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技術 ドラム洗濯機

出願人 日立グローバルライフソリューションズ株式会社
発明者 山口龍之介上野真司別府佑樹佐々木雅浩河村嵩之
出願日 2018年3月5日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2018-038960
公開日 2019年9月12日 (6ヶ月経過) 公開番号 2019-150399
状態 未査定
技術分野
  • -
主要キーワード 次散水 浸透具合 手前左側 投入エリア 内側周壁 電気伝導度センサ 底壁内面 散水状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月12日)のものです。
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図面 (16)

課題

洗浄性能を向上させることができるドラム洗濯機を提供する。

解決手段

内部に水を溜める外槽3と、外槽3内に回転自在に支持される断面凹状ドラム4と、外槽3内の水を汲み上げてドラム4に通じる循環流路31,32に供給する循環ポンプ40と、を備え、循環流路31,32に供給された水を吐出する吐出部は、ドラム4の開口部4b側と底面部4d側とに設けられている。ドラム4の底面部4dにはメッシュ部4mが設けられている。循環ポンプ40は、循環流路31,32を通じて、開口部4b側の吐出部および底面部4d側の吐出部に同時にまたは個別に水を供給する。

概要

背景

ドラム洗濯機は、略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラム内に衣類投入して、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を行うものである。洗い工程、すすぎ工程ではドラムを低速で回転させ、ドラム内の下部に溜まった衣類を持ち上げて、ドラム内の上部から落下させるタンブリング動作を行う。このタンブリング動作により、衣類に機械的な力を与えて洗浄およびすすぎを行っている。脱水工程時にはドラムを高速で回転させ、回転による遠心力で衣類から水分を衣類の外に押し出す遠心脱水を行う。

また、洗い工程では、洗濯槽外槽)内の洗濯水ポンプで汲み上げて衣類にかけ、洗剤溶けた洗濯水を衣類に浸透させることが行われている。このように、ドラム洗濯機は、縦型洗濯機と比較して少ない水でも洗浄性能を確保して、節水することができるようになっている。

ところで、洗濯時に多量の衣類を洗濯すると、衣類同士の空間が狭くなるためドラム内における衣類の移動が抑制される。これにより、洗濯液が接触する部分と接触しない部分とで洗濯液の衣類に対する浸透具合が不均一となり、衣類の汚れ落ちに差が生じ易くなる。このように、洗濯液の接触の有無は、洗浄不足洗いムラの原因となっている。

従来、洗濯液の浸透具合の均一化を図るものとして、特許文献1に開示された技術が知られている。特許文献1では、ドラムの前側および後側から布団に水を当てる技術が開示されている。この技術は、ドラムを回転させたときの圧力で洗濯水を取り込み、これをドラム内に散水するものである。

概要

洗浄性能を向上させることができるドラム洗濯機を提供する。内部に水を溜める外槽3と、外槽3内に回転自在に支持される断面凹状のドラム4と、外槽3内の水を汲み上げてドラム4に通じる循環流路31,32に供給する循環ポンプ40と、を備え、循環流路31,32に供給された水を吐出する吐出部は、ドラム4の開口部4b側と底面部4d側とに設けられている。ドラム4の底面部4dにはメッシュ部4mが設けられている。循環ポンプ40は、循環流路31,32を通じて、開口部4b側の吐出部および底面部4d側の吐出部に同時にまたは個別に水を供給する。

目的

本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、洗浄性能を向上させることができるドラム洗濯機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内部に水を溜める外槽と、前記外槽内に回転自在に支持される断面凹状ドラムと、前記外槽内の水を汲み上げて前記ドラム内に通じる循環流路に供給する循環ポンプと、を備え、前記循環流路に供給された水を吐出する吐出部は、前記ドラムの開口部側と底面部側とに設けられていることを特徴とするドラム洗濯機

請求項2

前記ドラムの前記底面部に設けられ、前記吐出部から吐出される水を前記ドラム内に通すためのメッシュ部を備えることを特徴とする請求項1のドラム洗濯機。

請求項3

前記循環ポンプは、前記循環流路を通じて、開口部側の前記吐出部および底面部側の前記吐出部に同時に水を供給することを特徴する請求項1に記載のドラム洗濯機。

請求項4

前記循環ポンプは、前記循環流路を通じて、開口部側の前記吐出部および底面部側の前記吐出部に個別に水を供給することを特徴する請求項1に記載のドラム洗濯機。

請求項5

前記底面部側に設けられた前記吐出部は、前記ドラムの上下方向に延在する縦長形状とされていることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機。

請求項6

前記底面部側に設けられた前記吐出部は、複数備わることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機。

請求項7

前記底面部側に設けられた前記吐出部は、前記ドラム内に溜まる水の水位よりも上側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機。

請求項8

開口部側の前記吐出部から水を吐出する開口部側散水運転モードと、底面部側の前記吐出部から水を吐出する底面部側散水運転モードと、開口部側の前記吐出部および底面部側の前記吐出部の両方から水を吐出する両側散水運転モードとの3つの運転モードを備えていることを特徴とする請求項1に記載のドラム洗濯機。

技術分野

0001

本発明は、ドラム洗濯機に関する。

背景技術

0002

ドラム洗濯機は、略水平もしくは前方を上に向けて傾斜させたドラム内に衣類投入して、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程を行うものである。洗い工程、すすぎ工程ではドラムを低速で回転させ、ドラム内の下部に溜まった衣類を持ち上げて、ドラム内の上部から落下させるタンブリング動作を行う。このタンブリング動作により、衣類に機械的な力を与えて洗浄およびすすぎを行っている。脱水工程時にはドラムを高速で回転させ、回転による遠心力で衣類から水分を衣類の外に押し出す遠心脱水を行う。

0003

また、洗い工程では、洗濯槽外槽)内の洗濯水ポンプで汲み上げて衣類にかけ、洗剤溶けた洗濯水を衣類に浸透させることが行われている。このように、ドラム洗濯機は、縦型洗濯機と比較して少ない水でも洗浄性能を確保して、節水することができるようになっている。

0004

ところで、洗濯時に多量の衣類を洗濯すると、衣類同士の空間が狭くなるためドラム内における衣類の移動が抑制される。これにより、洗濯液が接触する部分と接触しない部分とで洗濯液の衣類に対する浸透具合が不均一となり、衣類の汚れ落ちに差が生じ易くなる。このように、洗濯液の接触の有無は、洗浄不足洗いムラの原因となっている。

