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技術 発色団およびゲル化剤を含む、創傷を治療するための生体光組成物

出願人 クロックステクノロジーズインコーポレイテッド
発明者 ルピス、ニコラオスピエルガッリーニ、レミージョラストギ、シプラ
出願日 2019年4月25日 (1年0ヶ月経過) 出願番号 2019-084697
公開日 2019年9月12日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-151648
状態 未査定
技術分野 医薬品製剤 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 閉鎖表面 閉鎖区画 即時回復 浸出特性 表面地形 合成フォーム ウェフト 再放射光
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月12日)のものです。
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図面 (20)

課題

難治性創傷治療、特に不完全治癒遅延治癒、治癒障害の創傷または治癒治療に反応しない創傷の治療における生体光組成物、このような生体光組成物の使用、および生体光方法の提供。

解決手段

少なくとも第一の発色団、およびゲル化剤を含む、褥瘡やけど、又は熱傷潰瘍の治療に使用するための生体光組成物であって、ゲル化剤は使用中に前記発色団の合計量の15重量%未満しか前記生体光組成物から浸出しないように、前記組成物ゲル化し、前記生体光組成物を浸出に対して実質的に抵抗性を持つようにするのに十分な量で存在する、生体光組成物。

概要

背景

背景情報
通常、治癒創傷は典型的に1)止血、2) 炎症、3) 増殖および4)再形成という4つの重
複する段階を経て進行する。しかし、一部の創傷はこの進行に従わず、炎症または増殖段階から抜け出せず、難治性創傷(不完全治癒治癒障害遅延治癒、反応しない慢性創傷を含む)を引き起こす。慢性創傷とは、最適な創傷ケアにもかかわらず、3ヵ月間以上著
しい治癒を示さない創傷として定義される。最も一般的に見られる慢性創傷は糖尿病性潰瘍静脈性潰瘍および褥瘡である。

難治性創傷を治療するための現在の方法には、壊死組織創面切除陰圧の適用を含む圧迫、さまざまな創傷包帯、および成長因子局所適用が含まれる。一部の場合、これらの方法は難治性創傷を「抜け出させ」、引き続き治癒するようにしうる。しかし、多くの場合、これらの方法は創傷には影響を与えない。

治療せずに放置すると、治癒困難または難治性創傷は、骨髄炎全身性アミロイドーシスおよび抗生物質耐性を引き起す薬剤耐性病原による定着など、重篤合併症発症しうる。従って、難治性創傷の治療のための改善された組成物および方法に対するニーズが存在する。

概要

難治性創傷の治療、特に不完全治癒、遅延治癒、治癒障害の創傷または治癒治療に反応しない創傷の治療における生体光組成物、このような生体光組成物の使用、および生体光方法の提供。少なくとも第一の発色団、およびゲル化剤を含む、褥瘡、やけど、又は熱傷潰瘍の治療に使用するための生体光組成物であって、ゲル化剤は使用中に前記発色団の合計量の15重量%未満しか前記生体光組成物から浸出しないように、前記組成物をゲル化し、前記生体光組成物を浸出に対して実質的に抵抗性を持つようにするのに十分な量で存在する、生体光組成物。

目的

発明の要約
一つの態様では、本開示は、慢性創傷を含む難治性創傷の治療に有用な生体光組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第一の発色団、および使用中に前記発色団の合計量の15重量%未満しか前記生体光組成物から浸出しないように、前記組成物ゲル化するのに十分な量で存在し、前記生体光組成物を浸出に対して実質的に抵抗性を持つようにするゲル化剤を含む生体光組成物。

請求項2

浸出に対して実質的に抵抗性を持つとは、室温および室内圧力で5分間、厚さ2 mmの前記生体光組成物の層をその上に配置する上面と、前記リン酸生理食塩水緩衝溶液直接接触する底面を持つ、厚さが10ミクロン細孔径が3ミクロンの直径2.4〜3 cmのポリカーボネート(PC)膜を通して、前記発色団の合計量の15%未満が前記生体光組成物から、受容体区画に含まれるリン酸生理食塩水緩衝溶液中に浸出することを含む、請求項1に記載の生体光組成物。

請求項3

前記生体光組成物が透光性である、請求項1または2に記載の生体光組成物。

請求項4

前記透光性が、厚さ2mmの組成物を通した、少なくとも20%、30%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、85%、90%、95%または100%の光透過性を含む、請求項3に記載の生体光組成物。

請求項5

Wells-Brookfield HB円錐プレート粘度計およびCP-51円錐を使用して、室温で、回転速度2 rpmおよびトルク>10%で測定した時、約15,000〜100,000、15,000〜90,000、15,000〜80,000、15,000〜70,000、20,000〜80,000、20,000〜70,000、20,000〜40,000、10,000〜50,000、15,000〜50,000、10,000〜40,000または15,000〜40,000 cPの粘度を持つ、請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項6

前記ゲル化剤が、架橋ポリマーである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項7

前記ゲル化剤が、共有結合的または物理的に架橋されている、請求項6に記載の生体光組成物。

請求項8

前記ゲル化剤が、親水性材料吸湿性材料および水和ポリマーの一つ以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項9

前記ゲル化剤の電荷特性がポリアニオン性である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項10

前記ゲル化剤がカルボン酸官能基を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項11

前記ゲル化剤が官能基あたり2〜7個の炭素原子を持つ、請求項10に記載の生体光組成物。

請求項12

前記ゲル化剤が、ビニルポリマーポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン共重合体ポリエチレンオキシド)、アクリルアミドポリマーおよびその誘導体または塩から成る群から選択される合成ポリマーである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項13

前記ゲル化剤が、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸ポリビニルピロリドンまたはポリビニルアルコールから成る群から選択されるビニルポリマーである、請求項12に記載の生体光組成物。

請求項14

前記ゲル化剤が、アクリル酸重合で得られるカルボキシビニルポリマーまたはカルボマーである、請求項13に記載の生体光組成物。

請求項15

前記カルボキシビニルポリマーまたはカルボマーが架橋されている、請求項14に記載の生体光組成物。

請求項16

前記ゲル化剤が、Carbopol(登録商標)940、Carbopol(登録商標)980、ETD 2020 NF、Carbopol(登録商標)1382ポリマー、71G NF、971P NF、974P NF、980 NF、981 NF、5984 EP、ETF 2020 NF、ultrez 10 NF、ultrez 20、ultrez 21、1342 NF、934 NF、934P NF、940 NF、941 NFである、請求項13〜15のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項17

前記ゲル化剤が、アルキルアクリレートまたはアリルペンエリスリトールと架橋されたポリアクリル酸ポリマーであり、前記最終組成物の重量の約0.05%〜約5%の量で存在する、請求項9〜16のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項18

前記ゲル化剤が、前記最終組成物の重量の約0.5%〜約2%の量で存在する、請求項17に記載の生体光組成物。

請求項19

前記ゲル化剤がタンパク質ベースのポリマーを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項20

前記タンパク質ベースのポリマーが、ヒアルロン酸ナトリウムゼラチンおよびコラーゲンの一つ以上である、請求項19に記載の生体光組成物。

請求項21

前記ゲル化剤が、ゼラチンであり、前記最終組成物の重量の約4%以上の量で存在する、請求項20に記載の生体光組成物。

請求項22

前記ゲル化剤が、コラーゲンであり、前記最終組成物の重量の約5%以上の量で存在する、請求項20に記載の生体光組成物。

請求項23

前記ゲル化剤が多糖を含む、請求項1〜8のいずれか一つに記載の生体光組成物。

請求項24

前記多糖が、でんぷんキトサンキチン寒天アルギン酸塩キサンタンカラギーナングアーガムジェランガムペクチンおよびローカストビーンガムの少なくとも一つである、請求項23に記載の生体光組成物。

請求項25

前記ゲル化剤が、前記最終組成物の重量の約0.01%以上の量で存在する、請求項24に記載の生体光組成物。

請求項26

前記ゲル化剤が少なくとも一つのグリコールを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項27

前記グリコールが、エチレングリコールまたはプロピレングリコールである、請求項26に記載の生体光組成物。

請求項28

前記エチレングリコールがポリエチレングリコールである、請求項27に記載の生体光組成物。

請求項29

さらに保湿剤を含む、請求項1〜28のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項30

前記保湿剤がグリセリンである、請求項29に記載の生体光組成物。

請求項31

前記発色団が、前記組成物の媒体溶液中にある、請求項1〜30のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項32

前記媒体が水性物質またはアルコールである、請求項31に記載の生体光組成物。

請求項33

前記媒体が発色団を含み、前記ゲル化剤が親水コロイドを形成する、請求項31または32に記載の生体光組成物。

請求項34

さらに酸素放出剤を含む、請求項1〜33のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項35

前記酸素放出剤が過酸化物または過酸化物放出剤である、請求項34に記載の生体光組成物。

請求項36

前記酸素放出剤が、過酸化水素過酸化カルバミド過酸化ベンゾイルペルオキシ酸アルカリ金属酸化物、アルカリ金属過炭酸塩ペルオキシ酢酸およびアルカリ金属過ホウ酸塩から成る群から選択される、請求項34または35に記載の生体光組成物。

請求項37

前記第一の発色団が蛍光性発色団である、請求項1〜36のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項38

前記第一の発色団がキサンテン染料である、請求項1〜36のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項39

前記第一の発色団が、エオシンYエオシンB、エリスロシンBフルオレセインローズベンガルおよびフロキシンBから成る群から選択される、請求項38に記載の生体光組成物。

請求項40

前記第一の発色団が、前記合計組成物重量の約0.001%〜約40%の量で存在する、請求項1〜39のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項41

前記第一の発色団が、前記合計組成物重量の約2%の量で存在する、請求項40に記載の生体光組成物。

請求項42

前記組成物が、第二の発色団をさらに含む、請求項1〜41のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項43

前記第一の発色団が、前記第二の発色団の吸収スペクトルと少なくとも約20%重複する発光スペクトルを持つ、請求項42に記載の生体光組成物。

請求項44

光の照射時に、前記第一の発色団が前記第二の発色団にエネルギーを移動する、請求項42または43に記載の生体光組成物。

請求項45

前記第一の発色団がエオシンYで、前記第二の発色団がフルオレセイン、フロキシンBおよびエリスロシンBの一つ以上である、請求項42〜44のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項46

前記第一の発色団がフルオレセインであり、前記第二の発色団がエオシンYである、請求項42〜44のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項47

前記第二の発色団が、前記合計組成物重量の約0.0001%〜約40%の量で存在する、請求項42〜46のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項48

前記第二の発色団が、前記合計組成物重量の約0.0001%〜約2%の量で存在する、請求項47に記載の生体光組成物。

請求項49

第三の発色団をさらに含み、前記第三の発色団がクロロフィルまたはサフロンである、請求項42〜48のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項50

前記組成物が4.0〜7.0の範囲のpHを持つ、請求項1〜49のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項51

前記pHが4.0〜6.5の範囲である、請求項50に記載の生体光組成物。

請求項52

前記pHが4.0〜5.0の範囲である、請求項50に記載の生体光組成物。

請求項53

前記組成物のpHが6.0〜8.0の範囲である、請求項1〜52のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項54

前記pHが6.5〜7.5の範囲である、請求項53に記載の生体光組成物。

請求項55

担体媒体中に第一の発色団を含む生体光組成物であって、前記組成物が膜内封入されており、その膜が、使用中に前記発色団の合計量の15%未満しか組成物から浸出しないよう、前記第一の発色団の浸出を制限する生体光組成物。

請求項56

前記膜が透光性である、請求項55に記載の生体光組成物。

請求項57

前記膜が、脂質、ポリマー、ゼラチン、セルロース、およびシクロデキストリンから成る群から選択される、請求項55または56に記載の生体光組成物。

請求項58

デンドリマーをさらに含む、請求項55または56に記載の生体光組成物。

請求項59

前記デンドリマーがポリ(プロピレンアミン)を含む、請求項58に記載の生体光組成物。

請求項60

前記担体媒体が液体である、請求項55〜57のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項61

前記第一の発色団が蛍光性発色団である、請求項55〜60のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項62

前記第一の発色団がキサンテン染料である、請求項55〜61のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項63

前記第一の発色団が、エオシンY、エオシンB、エリスロシンB、フルオレセイン、ローズベンガルおよびフロキシンBから成る群から選択される、請求項60に記載の生体光組成物。

請求項64

前記第一の発色団が、前記合計組成物重量の約0.001%〜約40%の量で存在する、請求項55〜63のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項65

前記第一の発色団が、前記合計組成物重量の約0.005%〜約2%の量で存在する、請求項64に記載の生体光組成物。

請求項66

第二の発色団をさらに含む、請求項55〜65のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項67

前記第一の発色団が、前記第二の発色団の吸収スペクトルと少なくとも約20%重複する発光スペクトルを持つ、請求項66に記載の生体光組成物。

請求項68

光の照射時に、前記第一の発色団が前記第二の発色団にエネルギーを移動する、請求項66または67に記載の生体光組成物。

請求項69

前記第一の発色団がエオシンYで、前記第二の発色団がフルオレセイン、フロキシンBおよびエリスロシンBの一つ以上である、請求項66〜68のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項70

前記第一の発色団がフルオレセインであり、前記第二の発色団がエオシンYである、請求項66〜68のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項71

前記第二の発色団が、前記合計組成物重量の約0.0001%〜約40%の量で存在する、請求項66〜70のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項72

前記第二の発色団が、前記合計組成物重量の約0.0001%〜約2%の量で存在する、請求項71に記載の生体光組成物。

請求項73

第三の発色団をさらに含み、前記第三の発色団がクロロフィルまたはサフロンである、請求項66〜70のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項74

創傷治療に使用するための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項75

難治性創傷の治療に使用するための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項76

難治性創傷の修復刺激および/または促進に使用するための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項77

慢性創傷の修復速度を増すための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項78

難治性創傷の中心および/または縁での修復を刺激および/または促進するための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項79

前記刺激された修復が中心に比べて縁で遅れる、請求項78に記載の生体光組成物。

請求項80

前記刺激された修復が縁に比べて中心で増加する、請求項79に記載の生体光組成物。

請求項81

難治性創傷の少なくとも中心での修復を刺激するための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項82

活動性創傷の縁の修復を遅らせるための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項83

前記創傷が活性化された難治性創傷である、請求項82に記載の生体光組成物。

請求項84

修復の刺激に、成長因子またはサイトカインまたは両方の発現の誘発を含む、請求項76〜82のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項85

前記誘発された成長因子発現が、創傷の中心では縁と異なる、請求項84に記載の生体光組成物。

請求項86

修復の刺激にコラーゲン発現の増加を含む、請求項76〜82のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項87

前記コラーゲンがコラーゲンI、IIIおよび/またはプロコラーゲンである、請求項86に記載の生体光組成物。

請求項88

修復の刺激に、修復細胞前駆細胞および/または修復細胞を創傷の中心に引き寄せることを含む、請求項76〜82のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項89

修復細胞が、線維芽細胞ケラチン生成細胞または内皮細胞を含む、請求項88に記載の生体光組成物。

請求項90

修復の刺激に、外科手術による外傷がない場合の肉芽形成の誘発を含む、請求項76〜82のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項91

修復の刺激に、血管形成上皮形成および再形成の少なくとも一つを含む、請求項72〜82のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項92

難治性創傷に成長因子またはサイトカイン発現または両方を誘発するための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項93

難治性創傷のコラーゲン生成を調節するための、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物。

請求項94

コラーゲン形成中にコラーゲンの形態計測を調節するための、請求項1〜73のいずれか一項に記載の生体光組成物。

請求項95

創傷治癒を促進するための方法であって、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物を創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項96

難治性創傷の修復を促進および/または刺激する方法であって、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項97

難治性創傷の修復速度を増加させるための方法であって、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項98

難治性創傷の中心および/または縁での修復を促進および/または刺激する方法であって、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項99

前記刺激された修復が中心に比べて縁で遅れる、請求項98に記載の方法。

請求項100

前記刺激された修復が縁に比べて中心で増加する、請求項99に記載の方法。

請求項101

難治性創傷の少なくとも中心での修復を刺激する方法であって、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項102

活動性創傷の縁での修復を遅らせるための方法であって、請求項1〜73いずれか一項による生体光組成物を前記活動性創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項103

前記活動性創傷が活性化された難治性創傷である、請求項102に記載の方法。

請求項104

修復の刺激に、成長因子またはサイトカインまたは両方の発現の誘発を含む、請求項95〜103のいずれか一項に記載の方法。

請求項105

前記誘発された成長因子の発現が、創傷の中心では縁と異なる、請求項104に記載の方法。

請求項106

修復の刺激に、コラーゲン発現の増加を含む、請求項95〜105のいずれか一項に記載の方法。

請求項107

前記コラーゲンがコラーゲンI、IIIおよび/またはプロコラーゲンである、請求項106に記載の方法。

請求項108

修復の刺激に、修復細胞の前駆細胞および/または修復細胞を創傷の中心に引き寄せることを含む、請求項96〜103のいずれか一項に記載の方法。

請求項109

修復細胞が、線維芽細胞、ケラチン生成細胞または内皮細胞を含む、請求項108に記載の方法。

請求項110

修復の刺激に、外科手術による外傷がない場合の肉芽形成の誘発を含む、請求項95〜103のいずれか一項に記載の方法。

請求項111

修復の刺激に、血管形成、上皮形成および再形成の少なくとも一つを含む、請求項95〜103のいずれか一項に記載の方法。

請求項112

難治性創傷の成長因子またはサイトカイン発現または両方を誘発するための方法であって、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項113

難治性創傷のコラーゲン生成を調節するための方法であって、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項114

治癒している創傷のコラーゲン形成中にコラーゲンの形態計測を調節するための方法であって、請求項1〜73いずれか一項による生体光組成物を前記治癒している創傷に局所的に塗布する手順、および前記第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射する手順を含む方法。

