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技術 治療薬としてのヒトアンドロゲン受容体DNA結合ドメイン(DBD)化合物およびそれらを使用する方法

出願人 ザユニバーシティオブブリティッシュコロンビア
発明者 アルテム・トチェルカソフポール・エス.・レニーフチャン・バンフイファン・リエリック・ジョゼフ・ジャン・ルブランクシュ・ダラルアントン・ブイ.・トベルドクーレボフセルジー・バビーエフゲニーア・ボゴモルカテリーナ・ドゥナイェンコ
出願日 2019年3月25日 (9ヶ月経過) 出願番号 2019-056915
公開日 2019年8月29日 (4ヶ月経過) 公開番号 2019-142880
状態 未査定
技術分野 1,3-ジアゾール系化合物 硫黄原子を含む複素環式化合物 チアゾール系化合物 複数複素環系化合物 その他のN系縮合複素環2 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 抵抗機構 タンパク質微粒子 対照センサー 高分子材料製 エネルギーベース 実験的評価 スピニングディスク 結合次数
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年8月29日)のものです。
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図面 (20)

課題

治療薬としてのヒトアンドロゲン受容体DNA結合ドメイン(DBD)化合物およびそれらを使用する方法の提供。

解決手段

式の構造を有する化合物。Aが、置換されたまたは無置換の、アリールまたはヘテロアリール基であり、Dが、置換されたまたは無置換の、5または6員環の、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基であり、Eが、置換されたまたは無置換の、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基である、化合物。この化合物が、がん前立腺、乳、卵巣子宮内膜または膀胱がん)、脱毛にきび多毛症卵巣嚢腫多嚢胞性卵巣疾患思春期早発症および加齢黄斑変性を含む、アンドロゲンにより調節される兆候治療に使用される。AR活性を調節する医薬を製造するための化合物の使用、治療方法、ならびに前記化合物を含む医薬組成物および商用パッケージ

概要

背景

概要

治療薬としてのヒトアンドロゲン受容体DNA結合ドメイン(DBD)化合物およびそれらを使用する方法の提供。式の構造を有する化合物。Aが、置換されたまたは無置換の、アリールまたはヘテロアリール基であり、Dが、置換されたまたは無置換の、5または6員環の、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基であり、Eが、置換されたまたは無置換の、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたはヘテロシクリル基である、化合物。この化合物が、がん前立腺、乳、卵巣子宮内膜または膀胱がん)、脱毛にきび多毛症卵巣嚢腫多嚢胞性卵巣疾患思春期早発症および加齢黄斑変性を含む、アンドロゲンにより調節される兆候治療に使用される。AR活性を調節する医薬を製造するための化合物の使用、治療方法、ならびに前記化合物を含む医薬組成物および商用パッケージ

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

式Iの構造を有する化合物であって、Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G6が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G7が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G8が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G9が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G10が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G11〜G17が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G18〜G21が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G22〜G25が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G26が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G27が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G28が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G29が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;Aが、である場合、Dが任意に、であり;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dが任意に、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、F、COOHまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J5が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J6が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J7が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J8が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J9が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J10が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J11が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J12が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J13が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、であり;L1〜L8が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L9〜L16が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L17〜L26が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L27〜L30が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L31〜L35が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L36〜L39が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L40〜L44が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L45〜L47が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L48〜L58が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L59が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L60が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L61が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L62が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L63が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L64が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L65が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L66が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;前記化合物が、のうちの1つ以上でないことを条件とする、化合物。

請求項2

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G6が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G7が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G8が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G9が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G10が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;Aが、である場合、Dが任意に、であり;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dが任意に、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、F、COOHまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J5が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J6が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J7が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J8が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J9が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J10が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J11が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J12が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J13が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、であり;L1が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L2が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L3が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L4が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L5が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L6が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L7が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L8が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3である、請求項1に記載の化合物。

請求項3

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;Aが、である場合、Dが任意に、であり;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dが任意に、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J5が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J6が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J7が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J8が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J9が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、である、請求項1または2に記載の化合物。

請求項4

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CH3、NH2、CN、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、である、請求項1、2または3に記載の化合物。

請求項5

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CN、CH3またはNH2であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、CH3、NH2、Br、I、CH2OH、CH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、NH2、Br、IまたはCF3であり;R5が、H、CH3、OH、F、CN、Cl、NH2、Br、IまたはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、である、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。

請求項6

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CN、CH3またはNH2であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、CH3、NH2、Br、IまたはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、Cl、OCH3、NH2、Br、IまたはCF3であり;R5が、H、CH3、OH、F、CN、Cl、NH2、Br、IまたはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、である、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。

請求項7

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2またはO(CH2)2OCH3であり;R2が、HまたはCF3であり;R1が、Cl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が、任意にFおよびClから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OHまたはSCH3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OHまたはFであり;R5がHであり;G1が、Br、Cl、IまたはCH3であり;G2が、Br、Cl、H、IまたはCH3であり;G3が、Cl、H、CH3またはBrであり;G4が、Cl、HまたはBrであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、HまたはCH2OHであり;Dが、であり;J1が、HまたはCH2CH3であり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2がHであり;J3が、HまたはCNであり;J4がHであり;Eが、である、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。

請求項8

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OHまたはCH3であり;R2が、HまたはCF3であり;R1が、Cl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が、任意にFおよびClから選択され;R3が、HまたはFであり;R4が、HまたはCH3であり;R5がHであり;G1が、BrまたはClであり;G2が、Br、ClまたはHであり;G3が、Cl、H、CH3またはBrであり;G4が、Cl、HまたはBrであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、HまたはCH2OHであり;Dが、であり;J1が、Hであり;J2がHであり;J3が、Hであり;J4がHであり;Eが、である、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。

請求項9

前記化合物が、の化合物のうちの1つ以上から選択される、請求項1または2に記載の化合物。

請求項10

前記化合物が、の化合物のうちの1つ以上から選択される、請求項1または2に記載の化合物。

請求項11

AR活性を調節する方法であって、前記方法が、式Iの構造を有する化合物を、それを必要とする対象に投与することを含み、Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G6が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G7が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G8が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G9が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G10が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G11〜G17が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G18〜G21が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G22〜G25が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G26が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G27が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G28が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G29が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;Aが、である場合、Dが任意に、であり;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dが任意に、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、F、COOHまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J5が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J6が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J7が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J8が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J9が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J10が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J11が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J12が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J13が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、であり;L1〜L8が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L9〜L16が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L17〜L26が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L27〜L30が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L31〜L35が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L36〜L39が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L40〜L44が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L45〜L47が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L48〜L58が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L59が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L60が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L61が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L62が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L63が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L64が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L65が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L66が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3である、方法。

請求項12

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G6が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G7が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G8が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G9が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;G10が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;Aが、である場合、Dが任意に、であり;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dが任意に、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、F、COOHまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J5が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J6が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J7が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J8が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J9が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J10が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J11が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J12が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J13が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、であり;L1が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L2が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L3が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L4が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L5が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L6が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;L7が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であり;かつL8が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3である、請求項11に記載の方法。

請求項13

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;Aが、である場合、Dが任意に、であり;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dが任意に、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J5が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J6が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J7が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J8が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J9が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、である、請求項11または12に記載の方法。

請求項14

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CH3、NH2、CN、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、である、請求項11、12または13に記載の方法。

請求項15

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CN、CH3またはNH2であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、CH3、NH2、Br、I、CH2OH、CH2CH3またはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、NH2、Br、IまたはCF3であり;R5が、H、CH3、OH、F、CN、Cl、NH2、Br、IまたはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、である、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。

請求項16

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であり;R2が、H、CF3、OH、CN、CH3またはNH2であり;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、CH3、NH2、Br、IまたはCF3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、Cl、OCH3、NH2、Br、IまたはCF3であり;R5が、H、CH3、OH、F、CN、Cl、NH2、Br、IまたはCF3であり;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであり;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであり;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであり;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Dが、であり;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2が、H、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J3が、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;J4が、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであり;Eが、である、請求項11から15のいずれか一項に記載の方法。

請求項17

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2またはO(CH2)2OCH3であり;R2が、HまたはCF3であり;R1が、Cl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が、任意にFおよびClから選択され;R3が、H、F、CN、Cl、OHまたはSCH3であり;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OHまたはFであり;R5がHであり;G1が、Br、Cl、IまたはCH3であり;G2が、Br、Cl、H、IまたはCH3であり;G3が、Cl、H、CH3またはBrであり;G4が、Cl、HまたはBrであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、HまたはCH2OHであり;Dが、であり;J1が、HまたはCH2CH3であり;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であり;J2がHであり;J3が、HまたはCNであり;J4がHであり;Eが、である、請求項11から16のいずれか一項に記載の方法。

請求項18

Aが、であり;R1が、H、OCH3、OHまたはCH3であり;R2が、HまたはCF3であり;R1が、Cl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が、任意にFおよびClから選択され;R3が、HまたはFであり;R4が、HまたはCH3であり;R5がHであり;G1が、BrまたはClであり;G2が、Br、ClまたはHであり;G3が、Cl、H、CH3またはBrであり;G4が、Cl、HまたはBrであり;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であり;G5が、HまたはCH2OHであり;Dが、であり;J1が、Hであり;J2がHであり;J3が、Hであり;J4がHであり;Eが、である、請求項11から17のいずれか一項に記載の方法。

請求項19

前記化合物が、の化合物のうちの1つ以上から選択される、請求項11または12に記載の方法。

請求項20

前記化合物が、の化合物のうちの1つ以上から選択される、請求項11または12に記載の方法。

請求項21

前記化合物が、のうちの1つ以上から選択される、請求項11または12に記載の方法。

請求項22

AR活性を調節することが、がん脱毛にきび多毛症卵巣嚢腫多嚢胞性卵巣疾患思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候治療するためである、請求項11から21のいずれか一項に記載の方法。

請求項23

前記がんがAR媒介性のがんである、請求項22に記載の方法。

請求項24

前記がんが、前立腺がん乳がん卵巣がん子宮内膜がんおよび膀胱がんからなる群から選択される、請求項22または23に記載の方法。

請求項25

前記がんがタキサン耐性トリプルネガティブ乳がんである、請求項23または24に記載の方法。

請求項26

AR活性を調節する医薬を製造するための、請求項11から21に記載の化合物の使用。

請求項27

AR活性を調節するための、請求項11から21に記載の化合物の使用。

請求項28

AR活性を調節することが、がん、脱毛、にきび、多毛症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候を治療するためである、請求項23または24に記載の使用。

請求項29

前記がんがAR媒介性のがんである、請求項28に記載の使用。

請求項30

前記がんが、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんおよび膀胱がんからなる群から選択される、請求項28または29に記載の使用。

請求項31

前記がんがタキサン耐性のトリプルネガティブ乳がんである、請求項29または30に記載の使用。

請求項32

AR活性を調節するための、請求項11から21に記載の化合物。

請求項33

AR活性を調節することが、がん、脱毛、にきび、多毛症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候を治療するためである、請求項32に記載の化合物。

請求項34

前記がんがAR媒介性のがんである、請求項33に記載の化合物。

請求項35

前記がんが、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんおよび膀胱がんからなる群から選択される、請求項33または34に記載の化合物。

請求項36

前記がんがタキサン耐性のトリプルネガティブ乳がんである、請求項34または35に記載の化合物。

請求項37

請求項11から21に記載の化合物、および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物

請求項38

請求項11から21に記載の化合物、およびAR活性を調節するのに使用するための説明書を含む商用パッケージ

請求項39

式IIの構造を有する化合物であって、Qが、であり;M1が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であり;M2が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であり;M3が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であり;M4が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であり;前記化合物が、化合物14409を例外とし、表1の系列セクションに見出される化合物のうちの1つ以上でないことを条件とする、化合物。

請求項40

前記化合物が、である、請求項39に記載の化合物。

請求項41

AR活性を調節する方法であって、前記方法が、式IIの構造を有する化合物を、それを必要とする対象に投与することを含み、Qが、であり;M1が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であり;M2が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であり;M3が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であり;M4が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2である、方法。

請求項42

AR活性を調節する方法であって、前記方法が、表1−系列3〜6に提示される化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む、方法。

請求項43

AR活性を調節することが、がん、脱毛、にきび、多毛症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候を治療するためである、請求項42に記載の方法。

請求項44

前記がんがAR媒介性のがんである、請求項43に記載の使用。

請求項45

前記がんが、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんおよび膀胱がんからなる群から選択される、請求項43または44に記載の使用。

請求項46

前記がんがタキサン耐性のトリプルネガティブ乳がんである、請求項44または45に記載の使用。

請求項47

AR活性を調節する医薬を製造するための、請求項39または40に記載の化合物の使用。

請求項48

AR活性を調節するための、請求項39または40に記載の化合物の使用。

請求項49

請求項39または40に記載の化合物、および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物。

請求項50

請求項39または40に記載の化合物、およびAR活性を調節するのに使用するための説明書を含む商用パッケージ。

請求項51

AR活性を調節する医薬を製造するための、表1−系列3〜6に提示される化合物の使用。

請求項52

AR活性を調節するための、表1−系列3〜6に提示される化合物の使用。

請求項53

表1−系列3〜6に提示される化合物、および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物。

請求項54

表1−系列3〜6に提示される化合物、およびAR活性を調節するのに使用するための説明書を含む商用パッケージ。

技術分野

0001

関連出願の相互参照
本出願は、ともに「HUMANNDROGEN RECEPTOR DIMERBINDINGDOAIN (DBD) COMPOUNDS AS THEAPUTICS AND METHODS FOR THEIR USE」という表題である2つの米国仮特許出願、2014年2月14日出願の第61/940,275号および2014年7月11日出願の第62/023,773号の利益を主張するものである。

0002

本発明は、治療用化合物および組成物、ならびに各種がんを含む各種兆候治療においてそれらを使用する方法に関する。特に本発明は、がん、例えば前立腺がんなどの療法および治療方法に関する。

背景

0003

アンドロゲンは、アンドロゲン受容体(AR)を介してその効果を伝えることが知られている。アンドロゲンは、広範な、発達におけるおよび生理的な反応、例えば、雄の性分化精子形成の維持および雄のゴナドトロピン調節に関与する(R.K.Ross、G.A.Coetzee、C.L.Pearce、J.K.Reichardt、P.Bretsky、L.N.Kolonel、B.E.Henderson、E.Lander、D.AltshulerおよびG.Daley、Eur Urol 35、355〜361(1999);A.A.Thomson、Reproduction 121、187〜195(2001);N.Tanji、K.AokiおよびM.Yokoyama、Arch Androl 47、1〜7(2001))。また、アンドロゲンは前立腺がん発生の進行にも関連する。げっ歯類モデルにおいて、前立腺がん発生の誘導がアンドロゲンと関連しており(R.L.Noble、Cancer Res 37、1929〜1933(1977);R.L.Noble、Oncology 34、138〜141(1977))、アナボリックステロイドの形態でアンドロゲンを投与された男性が、前立腺がんをより高頻度発症することが報告されている(J.T.RobertsおよびD.M.Essenhigh、Lancet 2、742(1986);J.A.Jackson、J.WaxmanおよびA.M.Spiekerman、Arch Intern
Med 149、2365〜2366(1989);P.D.Guinan、W.Sadoughi、H.Alsheik、R.J.Ablin、D.AlrengaおよびI.M.Bush、Am J Surg 131、599〜600(1976))。さらに、ヒトまたはイヌ思春期前去勢されていると前立腺がんが発症しない(J.D.WilsonおよびC.Roehrborn、J Clin Endocrinol Metab 84、4324〜4331(1999);G.Wilding、Cancer Surv 14、113〜130(1992))。成人男性を去勢すると、前立腺萎縮および前立腺上皮アポトーシスが引き起こされる(E.M.BruckheimerおよびN.Kyprianou、Cell Tissue Res 301、153〜162(2000);J.T.Isaacs、Prostate 5、545〜557(1984))。このアンドロゲンへの依存性は、化学的または外科的去勢(すなわちアンドロゲン除去)による前立腺がんの治療の基本をなす根拠となる。

