、Z−が塩化物イオンである化合物、シグマアルドリッチ社
・サニゾールC:アルキル(炭素数8〜18)ベンジルジメチルアンモニウムクロライド、一般式(c1)中、R1cが炭素数8〜18のアルキル基、R2c及びR3cがメチル基、R4cがメチレン基、Z−が塩化物イオンである化合物、花王(株)製

0070

(d)成分
・BDG:ブチルジグリコール(分子量:162、logP:0.66)、日本乳化剤(株)製、(d2)
(e)成分
エマルゲン108:ポリオキシエチレン(平均付加モル数6)ラウリルエーテル、花王(株)製

0071

<殺黴性評価方法
住環境優先糸状菌Cladosporium属の環境分離株Cladsporiumsp. PA-4を、ポテトデキストロース平板寒天培地(BectonDickinson社製のPotato Dextrose Agar試薬能書どおりに調製)上で25℃/7日間培養後、同寒天プレート上に胞子回収液((株)大塚製薬工場製の生理食塩水で調製した和光純薬工業(株)製の0.05%Tween80溶液)を4mL滴下して、コンラージ棒(日水製薬(株)製)でなでるように軽くこすることで菌液回収した。その後回収した菌液を、ミラクロスCALBIOCHEM社製)を用いて濾過することで菌糸を除去し、得られた液を遠心処理(10,000rpm,25℃,5min)し、上澄みを除去した。これらの操作を2、3回繰り返し、菌濃度を3.0×107〜7.0×108CFU/mLに調製して試験胞子液とした。

0072

表1の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物を試験液として用い、試験液1mLに対して調製した試験胞子液10μLを混合して、25℃で5分間接触させた後に、その100μLを分取して900μLのLP希釈液(日水製薬社製のものを能書通りに調製したもの)に懸濁することで試験液を不活化した。これをさらにLP希釈液で希釈した後に、ポテトデキストロース平板寒天培地(BectonDickinson社製のPotato Dextrose Agar試薬を能書どおりに調製)に塗布して4日間25℃で培養して得られたコロニー数から生残菌数を算出した。

0073

また、試験液の代わりに生理食塩水((株)大塚製薬工場製)を用いて同じ操作(試験液1mLに対して菌液10μLを混合し、5分間接触させた後に、LP希釈液と混合)を行ったものを対象操作として、対象操作後の生残菌数と試験液接触後の生残菌数との菌数の対数差を計算して殺菌性能指標とした(ΔLog減少菌数)。本発明ではΔLog減少菌数が1.0以上を合格とする。
また上記の殺黴性評価方法において、試験液と試験胞子液を混合して、1分間接触させた(試験液が生理食塩水の場合も同様に1分間接触)以外は上記と同様の方法で評価を行い、殺菌性能を評価した。結果を表1に示す。

0074

<皮脂洗浄性評価>
浴室の浴槽に付着する皮脂汚れの組成をもとに調製したモデル皮脂汚れをクロロホルムに溶解させ、5質量%モデル皮脂汚れ溶液を調製した。この溶液にポリ塩化ビニル製プレート(サイズ7cm×2cm)を10秒間浸漬することにより、モデル皮脂汚れを前記プレートに製膜した後、1晩自然乾燥させた。なお、モデル皮脂汚れの組成は、リノール酸40質量%、オレイン酸20質量%、パルミチン酸20質量%、コレステロール10質量%及び流動パラフィン10質量%である。プレートの汚れ部分に、表1の硬質表面用殺黴洗浄剤組成物10μlを滴下し、25℃で5分放置後、水洗し、目視により下記基準で洗浄力を評価した。
◎:前記組成物を滴下した箇所の汚れが全て落ち
〇:前記組成物を滴下した箇所の汚れが全ては落ちなかったが、半分以上の汚れは落ちた
△:前記組成物を滴下した箇所の汚れが落ちたが、半分より少ない量の汚れしか落ちなかった
×:前記組成物を滴下した箇所の汚れがほとんど落ちなかった

0075

実施例

0076

表1中、ΔLog減少菌数が4.5以上のものは、検出限界値を示し、硬質表面用殺黴洗浄剤組成物により殺黴されて、生残菌数が極わずかであることを意味する。また殺黴性の評価結果が「−」と表記されている実施例、比較例については、殺黴性の評価を行わなかったことを意味する。

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