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技術 グリッドコンピューティングシステム、及びグリッドコンピューティング方法

出願人 株式会社Pieno
発明者 泉征弥
出願日 2018年1月31日 (2年1ヶ月経過) 出願番号 2018-014216
公開日 2019年8月8日 (7ヶ月経過) 公開番号 2019-133362
状態 未査定
技術分野 マルチプログラミング
主要キーワード ブロックチェーン 電池量 一世代前 研究テーマ 取引ステップ 解析指示 所有権者 合意形成
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年8月8日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

グリッドコンピューティングにおいて、正当性のある報酬を提供することで、多くのクライアント端末装置参加者を確保することを狙いとする。

解決手段

ホストサーバ10は、各参加端末への個別の解析指示ブロックチェーン上に記録する。クライアント端末装置20は、ブロックチェーン上から解析指示を読出し端末稼働状況に応じて解析処理を実行する。解析結果は、再びブロックチェーン上に記録される。同時に、解析実行内容を計測し、その情報もブロックチェーン上に記録する。ホストサーバ10では、解析結果と解析実行内容をブロックチェーン上から読出し、解析寄与度算定をおこない、これに基づいて報酬を算定する。

概要

背景

グリッドコンピューティングシステムは、ネットワークを利用して、広域に多数の分散された計算リソースを、ネットワークを介して管理し活用して、大量の処理を高速で実行することができるようにするものである。

グリッドコンピューティングシステムの動作としては、システムに参加することを許可したクライアント端末装置グリッドコンピューティングホストサーバから解析用プログラム解析用データとを予め受け取っておき、その解析用プログラムを実行できる状態にしておく。クライアント端末装置のCPUが余力のある状態になると、解析用プログラムが実行されてデータの解析処理を行う。解析用プログラムは、解析が終了したデータをグリッドコンピューティングホストサーバヘ送信し、新たな解析用データを取得して解析を続ける。クライアント端末装置のCPUが余力のない状態になると、解析用プログラムは待機状態になり、CPUが余力のある状態になると、解析用プログラムが再実行されるというものである。

このグリッドコンピューティングシステムでは、クライアント端末装置の利用者から計算リソースを利用する許可が得られなければ、この計算リソースを利用することはできないため、解析処理を実行するための計算リソースを安定して確保することができないという問題があった。

一方、近年、携帯電話をはじめとした携帯端末装置は、通信帯域の速度向上と低価格化が進み、CPUは高速化・マルチスレッド化し、メモリ大容量化し、電池の大容量化が進み、一世代前パーソナルコンピュータと変わらない性能を持つようになった。そのため携帯端末装置もグリッドコンピューティングのクライアント端末として、利用が可能となっている。携帯端末装置は、パーソナルコンピュータと比べて、非常に台数が多く、利用者の許可さえ得られれば、大きな計算リソースとして期待できる。

また、中央集権的な管理を必要とせずに、信頼性を担保可能な仕組みがデジタル仮想通貨を中心に普及しつつある。ブロックチェーンと呼ばれるこの仕組みでは、やり取りされる情報の信頼性を参加者全体で形成されるネットワーク内での合意形成のプロセスによって担保し、かつ、改ざんや二重使用等の不正を系全体で防ぐことにより、健全性を保持している。また、ブロックチェーンの仕組みを、様々な記録や取引に応用することが研究されている。

概要

グリッドコンピューティングにおいて、正当性のある報酬を提供することで、多くのクライアント端末装置の参加者を確保することを狙いとする。ホストサーバ10は、各参加端末への個別の解析指示をブロックチェーン上に記録する。クライアント端末装置20は、ブロックチェーン上から解析指示を読出し端末稼働状況に応じて解析処理を実行する。解析結果は、再びブロックチェーン上に記録される。同時に、解析実行内容を計測し、その情報もブロックチェーン上に記録する。ホストサーバ10では、解析結果と解析実行内容をブロックチェーン上から読出し、解析寄与度算定をおこない、これに基づいて報酬を算定する。

