図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2019年8月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

解決手段

インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)由来のHAのステムドメイン及びH5亜型のインフルエンザウイルス由来のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

概要

背景

(2.背景)
インフルエンザウイルスは、オルトミクソウイルス科(Orthomyxoviridae)のファミリー
に属するエンベロープ型RNAウイルスである(Palese及びShawの文献、2007,オルトミク
ウイルス科:ウイルス及びその複製(Orthomyxoviridae: The Viruses and Their Replic
ation)、第5版.フィールズのウイルス学(Fields' Virology)、B.N. Fields, D. M. Knipe
、及びP.M. Howley編. Wolters Kluwer Health/Lippincott Williams & Wilkins, Philad
elphia, USA, p1647-1689)。A型インフルエンザウイルスの自然宿主は主に鳥類であるが
、A型インフルエンザウイルス(鳥類起源のものを含む)は、ヒト及び他の動物宿主(コウモ
リ、イヌブタウマ海洋哺乳動物、及びイタチ類)に感染し、疾病を引き起こすこと
もできる。例えば、アジアで広がっているH5N1 A型鳥インフルエンザウイルスは、中国及
インドシアのブタで発見されており、その宿主範囲を広げて、A型インフルエンザ
感染しやすいと一般に考えられていなかったネコヒョウ、及びトラを含むようになって
もいる(CIDRAP-鳥インフルエンザ:農業及び野生生物での注意事項(Avian Influenza: Agr
icultural and Wildlife Considerations))。動物におけるインフルエンザウイルス感染
出現は、ヒトパンデミックインフルエンザ株を発生させる可能性がある。

A型及びB型インフルエンザウイルスは、主要なヒト病原体であり、不顕性感染から死を
もたらすこともある原発性ウイルス肺炎まで重症度が異なる呼吸器疾患を引き起こす。感
染の臨床的効果は、インフルエンザ株の病原性、並びに宿主の暴露病歴年齢、及び免
疫状態によって様々である。季節性インフルエンザに起因する累積罹病率及び死亡率は、
比較的高い発病率のためにかなり高い。通常の季節では、インフルエンザは、全世界で30
0万〜500万症例の重症疾患及び最大500,000人の死亡を引き起こすことができる(世界保健
機構(2003)、インフルエンザ:概説(Influenza: Overview); 2003年3月)。米国では、イン
フルエンザウイルスは、人口のおよそ10〜15%に感染し(Glezen及びCouch RBの文献(1978
)、1974〜76年のヒュストン地区のパンデミック間期インフルエンザ(Interpandemic in
fluenza in the Houston area, 1974-76.)、N Engl J Med 298:587-592); Foxらの文献(1
982)、1975〜1979年のシアトルの家族におけるインフルエンザウイルス感染。II.病気
侵された家庭における感染パターン、並びに年齢及び事前抗体と感染及び関連疾病の発生
との関係(Influenza virus infections in Seattle families, 1975-1979. II. Pattern
of infection in invaded householdsand relation of age and prior antibody to occ
urrence of infection and related illness.)、Am J Epidemiol 116:228-242)、毎年約3
0,000人の死亡と関連する(Thompson WWらの文献(2003)、米国におけるインフルエンザ及
呼吸器合胞体ウイルスと関連する死亡(Mortality Associated with Influenza and Res
piratory Syncytial Virus in the United States.)、JAMA 289:179-186); Belsheの文献
(2007)、ワクチンに関するトランスレーシナルリサーチ:インフルエンザを一例として(
Translational research on vaccines: influenza as an example.)、Clin Pharmacol Th
er 82:745-749)。

毎年の流行に加え、インフルエンザウイルスは、たまに起こるパンデミックの原因であ
る。例えば、A型インフルエンザウイルスは、1918年、1957年、1968年、及び2009年に発
生したようなパンデミックを引き起こすことができる。主要なウイルス抗原である血球
集素(HA)に対する予め形成された免疫がないために、パンデミックインフルエンザは、単
年で人口の50%よりも多くに影響を及ぼすことができ、しばしば流行性インフルエンザよ
りも重い疾患を引き起こす。明確な例は、およそ5000万人〜1億人が死亡した、1918年の
パンデミックである(Johnson及びMuellerの文献(2002)、報告更新: 1918〜1920年の「
スペイン風邪(Spanish)」による全世界の死亡者数(Updating the Accounts: Global Mort
ality of the 1918-1920 "Spanish")、Influenza Pandemic Bulletin of the History of
Medicine 76:105-115。1990年代後半の高病原性H5N1インフルエンザウイルス(Claasら
の文献(1998)、高病原性鳥インフルエンザウイルスと関連するヒトA型インフルエンザH5N
1ウイルス(Human influenza A H5N1 virus related to a highly pathogenic avian infl
uenza virus.)、Lancet 351:472-7)の出現以降、それが次のパンデミックウイルスとなる
かも知れないという懸念がある。さらに、H7及びH9株は、これらの株が時折ヒトに感染す
るので、新たなパンデミックの候補である。

インフルエンザウイルス感染を防御する有効な方法は、ワクチン接種によるものである
;しかしながら、現在のワクチン接種手法は、循環している株とワクチンに含まれる分離
株との間で良好な一致が得られることを当てにしている。そのような一致は、因子組合
せのために得るのが困難であることが多い。第一に、インフルエンザウイルスは絶えず
化を遂げており: 3〜5年毎に、A型インフルエンザウイルスの優勢株は、既存の抗体応答
を避けるのに十分な抗原連続変異(antigenic drift)を経た変異体に取って代わられる。
そのため、ワクチン製剤に含まれるべき分離株は、世界保健機関(WHO)の共同研究センタ
ーの集中的な監視努力に基づいて、毎年選択されなければならない。第二に、ワクチンの
製造及び流通に十分な時間を与えるために、株は、インフルエンザシーズンの開始の約6
カ月前に選択されなければならない。ワクチン株選択委員会予測不正確で、ワクチン
接種の有効性が大幅に低下することもある。

A型インフルエンザウイルスの新規亜型がヒト集団侵入する可能性も、現在のワク
ン接種戦略にとって大きな課題となっている。インフルエンザウイルスのどの亜型及び株
が次のパンデミックをもたらすかを予測することは不可能なので、現在の株特異的手法を
用いて、パンデミックインフルエンザワクチンを調製することはできない。

概要

交差防御免疫応答誘導するキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドの提供。インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)由来のHAのステムドメイン及びH5亜型のインフルエンザウイルス由来のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。なし

目的

Abgenix社(Freemont, Calif.)、Genpharm(San Jose,
Calif.)、及びMedarex社(Princeton, N.J.)などの会社に、選択された抗原に対するヒト
抗体を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)由来HAステムドメイン及びH5亜型のインフルエンザウイルス由来のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド

請求項2

前記H5亜型が、インフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)である、請求項1記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項3

インフルエンザウイルスA/ビクトリア/361/2011(H3N2)、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)、又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)由来のHAのステムドメイン及びH5亜型のインフルエンザウイルス由来のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項4

前記H5亜型が、A/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のインフルエンザウイルスHAである、請求項3記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項5

インフルエンザウイルスA/ビクトリア/361/2011(H3N2)、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)、又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)由来のHAのステムドメイン及びH7亜型のインフルエンザウイルス由来のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項6

前記H7亜型が、インフルエンザウイルスA/ネーデルラント/219/03(H7)、A/カナダ/504/04(H7)、A/カナダ/444/04(H7)、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)、A/レア/NC/39482/93(H7)、又はA/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)である、請求項5記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項7

インフルエンザウイルスB/マレーシア/2506/2004、B/フロリダ/4/2006、B/ウィスコシン/1/2010、又はB/ブリベン/60/2008由来のHAのステムドメイン及びH5亜型のインフルエンザウイルス由来のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項8

前記H5亜型が、インフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)である、請求項7記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項9

インフルエンザウイルスB/マレーシア/2506/2004、B/フロリダ/4/2006、B/ウィスコンシン/1/2010、又はB/ブリスベン/60/2008由来のHAのステムドメイン及びH7亜型のインフルエンザウイルス由来のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項10

前記H7亜型が、インフルエンザウイルスA/ネーデルラント/219/03(H7)、A/カナダ/504/04(H7)、A/カナダ/444/04(H7)、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)、A/レア/NC/39482/93(H7)、又はA/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)である、請求項9記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項11

インフルエンザウイルスB/マレーシア/2506/2004、B/フロリダ/4/2006、B/ウィスコンシン/1/2010、又はB/ブリスベン/60/2008由来のHAのステムドメイン及び異なる株のB型インフルエンザウイルス由来のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項12

前記異なる株のB型インフルエンザウイルスが、B/リー/1940又はB/アザラシ/ネーデルラント/1/99である、請求項11記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項13

請求項1〜12のいずれか一項記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドをコードする核酸

請求項14

請求項13記載の核酸を発現する細胞

請求項15

請求項13記載の核酸を発現するように改変されたゲノムを含むウイルス

請求項16

請求項1〜12のいずれか一項記載のポリペプチドを含むウイルス。

請求項17

インフルエンザウイルス、VSV、NDV、アデノウイルス、又はバキュロウイルスである、請求項15記載のウイルス。

請求項18

インフルエンザウイルス、VSV、NDV、アデノウイルス、又はバキュロウイルスである、請求項16記載のウイルス。

請求項19

不活化されているか又は分割されている、請求項17記載のウイルス。

請求項20

不活化されているか又は分割されている、請求項18記載のウイルス。

請求項21

請求項1〜12のいずれか一項記載のポリペプチドを含むウイルス様粒子

請求項22

請求項1〜12のいずれか一項記載のポリペプチドを含む免疫原性組成物

請求項23

請求項15記載のウイルスを含む免疫原性組成物。

請求項24

請求項16記載のウイルスを含む免疫原性組成物。

請求項25

請求項17記載のウイルスを含む免疫原性組成物。

請求項26

請求項18記載のウイルスを含む免疫原性組成物。

請求項27

請求項21記載のウイルス様粒子を含む免疫原性組成物。

請求項28

以下のものを含む、免疫原性組成物:(i)インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)のHAのステムドメイン及びインフルエンザウイルス/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含む第一のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド;並びに(ii)(a)インフルエンザウイルスA/ビクトリア/361/2011(H3N2)、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)、又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)のHAのステムドメイン;及び(b)インフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含む第二のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項29

以下のものを含む、免疫原性組成物:(i)インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)のHAのステムドメイン、及びインフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含む第一のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド;並びに(ii)(a)インフルエンザウイルスA/ビクトリア/361/2011(H3N2)、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)、又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)のHAのステムドメイン;並びに(b)インフルエンザウイルスB/マレーシア/2506/2004のHAの球状ヘッドドメイン及びインフルエンザウイルスA/ネーデルラント/219/03(H7)、A/カナダ/504/04(H7)、A/カナダ/444/04(H7)、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)、A/レア/NC/39482/93(H7)、又はA/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)のHAの球状ヘッドドメインを含む第二のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項30

(a)インフルエンザウイルスB/マレーシア/2506/2004、B/フロリダ/4/2006、B/ウィスコンシン/1/2010;又はB/ブリスベン/60/2008のHAのステムドメイン;及び(b)インフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)、B/リー/1940、又はB/アザラシ/ネーデルラント/1/99のHAの球状ヘッドドメインを含む第三のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドをさらに含む、請求項28又は29記載の免疫原性組成物。

請求項31

以下のものを含む、免疫原性組成物:(i)インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)のHAのステムドメイン及びインフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドをコードする第一の核酸を発現するように改変されたゲノムを含む第一のウイルス;並びに(ii)(a)インフルエンザウイルスA/ビクトリア/361/2011(H3N2)、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)、又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)のHAのステムドメイン;及び(b)インフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドをコードする第二の核酸を発現するように改変されたゲノムを含む第二のウイルス。

請求項32

以下のものを含む、免疫原性組成物:(i)インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)のHAのステムドメイン及びインフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドをコードする第一の核酸を発現するように改変されたゲノムを含む第一のウイルス;並びに(ii)(a)インフルエンザウイルスA/ビクトリア/361/2011(H3N2)、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)、又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)のHAのステムドメイン;並びに(b)インフルエンザウイルスB/マレーシア/2506/2004のHAの球状ヘッドドメイン及びA/ネーデルラント/219/03(H7)、A/カナダ/504/04(H7)、A/カナダ/444/04(H7)、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)、A/レア/NC/39482/93(H7)、又はA/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドをコードする第二の核酸を発現するように改変されたゲノムを含む第二のウイルス。

請求項33

(a)インフルエンザウイルスB/マレーシア/2506/2004、B/フロリダ/4/2006、B/ウィスコンシン/1/2010;又はB/ブリスベン/60/2008のHAのステムドメイン;及び(b)インフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)、B/リー/1940、又はB/アザラシ/ネーデルラント/1/99のHAの球状ヘッドドメインを含むキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドをコードする第三の核酸を発現するように改変されたゲノムを含む第三のウイルスをさらに含む、請求項31又は32記載の免疫原性組成物。

請求項34

以下のものを含む、免疫原性組成物:(i)インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)のHAのステムドメイン及びインフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含む第一のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドを含む第一のウイルス;並びに(ii)(a)インフルエンザウイルスA/ビクトリア/361/2011(H3N2)、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)、又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)のHAのステムドメイン;及び(b)インフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含む第二のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドを含む第二のウイルス。

請求項35

以下のものを含む、免疫原性組成物:(i)インフルエンザウイルスA/カリフォルニア/4/2009(H1N1)のHAのステムドメイン及びインフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)のHAの球状ヘッドドメインを含む第一のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドを含む第一のウイルス;並びに(ii)(a)インフルエンザウイルスA/ビクトリア/361/2011(H3N2)、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)、又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)のHAのステムドメイン;及び(b)インフルエンザウイルスA/ネーデルラント/219/03(H7)、A/カナダ/504/04(H7)、A/カナダ/444/04(H7)、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)、A/レア/NC/39482/93(H7)、又はA/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)のHAの球状ヘッドドメインを含む第二のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドを含む第二のウイルス。

請求項36

(a)インフルエンザウイルスB/マレーシア/2506/2004、B/フロリダ/4/2006、B/ウィスコンシン/1/2010;又はB/ブリスベン/60/2008のHAのステムドメイン;及び(b)インフルエンザウイルスA/ベトナム/1203/2004(H5)、A/インドネシア/5/2005(H5)、A/安徽/1/2005(H5)、A/インドガン/青海/1A/2005(H5)、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)、B/リー/1940、又はB/アザラシ/ネーデルラント/1/99のHAの球状ヘッドドメインを含む第三のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドを含む第三のウイルスをさらに含む、請求項34又は35記載の免疫原性組成物。

請求項37

前記免疫原性組成物中のウイルスの各々が、インフルエンザウイルス、VSV、NDV、又はアデノウイルスである、請求項31〜36のいずれか一項記載の免疫原性組成物。

請求項38

前記免疫原性組成物中のウイルスの各々が、不活化されているか又は分割されている、請求項31〜36のいずれか一項記載の免疫原性組成物。

請求項39

前記インフルエンザウイルスの各々が、不活化されているか又は分割されている、請求項37記載の免疫原性組成物。

請求項40

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、前記方法。

請求項41

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に免疫原性組成物の有効量の第一の用量を投与すること、及び該対象が該第一の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に該免疫原性組成物の有効量の第二の用量を投与することを含み、ここで、該免疫原性組成物は、請求項22〜39のいずれか一項記載の組成物である、前記方法。

請求項42

前記対象が前記第二の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に前記免疫原性組成物の有効量の第三の用量を投与することをさらに含む、請求項41記載の方法。

請求項43

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に第一の免疫原性組成物の有効量の第一の用量を投与すること、及び該対象が該第一の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に第二の免疫原性組成物の有効量の第二の用量を投与することを含み、ここで、該免疫原性組成物は、請求項22〜39のいずれか一項記載の組成物であり、及び該第一の免疫原性組成物中に存在するキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、該第二の免疫原性組成物中に存在するキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドドメインとは異なる、前記方法。

請求項44

インフルエンザウイルス疾患を予防する方法であって、対象に請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、前記方法。

請求項45

インフルエンザウイルス感染又はインフルエンザウイルス疾患を治療する方法であって、対象に請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物の有効量を投与することを含む、前記方法。

請求項46

前記対象がヒトである、請求項40〜45のいずれか一項記載の方法。

請求項47

前記対象が1〜5ヒト対象である、請求項41又は43記載の方法。

請求項48

前記対象が高齢ヒト対象である、請求項41又は43記載の方法。

請求項49

前記免疫原性組成物が、前記対象に筋肉内又は鼻腔内投与される、請求項40〜48のいずれか一項記載の方法。

請求項50

溶性である、請求項1〜12のいずれか一項記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項51

三量体化ドメインを含む、請求項50記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチド。

請求項52

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法において使用するための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物。

請求項53

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に免疫原性組成物の有効量の第一の用量を投与すること、及び該対象が該第一の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に該免疫原性組成物の有効量の第二の用量を投与することを含む、前記方法において使用するための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物。

請求項54

前記方法が、前記対象が前記第二の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に該免疫原性組成物の有効量の第三の用量を投与することをさらに含む、請求項53記載の免疫原性組成物。

請求項55

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に第一の免疫原性組成物の有効量の第一の用量を投与すること、及び該対象が該第一の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に第二の免疫原性組成物の有効量の第二の用量を投与することを含み、ここで、該第一の免疫原性組成物中に存在するキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、該第二の免疫原性組成物中に存在するキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドドメインとは異なる、前記方法において使用するための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物。

請求項56

対象のインフルエンザウイルス疾患を予防する方法において使用するための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物。

請求項57

対象のインフルエンザウイルス感染又はインフルエンザウイルス疾患を治療する方法において使用するための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物。

請求項58

前記対象がヒトである、請求項52〜57のいずれか一項記載の免疫原性組成物。

請求項59

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法において使用するための医薬品の製造のための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物の使用。

請求項60

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に免疫原性組成物の有効量の第一の用量を投与すること、及び該対象が該第一の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に該免疫原性組成物の有効量の第二の用量を投与することを含む、前記方法において使用するための医薬品の製造のための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物の使用。

請求項61

前記方法が、前記対象が前記第二の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に該免疫原性組成物の有効量の第三の用量を投与することをさらに含む、請求項60記載の使用。

