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課題

多様な組織型新生細胞における腫瘍認識複合体発現活性化し、またはその発現の構成レベル、その構成成分を強く上方調節する組成物の提供。

解決手段

例えば下記の化合物並びに(a)T細胞活性化剤、(b)癌ワクチン、(c)IDO阻害剤、及び(d)アジュバントから選択される1種以上の補助治療成分とを含むことを特徴とする組み合わせ。

概要

背景

ゲノム後成的修飾、特に、DNAメチル化は、癌の発生及び進行(細胞周期制御アポトーシス侵襲かつ転移の可能性及び血管形成を含む)における重要な細胞経路に影響を及ぼすことによって、ヒト悪性腫瘍において主要な役割を担う。DNAメチル化は、酵素であるDNAメチルトランスフェラーゼによって媒介され、CpGジヌクレオチドに関連してシトシンが生じるときシトシンへのメチル基の付加をもたらす。

プロモーター関連CpGアイランドのDNAメチル化は、対応する遺伝子のサイレンシングをもたらす−一般に、プロモーター関連CpGアイランドは、非悪性細胞においてメチル化されていない。それゆえ、腫瘍細胞の異常なDNA過剰メチル化は、変異による腫瘍抑制遺伝子不活性化に機能的に等しく、そのため、新生細胞HLAクラスI抗原、CTA抗原及びアクセサリー副刺分子を含む)における腫瘍認識複合体の種々の成分の下方調節を介して宿主免疫認識から逃れる腫瘍を促進する。このことは、癌処置のための免疫治療アプローチの臨床有効性の低下をもたらす。

DNA低メチル化剤(DHA)は、全体的かつ遺伝子特異的なDNA低メチル化を誘発する。これが、腫瘍関連抗原再発現を促進し、これにより、免疫認識を強化する。例として、5−アザシチジン、5−アザ−2’−デオキシシチジンデシタビン)及びゼブラリンが挙げられ:5−アザシチジン及び5−アザ−2’−デオキシシチジンは、骨髄異形成症候群患者の処置のためにアメリカ食品医薬品局によって現在承認されており、デシタビンは、慢性骨髄性白血病CML)、骨髄異形成症候群(MDS)、非小細胞肺癌(NSCLC)、鎌状赤血球貧血及び急性骨髄性白血病(AML)の処置のための薬剤として現在開発されている。

(参照による組み込み)
本明細書において言及されている全ての公開公報、特許及び特許出願は、あたかも、それぞれ個々の公開公報、特許または特許出願が参照により組み込まれると具体的かつ個々に示されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。

概要

多様な組織型の新生細胞における腫瘍認識複合体の発現活性化し、またはその発現の構成レベル、その構成成分を強く上方調節する組成物の提供。例えば下記の化合物並びに(a)T細胞活性化剤、(b)癌ワクチン、(c)IDO阻害剤、及び(d)アジュバントから選択される1種以上の補助治療成分とを含むことを特徴とする組み合わせ。

目的

本発明は、式Iの化合物
(5−アザシトシン基)−L−(グアニン基)(I)
式中、Lは、リン含有リンカーであり、ここで、Lにおけるリン原子の数が1である;
またはその薬学的に許容可能な塩と;
(a)T細胞活性化剤;
(b)癌ワクチン;及び
(c)アジュバント
から選択される1種以上の補助治療成分と
を含む組み合わせを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

式Iの化合物:(5−アザシトシン基)−L−(グアニン基)(I)(式中、Lは、リン含有リンカーであり、Lにおけるリン原子の数が1である)またはその薬学的に許容可能な塩と、(a)T細胞活性化剤、(b)癌ワクチン、(c)IDO阻害剤、及び(d)アジュバントから選択される1種以上の補助治療成分とを含むことを特徴とする組み合わせ。

請求項2

前記式Iの化合物において、Lが、式(II):(式中、R1及びR2は、独立して、H、OH、アルコキシ基アルコキシアルコキシ基アシルオキシ基カーボネート基カルバメート基、またはハロゲンであり;R3は、Hであるか、またはR3が結合している酸素原子一緒になって、エーテルエステルカーボネート、またはカルバメートを形成し;R4は、Hであるか、またはR4が結合している酸素原子と一緒になって、エーテル、エステル、カーボネート、またはカルバメートを形成し;Xは、Xが結合する酸素原子と一緒になって、ホスホジエステルホスホロチオエートジエステルボラノホスフェートジエステル、またはメチルホスホネートジエステルを形成する)を有する、請求項1に記載の組み合わせ。

請求項3

R1及びR2が、独立して、H、OH、OMe、OEt、OCH2CH2OMe、OBn、またはFである、請求項1または請求項2に記載の組み合わせ。

請求項4

Xが、Xが結合する酸素原子と一緒になって、ホスホジエステルを形成する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項5

R1及びR2が、Hである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項6

前記式Iの化合物が、I−(1〜44)のいずれか1つである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項7

前記式Iの化合物が、I−1:またはI−2:である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項8

前記式Iの化合物が、式:またはその薬学的に許容可能な塩を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項9

前記塩が、ナトリウム塩である、請求項8に記載の組み合わせ。

請求項10

前記式Iの化合物またはその塩が、製剤の形態であり、約45%〜約85%のプロピレングリコール、約5%〜約45%のグリセリン、及び0%〜約30%のエタノールを含む実質的に無水溶媒に溶解されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項11

前記溶媒が、約65%〜約70%のプロピレングリコール、約25%〜約30%のグリセリン、及び0%〜約10%のエタノールを含む、請求項10に記載の組み合わせ。

請求項12

前記溶媒が、65%〜70%のプロピレングリコール及び25%〜30%のグリセリンを含み、任意の残余がエタノールである、請求項11に記載の組み合わせ。

請求項13

前記溶媒が、約65%のプロピレングリコール、約25%のグリセリン、及び約10%のエタノールを含む、請求項10に記載の組み合わせ。

請求項14

前記溶媒が、65%のプロピレングリコール、25%のグリセリン、及び10%のエタノールである、請求項13に記載の組み合わせ。

請求項15

前記溶媒が、約70%のプロピレングリコール及び約30%のグリセリンを含み、エタノールは存在しない、請求項11に記載の組み合わせ。

請求項16

前記溶媒が、(a)45%〜85%のプロピレングリコール、5%〜45%のグリセリン、及び0%〜30%のエタノール、または(b)65%〜70%のプロピレングリコール、25%〜30%のグリセリン、及び0%〜10%のエタノールを含む、請求項10に記載の組み合わせ。

請求項17

前記式Iの化合物またはその塩が、約80mg/mL〜約110mg/mL、場合により約100mg/mLの濃度で前記製剤中に存在する、請求項10〜16のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項18

前記製剤が、DMSOを、場合により2:1、1:1、0.5:1、0.3:1または0.2〜0.3:1のDMSO:化合物比で、さらに含む、請求項10〜17のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項19

前記製剤が、皮下注射による投与に好適である、請求項10〜18のいずれか一項に記載の組み合わせ。

請求項20

(a)請求項1〜9のいずれか一項に定義されている式Iの化合物またはその塩を含有する第1容器と、(b)請求項10〜16のいずれか一項に定義されている実質的に無水の溶媒を含有する第2容器と、(c)請求項1に定義されている1種以上の補助治療成分とを備えることを特徴とするキット

請求項21

前記式Iの化合物が、実質的に無水の粉末の形態である、請求項20に記載のキット。

請求項22

前記式Iの化合物が、凍結乾燥されている、請求項21に記載のキット。

請求項23

前記第1容器が、約80mg〜約110mgの前記式Iの化合物またはその塩を含有する、請求項20〜22のいずれか一項に記載のキット。

請求項24

前記第1容器が、約100mgの前記式Iの化合物またはその塩を含有する、請求項20〜23のいずれか一項に記載のキット。

請求項25

皮下注射による投与のための説明書をさらに含む、請求項20〜24のいずれか一項に記載のキット。

請求項26

医薬組成物を調製する方法であって、請求項1〜9のいずれか一項に定義されている式Iの化合物またはその塩を、請求項10〜16のいずれか一項に定義されている実質的に無水の溶媒に溶解する工程と、前記溶解した式Iの化合物を請求項1に定義されている1種以上の補助治療成分と組み合わせる工程とを含むことを特徴とする、方法。

請求項27

(a)前記式Iの化合物またはその塩をDMSOに溶解して、前記式Iの化合物のDMSO溶液を生成する予備工程と、(b)工程(a)の前記溶液を凍結乾燥して、実質的に無水の粉末としての前記式Iの化合物またはその塩を提供する予備工程とをさらに含む、請求項26に記載の方法。

請求項28

請求項1〜9のいずれか一項に定義されている式Iの化合物またはその塩を実質的に無水の粉末の形態で含む医薬組成物を製造する方法であって、前記式Iの化合物またはその塩をDMSOに溶解して、DMSO溶液を生成する工程と、前記溶液を凍結乾燥して、実質的に無水の粉末としての前記式Iの化合物またはその塩を提供する工程と、次いで、前記粉末を、請求項1に定義されている1種以上の補助治療成分と組み合わせる工程とを含むことを特徴とする、方法。

請求項29

前記実質的に無水の粉末が、残存DMSOを含む、請求項28に記載の方法。

請求項30

前記残存DMSOが、前記式Iの化合物またはその塩1gあたり約0.1〜約2000mgの量で存在する、請求項29に記載の方法。

請求項31

前記残存DMSOが、前記式Iの化合物またはその塩1gあたり約0.1〜約1000mg、約0.1〜約600mg、約0.1〜約500mg、約0.1〜約400mg、約0.1〜約300mgまたは約200〜約300mgの量で存在する、請求項30に記載の方法。

請求項32

前記残存DMSOが、前記式Iの化合物またはその塩1gあたり200〜300mgの量で存在する、請求項31に記載の方法。

請求項33

請求項1〜9のいずれか一項に定義されている式Iの化合物またはその塩及びDMSOから本質的になる実質的に無水の粉末であって、前記DMSOが、≦200%w/wの量で存在し、請求項1に定義されている1種以上の補助治療成分と組み合わせるものであることを特徴とする、粉末。

請求項34

前記DMSOが、約0.1%〜約100%、約0.1%〜約60%、約0.1%〜約50%、約0.1%〜約40%または約0.1%〜約30%w/wのDMSO/式Iの化合物またはその塩の量で存在する、請求項33に記載の粉末。

請求項35

前記DMSOが、20〜30%w/wのDMSO/式Iの化合物またはその塩の量で存在する、請求項34に記載の粉末。

請求項36

請求項26〜32のいずれか一項に記載の方法によって得ることができるまたは得られる医薬組成物。

請求項37

前記補助治療成分が、T細胞活性化剤を含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組み合わせ、請求項20〜25のいずれか一項に記載のキット、請求項26〜32のいずれか一項に記載の方法、請求項33〜35のいずれか一項に記載の粉末または請求項36に記載の組成物

請求項38

前記補助治療成分が、癌ワクチンを含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組み合わせ、請求項20〜25のいずれか一項に記載のキット、請求項26〜32のいずれか一項に記載の方法、請求項33〜35のいずれか一項に記載の粉末または請求項36に記載の組成物。

請求項39

前記補助治療成分が、IDO阻害剤を含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組み合わせ、請求項20〜25のいずれか一項に記載のキット、請求項26〜32のいずれか一項に記載の方法、請求項33〜35のいずれか一項に記載の粉末または請求項36に記載の組成物。

請求項40

前記補助治療成分が、アジュバントを含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組み合わせ、請求項20〜25のいずれか一項に記載のキット、請求項26〜32のいずれか一項に記載の方法、請求項33〜35のいずれか一項に記載の粉末または請求項36に記載の組成物。

請求項41

前記補助治療成分が、(a)T細胞活性化剤及び癌ワクチン、(b)T細胞活性化剤及びIDO阻害剤、または(c)癌ワクチン及びIDO阻害剤を含み、場合により、前記補助治療成分が、アジュバントをさらに含む、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組み合わせ、請求項20〜25のいずれか一項に記載のキット、請求項26〜32のいずれか一項に記載の方法、請求項33〜35のいずれか一項に記載の粉末または請求項36に記載の組成物。

請求項42

前記補助治療成分が、T細胞活性化剤、例えばICOS、GITR、MHC、CD80、CD86、ガレクチン9及びLAG−3のためのアゴニストまたは抗体から選択されるT細胞活性化剤を含む、請求項1〜41のいずれか一項に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物。

請求項43

前記T細胞活性化剤が、抗体、例えば(a)CD137アゴニスト、(b)CD40アゴニスト、(c)OX40アゴニスト、(d)PD−1mAb、(e)PD−L1mAb、(f)PD−L2mAb、(g)CTLA−4mAb、及び(h)(a)〜(g)の組み合わせから選択される抗体である、請求項42に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物。

請求項44

前記抗体が、(a)トレリムマブ、(b)イピリムマブ、(c)ニボルマブ、(d)ランブロリズマブ、(e)BMS−936559、(f)MEDI4736、(g)MPDL3280A、及び(h)PF−05082566から選択される抗体を含む、請求項43に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物。

請求項45

前記補助治療成分が、CTA癌ワクチンを含み、例えば前記CTA癌ワクチンが、NY−ESO−1、LAGE−1、MAGE−A1、−A2、−A3、−A4、−A6、−A10、−A12、CT7、CT10、GAGE1−6、GAGE1−2、BAGE、SSX1−5、SSX2、HAGE、PRAME、RAGE−1、XAGE−1、MUC2、MUC5B、B7.1/2、CD28、B7−H1、HLA、CD40L及びHMW−MAAから選択されるCTA抗原ベースとし、例えばMAGE−A3(例えば、recMAGE−A3)、NY−ESO−1及びPRAMEをベースとする、請求項1〜44のいずれか一項に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物。

請求項46

前記補助治療成分が、IDO阻害剤、例えばINCB24360、1メチルトリプトファン及びNLG919から選択されるIDO阻害剤を含む、請求項1〜45のいずれか一項に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物。

請求項47

(a)骨髄異形成症候群(MDS)、(b)癌、(c)血液疾患、及び(d)異常ヘモグロビン合成関連疾患から選択される疾患の免疫療法または該疾患を処置するための方法であって、請求項1〜46のいずれか一項に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物を、これを必要とするまたは要求する対象に投与する工程を含むことを特徴とする、方法。

請求項48

請求項1〜9のいずれか一項に記載の式Iの化合物またはその塩が、前記1種以上の補助治療成分の投与の前に、一緒にまたは後に投与される、請求項47に記載の方法。

請求項49

請求項1〜9のいずれか一項に記載の式Iの化合物またはその塩が、前記1種以上の補助治療成分の投与の前に投与され、前記1種以上の補助治療成分が、CTLA−4mAbを含む、請求項48に記載の方法。

請求項50

前記血液疾患が、白血病である、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。

請求項51

前記白血病が、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病急性リンパ性白血病、及び慢性骨髄性白血病から選択される、請求項50に記載の方法。

請求項52

前記AMLが、高齢者AML、初回再発AML及び第2再発AMLから選択される、請求項51に記載の方法。

請求項53

請求項54

前記異常ヘモグロビン合成関連疾患が、鎌状赤血球貧血及びβ−地中海貧血から選択される、請求項47〜53のいずれか一項に記載の方法。

請求項55

前記MDSが、低、中及び高リスクMDSならびに骨髄増殖性新生物から選択される、請求項47〜49のいずれか一項に記載の方法。

請求項56

治療または予防に用いられる、請求項1〜46のいずれか一項に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物。

請求項57

免疫療法に用いられる、請求項56に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物。

請求項58

請求項47〜56のいずれか一項に定義されている疾患を処置する方法において使用するための、請求項1〜46のいずれか一項に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物。

請求項59

請求項47〜55のいずれか一項に定義されている疾患の免疫療法において、または該疾患を処置する方法において使用するための薬物の製造のための、請求項1〜46のいずれか一項に記載の組み合わせ、キット、方法、粉末または組成物の使用。

請求項60

前記製剤、キットまたは組成物を、(a)1週間に1回、2回、3回、4回、5回、6回もしくは7回、または(b)5、6、7、8、9もしくは10日間にわたって毎日、または(c)最大10日間にわたって毎日、または(d)5〜10日間にわたって毎日、または(e)5日間にわたって毎日、直後に2日間の非投与、次いで、次の5日間にわたって毎日、(f)5日間にわたって毎日、直後に2日間の非投与、続いて前記1種以上の補助治療成分の投与、の投薬レジメンに従って、対象に投与することを含む、請求項47〜59のいずれか一項に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項61