目的

本発明は、ホスト側に大きなコスト負担を強いることなく、クライアント端末装置の参加者のモチベーションを向上させるよう、多くの参加者の解析結果や寄与度などを細かく保存し、正当性のある報酬を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ブロックチェーン共有する分散型ネットワークに接続された複数の装置間で行うグリッドコンピューティングシステムであって、ホストサーバは、グリッドコンピューティングに参加する端末情報を管理する参加端末情報管理手段と、参加するクライアント端末への解析指示をブロックチェーン上に記録する解析指示記録手段と、クライアント端末の解析結果を読出す解析結果読出手段と、を備え、クライアント端末は、解析指示を読み出す解析指示読出手段と、クライアント端末に解析処理を実行させる解析実行制御手段と、前記解析実行制御手段の制御情報に基づいて解析処理を実行する解析実行手段と、解析結果をブロックチェーン上に記録する解析結果記録手段と、を備え、前記解析結果記録手段は、参加端末すべての解析結果をブロックチェーン上に記録するので、ホストは不正や改ざんなしで解析結果を取得するグリッドコンピューティングシステム。

請求項2

請求項1に記載のグリッドコンピューティングシステムであって、前記ホストサーバは、クライアント端末の解析結果から解析寄与度算定する解析寄与度算定手段と、参加端末の解析寄与度から報酬を算定する報酬算定手段と、を備え、参加端末毎の報酬を算定するグリッドコンピューティングシステム。

請求項3

請求項2に記載のグリッドコンピューティングシステムであって、前記クライアント端末は、前記解析実行手段の解析実行内容を計測する解析実行内容計測手段と、を備え、前記ホストサーバは、解析結果に含まれる解析実行内容をブロックチェーン上から読出し解析寄与度を算定するグリッドコンピューティングシステム。

請求項4

請求項1から3のいずれか1項に記載のグリッドコンピューティングシステムであって、前記クライアント端末は、前記解析結果に対応した、移管可能な所有権を、解析を実行した参加者に付与する解析結果所有権付与手段と、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引する解析結果所有権取引手段と、前記ホストサーバは、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引する解析結果所有権取引手段と、を備え、参加者が互いに、またはホストサーバとの間で、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引するグリッドコンピューティングシステム。

請求項5

ブロックチェーンを共有する分散型のネットワークに接続された複数の装置間で行うグリッドコンピューティング方法であって、ホストサーバは、グリッドコンピューティングに参加する端末情報を管理する参加端末情報管理ステップと、参加端末のクライアント端末への解析指示をブロックチェーン上に記録する解析指示記録ステップと、クライアント端末の解析結果を読出す解析結果読出ステップと、を備え、クライアント端末は、解析指示を読み出す解析指示読出ステップと、クライアント端末に解析処理を実行させる解析実行制御ステップと、前記解析実行制御ステップの制御情報に基づいて解析処理を実行する解析実行ステップと、解析結果をブロックチェーン上に記録する解析結果記録ステップと、を備え、前記解析結果記録ステップは、参加端末すべての解析結果をブロックチェーン上に記録するので、ホストは不正や改ざんなしで解析結果を取得するグリッドコンピューティング方法。

請求項6

請求項5に記載のグリッドコンピューティング方法であって、前記ホストサーバは、クライアント端末の解析結果から解析寄与度を算定する解析寄与度算定ステップと、参加端末の解析寄与度に対して報酬を算定する報酬算定ステップと、を備え、参加端末毎の報酬を算定するグリッドコンピューティング方法。

請求項7

請求項7に記載のグリッドコンピューティング方法であって、前記クライアント端末は、前記解析実行ステップの解析実行内容を計測する解析実行内容計測ステップと、を備え、前記ホストサーバは、解析結果に含まれる解析実行内容をブロックチェーン上から読出し解析寄与度を算定するグリッドコンピューティング方法。

請求項8

請求項5から7のいずれか1項に記載のグリッドコンピューティング方法であって、前記クライアント端末は、前記解析結果に対応した、移管可能な所有権を、解析を実行した参加者に付与する解析結果所有権付与ステップと、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引する解析結果所有権取引ステップと、前記ホストサーバは、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引する解析結果所有権取引ステップと、を備え、参加者が互いに、またはホストサーバとの間で、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引するグリッドコンピューティング方法。

技術分野

0001

本発明は、大きなコストをかけずに、解析指示解析結果、解析実行情報の記録、及び実行結果に対する所有権を記録し、携帯端末であっても多くの参加者を確保できる、グリッドコンピューティングシステム、及びグリッドコンピューティング方法である。

背景技術

0002

グリッドコンピューティングシステムは、ネットワークを利用して、広域に多数の分散された計算リソースを、ネットワークを介して管理し活用して、大量の処理を高速で実行することができるようにするものである。

