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技術 インクジェット記録装置

出願人 キヤノンファインテックニスカ株式会社
発明者 奥田隆宏
出願日 2018年2月28日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-035326
公開日 2019年9月12日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-150950
状態 未査定
技術分野 インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード 回動処理 回動機 撹拌対象 大気流路 使用経過 パック型 溶着面積 針部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

インク供給口とは別に大気連通口を備えたインクカートリッジに適用した場合では回動時にインクがインクカートリッジ外部に漏れ出す懸念があった。

解決手段

記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジを着脱自在に装着する装着手段に装着されたインクカートリッジからインクを記録ヘッドに供給するための供給手段であって、インクカートリッジのインクを収容する収容部からインクを供給するためのインク供給口及び前記収容部の内部を大気と連通させる大気連通口の各々の連通口と接続されて連通する、可撓性を有する複数のチューブを有する供給手段を有し、インクカートリッジを、前記各々の連通口が前記複数のチューブを介して接続された状態で回動させることにより、インクカートリッジ内のインクを攪拌する。

概要

背景

近年、記録ヘッドからインク滴吐出して記録媒体シート)に記録(印刷)を行うインクジェット記録装置利用分野多岐に亘るのにつれ、記録ヘッドや、インク貯留するインクカートリッジの形態も多岐に亘っている。例えば、インクジェット記録装置に搭載されるインクカートリッジには、記録ヘッドとインクカートリッジとを一体化した一体型、インクカートリッジを記録ヘッドが設けられたホルダ部に着脱可能にした組み込み型がある。更には、インクカートリッジを記録ヘッドから離れたところに配置し、チューブなどを介してインクカートリッジから記録ヘッドにインクを供給する分離型などがある。

その中で、インクカートリッジを記録ヘッドと分離した分離型は、記録ヘッドを往復走査させて記録するシリアル方式であっても、インクカートリッジを記録ヘッドと共に移動させる必要がない。また分離型のインクカートリッジは、記録時に移動する記録ヘッドから離れたところに配置されるため、記録装置内に比較的自由に配置できる。これらから、分離型のインクカートリッジは、使用方法に合わせて、そのサイズを比較的自由に設定できるという利点を有している。また、インクカートリッジを分離型にすることによって、インクジェット記録装置自体の設計の自由度も高くなったり、大容量のインクを保持したりすることも可能になる。

一方、インクジェット記録方法においては、これまでの染料インクに代わり、より耐候性の良い顔料インクの使用が多くなってきている。しかしながら、顔料インクは顔料粒子の沈降という懸念がある。例えば、倉庫販売店上等に未開封状態長期間放置されると、インクカートリッジ内部で顔料粒子が徐々に沈降する。このため、インクカートリッジの底部では顔料粒子濃度が高くなり、過度に色の濃い層が生じる。またインクカートリッジの上部では顔料粒子濃度が低くなり、過度に色の薄い層が生じる。このままの状態で記録を行った場合、記録された画像に色のムラが生じたり、色味に影響が出たりする懸念がある。そこでこれまで、顔料インク用のインクカートリッジには、ユーザに向けて、使用前にインクカートリッジ自体を振る指示を出し、顔料粒子を十分に分散させてから使用するようにしている。更に、インクカートリッジをインクジェット記録装置本体に装着した後でも一定期間が経過すると沈降が進行するため、ユーザに対してインクカートリッジを振るよう促す操作メッセージを表示するなどの対応を行っていた。

また、特に上述した分離型のインクカートリッジは、インクジェット記録装置本体に対して固定され、更に、そのインク容量が大きくなることにより、インクを使い切るまでの期間が長くなる。このため、顔料成分を含んだインクを使用する際に、顔料成分が沈降し、インクの色味に影響が出る懸念がある。

そこで特許文献1には、偏平大略直方体状のインクカートリッジであって、そのインクカートリッジの上面及び底面を重力方向に交互に逆転させる回転運動を可能にする従動軸部を有することで沈降を抑える技術が記載されている。これにより、インクカートリッジ内の顔料成分を攪拌して、インクの濃度を均一に保つようにしている。