請求項115

照射後に前記生体光組成物を除去する手順をさらに含む、請求項95〜114のいずれか一項に記載の方法。

請求項116

前記生体光組成物が約1分〜約30分間、照射される、請求項95〜115のいずれか一項に記載の方法。

請求項117

前記生体光組成物が20分間未満、照射される、請求項116に記載の方法。

請求項118

前記生体光組成物が15分間未満、照射される、請求項116に記載の方法。

請求項119

前記生体光組成物が10分間未満、照射される、請求項116に記載の方法。

請求項120

前記生体光組成物が約5分間、照射される、請求項116に記載の方法。

請求項121

前記生体光組成物の前記発色団からそれ以上蛍光放射されなくなるまで、前記生体光組成物が照射される、請求項95〜115のいずれか一項に記載の方法。

請求項122

干渉可視光で前記生体光組成物を照射する、請求項95〜121のいずれか一項に記載の方法。

請求項123

前記生体光組成物が紫外光および/または青い光または両方で照射される、請求項95〜122のいずれか一項に記載の方法。

請求項124

前記生体光組成物が、約150 mW/cm2未満の出力密度を持つ光で照射される、請求項95〜123のいずれか一項に記載の方法。

請求項125

前記生体光組成物が、約130 mW/cm2未満の出力密度を持つ光で照射される、請求項124に記載の方法。

請求項126

キットであって、請求項1〜73のいずれか一項による生体光組成物と、前記発色団を活性化するための光源の一つ以上と、前記生体光組成物および/または前記光源の使用についての指示と、包帯と、治療部位に前記生体光組成物を塗布および/またはそこから除去するための装置とを含むキット。

請求項127

請求項1〜48または請求項49〜65のいずれかによる組成物を含む第一の構成要素、および酸素放出剤を含む第二の構成要素を含むキット。

請求項128

反応しない創傷の治療のための方法であって、請求項1〜73のいずれか一項に定義された生体光組成物を前記反応しない創傷に局所的に塗布することに続いて作用光を照射することを含み、ここで前記方法が(a)約1日〜約24週間の期間、前記組成物が局所的に塗布されて、毎週または隔週に少なくとも1回、2回または3回照射され、その後(b)約3日〜30日の休息期間続き、(c)創傷閉鎖まで少なくとも(a)を反復するというスケジュールを含む方法。

請求項129

前記(a)の期間が、前記創傷治癒反応の減速が観察されるまで継続される、請求項130に記載の方法。

請求項130

前記塗布および照射ステップが、週に少なくとも1回、2回または3回、約1週間〜約24週間の期間実施される、請求項95〜123のいずれか一項に記載の方法。

請求項131

約3日〜約30日の休息期間がその後に続き、その間、前記塗布および照射ステップが実施されず、前記塗布および照射ステップが前記休息期間の後に再開される、請求項130に記載の方法。

請求項132

創傷中心で創傷治癒を開始するための、請求項1〜73のいずれか一項に定義された前記生体光組成物の使用。

請求項133

創傷中心で成長因子を発現するための、請求項1〜73のいずれか一項に定義された前記生体光組成物の使用。

技術分野

0001

関連出願への相互参照
本出願は、米国仮特許出願第61/842,433号(2013年7月3日出願)および米国仮特許出願第61/904,204号(2013年11月14日)の利益および優先権を主張する。前述の特許のそれぞれの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

0002

技術の分野
本開示は、難治性創傷治療、特に不完全治癒遅延治癒、治癒障害の創傷または治癒治療に反応しない創傷であるがこれに限定されない創傷の治療における生体光組成物、このような生体光組成物の使用、および生体光方法に関連する。

背景技術

0003

背景情報
通常、治癒創傷は典型的に1)止血、2) 炎症、3) 増殖および4)再形成という4つの重
複する段階を経て進行する。しかし、一部の創傷はこの進行に従わず、炎症または増殖段階から抜け出せず、難治性創傷(不完全治癒、治癒障害、遅延治癒、反応しない慢性創傷を含む)を引き起こす。慢性創傷とは、最適な創傷ケアにもかかわらず、3ヵ月間以上著
しい治癒を示さない創傷として定義される。最も一般的に見られる慢性創傷は糖尿病性潰瘍静脈性潰瘍および褥瘡である。

0004

難治性創傷を治療するための現在の方法には、壊死組織創面切除陰圧の適用を含む圧迫、さまざまな創傷包帯、および成長因子局所適用が含まれる。一部の場合、これらの方法は難治性創傷を「抜け出させ」、引き続き治癒するようにしうる。しかし、多くの場合、これらの方法は創傷には影響を与えない。

0005

治療せずに放置すると、治癒困難または難治性創傷は、骨髄炎全身性アミロイドーシスおよび抗生物質耐性を引き起す薬剤耐性病原による定着など、重篤合併症発症しうる。従って、難治性創傷の治療のための改善された組成物および方法に対するニーズが存在する。

0006

発明の要約
一つの態様では、本開示は、慢性創傷を含む難治性創傷の治療に有用な生体光組成物を提供する。

0007

別の態様では、本開示は、慢性創傷を含む難治性創傷の治療に有用な生体光方法を提供する。

0008

別の態様では、第一の発色団、および使用中に発色団の合計量の15重量%未満しか生体
光組成物から浸出しないように、組成物のゲル化に十分な量で存在し、生体光組成物が浸出に対して実質的に抵抗性を持つようにするゲル化剤を含む、難治性創傷治療のための組成物が提供されている。

0009

別の態様では、第一の発色団、および使用中に発色団の合計量の15重量%未満しか生体
光組成物から浸出しないように、組成物のゲル化に十分な量で存在し、生体光組成物が浸出に対して実質的に抵抗性を持つようにするゲル化剤を含む、難治性創傷治療のための生体光組成物が提供されているが、ここで測定は (i) 生体光組成物の厚さ2 mmの層を、直
径2.4〜3 cm、厚さ10ミクロン細孔径3ミクロンのポリカーボネート(PC)膜の上面に配置し、(ii) PC膜の底面を受容体区画に含まれるリン酸生理食塩水緩衝溶液と接触させ、(iii) 室温および室内圧力での治療時間後に、受容体区画の発色団量を測定することによ
って行なわれる。

0010

別の態様では、少なくとも第一の発色団およびゲル化剤を含む生体光組成物であって、生体光組成物がゲルまたは半固体であり、使用中に組織と接触した時に生体光組成物から発色団の合計量の15%未満しか組織中に浸出しないよう浸出に対して実質的に抵抗性を持
つ、難治性創傷治療のための生体光組成物が提供されている。特定の実施形態では、生体光組成物は、組織の地形適合するよう、広げることができる。

0011

また別の態様では、少なくとも第一の発色団およびゲル化剤を含む生体光組成物であって、生体光組成物が実質的に透光性であり、使用中に組織と接触した時に生体光組成物から発色団の合計量の15%未満しか組織中に浸出しないよう浸出に対して実質的に抵抗性を
持つ、難治性創傷治療のための生体光組成物が提供されている。実質的に透光性とは、約20%を超える透過率を持つことを意味する。

0012

さらなる態様では、少なくとも第一の発色団およびゲル化剤を含む生体光組成物であって、Wells-Brookfield HB円錐プレート粘度計およびCP-51円錐を使用して、室温で、回転速度2 rpmおよびトルク>10%で測定した時、またはBrookfield DV-II+Pro粘度計でスピ
ドル7、50 rpmで1分間測定した時、生体光組成物および/またはゲル化剤が、約10,000〜100,000、約10,000〜90,000、約10,000〜80,000、約10,000〜70,000、約15,000〜80,000、約15,000〜70,000、約15,000〜50,000、または約15,000〜45,000 cPの粘度を持つ、難治性創傷治療のための生体光組成物が提供されている。

0013

またさらなる態様では、担体媒体中に第一の発色団を含む生体光組成物であって、組成物が膜内封入されており、その膜が、使用中に発色団の合計量の15重量%未満しか生体
光組成物から浸出しないよう第一の発色団の浸出を制限する、難治性創傷治療のための生体光組成物が提供されている。特定の実施形態では、膜は実質的に透光性である。膜は、脂質、ポリマーゼラチンセルロース、およびシクロデキストリンから選択される材料を含む。ポリマーは、低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、またはポリ塩化ビニルでありうる。組成物は、ポリプロピレンアミン)などを含む、デンドリマーも含むことができる。担体媒体は液体でありうる。これは、ゲルまたは半固体でもありうる。別の態様では、第一の発色団およびゲル化剤を含む生体光組成物であって、生体光組成物の粘度が約10,000〜約100,000 cP、好ましくは約10,000〜約60,000 cP、さらに好ましくは約10,000〜約50,000 cPである、難治性創傷治療のための生体光組成物が提供されている。特定の実施形態では、第一の発色団は、組成物内から光を吸収および放射する発蛍光団である。好ましくは、生体光組成物は広げることができる稠度を持つ。

0014

またさらなる態様では、媒体中に第一の発色団および第二の発色団を含み、第一および第二の発色団の少なくとも一つが発蛍光団である、難治性創傷治療のための生体光組成物が提供されている。一部の場合、発色団はフルオレセインで、第二の発色団はエオシンY
である。その他の一部の実施形態では、第一の発色団はエオシンYで、第二の発色団は、
ローズベンガルフロキシンBおよびエリスロシンBの一つ以上である。

0015

別の態様では、媒体中に第一および第二の発色団を含み、第一の発色団が発蛍光団であり、光活性化後に第一の発色団によって放射される光が第二の発色団を光活性化できる、難治性創傷治療のための生体光組成物が提供されている。上述の態様の一部の実施形態では、媒体はゲルであるか、またはゲル様である。媒体は、広げることができる稠度を持ちうる。

0016

本明細書で使用される場合、「ゲル様」という表現は、柔らかく弱いから硬くて頑までの特性を持つ媒体を指す。

0017

本明細書で使用される場合、「半固体」という表現は、固体と液体の間の境界に沿って存在する組成物を指す。一部の点では固体に類似しているが、半固体の組成物は、それ自体の重量を保持し、その形状を維持できる組成物を指す。さらに、半固体の組成物は、それに圧力を加えている物に形状を適合させることができ、圧力下で流れることができる組成物である。「疑似固体」、「半固体」、および「半液体」という用語は本明細書では互換的に使用される。

0018

「使用中」とは、最大約5分、最大約6分、最大約7分、最大約8分、最大約9分、最大約10分、最大約15分、最大約20分、最大約25分、または最大約30分でありうる治療時間中を
意味する。治療時間は、組成物が組織と接触している時間の合計の長さを含みうる。

0019

本明細書で使用される場合、「浸出に対して実質的に抵抗性を持つ」とは、室温および室内圧力で5分間、厚さ2 mmの生体光組成物の層をその上に配置する上面と、リン酸生理
食塩水緩衝溶液と直接接触する底面を持つ、厚さが10ミクロンで細孔径が3ミクロンの直
径2.4〜3 cmのポリカーボネート(PC)膜を通して、発色団の合計量の15%未満が生体光組成物から受容体区画に含まれるリン酸生理食塩水緩衝溶液中に浸出することを意味すると理解されうる。当然のことながら、治療時間が5分より長い場合、浸出試験は治療時間ま
延長する必要がある。

0020

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、生体光局所組成物は、前記発色団量の30%、25%、20%、19%、18%、17%、16%、15%、14%、13%、12%、11%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.8%、0.5%または0.1%未満または実質的に0%の生体光組成物か
らの浸出を許容する。

0021

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、生体光組成物は局所組成物である。好ましくは、組成物は、治療部位の上に広げることができるゲル、半固体または粘稠液である。一部の実施形態では、組成物は、治療時間中に治療部位が逆さにされるまたは傾けられる時、治療部位の上に留まることができる。本明細書で使用される場合、「治療部位」という表現は、本明細書で定義される治療を必要とする組織の部分またはエリアを指す。一部の場合、治療部位は創傷(難治性創傷など)に限定される。その他の一部の場合、治療部位には、創傷(難治性創傷など)および創傷を取り囲む組織の部分を含む。

0022

前述または以下の特定の実施形態では、生体光組成物は、実質的に透光性または透明または両方である。「実質的に透光性」とは、本明細書で使用される場合、生体光組成物の2mm厚さの量を通して約20%を超える光透過があることを意味する。一部の実施形態では、透光性は、生体光組成物の2mm厚さの量を通した、少なくとも約20%、少なくとも約21%、
少なくとも約22%、少なくとも約23%、少なくとも約24%、少なくとも約25%、少なくとも約26%、少なくとも約27%、少なくとも約28%、少なくとも約29%、少なくとも約30%、少なく
とも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、
少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%または約100%の光透過を含む。

0023

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、組成物および/またはゲル化剤は、Wells-Brookfield HB円錐/プレート粘度計およびCP-51円錐を使用して、室温で、回転速度2 rpmおよびトルク>10%で測定した時、またはBrookfield DV-II+Pro粘度計でスピン
ル7、50 rpmで1分間測定した時、約10,000〜100,000、約10,000〜90,000、約10,000〜80,
000、約10,000〜70,000、約15,000〜80,000、約15,000〜70,000、約15,000〜50,000、約10,000〜40,000、約15,000〜50,000、または約15,000〜40,000 cPの粘度を持つ。

0024

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、ゲル化剤は、架橋ポリマーの群から選択される。ポリマーは、共有結合で、または物理的に架橋されうる。ゲル化剤は、親水性材料吸湿性材料または水和ポリマーの少なくとも一つから選択できる。ゲル化剤は、電荷特性がポリアニオン性である。一部の実施形態では、ゲル化剤はカルボン酸官能基を含み、これは官能基あたり2〜7個の炭素原子を持ちうる。

0025

ゲル化剤は、ビニルポリマーポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン共重合体
ポリ(エチレンオキシド)、アクリルアミドポリマーおよびその誘導体または塩から成る群から選択できる。ゲル化剤は、ポリアクリル酸ポリメタクリル酸ポリビニルピロリドンおよびポリビニルアルコールから選択されるビニルポリマーでありうる。ゲル化剤は、アクリル酸重合で得られるカルボキシビニルポリマーまたはカルボマーでありうる。カルボキシビニルポリマーまたはカルボマーは架橋されうる。

0026

特定の実施形態では、ゲル化剤は、約10,000〜100,000、約10,000〜80,000、約15,000
〜80,000、約10,000〜70,000、約15,000〜70,000、約15,000〜40,000、約10,000〜60,000、約10,000〜50,000、約10,000〜40,000、約20,000〜100,000、約25,000〜90,000、約30,000〜80,000、約30,000〜70,000、約30,000〜60,000、約25,000〜40,000 cPの範囲の粘度を持つ高分子量架橋ポリアクリル酸ポリマーである。ポリマーは、Carbopol(登録商標) 940、Carbopol(登録商標) 980、ETD 2020 NF、Carbopol(登録商標) 1382ポリ
マー、71G NF、971P NF、974P NF、980 NF、981 NF、5984 EP、ETF 2020 NF、ultrez 10 NF、ultrez 20、ultrez 21、1342 NF、934 NF、934P NF、940 NFおよび941 NFから成るがこれに限定されない群から選択されうる。

0027

特定の実施形態では、ゲル化剤は、アルキルアクリレートまたはアリルペンエリスリトールと架橋されたポリアクリル酸ポリマーであり、最終組成物の重量の約0.05%〜約5%
、好ましくは最終組成物の重量の約0.1%〜約3%、より好ましくは約0.1%〜約2%、より好ましくは約0.5%〜約2%の量で存在する。

0028

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、ゲル化剤は、ヒアルロン酸ナトリウム、ゼラチンおよびコラーゲンの少なくとも一つから選択されうるタンパク質ベースのポリマーを含む。ゲル化剤は、ゼラチンでありえ、最終組成物の重量の約4%以上の量で存在しうる。ゲル化剤は、コラーゲンでありえ、最終組成物の重量の約5%以上の量で存在しうる。

0029

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、ゲル化剤は、でんぷんキトサンキチン寒天アルギン酸塩キサンタンカラギーナングアーガムジェランガムペクチン、およびローカストビーンガムの少なくとも一つから選択されうる多糖を含む。ゲル化剤は、最終組成物の重量の約0.01%以上の量で存在しうる。

0030

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、ゲル化剤は少なくとも一つのグリコールを含む。グリコールは、エチレングリコールおよびプロピレングリコールから選択されうる。エチレングリコールは、ポリエチレングリコールでありうる。

0031

特定の実施形態では、生体光組成物は、グリセリンなどであるがこれに限定されない保湿剤をさらに含みうる。生体光組成物は、治癒因子保存剤pH調節剤キレート剤などをさらに含みうる。

0032

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、生体光組成物は、気体の透過は許すが液体は透過させない通気性がありうる膜に封入されている。膜は透光性でありうる。膜は、脂質、ポリマーおよびゼラチンなどであるがこれに限定されない材料を含みうる。

0033

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、生体光組成物は、過酸化物または過酸化物放出剤または水でありうる、酸素放出剤をさらに含む。酸素放出剤は、過酸化水素過酸化カルバミド過酸化ベンゾイルペルオキシ酸アルカリ金属酸化物、アルカリ金属過炭酸塩ペルオキシ酢酸およびアルカリ金属過ホウ酸塩から選択されうる。

0034

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、第一の発色団は、組成物中で水溶液またはアルコール溶液でありうる。ゲル化剤および発色団溶液は、親水コロイドを形成しうる。

0035

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、第一の発色団は、200〜600 nm、400〜800nm、または400〜600 nmの波長の光を吸収する。前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、第一の発色団は、可視スペクトルの範囲の波長の光を吸収および/または放射する。一部の実施形態では、第一の発色団は蛍光発色団(発蛍光団)である。第一の発色団はキサンテン染料でありうる。第一の発色団は、エオシンY、エオシンB、エリスロシンB、フルオレセイン、ローズベンガルおよびフロキシンBから選択されうる。第一の発色団は、合計組成物の重量の約0.001%〜約40%、好ましくは合計組成物の重量の約0.005%
〜約2%、さらに好ましくは合計組成物の重量の約0.01%〜約2%の量で存在しうる。

0036

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、組成物は第二の発色団をさらに含む。第一の発色団は、第二の発色団の吸収スペクトルと少なくとも5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、または70%重複する発光スペクトルを持ちうる。一部の実施形態では、生体光局所組成物の
第一の発色団は、存在する場合、第二の発色団の吸収スペクトルと少なくとも約1〜10%、5〜15%、10〜20%、15〜25%、20〜30%、25〜35%、30〜40%、35〜45%、50〜60%、55〜65%または60〜70%重複する発光スペクトルを持つ。

0037

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、第一の発色団は、光を照射した時、第二の発色団にエネルギーを移動させる。生体光局所組成物に光を照射すると、第一の発色団から第二の発色団へのエネルギーの移動が起こる。一部の実施形態では、第二の発色団は、第一の発色団からエネルギーを吸収した後、蛍光を放射する、および/または活性酸素種を生成する。発色団の少なくとも一つ、例えば第一の発色団は、光の照射中に光退色しうる。発色団の少なくとも一つ、例えば第一の発色団は、光の照射時、蛍光を放射しうる。特定の実施形態では、生体光組成物は、光照射の後、大量の熱を生成しない。

