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技術 植物の成長促進用組成物およびその利用

出願人 アヲハタ株式会社国立大学法人茨城大学
発明者 枳穀豊中川弘之成澤一彦
出願日 2018年3月6日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2018-039986
公開日 2019年9月12日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-151608
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 日本国特許庁 硝酸体窒素 鉄コーティング カビ毒 供給時期 デオキシニバレノール 乾燥重 振り掛け
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

植物の成長を促進させる、新たな植物の成長促進組成物を提供する。

解決手段

Devriesia shelburniensis(デブリシアシェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビを含む、植物の成長促進用組成物。

概要

背景

非特許文献1には、Talaromyces(タラロマイセス)属のカビを用いてコマツナの生育を促進する方法が記載されている。

しかし、この方法のみでは、植物の生長を促進させる方法に求められる産業界のニーズを全て満たすことはできず、新たな、植物の成長を促進する方法が求められている。

概要

植物の成長を促進させる、新たな植物の成長促進組成物を提供する。Devriesia shelburniensis(デブリシアシェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビを含む、植物の成長促進用組成物。なし

目的

本発明の目的は、新たな、植物の成長促進用組成物を提供する

効果

実績

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請求項1

Devriesia shelburniensis(デブリシアシェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビを含む、植物の成長促進組成物

請求項2

請求項1に記載の植物の成長促進用組成物において、前記Leohumicola(レオフミコラ)属の耐熱性カビはLeohumicola verrucosa(レオフミコラヴェルコサ)である、植物の成長促進用組成物。

請求項3

請求項1または2に記載の植物の成長促進用組成物において、前記植物が、ハクサイトマトキュウリエンドウ、及びイチゴからなる群から選ばれる少なくとも一つである、植物の成長促進用組成物。

請求項4

請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物の成長促進用組成物において、賦形剤をさらに含む、植物の成長促進用組成物。

請求項5

植物を生育させるための培地に、請求項1から4のいずれか1項に記載の植物の成長促進用組成物を供給する供給工程を含む、植物の成長促進方法

請求項6

Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビを製剤化する製剤化工程を含む、植物の成長促進用組成物の製造方法。

請求項7

請求項6に記載の植物の成長促進用組成物の製造方法において、前記製剤化工程は、50℃以上、75℃以下の熱処理工程を含む、植物の成長促進用組成物の製造方法。

請求項8

Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビが定着している植物(ただし、前記植物は、ブルーベリーを除く)。

技術分野

0001

本発明は、植物の成長促進組成物およびその利用に関する。

背景技術

0002

非特許文献1には、Talaromyces(タラロマイセス)属のカビを用いてコマツナの生育を促進する方法が記載されている。

0003

しかし、この方法のみでは、植物の生長を促進させる方法に求められる産業界のニーズを全て満たすことはできず、新たな、植物の成長を促進する方法が求められている。

先行技術

0004

Yamagiwa et. al.,岡山大農学部学術報告vol.102,p.1〜6,2001

発明が解決しようとする課題

0005

そこで、本発明の目的は、新たな、植物の成長促進用組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた。その結果、特定の耐熱性カビが植物の成長を促進する効果を有することを見出した。この知見は、従来、殺菌することが困難であり、植物を加工して食品などとして利用する際に障害となっていた耐熱性カビについて、成長の促進に利用しようという驚くべきものである。このような本発明者らによる新たな知見によって本発明を完成するに至った。

0007

すなわち、本発明の一態様は、
(1)Devriesia shelburniensis(デブリシアシェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビを含む、植物の成長促進用組成物、
(2)前記Leohumicola(レオフミコラ)属の耐熱性カビはLeohumicola verrucosa(レオフミコラ ヴェルコサ)である、(1)の植物の成長促進用組成物、
(3)前記植物が、ハクサイトマトキュウリエンドウ、及びイチゴからなる群から選ばれる少なくとも一つである、(1)または(2)の植物の成長促進用組成物、
(4)賦形剤をさらに含む、(1)〜(3)のいずれか一つの植物の成長促進用組成物、
(5)植物を生育させるための培地に、(1)から(4)のいずれか一つの植物の成長促進用組成物を含む、植物の成長促進方法
(6)Devriesia shelburniensis(デブリエシア シェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビを製剤化する製剤化工程を含む、植物の成長促進用組成物の製造方法、
(7)前記製剤化工程は、50℃以上、75℃以下の熱処理工程を含む、(6)の植物の成長促進用組成物の製造方法、
(8)Devriesia shelburniensis(デブリエシア シェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビが定着している植物(ただし、前記植物は、ブルーベリーを除く)、
である。

