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技術 端末装置、通信システム、プログラム及び通信制御方法

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 池田岩音
出願日 2018年2月27日 (2年10ヶ月経過) 出願番号 2018-032907
公開日 2019年9月5日 (1年3ヶ月経過) 公開番号 2019-149666
状態 未査定
技術分野 電話機の機能
主要キーワード 進捗割合 ウェアラブル機器 完了時間情報 代替機器 無線通信チップ 時間的コスト 残り時間情報 Fi規格
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

便性低下を抑制しつつ、消費電力の低減等が可能な端末装置通信ステムプログラム及び通信制御方法を提供する。

解決手段

端末装置100は、第1の無線通信方式により電子機器無線通信を行う第1の無線通信部121と、第2の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部122と、処理部110を含む。処理部110は、第1の無線通信方式で通信接続された電子機器に対してジョブの実行を指示した後に、第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、第2の無線通信方式により電子機器のステータス情報を取得する。

概要

背景

従来、無線LAN等の無線通信方式を用いて、電子機器通信を行う端末装置が知られている。無線LANとは、例えばWi−Fi(登録商標規格準拠した通信である。このような端末装置としては、プリンターである電子機器に対して、Wi−Fi規格に準拠した無線通信により印刷データを送信するスマートフォン等が考えられる。

また、所与の無線通信方式の接続を確立する際に、異なる無線通信方式による無線通信を利用する手法も知られている。特許文献1には、BLE(Bluetooth Low Energy,Bluetoothは登録商標)で取得した情報に基づいて、携帯端末とプリンターの接続をWi−Fiに切り替える手法が開示されている。

概要

便性低下を抑制しつつ、消費電力の低減等が可能な端末装置、通信システムプログラム及び通信制御方法を提供する。端末装置100は、第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部121と、第2の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部122と、処理部110を含む。処理部110は、第1の無線通信方式で通信接続された電子機器に対してジョブの実行を指示した後に、第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、第2の無線通信方式により電子機器のステータス情報を取得する。

目的

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請求項1

第1の無線通信方式により電子機器無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の通信制御を行う処理部と、を含み、前記処理部は、前記第1の無線通信方式で通信接続された前記電子機器に対してジョブの実行を指示した後に、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、前記第2の無線通信方式により前記電子機器のステータス情報を取得することを特徴とする端末装置

請求項2

請求項1において、前記処理部は、前記電子機器が前記ジョブの実行を完了したか否かの情報を、前記電子機器の前記ステータス情報として前記第2の無線通信方式により取得することを特徴とする端末装置。

請求項3

請求項2において、前記処理部は、前記電子機器での前記ジョブの実行の完了前と、前記ジョブの完了後で、前記ステータス情報を表示する画面表示態様を変更する処理を行うことを特徴とする端末装置。

請求項4

請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記処理部は、前記電子機器に対して前記ジョブの実行を指示する際に、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフからオン切り替える制御を行うことを特徴とする端末装置。

請求項5

請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記処理部は、前記電子機器に対する前記ジョブの実行指示前に、前記第2の無線通信方式により、前記電子機器の前記ステータス情報を取得することを特徴とする端末装置。

請求項6

請求項5において、前記処理部は、前記ジョブの実行指示前の前記電子機器の前記ステータス情報は、前記第2の無線通信方式のビーコン信号により取得し、前記ジョブの実行指示後の前記電子機器の前記ステータス情報は、前記第2の無線通信方式の通信接続確立後の通信により取得することを特徴とする端末装置。

請求項7

請求項6において、前記第2の無線通信部は、前記ジョブの実行指示前に前記電子機器から送信される前記ビーコン信号により、前記第1の無線通信方式で用いる接続用情報を取得し、前記第1の無線通信部は、前記接続用情報を用いて、前記電子機器との接続を確立することを特徴とする端末装置。

請求項8

請求項1乃至7のいずれかにおいて、前記処理部は、前記端末装置の動作モードとして、第1のモードと第2のモードを切り替える処理を行い、前記処理部は、前記第1のモードでは、前記ジョブの実行指示後に、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、前記第2の無線通信方式により前記電子機器の前記ステータス情報を取得し、前記第2のモードでは、前記ジョブの実行指示後に、前記第1の無線通信方式による無線通信のオン状態を維持し、前記第1の無線通信方式により前記電子機器の前記ステータス情報を取得することを特徴とする端末装置。

請求項9

請求項8において、前記処理部は、前記第1のモードでは、低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトを含む表示画面を表示部に表示する処理を行うことを特徴とする端末装置。

請求項10

請求項1乃至9のいずれかにおいて、前記第1の無線通信方式は、Wi−Fi規格準拠した通信方式であり、前記第2の無線通信方式は、Bluetooth規格に準拠した通信方式であることを特徴とする端末装置。

請求項11

請求項1乃至10のいずれかに記載の端末装置と、前記電子機器と、を含むことを特徴とする通信システム

請求項12

第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の通信制御を行う処理部として、コンピューターを機能させ、前記処理部は、前記第1の無線通信方式で通信接続された前記電子機器に対してジョブの実行を指示した後に、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、前記第2の無線通信方式により前記電子機器のステータス情報を取得することを特徴とするプログラム

請求項13

第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、を有する端末装置における通信制御方法であって、前記第1の無線通信方式で通信接続された前記電子機器に対してジョブの実行を指示し、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、前記第2の無線通信方式により前記電子機器のステータス情報を取得することを特徴とする通信制御方法。

技術分野

0001

本発明は、端末装置通信ステムプログラム及び通信制御方法等に関する。

背景技術

0002

従来、無線LAN等の無線通信方式を用いて、電子機器と通信を行う端末装置が知られている。無線LANとは、例えばWi−Fi(登録商標規格準拠した通信である。このような端末装置としては、プリンターである電子機器に対して、Wi−Fi規格に準拠した無線通信により印刷データを送信するスマートフォン等が考えられる。

0003

また、所与の無線通信方式の接続を確立する際に、異なる無線通信方式による無線通信を利用する手法も知られている。特許文献1には、BLE(Bluetooth Low Energy,Bluetoothは登録商標)で取得した情報に基づいて、携帯端末とプリンターの接続をWi−Fiに切り替える手法が開示されている。

先行技術

0004

特開2016−187089号公報

発明が解決しようとする課題

0005

従来の端末装置では、消費電力の低減等のため、通常はWi−Fiをオフにしておき、必要なときだけWi−Fiをオンにする場合がある。例えば、印刷データをプリンターに送信するときは、BLEに比べて高速通信が可能なWi−Fiをオンにし、それ以外の状態ではWi−Fiをオフにする。

0006

特許文献1には、プリンターとWi−Fi接続する前にBLEのアドバタイズパケットで必要な情報を取得し、Wi−Fi接続後に印刷データを送信し、印刷データの送信が完了したらWi−Fi接続を切断する手法が開示されている。しかし、印刷データの送信後にプリンターのステータス監視しない場合、印刷が正常に完了しなかったとしても端末装置側でそのことを認識できないため、利便性の点から問題がある。また電子機器のステータスの監視のためにWi−Fiで接続した場合、消費電力の低減効果等が損なわれてしまう。

0007

本発明の幾つかの態様によれば、利便性低下を抑制しつつ、消費電力の低減等が可能な端末装置、通信システム、プログラム及び通信制御方法等を提供できる。

課題を解決するための手段

0008

本発明の一態様は、第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の通信制御を行う処理部と、を含み、前記処理部は、前記第1の無線通信方式で通信接続された前記電子機器に対してジョブの実行を指示した後に、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、前記第2の無線通信方式により前記電子機器のステータス情報を取得する端末装置に関係する。

0009

また本発明の一態様では、前記処理部は、前記電子機器が前記ジョブの実行を完了したか否かの情報を、前記電子機器の前記ステータス情報として前記第2の無線通信方式により取得してもよい。

0010

また本発明の一態様では、前記処理部は、前記電子機器での前記ジョブの完了前と、前記ジョブの完了後で、前記ステータス情報を表示する画面表示態様を変更する処理を行ってもよい。

0011

また本発明の一態様では、前記処理部は、前記電子機器に対して前記ジョブの実行の実行を指示する際に、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフからオンに切り替える制御を行ってもよい。

0012

また本発明の一態様では、前記処理部は、前記電子機器に対する前記ジョブの実行指示前に、前記第2の無線通信方式により、前記電子機器の前記ステータス情報を取得してもよい。

0013

また本発明の一態様では、前記処理部は、前記ジョブの実行指示前の前記電子機器の前記ステータス情報は、前記第2の無線通信方式のビーコン信号により取得し、前記ジョブの実行指示後の前記電子機器の前記ステータス情報は、前記第2の無線通信方式の通信接続確立後の通信により取得してもよい。