概要

インク供給口とは別に大気連通口を備えたインクカートリッジに適用した場合では回動時にインクがインクカートリッジ外部に漏れ出す懸念があった。記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジを着脱自在に装着する装着手段に装着されたインクカートリッジからインクを記録ヘッドに供給するための供給手段であって、インクカートリッジのインクを収容する収容部からインクを供給するためのインク供給口及び前記収容部の内部を大気と連通させる大気連通口の各々の連通口と接続されて連通する、可撓性を有する複数のチューブを有する供給手段を有し、インクカートリッジを、前記各々の連通口が前記複数のチューブを介して接続された状態で回動させることにより、インクカートリッジ内のインクを攪拌する。

目的

本発明の目的は、カートリッジからインク漏れを発生することなく、カートリッジ内のインクを攪拌することができる技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

記録ヘッドからインク吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジ着脱自在に装着する装着手段と、前記装着手段に装着された前記インクカートリッジのインクを収容する収容部からインクを供給するためのインク供給口及び前記収容部の内部を大気と連通させる大気連通口の各々の連通口と接続されて連通する、可撓性を有する複数のチューブを有する供給手段と、前記インクカートリッジを、前記各々の連通口が前記複数のチューブを介して接続された状態で回動させる回動手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項2

前記供給手段は、前記インク供給口と連通する供給口ジョイント部と、前記大気連通口と連通する大気連通口ジョイント部とを有し、前記供給手段は、前記インクカートリッジを前記装着手段に装着する際、前記供給口ジョイント部と前記インク供給口とが、前記大気連通口ジョイント部と前記大気連通口との連通よりも先に連通することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。

請求項3

前記記録ヘッドが複数ある場合、前記回動手段は、当該複数の記録ヘッドのそれぞれに対応する駆動源を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。

請求項4

前記記録ヘッドが複数ある場合、前記回動手段は、単一の駆動源により当該複数の記録ヘッドを回動させることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。

請求項5

前記回動手段による回動は、前記大気連通口が封止された状態で行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。

請求項6

計時手段と、前記計時手段による計時が所定の時間になると、前記回動手段を駆動して前記装着手段に装着された前記インクカートリッジを回動させるよう制御する制御手段とを、更に有することを特徴とする請求項1,2又は5に記載のインクジェット記録装置。

請求項7

前記装着手段に装着された前記インクカートリッジは、前記記録ヘッドの下方に位置することを特徴とする請求項1,2,5又は6に記載のインクジェット記録装置。

技術分野

0001

本発明は、記録媒体インク吐出して画像を記録するインクジェット記録装置に関する。

背景技術

0002

近年、記録ヘッドからインク滴を吐出して記録媒体(シート)に記録(印刷)を行うインクジェット記録装置の利用分野多岐に亘るのにつれ、記録ヘッドや、インクを貯留するインクカートリッジの形態も多岐に亘っている。例えば、インクジェット記録装置に搭載されるインクカートリッジには、記録ヘッドとインクカートリッジとを一体化した一体型、インクカートリッジを記録ヘッドが設けられたホルダ部に着脱可能にした組み込み型がある。更には、インクカートリッジを記録ヘッドから離れたところに配置し、チューブなどを介してインクカートリッジから記録ヘッドにインクを供給する分離型などがある。

0003

その中で、インクカートリッジを記録ヘッドと分離した分離型は、記録ヘッドを往復走査させて記録するシリアル方式であっても、インクカートリッジを記録ヘッドと共に移動させる必要がない。また分離型のインクカートリッジは、記録時に移動する記録ヘッドから離れたところに配置されるため、記録装置内に比較的自由に配置できる。これらから、分離型のインクカートリッジは、使用方法に合わせて、そのサイズを比較的自由に設定できるという利点を有している。また、インクカートリッジを分離型にすることによって、インクジェット記録装置自体の設計の自由度も高くなったり、大容量のインクを保持したりすることも可能になる。