0038

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、第二の発色団は、可視スペクトルの範囲の波長の光を吸収および/または放射する。一部の実施形態では、第二の発色団は、第一の発色団の吸収波長よりも比較的長い吸収波長、例えば、約10〜100 nm、約20〜80 nm、約25〜70 nm、または約30〜60 nm長い吸収波長を持つ。

0039

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、第一の発色団はエオシンYであり、
第二の発色団は、フルオレセイン、フロキシンBおよびエリスロシンBから選択される一つ以上である。特定の例では、第一の発色団はエオシンYであり、第二の発色団はフルオレ
セインである。その他の一部の例では、第一の発色団はエオシンYで、第二の発色団はフ
ロキシンBである。その他の一部の例では、第一の発色団はエオシンYで、第二の発色団は、エリスロシンBである。

0040

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、第一の発色団はフルオレセインであり、第二の発色団はエオシンYである。随意に、ローズベンガルなどであるがこれに限定
されない第三の発色団が存在しうる。その他の実施形態では、第一の発色団はローズベンガルである。一部の実施形態では、生体光組成物はエオシンおよびフルオレセインを含む。一部の実施形態では、生体光組成物はエオシンおよびローズベンガルを含む。一部の実施形態では、生体光組成物はフルオレセインおよびローズベンガルを含む。一部の実施形態では、生体光組成物はフルオレセインおよびローズベンガルを含む。

0041

第二の発色団は、合計組成物の重量の約0.0001%〜約40%、好ましくは合計組成物の重量の約0.0001%〜約20%、好ましくは合計組成物の重量の約0.0001%〜約10%、好ましくは合計組成物の重量の約0.0001%〜約5%、および最も好ましくは合計組成物の重量の約0.0001%〜約2%の量で存在しうる。

0042

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、組成物は第三の発色団を含む。第三の発色団は、クロロフィル(例えば、クロロフィリンクロロフィルaクロロフィルb)またはサフロンでありうる。サフロンも第一の発色団のみと共に使用されうる。

0043

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、組成物のpHは4.0〜7.0の範囲内、好ましくは4.0〜6.5の範囲内、より好ましくは4.0〜5.0の範囲内である。組成物のpHは6.0
〜8.0の範囲内、好ましくは6.5〜7.5の範囲内でもありうる。

0044

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、生体光組成物は、パッド包帯織物または不織布などの材料に塗布または含浸させうる。含浸された材料は、マスクまたは創傷包帯として使用されうる。前述または以下の特定の実施形態では、組成物は基材に適用される。本明細書で使用される場合、「基材」という用語は、組成物がその上に適用される材料を指す。本明細書で使用される場合、「処理済み基材」という表現は、それに組成物が適用されている基材を指す。基材は、織物または不織のいずれかの繊維が隙間を形成する、繊維性のものでありうる。別の方法として、基材は、合成フォーム(例えば、スポンジなど)など、非繊維状でありうる。基材の特定の例には、植物性繊維(綿、リネンジュートなど)または動物繊維羊毛およびなど)または鉱物繊維アスベストおよびビスコースなど)のいずれかなどの天然繊維ポリエステルナイロンアセテートポリプロピレンおよび/またはレーヨンなどを含むものなどの合成または人工繊維などの化学繊維複合材から作られる製品家具材料およびドアなど木または木副産物から作られる製品、炭素繊維から作られる製品、ガラス繊維から作られる製品、ポリエチレン、ポリスチレンおよびポリウレタンフォームなどの合成フォームを含む繊維織物を含むがこれに限定されない。織物は、織物、編物または機械編物でありうるか、または複合材料(不織布)として提示されうる。複合材料の場合、織物はラップアンドウェフトまたはステッチ構成によっては製造されないが、紡織繊維インターロックおよび/または粘着および/または接着結合によって製造される。不織布織物は、紡織繊維またはフィラメントから製造される緩い材料で、多くの場合、ポリプロピレン、ポリエステルまたはビスコースであり、その結合は本質的に互いを保持している繊維によって提供される。これに関して、個々の繊維は好ましい配向(配向またはクロスレイド不織布織物)を持つか、または非配向(交絡不織布織物)でありうる。不織布織物は、ニードルパンチ、ステッチ、または強力なウォータージェットによる交絡によって機械的に接着されうる。接着結合された不織布織物は、繊維を一緒液体結合剤(例えば、アクリル酸ポリマーSBR/NBR、ポリビニ
エステルポリウレタン分散系)で糊付けすることによって、または製造中に不織布織物に加えられるいわゆるバインダー繊維溶融または溶解することによって製造される。不織布材料は、例えば、ビスコース、綿、セルロース、ジュート、サイザル麻、絹、羊毛、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アラミド
、ナイロン、ポリビニル誘導体、ポリウレタンポリラクチドポリヒドロキシアルカノ
エート、セルロースエステルおよび/またはポリエチレン、およびガラス繊維または炭素繊維などの鉱物繊維からも取得されうる。織物の例には、二つまたは複数繊維の混合物も含まれ、この例にはポリエステル/エラステイン混合物、ポリアミド、ポリアミド/エラステイン混合物、綿/ポリエステル/エラステイン混合物、ポリアクリロニトリル、アセテート、モダールリヨセルおよびリネンから作られるものを含むがこれらに限定されない。

0045

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、本明細書に定義された生体光組成物は生体光組成物内またはそれに隣接して少なくとも一つの導波管をさらに含む。導波管は、光を伝達および/または放射する材料で作られた粒子、繊維または繊維ネットワークでありうる。

0046

前述または以下のいずれかの特定の実施形態では、生体光組成物は、シリカのような不透明粒子を実質的に含まない。

0047

特定の実施形態では、本開示の生体光組成物のゲル化剤は、発色団および随意に局所生体光組成物のその他の構成要素が標的組織に大幅に接触しないように、および/または標的組織を貫通しないように、バリアを提供する媒体である。ゲル化剤などの媒体は、使用中に生体光組成物が浸出に対して実質的に抵抗性を持つバリアを提供しうる。従って、光線療法でのこのような生体光組成物の使用は、組織に対して有毒な可能性があるかまたは望ましくない副作用を引き起こしうる、発色団と標的組織の大幅な直接接触を伴わない。

0048

さらなる態様では、上記に定義されたような生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、難治性創傷の治療方法が提供されている。

0049

さらなる態様では、上記に定義されたような生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、難治性創傷の修復および/または治癒の促進および/または刺激のための方法が提供されている。

0050

さらなる態様では、上記に定義されたような生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、難治性創傷の修復の速度を増すための方法が提供されている。

0051

さらなる態様では、上記に定義されたような生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、難治性創傷の中心および/または縁での修復の刺激および/または促進のための方法が提供されている。

0052

一部の実施形態では、修復の刺激は、難治性創傷の中心に比べて縁では遅延される。その他の実施形態では、修復の刺激は、難治性創傷の縁に比べて中心では増加される。

0053

別の態様では、上記に定義されたような生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、難治性創傷の少なくとも中心で修復を刺激するための方法が提供されている。

0054

別の態様では、上記に定義されたような生体光組成物を活動性創傷に局所的に塗布する
こと、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、活動性創傷の縁での修復を遅延するための方法が提供されている。一部の実施形態では、創傷は活性化された難治性創傷である。

0055

特定の実施形態では、修復の刺激は、成長因子またはサイトカインまたはその両方の発現の誘発を含みうる。誘発された成長因子の発現は、創傷の中心では縁とは異なる可能性がある。

0056

特定の実施形態では、修復の刺激にはコラーゲン発現の増加が含まれる。コラーゲンはコラーゲンI、IIIおよび/またはプロコラーゲンでありうる。

0057

特定の実施形態では、修復の刺激には、修復細胞前駆細胞および/または修復細胞を創傷の中心に引き寄せることを含む。修復細胞には、線維芽細胞ケラチン生成細胞および/または内皮細胞を含みうる。

0058

特定の実施形態では、修復の刺激には、外科手術による外傷がない場合の肉芽形成の誘発を含む。

0059

特定の実施形態では、修復の刺激には、血管形成上皮形成および再形成の少なくとも一つを含む。

0060

別の態様から、上記に定義されたような生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、難治性創傷の成長因子またはサイトカイン発現またはその両方を誘発するための方法が提供されている。

0061

別の態様から、上記に定義されたような生体光組成物を難治性創傷に局所的に塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、難治性創傷のコラーゲン生成を調節するための方法が提供されている。

0062

別の態様から、上記に定義されたような生体光組成物を回復期創傷に局所的に塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、創傷治癒におけるコラーゲン生成中のコラーゲン形態計測を調節するための方法が提供されている。方法は創傷治癒の間に適用して、瘢痕化を減少または最小化させうる。

0063

方法の特定の実施形態では、本書に記述の難治性創傷には、例えば、糖尿病性足潰瘍、褥瘡、および静脈性潰瘍など、慢性創傷が含まれる。

0064

特定の実施形態では、方法は瘢痕組織形成の減少を促進する。

0065

特定の実施形態では、方法はバイオフィルム破壊を促進する。

0066

特定の実施形態では、方法は創傷治癒の速度を加速する。

0067

本開示の任意の方法の特定の実施形態では、生体光組成物は、治療当たり例えば、約1
分〜約30分、好ましくは約20分未満、約19分、約18分、約17分、約16分、約15分、約14分、約13分、約12分、約11分、約10分、約9分、約8分、約7分、約6分、約5分、約3分、約2
分または約1分の任意の時間、照射され、生体光組成物が活性化される。治療時間は、第
一の発色団が光退色するのにかかる時間に対応するか、またはそれより長くてもよい。特定の実施形態では、本開示の方法は、生体光組成物に、少なくとも30秒、少なくとも1分
、少なくとも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少
なくとも7分、少なくとも10分、少なくとも11分、少なくとも12分、少なくとも13分、少
なくとも14分、少なくとも15分、少なくとも20分、少なくとも25分、または少なくとも30分の間照射するステップを含む。一部の実施形態では、生体光組成物は、少なくとも3分
間照射される。好ましくは、生体光組成物は、紫および/または青い光など、非干渉可視光で照射される。その他の任意の適切な光源を使用しうる。

0068

生体光組成物からの光源の距離は、例えば、約5 cm、約6 cm、約7 cm、約8 cm、約9 cm、約10 cm、約15または約20 cmなど、生体光組成物および/または皮膚組織に適切な光出力密度を届けることができる任意の距離でありうる。生体光組成物は、任意の適切な厚さで局所的に塗布される。典型的には、生体光組成物は、少なくとも約2mm、約2mm〜約10mmの厚さで、皮膚または創傷に局所的に塗布される。

0069

本開示の方法の特定の実施形態では、生体光組成物は、光の適用後に治療部位から取り除かれる。従って、生体光組成物は、塗布後、少なくとも30秒、少なくとも1分、少なく
とも2分、少なくとも3分、少なくとも4分、少なくとも5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも10分、少なくとも15分、少なくとも20分、少なくとも25分、または少なくとも30分以内に治療部位から取り除かれる。一部の実施形態では、生体光組成物は、治療部位への生体光組成物の塗布から、約3分後、約4分後、約5分後、約6分後、約7分後、約8分後、約9分後、または約10分後など、少なくとも3分間後に取り除かれる。

0070

その他の特定の実施形態では、組成物は治療部分に留まり、必要に応じて再照射されうる。生体光組成物は、最大1、2または3週間、所定位置に保持しうる。組成物は、さまざ
まな間隔で、周辺光を含みうる光で再照射されうる。この場合、組成物は、光への暴露の間隔の間、覆われうる。例えば、生体光組成物は、包帯に浸され、創傷の内側または上に配置されて、所定位置に長時間(例えば、1日を超えて)保持されうる。

0071

難治性創傷の生体光治療法の特定の実施形態では、治療は、毎日または1週間に1回、2
回、3回、4回、5回または6回、またはその他の任意の頻度で創傷に塗布されうる。合計治療時間は、1週間未満、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、7週間、8週間、9
週間、10週間、11週間、12週間、16週間、24週間または適切と考えられるその他の任意の長さでありうる。合計治療時間は、難治性創傷が肉芽組織を形成し始めるまで、または創傷閉鎖まででありうる。

0072

特定の実施形態では、合計治療時間の間、治療休息期間が導入される。例えば、目に見える創傷治癒が遅くなるかまたは頭打ちになった時、治療を休止できる。治療休息期間(休日期間)は、少なくとも約3日〜約4週間でありうる。特定の実施形態では、治療休息期間は約3日、約4日、約5日、約6日、約7日、約8日、約9日、約10日、約11日、約12日、約13日、約14日、約15日、約16日、約17日、約18日、約19日、約20日、約21日、約22日、約23日、約24日、約25日、約26日、約27日、約28日、約29日、約30日、または約31日間であ
る。特定の実施形態では、治療休息期間は約3日〜約31日間継続しうる。特定の実施形態
では、治療休息期間は約3〜30日、約5〜30日、約7〜30日、約7〜28日、約7〜26日、約7〜24日、約7〜23日、約7〜21日、約7〜19日、約7〜17日、約7〜15日、約7〜13日、約7〜11
日、または約14〜30日である。治療休息期間の後、生体光治療を再開しうる。このような休息期間は、創傷治癒プロセス再活性化または加速をもたらしうることを本発明者らは発見した。大きな創傷はこのような休息期間からの利益を得る可能性がより高いことも、本発明者らは発見した。

0073

創傷の治療に対する開示方法は、任意の休息期間を含め、例えば、生体光治療前、最中、合間またはその後に、全身性または局所性薬剤投与することをさらに含みうる。薬剤は、抗生物質ホルモン治療、または創傷の治療に役立ちうるその他の任意の医薬品でありうる。全身治療と局所性生体光治療との組み合わせは、全身治療時間を減少させうる。

0074

創傷治療のための開示の方法は、任意の休息期間を含め、生体光治療の前、最中、合間、または後に、創傷に物理的または化学的圧力を加えて、細胞を創傷閉鎖に向かって促進したり、および/または浸出液を除去することをさらに含みうる。一つの例では、陰圧を創傷に加えて浸出液を除去し、閉鎖に向かって創傷の縁に圧力を適用する。別の例では、創傷内フィラーを配置して浸出液を吸収しうる。フィラーは、浸透作用を通して、創傷から浸出液を除去しうるヒドロゲルでありうる。フィラーは静菌成分を含みうる。創傷治療のための開示の方法は、任意の休息期間を含め、生体光治療の前、最中、合間、または後に、創傷にヒドロゲルを適用して創傷の湿気を保つことをさらに含みうる。

0075

またさらなる態様から、難治性創傷の治療のための、本明細書に記述された生体光組成物の使用が提供されている。

0076

本明細書に記述された生体光組成物は、難治性創傷の修復の刺激/促進、または慢性創傷の修復速度の増加のためにも使用されうる。

0077

本明細書に記述された生体光組成物は、難治性創傷の中心および/または縁での修復を刺激および/または促進するためにも使用されうる。修復の刺激は、難治性創傷の中心に比べて縁では遅延されうる。修復の刺激は、難治性創傷の中心に比べて縁では増加もされうる。

0078

少なくとも難治性創傷の中心での修復を刺激するための、本明細書に記述された生体光組成物の使用も提供されている。

0079

活動性創傷の縁での修復を遅延するための、本明細書に記述された生体光組成物の使用も提供されている。創傷は活性化された難治性創傷でありうる。

0080

上記の使用の特定の実施形態では、修復の刺激は、成長因子またはサイトカインまたはその両方の発現の誘発を含む。誘発された成長因子の発現は、創傷の中心では縁とは異なりうる。

0081

上記の使用の特定の実施形態では、修復の刺激にはコラーゲン発現の増加が含まれる。コラーゲンはコラーゲンI、IIIおよび/またはプロコラーゲンでありうる。

0082

上記の使用の特定の実施形態では、修復の刺激には、修復細胞の前駆細胞および/または修復細胞を創傷の中心に引き寄せることを含む。修復細胞には、線維芽細胞、ケラチン生成細胞および/または内皮細胞を含みうる。

0083

上記の使用の特定の実施形態では、修復の刺激には、外科手術による外傷がない場合の肉芽形成の誘発を含む。

0084

上記の使用の特定の実施形態では、修復の刺激には、血管形成、上皮形成および再形成の少なくとも一つを含む。

0085

難治性創傷の成長因子および/またはサイトカイン発現を誘発するための、本明細書に
記述された生体光組成物も提供されている。

0086

難治性創傷のコラーゲン生成調節のための、本明細書に記述された生体光組成物も提供されている。

0087

コラーゲン形成中にコラーゲンの形態計測を調節するための、本明細書に記述された生体光組成物も提供されている。これは瘢痕化を減少または最小化しうる。

0088

別の態様から、本明細書に記述の組成物、および発色団を活性化するための光源、組成物および/または光源の使用指示、包帯、および治療部位に組成物を塗布および/または除去するための装置のうち一つ以上を含むキットが提供されている。

0089

別の態様から、第一の発色団を含む第一の構成要素、および使用中に発色団の合計量の15重量%未満しか生体光組成物から浸出しないように、組成物をゲル化または粘性を高め
るのに十分な量で存在し、生体光組成物を浸出に対して実質的に抵抗性にするゲル化剤を含む第二の構成要素を含むキットが提供されている。

0090

またさらなる態様から、第一の発色団を含む第一の構成要素、およびゲル化剤を含む第二の構成要素を含み、第一の構成要素と第二の構成要素を組み合わせた時、使用中に発色団の合計量の15重量%未満しか生体光組成物から浸出しないように、浸出に対して実質的
に抵抗性を持つ生体光組成物を形成するキットが提供されている。第一の構成要素および/または第二の構成要素も、浸出に対して個別に抵抗性を持ちうる。

0091

別の態様から、本明細書に記述の組成物を含む第一の構成要素、および酸素放出剤を含む第二の構成要素を含むキットが提供されている。具体的には、第一の構成要素は第一の発色団およびゲル化剤を含む可能性があり、第一の構成要素の組成物、並びに組み合わされた第一および第二の構成要素組成物は、使用中に発色団の合計量の15重量%未満しか生
体光組成物から浸出しないように、浸出に対して実質的に抵抗性を持つ。