発明の効果

0008

本発明によれば、植物の成長を促進させる、新たな植物の成長促進用組成物、及び植物の成長促進方法を提供できる。従って、植物の収穫量の更なる拡大が期待できる。

図面の簡単な説明

0009

植物の成長促進用組成物を供給したハクサイの乾燥重量を測定した結果を示す。
耐熱性カビとして、(a)はBFF410、(b)はBFF352、(c)はBFF313を含む植物の成長促進用組成物を供給したハクサイの外観を示し、(d)は対照として耐熱性カビを含まない組成物を供給したハクサイの外観を示す。
植物の成長促進用組成物を供給したトマトの乾燥重量を測定した結果を示す。
耐熱性カビとして、(a)はBFF410、(b)はBFF352、(c)はBFF313を含む植物の成長促進用組成物を供給したトマトの外観を示し、(d)は対照として耐熱性カビを含まない組成物を供給したトマトの外観を示す。
植物の成長促進用組成物を供給したキュウリの乾燥重量を測定した結果を示す。
耐熱性カビとして、(a)はBFF410、(b)はBFF352、(c)はBFF313を含む植物の成長促進用組成物を供給したキュウリの外観を示し、(d)は対照として耐熱性カビを含まない組成物を供給したキュウリの外観を示す。
植物の成長促進用組成物を供給したエンドウの乾燥重量を測定した結果を示す。
耐熱性カビとして、(a)はBFF410、(b)はBFF352、(c)はBFF313を含む植物の成長促進用組成物を供給したエンドウの外観を示し、(d)は対照として耐熱性カビを含まない組成物を供給したエンドウの外観を示す。
植物の成長促進用組成物を供給したイチゴの、(a)植物体の高さ、(b)植物体の葉数、(c)植物体の葉長、(d)植物体の葉幅を測定した結果を示す。
耐熱性カビとして、(a)はBFF410、(b)はBFF352、(c)はBFF313を含む植物の成長促進用組成物を供給したイチゴの外観を示し、(d)は対照として耐熱性カビを含まない組成物を供給したイチゴの外観を示す。

0010

以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明において、「%」は「質量%」を、「部」は「質量部」を意味する。

0011

<本発明の植物の成長促進用組成物の特徴>
本発明に係る植物の成長促進用組成物は、Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)、Leohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビを含む。以下、植物の成長促進用組成物を、単に「組成物」ともいう。本発明に係る組成物は、耐熱性カビが植物の根圏栄養素を植物の吸収できる形へと変換することで、植物の成長を促進させる効果を奏する。例えば、これらの耐熱性カビが、アミノ窒素硝酸体窒素に変換することで、植物体が当該硝酸体窒素を吸収できる。なお、本発明における「成長促進」とは、植物体の乾燥重量、植物体の高さ、植物体の葉数、植物体の葉長、又は植物体の葉幅が、本発明に係る組成物を用いない場合に比べて増加することを意味する。

0012

<耐熱性カビ>
本発明の一実施形態に係る組成物に含まれる耐熱性カビは、Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)、Leohumicola(レオフミコラ)属、からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビである。Leohumicola(レオフミコラ)属の耐熱性カビとしては、Leohumicola verrucosa(レオフミコラ ヴェルコサ)が好ましい。これらの耐熱性カビを用いることで、より高い成長促進効果を得ることができる。

0013

耐熱性カビは、土壌等から単離してもよく、寄託機関から取得してもよい。例えば、Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)として、受託番号NITEBP−02394のDevriesia shelburniensis(デブリエシア シェルバーニエンシス)BFF313等を利用することができる。

