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技術 運動ニューロンに関する状態の処置のためのLINGO−2アンタゴニスト

出願人 バイオジェン・エムエイ・インコーポレイテッド
発明者 シャミーアール.ブレイクペピンスキー
出願日 2019年5月22日 (1年4ヶ月経過) 出願番号 2019-095977
公開日 2019年9月12日 (1年1ヶ月経過) 公開番号 2019-150055
状態 未査定
技術分野 ペプチド又は蛋白質 抗原、抗体含有医薬:生体内診断剤 化合物または医薬の治療活性 微生物による化合物の製造 突然変異または遺伝子工学 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 動物,微生物物質含有医薬 微生物、その培養処理 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 医薬品製剤
主要キーワード 変動間隔 近似境界 バイナリ比較 混濁物質 クローク 中央区分 構造的制約 ベースリング
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年9月12日)のものです。
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図面 (8)

課題

運動ニューロンに関する状態の処置のためのLINGO−2アンタゴニストの提供。

解決手段

本発明は、LINGO−2アンタゴニストを投与することによって、運動ニューロンの生存および軸索成長に関する疾患、障害または傷害筋萎縮性側索硬化症を含む)を処置する方法を提供する。運動ニューロンの生存を促進するための例示的な方法であって、前記運動ニューロンと、LINGO−2アンタゴニストを含む有効量の組成物とを接触させることを含み、このLINGO−2アンタゴニストが、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストのうちの2つ以上の組み合わせからなる群より選択される方法。

概要

背景

発明の背景
運動ニューロンは、筋肉機能を制御するニューロンである。それらは中枢神経系に位置し、筋肉を制御するために中枢神経系の外側に伸び軸索を有する。通常、脳に位置する上位運動ニューロンは、脊髄に位置する下位運動ニューロンシグナル送り、下位運動ニューロンが筋活動指令する。当然のことながら、筋肉は、呼吸嚥下会話および歩行を含む多くの活動に重要である。したがって、運動ニューロンの損傷または運動ニューロン機能の低下には壊滅的な臨床効果がある場合があり、運動ニューロンに関連する多数の症状が同定されている。

このような症状としては、限定されないが、以下の疾患、障害および傷害が挙げられる:筋萎縮性側索硬化症ALS)、原発性側索硬化症PLS)、進行性筋萎縮症(PMA)、遺伝性痙性対麻痺(HSP)、X連鎖球脊髄性筋萎縮症(SBMA;ケニー病)、進行性球麻痺偽性球麻痺脊髄性筋萎縮症SMA)、ポリオ症候群(PPS)、ハンチントン病本態性振戦(ET)、運動ニューロン疾患麻痺およびパーキンソン病。ALSは、これらの疾患の代表的なものの1つであり、毎年、100,000人に1〜2人がALSを発症している。ALSは、上位運動ニューロンおよび下位運動ニューロンの両方の破壊に関連する急速進行性疾患であり、随意筋運動喪失をもたらす。

損傷ニューロンに関連するある特定のナトリウムチャネルthyatを遮断するリルゾールの使用を含むいくつかの疾患修飾処置が、ALSおよび他の運動ニューロン関連疾患に利用可能である。このような処置は疾患進行を遅らせ得るが、現在のところ、運動ニューロン疾患の治療法はない。したがって、運動ニューロンの軸索の再生を促進し、および/または運動ニューロンの生存を促進する治療が、不十分な運動ニューロン機能に関連する疾患を有する患者にとって非常に必要である。

概要

運動ニューロンに関する状態の処置のためのLINGO−2アンタゴニストの提供。本発明は、LINGO−2アンタゴニストを投与することによって、運動ニューロンの生存および軸索成長に関する疾患、障害または傷害(筋萎縮性側索硬化症を含む)を処置する方法を提供する。運動ニューロンの生存を促進するための例示的な方法であって、前記運動ニューロンと、LINGO−2アンタゴニストを含む有効量の組成物とを接触させることを含み、このLINGO−2アンタゴニストが、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストのうちの2つ以上の組み合わせからなる群より選択される方法。なし

目的

E148)前記投与が、(a)前記ポリヌクレオチドを含む培養宿主細胞であって、前記LINGO−2アンタゴニストを発現する培養宿主細胞を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

明細書に記載の発明。

背景技術

0001

発明の背景
運動ニューロンは、筋肉機能を制御するニューロンである。それらは中枢神経系に位置し、筋肉を制御するために中枢神経系の外側に伸び軸索を有する。通常、脳に位置する上位運動ニューロンは、脊髄に位置する下位運動ニューロンシグナル送り、下位運動ニューロンが筋活動指令する。当然のことながら、筋肉は、呼吸嚥下会話および歩行を含む多くの活動に重要である。したがって、運動ニューロンの損傷または運動ニューロン機能の低下には壊滅的な臨床効果がある場合があり、運動ニューロンに関連する多数の症状が同定されている。

0002

このような症状としては、限定されないが、以下の疾患、障害および傷害が挙げられる:筋萎縮性側索硬化症ALS)、原発性側索硬化症PLS)、進行性筋萎縮症(PMA)、遺伝性痙性対麻痺(HSP)、X連鎖球脊髄性筋萎縮症(SBMA;ケニー病)、進行性球麻痺偽性球麻痺脊髄性筋萎縮症SMA)、ポリオ症候群(PPS)、ハンチントン病本態性振戦(ET)、運動ニューロン疾患麻痺およびパーキンソン病。ALSは、これらの疾患の代表的なものの1つであり、毎年、100,000人に1〜2人がALSを発症している。ALSは、上位運動ニューロンおよび下位運動ニューロンの両方の破壊に関連する急速進行性疾患であり、随意筋運動喪失をもたらす。

0003

損傷ニューロンに関連するある特定のナトリウムチャネルthyatを遮断するリルゾールの使用を含むいくつかの疾患修飾処置が、ALSおよび他の運動ニューロン関連疾患に利用可能である。このような処置は疾患進行を遅らせ得るが、現在のところ、運動ニューロン疾患の治療法はない。したがって、運動ニューロンの軸索の再生を促進し、および/または運動ニューロンの生存を促進する治療が、不十分な運動ニューロン機能に関連する疾患を有する患者にとって非常に必要である。

課題を解決するための手段

0004

発明の簡単な概要
LINGO−2(FLJ31810、ロイシンリッチリピートおよび免疫グロブリン様ドメイン含有nogo受容体相互作用タンパク質2、LERN3、ロイシンリッチリピート神経タンパク質3、ロイシンリッチリピート神経タンパク質6C、LRRN6C、PRO31993またはUNQ9234)は、皮質ニューロンおよび後根神経節(DRG)ニューロンで発現しており、運動ニューロンの生存および運動ニューロンの軸索長を負に調節する。LINGO−2アンタゴニストは、インビボおよびインビトロの両方で運動ニューロンの生存および成長を促進するのに使用することができる。例えば、抗体、その抗原結合断片およびその誘導体は、LINGO−2アンタゴニストとして使用することができる。可溶性LINGO−2ポリペプチド、およびLINGO−2領域に対応するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含有する核酸もLINGO−2アンタゴニストとして使用することができる。したがって、運動ニューロンとLINGO−2アンタゴニストとを接触させることによって、運動ニューロンの生存および運動ニューロンの軸索成長を促進するための方法が本明細書で提供される。

0005

本発明のある特定の実施形態は、以下のものを包含する(各実施形態は、大文字「E」の後の数字によって示される):

0006

E1)C09抗体と同じLINGO−2エピトープに特異的に結合することができる、単離された結合分子

0007

E2)C09抗体がLINGO−2に結合するのを競合的に阻害する、E1に記載の単離された結合分子。

0008

E3)C09抗体の少なくとも1つの相補性決定領域(CDR)を含む、単離された結合分子。

0009

E4)抗体またはその抗原結合断片を含む、E1〜E3のいずれか一項に記載の結合分子。

0010

E5)C09の可変ドメイン(VH)CDR1〜3を含み、1つ以上のVH CDRが3個以下の単一アミノ酸置換を有する、E1〜E4のいずれか一項に記載の結合分子。

0011

E6)C09のVHCDR1〜3を含む、E5に記載の結合分子。

0012

E7)C09の可変軽ドメイン(VL)CDR1〜3を含み、1つ以上のVL CDRが3個以下の単一アミノ酸置換を有する、E1〜E6のいずれか一項に記載の結合分子。

0013

E8)C09のVLCDR1〜3を含む、E7に記載の結合分子。

0014

E9)C09のVHCDR1〜3およびVL CDR1〜3を含む、E1〜E4のいずれか一項に記載の結合分子。

0015

E10)該VHが、C09のVHと少なくとも85%、90%または95%同一のアミノ酸配列を含むVHを含む、E1〜E9のいずれか一項に記載の結合分子。

0016

E11)該VHが、C09のVHと同一のアミノ酸配列を含む、E10に記載の結合分子。

0017

E12)C09のVLと少なくとも85%、90%または95%同一のアミノ酸配列を含むVLを含む、E1〜E11のいずれか一項に記載の結合分子。

0018

E13)該VLが、C09のVLと同一のアミノ酸配列を含む、E12に記載の結合分子。

0019

E14)C09のVHおよびVLと少なくとも85%、90%または95%同一のアミノ酸配列を含むVHおよびVLを含む、E1〜E13のいずれか一項に記載の結合分子。

0020

E15)該VHおよびVLが、C09のVHおよびVLと同一のアミノ酸配列を含む、E14に記載の結合分子。

0021

E16)LINGO−2のLRRドメインに結合する、E1〜E15のいずれか一項に記載の結合分子。

0022

E17)LINGO−2のLRR7〜LRR12におけるエピトープに結合する、E16に記載の結合分子。

0023

E18)配列番号2のアミノ酸202〜343におけるエピトープに結合する、E16に記載の結合分子。

0024

E19)配列番号2のアミノ酸28〜408または配列番号2のアミノ酸410〜500のLINGO−2領域に結合する、E1〜E18のいずれか一項に記載の結合分子。

0025

E20)ヒト、ラットおよびマウスLINGO−2に結合する、E1〜E19のいずれか一項に記載の結合分子。

0026

E21)ヒトおよびラットLINGO−2に結合する、E1〜E19のいずれか一項に記載の結合分子。

0027

E22)ヒトおよびマウスLINGO−2に結合する、E1〜E19のいずれか一項に記載の結合分子。

0028

E23)ヒトLINGO−2に結合する、E1〜E19のいずれか一項に記載の結合分子。

0029

E24)運動ニューロンの生存を促進する、E1〜E23のいずれか一項に記載の結合分子。

0030

E25)運動ニューロンの軸索成長を促進する、E1〜E24のいずれか一項に記載の結合分子。

0031

E26)オリゴデンドロサイト分化を促進する、E1〜E25のいずれか一項に記載の結合分子。

0032

E27)髄鞘形成を促進する、E1〜E26のいずれか一項に記載の結合分子。

0033

E28)AKTリン酸化を促進する、E1〜E27のいずれか一項に記載の結合分子。

0034

E29)ヒト抗体キメラ抗体またはヒト化抗体を含む、E1〜E28のいずれか一項に記載の結合分子。

0035

E30)天然に存在する抗体、scFv断片、Fab断片、F(ab’)2断片、ミニボディダイアボディトリアディテトラボディまたは一本鎖抗体を含む、E1〜E28のいずれか一項に記載の結合分子。

0036

E31)モノクローナル抗体を含む、E1〜E28のいずれか一項に記載の結合分子。

0037

E32)該VHが、C09のVHCDR1〜3を含むVHをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチド

0038

E33)該VHが、C09のVHと少なくとも85%、90%もしくは95%同一であるかまたはこれと同一のアミノ酸配列を含むVHをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチド。

0039

E34)該VLが、C09のVLCDR1〜3を含むVLをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチド。

0040

E35)該VLが、C09のVLと少なくとも85%、90%もしくは95%同一であるかまたはこれと同一のアミノ酸配列を含むVLをコードする核酸を含む、単離されたポリヌクレオチド。

0041

E36)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2に特異的に結合することができる、E32〜E35のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0042

E37)該抗体またはその抗原結合断片が、C09抗体と同じエピトープに特異的に結合する、E36に記載のポリヌクレオチド。

0043

E38)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のLRRドメインに結合することができる、E32〜E37のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0044

E39)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のLRR7〜LRR12におけるエピトープに結合することができる、E32〜E37のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0045

E40)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、配列番号2のアミノ酸28〜408または配列番号2のアミノ酸410〜500のLINGO−2領域に結合することができる、E32〜E37のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0046

E41)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のアミノ酸202〜343におけるエピトープに結合することができる、E32〜E37のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0047

E42)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒト、ラットおよびマウスLINGO−2に結合することができる、E32〜E41のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0048

E43)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトおよびラットLINGO−2に結合することができる、E32〜E41のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0049

E44)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトおよびマウスLINGO−2に結合することができる、E32〜E41のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0050

E45)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトLINGO−2に結合することができる、E32〜E41のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0051

E46)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、運動ニューロンの生存を促進することができる、E32〜E45のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0052

E47)前記VH、前記VL、または前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、運動ニューロンの軸索成長を促進することができる、E32〜E45のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド。

0053

E48)E1〜E31のいずれか一項に記載の結合分子をコードする、ポリヌクレオチド。

0054

E49)E32〜E48のいずれか一項に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター

0055

E50)VHをコードする核酸を含むポリヌクレオチドと、VLをコードする核酸を含むポリヌクレオチドとを含む組成物であって、該VHおよび該VLが、C09のVHおよびVLと少なくとも85%、90%もしくは95%同一であるかまたはこれらと同一のアミノ酸配列を含む、組成物。

0056

E51)VHをコードする核酸を含むポリヌクレオチドと、VLをコードする核酸を含むポリヌクレオチドとを含む組成物であって、該VHCDR1〜3および該VL CDR1〜3が、C09のVH CDR1〜3およびVL CDR1〜3である、組成物。

0057

E52)VHをコードする核酸を含む該ポリヌクレオチドと、VLをコードする核酸を含む該ポリヌクレオチドとが同じベクターの中にある、E50またはE51に記載の組成物。

0058

E53)VHをコードする核酸を含む該ポリヌクレオチドと、VLをコードする核酸を含む該ポリヌクレオチドとが異なるベクターの中にある、E50またはE51に記載の組成物。

0059

E54)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2に特異的に結合することができる、E50〜E53のいずれか一項に記載の組成物。

0060

E55)該抗体またはその抗原結合断片が、C09抗体と同じエピトープに特異的に結合することができる、E54に記載の組成物。

0061

E56)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のLRRドメインに結合することができる、E50〜E55のいずれか一項に記載の組成物。

0062

E57)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のLRR2〜LRR7におけるエピトープに結合することができる、E50〜E55のいずれか一項に記載の組成物。

0063

E58)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、配列番号2のアミノ酸28〜408または配列番号2のアミノ酸410〜500のLINGO−2領域に結合することができる、E50〜E55のいずれか一項に記載の組成物。

0064

E59)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のアミノ酸202〜343におけるエピトープに結合することができる、E50〜E55のいずれか一項に記載の組成物。