0014

また本発明の一態様では、前記第2の無線通信部は、前記ジョブの実行指示前に前記電子機器から送信される前記ビーコン信号により、前記第1の無線通信方式で用いる接続用情報を取得し、前記第1の無線通信部は、前記接続用情報を用いて、前記電子機器との接続を確立してもよい。

0015

また本発明の一態様では、前記処理部は、前記端末装置の動作モードとして、第1のモードと第2のモードを切り替える処理を行い、前記処理部は、前記第1のモードでは、前記ジョブの実行指示後に、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、前記第2の無線通信方式により前記電子機器の前記ステータス情報を取得し、前記第2のモードでは、前記ジョブの実行指示後に、前記第1の無線通信方式による無線通信のオン状態を維持し、前記第1の無線通信方式により前記電子機器の前記ステータス情報を取得してもよい。

0016

また本発明の一態様では、前記処理部は、前記第1のモードでは、低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトを含む表示画面を表示部に表示する処理を行ってもよい。

0017

また本発明の一態様では、前記第1の無線通信方式は、Wi−Fi規格に準拠した通信方式であり、前記第2の無線通信方式は、Bluetooth規格に準拠した通信方式であってもよい。

0018

また本発明の他の態様は、上記のいずれかに記載の端末装置と、前記電子機器と、を含む通信システムに関係する。

0019

また本発明のさらに他の態様は、第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、前記第1の無線通信部及び前記第2の無線通信部の通信制御を行う処理部として、コンピューターを機能させ、前記処理部は、前記第1の無線通信方式で通信接続された前記電子機器に対してジョブの実行を指示した後に、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、前記第2の無線通信方式により前記電子機器のステータス情報を取得するプログラムに関係する。

0020

また本発明のさらに他の態様は、第1の無線通信方式により電子機器と無線通信を行う第1の無線通信部と、前記第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により前記電子機器と無線通信を行う第2の無線通信部と、を有する端末装置における通信制御方法であって、前記第1の無線通信方式で通信接続された前記電子機器に対してジョブの実行を指示し、前記第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、前記第2の無線通信方式により前記電子機器のステータス情報を取得する通信制御方法に関係する。

図面の簡単な説明

0021

通信システムの構成例。
端末装置の構成例。
電子機器の構成例。
表示部に表示される画面の遷移例。
ジョブ実行指示画面である印刷実行指示画面の例。
通信システムの具体的な構成例。
端末装置の記憶部に記憶される電子機器に関するデータの構造例。
ジョブ実行中画面の例。
ジョブ実行中画面の例。
ジョブが正常に完了した場合の表示画面の例。
ジョブが異常終了した場合の表示画面の例。
BLEビーコン信号のデータ構造例。
ジョブ実行中画面の他の例。
非存在用の画面の例。
非存在用の画面の他の例。
非存在用の画面の他の例。
BLEビーコン信号の他のデータ構造例。
本実施形態の処理を説明するフローチャート
低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトを含む表示画面例。

実施例

0022

以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。

0023

1.システム構成
図1は、本発明の端末装置100を含む通信システム10の一例を模式的に示す図である。通信システム10は、端末装置100と、電子機器200を含む。

0024

端末装置100は、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末装置である。ただし、端末装置100は、PC(Personal Computer)等の他の装置であってもよい。

0025

電子機器200は、例えばプリンターである。或いは電子機器200は、スキャナーファクシミリ装置又はコピー機であってもよい。電子機器200は、複数の機能を有する複合機MFP:Multifunction Peripheral)であってもよく、印刷機能を有する複合機もプリンターの一例である。本実施形態における電子機器200は、端末装置100と第1の無線通信方式により接続可能であり、且つ、第2の無線通信方式のビーコン信号を送信可能な任意の機器拡張可能である。電子機器200は、プロジェクター頭部装着型表示装置ウェアラブル機器脈拍計活動量計等の生体情報測定機器ロボットカメラ等の映像機器、スマートフォン等の携帯情報端末、又は物理量計測機器等であってもよい。

0026

図1に示したように、端末装置100と電子機器200は、第1の無線通信方式による無線通信、及び第2の無線通信方式による無線通信が可能である。

0027

第1の無線通信方式は、第2の無線通信方式に比べて通信速度の速い規格である。第1の無線通信方式は、狭義には無線LANであり、さらに具体的にはWi−Fiである。以下、第1の無線通信方式がWi−Fiである例について説明するが、他の通信方式に拡張して考えることが可能である。

0028

図1では省略しているが、端末装置100が第1の無線通信方式により電子機器200と接続する形態は2つ考えられる。端末装置100は、無線LANルーター等の他の機器を介して電子機器200と接続されてもよいし、電子機器200と直接的に接続されてもよい。例えば、電子機器200がインフラストラクチャーモードで動作し、所与の外部アクセスポイントに接続している場合に、端末装置100が当該外部アクセスポイントに無線接続することで、端末装置100と電子機器200の通信が実行される。この場合、電子機器200と外部アクセスポイントとの接続は無線に限定されず、有線で実現されてもよい。

0029

或いは、電子機器200が内部アクセスポイント起動し、端末装置100が当該内部アクセスポイントに対して接続することで、端末装置100と電子機器200の通信が直接的に実行される。端末装置100と電子機器200の直接接続は、WFD(Wi-Fi Direct)の規格に準拠する通信により行われてもよいし、Wi−Fiのアドホックモードを用いて行われてもよい。

0030

なお、本実施形態における電子機器200は、外部アクセスポイントへの接続、及び内部アクセスポイントの起動のいずれか一方を行う機器を想定している。換言すれば、1つの電子機器200が、外部アクセスポイントへの接続と、内部アクセスポイントの起動を同時に実行することは想定しない。

0031

第2の無線通信方式は、第1の無線通信方式に比べて通信速度が遅く、且つ、ビーコン信号の送信が可能な規格である。また、第2の無線通信方式は、第1の無線通信方式に比べて消費電力が小さい通信方式であり、狭義にはBluetoothであり、さらに具体的にはBLEである。以下、第2の無線通信方式がBLEである例について説明するが、他の通信方式に拡張して考えることが可能である。BLEのビーコン信号とは、アドバタイズパケットに対応する。なお、第1の無線通信方式がビーコン信号を送信可能であることは妨げられない。第1の無線通信方式がWi−Fiであれば、電子機器200は、自身のSSID(Service Set Identifier)を知らせるビーコン信号を送信する。以下、Wi−Fi規格に準拠するビーコン信号をWi−Fiビーコン信号と表記し、BLE規格に準拠するビーコン信号を、BLEビーコン信号と表記する。

0032

図2は、端末装置100の構成の一例を示すブロック図である。端末装置100は、処理部110、通信部120、表示部130、操作部140、記憶部160を含む。例えば、処理部110はプロセッサーコントローラーであり、通信部120は通信インターフェースであり、表示部130はディスプレイであり、操作部140は操作ボタン等であり、記憶部160は記憶装置メモリーである。

0033

処理部110は、通信部120、表示部130、操作部140、記憶部160の各部の制御を行う。

0034

処理部110が行う本実施形態の各処理、各機能は、ハードウェアを含むプロセッサーにより実現できる。例えば本実施形態の各処理は、プログラム等の情報に基づき動作するプロセッサーと、プログラム等の情報を記憶するメモリーにより実現できる。ここでのプロセッサーは、例えば各部の機能が個別のハードウェアで実現されてもよいし、或いは各部の機能が一体のハードウェアで実現されてもよい。例えば、プロセッサーはハードウェアを含み、そのハードウェアは、デジタル信号を処理する回路及びアナログ信号を処理する回路の少なくとも一方を含むことができる。例えば、プロセッサーは、回路基板実装された1又は複数の回路装置や、1又は複数の回路素子で構成することができる。ここでの回路装置はIC(IntegratedCircuit)等であり、回路素子とは抵抗キャパシター等である。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)であってもよい。ただし、プロセッサーはCPUに限定されるものではなく、GPU(Graphics Processing Unit)、或いはDSP(Digital Signal Processor)等、各種のプロセッサーを用いることが可能である。またプロセッサーはASIC(application specific integrated circuit)によるハードウェア回路でもよい。またプロセッサーは、複数のCPUにより構成されていてもよいし、複数のASICによるハードウェア回路により構成されていてもよい。また、プロセッサーは、複数のCPUと、複数のASICによるハードウェア回路と、の組み合わせにより構成されていてもよい。