0014

本発明の一態様に係る組成物は、以上に例示した耐熱性カビを単独で含んでもよく、複数の種類を含んでもよい。また、本発明の一態様に係る組成物は、植物の成長を促進する効果を損ねない範囲で、以上に例示した耐熱性カビ以外のカビを含んでもよい。例えば、Geminibasidium(ジェミニバシディウム)属等の耐熱性カビ等が挙げられる。Geminibasidium(ジェミニバシディウム)属の耐熱性カビは、ハクサイ、キュウリ、エンドウ、イチゴ等の植物の成長を促進させることができる。Geminibasidium(ジェミニバシディウム)属の中でも、Geminibasidium donsium(ジェミニバシディウムドンシウム)がより好ましく、Geminibasidium donsium(ジェミニバシディウム ドンシウム)BFF410(受託番号:NITEBP−02395)等を用いればよい。

0015

耐熱性カビの耐熱性は、75℃、1分間の処理で殺菌できる程度であることが好ましい。食品加工の工程では、病原性大腸菌など衛生細菌の殺滅のため、75℃、1分間の殺菌が行われている。耐熱性カビの耐熱性が前記の範囲内であれば、この殺菌処理により、耐熱性カビを選抜することができるためである。

0016

<耐熱性カビの含有量
本発明の一実施形態に係る組成物中の耐熱性カビの含有量は、とくに限定されるものではないが、好ましくは、組成物1g当たり、100個以上1億個以下である。耐熱性カビの配合量が前記の範囲内であることにより、耐熱性カビがより確実に植物に接触及び定着する。

0017

<耐熱性カビの状態>
耐熱性カビは、生活環のどの形態で組成物中に含まれていてもよい。例えば菌糸体の状態であってもよく、胞子体の状態であってもよい。なお、耐熱性カビを、後述する製剤化工程において熱処理工程により処理する場合、耐熱性カビが熱により死滅しないよう、耐熱性カビは、胞子の状態であることが好ましい。

0018

<植物>
本発明の一実施形態に係る組成物は様々な植物に適用することができ、対象となる植物は特に限定されない。例えば、一般的に食用に供される植物の栽培に用いることができる。一般的に栽培が難しいとされるブルーベリーの栽培にも用いることが可能である。本実施形態に係る組成物により特に好適に成長を促進される植物は、ハクサイ、トマト、キュウリ、エンドウ、またはイチゴである。耐熱性カビが、Leohumicola verrucosa(レオフミコラヴェルコサ)であれば、エンドウ、又はイチゴの成長を特に好適に促進することができる。耐熱性カビが、Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)であれば、ハクサイ、トマト、エンドウ、又はイチゴの成長を特に好適に促進することができる。

0019

本発明の一実施形態に係る植物の成長促進用組成物、及び植物の成長促進方法は、様々な成長段階の植物に適用することができる。例えば、植物が種であるときに組成物を培地に供給してもよく、植物が苗木樹木であるときに供給してもよい。

0020

本発明の一実施形態に係る組成物を用いて生育した植物は、本発明に係る組成物を用いずに生育した植物と全く同様に利用できる。また、本発明の一実施形態に係る組成物を用いて生育した植物からは、アフラトキシンパツリンデオキシニバレノール、及びオクラトキシンA等のカビ毒が、人体に有害な量検出されない。

0021

<その他の成分>
本発明の一実施形態に係る組成物は、耐熱性カビに加えて、その他の成分を含んでいてもよい。その他の成分としては例えば、賦形剤、安定剤、界面活性剤展着剤等の添加剤が挙げられる。安定剤とは耐熱性カビの胞子又は菌糸が長期間生存できるようにするものであり、例えば特開2004−35421、特開2010−143856に記載の安定剤等が挙げられる。界面活性剤は耐熱性カビが植物に浸透し易くするためのものであり、従来公知の界面活性剤が挙げられる。展着剤は植物に浸透した後の耐熱性カビが植物に付着しやすくするためのものであり、例えば界面活性剤、多糖類を使用でき、界面活性剤としては、特開2005−75813、特開2008−31083、特開2011−184370、特開2012−72116、国際公開公報第2012063824号、特開2016−135101等で用いられている界面活性剤が挙げられ、多糖類としては、でんぷんキサンタンガムグアーガムローストビーンガムカラギーナン等が挙げられる。

0022

好ましくは、本発明の一実施形態に係る植物の成長促進用組成物は、その他の成分として、賦形剤、又は安定剤を含んでいる。植物の成長促進用組成物が、賦形剤を含んでいることにより、植物の成長促進用組成物の取扱い、及び成形を容易にすることができる。植物の成長促進用組成物が、安定剤を含んでいることにより、品質劣化を防ぐことができる。