請求項62

対象をインフルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に第一の免疫原性組成物の有効量の第一の用量を投与すること、及び該対象が該第一の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に第二の免疫原性組成物の有効量の第二の用量を投与することを含み、ここで、該第一の免疫原性組成物中に存在するキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、該第二の免疫原性組成物中に存在するキメラインフルエンザウイルス血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドドメインとは異なる、前記方法において使用するための医薬品の製造のための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物の使用。

請求項63

対象のインフルエンザウイルス疾患を予防する方法において使用するための医薬品の製造のための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物の使用。

請求項64

対象のインフルエンザウイルス感染又はインフルエンザウイルス疾患を治療する方法において使用するための医薬品の製造のための、請求項22〜39のいずれか一項記載の免疫原性組成物の使用。

請求項65

前記対象がヒトである、請求項59〜64のいずれか一項記載の免疫原性組成物の使用。

技術分野

0001

本発明は、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health)によって授与された
助成番号AI070469、AI086061、及びHHSN266200700010Cの下で米国政府による支援を受け
て行われた。米国政府は、本発明における一定の権利を有する。

0002

(1.序論)
本明細書に提供されるのは、キメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチド
及びそれを含む組成物、それを含むワクチン、並びにそれらの使用方法である。

背景技術

0003

(2.背景)
インフルエンザウイルスは、オルトミクソウイルス科(Orthomyxoviridae)のファミリー
に属するエンベロープ型RNAウイルスである(Palese及びShawの文献、2007,オルトミク
ウイルス科:ウイルス及びその複製(Orthomyxoviridae: The Viruses and Their Replic
ation)、第5版.フィールズのウイルス学(Fields' Virology)、B.N. Fields, D. M. Knipe
、及びP.M. Howley編. Wolters Kluwer Health/Lippincott Williams & Wilkins, Philad
elphia, USA, p1647-1689)。A型インフルエンザウイルスの自然宿主は主に鳥類であるが
、A型インフルエンザウイルス(鳥類起源のものを含む)は、ヒト及び他の動物宿主(コウモ
リ、イヌブタウマ海洋哺乳動物、及びイタチ類)に感染し、疾病を引き起こすこと
もできる。例えば、アジアで広がっているH5N1 A型鳥インフルエンザウイルスは、中国及
インドシアのブタで発見されており、その宿主範囲を広げて、A型インフルエンザ
感染しやすいと一般に考えられていなかったネコヒョウ、及びトラを含むようになって
もいる(CIDRAP-鳥インフルエンザ:農業及び野生生物での注意事項(Avian Influenza: Agr
icultural and Wildlife Considerations))。動物におけるインフルエンザウイルス感染
出現は、ヒトパンデミックインフルエンザ株を発生させる可能性がある。

0004

A型及びB型インフルエンザウイルスは、主要なヒト病原体であり、不顕性感染から死を
もたらすこともある原発性ウイルス肺炎まで重症度が異なる呼吸器疾患を引き起こす。感
染の臨床的効果は、インフルエンザ株の病原性、並びに宿主の暴露病歴年齢、及び免
疫状態によって様々である。季節性インフルエンザに起因する累積罹病率及び死亡率は、
比較的高い発病率のためにかなり高い。通常の季節では、インフルエンザは、全世界で30
0万〜500万症例の重症疾患及び最大500,000人の死亡を引き起こすことができる(世界保健
機構(2003)、インフルエンザ:概説(Influenza: Overview); 2003年3月)。米国では、イン
フルエンザウイルスは、人口のおよそ10〜15%に感染し(Glezen及びCouch RBの文献(1978
)、1974〜76年のヒュストン地区のパンデミック間期インフルエンザ(Interpandemic in
fluenza in the Houston area, 1974-76.)、N Engl J Med 298:587-592); Foxらの文献(1
982)、1975〜1979年のシアトルの家族におけるインフルエンザウイルス感染。II.病気
侵された家庭における感染パターン、並びに年齢及び事前抗体と感染及び関連疾病の発生
との関係(Influenza virus infections in Seattle families, 1975-1979. II. Pattern
of infection in invaded householdsand relation of age and prior antibody to occ
urrence of infection and related illness.)、Am J Epidemiol 116:228-242)、毎年約3
0,000人の死亡と関連する(Thompson WWらの文献(2003)、米国におけるインフルエンザ及
呼吸器合胞体ウイルスと関連する死亡(Mortality Associated with Influenza and Res
piratory Syncytial Virus in the United States.)、JAMA 289:179-186); Belsheの文献
(2007)、ワクチンに関するトランスレーシナルリサーチ:インフルエンザを一例として(
Translational research on vaccines: influenza as an example.)、Clin Pharmacol Th
er 82:745-749)。

0005

毎年の流行に加え、インフルエンザウイルスは、たまに起こるパンデミックの原因であ
る。例えば、A型インフルエンザウイルスは、1918年、1957年、1968年、及び2009年に発
生したようなパンデミックを引き起こすことができる。主要なウイルス抗原である血球
集素(HA)に対する予め形成された免疫がないために、パンデミックインフルエンザは、単
年で人口の50%よりも多くに影響を及ぼすことができ、しばしば流行性インフルエンザよ
りも重い疾患を引き起こす。明確な例は、およそ5000万人〜1億人が死亡した、1918年の
パンデミックである(Johnson及びMuellerの文献(2002)、報告更新: 1918〜1920年の「
スペイン風邪(Spanish)」による全世界の死亡者数(Updating the Accounts: Global Mort
ality of the 1918-1920 "Spanish")、Influenza Pandemic Bulletin of the History of
Medicine 76:105-115。1990年代後半の高病原性H5N1インフルエンザウイルス(Claasら
の文献(1998)、高病原性鳥インフルエンザウイルスと関連するヒトA型インフルエンザH5N
1ウイルス(Human influenza A H5N1 virus related to a highly pathogenic avian infl
uenza virus.)、Lancet 351:472-7)の出現以降、それが次のパンデミックウイルスとなる
かも知れないという懸念がある。さらに、H7及びH9株は、これらの株が時折ヒトに感染す
るので、新たなパンデミックの候補である。

0006

インフルエンザウイルス感染を防御する有効な方法は、ワクチン接種によるものである
;しかしながら、現在のワクチン接種手法は、循環している株とワクチンに含まれる分離
株との間で良好な一致が得られることを当てにしている。そのような一致は、因子組合
せのために得るのが困難であることが多い。第一に、インフルエンザウイルスは絶えず
化を遂げており: 3〜5年毎に、A型インフルエンザウイルスの優勢株は、既存の抗体応答
を避けるのに十分な抗原連続変異(antigenic drift)を経た変異体に取って代わられる。
そのため、ワクチン製剤に含まれるべき分離株は、世界保健機関(WHO)の共同研究センタ
ーの集中的な監視努力に基づいて、毎年選択されなければならない。第二に、ワクチンの
製造及び流通に十分な時間を与えるために、株は、インフルエンザシーズンの開始の約6
カ月前に選択されなければならない。ワクチン株選択委員会予測不正確で、ワクチン
接種の有効性が大幅に低下することもある。

0007

A型インフルエンザウイルスの新規亜型がヒト集団侵入する可能性も、現在のワク
ン接種戦略にとって大きな課題となっている。インフルエンザウイルスのどの亜型及び株
が次のパンデミックをもたらすかを予測することは不可能なので、現在の株特異的手法を
用いて、パンデミックインフルエンザワクチンを調製することはできない。

0008

(3.概要)
一態様において、本明細書に提供されるのは、インフルエンザウイルスの保存されたHA
ステムドメインに対する交差防御免疫応答誘導するキメラインフルエンザ血球凝集素(H
A)ポリペプチドである。本明細書に提供されるキメラインフルエンザHAポリペプチドは、
安定な(例えば、適切に形成された)HAステムドメイン及び該ステムドメインと異種である
球状HAヘッドドメインを含む(すなわち、該ヘッドドメイン及びステムドメインは、異な
る株及び/又は亜型のインフルエンザウイルスに由来する)。

0009

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
ペプチドは、(i)H1亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
、及び(ii)H5亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含
む(本明細書では「cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれること
もある)。具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドのステムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カ
リフォニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的
な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォルニア/4/
2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/1キメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状
ヘッドドメイン(又はA/ベトナム/1203/2004(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッ
ドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドのステムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメ
イン(又はA/カリフォルニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であ
り、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/イ
ンドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドネシア/5/2005(H5)様イン
フルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、c
H5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/カリフォルニ
ア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォルニア/4/2009様インフルエンザウ
イルスHAのステムドメイン)であり、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/安徽/1/20
05(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態
様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A
/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォルニア/4/2009様イ
ンフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海(Quinghai)/1A/2005(H5) HA
の球状ヘッドドメイン(又はA/インドガン/青海/1A/2005(H5)様インフルエンザウイルスHA
の球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAの
ステムドメイン(又はA/カリフォルニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメ
イン)であり、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイン
は、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/シチメンチョ
ウ/トルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の
具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォル
ニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/1キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴル/
244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)様
インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。具体的な実施態様において、
本明細書に提供されるcH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのH1亜型のイ
ンフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメインは、集団の大部分が未感作であ
るH1亜型由来のものである。ある実施態様において、本明細書に提供されるcH5/1キメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのH1亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝
集素のステムドメインは、今後のH1N1ワクチン株、例えば、2013年、2014年、2015年、20
16年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年、2023年、2024年、2025年、20
26年、2027年、2028年、2029年、2030年、2031年、2032年、2032年、2033年、2034年、又
は2035年に使用されるH1N1ワクチン株由来のものである。

0010

具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドは、A
/プエルトリコ/8/34(「PR8」)HAのステムドメインを含まず、A/ベトナム/1203/2004(H5)
HAの球状ヘッドドメインを含まない。

0011

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)H3亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
及び(ii)H5亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む
(本明細書では「cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることも
ある)。具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクト
リア/361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的
な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011
(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球
状ヘッドドメイン(又はA/ベトナム/1203/2004(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘ
ッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2)のステムドメイ
ン(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン) HA
であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A
/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドネシア/5/2005(H5)様
インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様におい
て、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクト
リア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N2)様インフル
エンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/
安徽/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的
な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011
(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5) HA
の球状ヘッドドメイン(又はA/インドガン/青海/1A/2005(H5)様インフルエンザウイルスHA
の球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのス
テムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムド
メイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイ
ンは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/シチメンチ
ョウ/トルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別
の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/
361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴ
ル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5
)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0012

別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)HAのステム
ドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフルエンザウ
イルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチュー
セッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1
/2011(H3N8)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) H
Aの球状ヘッドドメイン(又はA/ベトナム/1203/2004(H5)様インフルエンザウイルスHAの球
状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/
2011(H3N8) HAのステムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N
8)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘ
ッドドメイン(又はA/インドネシア/5/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッド
ドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N
8) HAのステムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様イン
フルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又
はA/安徽/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具
体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステム
ドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメイン(
又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフルエンザウイルスHAの
ステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッ
ドドメインは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インド
ガン/青海/1A/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の
具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)のステムドメイン(
又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフルエンザウイルスHAの
ステムドメイン) HAであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状
ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又は
A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン
)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAの
ステムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフルエ
ンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘ
ッドドメイン(又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)様インフルエンザウイルスH
Aの球状ヘッドドメイン)である。

0013

別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2)HAのステムドメイン(又はA/インデ
ィアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体
的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムド
メインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/インディアナ/10/
2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HA
の球状ヘッドドメイン(又はA/ベトナム/1203/2004(H5)様インフルエンザウイルスHAの球
状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステ
ムドメイン(又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムド
メイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイ
ンは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドネシア/5/2005
(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様
において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/
インディアナ/10/2011(H3N2)のステムドメイン(又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)様イ
ンフルエンザウイルスHAのステムドメイン) HAであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイ
ン(又はA/安徽/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。
別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
ステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/インディ
アナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A
/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドガン/青海/1A/2005(H5)様インフルエン
ザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011
(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイル
スHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又
はA/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイ
ン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又は
A/インディアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、c
H5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハク
チョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/オオハクチョウ/モンゴ
ル/244/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0014

別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2)HAのステムドメイン(又はA/パース/16/20
09(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様
において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/
パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/パース/16/2009(H3N2)様インフルエン
ザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又は
A/ベトナム/1203/2004(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。
別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
ステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/パース/16/2009
(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球
状ヘッドドメイン(又はA/インドネシア/5/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘ
ッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(
又はA/パース/16/2009(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5
/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/200
5(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/安徽/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球
状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメ
イン(又はA/パース/16/2009(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり
、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/イン
ドガン/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドガン/青海/1A/2005(H5)
様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様にお
いて、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パー
ス/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/パース/16/2009(H3N2)様インフルエンザウ
イルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイ
ン(又はA/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッド
ドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又は
A/パース/16/2009(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/3キ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ
/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/
2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0015

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるcH5/3キメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドのH3亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
は、集団の大部分が未感作であるH3亜型由来のものである。ある実施態様において、本明
細書に提供されるcH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのH3亜型のインフ
ルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメインは、今後のH3N2ワクチン株、例えば
、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年
、2023年、2024年、2025年、2026年、2027年、2028年、2029年、2030年、2031年、2032年
、2032年、2033年、2034年、又は2035年に使用されるH3N2ワクチン株由来のものである。

0016

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるcH5/3キメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドは、A/ベトナム/1203/2004(H5)HAの球状ヘッドドメインを含まず、A/
パース/16/2009(H3) HAのステムドメインを含まない。

0017

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)H3亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
及び(ii)H7亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む
(本明細書では「cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることも
ある)。

0018

具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2)HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/
361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実
施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイン
は、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N
2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状
ヘッドドメイン(又はA/ネーデルラント/219/03(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘ
ッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメ
イン(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)
であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A
/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/504/04(H7)様インフルエン
ザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(
H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルス
HAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状
ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/444/04
(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様
において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/
ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N2)様イ
ンフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状
ヘッドドメイン(又はA/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)様インフルエンザウイルスHAの
球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステ
ムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメ
イン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイン
は、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マガモ/アルバー
タ/24/2001(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的
な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/ビクトリア/361/2011
(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H7) HAの球状
ヘッドドメイン(又はA/レア/NC/39482/93(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッド
ドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメイン
(又はA/ビクトリア/361/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であ
り、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マ
ガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マガモ/ネーデルラン
ト/12/2000(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0019

別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)HAのステム
ドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフルエンザウ
イルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチュー
セッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1
/2011(H3N8)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7
) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ネーデルラント/219/03(H7)様インフルエンザウイルス
HAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセ
ッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2
011(H3N8)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状
ヘッドドメイン(又はA/カナダ/504/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメ
イン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) H
Aのステムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフル
エンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA
/カナダ/444/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具
体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステム
ドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメイン(
又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフルエンザウイルスHAの
ステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッ
ドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ニ
トリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)であ
る。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステ
ムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフルエンザ
ウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメイン
(又はA/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイ
ン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HA
のステムドメイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフル
エンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又
はA/レア/NC/39482/93(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。
別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
ステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステムド
メイン(又はA/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)様インフルエンザウイ
ルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメイン
(又はA/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドド
メイン)である。

0020

別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2)HAのステムドメイン(又はA/インデ
ィアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体
的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムド
メインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/インディアナ/10/
2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7)
HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ネーデルラント/219/03(H7)様インフルエンザウイルスHA
の球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAの
ステムドメイン(又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステ
ムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドド
メインは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/504/04(H7)様イ
ンフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において
、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディ
アナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)様インフル
エンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA
/カナダ/444/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具
体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステム
ドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/インディアナ/1
0/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2
012(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)様インフルエ
ンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/20
11(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイ
ルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又
はA/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)
である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/
インディアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7
/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39
482/93(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/レア/NC/39482/93(H7)様インフルエンザウイ
ルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2)
HAのステムドメイン(又はA/インディアナ/10/2011(H3N2)様インフルエンザウイルスHAの
ステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッ
ドドメインは、A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/
マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)
である。

0021

別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2)HAのステムドメイン(又はA/パース/16/20
09(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様
において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/
パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/パース/16/2009(H3N2)様インフルエン
ザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状ヘッドドメイン(
又はA/ネーデルラント/219/03(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)で
ある。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/パース/1
6/2009(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球
状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/504/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドド
メイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/
パース/16/2009(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7
) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/444/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状
ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイ
ン(又はA/パース/16/2009(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、
cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワト
リ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/20
12(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態
様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A
/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/パース/16/2009(H3N2)様インフルエ
ンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメ
イン(又はA/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドド
メイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメイン(又はA/
パース/16/2009(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/3キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93
(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/レア/NC/39482/93(H7)様インフルエンザウイルスHA
の球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステム
ドメイン(又はA/パース/16/2009(H3N2)様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)で
あり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/
マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マガモ/ネーデルラ
ント/12/2000(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0022

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるcH7/3キメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドのH3亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
は、集団の大部分が未感作であるH3亜型由来のものである。ある実施態様において、本明
細書に提供されるcH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのH3亜型のインフ
ルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメインは、今後のH3N2ワクチン株、例えば
、2013年、2014年、2015年、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年、2021年、2022年
、2023年、2024年、2025年、2026年、2027年、2028年、2029年、2030年、2031年、2032年
、2032年、2033年、2034年、又は2035年に使用されるH3N2ワクチン株由来のものである。

0023

具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドは、A
/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)の球状ヘッドドメインを含まない。別の具体的な実施態
様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドは、A/パース/16/2009(
H3)のステムドメインを含まない。

0024

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)B型インフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン及び(i
i)H5亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む(本明
細書では「cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることもある)

0025

具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、B/マレーシア/2506/2004HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/
2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様にお
いて、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレ
ーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウ
イルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ベ
トナム/1203/2004(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の
具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/20
04様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘ
ッドドメイン(又はA/インドネシア/5/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッド
ドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又は
B/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5
) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/安徽/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘ
ッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(
又はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5
/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン
/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドガン/青海/1A/2005(H5)様イン
フルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、c
H5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2
506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウイルスHA
のステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘ
ッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/
シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)
である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレー
シア/2506/2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴ
ル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5
)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0026