0065

E60)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒト、ラットおよびマウスLINGO−2に結合することができる、E50〜E59のいずれか一項に記載の組成物。

0066

E61)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトおよびラットLINGO−2に結合することができる、E50〜E59のいずれか一項に記載の組成物。

0067

E62)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトおよびマウスLINGO−2に結合することができる、E50〜E59のいずれか一項に記載の組成物。

0068

E63)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトLINGO−2に結合することができる、E50〜E59のいずれか一項に記載の組成物。

0069

E64)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、運動ニューロンの生存を促進することができる、E50〜E63のいずれか一項に記載の組成物。

0070

E65)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、運動ニューロンの軸索成長を促進することができる、E50〜E63のいずれか一項に記載の組成物。

0071

E66)E32〜E47のいずれか一項に記載のポリヌクレオチドによってコードされる、ポリペプチド。

0072

E67)VHポリペプチドと、VLポリペプチドとを含む組成物であって、該VHおよび該VLが、C09のVHおよびVLと少なくとも85%、90%もしくは95%同一であるかまたはこれらと同一のアミノ酸配列を含む、組成物。

0073

E68)VHポリペプチドと、VLポリペプチドとを含む組成物であって、該VHCDR1〜3および該VL CDR1〜3が、C09のVH CDR1〜3およびVL CDR1〜3である、組成物。

0074

E69)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2に特異的に結合することができる、E67またはE68に記載の組成物。

0075

E70)該抗体またはその抗原結合断片が、C09抗体と同じエピトープに特異的に結合することができる、E69に記載の組成物。

0076

E71)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のLRRドメインに結合することができる、E67〜E70のいずれか一項に記載の組成物。

0077

E72)前記VHまたは前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のLRR7〜LRR12におけるエピトープに結合することができる、E67〜E70のいずれか一項に記載の組成物。

0078

E73)前記VHまたは前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、配列番号2のアミノ酸28〜408または配列番号2のアミノ酸410〜500のLINGO−2領域に結合することができる、E67〜E70のいずれか一項に記載の組成物。

0079

E74)前記VHまたは前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、LINGO−2のアミノ酸202〜343におけるエピトープに結合することができる、E67〜E70のいずれか一項に記載の組成物。

0080

E75)前記VHまたは前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒト、ラットおよびマウスLINGO−2に結合することができる、E67〜E74のいずれか一項に記載の組成物。

0081

E76)前記VHまたは前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトおよびラットLINGO−2に結合することができる、E67〜E74のいずれか一項に記載の組成物。

0082

E77)前記VHまたは前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトおよびマウスLINGO−2に結合することができる、E67〜E74のいずれか一項に記載の組成物。

0083

E78)前記VHまたは前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、ヒトLINGO−2に結合することができる、E67〜E74のいずれか一項に記載の組成物。

0084

E79)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、運動ニューロンの生存を促進することができる、E67〜E78のいずれか一項に記載の組成物。

0085

E80)前記VHおよび前記VLを含む抗体またはその抗原結合断片が、運動ニューロンの軸索成長を促進することができる、E67〜E78のいずれか一項に記載の組成物。

0086

E81)E32〜E48のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド、E49に記載のベクター、E50〜E65もしくはE67〜E80のいずれか一項に記載の組成物、またはE66に記載のポリペプチドを含む、宿主細胞

0087

E82)抗LINGO−2結合分子を生産する方法であって、E81に記載の宿主細胞を培養すること、および前記結合分子を回収することを含む、方法。

0088

E83)E82に記載の方法によって生産される、抗LINGO−2結合分子。

0089

E84)試料におけるLINGO−2発現を検出するための方法であって、(a)前記試料と、E1〜E31またはE83のいずれか一項に記載の結合分子とを接触させること、および(b)前記試料における前記結合分子の結合を検出することを含む、方法。

0090

E85)(a)E1〜E31もしくはE83のいずれか一項に記載の結合分子、E32〜E48のいずれか一項に記載のポリヌクレオチド、E49に記載のベクター、E50〜E65もしくはE67〜E80のいずれか一項に記載の組成物、E66に記載のポリペプチド、またはE81に記載の宿主細胞、および(b)担体を含む、医薬組成物

0091

E86)配列番号2のポリペプチドまたはその変異体可溶性断片をコードするポリヌクレオチドを含む単離された核酸であって、前記ポリペプチドが運動ニューロンの生存を促進することができる、単離された核酸。

0092

E87)配列番号2のポリペプチドまたはその変異体の可溶性断片をコードするポリヌクレオチドを含む単離された核酸であって、前記ポリペプチドが運動ニューロンの軸索成長の阻害の低減の生存を促進することができる、単離された核酸。

0093

E88)配列番号2のアミノ酸1〜500からなる群より選択される参照アミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む、E86またはE87に記載の核酸。

0094

E89)該ポリペプチドが、前記参照アミノ酸配列と少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む、E88に記載の核酸。

0095

E90)該ポリペプチドが、前記参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む、E88に記載の核酸。

0096

E91)前記ポリペプチドに融合された異種ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドをさらに含む、E86〜E90のいずれか一項に記載の核酸。

0097

E92)前記異種ポリペプチドが、免疫グロブリン血清アルブミン標的化ポリペプチドレポーターポリペプチド、精製促進ポリペプチド、前記ポリペプチドのいずれかの断片、および前記ポリペプチドまたは断片の2つ以上の組み合わせからなる群より選択される、E91に記載の核酸。

0098

E93)前記異種ポリペプチドが、免疫グロブリンFc、ヒト血清アルブミンまたはその断片、ヒスチジンタグ、および運動ニューロン糖タンパク質またはその断片からなる群より選択される、E92に記載の核酸。

0099

E94)薬学的に許容され得る担体と、E86〜E93のいずれか一項に記載の核酸とを含む、組成物。

0100

E95)E86〜E93のいずれか一項に記載の核酸を含む、ベクター。

0101

E96)前記核酸が発現制御配列作動可能に連結されている、E95に記載のベクター。

0102

E97)前記ベクターがウイルスベクターである、E96に記載のベクター。

0103

E98)前記ウイルスベクターが、アデノウイルスベクターレンチウイルスベクターバキュロウイルスベクターエプスタインバーウイルスベクター、パポーバウイルスベクター、ワクシニアウイルスベクター、および単純ヘルペスウイルスベクターからなる群より選択される、E97に記載のベクター。

0104

E99)E86〜E93のいずれか一項に記載の核酸、またはE95〜E98のいずれか一項に記載のベクターを含む、宿主細胞。

0105

E100)前記ポリペプチドを発現する、E99に記載の宿主細胞。

0106

E101)E86〜E93のいずれか一項に記載の核酸によってコードされる、単離されたポリペプチド。

0107

E102)合成的に生産される、E101に記載のポリペプチド。

0108

E103)ポリマーコンジュゲートされている、E101またはE102に記載のポリペプチド。

0109

E104)前記ポリマーが、ポリアルキレングリコール糖ポリマーおよびポリペプチドからなる群より選択される、E103に記載のポリペプチド。

0110

E105)前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコール(PEG)である、E104に記載のポリペプチド。

0111

E106)1個、2個、3個または4個のポリマーにコンジュゲートされている、E103〜E105のいずれか一項に記載のポリペプチド。

0112

E107)該ポリマーの総分子量が20,000Da〜40,000Daである、E106に記載のポリペプチド。

0113

E108)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、運動ニューロンの生存を促進することができる、抗体またはその抗原結合断片。

0114

E109)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、運動ニューロンの軸索成長の阻害を低減することができる、抗体またはその抗原結合断片。

0115

E110)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、オリゴデンドロサイト分化を促進することができる、抗体またはその抗原結合断片。

0116

E111)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、髄鞘形成を促進することができる、抗体またはその抗原結合断片。

0117

E112)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、AKTリン酸化を促進することができる、抗体またはその抗原結合断片。

0118

E113)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、LINGO−2のLRRドメインに対する、抗体またはその抗原結合断片。

0119

E114)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、配列番号2のアミノ酸202〜343におけるエピトープに対する、抗体またはその抗原結合断片。

0120

E115)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、配列番号2のアミノ酸28〜408または配列番号2のアミノ酸410〜500のLINGO−2領域に結合する、抗体またはその抗原結合断片。

0121

E116)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、LINGO−2のLRRNTまたはLRRCTドメインに結合する、抗体またはその抗原結合断片。

0122

E117)E101またはE102に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、LINGO−2の免疫グロブリンドメインに結合する、抗体またはその抗原結合断片。

0123

E118)薬学的に許容され得る担体、E102〜E107のいずれか一項に記載のポリペプチドを含む、組成物。

0124

E119)薬学的に許容され得る担体、E99またはE100に記載の宿主細胞を含む、組成物。

0125

E120)運動ニューロンの生存を促進するための方法であって、前記運動ニューロンと、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む有効量の組成物とを接触させることを含む、方法。

0126

E121)運動ニューロンの軸索成長を促進するための方法であって、前記運動ニューロンと、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む組成物とを接触させることを含む、方法。

0127

E122)哺乳動物における運動ニューロンの生存を促進するための方法であって、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。

0128

E123)哺乳動物における運動ニューロンの軸索成長を促進するための方法であって、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。

0129

E124)哺乳動物における運動ニューロンの生存に関連する疾患、障害または傷害を処置するための方法であって、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む治療有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。

0130

E125)哺乳動物における運動ニューロンの軸索成長に関連する疾患、障害または傷害を処置するための方法であって、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む治療有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。

0131

E126)哺乳動物におけるオリゴデンドロサイトの死または分化の欠如に関連する疾患、障害または傷害を処置するための方法であって、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む治療有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。

0132

E127)哺乳動物における脱髄(demylination)に関連する疾患、障害または傷害を処置するための方法であって、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む治療有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。

0133

E128)哺乳動物における髄鞘形成不全に関連する疾患、障害または傷害を処置するための方法であって、(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;(iv)LINGO−2アプタマー;および(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む治療有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。

0134

E129)前記LINGO−2アンタゴニストが可溶性LINGO−2ポリペプチドである、E120〜E128のいずれか一項に記載の方法。

0135

E130)前記LINGO−2アンタゴニストが、E102〜E107のいずれか一項に記載のポリペプチドを含む、E129に記載の方法。

0136

E131)前記可溶性LINGO−2ポリペプチドが、(i)LINGO−2のIgドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体、(ii)LINGO−2のLRRドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体、および(iii)前記LINGO−2ドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2領域を含む、E129に記載の方法。

0137

E132)前記可溶性LINGO−2ポリペプチドが、(i)LINGO−2の膜貫通ドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体、(ii)LINGO−2の細胞内ドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体、および(iii)前記LINGO−2ドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体の組み合わせからなる群より選択されるLINGO−2領域を欠く、E130またはE131に記載の方法。

0138

E133)前記LINGO−2アンタゴニストがLINGO−2抗体またはその抗原結合断片である、E120〜E128のいずれか一項に記載の方法。

0139

E134)前記LINGO−2抗体またはその抗原結合断片が、E1〜E28およびE80のいずれか一項に記載の結合分子である、E133に記載の方法。

0140

E135)前記LINGO−2アンタゴニストがLINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチドを含む、E120〜E128のいずれか一項に記載の方法。

0141

E136)前記LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチドが、(i)アンチセンスポリヌクレオチド;(ii)リボザイム;(iii)低分子干渉RNA(siRNA);および(iv)低分子ヘアピンRNA(shRNA)からなる群より選択される、E135に記載の方法。

0142

E137)前記LINGO−2アンタゴニストがLINGO−2アプタマーを含む、E120〜E128のいずれか一項に記載の方法。

0143

E138)前記哺乳動物が、運動ニューロンに関する疾患、障害または傷害と診断されたものである、E122〜E127のいずれか一項に記載の方法。

0144

E139)前記疾患、障害または傷害が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、原発性側索硬化症(PLS)、進行性筋萎縮症(PMA)、遺伝性痙性対麻痺(HSP)、X連鎖球脊髄性筋萎縮症(SBMA;ケニー病)、進行性球麻痺、偽性球麻痺、脊髄性筋萎縮症(SMA)、ポリオ後症候群(PPS)、ハンチントン病、本態性振戦(ET)、運動ニューロン疾患、麻痺およびパーキンソン病からなる群より選択される、E124、E125またはE138のいずれか一項に記載の方法。

0145

E140)前記疾患、障害または傷害が筋萎縮性側索硬化症(amylotrophic lateral sclerosis)(ALS)である、E139に記載の方法。

0146

E141)ボーラス注射または慢性注入によって、前記LINGO−2アンタゴニストを投与する、E120〜E140のいずれか一項に記載の方法。

0147

E142)前記LINGO−2アンタゴニストを中枢神経系に直接投与する、E120〜E140のいずれか一項に記載の方法。

0148

E143)前記LINGO−2アンタゴニストを全身投与する、E120〜E140のいずれか一項に記載の方法。

0149

E144)(a)発現制御配列への作動可能な連結により前記LINGO−2アンタゴニストをコードするポリヌクレオチドで前記運動ニューロンをトランスフェクトすること、および(b)前記LINGO−2アンタゴニストを発現させることを含む、E120またはE121に記載の方法。

0150

E145)(a)発現制御配列への作動可能な連結により前記LINGO−2アンタゴニストをコードするポリヌクレオチドを前記哺乳動物に投与すること、および(b)前記LINGO−2アンタゴニストを発現させることを含む、E122〜E143のいずれか一項に記載の方法。

0151

E146)発現ベクターとして前記ポリヌクレオチドを投与する、E145に記載の方法。

0152

E146)前記発現ベクターがウイルスベクターである、E145に記載の方法。

0153

E147)該ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アルファウイルスベクター、エンテロウイルスベクター、ペスチウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、パポーバウイルスベクターおよびポックスウイルスベクターからなる群より選択される、E146に記載の方法。

0154

E148)前記投与が、(a)前記ポリヌクレオチドを含む培養宿主細胞であって、前記LINGO−2アンタゴニストを発現する培養宿主細胞を提供すること;および(b)前記LINGO−2アンタゴニストが前記哺乳動物で発現されるように、前記培養宿主細胞を前記哺乳動物に導入することを含む、E145〜E147のいずれか一項に記載の方法。