0005

従来、洗濯液の浸透具合の均一化を図るものとして、特許文献1に開示された技術が知られている。特許文献1では、ドラムの前側および後側から布団に水を当てる技術が開示されている。この技術は、ドラムを回転させたときの圧力で洗濯水を取り込み、これをドラム内に散水するものである。

先行技術

0006

特開2002−224487号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特許文献1において、ドラム内に散水する洗濯水を勢いをもった水流にするためには、布団がドラムの内周面張り付くような高回転速度でドラムを回転させる必要がある。このため、洗い工程等において、ドラム内の上部から落下させるタンブリング動作を行うことができず、機械的な力を与えて洗浄およびすすぎを行うことができない。

0008

本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、洗浄性能を向上させることができるドラム洗濯機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、内部に水を溜める外槽と、前記外槽内に回転自在に支持される断面凹状のドラムと、前記外槽内の水を汲み上げて前記ドラム内に通じる循環流路に供給する循環ポンプと、を備え、前記循環流路に供給された水を吐出する吐出部は、前記ドラムの開口部側と底面部側とに設けられていることを特徴とする。

発明の効果

0010

本発明によれば、洗浄性能を向上させることができるドラム洗濯機を提供できる。

図面の簡単な説明

0011

本実施形態のドラム洗濯機を示す外観斜視図である。
図1のドラム洗濯機の筐体の内部の概略構造を示す斜視図である。
同じく外槽の概略構造を示す斜視図である。
循環流路および外槽の底面部側の吐出部を示す斜視図である。
(a)は外槽カバーの後面図、(b)は循環流路を露出させた外槽カバーの後面図である。
ドラムおよび底面部側の吐出部を示す一部断面側面図である。
ドラムを示す正面図である。
循環ポンプの一形態を示す説明図であり、(a)は回転速度が低い場合の模式説明図、(b)は回転速度が高い場合の模式説明図である。
(a)は循環ポンプの一形態を示す説明図、(b)は羽を正回転させた場合の模式説明図、(c)は羽を逆回転させた場合の模式説明図である。
ドラム洗濯機の制御ブロック図である。
洗濯運転運転工程を説明する工程図である。
洗浄試験時の汚染布投入エリアを示す図であり、(a)ドラムの正面から見た汚染布投入エリアを示す説明図、(b)はドラム前後方向における汚染布投入エリアを示す説明図である。
洗浄率の平均を示す表である。
ドラム前後方向の洗浄率の変化を示すグラフである。
シャワー散布エリアを示す図であり、(a)はドラムの開口部側の吐出部からシャワーを散布した場合の散布エリアを示す模式図であり、(b)はドラムの開口部側および底面部側の両方の吐出部からシャワーを散布した場合の散布エリアを示す模式図である。

実施例

0012

以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右の方向は図1に示す前後上下左右の方向を基準とする。

0013

図1に示すように、ドラム洗濯機1は、ドラム式洗濯乾燥機である。ドラム洗濯機1の内部には、図2に示すように、内部に水を溜める外槽3と、この外槽3内に回転自在に支持されるドラムとしての回転ドラム内槽)4と、外槽3および回転ドラム4を収容する筐体10(図1参照)と、を備えて構成されている。

0014

筐体10は、外郭を構成するものであり、板金(金属、カラー鋼板)をプレス加工等によって、正面に配置される前面パネル前板)11と、左右の側面に配置される側面パネル側板)14と、を有している。また、筐体10は、板金をプレス加工等によって、上面視において略コ字状に形成されて背面に配置される背面パネル背板)19と、外槽3の底側に配置されるベース17と、外槽3の上方に配置される上面パネル上板トップパネル)18と、を有している。筐体10は、ベース17を含めて箱形状を呈している。

0015

前面パネル11は、正面上部に配置される前面上パネル12と、正面下部に配置される前面下パネル13と、を有している。なお、前面パネル11は、1枚のパネルで構成してもよい。

0016

前面上パネル12には、ヒンジを介してドア6が取り付けられている。前面下パネル13には、図示しない糸くずフィルタフィルタ部材出し入れするための蓋13dが取り付けられている。
側面パネル14は、板金をプレス加工等によって形成されたものであり、前面パネル11と同じ高さに形成されている。背面パネル19は、板金をプレス加工等によって形成されたものである。

0017

ベース17は、例えば合成樹脂製であり、図2に示すように、内側に格子状のリブが形成されて補強が施されている。また、ベース17には、側面パネル14の下端ネジなどで固定されている。

0018

上面パネル18は、例えば合成樹脂を成形することで形成され、平面視において略矩形状に形成されている。また、上面パネル18は、1枚の板状に構成され、前面パネル11と側面パネル14と背面パネル19とが連結されて構成された上面開口を塞ぐように構成されている。

0019

また、上面パネル18には、前後方向の手前左側洗剤投入部20、手前右側に操作パネル22が取り付けられている。
なお、合成樹脂としては、高強度および耐摩耗性に優れた樹脂、具体的にはPOM(ポリオキシメチレン樹脂)を選択することができる。

0020

また、上面パネル18には、給水ユニット(不図示、給水関連部品が備わる)や乾燥フィルタ37などが取り付けられる。図示しない給水ユニットは、給水管(不図示)、給水ホース接続口18f(図1参照)および風呂水ホース接続口18g(図1参照)に接続される洗剤給水電磁弁風呂水を吸い上げるポンプなどである。

0021

外槽3は、図2図3に示すように、合成樹脂で円筒状に形成されたものであり、回転ドラム4を同軸上に内包している。外槽3は、前面側が開口し、後面側となる底面の外側中央には、図示しないドラムモータが取り付けられている。ドラムモータの回転軸は、外槽3を貫通し、回転ドラム4と結合している。また、外槽3は、有底円筒状の外槽本体3aと、この外槽本体3aの前面開口に取り付けられる外槽カバー3bと、によって構成されている。

0022

また、外槽3(外槽カバー3b)の開口部3sには、ゴム製のベローズ(不図示)が取り付けられ、ドア6(図1参照)を閉じることで外槽3を水封するようになっている。外槽カバー3bの内側には、回転ドラム4の開口部側の散水口を構成する前側吐出部31a(図5(a)参照)が設けられている。