前記製剤、キットまたは組成物を、5日間にわたって毎日、直後に2日間の非投与、続いてCTLA−4mAbを含む1種以上の補助治療成分の投与の投薬レジメンに従って、対象に投与することを含む、請求項60に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項62

前記補助治療成分の前記投与が、前記非投与日の直後である、請求項60または61に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項63

前記投与が、皮下投与である、請求項47〜62のいずれか一項に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項64

前記1種以上の補助治療成分が、CTLA−4mAbを含む、請求項1〜63のいずれか一項に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項65

前記1種以上の補助治療成分が、イピリムマブを含む、請求項64に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項66

前記式Iの化合物が、請求項8または請求項9に定義されているとおりである、請求項64または請求項65に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項67

前記1種以上の補助治療成分が、アジュバントをさらに含む、請求項64〜66のいずれか一項に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項68

前記アジュバントが、病原体認識受容体PRRリガンドである、請求項67に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項69

前記アジュバントが、TLRリガンド、例えばTLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10及びTLR11の1つ以上のためのTLRリガンドを含む、請求項68に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

請求項70

前記1種以上の補助治療成分が、(a)CTLA−4mAb以外のT細胞活性化剤、及び/または(b)癌ワクチン、及び/または(c)IDO阻害剤をさらに含む、請求項64〜69のいずれか一項に記載の方法、組み合わせ、キット、方法、粉末、組成物、または使用。

技術分野

0001

(関連出願の相互参照
本出願は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年10月4日に提出された米国仮特許出願第61/887,165号、及び2013年3月1日に提出された米国仮特許出願第61/771,525号の利益を主張する。

背景技術

0002

ゲノム後成的修飾、特に、DNAメチル化は、癌の発生及び進行(細胞周期制御アポトーシス侵襲かつ転移の可能性及び血管形成を含む)における重要な細胞経路に影響を及ぼすことによって、ヒト悪性腫瘍において主要な役割を担う。DNAメチル化は、酵素であるDNAメチルトランスフェラーゼによって媒介され、CpGジヌクレオチドに関連してシトシンが生じるときシトシンへのメチル基の付加をもたらす。

0003

プロモーター関連CpGアイランドのDNAメチル化は、対応する遺伝子のサイレンシングをもたらす−一般に、プロモーター関連CpGアイランドは、非悪性細胞においてメチル化されていない。それゆえ、腫瘍細胞の異常なDNA過剰メチル化は、変異による腫瘍抑制遺伝子不活性化に機能的に等しく、そのため、新生細胞HLAクラスI抗原、CTA抗原及びアクセサリー副刺分子を含む)における腫瘍認識複合体の種々の成分の下方調節を介して宿主免疫認識から逃れる腫瘍を促進する。このことは、癌処置のための免疫治療アプローチの臨床有効性の低下をもたらす。

0004

DNA低メチル化剤(DHA)は、全体的かつ遺伝子特異的なDNA低メチル化を誘発する。これが、腫瘍関連抗原再発現を促進し、これにより、免疫認識を強化する。例として、5−アザシチジン、5−アザ−2’−デオキシシチジンデシタビン)及びゼブラリンが挙げられ:5−アザシチジン及び5−アザ−2’−デオキシシチジンは、骨髄異形成症候群患者の処置のためにアメリカ食品医薬品局によって現在承認されており、デシタビンは、慢性骨髄性白血病CML)、骨髄異形成症候群(MDS)、非小細胞肺癌(NSCLC)、鎌状赤血球貧血及び急性骨髄性白血病(AML)の処置のための薬剤として現在開発されている。

0005

(参照による組み込み)
本明細書において言及されている全ての公開公報、特許及び特許出願は、あたかも、それぞれ個々の公開公報、特許または特許出願が参照により組み込まれると具体的かつ個々に示されているのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。

0006

いくつかの実施形態において、本発明は、式Iの化合物
(5−アザシトシン基)−L−(グアニン基)(I)
式中、Lは、リン含有リンカーであり、ここで、Lにおけるリン原子の数が1である;
またはその薬学的に許容可能な塩と;
(a)T細胞活性化剤;
(b)癌ワクチン;及び
(c)アジュバント
から選択される1種以上の補助治療成分と
を含む組み合わせを提供する。

0007

代替的には、本発明は、式Iの化合物:
(5−アザシトシン基)−L−(グアニン基)(I)
式中、Lは、リン含有リンカーであり、ここで、Lにおけるリン原子の数が1である;
またはその薬学的に許容可能な塩と;
(a)T細胞活性化剤;
(b)癌ワクチン;
(c)IDO阻害剤;及び
(d)アジュバント
から選択される1種以上の補助治療成分と
を含む組み合わせを提供する。

0008

いくつかの実施形態において、式Iの化合物において、Lは式(II):

(式中、R1及びR2は、独立して、H、OH、アルコキシ基アルコキシアルコキシ基アシルオキシ基カーボネート基カルバメート基、またはハロゲンであり;R3は、Hであるか、またはR3が結合している酸素原子一緒になって、エーテルエステルカーボネート、またはカルバメートを形成し;R4は、Hであるか、またはR4が結合している酸素原子と一緒になって、エーテル、エステル、カーボネート、またはカルバメートを形成し;Xは、Xが結合する酸素原子と一緒になって、ホスホジエステルホスホロチオエートジエステルボラノホスフェートジエステル、またはメチルホスホネートジエステルを形成する)を有する。いくつかの実施形態において、R1及びR2は、独立して、H、OH、OMe、OEt、OCH2CH2OMe、OBn、またはFであり、Xは、Xが結合する酸素原子と一緒になって、ホスホジエステルを形成する。いくつかの実施形態において、R1及びR2は、Hである。

0009

いくつかの実施形態において、式Iの化合物は、I−(1〜44)のいずれか1つである。いくつかの実施形態において、式Iの化合物は:
I−1:

または
I−2:

である。

0010

いくつかの実施形態において、式Iの化合物は、式:

またはその薬学的に許容可能な塩を有する。いくつかの実施形態において、該塩は、ナトリウム塩である。

0011

上記化合物またはその塩は、例えば、約45%〜約85%のプロピレングリコール;約5%〜約45%のグリセリン;及び0%〜約30%のエタノールを含む実質的に無水溶媒に溶解されている、製剤の形態であってよい。かかる実施形態において、上記溶媒は、約65%〜約70%のプロピレングリコール;約25%〜約30%のグリセリン、及び0%〜約10%のエタノール、例えば:(a)65%〜70%のプロピレングリコール及び25%〜30%のグリセリン、任意の残余がエタノール;(b)約65%のプロピレングリコール;約25%のグリセリン;及び約10%のエタノール;(c)65%のプロピレングリコール;25%のグリセリン;及び10%のエタノール;(d)約70%のプロピレングリコール及び約30%のグリセリン、エタノールが存在しない;(e)45%〜85%のプロピレングリコール;5%〜45%のグリセリン;及び0%〜30%のエタノール;(f)65%〜70%のプロピレングリコール;25%〜30%のグリセリン、及び0%〜10%のエタノールを含むことができる。製剤は、DMSOを、場合により2:1、1:1、0.5:1、0.3:1または0.2〜0.3:1のDMSO:化合物比で、さらに含むことができる。上記組み合わせは、皮下注射による投与に好適であり得る。

0012

上記化合物は、製剤の一部として存在するとき、約80mg/mL〜約110mg/mL、場合により約100mg/mLの濃度で存在することができる。

0013

いくつかの実施形態において、本発明は:
(a)本明細書に記載の上記化合物またはその塩を含有する第1容器と;
(b)本明細書に記載の実質的に無水の溶媒を含有する第2容器と;
(c)本明細書に記載の1種以上の補助治療成分と
を含むキットを提供する。

0014

上記化合物は、例えば凍結乾燥されている実質的に無水の粉末の形態でキットに存在していてよい。いくつかの実施形態において、第1容器は、約80mg〜約110mgの上記化合物、例えば約100mgの上記化合物を含有することができ、皮下注射による投与のための説明書をさらに含むことができる。

0015

いくつかの実施形態において、本発明は、医薬組成物を調製するためのプロセスであって、上記に定義されている化合物またはその塩を上記にも定義されている実質的に無水の溶媒に溶解させることと、次いで、溶解された化合物を上記にも定義されている1種以上の補助治療成分と組み合わせることとを含む上記プロセスを提供する。いくつかの実施形態において、上記プロセスは、
(a)上記化合物をDMSOに溶解させて上記化合物のDMSO溶液を生成する予備工程と;
(b)工程(a)の上記溶液を凍結乾燥させて、上記化合物を実質的に無水の粉末として提供する予備工程と
をさらに含む。

0016

いくつかの実施形態において、本発明は、上記に定義されている化合物またはその塩を含む医薬組成物を実質的に無水の粉末の形態で生成するためのプロセスであって、上記化合物をDMSOに溶解させてDMSO溶液を生成することと、上記溶液を凍結乾燥させて上記化合物を実質的に無水の粉末として提供することと、次いで、該粉末を1種以上の補助治療成分と組み合わせることとを含む上記プロセスを提供する。いくつかの実施形態において、上記実質的に無水の粉末は、例えば、(a)上記化合物1gあたり≦2000、もしくは約0.1〜約2000mgの量で存在する;または(b)上記化合物1gあたり≦1000、もしくは約0.1〜約1000mg;≦600、もしくは約0.1〜約600mg;≦500、もしくは約0.1〜約500mg;≦400、もしくは約0.1〜約400mg;≦300、もしくは約0.1〜約300mg;または約200〜約300mgの量で存在する;または(c)上記化合物1gあたり200〜300mgの量で存在する残存DMSOを含む。

0017

いくつかの実施形態において、本発明は、上記に定義されている化合物またはその塩とDMSOとから本質的になる実質的に無水の粉末であって、該DMSOが、≦200、または約0.1%〜約200%w/wの量で存在しており、上記に定義されている1種以上の補助治療成分と組み合わせるものである、上記実質的に無水の粉末を提供する。かかる実施形態において、該DMSOは、≦100%、もしくは約0.1%〜約100%、≦60%、もしくは約0.1%〜約60%、≦50%、もしくは約0.1%〜約50%、≦40%、もしくは約0.1%〜約40%、または≦30%、もしくは約0.1%〜約30%w/wのDMSO/化合物の量で、例えば約20〜約30%w/wのDMSO/化合物の量で存在する。

0018

本発明のプロセスによって得ることができるまたは得られる医薬組成物も提供する。

0019

いくつかの実施形態において、補助治療成分は、T細胞活性化剤を含む。

0020

いくつかの実施形態において、補助治療成分は、癌ワクチンを含む。

0021

いくつかの実施形態において、補助治療成分は、アジュバントを含む。

0022

いくつかの実施形態において、補助治療成分は、T細胞活性化剤及び癌ワクチンを含む。

0023

いくつかの実施形態において、補助治療成分は、例えば、ICOS、GITR、MHC、CD80、CD86、ガレクチン9及びLAG−3のためのアゴニストまたは抗体から選択されるT細胞活性化剤を含む。

0024

他の実施形態において、T細胞活性化剤は、例えば、(a)CD137アゴニスト;(b)CD40アゴニスト;(c)OX40アゴニスト;(d)PD−1 mAb;(e)PD−L1 mAb;(f)PD−L2 mAb;(g)CTLA−4 mAb;及び(h)(a)〜(g)の組み合わせから選択される抗体である。

0025

いくつかの実施形態において、補助治療成分は、トレリムマブまたはイピリムマブである。

0026

いくつかの実施形態において、補助治療成分は、例えば、NY−ESO−1、LAGE−1、MAGE−A1、−A2、−A3、−A4、−A6、−A10、−A12、CT7、CT10、GAGE1−6、GAGE1−2、BAGE、SSX1−5、SSX2、HAGE、PRAME、RAGE−1、XAGE−1、MUC2、MUC5B、B7.1/2、CD28、B7−H1、HLA、CD40L及びHMW−MAAから選択されるCTA抗原をベースとする、例えばMAGE−A3(例えば、recMAGE−A3)、NY−ESO−1及びPRAMEをベースとするCTA癌ワクチンを含む。

0027

いくつかの実施形態において、補助治療成分は、例えば、INCB24360、1メチルトリプトファン及びNLG919から選択されるIDO阻害剤を含む。

0028

いくつかの実施形態において、本発明は:
(a)骨髄異形成症候群(MDS);
(b)癌;
(c)血液疾患;または
(d)異常ヘモグロビン合成関連疾患
から選択される疾患の免疫療法または該疾患を処置するための方法であって、
本発明の組み合わせ、キット、プロセス、粉末または組成物を、これを必要とするまたは要求する対象に投与することを含む上記方法を提供する。いくつかの実施形態において、上記に定義されている化合物またはその塩は、1種以上の補助治療成分の投与の前に、一緒にまたは後に投与され得る。いくつかの実施形態において、式Iの化合物またはその塩が、まず(プライミング療法として)投与され、続いて、補助治療成分が投与される。

0029

MDSは、低、中及び高リスクMDSならびに骨髄増殖性新生物から選択され得る。

0030

血液疾患は、例えば:急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病急性リンパ性白血病、及び慢性骨髄性白血病から選択される白血病であり得る。いくつかの実施形態において、AMLは、高齢者AML、初回再発AML及び第2再発AMLから選択され得る。

0032

いくつかの実施形態において、癌は、膵臓癌、卵巣癌、黒色腫及び肺癌から選択される。

0033

いくつかの実施形態において、異常ヘモグロビン合成関連疾患は、鎌状赤血球貧血及びβ−地中海貧血から選択される。

0034

いくつかの実施形態において、本発明は、治療または予防における使用のために、例えば、添付の特許請求の範囲において定義されており、上記または本明細書において記載されている疾患の免疫療法またはこれを処置するための使用のための、添付の特許請求の範囲において定義されているまたは本明細書に記載されている組み合わせ、キット、プロセス、粉末または組成物を提供する。

0035

いくつかの実施形態において、本発明は、添付の特許請求の範囲におけるかつ上記または本明細書において記載されている疾患の免疫療法またはこれを処置する方法における使用のための薬物の製造のための、添付の特許請求の範囲において定義されているまたは本明細書に記載されている組み合わせ、キット、プロセス、粉末または組成物の使用を提供する。

0036

本発明の組み合わせ、キット、プロセス、粉末または組成物は、(a)1週間に1回、2回、3回、4回、5回、6回もしくは7回;または(b)5、6、7、8、9もしくは10日間にわたって毎日;または(c)最大10日間にわたって毎日;または(d)5〜10日間にわたって毎日;または(e)5日間にわたって毎日、直後に2日間の非投与、次いで、次の5日間にわたって毎日;の投薬レジメンに従って対象に投与され得る。投与は皮下であってよい。

図面の簡単な説明

0037

図1は、薬物動態学的研究において化合物I−1を週1回皮下投与した雄及び雌のカニクイザルにおける化合物I−1の平均血漿濃度を示す。
図2は、薬物動態学的研究においてデシタビンを週1回皮下投与した雄及び雌のカニクイザルにおけるデシタビンの平均血漿濃度を示す。
図3は、前試験後の種々の日数(D)においてカニクイザルから取り出した血液サンプルにおいて観察されたLINE1メチル化レベルの減少を示す。
図4は、種々のDMSO及びDMSO/水組成物における式I−1の化合物のナトリウム塩の全関連物質の変化を示す。
図5は、抗マウスCTLA−4との組み合わせにおけるSGI−110の抗腫瘍効果を示す。
図6は、SGI−110、続いて抗マウスCTLA−4 mAb9H10の逐次投与2サイクルの抗腫瘍効果を示す。

実施例

0038

本発明の組み合わせは、多様な組織型の新生細胞における腫瘍認識複合体の発現活性化し、またはその発現の構成レベル、その構成成分を強く上方調節する。したがって、該組み合わせは、新生細胞の免疫原性及び免疫認識を増加させる免疫調節剤として用いられ得る。これにより、腫瘍の制御及び退行の点においてより良好な治療結果を可能にし、無病進行を延長し、全生存を改善することとなる。

0039

化合物I−1のDNA低メチル化剤(5−アザ−2’−デオキシシチジン及びデオキシグアノシンジヌクレオチド)を含めた、デシタビンから誘導される第二世代のDHAが、WO2007/041071(全体が参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
本発明の組み合わせにおける使用のための式Iの化合物