0035

通信部120は、第1の無線通信部121と第2の無線通信部122を含む。第1の無線通信部121は、Wi−Fi規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスであり、第2の無線通信部122は、BLE規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスである。各無線通信デバイスは、例えば無線通信チップである。

0036

表示部130は、各種情報ユーザーに表示するディスプレイ等で構成され、操作部140は、ユーザーからの入力操作受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部130及び操作部140は、タッチパネルにより一体的に構成してもよい。

0037

記憶部160は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部110や通信部120は例えば記憶部160をワーク領域として動作する。記憶部160は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)などの磁気記憶装置であってもよいし、光学ディスク装置等の光学式記憶装置であってもよい。

0038

図3は、電子機器200の構成の一例を示すブロック図である。なお、図3は、印刷機能を有する電子機器200を示しており、以下の説明においても、電子機器200がプリンターである例について説明する。ただし、電子機器200をプリンター以外に拡張可能な点は上述したとおりである。電子機器200は、処理部210、通信部220、表示部230、操作部240、印刷部250、記憶部260を含む。

0039

処理部210は、電子機器200の各部の制御を行う。例えば処理部210は、メインCPU、サブCPUなどの複数のCPU、或いはMPU(Micro-processing unit)を含むことができる。メインCPUは、電子機器200の各部の制御や全体的な制御を行う。サブCPUは、例えば電子機器200がプリンターである場合には、印刷についての各種の処理を行う。或いは通信処理のためのCPUを更に設けてもよい。

0040

通信部220は、第1の無線通信部221と第2の無線通信部222を含む。第1の無線通信部221は、Wi−Fi規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスであり、第2の無線通信部222は、BLE規格に準拠した無線通信を実行する無線通信デバイスである。第1の無線通信部221は、外部アクセスポイントに対してWi−Fiによる接続を行う。或いは第1の無線通信部221は、所与の接続設定に従って内部アクセスポイントを起動し、端末装置100からの接続要求を受け付ける。接続設定とは、例えばSSID、パスワードやパスフレーズ通信周波数帯暗号化方式等の設定である。通信周波数帯の設定とは、チャンネル設定に対応する。

0041

また図3には不図示であるが、通信部220は、有線接続により外部アクセスポイントと接続するための第3の通信部を含んでもよい。通信部220は、例えば第1の無線通信部221と第3の通信部の両方を含み、第1〜第3の接続モードの各モードについて有効または無効に切り替え可能に構成される。第1の接続モードとは、第1の無線通信部221により外部アクセスポイントに無線接続する接続モードであり、第2の接続モードとは、第1の無線通信部221により内部アクセスポイントを起動する接続モードであり、第3の接続モードとは、第3の通信部により外部アクセスポイントと有線接続する接続モードである。また、第1の無線通信部221と第3の通信部の一方を省略する変形実施も可能である。

0042

表示部230は、各種情報をユーザーに表示するディスプレイ等で構成され、操作部240は、ユーザーからの入力操作を受け付けるボタン等で構成される。なお、表示部230及び操作部240は、例えばタッチパネルにより一体的に構成してもよい。

0043

印刷部250は、印刷エンジンを含む。印刷エンジンとは、印刷媒体への画像の印刷を実行する機械的構成である。印刷エンジンは、例えば搬送機構インクジェット方式吐出ヘッド、当該吐出ヘッドを含むキャリッジ駆動機構等を含む。印刷エンジンは、搬送機構により搬送される印刷媒体に対して、吐出ヘッドからインク吐出することで、印刷媒体に画像を印刷する。印刷媒体は、紙や布等、種々の媒体を利用できる。なお、印刷エンジンの具体的構成はここで例示したものに限られず、電子写真方式トナーにより印刷するものでもよい。

0044

記憶部260は、データやプログラムなどの各種の情報を記憶する。処理部210や通信部220は例えば記憶部260をワーク領域として動作する。記憶部260は、半導体メモリーであってもよいし、レジスターであってもよいし、磁気記憶装置であってもよいし、光学式記憶装置であってもよい。

0045

2.本実施形態の手法
次に本実施形態の手法について説明する。まず概要を説明し、その後、処理の詳細を説明する。

0046

2.1概要
図4は、端末装置100の印刷アプリケーション動作画面の例である。印刷アプリケーションは、端末装置100のOS(Operating System)上で動作し、印刷に関する種々の処理を実行する。

0047

図4のA1は、印刷アプリケーションのホーム画面であり、例えば印刷アプリケーション起動時に表示される画面である。ホーム画面では、指定電子機器の名称の表示(A11)、及び指定電子機器が実行可能な機能に対応する1又は複数のカード型表示オブジェクトの表示が行われる。以下、カード型表示オブジェクトを単にカードと表記する。指定電子機器とは、端末装置100からジョブの実行指示を行う対象として指定されている電子機器200である。図4の例では、カードとして写真カード(A12)、ドキュメントカード(A13)、スキャンカード(A14)、カメラコピーカード(A15)、オンラインサービスカード(A16)が表示され、各カードに対する操作が行われることで、印刷アプリケーションは対応する機能を実行する。

0048

例えば写真カードが選択された場合、印刷アプリケーションは端末装置100に記憶された写真データを並べて表示し、ユーザーに印刷対象となる写真データの選択を促す。写真データの選択操作が実行されると、図5に後述する印刷実行指示画面に移行する。ドキュメントカードが選択された場合、印刷アプリケーションは印刷対象となるドキュメントデータの選択を促す画面を表示し、ドキュメントデータの選択操作が実行されると印刷実行指示画面に移行する。

0049

図4の例では、指定電子機器であるプリンター1がスキャナーの機能を有するため、ホーム画面にスキャンカードが表示される。スキャンカードが選択された場合、印刷アプリケーションは、プリンター1に対する媒体のスキャン動作の実行指示、及びスキャンデータ受信処理を実行する。

0050

カメラコピーは、カメラで撮像した撮像データに対して、台形補正等を施して印刷データを作成する機能である。カメラコピーカードが選択された場合、印刷アプリケーションはカメラを起動し、カメラによる撮像が行われると、台形補正等の画像処理を行って印刷データを作成し、印刷実行指示画面に移行する。オンラインサービスは、オンラインストレージに保存されたデータを印刷するサービスである。オンラインサービスカードが選択された場合、印刷アプリケーションは、移動通信網やWi−Fi等を用いてインターネットに接続し、オンラインストレージ上のデータの表示を行う。印刷対象のデータの選択操作が実行されると、印刷実行指示画面に移行する。

0051

図4のA2は、指定電子機器のメンテナンス画面である。ホーム画面において、A11の領域に対する操作が行われた場合に、メンテナンス画面に移行する。メンテナンス画面では、指定電子機器の名称(A21)、指定電子機器のステータス(A22)、インクやトナーの残量情報(A23)が表示される。A22やA23に示すように、メンテナンス画面には電子機器200のステータス情報が表示される。ステータス情報の詳細は後述する。メンテナンス画面において、戻るボタン(A24)に対する操作が行われると、ホーム画面に移行する。また図4には不図示であるが、メンテナンス画面は、ヘッドクリーニング等のメンテナンス動作を指定電子機器に実行させるための操作オブジェクトを含んでもよい。

0052

図4のA3は、指定電子機器の選択画面である。メンテナンス画面において、A21の領域に対する操作が行われた場合に、指定電子機器の選択画面に移行する。指定電子機器が未選択の状態で、ホーム画面においてA11の領域に対する操作が行われた場合、メンテナンス画面を省略し、直接的に選択画面に移行してもよい。

0053

選択画面では、指定電子機器の候補となる電子機器200がリスト表示(A31)される。選択画面で表示される電子機器200は、端末装置100が過去に選択した履歴のある電子機器200である。或いは、処理部110は、第1の無線通信部121のWi−Fi機能を用いて電子機器200を探索し、探索された電子機器200をリスト表示してもよい。電子機器200の探索処理は、ネットワークに対して応答要求パケットを送信し、応答パケットを受信する第1の探索処理、又は、Wi−Fiビーコン信号を受信する第2の探索処理により実現できる。第1の探索処理では、電子機器200の名称や識別情報を取得でき、第2の探索処理では、電子機器200のSSIDや識別情報を取得できる。後述する図6の例であれば、インフラストラクチャーモードで動作する電子機器200−1〜200−3は、外部アクセスポイント20により形成されるネットワークを対象とした第1の探索処理により探索される。アクセスポイントとして機能する電子機器200−4、200−5は、第2の探索処理により探索される。図4の例では、指定電子機器として選択済みであるプリンター1に対応付けて、チェックマーク状のオブジェクトA32が表示される。選択画面において、戻るボタン(A33)に対する操作が行われると、メンテナンス画面に移行する。