0023

さらに、外槽本体3aの底面部3dの後面には、回転ドラム4の底面部4d(図7参照)側の散水口を構成する後側吐出部32aが設けられている。後側吐出部32aは、図6に示すように、回転ドラム4の中心軸O1(外槽3の中心軸)と重なる位置に配置されており、前側吐出部31aよりも低い位置に設けられている。つまり、後側吐出部32aは、回転ドラム4内に溜まる水の水位よりも上側に配置されている。後側吐出部32aは、回転ドラム4の上下方向に延在する縦長形状とされている。
また、外槽3は、ダンパ5(図2参照)を介して弾性支持されている。

0024

また、外槽本体3aの後部外側部には、図4に示すように、外槽3内へ水や洗剤類を供給する給水口3cが設けられている。給水口3cと洗剤容器とは、ゴム製の図示しない蛇腹ホースで接続されている。

0025

外槽3の下部内周面には、図2図3に示すように、凹状の窪み部3fが設けられている窪み部3fは、外槽3の軸方向に延在するように設けられている。この窪み部3fの下面は、前側から後側に下がる傾斜面になっており、窪み部3fの後側には排水口3e(図4参照)が設けられている。排水口3eには後記する循環ポンプ40に繋がる蛇腹ホース(不図示)が接続されている。窪み部3fの前側には底部循環水の流入口3k(図2参照)が設けられている。

0026

窪み部3fを通じて外槽3の洗濯水が循環ポンプ40に吸い込まれる。窪み部3fを設けることにより、外槽3における貯水量を増大している。したがって、循環ポンプ40の回転速度を高めることで、大流量の洗濯水が循環ポンプ40に吸い込まれ、循環流量が増大し、結果として衣類の洗浄効率が従来よりも一段と向上している。

0027

排水ホース26は、後記する循環ポンプ40の出水ポート(不図示)にその一端が接続され、その他端側が、図4に示すように、ベース部17の左後端に露出している。排水ホース26には、筐体10内での延在途中排水弁25(図4参照)が設けられている。

0028

回転ドラム4は、回転可能に支持された円筒状の洗濯兼脱水槽である。回転ドラム4の外周壁には、通水および通風のための多数の貫通孔4aが形成され、前側端面には、衣類等の洗濯物を出し入れするための開口部4bが形成されている。開口部4bの外周側には、回転ドラム4と一体に回転する流体バランサ(不図示)が設けられている。また、回転ドラム4の内周壁には、洗濯運転や乾燥運転に際して洗濯物を持ち上げるリフタ(不図示)が設けられている。なお、回転ドラム4の回転中心軸は、略水平または開口部4b側が高くなるように傾斜している。

0029

図7に示すように、回転ドラム4の底面部4dには、周方向に間隔を空けて複数のメッシュ部4mが設けられている。メッシュ部4mは、回転ドラム4と別体に構成された合成樹脂製であり、複数の細かい貫通穴(例えば、1円玉挿通不能な大きさの略四角形状)を備え、底面部4dに取り付けられている。メッシュ部4mは、底面部4dの周方向にリブ4gで区画された底面領域4fに配置されている。メッシュ部4mは、軸方向から見た全体形状が、底面領域4fの形状に対応した略台形状に形成されている。メッシュ部4mは、図6に示すように、外槽本体3aの底面部3dに設けられた後側吐出部32aに対向するように配置されている。メッシュ部4mを通じて、図7に示すように、後側吐出部32aの突出端32bが臨んでいる。これにより、後側吐出部32aから散水された水がメッシュ部4mを通じて回転ドラム4内に散水されるようになっている。なお、後側吐出部32aは、図3図6に示すように、先端部に設けられたフランジ部32cを介して外槽3の底面部3dに固定されている。突出端32bは、回転ドラム4の周方向に沿って湾曲している。なお、突出端32bは、直線形状や屈曲形状、さらには、周方向に沿って逆側に湾曲する形状であってもよい。

0030

なお、メッシュ部4mは、底面部4dに一体に設けられていてもよい。この場合には、底面部4dに対してプレス打ち抜き等により直接貫通孔を形成する。

0031

外槽3とベース17との間には、図3に示すように、循環ポンプ40、フィルタケース41、排水弁25(図4参照)が設けられている。フィルタケース41は、図3に示すように、前側に開口部を有する円筒状で、内部に着脱可能なフィルタ(図示省略)が装着されており、洗濯水中異物糸くず捕集する。フィルタケース41は、図1に示すように、前面下パネル13に設けた蓋13dを開け、取手41aを回すことでフィルタ(図示省略)を容易に着脱できるようになっている。このフィルタケース41は、前側が高くなるように傾斜している。

0032

次に、循環ポンプ40を中心とする洗濯水の循環系について説明する。
図3に示すように、循環ポンプ40は、フィルタケース41と一体に形成されるケーシング循環ポンプモータ42が取り付けられた構成となっている。ケーシングには、3つの第1吐出ポート51、第2吐出ポート52(図4参照)、第3吐出ポート53と、不図示の入水ポートおよび出水ポートが形成されている。

0033

第1吐出ポート51は、図3図4に示すように、蛇腹ホース51aを介して外槽カバー3bの内側周壁に設けられた後記する第1循環流路31(図5(a)(b)参照)の入口ポート31bに繋がっている。

0034

なお、この蛇腹ホース51aおよび第1循環流路31は、前記の外槽3の窪み部3fの排水口3e(図4参照)に接続された蛇腹ホース(不図示)とともに、外槽3の下部から外槽3の前側上部へ至る循環流路を構成している。

0035

第1循環流路31は、外槽カバー3bの上方内側に設けられたノズルとなる前側吐出部31a(図5(a)参照)に接続されている。

0036

第2吐出ポート52は、図4に示すように、第2循環流路32を構成する蛇腹ホース52aに繋がっている。蛇腹ホース52aは、後方へ延在した後、上方へ立ち上がって外槽3の底面部3dの後方に配置されるホースである。蛇腹ホース52aの先端部には、外槽3の底面部3dの後面に接続される第2吐出部32aが設けられている。

0037

なお、この蛇腹ホース52aからなる第2循環流路32は、前記の外槽3の窪み部3fの排水口3eに接続された蛇腹ホース(不図示)とともに、外槽3の底部から外槽3の後側中間部へ至る循環流路を構成している。