0155

E149)前記培養宿主細胞が、処置するべき哺乳動物に由来する、E148に記載の方法。

0156

E150)局所投与、眼内投与、非経口投与髄腔内投与硬膜下投与および皮下投与からなる群より選択される経路によって、前記ベクターを投与する、E146〜E149のいずれか一項に記載の方法。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
項目1)
LINGO−2に特異的に結合することができる単離された抗体またはその抗原結合断片であって、運動ニューロンの生存を促進することができる、単離された抗体またはその抗原結合断片。
(項目2)
配列番号2のポリペプチドまたはその変異体の可溶性断片をコードするポリヌクレオチドを含む単離された核酸であって、前記ポリペプチドが運動ニューロンの生存を促進することができる、単離された核酸。
(項目3)
配列番号2のポリペプチドまたはその変異体の可溶性断片をコードするポリヌクレオチドを含む単離された核酸であって、前記ポリペプチドが運動ニューロンの軸索成長の阻害の低減の生存を促進することができる、単離された核酸。
(項目4)
配列番号2のアミノ酸1〜500からなる群より選択される参照アミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む、項目2または3に記載の核酸。
(項目5)
該ポリペプチドが、前記参照アミノ酸配列と少なくとも95%同一のアミノ酸配列を含む、項目3に記載の核酸。
(項目6)
該ポリペプチドが、前記参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む、項目4に記載の核酸。
(項目7)
前記ポリペプチドに融合された異種ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドをさらに含む、項目2〜6のいずれか一項に記載の核酸。
(項目8)
前記異種ポリペプチドが、免疫グロブリン、血清アルブミン、標的化ポリペプチド、レポーターポリペプチド、精製促進ポリペプチド、前記ポリペプチドのいずれかの断片、および前記ポリペプチドまたは断片の2つ以上の組み合わせからなる群より選択される、項目7に記載の核酸。
(項目9)
前記異種ポリペプチドが、免疫グロブリンFc、ヒト血清アルブミンまたはその断片、ヒスチジンタグ、および運動ニューロン糖タンパク質またはその断片からなる群より選択される、項目8に記載の核酸。
(項目10)
薬学的に許容され得る担体と、項目2〜9のいずれか一項に記載の核酸とを含む、組成物。
(項目11)
項目2〜9のいずれか一項に記載の核酸を含む、ベクター。
(項目12)
前記核酸が発現制御配列に作動可能に連結されている、項目11に記載のベクター。
(項目13)
前記ベクターがウイルスベクターである、項目12に記載のベクター。
(項目14)
前記ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、エプスタインバーウイルスベクター、パポーバウイルスベクター、ワクシニアウイルスベクター、および単純ヘルペスウイルスベクターからなる群より選択される、項目13に記載のベクター。
(項目15)
項目2〜9のいずれか一項に記載の核酸、または項目11〜14のいずれか一項に記載のベクターを含む、宿主細胞。
(項目16)
前記ポリペプチドを発現する、項目15に記載の宿主細胞。
(項目17)
項目2〜9のいずれか一項に記載の核酸によってコードされる、単離されたポリペプチド。
(項目18)
合成的に生産される、項目17に記載のポリペプチド。
(項目19)
ポリマーにコンジュゲートされている、項目17または18に記載のポリペプチド。
(項目20)
前記ポリマーが、ポリアルキレングリコール、糖ポリマーおよびポリペプチドからなる群より選択される、項目19に記載のポリペプチド。
(項目21)
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコール(PEG)である、項目20に記載のポリペプチド。
(項目22)
1個、2個、3個または4個のポリマーにコンジュゲートされている、項目19〜21のいずれか一項に記載のポリペプチド。
(項目23)
該ポリマーの総分子量が20,000Da〜40,000Daである、項目22に記載のポリペプチド。
(項目24)
項目17または18に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、運動ニューロンの生存を促進することができる、抗体または抗体結合断片
(項目25)
項目17または18に記載のポリペプチドに特異的に結合することができる抗体またはその抗原結合断片であって、運動ニューロンの軸索成長の阻害を低減することができる、抗体または抗体結合断片。
(項目26)
薬学的に許容され得る担体、項目17〜23のいずれか一項に記載のポリペプチドを含む、組成物。
(項目27)
薬学的に許容され得る担体、項目15または16に記載の宿主細胞を含む、組成物。
(項目28)
運動ニューロンの生存を促進するための方法であって、前記運動ニューロンと、
(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;
(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;
(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;
(iv)LINGO−2アプタマー;および
(v)前記LINGO−2アンタゴニストののうちの2つ以上の組み合わせ
からなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む有効量の組成物とを接触させることを含む、方法。
(項目29)
運動ニューロンの軸索成長を促進するための方法であって、前記運動ニューロンと、
(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;
(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;
(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;
(iv)LINGO−2アプタマー;および
(v)前記LINGO−2アンタゴニストの2つ以上の組み合わせ
からなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む組成物とを接触させることを含む、方法。
(項目30)
哺乳動物における運動ニューロンの生存を促進するための方法であって、
(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;
(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;
(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;
(iv)LINGO−2アプタマー;および
(v)前記LINGO−2アンタゴニストのうちの2つ以上の組み合わせ
からなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
(項目31)
哺乳動物における運動ニューロンの軸索成長を促進するための方法であって、
(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;
(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;
(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;
(iv)LINGO−2アプタマー;および
(v)前記LINGO−2アンタゴニストのうちの2つ以上の組み合わせ
からなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
(項目32)
哺乳動物における運動ニューロンの生存に関連する疾患、障害または傷害を処置するための方法であって、
(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;
(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;
(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;
(iv)LINGO−2アプタマー;および
(v)前記LINGO−2アンタゴニストのうちの2つ以上の組み合わせ
からなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む治療有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
(項目33)
哺乳動物における運動ニューロンの軸索成長に関連する疾患、障害または傷害を処置するための方法であって、
(i)可溶性LINGO−2ポリペプチド;
(ii)LINGO−2抗体またはその抗原結合断片;
(iii)LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド;
(iv)LINGO−2アプタマー;および
(v)前記LINGO−2アンタゴニストのうちの2つ以上の組み合わせ
からなる群より選択されるLINGO−2アンタゴニストを含む治療有効量の組成物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む、方法。
(項目34)
前記LINGO−2アンタゴニストが可溶性LINGO−2ポリペプチドである、項目28〜33のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
前記LINGO−2アンタゴニストが、項目17〜23のいずれか一項に記載のポリペプチドを含む、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記可溶性LINGO−2ポリペプチドが、
(i)LINGO−2のIgドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体、
(ii)LINGO−2のLRRドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体、および
(iii)前記LINGO−2ドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体の組み合わせ
からなる群より選択されるLINGO−2領域を含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記可溶性LINGO−2ポリペプチドが、
(i)LINGO−2の膜貫通ドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体、
(ii)LINGO−2の細胞内ドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体、および
(iii)前記LINGO−2ドメインまたはその断片、変異体もしくは誘導体の組み合わせ
からなる群より選択されるLINGO−2領域を欠く、項目35または項目36に記載の方法。
(項目38)
前記LINGO−2アンタゴニストがLINGO−2抗体またはその抗原結合断片である、項目28〜33のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
前記LINGO−2抗体またはその抗原結合断片が、項目1に記載の抗体またはその抗原結合断片である、項目119に記載の方法。
(項目40)
前記LINGO−2アンタゴニストがLINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチドを含む、項目28〜33のいずれか一項に記載の方法。
(項目41)
前記LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチドが、
(i)アンチセンスポリヌクレオチド;
(ii)リボザイム;
(iii)低分子干渉RNA(siRNA);および
(iv)低分子ヘアピンRNA(shRNA)
からなる群より選択される、項目40に記載の方法。
(項目42)
前記LINGO−2アンタゴニストがLINGO−2アプタマーを含む、項目28〜33のいずれか一項に記載の方法。
(項目43)
前記哺乳動物が、運動ニューロンに関する疾患、障害または傷害と診断されたものである、項目30〜33のいずれか一項に記載の方法。
(項目44)
前記疾患、障害または傷害が、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、原発性側索硬化症(PLS)、進行性筋萎縮症(PMA)、遺伝性痙性対麻痺(HSP)、X連鎖球脊髄性筋萎縮症(SBMA;ケニー病)、進行性球麻痺、偽性球麻痺、脊髄性筋萎縮症(SMA)、ポリオ後症候群(PPS)、ハンチントン病、本態性振戦(ET)、運動ニューロン疾患、麻痺およびパーキンソン病からなる群より選択される、項目32、33および43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
前記疾患、障害または傷害が筋萎縮性側索硬化症(ALS)である、項目44に記載の方法。
(項目46)
ボーラス注射または慢性注入によって、前記LINGO−2アンタゴニストを投与する、項目28〜45のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
前記LINGO−2アンタゴニストを中枢神経系に直接投与する、項目28〜45のいずれか一項に記載の方法。
(項目48)
前記LINGO−2アンタゴニストを全身投与する、項目28〜45のいずれか一項に記載の方法。
(項目49)
(a)発現制御配列への作動可能な連結により前記LINGO−2アンタゴニストをコードするポリヌクレオチドで前記運動ニューロンをトランスフェクトすること、および(b)前記LINGO−2アンタゴニストを発現させることを含む、項目28または29に記載の方法。
(項目50)
(a)発現制御配列への作動可能な連結により前記LINGO−2アンタゴニストをコードするポリヌクレオチドを前記哺乳動物に投与すること、および(b)前記LINGO−2アンタゴニストを発現させることを含む、項目30〜48のいずれか一項に記載の方法。
(項目51)
発現ベクターとして前記ポリヌクレオチドを投与する、項目50に記載の方法。
(項目52)
前記発現ベクターがウイルスベクターである、項目51に記載の方法。
(項目53)
該ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アルファウイルスベクター、エンテロウイルスベクター、ペスチウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、パポーバウイルスベクターおよびポックスウイルスベクターからなる群より選択される、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記投与が、(a)前記ポリヌクレオチドを含む培養宿主細胞であって、前記LINGO−2アンタゴニストを発現する培養宿主細胞を提供すること;および(b)前記LINGO−2アンタゴニストが前記哺乳動物で発現されるように、前記培養宿主細胞を前記哺乳動物に導入することを含む、項目50〜53のいずれか一項に記載の方法。
(項目55)
前記培養宿主細胞が、処置するべき哺乳動物に由来する、項目54に記載の方法。
(項目56)
局所投与、眼内投与、非経口投与、髄腔内投与、硬膜下投与および皮下投与からなる群より選択される経路によって、前記ベクターを投与する、項目51〜55のいずれか一項に記載の方法。

図面の簡単な説明

0157

ラット組織のQ−PCR。LINGO−2は、成体ラット脳組織で高発現している。Q−PCRによって、LINGO−2のmRNA発現の定量を行った。

0158

P6マウス組織のQ−PCR。LINGO−2は、生後6日(P6)マウス脳および脊髄組織で高発現している。Q−PCRによって、LINGO−2のmRNA発現の定量を行った。

0159

ラット神経細胞集団のQ−PCR。LINGO−2は、皮質ニューロンおよび後根神経節(DRG)で高発現している。Q−PCRによって、LINGO−2のmRNA発現の定量を行った。

0160

LINGO−2−Fcおよび抗LINGO−2抗体は、運動ニューロンの生存を促進する。ヒト運動ニューロンを亜ヒ酸ナトリウムで30分間処理し、ヒトIgG対照)、可溶性LINGO−2−Fcまたは抗LINGO−2抗体C09Fabのいずれかの存在下で回復させた。インキュベーション後、抗βIIIチューブリンおよび抗神経フィラメントによる免疫細胞化学によって、運動ニューロンを染色した。

0161

LINGO−2−Fcは、運動ニューロンの軸索成長を促進する。Nycodenz勾配遠心分離によって、胎生期16日(E16)ラット脊髄由来の運動ニューロンを単離した。単離した運動ニューロンを亜ヒ酸ナトリウムで30分間処理し、ヒトIgGまたは可溶性LINGO−2−Fcのいずれかの存在下で回復させた。インキュベーション後、抗神経フィラメントによる免疫細胞化学によって、運動ニューロンを染色した。

0162

LINGO−2発現レベルは、SODG93Aマウスでアップレギュレートしている。インサイチューハイブリダイゼーションを使用して、65日齢野生型およびSODG93AマウスにおけるLINGO−2 RNAレベルを測定した。各種マウス由来前角領域におけるLINGO−2陽性細胞の数を計数した。グラフは、LINGO−2陽性細胞の数(左)およびLINGO−2陽性細胞の割合(右)を示す。

0163

抗LINGO−2抗体は、AKTリン酸化をアップレギュレートする。対照試料、および抗LINGO−2抗体C09または対照抗体で処理した試料において、ウエスタンブロットによってAKTリン酸化のレベルを測定した。

0164

抗LINGO−2抗体は、オリゴデンドロサイト分化を促進する。対照試料、および1、3または10μg/mlの濃度の抗LINGO−2抗体C09で処理した試料において、ミエリン関連糖タンパク質(MAG)およびミエリン塩基性タンパク質(MBP)のレベルを測定した。

0165

発明の詳細な説明
I.定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本発明が属する分野の当業者によって一般に理解されているのと同一の意味を有する。矛盾する場合は、該定義を含む本出願が優先される。文脈によって別段の必要がない限り、単数形の用語は複数形を含み、複数形の用語は単数形を含むものとする。本明細書で言及されるすべての刊行物、特許、および他の参考文献は、個々の各刊行物または特許出願が、参照により組み込まれるものとして具体的および個別に示されるかのように、あらゆる目的のためにそれら全体が参照により本明細書に組み込まれる。

0166

本明細書に記載されるものに類似または同等の方法および材料を、本発明の実践または試験に使用することができるが、適切な方法および材料を以下に記載する。材料、方法、および実施例は単なる例証であり、限定することを意図しない。本発明の他の特徴および利点は、詳細な説明および特許請求の範囲から明らかになるだろう。

0167

本発明をさらに定義するために、以下の用語および定義を提供する。

0168

用語「1つ(aまたはan)の」実体は、その実体の1つ以上を指すことに留意するべきである。例えば、「1つの免疫グロブリン分子」は、1つ以上の免疫グロブリン分子を表すと理解するべきである。したがって、用語「1つ(aまたはan)」、「1つ以上の(one or more)」および「少なくとも1つの(at least one)」は、本明細書で互換的に使用することができる。

0169

用語「ポリヌクレオチド」は、単数の核酸および複数の核酸を包含することを意図し、単離された核酸分子または構築物、例えばメッセンジャーRNAmRNA)またはプラスミドDNA(pDNA)を指す。ポリヌクレオチドは、在来型のホスホジエステル結合または非在来型の結合(例えば、ペプチド核酸(PNA)に見られるアミド結合)を含み得る。用語「核酸」は、ポリヌクレオチド中に存在する任意の1つ以上の核酸セグメント、例えばDNAまたはRNA断片を指す。「単離された」核酸またはポリヌクレオチドは、その天然の環境から取り出された核酸分子、DNAまたはRNAを意図する。例えば、抗LINGO−2結合分子、例えば抗体またはその抗原結合断片をコードする組換えポリヌクレオチドであって、ベクターに含まれる組換えポリヌクレオチドは、単離されたとみなされる。単離されたポリヌクレオチドのさらなる例としては、異種宿主細胞中に維持されている組換えポリヌクレオチドまたは(部分的または実質的に)精製されたポリヌクレオチドの溶液が挙げられる。単離されたRNA分子としては、ポリヌクレオチドのインビボまたはインビトロRNA転写産物が挙げられる。単離されたポリヌクレオチドまたは核酸としてはさらに、合成的に生産されたこのような分子が挙げられる。さらに、ポリヌクレオチドまたは核酸は、プロモーターリボソーム結合部位または転写ターミネーターなどの調節要素であり得るか、またはこれを含み得る。ポリヌクレオチドは、非修飾RNAもしくはDNAまたは修飾RNAもしくはDNAであり得る任意のポリリボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドから構成され得る。例えば、ポリヌクレオチドは、一本鎖および二本鎖DNA、一本鎖および二本鎖領域の混合物であるDNA、一本鎖および二本鎖RNA、および一本鎖および二本鎖領域の混合物であるRNA、一本鎖またはより典型的には二本鎖または一本鎖および二本鎖領域の混合物であり得るDNAおよびRNAを含むハイブリッド分子から構成され得る。加えて、ポリヌクレオチドは、RNAもしくはDNAまたはRNAおよびDNAの両方を含む三本鎖領域から構成され得る。ポリヌクレオチドはまた、1つ以上の修飾塩基、または安定性もしくは他の理由により修飾されたDNAもしくはRNA骨格を含有し得る。「修飾」塩基としては、例えば、トリチル化塩基および異常塩基、例えばイノシンが挙げられる。様々な修飾をDNAおよびRNAに行うことができる。したがって、「ポリヌクレオチド」は、化学的酵素的、または代謝的に修飾された形態を包含する。