0004

前立腺がんは、欧米諸国における男性のがん関連死の原因第2位である(Damber,J.E.およびAus,G.Lancet(2008)371:1710〜1721)。数多くの研究により、アンドロゲン受容体(AR)は、前立腺がんの発症だけでなく、疾患の去勢耐性状態への進行の中心ともなることが示されている(Taplin,M.Eら、J.Clin.Oncol.(2003)21:2673〜8;およびTilley,W.D.ら、Cancer Res.(1994)54:4096〜4102)。したがって、ヒトARを有効に阻害することは依然として、進行性転移性前立腺がんの治療に対する最も有効な治療手法の1つとなっている。

0005

ARは、全ての核内受容体の特徴であるモジュラー構成を有する。これは、N末端ドメインNTD)、中央のDNA結合ドメイン(DBD)、短いヒンジ領域、ならびに、ホルモンリガンド結合ポケット(ホルモン結合部位(HBS)も含むリガンド結合ドメイン)および活性化機能−2(Activation Function−2)(AF2)部位を含むC末端ドメインから構成される(Gao,W.Q.ら、Chem.Rev.(2005)105:3352〜3370)。後者は、AR活性化因子と結合するのに重要な正および負電荷領域、「電荷クランプ(charge clamp)」と隣接する、AR表面の疎水性の溝を表す(Zhou,X.E.ら、J.Biol.Chem.(2010)285:9161〜9171)。最近の研究により、AR転写活性に関与する、結合機能3(Binding Function 3)(BF3)と呼ばれるAR上の新規の部位が特定された。ARが核内に移行すると、DBDが二量体化し、アンドロゲン応答配列(AREs)に結合し、それにより転写を誘導する。これは、野生型ARとARスプライスバリアントの両方に不可欠なAR転写のプロセスである。重要なことには、AREに結合しているAR DBD二量体結晶構造が得られ、このことが、合理的な、構造に基づく薬物設計を介してAR DBDを標的とすることによる新規機構低分子阻害剤の特定の可能性および容易性示唆している。さらに、現在までに研究されてきた抵抗機構が今のところ全て、ARのDNAへの結合を伴い、DBDが野生型ARとARスプライスバリアントの両方に存在するため、DBDを標的とすることは、抵抗性を克服する新規の手法を意味する。

0006

ARの活性化は、十分特徴付けられている経路の結果として起こる:細胞質においてこの受容体は、ARのアゴニスト合コンフォメーションを維持するシャペロンタンパク質会合している(Georget,V.ら、Biochemistry(2002)41:11824〜11831)。アンドロゲンが結合すると、ARは、一連コンフォメーション変化シャペロンからの分離、二量体化および核内への移行を行い(Fang,Y.F.ら、J.Biol.Chem.(1996)271:28697〜28702;およびWong,C.I.ら、J.Biol.Chem.(1993)268:19004〜19012)、そこでさらに、AF2部位でコアクチベータータンパク質相互作用する(Zhou,X.E.ら、J.Biol.Chem.(2010)285:9161〜9171)。この現象が、RNAポリメラーゼIIおよびその他の因子動員を引き起こし、ARとの機能的転写複合体を形成する。

0007

特に、現行抗アンドロゲン剤、例えば、ビカルタミドフルタミドニルタミドおよびMDV3100などは全て、この特定のプロセスを標的としている。これらの抗アンドロゲン剤は、ARのリガンド結合部位に結合することで作用する。したがって、アンドロゲンの結合を防止することにより、これらはコアクチベーターの相互作用に必要な、受容体のコンフォメーション変化も防止する。これらのAR阻害剤による治療は、最初は前立腺がんの増殖を抑制することができるが、長期ホルモン療法は次第に有効でなくなる(Taplin,M.E.ら、J.Clin.Oncol.(2003)21:2673〜8;およびTilley,W.D.ら、Cancer Res.(1994)54:4096〜4102)。したがって、がんの治療のため、ARを標的とするさらなる化合物が大いに必要とされている。

0008

アンドロゲンは女性のがんにも関与する。一例は卵巣がんであり、アンドロゲンレベルの上昇が、卵巣がんの発症リスクの増大に関連する(K.J.Helzlsouerら、JAMA 274、1926〜1930(1995);R.J.Edmondsonら、Br J Cancer 86、879〜885(2002))。大半の卵巣がんにおいてARが検出されている(H.A.Risch,J Natl Cancer Inst
90、1774〜1786(1998);B.R.RaoおよびB.J.Slotman、Endocr Rev 12、14〜26(1991);G.M.ClintonおよびW.Hua、Crit Rev Oncol Hematol 25、1〜9(1997))が、エストロゲン受容体−α(ERa)およびプロゲステロン受容体は、卵巣腫瘍の50%未満でしか検出されない。

概要

0009

本発明は、本明細書に記載される化合物がアンドロゲン受容体(AR)活性を調節するという思いがけない発見に一部基づいている。具体的に、ここで特定される化合物は、アンドロゲン受容体DNA結合ドメイン(DBD)の調節を示す。

0010

一態様によれば、式Iの構造

0011

0012

を有する化合物であって、
Aが、

0013

0014

であってよく;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であってよく;R2が、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であってよく;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択されてよく;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであってよく;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであってよく;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであってよく;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであってよく;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であってよく;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G6が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G7が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G8が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G9が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G10が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G11〜G17が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G18〜G21が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G22〜G25が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G26が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G27が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G28が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G29が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;Dが、

0015

0016

であってよく;Aが、

0017

0018

である場合、Dが任意に、

0019

0020

であってよく;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dが任意に、

0021

0022

であってよく;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、F、COOHまたはOHであってよく;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であってよく;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J5が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J6が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J7が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J8が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J9が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J10が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J11が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J12が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J13が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;Eが、

0023

0024

であってよく;L1〜L8が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L9〜L16が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L17〜L26が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L27〜L30が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L31〜L35が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L36〜L39が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L40〜L44が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L45〜L47が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L48〜L58が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L59が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L60が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L61が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L62が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L63が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L64が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L65が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L66が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;化合物が、

0025

0026

0027

0028

のうちの1つ以上でないことを条件とする、化合物が提供される。

0029

さらなる態様によれば、AR活性を調節する方法であって、式Iの構造:

0030

0031

を有する化合物を、それを必要とする対象に投与することを含み、
Aが、

0032

0033

であってよく;R1が、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であってよく;R2が、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であってよく;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2が任意にF、Cl、BrおよびIから選択されてよく;R3が、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;R4が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;R5が、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;G1が、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであってよく;G2が、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであってよく;G3が、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであってよく;G4が、Cl、H、Br、I、FまたはOHであってよく;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4が任意にCH3であってよく;G5が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G6が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G7が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G8が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G9が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G10が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G11〜G17が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G18〜G21が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択され;G22〜G25が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHから独立に選択されてよく;G26が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G27が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G28が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G29が、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;Dが、

0034

0035

であってよく;Aが、

0036

0037

である場合、Dが任意に、

0038

0039

であってよく;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dが任意に、

0040

0041

であってよく;J1が、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、F、COOHまたはOHであってよく;R1がOHでない場合、J1が任意にCH3であってよく;J2が、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J3が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J4が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J5が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J6が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J7が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J8が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J9が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J10が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J11が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J12が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J13が、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;Eが、

0042

0043

であってよく;L1〜L8が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L9〜L16が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L17〜L26が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L27〜L30が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L31〜L35が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L36〜L39が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L40〜L44が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L45〜L47が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L48〜L58が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L59が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L60が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L61が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L62が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L63が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L64が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L65が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L66が、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよい、方法が提供される。

0044

さらなる態様によれば、AR活性を調節する医薬を製造するための、本明細書に記載される化合物の使用が提供される。

0045

さらなる態様によれば、AR活性を調節するための、ここで請求項11から21に記載される化合物の使用が提供される。

0046

さらなる態様によれば、AR活性を調節するための、本明細書に記載される化合物が提供される。

0047

さらなる態様によれば、本明細書に記載される化合物、および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物が提供される。

0048

さらなる態様によれば、本明細書に記載される化合物、およびAR活性を調節するのに使用するための説明書を含む商用パッケージが提供される。

0049

さらなる態様によれば、式IIの構造:

0050

0051

を有する化合物であって、Qが、

0052

0053

であってよく;M1が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であってよく;M2が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であってよく;M3が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であってよく;M4が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であってよく;
化合物が、化合物14409を例外とし、表1の系列セクションに見出される化合物のうちの1つ以上でないことを条件とする、化合物が提供される。化合物は、

0054

0055

であってもよい。

0056

さらなる態様によれば、AR活性を調節する方法であって、式IIの構造:

0057

0058

を有する化合物を、それを必要とする対象に投与することを含み、
Qが、

0059

0060

であってよく;M1が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であってよく;M2が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であってよく;M3が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であってよく;M4が、H、CH3、F、SO2CH3、OCH3、OH、NO2またはNH2であってよい、方法が提供される。

0061

さらなる態様によれば、AR活性を調節する方法であって、表1−系列3〜6に提示される化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法が提供される。

0062

さらなる態様によれば、AR活性を調節する医薬を製造するための、本明細書に記載される化合物の使用が提供される。

0063

さらなる態様によれば、AR活性を調節するための、本明細書に記載される化合物の使用が提供される。

0064

さらなる態様によれば、本明細書に記載される化合物、および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物が提供される。

0065

さらなる態様によれば、本明細書に記載される化合物、およびAR活性を調節するのに使用するための説明書を含む商用パッケージが提供される。

0066

さらなる態様によれば、AR活性を調節する医薬を製造するための、表1−系列3〜6に提示される化合物の使用が提供される。

0067

さらなる態様によれば、AR活性を調節するための、表1−系列3〜6に提示される化合物の使用が提供される。

0068

さらなる態様によれば、表1−系列3〜6に提示される化合物、および医薬的に許容される担体または賦形剤を含む医薬組成物が提供される。

0069

さらなる態様によれば、表1−系列3〜6に提示される化合物、およびAR活性を調節するのに使用するための説明書を含む商用パッケージが提供される。

0070

Aは、

0071

0072

であってよい。R1は、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であってよく;R2は、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であってよく;R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2は任意にF、Cl、BrおよびIから選択されてよく;R3は、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;R4は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;R5は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよく;G1は、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであってよく;G2は、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであってよく;G3は、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであってよく;G4は、Cl、H、Br、I、FまたはOHであってよく;G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4は任意にCH3であってよく;G5は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G6は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G7は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G8は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G9は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;G10は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;Dは、

0073

0074

であってよく;Aが、

0075

0076

である場合、Dは任意に、

0077

0078

であってよく;R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dは任意に、

0079

0080

であってよく;J1は、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、F、COOHまたはOHであってよく;R1がOHでない場合、J1は任意にCH3であってよく;J2は、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J3は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J4は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J5は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J6は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J7は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J8は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J9は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J10は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J11は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J12は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;J13は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよく;Eは、

0081

0082

であってよく、L1は、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L2は、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L3は、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L4は、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L5は、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L6は、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L7は、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよく;L8は、H、CN、NH2、NO2、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、F、OHまたはCF3であってよい。

0083

Aは、

0084

0085

であってよい。

0086

R1は、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であってよい。R2は、H、CF3、OH、CH3、CN、NH2、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であってよい。R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2は任意にF、Cl、BrおよびIから選択されてよい。
R3は、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよい。R4は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよい。R5は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよい。G1は、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであってよい。G2は、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであってよい。G3は、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであってよい。G4は、Cl、H、Br、I、FまたはOHであってよい。G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4は任意にCH3であってよい。G5は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。Dは、

0087

0088

であってよい。Aが、

0089

0090

である場合、Dは任意に、

0091

0092

であってよい。R1〜R5が全てHであるのではない場合、Dは任意に、

0093

0094

であってよい。J1は、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。R1がOHでない場合、J1は任意にCH3であってよい。J2は、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J3は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J4は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J5は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J6は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J7は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J8は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J9は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。Eは、

0095

0096

であってよい。Aは、

0097

0098

であってよい。R1は、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3、NHCH3、CNまたはCF3であってよい。R2は、H、CF3、OH、CH3、NH2、CN、CH2OH、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、CH2CH3またはOCH2CH3であってよい。R1が、Cl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2は、任意にF、Cl、BrおよびIから選択されてよい。R3は、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、CH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよい。R4は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよい。R5は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、O(CH2)2OCH3、NH2、SO2CH3、OCH(CH3)2、NHCH3、Br、I、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよい。G1は、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであってよい。G2は、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであってよい。G3は、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであってよい。G4は、Cl、H、Br、I、FまたはOHであってよい。G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4は任意にCH3であってよい。G5は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。Dは、

0099

0100

であってよい。J1は、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。R1がOHでない場合、J1は任意にCH3であってよい。J2は、H、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J3は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J4は、H、CN、CH3、CH2CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。Eは、

0101

0102

であってよい。Aは、

0103

0104

であってよい。R1は、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよい。R2は、H、CF3、OH、CN、CH3またはNH2であってよい。R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2は任意にF、Cl、BrおよびIから選択されてよい。R3は、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、CH3、NH2、Br、I、CH2OH、CH2CH3またはCF3であってよい。R4は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、CN、Cl、SCH3、OCH3、NH2、Br、IまたはCF3であってよい。R5は、H、CH3、OH、F、CN、Cl、NH2、Br、IまたはCF3であってよい。G1は、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであってよい。G2は、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであってよい。G3は、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであってよい。G4は、Cl、H、Br、I、FまたはOHであってよい。G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4は任意にCH3であってよい。G5は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。Dは、

0105

0106

であってよい。J1は、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。R1がOHでない場合、J1は任意にCH3であってよい。J2は、H、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J3は、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J4は、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。Eは、

0107

0108

であってよい。Aは、

0109

0110

であってよい。R1は、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2、O(CH2)2OCH3、Br、I、CN、CH2OH、CH2CH3、OCH2CH3またはCF3であってよい。R2は、H、CF3、OH、CN、CH3またはNH2であってよい。R1が、Cl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2は、任意にF、Cl、BrおよびIから選択されてよい。R3は、H、F、CN、Cl、OH、SCH3、OCH3、CH3、NH2、Br、IまたはCF3であってよい。R4は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OH、F、Cl、OCH3、NH2、Br、IまたはCF3であってよい。R5は、H、CH3、OH、F、CN、Cl、NH2、Br、IまたはCF3であってよい。G1は、Br、Cl、I、CH3、H、FまたはOHであってよい。G2は、Br、Cl、H、I、CH3、FまたはOHであってよい。G3は、Cl、H、CH3、Br、I、FまたはOHであってよい。G4は、Cl、H、Br、I、FまたはOHであってよい。G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4は任意にCH3であってよい。G5は、H、CH2OH、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。Dは、