別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/フロリダ/4/2006HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様
インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様において、c
H5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2
006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイルスHAのステムド
メイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイ
ンは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ベトナム/1203/2004(H
5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様に
おいて、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フ
ロリダ/4/2006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイルスHA
のステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘ
ッドドメインは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドネ
シア/5/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的
な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエン
ザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/安徽/
1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実
施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイン
は、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウ
イルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又
はA/インドガン/青海/1A/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)で
ある。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/20
06様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) H
Aの球状ヘッドドメイン(又はA/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイ
ルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステム
ドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり
、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオ
ハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/オオハクチョウ/モ
ンゴル/244/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0027

別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ウィスコシン/1/2010HAのステムドメイン(又はB/ウィスコン
シン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態
様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B
/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフル
エンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘッドドメイン(
又はA/ベトナム/1203/2004(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)であ
る。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメイン(又はB/ウィスコ
ンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドネシア/5/2005(H5
) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドネシア/5/2005(H5)様インフルエンザウイルスHA
の球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステム
ドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)
であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A
/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/安徽/1/2005(H5)様インフルエンザウ
イルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HA
のステムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムド
メイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイ
ンは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドガン/青海
/1A/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な
実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイ
ンは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様イ
ンフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球
状ヘッドドメイン(又はA/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスH
Aの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステ
ムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン
)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、
A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/オオハクチョ
ウ/モンゴル/244/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0028

別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ブリベン/60/2008HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/
2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様にお
いて、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリ
スベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様インフルエンザウイル
スHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ベト
ム/1203/2004(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体
的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムド
メインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様イン
フルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメ
イン(又はA/インドネシア/5/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン
)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベ
ン/60/2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘ
ッドドメイン(又はA/安徽/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン
)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベ
ン/60/2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5
) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/インドガン/青海/1A/2005(H5)様インフルエンザウイル
スHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステ
ムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)で
あり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/
シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/シチメンチョウ/ト
ルコ/1/2005(H5)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的
な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様インフ
ルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球
状ヘッドドメイン(又はA/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5)様インフルエンザウイ
ルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0029

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)B型インフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン及び(i
i)H7亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む(本明
細書では「cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることもある)

0030

具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、B/マレーシア/2506/2004HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/
2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様にお
いて、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレ
ーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウ
イルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA
/ネーデルラント/219/03(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である
。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2
506/2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘ
ッドドメイン(又はA/カナダ/504/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイ
ン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレ
ーシア/2506/2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HA
の球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/444/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッ
ドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又
はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/B
キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハ
リスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7
)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様にお
いて、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレ
ーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウ
イルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメイン(
又はA/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイ
ン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレ
ーシア/2506/2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H7)
HAの球状ヘッドドメイン(又はA/レア/NC/39482/93(H7)様インフルエンザウイルスHAの球
状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメ
イン(又はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり
、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガ
モ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マガモ/ネーデルラント
/12/2000(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0031

別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/フロリダ/4/2006HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様
インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様において、c
H7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2
006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイルスHAのステムド
メイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイ
ンは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ネーデルラント/21
9/03(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施
態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは
、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイ
ルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/50
4/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施
態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは
、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイ
ルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/44
4/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施
態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは
、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイ
ルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメイン(
又はA/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメ
イン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメイン(又はB/フロ
ダ/4/2006様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(
H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)様インフルエンザウ
イルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステ
ムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であ
り、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レ
ア/NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/レア/NC/39482/93(H7)様インフルエ
ンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HA
のステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン
)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、
A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マガモ/ネーデル
ラント/12/2000(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0032

別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010HAのステムドメイン(又はB/ウィスコン
シン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態
様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B
/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフル
エンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状ヘッドドメイ
ン(又はA/ネーデルラント/219/03(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン
)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメイン(又はB/ウィ
スコンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/504/04(H7)
HAの球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/504/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘ
ッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメイン
(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、c
H7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/4
44/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/カナダ/444/04(H7)様インフルエンザウイルス
HAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステ
ムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン
)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、
A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ニワトリ/ハリスコ
/CPA1/2012(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的
な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様
インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状
ヘッドドメイン(又はA/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)様インフルエンザウイルスHAの球
状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメ
イン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であ
り、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レ
ア/NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/レア/NC/39482/93(H7)様インフルエ
ンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2
010 HAのステムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのス
テムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マ
ガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)で
ある。

0033

別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/
2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様にお
いて、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリ
スベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様インフルエンザウイル
スHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ネ
ーデルラント/219/03(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別
の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008
様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメ
イン(又はA/カナダ/504/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)であ
る。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/6
0/2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッ
ドドメイン(又はA/カナダ/444/04(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン
)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベ
ン/60/2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/201
2(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7)様インフルエン
ザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 H
Aのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメ
イン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイン
は、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マガモ/アルバー
タ/24/2001(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的
な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様インフ
ルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメイン(
又はA/レア/NC/39482/93(H7)様インフルエンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である
。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/
2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH7/Bキメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7
) HAの球状ヘッドドメイン(又はA/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7)様インフルエンザ
ウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。

0034

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)B型インフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン及び(i
i)異なるB型インフルエンザウイルス株由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む(本
明細書では「cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることもある
)。

0035

具体的な実施態様において、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、B/マレーシア/2506/2004HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/20
04様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様におい
て、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシ
ア/2506/2004 HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウイル
スHAのステムドメイン)であり、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、B/リー/1940 HAの球状ヘッドドメイン(又はB/リー/1940様インフル
エンザウイルスHAの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cB/B
キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/
2004 HAのステムドメイン(又はB/マレーシア/2506/2004様インフルエンザウイルスHAのス
テムドメイン)であり、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、B/アザラシ/ネーデルラント/1/99 HAの球状ヘッドドメイン(又はB/アザラシ
/ネーデルラント/1/99様インフルエンザウイルスの球状ヘッドドメイン)である。

0036

別の具体的な実施態様において、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
ステムドメインは、B/フロリダ/4/2006HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様イ
ンフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cB/
Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006
HAのステムドメイン(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイルスHAのステムドメ
イン)であり、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイン
は、B/リー/1940 HAの球状ヘッドドメイン(又はB/リー/1940様インフルエンザウイルスの
球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cB/Bキメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメイン
(又はB/フロリダ/4/2006様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cB/Bキ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、B/アザラシ/ネー
デルラント/1/99 HAの球状ヘッドドメイン(又はB/アザラシ/ネーデルラント/1/99様イン
フルエンザウイルスの球状ヘッドドメイン)である。

0037

別の具体的な実施態様において、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
ステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010HAのステムドメイン(又はB/ウィスコンシ
ン/1/2010様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様
において、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウ
ィスコンシン/1/2010 HAのステムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエン
ザウイルスHAのステムドメイン)であり、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドの球状ヘッドドメインは、B/リー/1940 HAの球状ヘッドドメイン(又はB/リー/1940様
インフルエンザウイルスの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において
、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコン
シン/1/2010 HAのステムドメイン(又はB/ウィスコンシン/1/2010様インフルエンザウイル
スHAのステムドメイン)であり、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、B/アザラシ/ネーデルラント/1/99 HAの球状ヘッドドメイン(又はB/
アザラシ/ネーデルラント/1/99様インフルエンザウイルスの球状ヘッドドメイン)である

0038

別の具体的な実施態様において、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
ステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/20
08様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様におい
て、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベ
ン/60/2008 HAのステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様インフルエンザウイルスHA
のステムドメイン)であり、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘ
ッドドメインは、B/リー/1940 HAの球状ヘッドドメイン(又はB/リー/1940様インフルエン
ザウイルスの球状ヘッドドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cB/Bキメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HA
のステムドメイン(又はB/ブリスベン/60/2008様インフルエンザウイルスHAのステムドメ
イン)であり、cB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイン
は、B/アザラシ/ネーデルラント/1/99 HAの球状ヘッドドメイン(又はB/アザラシ/ネーデ
ルラント/1/99様インフルエンザウイルスの球状ヘッドドメイン)である。

0039

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)H3亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
及び(ii)H4亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む
(本明細書では「cH4/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることも
ある)。具体的な実施態様において、cH4/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/パース/16/09 HAのステムドメイン(又はA/パース/16/09様インフ
ルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な実施態様において、cH4/3キ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/09 HAの
ステムドメイン(又はA/パース/16/09様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であ
り、cH4/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ア
ヒル/チェコ/56の球状ヘッドドメイン(又はA/アヒル/チェコ/56様インフルエンザウイル
スHAの球状ヘッドドメイン)である。

0040

具体的な実施態様において、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドは可溶性であり、例えば、組成物、例えば、本明細書に記載の組成物中で可溶性で
ある。可溶性キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドを作製する例示的な方法は、
以下の第6.6.1.2節に記載されている。

0041

前述のキメラインフルエンザHAポリペプチドを設計する場合、得られるタンパク質の安
定性を維持するように注意払うべきである。これに関して、ある実施態様において、A
型インフルエンザウイルス由来のステムドメインを含むキメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドについて、図1でAp及びAqとして特定されているシステイン残基を維持する
ことが推奨されるが、それは、これらのシステイン残基が、以下の第5.1節でより詳細に
論じられるように、HAストークの安定性に寄与するからである。例えば、最良の安定性を
得るために、HA球状ドメインを全体として(図1に示すように、Apシステイン残基とAqシス
テイン残基の間で)「交換する」ことが好ましいが、それは、得られる立体構造が、天然
の構造に最も近いからである。同様に、B型インフルエンザウイルスのステムドメインを
含むキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドは、該キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドの球状ヘッドドメインが得られるA型インフルエンザウイルスの球状ヘッ
ドドメイン中に存在するシステインを利用することができる(例えば、図36参照)。

0042

別の態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ、2つ、又はそれより多くを含む免疫原性組成物(
例えば、ワクチン製剤)である。ある実施態様において、本明細書に提供される免疫原性
組成物(例えば、ワクチン製剤)は、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチド(複数可)、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド(
複数可)もしくは本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド(複数可
)をコードするように改変されたゲノムを含むインフルエンザウイルス(例えば、生もしく
死滅ウイルス);又は本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド(
複数可)もしくは本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド(複数可
)をコードするように改変されたゲノムを含むベクターもしくは細胞を含むことができる
。ある実施態様において、本明細書に提供される免疫原性組成物は、(i)本明細書に記載
のcH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド、本明細書に記載のcH5/3キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチド、本明細書に記載のcH7/3キメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチド、本明細書に記載のcH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチド、本明細書に記載のcH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド、もしく
は本明細書に記載のcHB/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド;(ii)本明細書に
記載のcH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドと本明細書に記載のcH5/3キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの組合せ;もしくは本明細書に記載のcH5/1キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドと本明細書に記載のcH7/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドの組合せ;(iii)本明細書に記載のcH5/1キメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドと本明細書に記載のcH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドと本明細書に記載のcH5/B、cH7/B、もしくはcB/Bキメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのいずれかの組合せ;又は(iv)本明細書に記載のcH5/1キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドと本明細書に記載のcH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドと本明細書に記載のcH5/B、cH7/B、もしくはcB/Bキメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドのいずれかの組合せを含むことができる。

0043

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を含むワクチン製剤である。具
体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つを含む一価ワクチンである。別の具体的な実
施態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドのうちの2つ(すなわち、2つの異なるキメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチド)を含む二価ワクチンである。別の具体的な実施態様において、本明細
書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
うちの3つ(すなわち、3つの異なるキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド)を含む
三価ワクチンである。

0044

本明細書に提供されるワクチン製剤は、任意の形態の本明細書に記載のキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドを含むことができる。例えば、本明細書に提供されるワク
チン製剤は、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1
つ又は複数を含むサブユニットワクチン(例えば、キメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチド、例えば、可溶性キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドを含む組成物);
本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を
発現する生インフルエンザウイルス(例えば、弱毒化された生インフルエンザウイルス);
本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を
コードするゲノムを含む生インフルエンザウイルス(例えば、弱毒化された生インフルエ
ンザウイルス);本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの
1つ又は複数を含む死滅インフルエンザウイルス;本明細書に記載のキメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数をコードするゲノムを含む死滅インフルエ
ンザウイルス;本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1
つ又は複数を含有するウイルス/ウイルス様粒子(「VLP」);スプリットウイルスワクチン(
ここで、該ウイルスは、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のうちの1つもしくは複数を発現し、及び/又は本明細書に記載のキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドのうちの1つもしくは複数をコードするゲノムを含む);本明細書に
記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を発現するウ
イルス発現ベクター(例えば、非インフルエンザウイルス発現ベクター);並びに本明細書
に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を発現する
細菌発現ベクターを含むことができる。

0045

本明細書に記載のワクチン製剤は、キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのHA
ステムドメインに対する極めて強力でかつ広域中和性の抗体を誘発することができる。そ
のような「普遍的な」ワクチンを用いて、インフルエンザウイルス亜型にわたる交差防御
免疫応答を誘導及び/又は増強することができる。

0046

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象をインフルエンザウイルス疾患又
は感染に対して免疫する方法であって、該対象に、本明細書に記載のキメラインフルエン
ザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうちの1つもしくは複数又は本明細書に記載のワクチン
製剤を含む組成物を投与することを含む、方法である。ある実施態様において、対象を、
本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうちの1つもしく
は複数又は本明細書に記載のワクチン製剤を含む第一の組成物で初回免疫し、後に、本明
細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうちの1つもしくは複
数又は本明細書に記載のワクチン製剤を含む同じもしくは異なる組成物(例えば、異なる
キメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドを含む組成物;同じキメラインフルエ
ンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドを異なる状況で含む組成物(例えば、第一の組成物は、
キメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドを含むサブユニットワクチンを含み、
異なる組成物は、同じキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドを含むウイルス
ベクターを含む)、又は異なるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドを異な
る状況で含む組成物)で追加免疫する。該対象を、1回又は複数回、本明細書に記載のキメ
ラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうちの1つもしくは複数又は本明細書に
記載のワクチン製剤を含む組成物で追加免疫することができる。ある実施態様において、
該対象を複数回追加免疫する場合、第一及び第二の追加免疫は、本明細書に記載のキメラ
インフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうちの1つもしくは複数又は本明細書に記
載のワクチン製剤を含む異なる組成物によるものであり、かつ各々の追加免疫は、該対象
を初回免疫するために使用される本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)
ポリペプチドのうちの1つもしくは複数又は本明細書に記載のワクチン製剤を含む組成物
と異なる組成物を含む。

0047

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象(例えば、ヒト対象)をイ
ンフルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に、本明細書に記載のキメ
ラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチド、本明細書に記載のベクター、本明細書に
記載の免疫原性組成物、又は本明細書に記載のワクチン製剤の有効量の第一の用量を投与
すること、及び該対象が該第一の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に、本明
細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチド、本明細書に記載のベク
ター、本明細書に記載の免疫原性組成物、又は本明細書に記載のワクチン製剤の有効量の
第二の用量を投与することを含む、方法であり、ここで、(i)該第一及び第二の用量のキ
メラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチド、又は該ベクター、該免疫原性組成物、
もしくはワクチン製剤のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドは、同じであ
るか又は異なっており(例えば、第一の用量で投与されるキメラインフルエンザ血球凝集
素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドは、第二の用量で投与されるキメラインフルエンザ血球
凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドと異なっている);及び/或いは(ii)両方の用量で投
与される免疫原性組成物又はベクター又はワクチン製剤のタイプは、同じであるか又は異
なっている。ある実施態様において、本方法は、該対象が該第二の用量を受容してから30
日〜6カ月後に、該対象に、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリ
ペプチド、本明細書に記載のベクター、本明細書に記載の免疫原性組成物、又は本明細書
に記載のワクチン製剤の有効量の第三の用量を投与することを含み、ここで、(i)キメラ
インフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチド、又は該ベクター、該免疫原性組成物、もし
くはワクチン製剤のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドは、該第一及び/
又は第二の用量のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドと同じであるか又は
異なっており;並びに(ii)両方の用量で投与される免疫原性組成物又はベクター又はワク
チン製剤のタイプは、同じであるか又は異なっている。ある実施態様において、2つ、3つ
、又はそれより多くのキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドは、第一、第二
、及び/又は第三の用量の部分として投与され、ここで、ある用量の各々のキメラHAポリ
ペプチドは互いに異なっている。いくつかの実施態様において、ベクター、免疫原性組成
物、又はワクチン製剤の第一、第二、及び/又は第三の用量は、2つ、3つ、又はそれより
多くのキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドを含み、ここで、ある用量で投
与されるベクター、免疫原性組成物、又はワクチン製剤の各々のキメラインフルエンザ血
球凝集素(HA)ポリペプチドは互いに異なっている(例えば、第一の用量で投与されるキメ
ラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドは、第二の用量で投与される
キメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドと異なっている、など)