図面の簡単な説明

0092

図面の簡単な説明
図1は、ストークスシフトを示すグラフである。
図2は、供与体および受容体の発色団の吸収および発光スペクトルを示すグラフである。受容体発色団の吸収スペクトルと供与体発色団の発光スペクトルとの間のスペクトルの重複も示されている。
図3は、供与体発光と受容体吸収との間に関与する結合遷移を示す、ヤブロスキー図の概略図である。
図4は、本開示の特定の実施形態による生体光組成物の発色団の浸出を評価するための、インビトロ放出試験実験セットアップを概略的に示している。
図5Aおよび5Bは、それぞれ、ゲル中にエオシンおよびフルオレセインを含む本開示の特定の実施形態による生体光組成物の、吸収および発光スペクトルを示すグラフである。
図6Aおよび6Bは、それぞれ、水溶液中にエオシンおよびフルオレセインを含む本開示の特定の実施形態による生体光組成物の、吸収および発光スペクトルを示すグラフである。
図7Aおよび7Bは、それぞれ、ゲル中にエオシン、フルオレセインおよびローズベンガルを含む本開示の特定の実施形態による生体光組成物の、吸収および発光スペクトルを示すグラフである。
図8Aおよび8Bは、それぞれ、水溶液中にエオシン、フルオレセインおよびローズベンガルを含む本開示の特定の実施形態による生体光組成物の、吸収および発光スペクトルを示すグラフである。
図9は、本開示の特定の実施形態による生体光組成物から放射される光の経時的強度の発光スペクトルを示すグラフである。
図10は、本開示の特定の実施形態による生体光組成物のKi67発現に対する効果を示すグラフである。
図11および11Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物の発色団から発光される蛍光が、エオシンY(11A)およびフルオレセイン(11B)の濃度の増加と共に急速に増加するが、さらなる濃度増加と共に減速して頭打ちになることを示すグラフである。
図12は、エオシンおよびローズベンガルが相乗作用することを示す写真である。
図13A〜13Cは、本開示の特定の態様による生体光組成物および本開示の特定の態様による方法での治療後、(13A)時間0、(13B)時間3.5ヵ月および(13C)時間6ヵ月でのグレードII仙骨創傷を示す写真である。
図14Aおよび14Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、(14A)時間0、および(14B)時間7ヵ月でのグレードIII仙骨創傷の写真である。
図15Aおよび15Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、(15A)時間0、および(15B)時間4ヵ月でのグレードII仙骨創傷を示す写真である。
図16A〜16Dは、治療が本開示の特定の態様による生体光組成物および方法であった場合の、(16A)時間0、(16B)時間2週間、(16C)時間3週間、(16D)時間4週間(治療が開始された時)でのグレードIII仙骨創傷を示す写真である。
図16E〜16Fは、治療が本開示の特定の態様による生体光組成物および方法であった場合の、(16E)3ヵ月(2ヵ月間の治療)、および(16F)5ヵ月(3ヵ月間の治療)でのグレードIII仙骨創傷を示す写真である。
図17A〜17Cは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、(17A)時間0、(17B)時間1ヵ月、および(17C)時間2.5ヵ月でのグレードII仙骨創傷を示す写真である。
図18A〜18Cは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、(18A)時間0、(18B)時間2.5ヵ月、および(18C)時間4ヵ月でのグレードIII潰瘍を示す写真である。
図19A〜19Cは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、(19A)時間0、(19B)時間8週間、および(19C)時間11週間でのグレードIII踵潰瘍を示す写真である。
図20Aおよび20Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、(20A)時間0、および(20B)時間10.5週間でのグレードIII踵潰瘍を示す写真である。
図21A〜21Dは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、(21A)時間0、(21B)時間2.5ヵ月、(21C)時間4ヵ月および(21D)時間5ヵ月でのグレードII仙骨創傷を示す写真である。
図22Aおよび22Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、15日目および30日目での、創傷の縁(22A)および創傷の中心(22B)での成長因子TGFβ1の発現を示すグラフである。
図23Aおよび23Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、グレード2〜3創傷の時間0、時間15日、および時間30日での、創傷の縁(23A)および創傷の中心(23B)での成長因子TGFβ1の発現の免疫染色を示すグラフである。
図24Aおよび24Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、15日目および30日目での、創傷の縁(24A)および創傷の中心(24B)での成長因子IGF1Rの発現を示すグラフである。
図25Aおよび25Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、グレード2〜3創傷の時間0、時間15日、および時間30日での、創傷の縁(25A)および創傷の中心(25B)での成長因子IGF1Rの発現の免疫染色を示すグラフである。
図26Aおよび26Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、15日目および30日目での、創傷の縁(26A)および創傷の中心(26B)での成長因子MGFの発現を示すグラフである。
図27Aおよび27Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、グレード2〜3創傷の時間0、時間15日、および時間30日での、創傷の縁(27A)および創傷の中心(27B)での成長因子MGFの発現の免疫染色を示すグラフである。
図28Aおよび28Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、15日目および30日目での、創傷の縁(28A)および創傷の中心(28B)でのVEGFの発現を示すグラフである。
図29Aおよび29Bは、本開示の特定の態様による生体光組成物および方法での治療後、グレード2〜3創傷の時間0、時間15日、および時間30日での、創傷の縁(29A)および創傷の中心(29B)でのVEGFの発現の免疫染色を示すグラフである。

0093

(1)概要
光線力学療法レジメンは、創傷の治癒、顔の皮膚の若返りおよびさまざまな皮膚疾患の治療を促進するために開発されてきた。しかし、これらの方法は、標的皮膚への感光剤の直接適用および/または皮膚細胞への感光剤の取り込みを必要とする。上述のように、感光剤と組織の直接接触は、細胞損傷/破壊および患者に対する全身的または局所的毒性を含む、望ましくない副作用を引き起こす可能性がある。さらに、多くの既存の光線力学療法レジメンは、例えば、標的組織の皮膚細胞への感光剤の取り込み不良のために、低い治療有効性を示すことがよくある。このため、多くのレジメンは、光増感剤内在化させるために、約1〜72時間の待ち時間を必要とする。

0094

一方、光線療法は光の治療効果を利用する。しかし、光の治療的波長および強度を提供するために、高価で高性能な光源が必要なことが多い。

0095

本開示は、光線療法に有用で、治療的光を放射しうるかまたは生体光組成物のその他の構成要素を活性化することによって治療部位への治療効果を促進しうる光活性発色団を含む、生体光組成物を提供する。一部の場合、発色団は外因性である(すなわち、その上に本明細書に定義された生体光組成物が適用される皮膚または組織中には自然には存在しない発色団)。本開示は、創傷、特に従来的光線力学療法とは区別される難治性創傷の治癒促進のために有益な方法も提供している。

0096

本組成物および方法を使用した生体光治療は、発色団の細胞内への内在化、または細胞または標的組織との実質的な接触に依存しない。従って、直接接触によって生じる望ましくない副作用が、低減、最小化、または防止されうる。最大限でも、発色団は、組成物が塗布される組織と表面接触するだけで、これは治療時間が短いために持続時間が短い可能性が高い。さらに、光線力学療法とは異なり、本生体光組成物の実施形態での生体光治療は、細胞死または損傷に依存しない。実際、本明細書に示されたインビトロ試験は、本開示の実施形態による生体光組成物が細胞壊死を減少させたことを示している(実施例10)。

0097

(2) 定義
本開示のさらなる詳細の記述を続ける前に、特定の組成物または過程段階はさまざまに異なりうるという理由から、本開示はこれらに限定されないことが理解されるべきである。本明細書および添付した請求項で使用するとき、文脈により明らかにそうでないことが
示されていない限り、単数形(「a」、「an」、および「the」)には、複数の対象物が含まれることに注意する必要がある。

0098

本明細書で使用される場合、値または範囲の文脈での「約」という用語は、与えられた値または範囲の20%以内、好ましくは15%以内、より好ましくは10%以内、より好ましくは9%以内、より好ましくは8%以内、より好ましくは7%以内、より好ましくは6%以内、より好
ましくは5%以内の値または範囲を指す。

0099

「および/または」という用語は本明細書で使用される場合、もう一方のあるなしに関わらず、2つの特定された特徴または構成要素のそれぞれの特定開示として解釈されるべ
きことをここで指摘しておく。例えば、「Aおよび/またはB」は、それぞれが本明細書に個別に提示されたかのように、(i)A、(ii)B、(iii)AおよびBのそれぞれの特定開示として解釈されるものとする。

0100

「生体光」とは、生体関連の文脈での、光子の生成、操作、検出および適用を意味する。つまり、生体光組成物は、例えば、光子を吸収して光子を放射するかまたはエネルギーを移動することによるなど、主に光子の生成および操作によりその生理作用を発揮する。

0101

「ゲル」とは、かなり希薄架橋システムとして定義される。ゲルは、半固体の場合があり、室温(例えば、約20〜25℃)で定常状態の場合、実質的に流れを呈さないことがある。本書では定常状態とは、治療時間中および治療条件下を意味する。本書で定義されるゲルは、物理的または化学的に架橋されうる。本書で定義される場合、ゲルは粘稠液などのゲル様組成物も含む。

0102

「局所」とは、皮膚、粘膜口腔、内部の手術創部など、体の表面に適用されることを意味する。

0103

「発色団」、「光活性化剤」および「光活性剤」という用語は、本書では互換的に使用される。発色団とは、光照射に接触した時、光を吸収することができる化合物を意味する。発色団は容易に光励起を受け、次にそのエネルギーをその他の分子に移動するかまたは光として放射することができる。

0104

「光退色」とは、発色団の光化学的破壊である。

0105

「浸出」とは、生体光組成物の一つ以上の構成要素(例えば発色団)の組成物から、例えば創傷部位などの周囲環境へ、または組成物で治療されている組織中への放出を意味する。生体光組成物の浸出特性は、(i) 生体光組成物の2 mmの厚さの層を、直径2.4〜3 cm
、厚さ10 μm、細孔径3 μmのポリカーボネート(PC)膜の上面、受容体区画のリン酸生
理食塩水緩衝溶液と接触している膜の下面に配置し、(ii) 生体光組成物を、室温および
室内圧力で、生体光組成物を使用した治療時間に対応する時間だけ膜の上面上に放置し、(iii)溶液サンプルを受容体区画から取り除き、溶液中の発色団の濃度を測定することによって測定できる。

0106

作用光」という用語は、特定の光源(例えば、ランプLED、またはレーザー)から
放射され、物質(例えば、上記で定義される発色団または光活性剤)によって吸収されることができる光エネルギーを意味することを意図する。「作用光」という表現および「光」という用語は本明細書では互換的に使用される。好適実施形態では、作用光は可視光である。

0107

本書で使用される場合、「吸湿性」物質とは、例えば、室温(例えば、約20〜25℃)で
50%と低い相対湿度であっても、吸収または吸着によって水を吸い上げることができる物
質である。

0108

不透過性膜」とは、膜内に含まれる材料が周囲環境に対して十分または実質的に不透過性であり、このような材料の膜外への移動、および/または環境構成要素の膜内への移動が非常に少ないために膜内に保持される材料の機能または活性に有害な影響を実質的に与えないようになることを意味する。不透過性膜は、液体の流れは許容されない一方、膜を通した気体の流れが許容されるという点で「通気性」でありうる。不透過性膜は、膜を通した一部の材料の移動も選択的に許容しうるが、他の材料の移動は許容しない。

0109

「創傷」とは、例えば、急性亜急性、および難治性癒創傷を含む、任意の組織の傷害を意味する。創傷の例には、開放創および閉鎖創を含みうる。創傷には、例えば、皮膚の破れまたは創傷をもたらす皮膚疾患、臨床的感染創傷やけど切開切除病変裂傷擦り傷、刺し傷または穿通創銃創、手術創、挫傷血腫圧挫損傷、潰瘍、瘢痕化(美容術)、歯周炎によって生じた創傷を含む。

0110

「難治性創傷」とは、ほとんどの正常治癒創傷が治癒するような秩序立った段階ならびに予測可能な時間および速度で治癒しない創傷を意味し、難治性創傷には、不完全治癒創傷、遅延治癒創傷、障害創傷、治癒困難創傷および慢性創傷を含むがこれらに限定されない。このような難治性創傷の例には、糖尿病性足潰瘍、脈管潰瘍、褥瘡、褥瘡性潰瘍感染性潰瘍、外傷誘発性潰瘍、熱傷潰瘍、壊疽性膿皮症に関連する潰瘍、離開潰瘍および混合潰瘍を含む。難治性創傷には、例えば、1) 炎症期の延長、2)細胞外基質形成の遅れ、および/または3)上皮形成または閉鎖の速度の低下によって少なくとも部分的に特徴付
けられる創傷を含みうる。

0111

「慢性創傷」とは約4〜6週間以内に治癒しない創傷を意味する。慢性創傷には、静脈性潰瘍、静脈鬱血性潰瘍、動脈性潰瘍、褥瘡、糖尿病性潰瘍、および糖尿病性足潰瘍を含む。

0112

(3)生体光局所組成物
本開示は、生体光組成物を提供する。生体光組成物は、特定の波長の光(例えば、光子)によって活性化される組成物である。これらの組成物は、光によって活性化され、光エネルギーの分散を加速する少なくとも一つの発色団を含むが、これは光がそれ自身で治療効果を継続すること、および/または組成物に存在しうるその他の薬剤の光化学的活性化(例えば、過酸化物(酸素放出剤)の分解過程の加速)につながり、このような化合物が組成物内または治療部位に存在する時、一重項酸素などの酸素ラジカルの形成につながる。組成物は、第一の発色団と混合され、その後光によって活性化された時に光化学的に活性化され、これが一重項酸素などの酸素ラジカルの形成につながりうる、酸素放出剤を含みうる。

0113

一部の態様では、本開示は、媒体中に少なくとも第一の発色団を含む生体光組成物を提供するが、ここで生体光組成物から少量または無視できる量の発色団が、治療中に組成物がその上に塗布される治療部位(例えば組織)中に浸出するように、組成物は浸出に対して実質的に抵抗性を持つ。特定の実施形態では、これは、発色団の動きまたは浸出を遅くするかまたは制限するゲル化剤を含む媒体によって達成される。その他の実施形態では、これは、媒体中の第一の発色団の周り封入膜を提供することによって達成される。このようにして、発色団と組織の接触を最小化または回避できる。封入された組成物を、標的組織と封入組成物の間に適用された過酸化物組成物と併用して使用しうる。

0114

一部の態様では、本開示の生体光組成物は、治療中にそれが局所的に塗布される組織を
着色しない。着色は、生体光組成物が、望ましい治療時間に対応する時間中、生体光組成物と接触して配置された、70容量%エタノール/30容量%水で飽和された白い試験紙を着色するかどうかを目視で評価することによって決定される。一部の実施形態では、本開示の生体光組成物は、生体光組成物が、大気圧下、望ましい治療時間に対応する時間中、生体光組成物と接触して配置された、70容量%エタノール/30容量%水で飽和された白い試験紙を着色するかどうかを目視で評価することによって決定される。特定の実施形態では、治療時間に対応する時間は少なくとも約5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少なくとも8分、少なくとも9分、少なくとも約10分、少なくとも約15分、少なくとも約20分、少なく
とも約25分または少なくとも約30分である。

0115

発色団が特定波長の光子を吸収する時、発色団は励起される(すなわち、光活性化される)。これは不安定な状態であり、分子は基底状態に戻ろうとし、その過程で過剰のエネルギーを放出する。一部の発色団については、基底状態に戻る時、過剰エネルギーを光として放射することが好ましい。この過程は、蛍光発光と呼ばれる。放射された蛍光のピーク波長は、吸収波長と比べて長波長に向かってシフトする(「ストークスシフト」)。次に放射された蛍光エネルギーは、組成物のその他の構成要素に、または生体光組成物が局所的に塗布される治療部位に移動される。光の波長を変えることは、組織に対して異なる補助的治療効果を持ちうる。ストークスシフトは図1に示されている。

0116

理論に束縛されるものではないが、光活性化された発色団によって放射される蛍光は、生物細胞および組織によって認識され、好ましいバイオモジュレーションにつながりうる、そのフェムト秒ピコ秒、またはナノ秒放射特性のために治療特性を持ちうると考えられる。さらに、放射された蛍光は、より長い波長を持つため、活性化光よりも深く組織中に浸透する。一部の実施形態では組成物を通過する活性化光を含む、このような広い範囲の波長で組織を照射することは、細胞および組織に対して異なった補助的効果を持ちうる。さらに、酸素放出剤を含む組成物の実施形態では、組成物内のマイクロ発泡が観察されており、これは光活性化された発色団による酸素種の生成と関連している可能性がある。これは、例えば、バイオフィルムの除去および壊死組織の創面切除、または圧力刺激の提供によって、組成物が適用される組織に対する物理的影響を持ちうる。バイオフィルムは、本開示の組成物で治療する前にバイオフィルムを弱くするために、酸素放出剤で前処理することもできる。

0117

本開示の生体光組成物の特定の実施形態は、組成物中へ、またそれを通した光の消散を許容するために、実質的に透明性または透光性、またはその両方である、および/または高い光透過率を持つ。このように、組成物の下の組織のエリアは、組成物によって放射される蛍光と、組成物を活性化するために照射する光の両方で治療でき、異なる波長を持つ光の異なる治療効果から恩恵を受けうる。

0118

生体光組成物の透過率%は、例えば、Perkin-Elmer Lambda 9500シリーズUV-可視分光光度計を使用して、250 nm〜800 nmの波長範囲で測定できる。または、380 nm〜900 nmの波長範囲で、SynergyHT分光光度計(BioTek Instrument, Inc.)を使用することができる

0119

透過率は、以下の方程式に従って計算される:

0120

0121

式中、Aは吸光度、Tは透過率、I0は材料を通過する前の放射強度、Iは材料を通過する
光の強度である。

0122

値は厚さに対して正規化しうる。本書で記述される時、透過率%(透光性)は、厚さ2 mmのサンプルで、526 nmの波長で測定される。その他の波長を使用しうることは明らかで
ある。

0123

一部の実施形態では、生体光組成物は、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%を超える透明性または透光性を持つ。一部の実
施形態では、透明性は70%、80%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%を超える。本書で報告されたすべての透過率値は、Synergy
HT分光光度計を使用して526 nmの波長で、厚さ2mmのサンプルで測定される。

0124

本開示の生体光組成物の実施形態は、局所使用である。生体光組成物は、使用中に生体光組成物から浸出する発色団合計量が重量で15%未満になるような特性を持つ、半固体ま
たは粘稠液の形態でありうる。好ましくは、生体光組成物は、粘稠液を含む、ゲルまたはゲル様であり、光照射前に室温(例えば、約20〜25oC)で広げることのできる稠度を持つ。広げることができるとは、組成物を約2 mmの厚さで、治療部位に局所的に塗布できるという意味である。広げることのできる組成物は、例えば創傷などの治療部位の地形に適合することができる。これは、治療部位のより良いおよび/またはより完全な照射が達成できるという点で、不適合材料に比べて有利でありうる。