0038

第3吐出ポート53は、図3に示すように、蛇腹ホース33を介して外槽3の底部の窪み部3f(図3参照)に臨むように形成された流入口3kに接続されている。

0039

循環ポンプ40に繋がる排水弁25を閉じた状態で、循環ポンプ40の循環ポンプモータ42が正回転すると、外槽3内の洗濯水は排水口3e(図4参照)から不図示の蛇腹ホースを通り、フィルタケース41内のフィルタ(不図示)で異物が除去される。その後、洗濯水は、循環ポンプ40に入り、第1吐出ポート51から第1循環流路31に送り込まれるとともに、第2吐出ポート52から第2循環流路32に送り込まれ、前側吐出部31a(図5(a)(b)参照)および後側吐出部32aから回転ドラム4(図2参照)内に散水される。

0040

また、循環ポンプ40の循環ポンプモータ42が逆回転すると、外槽3内の洗濯水は排水口3e(図4参照)から不図示の蛇腹ホースを通り、フィルタケース41内のフィルタ(不図示)で異物が除去される。その後、洗濯水は、循環ポンプ40に入り、第3吐出ポート53から吐出され、蛇腹ホース33、流入口3kを介して外槽3内に戻る。また、排水弁25が開かれると、外槽3内の洗濯水は、フィルタケース41内のフィルタ(不図示)を通り、排水ホース26(図4参照)から機外へ排水される。

0041

本実施形態のドラム洗濯機1は、前側散水運転モード(開口部側散水運転モード)および後側散水運転モード(底面部側散水運転モード)のいずれか一方の運転モードと、両側散水運転モードとの3つの運転モードを備えている。前側散水運転モードは、回転ドラム4の開口部側となる前側吐出部31aから水を吐出する運転モードである。後側散水運転モード(底面部側散水運転モード)は、回転ドラム4の底面部側となる後側吐出部32aから水を吐出する運転モードである。両側散水運転モードは、前側吐出部31aおよび後側吐出部32aの両方から水を吐出する運転モードである。

0042

各運転モード切り替えは、例えば、循環ポンプモータ42の回転速度を変更することにより(吐き出し流量を変更することにより)行うことができる。

0043

図8は循環ポンプの一形態を示す説明図であり、(a)は回転速度が低い場合の模式説明図、(b)は回転速度が高い場合の模式説明図である。循環系における前側吐出部および後側吐出部の散水の様子を示す模式図である。
循環ポンプモータ42の回転速度を変更した場合に、循環ポンプモータ42の吐き出し性能である揚程が変わってくる。循環ポンプモータ42の回転速度が低いと、吐き出し水面が高いところまで持ち上がらず、揚程は低い位置に留まる。一方、循環ポンプモータ42の回転速度を高くすれば、吐き出し水面が高いところまで持ち上がる。
本実施形態では、後側吐出部32aが前側吐出部31aよりも低い位置に設けられている。したがって、図8(a)に示すように。後側吐出部32aから散水可能な吐き出し水面となるように循環ポンプモータ42の回転速度を設定すれば、比較的低い回転速度で後側吐出部32aからのみ水を散水することができる。
これに対して、図8(b)に示すように、前側吐出部31aから散水可能な吐き出し水面となるように循環ポンプモータ42の回転速度を比較的高い回転速度に設定すれば、後側吐出部32aに加えて前側吐出部31aからも水を散水することができるようになる。つまり、循環ポンプモータ42の回転速度を調節することによって、散水状態を変更することが可能である。

0044

なお、これとは逆に、後側吐出部32aが前側吐出部31aよりも高い位置に設けられている構成とすることによって、比較的低い回転速度で前側吐出部31aからのみ水を散水する構成とすることができる。また、後側吐出部32aから散水可能な吐き出し水面となるように循環ポンプモータ42の回転速度を比較的高い回転速度に設定すれば、前側吐出部31aに加えて前側吐出部31aからも水を散水することができるようになる。

0045

なお、循環ポンプモータ42の回転速度は、筐体10内に備わる制御装置38(図10参照)で制御されることとなる。

0046

また、循環ポンプ40の構成を変更することで、前側散水運転モード(開口部側散水運転モード)と、後側散水運転モード(底面部側散水運転モード)と、両側散水運転モードと、の3つの運転モードを備えるドラム洗濯機1とすることができる。

0047

図9(a)は循環ポンプの一形態を示す説明図、(b)は羽を正回転させた場合の模式説明図、(c)は羽を逆回転させた場合の模式説明図である。
循環ポンプ40には、対向する第1吐出ポート51および第2吐出ポート52が備わる。また、循環ポンプ40内には、流量を制御するストッパ48,49が備わる。ストッパ48は、主として、図中X1方向に羽45が回転したときに、第1吐出ポート51に流れる流量を第2吐出ポート52に流れる流量よりも多くなるように制御するものである。また、ストッパ49は、主として、図中X2方向に羽45が回転したときに、第2吐出ポート52に流れる流量を第1吐出ポート51に流れる流量よりも多くなるように制御するものである。

0048

図9(b)に示すように、循環ポンプモータ42を図中矢印X1方向に回転させることで、第1吐出ポート51への流量を増やすことができる。これによって、前側吐出部31aからのみ散水する前側散水運転モードとすることができる。
一方、図9(c)に示すように、循環ポンプモータ42を図中矢印X2方向に回転させることで、第2吐出ポート52への流量を増やすことができる。これによって、前側吐出部31aからのみ散水する後側散水運転モードとすることができる。

0049

また、循環ポンプモータ42の回転方向を交互に切り替える運転を行うことによって、前側吐出部31aおよび後側吐出部32aの両方から散水する両側散水運転モードとすることができる。この場合、切り替えのタイミングを設定することにより、前後の散水が間欠的に行われる運転モードや、前後の散水が略連続して行われる運転モードで洗濯工程、すすぎ工程を行うことができる。

0050

また、ストッパ48,49の形状やポンプ内への突出量を適宜設定することによって、一方向に羽45を回転させる場合においても、循環ポンプ40の回転速度に応じて、前側吐出部31aからのみ散水する状態としたり、前側吐出部31aと後側吐出部32aとの両方から同時に散水するように構成したりすることもできる。

