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技術 口腔カメラシステム、口腔カメラ

出願人 スカラ株式会社
発明者 山本正男
出願日 2019年2月18日 (1年4ヶ月経過) 出願番号 2019-026462
公開日 2019年8月29日 (10ヶ月経過) 公開番号 2019-141582
状態 未査定
技術分野 歯科用機器・補助機器 内視鏡
主要キーワード タイミング音 押し釦式 ヘッドセットマイク 音声センサ 指示音声 デスクトップ型パソコン 押し釦 静止画像内
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年8月29日)のものです。
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図面 (13)

課題

口腔カメラシステムを用いるユーザを、歯の写り込んだ静止画像データによる静止画像に写っている歯がどの歯で有るかを特定するデータの入力の手間から解放する。

解決手段

カメラ部100は、マイクロフォンから受付けた音声信号に対して音声認識を行う音声認識部127Bを備える。音声認識部127Bにより生成されたたユーザが発した指示音声に対応するデータである音声認識データは、主制御部127Aに送られ、主制御部127Aにて生成された静止画像データに付加される。

概要

背景

口腔内撮像を行う口腔カメラが周知である。口腔カメラは主に歯科用であり、口腔内の特に歯或いは歯周の状況を動画又は静止画で撮像する。

歯科における口腔カメラの使用態様として基本的なものに、患者の歯の状態を静止画で記録するというものがある。例えば、治療の前後の歯の静止画を口腔カメラで撮像するとともに、その静止画を所定の記録媒体に記録しておき、その画像を所定のディスプレイに表示させることにより、患者の歯の経時的な変化を歯科医自身が確認する、或いは患者に確認させるというのが、口腔カメラの良くある利用の仕方である。

口腔カメラで上述のような静止画を得る場合、口腔カメラは一般的にディスプレイと組合せて利用される。例えば歯科医は、自らが把持した口腔カメラの先端を患者の口腔内に挿入して、患者の歯の動画を撮像しつつ、口腔カメラから出力された動画のデータに基く動画を、ディスプレイに略実時間で表示させる。
そして、例えば、治療の対象となる或いはなっている歯が動画に写り込んだときに、口腔カメラに設けられた操作子を操作すると、操作子が操作された瞬間に撮像されていた動画のデータが、静止画として所定の記録媒体に記録される。

概要

口腔カメラシステムを用いるユーザを、歯の写り込んだ静止画像データによる静止画像に写っている歯がどの歯で有るかを特定するデータの入力の手間から解放する。カメラ部100は、マイクロフォンから受付けた音声信号に対して音声認識を行う音声認識部127Bを備える。音声認識部127Bにより生成されたたユーザが発した指示音声に対応するデータである音声認識データは、主制御部127Aに送られ、主制御部127Aにて生成された静止画像データに付加される。

目的

本願発明は、口腔カメラで撮像された静止画を後から見た場合においてもその本来の天地直感的に理解できるようにするための技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

口腔内挿入可能な挿入部と、口腔内の静止画像を少なくとも撮像し、静止画像についての静止画像データを生成することができるようにされている撮像素子とを備えた、手持ち可能なカメラ部と、前記カメラ部の撮像素子で撮像されている歯が属する歯におけるグループを少なくとも特定する情報と、当該歯がどちらの方向から撮像されているかを特定する情報とを含む音声である指示音声を捉え、捉えた指示音声に応じた信号である音声信号を生成する音声センサと、前記音声センサで生成された音声信号に基づき前記指示音声を自動的に認識する音声認識部と、前記音声認識部で認識された前記指示音声に基づき、前記カメラ部において前記撮像素子が生成した静止画像データに対して、必要に応じて所定の角度だけ前記静止画像を回転させる画像処理を行う画像処理部と、を備えている、口腔カメラシステム

請求項2

前記画像処理部は、前記音声認識部で認識された前記指示音声に基づく情報を、前記静止画像データに対して付加するようになっている、請求項1記載の口腔カメラシステム。

請求項3

前記静止画像データを記録することができるデータ記録部を備えているとともに、前記画像処理部は、必要に応じて所定の角度だけ前記静止画像を回転させる画像処理を行った後の前記静止画像データを前記記録部に記録するようになっている、請求項1又は2記載の口腔カメラシステム。

請求項4

前記画像処理部は、予め定められた前記指示音声のいずれかを特定するデータである複数の指示音声データと、前記静止画像を回転させる角度を特定するデータである角度データとを、互いに紐付けた状態で記録する角度データ記録部と、前記音声認識部で認識された前記指示音声についてのデータを受取った場合に、当該指示音声についてのデータと同じ前記指示音声データと紐付けられた前記角度データを前記角度データ記録部から読出すとともに、前記撮像素子が生成した静止画像データに対して、前記角度データ記録部から読出した前記角度データに対応した角度だけ前記静止画像を回転させる画像処理を行う画像回転部と、を備えている、請求項1〜3のいずれかに記載の口腔カメラシステム。

請求項5

前記音声センサが、前記カメラ部に設けられている、請求項1記載の口腔カメラシステム。

請求項6

前記音声センサと、前記音声認識部とが、前記カメラ部に設けられている、請求項1記載の口腔カメラシステム。

請求項7

前記音声センサと、前記音声認識部と、前記画像処理部とが、前記カメラ部に設けられている、請求項1記載の口腔カメラシステム。

請求項8

前記カメラ部と通信可能であり、且つ情報処理を行うコンピュータ、及び静止画像データを記録するデータ記録部を備えている情報処理装置を含んでいるとともに、前記音声センサが、前記情報処理装置に設けられている、請求項1記載の口腔カメラシステム。

請求項9

前記音声センサと、前記音声認識部とが、前記情報処理装置に設けられており、前記音声認識部の機能が、前記コンピュータによって実現されるようになっている、請求項8記載の口腔カメラシステム。

請求項10

前記音声センサと、前記音声認識部と、前記画像処理部とが、前記情報処理装置に設けられており、前記音声認識部と、前記画像処理部との機能が、前記コンピュータによって実現されるようになっている、請求項8記載の口腔カメラシステム。

請求項11

前記音声センサは、前記撮像素子が前記静止画像データを生成するタイミングを特定する音声であるタイミング音声を捉え、捉えたタイミング音声に応じた信号である音声信号を生成するようになっているとともに、前記音声認識部で、前記音声信号に基づく音声が前記タイミング音声であると認識された場合に、それを契機として前記撮像素子が前記静止画像データを生成するようになっている、請求項1記載の口腔カメラシステム。

請求項12

請求項1〜11のいずれかに記載のカメラ部。

請求項13

請求項8〜11のいずれかに記載の情報処理装置。

請求項14

口腔内に挿入可能な挿入部と、口腔内の静止画像を少なくとも撮像し、静止画像についての静止画像データを生成することができるようにされている撮像素子とを備えた、手持ち可能なカメラ部と、前記カメラ部の撮像素子で撮像されている歯を歯単体として特定する情報を含む音声である詳細指示音声を捉え、捉えた詳細指示音声に応じた信号である詳細音声信号を生成する音声センサと、前記音声センサで生成された詳細音声信号に基づき前記詳細指示音声を自動的に認識する音声認識部と、前記音声認識部で認識された前記詳細指示音声に基づく情報を、前記静止画像データに対して付加するデータ付加部と、を備えている、口腔カメラシステム。

請求項15

前記音声センサが、前記カメラ部に設けられている、請求項14記載の口腔カメラシステム。

請求項16

前記音声センサと、前記音声認識部とが、前記カメラ部に設けられている、請求項14記載の口腔カメラシステム。

請求項17

前記音声センサと、前記音声認識部と、前記データ付加部とが、前記カメラ部に設けられている、請求項14記載の口腔カメラシステム。

請求項18

前記カメラ部と通信可能であり、且つ情報処理を行うコンピュータ、及び静止画像データを記録するデータ記録部を備えている情報処理装置を含んでいるとともに、前記音声センサが、前記情報処理装置に設けられている、請求項14記載の口腔カメラシステム。

請求項19

前記音声センサと、前記音声認識部とが、前記情報処理装置に設けられており、前記音声認識部の機能が、前記コンピュータによって実現されるようになっている、請求項18記載の口腔カメラシステム。

請求項20

前記音声センサと、前記音声認識部と、前記データ付加部とが、前記情報処理装置に設けられており、前記音声認識部と、前記データ付加部との機能が、前記コンピュータによって実現されるようになっている、請求項18記載の口腔カメラシステム。

請求項21

請求項14〜20のいずれかに記載のカメラ部。

請求項22

請求項18〜20のいずれかに記載の情報処理装置。

技術分野

0001

本発明は、口腔カメラに関する。

背景技術

0002

口腔内撮像を行う口腔カメラが周知である。口腔カメラは主に歯科用であり、口腔内の特に歯或いは歯周の状況を動画又は静止画で撮像する。

0003

歯科における口腔カメラの使用態様として基本的なものに、患者の歯の状態を静止画で記録するというものがある。例えば、治療の前後の歯の静止画を口腔カメラで撮像するとともに、その静止画を所定の記録媒体に記録しておき、その画像を所定のディスプレイに表示させることにより、患者の歯の経時的な変化を歯科医自身が確認する、或いは患者に確認させるというのが、口腔カメラの良くある利用の仕方である。

0004

口腔カメラで上述のような静止画を得る場合、口腔カメラは一般的にディスプレイと組合せて利用される。例えば歯科医は、自らが把持した口腔カメラの先端を患者の口腔内に挿入して、患者の歯の動画を撮像しつつ、口腔カメラから出力された動画のデータに基く動画を、ディスプレイに略実時間で表示させる。
そして、例えば、治療の対象となる或いはなっている歯が動画に写り込んだときに、口腔カメラに設けられた操作子を操作すると、操作子が操作された瞬間に撮像されていた動画のデータが、静止画として所定の記録媒体に記録される。

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、口腔カメラを用いて上述の如き方法で撮像された静止画にはちょっとした面倒がある。それは、静止画の天地が不揃いであるという点である。
静止画を撮像する際に、口腔カメラの先端は患者の口腔内に挿入されているが、口腔内にその先端が挿入された口腔カメラの姿勢は様々である。したがって、静止画に写り込んでいる歯は横向きであったり、天地が逆転して写っていたりする。そして、歯には当然に上の歯と下の歯が存在し、またその撮像の方向にも頬側舌側等様々あるため、静止画を後から見た場合にその静止画本来の天地を理解するには困難がある。