0003

グリッドコンピューティングシステムの動作としては、システムに参加することを許可したクライアント端末装置がグリッドコンピューティングホストサーバから解析用プログラム解析用データとを予め受け取っておき、その解析用プログラムを実行できる状態にしておく。クライアント端末装置のCPUが余力のある状態になると、解析用プログラムが実行されてデータの解析処理を行う。解析用プログラムは、解析が終了したデータをグリッドコンピューティングホストサーバヘ送信し、新たな解析用データを取得して解析を続ける。クライアント端末装置のCPUが余力のない状態になると、解析用プログラムは待機状態になり、CPUが余力のある状態になると、解析用プログラムが再実行されるというものである。

0004

このグリッドコンピューティングシステムでは、クライアント端末装置の利用者から計算リソースを利用する許可が得られなければ、この計算リソースを利用することはできないため、解析処理を実行するための計算リソースを安定して確保することができないという問題があった。

0005

一方、近年、携帯電話をはじめとした携帯端末装置は、通信帯域の速度向上と低価格化が進み、CPUは高速化・マルチスレッド化し、メモリ大容量化し、電池の大容量化が進み、一世代前パーソナルコンピュータと変わらない性能を持つようになった。そのため携帯端末装置もグリッドコンピューティングのクライアント端末として、利用が可能となっている。携帯端末装置は、パーソナルコンピュータと比べて、非常に台数が多く、利用者の許可さえ得られれば、大きな計算リソースとして期待できる。

0006

また、中央集権的な管理を必要とせずに、信頼性を担保可能な仕組みがデジタル仮想通貨を中心に普及しつつある。ブロックチェーンと呼ばれるこの仕組みでは、やり取りされる情報の信頼性を参加者全体で形成されるネットワーク内での合意形成のプロセスによって担保し、かつ、改ざんや二重使用等の不正を系全体で防ぐことにより、健全性を保持している。また、ブロックチェーンの仕組みを、様々な記録や取引に応用することが研究されている。

先行技術

0007

なし

発明が解決しようとする課題

0008

ところで、携帯端末装置にて解析処理を連続的におこなうと、他の使用中のアプリの動作が遅くなり、参加者にとって操作が重く感じられたり、アプリの反応や画面表示が遅れ、参加者が不便を感じてしまう。この利便性の低下は、特に携帯端末装置においては大きな心理的障壁となり、グリッドコンピューティングへの参加をためらう原因となる。また、常に端末がCPUが100%近くで使用されると端末が熱くなるなどの問題も発生する。

0009

さらに、バックグラウンドで解析処理や通信処理を連続的におこなうと、参加者が気付かない間に、電池消耗が進み、充電予定時刻以前に電池残量がなくなることが発生する。これは携帯端末を常時頻繁に使用している参加者にとって致命的な問題である。これもグリッドコンピューティングに参加しなくなる大きな原因となる。

0010

加えて、グリッドコンピューティングホストサーバと携帯端末装置との間で、大量の解析用データや解析結果をやり取りすると、参加者の契約した通信量を超えてしまうという問題が発生する。特にデータの送受信をバックグラウンドで繰り返しているため、参加者が気付かない間に、契約した通信量を超えてしまい、月末になって判る追加料金に参加者が驚いてしまう。これは参加者がグリッドコンピューティングに参加しなくなる大きな原因となる。

0011

ところが従来のグリッドコンピューティングでは、参加条件ボランティアであったため、解析対象研究テーマは参加者の興味を惹く話題性のあるテーマが必要であった。このため商用利用では参加者が集まらず、実現が難しかった。

0012

参加者に興味以外のモチベーションを与えるためには何らかのフィードバックが必要になり、そのためにはグリッドコンピューティングのホスト側が参加者の寄与度などを記録・管理することが必要である。しかしながらこれは大きなコスト負担となることが問題であった。

0013

また、携帯端末は一台のリソースが小さいため、非常に多くの参加者を確保する必要がある。そのためには人集めをおこなう中間業者協力者が必要になる。中間業者のモチベーションを上げるための仕組みも必要であった。

0014

そこで本発明は、ホスト側に大きなコスト負担を強いることなく、クライアント端末装置の参加者のモチベーションを向上させるよう、多くの参加者の解析結果や寄与度などを細かく保存し、正当性のある報酬を提供することで、多くの参加者を確保することを狙いとする。これにより特に参加者の確保が難しかった携帯端末利用の問題点が解消されるので、非常に多くの台数が確保できるようになり、大規模な計算リソースが確保できるようになる。かつ研究用や商用を問わず様々なテーマへの活用が可能となる。