0111

0112

であってよい。J1は、H、CH2CH3、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。R1がOHでない場合、J1は任意にCH3であってよい。J2は、H、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J3は、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。J4は、H、CN、CH3、Cl、Br、I、FまたはOHであってよい。Eは、

0113

0114

であってよい。Aは、

0115

0116

であってよい。R1は、H、OCH3、OH、CH3、NH2、Cl、SO2CH3、OCH(CH3)2またはO(CH2)2OCH3であってよい。R2は、HまたはCF3であってよい。R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2は任意にFおよびClから選択されてよい。R3は、H、F、CN、Cl、OHまたはSCH3であってよい。R4は、H、CH3、NHCH3、OH、CH2OHまたはFであってよい。
R5はHであってよい。G1は、Br、Cl、IまたはCH3であってよい。G2は、Br、Cl、H、IまたはCH3であってよい。G3は、Cl、H、CH3またはBrであってよい。G4は、Cl、HまたはBrであってよい。G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4は任意にCH3であってよい。G5は、HまたはCH2OHであってよい。Dは、

0117

0118

であってよい。J1は、HまたはCH2CH3であってよい。R1がOHでない場合、J1は任意にCH3であってよい。J2はHであってよい。J3は、HまたはCNであってよい。J4はHであってよい。Eは、

0119

0120

であってよい。Aは、

0121

0122

であってよい。R1は、H、OCH3、OHまたはCH3であってよい。R2は、HまたはCF3であってよい。R1がCl、F、BrまたはIのうちの1つでない場合、R2は任意にFおよびClから選択されてよい。R3は、HまたはFであってよい。R4は、HまたはCH3であってよい。R5はHであってよい。G1は、BrまたはClであってよい。G2は、Br、ClまたはHであってよい。G3は、Cl、H、CH3またはBrであってよい。G4は、Cl、HまたはBrであってよい。G3とG5の両方が共にHであるのではない場合、G4は任意にCH3であってよい。G5は、HまたはCH2OHであってよい。Dは、

0123

0124

であってよい。J1はHであってよい。J2はHであってよい。J3はHであってよい。
J4はHであってよい。Eは、

0125

0126

であってよい。

0127

化合物は、

0128

0129

0130

の化合物のうちの1つ以上から選択されてよい。

0131

化合物は、

0132

0133

の化合物のうちの1つ以上から選択されてよい。

0134

化合物は、

0135

0136

0137

の化合物のうちの1つ以上から選択されてよい。

0138

化合物は、

0139

0140

の化合物のうちの1つ以上から選択されてよい。

0141

化合物は、

0142

0143

0144

0145

のうちの1つ以上から選択されてよい。

0146

AR活性を調節することは、がん、脱毛にきび多毛症卵巣嚢腫多嚢胞性卵巣疾患思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候を治療するためであってよい。がんはAR媒介性のがんであってよい。がんは、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんおよび膀胱がんを含む群から選択されてよい。がんはタキサン耐性のトリプルネガティブ乳がんであってよい。

0147

一態様によれば、表1から選択されるまたは特許請求の範囲に記載される構造を有する、化合物またはその医薬的に許容される塩の使用が提供される。

0148

別の態様によれば、表1から選択されるまたは特許請求の範囲に記載される構造を有する、化合物またはその医薬的に許容される塩の使用が提供される。

0149

別の態様によれば、本明細書に提示される化合物またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される賦形剤を含む医薬組成物が提供される。

0150

別の態様によれば、AR活性を調節する方法であって、本明細書に提示される化合物またはその医薬的に許容される塩を哺乳類細胞に投与することを含む方法が提供される。

0151

別の態様によれば、本明細書に記載される化合物および医薬的に許容される担体を含む、アンドロゲン受容体(AR)活性を調節するための医薬組成物が提供される。

0152

別の態様によれば、(a)本明細書に記載される化合物または本明細書に記載される医薬組成物、および(b)アンドロゲン受容体(AR)活性を調節するためにそれを使用するための説明書を含む商用パッケージが提供される。

0153

AR活性を調節することは、がん、脱毛、にきび、多毛症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候を治療するためであってよい。がんはAR媒介性のがんであってよい。がんは前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんおよび膀胱がんからなる群から選択されてよい。がんはタキサン耐性のトリプルネガティブ乳がんであってよい。AR活性を調節することは、前立腺がんを治療するためであってよい。

0154

哺乳類細胞はヒト細胞であってよい。細胞前立腺細胞であってよい。細胞は前立腺がん細胞であってよい。

0155

別の態様によれば、表1から選択されるまたは特許請求の範囲に記載される構造を有する化合物が提供される。

0156

化合物は、アンドロゲン受容体(AR)活性を調節するためのものであってよい。アンドロゲン受容体(AR)活性を調節することは、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がん、脱毛、にきび、多毛症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候を治療するためであってよい。
AR活性を調節することは、がん、脱毛、にきび、多毛症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候を治療するためであってよい。がんはAR媒介性のがんであってよい。がんは前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がんおよび膀胱がんからなる群から選択されてよい。がんはタキサン耐性のトリプルネガティブ乳がんであってよい。AR活性を調節することは、前立腺がんを治療するためであってよい。

図面の簡単な説明

0157

図1は、R1881存在下での、eGFP(A)およびPSA(B)アッセイを使用した、14368によるLNCaP細胞におけるAR転写活性の阻害を示す用量反応曲線(0〜12.5μM)を示す。(C)R1881非存在下での、14368によるLNCaP細胞におけるAR転写の活性化。値1は、0.1nM R1881で刺激されたLNCAP細胞からのeGFPシグナルに相当する。WT−AR(D)またはT877A−AR突然変異体(E)のいずれかを一過性トランスフェクトしたPC3細胞における、AR転写活性を示すルシフェラーゼレポーターアッセイ。細胞を、R1881刺激存在下または非存在下で、14368またはエンザルタミド(Enz)のいずれかで処理した。データポイントは、3つの独立した実験±SEMの平均を表す。100%は0.1%DMSOのみで記録された発光を指す。(F)0.1nM R1881存在下での、14368およびビカルタミド(Bic)によるR1−AD1細胞における内因性野生型ARの阻害。
図1−1の続き
図1−2の続き
図2は、左のパネル:0.1nM R1881存在下での、eGFP AR転写アッセイを使用した、14368、14435、14436、14439、14404およびビカルタミド(Bic)によるAR転写阻害の用量反応曲線。右のパネル:Polar Screen Androgen Receptor Competitor Green Assay Kitを使用した、14368、14435、14436、14439および14404によるアンドロゲン置換の用量反応曲線。
図2−1の続き
図2−2の続き
図2−3の続き
図2−4の続き
図3は、eGFP転写活性、PSA、細胞生存率、アンドロゲン置換およびBLIを含む、14228のインビトロでのプロファイルを示す。
図3Aの続き
図3Bの続き
図3Cの続き
図3Dの続き
図4は、野生型ARと比較した、AR突然変異体(Glu592、Tyr594、Val582、Arg586およびPhe583)における14228の転写活性である。
図5は、ダミー原子により示されるヒトAR DBD相同モデル上の、予測される結合部位を図で表したものを示す。この部位は、ヒトAR DBDにおいて、残基Ser579、Val582、Phe583、Arg586、Gln592、Tyr594、Arg609、Lys610およびPro613に囲まれており、Phe583、Tyr594、Lys610およびPro613の間、Val582の隣およびLys610の右の影の部分は疎水性部分を表す。また、影の部分Arg586、Arg609、Arg616およびLys610は極性の領域を表す。
図6は、ARに対して特異性を有するDBD相互作用化合物を選択する棒グラフを示し、エンザルタミド(enz)をグラフ(A)、14228を(B)および14449を(C)に示す。これらを、MCF−7細胞における、一過性に発現させたAR、GRおよびPRに対するまたは内因性ERに対するルシフェラーゼアッセイにおいて、示した濃度で試験し、AR、GRおよびPR活性をARR3tkルシフェラーゼレポーターによって評価した。MCF−7細胞は、安定にトランスフェクトされたエストロゲン応答配列ルシフェラーゼ遺伝子を含む。100%は0.1%DMSOのみによる各受容体のルシフェラーゼ活性を指す(エラーバーは平均S.D.を表す、6回反復、enz、エンザルタミド)。
図7は、AR標的遺伝子の発現に対するDBD相互作用化合物の効果を示し、Aは、示した濃度で2日間、1nM R1881および化合物(すなわちエンザルタミド、14449および14228)で処理したLNCaP細胞から分泌されたPSAを示す折れ線グラフであり、分泌されたPSAは、2つの独立した実験の各ウェル由来細胞培養培地150μlを分析することにより定量した。Bは、R1881、化合物14449およびエンザルタミド(Enz)存在下での、AR標的遺伝子および非アンドロゲン応答性遺伝子(α−アクチン、ACTB)の遺伝子発現の変化を示す棒グラフである。*=14449+R1881およびDMSO+R1881間、ならびにエンザルタミド+R1881およびDMSO+R1881間の2標本t検定に基づく、遺伝子発現の有意な減少(p値0.05未満)。
図8は、化合物14449により、去勢したマウスのLNCaP異種移植片モデルにおいて、腫瘍体積が減少し、PSA産生が消失することを示し、マウスには14449(100mg/kg)またはエンザルタミド(Enz)(10mg/kg)を4週間、1日2回投与し、LNCaP異種移植片腫瘍体積(A)および血清PSA(B)について評価した。データは平均±S.E.、n=4として提示する。p値0.05未満は、媒体対照と比較して有意である(*)と考えた;p値0.001未満は、媒体対照と比較して極めて有意である(**)と考えた。
図9は一連のプロットを示し、(A)化合物25(すなわち14449)のAR阻害活性を、蛍光を測定することにより、0.1nM R1881存在下でLNCaP eGFP細胞を使用してエンザルタミドと比較する;(B)これらの化合物によるPSA抑制を、同じLNCaP eGFP細胞を使用して、培地中に分泌されたPSAを測定することにより評価した;(C)MTSアッセイを使用した、LNCaP、MR49F(エンザルタミド抵抗性)およびPC3細胞に対する25(すなわち14449)の抗増殖効果であり、LNCaP、MR49FおよびPC3細胞を、0.1nM R1881存在下で3日間、各種濃度の阻害剤で処理した。
図9−1の続き

発明の詳細な説明

0158

DNA結合ドメインは、ARの二量体化および/またはDNA結合の阻害のための興味深い標的である。有力なDBD結合物質を特定するため、インシリコでのコンピュータ創薬法を使用して、ZINCデータベース(Irwin,J.ら、論文アブストラクトAm.Chem.Soc.(2005)230:U1009)から、300万超の購入可能なリード様化合物(lead-like compound)をバーチャルスクリーニングした。インシリコでの方法には、大規模ドッキングインサイトでの再スコアリング(in-site rescoring)およびコンセンサス決定手順(consensus voting procedure)を含めた。

0159

COOHおよびNR2が、対応するイオン、例えばそれぞれカルボン酸イオンおよびアンモニウムイオンなどを含みうることを、当業者は理解するものである。あるいは、イオンが示される場合、対イオンが存在しうることも当業者は理解するものである。さらに、その他の部分が対応するイオンを含みうることを当業者は理解するものであり、イオンが示される場合、対イオンが存在しうることも当業者は理解するものである。

0160

表1は構造(系列1〜6)ごとに試験された化合物、および関連付けられた識別子を示す。表1は本発明の範囲内の化合物を特定するさらなる包括的な構造も示す。黒く塗った化合物は新規の合成化合物であり、黒く塗っていない化合物は既知のZINC化合物であった。さらに、%阻害、eGFPIC50またはPSA IC50の値が与えられていない場合、これは測定が行われなかったか、%阻害の場合は値が算出されなかったためであることがある。したがって、表1で値が与えられていなくても、活性がなかったことを意味するものではない。さらに、ゼロの値は。それらの9つの新規の化合物(14502〜14510)については、その他の化合物では行った単一濃度でのスクリーニングを行わなかった。代わりに、複数の濃度を使用してIC50を直接測定し、これらの不活性な化合物については用量反応曲線が平坦であり、全ての濃度においてほぼ0%の阻害を示していた。

0161

その他の化合物については、それらの大部分については単一用量でのスクリーニングを行ったが、比較的低い%阻害であった数種の興味深いものを除き、高いパーセンテージの阻害であったものについてのみIC50を測定した。%阻害を3μMまたは1μMの濃度で測定したため、活性および不活性についての%阻害による閾値は、あなた方が言ったように低かった。3μMでの約30%の阻害から、IC50が50μM前後で与えられうることが判明した。したがって、概して、30%未満の阻害値を有する化合物は不活性であると考えることができる。それにも関わらず、化合物の活性は必ずしも%阻害から決定されるとは限らない。実際、不活性であると考えられた、試験した任意の化合物は、系の感度がある程度低下すると活性となると考えられた。化合物がより良くなるほど、感度レベルが増大した。したがって、アッセイ系において活性が低い化合物を測定することがより困難となった。しかし、より新規の化合物は、以前に成功をおさめた化合物をベースにしているため、ある程度のレベルである程度の活性を有する可能性がある。したがって、「不活性な」は適切でない語である可能性があり、「検出されない」がより適切である可能性がある。

0162

表1:DBD結合化合物

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0196

当業者は、本明細書に記載される化合物に部分が共有結合している点が、例えば、これに限定されないが、特定の条件下で切断されうることを理解するものである。特定の条件は、例えば、これに限定されないが、インビボでの酵素的または非酵素的手段を含んでいてよい。部分の切断は、例えば、これに限定されないが、自然に起こりうる、または別の薬剤または物理的パラメータもしくは環境的パラメータの変化、例えば、酵素、光、酸、温度またはpHにより誘導され、触媒されうる。部分は、例えば、これに限定されないが、官能基マスクするように作用する保護基、1つ以上の能動もしくは受動輸送機構の基質として作用する基、または化合物の特性、例えば、溶解性バイオアベイラビリティもしくは局在性を付与するもしくは増強するように作用する基であってよい。

0197

一部の態様において、上記表1のおよび特許請求の範囲に記載される化合物は、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がん、脱毛、にきび、多毛症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候を全身治療するために使用されてよい。一部の態様において、表1のおよび特許請求の範囲に記載される化合物は、本明細書に記載される兆候を全身治療するための医薬または組成物の調製に使用されてよい。一部の態様において、本明細書に記載される兆候のいずれかを全身治療する方法も提供される。