0006

本願発明は、口腔カメラで撮像された静止画を後から見た場合においてもその本来の天地を直感的に理解できるようにするための技術を提供することをその課題とする。

課題を解決するための手段

0007

上述の課題を解決するために、本願発明者は以下の発明を提案する。
本願発明は、口腔内に挿入可能な挿入部と、口腔内の静止画像を少なくとも撮像し、静止画像についての静止画像データを生成することができるようにされている撮像素子とを備えた、手持ち可能なカメラ部と、前記カメラ部の撮像素子で撮像されている歯が属する歯におけるグループを少なくとも特定する情報と、当該歯がどちらの方向から撮像されているかを特定する情報とを含む音声である指示音声を捉え、捉えた指示音声に応じた信号である音声信号を生成する音声センサと、前記音声センサで生成された音声信号に基づき前記指示音声を自動的に認識する音声認識部と、前記音声認識部で認識された前記指示音声に基づき、前記カメラ部において前記撮像素子が生成した静止画像データに対して、必要に応じて所定の角度だけ前記静止画像を回転させる画像処理を行う画像処理部と、を備えている、口腔カメラシステムである。
かかる口腔カメラシステムは、カメラ部を備えている。カメラ部は、概ね従来の口腔カメラに相当するものであり、口腔内の静止画像を撮像し、静止画像データを生成することができるようにされていることが必須である。
口腔カメラシステムは、また、音声センサと、音声認識部とを備えている。音声センサは、口腔カメラシステムを操作或いは使用しているユーザ(例えば歯科医)が発する指示音声を捉えるとともに、指示音声に応じた音声信号を生成するものとなっている。指示音声は、その時点で撮像の対象となっている歯の属する歯におけるグループを特定する情報と、当該歯がどちらの方向から撮像されているかを特定する情報との組合せである。例えば、人間の上側(上顎)の歯の場合には、右側又は左側の中切歯から外側の歯に向けて1〜8までの番号を付すことで、各歯を特定するのが通例となっている(図12参照)。下側(下顎)の歯の場合も同様である。したがって、例えば、「右上4番」とか、「左下2番」等の音声をユーザが発することにより、撮像の対象となっている歯を特定することができる。なお、歯科医療現場では、例えば、右上を1、左上を2、右下を3、左下を4として、「右上4番」を、「1の4」、「左下4番」を「4の4」等と称することもある。いずれにせよ、「右上4番」とか、「1の4」とか、そういう音声をユーザが発すれば、それは歯が少なくとも歯におけるどのグループに属するか、ということを特定する情報となる。もっとも、上述の音声はいずれも、歯を一本毎に特定する音声であるが、指示音声における撮像対象となっている歯の特定は、一本単位の歯の特定である必要はない。例えば、右上に属する歯、左上に属する歯、右下に属する歯、左下に属する歯のそれぞれにおいて、それら各グループに属する歯が写っている静止画像について、ユーザが直感的に静止画像に写っている歯の天地を直感的に理解できるようにするためにその静止画像を回転させるべき角度が一致しているのであれば、ユーザはその4つのグループを特定する情報のみを音声で発すれば足りるということもある。その場合には、ユーザは、「右上(或いは1)」、「左上(或いは2)」、「右下(或いは3)」、「左下(或いは4)」という音声を、歯の属する歯におけるグループとして発声することができる。
また、一般に歯を撮像する場合には、少なくとも、頬側から或いは舌側からの撮像が行われる。したがって、歯を特定するための上述の音声に加えて、「頬側」、「舌側」等の音声をユーザが発することによって撮像の対象となっている歯をその時点でどの方向から撮像しているかを、特定することが可能となる。
音声認識部は、音声センサが生成した音声信号から、ユーザが発した指示音声を自動的に認識するようになっている。
他方、本願発明における口腔カメラシステムは、静止画像を適宜に回転させるように撮像素子から出力された静止画についての静止画像データに対して画像処理を行う画像処理部を備えている。画像処理部は、音声認識部で認識された指示音声に基いて、静止画像を適宜に回転させるように静止画像データに対して画像処理を行う。撮像素子から出力される静止画像データによる静止画像は、そのときのカメラ部の向きに応じたものとなり、その天地を含めた角度は、本来の上下方向の向きとは一致していない。例えば、上顎の歯は本来、上側に存在する歯肉から下向きに生えているはずなのに、静止画像中では、右側に位置する歯肉から左向きに生えているというようなことが生じうる。このような静止画像を後から確認する場合には、ユーザは、自らの頭の中で静止画像を回転させて静止画像の向きを補正する処理が必要となるから、静止画像に写り込んだ歯の本来の向きを直感的に理解することが難しい。静止画像データに対して、音声信号に基いて上述の如き静止画像を回転させる画像処理を行うことにより、静止画像データによって特定される静止画像の向きを、本来の上下方向の向きに一致させることが可能となる。
それにより、ユーザは、後からその画像処理後の静止画像データに基づく静止画像を見た場合において、静止画像に写り込んだ歯の本来の向きを直感的に理解できることになる。
本願発明の口腔カメラシステムにおいて、前記音声センサは、前記撮像素子が前記静止画像データを生成するタイミングを特定する音声であるタイミング音声を捉え、捉えたタイミング音声に応じた信号である音声信号を生成するようになっていてもよい。この場合、前記音声認識部で、前記音声信号に基づく音声が前記タイミング音声であると認識された場合に、それを契機として前記撮像素子が前記静止画像データを生成するようになっていてもよい。この口腔カメラシステムにおいて、タイミング音声は、一般的なカメラにおけるシャッタータンの如く機能する。本願発明における口腔カメラシステムは上述のように静止画像の撮像を行う(静止画像データを生成する)ものであるから、どのタイミングで静止画像の撮像を行うか特定することが必要となる。一般的なカメラの場合と同様、そのタイミングの特定は、例えばカメラ部に設けたシャッターボタンの押込み(或いは、シャッターボタンと同等の機能を有する操作子の操作)によって実現することもできる。しかしながら、操作子をカメラ部に設けそれを例えば歯科医師に操作させることとした場合には、操作子の操作によってカメラ部に振れが生じるおそれがある。そのような振れは、撮像された静止画像において手ブレとして現れる。歯科医師等が発したタイミング音声をシャッターボタンの押込みと同等のタイミングを特定するためのきっかけとして用いることにより、静止画像において手ブレが生じることを回避できるようになる。タイミング音声は口腔カメラシステムにおいて適当に決定することができるが、例えば、「シャッター」とか、「撮像」といった言葉でよい。

0008

口腔カメラシステムは、カメラ部に、音声センサ、音声認識部、画像処理部のすべてを組み込むことができる。つまり、前記音声センサと、前記音声認識部と、前記画像処理部とが、前記カメラ部に設けられていてもよい。この場合、口腔カメラシステムは、カメラ部以外の他の機器を含まずに構成することができる。つまり、この場合の口腔カメラシステムは、従来技術における口腔カメラに音声センサ、音声認識部、画像処理部のすべてを追加したものとなる。この場合には、上述した静止画像データに対する画像処理は、口腔カメラ部内で実行されることになるが、画像処理のなされた静止画像データは、口腔カメラシステムとしての口腔カメラ部の中の記録媒体に記録されるようになっていても、口腔カメラ部外の他の機器の内部の記録媒体に記録されるようになっていても良い。
また、口腔カメラシステムは、音声センサ、音声認識部、画像処理部のうちの任意のもの、或いはそれらのすべてがカメラ部以外の他の機器に組み込まれるようになっていても良い。他の機器が存在する場合、口腔カメラシステムは、カメラ部とその他の機器との組合せにより構成されることになる。この場合、他の機器は1つとは限らない。
例えば、前記音声センサが、前記カメラ部に設けられていてもよい。他方、音声センサは、カメラ部の外に存在していても良い。音声センサが他の機器に存在する場合における音声センサは、それ単体独立した装置として成立しているマイクロフォンであっても良いが、スマートフォンタブレット等の可搬の機器に組み込まれたマイクロフォンであっても良い。その場合、音声センサが生成した音声信号は、カメラ部或いは他の機器内にある音声認識部に送られることになる。
また、前記音声センサと、前記音声認識部とが、前記カメラ部に設けられていてもよい。この場合、音声認識部が認識した指示音声は、カメラ部内或いはカメラ部外の他の機器内の画像処理部に送られることになる。
また、本願発明における口腔カメラシステムは、前記カメラ部と通信可能であり、且つ情報処理を行うコンピュータ、及び静止画像データを記録するデータ記録部を備えている情報処理装置を含んでいてもよい。情報処理装置は、上述した他の機器に相当するものであり、典型的にはスマートフォン、或いはタブレットである。この場合、前記音声センサが、前記情報処理装置に設けられていてもよい。情報処理装置に音声センサが設けられている場合、音声センサが生成した音声信号は、カメラ部或いは情報処理装置内の音声認識部に送られるようになっている。
口腔カメラシステムに情報処理装置が含まれる場合、前記音声センサと、前記音声認識部とが、前記情報処理装置に設けられていても良く、前記音声認識部の機能が、前記コンピュータによって実現されるようになっていてもよい。この場合、音声認識部が認識した指示音声は、カメラ部内或いは情報処理装置内の画像処理部に送られることになる。
前記音声センサと、前記音声認識部と、前記画像処理部とが、前記情報処理装置に設けられており、前記音声認識部と、前記画像処理部との機能が、前記コンピュータによって実現されるようになっていてもよい。この場合のカメラ部は、従来における口腔カメラであっても構わない。