0048

別の具体的な実施態様において、本明細書に提供されるのは、1〜5のヒト対象をイン
フルエンザウイルスに対して免疫する方法であって、該対象に、本明細書に記載のキメラ
インフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチド、本明細書に記載のベクター、本明細書に記
載の免疫原性組成物、又は本明細書に記載のワクチン製剤の有効量の第一の用量を投与す
ること、及び該対象が該第一の用量を受容してから30日〜6カ月後に、該対象に、本明細
書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチド、本明細書に記載のベクタ
ー、本明細書に記載の免疫原性組成物、又は本明細書に記載のワクチン製剤の有効量の第
二の用量を投与することを含む、方法であり、ここで、(i)該第一及び第二の用量のキメ
ラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチド、又は該ベクター、該免疫原性組成物、も
しくはワクチン製剤のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドは、同じである
か又は異なっており(例えば、第一の用量で投与されるキメラインフルエンザ血球凝集素(
HA)ポリペプチドの球状ヘッドは、第二の用量で投与されるキメラインフルエンザ血球凝
集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドと異なっている);及び/或いは(ii)両方の用量で投与
される免疫原性組成物又はベクター又はワクチン製剤のタイプは、同じであるか又は異な
っている。ある実施態様において、本方法は、該対象が該第二の用量を受容してから30日
〜6カ月後に、該対象に、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペ
プチド、本明細書に記載のベクター、本明細書に記載の免疫原性組成物、又は本明細書に
記載のワクチン製剤の有効量の第三の用量を投与することを含み、ここで、(i)第一及び
第二の用量のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチド、又は該ベクター、該免
疫原性組成物、もしくはワクチン製剤のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチ
ドは、同じであるか又は異なっており(例えば、第一の用量で投与されるキメラインフル
エンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドは、第二の用量で投与されるキメライン
フルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドと異なっている);及び/或いは(ii)
両方の用量で投与される免疫原性組成物又はベクター又はワクチン製剤のタイプは、同じ
であるか又は異なっている。ある実施態様において、2つ、3つ、又はそれより多くのキメ
ラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドは、第一、第二、及び/又は第三の用量の
部分として投与され、ここで、ある用量の各々のキメラHAポリペプチドは互いに異なって
いる。いくつかの実施態様において、該ベクター、該免疫原性組成物、又はワクチン製剤
の第一、第二、及び/又は第三の用量は、2つ、3つ、又はそれより多くのキメラインフル
エンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドを含み、ここで、ある用量で投与されるベクター、免
疫原性組成物、又はワクチン製剤中の各々のキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペ
プチドは互いに異なっている(例えば、第一の用量で投与されるキメラインフルエンザ血
球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドは、第二の用量で投与されるキメラインフルエン
ザ血球凝集素(HA)ポリペプチドの球状ヘッドと異なっている、など)。

0049

別の態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエン
ザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうちの1つもしくは複数又は本明細書に記載のワクチン
製剤を含むキットである。本明細書に提供されるキットは、1以上のさらなる構成要素、
例えば、キット中に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうち
の1つ又は複数に特異的に結合する抗体をさらに含むことができる。

0050

作業実施例(例えば、第6節、実施例)は、とりわけ、HAステムドメインを含み、かつ異
種HA球状ヘッドドメインを提示するキメラインフルエンザHAポリペプチドをコードする構
築物の産生、及び該ステムドメインと該ヘッドドメインの両方に対する抗体と交差反応
るこれらの構築物からの安定なキメラHAポリペプチドの産生を示している。該作業実施例
は、多数の異なる株及び亜型のインフルエンザウイルスに対する対象の防御的免疫応答の
生成におけるそのような構築物の使用も示している、すなわち、該実施例は、本明細書に
記載のキメラインフルエンザHAポリペプチドを普遍的なインフルエンザワクチンとして使
用することができることを示している。

0051

(3.1 用語)
アミノ酸位置に関して使用される場合の、「約(about)」又は「約(approximately)」と
いう用語は、配列中の特定のアミノ酸位置、又はそのアミノ酸位置からN末端方向もしく
C末端方向に、5、4、3、2、もしくは1残基以内にある任意のアミノ酸を指す。

0052

本明細書で使用されるように、数字一緒に使用される場合の「約(about)」又は「約(
approximately)」という用語は、言及された数字の1、5、又は10%以内の任意の数字を指
す。ある実施態様において、「約(about)」という用語は、記載された正確な数を包含
る。

0053

本明細書で使用されるように、核酸配列との関連における「断片」という用語は、親配
列由来の連続するヌクレオチドの一部を含むヌクレオチド配列を指す。具体的な実施態様
において、この用語は、親配列由来の5〜15、5〜25、10〜30、15〜30、10〜60、25〜100
、150〜300個、又はそれより多くの連続するヌクレオチドのヌクレオチド配列を指す。別
の実施態様において、この用語は、親配列の少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40
、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、110、125、150、175、200、250
、275、300、325、350、375、400、425、450、又は475個の連続するヌクレオチドのヌク
レオチド配列を指す。

0054

本明細書で使用されるように、アミノ酸配列との関連における「断片」という用語は、
親配列由来の連続するアミノ酸残基の一部を含むアミノ酸配列を指す。具体的な実施態様
において、この用語は、親配列由来の2〜30、5〜30、10〜60、25〜100、150〜300個、又
はそれより多くの連続するアミノ酸残基のアミノ酸配列を指す。別の実施態様において、
この用語は、親配列の少なくとも5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65
、70、75、80、85、90、95、100、110、125、150、175、又は200個の連続するアミノ酸残
基のアミノ酸配列を指す。

0055

本明細書で使用されるように、「疾患」及び「障害」という用語は互換的に使用され、
対象の状態を指す。具体的な実施態様において、「疾患」という用語は、細胞もしくは対
象におけるウイルスの存在に起因するか、又はウイルスによる細胞もしくは対象への侵入
による病理学的状態を指す。ある実施態様において、該状態は対象の疾患であり、その重
症度は、免疫原性組成物の投与によって該対象の免疫応答を誘導することにより低下する

0056

本明細書で使用されるように、対象への療法の投与との関連における「有効量」という
用語は、予防及び/又は治療効果(複数可)を有する療法の量を指す。ある実施態様におい
て、対象への療法の投与との関連における「有効量」は、以下の効果のうちの1つ、2つ、
3つ、4つ、又はそれより多くを達成するのに十分である療法の量を指す:(i)インフルエン
ウイルス感染、それと関連する疾患もしくは症状の重症度を軽減もしくは改善する;(ii
)インフルエンザウイルス感染、それと関連する疾患もしくは症状の持続期間を短縮する;
(iii)インフルエンザウイルス感染、それと関連する疾患もしくは症状の進行を予防する;
(iv)インフルエンザウイルス感染、それと関連する疾患もしくは症状の退行をもたらす;(
v)インフルエンザウイルス感染、それと関連する疾患もしくは症状の発症もしくは開始を
予防する;(vi)インフルエンザウイルス感染、それと関連する疾患もしくは症状の再発
予防する;(vii)ある細胞から別の細胞、ある組織から別の組織、もしくはある器官から別
の器官へのインフルエンザウイルスの伝播を低下させもしくは予防する;(ix)ある対象か
ら別の対象へのインフルエンザウイルスの伝播を予防しもしくは低下させる;(x)インフル
エンザウイルス感染と関連する器官不全を軽減する;(xi)対象の入院を減少させる;(xii)
入院期間を短縮する;(xiii)インフルエンザウイルス感染もしくはそれと関連する疾患を
有する対象の生存を増加させる;(xiv)インフルエンザウイルス感染もしくはそれと関連す
る疾患を消失させる;(xv)インフルエンザウイルスの複製を阻害しもしくは低下させる;(x
vi)宿主細胞(複数可)へのインフルエンザウイルスの侵入を阻害しもしくは低下させる;(x
viii)インフルエンザウイルスゲノムの複製を阻害しもしくは低下させる;(xix)インフル
エンザウイルスタンパク質の合成を阻害しもしくは低下させる;(xx)インフルエンザウイ
ルス粒子会合を阻害しもしくは低下させる;(xxi)宿主細胞(複数可)からのインフルエン
ウイルス粒子の放出を阻害しもしくは低下させる;(xxii)インフルエンザウイルス力価
を低下させる;及び/又は(xxiii)別の療法の予防もしくは治療効果(複数可)を増強もしく
は改善する。

0057

ある実施態様において、有効量は、インフルエンザウイルス疾患からの完全な防御をも
たらすのではなく、未処置の対象と比較してインフルエンザウイルスの力価の低下又は数
の減少をもたらす。ある実施態様において、有効量は、未処置の対象と比べて、0.5倍、1
倍、2倍、4倍、6倍、8倍、10倍、15倍、20倍、25倍、50倍、75倍、100倍、125倍、150倍
、175倍、200倍、300倍、400倍、500倍、750倍、もしくは1,000倍、又はそれより大きい
インフルエンザウイルスの力価の低下をもたらす。いくつかの実施態様において、有効量
は、未処置の対象と比べて、約1log以上、約2log以上、約3log以上、約4log以上、約5log
以上、約6log以上、約7log以上、約8log以上、約9log以上、約10log以上、1〜3log、1〜5
log、1〜8log、1〜9log、2〜10log、2〜5log、2〜7log、2〜8log、2〜9log、2〜10log、3
〜5log、3〜7log、3〜8log、3〜9log、4〜6log、4〜8log、4〜9log、5〜6log、5〜7log、
5〜8log、5〜9log、6〜7log、6〜8log、6〜9log、7〜8log、7〜9log、又は8〜9logのイン
フルエンザウイルスの力価の低下をもたらす。インフルエンザウイルスの力価、数、又は
総負荷量の低下の利点としては、感染症状の重症度がより低くなること、感染症状がより
少なくなること、及び感染と関連する疾患の長さが短縮することが挙げられるが、これら
に限定されない。

0058

「血球凝集素」及び「HA」は、当業者に公知の任意の血球凝集素を指す。ある実施態様
において、血球凝集素は、インフルエンザ血球凝集素、例えば、A型インフルエンザ血球
凝集素、B型インフルエンザ血球凝集素、又はC型インフルエンザ血球凝集素である。典型
的な血球凝集素は、シグナルペプチド(本明細書では任意)、ステムドメイン、球状ヘッド
ドメイン、内腔ドメイン(本明細書では任意)、膜貫通ドメイン(本明細書では任意)、及び
細胞質ドメイン(本明細書では任意)を含む、当業者に公知のドメインを含む。ある実施態
様において、血球凝集素は、単一のポリペプチド鎖、例えば、HA0からなる。ある実施態
様において、血球凝集素は、四次結合した複数のポリペプチド鎖、例えば、HA1及びHA2か
らなる。当業者は、未成熟なHA0が切断されてシグナルペプチド(約20アミノ酸)を放出し
成熟した血球凝集素HA0を生じさせることができることを認識しているであろう。血球
凝集素HA0は、別の部位で切断されて、HA1ポリペプチド(約320アミノ酸、球状ヘッドドメ
インとステムドメインの一部とを含む)及びHA2ポリペプチド(約220アミノ酸、ステムドメ
インの残り、内腔ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞質ドメインを含む)を生じさせる
ことができる。ある実施態様において、血球凝集素は、シグナルペプチド、膜貫通ドメイ
ン、及び細胞質ドメインを含む。ある実施態様において、血球凝集素は、シグナルペプチ
ドを欠く、すなわち、血球凝集素は成熟した血球凝集素である。ある実施態様において、
血球凝集素は、膜貫通ドメインもしくは細胞質ドメイン、又は両方を欠く。本明細書で使
用されるように、「血球凝集素」及び「HA」という用語は、翻訳後プロセシング、例えば
、シグナルペプチド切断、ジスルフィド結合形成グリコシル化(例えば、N結合型グリコ
シル化)、プロテアーゼ切断、及び脂質修飾(例えば、S-パルミトイル化)によって修飾さ
れる血球凝集素ポリペプチドを包含する。

0059

本明細書で使用されるように、「キメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチ
ド」、「キメラインフルエンザウイルスHAポリペプチド」、「キメラ血球凝集素ポリペプ
チド」、及び「キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」という用語は、インフル
エンザウイルス血球凝集素ステムドメイン及びインフルエンザウイルス血球凝集素球状ヘ
ッドドメインを含むインフルエンザ血球凝集素を指し、ここで、該インフルエンザウイル
ス血球凝集素ヘッドドメインは、該インフルエンザウイルス血球凝集素ステムドメインと
異種である(すなわち、該キメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチドの球状
ヘッドドメインは、キメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インと異なる株又は亜型のインフルエンザウイルス由来のものである)。

0060

「HA1のN末端ステムセグメント」は、インフルエンザ血球凝集素HA1ポリペプチドのス
テムドメインのアミノ末端部分に対応するポリペプチドセグメントを指す。ある実施態様
において、HA1のN末端ステムセグメントは、HA1ドメインのアミノ酸HA1N-termからApまで
にほぼ対応するアミノ酸残基からなる。HA1N-termは、当業者によって認識されているよ
うなHA1のN末端アミノ酸である。Apは、HA1のC末端ステムセグメント中のシステイン残基
ジスルフィド結合を形成するか、又はそれを形成することができる、HA1のN末端ステム
セグメント中のシステイン残基である。残基Apは、図1のA型インフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチド中で特定されている。例示的なHA1のN末端ステムセグメントが本明細書に記載
されている。ある実施態様において、HA1のN末端ステムセグメントは、H3血球凝集素由来
のHA1のアミノ酸1〜52にほぼ対応するアミノ酸残基からなる。この付番体系では、1は、
シグナルペプチドが除去されている成熟したHA0タンパク質のN末端アミノ酸を指すことに
留意されたい。当業者は、他のインフルエンザHAポリペプチドのHA1のN末端ステムセグ
ントに対応するアミノ酸残基、例えば、H1血球凝集素由来のHA1のHA1のN末端ステムセグ
メントに対応するアミノ酸残基を容易に認識することができるであろう(例えば、図1参照
)。

0061

「HA1のC末端ステムセグメント」は、インフルエンザ血球凝集素HA1ポリペプチドのス
テムドメインのカルボキシ末端部分に対応するポリペプチドセグメントを指す。ある実施
態様において、HA1のC末端ステムセグメントは、HA1ドメインのアミノ酸AqからHA1C-term
までにほぼ対応するアミノ酸残基からなる。HA1C-termは、当業者によって認識されてい
るようなHA1ドメインのC末端アミノ酸である。残基Aqは、図1のA型インフルエンザ血球凝
集素ポリペプチド中で特定されている。例示的なHA1のC末端ステムセグメントが本明細書
に記載されている。ある実施態様において、HA1のC末端ステムセグメントは、H3血球凝集
素由来のHA1のアミノ酸277〜346にほぼ対応するアミノ酸残基からなる。この付番体系で
は、1は、シグナルペプチドが除去されている成熟したHA0タンパク質のN末端アミノ酸を
指すことに留意されたい。当業者は、他のインフルエンザHAポリペプチドのHA1のC末端ス
ムセグメントに対応するアミノ酸残基、例えば、H1血球凝集素由来のHA1のHA1のC末端
ステムセグメントに対応するアミノ酸残基を容易に認識することができるであろう(例え
ば、図1参照)。

0062

「HA2」は、当業者に公知のインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのHA2ドメインに対
応するポリペプチドドメインを指す。ある実施態様において、HA2は、ステムドメイン、
内腔ドメイン、膜貫通ドメイン、及び細胞質ドメインからなる(例えば、その内容が引用
により完全に組み込まれる、Scheiffleらの文献、2007,EMBO J. 16(18):5501-5508参照)
。ある実施態様において、HA2は、ステムドメイン、内腔ドメイン、及び膜貫通ドメイン
からなる。ある実施態様において、HA2は、ステムドメイン及び内腔ドメインからなり;そ
のような実施態様において、HA2は可溶性であることができる。ある実施態様において、H
A2はステムドメインからなり;そのような実施態様において、HA2は可溶性であることがで
きる。

0063

本明細書で使用されるように、ポリペプチド、核酸、又はウイルスとの関連における「
異種」という用語は、通常天然で見られないか、又は通常天然で関心対象のポリペプチド
、核酸、もしくはウイルスと関連していない、ポリペプチド、核酸、又はウイルスをそれ
ぞれ指す。例えば、「異種ポリペプチド」は、異なるウイルス、例えば、異なるインフル
エンザ株もしくは亜型、又は無関係なウイルスもしくは異なる種に由来するポリペプチド
を指すことができる。具体的な実施態様において、本明細書に記載のキメラインフルエン
ザウイルス血球凝集素の球状ヘッドドメインとの関連において使用される場合、異種とい
う用語は、それが、通常、関連しているのが見られない(例えば、HAのヘッドドメイン及
びステムドメインが、天然では、一緒に見られない)インフルエンザHAステムドメインと
関連しているインフルエンザHA球状ヘッドドメインを指す。

0064

本明細書で使用されるように、対象への2以上の療法の投与との関連における「併用」
という用語は、複数の療法(例えば、複数の予防剤及び/又は治療剤)の使用を指す。「併
用」という用語の使用は、療法が対象に投与される順序を制限しない。例えば、第一の療
法(例えば、第一の予防剤又は治療剤)は、対象への第二の療法の投与の前に(例えば、5分
、15分、30分、45分、1時間、2時間、4時間、6時間、12時間、16時間、24時間、48時間、
72時間、96時間、1週間、2週間、3週間、4週間、5週間、6週間、8週間、もしくは12週間
前に)、それと同時に、又はその後に(例えば、5分、15分、30分、45分、1時間、2時間、4
時間、6時間、12時間、16時間、24時間、48時間、72時間、96時間、1週間、2週間、3週間
、4週間、5週間、6週間、8週間、もしくは12週間後に)投与することができる。

0065

本明細書で使用されるように、「感染」という用語は、細胞又は対象におけるウイルス
の侵入、その増殖、及び/又は存在を意味する。一実施態様において、感染は、「活動性
」感染、すなわち、ウイルスが細胞又は対象で複製している感染である。そのような感染
は、ウイルスが最初に感染した細胞、組織、及び/又は器官から、他の細胞、組織、及び/
又は器官へのウイルスの伝播を特徴とする。感染はまた、潜伏性の感染、すなわち、ウイ
ルスが複製していない感染であってもよい。

0066

本明細書で使用されるように、「インフルエンザウイルス疾患」という用語は、細胞又
は対象におけるインフルエンザウイルス(例えば、A型もしくはB型インフルエンザウイル
ス)の存在、又は細胞もしくは対象へのインフルエンザウイルスの侵入に起因する病理学
的状態を指す。具体的な実施態様において、この用語は、インフルエンザウイルスによっ
て引き起こされる呼吸器疾患を指す。

0067

本明細書で使用されるように、「IFN欠損システム」又は「IFN欠損基体」という語句
、IFNを産生しないか、又は低レベルのIFNを産生する(すなわち、同じ条件下のIFNコン
テントなシステムと比較して、5〜10%、10〜20%、20〜30%、30〜40%、40〜50%、50
〜60%、60〜70%、70〜80%、80〜90%、もしくはそれより大きいIFN発現の低下)か、IF
Nに応答しないか、もしくはそれにあまり効率的には応答せず、及び/又はIFNによって誘
導される1以上の抗ウイルス遺伝子活性が欠損している、システム、例えば、細胞、細
胞株、及び動物、例えば、ブタ、マウス、ニワトリ、シチメンチョウ、ウサギラット
どを指す。

