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技術 連続焼成機

出願人 関西電力株式会社株式会社カジワラキッチンサプライ
発明者 木村忠剛前田巌雄
出願日 2018年2月28日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2018-035704
公開日 2019年9月12日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-150122
状態 未査定
技術分野 ベイキング用装置 ベイキング、グリル、ロースティング
主要キーワード ヒーター管 ウェーブ状 空気断熱 インターロック回路 円柱棒状 中空筒 密閉用 焼成機
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

適切な焼成温度の設定を可能とする連続焼成機を提供する。

解決手段

被焼成物焼成するための焼成庫3と、被焼成物を載置面39aに載せて焼成庫内を搬送するコンベア5と、コンベア5の載置面39aに対向しコンベア5の走行方向に並べて配置された複数のカーボンヒーター7と、複数のカーボンヒーター7をそれぞれ独立してコンベア5の載置面に対して近接離反可能に支持する複数の支持部59とを備えたことを特徴とする。

概要

背景

従来の焼成機として、特許文献1に記載の電気式連続焼成機がある。この電気式連続焼成機は、本体ケーシング内において並べて配置された複数個の下側ヒータと、この下側ヒータの上方に並べて配置された複数個の上側ヒータとを備えている。下側ヒータと上側ヒータとの間には、順送りされる複数枚の下側加熱板と、下側加熱板の上面に重なった態で順送りされる複数枚の上側加熱板とを備えている。さらに、複数枚の下側加熱板を順送りさせる下側コンベアと、複数枚の上側加熱板を順送りさせる上側コンベアとを備えている。

焼き菓子原料は、電気式連続焼成機の前側に形成された原料投入口から本体ケーシング内の焼成室へ下側コンベアにより送り込まれる。具体的には、焼き菓子の原料が、下側コンベアの下側加熱板の上面に一定間隔整列状に置かれて焼成室へと送られる。

上側コンベアは下側コンベアと同期した状態で循環駆動しており、下側コンベアの各下側加熱板には、焼成室の入口付近で上側コンベアの各上側加熱板が重なる。そのため、菓子の原料は、上下2枚の加熱板に挟まれた状態で焼成室を後方へ送られてゆく。

そして、両加熱板に挟まれた原料は、焼成室を送られてゆく過程で、両加熱板により、加熱され焼成する。その後、焼成室の出口に差し掛かると、下側加熱板の上面に重なった上側加熱板は、自動的に離れる。下側加熱板の上面に並んだ焼き菓子は、その後、焼成室の出口後方に設けられた払い出し機により払い出される。

従って、原料の投入を連続的に行うことで、えび煎餅イカ煎餅などの焼き菓子を連続的に生産することが可能となる。

しかし、原料が上下2枚の加熱板に挟まれた状態で焼成室を送られるため、えび煎餅やイカ煎餅など、表面が平坦な焼き菓子に限られると言う問題がある。

これに対し、焼成庫内走行するコンベアの上方側及び下方側にカーボンヒーターをコンベアの走行方向に並べて配置し、原料を載せたコンベアを走行させ、カーボンヒーターにより上方側及び下方側から加熱する焼成機が考えられる。

かかる焼成機では、高温熱線で焼成することが可能となり、且つ原料を挟まないので一般的な惣菜などの焼成も可能となる。

一方、原料を適切に焼成するには、コンベアの走行と共に温度勾配をつけることが肝要となる。

しかし、走行方向に並べて配置されたカーボンヒーターを夫々温度制御しても、はじめに高温でさっと焼き、中温あるいは低温でしっかり調理し、最後に高温で仕上げるなどの適切な焼成温度の設定が困難であった。

概要

適切な焼成温度の設定を可能とする連続焼成機を提供する。被焼成物を焼成するための焼成庫3と、被焼成物を載置面39aに載せて焼成庫内を搬送するコンベア5と、コンベア5の載置面39aに対向しコンベア5の走行方向に並べて配置された複数のカーボンヒーター7と、複数のカーボンヒーター7をそれぞれ独立してコンベア5の載置面に対して近接離反可能に支持する複数の支持部59とを備えたことを特徴とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

被焼成物焼成するための焼成庫と、前記被焼成物を載置面に載せて前記焼成庫内を搬送するコンベアと、前記コンベアの前記載置面に対向し前記コンベアの搬送方向に並べて配置された複数のヒーターと、前記複数のヒーターをそれぞれ独立して前記コンベアの前記載置面に対して近接離反可能に支持する複数の支持部と、を備えたことを特徴とする連続焼成機。

請求項2

請求項1記載の連続焼成機であって、前記焼成庫の内外を連通し前記焼成庫内で隣接するヒーターの各間に臨む排気ダクトを備えた、ことを特徴とする連続焼成機。

請求項3

請求項1又は2記載の連続焼成機であって、前記支持部は、前記ヒーターを保持する保持部と、該保持部から前記焼成庫外へと延設されたロッド部と、前記焼成庫外で前記ロッド部に連結され前記ロッド部を駆動する駆動部とを備えた、ことを特徴とする連続焼成機。

請求項4

請求項3記載の連続焼成機であって、前記駆動部は、前記焼成庫側に設けられたナット部と、該ナット部に螺合する前記ロッド部側のねじ部と、該ねじ部に一体に取り付けられたハンドルとを備え、前記ハンドルの操作に応じ、前記ハンドルと共に前記ねじ部が軸方向に移動して前記ヒーターを前記コンベアの前記載置面に対して近接離反させる、ことを特徴とする連続焼成機。

請求項5

請求項3記載の連続焼成機であって、前記駆動部は、前記焼成庫側に設けられたねじ部と、該ナット部に螺合する前記ロッド部側のナット部と、前記ねじ部に連結されたハンドルとを備え、前記ハンドルの操作に応じ、前記ねじ部に対して前記ナット部が軸方向に移動して前記ヒーターを前記コンベアの前記載置面に対して近接離反させる、ことを特徴とする連続焼成機。