0009

本願発明の口腔カメラシステムにおける前記画像処理部は、前記音声認識部で認識された前記指示音声に基づく情報を、前記静止画像データに対して付加するようになっていてもよい。
従来は、保存された静止画像データに対して、ユーザが手入力で、静止画像に写り込んでいる歯がどの歯であるかという情報と、場合によっては当該歯がどちらの方向から撮像されているかを特定する情報を、例えばファイル名として入力する。画像処理部が、音声認識部で認識された指示音声に基づく情報を静止画像データに対して付加するようになっていれば、保存された静止画像データに付加された指示音声に基づく情報によって、ユーザが手入力で上述の情報を入力しなくとも、保存された静止画像データに写り込んだ歯がどの歯であるか、またその歯がどちらの方向から撮像されているかを、ユーザが把握できるようになる。なお、音声認識部で認識された指示音声に基づく情報は、静止画像に写り込んでいる歯がどの歯であるかという情報だけでも良く、それでも一定の効果がある。
なお、指示音声に基づく情報は、例えば、静止画像中にテキストで表示しても良いし、静止画像データのファイル名その他のプロパティに付加されても良い。

0010

本願発明の口腔カメラシステムは、前記静止画像データを記録することができるデータ記録部を備えていてもよい。データ記録部は、カメラ部に設けられていても良いし、他の機器、例えば上述した情報処理装置に設けられていても良い。前記画像処理部は、必要に応じて所定の角度だけ前記静止画像を回転させる画像処理を行った後の前記静止画像データを前記記録部に記録するようになっていてもよい。

0011

前記画像処理部は、予め定められた前記指示音声のいずれかを特定するデータである複数の指示音声データと、前記静止画像を回転させる角度を特定するデータである角度データとを、互いに紐付けた状態で記録する角度データ記録部と、前記音声認識部で認識された前記指示音声についてのデータを受取った場合に、当該指示音声についてのデータと同じ前記指示音声データと紐付けられた前記角度データを前記角度データ記録部から読出すとともに、前記撮像素子が生成した静止画像データに対して、前記角度データ記録部から読出した前記角度データに対応した角度だけ前記静止画像を回転させる画像処理を行う画像回転部と、を備えていてもよい。
例えば、本願発明の口腔カメラシステムを用いて右上の歯を撮像する場合、左上の歯を撮像する場合、右下の歯を撮像する場合、左下の歯を撮像する場合のカメラ部の向きを、頬側から撮像する場合と、舌側から撮像する場合とに分けて、予め定めておき、ユーザがその取極めに従って撮像を行うと仮定する。そうすると、例えば、右上の歯を頬側から撮像する場合におけるカメラ部の向きと、右上の歯との相対的な位置関係一意に定まり、それにより、右上の歯を頬側から撮像することによって得られる静止画像データによって特定される静止画像中の歯の向きと、その静止画像をユーザが見たときに直感的にその歯がどの方向から撮影されたかを理解できるその静止画像の向き(角度)が一意に定まる。そのような関係性にしたがって決定された、複数の指示音声データと、指示音声データのそれぞれと対応付けられた静止画像を回転させる角度を特定するデータである角度データとを角度データ記録部に記録しておくとともに、画像回転部が音声認識部から受取った指示音声についてのデータと同じ指示音声データと紐付けられた角度データを角度データ記録部から読出し、読出した角度データに対応した角度分だけ静止画像を回転させるような画像処理を静止画像データに対して行うことで、演算を要する複雑な画像処理を実行することなく、ユーザにとって直感的な理解の可能な静止画像についての静止画像データを生成できるようになる。

0012

なお、本願発明者は、以上で説明したカメラ部及び情報処理装置をも本願発明の一形態として提案する。これらの効果は既に述べた本願発明による口腔カメラシステムの効果に等しい。

0013

本願発明者は、また、本願発明の他の態様として、以下の発明をも提案する。以下の発明は、ここまでで説明した発明とは、その課題も解決手段も異なる。以下の発明は、ここまで説明した発明とは、いわば完全に別発明といえる発明である。
従来は、保存された静止画像データにはその静止画像データによる静止画像に写り込んだ歯を特定するための情報が付されていない。したがって、ユーザは、何らの工夫もしなければ、ある静止画像データによる静止画像を後から確認しようとしたときには、その静止画像がどの歯に対応するものであるかを理解できない。そのような事態が生じないように、歯科医その他のユーザは、撮像した静止画像データに対して、ユーザが手入力で、静止画像に写り込んでいる歯がどの歯であるかという情報を、例えばファイル名として入力している。このような入力は面倒であり、ユーザの負担となる。他の態様としての本願発明は、このようなユーザの面倒を解決することを課題とするものである。

0014

本願発明は、口腔内に挿入可能な挿入部と、口腔内の静止画像を少なくとも撮像し、静止画像についての静止画像データを生成することができるようにされている撮像素子とを備えた、手持ち可能なカメラ部と、前記カメラ部の撮像素子で撮像されている歯を歯単体として特定する情報を含む音声である詳細指示音声を捉え、捉えた詳細指示音声に応じた信号である詳細音声信号を生成する音声センサと、前記音声センサで生成された詳細音声信号に基づき前記詳細指示音声を自動的に認識する音声認識部と、前記音声認識部で認識された前記詳細指示音声に基づく情報を、前記静止画像データに対して付加するデータ付加部と、を備えている、口腔カメラシステムである。
この口腔カメラシステムは、音声センサ、音声認識部を備える。これらは、この発明とは別発明である上述の発明におけるそれらと変わらない。ただし、音声センサが捉えるのは、静止画像データの撮像している歯を1本単位で特定する詳細指示音声である。詳細指示音声は、指示音声についての説明で上述した通り、例えば、「右上4番(1の4)」、「左下4番(4の4)」等といったものである。
この発明では、かかる詳細指示音声を捉えた音声センサが生成した音声信号を音声認識部で解析して、その解析結果を、静止画像についての静止画像データに自動的に付加する。歯科医その他のユーザが、静止画像を撮像し当該静止画像についてのデータである静止画像データに自動的にその静止画像に写り込んでいる歯がどの歯であるか、という情報が付加されていれば、ユーザが静止画像データのファイルにその静止画像データによる静止画像に写り込んでいる歯がどの歯であるかを入力する手間が省けて大変に便利である。つまり、ユーザは、手入力によって静止画像データによる静止画像に写っている歯を特定する情報の入力という面倒から解放される。
なお、音声認識部で認識された指示音声に基づく情報は、静止画像に写り込んでいる歯がどの歯であるかという情報だけでも十分である。歯科医であれば、静止画像に写り込んでいる歯が頬側から撮像されたか、舌側から撮像されたかは、静止画像を見ただけで自明であるからである。
なお、詳細指示音声に基づく情報(歯を1本単位で特定する情報、即ち、「右上4番(1の4)」、「左下4番(4の4)」といった情報)は、例えば、静止画像中にテキストで表示しても良いし、静止画像データのファイル名その他のプロパティに付加されても良い。

0015

他の態様の口腔カメラシステムにおいても、前記音声センサが、前記カメラ部に設けられていてもよい。
他の態様の口腔カメラシステムにおいても、前記音声センサと、前記音声認識部とが、前記カメラ部に設けられていてもよい。
他の態様の口腔カメラシステムにおいても、前記音声センサと、前記音声認識部と、前記データ付加部とが、前記カメラ部に設けられていてもよい。
他の態様による口腔カメラシステムにおいても、前記カメラ部と通信可能であり、且つ情報処理を行うコンピュータ、及び静止画像データを記録するデータ記録部を備えている情報処理装置を含んでいるとともに、前記音声センサが、前記情報処理装置に設けられていてもよい。
他の態様による口腔カメラシステムにおいても、前記音声センサと、前記音声認識部とが、前記情報処理装置に設けられており、前記音声認識部の機能が、前記コンピュータによって実現されるようになっていてもよい。
他の態様による口腔カメラシステムにおいても、前記音声センサと、前記音声認識部と、前記データ付加部とが、前記情報処理装置に設けられており、前記音声認識部と、前記データ付加部との機能が、前記コンピュータによって実現されるようになっていてもよい。
これらについては、既に先に述べたとおりである。

0016

本願発明者は、以上で説明した他の態様の口腔カメラシステムにおけるカメラ部及び情報処理装置をも本願発明の一形態として提案する。これらの効果は既に述べた他の態様の発明による口腔カメラシステムの効果に等しい。

図面の簡単な説明

0017

第1実施形態による口腔カメラシステムを概観で示す斜視図。
図1に示した口腔カメラシステムに含まれるカメラ部の先端を拡大して示す断面図。
図1に示した口腔カメラシステムに含まれるタブレット装置に含まれるハードウエアの構成を示す図。
図1に示した口腔カメラシステムに含まれるタブレット装置内に生成される機能ブロックを示すブロック図。
変形例2による口腔カメラシステムを概観で示す斜視図。
変形例3による口腔カメラシステムを概観で示す斜視図。
変形例3による口腔カメラシステムに含まれるタブレット装置内に生成される機能ブロックを示すブロック図。
第2実施形態による口腔カメラシステムに含まれるカメラ部の先端を拡大して示す断面図。
第2実施形態による口腔カメラシステムに含まれるタブレット装置内に生成される機能ブロックを示すブロック図。
変形例4による口腔カメラシステムを概観で示す斜視図。
変形例1による口腔カメラシステムに含まれるカメラ部の先端を拡大して示す断面図。
人間の歯の並び、及びそれらに付される歯科の世界で用いられる番号を説明する図。

実施例

0018

以下、本発明の第1〜第2実施形態、及びそれらの変形例を、図面を参照して説明する。
なお、各実施形態、変形例の説明において、共通する対象には共通する符号を付すものとし、共通する説明は場合により省略するものとする。
また、各実施形態、及び変形例で説明した口腔カメラシステムのバリエーションは、それらの組合せにより特に矛盾が生じない場合には適宜組み合わせることが可能である。