0125

本開示の組成物の成分例が、以下に詳述される。

0126

(a)発色団
本開示の生体光組成物は一つ以上の発色団を含む、つまりそれらは、本明細書に定義された生体光組成物が適用されるべき皮膚または組織上に自然には存在しない。発色団は、治療時間中に生体光組成物が塗布される標的組織と実質的に接触しないように、生体光組成物内に包含または保持されている。このようにして、発色団と細胞の接触によって生じる損傷作用の可能性なしに、発色団の有益および治療特性が利用されうる。

0127

適切な発色団は、蛍光染料(または染色)でありうるが、その他の染料グループまたは染料(生物学的および組織学的染料、食品着色料カロテノイド、およびその他の染料)も使用しうる。適切な発色団は、一般に安全と認められる(GRAS)ものでありうるが、生体光組成物の浸出抵抗性のため使用中の皮膚との接触が最小限なため、皮膚またはその他の組織による忍容性が良好でない発色団を生体光組成物に含めることができる。

0128

特定の実施形態では、本開示の局所生体光組成物は、光の適用時に部分的または完全な光退色を受ける第一の発色団を含む。光退色とは、色の喪失として一般的に視覚化されうる、発色団の光化学的破壊を意味する。

0129

一部の実施形態では、第一の発色団は、約380〜800 nm、380〜700 nm、または380〜600
nmの波長など、可視スペクトルの範囲の波長を吸収および/または放射する。その他の
実施形態では、第一の発色団は、約200〜800 nm、200〜700 nm、200〜600 nmまたは200〜500 nmの波長を吸収および/または放射する。一つの実施形態では、第一の発色団は、約200〜600 nmの波長を吸収および/または放射する。一部の実施形態では、第一の発色団
は、約200〜300 nm、250〜350 nm、300〜400 nm、350〜450 nm、400〜500 nm、400〜600 nm、450〜650 nm、600〜700 nm、650〜750 nmまたは700〜800 nmの波長で光を吸収および/または放射する。

0130

業者には当然のことながら、特定の発色団の光特性は、発色団の周囲の媒体に応じて変化しうる。従って、本書で使用される場合、特定の発色団の吸収および/または放射波長(またはスペクトル)は、本開示の生体光組成物で測定される波長(またはスペクトル)に対応する。

0131

本書に開示された生体光組成物は、少なくとも一つの追加的発色団を含みうる。発色団を組み合わせることは、組み合わされた染料分子による光吸収を増加し、吸収およびフォトバイオモジュレーションの選択性を高めうる。

0132

このような複数発色団組成物が光で照射される時、エネルギー移動は発色団間で起こりうる。共鳴エネルギー移動として知られるこの過程は、励起された「供与体」発色団(本書では第一の発色団とも呼ばれる)がその励起エネルギーを「受容体」発色団(本書では第二の発色団とも呼ばれる)に移動させる、光物理的過程である。共鳴エネルギー移動の効率および有向性は、供与体および受容体発色団のスペクトル特性に依存する。特に、発色団間のエネルギーの流れは、吸収および発光スペクトルの相対的位置付けおよび形状を反映する、スペクトルの重複に依存する。エネルギー移動が起こるために、供与体発色団の発光スペクトルが、受容体発色団の吸収スペクトルと重複する(図2参照)。

0133

エネルギー移動は、供与体放射の減少またはクエンチングおよび励起状態存続時間の減少を通して現れ、受容体放射強度の増加も伴う。図3は、供与体放射と受容体吸光度と
の間に関与する結合遷移を示すヤブロンスキー図である。

0134

エネルギー移動の効率を高めるためには、供与体発色団は、光子を吸収し光子を放出する良好な能力を持つべきである。さらに、供与体発色団の発光スペクトルと受容体発色団の吸収スペクトルの間の重複が多いほど、供与体発色団はより良く受容体発色団にエネルギーを移動することができると考えられている。

0135

特定の実施形態では、本開示の生体光局所組成物は、第二の発色団をさらに含む。一部の実施形態では、第一の発色団は、第二の発色団の吸収スペクトルと少なくとも約80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%または少なくとも10%重複する発光スペクトルを持つ。一部の実施形態では、第一の発色団は、第二の発色団
の吸収スペクトルと少なくとも約20%重複する発光スペクトルを持つ。一部の実施形態で
は、第一の発色団は、第二の発色団の吸収スペクトルと少なくとも1〜10%、5〜15%、10〜20%、15〜25%、20〜30%、25〜35%、30〜40%、35〜45%、50〜60%、55〜65%、60〜70%、65
〜75%、70〜80%、75〜80%重複する発光スペクトルを持つ。

0136

本書で使用される場合、スペクトルの重複%は、スペクトル四半値全幅(FWQM)で測定
された、供与体発色団の放射波長範囲と受容体発色団の吸収波長範囲との重複%を意味す
る。例えば図2は、供与体および受容体発色団の正規化された吸収および発光スペクトル
を示す。受容体発色団の吸収スペクトルのスペクトルFWQMは、約60 nm(515 nm〜約575 nm)以上である。供与体発色団のスペクトルと受容体発色団の吸収スペクトルとの重複は
約40 nm(515 nm〜約555 nm)である。従って、重複%は、40nm / 60nm x 100 = 66.6%と
して計算できる。

0137

一部の特定の実施形態では、第二の発色団は、可視スペクトルの範囲の波長の光を吸収する。特定の実施形態では、第二の発色団は、約50〜250、25〜150または10〜100 nmの範囲内の、第一の発色団の吸収波長よりも比較的長い吸収波長を持つ。

0138

上述のように、本開示の組成物への光の適用は、発色団間のエネルギー移動のカスケードを生じさせる。特定の実施形態では、このようなエネルギー移動のカスケードは、創傷
部位、またはにきびまたは皮膚疾患に罹患した組織などを含む、標的組織の表皮真皮および/または粘膜を貫通する光子を提供する。一部の実施形態では、このようなエネルギー移動のカスケードは、熱の同時生成を伴わない。一部の実施形態では、エネルギー移動のカスケードは、組織損傷を引き起こさない。

0139

随意に、生体光局所組成物が、第一および第二の発色団を含む時、第一の発色団は組成物の重量あたり約0.005〜40%の量で存在し、第二の発色団は組成物の重量あたり約0.001
〜40%の量で存在する。特定の実施形態では、発色団または発色団の組み合わせの重量あ
たりの合計重量は、組成物の重量あたり約0.005〜40.001%の量でありうる。特定の実施形態では、第一の発色団は、組成物の重量あたり、約0.005〜1%、0.01〜2%、0.02〜1%、0.02〜2%、0.05〜1%、0.05〜2%、0.05〜1%、0.05〜2%、1〜5%、2.5〜7.5%、5〜10%、7.5〜12.5%、10〜15%、12.5〜17.5%、15〜20%、17.5〜22.5%、20〜25%、22.5〜27.5%、25〜30%、27.5〜32.5%、30〜35%、32.5〜37.5%、または35〜40%の量で存在する。特定の実施形態では、第二の発色団は、組成物の重量あたり、約0.001〜1%、0.001〜2%、0.001〜0.01%、0.01〜0.1%、0.1〜1.0%、1〜2%、1〜5%、2.5〜7.5%、5〜10%、7.5〜12.5%、10〜15%、12.5
〜17.5%、15-20%、17.5〜22.5%、20〜25%、22.5〜27.5%、25〜30%、27.5〜32.5%、30〜35%、32.5〜37.5%、または35〜40%の量で存在する。特定の実施形態では、発色団または発
色団の組み合わせの重量あたりの合計重量は、組成物の重量あたり約0.005〜1%、0.01〜2%、0.05〜2%、0.5〜1%、0.5〜2%、1〜5%、2.5〜7.5%、5〜10%、7.5〜12.5%、10〜15%、12.5〜17.5%、15〜20%、17.5〜22.5%、20〜25%、22.5〜27.5%、25〜30%、27.5〜32.5%、30
〜35%、32.5〜37.5%、または35〜40.05%の量でありうる。

0140

一部の実施形態では、発色団は、光活性化時のその放射蛍光電磁スペクトルの緑、黄、オレンジ、赤および赤外部分の一つ以上の中にあり、例えば約490 nm〜約800 nmの範囲内のピーク波長を持つように選択される。特定の実施形態では、放射蛍光は、0.005〜約10 mW/cm2、約0.5〜約5 mW/cm2の間の出力密度を持つ。

0141

本開示の生体光局所組成物に使用されうる適切な発色団には、以下が含まれるがこれに限定されない:
クロロフィル染料
例示的なクロロフィル染料としては、クロロフィルa、クロロフィルb、油溶性クロロフィル、細菌クロロフィルa細菌クロロフィルb、細菌クロロフィルc、細菌クロロフィルd、プロトクロロフィル、プロトクロロフィルa、両親媒性クロロフィル誘導体1および両親媒性クロロフィル誘導体2が挙げられるがこれらに限定されない。

0142

キサンテン誘導体
例示的なキサンテン染料としては、エオシンB、エオシンB(4',5'-ジブロモ,2',7'-ジ
ニトロ-o-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシンY、エオシンY(2',4',5',7'-テトラブロモ-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン(2',4',5',7'-テトラブロモ-フルオレセ
イン,ジアニオン)、エオシン(2',4',5',7'-テトラブロモ-フルオレセイン,ジアニオン
メチルエステル、エオシン(2',4',5',7'-テトラブロモ-フルオレセイン,モノアニオン)p-イソプロピルベンジルエステル、エオシン誘導体(2',7'-ジブロモ-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン誘導体(4',5'-ジブロモ-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン誘導体(2',7'-ジクロロ-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン誘導体(4',5'-ジクロロ-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン誘導体(2',7'-ジヨード-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン誘導体(4',5'-ジヨード-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン誘導体(トリブロモ-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン誘導体(2',4',5',7'-テトラクロロ-フルオレセイン,ジアニオン)、エオシン、エオシンセチルピリジニウム塩イオン対、エリスロシンB(2',4',5',7'-テトラヨード-フルオレセイン,ジアニオン)、
エリスロシン、エリスロシンジアニオン、エリチオシンB、フルオレセイン、フルオレセ
インジアニオン、フロキシンB(2',4',5',7'-テトラブロモ-3,4,5,6-テトラクロロ-フル
オレセイン,ジアニオン)、フロキシンB(テトラフロモ-フルオレセイン)、フロキシンB、ローズベンガル(3,4,5,6-テトラクロロ-2',4',5',7'-テトラヨードフルオレセイン,ジアニオン)、ピロニンG、ピロニンJ、ピロニンYローダミンなどのローダミン染料(4,5-ジブロモ-ローダミンメチルエステル、4,5-ジブロモ-ローダミンn-ブチルエステル、ロ
ーダミン101メチルエステル、ローダミン123、ローダミン6G、ローダミン6Gヘキシルエステル、テトラブロモ-ローダミン123、およびテトラメチル-ローダミンエチルエステル
含む)が挙げられるがこれらに限定されない。

0143

メチレンブルー染料
例示的なメチレンブルー誘導体としては、1-メチルメチレンブルー、1,9-ジメチルメチレンブルー、メチレンブルー、メチレンブルー(16μ M)、メチレンブルー(14μM)、
メチレンバイオレット、ブロモメチレンバイオレット、4-ヨードメチレンバイオレット、1,9-ジメチル-3-ジメチル-アミノ-7-ジエチル-アミノ-フェノチアジン、および1,9-ジメ
チル-3-ジメチルアミノ-7-ジブチル-アミノ-フェノチアジンが挙げられるがこれらに限定されない。

0144

アゾ染料
例示的なアゾ(またはジアゾ)染料としては、メチルバイオレットニュートラルレッドパラレッドピグメントレッド1)、アマランスアゾルビンS)、カルモイシン(アゾルビンフードレッド3、アシッドレッド14)、アルーラレッドAC(FD&C40)、タート
ジン(FD&Cイエロー5)、オレンジGアシッドオレンジ10)、ポンソー4R(フードレッド7)、メチルレッド(アシッドレッド2)、およびムレキシド-プルプルアンモニウム
が挙げられるがこれらに限定されない。

0145

本開示の一部の態様では、本書に開示の生体光組成物の一つ以上の発色団は、アシッドブラック1、アシッドブルー22、アシッドブルー93、アシッドフクシン、アシッドグリ
ン、アシッドグリーン1、アシッドグリーン5、アシッドマゼンタ、アシッドオレンジ10、アシッドレッド26、アシッドレッド29、アシッドレッド44、アシッドレッド51、アシッドレッド66、アシッドレッド87、アシッドレッド91、アシッドレッド92、アシッドレッド94、アシッドレッド101、アシッドレッド103、アシッドローセイン、アシッドルビンアシッドバイオレット19、アシッドイエロー1、アシッドイエロー9、アシッドイエロー23、アシッドイエロー24、アシッドイエロー36、アシッドイエロー73、アシッドイエローS、ア
クリジンオレンジ、アクリフラビンアルシアンブルー、アルシアンイエロー、アルコール可溶性エオシン、アリザリン、アリザリンブルー2RC、アリザリンカルミン、アリザリ
シアニンBBS、アリザロールシアニンR、アリザリンレッドS、アリザリンパープリン
アルミノンアミドブラック10Bアミドシュワルツ、アニリンブルーWS、アントラセン
ブルーSWR、オーラミンOアゾカルミンBアゾカルミンG、アゾイックジアゾ5、アゾイ
ックジアゾ48、アズールAアズールBアズールCベーシックブルー8、ベーシックブルー9、ベーシックブルー12、ベーシックブルー15、ベーシックブルー17、ベーシックブル
ー20、ベーシックブルー26、ベーシックブラウン1、ベーシックフクシン、ベーシックグ
リーン4、ベーシックオレンジ14、ベーシックレッド2(サフラニンO)、ベーシックレッ
ド5、ベーシックレッド9、ベーシックバイオレット2、ベーシックバイオレット3、ベーシックバイオレット4、ベーシックバイオレット10、ベーシックバイオレット14、ベーシッ
クイエロー1、ベーシックイエロー2、, ビエブリヒスカーレットビスマルクブラウンY、ブリリアントクリスタルスカーレット6R、カルシウムレッド、カルミン、カルミン酸
(アシッドレッド4)、セレスチンブルーB、チャナブルー、コチニール、コエレスチンブルー、クロムバイオレットCGクロモトロープ2RクロキサンシアニンR、コンゴコ
リントコンゴレッドコットンブルー、コットンレッド、クロセインスカーレット、クロシン、クリスタルポンソー6R、クリスタルバイオレット、ダリア、ダイアモンドグリー
ンB、DiOC6、ダイレクトブルー14、ダイレクトブルー58、ダイレクトレッド、ダイレクトレッド10、ダイレクトレッド28、ダイレクトレッド80、ダイレクトイエロー7、エオシンB、エオシンブルーイッシュ、エオシン、エオシンY、エオシンイエローイッシュ、エオ
ノール、エリーガーネットB、エリオクロムシアニンR、エリスロシンB、エチルエオシン
エチルグリーンエチルバイオレットエバンスブルーファーストブルーB、ファー
ストグリーンFCF、ファーストレッドB、ファーストイエロー、フルオレセイン、フードグリーン3、ガレインガラミンブルー、ガロシアニンゲンチアナバイオレットヘマテインヘマチンヘマトキシリンヘリオファートルビンBBL、ヘルベチアブルー、ヘ
マテイン、ヘマチン、ヘマトキシリン、ホフマンバイオレット、インペリアルレッド、インドシアニングリーン、イングレインブルー、イングレインブルー1、イングレインイエ
ロー1、INT、ケルメスケルメス酸、ケルンエヒトロート、Lac、ラッカイン酸、ラウト
バイオレット、ライトグリーン、リサミングリーンSF、ルクソールファーストブルー、マゼンタ0、マゼンタI、マゼンタII、マゼンタIII、マラカイトグリーン、マンチェスター
ブラウン、マルチウスイエローメルブロミンマーキュロクロムメタニルイエローメチレンアズールA、メチレンアズールB、メチレンアズールC、メチレンブルー、メチル
ブルー、メチルグリーン、メチルバイオレット、メチルバイオレット2B、メチルバイオレット10B、モルダントブルー3、モルダントブルー10、モルダントブルー14、モルダントブルー23、モルダントブルー32、モルダントブルー45、モルダントレッド3、モルダントレ
ッド11、モルダントバイオレット25、モルダントバイオレット39、ナフトールブルーブラックナフトールグリーンB、ナフトールイエローSナチュラルブラック1、ナチュラル
レッド、ナチュラルレッド3、ナチュラルレッド4、ナチュラルレッド8、ナチュラルレッ
ド16、ナチュラルレッド25、ナチュラルレッド28、ナチュラルイエロー6、NBT、ニュートラルレッド、ニューフクシン、ナイアガラブルー3B、ナイトブルー、ナイルブルーナイルブルーA、ナイルブルーオキサゾン、ナイルブルー硫酸エステルナイルレッド、ニト
ロBT、ニトロブルーテトラゾリウム、ニュークリアファーストレッド、オイルレッドO
オレンジG、オルセインパラロサリン、フロキシンB、フィコビリンフィコシアニンフィコエリスリン、フィコエリスリンシアニン(PEC)、フタロシアニンピクリン酸
、ポンソー2R、ポンソー6R、ポンソーB、ポンソー・デ・キシリジン、ポンソーS、プリムラ、パープリン、ピロニンB、ピロニンG、ピロニンY、ローダミンB、ロザニリン、ローズベンガル、サフロン、サフラニンO、スカーレットR、スカーレットレッドシャルラッハR、シェラック、シリウスレッドF3B、ソロクロムシアニンR、ソルブルブルー、ソルベン
トブラック3、ソルベントブルー38、ソルベントレッド23、ソルベントレッド24、ソルベ
ントレッド27、ソルベントレッド45、ソルベントイエロー94、スピリットソルブルエオシン、スーダンIII、スーダンIV、スーダンブラックBサルファーイエローS、スイスブル
ー、タートラジンチオフラビンSチオフラビンTチオニントルイジンブルートルイジンレッドトロペオリンG、トリパフラビン、トリパンブルーウラニンビクトリ
アブルー4R、ビクトリアブルーB、ビクトリアグリーンB、ウォーターブルーI、ウォータ
ーソルブルエオシン、キシリジンポンソー、またはイエローイッシュエオシンのいずれかから独立して選択されうる。

0146

特定の実施形態では、適用部位で生体光の影響を提供するために、本開示の組成物には、上記にリストされた発色団のいずれか、またはその組み合わせが含まれる。これは、これらの薬剤の別個の用途で、単純な染料として、または光重合触媒としての発色団の使用とは異なる。