0198

本明細書に記載される化合物は、遊離形態であってもその塩の形態であってもよい。一部の態様において、本明細書に記載される化合物は、当技術分野で既知の医薬的に許容される塩の形態であってよい(Berge S.M.ら、J.Pharm.Sci.(1977)66(1):1〜19)。ここで使用される、医薬的に許容される塩は、ここでは、例えば親化合物の望ましい薬理学的活性を有する塩(親化合物の生物的有効性および/または特性を維持し、生物的におよび/またはそれ以外で望ましくないものではない塩)を含む。本明細書に記載される、塩を形成可能な1つ以上の官能基を有する化合物は、例えば医薬的に許容される塩として形成されてよい。1つ以上の塩基性官能基を含む化合物は、例えば、医薬的に許容される有機または無機酸とともに、医薬的に許容される塩を形成することができる。医薬的に許容される塩は、例えば、これに制限されないが、酢酸アジピン酸アルギン酸アスパラギン酸アスコルビン酸安息香酸ベンゼンスルホン酸酪酸ケイ皮酸クエン酸樟脳酸カンファースルホン酸シクロペンタンプロピオン酸ジエチル酢酸、ジグルコン酸、ドデシルスルホン酸エタンスルホン酸ギ酸フマル酸グルコヘプタン酸(glucoheptanoic acid)、グルコン酸グリセロリン酸グリコール酸ヘミスルホン酸(hemisulfonic acid)、ヘプタン酸、ヘキサン酸塩酸臭化水素酸ヨウ化水素酸2−ヒドロキシエタンスルホン酸イソニコチン酸乳酸リンゴ酸マレイン酸マロン酸マンデル酸メタンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸ナフタレンジスルホン酸p−トルエンスルホン酸ニコチン酸硝酸シュウ酸、パモ酸、ペクチニン酸、3−フェニルプロピオン酸リン酸ピクリン酸ピメリン酸ピバル酸、プロピオン酸、ピルビン酸サリチル酸コハク酸硫酸スルファミン酸酒石酸チオシアン酸またはウンデカン酸由来であってよい。1つ以上の酸性官能基を含む化合物は、医薬的に許容される塩基、例えば、これに限定されないが、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属ベースの無機塩基、または有機塩基、例えば、一級アミン化合物二級アミン化合物三級アミン化合物四級アミン化合物置換アミン天然に存在する置換アミン、環状アミンもしくは塩基性イオン交換樹脂とともに、医薬的に許容される塩を形成することができる。医薬的に許容される塩は、例えば、これに制限されないが、医薬的に許容される金属カチオン、例えば、アンモニウムナトリウムカリウムリチウムカルシウムマグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンもしくはアルミニウムなどの、水酸化物炭酸塩もしくは炭酸水素塩アンモニアベンザチン、メグルミンメチルアミンジメチルアミントリメチルアミンエチルアミンジエチルアミントリエチルアミンイソプロピルアミントリプロピルアミントリブチルアミンエタノールアミンジエタノールアミン2−ジメチルアミノエタノール2−ジエチルアミノエタノールジシクロヘキシルアミンリジンアルギニンヒスチジンカフェインヒドラバミン、コリンベタインエチレンジアミングルコサミングルカミンメチルグルカミンテオブロミンプリンピペラジンピペリジンプロカイン、N−エチルピペリジン、テオブロミン、テトラメチルアンモニウム化合物、テトラエチルアンモニウム化合物、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジンモルホリンN−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルフェネチルアミン、1−エフェナミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンまたはポリアミン樹脂由来であってよい。一部の態様において、本明細書に記載される化合物は、酸性塩基性基の両方を含んでいてよく、分子内塩つまり双性イオンの形態、例えば、これに限定されないが、ベタインなどであってよい。本明細書に記載される塩は、当業者に既知の従来のプロセス、例えば、これに限定されないが、遊離形態を有機酸または無機酸もしくは塩基と反応させるか、その他の塩とアニオン交換またはカチオン交換させることで調製可能である。塩の調製が、化合物の単離および精製中にインサイチューで行われるか、塩の調製が、単離および精製された化合物を別々に反応させることで行われてよいことを、当業者は理解するものである。

0199

一部の態様において、本明細書に記載される、化合物およびその全ての異なる形態(例えば、遊離形態、塩、多形異性体)は、溶媒を添加した形態、例えば溶媒和物などであってよい。溶媒和物は、化合物またはその塩との物理的会合において、化学量論または非化学量論量のいずれかの溶媒を含む。溶媒は、例えば、これに限定されないが、医薬的に許容される溶媒であってよい。例えば、溶媒が水であれば水和物が形成され、溶媒がアルコールであればアルコール和物が形成される。

0200

一部の態様において、本明細書に記載される、化合物およびその全ての異なる形態(例えば、遊離形態、塩、溶媒和物、異性体)は、結晶およびアモルファス形態、例えば、多形、多形、コンフォメーション多形、アモルファス形態またはそれらの組み合わせを含んでいてよい。多形は、化合物の、同じ元素組成での異なる結晶充填配置を含む。多形は通常、異なるX線回折パターン赤外線スペクトル融点密度硬度、結晶の形状、光学および電気的特性、安定性ならびに/または溶解性を有する。再結晶溶媒、結晶化速度および保存温度を含む各種因子により、単結晶形態が多くなりうることを、当業者は理解するものである。

0201

一部の態様において、本明細書に記載される、化合物およびその全ての異なる形態(例えば、遊離形態、塩、溶媒和物、多形)は、異性体、例えば、幾何異性体不斉炭素に基づく光学異性体立体異性体互変異性体、個々のエナンチオマー、個々のジアステレオマーラセミ体ジアステレオマー混合物およびそれらの組み合わせを含み、便宜上例示する式の描写によって限定されない。

0202

一部の態様において、化合物は、アナログ、異性体、立体異性体または関連誘導体を含んでいてよい。本発明の化合物は、特定の置換基を関連の深い置換基で置換もしくは置きかえること、例えば、ハロゲン置換基を関連ハロゲン(すなわち、塩素の代わりに臭素など)で置きかえること、またはアルキル鎖を、異なる鎖長の関連アルキル鎖で置きかえることなどによる、表1の化合物に関連する化合物を含んでいてよい。その他の態様において、化合物は、表1に示すデータから特定される構造活性相関より決定される、包括的またはマーカッシュ構造の範囲内の化合物を含んでいてよい。例として、環状構造A、BおよびCは、試験した化合物の種類によって異なる組成を有する。良好な有効性を有することが示された様々な環状構造を、表1に示すA−B−C構造が維持される範囲で、その他の有効な環状構造と組み合わせてよい。このように、環状構造の多くの異なる組み合わせも有効であることが予測されうる。包括的なマーカッシュ構造を作り上げるためにこのような構造活性相関を決定することは、当技術分野の技能の範囲内である。

0203

一部の態様において、本明細書に記載される医薬組成物は、このような化合物の塩、好ましくは医薬的にまたは生理的に許容される塩を含んでいてよい。医薬製剤は、典型的には、注射、吸入局所投与洗浄または選択された治療に適切なその他の様式などによる製剤の投与様式において許容される、1つ以上の担体、賦形剤または希釈剤を含む。適切な担体、賦形剤または希釈剤(ここでは区別なく使用される)は、このような投与様式で使用するための、当技術分野で既知のものである。

0204

適切な医薬組成物は、当技術分野で既知の手段により製剤化されてよく、それらの投与様式および用量は、熟練した開業医により決定されてよい。非経口投与のため、化合物は滅菌水または生理食塩水、または非水溶性化合物の投与に使用される医薬的に許容される媒体、例えばビタミンKに使用される媒体に溶解されてよい。腸内投与のため、化合物は、錠剤カプセル剤として投与されるか、液体に溶解されてよい。錠剤またはカプセル剤は、腸溶性コーティングされているか、持続的放出のための製剤であってよい。化合物を投与するために局所的に(topically)または局所的に(locally)使用可能である、放出されるべき化合物を封入した高分子もしくはタンパク質微粒子軟膏ペーストゲルヒドロゲルまたは溶液を含む、多くの適切な製剤が知られている。持続的放出パッチまたは埋込剤は、長時間にわたる放出をもたらすために使用されてよい。当業者に既知の多くの技術が、Remington:the Science & Practice of
Pharmacy by Alfonso Gennaro、第20版、Lippencott WilliamsおよびWilkins、(2000)に記載されている。非経口投与用の製剤は、例えば賦形剤、すなわちポリアルキレングリコール、例えばポリエチレングリコールなど、植物由来の油または水素ナフタレンなどを含んでいてよい。生体適合性であり生分解性の、ラクチドポリマー、ラクチド/グリコリドコポリマーまたはポリオキシエチレンポリオキシプロピレンコポリマーが、化合物の放出を制御するために使用されてよい。調節性化合物のための、その他の潜在的に有用な非経口送達系は、エチレン酢酸ビニルコポリマー粒子浸透圧ポンプ埋込型注入系(implantable infusion system)およびリポソームを含む。吸入用の製剤は賦形剤、例えばラクトースなどを含んでいてもよく、例えば、ポリオキシエチレン−9−ラウリルエーテルグリココレートおよびデオキシコレートなどを含む水溶液であってもよく、点鼻剤の形態でまたはゲルとして投与するための油性溶液であってもよい。

0205

本明細書に記載される、または本明細書に記載されるように使用するための、化合物または医薬組成物は、医療機器または器具、例えば、埋込剤、グラフト補綴具ステントなどを用いて投与されてよい。さらに、このような化合物または組成物を含み放出することを意図した埋込剤が考案されてもよい。一例は、一定期間にわたり化合物を放出するように適応させた、高分子材料製の埋込剤である。

0206

本明細書に記載される「有効量」の医薬組成物は、治療上有効な量または予防上有効な量を含む。「治療上有効な量」は、望ましい治療結果、例えば、腫瘍サイズの減少、寿命の増加または平均余命の増加などを実現するのに、必要な投与量および期間で有効な量を指す。化合物の治療上有効な量は、因子、例えば、病状年齢性別および対象の体重、ならびに化合物が対象において望ましい反応を引き出す能力に従って変化してよい。投与レジメンは、最適な治療反応をもたらすように調節されてよい。治療上有効な量は、治療上有益な効果が、化合物のあらゆる毒性または有害効果を上回る量でもある。「予防上有効な量」は、望ましい予防結果、例えば腫瘍縮小、寿命の増加、平均余命の増加または前立腺がんのアンドロゲン非依存性形態への進行の防止などを実現するのに、必要な投与量および期間で有効な量を指す。典型的には、予防上有効な量は治療上有効な量よりも少ない可能性があるため、予防用量は疾患の初期段階前、または初期段階時に対象に対して使用される。

0207

投与量の値が、緩和されるべき状態の重症度に従って変化してよいことに注目すべきである。任意の特定の対象について、特定の投与レジメンが、個人の必要性および組成物を投与する、またはその投与を管理する人の専門的な判断に従って、時間をかけて調節されてよい。ここで示す投与量の範囲は例示的なものに過ぎず、医師が選択しうる投与量の範囲を限定するものではない。組成物中の活性化合物量は、因子、例えば、病状、年齢、性別および対象の体重に従って変化してよい。投与レジメンは、最適な治療反応をもたらすように調節されてよい。例えば、単一のボーラス(bolus)を投与してもよく、数回に分割した用量を時間をかけて投与してもよく、治療状況の緊急性により示されるように、用量を比例的に減少または増加させてもよい。投与を容易にするためおよび投与量を均一にするため、非経口組成物を単位剤形に製剤化することが有利でありうる。

0208

一部の態様において、本明細書に記載される化合物およびその全ての異なる形態は、例えば、これに限定されないが、その他の治療方法と組み合わせて、前立腺がん、乳がん、卵巣がん、子宮内膜がん、脱毛、にきび、多毛症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症および加齢黄斑変性からなる群から選択される少なくとも1つの兆候に使用されてよい。例えば、本明細書に記載される化合物およびそれらの全ての異なる形態は、外科手術放射線小線源療法もしくは外照射)またはその他の療法(例えばHIFU)とともに、ネオアジュバント術前)、補助(adjunctive)(術中)および/またはアジュバント(術後)療法として使用されてよい。

0209

概して、本明細書に記載される化合物は、実質的な毒性の原因となることなく使用されるべきである。本明細書に記載される化合物の毒性は、標準的な技術を使用して、例えば、細胞培養物または実験動物において試験を行い、治療指数、すなわちLD50(集団の50%を死に至らしめる用量)とLD100(集団の100%を死に至らしめる用量)との比を決定することで決定可能である。しかし、一部の状況において、例えば重度疾患状態において、実質的に過剰な量の組成物を投与することが適切である可能性がある。本明細書に記載されるいくつかの化合物はある濃度では毒性である可能性がある。毒性および非毒性濃度を決定するため、用量設定(titration)研究を使用してよい。ARを発現しない陰性対照としてPC3細胞を使用し、細胞株における特定の化合物または組成物の特異性を試験することにより、毒性を評価してもよい。化合物がその他の組織に対して何らかの効果を有するかどうかの兆候を得るために、動物研究を使用してもよい。抗アンドロゲン剤およびアンドロゲン不応症は致命的でないため、ARを標的とする全身療法が、その他の組織に対し重大な問題を引き起す可能性は低い。

0210

本明細書に記載される化合物は対象に投与されてよい。ここで「対象」とは、ヒト、ヒト以外の霊長類ラット、マウス、ウシウマブタヒツジヤギ、イヌ、ネコなどであってよい。対象は、がん、例えば前立腺がん、乳がん、卵巣がんもしくは子宮内膜がんを有する疑いがあるか有するリスクがある、または、にきび、多毛症、脱毛症良性前立腺肥大症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症もしくは加齢黄斑変性を有する疑いがあるか有するリスクがあってよい。各種がん、例えば、前立腺がん、乳がん、卵巣がんまたは子宮内膜がんの診断方法、ならびににきび、多毛症、脱毛症、良性前立腺肥大症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症または加齢黄斑変性の診断方法、ならびにがん、例えば前立腺がん、乳がん、卵巣がんまたは子宮内膜がんの臨床描写(clinical delineation)、にきび、多毛症、脱毛症、良性前立腺肥大症、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣疾患、思春期早発症または加齢黄斑変性の診断法および臨床描写が、当業者に既知である。

0211

使用する定義は、アンドロゲン、例えば研究目的に使用されるジヒドロテストステロン(DHT)または合成アンドロゲン(R1881)などによる、アンドロゲン受容体(AR)のリガンド依存性活性化を含む。ARのリガンド非依存性活性化とは、例えばフォルスコリンFSK)によるcAMP依存性タンパク質キナーゼPKA)経路の刺激などによる、アンドロゲン(リガンド)非存在下での、ARのトランス活性化を指す。

0212

本明細書に記載されるいくつかの化合物および組成物は、二量体化および/またはDNA結合依存性の活性化に固有の機構を妨げることができる(例えば、AR DBDに結合して、AR二量体化を撹乱しDBD−DNA結合を防止することにより、AR転写を遮断する可能性がある)。

0213

本発明の各種代替の態様および例が本明細書に記載される。これらの態様および例は例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

0214

材料と方法
インシリコでのパイプライン
1.タンパク質およびリガンドの調製
AR DBD二量体−DNA(1R4I.pdb)の結晶構造を、Maestro9.3(Schroedinger、LLC)内のProtein Preparation
Wizardを使用して調製した。水素原子を加え、結合次数割り当て、Primeを使用していくつかの残基についての欠損している側鎖を加えた。OPLS−2005力場を使用して側鎖を最小化した。

0215

300万個の低分子を有するリード様ZINCデータベースを、Molecular Operating Environment(MOE)2010にインポートした。全ての分子を洗浄プロセスによりプロトン化脱プロトン化し、部分的電荷を加え、MMFF94x力場により、0.0001kcal/molÅのグラジエントに最小化した。最小化後、データベースをsdfファイルとしてエクスポートした。