0040

いくつかの実施形態において、本発明は、式Iの化合物:
(5−アザシトシン基)−L−(グアニン基)(I)
式中、Lは、リン含有リンカーであり、ここで、Lにおけるリン原子の数が1である;またはその薬学的に許容可能な塩を含む組み合わせを提供する。

0041

Lは、5−アザシトシン基をグアニン基と連結させるのに好適な基である。いくつかの実施形態において、Lは、炭水化物を含む。いくつかの実施形態において、Lは、1を超える炭水化物を含む。いくつかの実施形態において、Lは、2つの炭水化物を含む。Lが、1を超える炭水化物を含むとき、これらの炭水化物は、同じであっても異なっていてもよい。炭水化物は、閉環形態、例えば、ピラノースまたはフラノース形態の単糖であってよい。炭水化物は、任意の位置で置換されていてもよく、または天然形態の炭水化物において酸素化される任意の位置で脱酸素化されていてもよい。いくつかの実施形態において、炭水化物は、リボースである。いくつかの実施形態において、炭水化物は、2−デオキシリボースである。リボースまたは2−デオキシリボースは、任意の位置で置換されていてよい。

0042

Lのホスフェート原子は、リン原子を含有する任意の天然または合成の官能基に存在していてよい。かかる官能基の非限定例として、ホスホジエステル、ホスホロチオエートジエステル、ボラノホスフェートジエステル、及びメチルホスホネートジエステルが挙げられる。

0043

いくつかの実施形態において、Lは、式IIを含む。いくつかの実施形態において、Lは、式IIである。

式中、R1及びR2は、独立して、H、OH、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、アシルオキシ基、カーボネート基、カルバメート基、またはハロゲンであり;R3は、Hであるか、またはR3が結合している酸素原子と一緒になって、エーテル、エステル、カーボネート、またはカルバメートを形成し;R4は、Hであるか、またはR4が結合している酸素原子と一緒になって、エーテル、エステル、カーボネート、またはカルバメートを形成し;Xは、Xが結合する酸素原子と一緒になって、ホスホジエステル、ホスホロチオエートジエステル、ボラノホスフェートジエステル、またはメチルホスホネートジエステルを形成する。

0044

化合物が1つの5−アザシトシン基と1つのグアニン基とを含有する限り、5−アザシトシン基は、Lのいずれかの末端に連結していてよく、グアニン基は、Lの他方の末端に連結していてよい。構造異性体は、このように、5−アザシトシン基及びグアニン基の接続性を変更することによって調製され得る。

0045

R1及びR2は、同じであっても異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、R1及びR2は、独立して、H、OH、OMe、OEt、OPh、OCH2CH2OMe、OCH2CH2OEt、OCH2CH2OBn、OBn、OAc、OBz、OCOOMe、OCOOEt、OCOOBn、OCONH2、OCONMe2、OCONEt2、OCONBn2、OCONHMe、OCONHEt、OCONHBn、F、Cl、Br、またはIである。いくつかの実施形態において、R1及びR2は、独立して、H、OH、OMe、OEt、OCH2CH2OMe、OBn、またはFである。いくつかの実施形態において、R1及びR2は、独立して、HまたはOHである。いくつかの実施形態において、R1及びR2は、Hである。いくつかの実施形態において、R1及びR2は、OHである。

0046

R3及びR4は、同じであっても異なっていてもよい。

0047

いくつかの実施形態において、R3は、Hであるか、またはR3が結合している酸素原子と一緒になって、OH、OMe、OEt、OPh、OCH2CH2OMe、OCH2CH2OEt、OCH2CH2OBn、OBn、OAc、OBz、OCOOMe、OCOOEt、OCOOBn、OCONH2、OCONMe2、OCONEt2、OCONBn2、OCONHMe、OCONHEt、またはOCONHBnを形成する。いくつかの実施形態において、R3は、Hであるか、またはR3が結合している酸素原子と一緒になって、OH、OMe、OEt、OCH2CH2OMe、またはOBnを形成する。いくつかの実施形態において、R3は、Hである。

0048

いくつかの実施形態において、R4は、Hであるか、またはR4が結合している酸素原子と一緒になって、OH、OMe、OEt、OPh、OCH2CH2OMe、OCH2CH2OEt、OCH2CH2OBn、OBn、OAc、OBz、OCOOMe、OCOOEt、OCOOBn、OCONH2、OCONMe2、OCONEt2、OCONBn2、OCONHMe、OCONHEt、またはOCONHBnを形成する。いくつかの実施形態において、R4は、Hであるか、またはR4が結合している酸素原子と一緒になって、OH、OMe、OEt、OCH2CH2OMe、またはOBnを形成する。いくつかの実施形態において、R4はHである。

0049

いくつかの実施形態において、Xは、P(O)OH、P(O)SH、P(→O)BH3-、またはP(O)Meである。いくつかの実施形態において、Xは、P(O)OHである。いくつかの実施形態において、Xは、Xが結合する酸素原子と一緒になって、ホスホジエステルを形成する。

0050

アルキルの非限定例として、直鎖、分岐状、及び環状アルキル基が挙げられる。直鎖アルキル基の非限定例として、メチル、エチルプロピルブチルペンチル、ヘキシルヘプチルオクチル、ノニル、及びデシルが挙げられる。

0051

分岐状アルキル基は、任意の数のアルキル基によって置換されている任意の直鎖アルキル基を含む。分岐状アルキル基の非限定例として、イソプロピルイソブチル、sec−ブチル、及びt−ブチルが挙げられる。

0052

環状アルキル基の非限定例として、シクロプロピルシクロブチルシクロペンチルシクロヘキシルシクロヘプチル、及びシクロオクチル基が挙げられる。環状アルキル基は、縮合−、架橋−、及びスピロ二環、ならびに縮合−、架橋−、及びスピロ系も含む。環状アルキル基は、任意の数の直鎖または分岐状アルキル基によって置換されていてよい。

0053

ハロアルキル基は、任意の数のハロゲン原子、例えば、フッ素塩素臭素、及びヨウ素原子によって置換されている任意のアルキル基であってよい。

0054

アルコキシ基は、例えば、任意のアルキル基によって置換されている酸素原子であってよい。エーテルまたはエーテル基は、アルコキシ基を含む。アルコキシ基の非限定例として、メトキシエトキシプロポキシイソプロポキシ、及びイソブトキシが挙げられる。

0055

アルコキシアルコキシ基は、例えば、任意のアルコキシ基によって任意の位置で置換されたアルコキシ基であってよい。アルコキシアルコキシ基の非限定例として、メトキシエトキシエトキシエトキシ、エトキシエトキシエトキシ、任意のオーダーグライムから誘導される基、及びポリエチレングリコールから誘導される基が挙げられる。

0056

アリール基は、複素環式または非複素環式であってよい。アリール基は、単環式または多環式であってよい。アリール基は、任意の数のヒドロカルビル基、アルキル基、及びハロゲン原子によって置換されていてよい。アリール基の非限定例として、フェニルトルイルナフチルピロリル、ピリジルイミダゾリルチオフェニル、及びフリルが挙げられる。

0057

アリールオキシ基は、例えば、任意のアリール基、例えば、フェノキシによって置換されている酸素原子であってよい。

0058

アラルキル基は、例えば、任意のアリール基、例えば、ベンジルによって置換されている任意のアルキル基であってよい。

0059

アリールアルコキシ基は、例えば、任意のアラルキル基、例えば、ベンジルオキシによって置換されている酸素原子であってよい。

0060

複素環は、炭素ではない環原子を含有する任意の環であってよい。複素環は、任意の数のアルキル基及びハロゲン原子によって置換されていてよい。複素環の非限定例として、ピロールピロリジンピリジンピペリジンスクシンアミドマレイミドモルホリンイミダゾールチオフェンフランテトラヒドロフランピラン、及びテトラヒドロピランが挙げられる。

0061

アシル基は、例えば、ヒドロカルビル、アルキル、ヒドロカルビルオキシアルコキシアリールアリールオキシアラルキルアリールアルコキシ、または複素環によって置換されているカルボニル基であってよい。アシルの非限定例として、アセチルベンゾイルベンジルオキシカルボニル、フェノキシカルボニルメトキシカルボニル、及びエトキシカルボニルが挙げられる。

0062

アシルオキシ基は、アシル基によって置換されている酸素原子であってよい。エステルまたはエステル基は、アシルオキシ基を含む。

0063

カーボネート基は、ヒドロカルビルオキシカルボニルアルコキシカルボニルアリールオキシカルボニル、またはアリールアルコキシカルボニルによって置換されている酸素原子であってよい。

0064

カルバメート基は、カルバモイル基によって置換されている酸素原子であってよく、カルバモイル基の窒素原子は、ヒドロカルビル、アルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはアラルキルのうち1つ以上によって置換されていない、一置換されている、または二置換されている。窒素原子が、二置換されているとき、2つの置換基は窒素原子と一緒になって複素環を形成することができる。

0065

本明細書に記載されている化合物の任意の官能基は、キャッピング基によって場合によりキャッピングされていてよい。キャッピング基の例として、全体が参照により本明細書に組み込まれる、Greene’s Protective Groups In Organic Synthesis、4th Ed.(Wiley 2006)(1980)and Protecting Groups、3d Ed.(Thieme 2005)(1994)を参照されたい。

0066

ヒドロキシル基に好適なキャッピング基の非限定例として、アルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、カーボネート、カルバメート、及びアシル基が挙げられる。

0067

窒素官能性に好適なキャッピング基の非限定例として、アルキル、アリール、アラルキル、アシル基、アルコキシカルボニル基アリールオキシカルボニル基、及びアミノカルボニル基が挙げられる。キャッピング基は、キャッピング基が結合する窒素原子と一緒になって、例えば、アミド、カルバメート、ウレタン、複素環、またはアミンを形成することができる。同じ窒素原子に結合している2つのキャッピング基は、窒素原子と一緒になって複素環を形成することができる。

0068

本発明は、本明細書に記載の任意の化合物の薬学的に許容可能な塩を提供する。薬学的に許容可能な塩として、例えば、酸付加塩及び塩基付加塩が挙げられる。化合物に添加されて酸付加塩を形成する酸は、有機酸であっても無機酸であってもよい。化合物に添加されて塩基付加塩を形成する塩基は、有機塩基であっても無機塩基であってもよい。いくつかの実施形態において、薬学的に許容可能な塩は、金属塩である。いくつかの実施形態において、薬学的に許容可能な塩は、アンモニウム塩である。

0069

酸付加塩は、本明細書に記載の化合物への酸の添加から生じ得る。いくつかの実施形態において、酸は有機である。いくつかの実施形態において、酸は無機である。好適な酸の非限定例として、塩酸臭化水素酸ヨウ化水素酸硝酸亜硝酸硫酸亜硫酸リン酸ニコチン酸イソニコチン酸乳酸サリチル酸、4−アミノサリチル酸酒石酸アスコルビン酸ゲンチシン酸グルコン酸グルカロン酸サッカリン酸ギ酸安息香酸グルタミン酸パントテン酸酢酸プロピオン酸酪酸フマル酸コハク酸クエン酸シュウ酸マレイン酸ヒドロキシマレイン酸、メチルマレイン酸グリコール酸リンゴ酸桂皮酸マンデル酸、2−フェノキシ安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、パモ酸、フェニル酢酸、N−シクロヘキシルスルファミン酸メタンスルホン酸エタンスルホン酸ベンゼンスルホン酸p−トルエンスルホン酸2−ヒドロキシエタンスルホン酸エタン−1,2−ジスルホン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、2−ホスホグリセリン酸、3−ホスホグリセリン酸、グルコース−6−リン酸、及びアミノ酸が挙げられる。

0070

好適な酸付加塩の非限定例として、塩酸塩臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩亜硝酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩リン酸塩リン酸水素塩リン酸二水素塩炭酸塩重炭酸塩、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩サリチル酸塩、4−アミノサリチル酸塩、酒石酸塩アスコルビン酸塩ゲンチシン酸塩グルコン酸塩、グルカロン酸塩、サッカリン酸塩ギ酸塩安息香酸塩グルタミン酸塩パントテン酸塩酢酸塩プロピオン酸塩酪酸塩フマル酸塩コハク酸塩クエン酸塩シュウ酸塩マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、メチルマレイン酸塩、グリコール酸塩リンゴ酸塩桂皮酸塩マンデル酸塩、2−フェノキシ安息香酸塩、2−アセトキシ安息香酸塩、パモ酸塩フェニル酢酸塩、N−シクロヘキシルスルファミン酸塩メタンスルホン酸塩エタンスルホン酸塩ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、エタン−1,2−ジスルホン酸塩、4−メチルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸塩、2−ホスホグリセリン酸塩、3−ホスホグリセリン酸塩、グルコース−6−リン酸塩、及びアミノ酸塩が挙げられる。

0071

金属塩は、本明細書に記載の化合物への無機塩基の添加から生じ得る。無機塩基は、塩基性対イオン、例えば、水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、またはリン酸塩などと対をなす金属カチオンからなる。金属は、アルカリ金属アルカリ土類金属遷移金属、または主族金属であってよい。好適な金属の非限定例として、リチウムナトリウムカリウムセシウムセリウムマグネシウムマンガン、鉄、カルシウムストロンチウムコバルトチタンアルミニウム、銅、カドミウム、及び亜鉛が挙げられる。

0073

アンモニウム塩は、本明細書に記載の化合物へのアンモニアまたは有機アミンの添加から生じ得る。好適な有機アミンの非限定例として、トリエチルアミンジイソプロピルアミンエタノールアミンジエタノールアミントリエタノールアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジンジベンジルアミンピペラジン、ピリジン、ピラゾール、ビピラゾール、イミダゾール、ピラジン、ビピラジン、エチレンジアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、プロカインクロロプロカイン、コリンジシクロヘキシルアミン、及びN−メチルグルカミンが挙げられる。

0074

好適なアンモニウム塩の非限定例として、トリエチルアミン塩、ジイソプロピルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モルホリン塩、N−メチルモルホリン塩、ピペリジン塩、N−メチルピペリジン塩、N−エチルピペリジン塩、ジベンジルアミン塩、ピペラジン塩、ピリジン塩、ピラゾール塩、ビピラゾール塩、イミダゾール塩、ピラジン塩、ビピラジン塩、エチレンジアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、プロカイン塩、クロロプロカイン塩、コリン塩ジシクロヘキシルアミン塩、及びN−メチルグルカミン塩が挙げられる。

0075

式Iの化合物の非限定例として:
I−1:

I−2:

I−3:

I−4:

I−5:

I−6:

I−7:

I−8:

I−9:

I−10:

I−11:

I−12:

I−13:

I−14:

I−15:

I−16:

I−17:

I−18:

I−19:

I−20:

I−21:

I−22:

I−23:

I−24:

I−25:

I−26:

I−27:

I−28:

I−29:

I−30:

I−31:

I−32:

I−33:

I−34:

I−35:

I−36:

I−37:

I−38:

I−39:

I−40:

I−41:

I−42:

I−43:

I−44:

及び上記のいずれかの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。いくつかの実施形態において、塩は、上記のいずれかのナトリウム塩である。

0076

本明細書に記載の化合物は、当該分野において公知の方法、例えば、液相または固相合成によって合成され得る。本発明の化合物の合成の記載について、及び本発明の化合物の作用のメカニズムの記載については、全体が参照により本明細書に組み込まれるWO2007/041071を参照されたい。
本発明の組み合わせにおける使用のための製剤

0077

本発明の組み合わせにおける使用のための化合物は、任意の好適な形態で提供され得、公知の技術(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easton、PA、USAを参照されたい)に従って製剤化され得る。好適な製剤の例は、教示が参照により本明細書に組み込まれるWO2007/041071の13〜23頁に記載されている。

0078

有効な治療は、有利な効果、例えば、相加性、相乗効果副作用の減少、毒性の減少、疾患の進行時間の増加、生存時間の増加、1つの剤の別の剤に対する感作もしくは脱感作、または応答率の改善を提供することができる。有利には、有効な効果は、患者に投与される各成分またはいずれかの成分の用量の低減を可能にすることにより、同じ治療効果をもたらし及び/または維持しながらも、化学療法の毒性を低減することができる。