0068

本明細書で使用されるように、「様」という用語は、「インフルエンザ様ウイルス」と
の関連において使用される場合、言及されたインフルエンザウイルスの異なる分離株を表
すインフルエンザウイルスを指し、ここで、該異なる分離株のアミノ酸配列、もしくは該
異なる分離株のHAのアミノ酸配列は、言及されたインフルエンザウイルスのアミノ酸配列
もしくは言及されたインフルエンザウイルスのHAのアミノ酸配列と同一であるかもしくは
ほぼ同一であり;及び/又は該異なる分離株に対する免疫応答は、言及されたインフルエン
ザウイルスに対する完全な防御を付与し、その逆もまた同じである。ある実施態様におい
て、言及されたインフルエンザウイルスのアミノ酸配列とほぼ同一であるアミノ酸配列を
有するインフルエンザウイルス分離株は、言及されたインフルエンザウイルスのアミノ酸
配列と少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は
99.5%同一であるアミノ酸配列を有する。ある実施態様において、「インフルエンザ様ウ
イルス」を表すインフルエンザウイルス分離株は、言及されたインフルエンザウイルスの
HAのアミノ酸配列とほぼ同一であるアミノ酸配列を有するHAを含み、例えば、インフルエ
ンザ様ウイルスのHAは、言及されたインフルエンザウイルスのHAのアミノ酸配列と少なく
とも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、又は99.5%同一で
あるアミノ酸配列を有する。

0069

本明細書で使用されるように、「log」という数値用語は、log10を指す。

0070

本明細書で使用されるように、インフルエンザウイルスの株又は亜型(例えば、H1亜型)
に関する、「集団の大部分が未感作である」という語句は、ヒト集団の50%超が暴露され
ていないと推定されるインフルエンザウイルスの株又は亜型を指す。具体的な実施態様に
おいて、「集団の大部分が未感作である」という語句は、ヒト集団の少なくとも60%、70
%、75%、80%、85%、90%、95%、又は99%が暴露されていないと推定されるインフル
エンザウイルスの株又は亜型を指す。

0071

本明細書で使用されるように、「感染多重度」又は「MOI」という語句は、感染細胞
たりの感染性ウイルス粒子平均数である。MOIは、添加した感染性ウイルス粒子の数(添
加したml×PFU/ml)を、添加した細胞の数(添加したml×細胞/ml)で割ることによって決定
される。

0072

本明細書で使用されるように、「核酸」という用語は、DNA分子(例えば、cDNA又はゲノ
ムDNA)及びRNA分子(例えば、mRNA)及びヌクレオチド類似体を用いて作製されたDNA又はRN
Aの類似体を含むことが意図される。核酸は、一本鎖又は二本鎖であることができる。

0073

本明細書で使用されるように、「ポリペプチド」という用語は、当業者に公知であるよ
うなアミド結合によって連結されたアミノ酸のポリマーを指す。本明細書で使用されるよ
うに、ポリペプチドという用語は、共有アミド結合によって連結された単一のポリペプチ
ド鎖を指すことができる。この用語は、非共有結合的相互作用、例えば、イオン接触、水
素結合、ファンデルワールス接触、及び疎水性接触によって会合する複数のポリペプチド
鎖を指すこともできる。当業者は、この用語が、例えば、翻訳後プロセシング、例えば、
シグナルペプチド切断、ジスルフィド結合形成、グリコシル化(例えば、N結合型グリコシ
ル化)、プロテアーゼ切断、及び脂質修飾(例えば、S-パルミトイル化)によって修飾され
ているポリペプチドを含むことを認識しているであろう。

0074

本明細書で使用されるように、インフルエンザウイルス疾患を予防するための対象への
療法(複数可)の投与との関連における「予防する(prevent)」、「予防する(preventing)
」、及び「予防」という用語は、療法又は療法の組合せの投与から得られる予防的な/有
益な効果のうちの1つ又は複数を指す。具体的な実施態様において、インフルエンザウイ
ルス疾患を予防するための対象への療法(複数可)の投与との関連における「予防する(pre
vent)」、「予防する(preventing)」、及び「予防」という用語は、療法又は療法の組合
せの投与から得られる以下の効果のうちの1つ又は複数を指す:(i)インフルエンザウイル
ス疾患又はその症状の発症又は開始の阻害;(ii)インフルエンザウイルス疾患又はそれと
関連する症状の再発の阻害;並びに(iii)インフルエンザウイルスの感染及び/又は複製の
低下又は阻害。

0075

本明細書で使用されるように、天然供給源、例えば、細胞から得られるポリペプチド(
抗体を含む)との関連において使用される場合の「精製された」及び「単離された」とい
う用語は、天然源由来の夾雑物質、例えば、土壌粒子鉱物環境由来化学物質、並び
に/又は天然源由来の細胞性物質、例えば、限定されないが、細胞破片細胞壁物質、膜
オルガネラ、細胞内に存在する核酸、炭水化物、タンパク質、及び/もしくは脂質の大
部分を実質的に含まないポリペプチドを指す。したがって、単離されたポリペプチドには
、細胞性物質及び/又は夾雑物質の(乾燥重量で)約30%、20%、10%、5%、2%、又は1%
未満を有するポリペプチド調製物が含まれる。本明細書で使用されるように、化学合成
れるポリペプチド(抗体を含む)との関連において使用される場合の「精製された」及び「
単離された」という用語は、ポリペプチドの合成に関与する化学物質前駆体又は他の化学
物質を実質的に含まないポリペプチドを指す。具体的な実施態様において、キメラインフ
ルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドは化学合成される。別の具体的な実施態様において
インフルエンザ血球凝集素ステムドメインポリペプチド、インフルエンザ血球凝集素ヘ
ッドドメインポリペプチド、及び/又はキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドは
単離される。

0076

本明細書で使用されるように、ウイルスとの関連における「複製」、「ウイルスの複製
」、及び「ウイルス複製」という用語は、ウイルスの増殖をもたらすウイルスの生活環
段階のうちの1つもしくは複数、又は全てを指す。ウイルスの生活環の段階には、宿主細
胞表面へのウイルス付着、宿主細胞への貫入又は侵入(例えば、受容体媒介性エンドサイ
トーシス又は膜融合によるもの)、脱外被(ウイルスカプシドがウイルス酵素又は宿主酵素
によって除去及び分解され、それにより、ウイルスゲノム核酸が放出される過程)、ゲノ
ム複製、ウイルスメッセンジャーRNA(mRNA)の合成、ウイルスタンパク質合成、及びゲノ
ム複製のためのウイルスリボ核タンパク複合体の会合、ウイルス粒子の会合、ウイルスタ
ンパク質の翻訳後修飾、及び溶解又は出芽による宿主細胞からの遊離、並びに埋め込まれ
ウイルス糖タンパク質を含むリン脂質エンベロープの獲得が含まれるが、これらに限定
されない。いくつかの実施態様において、「複製」、「ウイルスの複製」、及び「ウイル
ス複製」という用語は、ウイルスゲノムの複製を指す。他の実施態様において、「複製」
、「ウイルスの複製」、及び「ウイルス複製」という用語は、ウイルスタンパク質の合成
を指す。

0077

本明細書で使用されるように、「ステムドメインポリペプチド」、「HAステムドメイン
」、「インフルエンザウイルス血球凝集素ステムドメインポリペプチド」、及び「HAスト
ークドメイン」という用語は、インフルエンザ血球凝集素のステムドメインを構成する1
以上のポリペプチド鎖を含み又は該ポリペプチド鎖からなるポリペプチドを指す。ステム
ドメインポリペプチドは、単一のポリペプチド鎖、2つのポリペプチド鎖、又はより多く
のポリペプチド鎖であり得る。通常、ステムドメインポリペプチドは、単一のポリペプチ
ド鎖(すなわち、血球凝集素HA0ポリペプチドのステムドメインに対応する)又は2つのポリ
ペプチド鎖(すなわち、血球凝集素HA2ポリペプチドと関連している血球凝集素HA1ポリペ
プチドのステムドメインに対応する)である。具体的な実施態様において、ステムドメイ
ンポリペプチドは、A型インフルエンザH1もしくはH3のインフルエンザウイルス血球凝集
素、又はB型インフルエンザのインフルエンザウイルス血球凝集素に由来する。

0078

本明細書で使用されるように、「インフルエンザウイルス血球凝集素ヘッドドメインポ
リペプチド」、「インフルエンザウイルス血球凝集素ヘッドドメイン」、「HA球状ヘッド
ドメイン」、及び「HAヘッドドメイン」という用語は、インフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドの球状ヘッドドメインを指す。例えば、A型インフルエンザウイルスについて、球
状ヘッドドメインは、一般に、HA分子のHA1部分の2つの重要なシステイン残基間に存在す
ると理解されている。これらのシステイン残基は、様々なA型インフルエンザウイルスに
ついて、図1で「Ap」及び「Aq」として特定されている。

0079

本明細書で使用されるように、「対象」又は「患者」という用語は互換的に使用され、
動物(例えば、鳥、爬虫類、及び哺乳動物)を指す。具体的な実施態様において、対象は鳥
である。別の実施態様において、対象は、非霊長類(例えば、ラクダロバシマウマ
ウシ、ブタ、ウマ、ヤギヒツジ、ネコ、イヌ、ラット、及びマウス)並びに霊長類(例え
ば、サルチンパンジー、及びヒト)を含む哺乳動物である。ある実施態様において、対
象は非ヒト動物である。いくつかの実施態様において、対象は家畜又はペットである。別
の実施態様において、対象はヒトである。別の実施態様において、対象はヒト乳児である
。別の実施態様において、対象はヒト小児である。別の実施態様において、対象はヒト成
人である。別の実施態様において、対象はヒト高齢者である。別の実施態様において、対
象はヒト早産児である。

0080

本明細書で使用されるように、「ヒト早産児」という用語は、妊娠37週未満で生まれる
ヒト乳児を指す。

0081

本明細書で使用されるように、「ヒト乳児」という用語は、新生児から1歳までのヒト
を指す。

0082

本明細書で使用されるように、「ヒト小児」という用語は、1歳から18歳までのヒトを
指す。

0083

本明細書で使用されるように、「ヒト成人」という用語は、18歳以上のヒトを指す。

0084

本明細書で使用されるように、「ヒト高齢者」という用語は、65歳以上のヒトを指す。

0085

本明細書で使用されるように、「季節性インフルエンザウイルス株」という用語は、対
象集団が季節毎に暴露されるインフルエンザウイルスの株を指す。具体的な実施態様にお
いて、季節性インフルエンザウイルス株という用語は、A型インフルエンザウイルスの株
を指す。具体的な実施態様において、季節性インフルエンザウイルス株という用語は、H1
又はH3亜型、すなわち、現在、ヒト対象集団内に存続している2つの亜型に属するインフ
ルエンザウイルスの株を指す。他の実施態様において、季節性インフルエンザウイルス株
という用語は、B型インフルエンザウイルスの株を指す。

0086

本明細書で使用されるように、「療法(複数)」及び「療法」という用語は、ウイルス感
染又はそれと関連する疾患もしくは症状の予防又は治療において使用することができる任
意のプロトコル(複数可)、方法(複数可)、化合物(複数可)、組成物(複数可)、製剤(複数
可)、及び/又は薬剤(複数可)を指すことができる。ある実施態様において、「療法(複数)
」及び「療法」という用語は、当業者に公知のウイルス感染又はそれと関連する疾患もし
くは症状の予防又は治療において有用な生物学的療法支持療法、及び/又は他の療法を
指す。いくつかの実施態様において、「療法」という用語は、(i)キメラインフルエンザ
血球凝集素(HA)ポリペプチドをコードする核酸、(ii)キメラインフルエンザ血球凝集素(H
A)ポリペプチド、又は(iii)キメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドをコード
する核酸を含むかもしくはキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドを含むベク
ターもしくは組成物を指す。いくつかの実施態様において、「療法」という用語は、キメ
ラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチドに特異的に結合する抗体を指す。

0087

本明細書で使用されるように、「治療する(treat)」、「治療」、及び「治療する(trea
ting)」という用語は、対象への療法(複数可)の投与との関連において、療法又は療法の
組合せの有益な又は治療的な効果を得るためにインフルエンザウイルス疾患又は感染を治
療することを指す。具体的な実施態様において、そのような用語は、療法又は療法の組合
せの投与から得られる以下の効果のうちの1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又はそれより多く
を指す:(i)インフルエンザウイルス感染又はそれと関連する疾患もしくは症状の重症度の
軽減又は改善;(ii)インフルエンザウイルス感染又はそれと関連する疾患もしくは症状の
持続時間の短縮;(iii)インフルエンザウイルス感染又はそれと関連する疾患もしくは症状
の退行;(iv)インフルエンザウイルスの力価の低下;(v)インフルエンザウイルス感染又は
それと関連する疾患と関連する器官不全の軽減;(vi)対象の入院の減少;(vii)入院期間の
短縮;(viii)対象の生存の増加;(ix)インフルエンザウイルス感染又はそれと関連する疾患
もしくは症状の消失;(x)インフルエンザウイルス感染又はそれと関連する疾患もしくは症
状の進行の阻害;(xi)ある細胞、組織、器官、又は対象から別の細胞、組織、器官、又は
対象へのインフルエンザウイルスの伝播の予防;(xii)宿主細胞(複数可)へのインフルエン
ザウイルスの侵入の阻害又は低下;(xiii)インフルエンザウイルスゲノムの複製の阻害又
は低下;(xiv)インフルエンザウイルスタンパク質の合成の阻害又は低下;(xv)宿主細胞(複
数可)からのインフルエンザウイルス粒子の放出の阻害又は低下;並びに/或いは(xvi)別の
療法の治療効果の増強又は改善。

0088

本明細書で使用されるように、いくつかの実施態様において、ウイルスとの関連におけ
る「野生型」という語句は、一般的であり、自然に循環しており、かつ疾患の典型的な発
生をもたらすウイルスの型を指す。他の実施態様において、ウイルスとの関連における「
野生型」という用語は、親ウイルスを指す。

図面の簡単な説明

0089

(4.図面の簡単な説明)
A型インフルエンザウイルス血球凝集素の17種の亜型の代表的な配列(それぞれ、配列番号1〜16及び35)のCLUSTALWによる配列アラインメントを示す。Apと表記された残基は、Aqと表記された残基(HA1のC末端ステムセグメント中のシステイン残基)とジスルフィド結合を形成するか、又はそれを形成することができるHA1のN末端ステムセグメント中のシステイン残基である。Bqと表記された残基は、本明細書に記載のHA1のC末端の短いステムセグメントのおおよそのN末端アミノ酸を表す。Cqと表記された残基は、本明細書に記載のHA1のC末端の長いステムセグメントのおおよそのN末端アミノ酸を表す。Cpと表記された残基は、本明細書に記載のHA1のN末端の長いステムセグメントのおおよそのC末端アミノ酸を表す。

0090

保存されたH1ストークドメイン及び異種亜型HA由来の様々な球状ヘッドドメインを有するキメラHAの概略図を示す。

0091

抗体及び反応性血清を誘導し、解析するための新規のインフルエンザワクチン及び診断ツールプラットフォームを示す。A)キメラHAの発現。A/PR/8/34 HAのストークドメイン及びA/カリフォルニア/4/09の球状ヘッドドメインからなるキメラHA(キメラHA)並びに野生型HA(PR8-HA及びCAL09-HA)並びにGFP対照を293T細胞で発現させた。上のウェスタンブロットはPR8特異的抗体(PY102)でプロービングしたのに対し、下側のブロットはCal09に特異的な抗体(39C2)でプロービングした。B) Aで発現されたHA構築物の模式図。キメラHAは、A/PR/8/34 HAストークドメイン及び2009 A/カリフォルニア/04/09球状ヘッドドメインから構成される。

0092

キメラHAの概略図を示す。A)キメラHAの基本構造。球状ヘッドは、ジスルフィド結合Cys 52-Cys 277で好都合に交換することができる。B)完全に保存されたストークドメイン及び様々な球状ヘッドドメインからなるキメラHAの順次投与による初回免疫-追加免疫体制

0093

H1HAのストーク及びH3 HAの球状ヘッドを有するキメラHAの作製を記載している。A/PR/8/34 HAのストークドメイン及びHK/68の球状ヘッドドメインからなるキメラHA(キメラH3)並びに野生型HA(PR8-HA及びHK68 HA)を293T細胞で発現させた。上のウェスタンブロットはPR8特異的抗体でプロービングしたのに対し、下側のブロットはH3に特異的な抗体でプロービングした。

0094

A/香/1/1968(H3)、A/パース/16/2009(H3)、A/PR/8/34(H1)、A/Cal/4/09(H1)、A/ベトナム/1203/04(H5)、及びA/マガモ/アルバータ/24/01(H7)の血球凝集素タンパク質配列の配列比較を示す。Cys52及びCys277アミノ酸残基が(H3付番に基づいて)指定されている。黒い陰影は、保存されたアミノ酸を示す。黒の波線は、HAの球状ヘッド領域を表す。HA1及びHA2の始点が示されている。A/香港/1/1968(H3)、A/パース/16/2009(H3)、A/PR/8/34(H1)、A/Cal/4/09(H1)、A/ベトナム/1203/04(H5)、及びA/マガモ/アルバータ/24/01(H7)の各々のHAのN末端からCys52までのアミノ酸配列が提示されており、それぞれ、配列番号23〜28に対応する。A/香港/1/1968(H3)、A/パース/16/2009(H3)、A/PR/8/34(H1)、A/Cal/4/09(H1)、A/ベトナム/1203/04(H5)、及びA/マガモ/アルバータ/24/01(H7)の各々のHAのCys277からC末端までのアミノ酸配列が提示されており、それぞれ、配列番号29〜34に対応する。

0095

キメラ血球凝集素の概略図を示す。(A)キメラPR8-cH1HAの構築図。キメラHAを、A/PR/8/34(H1) HAのCys52とCys277の間に位置する球状ヘッドドメインと、A/カリフォルニア/4/09(H1) HAの球状ヘッドドメインとを交換することにより構築した。得られるキメラHAは、A/PR/8/34(H1) HAのストーク領域をA/カリフォルニア/4/09(H1) HAの球状ヘッドドメインとともに有しており、PR8-cH1と表記されている。(B)様々な野生型HA及びキメラHA、例えば、(左から右に)野生型PR8 HA、キメラPR8-cH1 HA、キメラPR8-cH5 HA、野生型パースHA、及びキメラパース-cH7 HAのフォールディングされた構造の概略図。全長HA構造は、タンパク質データベース(PDB)からダウンロードした: PR8 HA(PDB ID 1RU7)及びパースHA(HK68 HA、PDB ID 1MQNで表される)。最終的な画像は、PyMol(Delano Scientific)で作成した。