0216

2.AR DBDにおけるドラッガブルな結合部位の検出
AR DBD二量体−DNA構造における有力なドラッガブルな結合部位を特定するため、AR DBD二量体−DNA複合体、DBD二量体およびDBDモノマーを、幾何学ベースとエネルギーベースの両方の方法、例えばMOE2010内のSite Finder、Pocket−FinderおよびQ−siteFinderなどを使用して検出した。潜在的結合部位を試験し、パラメータ、例えば、サイズ、形状、アミノ酸組成およびポケット体積に基づき比較した。

0217

3.有力なAR DBD結合物質のバーチャルスクリーニング
Maestro9.3およびeHiTs2011の2つのドッキングプログラムGlideをバーチャルスクリーニングに使用した。予測された結合部位における残基を使用して、バーチャルスクリーニングのための活性部位を決定した。Glideドッキングのため、選択された残基を中心に配置された20Åボックスを使用してグリッドを決定した。
制約適用せず、全ての設定をデフォルトとして保った。GlideSPモードを使用して、ZINCデータベースをドッキングし、カットオフ値を与えて、受容体との結合親和性が潜在的に低い化合物を破棄した。残った化合物に、デフォルト設定でeHiTsドッキングを行った。eHiTsスコアのカットオフ値を使用して、両方のドッキングプログラムにより、化合物が常に良好に採点されるように保った。両プログラムからのドッキングポーズ(docked pose)について、RMSD(二乗平均平方根)値を算出し、2Åより高いRMSD値を有する化合物を除外した。残りの化合物を、MOE2010における構造類似性に基づきクラスタ化(cluster)し、受容体との好適な相互作用に関して、上位にランク付けされたクラスタリング(clustering)から化合物を選択した。

0218

インビトロでの化合物の特定
1.細胞培養物:LNCaPおよびPC3ヒト前立腺がん細胞をAmerican Type Culture Collection (ATCC、Manassas、VA)から入手し、5%ウシ胎児血清(FBS)を添加したRPMI1640培地(Invitrogen)中で増殖させた。LNCaP eGFP細胞株に、レンチウイルス手法を使用して、eGFPレポーターと融合させたアンドロゲン応答性ロバシン由来プロモーターを安定にトランスフェクトし(LN−ARR2PB−eGFP)、5%CSSを添加したフェノールレッドフリーのRPMI1640中で増殖させた。組織内で開発したMDV3100抵抗性LNCaP細胞を、5%FBSおよび10μM MDV3100を添加したRPMI1640中で培養した。全ての細胞を5%CO2中で37℃に維持した。

0219

2.eGFP細胞AR転写アッセイ:AR転写活性を、以前に記載されたように(Tavassoli、Snoekら、2007)分析した。

0220

3.前立腺特異的抗原(PSA)アッセイ:同じプレートを使用し、eGFPアッセイと並行して、培地に分泌されたPSAレベルの評価を行った。細胞を3日間インキュベートした後、培地150μlを各ウェルから採取し、PBS150μlに添加した。次いで、製造業者の説明書に従って、Cobas e 411分析装置(Roche Diagnostics)を使用してPSAレベルを評価した。

0221

4.バイオレイヤー干渉(BLI)アッセイ:低分子およびAR間の直接的な可逆的相互作用を、以前に記載されたように(Lack,Axerio−Ciliesら、2011)測定した。

0222

5.アンドロゲン置換アッセイ:製造業者の説明書の通り、Polar Screen
Androgen Receptor Competitor Green Assay Kitによりアンドロゲン置換を評価した(Lack, Axerio−Ciliesら、2011)。

0223

6.SRC2−3ペプチド置換アッセイ:以前に記載されたように、ARAF2特異的ペプチド置換を分析した。

0224

7.細胞生存率アッセイ:PC3、LNCaPおよびMDV3100抵抗性細胞を、96ウェルプレートの、5%チャコール処理血清(charcoal stripped serum)(CSS)を含むRPMI1640中に、1ウェルあたり細胞3,000個でプレーティングし、0.1nM R1881および化合物(0〜25μM)で96時間処理した。処理4日後、製造業者のプロトコルに従って(CellTiter 961 Aqueous One
Solution Reagent、Promega)、3−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)−5−(3−カルボキシメトキシフェニル)−2−(4−スルホフェニル)−2H−テトラゾリウムアッセイを使用して細胞密度を測定した。

0225

8.突然変異研究:説明書の通り、Quickchange(商標)Site−Directed Mutagenesis Kitを使用して、予測された結合部位における残基を突然変異させた。

0226

9.一過性トランスフェクション:PC3/MCF7細胞を96ウェルプレートに播種した(細胞2,000個/ウェル)。24時間後、トランスフェクション試薬TT20を使用して、野生型AR(50ng/ウェル)/AR突然変異体およびAR3TK−ルシフェラーゼプラスミド(1:3)をPC3細胞にコトランスフェクトするか、ERE−ルシフェラーゼ(50ng/ウェル)をMCF7細胞にトランスフェクトした。トランスフェクション24時間後、細胞を各種濃度の化合物で処理した。24時間後、細胞を溶解させ、ルミノメーターを使用して測定を行った。

0227

構築物
全長ヒトAR(hARWT)またはスプライスバリアント(AR−V7)をpcDNA3.1発現プラスミドにコードさせた。

0228

hARWTまたはAR−V7鋳型を使用して、QuikChange(商標)mutagenesis kit (Stratagene(商標))により、DBDにおいて点突然変異を発生させた。プライマー設計ツール(Agilent(商標))を使用して変異原性プライマーを生成した。以前に記載されたように、pGR哺乳類発現ベクターよりグルココルチコイド受容体(GR)を発現させた(Miesfeld,R.ら(1986)Genetic complementation of a glucocorticoid receptor deficiency by expression of cloned receptorcDNA.Cell 46、389〜399)。
プロゲステロン受容体(PR)はpSG5−PRBベクターから発現され、Dr.X.Dongより入手された。AR−DBD_ヒンジドメインアミノ酸558〜689)をhARWT構築物より増幅し、ポリメラーゼ不完全プライマー伸長法(polymerase incomplete primer extension method)(PIPE)を使用して、pTrc発現ベクター(N−末端His6タグ、Invitrogen(商標))にクローニングした。要は、AR−DBD+ヒンジドメインを、以下の鋳型およびプライマーから生じるPCR産物を混合することによりクローニングした:hARWT鋳型由来のAR(558〜689)インサート、5’−CATCAT CAT CAT CAT CAT GGTACCTGC
CTGATCTGTGGおよび5’−CAGGCT GAA AAT CTT
CTC TCA GTG TCC AGC ACA CAC TAC AC;マルチクローニングサイト欠くpTrcベクター、5’−ATCTCCACAGATCAGGCAGGT ACC ATG ATG ATG ATG ATG ATGおよび5’−GGT GTA GTG TGT GCT GGA CAC−TGA GAG AAG ATTTTCAGC CTG;下線を引いたプライマー部分が特定の鋳型にアニールするが、それらの5’−伸長イタリック体)はその他のPCRの相当するプライマー配列相補的である。プラスミド構築は、各反応由来のPCR産物を混合することにより実現され(Klock,H.E.ら(2008)Combining the polymerase incomplete primer extension method for cloning and mutagenesis with microscreening to accelerate structural genomics
efforts. Proteins 71、982〜994)、続いて、化学的にコンピテントな細菌の形質転換が起こる。同様の手順を使用して、AR−DBD+ヒンジを、N末端ビオチン化配列(GLNDIFEAQKIEWHE)およびC末端Hisタグを発現しているPan4ベクター(avidity)にクローニングした。YFP−ARプラスミドは、Dr.Jan Trapmanより贈呈されたものであり(van Royen,M.E.ら、(2012)Stepwise andorogen receptor dimerization. J.Cell Sci.125,1970〜1979)、pEYFP−C1(Clontech(商標))をベースとしている。YFP−V7を、以下のプライマーおよび鋳型を使用して、ポリメラーゼ不完全プライマー伸長法により構築した:pcDNA3.1AR−V7鋳型由来のAR−V7インサート、5’−GGT GCT GGA GCA GGT GCT GGA ATG GAA GTG CAG TTA GGG CTGおよび5’−GGA AAT AGGGTTTCC AAT GCT TCA GGG TCT GGT CATTTTGAG;全長ARを欠くpEYFPC1ベクター、5’−CAG CCC TAA CTG CAC TTC CAT TCC AGC ACC TGC TCC AGおよび5’−CTC AAA ATG ACC AGA CCC TGA AGC ATT GGA AACCCTATT TCC。

0229

細胞培養物、トランスフェクションおよびルシフェラーゼアッセイ
PC3ヒトPCa細胞(AATC)を、トランスフェクション前の5日間、5%チャコール処理血清(CSS)を添加したRPMI1640培地(Invitrogen(商標))(5%CSS含有RPMI1640培地)中で血清飢餓状態にした。ルシフェラーゼアッセイのため、PC3細胞を96ウェルプレート(細胞5000個/ウェル)において5%CSS含有RPMI1640培地に播種して24時間置き、続いて、hARまたはその他の核内受容体プラスミド50ng、ARR3tk−ルシフェラーゼ50ngおよびTransIT20/20トランスフェクション試薬(TT20、Mirus(商標))0.3μl/ウェルを48時間トランスフェクトした。次いで細胞を各種濃度の化合物および0.1nM R1881(100%エタノール中)で24時間処理した。GRまたはPR活性化を、それぞれ1nMデキサメタゾンまたはプロゲステロンにより刺激した。エストロゲン応答配列ルシフェラーゼレポーターの安定なトランスフェクションを有し、転写活性が1nMエストラジオールにより刺激されるMCF−7細胞株を用いて、ER−α転写活性を測定した。1x passive lysis buffer60μl/ウェル(Promega(商標))を用いて細胞溶解を行った。

0230

各ウェルの細胞ライセート20μlをルシフェラーゼアッセイ試薬(Promega(商標))50μlと混合し、TECAN(商標)M200proプレートリーダーで発光を記録した。スプライスバリアントARを用いたルシフェラーゼアッセイを、同じ方法で、ただしpcDNA3.1 AR−V7 5ngのみを用い(高レベルのAR−V7発現を制限するため)、R1881なしで行った。R1−AD1およびTALENにより操作されたR1−D567細胞株が以前に記載されている(Nyquist,M.D.ら(2013)TALEN−engineered AR gene rearrangements reveal endocrine uncoupling of androgen receptor in prostate cancer. Proc.Natl.Acad.Sci. U.S.A.110,17492〜17497)。R1−AD1およびR1−D567細胞を用いたアッセイを上記の通り、ただし、ARR3tk−ルシフェラーゼレポーターのみをトランスフェクトし、細胞10,000個/ウェルで行った。

0231

ウェスタンブロット
ルシフェラーゼアッセイ(96ウェルプレート)からの細胞ライセート(40μl)を、10%SDS−ポリアクリルアミドミニゲルで分離した。タンパク質をメタノール−荷電PVDF膜に転写し、抗AR441(マウス、Sigma(商標))モノクローナル一次抗体プローブした。ブロットを、等しいローディングを示すためにポリクローナル抗アクチン(ウサギ、Sigma(商標))で、アポトーシスの誘導を試験するためにポリクローナル抗PARP/抗切断型PARP(ウサギ、Sigma(商標))でもプローブした。CWR−R1細胞のライセートを、ポリクローナル抗FKBP5(ウサギ、Sigma(商標))でさらにプローブし、続いて、化合物とともに2日間インキュベートした。

0232

PSA測定
5%CSS含有RPMI1640培地中で維持したLNCaP細胞を、96ウェル(細胞10,000個/ウェル)において2日間、同じ培養培地中で、化合物および1nM R1881存在下でインキュベートした。インキュベーション期間後、培地150μlを各ウェルから採取し、製造業者の説明書に従い、Cobas e411分析装置(Roche Applied Science(商標))を使用してPSAレベルを定量した。
同じ装置を、インビボでの分析中マウス由来の血清PSAを分析するのに使用した。

0233

マイクロアレイ遺伝子プロファイル
LNCaP細胞を、以下の4つの条件下:1)R1881不含DMSO;2)R1881含有(1nM)DMSO;3)R1881含有400nM化合物14449;および4)R1881含有120nMエンザルタミドで24時間増殖させた。化合物濃度は、ルシフェラーゼレポーターアッセイで決定されたおよそのIC50濃度に従った。

0234

各条件を3連で繰り返した。24時間後、細胞の総mRNAを、試料12個(条件4つを3回)のそれぞれから抽出し、転写物50,737個の遺伝子発現レベルカスタムAgilentマイクロアレイで測定した。

0235

遺伝子発現データは全ての試料において正規化された分位(quantile)であり、log2スケールに変換された。条件3(R1881含有化合物14449)および条件2(R1881含有DMSO)の間、ならびに条件4(R1881含有エンザルタミド)および条件2(R1881含有DMSO)の間で、各転写物発現レベルについて2標本t検定を行った。2標本t検定によるp値が0.05未満である場合、遺伝子は異なって発現していると考えられる。フィッシャーの正確確率検定およびオッズ比を使用して、異なって発現している遺伝子の異なるセット間重複を評価した。

0236

共焦点顕微鏡法
PC3細胞約40,000個を、12ウェルプレート内に配置した無菌カバーガラス上、5%CSS含有RPMI1640培地中に播種して48時間置いた。YFP−ARまたはYFP−V7プラスミドのトランスフェクション(1ウェルあたり100ng)を、TT20(3μl)を使用して48時間行った。次いで細胞を、10nM R1881および25μM化合物で6時間処理した。培地吸引後、細胞をPBSで一度洗浄し、4℃の4%パラホルムアルデヒド中で一晩固定し、続いてDAPIマウント(Vector Laboratories)を使用して荷電カバーガラス上にマウントした。Zen2012ソフトウェアで制御されたZeissLSM780スピニングディスク共焦点顕微鏡で画像を撮影した。YFPおよびDAPIを、それぞれ508および388nmの励起波長可視化した。

0237

クロマチン免疫沈降(ChIP)
アンドロゲンを欠乏させたLNCAP細胞を、DMSO単独、DMSO+R1881または化合物+R1881で24時間処理した。室温で10分間、1%ホルムアルデヒド処理することで、DNA−タンパク質クロスリンクを行い、5分間、125mMグリシンによりクエンチした。細胞ライセート(細胞1X107個/ml)に、Thermo Scientific(商標)1/8インチソニケーションプローブおよびSonic Dismembrator 550(商標)装置を用いてソニケーションを行い、200〜1000bpのサイズのDNA断片を得た。EZ−ChIP chromatin immunoprecipitation kit(Millipore(商標))を使用して、抗AR−N20抗体(Santa Cruz Biotechnology(商標))5μgまたはウサギアイソタイプ対照IgG(Santa Cruz Biotechnology(商標))1μgを用いて、ライセート(細胞3.3X106個に等しい)の免疫沈降を行った。結合したDNAを、以下のプライマーセット:PSAエンハンサーフォワード5’−ATG GAGAAAGTGGCTGTGGCおよびリバース5’−TGCAGTTGG TGA GTG GTC AT;FKBP5エンハンサー、フォワード5’−CCC CCCTATTTTAATCGG AGT ACおよびリバース5’−TTT TGA AGAGCACAG AACACCCT;GAPDHプロモーター、フォワード5’−TAC TAGCGGTTTTACGGGCGおよびリバース5’−TCGAACAGG AGC AGA GAG CGAを使用して、定量的PCR(SYBR Green master mix、Invitrogen(商標))を用いて定量した。定量的PCRの結果を、対照IgG抗体に対するPCR増幅濃縮倍率として提示し、総インプット(沈降しなかったクロマチン)に基づき正規化する。GAPDHプロモーター用のプライマーを、いかなるアンドロゲン応答配列も欠く陰性対照として使用した。