0019

≪第1実施形態≫
図1に、第1実施形態による口腔カメラシステムの概観を示す。
この実施形態における口腔カメラシステムは、カメラ部100により構成されている。カメラ部100は、タブレット装置200と組合せて用いられる。
カメラ部100は、例えば歯科医であるユーザが手に持って患者の口腔内の撮像を行うものであり、その基本的な構成は従来からある口腔カメラのそれを踏襲している。
タブレット装置200は後述するディスプレイを備えており、口腔カメラとしてのカメラ部100で後述のようにして撮像された動画像を略実時間でそのディスプレイに表示するようになっている。この実施形態では、タブレット装置200は、上記動画像を略実時間で表示するディスプレイと、後述する静止画像データを記録する記録装置として機能する。
カメラ部100とタブレット装置200とはケーブル300で接続されており、上述の動画像についてのデータである動画像データと後述する静止画像データとは、カメラ部100からタブレット装置200へとケーブル300を介して送られるようになっている。なお、カメラ部100とタブレット装置200との接続は、ケーブル300等を介しての有線接続である必要はなく、例えばBluetooth(商標)等による公知或いは周知の無線接続であっても良い。無線接続が行われる場合には、ケーブル300が省略され、カメラ部100に無線通信を行うための機構が追加される。

0020

カメラ部100は、図1図2に示したように構成されている。図2は、第1実施形態におけるカメラ部100の先端付近の断面図である。
カメラ部100は、細長い本体部121を備えている。本体部121は、例えば樹脂製のケースであり、これには限られないが、ユーザが片手で把持可能な細長い形状とされている。これには限られないが、本体部121の先端側は、曲折されている。カメラ部100の曲折された方向を便宜上、カメラ部100等の「前」と称することにする。
本体部121は、これには限られないが断面矩形であり、且つ中空に構成されている。中空とされた本体部121の内部空間には、後述するように種々の部品収納されている。
本体部121の先端側の前側の面には、孔122が穿たれている。孔122は、これには限られないがこの実施形態では矩形であり、図2の断面図に示したように、本体部121の内部空間と連通している。孔122の近辺、これには限られないが孔122の本体部121における基端側と先端側の縁沿いには、照明部123が設けられている。照明部123は、カメラ部100で口腔内の撮像を行うときに必要となる照明光を口腔内に照射するためのものである。照明部123は、かかる照明光の照射が可能な限りどのように構成されていても構わない。
照明部123は、これには限られないが、この実施形態では、LEDにより構成されている。照明部123が放つ照明光の波長は、これには限られないがこの実施形態では可視光領域である。

0021

本体部121には、マイクロフォン131が設けられている。マイクロフォン131は、音、特には、ユーザが発する指示音声を捉え、指示音声に応じた音声信号を生成するための公知或いは周知の音声センサである。正確に言えば、図1に表れているのはマイクロフォン131の振動板のみであるが、その背後には、指示音声を音声信号に変換するための公知或いは周知の構成が存在する。なお、この実施形態における指示音声は、本願発明で言う指示音声である場合もあるし、他の態様の発明における「詳細指示音声」である場合もある。追って説明する。
本体部121の長尺部分のたとえば前側には、例えば本体部121を把持したユーザが指で押し込むことのできる押し釦であるスイッチ132が設けられている。スイッチ132は、後述する静止画像データを生成するための意思表示をユーザが行うためのものであり、一般的なカメラにおけるシャッターボタンに対応するものである。そのような機能を充足できるのであれば、スイッチ132は押し釦式である必要はもちろんないし、また本体部121におけるその取り付け場所は図示した場所に限られない。

0022

本体部121の内部空間には、図3に示したように、反射鏡124、レンズ125、撮像素子126、及び画像処理部127が収納されている。
反射鏡124と、レンズ125は、カメラ部100で口腔内を撮像する場合における像光を撮像素子126の撮像面に結像させるためのものである。それが可能な限りにおいて、反射鏡124とレンズ125は、その一方が存在しなくてもよく、或いはそれら以外の光学要素が反射鏡124とレンズ125の少なくとも一方に対して付加されていても構わない。
反射鏡124は、鏡であり、孔122の奥に固定されている。反射鏡124は、これには限られないが、この実施形態では平面鏡である。反射鏡124は、像光Lを反射して、本体部121の曲折された形状に即して像光Lを曲折させる。
レンズ125は、像光を例えば拡大して、撮像素子126の撮像面に結像させるためのものである。レンズ125は、一枚でも良いが複数枚でも構わない。レンズ125が複数枚の場合には、それらは同じものであっても良いし、そうでなくても構わない。
撮像素子126は、その撮像面に受けた像光Lに基づいて撮像を行うためのものである。撮像素子126は撮像を行い、通常の状態で、動画像のデータである動画像データを生成する。これらが可能な限り、撮像素子126は公知又は周知のもので良い。撮像素子126は例えば、CCD(Charge-Coupled Device)であり、或いはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Image Sensor)である。撮像素子126が生成する動画像データは、矩形のフレームについてのデータである、フレームデータを連続させたものである。フレームデータは、公知或いは周知の方法で、1秒間に30フレーム、60フレーム等の所定のフレームレートで生成される。
撮像素子126が撮像を行う範囲は、少なくとも動画像データを構成する1フレーム分の静止画像に1本の歯を収められる範囲である。撮像素子126はそれが可能な画角で、口腔内を撮像できるようになっている。

0023

撮像素子126は、接続線126Xによって画像処理部127に接続されている。撮像素子126が生成した動画像データは、接続線126Xを介して画像処理部127に送られるようになっている。
画像処理部127は、電子回路により構成されている。画像処理部127は、動画像データに対して以下に説明する画像処理を行うことをその基本的な機能としている。画像処理部127には、接続線126Xの他に、接続線127X、接続線131X、及び接続線132Xが接続されている。接続線127Xは、上述したケーブル300と接続されている。接続線131Xは、上述したマイクロフォン131と接続されている。接続線132Xは、上述したスイッチ132と接続されている。

0024

画像処理部127には、主制御部127A、音声認識部127B、画像回転部127C、角度データ記録部127Dが含まれる。これら主制御部127A、音声認識部127B、画像回転部127C、角度データ記録部127Dは、ハードウエア的に構成されていてもよく、コンピュータプログラムの実行によって、ソフトウエア的に構成されていても良い。それらの一部がハードウエア的に、それらの残部がソフトウエア的に構成されていても良い。なお、音声認識部127Bは、画像処理部127内にある必要はない。
主制御部127Aは、動画像データから静止画像についての静止画像データを生成する機能を有している。上述したように、画像処理部127には、撮像素子126で撮像が行われることによって撮像素子126で生成された動画像データが、接続線126Xを介して常時送られてくる。主制御部127Aはそれを常に受取り、基本的にはその動画像データをそのまま、接続線127Xに出力するようになっている。結果として、撮像素子126で生成された動画像データは基本的に常時、略実時間で、接続線127Xと接続されたケーブル300を介してタブレット装置200に送られるようになっている。他方、主制御部127Aには、スイッチ132が操作されたことによって生じた信号が、接続線132Xを介して入力されるようになっている。かかる信号が入力されたら、主制御部127Aは、ユーザによってスイッチ132が押し込まれたその瞬間に、動画像データを構成する連続するフレームのデータから1フレーム分のデータを抜出すことにより静止画のデータである静止画像データを生成するようになっている。生成された静止画像データを、主制御部127は回転部127Bへと送るようになっている。
主制御部127Aは、後述するように音声認識データを音声認識部127Bから受取る場合がある。また、主制御部127Aは、後述するように、画像回転部127Cで画像処理の行われた後の静止画像データを画像回転部127Cから受取る場合がある。主制御部127Aは、それらを受取った場合、画像回転部127Cで画像処理が行われた後の静止画像データに対して、音声認識データ(或いはそれに基づくデータ、以下同じ。)を付すようになっている。音声認識データの詳細、それをどのようにして主制御部127Aが静止画像データに付すかについては後述する。主制御部127Aは、音声認識データを付した静止画像データを、接続線127X、ケーブル300を介して、タブレット装置200へと出力するようになっている。

0025

音声認識部127Bは、音声認識を行う機能を有している。カメラ部100は上述したようにマイクロフォン131を備えている。マイクロフォン131は、上述した通り、ユーザが発した指示音声を捉えて音声信号を生成するようになっているが、その音声信号は、マイクロフォン131から接続線131Xを経て画像処理部127内の音声認識部127Bに入力されるようになっている。
音声認識部127Bは、音声信号を受取ると、ユーザが発した指示音声に対応した、或いはユーザが発した指示音声を特定するデータである音声認識データを生成するようになっている。生成された音声認識データは、画像回転部127C及び主制御部127Aへと送られるようになっている。

0026

画像回転部127Cは、上述したように、主制御部127Aから静止画像データを受取るようになっている。静止画像データは、上述した通り静止画像についてのデータであるが、画像回転部127Cは、静止画像データに対して、必要に応じて静止画像を回転させる画像処理を行うものである。
この実施形態における画像回転部127Cは、これには限られないが、静止画像を回転させる画像処理を静止画像データに対して実行するにあたって、角度データ記録部127Dに記録されているデータを利用する。角度データ記録部127Dに記録されているデータの詳細、及び角度データ記録部127Dに記録されているデータをどのように画像回転部127Cが利用するかの詳細については、後述することとする。

0027

次に、タブレット装置200の構成について説明する。
タブレット装置200は、市販のタブレットで構わない。なお、タブレット装置200は、以下に記載する構成、機能を備えている限り、必ずしもタブレットである必要はなく、スマートフォンや、ノート型パソコンデスクトップ型パソコン等であっても構わない。スマートフォンや、ノート型パソコンである場合においても、タブレット装置200は市販のものであっても良い。タブレットとしては、例えば、Apple Japan合同会社が製造、販売を行うiPad(商標)シリーズを挙げることができる。スマートフォンとしては、例えば、同社が製造、販売を行うiPhone(商標)シリーズを挙げることができる。
タブレット装置200は、ケース210と、ケース210に設けられた、これには限られないが矩形或いは略矩形のディスプレイ220を備えている。動画像データに基づく動画像は、後述するようにしてディスプレイ210に表示されるようになっている。
この実施形態では、ディスプレイ200に表示される動画像は、後述するように、カメラ部100から受け取った動画像データに対して何らのインテリジェントな処理も要せずに、ディスプレイ220に表示される。したがって、タブレット装置200は、動画像データに基づく動画像の表示のためにはインテリジェントな処理を行うための機能を要さない。つまり、後述する静止画像データの記録の機能が必要ないのであれば、この実施形態におけるタブレット装置200は、単なるモニタ、例えばテレビ受像機であっても構わない。
もっとも、この実施形態におけるタブレット装置200は、これには限られないが、インテリジェントな機能を有する携帯機器とされている。
タブレット装置200は、ケース210、ディスプレイ220の他に、例えばボタンにより構成された入力装置230を備えている。公知或いは周知のように、ディスプレイ220をタッチパネルにすることにより、ディスプレイ220に入力装置230の機能を持たせることも可能である。
なお、上述したように、タブレット装置200は、ケーブル300を介して、カメラ部100から動画像データを受取るようになっている。ケーブル300は、USBケーブル等の規格化された適当なケーブルとすることができる。ケーブル300を省略して、カメラ部100からタブレット装置200に、無線により動画像データを送信することも可能であることは上述の通りである。