0147

発色団は、例えば、発蛍光団の場合は放射波長特性に関して、エネルギー移動ポテンシャル、活性酸素種を生成する能力、または抗菌効果に基づいて選択されうる。これらのニーズは、治療を必要とする状態によって変わりうる。例えば、クロロフィルは、細菌に対して抗菌効果を持ちうる。

0148

一部の実施形態では、組成物は、第一の発色団としてエオシンY、および第二の発色団
として、ローズベンガル、エリスロシン、フロキシンBのいずれか一つ以上を含む。エオ
シンYは活性化された時、エネルギーをローズベンガル、エリスロシンまたはフロキシンBに移動できるので、これらの組み合わせは相乗効果を持つと考えられる。この移動されたエネルギーは、次に蛍光として、または活性酸素種の生成によって放射される。この吸収されて再放射された光は、組成物全体に移動され、治療部位中へも移動されると考えられる。

0149

さらなる実施形態では、組成物は以下の相乗効果のある組み合わせを含む:エオシンY
とフルオレセイン、フルオレセインとローズベンガル、エリスロシンとエオシンY、ロー
ベンガルまたはフルオレセインとの組み合わせ、フロキシンBとエオシンY、ローズベンガル、フルオレセイン、エリスロシンの一つ以上との組み合わせ。その他の相乗効果のある発色団の組み合わせも可能である。

0150

組成物中の発色団の組み合わせの相乗効果によって、活性化光(LEDからの青い光など
)によって通常は活性化されない発色団が、活性化光によって活性化される発色団からのエネルギー移動を通して活性化されうる。このようにして、光活性化された発色団の異なる特性を利用し、必要な美容または医学的処置に従って調整することができる。

0151

例えば、ローズベンガルは、分子酸素の存在下で光活性化された時、高収率の一重項酸素を生成できるが、放射された蛍光に関しては低い量子収率を持つ。ローズベンガルは、540 nmのあたりにピーク吸収を持つので、通常、緑色の光によって活性化される。エオシンYは高い量子収率を持ち、青い光によって活性化されうる。ローズベンガルとエオシンYを組み合わせることによって、治療的蛍光を放射し、青い光で活性化された時に一重項酸素を生成できる組成物が得られる。この場合、青い光はエオシンYを光活性化し、エオシ
ンYはそのエネルギーの一部をローズベンガルに移動するだけでなく、一部のエネルギー
を蛍光として放射する。

0152

発色団の組み合わせは、その光活性化状態に関しても相乗効果を持ちうる。例えば、2
つの発色団を使うことができ、その一つは青と緑の範囲で活性化された時に蛍光を放射し、もう一方は赤、オレンジおよび黄色の範囲で蛍光を放射し、それによって互いを補完して、標的組織への異なる貫通深度および異なる治療効果を持つ幅広い波長の光で標的組織を照射する。

0153

(b)ゲル化剤
本開示は、少なくとも第一の発色団およびゲル化剤を含む生体光組成物を提供し、ゲル化剤は、生体光局所組成物の発色団が実質的に標的組織と接触しないように、バリアを提供する。ゲル化剤は、本開示の生体光組成物中に存在する時、発色団または生体光局所組成物の感光剤が標的組織と実質的に接触しないように、組成物を浸出に対して実質的に抵抗性を持つようにすることができる。

0154

特定の実施形態では、生体光局所組成物は、前記発色団量の30%、25%、20%、15%、10%
、9%、78%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.8%、0.5%または0.1%未満または実質的に0%
の生体光組成物からの浸出を許容する。

0155

一部の実施形態では、生体光組成物は、組織に局所的に塗布され光を照射される生体光組成物から使用中に合計発色団量の重量の15%未満しか浸出しないように、第一の発色団
の浸出を制限する。一部の実施形態では、生体光組成物は、組成物が組織に局所的に塗布され、光を照射する治療時間中、合計発色団量の30%、25%、20%、15%、10%、9%、78%、7%, 6%、5%、4%, 3%、2%、1%、0.8%、0.5%または0.1%未満または実質的に0%しか組織中に浸
出しないように、第一の発色団の浸出を制限する。一部の実施形態では、治療時間は少なくとも約5分、少なくとも約10分、少なくとも約15分、少なくとも約20分、少なくとも約25分または少なくとも約30分である。

0156

浸出は、実施例5に記述されたように決定される(図4を参照)。一部の実施形態では、生体光組成物が、望ましい治療時間に対応する時間中、多孔質膜を通して水溶液と接触して配置される時、本開示の生体光組成物は、多孔質膜を通して水溶液中に、合計発色団量の30%、25%、20%、15%、10%、9%, 78%, 7%, 6%, 5%、4%, 3%, 2%, 1%、0.8%、0.5%または0.1%未満または実質的に0%が生体光組成物から浸出することを許容する。特定の実施形態では、治療時間に対応する時間は少なくとも約5分、少なくとも6分、少なくとも7分、少
なくとも9分、少なくとも約10分、少なくとも約15分、少なくとも約20分、少なくとも約25分または少なくとも約30分である。

0157

本開示による使用のためのゲル化剤は、本書に記述された局所生体光処方での使用に適した任意の材料を含みうる。ゲル化剤は、物理的および/または化学的架橋を含む、架橋基質を形成することができる薬剤でありうる。ゲル化剤は、生体適合性であることが好ましく、生分解性でありうる。一部の実施形態では、ゲル化剤は、ヒドロゲルまたは親水コロイドを形成することができる。適切なゲル化剤は、粘稠液または半固体を形成できるものである。好適実施形態では、ゲル化剤および/または組成物は、適切な光透過特性を持つ。ゲル化剤は発色団の生体光活性を許すことが望ましい。例えば、一部の発色団は、蛍光を発するために水和環境を必要とする。ゲル化剤は、単独でまたは水または別のゲル化剤などのその他の材料と組み合わせて、または治療部位に塗布された時または光を照射された時にゲルを形成しうる。

0158

本開示のさまざまな実施形態によるゲル化剤には、ポリアルキレンオキシド、特にポリエチレングリコールおよびポリ(エチレンオキシド)-ポリ(プロピレンオキシド)共重合体
(ブロックおよびランダム共重合体を含む)、ポリオールグリセロールポリグリセロール(特に高度に分岐したポリグリセロール)など)、一つ以上のポリアルキレンオキシドで置換されたプロピレングリコールおよびトリメチレングリコール(例えば、モノ-、
ジ-、トリ-ポリオキシエチル化されたグリセロール、モノ-およびジ-ポリオキシ-エチル
化されたプロピレングリコール、およびモノ-およびジ-ポリオキシエチル化されたトリメチレングリコール、ポリオキシエチル化されたソルビトール、ポリオキシエチル化されたグルコース、アクリル酸ポリマーおよびその類似体と共重合体(ポリアクリル酸自体など)、ポリメタクリル酸、ポリ(ヒドロキシメチルメタクリル酸塩)、ポリ(ヒドロキシエチ
ルアクリル酸塩)、ポリ(メチルアルキルスルホキシドメタクリル酸塩)、ポリ(メチルアルキルスルホキシドアクリル酸塩)および前述のいずれかの共重合体、および/またはアミ
ノエチルアクリル酸塩およびモノ-2-(アクリロキシ)-エチルコハク酸塩などの追加的アクリル酸種を伴うもの、ポリマレイン酸、ポリ(アクリルアミド)(ポリアクリルアミド自体、ポリ(メタルリルアミド)、ポリ(ジメチルアクリルアミド)、およびポリ(N-イソプロピ
ル-アクリルアミド)など)ポリ(オレフィンアルコール)(ポリ(ビニルアルコール)など)、ポリ(N-ビニルラクタム)(ポリ(ビニルピロリドン)、ポリ(N-ビニルカプロラクタム)、およびその共重合体など)、ポリオキサゾリン(ポリ(メチルオキサゾリン)およびポリ(
エチルオキサゾリン)を含む)およびポリビニルアミンが含まれるがこれに限定されない

0159

本開示の特定の実施形態によるゲル化剤には、合成または半合成重合材料、ポリアクリル酸共重合体、セルロース誘導体およびポリメチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体のいずれかから選択されるポリマーを含みうる。一部の実施形態では、親水性ポリマーは、高分子量(すなわち、モル質量が約5,000を超える、一部の場合、約10,000または100,000または1,000,000を超える)および/または架橋ポリアクリル酸ポリマーであるポ
リマーを含む。一部の実施形態では、ポリマーはポリアクリル酸ポリマーで、約10,000〜100,000、10,000〜80,000、15,000〜80,000、10,000〜70,000、15,000〜70,000、10,000
〜60,000、10,000〜50,000、10,000〜40,000、20,000〜100,000、25,000〜90,000、30,000〜80,000、30,000〜70,000、30,000〜60,000、25,000〜40,000 cPの範囲の粘度を持つ。特定の実施形態では、ポリマーは高分子、および/または架橋ポリアクリル酸ポリマーで、ポリアクリル酸ポリマーは約10,000〜80,000 cPの範囲の粘度を持つ。

0160

一部の実施形態では、ゲル化剤はカルボマーである。カルボマーは、約3 x 106の分子
量を持つペンタエリトリトールのアリルスクロースまたはアリルエーテルのいずれかと架橋されたアクリル酸の高分子量ポリマーである。ゲル化機構は、可溶性塩を形成するためにカルボン酸部分中和に依存する。ポリマーは親水性で、中和された時、発泡性透明ゲルを生成する。カルボマーゲルは、ゲル粘度および降伏値が温度によって実質的に影響されないという点で、良好な熱安定性を持つ。局所製剤として、カルボマーゲルは、最適なレオロジー特性を持つ。固有擬塑性流動のために、せん断が終了した時に粘度の即時回復が可能となり、高い降伏値および素早い切断は分配のために理想的である。Carbopol(登録商標) の水溶液は、遊離カルボン酸残基の存在のために酸性である。この溶液の
中和は、ポリマーを架橋およびゲル化して、望ましい粘度の粘性一体構造を形成する。

0161

カルボマーは、水に分散して、粘度の低い酸性のコロイド懸濁液(1%分散液は約pH 3)を形成する白色微粉末として入手できる。例えば、水酸化ナトリウム水酸化カリウムまたは水酸化アンモニウム低分子量アミンおよびアルカノールアミンなどの塩基を使用した、これらの懸濁液の中和は、透光性ゲルの形成を生じる。塩化ニコチンなどのニコチン塩は、約pH 3.5でカルボマーと安定な水溶性複合体を形成し、約5.6の最適pHで安定化さ
れる。

0162

本開示の一部の実施形態では、カルボマーはカルボポールである。このようなポリマーは、Carbopol(登録商標) 71G NF、420、430、475、488、493、910、934、934P、940、971PNF、974P NF、980 NF、981 NFなどの名称で、B.F. GoodrichまたはLubrizolから市販
されている。カルボポールは、Brock(Pharmacotherapy, 14:430-7(1994))およびDurrani(Pharmaceutical Res.(Supp.)8:S-135(1991))によって記述されるように、多用途の放出制御ポリマーで、ポリアルケニルポリエステルと架橋された、アクリル酸の合成、高分子、非直鎖ポリマーであるカルボマー族に属する。一部の実施形態では、カルボマーは、Carbopol(登録商標) 974P NF、980 NF、5984 EP、ETD 2020NF、Ultrez 10 NF、934 NF、934P NFまたは940 NFである。特定の実施形態では、カルボマーは、Carbopol(登録商標) 980 NF、ETD 2020 NF、Ultrez 10 NF、Ultrez 21または1382ポリマー、1342 NF、940 NFである。例えば、高分子量カルボポールの最終組成物の重量の0.05〜10%、好ま
しくは0.5〜5%、より好ましくは1〜3%が、ゲル化剤として存在することができ、約10,000cPを超える、または好ましくは約15,000cPを超える粘度を持つゲルを形成しうる。

0163

特定の実施形態では、ゲル化剤は、その親水特性のために使用されうる吸湿性および/または親水性材料を含み、これは発色団の浸出も阻止または制限しうる。吸湿性または親水性材料には、グルコサミン、多糖、グルコサミノグリカン、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(2-ヒドロキシエチルメチルアクリル酸塩)、ポリエチレンオキシド、コラーゲン、キトサン、アルギン酸塩、ポリ(アクリロニトリル)ベースのヒドロゲル、ポリ(エチレン
リコール)/ポリ(アクリル酸)浸透ポリマーネットワークヒドロゲル、ポリエチレンオキシド-ポリブチレンテレフタル酸塩ヒアルロン酸、高分子量ポリアクリル酸、ポリ(ヒドロキシエチルメタクリル酸塩)、ポリ(エチレングリコール)、テトラエチレングリコール
アクリル酸塩、ポリエチレングリコールメタクリル酸塩、およびポリ(メチルアクリル酸
塩-co-ヒドロキシメチルアクリル酸塩)が含まれるがこれに限定されない。

0164

発色団の浸出を阻止する能力に従って、一つ以上のゲル化剤を選択できる。例えば、生体光組成物の粘度を増加させるゲル化剤を選択できる。一部の実施形態では、生体光組成物の粘度は15,000〜100,000、15,000〜90,000、15,000〜80,000、20,000〜80,000、20,000〜70,000、20,000〜50,000、10,000〜50,000、15,000〜50,000、10,000〜40,000、15,000〜40,000 cPである。十分高い粘度パラメータを持つ組成物は、組成物からの発色団の浸出を阻止または制限できる。本開示の生体光組成物の粘度は、CP-51を使って円錐/プレ
ート粘度計(Wells-Brookfield)を使用し、速度2 rpmでトルクが>10%であることを確実
にして測定されたものである。スピンドルは、粘度の測定値を読み取る前に、少なくとも5回回転する必要がある。または、Brookfield DV-II+Pro粘度計、スピンドル7、50 rpm、1分も使用できる。

0165

脂質または発色団をコートできるその他のコート剤を含むゲル化剤も、浸出を制限または阻止するために使用できる。ゲル化剤は、ヒアルロン酸ナトリウム、ゼラチンまたはコラーゲンなど、タンパク質ベース/天然由来の材料でありうる。ゲル化剤は、でんぷん、キトサン、キチン、アガロース、寒天、ローカストビーンガム、カラギーナン、ジェランガム、ペクチン、アルギン酸塩、キサンタン、グアーガムなどの多糖でありうる。

0166

一つの実施形態では、組成物は、最終組成物の重量の約2%までのヒアルロン酸ナトリウムを単一ゲル化剤として含む。別の実施形態では、組成物は、最終組成物の重量の約4%を超える、好ましくは約5%を超えるゼラチンを単一ゲル化剤として含む。別の実施例では、組成物は約10%まで、好ましくは約8%までのでんぷんを単一ゲル化剤として含む。また別
の実施形態では、組成物は、最終組成物の重量の約5%を超える、好ましくは約10%を超え
るコラーゲンをゲル化剤として含む。さらなる実施形態では、最終組成物の重量の約0.1
〜10%、または約0.5〜3%のキチンがゲル化剤として使用される。その他の実施形態では、最終組成物の重量の0.5%〜5%のコーンスターチ、または最終組成物の重量の5〜10%のでんぷんが、ゲル化剤として使用される。特定のその他の実施形態では、最終組成物の重量の2.5重量%を超えるアルギン酸塩を、組成物中のゲル化剤として使用できる。その他の実施形態では、最終組成物の重量パーセントでのゲル化剤のパーセントは、次の通りである:セルロースゲル(約0.3〜2.0%)、こんにゃくガム(0.5〜0.7%)、カラギーナンガム(0.02〜2.0%)、キサンタンガム(0.01〜2.0%)、(3〜30%)、寒天(0.04〜1.2%)、グアーガム(0.1〜1%)、ローカストビーンガム(0.15〜0.75%)、ペクチン(0.1〜0.6%)、タ
ラガム(0.1〜1.0%)、ポリビニルピロリドン(1〜5%)、ポリアクリル酸ナトリウム(1
〜10%)。組成物をゲル化するのに十分な量、または組成物の粘性を十分に高くして発色
団の浸出を回避または最小化する量で、その他のゲル化剤を使用できる。当然のことながら、上記のゲル化剤の低めの量は、別のゲル化剤または増粘剤の存在下で使用しうる。

0167

本開示の生体光組成物は、例えば、膜内にさらに封入されうる。このような膜は、透明、および/または実質的に、または完全に不透過性でありうる。膜は、液体に対しては不透過性であるが、空気などの気体に対しては透過性でありうる。特定の実施形態では、組成物は、生体光局所組成物の発色団を封入する膜を形成でき、膜は液体および/または気体に対して実質的に不透過性でありうる。

0168

特定の実施形態では、治療時間中の組成物の発色団の保持は、担体媒体中の発色団の周りに膜を提供することによって達成できる。この場合、バリアを提供することによってなど、発色団の浸出を制限または阻止するのは膜である。担体媒体は、膜で封入された液体でありえ、使用中の生体光組成物から合計発色団量の重量の15%未満しか浸出しないよう
に、膜は発色団の浸出に対して十分に抵抗性を持つ。膜は、一つ以上の脂質剤、ポリマー、ゼラチン、セルロースまたはシクロデキストリンなどから形成されうる。好ましくは、膜は透光性または透明で、発色団へ、およびそれからの光の浸透を可能にする。一つの実施形態では、組成物は、外膜がポリ(プロピレンアミン)を含むデンドリマーである。別
の実施形態では、外膜はゼラチンを含む。

0169

(c)酸素放出剤
特定の実施形態によると、本開示の組成物は、酸素放出剤などの一つ以上の追加的構成要素を随意にさらに含みうる。例えば、本開示の生体光局所組成物は、酸素供給源として酸素放出剤を随意に含みうる。過酸化物化合物は、2つの酸素原子を含み、それぞれが
お互いおよびラジカルまたは一部の元素に結合されている鎖状の構造である、過酸化基(R-O-O-R)を含む酸素放出剤である。

0170

酸素放出剤を含む本開示の生体光組成物に光が照射されると、発色団がより高いエネルギー状態に励起される。発色団の電子がより低いエネルギー状態に戻る時、より低いエネルギーレベルの光子を放射し、そのためより長い波長の光の放射を生じる(ストークスシフト)。適正な環境では、このエネルギー放出の一部が酸素または活性過酸化水素に移動されて、一重項酸素などの酸素ラジカルの形成を生じる。生体光組成物の活性化によって生成される一重項酸素およびその他の活性酸素種は、ホルミシス形式で働くと考えられる。これは、標的組織の細胞のストレス反応経路を刺激・調節することにより、通常は有毒な刺激(例えば、活性酸素)への低い暴露によってもたらされる健康利益効果である。外因性に生成されたフリーラジカル(活性酸素種)に対する内因性反応は、外因性フリーラジカルに対する防御力の増加で調節され、治癒および再生過程の加速を誘発する。さらに、組成物の活性化は、抗菌効果も生成しうる。フリーラジカルへの暴露に対する細菌の極端感受性は、本開示の組成物を事実上の殺菌組成物にする。