0238

AR−DBDタンパク質の精製
AR−DBD+ヒンジをコードするプラスミドをBL21(DE3)に形質転換した。
ビオチン標識AR−DBD+ヒンジの発現のために指定されたBL21細胞を、Pan4
AR−DBD+ヒンジ(アンピシリン選択)およびビオチンリガーゼ発現ベクター(pBir−Acm、クロラムフェニコール選択)を用いて同時形質転換させた。シングルコロニーを、50μg/mlアンピシリンおよび35μg/mlクロラムフェニコール(必要に応じて)を添加したLB培地リットル中で、A600nm=0.6まで増殖させた後、37℃で3時間、0.1mMイソプロピルβ−D−1−チオガラクトピラノシドで誘導した。ビオチン化配列を有するAR−DBDを発現している培養物に、誘導工程中に0.150mMビオチンを同時に添加した。細胞ペレットを、10mMイミダゾールを添加した、50mM Tris−HCl、pH8.0、300mM NaCl、5%グリセロール緩衝液A)約20ml中に再懸濁させ、上で30分間、0.1mg/mlニワトリ卵白リゾチーム(Sigma(商標))および0.1mMPMSプロテアーゼ阻害剤とともにインキュベートした。ソニケーションにより細胞溶解を行い、続いて4℃で30分間、13,000Xgで遠心処理した。上清を4℃で1時間、ニッケルアガロースビーズ(GE Healthcare(商標))2mlとともに回転させ、次いで、Poly−Prep10ml重力クロマトグラフィーカラム(Bio−Rad(商標))に直接ローディングした。20mMイミダゾールを添加した緩衝液A2X4mlで洗浄を行った。純粋なタンパク質を、250mMイミダゾールを含む緩衝液A2mlにより、500μl画分中に溶出させた。

0239

EMSA(ゲルシフト)アッセイおよびバイオレイヤー干渉分析
精製したAR−DBDおよびARE2配列を有するdsDNAを使用して、電気泳動移動度シフトアッセイ(EMSA)を行った。以下の、H2O中の相補的なオリゴヌクレオチド:上側ストランド、5’−TAC AAA TAGGTTCTT GG AGTACT TTA CTAGGCATG GAC AAT G、および下側ストランド、5’−CATTGTCCA T GCCTAG TAA AGTACT CCA AGAACCTATTTG TAをアニーリングすることにより、AREを形成した。6反復(hexameric)AREの位置に下線を引いてある。以下の配列:上側ストランド、5’−TAAAACGTGGTCCCTGGTACTGCCTTCGTGCCATTCGATTTT、および下側ストランド、5’−AAAATCGAA TGG
CAC GAA GGC AGT ACC AGG GAC CAC GTT TTAより、スクランブルされたDNAをアニーリングした。タンパク質−DNA複合体を、ローディング緩衝液(20mM Tris、pH8、50mM NaCl、1mMEDTA、10μg/mlポリ(dI−dC)、5mM MgCl2、200μl/mlBSA、5%グリセロールおよび1mM DTT)中で30分間、氷上でインキュベートし、続いて、1X TBE、pH8.0中で6%未変性PAGEで電気泳動を行った。SyberSafe(商標)DNA染色色素を用いて、タンパク質−DNA複合体の可視化を行った。

0240

全ての実験を通して、5%DMSO含有緩衝液A中のビオチン化AR−DBD+ヒンジを使用して、ForteBio Octet Red(商標)装置によるバイオレイヤー干渉分析を行った。30分間、緩衝液200μl中のストレプトアビジンセンサーにDBD(0.1mg/ml)をローディングし、続いて10分間、ビオシチン(10μg/ml)でフリーのストレプトアビジン部位を遮断した。次いで、DBDをローディングしたセンサーを、同じ緩衝液中で100秒間、50μM化合物または5%DMSO単独中で先に平衡化した。120秒間、50μM化合物を添加したdsDNA(ARE、3μM)を含むウェルにセンサーを動かすことにより、DNA会合の動態を観察した。この後、さらに120秒間、DNAを欠く緩衝液+化合物中での解離を行った。ビオシチンを遮断した対照センサー(AR−DBDなし)を同じ実験条件にかけ、dsDNAとの非特異的な相互作用を各曲線から差し引いた。

0241

去勢抵抗性LNCaP異種移植片についての腫瘍増殖およびPSAの評価
体重25〜31gの6〜8週齢ヌードマウス(Harlan Sprague−Dawley)に、LNCaP細胞(細胞106個、BDマトリゲル中、BD Biosciences)を、後背部位に皮下接種した。腫瘍体積、体重および血清PSAレベルを毎週測定した。血清PSAレベルが25ng/ml超に達すると、マウスを去勢した。PSAが去勢前のレベルに回復すると、マウスを以下の通り3つの処理群:媒体、エンザルタミド10mg/kgまたは化合物14449 100mg/kgにランダム化し、4週間1日2回、腹腔内注射により処理した。ノギスを使用して各腫瘍の3つの垂直軸を測定し、腫瘍体積を算出した。マウスの体重も毎週測定し、死亡嗜眠失明および見当識障害を含む毒性の兆候を毎日観察した。

0242

[実施例]
インシリコでの仮説
1.AR DBDにおける、有力なドラッガブルな結合部位の特定
DBD二量体−DNA複合体、DBD二量体およびDBDモノマー由来の特定された全ての結合部位を比較した後、化合物が結合するとDBD−DNA結合を妨害することができると考えられる有力な結合部位をDBDモノマーにおいて特定した。結合部位は、Arg568、Val564およびPhe565を含む1つのα−ヘリックス由来の残基、ならびにループ由来のいくつかの極性残基のTyr576およびGln574から主に構成される。これは、DNA結合にとって重要な相互作用を担う残基、例えばVal564およびヌクレオチドとのファンデルワールス接触を形成するArg568などを含む領域である(図示しない)。

0243

2.バーチャルスクリーニングによる、AR DBDに結合する化合物の特定
ドッキングプログラムGlideにより、ZINCデータベースをまず、AR DBDサブユニットにおいて検出された結合部位に対してスクリーニングした。ドッキングスコアが−4より高い、合計462,588個の化合物を破棄し、分子量、電荷および環の数によって化合物を選別し、残った化合物(170,000)をeHiTsドッキングにかけた。59,586個の化合物が、eHiTsスコア−3未満で維持され、これらの化合物についてRMSD値を算出した。RMSD(3Å未満)の8,953個の化合物を、有力なバーチャルヒットを選択するために処理した。受容体−リガンド相互作用の目視検査によって、100個の化合物を実験的評価のために選択した。

0244

3.インビトロでの、AR DBDを標的とするAR阻害剤の特定
1.有力かつ多様なAR阻害剤の特定
AR転写活性レベルを定量する非破壊eGFPアッセイにより、選択された化合物を評価し、異なる化学的分類に属する化合物を特定し(表1−系列1〜6)、特に、4−(4−フェニルチアゾール−2−イル)モルホリン化合物(14228)が高いAR転写阻害能を示した。この化合物はAR転写を阻害し、濃度依存的にPSAレベルを抑制し、IC50は低いナノモル範囲(それぞれ0.274μMおよび0.188μM)である。これを、その前立腺がん細胞増殖阻害能について、3つの細胞株、AR陽性LNCaPおよびMDV3100抵抗性細胞株およびAR陰性PC3細胞株においてさらに測定した。それにより、この化合物がAR陽性前立腺がん細胞株を強力に阻害するが、AR陰性細胞に対しては効果を及ぼさないことが示され、このことは、この化合物の能力がARの阻害を介するものであることを示した(図3)。

0245

4.化合物14228はARにおけるその他の既知の結合部位と相互作用しない
ホルモン結合部位(HBS)、活性化機能−2(AF2)部位、結合機能3(BF3)およびN−末端活性化機能−1(AF1)部位を含む、ARにおけるその他の既知の結合部位が存在するため、本発明者らはその他のアッセイを利用して、それらの部位に結合する可能性を排除した。アンドロゲン置換アッセイは、この化合物がアンドロゲンに置き換わってAR HBSを占有することがなく、そのためこれが非競合的なAR阻害剤であることを示した。この化合物がAF2結合部位におけるペプチドに置き換わることもないことが、AF2についての蛍光偏光ペプチド置換アッセイにより示された。さらに、バイオレイヤー干渉(BLI)アッセイが、C末端リガンド結合ドメイン(LBD)における結合が存在せず、したがってこの化合物はBF3結合物質でもないことを示した。これら全ての証拠が、この化合物がLBDにおけるいかなる結合部位にも結合しないことを示唆している。次いで、本発明者らはAF1アッセイを使用して、この化合物の能力がAF1トランス活性化の阻害に由来するものであるかを測定した。CREBおよびGal4プラスミドをAR陰性細胞株PC3にコトランスフェクトしたところ、処理後にCREBおよびGal4が阻害されなかった。このことは、これがAF1に作用しないことを示す(データは示さない)。

0246

5.この化合物がAR DBDに結合する直接的証拠
仮定したように、この化合物がAR DBDに結合することをさらに証明するため、本発明者らは予測された結合部位に対する突然変異研究を行った。本発明者らの分子モデリングに基づくと、Val581、Phe582、Arg586、Glu591およびTyr593が、リガンドとの水素結合および疎水性相互作用を有する可能性のある重要な残基である。そのため、本発明者らはこれらの残基をアスパラギン酸に突然変異させ、これらの突然変異体を用いて本発明者らの化合物を試験した。これらの突然変異体のうち、Val581、Phe582およびArg586突然変異体を、AR陰性PC3細胞に、AR3TK−ルシフェラーゼレポーターとともにコトランスフェクトしたところ、突然変異体はルシフェラーゼアッセイにおいてルシフェラーゼ発現を活性化することができず(図4)、一方、ウェスタンブロットでAR発現は検出されなかった(データは示さない)。
化合物はGlu591およびTyr593突然変異体(野生型ARを活性化することができる)を阻害せず、このことは、化合物がAR DBDに結合し、これら2つの残基が結合親和性に不可欠であることを示唆している(図4)。

0247

AR DBDに結合する化合物を、タンパク質消化アッセイによりさらに確認した。AR DBDは、化合物14288存在下ではトリプシンにより消化されなかったが、媒体またはその他の抗アンドロゲン剤、例えばMDV3100存在下では消化された(データは示さない)。

0248

6.特定された化合物の特異性
DBDは、核内受容体において高度に保存されたドメインであるため、このドメインを標的とする化合物は選択性が低い可能性がある。非特異性の問題を排除するため、本発明者らはその他の核内受容体、例えばERにおける、本発明者らの化合物による阻害を測定した。特定された化合物を、ERE−ルシフェラーゼレポーターをトランスフェクトした乳がんMCF7細胞で試験したところ、ER阻害に対して顕著な効果を示さなかった(データは示さない)。

0249

7.14228の構造改変
最初のヒット化合物14228が好適なプロファイルを示したため、より多くのアナログをドッキングモデルに基づいて購入または合成した(図示しない)。14228の3つの組成、フェニル環チアゾールおよびモルホリン基(表1)に対して構造改変を行ったところ、いくつかのアナログ、例えば14370が親化合物と比較して活性の改善を示した。

0250

8.14368の部分的ARアゴニスト特性の特定
AR−LBDにおける突然変異により引き起こされる、従来の抗アンドロゲン剤に対する抵抗性を回避するため、本発明者らはARのDBDセグメントにおける代替のドラッガブルな結合部位を探索し、受容体とDNAとの相互作用を破壊することにより受容体の活性を選択的に阻害することができる、一連の4−(4−フェニルチアゾール−2−イル)モルホリンを開発した。この化学的分類の1つの誘導体、化合物14368が、R1881による刺激後のLNCaP細胞において、レポーターアッセイにおけるAR転写、およびAR標的遺伝子PSAの発現を非常に有効に阻害することを示した(対応するeGFP
IC50およびPSA IC50値は、それぞれ0.035μMおよび0.13μMであった)。しかし、この阻害が、高濃度の化合物では逆転することも観察され(図1A〜B)、このことはアゴニスト効果を示唆している。これらの知見を検証するため、本発明者らは、R1881による刺激なしで、同じAR調節性eGFP発現LNCaP細胞を使用して、化合物の効果を評価した。アンドロゲン非存在下で、14368はAR転写活性を活発に増強することができた(図1C)。重要なことには、この化合物の観察されたアゴニスト効果は、T877A AR突然変異を有するLNCaP細胞において生じた。この効果がT877A突然変異の存在に関連していることを検証するため、ルシフェラーゼレポーターアッセイを使用し、AR陰性であるPC3細胞において、野生型A、およびT877A−AR突然変異体の転写活性を研究した。野生型ARを一過性にトランスフェクトしたPC3細胞におけるAR転写は、R1881存在下では用量反応的に14368により阻害され、アンドロゲン非存在下では基底レベルの転写活性を示すのみであった(図1D)。対照的に、14368はR1881存在下と非存在下の両方で、0.4μM超の濃度で、T877A AR突然変異体の転写活性化を誘導した(図1E)。さらに、野生型受容体を有するR1−AD1細胞において、(Nyquistら、2013 PNAS
110:17492〜17497で記載された方法で)高濃度の14368でアゴニスト効果は観察されなかった(図1F)。まとめると、これらの観察から、14368は野生型ARに対するアンタゴニストとして作用するが、より高濃度では、T877A AR突然変異の存在下でアゴニストとなることが確認される。

0251

9.4−(4−フェニルチアゾール−2−イル)モルホリンの部分的アゴニズムの除去
観察されたヒトARのLBDへの結合、およびARに対して生じた部分的アゴニスト作用を除去するために、本発明者らは、研究を行った4−(4−フェニルチアゾール−2−イル)モルホリン中のフェニルフラグメントを、より疎水性の小さい複素環で置きかえることを試みた。ベンゼンフラグメントの代わりに各種芳香族(14291)、脂肪族(14403、14406)および複素環(14404、14435、14436、14439)を含む、複数の化合物を作り出した(表2を参照のこと)。これらの化学物質は、Life Chemicals社(www.lifechemicals.com)およびEnamine社(www.enamine.net)によりカスタム合成されたものであった。それらの純度および同一性を、それぞれLC−MSおよび1HNMRにより確認した。