0004

一方、インクジェット記録方法においては、これまでの染料インクに代わり、より耐候性の良い顔料インクの使用が多くなってきている。しかしながら、顔料インクは顔料粒子の沈降という懸念がある。例えば、倉庫販売店上等に未開封状態長期間放置されると、インクカートリッジ内部で顔料粒子が徐々に沈降する。このため、インクカートリッジの底部では顔料粒子濃度が高くなり、過度に色の濃い層が生じる。またインクカートリッジの上部では顔料粒子濃度が低くなり、過度に色の薄い層が生じる。このままの状態で記録を行った場合、記録された画像に色のムラが生じたり、色味に影響が出たりする懸念がある。そこでこれまで、顔料インク用のインクカートリッジには、ユーザに向けて、使用前にインクカートリッジ自体を振る指示を出し、顔料粒子を十分に分散させてから使用するようにしている。更に、インクカートリッジをインクジェット記録装置本体に装着した後でも一定期間が経過すると沈降が進行するため、ユーザに対してインクカートリッジを振るよう促す操作メッセージを表示するなどの対応を行っていた。

0005

また、特に上述した分離型のインクカートリッジは、インクジェット記録装置本体に対して固定され、更に、そのインク容量が大きくなることにより、インクを使い切るまでの期間が長くなる。このため、顔料成分を含んだインクを使用する際に、顔料成分が沈降し、インクの色味に影響が出る懸念がある。

0006

そこで特許文献1には、偏平大略直方体状のインクカートリッジであって、そのインクカートリッジの上面及び底面を重力方向に交互に逆転させる回転運動を可能にする従動軸部を有することで沈降を抑える技術が記載されている。これにより、インクカートリッジ内の顔料成分を攪拌して、インクの濃度を均一に保つようにしている。

先行技術

0007

特開2002−200764号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、上記方法はインクカートリッジから記録ヘッドへインクを供給するための供給口のみを備えるパック型のインクカートリッジに限定されたものである。このため、水頭差を利用するためにインク供給口とは別に大気連通口を備えたインクカートリッジに適用すると、インクカートリッジを回転させると、インクが外部に漏れ出す懸念があった。

0009

本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決することにある。

0010

本発明の目的は、カートリッジからインク漏れを発生することなく、カートリッジ内のインクを攪拌することができる技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

上記目的を達成するために本発明の一態様に係るインクジェット記録装置は以下のような構成を備える。即ち、
記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジを着脱自在に装着する装着手段と、
前記装着手段に装着された前記インクカートリッジのインクを収容する収容部からインクを供給するためのインク供給口及び前記収容部の内部を大気と連通させる大気連通口の各々の連通口と接続されて連通する、可撓性を有する複数のチューブを有する供給手段と、
前記インクカートリッジを、前記各々の連通口が前記複数のチューブを介して接続された状態で回動させる回動手段と、を有することを特徴とする。

発明の効果

0012

本発明によれば、インク漏れが発生することなく、インクを確実に攪拌することができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明の実施形態1に係るインクジェット記録装置の一例であるラベルプリンタカバーを外した斜視説明図。
カバーを外したラベルプリンタの模式側面図。
実施形態1に係るイエローカートリッジ5Yを前方から見た斜視図(A)と、イエローカートリッジ5Yの一部を切り欠いた後方からの斜視図(B)。
実施形態1に係るラベルプリンタのカートリッジホルダの斜視図。
実施形態1に係るラベルプリンタの本体とイエローカートリッジ5Yとを連結するインクカートリッジホルダの接続部の拡大断面図。
実施形態1に係るラベルプリンタにおけるイエローカートリッジ5Yの回動を説明する図。
実施形態1に係るラベルプリンタの概略構成を説明するブロック図。
実施形態1に係るラベルプリンタにおけるインクカートリッジ内のインクの撹拌処理を説明するフローチャート
実施形態2に係るラベルプリンタにおけるインクカートリッジの回動機能を説明する図。

実施例

0014

以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。

0015

[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係るインクジェット記録装置の一例であって、ラベルプリンタのカバーを外した斜視説明図である。図2は、カバーを外したラベルプリンタの模式側面図である。以下、図1及び図2を参照して、実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を説明する。