0171

上述のように、一部の実施形態の組成物による酸素種の生成には、適用部位でのバイオフィルムの創面切除または除去に寄与しうるマイクロ発泡を伴う。これによって、活性化光および/または蛍光の治療部位への浸透が改善され、例えば、細菌コロニー非活性化して、その数の減少をもたらしうる。

0172

組成物に含められうる適切な酸素放出剤には、以下が含まれるがこれに限定されない:過酸化水素(H2O2)は、有機過酸化物を調製するための開始材料である。H2O2は、強力な酸素放出剤で、過酸化水素のユニークな特性は、水と酸素に分解して、いかなる持続的な有毒残渣化合物も形成しないことである。本組成物で使用するための過酸化水素は、例えば、6%の過酸化水素のゲルで使用されうる。過酸化水素が本組成物で使用されうる濃度の適切な範囲は、約0.1%〜約6%である。

0173

過酸化尿素(過酸化尿素、過酸化カルバミドまたはペルカルバミドとしても知られる)は、水溶性があり、約35%の過酸化水素を含む。本組成物で使用するための過酸化カルバ
ミドは、例えば5.6%の過酸化水素に相当する16%の過酸化カルバミド、または12%の過酸化カルバミドを持つ、ゲルとして使用されうる。過酸化尿素が本組成物で使用されうる濃度の適切な範囲は、約0.3%〜約16%である。過酸化尿素は、熱または光化学で加速されうる
持続放出形式で、尿素と過酸化水素に分解する。放出された尿素[カルバミド、(NH2)CO2)]は、非常に高い水溶性があり、強力なタンパク質変性剤である。これは一部のタンパ
ク質の可溶性を増加させ、皮膚および/または粘膜の水分補給亢進する。

0174

過酸化ベンゾイルは、過酸化基で結合された2つのベンゾイル基カルボン酸のHを除去した安息香酸)から成る。これは、にきびの治療では、2.5%〜10%に変化する濃度で存在
する。放出された過酸化基は、細菌を殺傷するのに効果的である。過酸化ベンゾイルは、皮膚の代謝回転および毛穴清浄も促進し、これは細菌数の低減およびにきびの減少にさらに寄与する。過酸化ベンゾイルは、皮膚に接触すると安息香酸と酸素に分解するが、どちらも毒性はない。過酸化ベンゾイルが本組成物で使用されうる濃度の適切な範囲は、約2.5%〜約5%である。

0175

本開示の材料または方法で好ましく使用される特定の酸素放出剤には、過酸化水素、過酸化カルバミド、または過酸化ベンゾイルが含まれるがこれに限定されない。ペルオキシ酸、アルカリ金属化酸化物、アルカリ金属過炭酸塩、ペルオキシ酢酸、およびアルカリ金属過ホウ酸塩も、酸素放出剤として含めることができる。酸素放出剤は、粉末、液体またはゲルの形態で提供されうる。別の方法として、酸素放出剤は、組成物とは別々に組織部位に適用することもできる。別の方法として、組成物は、酸素放出剤の治療部位への別個の適用によって増大した酸素放出剤の量を含みうる。

0176

本開示の組成物および方法では、追加的構成成分を随意に含めるか、または本書に記述された生体光組成物との組み合わせで使用しうる。このような追加的構成要素には、治癒因子、成長因子、抗菌剤しわ充填剤(例えば、ボトックス、ヒアルロン酸またはポリ乳酸)、コラーゲン、抗ウィルス剤抗真菌剤、抗生物質、医薬品、および/またはコラーゲン合成を促進する薬剤を含むがこれに限定されない。これらの追加的構成成分は、本開示の生体光組成物の局所適用の前、それと同時、および/またはその後に、創傷、皮膚または粘膜に局所的に適用でき、全身的にも投与されうる。適切な治癒因子、抗菌剤、コラーゲン、および/またはコラーゲン合成を促進する薬剤が以下に考察されている:

0177

(d)治癒因子
治癒因子は、組成物の適用部位上の組織の治癒または再生過程を促進または亢進する化合物を含む。本開示の組成物の光活性化の間、治療部位で皮膚、創傷または粘膜による分子吸収の増加がありうる。治療部位での血流の増加が、一定の時間観察されている。フリーラジカルカスケードの動的相互作用による、リンパ排液の増加および浸透圧平衡の変化の可能性は、治癒因子を含めることで強化または補強もされうる。適切な治癒因子には、以下が含まれるがこれに限定されない:
ヒアルロン酸(ヒアルロナンヒアルロン酸塩)は非硫酸化グルコサミノグリカンであり、結合組織上皮組織および神経組織全体に幅広く分配される。これは細胞外基質の主要構成要素の一つであり、細胞増殖および移動に顕著に寄与する。ヒアルロナンは皮膚の主な構成要素で、組織修復に関与する。これは細胞外基質に豊富であるが、組織流体力学、細胞の動きと増殖に寄与し、特に一次受容体CD44を含むものなど、多くの細胞表面受容体相互作用に関与する。ヒアルロニダーゼ酵素はヒアルロナンを分解する。人には少なくとも7つのタイプのヒアルロニダーゼ様酵素があり、そのうちのいくつかは腫瘍抑制因子
である。ヒアルロン酸の分解生成物オリゴ糖および超低分子ヒアルロン酸は、血管新生促進特性を示す。さらに、最近の研究では、天然の高分子量のヒアルロナンではなく、ヒアルロナン断片が、組織傷害においてマクロファージおよび樹枝状細胞炎症反応を誘発しうることが示されている。ヒアルロン酸は、皮膚を標的とする生物学的用途に良く適している。その高い生体適合性のために、これは組織再生を刺激するために使用される。研究では、ヒアルロン酸が治癒の早期段階で現れ、免疫反応を媒介する白血球のための場所を物理的に作ることが示されている。これは、創傷治癒用途の生物学的骨格の合成およびしわの治療において使用される。ヒアルロン酸が本組成物で使用されうる濃度の適切な範囲は、約0.001%〜約3%である。

0178

グルコサミンは、人の組織中で最も豊富な単糖の一つで、糖化タンパク質および脂質の生物学的合成の前駆体である。これは、変形性関節症の治療に一般的に使用される。使用されるグルコサミンの一般的形態は硫酸塩で、硫酸グルコサミン塩ナトリウムを含む。グルコサミンは、抗炎症活性プロテオグリカンの合成およびタンパク質分解酵素の合成の刺激を含む多くの作用を示す。グルコサミンが本組成物で使用されうる濃度の適切な範囲は、約0.01%〜約3%である。

0179

アラントインは、グリコシル酸のジウレイドである。これは、角質溶解作用を持ち、細
胞外基質の水分を増加させ、死んだ(アポトーシス)皮膚細胞の上層落屑を高め、皮膚増殖および創傷治癒を促進する。

0180

また、サフロンは、発色団と治癒因子の両方の役割、および増強剤の役割を果たすことができる。成長因子など、その他の治癒剤も含めることができる。

0181

(e)抗菌剤
抗菌剤は、微生物殺すかまたは、その成長または蓄積阻害する。抗菌剤(または抗菌薬)の例は、米国特許出願公開第2004/0009227号および第2011/0081530号に記載されている。本開示の方法での使用に適切な抗菌剤には、フェノールおよび塩素化フェノールおよび塩素化フェノール化合物レゾルシノールおよびその誘導体、ビスフェノール化合物ベンゾインエステル(パラベン)、ハロゲン化カルボニリド、高分子抗菌剤チアゾリントリクロロメチルチオイミド天然抗菌剤(「天然製油」とも呼ばれる)、金属塩、および広域スペクトル抗生物質が含まれるがこれに限定されない。

0182

本開示で使用しうる特定のフェノールおよび塩素化フェノール抗菌剤の例には、フェノール、2-メチルフェノール、3-メチルフェノール、4-メチルフェノール、4-エチルフェノール、2,4-ジメチルフェノール、2,5-ジメチルフェノール、3,4-ジメチルフェノール、2,6-ジメチルフェノール、4-n-プロピルフェノール、4-n-ブチルフェノール、4-n-アミルフェノール、4-tert-アミルフェノール、4-n-ヘキシルフェノール、4-n-ヘプチルフェノ
ル、モノ-およびポリ-アルキルおよび芳香族ハロフェノール、p-クロロフェニル、メチルp-クロロフェノール、エチルp-クロロフェノール、n-プロピルp-クロロフェノール、n-ブチルp-クロロフェノール、n-アミルp-クロロフェノール、sec-アミルp-クロロフェノール、n-ヘキシルp-クロロフェノール、シクロヘキシルp-クロロフェノール、n-ヘプチルp-クロロフェノール、n-オクチル、p-クロロフェノール、o-クロロフェノール、メチルo-クロロフェノール、エチルo-クロロフェノール、n-プロピルo-クロロフェノール、n-ブチルo-クロロフェノール、n-アミルo-クロロフェノール、tert-アミルo-クロロフェノール、n-
ヘキシルo-クロロフェノール、n-ヘプチルo-クロロフェノール、o-ベンジルp-クロロフェノール、o-ベンジル-m-メチルp-クロロフェノール、o-ベンジル-m,m-ジメチルp-クロロフェノール、o-フェニルエチルp-クロロフェノール、o-フェニルエチル-m-メチルp-クロロ
フェノール、3-メチルp-クロロフェノール、3,5-ジメチルp-クロロフェノール、6-エチル-3-メチルp-クロロフェノール、6-n-プロピル-3-メチルp-クロロフェノール、6-イソ-プ
ピル-3-メチルp-クロロフェノール、2-エチル-3,5-ジメチルp-クロロフェノール、6-sec-ブチル-3-メチルp-クロロフェノール、2-イソ-プロピル-3,5-ジメチルp-クロロフェノ
ール、6-ジエチルメチル-3-メチルp-クロロフェノール、6-iso-プロピル-2-エチル-3-メ
チルp-クロロフェノール、2-sec-アミル-3,5-ジメチルp-クロロフェノール、2-ジエチル
メチル-3,5-ジメチルp-クロロフェノール、6-sec-オクチル-3-メチルp-クロロフェノール、p-クロロ-m-クレゾールp-ブロモフェノール、メチルp-ブロモフェノール、エチルp-ブ
ロモフェノール、n-プロピルp-ブロモフェノール、n-ブチルp-ブロモフェノール、n-アミルp-ブロモフェノール、sec-アミルp-ブロモフェノール、n-ヘキシルp-ブロモフェノール、シクロヘキシルp-ブロモフェノール、o-ブロモフェノール、tert-アミルo-ブロモフェ
ノール、n-ヘキシルo-ブロモフェノール、n-プロピル-m,m-ジメチルo-ブロモフェノール
、2-フェニルフェノール、4-クロロ-2-メチルフェノール、4-クロロ-3-メチルフェノール、4-クロロ-3,5-ジメチルフェノール、2,4-ジクロロ-3,5-ジメチルフェノール、3,4,5,6-テトラブロモ-2-メチルフェノール、5-メチル-2-ペンチルフェノール、4-イソプロピル-3-メチルフェノール、パラ-クロロ-メタキシレノールPCMX)、クロロチモール、フェノ
キシエタノール、フェノキシイソプロパノール、および5-クロロ-2-ヒドロキシジフェニ
メタンが含まれるがこれに限定されない。

0183

レゾルシノールおよびその誘導体も、抗菌剤として使用できる。特定のレゾルシノール
誘導体の例には、メチルレゾルシノール、エチルレゾルシノール、n-プロピルレゾルシノール、n-ブチルレゾルシノール、n-アミルレゾルシノール、n-ヘキシルレゾルシノール、n-ヘプチルレゾルシノール、n-オクチルレゾルシノール、n-ノニルレゾルシノール、フェニルレゾルシノール、ベンジルレゾルシノール、フェニルエチルレゾルシノール、フェニルプロピルレゾルシノール、p-クロロベンジルレゾルシノール、5-クロロ-2,4-ジヒドロ
キシジフェニルメタン、4'-クロロ-2,4-ジヒドロキシジフェニルメタン、5-ブロモ-2,4-
ジヒドロキシジフェニルメタン、および4'-ブロモ-2,4-ジヒドロキシジフェニルメタンを含むがこれに限定されない。

0184

本開示に使用しうるビスフェノール抗菌剤の例には以下が含まれるがこれに限定されない:2,2'-メチレンビス-(4-クロロフェノール)、2,4,4'トリクロロ-2'-ヒドロキシ-ジフェニルエーテルCiba Geigy(ニュージャージー州、フローハムパーク)からTriclosan
(登録商標)という商標で販売されている)、2,2'-メチレン ビス-(3,4,6-トリクロロフェノール)、2,2'-メチレン ビス-(4-クロロ-6-ブロモフェノール)、ビス-(2-ヒドロキシ-3,5-ジクロロフェニル)スルフィド、およびビス-(2-ヒドロキシ-5-クロロベンジル)スル
フィド。

0185

本開示で使用しうるベンゾイルエステル(パラベン)の例には、メチルパラベンプロピルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、イソプロピルパラベン、イソブチルパラベン、ベンジルパラベン、メチルパラベンナトリウム、およびプロピルパラベンナトリウムが含まれるがこれに限定されない。

0186

本開示で使用しうる特定のハロゲン化カルバニリドの例には、3,4,4'-トリクロロカル
バニリド(Ciba-Geigy(ニュージャージー州フローラムパーク)からTriclocarban(登録商標)という商標で販売されている3-(4-クロロフェニル)-1-(3,4-ジクロロフェニル)尿
素など)、3-トリフルオロメチル-4,4'-ジクロロカルバニリド、および3,3',4-トリクロ
ロカルバニリドが含まれるがこれに限定されない。

0187

本開示で使用しうる特定の高分子抗菌剤の例には、ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩、およびポリ(イミノイミドカルボニルイミノイミドカルボニル イミノヘキサメチレン塩酸塩)(Vantocil(登録商標)IBという商標で販売されている)を含むがこれに限定されない。

0188

本開示で使用しうる特定のチアゾリンの例には、Micro-Check(登録商標)という商標
で販売されているもの、および2-n-オクチル-4-イソチアゾリン-3-オン(Vinyzene(登録商標) IT-3000 DIDPという商標で販売されている)を含むがこれに限定されない。

0189

本開示で使用しうるトリクロロメチルチオイミドの例には、N-(トリクロロメチルチオ)フタルイミド(Fungitrol(登録商標)という商標で販売されている)、およびN-トリク
ロロメチルチオ-4-シクロヘキセン-1,2-ジカルボキシイミド(Vancide(登録商標)とい
う商標で販売されている)を含むがこれに限定されない。

0190

本開示で使用しうる天然抗菌剤の例には、アニスレモン、オレンジ、ローズマリーウィンターグリーン、タイムラベンダークローブホップティーツリーシトロネラ小麦大麦レモングラスニオイヒバシダウッドシナモンフリーグラスゼラニウムビャクダンスミレクランベリーユーカリクマツヅラペパーミント、安息香、バジルフェンネルモミバルサムメントール、オクメア・オリガナム(ocmea origanuin)、ヒダスティス(hydastis)、カラデンシス(carradensis)、ベルベリダシアエ・ダセアエ(Berberidaceac daceae)、ラタフィアエ・ロンガ(Ratanhiae longa)、およびウコンの油を含むがこれに限定されない。また、このクラスの天然抗菌剤
には、抗菌性の利益を提供することがわかっている植物油の重要な化学成分も含まれる。これらの化学物質には、アネトールカテコールカンフェンチモールオイゲノールユーカリプトールフェルラ酸ファルネソールヒノキトールトロポロンリモネン、メントール、サチチル酸メチル、カルバコールテルピネオール、ベルベノン、ベルベリンラタニア抽出物カリオフィレンオキシド、シトロネル酸、クルクミンネロリドール、およびゲラニオールが含まれるがこれに限定されない。

0191

本開示で使用しうる金属塩の例には、周期表の3a〜5a、3b〜7bおよび8のグループの金
属塩が含まれるがこれに限定されない。金属塩の例には、アルミニウムジルコニウム亜鉛、銀、金、銅、ランタン、スズ、水銀、ビスマスセレニウムストロンチウムスカンジウムイットリウムセリウムプラセオジムネオジウムプロメチウムサマリウムユーロピウムガドリニウムテルビウムジスプロシウムホルミウムエルビウムタリウムイッテルビウムルテチウムの塩、およびその混合物が含まれるがこれに限定されない。金属イオンベースの抗菌剤の例は、HealthShield(登録商標)という商標で販売されている、HealthShield Technology社(マサチューセッツウェイクフィ
ルド)製のものである。

0192

本開示で使用されうる広域スペクトル抗生物質の例には、本明細書の抗菌剤のその他のカテゴリーで記載されたものを含むがこれに限定されない。

0193

本開示の方法で使用しうる追加的抗菌剤には、ピリチオン(特にピリチオン含有亜鉛複合体で、Octopirox(登録商標) という商標で販売されているものなど)、ジメチルジメチルオールヒダントイン(Glydant(登録商標) という商標で販売)、メチルクロロイ
ソチアソリノン/メチルイソチアゾリノン(KathonCG(登録商標) という商標で販売)、亜硫酸ナトリウム重亜硫酸ナトリウムイミダゾリジニル尿素(Germall 115(登録
商標) という商標で販売)、ジアゾリジニル尿素(Germall 11(登録商標) という商標で販売)、ベンジルアルコールv2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール(Bronopol(
登録商標) という商標で販売)、ホルマリンまたはホルムアルデヒド、ヨードプロペニ
ルブチルカルバメート(Polyphase P100(登録商標) という商標で販売)、クロロアセタミドメタンアミン、メチルジブロモニトリルグルノニトリル(1,2-ジブロモ-2,4-
ジシアノブタン)(Tektamer(登録商標) という商標で販売)、グルタルアルデヒド、5-ブロモ-5-ニトロ-1,3-ジオキサン(Bronidox(登録商標) という商標で販売)、フェネ
ルアルコール、o-フェニルフェノール/ナトリウムo-フェニルフェノールナトリウムヒドロキシメチルグリシネート(Suttocide A(登録商標) という商標で販売)、ポリメトキシ二環式オキサゾリジン(Nuosept C(登録商標) という商標で販売)、ジメトキサンチメロサールジクロロベンジルアルコールカプタンクロルフェネネシン、ジクロロフェン、クロルブタノールラウリン酸グリセリルハロゲン化ジフェニルエーテル、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシ-ジフェニルエーテル(Ciba-Geigy(ニュージャージー州フローラムパーク)からTriclosan(登録商標) という商標で販売)、および2,2'-
ジヒドロキシ-5,5'-ジブロモ-ジフェニルエーテルが含まれるがこれに限定されない。