0023

<組成物の形状>
本発明の一実施形態に係る植物の成長促進用組成物の形状は、特に限定されるものではなく、様々な形状で有り得る。例えば、組成物の形状は、粉状、液状、ペレット状等であり得る。また、予め種子又は植物をコーティングした形状であってもよい。コーティング方法としては従来公知のフィルムコート種子を製造する方法、鉄コーティング種子を製造する方法を適宜利用できる。また、日本国特許庁発行標準技術集(農薬製剤技術)の「固体担体」に記載の方法を利用して組成物を調製してもよい。

0024

<植物の成長促進用組成物の製造方法>
本発明に係る植物の成長促進用組成物の製造方法は、Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)、Leohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビを製剤化する製剤化工程を含む。

0025

本発明の一実施形態に係る製剤化工程は特に限定されるものではなく、公知の方法により製剤化することができる。

0026

本発明の一実施形態に係る製剤化工程は、好ましくは、前記製剤化工程は、50℃以上、75℃以下の熱処理工程を含む。前記熱処理工程により、耐熱性カビを生かしつつ、他のカビ、細菌を死滅させることができる。

0027

<植物の成長促進方法>
本発明に係る植物の成長促進方法は、植物を生育させるための培地に、前述した植物の成長促進用組成物を供給する供給工程を含む。これにより、植物の成長を促進させることができる。

0028

<培地>
本発明に係る植物の成長促進方法で用いる培地の実施形態は、植物を生育可能なものであればよい。例えば、培地の一実施形態は、土壌、土壌改良剤およびゲル等の固形培地水耕栽培用液体等の液体培地で有り得る。当業者は、適宜、植物に応じた培地を選択できる。

0029

<土壌>
培地について土壌を用いる場合、土壌のpHは3以上、8以下であることが好ましい。

0030

<供給工程>
供給工程は、培地に、本発明に係る組成物を供給する工程であればよい。供給方法は、例えば、培地に組成物を振りかける方法でもよく、混合する方法でもよい。例えば、土壌に培地を漉き込む方法でもよい。また、例えば、土壌の上から振り掛ける等の方法でもよい場合もある。本発明に係る組成物を培地に供給するとき、適宜他の物と混合してもよい。例えば、本発明に係る組成物を、従来公知の植物を生育するために用いる、植物ホルモン等の薬剤および/または肥料等と混合して、培地に供給してもよい場合もある。また、本発明に係る組成物に含まれる耐熱性カビが既に存在する培地に、本発明に係る組成物をさらに供給してもよい。このような供給の態様でも、植物の成長をさらに促進させることができる。また、供給工程においては、本発明に係る組成物を、当該組成物中の耐熱性カビが増殖可能なように供給すればよく、その供給量は対象の植物を生育させる環境等から当業者であれば適宜設定することができる。

0031

供給時期
組成物を供給する時期は、植物の種を播く前が好ましく、また、苗木および樹木を植樹する前が好ましい。例えば、本発明に係る組成物を予め混合した土壌に、播種すること、又は苗木および植木を植樹したりすることによって、供給を行ってもよい。

0032

<耐熱性カビが定着している植物>
Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)、及びLeohumicola(レオフミコラ)属からなる群から選ばれる少なくとも一つの耐熱性カビが定着している植物も、本発明の範疇である。なお、本明細書において、「定着している」とは、カビ植物組織内に菌糸が存在する状態を指す。植物は、特に限定されないが、ハクサイ、トマト、キュウリ、エンドウ、及びイチゴからなる群から選ばれる少なくとも一つであり得る。

0033

本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

0034

以下に実施例を示し、本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。もちろん、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。

0035

耐熱性カビとしては、Devriesia shelburniensis(デブリエシアシェルバーニエンシス)BFF313(受託番号:NITEBP−02394)、Leohumicola verrucosa(レオフミコラヴェルコサ)BFF352(受託番号:NITE BP−02467)、又はGeminibasidium donsium(ジェミニバシディウムドンシウム)BFF410(受託番号:NITE BP−02395)を用いた。以下、Devriesia shelburniensis(デブリエシア シェルバーニエンシス)BFF313をBFF313、Leohumicola verrucosa(レオフミコラ ヴェルコサ)BFF352をBFF352、Geminibasidium donsium(ジェミニバシディウム ドンシウム)BFF410をBFF410とも称する。