0054

図5は印刷実行指示画面の例である。上述したように、印刷対象となるデータが決定された場合に、印刷実行指示画面が表示される。図5の例では、印刷実行指示画面には、印刷データのプレビュー(B1)、印刷設定(B2)、印刷ボタン(B3)、ホーム画面への遷移ボタン(B4)が表示される。印刷設定とは、指定電子機器であるプリンターの名称、印刷に用いる用紙サイズ、用紙種類の情報を含む。

0055

図5において、印刷ボタンに対する操作が実行されると、印刷アプリケーションに従って動作する処理部110は、印刷データを指定電子機器に対して送信し、印刷ジョブの実行を指示する。

0056

端末装置100は、大量の印刷データを高速に送信するため、Wi−Fiでプリンターと接続すると考えられる。ただし、従来の印刷アプリケーションにおいては、通常はWi−Fiをオフにしておき、必要なときだけWi−Fiをオンにするようなことが多い。Wi−FiはBLE等の無線通信方式に比べて消費電力が大きいためである。本実施形態の端末装置100は、スマートフォン等の携帯端末装置が想定され、容量が限られるバッテリーで長時間動作を実現するためには、Wi−Fiをオンにする時間を短くする必要がある。

0057

また、Wi−Fi自体はオンであっても、電子機器200との接続確立を必要な場面に限定することがある。これは、Wi−Fiでインターネットに接続されている場合、接続先を電子機器200に切り替えることで、インターネットを介した通信ができなくなるためである。図6で後述する電子機器200−4や電子機器200−5では、WFDにより端末装置100と電子機器が直接接続される。そのため、接続確立中は、端末装置100と外部アクセスポイント20の接続が切断され、端末装置100はWi−Fiによるインターネット接続ができない。端末装置100と電子機器200がWFD接続される時間を短くすれば、端末装置100がインターネットに接続できない時間を短くできる。

0058

いずれの場合であっても、端末装置100の印刷アプリケーションは、常時、指定電子機器とのWi−Fi接続を確立しておくのではなく、必要な場面になったら指定電子機器に対してWi−Fi接続を試行すると考えられる。必要な場面とは、具体的には図5で印刷ボタン(B3)に対する操作が行われた場面である。印刷データの作成段階では、指定電子機器とのWi−Fi接続を確立する必要がない。また、端末装置100から指定電子機器への印刷データの送信が完了してしまえば、それ以降の印刷の実行段階では、指定電子機器とのWi−Fi接続の確立は必須でない。電子機器200とのWi−Fi接続を抑制することで、消費電力の低減や、Wi−Fiによるインターネット接続ができない時間の短縮が可能になる。

0059

しかし、印刷アプリケーションの目的や利便性によっては、印刷データを送信するとき以外にもプリンターとWi−Fiで接続することが求められる。例えば、指定電子機器に対する印刷データの送信後、指定電子機器での印刷ジョブが正常に終了したか否かを、端末装置100で確認したいという要求がある。その場合、端末装置100は、指定電子機器からのステータス情報を受信する必要がある。しかし、情報を受信するために電子機器200とのWi−Fi接続を確立してしまうと、消費電力が増大したり、インターネット接続できない時間が増大してしまう。

0060

本実施形態の端末装置100は、図2に示すように、第1の無線通信方式により電子機器200と無線通信を行う第1の無線通信部121と、第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により電子機器200と無線通信を行う第2の無線通信部122と、第1の無線通信部121及び第2の無線通信部122の通信制御を行う処理部110を含む。

0061

そして処理部110は、第1の無線通信方式で通信接続された電子機器200に対してジョブの実行を指示した後に、第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、第2の無線通信方式により上記電子機器200のステータス情報を取得する。

0062

ここで第1の無線通信方式は、Wi−Fi規格に準拠した通信方式であり、第2の無線通信方式は、Bluetooth規格に準拠した通信方式である。Wi−Fi規格とは、例えばIEEE802.11の規格、及び、それに準ずる規格である。Bluetooth規格とは、例えばIEEE802.15.1の規格、及び、それに準ずる規格である。また、各規格は、上記規格を発展させた規格を含む。また、各無線通信方式を他の規格に準拠する通信方式に変更可能な点は上述したとおりである。

0063

またここでのジョブとは、電子機器200が、当該電子機器200の機能を利用して実行する動作を表す。電子機器200がプリンターの場合、ジョブとは印刷ジョブに対応し、電子機器200がスキャナーの場合、ジョブとはスキャンジョブに対応する。ジョブの実行主体は電子機器200であるが、当該ジョブの実行指示を他の機器から行うことや、ジョブでの処理対象データを他の機器との間で送受信することが可能である。本実施形態の端末装置100は、第1の無線通信方式により、ジョブの実行指示、及び処理対象データの送受信を行う。

0064

またここでのステータス情報とは、電子機器200の状態を表す情報であって、端末装置100から実行が指示されたジョブに関する情報を含む。具体的には、ステータス情報は、電子機器200に対して実行が指示されたジョブが、実行中、正常終了、エラーによる異常終了、のいずれの状態であるかを表す情報を含む。

0065

本実施形態の手法によれば、Wi−Fi接続により電子機器200に対してジョブの実行を指示した後、Wi−Fi接続を切断し、且つ、BLEによりジョブ実行を指示した電子機器200のステータス情報を取得する。ジョブの実行指示、及びジョブの実行に必要な処理対象データの送信を、高速通信可能なWi−Fiを用いることで、効率的な通信が可能になる。さらに本実施形態では、実行を指示したジョブの実行状況を、BLEを用いて監視できる。これにより、端末装置100からジョブ実行状況を監視できるため、ユーザーの利便性向上が可能になる。監視にBLEを用いることで、Wi−Fiを用いる場合に比べて消費電力を低減したり、インターネットに接続できない時間を短縮可能である。

0066

2.2 処理の詳細
以下、本実施形態の処理を詳細に説明する。なお後述するように、BLEによるステータス情報の取得は、ジョブの実行指示後に限定されず、ジョブの実行指示前等に行うことも可能である。

0067

2.2.1 具体的な状況の例
図6は、端末装置100と電子機器200を含むシステムの具体例である。端末装置100の周辺に、複数の電子機器200が存在する。図6では、複数の電子機器200として、電子機器200−1〜200−5の5台を示している。以下、説明の便宜上、電子機器200−1〜200−5をプリンター1〜プリンター5と表記する。

0068

プリンター1〜プリンター3は、Wi−Fiのインフラストラクチャーモードにより、外部アクセスポイント20に接続している。外部アクセスポイント20とプリンター1〜3は、ルーターやハブを介して有線LANで接続されてもよい。端末装置100がWi−Fiにより外部アクセスポイント20に接続した場合、プリンター1〜プリンター3は外部アクセスポイント20を介して端末装置100と接続可能である。

0069

プリンター4及びプリンター5は、それぞれアクセスポイントとして機能する。具体的には、プリンター4及びプリンター5の第1の無線通信部221は、内部アクセスポイントを起動し、WFDにより端末装置100と直接接続可能である。

0070

またプリンター1〜プリンター5は、第2の無線通信方式に準拠したビーコン信号、即ちBLEビーコン信号であるアドバタイズパケットを送信する。

0071

図7は、端末装置100の記憶部160に記憶されるデータであって、端末装置100によるWi−Fi接続の対象となりうる電子機器200に関するデータの例である。図7に示したように、記憶部160は、プリンターの名称と、識別情報と、ケイパビリティーの情報を記憶する。

0072

識別情報とは、各電子機器200を相互に識別可能な情報である。識別情報は、例えば電子機器200のMACアドレスであるが、シリアル番号等の他の情報を用いてもよい。また名称は、電子機器200の製品番号等であり、複数の電子機器200で名称の重複許容される。

0073

ケイパビリティーとは、電子機器200の機能を表す情報である。電子機器200がプリンターであれば、ケイパビリティーとは、当該プリンターが対応する用紙サイズの情報と、印刷モードの情報を含む。用紙サイズの情報とは、プリンターが印刷に利用可能な印刷用紙のサイズを特定する情報であり、例えばハガキ、A5、A4の印刷は可能であるが、A3より大きいサイズは印刷できないといった情報である。印刷モードの情報とは、カラー印刷への対応可否両面印刷への対応可否、CDレーベル印刷への対応可否等を表す情報である。またケイパビリティーは、上記以外にも、印刷実行時にプリンターが使用可能な機能を特定する種々の情報を含むことが可能である。また、電子機器200がスキャナーであれば、ケイパビリティーとは、スキャン可能な用紙サイズや、解像度、スキャンデータの保存形式等を含む情報である。なお端末装置100は、Wi−Fi接続により電子機器200からケイパビリティーの情報を取得することが想定されるが、BLEを用いて取得してもよい。この際、BLEビーコン信号でケイパビリティーを送受信することは妨げられないが、データ量を考慮すれば、BLE接続を確立し、確立後のBLE通信によりケイパビリティーの送受信を行うことが望ましい。