0051

図10ドラム式洗濯乾燥機における制御ブロック図である。
図10に示すように、制御装置38は、マイクロコンピュータ38a、駆動回路64等を備えるとともに、図1に示す操作パネル22のスイッチ12a,12bのオンオフ信号や各種センサ水位センサ34,温度センサ62)からの出力信号入力回路等も備える。また、制御装置38は、マイクロコンピュータ38aを介して、使用者の操作や、洗濯工程(洗い工程、すすぎ工程、脱水工程)、乾燥工程での各種情報信号を取得する。また、制御装置38は、マイクロコンピュータ38aが駆動回路64を介して、フォラムモータ5j、給水電磁弁16、排水弁25、循環ポンプ40を制御する。また、使用者にドラム式洗濯乾燥機に関する情報を知らせるために、表示器12c、発光素子66やブザー67を制御する。

0052

洗剤給水電磁弁16bは、給水ホース接続口18f(図1参照)からの水道水を、図示しない給水経路を通って、洗剤トレイ洗剤投入室(図示せず)に給水する。洗剤投入室に給水された水道水は、投入された洗剤とともに、洗剤容器、蛇腹ホースを介して、外槽3(図2参照)内に注水される。

0053

仕上剤給水電磁弁16cは、給水ホース接続口18fからの水道水を、図示しない給水経路を通って、洗剤トレイの仕上剤投入室(図示せず)に給水する。仕上剤投入室に注水された水道水は、投入された仕上剤(ソフナー)とともに、蛇腹ホースを介して、外槽3内に注水される。

0054

外槽給水電磁弁16dは、給水ホース接続口18fからの水道水を、図示しない給水経路を通って、蛇腹ホースから外槽3内に給水する。

0055

冷却水給水電磁弁16eは、給水ホース接続口18fからの水道水を、図示しない給水経路を通って、乾燥ダクト水冷除湿機構(図示せず)に給水する。

0056

なお、風呂水吸水ポンプで汲み上げられた風呂水ホース接続口18g(図1参照)からの風呂水は、図示しない給水経路を通って、蛇腹ホースから外槽3内に給水される。

0057

≪運転工程≫
次に、図11を参照して、ドラム式洗濯乾燥機の運転工程について説明する。図11は、第1実施形態に係るドラム式洗濯乾燥機における洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。なお、以下では、洗剤給水電磁弁16bを第1電磁弁、仕上剤給水電磁弁16cを第2電磁弁、外槽給水電磁弁16dを第3電磁弁、冷却水給水電磁弁16eを第4電磁弁として説明する。

0058

図11に示すように、ステップS1において、制御装置38は、ドラム式洗濯乾燥機の運転工程のコース選択の入力を受け付ける(コース選択)。ここで、使用者は、ドア6を開けて、回転ドラム4の内部に洗濯する衣類を投入し、ドア6を閉じる。そして、使用者は、操作スイッチ12a,12bを操作することにより、運転工程のコースを選択し入力する。操作スイッチ12a,12bが操作されることにより、選択された運転工程のコースが制御装置38に入力される。制御装置38は、入力された運転工程のコースに基づいて、運転パターンデータベースから対応する運転パターンを読み込み、ステップS2に進む。なお、以下の説明において、標準コース(洗い〜すすぎ2回〜脱水)が選択されたものとして説明する。

0059

ステップS2において、制御装置38は、回転ドラム4に投入された衣類の重量(布量)を検出する工程を実行する(布量センシング)。具体的には、制御装置38は、フォラムモータ5jを正方向に所定の回転速度(例えば、180rpm)で駆動して回転ドラム4を回転させるとともに、注水前の衣類の重量(布量)を算出する。

0060

ステップS3において、制御装置38は、洗剤量・運転時間を算出する工程を実行する。具体的には、制御装置38は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、外槽3の給水口3cに直接給水する。なお、図示していないが、制御装置38は、外槽3の内底部に配置された電気伝導度センサ(不図示)を介して、給水された水の電導度硬度)を検出する。また、温度センサ62(図10参照)で、給水された水の温度を検出する。その後、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を閉弁して)、外槽3への給水を終了する。

0061

制御装置38は、ステップS2で検出した布量、水の電導度(硬度)、水の温度に基づいて、マップ検索により、投入する洗剤量と運転時間を決定する。そして、制御装置38は、決定された洗剤量・運転時間を表示器12cに表示する。なお、外槽3に給水して水の電導度(硬度)および水温を検出するものとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、前回運転時の水の電導度(硬度)および水温をマイクロコンピュータ38aの記憶部(図示せず)に記憶しておき、それを用いてもよい。

0062

ステップS4において、制御装置38は、洗剤投入待ち工程を実行する。例えば、制御装置38は、所定時間待機して、ステップS5に進む。使用者は、待機中に表示器12cに表示された洗剤量を参考に、洗剤トレイ内に洗剤類を入れる。なお、制御装置38は、洗剤トレイの開閉を検知する手段(図示せず)により、洗剤トレイが開けられた後に閉じられた場合、洗剤類が投入されたものとして、ステップS5に進む構成であってもよい。

0063

ステップS5において、制御装置38は、洗剤溶かし工程を実行する。例えば、制御装置38は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を開弁して)、給水管を介して洗剤投入室に給水する。洗剤投入室の洗剤と水は、洗剤送出管、蛇腹ホース、外槽3の後側上部にある給水口3c、外槽3の底壁内面に形成された給水経路を介して、その出口から外槽3の窪み部3fに流入する。所定水量まで給水すると、制御装置38は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を閉弁して)、給水を停止させる。そして、制御装置38は、洗剤溶かし動作を実行する。

0064

具体的に、制御装置38は、循環ポンプ40を制御して、排水口3eから蛇腹ホースを介して吸い込んだ水と洗剤を、蛇腹ホース33を介して窪み部3fの流入口3kから吐出させる。流入口3kから吐出された水と洗剤は、窪み部3fを流れ、排水口3eへと向かい、循環するようになっている。これにより、水と洗剤が攪拌され、洗剤が水に溶かされるようになっている。所定時間(例えば、10秒)が経過すると、制御装置38は、循環ポンプ40を停止させ、ステップS6に進む。

0065

ステップS6において、制御装置38は、回転給水工程を実行する。具体的には、制御装置38は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁と第3電磁弁を開弁して)、外槽3内の洗い水の水位を上昇させるとともに、フォラムモータ5jを制御して回転ドラム4を所定の回転速度(例えば、40rpm[r/min])で正逆方向に回転させ、衣類の入れ替えを行う。また、制御装置38は、循環ポンプ40(循環ポンプモータ42)を所定の回転速度となるように制御して、排水口3eから吸い込んだ洗剤濃度の高い洗い水を外槽3の開口部に設けられた前側吐出部31aおよび後側吐出部32aから回転ドラム4の内部に吐出させることにより、回転ドラム4の内部の衣類に染み込ませる。