0036

植物としては、ハクサイ、トマト、キュウリ、エンドウ、及びイチゴの種を用いた。

0037

シャーレに耐熱性カビを供給し、耐熱性カビをシャーレ全体に繁殖させた。対照としては、耐熱性カビを供給しなかったシャーレを用いた。それぞれのシャーレ上に、上述した植物の発根した種子を移植し、生育させ、植物の成長促進用組成物による植物の成長促進効果を調べた。実験の詳細は、文献「エンドファイトの働きと使い方」(社団法人 農山漁文化協会)の102頁から103頁に記載の通りである。ハクサイ、トマト、キュウリ、エンドウ、及びイチゴは、それぞれ移植から2週間生育させて、以下の試験に供した。

0038

生育させた植物体の乾燥重量、外観、高さ、葉数、葉長、及び葉幅を調べた。植物体の乾燥重量は、後述した通りに行った。結果を図1〜10、及び表1に示した。図1図2はハクサイの結果を示し、図3図4はトマトの結果を示し、図5図6はキュウリの結果を示し、図7図8はエンドウの結果を示し、図9図10はイチゴの結果を示す。

0039

〔植物体の乾燥重量測定〕
生育させた植物体の地上部採取し、それぞれ60℃にて3〜4日間乾燥させ、その重量を測定した。

0040

表1において、BFF352、BFF313、BFF410は、それぞれの耐熱性カビを含む植物の成長促進用組成物を用いた結果を示す。表1において、それぞれの耐熱性カビを含む植物の成長促進用組成物を供給した実施例の成長促進効果が、対照に比べて「−」は1.0倍以下、「●」は1.0倍より高く、1.5倍以下、「○」は1.5倍より高く、2.5倍以下、「◎」は2.5倍より高かったことを示す。

0041

図1〜10及び表1に示すように、BFF352、又はBFF313を含む植物の成長促進用組成物を供給することで、試験に供した植物すべての乾燥重量、及びイチゴの高さ、葉数、葉長、及び葉幅が対照に比べて増加した。

0042

図1〜10及び表1に示すように、BFF410を含む植物の成長促進用組成物を供給することで、トマト以外の植物の乾燥重量、及びイチゴの高さ、葉数、葉長、及び葉幅が対照に比べて増加した。

0043

〔カビ毒4種類の有無の判定方法
生育させた植物について、アフラトキシン、パツリン、デオキシニバレノール及びオクラトキシンAのカビ毒4種類の有無を調べた。以下の通りに測定を行った。

0044

アフラトキシン、デオキシニバレノール及びオクラトキシンAについては、RIDASCREEN(登録商標FASTキット(それぞれ、FAST アフラトキシン (4161PF)、FASTDON (4331PF)、FAST オクラトキシンA(4122PF)、r−BiopharmAG社製、ダルムシュタット、ドイツ)を用いて、製造者の指示する手順に従って、行なった。

0045

パツリンについては次の手順で行なった。まず、パツリンの抽出を、AOAC2000に従って行なった。サンプルのスラリー5mlに、エチルアセテート10mlを加えた。次に、ボルテックスミキサーを使用して、1分間、激しく撹拌した。次に、上澄みを培養試験管に移した。この工程を3回繰り返した。そして、エチルアセテート相に2mlの1.5%のNa2CO3を加えた。そして、30秒間激しく撹拌した。上側のエチルアセテート相を、15gのNa2SO4中に通過させた。そして、上側のエチルアセテート相を、45℃で、窒素蒸気下で、蒸発させた。乾燥した残渣をHPLC分析用の酢酸2ml中に溶解させた。パツリンのHPLCでの分析条件は以下の通りとした。
・パツリン標準溶液(100μg/mlアセトニトリル溶液)はWako Pure Chemical Industries, Ltdから購入したものを用いた。
・パツリンを、276nmで、UV検出器セットを備えるWaters Alliance(登録商標)HPLC Systemを使用して測定した。
・35℃で、Puresil C18カラム(250×4.6mm、5μm;水)を、パツリンを分離するために使用した。
アイクラティック移動相は、流速1ml/分で、97:3の割合の、0.095%の過塩素酸溶液アセトニトリルであった。

実施例

0046

以上の結果、BFF352、BFF313、BFF410のいずれも毒性は陰性であった。

0047

NITEBP−02394
NITE BP−02395
NITE BP−02467

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