課題を解決するための手段

0015

第1の発明は、ブロックチェーンを共有する分散型のネットワークに接続された複数の装置間で行うグリッドコンピューティングシステムであって、ホストサーバは、グリッドコンピューティングに参加する端末情報を管理する参加端末情報管理手段と、参加するクライアント端末への解析指示をブロックチェーン上に記録する解析指示記録手段と、クライアント端末の解析結果を読出す解析結果読出手段と、を備え、クライアント端末は、解析指示を読み出す解析指示読出手段と、クライアント端末に解析処理を実行させる解析実行制御手段と、前記解析実行制御手段の制御情報に基づいて解析処理を実行する解析実行手段と、解析結果をブロックチェーン上に記録する解析結果記録手段と、を備え、前記解析結果記録手段は、参加端末すべての解析結果をブロックチェーン上に記録するので、ホストは不正や改ざんなしで解析結果を取得することを特徴とする。

0016

第2の発明は、第1の発明において前記ホストサーバにて、前記クライアント端末の解析結果から解析寄与度を算定する解析寄与度算定手段と、参加端末の解析寄与度に対して報酬を算定する報酬算定手段と、を備え、参加端末毎の報酬を算定することを特徴とする。

0017

第3の発明は、第2の発明において前記クライアント端末にて、前記解析実行手段の解析実行内容を計測する解析実行内容計測手段と、を備え、前記ホストサーバは、解析結果に含まれる解析実行内容をブロックチェーン上から読出し解析寄与度を算定することを特徴とする。

0018

第4の発明は、第1から第3の発明において前記クライアント端末は、前記解析結果に対応した、移管可能な所有権を、解析を実行した参加者に付与する解析結果所有権付与手段と、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引する解析結果所有権取引手段と、前記ホストサーバは、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引する解析結果所有権取引手段と、を備え、参加者が互いに、またはホストサーバとの間で、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引することを特徴とする。

0019

第5の発明は、ホストサーバは、グリッドコンピューティングに参加する参加端末情報を管理する参加端末情報管理ステップと、参加するクライアント端末への解析指示をブロックチェーン上に記録する解析指示記録ステップと、前記クライアント端末の解析結果を読出す解析結果読出ステップと、を備え、クライアント端末は、解析指示を読み出す解析指示読出ステップと、クライアント端末に解析処理を実行させる解析実行制御ステップと、前記解析実行制御ステップの制御情報に基づいて解析処理を実行する解析実行ステップと、解析結果をブロックチェーン上に記録する解析結果記録ステップと、を備え、前記解析結果記録ステップは、参加端末すべての解析結果をブロックチェーン上に記録するので、ホストは不正や改ざんなしで解析結果を取得することを特徴とする。

0020

第6の発明は、第5の発明において前記ホストサーバにて、前記クライアント端末の解析結果から解析寄与度を算定する解析寄与度算定ステップと、参加端末の解析寄与度に対して報酬を算定する報酬算定ステップと、を備え、参加端末毎の報酬を算定することを特徴とする。

0021

第7の発明は、第6の発明において前記クライアント端末は、前記解析実行ステップの解析実行内容を計測する解析実行内容計測ステップと、を備え、前記ホストサーバは、解析結果に含まれる解析実行内容をブロックチェーン上から読出し解析寄与度を算定することを特徴とする。

0022

第8の発明は、第5から第7の発明において前記クライアント端末は、前記解析結果に対応した、移管可能な所有権を、解析を実行した参加者に自動的に付与する解析結果所有権付与ステップと、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引する解析結果所有権取引ステップと、前記ホストサーバは、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引する解析結果所有権取引ステップと、を備え、参加者が互いに、またはホストサーバとの間で、前記解析結果所有権をブロックチェーン上で取引することを特徴とする。

発明の効果

0023

上記第1ないし第5の発明によれば、ブロックチェーンを共有する分散型のネットワークに接続された複数の装置間で行うグリッドコンピューティングシステムにおいて、ホストサーバの解析指示、およびクライアント端末の解析結果をブロックチェーン上に記録・管理・読出しするため、低コストで不正や改ざんなしで解析指示や解析結果を管理することができる。

0024

上記第2ないし第6の発明によれば、ブロックチェーンを共有する分散型のネットワークに接続された複数の装置間で行うグリッドコンピューティングシステムにおいて、クライアント端末の解析寄与度に応じた報酬を算定することができる。