0252

上記化学物質が組換え野生型LBDのABS部位からDHTを置換する能力を、各種濃度で、蛍光偏光アッセイ(PolarScreen(商標)、Life Technologies)を使用して測定した。14368のABSへの結合を、約30μMで確立された相当するIC50により濃度依存性的に検出した(表2、図2)。ベンゼン環を、より疎水性の小さい複素環およびよりかさ高脂肪族環で置きかえることで、化合物のDHT置換能を有意に減少させることができた。誘導体の一部(14291、14403および14406)はその抗AR活性を失ったが、その他のもの、例えば14435、14436、14439および14404は、ARのT877A変異型に対する良好な能力を維持しつつ、望ましくない部分的アゴニスト効果を示さなかった。

0253

表2:4−(4−(3−フルオロ−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)モルホリン誘導体の構造および活性プロファイル

0254

0255

10.AR DBD表面上の潜在的にドラッガブルな結合部位の特定
2つの6反復ハーフサイトARE(PDBコード:1R4I)に結合したラットAR DBD二量体は、現在入手可能な受容体のDBD領域唯一の結晶構造である。ラットおよびヒトAR DBDの配列は同一であるため、1R4I構造を鋳型として使用し、ヒトAR DBDの相同モデルを構築した。AR DBD二量体−ARE複合体上の「ホットスポット」を、Molecular Operating Environment(MOE)2011パッケージ内のSite Finder moduleにより予測した。
AR DBDのP−box領域の下部の空洞が、AR DBD−ARE複合体を破壊しうる、低分子の結合のための有力な部位と考えられた(図5)。この空洞は、主に認識ヘリックスの残基Ser579、Val582、Phe583およびArg586、ならびにレバーアームループ(lever arm loop)に属する極性残基Gln592およびTyr594、ならびにその他のα−ヘリックスの残基Pro613およびArg616、ならびにループ残基Arg609およびLys610に囲まれている。この部位は、溶媒に露出しており、特定の残基は、低分子の潜在的結合をアンカリングする際重要な役割を果たすことが予測される。したがって、この部位の末端周辺の極性残基Ser579、Gln592およびTry594は、水素結合に利用可能であることを特徴とするが、この部位のコアにおけるPhe583は、有力な結合物質とのさらなる疎水性相互作用をもたらしうる。

0256

11.化学的性質
全ての試薬および溶媒は商用の供給業者より購入し、別に明記されない限りさらなる精製なしに使用した。酢酸エチルヘキサン(1:2v/v)を使用して、UVインジケーターを用い、あらかじめコーティングされたシリカゲルF254プレート(Sigma−Aldrich)での薄層クロマトグラフィーTLC)により、反応を観察した。収量は精製した産物のものであり、最適化されなかった。新たに合成された化合物の純度を、LCMS分析により決定した。プロトン共鳴(1H NMR)スペクトルを、作動周波数400MHzでVarian GEMINI2000NMR分光計ステムにおいて行った。化学シフトδをppmで与え、以下の略号を使用する:一重線(s)、二重線(d)、三重線(t)、四重線(q)、多重線(m)およびブロードシングレット(br s)。全てのLC/MSデータをAgilent 1100 LCシステムで収集した。化合物の溶液を、1.0mL/分で、移動相アセトニトリル/水/ギ酸(50:50:0.1%v/v)とともに、ポジティブおよびネガティブモードを操作するイオン源(ionization source)に注入した。質量範囲m/z100〜m/z650に対し、装置を外部から較正した。

0257

図式1.ヘテロアリール誘導体14449(25)、14408(27)、14404(28)、14451(31)、14402(32)、14448(34)、14450(36)、14464(38)、14468(40)および14447(41)の合成の図式

0258

0259

試薬および条件:(A)IPA、100℃、17〜38%;(B)THF、H2O、K2CO3、PdCl2(PPh2C6H4SO3Na−m)2、80℃、54〜73%;(C)トルエン、PdAc2(PPh3)2、110℃、10〜62%。

0260

化合物27(図式1(A))の合成手順。10mmolチオ尿素(a)および10mmolハロゲン化ケトン(b)の混合物イソプロパノール10mLに溶解させた。形成された溶液を4時間還流し、有機溶媒真空下で除去した。残渣をブライン20mLで処理し、酢酸エチル30mLで抽出した(2回)。混ぜ合わせた有機層硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた固体分取HPLCにより精製し(溶出剤EtOAc/ヘキサン=1/1)、最終産物を固体として得た。

0261

4−(4−(4,5−ジメチルチオフェン−3−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(27)。1H NMR(DMSO-d6, 400MHz): 2.24 (3H, s), 2.36 (3H, s), 3.41-3.43 (4H, m), 3.73-3.76 (4H, m), 6.76 (1H, s), 7.33 (1H, MS (ESI): m/z (M +H)+ 281.1.収率: 38%;純度、LCMSにより100%.
化合物28(図式1(B))の合成手順。9.1mmolブロモチアゾール(図式1(B)、c)、11.8mmolの相当するボロン酸、22.5mmol炭酸カリウムおよび0.1mmolの触媒PdCl2(PPh2C6H4SO3Na−m)2の混合物を、テトラヒドロフラン100mLおよび水16mLに溶解させた。次いで、反応混合物を20時間還流した。

0262

冷却後、これを酢酸エチル100mLで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。得られた残渣を分取HPLCにより精製し(溶出剤EtOAc/ヘキサン=1/1)、最終産物を固体として得た。

0263

4−(4−(チオフェン−3−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(28)。1H NMR(DMSO-d6, 400MHz): 3.41- 3.43 (4H, m), 3.72-3.74 (4H, m), 7.14 (1H, s), 7. 49-7.55 (2H, m), 7.72-7.73 (1H, m). MS (ESI): m/z (M+H)+ 253.1.収率: 54%;純度、LCMSにより95%.
化合物14449(25)、14408(27)、14404(28)、14451(31)、14402(32)、14448(34)、14450(36)、14464(38)、14468(40)および14447(41)の合成の一般的な手順(図式1(C))。4mmolブロモチアゾール(c)、12mmolの相当するイミダゾール(d)、0.1mmolの触媒PdAc2(PPh3)およびトルエン50mLの混合物を、24時間還流した。冷却後、有機溶媒を真空下で除去した。生じた残渣を分取HPLCにより精製し(溶出剤EtOAc/ヘキサン=1/1)、最終産物を固体として得た。アセトニトリルの含量20〜80%の範囲で、逆相HPLC(溶出剤、アセトニトリル/水)により化合物をさらに精製した。

0264

4−4(4,5−ジブロモ−1H−イミダゾール−2−イル)モルホリン(25)。1H NMR(DMSO-d6, 400MHz): 3.39-3.42 (4H, m), 3.70-3.73 (4H, m), 7.14 (1H, s), 7. 80 (1H, s). MS (ESI): m/z (M+H)+ 395.0.収率: 51%;純度: 98%.融点. 116-118C.
4−(4−(5−ブロモ−4−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(31)。1H NMR (DMSO-d6, 400MHz): 3.41-3.43 (4H, m), 3.71-3.73 (4H, m), 7.15 (1H, s), 8.16 (1H, s). MS (ESI): m/z (M + H)+ 351.0. 収率: 14%; 純度、LCMSにより96%.
4−(4−(4,5−ジクロロ−1H−イミダゾール−1−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(32)。1H NMR (DMSO-d6, 400MHz): 3.41-3.45 (4H, m), 3.71-3.73 (4H, m), 7.15 (1H, s), 8.14 (1H, s). MS (ESI): m/z (M + H)+ 305.1 収率: 48%; 純度、LCMSにより99%.
4−(4−(4−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(34)。1H NMR (DMSO-d6, 400MHz): 3.42-3.44 (4H, m), 3.71-3.73 (4H, m), 6.97 (1H, s), 7.83 (1H, s), 8.17 (1H, s). MS (ESI): m/z (M + H)+ 271.1. 収率: 62%; 純度、LCMSにより99%.
4−(4−(4−ブロモ−5−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(36)。1H NMR (DMSO-d6, 400MHz): 3.41-3.43 (4H, t), 3.70-3.72 (4H, m), 7.14 (1H, m), 8.15 (1H, s). MS (ESI): m/z (M + H)+ 351.0. 収率: 27%; 純度、LCMSにより96%.
4−(4−(4,5−ジヨード−1H−イミダゾール−1−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(38)。1H NMR (DMSO-d6, 400MHz): 3.41-3.42 (4H, m), 3.71-3.73 (4H, m), 7.10 (1H, s), 8.10 (1H, s). MS (ESI): m/z (M + H)+ 488.9. 収率: 12%; 純度、LCMSにより96%.
4−(4−(4−クロロ−5−ヨード−1H−イミダゾール−1−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(40) 1H NMR (DMSO-d6, 400MHz): 3.41-3.42 (4H, m), 3.70-3.71 (4H, m), 7.14 (1H, s), 8.14 (1H, s). MS (ESI): m/z (M + H)+ 397.5. 収率: 10%; 純度、LCMSにより96%.
4−(4−(4−ブロモ−1H−イミダゾール−1−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(41)。1H NMR (DMSO-d, 6 400MHz): 3.42-3.43 (4H, m), 3.71-3.74 (4H, m), 6.98 (1H, s), 7.88 (1H, s), 8.18 (1H, s). MS (ESI): m/z (M + H)+ 316.1. 収率: 53%; 純度、LCMSにより99%.
残りの化合物(4−4−(3,4−ジフルオロ−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)モルホリン(26)、2−フルオロ−6−(2−モルホリノチアゾール−4−イル)フェノール(29)、4−(4−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)チアゾール−2−イル)モルホリン(30)、2,3−ジフルオロ−6−(2−モルホリノチアゾール−4−イル)フェノール(33)、5−フルオロ−2−(2−モルホリノチアゾール−4−イル)フェノール(35)、4−(5−メチル−4−フェニルチアゾール−2−イル)モルホリン(37)、4−(4−ピリジン−2−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(39)、4−(4−(ピリジン−4−イル)チアゾール−2−イル)モルホリン(42)、3−フルオロ−4−メトキシル−5−(2−モルホリノチアゾール−4−イル)フェノール(43)および4−(4−(3−フルオロ−2−メタンスルホニル−フェニル)−チアゾール−2−イル)モルホリン(44)および化合物(72〜84)の合成手順は上記に従う。

0265

本明細書に記載される化合物は、本明細書に記載される改変された方法を使用して、または当業者に既知の方法で、本明細書に記載されるように合成されてもよい。

0266

さらなる参考文献
Lack, N. A., P. Axerio-Cilies, et al. (2011). Journal of Medicinal Chemistry 54(24):8563-73.
Tavassoli, P., R. Snoek, et al. (2007). Prostate 67(4): 416-426.
以下の例(すなわち12〜17)は、Dalal K.ら「Selectively Targeting the DNA−binding Domain of the Androgen Receptor as a Prospective Therapy for Prostate Cancer」THEJOURNALOF BIOLOGICALCHEMISTRY VOL. 289、NO.38、pp.26417〜26429、2014年9月19日(2014年8月1日にオンライン公表)でより詳細に提示される。

0267

12.ルシフェラーゼレポーターアッセイ
ARR3tkプロバシンベースのプロモーターにより推進される、PC3細胞におけるルシフェラーゼレポーターアッセイ(Snoek,R.ら、(1998)Differential transactivation by the androgen receptor in prostate cancer cells. Prostate 36、256〜263)を使用したところ、AR−DBDに結合すると予測された2つの化合物が、ARタンパク質発現に影響を与えることなく(データは示さない)、一過性に発現された全長ヒトARの用量依存性阻害を示した(データは示さない、14228および14449、IC50=それぞれ2.36および0.340μM)。14337(ピルビニウム

0268

0269

)は、DBDを標的とすることにより、全長およびスプライスバリアントのAR形態を阻害することが最近報告され(Lim,M.ら、(2014)Ligand−independent and tissue−selective androgen receptor inhibition by pyrvinium. ACS Chem.Biol. 9、692〜702)、AR転写活性を阻害することも可能であった(データは示さない、IC50=0.194μM)。対照実験は、14449がエンザルタミドと同程度のレベルまでARを阻害することができたことを示す(データは示さない、IC50=0.314μM)。PARPに対するウェスタンブロットにより、14337を例外とし、化合物での処理によって総PARPレベルは影響を受けず、いかなるPARP切断産物も生じなかったことが確認される(データは示さない)。これらの結果は、ピルビニウム(14337)はアポトーシスを強力に誘発するが、DBD阻害剤(14228/14449)はほとんどまたは全く毒性を示さないことを示す。

0270

AR−DBD結合物質の作用部位を検証するため、本発明者らは、リード化合物と相互作用すると予測される残基に点突然変異を導入した。関連核内受容体間でアミノ酸の違いを有する領域における、特定された2つの位置(Tyr−594およびGln−592)(データは示さない)は、全長AR活性を消失することなくアスパラギン酸置換を有することができた。Y594DおよびQ592D突然変異体は、エンザルタミドにより阻害可能であったが、ルシフェラーゼ発現は14228による影響を受けず、高濃度(25μM以上)の14449による影響のみ受けた(データは示さない)。対照的に、ピルビニウムは両方のAR突然変異体を強力に阻害し(データは示さない)、このことは、この化合物が、表面に露出したポケットのTyr−594/Gln−592以外の残基と結合するか、代わりにDBD表面の異なる位置に結合することを示唆している。ウェスタンブロット分析により、突然変異体ARタンパク質の発現が、薬物阻害により変化しなかったことが確認される(データは示さない)。これらの位置に酸性残基を導入することで、化合物の結合を助けるのに必要な疎水性相互作用を防止することができる。

0271

荷電アミノ酸をDBDに導入することに加えて、本発明者らがY594AおよびQ592A突然変異体も試験したところ、それらの両方が14228/14449により阻害されたが、IC50値(データは示さない、約3〜6μM)は野生型AR(データは示さない)と比較して有意に高かった。GlnまたはTyr側鎖を除去することでポケットにさらなる空間が作り出され、化合物が侵入可能となるが、AR活性阻害能が低下する可能性がある。生じたIC50値の増加は、化合物の結合にとってのTyr−594およびGln−592残基の重要性をさらに支持するものであり、これらの側鎖が除去されると結合が失われる。本発明者らの化合物が関連核内受容体のDBDと交差反応するかどうかを決定するため、本発明者らは全長ER、GRおよびPRを用いてアッセイを行った(図6)。ルシフェラーゼ構築物は、AR/GR/PRに使用するARR3tk、およびERのためのエストロゲン応答配列とともに、相当する核内受容体に適切な応答領域を含んでいた。14228/14449は、5μM超の濃度でER転写活性の阻害を示した(図6、BおよびC、黒いバー)が、ARの阻害(白いバー)と比較すると有効性が数倍小さかった。試験した3つの化合物全てが、濃度25μMで投与された場合でも、全長GRおよびPRの転写活性に関して完全に無効であった(図6、それぞれ濃灰色および淡灰色のバー)。驚くべきことに、エンザルタミドは全長ERに対し相当の交差反応性を示し、これはARに対するものと同程度の阻害レベルに匹敵するものであった(図6、黒いバー)。これらのデータは、開発した化合物がARに対する有力な阻害効果を有し、AR DBDにおける意図した標的部位に結合し、ほとんどまたは全く交差反応性を示さないことを示唆している。