0079

応答率は、応答状態に達する患者の百分率を記載することができる。そのため、例えば、50%の応答率は、処置された患者の半分が応答状態に達することを意味する。応答状態は、悪性腫瘍の種類、例えば、固形であるか血液であるかに関係し得る。前者の場合には、応答状態は、RECIST基準(固形腫瘍における応答評価基準)によって通常定義されるが、後者の場合には、他の応答基準が用いられる(主にIWG(国際ワーキンググループ)のもの)。

0080

相乗効果は、個々に提示される場合の組み合わせの成分の治療効果の合計よりも大きい、組み合わせにより生ずる治療効果であり得る。

0081

相加効果は、個々に提示される場合の組み合わせの成分のいずれかの治療効果よりも大きい、組み合わせにより生ずる治療効果であり得る。

0082

医薬組成物の非限定例として、例えば、ヒトまたは動物対象への投与に好適な形態、濃度、及び/または純度レベルである、患者への投与に好適な任意の組成物が挙げられる。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、無菌及び/または非発熱性である。非発熱性医薬組成物は、患者に投与されるとき、望ましくない免疫応答を引き起こさない。

0083

医薬キットの非限定例として、場合により全てが共通の外装内に含有されている、投薬装置(例えば、計量装置)及び/または送達装置(例えば、吸入器またはシリンジ)と一緒になった、医薬組成物の1つ以上の単位用量のアレイが挙げられる。2種以上の化合物/剤の組み合わせを含む医薬キットにおいて、個々の化合物/剤は、単一または非単一製剤であり得る。いくつかの実施形態において、単位用量は、ブリスターパック内に含有されていてよい。いくつかの実施形態において、医薬キットは、使用の説明書をさらに含む。

0084

医薬パックは、場合により共通の外装内に含有されている、医薬組成物の1つ以上の単位用量のアレイであり得る。2種以上の化合物/剤の組み合わせを含む医薬パックにおいて、個々の化合物/剤は、単一または非単一製剤であり得る。単位用量は、ブリスターパック内に含有されていてよい。いくつかの実施形態において、医薬パックは、使用の説明書をさらに含む。

0085

患者用パックは、患者に処方された、全処置過程のための医薬組成物を含有するパッケージであり得る。患者用パックは、1つ以上のブリスターパックを含有することができる。患者用パックは、患者が、患者用処方において通常欠けている、患者用パックに含有されているパッケージ挿入物を常に入手できるという点において、薬剤師バルクの供給分から患者の薬剤の供給分を分ける常套的な処方よりも有利である。パッケージ挿入物の包含は、医師の指示に対する患者のコンプライアンスを改善することが示されている。

0086

物理的に会合する組み合わせ化合物/剤の非限定例として:
・2種以上の化合物/剤のうち少なくとも1種を、該少なくとも1種の化合物/剤を即座に会合させて該2種以上の化合物/剤の物理的会合を形成するための説明書と一緒に含む材料(例えば、非単一製剤);
・2種以上の化合物/剤のうち少なくとも1種を、該2種以上の化合物/剤による組み合わせ療法のための説明書と一緒に含む材料(例えば、非単一製剤);
・2種以上の化合物/剤のうち少なくとも1種を、該2種以上の化合物/剤の他方が投与された(または投与されている)患者集団への投与のための説明書と一緒に含む材料;
・2種以上の化合物/剤のうち少なくとも1種を、該2種以上の化合物/剤の他方との組み合わせにおける使用に特に適応している量または形態で含む材料
が挙げられる。

0087

組み合わせ療法の非限定例として、2種以上の化合物/剤の組み合わせ(上記に定義されている)の使用を含む治療が挙げられる。化合物は、同じ全処置レジメンの一部として投与され得る。このように、2種以上の化合物/剤の各々の薬量学は異なっていてよく:それぞれ同時にまたは別の時間に投与されてよい。いくつかの実施形態において、組み合わせの化合物/剤は、同じ医薬製剤において(すなわち、一緒に)、または異なる医薬製剤において(すなわち、別個に)のいずれかで、逐次的に(例えば、前もしくは後に)または同時に投与されてよい。同じ製剤において同時にとは単一製剤としてのものであり、一方で、異なる医薬製剤において同時にとは非単一である。いくつかの実施形態において、式Iの化合物またはその塩が、まず(プライミング療法として)投与され、続いて、補助治療成分が投与される。組み合わせ療法における2種以上の化合物/剤の各々の薬量学は、投与経路に関して異なっていてもよい。

0088

いくつかの実施形態において、本発明の組み合わせは、別個に投与されるとき、個々の化合物/剤の治療効果と比較して治療上有効な効果をもたらす。

0089

補助治療成分は、式(I)の化合物と組み合わされたときに有効な組み合わせを生じさせる化合物/剤であり得る。補助成分は、(例えば、相乗もしくは相加効果をもたらすまたは応答率を改善することによって)組み合わせの効能に寄与し得る。

0090

組み合わせの抗腫瘍効能は、DNAメチル化及び/または腫瘍免疫学的プロファイルの調節に対する効果を参照することにより評価され得る。全体的なまたは遺伝子特異的なDNAメチル化は、ピロシーケンスの、定量的メチル化特異的PCRまたはRT−PCR及びリアルタイム定量的RT−PCR分析を用いて、重亜硫酸ナトリウムで処理したDNAの分析によってモニタリングされてよい。腫瘍免疫学的プロファイルは、活性化T細胞の存在及び相対度数に関する免疫組織化学(IHC)によって特徴付けられ得る。組み合わせの免疫調節活性は、抗原のNY−ESO−1またはMAGEファミリーなどの癌精巣抗原(CTA)の誘導または調節のRT−PCR及びリアルタイム定量的RT−PCR分析によって評価されてもよい。組み合わせ処置の効能は、組み合わせの抗腫瘍活性に対する免疫応答によって決定されてもよい。例えば、抗腫瘍T細胞応答の調節は、混合リンパ球腫瘍細胞(MLTC)アッセイによって評価され得る。かかる分析技術のさらなる詳細は、例えば、Coral et al.(2012)Immunomodulatory activity of SGI−110、5−aza−2′−deoxycytidine−containing demethyating dinucleotide Cancer Immunol.Immunother.DOI 10.1007/s00262−012−1365−7に提供されている。

0091

抗体の非限定例として:i)全抗体(ポリクローナル抗体及びモノクローナル抗体(mAb)を含む);ii)組み換えDNA技術によってまたは無傷の抗体の酵素的もしくは化学的切断によって生成され得る、F(ab)、F(ab’)、F(ab’)2、Fv、Fc3及び一本鎖抗体(及びこれらの組み合わせ)を含む抗体フラグメント;iii)2つの異なる重/軽鎖対及び2つの異なる結合部位を有する合成ハイブリッド抗体である二特異性または二官能性抗体;iv)キメラ抗体(1つ以上の非ヒト可変抗体免疫グロブリンドメイン、またはそのフラグメントカップリングしたヒト不変抗体免疫グロブリンドメインを有する抗体);v)トランスジェニック動物によって生成された低分子抗体(WO94/09817を参照されたい)、一本鎖Fv−Fc融合及びヒト抗体;ならびにvi)タンパク質多重結合抗体及び高次複合体(例えば、ヘテロ二量体抗体)が挙げられる。二特異性抗体は、ハイブリドーマの融合またはFab’フラグメントの連結を含む種々の方法によって生成され得る。いくつかの実施形態において、キメラ抗体はヒト化抗体である。

0092

免疫療法の非限定例として、疾患の症状を治癒し、寛解し、もしくは少なくし、またはその原因を除去し(もしくは影響を少なくする)、かつ宿主免疫系の構成成分によって少なくとも部分的に媒介される介入(例えば、対象への本発明の組み合わせの投与)が挙げられる。免疫療法は、免疫調節によって達成され得、免疫系の1種以上の構成成分もしくは活性の刺激及び/または抑制であり得る。

0093

本明細書に記載されている製剤は、高い溶解度、低い注入容量、ならびに良好な化学的安定性及び保存期限を有する形態の、本明細書に記載されている化合物を提供する。これらの特性は、長時間にわたって室温以下で貯蔵した後にも高百分率の初期効能を維持しかつ治療有効量の化合物を送達する製剤を提供する。

0094

いくつかの実施形態において、本発明は:a)式Iの化合物:
(5−アザシトシン基)−L−(グアニン基)(I)
式中、Lは、リン含有リンカーであり、ここで、Lにおけるリン原子の数が1である;またはその薬学的に許容可能な塩と;b)約45%〜約85%のプロピレングリコール;約5%〜約45%のグリセリン;及び0%〜約30%のエタノールを含む溶媒と;c)場合により、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む製剤を含む組み合わせを提供する。

0095

好適な製剤は、化合物の溶媒または溶媒の混合物の溶液または懸濁液であり得る。好適な溶媒の非限定例として、プロピレングリコール、グリセリン、エタノール、及び上記の任意の組み合わせが挙げられる。製剤は、非水性製剤として調製され得る。製剤は、無水または実質的に無水であり得る。

0096

溶媒の混合物は、質量または容量基準のいずれかの百分率のプロピレングリコールを含有することができる。いくつかの実施形態において、プロピレングリコールの百分率は、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、または少なくとも約50%であり得る。いくつかの実施形態において、プロピレングリコールの百分率は、最大で90%、最大で80%、最大で70%、最大で60%、最大で約90%、最大で約80%、最大で約70%、または最大で約60%であり得る。いくつかの実施形態において、プロピレングリコールの百分率は、30%〜90%、45%〜85%、55%〜75%、60%〜70%、約30%〜約90%、約45%〜約85%、約55%〜約75%、または約60%〜約70%であり得る。いくつかの実施形態において、プロピレングリコールの百分率は、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、または約90%であり得る。

0097

溶媒の混合物は、質量または容量基準のいずれかの百分率のグリセリンを含有することができる。いくつかの実施形態において、グリセリンの百分率は、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約25%、または少なくとも約30%であり得る。いくつかの実施形態において、グリセリンの百分率は、最大で70%、最大で60%、最大で50%、最大で40%、最大で30%、最大で約70%、最大で約60%、最大で約50%、最大で約40%、または最大で約30%であり得る。いくつかの実施形態において、グリセリンの百分率は、0%〜50%、5%〜45%、15%〜35%、20%〜30%、0%〜約50%、約5%〜約45%、約15%〜約35%、または約20%〜約30%であり得る。いくつかの実施形態において、グリセリンの百分率は、0%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、または約50%であり得る。

0098

溶媒の混合物は、質量または容量基準のいずれかの百分率のエタノールを含有することができる。いくつかの実施形態において、エタノールの百分率は、少なくとも1%、少なくとも3%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも約1%、少なくとも約3%、少なくとも約5%、少なくとも約10%、または少なくとも約15%であり得る。いくつかの実施形態において、エタノールの百分率は、最大で30%、最大で25%、最大で20%、最大で15%、最大で10%、最大で約30%、最大で約25%、最大で約20%、最大で約15%、または最大で約10%であり得る。いくつかの実施形態において、エタノールの百分率は、0%〜30%、0%〜25%、0%〜20%、5%〜15%、0%〜約30%、0%〜約25%、0%〜約20%、または約5%〜約15%であり得る。いくつかの実施形態において、エタノールの百分率は、0%、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、約10%、約11%、約12%、約13%、約14%、または約15%であり得る。

0099

いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、45%〜85%のプロピレングリコール、5%〜45%のグリセリン、及び0%〜30%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約45%〜約85%のプロピレングリコール、約5%〜約45%のグリセリン、及び0%〜約30%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、45%〜85%のプロピレングリコール、5%〜45%のグリセリン、及び0%〜30%のエタノールから本質的になる。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約45%〜約85%のプロピレングリコール、約5%〜約45%のグリセリン、及び0%〜約30%のエタノールから本質的になる。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、45%〜85%のプロピレングリコール、5%〜45%のグリセリン、及び0%〜30%のエタノールである。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約45%〜約85%のプロピレングリコール、約5%〜約45%のグリセリン、及び0%〜約30%のエタノールである。

0100

いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、55%〜75%のプロピレングリコール、15%〜35%のグリセリン、及び0%〜20%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約55%〜約75%のプロピレングリコール、約15%〜約35%のグリセリン、及び0%〜約20%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、55%〜75%のプロピレングリコール、15%〜35%のグリセリン、及び0%〜20%のエタノールから本質的になる。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約55%〜約75%のプロピレングリコール、約15%〜約35%のグリセリン、及び0%〜約20%のエタノールから本質的になる。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、55%〜75%のプロピレングリコール、15%〜35%のグリセリン、及び0%〜20%のエタノールである。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約55%〜約75%のプロピレングリコール、約15%〜約35%のグリセリン、及び0%〜約20%のエタノールである。

0101

いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、60%〜70%のプロピレングリコール;20%〜30%のグリセリン;及び5%〜15%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約60%〜約70%のプロピレングリコール;約20%〜約30%のグリセリン;及び約5%〜約15%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、60%〜70%のプロピレングリコール;20%〜30%のグリセリン;及び5%〜15%のエタノールから本質的になる。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約60%〜約70%のプロピレングリコール;約20%〜約30%のグリセリン;及び約5%〜約15%のエタノールから本質的になる。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、60%〜70%のプロピレングリコール;20%〜30%のグリセリン;及び5%〜15%のエタノールである。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約60%〜約70%のプロピレングリコール;約20%〜約30%のグリセリン;及び約5%〜約15%のエタノールである。

0102

いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、65%のプロピレングリコール;25%のグリセリン;及び10%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約65%のプロピレングリコール;約25%のグリセリン;及び約10%のエタノールを含む。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、65%のプロピレングリコール;25%のグリセリン;及び10%のエタノールから本質的になる。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約65%のプロピレングリコール;約25%のグリセリン;及び約10%のエタノールから本質的になる。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、65%のプロピレングリコール;25%のグリセリン;及び10%のエタノールである。いくつかの実施形態において、溶媒または溶媒の混合物は、約65%のプロピレングリコール;約25%のグリセリン;及び約10%のエタノールである。

0103

本発明の組み合わせにおける使用のための製剤は、無水または実質的に無水の形態で調製され、貯蔵され、輸送され、かつ取り扱われてよい。溶媒は、製剤を調製する前に乾燥され得、化合物は、例えば、凍結乾燥によって乾燥され得る。乾燥剤、または防湿剤は、調製、貯蔵、輸送、または取り扱いの際に用いられて、含水量を調節することができる。乾燥剤の非限定例として、シリカゲル硫酸カルシウム塩化カルシウムリン酸カルシウム塩化ナトリウム重炭酸ナトリウム硫酸ナトリウムリン酸ナトリウムモンモリロナイト分子篩ビーズまたは粉末状)、アルミナチタニアジルコニア、及びピロリン酸ナトリウムが挙げられる。乾燥剤は、製剤に直接接触してよく、透過性の膜による小包の形態で製剤中に挿入されてよく、または密封環境、例えば、デシケーターにおいて製剤と共に貯蔵されてよく、その結果、乾燥剤及び製剤が、同じ制御雰囲気に同時に暴露されるようになっている。乾燥剤は、例えば、濾過または挿管によって製剤から除去され得る。加えて、製剤は、窒素またはアルゴンから本質的になるまたはこれに富む制御雰囲気内で密封容器において貯蔵され得る。

0104

無水または実質的に無水の状態は、周囲温度及び低温の両方において、本明細書に開示の製剤の保存期限の利益になる。この利益は、製剤の貯蔵、輸送、及び損傷に関連するコストを減少させ、貯蔵及び取り扱いの利便性を増加させ、冷たい製剤を投与する必要性を回避することにより、本発明の製剤のレジメンに対する対象の忍容性及び適合性を改善する。

0105

製剤は、薬学的に許容可能な賦形剤をさらに含むことができる。賦形剤の非限定例として、マンニトールソルビトールラクトースデキストロース、及びシクロデキストリンが挙げられる。賦形剤は、製剤の密度レオロジー均一性、及び粘度を調節するのに添加されてよい。

0106

製剤は、製剤の酸性度及び塩基性度を調節するための酸性または塩基性賦形剤を含むことができる。製剤の酸性度を増加させるのに好適な酸の非限定例として、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸、アスコルビン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、シュウ酸、ギ酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、マレイン酸、グルタミン酸、コハク酸、アスパラギン酸、ジアトリゾ酸、及び酢酸が挙げられる。製剤の塩基性度を増加させるのに好適な塩基の非限定例として、水酸化リチウム水酸化ナトリウム水酸化カリウム炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム酢酸ナトリウム安息香酸ナトリウムテトラブチルアンモニウムアセテートテトラブチルアンモニウムベンゾエート、及びトリアルキルアミンが挙げられる。多官能性賦形剤、例えば、エチレンジアミン四酢酸EDTA)、またはその塩は、酸性度または塩基性度を調節するのに用いられてもよい。