0096

キメラHA構築物の表面発現及び機能解析を示す。(A)キメラHA構築物の表面発現を一過性トランスフェクトした細胞で評価した。トランスフェクションから24時間後、293T細胞をトリプシン処理し、キメラHAタンパク質の細胞表面発現フローサイトメトリーにより解析した。上のパネルで、模擬トランスフェクトした細胞(左の陰影領域)が、PR8 HAをトランスフェクトした細胞(右)又はPR8-cH1をトランスフェクトした細胞(右)又はPR8-cH5をトランスフェクトした細胞(右)と比較されている。下のパネルで、模擬トランスフェクトした細胞(左の陰影領域)が、パースをトランスフェクトした細胞及びパース-cH7構築物をトランスフェクトした細胞(右)と比較されている。(B)キメラHAを発現するルシフェラーゼコード粒子を用いて、MDCK細胞を感染させた。ルシフェラーゼアッセイで生成された相対光単位(RLU)は、キメラHAを発現する偽粒子が細胞に侵入することができたことを示す。

0097

キメラ血球凝集素を有する組換えウイルスの作製を記載している。(A)組換えウイルスのウェスタンブロット解析。模擬感染させた又は表示されたウイルス(16hpi)に2のMOIで感染させたMDCK細胞由来の抽出物を調製し、抗体:抗A/PR8/HA(H1)(PY102)、抗A/Cal/09/HA(H1)(29C1)、抗A/VN/HA(H5)(M08)、抗H3/HA(12D1)、抗H7(NR-3125)、抗A/NP(HT103)、及び内部ローディング対照としての抗GAPDHでプロービングした。(B)抗体:抗A/NP(HT103)、抗A/H1 HA(6F12)、抗A/PR8/HA(PY102)、抗A/Cal/09/HA(29C1)、抗A/VN/HA(M08)、抗H3/HA(12D1)、及び抗A/H7ウイルス(NR-3152)を用いる、組換えウイルスに感染させたMDCK細胞の免疫蛍光解析。

0098

組換えウイルスの増殖動態及びプラーク表現型を記載している。(A)10日齢発育鶏卵を、1個当たり100pfuの野生型ウイルス又は組換えウイルスに感染させ、ウイルス増殖を感染後72時間モニタリングした。(B)組換えウイルスのプラーク表現型をプラークアッセイにより評価した。MDCK細胞を、野生型ウイルス又は組換えウイルスのいずれかに感染させ、感染から48時間後に免疫染色して、A/NPに対する抗体(HT103)を用いてプラーク表現型を明らかにした。

0099

キメラH6血球凝集素をトランスフェクトした細胞の免疫蛍光解析を示す。293T細胞に、キメラH6血球凝集素を発現する1μgのpCAGGSプラスミドをトランスフェクトした。DNA(A)、Cal/09感染(B)、DNA及びCal/09感染(C)、又はCal/09スプリットワクチン(D)を受容した動物由来の血清をトランスフェクト細胞に添加し、Alexa Fluor 594コンジュゲート抗マウスIgGとともにインキュベートした後、蛍光顕微鏡法可視化した。

0100

DNA初回免疫及びキメラウイルス追加免疫が、致死的インフルエンザウイルス感染により感染させた動物に防御を付与することを示す。動物を、DNAのみ、キメラH9ウイルスのみ、DNA初回免疫及びキメラH9ウイルス追加免疫、又は不活化PR8ウイルスのいずれかで処理した。その後、マウスを、鼻腔内に注入される5×104PFUのPR8ウイルスに感染させ、動物の体重を14日間モニタリングした。

0101

ELISAにより決定したときのcH6タンパク質に対するストーク特異的抗体の反応性を示す。

0102

キメラHA(cHA)タンパク質(A)及びMDCK細胞でのcHA発現(B)の模式的表示を示す。キメラHA(cHA)タンパク質及び組換えキメラウイルス。(A)cHAの模式的表示。球状ヘッドドメインは、残基C52とC277(H3付番)の間の介在アミノ酸配列として定義される。このジスルフィド結合をヘッドとストークの境界として用いて、外来のHAヘッドを異種ストークの上に導入した。ストークドメインは、HA1及びHA2サブユニットの残りの部分として定義される。CT、細胞質尾部; SP、シグナルペプチド; TM、膜貫通ドメイン。全長HA構造は、タンパク質データベース(PDB)からダウンロードした: PR8(H1) HA(PDB ID 1RU7)及びA/ホロホロチョウ/香港/WF10/99 HA[A/ブタ/香港/9/98(H9; PDB ID 1JSD)により表される]。最終的な画像は、PyMol(Delano Scientific)で作成した。H6 HAの構造は公開されていないので、PR8 HAのヘッドフォールディングの画像がcH6/1構築物に使用されている。(B)cHAの発現を確認するための免疫蛍光。MDCK細胞を、WT PR8ウイルスもしくはcH9/1 N3ウイルスのどちらかに感染させるか、又は該細胞を模擬感染させた。PR8ウイルスのヘッド及びストークに特異的な抗体並びにH9反応性を有する抗体を用いて、cHA発現を確認した。(倍率バー:40倍)。

0103

パンデミックH1N1ウイルスに感染した成人患者がHAストークと反応する高力価の中和抗体を有することを示す。pH1N1感染成人(n=9)、pH1N1に感染していない小児(n=5)、及びpH1N1ウイルスに感染していない成人(n=11)の血清と、cH6/1タンパク質(A)、cH9/1タンパク質;(B)HA2タンパク質のLAH(抗LAH抗体を陽性対照として使用した);(C)H5 HAタンパク質(H5 HAに対して作製されたマウスポリクローナル血清を陽性対照として使用し、汎H3抗体12D1を陰性対照として使用した);(D)(13)、又はH3 HAタンパク質(12D1を陽性対照として使用し、H5 HAに対して作製されたマウスポリクローナル血清を陰性対照として使用した);(E)との反応性。全てELISAにより評価した;データ点は、プール試料のSE付き平均力価又は反応性を表す。

0104

パンデミックH1N1ウイルスに感染した成人患者がHAストークに特異的である高力価の中和抗体を有することを示す(A及びB)。pH1N1感染者(n=14)及びpH1N1に感染していない成人(n=5)由来の血清を別々にプールし、両方のプール由来の全IgGを精製した。ストーク抗体の中和能力を、cH9/1 N3ウイルスを用いるプラーク減少アッセイにより評価した。データ点は、2回の実験の平均及びSEを表す。プラークを抗H9抗体G1-26で免疫染色した。(B)は、上部に沿って示した血清の4つの希釈液のプラーク減少を示す。(C)シュードタイプ粒子中和アッセイは、ヒト精製IgG調製物(pH1N1感染成人及びpH1N1に感染していない成人由来の血清)の中和抗体活性を測定する。全IgG濃度は、50、10、及び2μg/mLであった。陽性対照として、ストーク特異的モノクローナル抗体6F12を使用した。

0105

cH6/1及びcH9/1タンパク質の発現及び機能を示す。A)2μgのcH6/1及びcH9/1タンパク質のクマシーゲル。M、マーカータンパク質。(B)バキュロウイルス発現cHAタンパク質のウェスタンブロット解析。レーン1、cH6/1タンパク質;レーン2、cH9/1タンパク質;レーン3、WT PR8 HA;レーン4、WT H3 HA。ブロットを、PR8ウイルスのストークと反応することが知られている抗体(ウサギポリクローナル抗HA2)又はH3ウイルスのストークと反応することが知られている抗体(マウスmAb 12D1)及びH6ウイルスの球状ヘッドと反応することが知られている抗体(ヤギポリクローナル抗H6)又はH9ウイルスの球状ヘッドと反応することが知られている抗体(マウスmAb G1-26)でプロービングして、バキュロウイルス発現cHAの同一性を確認した。mAb 12D1は、HA0とHA2の両方と反応する(H3タンパク質調製物は切断されて、2つの異なるバンドを生じる)。(C)cH9/1 N3再集合体ウイルスのプラークアッセイ。再集合体cH9/1 N3ウイルスのプラーク表現型は、WT PR8ウイルスによって作られるプラークと同様である。プラークをPY102及び抗H9抗体G1-26で免疫染色した。

0106

インフルエンザウイルスHAのストークに対するモノクローナル抗体がcHAに結合し、それを中和することを示す。(A)ストーク抗体C179を用いて、cH6/1バキュロウイルス発現タンパク質に対する反応性をELISAにより試験した。C179はcH9/1と用量依存的な形で反応した。(B)ストーク抗体C179を用いて、cH9/1バキュロウイルス発現タンパク質に対する反応性をELISAにより試験した。C179はcH9/1と用量依存的な形で反応した(C及びD)。抗体6F12は、cH9/1 N3ウイルス複製を中和する。6F12を用いて、cH9/1 N3ウイルスを中和するストーク特異的モノクローナル抗体の能力をプラーク減少アッセイにより評価した。Dは、mAb 6F12の5つの希釈液(100、20、4、0.8、及び0.16μg/mL)を用いるcH9/1 N3ウイルスのプラーク減少を示す。プラークを抗H9抗体G1-26で免疫染色した。

0107

キメラ血球凝集素の概略図を示す。図19Aは、野生型及びcH1/1ウイルスの図を示す。キメラHAを、PR8(H1) HAのCys52とCys277の間に位置する球状ヘッドドメインと、A/カリフォルニア/4/09(H1) HAの球状ヘッドドメインとを交換することにより構築した。得られるキメラHAは、A/PR/8/34(H1) HAのストーク領域をA/カリフォルニア/4/09(H1) HAの球状ヘッドドメインとともに有しており、cH1/1と表記されている。図19Bは、様々な野生型及びキメラHAのフォールディングされた構造の理論的概略図を示す。左から右に:野生型PR8 HA、キメラcH1/1 HA、キメラcH5/1 HA、野生型パースHA、キメラcH7/3 HA、及びキメラcH5/3 HA。

0108

本研究で使用されるH1HAとH3 HAとH5 HAとH7 HAのアミノ酸同一性を比較した表を示す。アミノ酸同一性パーセントは、ClustalWを用いて計算した(シグナルペプチドを除く)。アミノ酸同一性パーセントは、全長HA、並びに球状ヘッドドメイン及びストークドメインについて比較されている。灰色の棒は、100%同一性を示す。

0109

キメラHA構築物の表面発現を示す。キメラHA構築物の表面発現を一過性にトランスフェクトした又は一過性に感染させた細胞で評価した。トランスフェクションから48時間後、293T細胞をトリプシン処理し、キメラHAタンパク質の細胞表面発現をフローサイトメトリーにより解析した。上のパネルでは、模擬トランスフェクトした細胞(灰色)が、PR8 HAをトランスフェクトした細胞(黒線)又はcH1/1をトランスフェクトした細胞(黒線)又はcH5/1をトランスフェクトした細胞(黒線)と比較されている。真ん中のパネルでは、模擬トランスフェクトした細胞(灰色)が、パース/09をトランスフェクトした細胞、cH7/3をトランスフェクトした細胞(黒線)、及びcH5/3構築物をトランスフェクトした細胞(黒線)と比較されている。下のパネルでは、MDCK細胞を、パース/09、cH7/3、及びcH5/3を発現する組換えウイルスに感染させた。感染から12時間後、様々なHAの細胞表面発現を、フローサイトメトリーを用いて解析した。

0110

MDCK細胞に侵入するキメラHAの能力を示す。キメラHAを発現するルシフェラーゼコード偽粒子を用いて、MDCK細胞に形質導入した。ルシフェラーゼアッセイで生成される相対光単位(RLU)は、キメラHAを発現する偽粒子が細胞に侵入することができることを示す。

0111

組換えcHA発現ウイルスに感染させた細胞のウェスタンブロット解析を示す。模擬感染させた又は表示されたウイルスに2のMOIで感染させたMDCK細胞由来の抽出物を調製し、16hpiで、抗体:抗A/PR8/HA(H1)(PY102)、抗A/Cal/09/HA(H1)(29E3)、抗A/VN/HA(H5)(mAb #8)、抗H3/HA(12D1)、抗H7(NR-3152)、抗A/NP(HT103)、及びローディング対照としての抗GAPDHでプロービングした。

0112

抗体:抗A/NP(HT103)、抗A/H1HA(6F12)、抗A/PR8/HA(PY102)、抗A/Cal/09/HA(29E3)、抗A/VN/HA(mAb #8)、抗H3/HA(12D1)、及び抗A/H7ウイルス(NR-3152)を用いる、組換えウイルスに感染させたMDCK細胞の免疫蛍光解析を示す。

0113

野生型ウイルス及び組換えウイルスの増殖動態及びプラーク表現型を示す。(A)10日齢の発育鶏卵を、卵1個当たり100pfuの野生型ウイルス又は組換えウイルスに感染させ、ウイルス増殖を感染後72時間モニタリングした。データ点は、実験複製の平均値及び標準偏差を表す。(B)組換えウイルスのプラーク表現型をプラークアッセイにより評価した。MDCK細胞を野生型ウイルス又は組換えウイルスのどちらかに感染させた。感染から48時間後、細胞を固定し、免疫染色し、A/NPに対する抗体(HT103)を用いてプラーク表現型を明らかにした。

0114

ストーク特異的モノクローナル抗体がcHA発現ウイルス及びシュードタイプ粒子を中和することを示す。cHA発現ウイルス又はシュードタイプ粒子を中和するmAb(KB2)の能力をプラーク減少アッセイ又はシュードタイプ粒子阻害アッセイにより評価した。MDCK細胞を、表示された量(ug/mL)のmAbの存在下で、又は抗体なしで、cHA発現ウイルスもしくはシュードタイプ粒子に感染させるか、又はこれらで形質導入した。プラーク形成又はルシフェラーゼ活性読出しとして用いて、mAbによる阻害の程度を決定した。該mAbは、cH1/1(黒い四角)及びcH5/1(黒い三角)ウイルス複製を用量依存的な形で中和し、100ug/mLを超える濃度で100%阻害する。データ点は、実験複製の平均値及び標準偏差を表す。(B)該mAbは、cH1/1(黒い四角)及びcH5/1(黒い三角)シュードタイプ粒子の侵入も用量依存的な形で阻害し、4ug/mL超で完全に阻害する。データ点は、実験複製の平均値及び標準偏差を表す。シュードタイプ阻害アッセイは独立に処理された。

0115

cHA構築物の順次ワクチン接種がHAストーク特異的抗体を誘発し、致死的感染からの防御をもたらすことを示す。マウスを、アジュバントとともに鼻腔内及び腹腔内投与される20μgのcH9/1タンパク質で初回免疫した。3週間後、マウスを、アジュバントとともに鼻腔内及び腹腔内投与される20μgのcH6/1タンパク質で追加免疫した。対照として、マウスを、BSAを用いて同様の様式で初回免疫及び追加免疫するか、又はマウスに不活化FM1ウイルスを筋肉内投与した。動物から採血し、最後のワクチン接種から3週間後に、5LD50のA/フォートモンマス/1/1947(FM1)ウイルスに感染させた。(A)ワクチン接種によって誘発されるストーク反応性の程度を評価するために、ELISAプレートにcH5/1 N1ウイルスをコーティングした(BSA+BSAは、グラフ最下線である)。(B)感染からの防御を評価するために、マウスを14日間毎日計量した。(C)感染後の生存率を示すカプラマイヤー曲線。cH9/1+cH6/1ワクチン接種マウスは、BSA対照と比べて統計的により高い生存率を有していた(p=0.0003)。

0116

cH6/1のワクチン接種がcH9/1 N1ウイルス感染からの防御を媒介するストーク特異的免疫を誘発することを示す。インフルエンザウイルスの感染又はインフルエンザウイルスのワクチン接種の前に刺激するために、動物にYAM-HAウイルスを接種した。3週間後、動物に、cH6/1又はBSAのワクチンを、アジュバントとともに、鼻腔内及び腹腔内接種した。対照動物に野生型B/山形/16/1988を接種し、同様の様式でBSAをワクチン接種するか、又は不活化cH9/1 N1ウイルスを筋肉内投与した。動物から採血し、ワクチン接種から3週間後に、250LD50のcH9/1 N1ウイルスに感染させた。(A)感染からの防御を評価するために、マウスを8日間毎日計量した。3〜5日目に、YAM-HA+cH6/1動物は、YAM-HA+BSAコホートと比べて統計的により小さい重量減少を示した(p<0.05)。(B)生存を示すカプランマイヤー曲線。統計的に異なる生存率は、YAM-HA+BSAコホートと比べたYAM-HA+cH6/1群(p=0.038)、並びに未感作動物及びWT YAM+BSA動物と比べたYAM-HA+cH6/1群(p<0.0001)で見られた。YAM-HA+BSAコホートの生存率は、WT-YAM+BSAコホートの生存率と統計的に異なってはいなかった(p=0.058)。(C)ワクチン接種によって誘発されるストーク反応性の程度を評価するために、ELISAプレートにcH5/1 N1ウイルスをコーティングした。(D)cH5/1ウイルスを用いるプラーク減少アッセイの結果が示されている。(E)動物にワクチンを接種し、採血し、全IgGをH5に基づく偽粒子侵入阻害アッセイのために回収した。阻害パーセントを、対照と比べたルシフェラーゼ発現の減少として評価した。

0117

cH6/1のワクチン接種がマウスを致死的H5インフルエンザウイルス感染から防御することを示す。インフルエンザウイルスの感染又はインフルエンザウイルスのワクチン接種の前に刺激するために、動物にYAM-HAウイルスを接種した。3週間後、動物に、cH6/1又はBSAのワクチンを、アジュバントとともに、鼻腔内及び腹腔内接種した。対照動物に野生型B/山形/16/1988を接種し、同様の様式でBSAをワクチン接種するか、又は不活化cH5/1 N1ウイルスを筋肉内投与した。動物から採血し、10LD50のPR8バックグラウンドの2:6 H5再集合体に感染させた(例えば、Steelらの文献、2009, J Virol 83:1742-1753参照)。(A)生存を示すカプランマイヤー曲線。YAM-HA+cH6/1群をYAM-HA+BSAコホートと比較したとき、生存率の差が統計的有意性に達した(p=0.06)。(B)生存の長さは、平均して、BSAをワクチン接種した動物(p=0.037)、並びに未感作対照及びWT YAM/BSA対照(p<0.001)よりもYAM-HAを接種した動物及びcH6/1をワクチン接種した動物で長かった。(C)ワクチン接種によって誘発されるストーク反応性の程度を評価するために、ELISAプレートにcH5/1 N1ウイルスをコーティングした。1:50血清希釈を%最大重量減少に対してプロットした。1つの値は外れ値であることが明らかになり、解析から除外された。線形回帰については、R2=0.56及びp=0.02であった。