0272

13.DBD相互作用化合物は、LNCaP細胞におけるアンドロゲン応答性遺伝子の発現をダウンレギュレートする
14228/14449が、天然に存在するAR調節性遺伝子の転写を遮断する能力を評価するため、LNCaP細胞をR1881および化合物で同時に処理し、続いて、分泌されたPSAを測定した(図7A)。結果は、14228/14449およびエンザルタミドによる用量依存性阻害を示し、対応するIC50値は、全てマイクロモル以下の濃度で確立された。

0273

ケモゲノミクス手法(Bredel,M.,およびJacoby,E.(2004)Chemogenomics:an emerging strategy for rapid target and drug discovery. Nat.Rev.Genet. 5、262〜275)を使用して、リード阻害剤14449を使用して遺伝子発現のより詳細な分析を行った。アンドロゲン応答性または遺伝毒性物質応答性遺伝子の発現に対する何らかの効果を決定するため、LNCaP細胞をR1881存在下で、14449(400nM)またはエンザルタミド(120nM)で処理し、Agilent(商標)遺伝子発現マイクロアレイを使用して転写反応を比較した(図7B)。KLK3(PSA)、KLK2、TMPRSS2およびFKBP5を含む、いくつかの周知のAR標的遺伝子(Nelson,P.S.ら(2002)The program of androgen−responsive genes in neoplastic prostate epithelium. Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.99、11890〜11895;およびMagee,J.A.ら(2006)Direct, androgen receptor−mediated regulation of the FKBP5 gene via a distal enhancer element. Endocrinology 147、590〜598)は、(DMSO+R1881をDMSO−R1881に対し比較すると)R1881存在下で遺伝子発現において増加し、それぞれ2.42、3.60、2.25および1.61倍の変化であった。14449+R1881で処理した後、KLK3、KLK2およびTMPRSS2の遺伝子発現は全て有意に減少し、R1881処理のみと比較するとそれぞれ0.82、0.66および0.69倍の変化であった。14449による、これらのAR標的遺伝子発現の減少は、エンザルタミドによるものと同程度であり、0.71、0.64および0.62倍の変化である。14449により、FKBP5発現が減少(0.81倍変化)した;しかし、おそらく試料サイズが小さいことにより、p値0.08は2標本t検定に基づくカットオフ0.05を満たさなかった。化合物とエンザルタミドの両方が、非アンドロゲン調節性遺伝子、β−アクチン(ACTB)の発現に対して効果を示さなかった。ダウンレギュレートされたその他の遺伝子を特定するため、Agilent(商標)マイクロアレイで測定した50,737個の転写物全てに以下の基準を適用した:1)2標本t検定に基づくp値0.05未満、および2)0.85倍以下の変化。合計354個の遺伝子が14449によりダウンレギュレートされ、その中で112個がエンザルタミドによってもダウンレギュレートされた。2つの化合物間の、ダウンレギュレートされた遺伝子の重複は、フィッシャーの正確確率検定のp値2.20E−16未満、およびオッズ比45.86で、有意であった。さらに、14449および/またはエンザルタミドのいずれかによりダウンレギュレートされた遺伝子のリストを、LNCaP細胞においてアンドロゲンによりアップレギュレートされることが以前に示された合計86個の遺伝子(Nelson,P.S.ら(2002)The program of androgen−responsive genes in neoplastic prostate epithelium. Proc.Natl.Acad.Sci. U.S.A. 99、11890〜11895)と比較した。14449によりダウンレギュレートされた遺伝子354個のうちの12個がアンドロゲンによりアップレギュレートされ(有意な重複:p値=2.73E−08、オッズ比=9.55)、エンザルタミドによりダウンレギュレートされた遺伝子314個のうちの15個がアンドロゲンによりアップレギュレートされる(有意な重複:p値=3.34E−12、オッズ比=14.27)。
遺伝子KLK2、KLK3(PSA)およびTMPRSS2は、アンドロゲンによりアップレギュレートされるが14449とエンザルタミドの両方によりダウンレギュレートされる、10個の遺伝子に含まれる。14449またはエンザルタミド処理から生じる、ダウンレギュレートされる相互排他的な遺伝子2セットは、各化合物の、ARシグナル伝達を阻害する作用機構が著しく異なることを示す。最後に、2つの化学物質によるあらゆる有力な遺伝毒性効果を特定するため、14449またはエンザルタミドのいずれかによりアップレギュレートされた遺伝子を、遺伝毒性物質の存在下でその発現が増加することが以前に示された遺伝子31個(Ellinger−Ziegelbauer,H.ら(2009)Characterization and interlaboratory
comparison of a gene expression signature for differentiating genotoxic mechanisms. Toxicol.Sci. 110、341〜352)のリストと比較した。
この遺伝毒性物質応答性遺伝子のセットは、複数のp53標的遺伝子、ならびにアポトーシス、DNA修復DNA損傷応答およびストレス反応に関与するその他の遺伝子を含む。遺伝毒性物質応答性遺伝子はいずれも、14449により、いかなる有意な発現の変化も示さなかった。影響を受けなかった3つの代表的な既知の遺伝子は、CASP1(カスパーゼ1、アポトーシス、変化=1.00倍、p値=0.73)、XPC(色素性乾皮症相補性群C、DNA修復、変化=1.03倍、p値=0.59)およびATF3(活性化転写因子(activating transcription factor)3、ストレス反応、変化=0.99倍、p値=0.89)を含んでいた。まとめると、結果は、開発したAR DBD阻害剤が、細胞毒性を誘導することなく、既知のAR調節性遺伝子の発現を、エンザルタミドによるものと同程度のレベルに有意にダウンレギュレートすることができることを示している。

0274

14.DBD相互作用化合物はARスプライスバリアントの転写活性を阻害する
大部分のARスプライスバリアントがDBDドメインを維持しているため、本発明者らはAR−V7の転写活性の阻害について試験した。同じルシフェラーゼレポーターアッセイを使用したところ、14228/14449またはピルビニウムの濃度を増加させると、AR−V7発現が変化させることなく、一過性に発現させたAR−V7の活性を低減した(データは示さない)。

0275

エンザルタミドを用いる対照実験は、AR−V7活性に対する効果を示さず(データは示さない)、このバリアントがLBDを有さないことと一致する。特に、この化合物は、全長受容体の阻害と比較して、AR−V7の転写活性(IC50=4〜8μM)に対して完全な阻害を実現せず、有効性が小さかった。本発明者らは、全長およびスプライスバリアントARのDBDが同様のタンパク質構造共有すると推論した。したがって、本発明者らはY594D突然変異を、AR−V7をコードする配列に導入し、この突然変異が薬物による阻害を消失させるかどうかを決定した。AR−V7Y594Dの転写活性は、14228/14449によって阻害されず(データは示さない)、このことは、化合物の結合位置がARの全ての形態で同様であることを示唆している。この突然変異を有する全長ARと同様に、AR−V7Y594Dはピルビニウムによってもなお強力に阻害されることが可能であった(データは示さない)。

0276

一過性のAR−V7発現は、細胞内の生理的タンパク質濃度を反映していない可能性がある。内因性発現レベルに対する本発明者らの化合物の効果を調べるため、本発明者らは全長AR(R1−AD1)またはAR v567esバリアント(R1−D567)のいずれかを発現する一対の同質遺伝子的な細胞株を使用した。R1−D567細胞は、ARエキソン5〜7をTALEN−媒介性欠失させることによってR1−AD1細胞株から生じたものであり、患者由来のLuCaP86.2異種移植片組織で発見されたAR遺伝子再構成を反映していた(Nyquist,M.D.ら(2013)TALEN−engineered AR gene rearrangements reveal endocrine uncoupling of androgen receptor in prostate cancer. Proc.Natl.Acad.Sci. U.S.A. 110、17492〜17497)。ARR3tk−ルシフェラーゼプラスミドをこれらの細胞株にトランスフェクトした後、14228/14449は、濃度が増加するにつれて、野生型とARv567esの転写活性の両方を阻害することができた(データは示さない)。ウェスタンブロットは、化合物がいずれの形態のARのタンパク質発現に対しても影響を及ぼさないことを示している(データは示さない)。本発明者らは、天然に存在するAR調節性FK506結合タンパク質5(FKBP5)についてもウェスタンブロットを行った。FKBP5タンパク質発現は、14228/14449による処理後にR1−AD1およびR1−D567細胞において減少したが、エンザルタミド処理は、全長ARを発現しているR1−AD1細胞のみに作用した(データは示さない)。
これらの結果は、R1−D567細胞におけるv567esのsiRNAノックダウン後に観察されたFKBP5mRNAレベルの低下と合致する(Nyquist,M.D.ら(2013)TALEN−engineered AR gene rearrangements reveal endocrine uncoupling of androgen receptor in prostate cancer. Proc.Natl.Acad.Sci. U.S.A. 110、17492〜17497)。

0277

15.DBD相互作用化合物はARの核移行を妨害しない
エンザルタミドおよびその他のARLBD阻害剤は、ARの核局在化を遮断し、それによりARが転写を開始することを防止すると考えられている(Ferraldeschi,R.,ら(2013)Abiraterone and novel antiandrogens: overcoming castration resistance
in prostate cancer. Annu.Rev.Med. 64、1〜13;ならびに、Rathkopf,D.,およびScher,H.I.(2013)Androgen receptor antagonists in castration−resistant prostate cancer. Cancer J. 19、43〜49)。この、従来の抗アンドロゲン剤の機構とは対照的に、本発明者らは、DBD相互作用化合物が核内ARに対して効果を発揮すると予測した。この考えを試験するために、本発明者らは、YFP標識全長AR(黄色蛍光タンパク質、YFP−AR −van Royen,M.E.ら(2012)Stepwise androgen receptor dimerization. J.Cell Sci. 125、1970〜1979)およびスプライスバリアントAR−V7(YFP−V7)をコードするプラスミドをPC3細胞にトランスフェクトした。YFP−ARとYFP−V7の両方がルシフェラーゼ発現を推進することができ、14228/14449により阻害可能であり、このことは、YFPタグがAR転写活性または化合物による阻害に影響を与えなかったことを示唆している(データは示さない)。R1881およびエンザルタミドで処理したところ、共焦点顕微鏡法画像により、対照実験と比較して、細胞質中に相当のレベルのYFP−ARがあることが明らかになった(データは示さない)。反対に、14228/14449はYFP−ARのR1881刺激性核局在化を防止せず、細胞質中に蛍光シグナルが観察されなかった(データは示さない)。対照実験は、エンザルタミドまたは14228/14449が、R1881非存在下で核局在化を全く刺激することができなかったことを示している(データは示さない)。YFP−V7は、R1881が存在しなくても、全ての条件下で核内に完全に局在化し(データは示さない)、このことは、スプライスバリアントの、自然に核移行する既知の特性と合致する(Watson,P.A.ら(2010)Constitutively active androgen receptor splice variants expressed in castration−resistant prostate cancer require full−length androgen receptor. Proc.Natl.Acad.Sci. U.S.A. 107、16759〜16765)。まとめると、これらの結果は、本発明者らの化合物が、細胞核内部におけるARおよびそのスプライスバリアントの活性に影響を与えることを示唆しており、このことはDBD機能に直接作用することと一致する。

0278

16.化合物は、クロマチンレベルおよびインビトロで、ARによるDNA結合を弱める
開発したAR DBD阻害剤がAR−DBDにおけるタンパク質−DNA界面付近に結合すると予測されるため、これらの化合物は、ARのアンドロゲン調節性遺伝子のエンハンサー(AREを有する)への結合に影響を与えるはずである。R1881および化合物で処理したLNCaP細胞由来のクロマチンをChIP分析(AR−N20抗体)した後、14428と14449の両方が、R1881処理単独と比較して、PSAおよびFKBP5エンハンサーのARによるプルダウンを減少させた(データは示さない)。対照実験により、エンザルタミド処理後、またはGAPDHプロモーター陰性対照を用いる任意の条件下では、R1881非存在下でエンハンサーがプルダウンされないことが明らかになった。

0279

本発明者らの化合物が核移行を遮断しない(データは示さない)とすると、ChIP結果は、14228/14449が核内でARとアンドロゲン応答配列との相互作用を遮断することを示唆している。DNAとの相互作用を直接探索するため、本発明者らは組換えAR−DBDと、2つの6反復AREを含むオリゴヌクレオチドとの結合を探索した。精製したヒトAR−DBDおよびヒンジ領域(残基558−689、AR−DBD+ヒンジ)をARE42bp二本鎖DNA(dsDNA)とともにインキュベートし、未変性PAGEにより分析した。タンパク質はAREとスクランブルされた対照とを識別することができた(データは示さない)が、14228/14449はタンパク質−DNA複合体形成を防止することができなかった(データは示さない)。本発明者らは、アクリルアミドマトリクスがタンパク質表面から疎水性化合物を解離させるため、DNA結合における小さなしかし有意な変化を検出するには、ゲルシフトでは不十分である可能性があると推測した。この制限を回避するため、本発明者らはバイオレイヤー干渉分析に使用するための、ストレプトアビジンコーティングしたセンサーに連結させたビオチン化AR−DBDを使用した。ビオチン化DBDを、DMSOまたは化合物存在下でAREオリゴヌクレオチドに曝露した。観察された会合の動態により、エンザルタミドおよびDMSO対照と比較して、14228/14449存在下ではdsDNA結合の速度が有意に遅くなったことが明らかになったが、解離は相対的に変化しないままであった(データは示さない)。Y594D突然変異を有するビオチン化AR−DBDを用いて行った同じ実験により、その他の受容体に高度に配列が保存されているにも関わらず、転写活性が直接、特異的に阻害されることが明らかになった。ER、GRおよびPR由来の関連DBDドメインは、表面に露出したポケットが変化しているか存在しないかのいずれかであるのに十分な、AR−DBDとの構造上の違いを有する可能性がある。驚くべきことに、ARのGln−592はその他の任意の関連核内受容体に保存されていない。この残基は、Tyr−594とともに、DBDにおける表面に露出したポケットの特有の形状および化学的性質に寄与している可能性があり、その結果、突然変異を起こすと、薬物による阻害を無効にする。

0280

表面に露出したまたは埋没したポケットの特性を、突然変異誘発によって予想通りに変化させることができる。例えば、T877Aの1アミノ酸置換により、ARアンタゴニストがアゴニストに転換され(Taplin,M.E.ら(1995)Mutation of the androgenreceptorgene in metastatic androgen−independent prostate cancer. N.Engl.J.Med.332、1393〜1398)、この転換は、薬物と複合したAR−LBDの結晶構造により説明が可能である(Lallous,N.ら(2013)Targeting alternative sites on the androgen receptor to treat castration−resistant prostate cancer. Int.J.Mol.Sci.14、12496〜12519)。ここで、ARのTyr−594およびGln−592をアスパラギン酸またはアラニン残基で置換すると、2つの化合物のAR転写活性阻害能に対して劇的な影響があった。このことは、DBDドメインに対する作用についての強力な証拠となる。これらの化合物と、ARのその他のドメインとの間の相互作用の可能性は除外されないが、スプライスバリアントの転写活性が影響を受ける(データは示さない)という事実は、DBDがある程度選好されることを強力に示している。特に、14449は、濃度25μM以上でY594DおよびQ592D突然変異体の阻害を示し(データは示さない)、このことは、突然変異により化合物の結合平衡が変化するか、実際に14449が第2の標的としてLBDまたはNTDドメインと結合することができるかのいずれかを示唆している。

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