0107

上記で定義した式Iの化合物は、任意の量で製剤中に存在していてよい。いくつかの実施形態において、化合物は、1mg/mL〜130mg/mL、10mg/mL〜130mg/mL、40mg/mL〜120mg/mL、80mg/mL〜110mg/mL、約1mg/mL〜約130mg/mL、約10mg/mL〜約130mg/mL、約40mg/mL〜約120mg/mL、または約80mg/mL〜約110mg/mLの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、化合物は、10mg/mL、20mg/mL、30mg/mL、40mg/mL、50mg/mL、60mg/mL、70mg/mL、80mg/mL、90mg/mL、100mg/mL、110mg/mL、120mg/mL、130mg/mL、140mg/mL、150mg/mL、160mg/mL、170mg/mL、180mg/mL、190mg/mL、200mg/mL、約10mg/mL、約20mg/mL、約30mg/mL、約40mg/mL、約50mg/mL、約60mg/mL、約70mg/mL、約80mg/mL、約90mg/mL、約100mg/mL、約110mg/mL、約120mg/mL、約130mg/mL、約140mg/mL、約150mg/mL、約160mg/mL、約170mg/mL、約180mg/mL、約190mg/mL、または約200mg/mLの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、化合物は、100mg/mLの濃度で存在する。いくつかの実施形態において、化合物は、約100mg/mLの濃度で存在する。

0108

製剤は、本明細書に記載の化合物を溶媒または溶媒の混合物と接触させることによって調製され得る。代替的には、化合物は、単一の溶媒と接触してよく、他の溶媒が、後に、混合物として、または順次添加されてよい。最終的な製剤が溶液であるとき、製造に関して実用的であるいずれのプロセス工程においても完全な溶媒和が達成され得る。場合による賦形剤は、製造に関して実用的であるいずれの工程においても製剤に添加されてもよい。

0109

製剤の調製は、かき混ぜ、加熱、または溶解期間の延長によって場合により促進され得る。かき混ぜの非限定例として、振とう音波処理、混合、撹拌ボルテックス、及びこれらの組み合わせが挙げられる。

0110

いくつかの実施形態において、製剤は、場合により滅菌される。滅菌技術の非限定例として、濾過、化学的消毒照射、及び加熱が挙げられる。
ジメチルスルホキシド(DMSO)

0111

本発明の組み合わせにおける使用のための製剤の調製における溶媒としてのDMSOの使用は、バルク溶液及び充填容積の減少を可能にし(バルク及び充填容積は、水系において用いられるものの1/5まで減少し得る)、スケールアップにおいて時間及び温度制限を軽減する。さらに、実質的に無水のDMSOの使用は、安定性を大幅に増大させる:水の濃度の増大は、安定性の低減と相関する(図4に示すように、DMSOまたはDMSO/水(注入用の水、「WFI」)中、25℃/60%RHで24時間貯蔵したときの、式I−1の化合物のナトリウム塩の全関連物質の変化%を示す)。

0112

任意のDMSO源が本発明によって用いられてよい。いくつかの実施形態において、DMSO源は、例えばUSPまたはPh.Eurモノグラフに従って、ヘルスケア及び薬物送達用途に好適であり、cGMP及びAPガイドラインで製造される。無水またはPharma Solventなどのグレードが、本発明に従って用いられ得る。

0113

本発明による使用のためのDMSOは、非常に低い程度の不純物、例えばKFによる<0.2%の水、<0.01%の不揮発性残余及び<0.1%の関連化合物を有し得る。

0114

いくつかの実施形態において、DMSOは、特に、1つ以上の原子が同種同位体によって、例えば水素重水素によって置き換えられているDMSOの同配体を含めた、その同配体を含むことができる。
投薬及び投与

0115

好適な用量の本発明の製剤が、当該分野において公知の方法によって対象に投与されてよく、例示的な投薬及び投与パラメータは、WO2007/041071に記載されており、その教示は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。

0116

このように、投与の方法の非限定例として、皮下注射、静脈注射、及び点滴が挙げられる。いくつかの実施形態において、対象は、製剤を必要とするまたは要求している。いくつかの実施形態において、投与は皮下投与である。

0117

治療有効量の本発明の化合物は、対象の体重1kgあたりの化合物のmgとして表されてよい。いくつかの実施形態において、治療有効量は、1〜1,000mg/kg、1〜500mg/kg、1〜250mg/kg、1〜100mg/kg、1〜50mg/kg、1〜25mg/kg、または1〜10mg/kgである。いくつかの実施形態において、治療有効量は、5mg/kg、10mg/kg、25mg/kg、50mg/kg、75mg/kg、100mg/kg、150mg/kg、200mg/kg、250mg/kg、300mg/kg、400mg/kg、500mg/kg、600mg/kg、700mg/kg、800mg/kg、900mg/kg、1,000mg/kg、約5mg/kg、約10mg/kg、約25mg/kg、約50mg/kg、約75mg/kg、約100mg/kg、約150mg/kg、約200mg/kg、約250mg/kg、約300mg/kg、約400mg/kg、約500mg/kg、約600mg/kg、約700mg/kg、約800mg/kg、約900mg/kg、または約1,000mg/kgである。

0118

治療有効量の本発明の化合物は、対象の体面積平方メートルあたりの化合物のmgとして表されてもよい。いくつかの実施形態において、本発明の組み合わせは、例えば1〜1500mg(0.6〜938mg/m2)、または2〜800mg(1.25〜500mg/m2)、または5〜500mg(3.1〜312mg/m2)、または2〜200mg(1.25〜125mg/m2)、または10〜1000mg(6.25〜625mg/m2)の用量範囲で皮下投与されてよく、用量の具体例として、10mg(6.25mg/m2)、20mg(12.5mg/m2)、50mg(31.3mg/m2)、80mg(50mg/m2)、100mg(62.5mg/m2)、200mg(125mg/m2)、300mg(187.5mg/m2)、400mg(250mg/m2)、500mg(312.5mg/m2)、600mg(375mg/m2)、700mg(437.5mg/m2)、800mg(500mg/m2)、900mg(562.5mg/m2)及び1000mg(625mg/m2)が挙げられる。

0119

組み合わせは、各日に1回またはそれを超えて投与され得る。組み合わせは、典型的には連続投与される(すなわち、処置レジメンの継続期間にわたって途切れることなく毎日摂取される)。

0120

いくつかの実施形態において、治療有効量は、1週間に1〜35回、1週間に1〜14回、または1週間に1〜7回投与され得る。いくつかの実施形態において、治療有効量は、1日1〜10回、1日1〜5回、1日1回、2回、または3回投与され得る。

0121

いくつかの実施形態において、本発明の材料は、:(a)1週間に1回、2回、3回、4回、5回、6回もしくは7回;または(b)5、6、7、8、9もしくは10日間にわたって毎日;または(c)最大10日間にわたって毎日;または(d)5〜10日間にわたって毎日;または(e)5日間にわたって毎日、直後に2日間の非投与、次いで、次の5日間にわたって毎日;の投薬レジメンに従って投与され得る。いくつかの実施形態において、投与は皮下である。
治療的使用

0122

本発明の組み合わせは、広範な疾患を処置するのに用いられ得る。

0123

処置され得る兆候は、望ましくないまたは制御されていない細胞増殖を含むものが挙げられる。かかる兆候として、良性腫瘍、種々のタイプの癌、例えば、原発腫瘍及び腫瘍転移再狭窄(例えば、冠動脈頸動脈、及び脳病変)、血液疾患、内皮細胞の異常刺激(アテローム性動脈硬化症)、手術に起因する体組織への傷害、異常な創傷治癒、異常な血管形成、組織線維症をもたらす疾患、反復的な運動障害、高度に血管新生されない組織の障害、ならびに臓器移植に関連した増殖反応が挙げられる。

0124

一般に、良性腫瘍における細胞は、分化した特徴を維持し、完全に制御されていない様式では分裂しない。良性腫瘍は、通常局在化されており、非転移性である。本発明を用いて処置され得る具体的なタイプの良性腫瘍として、血管腫肝細胞腺腫海綿状血管腫限局性結節性過形成、聴神経腫神経繊維腫胆管腺腫、胆管嚢胞腺腫線維腫脂肪腫、平滑筋腫、中皮腫奇形腫粘液腫結節性再生性過形成トラコーマ及び化膿性肉芽腫が挙げられる。

0125

悪性腫瘍では、分化しなくなった細胞は、体の成長制御信号に応答せず、制御されていない様式で増殖する。悪性腫瘍は、侵襲性であり、遠位部位に広がる可能性がある(転移)。悪性腫瘍は、2つのカテゴリー原発性及び続発性;に一般に分割される。原発性腫瘍は、これらが見られる組織から直接生ずる。続発性腫瘍、または転移癌は、体の他の部位において生じているがここでは遠隔臓器に広がった腫瘍である。転移癌の共通の経路は、隣接する構造内への直接成長であり、血管またはリンパ系を通って広がり、組織平面及び体の空間(腹水脳脊髄液など)に沿ってたどる。

0126

本発明を用いて処置され得る、原発性または続発性のいずれかの具体的なタイプの癌または悪性腫瘍として、乳癌、皮膚癌、骨癌、前立腺癌、肝臓癌、肺癌、脳腫瘍、咽頭、胆嚢、膵臓、直腸、副甲状腺、甲状腺、副腎、神経組織、頭頸部、結腸、胃、気管支、腎臓の癌、基底細胞癌、潰瘍性及び乳頭状の両方のタイプの扁平上皮細胞癌、転移性皮膚癌、骨肉腫、ユーイング肉腫、細網肉腫、骨髄腫、巨細胞腫、小細胞肺腫瘍、胆石、膵島腫瘍、原発性脳腫瘍、急性及び慢性のリンパ球性及び顆粒球性腫瘍、有毛細胞腫瘍、腺腫、過形成、髄様癌、褐色細胞腫、粘膜神経腫、腸神経節細胞腫、過形成角膜神経腫、マルファン症候群様体質腫瘍、ウィルムス腫瘍、精上皮腫、卵巣腫瘍、平滑筋腫、子宮頸部形成異常及び上皮内癌、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、軟部組織肉腫、悪性カルチノイド、局所性皮膚病変、真菌病、横紋筋肉腫、カポジ肉腫、骨肉腫及び他の肉腫、悪性高カルシウム血症、腎細胞腫瘍、真性赤血球増加症、腺癌、多形膠芽細胞腫、白血病、リンパ腫、悪性黒色腫、類表皮癌、ならびに他の癌腫及び肉腫が挙げられる。

0127

血液学的疾患は、血液細胞における異形成変化及び血液学的悪性腫瘍、例えば種々の白血病に至る可能性がある血液細胞の異常な成長を含む。血液学的疾患の例として、限定されないが、急性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、及び鎌状赤血球貧血が挙げられる。

0128

手術の際の体組織への傷害に起因する異常な細胞増殖の処置は、関節手術、腸の手術、及びケロイド瘢痕化を含めた種々の手術技法に可能であり得る。線維性組織を生じる疾患として、肺気腫が挙げられる。本発明を用いて処置され得る反復的な運動障害として、手根管症候群が挙げられる。本発明を用いて処置され得る細胞増殖障害の例は、骨腫瘍である。

0129

本発明を用いて処置され得る臓器移植に関連する増殖反応として、潜在的な臓器拒絶反応または関連する合併症に寄与するこれらの増殖反応が挙げられる。具体的には、これらの増殖反応は、心臓肝臓、腎臓、及び他の体臓器または臓器系の移植の際に起こり得る。

0130

本発明を用いて処置され得る異常な血管形成として、例えば、関節リウマチを伴う異常な血管形成、虚血性再かん流が関係する脳浮腫及び損傷、皮質虚血卵巣過形成及び血管過多、(多嚢胞性卵巣症候群)、子宮内膜症乾癬糖尿病性網膜症、ならびに他の眼球血管新生疾患、例えば、未熟児網膜症水晶体後方線維形成性)、筋の変性角膜移植拒絶反応、神経筋緑内障及びオスラーウェーバー症候群が挙げられる。

0131

異常な血管形成に関連する疾患は、血管成長を必要とし、または誘発する。例えば、角膜の血管形成は、3つの期:血管潜伏期活発新血管形成、ならびに血管の成熟及び後退;を含む。

0132

いくつかの実施形態において、本発明の製剤及び組成物は、所望しないまたは異常な血管形成に関連する疾患を処置するのに用いられ得る。上記方法は、望ましくないまたは異常な血管形成に罹患する患者に、本発明の医薬製剤を、単独で、またはインビボでの抗新生物薬としての活性が高レベルのDNAメチル化によって悪影響を及ぼされる抗新生物薬との組み合わせを投与することを含む。血管形成及び/または血管新生疾患阻害するのに必要とされるこれらの剤の具体的な投薬量は、状態の重篤度、投与経路、及び担当医によって決定され得る関係する因子に左右され得る。一般に、許容される有効な1日用量は、血管形成及び/または血管新生疾患を有効に阻害するのに十分な量である。

0133

いくつかの実施形態において、本発明の医薬製剤は、望ましくない血管形成に関連する種々の疾患、例えば、網膜脈絡膜新血管形成及び角膜の新血管形成を処置するのに用いられ得る。網膜/脈絡膜新血管形成の例として、限定されないが、ベスト病近眼、視シュタルガルト病ページェット病静脈閉塞動脈閉塞、鎌状赤血球貧血、サルコイド梅毒弾性線維仮性黄色腫、頸動脈閉塞性疾患、慢性ぶどう膜炎/硝子体炎マイコバクテリア感染ライム病全身性エリテマトーデス、未熟児網膜症、イールズ病、糖尿病性網膜症、黄斑変性ベーチェット病網膜炎または脈絡膜炎を引き起こす感染、推定ヒストプラズマ症、扁平部炎、慢性網膜剥離過粘稠度症候群トキソプラズマ症外傷及びレーザー術後合併症ルベオーシス隅角の新血管形成)関連疾患、ならびに全ての形態の増殖性硝子体網膜症を含めた線維血管性または線維性組織の異常な増殖によって引き起こされる疾患が挙げられる。

0134

角膜の新血管形成の非限定例として、限定されないが、流行性角結膜炎ビタミンA欠損症コンタクトレンズ疲労、アトピー性角膜炎、上方輪部角膜炎、翼状片乾燥角膜炎、シェーグレン酒さフリクテン症、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、角膜移植拒絶反応、モーレン潰瘍、テリエン辺縁変性、辺縁表皮剥離多発動脈炎ウェゲナー肉芽腫症強膜炎類天疱瘡放射角膜切開、新血管緑内障及び水晶体後方線維形成症、梅毒、マイコバクテリア感染、脂質変性、化学熱傷細菌性潰瘍、真菌性潰瘍、単純ヘルペス感染、帯状疱疹感染、原虫感染、ならびにカポジ肉腫が挙げられる。

0135

いくつかの実施形態において、本発明の医薬製剤は、異常な血管形成に関連する慢性炎症性疾患を処置するのに用いられ得る。上記方法は、異常な血管形成に関連する慢性炎症性疾患に罹患する患者に、本発明の医薬製剤を、単独で、またはインビボでの抗新生物薬としての活性が高レベルのDNAメチル化によって悪影響を及ぼされる抗新生物薬との組み合わせを投与することを含む。慢性炎症は、炎症細胞の流入を維持するための毛細血管連続形成に左右される。炎症細胞の流入及び存在は、肉芽腫を生じ、これにより、慢性炎症状態を維持する。本発明の医薬製剤を用いた血管形成の阻害は、肉芽腫の形成を防止することにより、疾患を寛解することができる。慢性炎症性疾患の例として、限定されないが、炎症性腸疾患、例えば、クローン病及び潰瘍性結腸炎、乾癬、サルコイドーシス、ならびに関節リウマチが挙げられる。