0170

本明細書で使用される場合、「コード領域」は、アミノ酸に翻訳されるコドンからなる核酸の一部である。「停止コドン」(TAG、TGAまたはTAA)はアミノ酸に翻訳されないがコード領域の一部とみなすことができ、しかし、任意のフランキング配列、例えばプロモーター、リボソーム結合部位、転写ターミネーター、イントロンなどは、コード領域の一部ではない。2つ以上のコード領域は、単一のポリヌクレオチド構築物、例えば単一のベクター上に、または別々のポリヌクレオチド構築物、例えば別々の(異なる)ベクター上に存在できる。さらに、任意のベクターは単一のコード領域を含有し得るか、または2つ以上のコード領域を含み得、例えば、単一のベクターは、免疫グロブリン重鎖可変領域および免疫グロブリン軽鎖可変領域を別々にコードし得る。さらに、ベクター、ポリヌクレオチドまたは核酸は、抗LINGO−2アンタゴニスト、例えば抗体またはその断片、変異体もしくは誘導体をコードする核酸に融合されているかまたは融合されていない異種コード領域をコードし得る。異種コード領域としては、限定されないが、分泌シグナルペプチドまたは異種機能性ドメインなどの特殊な要素またはモチーフが挙げられる。

0171

ある特定の実施形態では、ポリヌクレオチドまたは核酸は、DNAである。DNAの場合、ポリペプチドをコードする核酸を含むポリヌクレオチドは、通常、1つ以上のコード領域に作動可能に結合されたプロモーターおよび/または他の転写もしくは翻訳制御要素を含み得る。作動可能な結合は、遺伝子産物の発現を調節配列の影響または制御下に置くように、遺伝子産物、例えばポリペプチドのコード領域が1つ以上の調節配列に結合する場合である。2つのDNA断片(例えば、ポリペプチドコード領域およびそれに結合したプロモーター)は、プロモーター機能誘導が所望の遺伝子産物をコードするmRNAの転写をもたらす場合、および2つのDNA断片間の結合の性質が、発現調節配列が遺伝子産物の発現を指令する能力を妨害しないかまたはDNA鋳型が転写される能力を妨害しない場合、「作動可能に結合」している。したがって、プロモーター領域は、プロモーターが核酸の転写をもたらすことができる場合、ポリペプチドをコードする核酸に作動可能に結合している。プロモーターは、所定の細胞においてのみDNAの実質的な転写を指令する細胞特異的プロモーターであり得る。プロモーター以外の他の転写制御要素、例えばエンハンサーオペレーターリプレッサーおよび転写終結シグナルは、ポリヌクレオチドに作動可能に結合して、細胞特異的転写を指令することができる。適切なプロモーターおよび他の転写制御領域は、本明細書に開示される。

0172

様々な転写制御領域が当業者に公知である。これらとしては、限定されないが、脊椎動物細胞において機能する転写制御領域、例えば限定されないが、サイトメガロウイルス(イントロンAを伴う最初期プロモーター)、サルウイルス40(初期プロモーター)およびレトロウイルス(例えば、ラウス肉腫ウイルス)由来のプロモーターおよびエンハンサーセグメントが挙げられる。他の転写制御領域としては、脊椎動物遺伝子由来のもの、例えばアクチン熱ショックタンパク質ウシ成長ホルモンおよびウサギβグロビン、ならびに真核細胞における遺伝子発現を制御することができる他の配列が挙げられる。さらなる適切な転写制御領域としては、組織特異的プロモーターおよびエンハンサー、ならびにリンホカイン誘導性プロモーター(例えば、インターフェロンまたはインターロイキンによって誘導可能なプロモーター)が挙げられる。

0173

同様に、様々な翻訳制御要素が当業者に公知である。これらとしては、限定されないが、リボソーム結合部位、翻訳開始および終結コドン、ならびにピコルナウイルス由来の要素(特に、配列内リボソーム進入部位またはIRESCITE配列とも称される)が挙げられる。

0174

他の実施形態では、ポリヌクレオチドは、例えばメッセンジャーRNA(mRNA)の形態のRNAである。

0175

ポリヌクレオチドおよび核酸コード領域は、ポリヌクレオチドによってコードされるポリペプチドの分泌を指令する分泌またはシグナルペプチドをコードするさらなるコード領域に結合され得る。シグナルの仮説によると、哺乳動物細胞によって分泌されるタンパク質は、成長中のタンパク質鎖粗面小胞体を通って輸送され始めると成熟タンパク質から切断されるシグナルペプチドまたは分泌リーダー配列を有する。当業者であれば、脊椎動物細胞によって分泌されるポリペプチドが、一般に、ポリペプチドのN末端に融合されたシグナルペプチドを有し、これが完全または「全長」ポリペプチドから切断されて分泌または「成熟」形態のポリペプチドを生成することを理解している。ある特定の実施形態では、天然シグナルペプチド、例えば免疫グロブリン重鎖もしくは軽鎖シグナルペプチド、または作動可能に結合されたポリペプチドの分泌を指令する能力を保持するその配列の機能的誘導体を使用する。あるいは、異種哺乳動物シグナルペプチドまたはその機能的誘導体を使用することができる。例えば、野生型リーダー配列は、ヒト組織プラスミノゲン活性化因子TPA)またはマウスβ−グルクロニダーゼのリーダー配列で置換することができる。

0176

本明細書で使用される場合、用語「ポリペプチド」は、単数の「ポリペプチド」および複数の「ポリペプチド」を包含することを意図し、アミド結合(ペプチド結合としても公知である)によって直鎖状に連結されたモノマー(アミノ酸)から構成される分子を指す。用語「ポリペプチド」は、2つ以上のアミノ酸の任意の1つ以上の鎖を指し、特定の長さの産物を指さない。したがって、ペプチドジペプチドトリペプチドオリゴペプチド、「タンパク質」、「アミノ酸鎖」または2つ以上のアミノ酸の1つ以上の鎖を指すのに使用される任意の他の用語は、「ポリペプチド」の定義の中に含まれ、用語「ポリペプチド」は、これらの用語のいずれかの代わりにまたは互換的に使用することができる。用語「ポリペプチド」はまた、限定されないが、グリコシル化アセチル化、リン酸化、アミド化、公知の保護/ブロック基による誘導体化タンパク質分解切断または天然に存在しないアミノ酸による修飾を含むポリペプチドの発現後修飾の産物を指すこと意図する。ポリペプチドは、天然の生物学的供給源に由来し得るか、または組換え技術によって生産することができるが、指定の核酸配列から翻訳される必要はない。化学合成を含む任意の方法でそれを作製することができる。

0177

ポリペプチドは、約3以上、5以上、10以上、20以上、25以上、50以上、75以上、100以上、200以上、500以上、1,000以上または2,000以上のアミノ酸のサイズのものであり得る。ポリペプチドは、規定の三次元構造を有し得るが、このような構造を有する必要はない。規定の三次元構造を有するポリペプチドはフォールディングされたと称され、規定の三次元構造を有さず多数の異なる立体構造を採用することができるポリペプチドは、フォールディングされていないと称される。本明細書で使用される場合、用語「糖タンパク質」は、少なくとも1つの炭水化物部分(これは、アミノ酸残基、例えばセリン残基またはアスパラギン残基酸素含有または窒素含有側鎖を介してタンパク質に結合する)にカップリングしたタンパク質を指す。

0178

「単離された」ポリペプチドまたはその断片、変異体もしくは誘導体は、その自然環境にないポリペプチドを意図する。特定のレベルの精製は必要とされない。例えば、単離されたポリペプチドは、その天然または自然の環境から取り出すことができる。宿主細胞中で発現された組換え生産ポリペプチドおよびタンパク質は、任意の適切な技術によって分離、分画、または部分的もしくは実質的に精製された天然または組換えポリペプチドと同様に、単離されたとみなされる。

0179

ポリペプチドは、ペプチド結合または修飾ペプチド結合によって互いに結合したアミノ酸、すなわちペプチドアイソスターから構成され得、遺伝子によってコードされる20種のアミノ酸以外のアミノ酸(例えば、天然に存在しないアミノ酸)を含有し得る。ポリペプチドは、翻訳後プロセシングなどの自然過程または当技術分野で周知の化学修飾技術のいずれかによって、修飾することができる。

0180

用語「断片」、「変異体」、「誘導体」および「類似体」は、LINGO−2アンタゴニストについて言及する場合、運動ニューロンの生存を促進する任意のアンタゴニスト分子を含む。これらの用語はまた、運動ニューロンの軸索成長を促進する任意のアンタゴニスト分子を含む。可溶性LINGO−2ポリペプチドは、LINGO−2のタンパク質分解断片欠失断片、特に、動物送達されるとより容易に作用部位に達する断片を含み得る。ポリペプチド断片は、線形および三次元エピトープを含む、天然ポリペプチド抗原性または免疫原性エピトープを含むポリペプチドの任意の部分をさらに含む。可溶性LINGO−2ポリペプチドは、変異体LINGO−2領域(上記断片を含む)、およびさらにはアミノ酸置換欠損、または挿入により改変されたアミノ酸配列を有するポリペプチドを含み得る。変異体は、対立遺伝子変異体などの天然に存在するものであり得る。「対立遺伝子変異体」は、生物染色体上の所定の遺伝子座占有する別の形態の遺伝子を意図する。Genes II,Lewin,B.,ed.,John Wiley&Sons,New York(1985)。天然に存在しない変異体は、当技術分野で公知の突然変異誘発技術を使用して生産することができる。可溶性LINGO−2ポリペプチドは、保存的または非保存的アミノ酸置換、欠損、または付加を含み得る。LINGO−2アンタゴニストはまた、誘導体分子を含み得る。例えば、可溶性LINGO−2ポリペプチドは、天然のポリペプチドに見られないさらなる機能を示すように改変されたLINGO−2領域を含み得る。例としては、融合タンパク質およびタンパク質コンジュゲートが挙げられる。

0181

保存的置換としては、以下の群内での置換が挙げられる:バリンアラニン、およびグリシン;ロイシン、バリン、およびイソロイシンアスパラギン酸およびグルタミン酸アスパラギンおよびグルタミンセリンシステイン、およびスレオニンリシンおよびアルギニン;ならびにフェニルアラニンおよびチロシン非極性疎水性アミノ酸としては、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、およびメチオニンが挙げられる。極性中性アミノ酸としては、グリシン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、およびグルタミンが挙げられる。正電荷塩基性)アミノ酸としては、アルギニン、リシン、およびヒスチジンが挙げられる。負電荷酸性)アミノ酸としては、アスパラギン酸およびグルタミン酸が挙げられる。上記の極性、塩基性、または酸性基の1つのメンバーの、同じ群の別のメンバーによる任意の置換は、保存的置換とみなされ得る。

0182

非保存的置換としては、(i)陽性電荷側鎖を有する残基(例えば、Arg、His、またはLys)が陰性電荷残基(例えば、GluまたはAsp)の代わりとなるもの、もしくはこれによって置換されるもの、(ii)親水性残基(例えば、SerまたはThr)が疎水性残基(例えば、Ala、Leu、Ile、Phe、またはVal)の代わりとなるもの、もしくはこれによって置換されるもの、(iii)システインもしくはプロリンが任意の他の残基の代わりとなるもの、もしくはこれによって置換されるもの、または(iv)巨大な疎水性または芳香族側鎖を有する残基(例えば、Val、Ile、Phe、またはTrp)がより小さな側鎖(例えば、Ala、Ser)を有するかもしくは側鎖を有しない(例えば、Gly)ものの代わりとなるもの、もしくはこれによって置換されるものが挙げられる。

0183

2つのポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列間の用語「配列同一性パーセント」は、比較領域にわたって配列が共有する同一のマッチ位置の数であって、2つの配列の最適なアライメントのために導入しなければならない付加または欠失(すなわち、ギャップ)を考慮したものを指す。マッチ位置は、同一のヌクレオチドまたはアミノ酸が標的および参照配列の両方に現れる任意の位置である。標的配列中に現れるギャップは、ヌクレオチドまたはアミノ酸ではないため計数されない。同様に、参照配列由来のヌクレオチドまたはアミノ酸でなく標的配列のヌクレオチドまたはアミノ酸が計数されるため、参照配列中に現れるギャップは計数されない。

0184

配列同一性の割合は、同一のアミノ酸残基または核酸塩基が両配列に存在する位置の数を決定してマッチ位置の数を求め、マッチ位置の数を比較領域中の位置の総数割り、その結果に100を乗じて配列同一性の割合を求めることによって計算される。2つの配列間の配列の比較および配列同一性パーセントの決定は、オンライン使用およびダウンロードの両方について容易に入手可能なソフトウェアを使用して達成することができる。適切なソフトウェアプログラムは、タンパク質およびヌクレオチド配列の両方のアライメントについて、様々な供給源から入手可能である。配列同一性パーセントを決定するための1つの適切なプログラムはbl2seqであり、これは、米国政府の国立バイオテクノロジー情報センター(National Center for Biotechnology Information)BLASTウェブサイト(blast.ncbi.nlm.nih.gov)から入手可能なプログラムのBLASTパッケージソフトの一部である。bl2seqは、BLASTNまたはBLASTPアルゴリズムのいずれかを使用して2つの配列間の比較を行う。BLASTNは核酸配列を比較するのに使用され、BLASTPはアミノ酸配列を比較するのに使用される。他の適切なプログラムは、例えば、Needle、Stretcher、Water、またはMatcherであり、これは、バイオインフォマテクスプログラムのEMBOSSパッケージソフトの一部であり、欧州バイオインフォマティクス研究所(European Bioinformatics
Institute)(EBI)、www.ebi.ac.uk/Tools/psaからも入手可能である。

0185

ポリヌクレオチドまたはポリペプチド参照配列とアライメントする単一ポリヌクレオチドまたはポリペプチド標的配列内の異なる領域は、それら自体の配列同一性パーセントをそれぞれ有し得る。配列同一性パーセント値は、小数第2位で四捨五入されることに留意するべきである。例えば、80.11、80.12、80.13、および80.14は切り捨てて80.1に四捨五入され、80.15、80.16、80.17、80.18、および80.19は切り上げて80.2に四捨五入される。長さ値は常に整数であることにも留意するべきである。