請求項6

請求項1〜5の何れか一項に記載の連続焼成機であって、前記ヒーターは、不活性ガス封入したガラス管内炭素質発熱体を配置したヒーター体を有するカーボンヒーターであり、前記ヒーター体は、前記コンベアの前記載置面側に保護カバーを備えた、ことを特徴とする連続焼成機。

技術分野

0001

本発明は、惣菜米菓ピザ等の焼成調理を可能とした連続焼成機に関する。

背景技術

0002

従来の焼成機として、特許文献1に記載の電気式連続焼成機がある。この電気式連続焼成機は、本体ケーシング内において並べて配置された複数個の下側ヒータと、この下側ヒータの上方に並べて配置された複数個の上側ヒータとを備えている。下側ヒータと上側ヒータとの間には、順送りされる複数枚の下側加熱板と、下側加熱板の上面に重なった態で順送りされる複数枚の上側加熱板とを備えている。さらに、複数枚の下側加熱板を順送りさせる下側コンベアと、複数枚の上側加熱板を順送りさせる上側コンベアとを備えている。

0003

焼き菓子原料は、電気式連続焼成機の前側に形成された原料投入口から本体ケーシング内の焼成室へ下側コンベアにより送り込まれる。具体的には、焼き菓子の原料が、下側コンベアの下側加熱板の上面に一定間隔整列状に置かれて焼成室へと送られる。

0004

上側コンベアは下側コンベアと同期した状態で循環駆動しており、下側コンベアの各下側加熱板には、焼成室の入口付近で上側コンベアの各上側加熱板が重なる。そのため、菓子の原料は、上下2枚の加熱板に挟まれた状態で焼成室を後方へ送られてゆく。

0005

そして、両加熱板に挟まれた原料は、焼成室を送られてゆく過程で、両加熱板により、加熱され焼成する。その後、焼成室の出口に差し掛かると、下側加熱板の上面に重なった上側加熱板は、自動的に離れる。下側加熱板の上面に並んだ焼き菓子は、その後、焼成室の出口後方に設けられた払い出し機により払い出される。

0006

従って、原料の投入を連続的に行うことで、えび煎餅イカ煎餅などの焼き菓子を連続的に生産することが可能となる。

0007

しかし、原料が上下2枚の加熱板に挟まれた状態で焼成室を送られるため、えび煎餅やイカ煎餅など、表面が平坦な焼き菓子に限られると言う問題がある。

0008

これに対し、焼成庫内走行するコンベアの上方側及び下方側にカーボンヒーターをコンベアの走行方向に並べて配置し、原料を載せたコンベアを走行させ、カーボンヒーターにより上方側及び下方側から加熱する焼成機が考えられる。

0009

かかる焼成機では、高温熱線で焼成することが可能となり、且つ原料を挟まないので一般的な惣菜などの焼成も可能となる。

0010

一方、原料を適切に焼成するには、コンベアの走行と共に温度勾配をつけることが肝要となる。

0011

しかし、走行方向に並べて配置されたカーボンヒーターを夫々温度制御しても、はじめに高温でさっと焼き、中温あるいは低温でしっかり調理し、最後に高温で仕上げるなどの適切な焼成温度の設定が困難であった。

先行技術

0012

特開2012−125399号公報

発明が解決しようとする課題

0013

解決しようとする問題点は、適切な焼成温度の設定が困難であった点である。

課題を解決するための手段

0014

本発明は、適切な焼成温度の設定を可能とするため、被焼成物を焼成するための焼成庫と、前記被焼成物を載置面に載せて前記焼成庫内を搬送するコンベアと、前記コンベアの前記載置面に対向し前記コンベアの搬送方向に並べて配置された複数のヒーターと、前記複数のヒーターをそれぞれ独立して前記コンベアの前記載置面に対して近接離反可能に支持する複数の支持部とを備えた連続焼成機を最も主な特徴とする。

発明の効果

0015

本発明は、各ヒーターをコンベアの載置面に対して近接離反させることで、被焼成物に対する各ヒーターからのエネルギー密度を調整することで、被焼成物に応じた適切な焼成温度の設定ができ、はじめに高温でさっと焼き、中温あるいは低温でしっかり処理し、最後に高温で仕上げるなど、自由な設定ができる。

図面の簡単な説明

0016

連続焼成機の正面図である(実施例1)。
図1図1の連続焼成機の一部断面図である(実施例1)。
図1の連続焼成機の側面図である(実施例1)。
図1の連続焼成機の一部を省略した平面図である(実施例1)。
図3の側部断熱構造部を示す要部拡大図である(実施例1)。
図5の側部断熱構造部のカバー部を示す斜視図であり、(A)は外部側から見た状態、(B)は内部側から見た状態である(実施例1)。
カーボンヒーター及びその支持部を示す拡大図であり、(A)は、図1の正面図に対応し、(B)は、図3の側面図に対応する(実施例1)。
図7のカーボンヒーターのヒーター体及び保護カバーを示す斜視図である(実施例1)。
連続焼成機の一部を示す斜視図である(実施例2)。
図9の連続焼成機の支持部周辺を示す拡大図である(実施例2)。
図9の連続焼成機の正面図である(実施例2)。
図9の連続焼成機の側面図である(実施例2)。
連続焼成機の正面図である(実施例3)。

0017

適切な焼成温度の設定を可能にするという目的を、複数のヒーターをコンベアの載置面に対して近接離反可能とする連続焼成機により実現した。

0018

すなわち、連続焼成機は、被焼成物を焼成するための焼成庫と、被焼成物を載置面に載せて焼成庫内を搬送するコンベアと、コンベアの載置面に対向しコンベアの搬送方向に並べて配置された複数のヒーターと、複数のヒーターをそれぞれ独立してコンベアの載置面に対して近接離反可能に支持する複数の支持部とを備える。