0136

炎症性腸疾患、例えば、クローン病及び潰瘍性結腸炎は、消化管における種々の部位での慢性炎症及び血管形成を特徴とする。例えば、クローン病は、遠位の回腸及び結腸に最も一般的に影響するが、口から肛門及び肛門周辺部までの消化管のあらゆる部分において起こり得る慢性貫壁性炎症性疾患として起こる。クローン病の患者は、腹痛発熱食欲不振体重減少及び腹部膨満と関連する慢性下痢を一般に有する。潰瘍性大腸炎もまた、結腸粘膜において生じる、慢性、非特異性炎症性、及び潰瘍性の疾患であり、出血性下痢の存在を特徴とする。これらの炎症性腸疾患は、円筒状の炎症細胞により包囲された新規の毛細血管芽を含む、消化管全体にわたる慢性の肉芽腫性炎症により一般に引き起こされる。本発明の医薬製剤による血管形成の阻害は、該血管芽の形成を阻害し、肉芽腫の形成を防止するものとする。炎症性腸疾患は、腸外症状、例えば、皮膚病変も示す。かかる病変は、炎症及び血管形成を特徴とし、消化管以外の多くの部位で生じ得る。本発明の医薬製剤による血管形成の阻害は、炎症細胞の流入を低下させ、病変の形成を防止するものとする。

0137

別の慢性炎症性疾患であるサルコイドーシスは、多系肉芽腫性障害として特徴付けられる。この疾患の肉芽腫は、体内の任意の場所で形成でき、そのため、症状は、肉芽腫の部位、及び疾患が活性であるかどうかに左右される。肉芽腫は、炎症細胞の一定の供給をもたらす血管新生性毛細血管芽により作り出される。血管新生を阻害する本発明の医薬製剤を用いることにより、かかる肉芽腫の形成を阻害することができる。慢性かつ再発性の炎症性疾患でもある乾癬は、種々のサイズの丘疹及び斑紋を特徴とする。本発明の医薬製剤を用いる処置は、特徴的な病変を維持するのに必要な新しい血管の形成を防止し、患者に症状の緩和を提供するものとする。

0138

関節リウマチ(RA)もまた、末梢関節の非特異的な炎症を特徴とする慢性炎症性疾患である。関節の滑膜表層における血管が血管形成を経ると考えられる。新しい血管網の形成に加えて、内皮細胞は、パンヌスの成長及び軟骨破壊をもたらす因子及び反応性酸素種を放出する。血管形成に関与する因子は、関節リウマチの慢性炎症状態に活発に寄与し、かつこれを維持することを助け得る。単独であるかまたは他の抗RA剤と組み合わされた本発明の医薬製剤を用いる処置により、慢性炎症を維持するのに必要な新しい血管の形成を防止して、RA患者に症状の緩和を提供することができる。

0139

いくつかの実施形態において、本発明の医薬製剤は、異常なヘモグロビン合成に関連する疾患を処置するのに用いられ得る。上記方法は、本発明の医薬製剤を、異常なヘモグロビン合成関連疾患に罹患する患者に投与することを含む。製剤を含有するデシタビンは、胎児ヘモグロビン合成を刺激する、なぜなら、DNAへの組み込みの機構がDNA低メチル化に関連するからである。異常なヘモグロビン合成に関連する疾患の例として、限定されないが、鎌状赤血球貧血及びβ−地中海貧血が挙げられる。

0140

いくつかの実施形態において、本発明の医薬製剤は、細胞内遺伝子発現を制御するのに用いられ得る。上記方法は、本発明の医薬製剤を、異常な遺伝子発現レベルに関連する疾患に罹患した患者に投与することを含む。DNAメチル化は、遺伝子発現の制御に関連する。具体的には、プロモーター中またはプロモーター付近のメチル化が転写を阻害する一方で、脱メチル化が発現を修復する。記載されている機構の起こり得る適用の例として、限定されないが、治療的に調節された成長阻害、アポトーシスの誘導、及び細胞分化が挙げられる。

0141

本発明の医薬製剤によって容易になる遺伝子活性化は、治療目的で細胞の分化を誘発することができる。細胞分化は、低メチル化機構によって誘発される。形態学的及び機能的分化の例として、限定されないが、筋肉細胞筋管赤血球系細胞及びリンパ球系細胞の形成に向けた分化が挙げられる。

0142

骨髄異形成症候群(MDS)は、骨髄赤血球、及び巨核球系の異形成変化を含む、造血系列のうち1つ以上の異形成変化の存在に関連する異種クローン性造血幹細胞障害である。これらの変化により、3つの系のうちの1つ以上で血球減少が起こる。MDSに罹っている対象は、貧血好中球減少症(感染)、または血小板減少症出血)に関連する合併症を典型的には発症する。一般に、MDSの対象の約10%〜約70%が急性白血病を発症する。代表的な骨髄異形成症候群として、急性骨髄性白血病、急性前骨髄球性白血病、急性リンパ性白血病、及び慢性骨髄性白血病が挙げられる。

0143

急性骨髄性白血病(AML)は、成人における急性白血病の最も一般的な型である。いくつかの遺伝による障害及び免疫不全状態は、AMLのリスクの増加に関連する。これらとして、DNA安定性の欠損により、無作為染色体破壊に至る障害、例えば、ブルーム症候群ファンコニー貧血、リ−フラウメニ症候群家族、毛細管拡張失調症、及びX連鎖無ガンマグロブリン血症が挙げられる。

0144

急性前骨髄球性白血病(APML)は、AMLの異なる亜群を表す。この亜型は、15;17染色体転座を含有する前骨髄球性芽球を特徴とする。この転座により、レチノイン酸受容体配列及び前骨髄球性白血病配列を含む融合転写物の産生がもたらされる。

0145

急性リンパ球性白血病(ALL)は、種々の亜型によって示される明確な臨床的特徴を有する異種疾患である。再発性の細胞遺伝学的異常が、ALLにおいて実証されている。最も一般的な関連する細胞遺伝学的異常は、フィラデルフィア染色体発達をもたらす9;22配座である。

0146

慢性骨髄性白血病(CML)は、電離放射線によって一般に引き起こされる、多能性幹細胞のクローン性骨髄増殖性障害である。CMLは、染色体9及び22の転座に関与する特異的染色体異常を特徴とし、フィラデルフィア染色体を作り出す。

0147

本明細書に記載の化合物及びその製剤は、MDSのための治療を提供するのに用いられ得る。いくつかの実施形態において、化合物またはその製剤は、単回投与において1種を超えるMDSのための治療を提供することができる。

0148

いくつかの実施形態において、本発明は、骨髄異形成症候群(MDS)を処置するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、1種以上の骨髄異形成症候群、白血病、または固形腫瘍を処置するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、急性骨髄性白血病(AML)を処置するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、対象において急性前骨髄球性白血病(APML)を処置するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、急性リンパ性白血病(ALL)を処置するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、慢性骨髄性白血病(CML)を処置するための方法を提供する。

0149

いくつかの実施形態において、骨髄異形成症候群は、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性リンパ性白血病(ALL)、または慢性骨髄性白血病(CML)である。

0150

いくつかの実施形態において、投与は皮下である。

0151

上記の任意の状態、例えば、腫瘍成長、骨髄異形成症候群、または血管形成が関係する状態の処置は、ある効能レベルで達成され得る。効能レベルは、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約62.9%、約65%、約70%、約75%、約80%、約84.4%、約85%、約90%、約95%、約97%、約98%、約99%、または約100%であり得る。効能レベルは、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも62.9%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも84.4%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%であり得る。
組み合わせ療法

0152

本発明の化合物、組成物及び製剤は、以下のクラスから選択される1種以上の補助治療成分と併用される:
1.免疫調節抗体を含めたT細胞活性化剤;
2.癌ワクチン;
3.インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO)阻害剤;
4.アジュバント;ならびに
5.特に、T細胞活性化剤及び癌ワクチンの組み合わせを含めた、以上のクラスの2種以上の組み合わせ。

0153

代替的には、本発明の化合物、組成物及び製剤は、以下のクラスから選択される1種以上の補助治療成分と併用される:
1.免疫調節抗体を含めたT細胞活性化剤;
2.癌ワクチン;
3.アジュバント;ならびに
4.特に、T細胞活性化剤及び癌ワクチンの組み合わせを含めた、以上のクラスの2種以上の組み合わせ。

0154

いくつかの実施形態において、補助剤は、補助剤のイオン形態、塩、溶媒和物異性体、互変異性体、N−酸化物、エステル、プロドラッグ、同位体または保護形態(例えば、その塩または互変異性体または異性体またはN−酸化物または溶媒和物)であってよい。
1.免疫調節抗体を含めたT細胞活性化剤

0155

本発明の組み合わせにおける使用のための好適な補助治療成分として、T細胞活性化剤が挙げられる。

0156

かかる剤として、例えば、CTLA−4を遮断する剤を含めた、T細胞活性化を促進し、かつTエフェクター細胞をT制御性細胞(Treg)に耐性にする剤が挙げられる。

0157

抗−CTLA−4 mAb治療は、T細胞活性化の阻害経路を遮断することによる細胞媒介性の免疫系の強化に関与する抗腫瘍戦略を提示する(O’Day SJ et al.,Cancer 2007;110:2614−2627)。CTLA−4シグナリングの遮断は、単独または他の免疫治療的戦略(Leach DR et al.,Science 1996;271:1734−1736;Weber J、Semin Oncol 2010;37:430−439)と組み合わせて用いられるとき、動物モデルにおいて腫瘍拒絶を誘発することが示されている。抗−CTLA−4 mAbは、長続きする臨床反応、及び転移性皮膚黒色腫の患者の生存の改善を誘発するのに有効であることが分かっている(HodiFSet al.,N Engl J Med 2010;363:711−23;Di Giacomo A et al.,Cancer Immunol Immunother2011;60:467−77)。

0158

補助治療成分が、CTLA−4シグナリングを遮断する剤(例えば、上記の抗CTLA−4 mAb)を含む実施形態において、式Iの化合物またはその塩は、好ましくは、まず、(プライミング療法として)投与され、続いて、CTLA−4を遮断する剤(例えば、抗CTLA mAb)の投与を行う。

0159

好適な抗CTLA−4 mAbの非限定例として、トレメリムマブ(CP675,206)(Pfizer)、IgGアイソタイプモノクローナル抗体及びイピリムマブ(MDX−010)(BMS/Medarex)、ならびにIgG1アイソタイプモノクローナル抗体が挙げられる。

0160

トレメリムマブは、例えば、WO00/037504(その教示は、参照により本明細書に組み込まれる);及びWO2006/048749(その教示もまた、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。

0161

イピリムマブは、例えば、WO01/014424(その教示は、参照により本明細書に組み込まれる);及びWO2012/033953(その教示は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。

0162

補助治療成分としての使用に好適なT細胞活性化剤の別のクラスは、末梢寛容を排除もしくは抑制する、及び/または腫瘍部位のTregの数を低減させる剤である。かかる剤の例として、PD−1、PD−L1及びPD−L2に対する抗体を含めた、プログラム死受容体−1(PD−1)、プログラム死受容体−1リガンド(PD−L1)及びプログラム死受容体−2リガンド(PD−L2)を遮断する剤が挙げられる。

0163

プログラム死1(PD−1)タンパク質、T細胞共阻害性受容体、ならびにそのリガンド、PD−L1及びPD−L2は、腫瘍細胞が宿主の免疫系を回避する能力において重要な役割を担う。PD−1及びPD−L1/2間の相互作用の遮断は、前臨床モデルにおける抗腫瘍活性を媒介する(Iwai Y et al.,Proc Natl Acad Sci USA(2002)99:12293−12297)。研究により、非小細胞肺癌、黒色腫、及び腎細胞癌を含めた進行癌の患者における抗PD−1及び抗PD−L1 mAbの両方の臨床活性が特定された(Brahmer JR et al.,N Engl J Med.,2012年6月2日;Topalian SL et al.,N Engl J Med.,2012年6月2日)。

0164

好適な抗PD−1 mAb及び抗PD−L1 mAbの非限定例として、WO2007/005874に記載されている、BMS−936558(ニボルマブ、ONO4538)、PD−1に対する完全ヒトモノクローナルIgG4抗体、及びBMS−936559(PD−1及びCD80へのPD−L1の結合を阻害する、完全ヒトのPD−L1特異的なIgG4(S228P)モノクローナル抗体)が挙げられる。これらのmAbは、製造者推奨に従って投与され得、ニボルマブに好適な投薬量は、参照により本明細書に具体的に組み込まれるWO2006/121168に記載されている。

0165

他の抗PD−1剤として、MK−3475(ランブロリズマブ)、ヒト化抗PD−1IgG4モノクローナル抗体が挙げられる。ランブロリズマブの好適な投薬量として、2週間に1回、10mg/kgが挙げられる。

0166

他の抗PDL−1剤として、MED14736(PDL−1に対するヒトIgG1モノクローナル抗体)、及びMPDL3280A(Fcドメインが、抗体依存性細胞媒介性細胞毒性を抑制するために具体的に操作されている、ヒトIgGモノクローナル抗体である)が挙げられる。これらのmAbは、製造者の推奨に従って投与され得る。

0167

補助治療成分としての使用に好適なT細胞活性化剤の他のクラスとして、CD137、CD40及びOX40のアゴニストが挙げられる。かかる剤の例として、CD137、CD40またはOX40のアゴニストとして作用するモノクローナル抗体が挙げられる。

0168

CD137は、4−1BB受容体(4−1BBR)としても知られており、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー1〜4のメンバーであって、いくつかの抗原提示細胞、例えば、マクロファージ及び活性化B細胞において発現される高親和性リガンド(4−1BBL)に結合する糖タンパク質である。CD137に好適なアゴニストは、PF−05082566であり、高い親和性及び特異性でヒトCD137の細胞外ドメインに結合する完全ヒトIgG2 mAbである(Fisher et al.(2012),Cancer Immunology,Immunotherapy,Volume 61,Issue 10,pp 1721−1733を参照されたい)。

0169

補助治療成分としての使用に好適なT細胞活性化剤の他のクラスとして、ICOS、GITR、MHC、CD80、CD86、ガレクチン9及びLAG−3のためのアゴニストが挙げられる。かかる剤の例として、ICOS、GITR、MHC、CD80、CD86、ガレクチン9及びLAG−3のアゴニストとして作用するモノクローナル抗体が挙げられる。

0170

2種以上のT細胞活性化剤の組み合わせ(例えば、CTLA−4−遮断抗体、ならびに/またはPD−1及びPD−L1及び/もしくはPD−L2に対する抗体の組み合わせ)は、本発明による使用のための補助治療成分として用いられてもよい。
2.癌ワクチン

0171

適応免疫反応を刺激する癌ワクチンは、本発明の組み合わせにおける使用のための補助治療成分としての適用を見出す

0172

癌ワクチンは、宿主が、例えばT細胞活性化及び/または樹状細胞(DC)活性化を介して治療適応性細胞性及び/または体液性免疫応答マウントすることを促す、該宿主の免疫系への腫瘍関連抗原(TAA)を提示する。癌ワクチンは、全腫瘍細胞腫瘍細胞抽出物またはフラクションをベースとしてよい。サブユニット癌ワクチン、コンジュゲート癌ワクチン及びDNAワクチンも、本発明による使用に好適である。

0173

本発明のワクチンにおいて、例えば、1つ以上のTAAをコードする核酸(DNAまたはRNA);タンパク質またはペプチド;糖タンパク質;多糖及び他の炭水化物;融合タンパク質;脂質;糖脂質;多糖のペプチド模倣体混合体における炭水化物及びタンパク質;炭水化物−タンパク質コンジュゲート;細胞もしくはその抽出物または腫瘍細胞もしくはその抽出物を含めた、TAAの任意の好適な抗原または組み合わせが用いられ得る。

0174

サブユニットワクチンは、(生)化学ならびに/または組み換え技術(例えば、組み換えペプチド、タンパク質及び/もしくは炭水化物の合成もしくは精製)を用いて作り出された合成または単離抗原をベースとする。コンジュゲートワクチンは、より強い免疫原性キャリアタンパク質への、比較的非免疫原性の(通常は炭水化物系)抗原の(通常は、化学的架橋による)連結を含む。DNA/RNAワクチンは、核酸をコードする形態で抗原を送達するため、投与後のコード配列内因性発現に依存する。かかるワクチンは、コード核酸を宿主の適切なコンパートメントに送達する適切なベクター(例えば、プラスミドウィルスまたは脂質ベシクル)を普通は必要とする。