0186

当業者であれば、配列同一性パーセントの計算のための配列アライメントの作成は、専ら一次配列データによって行われる配列−配列のバイナリ比較に限定されないことを認識するであろう。配列アライメントは、複数の配列アライメントから得られ得る。複数の配列アライメントを作成するための1つの適切なプログラムはClustalW2であり、www.clustal.orgから入手可能である。別の適切なプログラムはMUSCLEであり、www.drive5.com/muscle/から入手可能である。あるいは、ClustalW2およびMUSCLEは、例えば、EBIから入手可能である。

0187

配列アライメントは、配列データを異種源からのデータ、例えば、構造データ(例えば、結晶学タンパク質構造)、機能データ(例えば、突然変異の位置)、または系統発生学的データと統合することによって作成することができるとも認識されよう。異種データを統合して複数の配列アライメントを作成するための適切なプログラムはT−Coffeeであり、www.tcoffee.orgから入手可能であり、あるいは例えばEBIから入手可能である。配列同一性パーセントを計算するのに使用される最終アライメントは、自動または手動のいずれかでキュレートすることができるとも認識されよう。

0188

用語「断片」、「変異体」、「誘導体」および「類似体」は、抗LINGO−2抗体または抗体ポリペプチドについて言及する場合、対応する抗体または抗体ポリペプチドの抗原結合特性の少なくとも一部を保持する任意のポリペプチドを含む。ポリペプチドの断片としては、本明細書の他の場所で論じる特異的抗体断片に加えて、タンパク質分解断片および欠失断片が挙げられる。別段の明記がない限り、本明細書で使用される場合、抗体に関する「その断片」は、免疫特異的断片、すなわち抗原特異的断片を指す。抗LINGO−2抗体および抗体ポリペプチドの変異体としては、上記断片、およびさらにはアミノ酸置換、欠失または挿入により改変されたアミノ酸配列を有するポリペプチドが挙げられる。変異体は、天然に存在するものかまたは天然に存在しないものであり得る。変異体ポリペプチドは、保存的または非保存的アミノ酸置換、欠失または付加を含み得る。変異体ポリペプチドは、本明細書では「ポリペプチド類似体」とも称され得る。本明細書で使用される場合、抗LINGO−2抗体または抗体ポリペプチドの「誘導体」は、官能側基の反応によって化学的に誘導体化された1つ以上の残基を有する主題ポリペプチドを指す。「誘導体」として、20種の標準アミノ酸の1つ以上の天然に存在するアミノ酸誘導体を含有するペプチドも挙げられる。例えば、4−ヒドロキシプロリンは、プロリンの代わりとなり得る;5−ヒドロキシリシンは、リシンの代わりとなり得る;3−メチルヒスチジンは、ヒスチジンの代わりとなり得る;ホモセリンは、セリンの代わりとなり得る;オルニチンは、リシンの代わりとなり得る;。抗LINGO−2抗体および抗体ポリペプチドの誘導体は、参照抗体または抗体ポリペプチドに見られないさらなる特徴を示すように改変されたポリペプチドを含み得る。

0189

「ポリペプチド断片」は、ポリペプチドの短いアミノ酸配列を指す。タンパク質断片は、「独立したもの」であり得るか、または該断片が領域の一部を形成するより大きいポリペプチド内に含まれ得る。ポリペプチド断片の代表的な例としては、例えば、約5アミノ酸、約10アミノ酸、約15アミノ酸、約20アミノ酸、約30アミノ酸、約40アミノ酸、約50アミノ酸、約60アミノ酸、約70アミノ酸、約80アミノ酸、約90アミノ酸、約100アミノ酸、約200アミノ酸、約300アミノ酸、約400アミノ酸、約500アミノ酸、約600アミノ酸および約1,000アミノ酸長を含む断片が挙げられる。

0190

「結合分子」または「抗原結合分子」は、その最も広い意味において、抗原決定基に特異的に結合する分子を指す。一実施形態では、結合分子は、LINGO−2、例えば全長LINGO−2または成熟LINGO−2に特異的に結合する。別の実施形態では、結合分子は、抗体またはその抗原結合断片である。

0191

抗LINGO−2抗体またはその抗原結合断片、変異体および誘導体が、本明細書に記載される。天然に存在する抗体などのフルサイズ抗体についての具体的な言及がない限り、用語「抗LINGO−2抗体」は、フルサイズ抗体およびこのような抗体の抗原結合断片、変異体、類似体または誘導体、例えば、天然に存在する抗体もしくは免疫グロブリン分子もしくは人工抗体分子、または抗体分子と同様に抗原に結合する断片を包含する。

0192

ある特定の実施形態では、アミノ酸置換は、保存的アミノ酸置換である。あるいは、例えば、飽和突然変異誘発によってコード配列の全部または一部に沿って突然変異をランダムに導入することができ、得られた突然変異体生物学的活性についてスクリーニングして、活性(例えば、LINGO−2ポリペプチド、例えばヒト、霊長類、マウスまたはヒト、霊長類およびマウスの任意の組み合わせのLINGO−2に結合する能力)を保持する突然変異体を同定することができる。「ヒト」または「完全ヒト」抗体のこのような変異体(またはその誘導体)は、「最適化された」または「抗原結合について最適化された」ヒトまたは完全ヒト抗体とも称され、抗原に対する改善された親和性を有する抗体を含む。

0193

一実施形態では、LINGO−2アンタゴニストは、「抗体」もしくは「免疫グロブリン」分子またはその抗原結合断片、例えば、天然に存在する抗体もしくは免疫グロブリン分子もしくは人工抗体分子、または抗体分子と同様に抗原に結合する断片である。用語「抗体」および「免疫グロブリン」は、本明細書で互換的に使用される。抗体または免疫グロブリンは、少なくとも重鎖可変ドメインを含み、通常は少なくとも重鎖および軽鎖の可変ドメインを含む。脊椎動物系の基本的な免疫グロブリン構造は、比較的よく理解されている。例えば、Harlowら、Antibodies:A Laboratory Manual,(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.1988)を参照のこと。

0194

天然に存在する抗体において、各抗原結合ドメインに存在する6つの「相補性決定領域」または「CDR」は、抗体が水性環境でその三次元配置を取ると、特異的に配置されて抗原結合ドメインを形成するアミノ酸の短い非連続配列である。抗原結合ドメインにおけるアミノ酸の残りは、「フレームワーク」領域と称され、分子間の可変性をほとんど示さない。フレームワーク領域は主としてβシート立体構造を取り、CDRは、βシート構造を接続し、いくつかの場合ではβシート構造の一部を形成するループを形成する。したがって、フレームワーク領域は、鎖間の非共有結合性相互作用によってCDRを正しい方向に配置する骨格を形成するように作用する。配置されたCDRによって形成される抗原結合ドメインは、免疫反応性抗原上のエピトープに対する表面相補性を規定する。この相補的な表面は、抗体のその同族エピトープに対する非共有結合を促進する。それぞれCDRおよびフレームワーク領域を含むアミノ酸は正確に定義されているため、当業者であれば、任意の所定の重鎖または軽鎖可変領域を容易に同定することができる(”Sequences of Proteins of Immunological Interest,”Kabat,Eら、U.S.Department of Health and
Human Services,(1983);およびChothia and Lesk,J.Mol.Biol.,196:901−917(1987)(これらは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照のこと)。

0195

当技術分野で使用および/または承認されている用語の定義が2つ以上ある場合、本明細書で使用される用語の定義は、反対の明示がない限り、すべてのこのような意味を含むと意図される。具体例は、重鎖および軽鎖ポリペプチドの両方の可変領域内に見られる非連続な抗原結合部位を説明するための用語「相補性決定領域」(「CDR」)の使用である。この特定の領域は、Kabatら、(1983)U.S.Dept.of Health and Human Services,”Sequences of Proteins of Immunological Interest”およびChothia and Lesk,J.Mol.Biol.196:901−917(1987)(これらは、参照により本明細書に組み込まれる)によって記載されおり、ここで、これらの定義は、互いに比較した場合にアミノ酸残基についてオーバーラップまたはサブセットを含む。それでもなお、抗体またはその変異体のCDRを指すためにいずれかの定義を適用することは、本明細書で定義および使用される用語の範囲内であると意図される。上で引用した各参考文献によって定義した場合のCDRを包含する適切なアミノ酸残基を、比較として以下の表1に示す。特定のCDRを包含する正確な残基数は、CDRの配列およびサイズに応じて変化し得る。当業者であれば、抗体の可変領域アミノ酸配列を考慮して、どの残基が特定のCDRを含むかをルーチンに決定することができる。

0196

Kabatらはまた、任意の抗体に適用可能な可変ドメイン配列についての番号付けステムを定義した。当業者であれば、配列それ自体以外のいかなる実験データにも依存することなく、この「Kabat番号付け」システムを任意の可変ドメイン配列に一義的に割り当てることができる。本明細書で使用される場合、「Kabat番号付け」は、Kabatら、U.S.Dept.of Health and Human Services,”Sequence of Proteins of Immunological Interest”(1983)に記載されている番号付けシステムを指す。別段の明記がない限り、LINGO−2抗体またはその抗原結合断片、変異体もしくは誘導体における特定のアミノ酸残基位置の番号付けについての言及は、Kabat番号付けシステムに従う。

0197

一実施形態では、抗原結合分子は、参照抗体分子の少なくとも1つの重鎖または軽鎖CDRを含む。別の実施形態では、抗原結合分子は、1つ以上の参照抗体分子由来の少なくとも2つのCDRを含む。別の実施形態では、抗原結合分子は、1つ以上の参照抗体分子由来の少なくとも3つのCDRを含む。別の実施形態では、抗原結合分子は、1つ以上の参照抗体分子由来の少なくとも4つのCDRを含む。別の実施形態では、抗原結合分子は、1つ以上の参照抗体分子由来の少なくとも5つのCDRを含む。別の実施形態では、抗原結合分子は、1つ以上の参照抗体分子由来の少なくとも6つのCDRを含む。ある特定の実施形態では、参照抗体分子はC09である。主題抗原結合分子に含まれ得る少なくとも1つのCDRを含む例示的な抗体分子は当技術分野で公知であり、例示的な分子が本明細書に記載される。

0198

天然に存在する抗体などのフルサイズ抗体についての具体的な言及がない限り、用語「抗LINGO−2抗体」は、フルサイズ抗体およびこのような抗体の抗原結合断片、変異体、類似体または誘導体、例えば、天然に存在する抗体もしくは免疫グロブリン分子もしくは人工抗体分子、または抗体分子と同様に抗原に結合する断片を包含する。

0199

抗体またはその抗原結合断片としては、限定されないが、ポリクローナルモノクローナル多重特異的、ヒト、ヒト化、霊長類化、またはキメラ抗体、一本鎖抗体、エピトープ結合断片、例えば、Fab、Fab’およびF(ab’)2、Fd、Fv、一本鎖Fv(scFv)、一本鎖抗体、ジスフルド結合Fv(sdFv)、VLまたはVHドメインのいずれかを含む断片、Fab発現ライブラリーによって産生される断片、ならびに抗イディオタイプ(抗Id)抗体(例えば、本明細書に開示される結合分子に対する抗Id抗体を含む)が挙げられる。ScFv分子は当技術分野で公知であり、例えば米国特許第5,892,019号に記載されている。免疫グロブリンまたは抗体分子は、任意の種類(例えば、IgG、IgEIgMIgDIgA、およびIgY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、およびIgA2)、またはサブクラスの免疫グロブリン分子であり得る。

0200

一本鎖抗体を含む抗体断片は可変領域を単独で、またはヒンジ領域、CH1、CH2、およびCH3ドメインの全部または一部と組み合わせて含み得る。可変領域と、ヒンジ領域、CH1、CH2、およびCH3ドメインとの任意の組み合わせも含む抗原結合断片も本明細書で提供される。抗体またはその抗原結合断片は、トリおよび哺乳動物を含む任意の動物起源由来のものであり得る。ある特定の実施形態では、抗体は、ヒト、マウス、ロバ、ウサギ、ヤギモルモットラクダラマウマ、またはニワトリの抗体である。別の実施形態では、可変領域は、(例えば、サメ由来の)コンドクトイド(condricthoid)起源であり得る。

0201

本明細書で使用される場合、用語「重鎖部分」は、免疫グロブリン重鎖由来のアミノ酸配列を含む。重鎖部分を含むポリペプチドは、CH1ドメイン、ヒンジ(例えば、上部、中央および/または下部ヒンジ領域)ドメイン、CH2ドメイン、CH3ドメイン、またはそれらの変異体もしくは断片の少なくとも1つを含む。例えば、結合ポリペプチドは、CH1ドメインを含むポリペプチド鎖;CH1ドメインと、ヒンジドメインの少なくとも一部と、CH2ドメインとを含むポリペプチド鎖;CH1ドメインとCH3ドメインとを含むポリペプチド鎖;CH1ドメインと、ヒンジドメインの少なくとも一部と、CH3ドメインとを含むポリペプチド鎖、またはCH1ドメインと、ヒンジドメインの少なくとも一部と、CH2ドメインと、CH3ドメインとを含むポリペプチド鎖を含み得る。別の実施形態では、ポリペプチドは、CH3ドメインを含むポリペプチド鎖を含む。さらに、結合ポリペプチドは、CH2ドメインの少なくとも一部(例えば、CH2ドメインの全部または一部)を欠き得る。上記のように、当業者であれば、これらのドメイン(例えば、重鎖部分)は、天然に存在する免疫グロブリン分子由来のアミノ酸配列において異なるように修飾され得ることを理解するであろう。結合ポリペプチドの重鎖部分は、異なる免疫グロブリン分子に由来し得る。例えば、ポリペプチドの重鎖部分は、IgG1分子由来のCH1ドメインと、IgG3分子由来のヒンジ領域とを含み得る。別の例では、重鎖部分は、部分的にIgG1分子由来であり、部分的にIgG3分子由来のヒンジ領域を含み得る。別の例では、重鎖部分は、部分的にIgG1分子由来であり、部分的にIgG4分子由来のキメラヒンジを含み得る。

0202

本明細書で使用される場合、用語「軽鎖部分」は、免疫グロブリンの軽鎖由来のアミノ酸配列を含む。典型的には、軽鎖部分は、VLまたはCLドメインの少なくとも1つを含む。

0203

本明細書に開示される抗LINGO−2抗体またはその抗原結合断片、変異体もしくは誘導体は、抗原のエピトープまたは一部、例えば、それらが認識または特異的に結合する本明細書に開示される標的ポリペプチド(例えば、全長または成熟LINGO−2)の点で記載または特定され得る。抗体の抗原結合ドメインと特異的に相互作用する標的ポリペプチドの一部は、「エピトープ」または「抗原決定基」である。標的ポリペプチドは単一のエピトープを含み得るが、典型的には少なくとも2つのエピトープを含み、抗原のサイズ、立体構造および種類に応じて任意の数のエピトープを含み得る。さらに、標的ポリペプチド上の「エピトープ」は、非ポリペプチド要素であり得るかまたはこれを含み得、例えばエピトープは、炭水化物側鎖を含み得ることに留意するべきである。