0074

端末装置100は、例えば電子機器200とWi−Fi接続した際に、図7に示した各情報を取得する。図7の例であれば、端末装置100は、図6のプリンター3と接続したことがなく、プリンター3に関する情報が取得されていない。なお端末装置100は、指定電子機器を選択した際に、ジョブの実行指示を行うか否かによらず、当該指定電子機器と一旦Wi−Fi接続を確立する処理を行ってもよい。このようにすれば、端末装置100にとって、指定電子機器は必ず過去にWi−Fiで接続したことがある電子機器200となり、指定電子機器に関する情報は既知となる。

0075

また端末装置100の記憶部160は、図7に示した情報の他に、各電子機器200と再度接続する際に用いられる接続用情報を記憶しておく。プリンター1及びプリンター2は外部アクセスポイント20を介して接続されるため、外部アクセスポイント20のSSIDやパスワード、各電子機器200のIPアドレス等が記憶される。プリンター4及びプリンター5はWFDで直接接続されるため、内部アクセスポイントとして機能する各電子機器200のSSID及びパスワードが記憶される。

0076

端末装置100の処理部110は、図7に示した電子機器200のうち、いずれかを指定電子機器として選択しておく。以下では、プリンター1が指定電子機器である例を説明する。図5の印刷ボタンが操作された場合、処理部110は記憶部160から指定電子機器の接続用情報を読み出し、当該指定電子機器とのWi−Fi接続を試行する。

0077

このようにすれば、印刷データの送信が必要になった場合に、指定電子機器に対して自動的にWi−Fi接続を試行することが可能になる。ただし、本実施形態の指定電子機器は、過去に接続履歴がない電子機器200であってもよい。

0078

2.2.2ジョブ実行後のステータス情報の取得
図5の印刷実行指示画面において印刷ボタンに対する操作が行われた場合、端末装置100は、指定電子機器であるプリンター1とのWi−Fi接続を確立し、プリンター1に対して印刷データを送信し、印刷ジョブの実行を指示する。換言すれば、処理部110は、電子機器200に対してジョブの実行を指示する際に、第1の無線通信方式による無線通信をオフからオンに切り替える制御を行う。このようにすれば、印刷データの送信に高速なWi−Fi通信を利用すること、及び印刷データの送信前はWi−Fiをオフにして消費電力の低減等を図ることが可能になる。

0079

図8及び図9は、プリンターに対して印刷ジョブの実行を指示した後に、端末装置100の表示部130に表示される印刷中画面の例である。図8に示した印刷中画面では、図5の印刷実行指示画面上に、「印刷中です」という電子機器200のステータスを通知するメッセージ(D1)がポップアップで表示される。このようにメッセージを表示することで、指定電子機器に対してジョブの実行を指示したことをユーザーに明確に通知できる。なお図8では、メッセージウィンドウ中にキャンセルボタン(D2)が表示される。キャンセルボタンに対する操作が検出された場合、処理部110はWi−Fiにより指定電子機器と接続し、ジョブの実行中止を指示する処理を行う。

0080

また、印刷中画面は、既存の画面にメッセージを追加するものに限定されない。図9の例では、印刷中の専用画面が表示される。図9の印刷中画面は、「印刷中です」という電子機器200のステータスを通知する表示(E1)と、印刷の中止を指示するボタン(E2)が表示される。

0081

端末装置100によるジョブの実行状況の監視とは、具体的には、ジョブが正常に完了したか、エラーにより異常終了したかの監視である。最終的な結果を知ることができれば、当該結果に至るまでの具体的な経過が特に必要とならない場面もある。よって処理部110は、電子機器200がジョブの実行を完了したか否かの情報を、電子機器200のステータス情報として第2の無線通信方式により取得する。このようにすれば、ジョブが完了したか否かという最も注目すべき情報を、電子機器200から適切に取得することが可能になる。

0082

そして処理部110は、電子機器200でのジョブの実行の完了前と、ジョブの実行の完了後で、ステータス情報を表示する画面の表示態様を変更する処理を行う。ここでジョブの完了前のステータス情報を表示する画面とは、図8又は図9に示した印刷中画面である。図8のD1や図9のE1がステータス情報に対応し、実行を指示したジョブが電子機器200で実行中であるというステータスが表示される。

0083

図10図11は、ジョブの完了後にステータス情報を表示する画面の例である。なお、図10及び図11は、図8の画面をベースとし、図8の一部の表示態様が変更された画面の例であるが、図9をベースにすることも可能である。図10は、印刷ジョブが正常に完了した場合の表示画面の例であり、印刷実行指示画面上に、「印刷が終わりました」というメッセージがポップアップで表示される。図11は、印刷ジョブが異常終了した場合の表示画面の例であり、印刷実行指示画面上に、「エラーが発生しました」というメッセージがポップアップで表示される。

0084

図8図10図11に示したように、表示態様の変更とはメッセージの表示態様の変更、即ちメッセージの文言の変更である。このようにすれば、表示態様の変更により、端末装置100のユーザーに対して、ジョブの実行状況をわかりやすく通知することが可能になる。なお、表示態様の変更は種々の変形実施が可能である。例えば、ジョブが正常に完了した場合には、ステータス情報を非表示に変更することで図5の画面表示に戻り、ジョブが異常終了した場合に図11の画面を表示してもよい。或いは、メッセージの内容ではなく、テキストフォントや色や太さを変更してもよいし、アイコンや画像等の表示態様を変更してもよい。

0085

ここで、端末装置100が電子機器200からステータス情報を取得するためのBLE通信は、BLEビーコン信号を用いた通信であってもよいし、ペアリングボンディングにより接続を確立した後の通信であってもよい。

0086

図12は、BLEビーコン信号のデータ構造の例である。BLEビーコン信号は種々の用途に利用可能であり、端末装置100と電子機器200との間で、複数種類のBLEビーコン信号が送受信される場合もある。ビーコン識別子は、当該BLEビーコン信号がどの用途で使用される信号であるかを特定する情報である。図12のビーコン識別子は、当該BLEビーコン信号が端末装置100による電子機器200のステータス監視用のビーコンであることを表す情報であり、他の用途に用いられるビーコンのビーコン識別子とは異なる情報である。

0087

電子機器200の識別情報は、電子機器200を相互に識別可能な情報である。ここでの識別情報は、例えば電子機器200のMACアドレスであるが、他の情報を用いてもよい。ただし、図12の識別情報は、端末装置100が保持している図7の識別情報と同じ形式の情報、或いは相互に変換可能な情報が用いられる。

0088

ステータス情報は、電子機器200の状態を表す情報である。狭義にはステータス情報とは、電子機器200が動作状態か、アイドル状態か、エラー状態かを特定する情報である。動作状態とは、電子機器200が自身の機能を用いて印刷等のジョブを実行している状態である。動作状態で新たなジョブが投入された場合の挙動は電子機器200の設定により決まるが、例えば現在実行しているジョブが完了してから、新規投入されたジョブの実行に移行する。アイドル状態とは、ジョブを実行しておらず、ジョブ投入待機している状態である。エラー状態とは、何らかのエラーが発生しており、ジョブを実行できない状態、或いは実行することで問題が生じうる状態である。プリンターであれば、エラー状態とは、インク/トナー切れ、用紙等の印刷媒体切れ、印刷媒体の詰まり部品故障等が発生している状態である。

0089

上述したように、ジョブの実行状況の監視が、印刷の完了を監視するものであれば、ステータス情報は、上記3状態を識別可能な情報で足りる。具体的には処理部110は、ステータスが動作状態からアイドル状態へ移行した場合にジョブが正常に完了したと判定し、ステータスが動作状態からエラー状態へ移行した場合にジョブが異常終了したと判定する。この場合、ステータス情報のデータサイズは、BLEビーコン信号に格納可能な程度に小さい。そのため、第2の無線通信方式により電子機器200のステータス情報を取得する処理は、BLEビーコン信号を受信する処理により実現可能である。