0194

本開示の方法で使用しうる追加的抗菌剤には、米国特許第3,141,321号、4,402,959号、4,430,381号、4,533,435号、4,625,026号、4,736,467号、4,855,139号、5,069,907号、5,091,102号、5,639,464号、5,853,883号、5,854,147号、5,894,042号、および5,919,554号、ならびに米国特許出願公開第2004/0009227号および2011/0081530号に開示されたものが含まれる。

0195

(4)使用方法
本開示の実施形態の一部の実施では、本開示の生体光組成物は、特に難治性創傷の創傷治癒または組織修復を促進しうる。本開示の生体光組成物は、特に難治性創傷の急性炎症
の治療のためにも使用されうる。従って、一部の態様では、本開示は難治性創傷に対する生体光治療の方法を提供する場合があり、方法はその創傷の治癒を促進または刺激する。

0196

特定の実施形態では、本開示は、生体光治療を難治性創傷に提供する方法を提供し、方法は、本開示の生体光組成物を難治性創傷部位に(例えば、創傷の全体をカバーするように局所適用によって)塗布すること、および生体光組成物の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を、生体光組成物に照射することを含む。

0197

一つの態様では、本開示は、第一の発色団を含む生体光組成物を創傷に局所塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、生体光治療を難治性創傷に提供する方法を提供するが、ここで生体光組成物は、治療中に発色団の組織中への浸出を制限するよう、浸出に対して実質的に抵抗性を持つ。一部の実施形態では、治療の間、合計発色団量の30%、25%、20%、15%、10%
、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.8%、0.5%または0.1%未満または実質的に0%しか生体光組成物から創傷または組織中に浸出しない。

0198

一つの態様では、本開示は、第一の発色団およびゲル化剤を含む生体光組成物を難治性創傷部位に局所塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、創傷の治療または生体光治療を難治性創傷に提供する方法を提供するが、ここでゲル化剤は、治療中に発色団の創傷部位への浸出を実質的にブロックする。一部の実施形態では、治療の間、合計発色団量の30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.8%、0.5%または0.1%未満または
実質的に0%しか生体光組成物から創傷または組織中に浸出しない。

0199

その他の態様では、本開示は、第一の発色団を含む生体光組成物を急性炎症のある標的皮膚組織に局所塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、急性炎症を治療するための方法を提供するが、ここで生体光組成物は、治療中に発色団の皮膚中への浸出を制限するよう、浸出に対して実質的に抵抗性を持つ。一部の実施形態では、治療の間、合計発色団量の30%、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.8%、0.5%または0.1%未満ま
たは実質的に0%しか生体光組成物から組織中に浸出しない。

0200

別の態様では、本開示は、第一の発色団を含む生体光組成物を急性炎症に罹患した皮膚に局所塗布すること、および第一の発色団の吸収スペクトルと重複する波長を持つ光を前記生体光組成物に照射することを含む、急性炎症を治療するための方法を提供するが、ここで生体光組成物は、治療中に発色団の皮膚中への浸出を実質的にブロックするよう、浸出に対して実質的に抵抗性を持つ。一部の実施形態では、治療の間、合計発色団量の30%
、25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.8%、0.5%または0.1%未満または実質的に0%しか生体光組成物から創傷または組織中に浸出しない。

0201

本開示の方法での使用に適した生体光組成物は、本明細書に記述された生体光組成物の実施形態の任意のものから選択されうる。例えば、本開示の方法で有用な生体光組成物は、光の適用時、少なくとも部分的に光退色を受ける第一の発色団を含みうる。第一の発色団は、約200〜800 nm、200〜700 nm、200〜600 nmまたは200〜500 nmの波長で吸収する。一つの実施形態では、第一の発色団は、約200〜600 nmの波長で吸収する。一部の実施形
態では、第一の発色団は、約200〜300 nm、250〜350 nm、300〜400 nm、350〜450 nm、400〜500 nm、450〜650 nm、600〜700 nm、650〜750 nmまたは700〜800 nmの波長の光を吸
収する。その他の例では、本開示の方法に適した生体光組成物は、少なくとも一つの追加的発色団(例えば、第二の発色団)をさらに含みうる。第二の発色団の吸収スペクトルは、第一の発色団の発光スペクトルと少なくとも約80%、50%、40%、30%、または20%重複す
る。一部の実施形態では、第一の発色団は、第二の発色団の吸収スペクトルと少なくとも1〜10%、5〜15%、10〜20%、15〜25%、20〜30%、25〜35%、30〜40%、35〜45%、50〜60%、55〜65%または60〜70%重複する発光スペクトルを持つ。

0202

生体光組成物に光を照射すると、第一の発色団から第二の発色団へのエネルギーの移動が起こりうる。その後、第二の発色団は、エネルギーを蛍光として放射する、および/または活性酸素種を生成しうる。本開示の方法の特定の実施形態では、光の適用によって生じるエネルギー移動には、熱の生成を伴わず、組織損傷を引き起こさない。

0203

本方法で有用な生体組成物は、ゲル化剤を含む。ゲル化剤には、グリセリンなどの脂質、プロピレングリコールなどのグリコール、ヒアルロン酸、硫酸グルコサミン、セルロース誘導体(ヒドロキシプロピルメチルセルロースヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、メチルセルロースなど)、非セルロース多糖(ガラクトマンナン、グアーガム、ナゴマメガム、アラビアゴムインドゴム、寒天、アルギン酸塩など)およびアクリル酸ポリマーを含みうるがこれに限定されない。

0204

方法に少なくとも2つの発色団を持つ生体光組成物が関与する時、第一の発色団は組成
物の重量あたり約0.01〜40%の量で存在し、第二の発色団は組成物の重量あたり約0.001〜40%の量で存在する。特定の実施形態では、第一の発色団は、組成物の重量あたり、約0.01〜1%、0.5〜2%、1〜5%、2.5〜7.5%、5〜10%、7.5〜12.5%、10〜15%、12.5〜17.5%、15〜20%、17.5〜22.5%、20〜25%、22.5〜27.5%、25〜30%、27.5〜32.5%、30〜35%、32.5〜37.5%、または35〜40%の量で存在する。特定の実施形態では、第二の発色団は、組成物の重
量あたり、約0.01〜1%、0.5〜2%、1〜5%、2.5〜7.5%、5〜10%、7.5〜12.5%、10〜15%、12.5〜17.5%、15〜20%、17.5〜22.5%、20〜25%、22.5〜27.5%、25〜30%、27.5〜32.5%、30
〜35%、32.5〜37.5%、または35〜40%の量で存在する。特定の実施形態では、発色団また
は発色団の組み合わせの重量あたりの合計重量は、組成物の重量あたり約0.01〜1%、0.5
〜2%、1〜5%、2.5〜7.5%、5〜10%、7.5〜12.5%、10〜15%、12.5〜17.5%、15〜20%、17.5
〜22.5%、20〜25%、22.5〜27.5%、25〜30%、27.5〜32.5%、30〜35%、32.5〜37.5%、また
は35〜40.05%の量でありうる。

0205

本開示の方法では、任意の作用光源を使用できる。任意のタイプのハロゲン、LEDまた
プラズマアークランプまたはレーザーが適切でありうる。一部の場合、光は連続光である。一部の場合、光は変調される。適切な作用光源の主要特性は、それらが、組成物中に存在する一つ以上の光活性因子を活性化するために適切な波長(または複数の波長)の光を照射することである。一つの実施形態では、アルゴンレーザーが使用される。別の実施形態では、チタンリン酸カリウム(KTP)レーザー(例えば、GreenLight(商標)レーザ
ー)が使用される。別の実施形態では、太陽光を使用しうる。また別の実施形態では、LED光硬化装置が作用光の光源である。また別の実施形態では、作用光の光源は、約200〜800 nmの波長を持つ光源である。別の実施形態では、作用光の光源は、約400〜600 nmの波
長を持つ可視光源である。さらに、作用光源は、適切な出力密度を持つべきである。非平行光源(LED、ハロゲン、またはプラズマランプ)の適切な出力密度は、約1 mW/cm2〜約200 mW/cm2の範囲である。レーザー光源の適切な出力密度は、約0.5 mW/cm2〜約0.8 mW/cm2の範囲である。

0206

本開示の方法の一部の実施形態では、被験者の皮膚、創傷または粘膜表面で光は、約1 mW/cm2〜約500 mW/cm2、1〜300 mW/cm2、または1〜200 mW/cm2のエネルギーを持ち、与えられるエネルギーは、治療されている状態、光の波長、被験者の皮膚から光源までの距離、および生体光組成物の厚さに少なくとも依存する。特定の実施形態では、被験者の皮膚で光は、約1〜40 mW/cm2、または20〜60 mW/cm2、または40〜80 mW/cm2、または60〜100 mW/cm2、または80〜120 mW/cm2、または100〜140 mW/cm2、または120〜160 mW/cm2、また
は140〜180 mW/cm2、または160〜200 mW/cm2、または110〜240 mW/cm2、または110〜150 mW/cm2、または190〜240 mW/cm2である。

0207

一部の実施形態では、本開示の生体光組成物の実施形態を活性化するために携帯装置を使用でき、ここで携帯装置は、生体光組成物の発色団の吸収スペクトルに重複する発光スペクトルを持つ光を放射できる。携帯装置は、それを通して光が放射される表示画面を持ちうる、および/または携帯装置は、生体光組成物を光活性化できる懐中電灯から光を放射しうる。

0208

一部の実施形態では、生体光組成物を活性化するためにテレビまたはコンピュータモニターの表示画面を使用でき、ここで表示画面は、生体光組成物の光活性化剤の吸収スペクトルと重複する発光スペクトルを持つ光を放射しうる。

0209

特定の実施形態では、第一および/または第二の発色団(存在する時)は、太陽またはその他の光源から由来しうる周辺光によって光活性化されうる。周辺光とは、目に見える光源のない部屋ですべての方向から来る一般的な照明と考えられうる。特定の実施形態では、第一および/または第二の発色団(存在する時)は、電磁スペクトルの可視範囲の光によって光活性化されうる。周辺光への暴露時間は、直接光への暴露時間より長い可能性がある。

0210

特定の実施形態では、周辺光と直接LED光の組み合わせなど、異なる光源を使用して、
生体光組成物を光活性化しうる。

0211

必要となる作用光への暴露持続時間は、治療表面積、治療されている病変、外傷または傷害のタイプ、出力密度、光源の波長および帯域幅、生体光組成物の厚さ、および光源からの治療距離に依存する。蛍光による治療部位の照射は、数秒または数分の一秒で起こりうるが、本開示の組成物への吸収、反射および再放射光の相乗効果および治療されている組織とその相乗作用を生かすために、暴露時間の延長は有益である。一つの実施形態では、生体光組成物が塗布された組織、皮膚または創傷の作用光への暴露時間は、1分〜5分の間である。別の実施形態では、生体光組成物が塗布された組織、皮膚または創傷の作用光への暴露時間は、約1分〜5分の間である。一部のその他の実施形態では、生体光組成物は、約1分〜3分の間照射される。特定の実施形態では、光は、1〜30秒、15〜45秒、30〜60
秒、0.75〜1.5分、1〜2分、1.5〜2.5分、2〜3分、2.5〜3.5分、3〜4分、3.5〜4.5分、4〜5分、5〜10分、10〜15分、15〜20分、20〜25分、または20〜30分の間適用される。また別の実施形態では、作用光源は、適切な暴露時間中、治療部位の上で連続動作する。また別の実施形態では、生体光組成物および作用光の複数回の適用が行なわれる。一部の実施形態では、組織、皮膚または創傷は、少なくとも2回、3回、4回、5回または6回、作用光に
暴露される。一部の実施形態では、作用光への暴露の前に、生体光組成物の新しい塗布が行なわれる。

0212

本開示の方法では、生体光組成物は、光の適用後に、随意に治療部位から取り除かれうる。特定の実施形態では、生体光組成物は、治療部位上に、30分を超えて、1時間を超え
て、2時間を超えて、3時間を超えて塗布されたままにされる。これには周辺光を照射しうる。乾燥を防ぐために、組成物は、ポリマーフィルムなどの透明または透光性カバー、または照射前に取り外しうる不透明カバーで覆うことができる。

0213

(5)創傷および創傷治癒
本開示の生体光組成物および方法は、難治性創傷を治療し治癒または肉芽組織形成を促進するために使用されうる。本開示の生体光組成物および方法によって治療されうる難治性創傷には、例えば、急性創傷から生じるもの、異なる方法で始まり、異なる特性を持つ
、皮膚および皮下組織への傷害(例えば、長期間のベッド休養による褥瘡、外傷によって誘発された創傷、歯周炎などの状態によって誘発された創傷)を含む。特定の実施形態では、本開示は、例えば、皮膚の破れまたは創傷をもたらす皮膚疾患、臨床的感染創傷、やけど、切開、切除、裂傷、剥離刺創または穿通創、銃創、手術創、挫傷、血腫、圧挫損傷、痛みおよび潰瘍の治療および/または治癒を促進するための生体光組成物および方法を提供する。

0214

本開示の生体光組成物および方法は、耐久性のある構造的、機能的、および美容的閉合を作るための順序正しくタイムリー一連イベントをたどらなかった創傷である、慢性皮膚潰瘍の治療および/または治癒を促進するために使用されうる。慢性創傷の大部分は、その病因に基づいて、褥瘡、神経障害性糖尿病性足部)潰瘍およびおよび血管性(静脈性または動脈性)潰瘍の3つのカテゴリーに分類できる。

0215

特定のその他の実施形態では、本開示は、グレードI〜IVの潰瘍の治療および/または
治癒の促進のための生体光組成物および方法を提供する。特定の実施形態では、本出願は、特にグレードIIおよびグレードIIIの潰瘍での使用に適した組成物を提供する。潰瘍は
、創傷の深さによって4つのグレードに分類されうる:i) グレードI:上皮に限定された
創傷、ii) グレードII:真皮に拡大した創傷、iii) グレードIII:皮下組織に拡大した創傷、およびiv) グレードIV(または全層損傷):骨が露出した創傷(例えば、大転子または仙骨などの骨の圧点)。

0216

例えば、本開示は、糖尿病性潰瘍の治療および/または治癒の促進のための生体光組成物および方法を提供する。糖尿病患者は、神経性および血管性の両方の合併症のために、足およびその他の潰瘍形成を起こしやすい。末梢神経障害は、足および/または脚の感覚の変化または完全喪失を起こしうる。進行した神経障害を持つ糖尿病患者は、鋭さと鈍さとを識別する能力をすべて失う。神経障害患者は、足への切り傷または外傷に、数日または数週間、全く気が付かないことがある。進行した神経障害を持つ患者は、持続的な圧力損傷を感じる能力を失い、その結果、組織虚血および壊死が起こり、例えば足底潰瘍形成につながりうる。微小血管疾患は、糖尿病の重大な合併症の一つで、潰瘍形成にもつながりうる。特定の実施形態では、慢性創傷の治療のための組成物および方法が本書に提供されており、慢性創傷は、糖尿病の神経性および/または血管性の合併症による糖尿病性足潰瘍および/または潰瘍形成によって特徴付けられる。

0217

その他の例では、本開示は、褥瘡の治療および/または治癒の促進のための生体光組成物および方法を提供する。褥瘡には、床擦れ、褥瘡性潰瘍および坐骨結節潰瘍を含み、患者にかなりの痛みおよび不快感を生じうる。褥瘡は、皮膚に長時間圧力が加えられた結果として起こりうる。従って、個人の体重または質量のために、患者の皮膚に圧力が加えられうる。褥瘡は、皮膚のエリアへの血液供給が、2時間または3時間を超えて妨害または遮断された時に発症しうる。影響を受けた皮膚エリアは、赤くなり、痛くなって壊死しうる。治療しない場合、皮膚が破れて開き、感染しうる。従って潰瘍のただれは、例えば、長時間ベッドに横になる、車椅子に座る、および/またはギブス包帯を装着することから、圧力下にある皮膚のエリアに起こる皮膚潰瘍である。褥瘡は、人が寝たきり無意識、痛みを感じることができない、または動けない時に起こりうる。褥瘡は、臀部エリア(仙骨または腸骨稜上)、または足のかかとなど、体の骨張った隆起に起こることがよくある。

0218

成体組織の創傷治癒は複雑な修復過程である。例えば、皮膚の治癒過程には、さまざまな特殊化した細胞の創傷部位への動員、細胞外基質および基底膜沈着、血管形成、選択的プロテアーゼ活性および再上皮形成が関与する。

0219

正常な創傷治癒プロセスには4つの重複する段階がある。第一に、創傷が起こった時か
ら最初の2〜5日までに典型的に起こる止血および炎症段階では、血小板凝集して顆粒を沈着し、フィブリンの沈着を促進し、成長因子の放出を刺激する。白血球が創傷部位に移動し、破片消化して創傷から外に移動し始める。この炎症段階の間、単球もマクロファージに変換され、これは血管形成および線維芽細胞の生成を刺激するために成長因子を放出する。

0220

典型的には2日〜3週間起こる増殖段階では、肉芽組織が形成され、上皮形成および収縮が開始される。この段階の重要な細胞タイプである線維芽細胞は、増殖してコラーゲンを合成し、創傷を満たして、その上で上皮細胞が成長する強い基材を提供する。線維芽細胞がコラーゲンを生成すると、血管形成が近くの血管から拡大し、肉芽組織を生じる。肉芽組織は、典型的には創傷の基部から成長する。上皮形成には、創傷を密封するために、上皮細胞の、創傷表面からの移動を伴う。上皮細胞は、類似のタイプの細胞に接触する必要性によって促進され、これらの細胞がその上を移動するグリッドとして機能するフィブリン鎖ネットワークによって誘導されている。筋線維芽細胞と呼ばれる収縮性細胞が創傷中に現れ、創傷の閉鎖を助ける。これらの細胞は、コラーゲン合成および収縮性を示し、肉芽創では一般的である。

0221

3週間から数年まで起こりうる創傷治癒の最終段階の再形成段階では、瘢痕中のコラ
ゲンが繰り返し分解および再合成を受ける。この段階の間、新しく形成された皮膚の引張強度が増加する。

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