0204

抗体に対するペプチドまたはポリペプチドエピトープの最小サイズは、約4〜5アミノ酸であると考えられる。ペプチドまたはポリペプチドエピトープは、少なくとも7、少なくとも9、または少なくとも約15〜約30のアミノ酸を含有し得る。CDRは、三次形態抗原性ペプチドまたはポリペプチドを認識することができるので、エピトープを含むアミノ酸は連続的である必要はなく、いくつかの場合では同じペプチド鎖上にさえなくてもよい。抗LINGO−2抗体が認識するペプチドまたはポリペプチドエピトープは、LINGO−2の連続的または非連続的な少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25または約15〜約30アミノ酸の配列を含有し得る。

0205

「特異的に結合する」は、一般に、抗体がその抗原結合ドメインを介してエピトープに結合し、該結合が抗原結合ドメインとエピトープとの間のいくらかの相補性を伴うことを意味する。この定義によれば、抗体は、それが無関係なランダムエピトープに結合するよりも容易にその抗原結合ドメインを介してエピトープに結合する場合に、エピトープに「特異的に結合する」といわれる。用語「特異性」は、本明細書では、ある特定の抗体がある特定のエピトープに結合する相対的親和性を述べるのに使用される。例えば、抗体「A」は、所定のエピトープに対する特異性が抗体「B」よりも高いとみなされ得るか、または抗体「A」は、それが関連エピトープ「D」に対して有するよりも高い特異性でエピトープ「C」に結合するといわれ得る。

0206

「優先的に結合する」は、抗体が、それが関連、類似、相同または相似エピトープに結合するよりも容易にエピトープに特異的に結合することを意味する。したがって、所定のエピトープに「優先的に結合する」抗体は、このような抗体が関連エピトープと交差反応し得るとしても、関連エピトープよりもそのエピトープに結合する可能性が高い。

0207

非限定的な例として、抗体は、第2のエピトープに対するその抗体の解離定数(KD)よりも小さいKDで第1のエピトープに結合する場合、前記第1のエピトープに優先的に結合するとみなされ得る。別の非限定的な例では、抗体は、第2のエピトープに対するその抗体のKDよりも少なくとも1桁小さい親和性で第1のエピトープに結合する場合、第1の抗原に優先的に結合するとみなされ得る。別の非限定的な例では、抗体は、第2のエピトープに対するその抗体のKDよりも少なくとも2桁小さい親和性で第1のエピトープに結合する場合、第1のエピトープに優先的に結合するとみなされ得る。

0208

別の非限定的な例では、抗体は、第2のエピトープに対するその抗体のoff速度(k(off))よりも小さいk(off)で第1のエピトープに結合する場合、第1のエピトープに優先的に結合するとみなされ得る。別の非限定的な例では、抗体は、第2のエピトープに対するその抗体のk(off)よりも少なくとも1桁小さい親和性で第1のエピトープに結合する場合、第1のエピトープに優先的に結合するとみなされ得る。別の非限定的な例では、抗体は、第2のエピトープに対するその抗体のk(off)よりも少なくとも2桁小さい親和性で第1のエピトープに結合する場合、第1のエピトープに優先的に結合するとみなされ得る。本明細書に開示される抗体またはその抗原結合断片、変異体もしくは誘導体は、5×10−2秒−1以下、10−2秒−1、5×l0−3秒−1またはl0−3秒−1のoff速度(k(off))で、本明細書に開示される標的ポリペプチド(例えば、LINGO−2、例えばヒト、霊長類、マウスまたはヒト、霊長類およびマウスの任意の組み合わせのLINGO−2)またはその断片もしくは変異体に結合するといわれ得る。抗体は、5×10−4秒−1以下、10−4秒−1、5×10−5秒−1または10−5秒−1、5×10−6秒−1、10−6秒−1、5×10−7秒−1または10−7秒−1のoff速度(k(off))で、本明細書に開示される標的ポリペプチド(例えば、LINGO−2、例えばヒト、霊長類、マウスまたはヒト、霊長類およびマウスの任意の組み合わせのLINGO−2)またはその断片もしくは変異体に結合するといわれ得る。

0209

本明細書に開示される抗体または抗原結合断片、変異体もしくは誘導体は、103M−1秒−1以上、5×103M−1秒−1、104M−1秒−1または5×104M−1秒−1のon速度(k(on))で、本明細書に開示される標的ポリペプチド(例えば、LINGO−2、例えばヒト、霊長類、マウスまたはヒト、霊長類およびマウスの任意の組み合わせのLINGO−2)またはその断片もしくは変異体に結合するといわれ得る。抗体は、105M−1秒−1以上、5×105M−1秒−1、106M−1秒−1または5×106M−1秒−1または107M−1秒−1のon速度(k(on))で、本明細書に開示される標的ポリペプチド(例えば、LINGO−2、例えばヒト、霊長類、マウスまたはヒト、霊長類およびマウスの任意の組み合わせのLINGO−2)またはその断片もしくは変異体に結合し得る。

0210

抗体は、それがエピトープに対する参照抗体の結合をある程度遮断する程度にそのエピトープに優先的に結合する場合、所定のエピトープに対する参照抗体の結合を競合的に阻害するといわれる。競合阻害は、当技術分野で公知の任意の方法、例えば競合ELISAアッセイによって決定することができる。抗体は、所定のエピトープに対する参照抗体の結合を、少なくとも90%、少なくとも80%、少なくとも70%、少なくとも60%または少なくとも50%競合的に阻害するといわれ得る。

0211

本明細書で使用される場合、用語「親和性」は、個々のエピトープと免疫グロブリン分子のCDRとの結合強度尺度を指す。例えば、Harlowら、(1988)Antibodies:A Laboratory Manual(Cold Spring Harbor Laboratory Press,2nd ed.)pages 27−28を参照のこと。本明細書で使用される場合、用語「アビディティ」は、免疫グロブリン集団と抗原との間の複合体の全体的な安定性、すなわち、免疫グロブリン混合物と抗原との機能的な結合強度を指す。例えば、Harlowの29〜34頁を参照のこと。アビディティは、特定のエピトープを有する集団における個々の免疫グロブリン分子の親和性、ならびにさらには免疫グロブリンおよび抗原の価数の両方に関係する。例えば、二価モノクローナル抗体と、高度に反復しているエピトープ構造を有する抗原、例えばポリマーとの間の相互作用は、アビディティが高いものの1つである。

0212

抗LINGO−2抗体またはその抗原結合断片、変異体もしくは誘導体はまた、それらの交差反応性の点で記載または特定され得る。本明細書で使用される場合、用語「交差反応性」は、第1の抗原に対して特異的な抗体が第2の抗原と反応する能力;2つの異なる抗原性物質間の関係性の尺度を指す。したがって、抗体は、その形成を誘導したエピトープ以外のエピトープに抗体が結合する場合に交差反応性である。交差反応性エピトープは、一般に、誘導エピトープと同じ相補性構造特徴の多くを含有し、いくつかの場合では、実際には元のものよりもよく適合し得る。

0213

例えば、ある特定の抗体は、非同一の関連エピトープ、例えば(当技術分野で公知の本明細書に記載される方法を使用して計算した場合に)参照エピトープと少なくとも95%、少なくとも90%、少なくとも85%、少なくとも80%、少なくとも75%、少なくとも70%、少なくとも65%、少なくとも60%、少なくとも55%および少なくとも50%の同一性を有するエピトープに結合するというある程度の交差反応性を有する。抗体は、それが(当技術分野で公知の本明細書に記載される方法を使用して計算した場合に)参照エピトープと95%未満、90%未満、85%未満、80%未満、75%未満、70%未満、65%未満、60%未満、55%未満および50%未満の同一性を有するエピトープに結合しない場合、交差反応性をほとんどまたは全く有しないといわれ得る。抗体は、それがある特定のエピトープのいかなる他の類似体、オルソログまたはホモログにも結合しない場合、そのエピトープに対して「高度に特異的」であるとみなされ得る。

0214

前記のように、様々な免疫グロブリンクラス定常領域のサブユニット構造および三次元構造が周知である。本明細書で使用される場合、用語「VHドメイン」は、免疫グロブリン重鎖のアミノ末端可変ドメインを含み、用語「CH1ドメイン」は、免疫グロブリン重鎖の最初(最もアミノ末端側)の定常領域ドメインを含む。CH1ドメインはVHドメインに隣接し、免疫グロブリン重鎖分子のヒンジ領域に対してアミノ末端側である。

0215

本明細書で使用される場合、用語「CH2ドメイン」は、従来の番号付けスキームを使用して、抗体の例えば約残基244〜残基360(残基244〜360、Kabat番号付けシステム;および残基231〜340、EU番号付けシステム;Kabat EAらを参照のこと)に及ぶ重鎖分子の一部を含む。CH2ドメインは、別のドメインと密接に対形成しない点で独特である。むしろ、2つのN連結分岐炭水化物鎖が、インタクトな天然IgG分子の2つのCH2ドメイン間に介在する。CH3ドメインはIgG分子のCH2ドメインからC末端に及び、約108個の残基を含むことも十分に立証されている。

0216

本明細書で使用される場合、用語「ヒンジ領域」は、CH1ドメインとCH2ドメインとを連結する重鎖分子の一部を含む。このヒンジ領域は約25個の残基を含み、フレキシブルであるので、2つのN末端抗原結合領域が独立して動くことを可能にする。ヒンジ領域は、3つの別個のドメイン:上部、中央および下部ヒンジドメインに細分化することができる(Rouxら、J.Immunol.161:4083(1998))。

0217

本明細書で使用される場合、用語「ジスルフィド結合」は、2つの硫黄原子間に形成される共有結合を含む。アミノ酸システインは、第2のチオール基とジスルフィド結合または架橋を形成することができるチオール基を含む。最も多く天然に存在するIgG分子では、CH1およびCL領域はジスルフィド結合によって連結され、2つの重鎖は、Kabat番号付けシステムを使用すれば239および242に対応する位置(226位または229位、EU番号付けシステム)で2つのジスルフィド結合によって連結される。

0218

本明細書で使用される場合、用語「キメラ抗体」は、免疫反応性領域または部位が第1の種から得られるかまたはこれに由来し、定常領域(これはインタクトなものでもよいし、部分的なものでもよいし、または本発明にしたがって改変されたものでもよい)が第2の種から得られる任意の抗体を含む。ある特定の実施形態では、標的結合領域または部位は非ヒト供給源(例えば、マウスまたは霊長類)に由来し、定常領域はヒトのものである。

0219

本明細書で使用される場合、「ヒト」または「完全ヒト」抗体は、ヒト免疫グロブリンのアミノ酸配列を有する抗体を含み、下記のようにおよび例えばKucherlapatiらによる米国特許第5,939,598号に記載されているように、ヒト免疫グロブリンライブラリーからまたは1つ以上のヒト免疫グロブリンについてトランスジェニックな動物であって、内因性免疫グロブリンを発現しない動物から単離された抗体を含む。「ヒト」または「完全ヒト」抗体はまた、少なくとも重鎖の可変ドメインまたは少なくとも重鎖および軽鎖の可変ドメインを含む抗体であって、該可変ドメインがヒト免疫グロブリン可変ドメインのアミノ酸配列を有する抗体を含む。「ヒト」または「完全ヒト」抗体はまた、本明細書に記載される抗体分子(例えば、VH領域および/またはVL領域)の変異体(誘導体を含む)を含むか、これから本質的になるか、またはこれからなる上記「ヒト」または「完全ヒト」抗体を含み、この抗体またはその抗原結合断片、変異体もしくは誘導体は、LINGO−2ポリペプチドまたはその断片もしくは変異体に免疫特異的に結合する。

0220

限定されないが、アミノ酸置換をもたらす部位特異的突然変異誘発およびPCR媒介突然変異誘発を含む当業者に公知の標準的技術を使用して、ヒト抗LINGO−2抗体をコードするヌクレオチド配列に変異を導入することができる。変異体(誘導体を含む)は、参照VH領域、VHCDR1、VHCDR2、VHCDR3、VL領域、VLCDR1、VLCDR2またはVLCDR3に対して50個未満のアミノ酸置換、40個未満のアミノ酸置換、30個未満のアミノ酸置換、25個未満のアミノ酸置換、20個未満のアミノ酸置換、15個未満のアミノ酸置換、10個未満のアミノ酸置換、5個未満のアミノ酸置換、4個未満のアミノ酸置換、3個未満のアミノ酸置換または2個未満のアミノ酸置換をコードする。一実施形態では、抗体のCDRに存在する1つ以上のシステイン残基は、異なるアミノ酸残基に変更される。

0221

本明細書で使用される場合、用語「人工抗体」は、特異性が公知の抗体の1つ以上のCDRを少なくとも部分的に置換することによって、必要な場合にはフレームワーク領域を部分的に置換し配列を変更することによって、重鎖もしくは軽鎖またはその両方の可変ドメインを変化させた抗体を指す。CDRは、フレームワーク領域が由来する抗体と同じクラスまたはさらにサブクラスの抗体に由来するものでもよいが、CDRは、異なるクラスの抗体および/または異なる種由来の抗体に由来するものであると想定される。特異性が公知の非ヒト抗体由来の1つ以上の「ドナー」CDRをヒト重鎖または軽鎖フレームワーク領域移植した人工抗体は、本明細書では「ヒト化抗体」と称される。ある特定の実施形態では、ある可変ドメインの抗原結合能を別のものに移すために、CDRのすべてをドナー可変領域由来の完全CDRで置換する必要はない。むしろ、標的結合部位の活性を維持するのに必要な残基を移植すれば十分であり得る。例えば、米国特許第5,585,089号、米国特許第5,693,761号、米国特許第5,693,762号および米国特許第6,180,370号に記載されている説明を考慮すると、ルーチンな実験を行うことによって、または試行錯誤の試験によって機能的な人工抗体またはヒト化抗体を得ることは、十分に当業者の能力の範囲内であろう。

0222

ヒト化抗体の重鎖もしくは軽鎖またはその両方の可変ドメイン中のフレームワーク領域は、ヒト起源の残基のみを含み得ることがさらに認識され、この場合、ヒト化抗体のこれらのフレームワーク領域は、「完全ヒトフレームワーク領域」と称される。あるいは、必要に応じて、LINGO−2抗原に対する適切な結合を維持するかまたはLINGO−2抗原に対する結合を増強するために、ドナー可変ドメインのフレームワーク領域の1つ以上の残基を、ヒト化抗体の重鎖もしくは軽鎖またはその両方の可変ドメインのヒトフレームワーク領域の対応する位置内で操作することができる。したがって、このように操作したヒトフレームワーク領域は、ヒトおよびドナーフレームワーク残基の混合物を含み、本明細書では「部分的ヒトフレームワーク領域」と称される。