0090

処理部110は、自身がジョブの実行を指示した電子機器200を識別情報により特定できる。プリンター1にジョブ実行を指示した場合、図7に示した情報に基づいて、識別情報が「MACアドレス1」である電子機器200にジョブ実行を指示したと判定できる。よってBLEビーコン信号の受信時には、当該BLEビーコン信号に含まれる識別情報を参照して送信元の電子機器200を特定する。上記の例であれば、識別情報が「MACアドレス1」であるBLEビーコン信号がプリンター1からの信号と判定できるため、当該BLEビーコン信号のステータス情報に基づいて、図8図10図11のいずれを表示するかを決定する。例えば処理部110は、ステータス情報が動作状態であれば図8を表示し、動作状態からアイドル状態に移行したら図10を表示し、動作状態からエラー状態に移行したら図11を表示する。

0091

ただし、ジョブの実行状況を表すステータス情報として、より詳細な情報が求められる場合もある。例えば、印刷を指示したユーザーにとって、当該印刷がいつ終わるか、或いは現時点でどの程度進んだか、という情報は有用である。そのため、ステータス情報とは、ジョブの進捗を表す進捗情報を含んでもよい。進捗情報は、印刷ジョブの進捗割合を表す情報、印刷ジョブ完了までの残り時間情報、印刷ジョブの予想完了時間情報の少なくとも1つである。

0092

図13は、プリンターに対して印刷ジョブの実行を指示した後に、端末装置100の表示部130に表示される印刷中画面の他の例である。図13に示した印刷中画面では、図5の印刷実行指示画面上に、「印刷中」というテキスト(F1)に加えて、ジョブの進捗情報が割合を表す数値(F2)及びバー(F3)を用いて表示される。キャンセルボタン(F4)については図8のD2と同様である。処理部110は、BLEを用いて進捗情報を定期的に取得し、図13のF2やF3の表示を随時更新していく。そして印刷が完了したと判定されたら、図10図11の表示に移行する。図13のように、印刷の具体的な進捗がわかれば、ユーザーは印刷完了までに他の作業を行うか、或いはプリンターの近傍で印刷完了を待機するか、といった行動計画を立てられる。また、複数のプリンターを用いて作業を行う場合、進捗状況を詳細に把握することで、プリンターごとのジョブの割り当てを最適化することが可能である。

0093

またステータス情報として詳細な情報が求められる場面は、上記進捗管理を行う場合に限定されない。例えばエラー状態には、上述したように複数のエラー要因が考えられ、エラー要因に応じてユーザーが取るべき対応が異なる。そのため端末装置100は、ステータス情報としてエラー要因を表す情報を電子機器200から取得し、エラー状態であることに加えエラー要因を通知する画面を表示する。このようにすればユーザーに適切な対応を促すことが可能になる。

0094

また、図4のA23に示すようなインク残量の表示は広く用いられるが、当該表示は色ごとのインク残量の情報が必要となる。つまりステータス情報は、色ごとのインク残量情報であってもよい。

0095

以上のように、ステータス情報として詳細な情報を用いる場合、ステータス情報のデータサイズが大きくなり、BLEビーコン信号に格納できない可能性がある。この場合、端末装置100の処理部110は、Wi−Fiで電子機器200に対してジョブの実行を指示した後に、Wi−Fiをオフにする制御を行い、BLEによる接続を確立する。そして接続確立後のBLE通信により、ステータス情報を取得する。このようにすれば、ステータス情報として詳細な情報を取得、表示することが可能になる。

0096

2.2.3ジョブ実行前のステータス情報の取得
また、電子機器200のステータス情報を取得する場面は、ジョブの実行指示後に限定されない。以下、ジョブの実行指示前の例について説明する。

0097

印刷データの作成中や、印刷データの作成完了後に印刷ボタンをタップするまでの間は、電子機器200とWi−Fi接続する必要性が低い。理由としては、印刷データの作成に時間を要する場合があり、印刷データ作成中に電子機器200とのWi−Fi接続を行わないことで無為な接続を抑制できること、或いは印刷データ作成中に電子機器200とのWi−Fi接続を行わないことで、作成作業を行う場所が電子機器200近傍に限定されないこと、等が挙げられる。

0098

ただし、印刷ボタンに対する操作が行われたときに、電子機器200が端末装置100とWi−Fi接続可能でない場合があり得る。例えば、端末装置100側が電子機器200とWi−Fi接続できないような場所に持ち出されている場合、或いは、端末装置100は電子機器200の近くにあるが、電子機器200の電源オフ状態になっている場合が考えられる。これらの場合、端末装置100が指定電子機器にWi−Fiで接続しようとしてもつながらず、接続試行タイムアウトまで待たされる。タイムアウトまでは、ある程度長い時間がかかるため、ユーザーの作業効率が悪くなってしまう。

0099

このように、ジョブの実行指示前はWi−Fi接続を行う必要性が低く、接続を行わないことによる利点もあるが、電子機器200のステータスを全く確認しないことによって、作業効率が悪化する可能性がある。よって処理部110は、電子機器200に対するジョブの実行指示前に、第2の無線通信方式により、電子機器200のステータス情報を取得する。ここでのステータス情報は、狭義には、電子機器200がWi−Fi接続可能な状態で存在するか否かを表す情報である。さらに具体的には、ステータス情報とは、BLEビーコン信号を受信できたか否かを表す情報である。

0100

ここでは、プリンター1が、印刷データの送信及び印刷ジョブの実行指示対象である指定電子機器として選択されている場合を考える。処理部110は、BLEビーコン信号の受信処理を行う。プリンター1の識別情報である「MACアドレス1」を含むBLEビーコン信号を受信できた場合、指定電子機器は、少なくともBLEビーコン信号を送信可能な状態であり、且つ、BLEビーコン信号が到達可能な程度に端末装置100との距離が近いと判定できる。即ち、「MACアドレス1」を含むBLEビーコン信号を受信できた場合、指定電子機器はWi−Fi接続可能な状態で存在していると判定でき、「MACアドレス1」を含むBLEビーコン信号を受信できない場合、指定電子機器は非存在であると判定できる。

0101

存在/非存在の判定結果に対する処理部110での処理は種々考えられる。例えば処理部110は、指定電子機器が存在している場合には、ジョブ実行指示画面を表示部130に表示する処理を行い、指定電子機器が非存在である場合には、ジョブ実行指示画面の代わりに非存在用の画面を表示部130に表示する処理を行う。ここで、ジョブ実行指示画面とは、指定電子機器に対して、当該指定電子機器におけるジョブの実行を指示するために用いられる画面である。ジョブ実行指示画面は、プリンターにおける印刷実行指示画面であり図5に対応する。即ち、指定電子機器の存在を確認できた場合、ジョブ実行のためにWi−Fi接続を試行しても問題無いため、通常通りジョブ実行指示画面を表示する。ジョブ実行指示画面においてユーザーによるジョブ実行操作、狭義には印刷ボタンに対する操作が検出されたら、Wi−Fi接続が試行され、接続が確立されたら電子機器200との間で、処理対象データの送信又は受信が行われる。

0102

図14は、非存在用の画面の例である。ジョブ実行指示画面とは、図5のようにジョブ実行用のオブジェクトが表示される画面であり、非存在用の画面とは、ジョブ実行指示画面のオブジェクトの表示態様が変更された画面である。ここでジョブ実行用のオブジェクトとは、当該オブジェクトを指定する操作が行われた場合に、ジョブの実行が開始されるオブジェクトであり、図5の印刷ボタンB3に対応する。

0103

図14の例では、C1、C2及びC4は、図5のB1、B2、B4と同様であるが、C3とB3の比較からわかるように、印刷ボタンの表示態様が異なる。処理部110は印刷ボタンを無効にし、印刷ボタンに対する操作を受け付けないようにする。それとともに処理部110は、印刷ボタンをグレーで表示する。即ち、印刷ボタンが無効であることが、視覚的にもわかるように表示される。オブジェクトの表示態様は図14に限定されず、斜線やバツ印等を重畳表示することで、無効であることを明示してもよい。或いは、「印刷」というテキストを「印刷不可」等に変更してもよい。図14のようにジョブ実行指示画面とは異なる非存在用の画面を表示することで、指定電子機器の非存在をユーザーにわかりやすい態様で提示することが可能になる。これにより、ユーザーをタイムアウトまで待たせることなく、適切な対応を促すことが可能になる。

0104

或いは処理部110は、ジョブ実行操作を検出した場合に、指定電子機器が存在していれば、第1の無線通信方式により、指定電子機器に対してジョブ実行を指示し、指定電子機器が非存在であれば、非存在用の画面を表示部130に表示する処理を行う。換言すれば、処理部110は、印刷ボタン自体は有効にしておき、印刷ボタンに対する操作が行われた場合に、指定電子機器の存在/非存在に応じて処理を変更する。