0066

この場合、制御装置38は、循環ポンプ40の回転速度を低回転速度と高回転速度とに交互に制御する。循環ポンプ40の回転速度が低回転速度(例えば、1800rpm)に制御されると、洗い水の水量は少なくなり、揚程が低くなって、例えば、後側吐出部32aからのみ回転ドラム4の内部に洗い水が吐出される。

0067

一方、循環ポンプ40の回転速度が高回転速度(例えば、2000rpm)に制御されると、洗い水の水量が多くなり、揚程が高くなって、前側吐出部31aおよび後側吐出部32aの両方から回転ドラム4の内部に洗い水が吐出される。

0068

回転給水工程では、前記したように、制御装置38によって循環ポンプ40の回転速度が低回転速度と高回転速度とに交互に制御される。したがって、回転給水工程では、吐出される洗い水が後側吐出部32aからのみ吐出されたり、前側吐出部31aおよび後側吐出部32aの両方から吐出されたりする。つまり、洗い水が順次散水される。これにより、回転ドラム4の内部の衣類に洗い水を万遍なく浸透させることができる。なお、制御装置38の制御は、循環ポンプ40の回転速度を所定の間隔で低回転速度と高回転速度とに交互に制御するものでもよいし、どちらか一方の回転速度に保持される時間を他方に比べて長くなるように制御するものでもよい。

0069

そして、外槽3内の洗い水の水位が、所定の水位(中水位)まで上昇すると、給水を停止させる(例えば、第1電磁弁と第3電磁弁を閉弁する)。回転給水工程を開始して所定時間が経過すると回転給水工程を終了し、ステップS7に進む。

0070

ステップS7において、制御装置38は、予洗い攪拌工程を実行する。なお、予洗い攪拌工程とは、洗剤溶かし工程で生成された洗剤濃度の高い洗い水を衣類に浸み込ませる工程である。洗剤濃度の高い洗い水を衣類に浸み込ませることにより、洗浄力が向上する。

0071

具体的に、制御装置38は、循環ポンプ40の回転速度を低回転速度(例えば、1800rpm)と高回転速度(例えば、2000rpm)とに交互に制御して、排水口3eから吸い込んだ洗い水を外槽3の前側吐出部31aおよび後側吐出部32aから回転ドラム4の内部に吐出させる。この場合にも、循環ポンプ40の回転速度が低回転速度と高回転速度とに交互に制御されるので、洗い水が前側からのみ(まはた後側からのみ)となったり、前後両側となって吐出されたりする。これにより、回転ドラム4の内部の衣類に洗剤濃度の高い洗い水を万遍なく浸透させることができる。

0072

また、制御装置38は、フォラムモータ5jを制御して回転ドラム4を所定の回転速度(例えば、80rpm)で回転させることにより、衣類に対する遠心力が重力より勝って、回転ドラム4の内部の衣類を回転ドラム4の内周壁面張り付け、衣類が回転ドラム4内の上方から落下しないようにしている。つまり、予洗い攪拌工程では、衣類を回転ドラム4の上方から落下させないようにすることで、衣類に対して回転ドラム4の上方から落下したときに発生する機械的な力が加わらないようにしている。

0073

本実施形態の予洗い攪拌工程では、回転ドラム4を正方向に回転させているが、逆方向または正逆両方向に回転させてもよい。所定の時間(例えば、3分間)が経過すると、制御装置38は、予洗い攪拌工程を終了し、ステップS8に進む。

0074

ステップS8において、制御装置38は、本洗い攪拌工程を実行する。本洗い攪拌工程では、例えば、たたき洗い工程、もみ洗い工程を実行する。たたき洗い工程とは、回転ドラム4の回転により回転ドラム4内の下方に溜まった衣類を持ち上げて、衣類に対する遠心力よりも重力が勝ることで、衣類を回転ドラム4内の上方から落下させることにより、衣類に機械的な力を与える工程である。

0075

具体的に、制御装置38は、循環ポンプ40の回転速度を低回転速度(例えば、1800rpm)と高回転速度(例えば、2000rpm)とに交互に制御して、排水口3eから吸い込んだ洗い水を外槽3の前側吐出部31aおよび後側吐出部32aから回転ドラム4の内部に吐出させる。この場合にも、循環ポンプ40の回転速度が低回転速度と高回転速度とに交互に制御されるので、洗い水が前側からのみ(まはた後側からのみ)となったり、前後両側となって吐出されたりする。これにより、回転ドラム4の内部の衣類に洗剤濃度の高い洗い水を万遍なく浸透させることができる。
また、制御装置38は、フォラムモータ5jを制御して回転ドラム4を所定の回転速度(例えば、40rpm)で正逆方向に回転させることにより、回転ドラム4の内部の衣類をたたき洗いする。所定の時間(例えば、5分間)が経過すると、制御装置38は、たたき洗い工程を終了し、もみ洗い工程に進む。

0076

もみ洗い工程とは、回転ドラム4の回転により回転ドラム4内の下方に溜まった衣類を回転ドラム4の内周壁面を転がりながら(衣類を落下させることなく)、衣類にたたき洗いよりも弱い機械的な力を与える工程である。換言すると、もみ洗い工程では、衣類が回転ドラム4内の下部においてころころと転がりながら動作するようになっている。

0077

具体的に、制御装置38は、循環ポンプ40の回転速度を低回転速度(例えば、1800rpm)と高回転速度(例えば、2000rpm)とに交互に制御して、排水口3eから吸い込んだ洗い水を外槽3の前側吐出部31aおよび後側吐出部32aから回転ドラム4の内部に吐出させる。この場合にも、循環ポンプ40の回転速度が低回転速度と高回転速度とに交互に制御されるので、洗い水が前側からのみ(まはた後側からのみ)となったり、前後両側となって吐出されたりする。これにより、回転ドラム4の内部の衣類に洗い水が万遍なく浸透する。また、制御装置38は、フォラムモータ5jを制御して回転ドラム4を、たたき洗い工程時の回転速度よりも低い所定の回転速度(例えば、30rpm)で正逆方向に回転(例えば、回転ドラム4を20〜60°の回転角度左右反転)させることにより、回転ドラム4の内部の衣類をもみ洗いする。また、制御装置38は、所定の時間(例えば、1分間)が経過すると、もみ洗い工程を終了し、すすぎ1工程(ステップS9〜ステップS12)に進む。