0028

ケース210内には、図3に示したような構成のハードウエアが内蔵されている。ケース210に内蔵されるハードウエアは、CPU240A、ROM240B、RAM240C、インターフェイス240D、及びこれらを互いに接続するバス240Eである。
CPU240Aは、演算を行う演算装置である。CPU240Aは、例えば、ROM240Bに記録されたコンピュータプログラムを実行することにより、後述する処理を実行する。他の変形例実施形態でもそうであるが、タブレット装置200内に生成される後述する機能ブロックは、コンピュータプログラムとタブレット装置200のハードウエアとの協働によって生成される。なお、タブレット装置200は、通話機能電子メール機能等のスマートフォンが通常行える様々な機能を実行するものであっても良いし、この実施形態のタブレット装置200もそのようなものであるが、ここでいうコンピュータプログラムは、タブレット装置200を後述するように機能させるための、或いは後述する機能ブロックを生成させるためのコンピュータプログラムである。ここでは、かかるコンピュータプログラムに絞って話をする。このコンピュータプログラムは、タブレット装置200にプリインストールされていたものであっても良いし、事後的にインストールされたものであっても良い。このコンピュータプログラムのタブレット装置200へのインストールは、メモリカード等の所定の記録媒体を介して行なわれても良いし、LAN或いはインターネットなどの通信回線を介して行なわれても構わない。
ROM240Bは、CPU240Aが後述する処理を実行するために必要なコンピュータプログラムやデータを記録している。RAM240Cは、CPU240Aが処理を行うために必要なワーク領域を提供する。また、RAM240Cには、後述するような、音声認識データの付された画像処理後の静止画像データが記録され得る。
インターフェイス240Dは、バス240Eで接続されたCPU240AやRAM240C等と外部との間でデータのやり取りを行うものである。インターフェイス240Dには、上述したケーブル300と接続される端子が接続されており、また、ディスプレイ220と、入力装置230が接続されている。インターフェイス240Dは、ケーブル300に接続される上述の端子から動画像データ及び静止画像データを受付けるようになっている。インターフェイス240Dは、ディスプレイ220に動画像データを送り、また、入力装置230から操作信号を受取るようになっている。

0029

CPU240Aがコンピュータプログラムを実行することにより、タブレット装置200内には、図4で示されたような機能ブロックが生成される。なお、以下の機能ブロックは、上述のコンピュータプログラム単体の機能により生成されていても良いが、上述のコンピュータプログラムと、タブレット装置200にインストールされたOSその他のコンピュータプログラムとの協働により生成されても良い。
生成される機能ブロックは、制御部250A、ディスプレイ制御部250B、記録部250Cである。制御部250Aは、インターフェイス240Dを介して動画像データ及び静止画像データを受付けるものである。
制御部250Aが受付けた動画像データは、ディスプレイ制御部250Bに送られるようになっている。ディスプレイ制御部250Bは、制御部250Aから受付けた動画像データをディスプレイ220に送り、ディスプレイ220に動画像データに基づく動画像を表示させるようになっている。
他方、制御部250Aは、静止画像データを受付けた場合、それを記録部250Cに記録するようになっている。
また、制御部250Aは、入力装置230から後述するような操作信号の入力がインターフェイス240Dを介してあった場合、静止画像データを記録部250Cから読み出して、それをディスプレイ制御部250Bへと送るようになっている。それを受取ったディスプレイ制御部250Bは、インターフェイス240Dを介してそれをディスプレイ220に送り、ディスプレイ240Dに静止画像データに基づく静止画像を表示させるようになっている。

0030

以下、以上で説明した口腔カメラシステムの使用方法、及びその動作を説明する。
まず、ユーザは、口腔カメラシステムを用いるにあたり、カメラ部100と、タブレット装置200とをケーブル300で接続する。
次いで、ユーザは、本体部121に設けられた図示せぬスイッチを操作することにより、照明部123を点灯させる。照明部123は図示せぬスイッチにより転倒するのではなく、常時点灯するようになっていても良い。
その状態で、ユーザは、カメラ部100の先端を患者の口腔内に差込み、カメラ部100で、患者の歯のうちユーザが撮像を望むものを、適宜の角度から撮像する。
これには限られないが、この実施形態では、各歯を撮像するときに、その歯を撮像するときにおいてユーザが守るべきカメラ部100の角度が、ユーザがこの口腔カメラシステムを用いる場合における規則として予め定められている。もっとも、大人の人間の32本のそれぞれについてそのような角度がそれぞれ異なるものとして定められていると、ユーザはその規則を覚えきれないという事態が生じうるため、その規則はなるべく簡易なものとした方が良い。例えば、「上顎又は下顎の右側の8本の歯を撮像する場合には、頬側からの撮像の場合も、舌側からの撮像の場合も、患者の口の左側右側に向けて、カメラ部100の長手方向が水平を保つようにしてカメラ部100の先端側をユーザの口腔内に挿入する」という程度の規則を予め設けユーザに対して周知しておく。同様に、「上顎又は下顎の左側の8本の歯を撮像する場合には、頬側からの撮像の場合も、舌側からの撮像の場合も、患者の口の右側左側に向けて、カメラ部100の長手方向が水平を保つようにしてカメラ部100の先端側をユーザの口腔内に挿入する」という規則を設ける。このような規則であれば、ユーザが覚えるべき規則は2通りで済むから、ユーザが規則を覚えることについての負担は小さい。規則はせいぜい4、5通り程度に抑えるべきである。この場合の規則の数が、本願発明の口腔カメラシステムの指示音声における「カメラ部の撮像素子で撮像されている歯が属する歯におけるグループを少なくとも特定する情報」のうちの「グループ」の数と一致する。

0031

ユーザは、規則にしたがって、カメラ部100の先端を患者の口腔内に差し込んで患者の歯を撮像する。そうすると、照明部123から歯に照射された照明光に基いて生じた像光Lは、反射鏡124で反射され、レンズ125を介して撮像素子126の撮像面に結像する。結像した像光を撮像素子126が撮像して、動画像データを生成する。既に述べたように、動画像についての動画像データは、連続するフレームについてのデータによって構成されている。
動画像データは、接続線126Xを介して画像処理部127に送られる。
画像処理部127中の主制御部127Aは、動画像データを受取る。主制御部127Aは、動画像データを受取ると、それをそのまま接続線127Xを介してケーブル300へ送る。動画像データは、ケーブル300を介して、タブレット装置200へと送られる。

0032

タブレット装置200は、ケーブル300と接続された端子により動画像データを受取る。動画像データは、ケーブル300と接続された端子から、インターフェイス240Dへと送られ、インターフェイス240Dから、制御部250Aへと送られる。制御部250Aはそれをディスプレイ制御部250Bに送り、ディスプレイ制御部250Bは、動画像データに基づく動画像を、ディスプレイ320に表示する。
これにより、タブレット装置200のディスプレイ320には、カメラ部100で撮像された動画像が、略実時間で表示されることになる。ユーザは、その動画像を見ながら、自分がその時点で患者のどの歯を撮像しているかを確認することが可能となる。また、ユーザは必要に応じて、患者にもその動画像を見せることが可能である。

0033

ユーザは、自らが撮像しようとする歯が、動画像内に写り込んだら、そのタイミングで、スイッチ132である押し釦を押し込む操作をする。そうすると、スイッチ132が操作されることによってスイッチ132で生成された信号は、接続線132Xを介して画像処理部127内の主制御部127Aに届く。これを受取った主制御部127Aは、スイッチ132が操作されたそのときにおける動画像データに含まれるフレームを、静止画像データとして抜出して静止画像データを生成する。静止画像データは、主制御部127Aから、画像回転部127Cへと送られる。

0034

他方、ユーザは、自分が撮像した歯が32本の歯のどの歯であるかということを示す指示音声を発する。指示音声はユーザがスイッチ132を操作するタイミングと同時に、或いはその前後の短い時間、例えば3秒以内にユーザが発するように、これも予めユーザに周知しておく。
この実施形態ではこれには限られないが、ユーザが発する指示音声(ここでは、指示音声が、本願発明における詳細指示音声ではないものとして説明を行う。)は、撮像の対象となっている歯の属する全部の歯におけるグループと、その歯をどの方向から撮像しているかという2点を特定するものであるとする。例えば、「右上4番」とか、「左下2番」等の音声をユーザが発することにより、撮像の対象となっている歯を1本単位で特定することができる。「右上」、「左上」、「右下」、「左下」という文言に、1〜4、A〜D等の他の識別子を割り当てておくことも既に説明したように可能である。また、「頬側」、「舌側」等の音声をユーザが発することにより、その歯が頬側から撮像されているか、舌側から撮像されているかが特定されることになる。
つまり、「右上4番、頬側」或いは、「左下2番、舌側」といった指示音声をユーザが発すれば、その指示音声は、撮像の対象となっている歯と、その歯をどの方向から撮像しているかという2点を特定するものとなる。もっとも、指示音声は、上述したような単語の羅列的なものではなく、「右上4番、頬側」であれば、「上顎の右側4番の歯を頬側から撮像しています」といった、文章として成立するようなものであっても良い。この実施形態では、これには限られないが、カメラ部100で撮像される歯及びその撮像の方向の組合せは、32本の歯のそれぞれについて、頬側又は舌側から撮像が行われる場合があり得る。したがって、指示音声は、その場合の数に対応した64種類が存在し得る。
ユーザが発した指示音声は、マイクロフォン131によって捉えられる。そうすると、マイクロフォン131は、指示音声についての音声信号を生成する。音声信号は、接続線131Xを介して、画像処理部127内の音声認識部127Bへと送られる。音声認識部127Bは、音声信号に対して公知或いは周知の技術によって音声認識を行い、音声信号の元となった指示音声を特定する音声認識データを生成する。音声認識データは、これには限られないが、「右上4番、頬側」といった単語の羅列のデータで十分である。この実施形態では、上述した64種類の指示音声のそれぞれに対応した64種類の音声認識データが生成され得る。
生成された音声認識データは、音声認識部127Bから、主制御部127A及び画像回転部127Cへと送られる。