0105

図15は、この場合の非存在用の画面の例である。図15に示したように、図5の印刷実行指示画面上に、「プリンターがみつかりません。プリンターが近くにないか、電源が入っていません」というメッセージがポップアップで表示される。このようにメッセージを表示することで、指定電子機器の不存在をユーザーに明確に提示でき、適切な対応を促すことが可能になる。

0106

或いは非存在用の画面は、ジョブ実行が可能な他の電子機器の存在を通知するメッセージ画面であってもよい。図7に示したように、端末装置100の記憶部160は、電子機器200のケイパビリティーを記憶する。ケイパビリティーを用いることで、不適切な印刷データの作成を抑制可能である。例えば、A4以下の用紙サイズにしか対応していない電子機器200が指定電子機器である場合、処理部110は、それより大きい用紙サイズに対応する解像度の印刷データの作成を禁止する。或いは、CDレーベル印刷に対応していない電子機器200が指定電子機器である場合、処理部110は、CDレーベル状の形状となる印刷データの作成を禁止する。具体的には、処理部110は、図4のA1に示したホーム画面において、特定のカードを非表示としたり、不図示の設定画面において特定の用紙サイズや印刷モードの選択をできないようにする。

0107

ケイパビリティーの情報を用いることで、作成した印刷データに対応可能な電子機器200を特定できる。図7の例であれば、指定電子機器でないプリンター2、プリンター4、プリンター5が、指定電子機器であるプリンター1用の印刷データの印刷を代行できるか否かを判定できる。また、端末装置100は、指定電子機器以外の電子機器200からもBLEビーコン信号を受信する。そのため、処理部110は、指定電子機器以外の電子機器200についても存在/非存在を判定することが可能である。

0108

即ち、処理部110は、作成した印刷データに対応可能であり、且つ、存在が確認された電子機器200を特定できる。例えば、プリンター1用に作成した印刷データが、プリンター2でも印刷可能であり、且つ、プリンター2が存在すると判定されたとする。この場合、ユーザーがプリンター2を指定電子機器として選択することで、印刷データをスムーズに印刷可能である。

0109

図16は、非存在用の画面の他の例である。図16に示したように、図5の印刷実行指示画面上に、「プリンターxxがみつかりました。このプリンターに切り替えて印刷しますか?」というメッセージがポップアップで表示される。上記の例であればプリンターxxとはプリンター2である。複数のプリンターが条件を満たした場合、当該複数のプリンターを並べて表示してもよいし、いずれか1つを選択して表示してもよい。このようなメッセージにより、印刷データを適切に印刷可能な代替機器を提示できるため、ユーザーを長時間待たせることなく、利便性向上が可能である。

0110

ただし、ジョブの実行指示前に取得されるステータス情報は、存在/非存在を表す情報に限定されない。電子機器200がWi−Fi接続可能な状態で存在したとしても、電子機器200が動作状態やエラー状態である場合、ジョブを適切に実行するためには、他のジョブの終了を待ったり、エラー状態から復帰させる必要がある。よって処理部110は、ステータス情報として、エラー状態及び動作状態の少なくとも一方のステータスを表す情報を取得してもよい。

0111

このようなステータス情報を取得することで、処理部110はジョブ実行指示の前に、当該ジョブの実行までに時間を要する可能性があること、或いは、ユーザーが対応しなければジョブを適切に実行できないことを認識できる。ステータス情報を表示部130に表示すれば、指定電子機器を選択し直したり、指定電子機器に対するインク交換等の対応をユーザーに促すことも可能になる。なお、エラー状態や動作状態を表すステータス情報は、図5の印刷実行指示画面に表示されてもよいし、図8等の印刷中画面に表示されてもよい。

0112

2.2.4 第2の無線通信方式の具体的な態様
以上、ジョブの実行指示後のステータス情報の取得処理と、ジョブの実行指示前のステータス情報の取得処理について説明した。ジョブの実行指示前では、処理部110は電子機器200の存在/非存在の判定、或いは、エラー状態や動作状態でないかの判定を行えばよく、ステータス情報は相対的にシンプルなデータとなる。一方、ジョブの実行指示後は、当該ジョブの進捗情報等、詳細な情報が求められるケースも多く、ステータス情報は比較的複雑で、データサイズが大きくなりやすい。

0113

この点を考慮し、処理部110は、ジョブの実行指示前の電子機器200のステータス情報は、第2の無線通信方式のビーコン信号により取得し、ジョブの実行指示後の電子機器200のステータス情報は、第2の無線通信方式の通信接続確立後の通信により取得する。

0114

具体的には、ジョブの実行指示前はBLEビーコン信号であるアドバタイズパケットによりステータス情報を取得し、ジョブの実行指示後は、ペアリング/ボンディング実行後の通信によりステータス情報を取得する。このようにすれば、各場面で必要とされるステータス情報の内容に応じて、適切な通信態様を用いて、第2の無線通信方式による無線通信を実現することが可能になる。なお上述したように、状況によってはジョブの実行指示後の電子機器200のステータス情報を、BLEビーコン信号により取得することも妨げられない。また、ジョブの実行指示前の電子機器200のステータス情報を、第2の無線通信方式の通信接続確立後の通信により取得することも妨げられない。

0115

また、BLEビーコン信号をWi−Fi接続の確立に使用してもよい。上述したように、印刷実行指示画面で印刷ボタンに対する操作が検出された場合、指定電子機器である電子機器200とのWi−Fiによる接続が試行される。ただし、図6の電子機器200−4や電子機器200−5のように電子機器200がアクセスポイントとして機能する場合、選択した電子機器200との接続を確立するためには、電子機器200のSSIDだけでなく、当該SSIDに対応するパスワードが必要となる。

0116

対象の電子機器200と過去に接続を確立した履歴があれば、記憶部160がSSIDに対応するパスワードを記憶していると考えられる。しかし、指定電子機器と接続した履歴がない場合、端末装置100にとってパスワードは未知の情報である。また、指定電子機器と端末装置100の過去の接続が切断された後に、指定電子機器のSSID及びパスワードが変更された場合についても同様である。この際、ユーザーにパスワードの手動入力を要求するのでは、ユーザーの負担が大きい。

0117

よって端末装置100の第2の無線通信部122は、ジョブの実行指示前に電子機器200から送信されるビーコン信号により、第1の無線通信方式で用いる接続用情報を取得し、第1の無線通信部121は、当該接続用情報を用いて、電子機器200との接続を確立する。ここでの接続用情報とは、例えばSSID及びパスワードの情報である。また、接続用情報は、暗号化方式を特定する情報等を含んでもよい。

0118

このようにすれば、第2の無線通信方式での通信結果を用いて、端末装置100と電子機器200の接続を第1の無線通信方式に切り替えることが可能になる。以下、このような通信方式の切り替えを、ハンドオーバーとも記載する。ここでのハンドオーバーは、具体的にはBLEからWi−Fiへのハンドオーバーである。

0119

図17は、BLEビーコン信号のデータ構造の例である。BLEビーコン信号は、図12に示したビーコン識別子、電子機器200の識別情報、ステータス情報に加えて、アクセスポイントとして機能する電子機器200のSSIDと、当該SSIDに対応するパスワードを含む。図17に示したBLEビーコン信号を電子機器200から受信することで、処理部110はSSIDに対応するパスワードを特定できる。このようにすれば、Wi−Fiの接続確立を自動化できるため、ユーザー負担の軽減が可能になる。なお、端末装置100は、Wi−Fiビーコン信号を用いてアクセスポイントとして機能する電子機器200を探索し、探索結果を図4の選択画面(A3)にリスト表示する。リスト表示される情報は、Wi−Fiビーコン信号に含まれる情報であり、例えば電子機器200のSSIDや識別情報である。選択画面においてユーザーによる指定電子機器の選択が行われた段階で、指定電子機器の識別情報やSSIDは既知となる。このため処理部110は、BLEビーコン信号に含まれる識別情報やSSIDを用いることで、当該BLEビーコン信号が指定電子機器から送信された信号であるか否かを適切に判別できる。

0120

なお、図17ではパスワードそのものをBLEビーコン信号に含める例を示したが、これには限定されない。例えば、パスワードの生成規則を端末装置100と電子機器200で共有しておき、端末装置100の処理部110は、当該生成規則に従ってパスワードを生成する処理を行ってもよい。具体的には、処理部110は、BLEビーコン信号で取得したMACアドレス等に基づく変換処理を行って、パスワードを生成する。なお処理部110はSSIDに対応するパスワードを生成可能であればよく、変換処理の対象は、MACアドレス以外の情報であってもよい。このようにすれば、パスワードをBLEビーコン信号によりブロードキャストする必要がなくなるため、セキュリティーを向上させることが可能になる。