0019

連続焼成機は、焼成庫の内外を連通し、焼成庫内で隣接するヒーターの各間に臨む排気ダクトを備えてもよい。

0020

支持部は、ヒーターを保持する保持部と、この保持部から焼成庫外へと延設されたロッド部と、焼成庫外でロッド部に連結されロッド部を駆動する駆動部とを備えてもよい。駆動部は、電動式又は手動式とすることが可能である。

0021

手動式の場合、駆動部は、焼成庫側に設けられたナット部と、このナット部に螺合するロッド部側のねじ部と、このねじ部に一体に取り付けられたハンドルとを備え、ハンドルの操作に応じ、ハンドルと共にねじ部が軸方向に移動してヒーターをコンベアの載置面に対して近接離反させる構成であってもよい。

0022

ヒーターは、不活性ガス封入したガラス管内炭素質発熱体を配置したヒーター体を有するカーボンヒーターであり、ヒーター体は、コンベアの載置面側に保護カバーを備えた構成としてもよい。

0023

[連続焼成機]
図1は、連続焼成機の正面図、図2は、図1の連続焼成機の一部断面図、図3は、図1の連続焼成機の側面図、図4は、図1の連続焼成機の一部を省略した平面図である。

0024

なお、以下の説明において走行方向とは、コンベアの走行方向であり、コンベアによる被焼成物の搬送方向に一致する。幅方向とは、装置幅方向であり、走行方向に直交するコンベアの幅方向に一致する。

0025

図1図4のように、連続焼成機1は、焼成庫3と、コンベア5と、ヒーターとして複数のカーボンヒーター7とを備え、被焼成物をコンベア5に載せて焼成庫3内を搬送しカーボンヒーター7によって焼成する。なお、ヒーターとしては、カーボンヒーター7に限られず、他の加熱源、例えばハロゲンヒーターセラミックヒーター等を用いることも可能である。

0026

焼成庫3は、金属製のパネル等で構成された本体フレーム部9の内部に焼成用の空間部3aを区画した箱状に構成されている。焼成庫3は、本体フレーム部9の下部に設けられたキャスター9aにより所望の位置に移動させ、脚部9bにより設置面S上に設置される。

0027

焼成庫3の上部には、後述するカーボンヒーター7の支持部59を囲む上部フレーム部13を有している。上部フレーム部13は、本体フレーム部9と同様に金属製のパネル等で構成されている。上部フレーム13の幅方向両側には、開口部13aが設けられ、上部フレーム13の上方は、開放されている。

0028

上部フレーム13内には、支持部59の他、排気ダクト27が配置されている。排気ダクト27は、焼成庫3の上部に走行方向に複数設けられている。

0029

各排気ダクト27は、焼成庫3の上壁11を貫通する貫通孔27a及び上壁11上に突設された排気塔27bを有している。かかる排気ダクト27は、焼成庫3の内外を連通し、焼成庫3内で隣接するカーボンヒーター7の各間に臨む。

0030

排気塔27bは、中空筒状の内部が貫通孔27aに連通しており、バルブ27cによって開閉されるようになっている。これにより排気塔27bは、排気ダクト27を開閉可能とする。

0031

排気塔27bには、バルブ27cの向きを示すインジケーター27dが設けられている。本実施例において、インジケーター27dは、バルブ27cに連動する矢印形状の板となっており、矢印の先が上方に向いているときに排気塔27bが開状態となる。

0032

焼成庫3は、走行方向の両側に入口開口部3b及び出口開口部3cがそれぞれ設けられている。焼成庫3に対しては、コンベア5により、入口開口部3bから焼成前の被焼成物が導入され、出口開口部3cから焼成後の被焼成物が導出される。

0033

入口開口部3bの上下左右幅は、焼成庫3内への被焼成物の搬入ができ且つ焼成庫3内が外気から影響を受けない程度の大きさに設定されている。出口開口部3cの上下左右幅は、焼成庫3内から被焼成物の搬出ができ且つ焼成庫3内が外気から影響を受けない程度の大きさに設定されている。入口開口部3b及び出口開口部3cにエアカーテンシート状のカーテン等を設けることもできる。

0034

入口開口部3b及び出口開口部3cの上方には煙ガイド15が設けられている。煙ガイド15は、走行方向の両側において、焼成庫3の外面に取り付けられている。煙ガイド15は、それぞれ上下方向に伸びる中空筒状となっており、焼成庫3内から入口開口部3b及び出口開口部3cを介して出てきた煙を上方に案内する。

0035

焼成庫3の幅方向の両側には、カーボンヒーター7に対応した位置に扉17がそれぞれ設けられている。この扉17を開けて、カーボンヒーター7のメンテナンスを行わせることができる。本実施例では、焼成庫3の幅方向両側には、さらに側部断熱構造部23が設けられている。

0036

また、焼成庫3には、カーボンヒーター7の下方にカス受け19が載置されている。カス受け19は、コンベア5側から落下する被焼成物のカスを受けると共にカーボンヒーター7の反射板としても機能する。カス受け19は、焼成庫3から幅方向にスライドさせるように引き出すことができ、カスの廃棄ができる。

0037

側部断熱構造部23は、幅方向の両側において焼成庫3の外面に取り付けられている。焼成庫3の外面は、焼成庫3内の熱によって発熱する発熱面を構成する。側部断熱構造部23は、その発熱面に対する空気断熱を行うものである。

0038

図5は、図3の側部断熱構造部を示す要部拡大図、図6は、図5の側部断熱構造部のカバー部を示す斜視図であり、(A)は外部側から見た状態、(B)は内部側から見た状態である。なお、図6(A)は、説明のためにカバー部をずらして示しているが、実際は、図6(B)のようにカバー部がずれていない。なお、図6のカバー部は、図1図4のカバー部と若干相違しているが、基本的に同一構造である。