0175

本発明の組成物、製剤及び化合物との併用に好適な癌ワクチンは、TAAの性質によって分類され得、癌精巣抗原(CTA)ワクチンを含む。

0176

癌/精巣抗原(CTA)は、正常な組織(精巣及び胎盤)における発現がないまたは高度に制限されていて、高度に免疫原性である。例として、NY−ESO−1、LAGE−1、MAGE−A1、−A2、−A3、−A4、−A6、−A10、−A12、CT7、CT10、GAGE1−6、GAGE1−2、BAGE、SSX1−5、SSX 2、HAGE、PRAME、RAGE−1、XAGE−1、MUC2、MUC5B、B7.1/2、CD28、B7−H1、HLA、CD40L及びHMW−MAAをベースとするワクチンが挙げられる。いくつかの実施形態において、CTAワクチンとして、MAGE−A1、MAGE−A3(例えば、recMAGE−A3)、NY−ESO−1及びPRAMEをベースとするものが挙げられる。以上のCTAワクチンは、単独で用いられても組み合わせて用いられてもよく、例えば、MAGE−A1、MAGE−A3(例えば、recMAGE−A3)、NY−ESO−1及び/またはPRAMEのうち2種以上の混合物が用いられ得る。

0177

MAGE−A1は、例えば、WO2002/094859(その教示は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。これは、アジュバント化されていなくても、アジュバント化されていてもよい。

0178

MAGE−A3(及び特にrecMAGE−A3)、またはAstuprotimut−R)は、例えば、WO1999/040188(その教示は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。これは、例えばAstuprotimut−Rの形態で、アジュバント化されていなくても、アジュバント化されていてもよい。これは、約1〜約1000μgのタンパク質用量で用いられてよい。いくつかの実施形態において、該用量は、約30〜約300μgである。

0179

NY−ESO−1は、例えば、WO2005/032475(その教示は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。これは、アジュバント化されていなくてもアジュバント化されていてもよく、他の化学療法剤(例えば、ドキソルビシンを含む)と共に用いられてよい。

0180

PRAME(黒色腫の優性抗原、MAPE、DAGE及びOIP4としても知られている)は、例えば、WO2006/071983(その教示は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。これは、アジュバント化されていなくても、アジュバント化されていてもよい。

0181

上記の種々のCTA抗原は、種々の細胞ベースのワクチン、例えば樹状細胞系ワクチンに関連して用いられ得る。例えば、1つの樹状細胞ベースの処置パラダイムにおいて、該細胞は、特定の抗原(例えば、MAGE−A1、MAGE−A3(例えば、recMAGE−A3)、NY−ESO−1またはPRAME)と共に仕込まれ(パルスされ、プライムされ、またはスパイクされ)、次いで、投与されて免疫応答を促進する。このアプローチは、例えばTLRアゴニスト(例えば、イミキモド)を含めた種々のアジュバントと併せて用いられ得る。

0182

細胞ベースの処置パラダイムの説明的な例において、患者は、5日間、3つの月1回サイクルの式Iの化合物(またはその塩)を受け、各サイクルについて、続いて、完全長MAGE−A1、MAGE−A3、及びNY−ESO−1(JPT Peptide Technologies,Berlin,Germany)から誘導される重複ペプチドによってパルスされた自家樹状細胞を含む、2つの週1回のワクチンを受ける。イミキモドは、ワクチン接種前後のワクチン部位で投与され、ワクチン接種部位における免疫細胞浸潤を促進する。

0183

癌ワクチンの別の好適なクラスは、MART−1、チロシナーゼ及びGp100を含めた分化抗原をベースとするものである。

0184

いくつかの実施形態において、癌ワクチンは、上記のように、本発明の組み合わせにおける使用のためのさらなる補助治療成分としての1種以上のアジュバントと併用される。
3.IDO阻害剤

0185

本発明の組み合わせとの使用に好適な補助治療成分として、インドールアミン2,3−ジオキシゲナーゼ(IDO)の阻害剤が挙げられる。

0186

IDOは、腫瘍免疫監視において主要な役割を有する、重要な免疫調節因子である。免疫回避は、Th1−型サイトカインインターフェロン−γ(IFN−γ)が主要な役割を担うと思われる癌の基本的な特性である。他の殺腫瘍生化学経路の中でも、IFN−γは、マクロファージ、樹状細胞(DC)及び腫瘍細胞を含めた種々の細胞においてIDOを誘発する。IDOは、T細胞活性化を抑制し、癌細胞への免疫応答を遮断することによって作動する。トリプトファン枯渇に関与する経路は知られていないが、過剰メチル化が、免疫応答のマウントの失敗をもたらす原因となるメカニズムの1つである可能性がある。

0187

IDO阻害剤は、それゆえ、抗癌免疫療法の効能を増加させることができ、本発明の組み合わせにおいて用いられてIDO媒介免疫寛容/免疫回避を抑制することができる(例えば、Sucher et al.(2010)IDO−Mediated Tryptophan Degradation in the pathogenesis of Malignant Tumor Disease.International Journal of Tryptophan Research:3,113−120を参照されたい)。

0188

任意の好適なIDO阻害剤が、本発明によって用いられてよい。例えばトリプトファン(2,3)−ジオキシゲナーゼ(TDO)及び/またはIDO2を含めたIDOイソ酵素の阻害剤も好適である。このように、本発明の組み合わせとの使用のためのIDO阻害剤は、IDO及び/またはTDO及び/またはIDO2を直接または間接的に阻害することができる。

0189

好適なIDO阻害剤として、天然産物をベースとするもの、例えば、キャベツ抽出物ブラシニン海生ヒドロ虫抽出物アンリンB及び海綿抽出物エキシグアミンA(これらの合成誘導体を含む)が挙げられる。

0190

他の好適なIDO阻害剤として、その基質の分子類縁体、トリプトファンが挙げられる。かかる阻害剤として、トリプトファン模倣1−メチルトリプトファン(1−MT)が挙げられる。1−MTは、2つの立体異性体として生じ:L異性体がIDO1を有意に阻害する一方で、D異性体は、IDO2に対してより特異的である。D異性体(D−1−MT、indoximod)は、第2相二重盲検無作為プラセボ対照試験において現在評価中である。

0191

他の好適なIDO阻害剤として、ヒドロキシアミジン分子阻害剤であるINCB24360が挙げられる。1−MT系阻害剤とは異なり、ヒドロキシアミジン阻害剤もまた、IDOと同一の活性を有する酵素であるトリプトファン(2,3)−ジオキシゲナーゼ(TDO)を阻害する。

0192

さらに別の好適なIDO阻害剤は、NLG919である。

0193

IDO酵素を直接阻害せず、むしろ、IDO活性化の下流効果を遮断する剤は、本発明の組み合わせとの使用に好適でもある。かかるIDO経路阻害剤は、本明細書において用いられている用語「IDO阻害剤」に包含されることが意図される。
4.アジュバント

0194

本発明の組み合わせとの使用に好適な補助治療成分として、アジュバントが挙げられる。

0195

アジュバントは、外来抗原に対しての免疫応答の強度及び/または持続期間を、抗原単独で引き起こされたものと比較して増加させる任意の化合物または組成物である。そのため、アジュバントの主要な機能的特徴は、標的抗原に対して適切な免疫応答を向上させる能力、広範な用途における長期安全性、及び異なる抗原/疾患用途による使用における柔軟性が挙げられる。アジュバントは、例えば、特異的な抗原を構成しないが、共投与抗原に対しての免疫応答(例えば先天性免疫応答を含む)の強度及び/または期間を強化する剤であり得る。

0196

アジュバントが補助治療成分として用いられる場合、化合物及びアジュバントは、共投与されてよく、すなわち、同時または順次投与されてよい。アジュバントは、同時に投与されるとき、同じまたは別個の製剤で投与されてよく、後者の場合、同じまたは別個の部位であるが、同時に投与され得る。アジュバントは、少なくとも2種のアジュバントの投与が時間的に離れているとき、順次投与されてよい。2種のアジュバントの投与の間の時間の間隔は、数分の間であってもよく、または、さらに長くてもよい。時間の間隔は、14日間未満、7日間未満、または1日未満であってよい。時間の間隔は、例えば、まず1種のアジュバント、後に1種のアジュバント、またはまず1種のアジュバント、後に組み合わせ、または、まず1種のアジュバント、後に1種のアジュバントの組み合わせによるものであってよい。

0197

好適なアジュバント/アジュバントクラスの非限定例として、病原体認識受容体(PRR)リガンドが挙げられる。該アジュバント/アジュバントクラスとして、RIG−1受容体のためのリガンド/アゴニスト、NOD−タンパク質リガンドToll様受容体(TLR)リガンド及びC型レクチンリガンドが挙げられる。好適なPRRリガンドは、TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10及びTLR11のうち1つ以上、すなわち、TLRリガンドに結合する。いくつかの実施形態において、リガンドは、TLR9またはTLR4リガンドである。いくつかの実施形態において、リガンドは、例えば、二重または三重のTLRリガンド、例えばTLR2及び/またはTLR6及び/またはTLR3及び/またはTLR9を含むアジュバントを含めた、2種以上の異なるTLRのためのTLRリガンドを含むアジュバントである。いくつかの実施形態において、三重のTLRリガンドは、TLR2、TLR3、及びTLR9のリガンドを含む。いくつかの実施形態において、アジュバントは:(i)TLR9アゴニスト及びTLR7/8アゴニスト;(ii)TLR4アゴニスト及びTLR7/8アゴニスト;または(iii)TLR3アゴニスト及びTLR9アゴニスト;の組み合わせを含む。

0198

TLR系アジュバントは、Steinhagen et al.(2011),TLR−Based Immune Adjuvants Vaccine 29(17):3341−3355にレビューされており、その教示は、参照により本明細書に組み込まれる。

0199

本発明の組み合わせは、他の化学療法ならびに/または非化学療法処置、例えば、放射線治療、手術及び幹細胞移植と併用されてもよい。例えば、本発明の組み合わせは、原発腫瘍の手術及び/または放射線治療に続いて用いられて、再発/転移癌を抑制または遅延することができる。幹細胞移植との併用の場合には、上記組み合わせが「移植への橋渡し」として用いられ得、ここで、本発明の組み合わせが用いられて、幹細胞移植に十分な(例えば、治癒的な)応答率を達成する。上記組み合わせは、幹細胞移植後、より低い維持量で用いられて、再発生を低減/抑制することもできる。
実施例
実施例1:マウス癌モデルにおける、免疫刺激mAbと組み合わされたSGI−110の分子、表現、及び機能的インビボ効果

0200

同種のマウス癌モデルを利用して、単独で投与したとき及び抗マウス免疫刺激mAbと組み合わされたときの式I−1の化合物(SGI−110)のナトリウム塩の分子、表現、及び機能的インビボ効果を前臨床レベルで評価する。

0201

研究分析:(a)マウス癌におけるSGI−110及び免疫刺激mAbの組み合わせ投与の治療有効性;ならびに(b)SGI−110及び免疫刺激mAbの最も効果的な治療的投与の潜在的な抗腫瘍効果への宿主免疫応答の関与。
マウス癌におけるインビトロ免疫調節活性SGI−110

0202

予備インビトロ試験を行い、免疫表現型、成長速度及びマウスにおいて採取された腫瘍に関して選択されたマウス乳癌細胞TS/Aに対するSGI−110の免疫調節効果を研究する。細胞を標準スケジュール及びRT−PCRに従ってインビトロ処理し、リアルタイム定量RT−PCR分析により、癌細胞においてマウスCTA(P1A、Mage−Aファミリーを含む)を誘発及び/または上方調節する処理の効能を調査する。
免疫刺激mAbと組み合わせたSGI−110の、マウス癌における治療効能

0203

以下に記載する投薬レジメンに従ってSGI−110スケジュールと同時にまたは後のいずれかで免疫刺激mAb処置を与える。BALB/cマウス(グループあたり6)の側腹部にTS/A細胞を移植し、単独でまたは抗マウスCTLA−4 mAbもしくは抗マウスPD−1 mAbと組み合わせて投与されるSGI−110で処置する。処置の有効性及び忍容性を、腫瘍体積及び体重測定によってそれぞれ評価する。
−6日:マウスTS/A細胞を全マウスの側腹部に皮下接種する。
0日:7日の潜伏期の後、明らかに触診可能で目に見え腫瘍移植片(直径≧0.2cm)を担持するマウスを異なる処置グループに分ける(グループあたり6匹)。

0204

処置スケジュール:5日間にわたる皮下(SQ)投与(「SQ5」)
グループ1:1〜5日目にビヒクルをqd×5でSQ
グループ2:1〜5日目に、SGI−110、3mg/kgをqd×5でSQ
グループ3:2、5、8日目に抗マウスCTLA−4
グループ4:8、11、14日目に抗マウスCTLA−4
グループ5:SGI−110、3mg/kgをqd×5でSQ(1〜5日目)+抗マウスCTLA−4(2、5、8日目)(同時スケジュール)
グループ6:SGI−110、3mg/kgをqd×5でSQ(1〜5日目)+抗マウスCTLA−4(8、11、14日目)(後続スケジュール)
グループ7:2、5、8日目に抗マウスPD−1
グループ8:8、11、14日目に抗マウスPD−1
グループ9:SGI−110、3mg/kgをqd×5でSQ(1〜5日目)+抗マウスPD−1(2、5、8日目)(同時スケジュール)
グループ10:SGI−110、3mg/kgをqd×5でSQ(1〜5日目)+抗マウスPD−1(8、11、14日目)(後続スケジュール)

0205

処置スケジュール:週1回、腹腔
グループ11:1及び8日目にビヒクル(3時間毎に3回の腹腔内注射
グループ12:1及び8日目にSGI−110、36.6mg/kg/日(3時間毎に3回の腹腔内注射)
グループ13:3、6、9日目に抗マウスCTLA−4
グループ14:1及び8日目にSGI−110、36.6mg/kg/日(3時間毎に3回の腹腔内注射)+抗マウスCTLA−4(3、6、9日目)
SQ5スケジュールの治療効能

0206

SQ5スケジュール(上記を参照されたい)に従ったSGI−110のインビボ投与によって得られた結果に基づいて、単回投与の「週1回SQ」スケジュールのSGI−110投与を、免疫刺激mAbと組み合わせて試験する。MAb処置を、SGI−110スケジュールと同時または後のいずれかで与える。この目的のために、BALB/cマウス(グループあたり6匹)の側腹部にTS/A細胞を移植し、単独または抗マウスCTLA−4mAbもしくは抗マウスPD−1mAbと組み合わせて投与されるSGI−110で該マウスを処置する。処置の有効性及び忍容性を腫瘍体積及び体重測定によってそれぞれ評価する。

0207

処置スケジュール:週1回SQ
グループ1:ビヒクルを週1回SQ(1、8、15日目)
グループ2:SGI−110、24.4mg/kgを週1回SQ(1、8、15日目)
グループ3:3、6、9日目に抗マウスCTLA−4
グループ4:17、20、23日目に抗マウスCTLA−4
グループ5:SGI−110、24.4mg/kgを週1回SQ(1、8、15日目)+抗マウスCTLA−4(3、6、9日目)(同時スケジュール)
グループ6:SGI−110、24.4mg/kgを週1回SQ(1、8、15日目)+抗マウスCTLA−4(17、20、23日目)(後続スケジュール)
グループ7:3、6、9日目に抗マウスPD−1
グループ8:17、20、23日目に抗マウスPD−1
グループ9:SGI−110、24.4mg/kgを週1回SQ(1、8、15日目)+抗マウスPD−1(3、6、9日目)(同時スケジュール)
グループ10:SGI−110、24.4mg/kgを週1回SQ(1、8、15日目)+抗マウスPD−1(17、20、23日目)(後続スケジュール)

0208

処置スケジュール:週1回、腹腔内
グループ11:1及び8日目にビヒクル(3時間毎に3回の腹腔内注射)
グループ12:1及び8日目にSGI−110、36.6mg/kg/日(3時間毎に3回の腹腔内注射)
グループ13:1及び8日目にSGI−110、36.6mg/kg/日(3時間毎に3回の腹腔内注射)+抗マウスCTLA−4(3、6、9日目)
免疫刺激mAbと組み合わされたSGI−110の分子、表現、及び機能的相関

0209

免疫刺激mAbと組み合わされた、SGI−110を利用した最も効果的な治療レジメンによってインビボ誘発された変異を、腫瘍及び宿主の両方の免疫コンパートメントにおいて調査する。この目的のために、工程2において得られた結果に基づいて、BALB/cマウス(グループあたり6匹)の側腹部にTS/A細胞を移植し、1つの免疫刺激mAbと組み合わせて投与されるSGI−110の最も効果的な治療レジメンで該マウスを処置する。