0118

cHAのワクチン接種がH1N1ウイルス感染からの防御を媒介するストーク特異的免疫を誘発することを示す。(A〜F)動物を、cH9/1をコードするDNAで初回免疫し、その後、cH6/1をワクチン接種し、cH5/1可溶性タンパク質(n=10)又はBSA(n=5)で追加免疫し、一方、陽性対照マウスは、不活化ウイルス筋肉内に受容した(n=5)。(A)動物にワクチンを接種し、FM1ウイルスに感染させ;マウスを毎日計量した。経時的な体重減少初期体重パーセンテージの変化として示されている。(B)(A)の感染マウスの生存を示すグラフ。(C)動物にワクチンを接種し、pH1N1ウイルスに感染させ;マウスを毎日計量した。経時的な体重減少が初期体重のパーセンテージの変化として示されている。(D)(C)の感染マウスの生存を示すグラフ。(E)動物にワクチンを接種し、PR8ウイルスに感染させ;マウスを毎日計量した。経時的な体重減少が初期体重のパーセンテージの変化として示されている。(F)(E)の感染マウスの生存を示すグラフ。(G)上でA〜Fに及び下でH〜Iに記載したようにワクチン接種し、5 LD50のA/FM/1/1947(A、B)、10 LD50のA/ネーデルラント/602/2009(C、D)、又は5 LD50のA/PR/8/1934(E、F、H、I)に感染させた動物由来の血清のH1 HAに対する反応性。(H)動物は、上でA〜Fに記載されているようにワクチン接種されたか(四角、n=4)、又は未感作であったが(三角、n=3)、陽性対照マウスは、不活化PR8ウイルスを筋肉内に受容した(X印、n=5)。PR8ウイルスの感染前に、CD8 T細胞を除去した。マウスを毎日計量した。経時的な体重減少が初期体重のパーセンテージの変化として示されている。(I)(H)の感染マウスの生存を示すグラフ。(J)動物に、A〜Fについて記載されているようにワクチンを接種した。全IgGを、H2に基づく偽粒子侵入阻害アッセイで使用するために精製した。阻害パーセントを、対照と比べたルシフェラーゼ発現の減少として評価した。Fab断片CR6261を陽性対照として使用した。

0119

野生型HA及び発現構築物の概略図。(A)未切断の全長インフルエンザウイルス血球凝集素。シグナルペプチドは左端の成分であり、HA細胞外ドメインは真ん中の成分であり、膜貫通及び細胞内ドメインは右端の成分である。(B)三量体化ドメインを有する発現構築物。膜貫通及び細胞内ドメインを、位置V503(H3付番)で、トロンビン切断部位(左から3番目の成分)、T4三量体化ドメイン(左から4番目の成分)、及びヘキサヒスチジンタグ(6×hisタグ、左から5番目の成分)と交換した。(C)三量体化ドメインを有さない発現構築物。膜貫通及び細胞内ドメインを、それぞれ、アミノ酸位置509(H1、H2、及びH5)又は508(H3)(H3付番)で、ヘキサヒスチジンタグ(6×hisタグ、右端の成分)と交換した。

0120

三量体化ドメインの導入は、組換えHAにおけるオリゴマーの安定性及び形成に影響を及ぼす。(A)還元性変性SDS-PAGEによる三量体化ドメインを有する又は三量体化ドメインを有さない組換えHAの解析。三量体化ドメインあり(+)で発現された組換えHAは、なし(-)で発現されたHAよりも高い安定性を示す。未切断のHA(HA0)及び切断産物(HA1/分解産物; HA2)が矢印で示されている。(B)架橋されたHAの還元性、変性SDS-PAGE解析。様々なHA種がブロット中に示されている。高分子多量体はHで示され、三量体はTで示され、二量体はDで示され、単量体はMで示されている。(C)左パネル(囲み1〜4):抗ヘキサヒスチジンタグ抗体でプロービングされたB由来の還元され、変性し、かつ架橋されたグループ1 HAのウェスタンブロット解析。右パネル(右端の囲み): SDS-PAGEで解析されたBS3を有する架橋対照(IgG)。様々な種(完全抗体重鎖軽鎖)が矢印で示されている。マーカーバンドの分子量が各々のパネルの左側に示されている。

0121

組換えPR8(H1)及びCal09(H1)HAに対するストーク反応性抗体の結合。(A)三量体化ドメインを有さない(T4三量体ドメインなし、三角の線)又は三量体化ドメインを有する(T4三量体ドメインあり、四角の線)組換え可溶性PR8 HAに対するストーク反応性抗体C179、CR6261、及び6F12並びにヘッド反応性抗体PY102及びPR8抗血清の結合。(B)三量体化ドメインを有さない(T4三量体ドメインなし、三角の線)又は三量体化ドメインを有する(T4三量体ドメインあり、四角の線)組換え可溶性Cal09 HAに対するストーク反応性抗体C179、CR6261、及び6F12並びにヘッド反応性抗体7B2及びCal09抗血清の結合。

0122

組換えJAP57(H2)及びVN04(H5)HAに対するストーク反応性抗体の結合。(A)三量体化ドメインを有さない(T4三量体ドメインなし、三角の線)又は三量体化ドメインを有する(T4三量体ドメインあり、四角の線)組換え可溶性JAP57 HAに対するストーク反応性抗体C179及びCR6261並びにヘッド反応性抗体8F8及びH2抗血清の結合。(B)三量体化ドメインを有さない(T4三量体ドメインなし、三角の線)又は三量体化ドメインを有する(T4三量体ドメインあり、四角の線)組換え可溶性VN04 HAに対するストーク反応性抗体C179及びCR6261並びにヘッド反応性抗体mAb#8及びH5抗血清の結合。

0123

グループ2HAに対するストーク反応性抗体の結合。(A)三量体化ドメインを有さない(T4三量体ドメインなし、三角の線)又は三量体化ドメインを有する(T4三量体ドメインあり、四角の線)組換え可溶性HK68 HAに対するストーク反応性抗体12D1及びCR8020並びにヘッド反応性抗体XY102及びH3抗血清の結合。(B)三量体化ドメインを有さない(T4三量体ドメインなし、三角の線)又は三量体化ドメインを有する(T4三量体ドメインあり、四角の線)組換え可溶性Wisc05 HAに対するストーク反応性抗体12D1及びCR8020並びにH3抗血清の結合。

0124

B型インフルエンザウイルス(B/フロリダ/4/2006)のステムドメイン及びH5亜型のA型インフルエンザウイルス(A/ベトナム/1203/2004)の球状ヘッドドメインを含む例示的なキメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチド(配列番号21)を示す。

0125

HAストークに基づくワクチン接種戦略が異なるH3N2ウイルスの感染からの広範な防御をもたらすことを示す。(A)ワクチン接種戦略の模式的表示(各々の抗原単量体形態が示されている)。(B〜E)動物に、cH4/3 HAをコードするプラスミドDNAをワクチン接種し、その後、組換え可溶性cH5/3、次いで、cH7/3タンパク質で追加免疫した(先端が下向きの灰色の三角; n=9又は10匹の動物)。陽性対照動物は、マッチする感染株を含む不活化ワクチンを受けた(灰色の丸; n=5匹の動物)。初回免疫のみの動物(先端が上向きの灰色の三角; n=5匹の動物)は、DNA初回免疫、次いで、2回の無関係なタンパク質の追加免疫を受けた。未感作動物(黒い四角; n=5匹の動物)を感染のさらなる対照として使用した。(B) Phil82(H3N2)ウイルス感染時の体重減少曲線。(C) Phil82感染時のカプラン-マイヤー生存曲線。(D) X-31(H3N2)ウイルス感染時に観察される罹病率。(E) X-31(H3N2)感染後の生存曲線。対照群(cH4/3DNA-BSA-BSA)と比べたワクチン接種群(cH4/3DNA-cH5/3-cH7/3)の生存は、両方の感染実験について極めて有意である(それぞれ、P=0.0008及び0.0001)。(F及びG)マウスモデル致死ではないウイルスに対するワクチンの防御幅をさらに試験するための力価測定実験。ワクチン接種動物(BcH7/3-cH5/3-cH4/3)及び対照動物(Bwt-BSA-BSA)を、5×104PFUのH3N2変異体(F)又は1×105PFUのヒトH3N2 A/ワイオミング/03/03(G)に感染させた。感染後3日目に、両方の群由来の動物の肺を摘出し、ホモジナイズし、50%組織培養感染用量(TCID50)を測定した。

0126

cHA構築物のワクチン接種がストーク反応性抗体の先在力価を防御的レベルにまで増強することができることを示す。(A〜G)ヒト集団に存在するストークドメインに対する先在免疫を模倣するために、動物にcH7/3 HAを発現する組換えB型インフルエンザウイルスを致死量未満で感染させた。その後、これらを組換え可溶性cH5/3(又はcH5/3N1感染動物の場合、全長H3 HA)、その後、cH4/3タンパク質で追加免疫した(先端が下向きの濃灰色の三角; n=10匹の動物)。陽性対照動物は、マッチする感染株を含む不活化ワクチンを受けた(濃灰色の丸; n=5匹の動物)。初回免疫のみの動物(先端が上向きの濃灰色の三角; n=5匹の動物)は、組換えB型インフルエンザによる初回免疫、その後、2回の無関係なタンパク質の追加免疫を受けた。さらなる対照群は、野生型B型インフルエンザウイルスに感染させられ、その後、2回の無関係なタンパク質の追加免疫を受ける(先端が下向きの薄灰色の三角; n=5)か、又は未感作である(黒い四角; n=5)かのいずれかであった。(B〜D)ウイルス感染後の体重減少曲線。(B)現在のヒトH3N2分離株はマウスで病原性がないので、代用感染株としての最近のヒトH3N2分離株由来のHAのストークドメインを発現するマウス病原性cH5/3N1ウイルスを用いて、現代のストークドメインに対する効力を試験した。X-31(H3N2; A/香港/1/68由来のHA及びNA)(C)及びPhil82(H3N2)(D)ウイルスの感染時の体重減少;(E) A/cH5/3N1感染後のカプラン-マイヤー生存曲線;(F) Phil82(H3N2)感染後の生存曲線;(G) X-31(H3N2)感染後の生存曲線。BcH7/3-cH5/3-cH4/3群とBcH7/3-BSA-BSA群を比較したとき、統計解析により、全ての感染について高い有意性が明らかになった(P=0.082、P<0.0001、及びP<0.0001)。

0127

誘発される抗ストーク応答が直近のワクチン株を含む複数のH3N2株に対して交差反応性であることを示す。誘発される抗ストーク応答は、直近のワクチン株を含む複数のH3N2株に対して交差反応性である。(A〜E) cHA構築物(先端が下向きの濃灰色の三角、cH4/3DNA-cH5/3-cH7/3)をワクチン接種した動物、初回免疫のみの動物(先端が上向きの濃灰色の三角)、又は未感作動物(黒い四角)から回収された血清のPhil82(H3N2、ウイルス全体)(A)、X-31ウイルス(H3N2; A/香港/1/68ウイルス由来のHA及びNAを発現する)(B)、H3N8ウイルス(C)、現在のインフルエンザワクチン株Vic11(H3N2、ウイルス)(D)、又はパース09タンパク質(H3)(E)に対するELISA反応性。(F〜H) cHA構築物をワクチン接種した動物(先端が下向きの濃灰色の三角、B/cH7/3ウイルス-cH5/3タンパク質-cH4/3タンパク質)、初回免疫のみの動物(先端が上向きの濃灰色の三角)、野生型B型インフルエンザウイルスに感染させられ、その後、BSAによる2回の追加免疫を受けた対照動物(先端が下向きの薄灰色の三角)、又は未感作動物(黒い四角)から回収された血清のVic11 H3N2(F)又はPhil82 H3N2(G)又はX-31 H3N2(H)ウイルスに対するELISA反応性。

0128

cHAワクチン接種戦略により誘発される抗H3 HAストーク抗体の幅が直近の中国のH7N9ウイルスを含むグループ2 HAの他のメンバーにまで及ぶことを示す。(A)抗H7球状ヘッドドメイン抗体がこのシリーズの実験で観察される効果に関与しないことを保証するために、図37に示されるワクチン接種スキーム修正した。動物は、同じ初回免疫(cH4/3 HAをコードするDNA)及び第一の追加免疫(cH5/3タンパク質)を受けたが、第二の追加免疫をH3タンパク質と置き換えた(cH4/3DNA-cH5/3-H3;先端が上向きの灰色の三角、n=10匹の動物)。陽性対照動物は、不活化レアH7ウイルスワクチンを受けた(灰色の丸、n=5)。初回免疫のみの動物(先端が上向きの灰色の三角、n=5匹の動物)は、DNA初回免疫、次いで、2回の無関係なタンパク質の追加免疫を受けた。未感作動物(黒い四角、n=5匹の動物)をさらなる対照として使用した。(B)レアH7(H7N1)ウイルスの感染時の体重減少曲線。(C)カプラン-マイヤー生存曲線。ワクチンは、死亡に対する良好な防御をもたらした(P=0.0088、対照cH4/3DNA-BSA-BSAと比べたcH4/3DNA-cH5/3-cH7/3)。(D、E)レアH7ウイルス(D)又は最近の上海13 H7N9(E)ウイルスによって発現されるHAタンパク質に対するワクチン接種動物(先端が下向きの灰色の三角、cH4/3DNA-cH5/3-cH7/3)、対照動物(先端が上向きの灰色の三角、cH4/3DNA-BSA-BSA)、又は未感作マウス(黒い四角)由来の血清のELISA反応性。(F)ワクチン(BcH7/3-cH5/3-cH4/3)及び対照(Bwt-BSA-BSA)を受容したマウスを、1×105PFUのH10N7ウイルスに感染させ、感染後3日目にワクチン接種マウスの肺におけるウイルスTCID50の20倍の減少を測定した。(G)ワクチン接種マウスcH4/3DNA-cH5/3-H3から回収された血清は、一連のグループ2 HAタンパク質を認識する。MDCK細胞に、それぞれのHAをコードするプラスミドをトランスフェクトし、16時間後、0.5%パラホルムアルデヒドで固定した。反応性を、ワクチンを受けたマウス由来の血清を用いる免疫蛍光によって検出した。未感作動物から回収された血清を陰性対照として使用した。マウスモノクローナル抗ストーク抗体(FBE9[未発表、自社で作製したもの])及びヒトモノクローナル抗ストーク抗体(FI6)(Cortiらの文献、2011, Science 333:850-856.)を陽性対照として使用した。

0129

キメラHAワクチン接種により誘発されるポリクローナル応答がストークドメインに対するものであり、インビトロインビボの両方でウイルス感染を中和することを示す。(A)グループ1 HAタンパク質(H1)に対するELISAは、cHAワクチン(先端が下向きの濃灰色の三角、B/cH7/3-cH5/3-cH4/3)により誘発される交差反応応答がHAタンパク質中の受容体結合部位の保存された部分に対するものではないことを示す。(B)cHA構築物をワクチン接種された動物(先端が下向きの濃灰色の三角、B/cH7/3-cH5/3タンパク質-cH4/3タンパク質)、初回免疫のみの動物(薄先端が上向きの灰色の三角、B/cH7/3-無関係なタンパク質-無関係なタンパク質)、ベクター対照(先端が下向きの薄灰色の三角、Bwt-無関係なタンパク質-無関係なタンパク質)、及び未感作動物(黒い四角)由来の鼻洗浄液のELISA反応性。(C)ワクチン接種動物(B/cH7/3ウイルス-cH5/3タンパク質-cH4/3タンパク質)、未感作動物、初回免疫のみの動物(B/cH7/3ウイルス-BSA-BSA)、及びベクター対照動物(Bwtウイルス-BSA-BSA)由来の血清中の抗体アイソタイプ。(D)cHAワクチン接種動物(先端が下向きの濃灰色の三角、B/cH7/3-cH5/3-cH4/3)、ベクター対照(先端が下向きの薄灰色の三角、Bwt-無関係なタンパク質-無関係なタンパク質)、及び未感作動物(黒い四角)由来の血清を用いるVic11(H3)シュードタイプ粒子中和アッセイ。血清希釈の逆数(reciprocal serum dilution)がx軸に示されている。H3ストーク反応性モノクローナル抗体(12D1)を、123μg/mlの開始濃度で、陽性対照(灰色の丸)として使用した。(E)ワクチン接種を受けた動物(先端が下向きの濃灰色の三角、BcH7/3-cH5/3-cH4/3、n=5匹の動物)、ベクター対照(先端が下向きの薄灰色の三角、Bwt-BSA-BSA、n=5匹の動物)、未感作動物(黒い四角、n=5匹の動物)、及び陽性対照動物(不活化Phil82ウイルスワクチンを受けたもの、n=5匹の動物)由来の血清を用いる受動伝達感染実験(Phil82 H3N2ウイルス)。カプラン-マイヤー生存曲線が示されている(Bwt-BSA-BSA群と比べたBcH7/3-cH5/3-cH4/3について、P<0.026)。

0130

ワクチンにより誘発される応答の幅を示すグループ2インフルエンザウイルス血球凝集素の選択されたメンバーの系統発生を示す。タンパク質配列をGenBankからダウンロードし、Megaバージョン5.1のClustalWアルゴリズムを用いて多重アラインメントを実施した。FigTreeソフトウェア及び近隣結合法を用いて系統樹を構築した。スケールバーは、5%のアミノ酸変化を表す。それぞれの株に対する前向きに試験されたcHA-ワクチン接種マウスの交差防御/交差反応性は、株名の後ろ括弧内に示されている(免疫蛍光[IF]、感染、ELISA、及び肺力価)。表示のない株名は試験されなかった。