0035

画像回転部127Cには、上述したように静止画像データが送られて来るとともに、静止画像データと同時、或いは静止画像データが送られて来るのと幾らか前後して音声認識データが送られてくる。
画像回転部127Cは、音声認識データに基いて、静止画像データによって特定される静止画像を必要に応じて回転させる画像処理を行う。そのときに、画像回転部127Cは、角度データ記録部127Dに記録されているデータを利用する。
角度データ記録部127Dには、上述した64種類の指示音声のそれぞれを特定するデータが記録されている。そして、指示音声に対応したデータのそれぞれには、その指示音声で特定される歯を、その指示音声で特定される方向から、上述した規則にしたがった角度のカメラ部100によって撮像した場合に、静止画像を何°回転させればその静止画像を見たユーザが、その静止画像に写り込んだ歯が生えている位置或いは角度(例えば上顎に上から下に向けてその歯が生えているのか、下顎に下から上に向けてその歯が生えているのか)を直感的に理解できるか、という観点から決定された、静止画像を回転すべき角度を特定する角度データが記録されている。歯が撮像される場合における上述した64通りの方法は、その方法の数に64という明確な上限があり、且つ上述したカメラ部100の角度についての規則をユーザが遵守している限りにおいて、そのそれぞれの場合において画像を回転させるべき角度も機械的に決定できるものであるから、角度データ記録部127Dに記録させるべき上述の如きデータを作るのは容易である。しかも、この実施形態における角度の情報は、右回り或いは左回りのいずれかに90°(或いはその整数倍の角度)だけ静止画像を回転させる、という単純なものとなる。つまり、例えば、角度データは、「+90°」或いは「−90°」といった単純なものとすることができる。
これには限られないが、この実施形態における上述した64種類の指示音声のそれぞれを特定するデータは、音声認識部127Bで生成され得る64種類の音声認識データのそれぞれに等しいデータであるものとする。画像回転部127Cは、音声認識部127Bから音声認識データを受取ると、その音声認識データと同じ音声認識データを角度データ記録部127Dから探し出し、探し出したその音声認識データと紐付けられていた角度データを角度データ記録部127Dから読み出す。そして、その角度データで特定される角度だけ静止画像を回転させる画像処理を、静止画像データに対して実行する。
このようにして、静止画像データに対して画像回転部127Cが画像処理を行う。
もっとも、ここまでの説明では、この実施形態による口腔カメラシステムでは、32本の歯について頬側又は舌側から撮像が行われる場合があるということを考慮すると、撮像され得る歯の静止画像の種類が64通りである、ということを前提に、指示音声の種類も、生成される音声認識データの種類も、角度データ記録部127Dに記録されている指示音声を特定するためのデータの種類も、64通りであるとしていた。しかし、実際のところ、「上顎又は下顎の右側の8本の歯を撮像する場合には、頬側からの撮像の場合も、舌側からの撮像の場合も、患者の口の左側右側に向けて、カメラ部100の長手方向が水平を保つようにしてカメラ部100の先端側をユーザの口腔内に挿入する」という規則と、「上顎又は下顎の左側の8本の歯を撮像する場合には、頬側からの撮像の場合も、舌側からの撮像の場合も、患者の口の右側左側に向けて、カメラ部100の長手方向が水平を保つようにしてカメラ部100の先端側をユーザの口腔内に挿入する」という規則とが遵守されるのであれば、右上の8本の歯を頬側から撮像した場合は、それら8通りの場合の静止画像はすべて同じ角度で回転させることにより、ユーザはその静止画像に写り込んだ歯の位置或いは向きを直感的に理解できるようになる。そのような観点からすると、上述の規則が遵守される限りにおいて必要となる予め定めておくべき回転の角度は、右上の8本の歯を頬側から撮像した場合、右上の8本の歯を舌側から撮像した場合、左上の8本の歯を頬側から撮像した場合、左上の8本の歯を舌側から撮像した場合、右上の8本の歯を頬側から撮像した場合、右上の8本の歯を舌側から撮像した場合、左上の8本の歯を頬側から撮像した場合、左上の8本の歯を舌側から撮像した場合、の合計8通りとなる。これらのうち、頬側と舌側のいずれかから撮像するかという点は、同じ歯を上述の規則にのっとって上記2つの方向から撮った静止画像中に写り込んだ歯の向きが互いに異なるためまとめようがないが、右上の8本の歯、左上の8本の歯、右下の8本の歯、左下の8本の歯については、互いに区別する必要はない。
従って、上述した「右上4番、頬側」、「左下2番、舌側」といった指示音声は、歯を1本の単位まで特定せずとも良く、例えば「右上、頬側」、「左下下側」といったものとすることができる。この場合には、右上、左上、右下、左下という4つの文言が、撮像対象となっている歯の属する歯のグループを特定する情報となる。そのようにするのであれば、指示音声の種類も、生成される音声認識データの種類も、角度データ記録部127Dに記録されている指示音声を特定するためのデータの種類も、8通りとなる。もっとも、撮像している歯を一本単位で特定しないのであれば、後述するようにして画像処理を行った後の静止画像データに対して音声認識データ(或いはそれに基づくデータ)を付加したとしても、その付加されたデータによってユーザが、そのデータが付加された静止画像データによる静止画像中に写り込んでいる歯がどの歯であるかを特定できなくなる。とすれば、このような指示音声を用いる場合には、静止画像データに対して音声認識データに基づくデータを付加することには意味がなくなるので、その処理を省略すべきであろう。
なお、静止画像データに対して画像回転部127Cが行う画像処理の方法は、角度データ記録部127Dに記録された上述の如き定型的なデータに基づくものでなくても構わない。例えば、音声認識データに基いて現在撮像されている歯が上顎の歯か下顎の歯かを特定できたら、静止画像中に写り込んでいる歯と歯肉との位置関係を例えば、画像回転部127Cが画像認識により判定し、上顎の歯であれば静止画像内で歯肉が上で歯がその下に位置するように、下顎の歯であれば静止画像内で歯肉が下で歯がその上に位置するように、静止画像を回転させるように静止画像データに対して画像処理を行うというようなことも可能である。このような比較的複雑な画像処理を行うのであれば、ユーザに上述したような規則を周知させることも、ユーザが上述した規則を遵守する必要も無くなる。
いずれにせよ、画像回転部127Cは、画像処理を行った後の静止画像データを主制御部127Aへと送る。

0036

主制御部127Aは、画像処理を行った後の静止画像データを受取る。主制御部127Aは、先に受け取っていた音声認識データ(或いはそれに基づくデータ)を、画像処理後の静止画像データに付す。この実施形態における音声認識データは上述のように、「右上4番、頬側」といった単語の羅列のデータである。このようなテキストのデータである音声認識データを、主制御部127Aは、静止画像データに付す。静止画像データに付される音声認識データは例えば、静止画像データのファイルのファイル名として静止画像データに付されても良いし、静止画像データのファイルの適当なプロパティの一部として静止画像データに付されても良い。もっともこれには限られず、音声認識データは、静止画像中にそのテキストが画像として書き込まれるように、静止画像データに対して画像処理を行うようなものでも良い。いずれにせよ、静止画像データに対する音声認識データ(或いは、それに基づくデータ)の付加は、ユーザがスイッチ132を操作した後、自動的に行われる。
なお、静止画像データに付される音声認識データに基づくデータは、音声認識データそのものでも良いが、その静止画像に写り込んでいる歯を特定する情報を含んでいるものの、静止画像に写り込んでいる歯がどちらの方向から撮像されているかという情報を含んでいないものであっても構わない。その場合、音声認識データに基づくデータは、例えば、「右上4番」とか、「左下8番」といったもので足りる。この場合、主制御部127Aは、音声認識データの一部を捨て、音声認識データのうち、本願の他の態様の発明における詳細指示音声に対応するデータのみを音声認識データに付加することになる。
主制御部127Aは、音声認識データが付された静止画像データを接続線127Xからケーブル300を介してタブレット装置200へと送る。

0037

タブレット装置200は、ケーブル300と接続された端子により音声認識データが付された静止画像データを受取る。静止画像データは、ケーブル300と接続された端子から、インターフェイス240Dへと送られ、インターフェイス240Dから、制御部250Aへと送られる。制御部250Aはそれを記録部250Cへと記録する。
これにより、記録部127には音声認識データが付された状態で静止画像データが記録される。
ユーザがその静止画像データに基づく静止画像を確認したくなったら、例えばファイル名や、プロパティ情報として静止画像データに付されている音声認識データを頼って自分が見たいと思っている静止画像に対応する静止画像データのファイルを探し出す。そして、ユーザは、探し出した静止画像データを入力装置230からの入力によって選択し、そしてその選択された静止画像データに基づく静止画像をディスプレイ240Dに写し出せという指示を入力装置230から入力する。かかる操作信号が入力装置230から入力されると、その操作信号は、インターフェイス240Dを介して制御部250Aへと送られる。かかる操作信号を受取った制御部250Aは、その操作信号によって特定された静止画像データを読出し、それをディスプレイ制御部250Bへと送るようになっている。静止画像データは、ディスプレイ制御部250Bから、インターフェイス240Dを介してディスプレイ220に送られる。それにより、ディスプレイ240Dには、静止画像データに基づく静止画像が表示される。かかる静止画像は、ユーザにとって、その歯がどの歯でありどの方向から撮像されたものであるかということが、その静止画像から直感的に理解できるものとなる。
ディスプレイ240Dに写し出された静止画像を患者に見せることも可能である。
なお、この実施形態では、タブレット装置200は、ディスプレイ或いはモニタとしての機能と、静止画像データを記録するための記録装置としての機能しか担っていない。そしてこれらの機能は1つのタブレット装置200で賄う必要は必ずしもない。例えば、静止画像データを記録する機能しかない第1装置に静止画像データを記録し、それとは異なる、ディスプレイを備えた第2装置のディスプレイにて静止画像データに基づく静止画像を確認することも当然に可能である。