0078

ステップS9において、制御装置38は、排水工程を実行する。制御装置38は、フォラムモータ5jおよび循環ポンプ40を停止させ、排水弁25を開弁して外槽3内の洗濯水を排水する。水位センサ34は、排水中の外槽3内の洗濯水の水位を監視し続ける。水位センサ34の検出値が所定の水位を下回ると、制御装置38は、排水工程を終了し、ステップS10に進む。

0079

ステップS10において、制御装置38は、脱水1工程を実行する。制御装置38は、排水弁25の開弁を維持した状態において、回転ドラム4を逆方向へ高速で回転させて(例えば、1250rpm)、衣類に含まれる洗濯水を脱水する。所定の時間が経過すると、制御装置38は、脱水1工程を終了し、ステップ11に進む。

0080

ステップS11において、制御装置38は、回転シャワー工程を実行する。制御装置38は、回転ドラム4を逆方向へ中速で回転させつつ(例えば、260rpm)、排水弁25を閉弁し、給水電磁弁16を制御して(例えば、第3電磁弁を開弁して)、衣類に水を散水する。このときの給水電磁弁16(第3電磁弁)の制御時間は、ステップS2で検出した布量に基づいて決定される。所定の時間が経過すると、給水を停止させる(例えば、第3電磁弁を閉弁する)。

0081

また、制御装置38は、循環ポンプ40の回転速度を低回転速度(例えば、1800rpm)と高回転速度(例えば、2000rpm)とに交互に制御して、排水口3eから吸い込んだすすぎ水を外槽3の前側吐出部31aおよび後側吐出部32aから回転ドラム4の内部に吐出させる。この場合にも、循環ポンプ40の回転速度が低回転速度と高回転速度とに交互に制御されるので、洗い水が前側からのみ(または後側からのみ)となったり、前後両側となって吐出されたりする。これにより、回転ドラム4の内部の衣類にすすぎ水が効率よく散水される。所定の時間が経過すると循環ポンプ40を停止させ、排水弁25を開弁して外槽3内のすすぎ水を排水する。

0082

ステップS12において、制御装置38は、脱水2工程を実行する。制御装置38は、排水弁25の開弁を維持した状態において、回転ドラム4を逆方向へ高速で回転させて(例えば、1250rpm)、衣類に含まれる洗濯水を脱水する。所定の時間が経過すると、制御装置38は、脱水2工程を終了し、すすぎ2工程(ステップS13〜ステップS16)に進む。

0083

ステップS13において、制御装置38は、給水工程を実行する。制御装置38は、排水弁25を閉弁し、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁を開弁して)、外槽3内にすすぎ水を供給する。所定の水位まで上昇すると、給水を停止させ(例えば、第1電磁弁を閉弁して)、制御装置38は、給水工程を終了し、ステップS14に進む。

0084

ステップS14において、制御装置38は、仕上げ剤(ソフナー)給水工程を実行する。制御装置38は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第2電磁弁を開弁して)、外槽3内に柔軟仕上剤を含んだすすぎ水を供給し、ステップS13で外槽3内に供給されたすすぎ水と柔軟仕上剤を含んだすすぎ水とを混ぜ合わせる。

0085

ステップS15において、制御装置38は、回転給水・補給水工程を実行する。制御装置38は、給水電磁弁16を制御して(例えば、第1電磁弁と第3電磁弁を開弁して)、外槽3に給水する。所定の水位まで給水すると、給水を停止させる(例えば、第1電磁弁と第3電磁弁を閉弁する)。また、制御装置38は、給水しつつフォラムモータ5jを制御して回転ドラム4を正逆方向に回転させる(例えば、40rpm)。

0086

また、制御装置38は、循環ポンプ40の回転速度を低回転速度(例えば、1800rpm)と高回転速度(例えば、2000rpm)とに交互に制御して、排水口3eから吸い込んだすすぎ水を外槽3の前側吐出部31aおよび後側吐出部32aから回転ドラム4の内部に吐出させる。この場合、循環ポンプ40の回転速度が低回転速度と高回転速度とに交互に制御されるので、柔軟仕上剤を含んだすすぎ水が前側からのみ(または後側からのみ)となったり、前後両側となって吐出されたりする。これにより、回転ドラム4の内部の衣類に柔軟仕上剤が万遍なく浸透する。

0087

ステップS16において、制御装置38は、すすぎ攪拌工程を実行する。すすぎ攪拌工程とは、たたき洗いと同様に、回転ドラム4の回転により回転ドラム4内の下方に溜まった衣類を持ち上げて、衣類に対する遠心力よりも重力が勝ることで、衣類を回転ドラム4内の上方から落下させる工程である。

0088

具体的には、制御装置38は、フォラムモータ5jを制御して回転ドラム4を回転させる(例えば、40rpm)。そして、制御装置38は、循環ポンプ40の回転速度を低回転速度(例えば、1800rpm)と高回転速度(例えば、2000rpm)とに交互に制御して、排水口3eから吸い込んだすすぎ水を前側吐出部31aおよび後側吐出部32aから回転ドラム4の内部に吐出させて、衣類をすすぐ。この場合にも、循環ポンプ40の回転速度が低回転速度と高回転速度とに交互に制御されるので、すすぎ水が前側からのみ(または後側からのみ)となったり、前後両側となって吐出されたりする。したがって、衣類のすすぎが促進される。そして、所定の時間が経過すると、制御装置38は、すすぎ攪拌工程を終了し、脱水工程(ステップS17,S18)に進む。

0089

ステップS17において、制御装置38は、排水工程を実行する。制御装置38は、フォラムモータ5jおよび循環ポンプ40を停止させ、排水弁25を開弁して外槽3内のすすぎ水を排水する。水位センサ34は、排水中の外槽3内の洗濯水の水位を監視し続ける。水位センサ34の検出値が所定の水位を下回ると、制御装置38は、排水工程を終了し、ステップS18に進む。

0090

ステップS18において、制御装置38は、脱水工程を実行する。具体的には、制御装置38は、排水弁25を開弁させるとともに、フォラムモータ5jを制御して回転ドラム4を高速で回転させ(例えば、1000rpm)、衣類を遠心脱水する。そして、所定の時間が経過すると、制御装置38は、フォラムモータ5jを停止させ、排水弁25を閉弁して、洗濯コース(洗い〜すすぎ〜脱水)を終了する。