0210

対照及び処置マウスから摘出されたマウス腫瘍組織の、DNA低メチル化、ならびに免疫プロファイルの調節を、分子アッセイ(定量的メチル化特異的PCR、RT−PCR及びリアルタイム定量的RT−PCR分析を含む)によって評価する。新生物組織の免疫浸潤物を、免疫組織化学(IHC)によって、活性化T細胞の存在及び相対度数に関して特性決定する。さらに、対照及び処置マウスからの正常組織を手術で除去し、以下の実験分析のために適切に保存する(以下を参照されたい)。
良性組織におけるSGI−110及び免疫刺激mAbの組み合わせ投与のインビボ免疫調節効果

0211

インビボ免疫調節活性と全身自己免疫現象(正常組織における免疫関連遺伝子の誘導及び/または調節を含む)との関連を調査する。

0212

マウスCTA(すなわち、P1A、Mage−Aファミリー)の発現の存在及びレベルを、少なくとも4つの良性サンプル(心臓、肺、肝臓、腸、腎臓、筋及び皮膚を含む)においてRT−PCR及びリアルタイム定量的RT−PCR分析によって評価する。さらに、正常組織の免疫浸潤物を、IHCによって活性化T細胞の存在及び相対度数に関して特性決定する。
調査した組み合わせ療法の抗腫瘍活性に対する免疫応答の寄与

0213

選択された組み合わせレジメンの潜在的な抗腫瘍効果に対する宿主免疫応答の関与を調査する。免疫応答(すなわち、BALB/c)及び免疫不全(すなわち、T細胞欠損無胸腺ヌードマウスならびにT細胞−、B細胞−及びナチュラルキラー細胞欠損SCID/Beige)の両方のマウス株(グループあたり6マウス)の側腹部にTS/A細胞を移植し、選択した治療レジメンで該マウスを処置する。処置の有効性を腫瘍体積評価によって評価し、かかる比較分析により、組み合わせ化学免疫療法の推定抗腫瘍活性に対するT、B及びNK細胞性免疫の寄与を測定することが可能になる。

0214

抗腫瘍T細胞応答の調節は、MLTC、細胞増殖、IFN−γ遊離及び/または細胞毒性アッセイを通して評価することができる。
実施例2:本発明の化合物によるDNAメチル化の阻害

0215

化合物の脱メチル化活性を、細胞ベースの緑色蛍光タンパク質(GFP)アッセイにおいて試験した。該アッセイにおいて、メチル化阻害剤への暴露から生じるメチル化の低減は、GFP発現をもたらし、容易に記録される。

0216

後成的にサイレンシングされたGFP導入遺伝子を含有するCMV−EE210細胞系を、フローサイトメトリーによる、GFP発現の再活性化に関するアッセイに用いた。CMV−EE210を、NIH3T3細胞をpTR−UF/UF1/UF2プラスミドによりトランスフェクトすることによって作製し、該プラスミドは、哺乳類細胞における発現に適合したヒト化GFP遺伝子を駆動するサイトメガロウイルス(CMV)プロモーターを含むpBS(+)(Stratagene、Inc.)を含有した。トランスフェクション後、高レベルのGFP発現細胞を、初めに、FACS分析及びMoFloサイトメータ(Cytomation Inc.)を用いる選別により選択した。

0217

哺乳類DNMT1の強力な阻害剤であるデシタビンを陽性対照として用いた。CMV−EE210の再活性化に関してスクリーニングするために、デシタビン(1μM)または試験化合物(30〜50μM)を、完全培地(10%ウシ胎児血清(Hyclone)が補充されたフェノールレッド不含DMEM(Gibco、Life Technologies))に添加した。次いで、細胞を、試験化合物を含有する96ウェルプレートに30%コンフルエンス(約5000細胞/ウェル)となるよう播種し、37℃、5%CO2で3日間、成長させた。

0218

プレートを、450〜490励起フィルタ(I3フィルタキューブ、Leica、DeerfieldIL)を用いる蛍光顕微鏡下で検査した。ウェルは、GFPが生細胞の10%において発現されるとき、g1陽性、30%において発現されるとき、g2陽性、>75%において発現されるとき、g3陽性とそれぞれスコアリングした。

0219

表1は、DNAメチル化阻害剤としてのデシタビン及び試験化合物に関する試験結果を提供する。GFP50は、緑色蛍光タンパク質(GFP)発現レベルがg3からg1/2に低減する阻害剤濃度である。表1は、試験した化合物が低濃度でDNAメチル化を効果的に阻害し、その結果、GFP遺伝子の転写の再活性化をもたらすことを実証している。

0220

表1

実施例3:溶媒製剤中の代表化合物の安定性

0221

種々の貯蔵条件下での種々の製剤中での本発明の化合物の安定性を調査した。安定性を、設計した時間間隔HPLCによって決定した。化合物I−1(すなわち、SGI−110)のナトリウム塩を含む製剤に関しての結果を表2にまとめる:

0222

表2

0223

pH7のSGI−110水溶液(該pHにおいて、このクラスの化合物は、最も安定である)は、製造プロセスに適さなくなるようなさらに低温であっても、数時間で迅速な分解に至った。DMSO/水(1:1)の使用により、さらに高い温度において、僅かにより良好な結果を与えた。3:1DMSO/水製剤を用いる際、僅かな改善が見られた。上記化合物は、無水DMSOにおいて安定であるため、製造プロセスに最適な溶媒である。

0224

投与の準備が整った最終的な製剤のための薬学的に許容可能な溶媒の選択に関して、無水プロピレングリコール/グリセリン系は、より良好な安定性を提供した。少量のプロピレングリコール及びグリセリンをエタノールに置き換えてプロピレングリコール/グリセリン/エタノール(65:25:10)を提供することによって、最終的な製剤を調製した。この製剤は、いくつかの試験されたもののうち、より高温及びより低温の両方で化合物の溶解性及び安定性の大幅な改善を与えた唯一のものであった。

0225

水中で行った実験に基づいて、室温からより冷たい(2〜8℃)貯蔵条件に変更して安定性が10倍改善されることを期待することができた。しかし、プロピレングリコール/グリセリン/エタノール(65:25:10)系では、より温かい貯蔵条件から、より冷たい貯蔵条件に変更することにより、安定性の40倍の改善が提供された。冷却とプロピレングリコール/グリセリン系へのエタノールの添加との組み合わせ効果は、安定性において66倍の改善を与えた。これまでは、貯蔵の際のSGI−110の安定性においてかかる大幅な改善を期待することができなかった。

0226

プロピレングリコール/グリセリン/エタノール(65:25:10)系は、スムーズで、自由流動性で、かつ、困難な事態または閉塞を伴うことなく23ゲージニードルの通過に好適である、溶液としてのSGI−110を与えた。この媒体への化合物の最大溶解度は、約130〜150mg/mLであると決定され、20mg/mLの水溶解度に好ましくは匹敵している。優れた溶解度と一緒になった、この良好な化学的安定性により、動物実験における使用のための製剤としてグリコール/グリセリン/エタノール(65:25:10)系が特定された。
実施例4:実施例3の製剤を用いた動物研究

0227

化合物I−1のナトリウム塩と等価の遊離塩基100mg/mLを含有する、実施例3のグリコール/グリセリン/エタノール(65:25:10)製剤を、生きた動物に投与した。類似のデシタビン製剤を比較のために用いた(注射用水により10mg/mLに再構成され、輸液バッグにおいて希釈により点滴として投与される50mgの凍結乾燥デシタビン粉末ウィルス)。

0228

サルに単回投与による製剤の投与(10mg/kg)を行ったところ、デシタビンの生理的濃度(C最大:160ng/mL;AUC:340ng・hr/mL)よりも高い化合物I−1の生理的濃度(C最大:1,130ng/mL;AUC:1,469ng・hr/mL)が得られた。

0229

繰り返し投与研究において、サルに、週に1回で3回皮下投薬した(3mg/kg)。15日目において、化合物I−1への全身暴露(C最大:181ng/mL;AUC:592ng・hr/mL)がデシタビンへの全身暴露(C最大:28ng/mL;AUC:99ng・hr/mL)よりも多かった。化合物の薬物動態パラメータは、22日の観察期間を超えて有意に変動せず、最小の蓄積を検出した(図1及び2)。薬物動態特性(図示せず)をモニタリングすると、これらは許容可能であった。血液サンプルを周期的に取り出して、LINE−1DNAメチル化をアッセイした。

0230

生物活性指標であるLINE−1DNAメチル化の減少が観察され、22日の研究の終了まで減少が続いた。観察されたLINE−1メチル化は、最初の投薬の前に観察されたメチル化レベルとは有意に異なった(ρ<0.05)(図3)。

0231

製剤は、試験した種において忍容性が良好であった。3つのレジメンを評価した:a)ラット及びウサギに1日1回5日間皮下投与;b)耐えられる限りウサギ及びカニクイザルに週に1回28日間皮下投与;ならびにc)耐えられる限りラットに週に2回28日間皮下投与。ウサギは、ヒトにおける18mg/kg/日に等しい最大1.5mg/kg/日の用量で、5日レジメンに、また、最大1.5mg/kg/週の用量で3週間、週1回のレジメンに、よく耐えた。

0232

カニクイザルは、36mg/kg/週に等しい最大3.0mg/kg/週の用量で3週間、週1回のレジメンによく耐えた。ラットは、さらに高用量の30mg/kg/日に5日間を超えて、また、週に2回20mg/kgで4週間耐えた。

0233

全ての実験における主な毒性は、骨髄抑制であった。しかし、試験した皮下処方は、より低い骨髄抑制及びより速い回復を示した。
実施例5:本発明による使用のためのキットの作製
第1容器:注射用の式I−1の化合物100mg

0234

式:

の化合物(本明細書において「SGI−110」とも称する)のナトリウム塩を、US7700567(内容は参照により本明細書に組み込まれる−特に41段の最後の2段落を参照されたい)に記載されているように、1s(式中、R1=カルバメート保護基)をホスホルアミダイト構成ブロック1d:



とカップリングすることによって調製した。

0235

保護された2’−デオキシグアノシン連結CPG固体支持体1s(式中、R1=tert−ブチルフェノキシアセチル)を60%の0.3Mベンジルチオテトラゾール活性化剤
アセトニトリル中)の存在下に2〜2.5当量のフェノキシアセチルデシタビンホスホルアミダイト(1d、式中、R1=フェノキシアセチル)と10分間カップリングする。
保護されたDpGジヌクレオチドを含有するCPG固体支持体を、20mLの、50mM K2CO3のメタノール溶液で1時間20分処理する。カップリング生成物酸化して保護基を除去し、洗浄し、濾過し、ガードカラム(Phenomenex)(50×21.2mm、10μm)を備えたGeminiC18分取カラム(Phenomenex)(250×21.2mm、10μm)を備えたAEKTA Explorer 100HPLCによって、50mMトリエチルアンモニウムアセテートのMilliQ水溶液(pH7)(移動相A)及び80%アセトニトリルのMilliQ水溶液(移動相B)を用いて、カラム体積中2%〜20/25%が移動相Bで精製する。

0236

DpGジヌクレオチド2b:

式中、X+=トリエチルアンモニウム中性化合物C18H24N9O10Pの正確な計算質量は557.14である);のESI−MS(−ve)は、m/z556.1[M−H]-、及び[2M−H]-で1113.1を示した(US7700567の図31の質量スペクトルを参照されたい)。

0237

式I−1の化合物のナトリウム塩(すなわち、DpGジヌクレオチド2b、式中、X+=ナトリウム;SGI−110)を、トリエチルアンモニウム塩を4mlの水、0.2mlの2M NaClO4溶液に再溶解することによって得る。36mLのアセトンを添加すると、ジヌクレオチドが析出する。溶液を−20℃で数時間保ち、4000rpmで20分間遠心分離する。上澄みを廃棄し、固体を30mLのアセトンで洗浄し、続いて、4000rpmで20分間さらに遠心分離する。析出物を水に溶解し、凍結乾燥させる。析出物は、m/z556.0[M−H]-(US7700567の図36の質量スペクトルを参照されたい)を示した。
バルク製剤の配合及び充填

0238

SGI−110ロットアッセイ値に基づいて、SGI−110及びDMSOの所要量を算出し、意図するバッチスケールで適宜量する。

0239

2.SGI−110を、適切なサイズのステンレス鋼(SS)容器においてオーバーヘッドミキサーを利用してDMSOに溶解させる。

0240

3.DMSO中で薬物が完全に可溶化したら、バルク溶液のサンプルをインプロセス方法においてUVまたはHPLCを用いて試験し、SGI−110の量が目標濃度の95〜105%内にあると判断する。

0241

4.DMSO適合性の、一連の2つの予め滅菌した0.2ミクロン滅菌フィルタを通してバルク溶液を濾過し、2LのSSサージ容器収集する。

0242

サージ容器に充填するのに利用可能な量を目視によりモニタリングすることによって、濾過率を連続的に調整する。

0243

5ccの透明な脱パイロジェンガラスバイアルの各々に、1gの濾過したバルク溶液を充填し、全ての濾過したバルク溶液が充填されるまで操作を続ける。

0244

フッ素ポリマーコーティングした、予め滅菌したクロロブチルゴム製の凍結乾燥用の栓を用いて、充填ラインにおいて各バイアルを自動的かつ部分的に塞栓する。

0245

製品バイアルを無菌輸送条件下凍結乾燥機に移し、凍結乾燥サイクルを開始する。
バイアルの凍結乾燥及びキャッピング

0246

以下のサイクルパラメータを使用してバイアルを凍結乾燥する。

0247

2.凍結乾燥サイクルが終了してから、凍結乾燥機に窒素を埋め戻し、バイアルを完全かつ自動的に塞栓する。

0248

3.バイアルをアイソレーターに無菌輸送し、ここで、各々のバイアルを、青色アルミニウム製フリップオフキャップで自動的に塞栓する。

0249

4.放出試験のためのサンプリング、ならびにラベル付け及びパッケージング作業に進む前に、バイアルを目視で検査する。バイアルを、使用するまで2〜8℃で維持する。
ラベル付け及びパッケージング

0250

承認された内容物ごとに各バイアルのラベル付けを行い、ヒートシールされたアルミニウムホイルパウチ内真空下で乾燥剤と共に個々にパッケージングする。製品バイアルに使用したものと同じラベルでホイルパウチの外側にラベル付けを行う。ラベル付けされ、パッケージングされたバイアルは、さらなる分配まで2〜8℃で保存する。
残存DMSO

0251

上記と同じプロセスを用いて、同じスケールの3000バイアル/バッチを4バッチ作製した。以下の残留レベルまでDMSOを一貫して除去して固体の白色粉末を得たことから、上記のようなDMSOを含まないSGI−110の凍結乾燥が、安全かつ化学的に安定したSGI−110粉末を生じさせることが実証された:

第2容器:再構成のためのSGI−110希釈剤、3mL
バルク製剤の配合及び充填

0252

算出した量(以下の表を参照)のプロピレングリコール、エタノール、及びグリセリンを、オーバーヘッドミキサーを備えた適当なサイズのステンレス鋼容器内に前述の順序で加える。

0253

2.成分の添加の際の断続的な混合の後、少なくとも30分混合して、十分に混合した溶液を得る。

0254

3.適合性のある、一連の2つの予め滅菌した0.2ミクロンの滅菌フィルタを通してバルク溶液を濾過し、2LのSSサージ容器に収集する。

0255

4.サージ容器を充填するのに利用可能な量を目視によりモニタリングすることによって、濾過率を調整する。

0256

5ccの透明な脱パイロジェンガラスバイアルの各々に、濾過したバルク溶液3.0mLに等しい少なくとも3.15gを充填し、続いて、フッ素ポリマーをコーティングしたクロロブチルゴム製の栓を用いて自動的に塞栓する。

0257

塞栓したバイアルを、滅菌した白色アルミニウム製フリップオフキャップで栓をする。

0258

放出試験のためのサンプリング及びラベル付け作業の前にバイアルを目視で検査し、使用するまで2〜30℃で保存する。
ラベル付け及びパッケージング

0259

承認された内容物ごとに各希釈バイアルのラベル付けを行う。ラベル付けされたバイアルは、さらなる分配まで2〜30℃で保存する。
実施例6:抗CTLA−4抗体との組み合わせにおけるSGI−110の抗腫瘍活性

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