0039

側部断熱構造部23は、カーボンヒーター7に対応して走行方向に3つの断熱構造部分23a,23b,23cに分割されている。各断熱構造部分は、カバー部29と、内側壁31と、外側壁33とを備える。

0040

カバー部29は、ステンレス等の金属製であり、焼成庫3の外面を外側から覆い、内部に空間を区画する。隣接する断熱構造部分23a,23b,23c間では、カバー部29内の空間が走行方向で閉じられずに連通している。両端の断熱構造部部分23a,23cのカバー部分29は、走行方向の端部が閉じられている。

0041

本実施例のカバー部29は、下アーム29aと上アーム29bとを介してカバー板29cが焼成庫3の外面に取り付けられて対向配置されている。

0042

下アーム29aは、カバー板29cの下部の走行方向両側より幅方向に突出している。この下アーム29aは、焼成庫3の外面から幅方向に突出すると共に走行方向に伸びる板状の下フランジ部30上に載置されている。フランジ部30により、各断熱構造部分は、下部が閉じられている。

0043

上アーム29bは、カバー板29cの上部の走行方向両側より幅方向に突出している。上アーム29bは、焼成庫3の外面に締結されている。走行方向で隣接する上アーム部29b間には、カバー部29の上方に内外を連通する開口部29dが区画されている。

0044

カバー板29cは、焼成庫3の外面に沿った平板状であり、上下の中央部に着脱用の取っ手29eが設けられている。

0045

内側壁31は、ガルバリウム鋼板登録商標)等の金属製の反射板であり、カバー部29内で焼成庫3の外面に幅方向で対向配置されている。内側壁31は、走行方向に延設されて焼成庫3の外面との間に第一断熱空間35aを区画し、第一断熱空間35a内で焼成庫3からの輻射熱反射する。

0046

本実施例の内側壁31は、第一断熱空間35aを区画するために、シム37を介在させて焼成庫3の外面に取り付けられている。ただし、内側壁31は、カバー部29側に取り付けることも可能である。

0047

第一断熱空間35aは、走行方向において断熱構造部分23a,23b,23c間で連通すると共に両端部がカバー部29内に開放されている。また、第一断熱空間35aは、上下方向においてもカバー部29内に開放されている。これにより、第一断熱空間35aは、カバー部29の開口部29dを介して上下方向に熱気が抜けると共に熱せられていない空気が走行方向で侵入するようになっている。

0048

内側壁31の上下端部には、フランジ部31a及び31bが設けられている。フランジ部31a及び31bは、内側壁31の上下端部に沿って設けられ、内側壁31から幅方向外側に突出している。

0049

外側壁33は、ステンレス等の金属製の仕切板であり、内側壁31の幅方向外側に対向配置され、走行方向に延設されている。この外側壁33及び内側壁31間(内側壁31の外側)には、内側壁31によって焼成庫3の輻射熱から遮断された第二断熱空間35bが区画される。

0050

第二断熱空間35bは、第一断熱空間35aよりも幅方向の寸法が小さく設定されている。ただし、第二断熱空間35bの幅方向の寸法は、第一断熱空間35aよりも大きく或は同一に設定することも可能である。

0051

この第二断熱空間35bは、走行方向において断熱構造部分23a,23b,23c間で連通すると共に両端部がカバー部29内に開放されている。また、第二断熱空間35bは、上下方向においてもカバー部29内に開放されている。これにより、第二断熱空間35bは、内側壁31を介して伝導された熱による内部の熱気を、カバー部29の開口部29dを介して上下方向に熱気が抜けると共に熱せられていない空気が走行方向で侵入するようになっている。

0052

外側壁33は、上下のフランジ部33a,33bがカバー部29のカバー板29cに一体に取り付けられている。フランジ部33a,33bは、外側壁33の上下縁に対して走行方向に沿って設けられており、外側壁33は、カバー部29との間に第三断熱空間35cを区画する。

0053

第三断熱空間35cは、第二断熱空間35bよりも幅方向の寸法が小さく設定されている。ただし、第三断熱空間35cの幅方向の寸法は、第二断熱空間35bよりも大きく或は同一に設定することも可能である。

0054

また、第三断熱空間35cは、走行方向において断熱構造部分23a,23b,23c間で連通すると共に両端部がカバー部29内に開放されている。ただし、上下方向では、カバー部29内に開放されていない。

0055

これにより、第三断熱空間35cは、熱気の流れである上下方向ではなく、走行方向にのみ空気が流れるようになっている。

0056

また、外側壁33は、内側壁31よりも上下方向の寸法が大きく設定されており、結果として、第三断熱空間35cは、第一及び第二断熱空間35a及び35bよりも上下方向の寸法が大きい。

0057

このように、側部断熱構造部23は、第一断熱空間35a内で焼成庫3からの輻射熱を内側壁31により反射し、内側壁31の外側に焼成庫3からの輻射熱から遮断された第二断熱空間35bを区画するから、第一断熱空間35a及び第二断熱空間35b内の空気の流れによって、空気断熱を行うことができる。

0058

特に、第一断熱空間35a内の輻射熱による熱気がカバー部29の開口部29dを介して上方から抜けると共に走行方向の両側から第一断熱空間35a内へと熱せられていない空気が侵入することで、確実に空気断熱を行うことができる。

0059

第二断熱空間35bでは、内部が内側壁31からの熱伝導により加熱されても、その熱気が第一断熱空間35aと同様に上方に流れ、且つ走行方向の両側から第二断熱空間35b内へと熱せられていない空気が侵入することで、より確実に空気断熱を行うことができる。

0060

しかも、本実施例では、第二断熱空間35bの外側に更に第三断熱空間35cを有するので、幅方向に三層の断熱構造により、より確実に空気断熱を行うことができる。

0061

このとき、第一断熱空間35a及び第二断熱空間35bの熱気が上方に流れ、第三断熱空間35cの空気が走行方向に流れることによって、より確実に空気断熱を行うことができる。