0131

H3ストークに基づくcHAのワクチン接種によって、マウスがH7N9ウイルスの感染から防御されることを明らかにしている。(A)ワクチン接種レジメンの模式的表示。構造は、タンパク質データベースの構造# 1RU7に基づくものである。(B〜G)のマウスは、cH4/3タンパク質(H4ヘッドをH3ストークと組み合わせたもの)をコードするDNA初回免疫を受け、その後、cH5/3(H5ヘッドがH3ストークの上にある)及び全長H3タンパク質で追加免疫された。最後の免疫から4週間後、これらの動物をH7N9ウイルスに感染させた。体重減少曲線を(B〜D)に示し、生存曲線を(E〜G)に示す。(C及びD)における破線は、(B)に示される「PIC i.n.+i.m.」群の最大平均体重減少(7日目)を示す。(B)及びEに示されるマウス(PIC i.n.+i.m.)を、アジュバントとしてのポリI:Cの存在下、鼻腔内及び筋肉内に、cH4/3タンパク質及びcH5/3タンパク質で順次追加免疫した。(C)及び(F)の動物は、同じタンパク質を追加免疫として受けたが、筋肉内にのみ免疫を受けた(PIC i.m.)。(D)及び(G)のマウスは、水中油型アジュバントとともに筋肉内にのみ免疫された(OIW i.m.)。対照群の動物は、それぞれのアジュバントとともに及びそれぞれの経路により、BSAを受容した。陽性対照動物(同じ群を3つ全ての実験条件と比較した)には、不活化されたマッチする感染ウイルスを筋肉内にワクチン接種した。

0132

水中油型(OIW)アジュバントの調製及び特徴を示す。(A) OIWアジュバント調製のスキーム。OIWエマルジョンを20〜40mLスケールで調製する。Span-85をスクアレンに溶解させ、ポリソルベート80脱イオン水に溶解させ、その後、クエン酸塩-クエン酸バッファーと混合する。油相画分及び水相画分を合わせ、ボルテックス処理により混合して粗エマルジョンにし、その後、これを、12,000psiでLV1マイクロフルイダイザー(Microfluidics, Westwood, MA)に通す。溶出液を回収し、合計5回、マイクロフルイダイザーに再通過させて、安定かつ均質なエマルジョンを得る。最後に通過したものを0.22μmフィルターに通して濾過し、滅菌ガラスバイアル充填する。(B)微量液操作によって調製されたOIWアジュバントの粒径をMalvern Nano 3ZSでの動的光散乱により決定した。示されたサイズは、2つの独立に調製されたバッチのZ平均の平均値である。最後のマイクロフルイダイザーの通過及び滅菌濾過の後の多分散性が8〜11%の範囲であったので、これらの調製物は単峰性であると考えられる。

0133

H3ストークに基づくcHAのワクチン接種によって、マウスにおいてH7血球凝集素に対する高い抗体力価が誘導されることを示す。(A) H7(A/上海/1/13) HAに対するcHAワクチン接種マウスのIgG終点力価。対応のないt検定を用いて片側p値を計算した。(B)異なる経路により及び異なるアジュバントを用いてワクチン接種されたマウス由来の血清中のH7 HAに対する免疫グロブリンアイソタイプ分布。解析は、1:200希釈で実施した。

0134

(5.詳細な説明)
一態様において、本明細書に提供されるのは、インフルエンザウイルスの保存されたHA
ステムドメインに対する交差防御免疫応答を誘導するキメラインフルエンザ血球凝集素(H
A)ポリペプチドである。本明細書に提供されるキメラインフルエンザHAポリペプチドは、
安定なHAステムドメイン及び該ステムドメインと異種である球状HAヘッドドメインを含む
(すなわち、該ヘッドドメイン及びステムドメインは、インフルエンザウイルスの異なる
株及び/又は亜型に由来する)。

0135

別の態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を含む組成物(例えば、本明細書に記載の
可溶性キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド、本明細書に記載のキメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドを含むウイルス、本明細書に記載のキメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドをコードするように改変されたゲノムを含むウイルス、本明細書
に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドを含む発現ベクター、本明細書に
記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドをコードするように改変されたゲノ
ムを含む発現ベクター、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
をコードする核酸などを含む組成物)である。

0136

別の態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を含むワクチン製剤である。具体的な実
施態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドのうちの1つを含む一価ワクチンである。別の具体的な実施態様に
おいて、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドのうちの2つ(すなわち、2つの異なるキメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチド)を含む二価ワクチンである。別の具体的な実施態様において、本明細書に提供
されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの3
つ(すなわち、3つの異なるキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド)を含む三価ワ
クチンである。本明細書に提供されるワクチン製剤は、例えば、本明細書に記載のキメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を含むサブユニットワクチ
ン(例えば、キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド、例えば、可溶性キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドを含む組成物);本明細書に記載のキメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を発現する生インフルエンザウイルス(例
えば、弱毒化された生インフルエンザウイルス);本明細書に記載のキメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数をコードするゲノムを含む生インフルエン
ザウイルス(例えば、弱毒化された生インフルエンザウイルス);本明細書に記載のキメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を発現する死滅インフルエ
ンザウイルス;本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1
つ又は複数をコードするゲノムを含む死滅インフルエンザウイルス;本明細書に記載のキ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を含有するウイルス/ウ
イルス様粒子(「VLP」);スプリットウイルスワクチン(ここで、該ウイルスは、本明細書
に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1つもしくは複数を発現
し、及び/又は本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのうちの1
つもしくは複数をコードするゲノムを含む);本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を発現するウイルス発現ベクター(例えば、非イ
ンフルエンザウイルス発現ベクター);並びに本明細書に記載のキメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのうちの1つ又は複数を発現する細菌発現ベクターを含むことができ
る。

0137

本明細書に記載のワクチン製剤は、キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのHA
ステムドメインに対する極めて強力でかつ広域中和性の抗体を誘発することができる。そ
のような「普遍的な」ワクチンを用いて、インフルエンザウイルス亜型にわたる交差防御
免疫応答を誘導及び/又は増強することができる。

0138

別の態様において、本明細書に提供されるのは、対象をインフルエンザウイルス疾患又
は感染に対して免疫する方法であって、該対象に、本明細書に記載のキメラインフルエン
ザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうちの1つもしくは複数又は本明細書に記載のワクチン
製剤を含む組成物を投与することを含む、方法である。

0139

別の態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に記載のキメラインフルエン
ザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのうちの1つもしくは複数又は本明細書に記載のワクチン
製剤を含むキットである。本明細書に提供されるキットは、1以上のさらなる構成要素、
例えば、該キット中に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポリペプチドのう
ちの1つ又は複数に特異的に結合する抗体をさらに含むことができる。

0140

(5.1キメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチド)
本明細書に提供されるのは、インフルエンザウイルス血球凝集素球状ヘッドドメインポ
リペプチド及びインフルエンザウイルス血球凝集素ステムドメインポリペプチドを含むか
又はこれらからなるキメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチドであり、ここ
で、該インフルエンザウイルス血球凝集素ヘッドドメインポリペプチドは、該インフルエ
ンザウイルス血球凝集素ステムドメインポリペプチドと異種である(例えば、該インフル
エンザウイルス血球凝集素球状ヘッドドメインポリペプチド及び該インフルエンザウイル
ス血球凝集素ステムドメインポリペプチドは、異なるインフルエンザウイルス血球凝集素
亜型に由来する)。キメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
イン及び球状ヘッドドメインは、A型インフルエンザウイルス血球凝集素ステムドメイン
及び球状ヘッドドメイン(例えば、H1、H2、H3、H4、H5、H6、H7、H8、H9、H10、H11、H12
、H13、H14、15、H16、H17、及びH18)並びに/又はB型インフルエンザウイルス血球凝集素
ステムドメイン及び球状ヘッドドメインに基づくことができる。

0141

全長インフルエンザ血球凝集素は、通常、HA1ドメイン及びHA2ドメインを含む。ステム
ドメインは、HA1ドメインの2つのセグメント及びHA2ドメインの大部分又は全てによって
形成される。該HA1ドメインの2つのセグメントは、一次配列中で、球状ヘッドドメイン(
例えば、図1でAp及びAqとして表記されている残基間のアミノ酸残基参照)によって隔てら
れている。ある実施態様において、本明細書に記載のキメラインフルエンザウイルス血球
凝集素ポリペプチドは、そのような構造を維持している。すなわち、ある実施態様におい
て、本明細書に記載のキメラインフルエンザウイルス血球凝集素ポリペプチドは、HA1ド
メイン及びHA2ドメインから構成される安定なステム構造、並びに(一次配列中で)HA1ドメ
インの2つのセグメントを隔てる球状ヘッドドメインを含み、ここで、該球状ヘッドドメ
インは、HA1ドメイン及びHA2ドメインの他のセグメントによって形成されるステムドメイ
ンと異種である。

0142

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)H1亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
及び(ii)H5亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む
(本明細書では「cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることも
ある)。具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリ
フォルニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)である。別の具体的な
実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイ
ンは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォルニア/4/20
09様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/1キメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘ
ッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムド
メイン(又はA/カリフォルニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)で
あり、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/
インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様におい
て、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/カリフ
ォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォルニア/4/2009様インフルエ
ンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別
の具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォ
ルニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/1キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A/200
5(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/1キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1
N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォルニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのス
テムドメイン)であり、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別
の具体的な実施態様において、cH5/1キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、A/カリフォルニア/4/2009(H1N1) HAのステムドメイン(又はA/カリフォ
ルニア/4/2009様インフルエンザウイルスHAのステムドメイン)であり、cH5/1キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴ
ル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。

0143

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)H3亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
及び(ii)H5亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む
(本明細書では「cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることも
ある)。具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインである。別の具
体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステム
ドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H
5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HA
のステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘ
ッドドメインは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体
的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムド
メインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球
状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステム
ドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメ
インは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な
実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイ
ンは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/20
05(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2
) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイ
ンである。

0144

別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)HAのステム
ドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N
8) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の
具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメイ
ンであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは
、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様に
おいて、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼ
ニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメインであり、cH5/3キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5)
HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフル
エンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセ
ッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッド
ドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N
8) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインで
ある。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのス
テムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである

0145

別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2)HAのステムドメインである。別の
具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004
(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2)
HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状
ヘッドドメインは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具
体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステム
ドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの
球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのス
テムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体
的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムド
メインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/
1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011
(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドド
メインである。

0146

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるcH5/3キメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドは、A/ベトナム/1203/2004(H5)HAの球状ヘッドドメインを含まない。
別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドは
、A/パース/16/2009(H3) HAのステムドメインを含まない。

0147

別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2)HAのステムドメインである。別の具体的
な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球
状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメ
インであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイン
は、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様
において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/
パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインで
ある。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青
海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/3
キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H
3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン
である。別の具体的な実施態様において、cH5/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメインであり、cH5/3
キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョ
ウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。

0148

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)H3亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン
及び(ii)H7亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む
(本明細書では「cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることも
ある)。具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインである。別の具
体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステム
ドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/0
3(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2
) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的
な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球
状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステム
ドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメ
インは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体
的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムド
メインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2
001(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3
N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の
具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、A/ビクトリア/361/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/ネーデルラ
ント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメインである。

0149

別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8)HAのステム
ドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N
8) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別
の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメ
インであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイン
は、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様におい
て、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガ
タアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメインであり、cH7/3キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HA
の球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッ
ツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッ
ドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H
3N8) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメインであ
る。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドのステムドメインは、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステ
ムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドド
メインは、A/レア/NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施
態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは
、A/ゼニガタアザラシ/マサチューセッツ/1/2011(H3N8) HAのステムドメインであり、cH7
/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/ネ
ーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメインである。

0150

別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2)HAのステムドメインである。別の
具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219
/03(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H
3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
球状ヘッドドメインは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体
的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムド
メインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの
球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのス
テムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の
具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステ
ムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/
24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/インディアナ/10/20
11(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメインである。
別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
ステムドメインは、A/インディアナ/10/2011(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/ネーデ
ルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメインである。

0151

別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2)HAのステムドメインである。別の具体的
な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの
球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムド
メインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイ
ンは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様にお
いて、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パー
ス/16/2009(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメインであ
る。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリス
コ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7
/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009
(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメインで
ある。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HAのステムドメインであり、cH7/3キ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/
93(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、A/パース/16/2009(H3N2) HA
のステムドメインであり、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘ
ッドドメインは、A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメインである

0152

具体的な実施態様において、本明細書に提供されるcH7/3キメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7)HAの球状ヘッドドメインを含ま
ない。別の具体的な実施態様において、cH7/3キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドは、A/パース/16/2009(H3) HAのステムドメインを含まない。

0153

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)B型インフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン及び(i
i)H5亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む(本明
細書では「cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることもある)
。具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメインである。別の具体的な実
施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイン
は、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘ
ッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイン
であり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A
/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様にお
いて、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレ
ーシア/2506/2004 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである
。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A
/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004
HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状
ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインであ
る。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメ
ラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/
モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。

0154

別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/フロリダ/4/2006HAのステムドメインである。別の具体的な実施
態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは
、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘッドド
メインである。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり、cH5/
Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドネシ
ア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/B
キメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006
HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状
ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実
施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイン
は、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘ
ッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり
、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/シチ
メンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様
において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/
フロリダ/4/2006のステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘ
ッドドメインである。

0155

別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010HAのステムドメインである。別の具体的
な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの
球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエン
ザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムド
メインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメイ
ンは、A/インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態
様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B
/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメイン
である。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメインであり、cH5/
Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/
青海/1A/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5
/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン
/1/2010 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチ
ドの球状ヘッドドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメ
インである。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメインであり、
cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハ
クチョウ/モンゴル/244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。

0156

別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008HAのステムドメインである。別の具体的な
実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイ
ンは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ベトナム/1203/2004(H5) HAの球状ヘ
ッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球
凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメインで
あり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/
インドネシア/5/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様におい
て、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリス
ベン/60/2008 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドの球状ヘッドドメインは、A/安徽/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別
の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/インドガン/青海/1A/2005(
H5) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH5/Bキメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのス
テムドメインであり、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/シチメンチョウ/トルコ/1/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。別
の具体的な実施態様において、cH5/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメインであり、cH5/Bキメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/オオハクチョウ/モンゴル/
244/2005(H5) HAの球状ヘッドドメインである。

0157

ある実施態様において、本明細書に提供されるキメラインフルエンザ血球凝集素(HA)ポ
リペプチドは、(i)B型インフルエンザウイルス由来の血球凝集素のステムドメイン及び(i
i)H7亜型のインフルエンザウイルス由来の血球凝集素の球状ヘッドドメインを含む(本明
細書では「cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド」と呼ばれることもある)
。具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのス
テムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメインである。別の具体的な実
施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイン
は、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状
ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメイ
ンであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは
、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において
、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシ
ア/2506/2004 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。
別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの
ステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメライ
ンフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CP
A1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキ
メラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/20
04 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球
状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメインである
。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H
7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフ
ルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/マレーシア/2506/2004 HAのス
テムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメインである。

0158

別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/フロリダ/4/2006HAのステムドメインである。別の具体的な実施
態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは
、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状ヘッド
ドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり、cH
7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/50
4/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラ
インフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのス
テムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態
様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B
/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポ
リペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッ
ドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝
集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり、
cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/
アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様におい
て、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/フロリ
ダ/4/2006 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプ
チドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメインである
。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/フロリダ/4/2006 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/ネーデルラント/
12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメインである。

0159

別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010HAのステムドメインである。別の具体的
な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメ
インは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HA
の球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステム
ドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメ
インは、A/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様に
おいて、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウ
ィスコンシン/1/2010 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集
素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメイン
である。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペ
プチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメインであり、cH7/
Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハ
リスコ/CPA1/2012(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において
、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコ
ンシン/1/2010 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリ
ペプチドの球状ヘッドドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドド
メインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素
ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/1/2010 HAのステムドメインであり
、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/
NC/39482/93(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/
Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ウィスコンシン/
1/2010 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメイ
ンである。

0160

別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
のステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008HAのステムドメインである。別の具体的な
実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメイ
ンは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ネーデルラント/219/03(H7) HAの球状
ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血
球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイン
であり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A
/カナダ/504/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、c
H7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/6
0/2008 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチド
の球状ヘッドドメインは、A/カナダ/444/04(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具
体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステム
ドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/ニワトリ/ハリスコ/CPA1/2012(
H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメライン
フルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのス
テムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッド
ドメインは、A/マガモ/アルバータ/24/2001(H7) HAの球状ヘッドドメインである。別の具
体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドのステム
ドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメインであり、cH7/Bキメラインフルエ
ンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは、A/レア/NC/39482/93(H7) HAの球
状ヘッドドメインである。別の具体的な実施態様において、cH7/Bキメラインフルエンザ
血球凝集素ポリペプチドのステムドメインは、B/ブリスベン/60/2008 HAのステムドメイ
ンであり、cH7/Bキメラインフルエンザ血球凝集素ポリペプチドの球状ヘッドドメインは
、A/マガモ/ネーデルラント/12/2000(H7) HAの球状ヘッドドメインである。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 武田薬品工業株式会社の「 複素環化合物およびその用途」が 公開されました。( 2019/10/03)

    【課題】オレキシン2型受容体作動活性を有する複素環化合物を提供すること。【解決手段】式(I):[式中、各記号は明細書記載のとおりである。]で表される化合物またはその塩は、オレキシン2型受容体作動活性を... 詳細

  • ファイザー・インクの「 ピリドピリミジノンCDK2/4/6阻害剤」が 公開されました。( 2019/10/03)

    【課題・解決手段】本発明は、一般式(I)の化合物および薬学的に許容できるその塩[式中、R1、R2、R2A、R2B、R3、R4、R5A、R5B、R6、R7、R8、R9、p、qおよびrは、本明細書で定義さ... 詳細

  • 不二製油株式会社の「 アスコルビン酸製剤」が 公開されました。( 2019/09/19)

    【課題】 本発明は、簡易な方法で調製が可能で、異味が少なく、着色も抑制された、アスコルビン酸製剤を提供することを課題とする。【解決手段】 油中水型の乳化物であって、水相のpHが4以上であり、水相の... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