0121

2.2.5 処理の流れ
図18は、印刷アプリケーションの起動からジョブの実行完了までの処理を説明するフローチャートである。この処理が開始されると、処理部110は、BLEが起動済みであるか否かを判定し(S101)、端末装置100のBLE機能がオンでないときはBLEの起動処理を行う(S102)。

0122

その後、BLEにより電子機器200のステータス情報を取得する(S103)。S103の処理は、ジョブ実行指示前のステータス情報の取得処理に対応する。即ち、S103の処理は、具体的にはBLEビーコン信号の受信処理であり、さらに具体的には、BLEビーコン信号に基づいて、指定電子機器のステータス情報を特定、表示する処理である。上述したように、指定電子機器の存在/非存在、或いはエラー状態や動作状態かに応じた画面の表示処理が行われる。

0123

S103の処理後、印刷実行指示画面において印刷ボタンに対する操作が検出されると(S104)、処理部110は端末装置100のWi−Fi機能をオンにして(S105)、指定電子機器との接続を開始する(S106)。指定電子機器とのWi−Fi接続が確立されたら、処理部110は、Wi−Fi接続により印刷データを指定電子機器に送信する処理を行う(S107)。印刷データの送信が完了したら、処理部110は指定電子機器とのWi−Fi接続を切断し(S108)、端末装置100のWi−Fi機能をオフにする(S109)。

0124

S109の処理後、ジョブ実行指示後のステータス情報の取得が行われる。具体的には、処理部110はBLEにより指定電子機器のステータス情報を取得する(S110)。S110の処理はBLEビーコン信号の受信処理でもよいが、ステータス情報のデータサイズを考慮すれば、BLE接続を確立し、確立後の通信によりステータス情報を取得する処理とすることが望ましい。処理部110は、電子機器200での印刷が完了したか否かを判定し(S111)、完了していない場合(S111でNo)、S110に戻り定期的に電子機器200のステータスを監視する。S111の処理は、具体的には、印刷完了を表すステータス情報を受信したか否かの判定である。

0125

電子機器200での印刷が完了したと判定された場合(S111でYes)、ジョブ実行完了後のメッセージを表示する等の後処理を行い(S112)、処理を終了する。S112の処理は、図10図11の表示処理である。なお、S112の処理後、印刷アプリケーションを終了するのではなく、S103に戻って処理を継続してもよい。

0126

3.変形例
以下、いくつかの変形例について説明する。

0127

3.1動作モード切り替え
以上のように、端末装置100と電子機器200のWi−Fi接続を抑制し、ステータス情報をBLEで取得することで、利便性と消費電力の両立が可能になる。ただし、このような手法では、Wi−FiとBLEの間でのハンドオーバーが発生する回数が増え、当該ハンドオーバーに要する時間が長くなるおそれがある。

0128

よって時間的コストを鑑みて、処理部110は、端末装置100のバッテリー残量に応じて動作モードを切り替えてもよい。本変形例の処理部110は、端末装置100の動作モードとして、第1のモードと第2のモードを切り替える処理を行う。処理部110は、第1のモードでは、ジョブの実行指示後に、第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、第2の無線通信方式により電子機器200のステータス情報を取得する。また処理部110は、第2のモードでは、ジョブの実行指示後に、第1の無線通信方式による無線通信をオン状態に維持し、第1の無線通信方式により電子機器200のステータス情報を取得する。

0129

具体的には、処理部110は、バッテリー残量が所与の閾値未満と判定された場合は、動作モードを第1のモードに設定し、バッテリー残量が所与の閾値以上と判定された場合は、動作モードを第2のモードに設定する。バッテリー残量とは、例えばバッテリーからの電力が供給される端子電圧値である。即ち、バッテリー残量に余裕がある場合には第2のモードに設定し、ジョブの実行指示後もWi−Fiによる通信を継続する。この場合、消費電力は相対的に高くなるが、ハンドオーバーが発生しないという利点がある。一方、バッテリー残量が少ない場合には第1のモードに設定し、ジョブの実行指示後はWi−FiをオフにしてBLEに切り替える。この場合、ハンドオーバーは発生するものの消費電力を低減可能である。

0130

なお、ここではジョブの実行指示後について説明したが、動作モードを切り替え可能な状況はこれに限定されない。ジョブの実行指示前を含め、電子機器200のステータス情報を取得する可能性のある任意の状況において、処理部110は、動作モードを第1のモードに設定してBLEによりステータス情報を取得してもよいし、動作モードを第2のモードに設定してWi−Fiによりステータス情報を取得してもよい。

0131

また処理部110は、第1のモードでは、低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトを含む表示画面を表示部130に表示する処理を行う。図19は低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトを含む表示画面の例である。図19のG1〜G4は、図4のA21〜A24と同様であり、G5が低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトである。即ち、図19は、メンテナンス画面に低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトを表示する例である。なお、低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトは、図8図10図11等の他の画面に表示されてもよい。

0132

図19のG5に示すように、低消費電力モードであることを知らせるオブジェクトは、エコロジーを表す「ECO」というテキストを含む略矩形状のオブジェクトである。ただしオブジェクトはこれに限定されず、「低消費電力モード」や「BLE接続中」といったテキストを含むオブジェクトでもよい。

0133

このようなオブジェクトを表示することで、端末装置100が消費電力の少ないモードで動作していること、具体的にはWi−Fiを用いずにBLEで通信を行っていることを、ユーザーに通知できる。

0134

なお以上では、端末装置100の表示部130に表示画像を表示する例を説明したが、これには限定されない。例えば端末装置100の処理部110は、端末装置100とは異なる装置の表示部に、図4等の種々の画面を表示する処理を行ってもよい。例えば、印刷データの作成処理送信処理は端末装置100で行い、図4等の画面をスマートウォッチヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブル機器の表示部に表示することが考えられる。この場合の「表示する処理」とは、各画面で表示される画像データの送信処理や、表示を指示する情報の送信処理等である。

0135

3.2 システム、プログラム等
また本実施形態の手法の適用対象は、上述してきた端末装置100に限定されない。

0136

本実施形態の手法は、図1に示したように、上記の端末装置100と、電子機器200と、を含む通信システム10に適用できる。通信システム10は、図6に示したように、複数の電子機器200を含んでもよい。

0137

また本実施形態の端末装置100や電子機器200は、その処理の一部または大部分をプログラムにより実現してもよい。この場合には、CPU等のプロセッサーがプログラムを実行することで、本実施形態の端末装置100等が実現される。具体的には、非一時的な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが読み出され、読み出されたプログラムをCPU等のプロセッサーが実行する。ここで、コンピューターにより読み取り可能な媒体である情報記憶媒体は、プログラムやデータなどを格納するものである。情報記憶媒体の機能は、DVDやCD等の光ディスク、HDD、或いはメモリーなどにより実現できる。そして、CPU等のプロセッサーは、情報記憶媒体に格納されるプログラムに基づいて本実施形態の種々の処理を行う。即ち、情報記憶媒体には、本実施形態の各部としてコンピューターを機能させるためのプログラムが記憶される。

0138

また本実施形態の手法は、図18に示した工程の一部又は全部を実行する通信制御方法、表示制御方法、端末装置100の制御方法、或いは端末装置100の作動方法に適用できる。本実施形態に係る通信制御方法は、第1の無線通信方式により電子機器200と無線通信を行う第1の無線通信部121と、第1の無線通信方式と異なる第2の無線通信方式により電子機器200と無線通信を行う第2の無線通信部122と、を有する端末装置100における通信制御方法であって、第1の無線通信方式で通信接続された電子機器200に対してジョブの実行を指示し、第1の無線通信方式による無線通信をオフにする制御を行い、第2の無線通信方式により電子機器200のステータス情報を取得する。

0139

以上、本発明を適用した実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は、各実施形態やその変形例そのままに限定されるものではなく、実施段階では、発明の要旨を逸脱しない範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記した各実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、各実施形態や変形例に記載した全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態や変形例で説明した構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義または同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。

0140

10…通信システム、20…外部アクセスポイント、100…端末装置、
110…処理部、120…通信部、121…第1の無線通信部、
122…第2の無線通信部、130…表示部、140…操作部、160…記憶部、
200(200−1〜200−5)…電子機器、210…処理部、220…通信部、
221…第1の無線通信部、222…第2の無線通信部、230…表示部、
240…操作部、250…印刷部、260…記憶部

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