0062

結果として、側部断熱構造部23が覆っている焼成庫3の外面の表面温度は本実施例において150℃程に達しているが、側部断熱構造部23のカバー部29の外面の表面温度は40℃程とすることができる。

0063

なお、側部断熱構造部23は、一層或は二層の断熱構造とすることも可能である。一層の場合は、内側壁31及び外側壁33を省略すればよい。二層の場合は、外側壁33を省略すればよい。ただし、焼成庫3外面からの輻射熱の反射を考慮すると、反射板としての内側壁31を有する二層以上とするのが好ましい。

0064

上記焼成庫3には、図1図4のように、コンベア5が貫通状態で設置され、入口開口部3b及び出口開口部3cからコンベア5の両端部が走行方向に突出している。コンベア5は、耐熱性の無端体であるベルト39が用いられている。ベルト39は、例えば金属で形成され、駆動ローラー41及び従動ローラー43間に掛けまわされて構成されている。駆動ローラー41及び従動ローラー43は、走行方向に沿って延びるフレーム45a,45b間に支持されている。

0065

駆動ローラー41には、電動モーター47が結合されている。電動モーター47は、コントローラー49での操作により駆動される。この駆動は、予め設定された一定の速度、或いはプログラミングされたタイミングと速度等で行われる。なお、コントローラー49は、概念的にのみ示しているが、コンピューターによって構成し、連続焼成機1の一部等として設けることが可能である。

0066

ベルト39は、棒状のベルト構成体が隙間を持って走行方向に複数列併設されて一体的なベルト構成となっている。ベルト39は、上面が被焼成物を載せる載置面39aとなっている。

0067

従って、ベルト39は、焼成庫3内を走行し、被焼成物を載置面39aに載せて搬送する。ベルト39は、焼成庫3の入口開口部3bの外側で供給部51aを構成し、焼成庫3の出口開口部3cの外側で排出部51bを構成する。

0068

かかるコンベア5の上方側及び下方側に、複数のカーボンヒーター7が設けられている。

0069

図7(A)は、図1のカーボンヒーター及びその支持部を示す拡大図、図7(B)は、図3のカーボンヒーター及びその支持部を示す拡大図、図8は、図7のカーボンヒーターのヒーター体及び保護カバーを示す斜視図である。

0070

カーボンヒーター7は、図1図4のように、焼成庫3内でコンベア5の上方側及び下方側に上火用及び下火用として配置され、コンベア5の走行方向に複数並べて配置されている。対となる上火用及び下火用のカーボンヒーター7は、コンベア5を挟んで対向している。

0071

なお、カーボンヒーター7は、下火用を省略して、載置面39aに対向する上火用のみを設けることも可能である。また、カーボンヒーター7の数は、上火用及び下火用のそれぞれにおいて三つとなっているが、焼成庫3やコンベア5の長さ等に応じて任意に設定することが可能である。

0072

各カーボンヒーター7は、図2図7、及び図8のように、箱状のヒーターカセット53に複数のヒーター体55を一セットとして一体的に支持したものである。

0073

ヒーター体55は、カーボンヒーター7の発熱する部分であり、長尺形態であり、装置幅方向に長手方向が向けられ、走行方向に等間隔で平行となるように、ヒーターカセット53に支持されている。

0074

ヒーター体55は、図示しないが端部が配線を介して電源に接続され、三相電源の場合、各カーボンヒーター7の3本一組で出力調整温度調整)が行われ、単相電源の場合は、各カーボンヒーター7内において個別に出力調整(温度調整)が行なわれる。

0075

本実施例において、ヒーター体55の温度調整は、コントローラー49によって焼成庫3内の温度を監視しつつ行われる。このために、焼成庫3には、温度センサー(図示せず)が複数取り付けられている。

0076

上火用のカーボンヒーター7においては、ヒーター体55の間隔が下火用のカーボンヒーター7よりも小さくなっている。これにより、ヒーター体55は、対となる上火用及び下火用のカーボンヒーター7間で走行方向にずれて配置されている。従って、効率的に被焼成物を加熱することが可能となる。

0077

また、ヒーター体55は、コンベア5に対し平行となるように上火用のカーボンヒーター7内及び下火用のカーボンヒーター7内でそれぞれ同一高さに連設されている。

0078

なお、カーボンヒーター7内でヒーター体55の配置高さを、傾斜配置ランダム配置などとし、或いは走行方向での配置密度を変えることで熱量を走行方向で変化させることができる。ヒーター体55の形状や本数は、熱量に応じて種々の形状や本数にすることができる。例えば、各カーボンヒーター7にウェーブ状の一つのヒーター体を設けてもよい。

0079

カーボンヒーター7のヒーター体55は、不活性ガスを封入した石英製のガラス管であるヒーター管内に炭素質の発熱体を配置し、ヒーター管の内面一側に反射用の鏡面を形成したものである。ヒーター管の外周面には、シリカコ一卜56が形成され、耐熱温度1000℃のコーティングを構成している。

0080

シリカコート56は、ヒーター体55を保護するものである。つまり、シリカコート56を有さない場合は、食材加熱調理する際に発生する高温で蒸発した塩分がヒーター体の外管素材である石英のヒーター管の表面に付着し、染み込み、石英の結晶破壊失透させてしまう可能性がある。

0081

これに対し、シリカコ一卜56は、ヒーター体55のヒーター管のコーティングとして強靭な膜を形成する。また、シリカコート56により、汚れがつきにくく、掃除が簡単に行える効果もある。

0082

また、本実施例では、カーボンヒーター7のヒーター体55に保護カバー57を追加することで、ヒーター体55の防護防汚対策、或いはヒーター管側からの異物混入防止対策を図ることができる。

0083

すなわち、各ヒーター体55の外周には、加熱側に保護カバー57が取り付けられている。加熱側とは、ヒーター体55がコンベア5へ対向する側であり、コンベア5へ熱線を照射する側である。この熱線を照射する側は、ヒーター管の鏡面による熱線の反射方向となる。上火用のカーボンヒーター7では下面部、下火用のカーボンヒーター7では上面部となる。