0016

このラベルプリンタは、記録媒体であるロールシートをシート装填部1に装填し、これを吸引搬送ベルト2等を含むシート搬送手段によって搬送し、このシートに記録部3により画像を記録した後、カッタ4によってシートを切断して排出する。

0017

記録部(プリンタエンジン)3は、インクジェット記録方式により画像をシートに記録(印刷)する。記録部3は、画像信号に応じてインクを吐出する記録ヘッド3aを有し、これらはシートの搬送方向に図2に示すように4個配列されている。4個の記録ヘッド3aは、それぞれイエロー3aY、マゼンタ3aM、シアン3aC、ブラック3aKのヘッドからインクを吐出し、これらインクをシート上で重畳させることでカラー画像を記録する。

0018

この記録ヘッド3aの各色に対応するヘッド3aY,3aM,3aC,3aKには、対応したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインクを収容したインク収容手段であるインクカートリッジ5が、後述のチューブを介して接続されている。これら4個のインクカートリッジ5は、記録ヘッド3aよりも鉛直方向下方に設けられたカートリッジホルダ6に着脱自在に装着されている。インクカートリッジ5は、イエローカートリッジ5Y、マゼンタカートリッジ5M、シアンカートリッジ5C、ブラックカートリッジ5Kを含む。

0019

次に、実施形態1に係るインクカートリッジ5について説明する。尚、4個のイエローカートリッジ5Y、マゼンタカートリッジ5M、シアンカートリッジ5C、ブラックカートリッジ5Kは、それぞれ収容するインクの色が異なるのみで構成は同じである。従って、以下では、イエローカートリッジ5Yを例に説明するが、他の色のカートリッジの場合も同様である。

0020

図3(A)は、実施形態に係るイエローカートリッジ5Yを前方から見た斜視図であり、図3(B)は、イエローカートリッジ5Yを一部を切り欠いた後方からの斜視図である。

0021

図3(A)に示すように、イエローカートリッジ5Yは、インク収容部であるインク容器5a、容器蓋5b、保護部材5cを結合したカートリッジケースに、このインクカートリッジの情報を記録した記憶素子5dを組み込んでいる。イエローカートリッジ5Yでは、インク容器5aに容器蓋5bを超音波溶着することによってインク収納部が形成されている。容器蓋5bは、保護部材5cと熱カシメ、或いは超音波溶着等によりインク容器5aに接合される。このとき容器蓋5bと保護部材5cの溶着面積は、インク容器5aと容器蓋5bの溶着面積より小さく、剥がれ強度が弱くなるようにする。これにより、イエローカートリッジ5Yを誤って落下等させた場合、最初に保護部材5cが剥離するようになり、インク容器5aと容器蓋5bの溶着部に、直接、衝撃が加わって、カートリッジが破損するのを防止している。

0022

イエローカートリッジ5Yには、図3(B)に示すように、容器蓋5bに、円筒形状のハウジングが形成されたインク供給口5eと、このインク供給口5eと連通した垂直下向きのパイプ形状供給インク流路5fが設けられている。そして、この供給インク流路5fの下端は、インク容器5aの底面近傍において開口している。これにより、インク容器5aの底面近傍のインクもインク供給口5eから供給可能となっている。

0023

また容器蓋5bには、円筒形状のハウジングが形成された大気連通口5gと、この大気連通口5gと連通した垂直上向きのパイプ形状の大気流路5hが設けられている。そして、この大気連通口5gの上端は、インク容器5aの上面近傍において開口しており、大気連通口5gが外部と連通することでインク容器内が大気と連通している。

0024

更に、容器蓋5bには、電気的な検知方法によりイエローカートリッジ5Yのインクの有無を検知するインク残量検出部5iが、樹脂射出成型による一体成型により形成されている。このインク残量検出部5iは、インクカートリッジの外部に設けられた光学センサ発光部から照射された光を、インクがない場合に屈折反射させるプリズム形状で、このプリズム形状により屈折反射した光を光センサ受光部で検知するようになっている。そのため容器蓋5bは、プリズムによるインク残量検出部5iが一体成型で設けられているため、その樹脂材料は透明材を用いている。