0091

以上のように、本実施形態に係るドラム洗濯機では、運転工程において、循環ポンプ40の回転速度を低回転速度と高回転速度とに交互に制御して、排水口3eから吸い込んだ洗い水やすすぎ水を前側吐出部31aおよび後側吐出部32aから回転ドラム4の内部に吐出させる。これにより洗い水やすすぎ水を衣類に万遍なく含ませることができる。したがって、大型の循環ポンプを使用することなく、コストを抑えながら高い洗浄性能を確保することができる。
また、回転ドラム4の回転速度を所望の速度に設定し、タンブリング動作による洗浄およびすすぎが可能である。

0092

ここで、高い洗浄性能を確保することができるのは、例えば、本洗い攪拌工程において、回転ドラム4の回転で持ち上げられた衣類全体に十分な洗い水が浸透した状態で、衣類が落下するため、衣類に含まれている洗い水が落下の衝撃で汚れとともに衣類から押し出されるからである(たたき洗い)。また、衣類全体に洗濯水が浸透するため、すすぎにおいても効率良く洗剤成分希釈が行え、すすぎ性能も向上できる。

0093

後側吐出部32aから吐出される水がメッシュ部4mを通じて回転ドラム4内に散水される。したがって、後側吐出部32aから吐出された洗い水やすすぎ水が回転ドラム4内に好適に供給される。

0094

循環ポンプ40は、循環流路31,32を通じて、前側吐出部31aおよび後側吐出部32aに同時に洗い水やすすぎ水を供給することが可能である。これにより洗い水やすすぎ水を衣類に万遍なく含ませることができる。したがって、大型の循環ポンプを使用することなく、コストを抑えながら高い洗浄性能を確保することができる。

0095

循環ポンプ40は、循環流路31,32を通じて、前側吐出部31aおよび後側吐出部32aに個別に洗い水やすすぎ水を供給することが可能である。これにより洗い水やすすぎ水を衣類に万遍なく含ませることができる。したがって、効率よくコストを抑えながら高い洗浄性能を確保することができる。

0096

後側吐出部32aは、回転ドラム4の上下方向に延在する縦長形状とされている。これにより、回転ドラム4内の上下方向に効率よく洗い水やすすぎ水を散水することができる。これにより衣類に万遍なく洗い水やすすぎ水を含ませることができる。
なお、後側吐出部32aは、複数設けてもよい。例えば、後側吐出部32aは、回転ドラム4の上下方向や径方向、さらには周方向に複数配置してもよい。この場合には、より高い洗浄性能を確保することができる。

0097

また、後側吐出部32aは、回転ドラム4内に溜まる水の水位よりも上側に配置されている。これにより、回転ドラム4内に溜まる水に浸らない位置の衣類に効率よく洗い水やすすぎ水を散布することができる。したがって、効率よく高い洗浄性能を確保することができる。

0098

また、前側散水運転モードと、後側散水運転モードと、両側散水運転モードとの3つの運転モードを備えている。したがって、衣類の汚れや量に応じて、好適な洗濯モードを選択でき、効率のよい洗濯が可能である。

0099

次に、本実施形態によるドラム洗濯機における洗濯性能について説明する。洗濯性能については、JIS−C9606の規格により、5cm四方木綿テストピース牛脂タンパク質の汚れ等を付着させ、このテストピースをYシャツに縫いつけた後、洗濯,すすぎを行い、洗濯前のテストピースの反射率洗濯後のテストピースの反射率から次式(1)により洗浄率を求めた。

0100

D =(RW−R1/R0−R1)×100(%)・・・・式1

0101

ここで、Dは洗浄率、R1は洗濯前の人工汚染布反射率、RWは洗濯後の人工汚染布反射率、R0は原布の反射率である。人工汚染布および実験方法は、日本工業規格電気洗濯機、JIS C 9609−1993)で規定されている。

0102

比較例の洗濯機は、前側吐出部31aに相当する吐出口からのみ洗い水やすすぎ水が散水される洗濯機を用いた。
また、図12(b)に示すように、洗浄試験時の汚染布投入エリアを回転ドラム内の前後方向にA〜Eの5つのエリアに分け、各エリアごとに、図12(a)に示すドラムの正面側から見た丸数字1〜5の場所に、汚染布を投入した。
なお、各エリアA〜Eの間には、ダミー布を配置した。

0103

図13に、本実施形態のドラム洗濯機1(表中では本実施形態と表示)と比較例の洗濯機(表中では比較例と表示)における、各エリアA〜Eの平均の洗浄率、および各エリアA〜E全体の平均の洗浄率(Ave.)を示す。図14は、これをグラフ化したものである。
図13に示すように、回転ドラムの中央のエリアであるCエリアからこれよりも後方のAエリアにかけて、全体的に洗浄率が向上した。

0104

図15は、回転ドラム4内におけるシャワーの散水エリアを示す模式図であり、(a)は前側吐出部31aに対応する散水エリアG(比較例に相当)を示すものであり、(b)は前側吐出部31aおよび後側吐出部32aに対応する散水エリアG,H(本実施形態に相当)を示すものである。なお、図中、符号Fで示した斜線のエリアは、ドラム内に溜まった洗い水またはすすぎ水であり、衣類が直接塗れるエリアである。

0105

図15(a)(b)から明らかであるように、前側吐出部31aおよび後側吐出部32aに対応する散水エリアG,Hによって、洗い水やすすぎ水の浸透しにくい回転ドラム4の前後方向の中央エリアに好適に洗い水やすすぎ水を散布することが可能となった。

0106

なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を変更しない範囲において種々変更できる。例えば、本実施形態では、後側吐出部32aを縦長形状としたが、これに限定されるものではなく、散水して衣類に洗い水やすすぎ水を浸透させることのできる形状であれば、形状は限定されない。

0107

また、前側吐出部31aおよび後側吐出部32aの上下方向の位置や左右方向の位置は適宜設定可能である。

0108

また、前側吐出部31aから吐出される流量、および後側吐出部32aから吐出される流量は、適宜設定することができる。

0109

1ドラム洗濯機
3外槽
4回転ドラム(内槽、ドラム)
4b 開口部
4d 底面部
4mメッシュ部
31,32循環流路
31a 前側吐出部(吐出部)
32b 後側吐出部(吐出部)
40 循環ポンプ

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