0084

なお、保護カバー57は、ヒーター体55の少なくとも加熱側に設けられればよいが、ヒーター体55を全体的に覆う構成にすることもできる。

0085

保護カバー57は、何れも厚みが均一のフェライト系ステンレス鋼NCA-1)により形成されている。一般的なステンレスの場合は、850℃程度に加熱されると素材が酸化され、表面が酸化膜あばた状になり、いずれは酸化膜に剥離が起こる。これに対し、フェライト系ステンレス鋼(NCA-1)であれば剥離が無く、食材への異物混入対策となる。

0086

上火用のカーボンヒーター7の保護カバー57は、下側へ向いた山型、例えば下向き切頭三角形状となっている。具体的には、走行方向に平坦な中央部57aの両側に傾斜状のテーパ部57bが一体に設けられ、テーパ部57bの外側に走行方向に平坦なフランジ部57cが一体に設けられている。

0087

この保護カバー57は、フランジ部57cによってヒーターカセット53側に取り付けられ、この状態で中央部57a及びテーパ部57bがヒーター体55の外周面に接して伝熱を受ける構成となっている。

0088

下火用のカーボンヒーター7の保護カバー57は、上火用に対して上下逆向きの構成となっている。

0089

保護カバー57は、ヒーター体55の熱線を遮断し、輻射熱と遠赤外線とでコンベア5上の被焼成物を加熱する。この場合、カーボンヒーター7の熱効率は30%程度落ちるが、異物混入防止対策としては有効である。

0090

なお、保護カバー57には、穴やスリット等を設けてヒーター体55の熱線を一部透過させる構成とすることも可能である。これにより、同一のカーボンヒーター7内において、コンベア5の走行方向でヒーター体55の熱量を変更することが可能となる。保護カバーは省略することも可能である。

0091

かかる保護カバー57は、ヒーター体55側からの飛散物を受け止め、コンベア5側への拡散を防止可能とする。なお、保護カバー57は、少なくとも上火用のカーボンヒーター7に備えることで、飛散防止対策となる。

0092

ヒーター体55の発熱時は、ヒーター体55に接するように配置された保護カバー57の表面温度は約850℃程度に加熱され、調理時に飛散する脂や調味液が保護カバーに接しても瞬時にはじき飛ばされるので、油煙を防止し、保護カバー57表面の汚れを抑えることができる。

0093

かかる上火用のカーボンヒーター7は、それぞれ支持部59により独立してコンベア5の載置面39aに対して近接離反可能に支持されている。下火用のカーボンヒーター7は、焼成庫3の側壁に載置面39aに対する距離が固定されるように支持されている。

0094

支持部59は、保持部61、ロッド部63、駆動部65を有する。保持部61は、カーボンヒーター7を保持するものであり、本実施例において、板状のベース部61aの走行方向の両縁に保持アーム61b,61cが設けられている。

0095

保持アーム61b,61cは、走行方向の両側でカーボンヒーター7のヒーターカセット53に沿って形成されている。保持アーム61b,61cの先端は、爪部61ba,61caを構成し、走行方向において保持部61の内側へ向けてヒーターカセット53に沿って屈曲している。

0096

かかる構成により、保持部61は、幅方向にスライド可能にカーボンヒーター7を保持している。このスライドにより、カーボンヒーター7を焼成庫3の開いた扉17から引き抜いてメンテナンスすることができる。保持部61の幅方向の寸法は、カーボンヒーター7よりも小さくなっている。

0097

ロッド部63は、円柱棒状であり、保持部61から焼成庫3外へと延設されている。本実施例のロッド部63は、複数本、特に4本であり、保持部61の四ヶ所から延設されている。ただし、ロッド部63の本数は、例えば3本等のように、保持部61の安定した支持が可能であれば任意である。

0098

ロッド部63は、一端部が保持部61のベース部61aに一体に結合されている。ロッド部63は、上下方向に沿って延設され、上壁11の挿通孔11aを介して外部へと引き出されている。

0099

挿通孔11aとロッド部63との間には、密閉用ブッシュ67が取り付けられている。本実施例のブッシュ67は、銅合金からなり、例えば青銅一種からなる砲金ブッシュとなっている。

0100

ロッド部63の他端部には、連結プレート69が結合されている。連結プレート69は、複数本のロッド部63を一体的に連結している。

0101

駆動部65は、焼成庫3外でロッド部63に連結され、ロッド部63を駆動するものである。本実施例の駆動部65は、焼成庫3側に設けられたナット部71と、ロッド部63側に設けられたねじ部73と、ねじ部73に一体に取り付けられたハンドル75とを備えたねじ駆動機構である。

0102

なお、駆動部65の焼成庫3側とは、焼成庫3に対してロッド部63の軸方向に動作不能な固定側を意味する。駆動部65のロッド部63側とは、焼成庫3に対してロッド部63と共に軸方向に動作可能な可動側を意味する。

0103

ナット部71は、焼成庫3の上壁11に固定されたテーブル77に対して設けられている。このため、ナット部71は、駆動部65の焼成庫3側に設けられた構成となっている。テーブル77は、上壁11から上方に脚部77aが立設され、脚部77aの上端天板部77bが固定されている。この天板部77bの中央部57aに雌ねじからなるナット部71が固定されている。ナット部71には、雄ねじからなるねじ部73が螺合している。

0104

ねじ部73は、上下方向に伸び、回転によりナット部71に対して上下動(軸方向に移動)する構成となっている。

0105

ねじ部73の先端部(下端部)は、ロッド部63の連結プレート69にベアリング79を介して結合されている。従って、ロッド部63は、ねじ部73の回転をベアリング79によって許容しつつ、ねじ部73と共に上下動する構成となっている。このため、ねじ部73は、駆動部65のロッド部63側に設けられた構成となっている。かかる上下動により、ロッド部63が保持部61を介してカーボンヒーター7を上下動させてコンベア5の載置面39aに対して近接離反させる。