0025

また図3(A)に示すように、インク供給口5e及び大気連通口5gのハウジングには封止部材としてのゴム栓5jが嵌め込まれ、それぞれの開口を封止している。これにより、インク容器5aは密閉されている。そして、このハウジングには係止部材5kが取り付けられてゴム栓5jがハウジングから脱落しないように固定されている。更に図3(B)に示すように、インク容器5aの底面にはプール部5mと傾斜部5nが形成され、容器内のインクを無駄なく使いきる形状となっている。

0026

図4は、実施形態1に係るラベルプリンタのカートリッジホルダ6の斜視図である。

0027

図4は、カートリッジホルダ6からイエローカートリッジ5Yだけが外された状態を示している。

0028

図5は、実施形態1に係るラベルプリンタの本体とイエローカートリッジ5Yとを連結するインクカートリッジホルダの接続部の拡大断面図である。尚、他のインクカートリッジ5の場合も同様であるため、その説明を省略する。

0029

インクカートリッジホルダ6のインクカートリッジ挿入奥側には、装着されたイエローカートリッジ5Yと記録ヘッド3aとを連通するためのジョイント部50が設けられている。59は、インクカートリッジホルダ6のフレームの一部である。ジョイント部50は、図5に示すように、イエローカートリッジ5Yのインク供給口5eに接続される供給口ジョイント部としてのインク供給用ジョイント針51と、大気連通口5gに接続される大気連通口ジョイント部としての大気連通ジョイント針52とを有している。これらジョイント針51,52はそれぞれ、先端部に連通口53,54が形成された中空針部材であって、イエローカートリッジ5Yのゴム栓5jを挿通することにより、イエローカートリッジ5Yのインク容器内と連通する。

0030

このインク供給用のジョイント針51には、チューブ55が接続されており(図5参照)、これによってイエローカートリッジ5Yと、ラベルプリンタの記録ヘッド3aとが連通可能になっている。尚、チューブ55の途中には弁56が設けられており、この弁56の開閉によってイエローカートリッジ5Yと記録ヘッド3aとの間での連通(インク供給可能)、連通遮断(インク供給遮断)を切り替え可能になっている。イエローカートリッジ5Yの着脱は、この弁56を閉じた状態で行う。

0031

一方、大気連通ジョイント針52は、大気連通口5gを封止しているゴム栓5jを挿通することにより、イエローカートリッジ5Yのインク容器内が大気と連通する。尚、チューブ57の途中には大気連通弁58が設けられており、この弁58の開閉によってイエローカートリッジ5Yと大気との連通、連通遮断を切り替え可能になっている。攪拌のためにイエローカートリッジ5Yを回動させるときは、大気連通弁58は閉じた状態で行う。

0032

またカートリッジホルダ6にイエローカートリッジ5Yが装着されると、イエローカートリッジ5Yに取り付けられた記憶素子5dの情報を読み込み、ラベルプリンタの本体側に情報を送る手段を備えている。

0033

またインク供給用のジョイント針51と大気連通ジョイント針52では、インク供給用のジョイント針51が、大気連通ジョイント針52よりも挿入されるイエローカートリッジ5Yに近い位置に配置されている。そして、イエローカートリッジ5Yがカートリッジホルダ6に挿入されると、まずインク供給用のジョイント針51がインク供給口5eを封止するゴム栓5jに挿通される。そして、その後で大気連通ジョイント針52が大気連通口5gを封止するゴム栓5jに挿通されるようになっている。これにより、確実に、大気連通口5gが封止された状態で、インク供給用のジョイント針51がインク供給口5eに挿入されてインク容器と連通する。

0034

これによりインクカートリッジの装着時にインクが漏れるのを防止している。

0035

図6は、実施形態1に係るラベルプリンタにおけるイエローカートリッジ5Yの回動を説明する図である。

0036

図6(A)は、カートリッジホルダ6にイエローカートリッジ5Yを装着した状態を、イエローカートリッジ5Y側から見た図である。

0037

図6(B)カートリッジホルダ6にイエローカートリッジ5Yを装着した状態を側面から見た図である。

0038

図6(C)は、カートリッジホルダ6にイエローカートリッジ5Yを装着した状態で、イエローカートリッジ5Yを回動させた状態を、イエローカートリッジ5Y側から見た図である。