0223

例えば、抗LINGO−2抗体のヒト化は、基本的にはWinterおよび共同研究者(Jonesら、Nature 321:522−525(1986);Riechmannら、Nature 332:323−327(1988);Verhoeyenら、Science 239:1534−1536(1988))の方法にしたがって、齧歯類もしくは突然変異齧歯類抗LINGO−2CDRまたはCDR配列をヒト抗体の対応する配列に置換することによって行うことができる。米国特許第5,225,539号;米国特許第5,585,089号;米国特許第5,693,761号;米国特許第5,693,762号;米国特許第5,859,205号(参照により本明細書に組み込まれる)も参照のこと。得られたヒト化抗LINGO−2抗体は、ヒト化抗体の重鎖および/または軽鎖の可変ドメインの完全ヒトフレームワーク領域内に、少なくとも1つの齧歯類または突然変異齧歯類CDRを含み得る。いくつかの場合では、ヒト化抗LINGO−2抗体の1つ以上の可変ドメインのフレームワーク領域内の残基は、対応する非ヒト(例えば、齧歯類)残基で置換され(例えば、米国特許第5,585,089号;米国特許第5,693,761号;米国特許第5,693,762号;および米国特許第6,180,370号を参照のこと)、この場合、得られたヒト化抗LINGO−2抗体は、重鎖および/または軽鎖の可変ドメイン内に部分的ヒトフレームワーク領域を含み得る。

0224

さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体またはドナー抗体に見られない残基を含み得る。抗体性能をさらに改良するために(例えば、所望の親和性を得るために)、これらの改変が行われる。一般に、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、典型的には2つの可変ドメインの実質的にすべてを含み、ここで、すべてまたは実質的にすべてのCDRは、非ヒトヒト免疫グロブリンのものに対応し、すべてのまたは実質的にすべてのフレームワーク領域は、ヒト免疫グロブリン配列のものである。ヒト化抗体はまた、場合により、免疫グロブリン定常領域(Fc)、典型的にはヒト免疫グロブリンのものの少なくとも一部を含むであろう。さらなる詳細については、Jonesら、Nature 331:522−525(1986);Riechmannら、Nature 332:323−329(1988);and Presta,Curr.Op.Struct.Biol.2:593−596(1992)(参照により本明細書に組み込まれる)を参照のこと。したがって、このような「ヒト化」抗体は、インタクトなヒト可変ドメインよりも実質的に少ないものが非ヒト種由来の対応する配列で置換された抗体を含み得る。実際上、ヒト化抗体は、典型的には、いくつかのCDR残基および可能であればいくつかのフレームワーク残基が齧歯類抗体の類似部位由来の残基で置換されたヒト抗体である。例えば、米国特許第5,225,539号;米国特許第5,585,089号;米国特許第5,693,761号;米国特許第5,693,762号;米国特許第5,859,205号を参照のこと。米国特許第6,180,370号および国際公開第01/27160号も参照のこと(ここでは、ヒト化抗体および所定の抗原に対する改善された親和性を有するヒト化抗体を生産するための技術が開示されている)。

0225

本明細書で使用される場合、用語「連結された」、「融合された」または「融合」は、互換的に使用される。これらの用語は、化学的コンジュゲーションまたは組換え手段を含む手段によって、2つ以上の要素または成分を結合することを指す。「インフレーム融合」は、元のORFの正しいリーディングフレームを維持するように、2つ以上のオープンリーディングフレーム(ORF)を結合して連続するより長いORFを形成することを指す。したがって、得られた組換え融合タンパク質は、元のORFによってコードされるポリペプチドに対応する2つ以上のセグメント(これらのセグメントは、自然では、通常はそのように結合されていない)を含有する単一タンパク質である。したがって、リーディングフレームは融合セグメント全体を通して連続的にされるが、例えば、インフレームリンカー配列によってこのセグメントを物理的または空間的に分けることができる。

0226

ポリペプチドとの関連において、「直鎖状配列」または「配列」は、ポリペプチドがアミノ末端からカルボキシル末端方向に線形のアミノ酸であって、配列中で互いに隣接する残基がポリペプチドの一次構造において連続的であるアミノ酸である。

0227

用語「発現」は、本明細書で使用される場合、遺伝子が生化学的物質、例えばRNAまたはポリペプチドを生成するプロセスを指す。このプロセスは、限定されないが、遺伝子ノックダウンならびに一過性発現および安定的発現の両方を含む、細胞内における遺伝子の機能的存在の任意の発現を含む。これには、限定されないが、メッセンジャーRNA(mRNA)、トランスファーRNAtRNA)、低分子ヘアピンRNA(shRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)または任意の他のRNA産物への遺伝子の転写、およびポリペプチドへのこのようなmRNAの翻訳が挙げられる。所望の最終産物が生化学的物質である場合、発現は、その生化学的物質および任意の前駆体の創出を含む。遺伝子の発現は「遺伝子産物」を生成する。本明細書で使用される場合、遺伝子産物は、核酸、例えば遺伝子の転写によって生成されるメッセンジャーRNA、または転写産物から翻訳されるポリペプチドのいずれかであり得る。本明細書に記載される遺伝子産物は、転写後修飾、例えばポリアデニル化を有する核酸、または翻訳後修飾、例えばメチル化、グリコシル化、脂質付加、他のタンパク質サブユニットとの結合、タンパク質分解切断などを有するポリペプチドをさらに含む。

0228

本明細書で使用される場合、「治療有効量」は、必要な投与量および時間において、所望の治療結果を達成するのに有効な量を指す。治療結果は、例えば、症候緩和、生存の延長運動性の改善などであり得る。治療結果は「治癒」である必要はない。

0229

本明細書で使用される場合、「予防有効量」は、必要な投与量および時間において、所望の予防結果を達成するのに有効な量を指す。典型的には、予防用量は、疾患前または疾患の初期段階において被験体に使用されるため、予防有効量は治療有効量よりも少ないであろう。

0230

本明細書で使用される場合、用語「処置する」または「処置」は、その目的が、自己免疫性症状の進行などの望ましくない生理的変化または障害を防止または遅延(減少)することである治療的処置および予防的または防止的措置の両方を指す。有益なまたは所望の臨床的結果としては、限定されないが、検出可能または検出不可能かにかかわらず、症候の緩和、疾患程度の減少、疾患状態の安定化(すなわち、悪化しない)、疾患進行の遅延または減速、疾患状態の改善もしくは一次的緩和および寛解(部分的または完全にかかわらず)が挙げられる。「処置」はまた、処置を受けない場合に予想される生存と比較して延長された生存を意味し得る。処置を必要とするものとしては、症状もしくは障害を既に有するもの、および症状もしくは障害を有する傾向にあるもの、または症状もしくは障害を予防しようとするものが挙げられる。

0231

「被験体」、「個体」、「動物」、「患者」、または「哺乳動物」は、診断、予後、または治療が望まれる任意の被験体、特に哺乳動物被験体を意味する。哺乳動物被験体としては、限定されないが、ヒト、家畜農場動物、動物園動物、競技用動物、愛玩動物、例えばモルモット、ウサギ、ラットおよびマウス、霊長類、例えばサル、オランウータンおよびチンパンジーイヌ科動物、例えばイヌおよびオオカミネコ科動物、例えばネコライオンおよびトラウマ科動物、例えばウマ、ロバおよびシマウマ食用動物、例えばウシブタおよびヒツジ有蹄動物、例えばシカおよびキリンクマなどが挙げられる。ある特定の実施形態では、哺乳動物はヒト被験体である。

0232

本明細書で使用される場合、「LINGO−2アンタゴニストの投与によって利益を受け得る被験体」および「処置を必要とする動物」などの語句は、例えば、抗LINGO−2ポリペプチドの検出に(例えば、診断手順に)使用されるLINGO−2アンタゴニストの投与から、および/または抗LINGO−2抗体などのLINGO−2アンタゴニストによる処置(すなわち、ALSなどの疾患の一時的緩和または予防)から利益を受け得る被験体(例えば、哺乳動物被験体)を含む。

0233

用語「RNA干渉」または「RNAi」は、siRNAによる遺伝子発現のサイレンシングまたは減少を指す。それは、動物および植物における配列特異的な転写後遺伝子サイレンシングの過程であり、サイレンシングされる遺伝子の配列とその二本鎖領域が相同であるsiRNAによって開始される。遺伝子は、生物に対して内因性もしくは外因性のものでもよいし、染色体に組み込まれて存在するものでもよいし、またはゲノムに組み込まれないトランスフェクションベクター中に存在するものでもよい。遺伝子の発現は、完全または部分的に阻害される。RNAiはまた、標的RNAの機能を阻害すると考えられ得る;標的RNAの機能は、完全または部分的であり得る。

0234

II.LINGO−2
LINGO−2は、皮質ニューロンおよび後根神経節(DRG)で発現しており、運動ニューロンの生存および運動ニューロンの軸索成長を負に調節する。

0235

天然に存在するヒトLINGO−2は、606アミノ酸のポリペプチドである。ヒトLINGO−2mRNAをコードするポリヌクレオチドは、GenBankにおいてアクセッション番号NM_152570として報告されている:

0236

(配列番号1のヌクレオチド651〜2471によってコードされる)ヒトLINGO−2のポリペプチド配列は、GenBankにおいてアクセッション番号NP_689783として報告されている:



マウスLINGO−2mRNAをコードするポリヌクレオチドは、GenBankにおいてアクセッション番号NM_175516.4として報告されている:



マウスLINGO−2のポリペプチド配列は、GenBankにおいてアクセッション番号NP_780725として報告されている:



ラットLINGO−2 mRNAをコードするポリヌクレオチドは、GenBankにおいてアクセッション番号NM_001107926.1として報告されている:



ラットLINGO−2のポリペプチド配列は、GenBankにおいてアクセッション番号NP_001101396として報告されている:

0237

天然に存在するヒトLINGO−2ポリペプチド(FLJ31810、ロイシンリッチリピートおよび免疫グロブリン様ドメイン含有nogo受容体相互作用タンパク質2、LERN3、ロイシンリッチリピート神経タンパク質3、ロイシンリッチリピート神経タンパク質6C、LRRN6C、PRO31993またはUNQ9234としても公知である)は、606アミノ酸の約68Kdaのタンパク質である(配列番号2)。LINGO−2は、少なくとも3つの他のヒトパラログ(LINGO−1、LINGO−3およびLINGO−4)を含有するLINGOタンパク質ファミリーのメンバーである。Miら、Nature Neurosci.7:221−28(2004)を参照のこと。ヒトLINGO−2ポリペプチドは、(N末端キャップ(LRRNT)およびC末端キャップ(LRRCT)を含む)ロイシンリッチリピートのストレッチを含有する。LINGO−2はまた、Igドメイン、膜貫通領域および細胞内ドメインを含有する。加えて、天然に存在するLINGO−2タンパク質は、タンパク質のN末端にシグナル配列を含有する。当業者であれば認識するように、本明細書で報告されるLINGO−2の様々なドメインの長さは概算である。表2には、配列番号2のアミノ酸配列に基づいて、LINGO−2ドメインの近似境界が記載されている。

0238

LINGO−2の組織分布は、ラットおよびマウスで研究されている。定量PCR(Q−PCR)によって決定した場合、成体ラットLINGO−2の発現は、中枢神経系に局在している。P6(生後6日目)マウスでは、定量PCR(Q−PCR)によって決定した場合、LINGO−2の発現は、皮質ニューロンおよび後根神経節に局在している(図1および2を参照のこと)。

0239

III.LINGO−2アンタゴニストの使用方法
本明細書で実証されているように、LINGO−1およびLINGO−2ポリペプチドは約60.7%のアミノ酸配列同一性を共有するが、これらのポリペプチドの拮抗作用は細胞に対して異なる効果を生じる。より具体的には、LINGO−2アンタゴニストは再髄鞘形成を促進しないが、LINGO−1アンタゴニストは再髄鞘形成を促進する。加えて、LINGO−1およびLINGO−2の発現パターンは異なる。特に、LINGO−2発現は脳よりも脊髄で高いが、LINGO−1発現は脊髄よりも脳で高い。

0240

このような疾患を患っている動物における運動ニューロンの生存または運動ニューロンの軸索成長に関連する疾患、障害または傷害(例えば、筋萎縮性側索硬化症)を処置するための方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、この方法は、有効量のLINGO−2アンタゴニストを動物に投与することを含むか、これから本質的になるか、またはこれからなる。ある特定の実施形態では、LINGO−2アンタゴニストは、可溶性LINGO−2ポリペプチド、LINGO−2抗体またはその抗原結合断片、LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド、LINGO−2アプタマーおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0241

(哺乳動物またはインビトロにおける)運動ニューロンの生存または運動ニューロンの軸索成長を促進するための方法であって、該運動ニューロンと、有効量のLINGO−2アンタゴニストとを接触させることを含むか、これから本質的になるか、またはこれからなる方法が本明細書でさらに提供される。運動ニューロンが哺乳動物(manmmal)内にある場合、この量は治療有効量であり得る。ある特定の実施形態では、LINGO−2アンタゴニストは、可溶性LINGO−2ポリペプチド、LINGO−2抗体またはその抗原結合断片、LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチド、LINGO−2アプタマーおよびそれらの組み合わせからなる群より選択される。

0242

本明細書に開示される処置方法に使用するべきLINGO−2アンタゴニスト、例えば、可溶性LINGO−2ポリペプチド、LINGO−2抗体、LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチドまたはLINGO−2アプタマーを調製し、LINGO−2が軸索成長またはニューロンの生存を負に調節する能力を停止、軽減、抑制または阻害する治療剤として使用することができる。

0243

いくつかの実施形態では、LINGO−2アンタゴニストは、特定の種類の運動ニューロンの軸索成長を促進することができる。例えば、LINGO−2アンタゴニストは、上位運動ニューロンまたは下位運動ニューロンの軸索成長を促進することができる。LINGO−2アンタゴニストは、アルファ運動ニューロンまたはガンマ運動ニューロンの軸索成長を促進することができる。LINGO−2アンタゴニストは、体性運動ニューロン、特殊な内臓運動ニューロン運動ニューロン)または一般の内臓運動ニューロン(内臓運動ニューロン)の軸索成長を促進することができる。

0244

いくつかの実施形態では、LINGO−2アンタゴニストは、特定の種類の運動ニューロンの生存を促進することができる。例えば、LINGO−2アンタゴニストは、上位運動ニューロンまたは下位運動ニューロンの生存を促進することができる。LINGO−2アンタゴニストは、アルファ運動ニューロンまたはガンマ運動ニューロンの生存を促進することができる。LINGO−2アンタゴニストは、体性運動ニューロン、特殊な内臓運動ニューロン(鰓運動ニューロン)または一般の内臓運動ニューロン(内臓運動ニューロン)の生存をすることもできる。

0245

いくつかの実施形態では、LINGO−2アンタゴニストは、オリゴデンドロサイト分化を促進することができる。

0246

いくつかの実施形態では、LINGO−2アンタゴニストは、AKTリン酸化を促進することができる。いくつかの実施形態では、LINGO−2アンタゴニストは、DRG細胞におけるAKTリン酸化を促進することができる。