0038

なお、以上で説明した口腔カメラシステムでは、スイッチ132が操作されたそのときにおける動画像データに含まれるフレームを、静止画像データとして抜出して静止画像データを生成するようになっていた。つまり、以上で説明した口腔カメラシステムでは、一般的なカメラにおけるシャッターボタンと同様の機能を有するスイッチ132をユーザが操作することにより、静止画像データを生成するタイミング乃至静止画像を撮像するタイミングを特定することにしていた。
これに変えて、口腔カメラシステムのユーザが発声する音声(タイミング音声)により、静止画像データを生成するタイミング乃至静止画像を撮像するタイミングを特定するようにしてもよい。この変更は、他の実施形態、変形例でももちろん応用可能である。
この場合、タイミング音声は、口腔カメラシステムにおいて、予め決定されている。例えば、「シャッター」或いは「撮像」といった音声をタイミング音声とすることができる。
この場合においても、撮像素子126が生成した動画像データは、接続線126Xを介して画像処理部127に常時送られる。画像処理部127中の主制御部127Aは、動画像データを受取ると、それをそのまま接続線127Xを介してケーブル300を介してタブレット装置200へと常時送られる。
上述の実施形態では、ユーザは、自らが撮像しようとする歯が、動画像内に写り込んだら、そのタイミングで、スイッチ132である押し釦を押し込む操作を行った。これに代えて、タイミング音声により、静止画像データを生成するタイミングを特定する場合においては、ユーザは、押し釦を押し込むのと同じタイミングでタイミング音声を発する。
ユーザが発したタイミング音声は、マイクロフォン131によって捉えられる。そうすると、マイクロフォン131は、タイミング音声についての音声信号を生成する。音声信号は、接続線131Xを介して、画像処理部127内の音声認識部127Bへと送られる。音声認識部127Bは、音声信号に対して公知或いは周知の技術によって音声認識を行い、音声信号の元となったタイミング音声を特定する音声認識データを生成する。音声認識データは、これには限られないが、「シャッター」、「撮像」といった単語相当のデータで十分であるし、もっと言えばその音声がタイミング音声であることを示す単なる記号に相当するデータで十分である。
生成された音声認識データは、音声認識部127Bから、主制御部127Aへと送られる。そうすると、タイミング音声についての音声認識データを受取った主制御部127Aは、タイミング音声が発声されたそのときにおける動画像データに含まれるフレームを、静止画像データとして抜出して静止画像データを生成する。
以後の処理は、上述の実施形態で説明したものと変わらない。

0039

<変形例1>
変形例1の口腔カメラシステムは、ハードウエア的には、第1実施形態における口腔カメラシステムのそれと略変わらない。
異なるのは、変形例1の口腔カメラシステムは、第1実施形態における口腔カメラシステムにおけるカメラ部100で静止画像データに対して行われていた、静止画像を回転させるような画像処理を行わないようになっているという点である。
したがって、変形例1の口腔カメラシステムにおけるカメラ部100内に存在す画像処理部127には、第1実施形態の場合と異なり、主制御部127Aと、音声認識部127Bのみが存在し、上述の画像処理のために必要とされる、第1実施形態では存在した画像回転部127C及び角度データ記録部127Dが存在しない。
変形例1のカメラシステムでは、口腔内の撮像時において生成される動画像データは、第1実施形態の場合と同様にケーブル300を介してタブレット装置200に送られ、第1実施形態の場合と同様にタブレット装置200で扱われる。
他方、静止画像データには、静止画像を回転させるような処理が施されることがなく、そのままの状態で、音声認識部127Bで生成され、主制御部127Aに送られた音声認識データに基づくデータが付加されるようになっている。ここで、静止画像データに付加される音声認識データに基づくデータは、静止画像データによる静止画像に写り込んでいる歯を1本単位で特定できるデータである必要があるが、その歯が撮像されたときの撮像方向を特定できるデータである必要はない。したがって、ユーザが発する指示音声は、他の態様による本願発明の口腔カメラシステムにおける「詳細指示音声」である必要がある。詳細指示音声は、「右上4番」、「左下2番」といったものであり、各歯毎にそれぞれ存在するから32種類であり、それら32種類の詳細指示音声に対応した32種類の音声認識データに基づくデータのいずれかが、静止画像データに対して付加されることになる。
音声認識データが付加された変形例1における静止画像データは、第1実施形態の場合と同様に、ケーブル300を介してタブレット装置200に送られ、第1実施形態の場合と同様にタブレット装置200で扱われる。

0040

<変形例2>
変形例2の口腔カメラシステムは、第1実施形態の口腔カメラシステムと殆ど変わらない。
両者間で異なるのは、変形例2の口腔カメラシステムにおけるカメラ部100は、マイクロフォン131を備えていないという点である。
変形例2の口腔カメラシステムもマイクロフォン131は存在しているが、変形例2におけるマイクロフォン131は、カメラ部100外に独立して存在する。この実施形態におけるマイクロフォン131は、例えば、ユーザが身に着けることのできるマイクロフォンであり、ヘッドセットマイクとすることも可能であるが、これには限られないがこの実施形態ではピンマイクである。
変形例2のマイクロフォン131は、第1実施形態における接続線131Xをカメラ部100外にまで延長した接続線131Xによってカメラ部100内の画像処理部127に接続されている。
変形例2のマイクロフォン131の機能は第1実施形態におけるマイクロフォン131の機能と変わらない。変形例2のマイクロフォン131は指示音声を捉えて音声信号を生成し、それを接続線131Xを介して画像処理部127内の音声認識部127Bに送るようになっている。
変形例2による口腔カメラシステムの使用方法、動作は第1実施形態におけるそれらと変わらない。ユーザはピンマイクを例えば、自らが着ている服のにつけなければならない、というのが殆ど唯一変更点である。

0041

<変形例3>
変形例3における口腔カメラシステムは、第1実施形態の口腔カメラシステムと殆ど変わらない。
両者間で異なるのは、変形例3の口腔カメラシステムにおけるカメラ部100は、マイクロフォン131を備えていないという点である。
変形例3の口腔カメラシステムもマイクロフォン131は存在しているが、変形例3におけるマイクロフォン131は、変形例1の場合と同様に、カメラ部100外に存在する。この実施形態におけるマイクロフォン131は、タブレット装置200に設けられている(図6)。タブレット装置200がマイクロフォン131を備えているのは極普通のことであり、タブレット装置200が備えているマイクロフォン131を、変形例3では、口腔カメラシステムが備えるべきマイクロフォンとして流用する。
また、変形例3の口腔カメラシステムにおけるカメラ部100の画像処理部127には、音声認識部127Bが存在しない。その代わり、音声認識部127Bは、タブレット装置200内に存在する(図7参照)。タブレット装置200内に存在する音声認識部127Bは、タブレット装置200にインストールされたコンピュータプログラムにより、タブレット装置200内に機能ブロックとして形成されることになる。
タブレット装置200においてマイクロフォン131は、インターフェイス240Dと接続されている。変形例3のマイクロフォン131は、第1実施形態の場合と同様の機能を持ち、ユーザの発した指示音声を捉え、指示音声に対応した音声信号を生成するようになっている。音声信号は、マイクロフォン131からインターフェイス240Dを介して音声認識部127Bへと送られるようになっている。
変形例3における音声認識部127Bは、第1実施形態の音声認識部127Bと同様の機能を持ち、マイクロフォン131から受取った音声信号に対して音声認識の処理を実行し、音声認識データを生成するようになっている。変形例3の音声認識部127Bは、生成した音声認識データを、インターフェイス240Dを介してケーブル300に出力するようになっており、ケーブル300を介してカメラ部100に送られるようになっている。
変形例3におけるカメラ部100に到達した音声認識データは、ケーブル300と接続された接続線127Xを介して画像処理部127内の主制御部127Aと画像回転部127Cとに送られるようになっている。つまり、第1実施形態では、画像処理部127内に存在した音声認識部127Bから、音声認識データが、主制御部127Aと画像回転部127Cとに送られるようになっていたが、変形例3では、音声認識データは、主制御部127Aと画像回転部127Cとに、タブレット装置200内の音声認識部127Bから送られるようになっている。変形例3の主制御部127A及び画像回転部127Cにおける音声認識データの利用のされ方は、第1実施形態の場合と同様である。
つまり、変形例3の口腔カメラシステムでも、第1実施形態の場合と同様の処理を行うことができ、第1実施形態の場合と同様の効果を得られることになる。

0042

なお、変形例3は音声認識部127Bをカメラ部100の外に設ける例としても捉えることができる。
音声認識部127Bは、例えば、変形例2におけるピンマイクとしてのマイクロフォン131に内蔵させることも可能である。この場合、マイクロフォン131から、カメラ部100へと送られるのは、音声信号ではなく、音声認識データとなる。
また、変形例3ではカメラ部100にマイクロフォン131を設けないという説明を行ったが、第1実施形態の場合と同様に、カメラ部100にマイクロフォン131を設けておくことが可能である。その場合には、タブレット装置200のマイクロフォン131を口腔カメラシステムのマイクロフォン131として流用することはしない。このような場合においては、カメラ部100に存在するマイクロフォン131が生成した音声信号は、第1実施形態のときのようにカメラ部100内の画像処理部127に送られる代わりに、ケーブル300を介してカメラ部100からタブレット装置200へと送られ、タブレット装置200内で、インターフェイス240Dを介して、音声認識部127Bへと送られる。そして、音声認識部127Bが音声信号に基いて生成した音声認識データが、タブレット装置200からカメラ部100へと送り返される。タブレット装置200からカメラ部100に送り返された音声認識データは、変形例3で既に述べたように、第1実施形態の場合と同様の方法で、カメラ部100内の主制御部127A及び画像回転部127Cで利用される。