0039

図6(D)は、カートリッジホルダ6にイエローカートリッジ5Yを装着した状態で、イエローカートリッジ5Yを回動させた状態を側面から見た図である。

0040

ジョイント部50には、ギア(不図示)が備えられており、そのギアに連結された駆動源モータ60)の回動により、図6(C)(D)のようにイエローカートリッジ5Yを回動させることができる。その際の回動角度の範囲は、180°以下とする。尚、実施形態1では、各インクカートリッジごとにモータ60が設けられており、各インクカートリッジを、それぞれ単独で回動させることができる。

0041

また、本体にはタイマ704(図7)が備えられており、タイマ704による計時が一定期間になると、自動的にインクカートリッジ5を回動させるようにしても良い。

0042

この回動に際しては、大気連通口5gとインク供給口5eの間を回動中心とする。そして、ジョイント部50はチューブ状の弾性体を介してラベルプリンタ本体と接続されていて、その回動中心を中心にしてジョイント部50及びインクカートリッジが回動する。

0043

図7は、実施形態1に係るラベルプリンタの概略構成を説明するブロック図である。

0044

制御部700は、このラベルプリンタ全体の動作を制御する。制御部700は、CPU701、ROM702、RAM703及びタイマ704を有し、CPU701はROM702に格納されているプログラムを実行することにより、ラベルプリンタ全体の動作を制御する。RAM703はCPU701のワークエリアを提供している。タイマ704は、CPU701の指示に従って時間を計時し、指定された時間が経過すると割り込みなどによりCPU701に通知する。

0045

ジョイント部50は、インクカートリッジ5を含み、各インクカートリッジを回動させるための駆動源であるモータ60を、各インクカートリッジ毎に有している。CPU701は、装着されたインクカートリッジ5の記憶素子5dの情報を読み取ることにより、どの色のインクカートリッジが装着されたか、また各インクカートリッジのインク残量使用経過時間などを検知できる。記録部(プリンタエンジン)3は、記録ヘッド3aを有し、制御700のCPU701から入力した画像データに従ってシート上に画像を印刷する。711は、インクカートリッジ5から記録ヘッド3にインクを供給するための可撓性のチューブ(図5のチューブ55,57に相当)を示している。弁56,58は、図6に示す弁で、CPU701によりその開閉が制御される。操作部720は、タッチパネル機能を有する表示部とハードキー等を有し、ユーザによる操作を受付ける。

0046

図8は、実施形態1に係るラベルプリンタにおけるインクカートリッジ5内のインクの撹拌処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、制御700のCPU701がROM702に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。図8に示すフローチャートは、実施形態1に係るラベルプリンタの電源オンされることにより開始される。

0047

まずS801でCPU701は、インクカートリッジ5の内のいずれかのインクカートリッジが交換されたかどうかを判定する。
これは各インクカートリッジの記憶素子5dの情報を読み取り、以前の各インクカートリッジの記憶素子5dの情報とを比較することにより検知できる。また或いは、前述のインク残量検出部5iによりインク残量検知に基づいて、そのインクカートリッジが交換されたかどうか判定しても良い。ここでインクカートリッジが交換されたと判定するとS807に進むが、そうでないときはS802に進む。

0048

S802でCPU701は、各インクカートリッジの記憶素子5dの情報を読み取って取得する。S804でCPU701は、タイマ704による計時値を取得し、その計時値による現在の日時と記憶素子5dによる前回撹拌を実行された日時とに基づいてインクジェットを撹拌するタイミングかどうか判定する(S805)。撹拌するタイミングであればS807に進むが、そうでないときはS806に進む。

0049

S806でCPU701は、ユーザによるインクカートリッジの撹拌指示が入力されたかどうか判定する。この指示は、例えばユーザが所定のハードキーを押下することにより指示されても良く、或いは操作部720でユーザが所定のボタン操作を行うことにより指示されても良い。ここでユーザにより撹拌指示がなされるとS807に進むが、そうでないときはこのフローを終了する。