0106

従って、カーボンヒーター7は、載置面39a上の被焼成物に対して、距離に応じてエネルギー密度を増減させて熱量を調整することができる。

0107

ハンドル75は、その操作に応じてねじ部73を上下動させるものであり、ねじ部73の基端部(上端部)に一体に設けられている。ハンドル75の上下方向の中央には、高さを示す高さ線75aが設けられている。この高さ線75aは、ハンドル75がねじ部73及びカーボンヒーター7と共に上下動することから、カーボンヒーター7の高さを示すことを可能とする。

0108

本実施例では、ハンドル75に隣接してテーブル77上に目盛り81が取り付けられており、カーボンヒーター7の高さをハンドル75の高さ線75aの位置に応じて目盛り81から読み取らせることができる。 なお、被焼成物によって可動範囲を変化できるインターロック回路を備えてもよい。

0109

以上の構成において、コントローラー49によりコンベア5を駆動すると、ベルト39が循環して焼成庫3内を通過するように走行する。ベルト39の走行により被焼成物が焼成庫3内へ搬送されて加熱調理される。

0110

焼成庫3は、カーボンヒーター7を制御して温度を制御しているから、コンベア5の走行と共に温度勾配をつけることができ、原料を適切に焼成することができる。しかも、本実施例では、コンベア5の載置面39aに対するカーボンヒーター7の高さを調整することでカーボンヒーター7の熱量を調整できるため、カーボンヒーター7の温度制御のみならず高さ調整によっても温度勾配をつけることができ、より原料を適切に焼成することができる。

0111

例えば、はじめに高温でさっと焼き、次に中温あるいは低温でしっかり調理し、最後に高温で仕上げるなどの適切な焼成温度の設定ができる。

0112

カーボンヒーター7の高さは、焼成庫3の上部フレーム部13の開口部13aを介してハンドル75及び目盛り81を視認することで、把握することが可能である。

0113

カーボンヒーター7の高さ調整の際には、コンベア5の走行方向に複数配置されたカーボンヒーター7を別個にコンベア5の載置面39aに対して近接離反させるので、各カーボンヒーター7の操作力を小さくして簡単に動作させることができる。

0114

従って、複数のカーボンヒーター7をそれぞれコンベア5の載置面39aに対して近接離反可能とすることで、各カーボンヒーター7の熱量を調整可能とするだけでなく、操作力の低減にも寄与することができる。

0115

このような焼成に際し、排気ダクト27を適宜開放することにより焼成庫3内の温度が高くなりすぎることを防止し、カーボンヒーター7の温度制御及び高さ調整に応じた温度勾配をより明確にすることができる。

0116

特に隣接するカーボンヒーター7間において排気ダクト27を開放するので、隣接するカーボンヒーター7の温度制御及び高さ調整による熱量の違いが明確になり、各カーボンヒーター7による意図した被焼成物の焼き加減を得やすい。

0117

[実施例1の効果]
本実施例の連続焼成機1では、被焼成物を焼成するための焼成庫3と、被焼成物を載置面39aに載せて焼成庫内を搬送するコンベア5と、コンベア5の載置面39aに対向しコンベア5の走行方向に並べて配置された複数のカーボンヒーター7と、複数のカーボンヒーター7をそれぞれ独立してコンベア5の載置面に対して近接離反可能に支持する複数の支持部59とを備えている。

0118

従って、複数のカーボンヒーター7のそれぞれにおいて、コンベア5の載置面39aに対する距離を調整して熱量を調整することができ、例えば、はじめに高温でさっと焼き、次に中温あるいは低温でしっかり調理し、最後に高温で仕上げるなどの適切な焼成温度の設定ができる。

0119

しかも、コンベア5の走行方向に複数配置されたカーボンヒーター7をそれぞれコンベア5の載置面39aに対して近接離反させるので、各カーボンヒーター7の熱量を調整可能とするだけでなく、操作力の低減にも寄与することができる。

0120

また、本実施例では、焼成庫3の内外を連通し、焼成庫3内で隣接するカーボンヒーター7の各間に臨む排気ダクト27を備えている。

0121

従って、隣接するカーボンヒーター7間において排気ダクト27を適宜開放することにより、カーボンヒーター7の温度制御及び高さ調整に応じた熱量の違いが明確になり、より適切な焼成温度の設定ができる。

0122

支持部59は、カーボンヒーター7を保持する保持部61と、この保持部61から焼成庫3外へと延設されたロッド部63と、焼成庫3外でロッド部63に連結されロッド部63を駆動する駆動部65とを備えた。

0123

従って、本実施例では、焼成中であっても、焼成庫3外から駆動部65によりロッド部63を駆動することで、保持部61を介してカーボンヒーター7をコンベア5の載置面39aに対して近接離反により距離を調整することができる。

0124

また、駆動部65は、焼成庫3側に設けられたナット部71と、このナット部71に螺合するロッド部63側のねじ部73と、このねじ部73に一体に取り付けられたハンドル75とを備え、ハンドル75の操作に応じ、ハンドル75と共にねじ部73が移動してカーボンヒーター7をコンベア5の載置面39aに対して近接離反させる。

0125

従って、本実施例では、ハンドル75の操作で容易且つ確実にカーボンヒーター7をコンベア5の載置面39aに対して近接離反させる。しかも、ハンドル75の位置に応じてコンベア5の載置面39aに対するカーボンヒーター7の位置を把握することができ、焼成庫3外からでも正確にカーボンヒーター7の位置を調整することができる。

0126

特に、本実施例では、ハンドル75の側方に目盛り81が設置され、ハンドル75自体に高さ線75aが設けられているので、高さ線75aの位置に応じた目盛り81からカーボンヒーター7の位置を正確に把握して正確な調整を可能とする。