0043

≪第2実施形態≫
第2実施形態の口腔カメラシステムについて説明する。
第2実施形態の口腔カメラシステムは、変形例3で説明した図6に示したものと外観上は同一である。第2実施形態の口腔カメラシステムは、変形例3の口腔カメラシステムの場合と同様に、カメラ部100と、タブレット装置200とを備えている。第2実施形態の口腔カメラシステムでは、カメラ部100には、マイクロフォン131が存在せず、タブレット装置200のマイクロフォン131を口腔カメラシステムが必要とするマイクロフォンとして流用するようになっている。
第2実施形態の口腔カメラシステムが、第1実施形態の口腔カメラシステムと大きく異なるのは、第1実施形態では、静止画像データに対して、静止画像を回転させる画像処理が行われるのがカメラ部100内であったのに対して、第2実施形態の場合では、当該画像処理がタブレット装置200で行われるという点である。

0044

したがって、第1実施形態及び第2実施形態のカメラ部100と、第1実施形態及び第2実施形態のタブレット装置200とは、それぞれ異なるものとなっている。
まず、カメラ部100について説明する。
第2実施形態のカメラ部100は、図8に示したようなものである。第2実施形態のカメラ部100は、第1実施形態のカメラ部100が備えていた構成のうち、上述したようにマイクロフォン131を備えない。したがって、マイクロフォン131と接続される接続線131Xも第2実施形態のカメラ部100は備えない。第2実施形態のカメラ部100はまた、第1実施形態におけるカメラ部100に存在した画像処理部127を備えず、また、第1実施形態における画像処理部127内に存在した、音声認識部127B、画像回転部127C、角度データ記録部127Dを備えない。
ただし、第1実施形態において画像処理部127内に存在した主制御部127Aは、第2実施形態でも存在している。第2実施形態における主制御部127Aの機能は、第1実施形態の場合と同様であり、撮像素子126から受取った動画像データを接続線127Xからケーブル300に常時送るとともに、スイッチ132からの入力に基いて静止画像データを生成し、生成した静止画像データを接続線127Xからケーブル300に送るようになっている。ただし、第1実施形態における画像処理部127は、画像処理後の静止画像データに対して、音声認識データを付加する処理を行わない。
第2実施形態の口腔カメラシステムでは、第1実施形態のカメラ部100から省略された音声認識部127B、画像回転部127C、角度データ記録部127Dと、第1実施形態の主制御部127Aから省略された静止画像データに音声認識データを付加する機能は、タブレット装置200に移されることになる。

0045

第2実施形態におけるタブレット装置200は、ハードウエア的には、マイクロフォン131を備えていることを除けば、第1実施形態のタブレット装置200と同じである。
第2実施形態におけるタブレット装置200の内部には、コンピュータプログラムを実行することによって、図9に示したような機能ブロックが生成されている。
第2実施形態におけるタブレット装置200の内部には、第1実施形態の場合と同様に、制御部250A、ディスプレイ制御部250B、記録部250Cが存在する。また、第2実施形態におけるタブレット装置200の内部には、第1実施形態の場合には存在しなかった、音声認識部127B、画像回転部127C、角度データ記録部127Dが存在している。

0046

制御部250A、ディスプレイ制御部250B、記録部250Cのうちディスプレイ制御部250B、記録部250Cの機能は、第1実施形態におけるそれらの機能と変わらない。
他方、第2実施形態におけるタブレット装置200における制御部250Aは、第1実施形態における制御部250Aが備えていた機能、即ち、カメラ部100からケーブル300を介してタブレット装置200が受取った動画像データをインターフェイス240Dを介して受取り、それをディスプレイ制御部250Bに送る機能と、入力装置330からの入力にしたがって、記録部250Cに記録されていた画像処理後の静止画像データを読出し、それをディスプレイ制御部250Bに送る機能とを有しているが、その他の点で第1実施形態における制御部250Aとはその機能が異なる。第1実施形態の制御部250Aは、タブレット装置200から、ケーブル300を介して音声認識データが付された画像処理後の静止画像データを受取るようになっていたが、第2実施形態の制御部250Aが、タブレット装置200からケーブル300、インターフェイス240Dを介して受取るのは、画像処理がなされていない制御部250データである。制御部250は、画像処理がなされていない静止画像データを受取ったら、それを画像回転部127Cへと送るようになっている。
また、制御部250Aは、画像回転部127から、画像処理後の静止画像データを受取るようになっているとともに、音声認識部127Bから音声認識データを受取るようになっている。制御部250はこれらを受取ったときに、画像処理後の静止画像データに音声認識データを付す処理を行うようになっている。この処理は、第1実施形態における主制御部127Aで実行された処理に倣うことができる。つまり、第1実施形態のカメラ部100における主制御部127Aで省略された上述の処理は、第2実施形態では、タブレット装置200の制御部250Aに移されている。第2実施形態の制御部250Aは、自らが音声認識データを付した静止画像データを、記録部250Cに記録するようになっている。

0047

上述したように、第2実施形態におけるタブレット装置200の内部には、音声認識部127B、画像回転部127C、角度データ記録部127Dが存在している。これらの機能は、それらが第1実施形態の場合にはカメラ部100内に存在し、第2実施形態の場合にはそれらがタブレット装置200の中に存在するということを除いて、第1実施形態におけるそれらと同様である。
第2実施形態における音声認識部127Bは、変形例3の場合と同様に、タブレット装置200が備えるマイクロフォン131から音声信号を受取り、音声信号に対して音声認識の処理を行うことにより、音声認識データを生成する。生成した音声認識データを、音声認識部127Bは、制御部250と画像回転部127Cへと送るようになっている。
第2実施形態における画像回転部127Cは、制御部250から画像処理前の静止画像データを、音声認識部127Bから音声認識データを、それぞれ受取るようになっている。それらを受け取ったら、第2実施形態における画像回転部127Cは、第1実施形態における画像回転部127Cが行ったのと同様の処理により、静止画像データに対して画像処理を行う。そのとき、第2実施形態における画像回転部127Cは、第1実施形態における画像回転部127Cがそうしたように、角度データ記録部127Dに記録されていたデータを利用する。第2実施形態における角度データ記録部127Dに記録されているデータは、第1実施形態における角度データ記録部127Dに記録されていたデータと同じものとすることが可能であり、これには限られないが第2実施形態ではそうされている。

0048

第2実施形態における口腔カメラシステムの使用方法、動作について説明する。
第2実施形態における口腔カメラシステムでも、第1実施形態の場合と同様にして、カメラ部100で患者の口腔内の撮像を行う。
スイッチ132が操作されていないときには、カメラ部100からタブレット装置200に常時動画像データが送られ、タブレット装置200のディスプレイ320には常時、動画像データに基づく動画像が表示される。これは、第1実施形態、第2実施形態で変わりがない。
他方、スイッチ132が操作されて信号が入力された場合には、第2実施形態のカメラ部100では静止画像データが生成される。静止画像データを生成するのは、第1実施形態の場合と変わらず、主制御部127Aである。主制御部127Aで生成された静止画像データは、画像処理が行われない状態で、つまり静止画像データによる静止画像が回転させられていない状態で、カメラ部100からタブレット装置200にケーブル300を介して送られる。

0049

静止画像データは、タブレット装置200内で、制御部250Aに至る。制御部250Aは、受取った画像処理前の静止画像データを、画像回転部127Cへと送る。
他方、スイッチ132を操作するタイミングと同時或いはそれに前後して、ユーザは指示音声を発する。これにより、タブレット装置200のマイクロフォン131は音声信号を生成する。音声信号は音声認識部127Bへと送られる。音声信号を受取った音声認識部127Bは、音声信号に基づき、音声認識データを生成する。音声認識データは、音声認識部127から、制御部250Aと画像回転部127Cへと送られる。
これにて、画像回転部127Cに静止画像データと、音声認識データとが揃う。第2実施形態の画像回転部127Cは、第1実施形態における画像回転部127Cが、それら2つのデータを受取ったときに行ったのと同様の方法で、角度データ記録部127Dに記録されていたデータを利用して、静止画像データに対して静止画像を必要に応じて回転させる画像処理を行う。そして、画像回転部127Cは、画像処理後の静止画像データを、制御部250Aへと送り返す。
そして、制御部250Aは、画像処理後の静止画像データに対して、先に受け取っていた音声認識データを付す。制御部250Aは、音声認識データの付された静止画像データを記録部250Cに記録する。記録部250Cに記録された静止画像データは、第1実施形態の場合と同様に、ディスプレイ320に当該静止画像データに基づく静止画像を表示させる等の利用が可能である。

0050

<変形例4>
変形例4の口腔カメラシステムは、第2実施形態の口腔カメラシステムと基本的に同じである。
異なるのは、第2実施形態の口腔カメラシステムでは、タブレット装置200が備えているマイクロフォン131を、口腔カメラシステムが備えるべきマイクロフォンとして流用していたのに対して、変形例4の口腔カメラシステムでは、変形例2の場合のように、単独で成立しうるマイクロフォン131を口腔カメラシステムが備えるべきマイクロフォンとして別に備えているという点である(図10)。
変形例4では、マイクロフォン131は、変形例3で説明したように例えばピンマイクである。
変形例4では、マイクロフォン131は、タブレット装置200と、ケーブル131Xで接続されている。マイクロフォン131は、第2実施形態の場合と同様の音声信号を生成するようになっている。第2実施形態で、タブレット装置200に設けられていたマイクロフォン131から、タブレット装置200内の音声認識部127Bに対して音声信号が送られるようになっていたのと同様に、変形例4では、タブレット装置200外のマイクロフォン131で生成された音声信号が、ケーブル131Xを介してタブレット装置200に送られ、タブレット装置200内の音声認識部127Bに送られるようになっている。
他の点では、第2実施形態における口腔カメラシステムと変形例4の口腔カメラシステムとの間に実質的な違いはない。

0051

100カメラ部
121 本体部
122 孔
126撮像素子
127画像処理部
127A 主制御部
127B音声認識部
127C画像回転部
127D角度データ記録部
200タブレット装置
220ディスプレイ
250A 制御部
250Bディスプレイ制御部
250C 記録部

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