0247

さらなる実施形態は、運動ニューロンの生存を誘導して、運動ニューロンの破壊を伴う疾患、障害または傷害を処置する方法であって、LINGO−2アンタゴニストを哺乳動物(場合により、該疾患、障害または傷害の部位またはその近く)に、運動ニューロンの軸索伸長の阻害を軽減するのに十分な量で投与することを含む方法を含む。

0248

例えば、可溶性LINGO−2ポリペプチド、LINGO−2抗体またはその抗原結合断片、LINGO−2アンタゴニストポリヌクレオチドまたはLINGO−2アプタマーを患者に直接投与することによって、LINGO−2アンタゴニストを投与することができる。あるいは、特定のLINGO−2アンタゴニストを産生する発現ベクターを介して、LINGO−2アンタゴニストを投与することができる。ある特定の実施形態では、(1)LINGO−2アンタゴニストを発現する核酸(例えば、ベクター)で移植可能な宿主細胞を形質転換またはトランスフェクトすること;および(2)該形質転換宿主細胞を哺乳動物に移植することを含む処置方法において、LINGO−2アンタゴニストを投与する。いくつかの実施形態では、宿主細胞を疾患、障害または傷害の部位に移植(implated)することができる。いくつかの実施形態では、移植可能な宿主細胞を哺乳動物から取り出し、一時的に培養し、LINGO−2アンタゴニストをコードする単離された核酸で形質転換またはトランスフェクトし、それを取り出した同じ哺乳動物に再移植する。細胞をそれが移植される同じ部位から取り出すことができるが、これが必須ではない。エクスビボ遺伝子治療としても公知のこのような実施形態は、一定期間にわたるLINGO−2アンタゴニストの連続供給を提供することができる。

0249

本明細書で提供される方法によって処置または改善することができる疾患または障害としては、運動ニューロンの生存に関連する疾患、障害または傷害が挙げられる。このような疾患としては、限定されないが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、原発性側索硬化症(PLS)、進行性筋萎縮症(PMA)、遺伝性痙性対麻痺(HSP)、X連鎖球脊髄性筋萎縮症(SBMA;ケニー病)、進行性球麻痺、偽性球麻痺、脊髄性筋萎縮症(SMA)、ポリオ後症候群(PPS)、ハンチントン病、本態性振戦(ET)、運動ニューロン疾患、麻痺、パーキンソン病、および他の運動機能関連疾患が挙げられる。

0250

いくつかの実施形態では、LINGO−2アンタゴニストの投与は、運動ニューロン機能の低下に関連する特定の症候を低減または予防するのに十分である。例えば、LINGO−2アンタゴニストは、筋萎縮筋力低下線維束性攣縮原線維形成(fibrilliation)、低血圧反射低下衰弱緊張亢進反射亢進クローヌス、麻痺(例えば、四肢麻痺対麻痺または単麻痺)、痙縮、バビンスキーテスト安静時振戦、アテトーシス舞踏病バリスムス遅発性ジスキネジー、硬症(ridigity)、ジストニア運動失調、ジスメトリア拮抗運動反復不全眼振運動開始遅延、動作緩慢または他の運動障害を改善、安定化または予防することができる。

0251

IV.可溶性LINGO−2ポリペプチド
LINGO−2ポリペプチドは、可溶性LINGO−2ポリペプチドの断片、変異体またはその誘導体を含む。上記表2には、ヒトLINGO−2ポリペプチドの様々なドメインが記載されている。他種のLINGO−2のポリペプチド、例えばマウスLINGO−2(配列番号4)について、類似のドメイン構造推定することができる。可溶性LINGO−2ポリペプチドは、典型的にはLINGO−2ポリペプチドの膜貫通ドメインを欠き、場合によりLINGO−2ポリペプチドの細胞質ドメインを欠く。例えば、ある特定の可溶性ヒトLINGO−2ポリペプチドは、ヒトLINGO−2の膜貫通ドメインを含む配列番号2のアミノ酸546〜566を欠く。加えて、ある特定の可溶性LINGO−2ポリペプチドは、LINGO−2ポリペプチドのLRRドメインおよびIgドメインを含む。

0252

変異体LINGO−2ポリペプチドはまた、対応する野生型ポリペプチドと配列が異なり得る。特に、LINGO−2の生物学的活性を大きく損なうことなく、ある特定のアミノ酸置換をLINGO−2配列に導入することができる。例示的な実施形態では、変異体LINGO−2ポリペプチドは、1つ以上のアミノ酸置換を含有し、ならびに/または配列番号2のアミノ酸28〜408および配列番号2のアミノ酸28〜500もしくは同等のLINGO−2ホモログ断片(例えば、配列番号4または配列番号6)からなる群より選択される参照アミノ酸配列と少なくとも70%、80%、85%、90%、95%、98%または99%同一のアミノ酸配列を含む。任意の所定のLINGO−2断片と配列が異なる変異体LINGO−2ポリペプチドは、1つ以上のアミノ酸置換(保存的または非保存的)、1つ以上の欠失および/または1つ以上の挿入を含み得る。ある特定の実施形態では、可溶性LINGO−2ポリペプチドは、例えば、哺乳動物における運動ニューロンの生存または運動ニューロンの軸索成長を促進する。

0253

可溶性LINGO−2ポリペプチドは、配列番号2、配列番号4または配列番号6の少なくとも6、例えば10、15、20、25、30、40、50、60、70、100アミノ酸またはそれ以上の断片を含み得る。加えて、可溶性LINGO−2ポリペプチドは、少なくとも1個、例えば5個、10個、15個または20個の保存的アミノ酸置換を含み得る。配列番号2または配列番号4の参照LINGO−2ポリペプチドと少なくとも70%、75%、80%、85%、90%または95%同一の可溶性LINGO−2ポリペプチドの対応する断片も企図される。ある特定の実施形態では、可溶性LINGO−2ポリペプチドは、例えば、哺乳動物における運動ニューロンの生存を促進するか、または運動ニューロンの軸索成長を促進する。

0254

「LINGO−2参照アミノ酸配列」または「参照アミノ酸配列」は、いかなるアミノ酸置換も導入されていない特定の配列を意味する。当業者であれば理解するように、置換がない場合、「単離されたポリペプチド」は、参照アミノ酸配列と同一のアミノ酸配列を含む。

0255

さらなるLINGO−2ポリペプチドとしては、以下を含むか、以下から本質的になるか、または以下からなる、ヒトLINGO−2ポリペプチド断片が挙げられるがこれらに限定されない:配列番号2のアミノ酸1〜57;配列番号2のアミノ酸1〜79;配列番号2のアミノ酸1〜103;配列番号2のアミノ酸1〜127;配列番号2のアミノ酸1〜151;配列番号2のアミノ酸1〜175;配列番号2のアミノ酸1〜199;配列番号2のアミノ酸1〜223;配列番号2のアミノ酸1〜247;配列番号2のアミノ酸1〜271;配列番号2のアミノ酸1〜295;配列番号2のアミノ酸1〜319;配列番号2のアミノ酸1〜343;配列番号2のアミノ酸1〜408;配列番号2のアミノ酸1〜500;配列番号2のアミノ酸1〜545;配列番号2のアミノ酸 アミノ酸28〜57;配列番号2のアミノ酸28〜79;配列番号2のアミノ酸28〜103;配列番号2のアミノ酸28〜127;配列番号2のアミノ酸28〜151;配列番号2のアミノ酸28〜175;配列番号2のアミノ酸28〜199;配列番号2のアミノ酸28〜223;配列番号2のアミノ酸28〜247;配列番号2のアミノ酸28〜271;配列番号2のアミノ酸28〜295;配列番号2のアミノ酸28〜319;配列番号2のアミノ酸28〜343;配列番号2のアミノ酸28〜408;配列番号2のアミノ酸28〜500;配列番号2のアミノ酸28〜545;配列番号2のアミノ酸58〜79;配列番号2のアミノ酸58〜103;配列番号2のアミノ酸58〜127;配列番号2のアミノ酸58〜151;配列番号2のアミノ酸58〜175;配列番号2のアミノ酸58〜199;配列番号2のアミノ酸58〜223;配列番号2のアミノ酸58〜247;配列番号2のアミノ酸58〜271;配列番号2のアミノ酸58〜295;配列番号2のアミノ酸58〜319;配列番号2のアミノ酸58〜343;配列番号2のアミノ酸58〜408;配列番号2のアミノ酸58〜500;配列番号2のアミノ酸58〜545;配列番号2のアミノ酸82〜103;配列番号2のアミノ酸82〜127;配列番号2のアミノ酸82〜151;配列番号2のアミノ酸82〜175;配列番号2のアミノ酸82〜199;配列番号2のアミノ酸82〜223;配列番号2のアミノ酸82〜247;配列番号2のアミノ酸82〜271;配列番号2のアミノ酸82〜295;配列番号2のアミノ酸82〜319;配列番号2のアミノ酸82〜343;配列番号2のアミノ酸82〜408;配列番号2のアミノ酸82〜500;配列番号2のアミノ酸82〜545;配列番号2のアミノ酸106〜127;配列番号2のアミノ酸106〜151;配列番号2のアミノ酸106〜175;配列番号2のアミノ酸106〜199;配列番号2のアミノ酸106〜223;配列番号2のアミノ酸106〜247;配列番号2のアミノ酸106〜271;配列番号2のアミノ酸106〜295;配列番号2のアミノ酸106〜319;配列番号2のアミノ酸106〜343;配列番号2のアミノ酸106〜408;配列番号2のアミノ酸106〜500;配列番号2のアミノ酸106〜545;配列番号2のアミノ酸130〜151;配列番号2のアミノ酸130〜175;配列番号2のアミノ酸130〜199;配列番号2のアミノ酸130〜223;配列番号2のアミノ酸130〜247;配列番号2のアミノ酸130〜271;配列番号2のアミノ酸130〜295;配列番号2のアミノ酸130〜319;配列番号2のアミノ酸130〜343;配列番号2のアミノ酸130〜408;配列番号2のアミノ酸130〜500;配列番号2のアミノ酸130〜545;配列番号2のアミノ酸154〜175;配列番号2のアミノ酸154〜199;配列番号2のアミノ酸154〜223;配列番号2のアミノ酸154〜247;配列番号2のアミノ酸154〜271;配列番号2のアミノ酸154〜295;配列番号2のアミノ酸154〜319;配列番号2のアミノ酸154〜343;配列番号2のアミノ酸154〜408;配列番号2のアミノ酸154〜500;配列番号2のアミノ酸154〜545;配列番号2のアミノ酸178〜199;配列番号2のアミノ酸178〜223;配列番号2のアミノ酸178〜247;配列番号2のアミノ酸178〜271;配列番号2のアミノ酸178〜295;配列番号2のアミノ酸178〜319;配列番号2のアミノ酸178〜343;配列番号2のアミノ酸178〜408;配列番号2のアミノ酸178〜500;配列番号2のアミノ酸178〜545;配列番号2のアミノ酸202〜223;配列番号2のアミノ酸202〜247;配列番号2のアミノ酸202〜271;配列番号2のアミノ酸202〜295;配列番号2のアミノ酸202〜319;配列番号2のアミノ酸202〜343;配列番号2のアミノ酸202〜408;配列番号2のアミノ酸202〜500;配列番号2のアミノ酸202〜545;配列番号2のアミノ酸226〜247;配列番号2のアミノ酸226〜271;配列番号2のアミノ酸226〜295;配列番号2のアミノ酸226〜319;配列番号2のアミノ酸226〜343;配列番号2のアミノ酸226〜408;配列番号2のアミノ酸226〜500;配列番号2のアミノ酸226〜545;配列番号2のアミノ酸250〜271;配列番号2のアミノ酸250〜295;配列番号2のアミノ酸250〜319;配列番号2のアミノ酸250〜343;配列番号2のアミノ酸250〜408;配列番号2のアミノ酸250〜500;配列番号2のアミノ酸250〜545;配列番号2のアミノ酸274〜295;配列番号2のアミノ酸274〜319;配列番号2のアミノ酸274〜343;配列番号2のアミノ酸274〜408;配列番号2のアミノ酸274〜500;配列番号2のアミノ酸274〜545;配列番号2のアミノ酸298〜319;配列番号2のアミノ酸298〜343;配列番号2のアミノ酸298〜408;配列番号2のアミノ酸298〜500;配列番号2のアミノ酸298〜545;配列番号2のアミノ酸322〜343;配列番号2のアミノ酸322〜408;配列番号2のアミノ酸322〜500;配列番号2のアミノ酸322〜545;配列番号2のアミノ酸355〜408;配列番号2のアミノ酸355〜500;配列番号2のアミノ酸355〜545;配列番号2のアミノ酸410〜500;配列番号2のアミノ酸410〜545;またはこのようなポリペプチドの断片、変異体もしくは誘導体。
ある特定の実施形態では、可溶性LINGO−2ポリペプチドは、例えば、哺乳動物における運動ニューロンの生存を促進し、および/または運動ニューロンの軸索成長を促進する。

0256

当業者であれば十分に理解するように、例えば、LINGO−2ドメイン領域の別の予測に基づいて、上記のものなどのLINGO−2断片は、長さがいずれかの末端で例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9または10アミノ酸だけ異なり得る(より長いかまたはより短い)。本明細書に記載される配列番号2、配列番号4、配列番号6またはそれらの断片と少なくとも70%、75%、80%、85%、90%または95%同一の対応する可溶性LINGO−2ポリペプチド断片も企図される。

0257

可溶性LINGO−2ポリペプチドは、2つ以上の可溶性LINGO−2ポリペプチドの任意の組み合わせを含み得る。したがって、ホモ二量体またはヘテロ二量体のいずれかである可溶性LINGO−2ポリペプチド二量体が企図される。本明細書に記載される2つ以上の可溶性LINGO−2ポリペプチドを直接接続することもできるし、または適切なペプチドリンカーを介して接続することもできる。このようなペプチドリンカーは、本明細書の他の場所に記載される。

0258

加えて、上記断片のいずれかは、N末端に分泌シグナルペプチド、例えば配列番号2のアミノ酸の1〜27をさらに含み得る。本明細書の別の場所に記載されるものなどの他の分泌シグナルペプチドを使用することもできる。

0259

可溶性LINGO−2ポリペプチドは、環状であり得る。可溶性LINGO−2ポリペプチドの環化は、直鎖状ペプチド配座自由度を減少させ、より構造的制約された分子をもたらす。多くのペプチド環化方法が当技術分野で公知である。例えば、ペプチドのN末端およびC末端アミノ酸残基間のアミド結合の形成による「骨格−骨格」環化。「骨格−骨格」環化方法としては、2つのω−チオアミノ酸残基(例えば、システイン、ホモシステイン)間のジスルフィド架橋の形成が挙げられる。ある特定の可溶性LINGO−2ペプチドは、ペプチドのN末端およびC末端上に修飾を含んで環状LINGO−2ポリペプチドを形成する。このような修飾としては、限定されないが、システイン残基、アセチル化システイン残基、NH2ポリペプチドおよびビオチンを有するシステイン残基が挙げられる。他のペプチド環化方法は、Li&Roller.Curr.Top.Med.Chem.3:325−341(2002)(これは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。

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