0127

カーボンヒーター7は、不活性ガスを封入したガラス管内に炭素質の発熱体を配置したヒーター体55を有し、ヒーター体55は、コンベア5の載置面39a側に保護カバー57を備えた。

0128

従って、本実施例では、カーボンヒーター7の防護、防汚対策あるいはカーボンヒーター7側からの異物混入防止対策として、カーボンヒーター7のヒーター体55の表面にシリカコ一ト56を形成し、保護カバー57をカーボンヒーター7のヒーター体55の外面に接するように配置している。

0129

従って、保護カバーによりカーボンヒーター7の防護、防汚対策、或いはヒーター管側からの異物混入防止対策となる。また、シリカコ一ト56は、カーボンヒーター7への汚れの付着防止、汚れの刹離性に優れている。カーボンヒーター7の外面へのシリカコ一ト56の形成により、その掃除が容易となる。

0130

保護カバー57は、断面がコンベア5側へ向いた切頭三角形状の山型に形成されているので、ヒーター体55と接触する部分が多く、昇温が容易で、飛散する脂や調味液を、さらに弾き飛ばし易く、付着し難くすることができる。

0131

図9は、実施例2に係る連続焼成機の一部を示す斜視図、図10は、図9の連続焼成機の支持部周辺を示す拡大図、図11は、一部を断面にした図9の連続焼成機の正面図、図12は、一部を断面にした図9の連続焼成機の側面図である。

0132

なお、実施例2では、基本構成が実施例1と共通し、対応する構成は、同符号を付して重複した説明を省略する。また、図9及び図10では、図11及び図12の上部フレーム部13を省略しているが、基本的に図9図12は、同一構造を示す。

0133

実施例2の連続焼成機1は、支持部59の駆動部65のハンドル75を側方から操作可能としたものである。なお、本実施例では、カーボンヒーター7の数が実施例1よりも少なく二つになっており、これに応じて支持部59の数も二つになっている。また、カーボンヒーター7間の排気ダクト27は省略している。ただし、本実施例のハンドル75の構造は、実施例1の構造に適用することも可能である。

0134

各支持部59の駆動部65は、ロッド63側にナット部71を備え、焼成庫3側にねじ部73を備え、ねじ部73にハンドル75が連動するように連結されている。

0135

ナット部71は、カーボンヒーター7から焼成庫3外へと伸びるロッド部63の連結プレート69に設けられている。ナット部71には、ねじ部73が螺合している。

0136

ねじ部73は、上下方向に伸び、焼成庫3に固定されているテーブル77の天板部77bに、ベアリング79を介して軸心周りに回転自在に支持されている。

0137

従って、ねじ部73の回転によりナット部71を介してロッド部63が上下動し、この上下動によりロッド部63がカーボンヒーター7を上下動させる。

0138

ねじ部73の上端には、ギア85を介して駆動用のハンドル75が連結されている。

0139

ギア85は、ウォームギアであり、ウォーム87と、ウォームホイール89とを備えている。なお、ギア85は、ウォームギア以外であっても、例えばハイポイドギアのように回転軸心の向きを変更できるものであればよい。

0140

ウォーム87は、ハンドル75の回転軸91に固定されている。回転軸91は、幅方向に沿って配置され、一端側にウォーム87が固定されている。この回転軸91の一端側は、ウォーム87の両側で軸支持部93a及び93bによりテーブル77の天板部77bに軸心周りに回転自在に支持されている。回転軸91の他端側は、軸支持部93aに対して幅方向に突出し、端部にハンド部75が固定されている。

0141

従って、ウォーム87は、ハンドル75の回転操作により回転軸91周りに回転する。ウォーム87は、外周のギア部がウォームホイール89の外周のギア部に噛み合っており、ウォームホイール89を連動させる。

0142

ウォームホイール89は、ねじ部73の上端に固定されており、ねじ部73と一体に回転する。

0143

従って、ギア85は、側方からのハンドル75の操作に応じ、ウォーム87及びウォームホイール89を介してねじ部73を駆動し、カーボンヒーター7を上下動させることができる。

0144

なお、本実施例では、上部フレーム部13の幅方向一側にハンドル75を露出させるための扉95が設けられている。従って、扉95を開放することによって、ハンドル75に容易にアクセスできる。扉95は、ヒンジ97によって上部フレーム部13に支持されており、上部フレーム部13に対する回転によってハンドル75を露出させるための開口部13aを開閉する。

0145

また、本実施例では、ハンドル75が上下動しないため、目盛り81が上下動する連結プレート69の側方に配置されている。

0146

かかる実施例2においても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、ハンドル75を側方から操作することができるので、操作性を向上することができる。

0147

図13は、実施例3にかかり、連続焼成機の正面図である。なお、実施例3では、基本構成が実施例1と共通し、対応する構成は、同符号を付して重複した説明を省略する。

0148

実施例3では、カーボンヒーター7の支持部59の駆動部65を電動化したものである。すなわち、駆動部65は、ハンドル75に代えて電動モーター83を備えている。

0149

電動モーター83は、上部フレーム部13に固定され、ねじ部73を回転駆動する。なお、電動モーター83は、ねじ部73に減速機構等を介して結合すればよい。

0150

この電動モーター83は、コントローラー49の制御下で、ねじ部73を回転させてカーボンヒーター7をコンベア5の載置面39aに対して近接離反させる。コントローラー49の制御は、温度センサーでの検出温度に基づいて行えばよい。

実施例

0151

かかる実施例3においても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。また、実施例3では、焼成作業の自動化を図ることができる。

0152

1連続焼成機
3焼成庫
5コンベア
7カーボンヒーター(ヒーター)
55 ヒーター体
57保護カバー
59 支持部
61 保持部
63ロッド部
65 駆動部
71ナット部
73ねじ部
75 ハンドル

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