0050

S807〜S811は、実施形態1に係るラベルプリンタにおけるインクカートリッジ5内のインクの撹拌処理を示す。まずS807で、CPU701は、撹拌対象のインクカートリッジに対応する大気連通弁58を閉じる。次にS808に進みCPU701は、撹拌対象のインクカートリッジに対応するモータ60を駆動して、図6(C)で示すようにインクカートリッジを回動させる。次にS809に進みCPU701は、その回動処理を、所定回数(例えば3回)実行したか判定し、実行していないときはS808に進み、所定回数実行したときはS810に進む。S808でCPU701は、S807で閉じた撹拌対象のインクカートリッジに対応する大気連通弁58を開放する。そしてS811に進みCPU701は、撹拌対象のインクカートリッジに対応する記憶素子5dに、今回実行した撹拌処理の日時をタイマ704による計時から取得して記憶してこのフローを終了する。

0051

尚、S806でユーザによる撹拌処理が指示された場合は、インクカートリッジ5の全てのインクカートリッジに対して撹拌処理を実行するようにしても良い。その場合はS809の次に、全てのインクカートリッジに対する撹拌処理が終了したか判定し、終了するまで撹拌処理を継続するようにしても良い。

0052

以上説明したように実施形態1によれば、大気連通口を備えたインクカートリッジにおいても、インク漏れが発生することなく、インクカートリッジのインクの顔料成分を確実に攪拌することができる。

0053

[実施形態2]
図9は、実施形態2に係るラベルプリンタにおけるインクカートリッジの回動機能を説明する図である。尚、他の構成は、前述の実施形態1と同様であるため、その説明を省略する。

0054

実施形態1では、各色のインクカートリッジごとに回動機能を設けていた。これに対して実施形態2では、複数のインクカートリッジを、単一の駆動源(モータ90)により回動させる。

0055

各色のインクカートリッジに対応するジョイント部50にはギアが設けられており、隣接するジョイント部50と連結している。そしてモータ90の駆動により、ジョイント部50と、それに連結された4色分のイエローカートリッジ5Y,5M,5C,5Kが回動する。

0056

実施形態2では、4色分のインクカートリッジ5Y,5M,5C,5Kが回動するため、前述の図8のS807では、4色分のインクカートリッジの大気連通弁58を閉じ、S808でモータ90を駆動する。そして撹拌処理が終了するとS810で、4色分のインクカートリッジの大気連通弁58を開放し、S811で4色分のインクカートリッジの記憶素子5dに、必要な情報を記憶するようにすればよい。

0057

このような構成とすることで、駆動源の数を減らし、かつ低コストで、複数のインクカートリッジを回動させることができる。

0058

尚、前述した実施形態1,2では、回動中心を、大気連通口と、インク供給口の間にしたが、回動中心は大気連通口、もしくはインク供給口であっても構わない。

0059

3…記録部(プリンタエンジン)、5…インクカートリッジ、6…インクカートリッジホルダ、50…ジョイント部、60,90…モータ

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    【課題】複数の個別流路に加わる圧力のばらつきを抑制する。【解決手段】ヘッド1は、複数の供給流路31を連結し、複数の供給流路31の第1入口31aに連通する第1供給連結流路41と、複数の供給流路31を連結... 詳細

  • キヤノンファインテックニスカ株式会社の「 画像記録装置」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】記録媒体の停止後に搬送を再開して記録媒体に画像を記録する際に、記録画像の品質の低下を防ぐこと。【解決手段】画像記録装置101は、記録媒体911を搬送する給送ローラ109及び搬送ローラ908と、... 詳細

  • ブラザー工業株式会社の「 画像処理装置、および、コンピュータプログラム」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】往路印刷と復路印刷とを用いる印刷の印刷速度を向上する。【解決手段】往路用のプロファイルと復路用のプロファイルとは、往路用のプロファイルを用いて往路方向にて印刷される画像の色と、復路用のプロファ... 詳細

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