0025

上記第3ないし第7の発明によれば、ブロックチェーンを共有する分散型のネットワークに接続された複数の装置間で行うグリッドコンピューティングシステムにおいて、クライアント端末の解析実行内容に応じた報酬を算定することができる。

0026

上記第4ないし第8の発明によれば、ブロックチェーンを共有する分散型のネットワークに接続された複数の装置間で行うグリッドコンピューティングシステムにおいて、クライアント端末の解析実行内容に応じた報酬を算定することができる。

図面の簡単な説明

0027

本発明の第1の実施形態に係るグリッドコンピューティングシステムを実現する機器構成を示すブロック図である。
上記第1の実施形態において、ホストサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
上記第1の実施形態において、クライアント端末装置と携帯型のクライアント端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
上記第1の実施形態において、グリッドコンピューティングシステムの詳細な機能構成を示すブロック図である。
上記第1の実施形態において、ホストサーバ及びクライアント端末装置における動作プロセスについて説明するためのフローチャートである。
上記第1の実施形態において、解析結果を記録するブロックチェーンシステムの構成図である。
上記第1の実施形態において、解析結果データを記録する際の内容例である。
上記第1の実施形態において、解析結果所有権データを記録する際の内容例である。

実施例

0028

以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。尚、以下において、「アプリケーションソフトウェア」のことを「アプリ」と略記している。
<1.第1の実施形態>
<1.1 全体構成>

0029

図1は、本発明の第1の実施形態に係るグリッドコンピューティングシステムを実現する機器構成を示すブロック図である。このグリッドコンピューティングシステムは、ホストサーバ10と複数のクライアント携帯端末装置20及びクライアント端末装置30とによって実現される。ホストサーバ10とクライアント携帯端末装置20及びクライアント端末装置30とお互いに、P2Pネットワーク通信回線を介して接続されている。以下、「クライアント携帯端末装置20」及び「クライアント端末装置30」を総称して「携帯端末装置20」で略記している。

0030

本実施形態において、グリッドコンピューティングシステムを実現するために、グリッド解析アプリがクライアント携帯端末装置20にインストールされる。参加者は、所定の操作により情報提供アプリ起動することができる。

0031

以上のようなグリッド解析アプリを携帯端末装置20にインストールしておくことにより、携帯端末装置の余力がある時に、解析が実行されるようになる。

0032

図2は、ホストサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。ホストサーバ10は、CPU11、ROM12、RAM13、補助記憶装置14、通信制御部15、入力操作部16、及び表示部17を有している。CPU11は、このホストサーバ10の全体を制御するために各種演算処理等を行う。ROM12は、読み出し専用のメモリであって、例えばホストサーバ10の起動時にCPU11に実行させる初期プログラムなどを格納する。RAM13は、書き込み可能揮発性のメモリであって、実行中のプログラムやデータ等を一時的に格納する。補助記憶装置14は、磁気ディスク装置などであって、ホストサーバ10の電源オフされても保持されるべき各種プログラム・各種データを格納する。通信制御部15は、外部へのデータ送信の制御や外部からのデータ受信の制御を行う。入力操作部16は、例えばキーボードマウスであって、オペレータによる入力操作を受け付ける。表示部17は、CPU11からの指令に基づいて、画像の表示を行う。

0033

図3は、携帯端末装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。携帯端末装置20は、CPU21、フラッシュROM22、RAM23、通信制御部24、入力操作部25、表示部26を有している。CPU21は、この携帯端末装置20の全体を制御するために各種演算処理等を行う。フラッシュROM22は、書き込み可能な不揮発性のメモリであって、携帯端末装置20の電源がオフされても保持されるべき各種プログラム・各種データを格納する。RAM13は、書き込み可能な揮発性のメモリであって、実行中のプログラムやデータ等を一時的に格納する。通信制御部24は、外部へのデータ送信の制御や外部からのデータ受信の制御を行う。入力操作部25は、例えばタッチパネルであって、利用者による入力操作を受け付ける。表示部26は、CPU21からの指令に基づいて、画像の表示を行う。

0034

携帯端末装置20内において、グリッド解析アプリを実現する解析用プログラムは、フラッシュROM22に格納される。参加者によってグリッド解析アプリの起動が指示されると、フラッシュROM22に格納されている解析用プログラムがRAM23に読み出され、そのRAM23に読み出された解析用プログラムをCPU21が実行することにより、グリッド解析アプリの処理が開始される。グリッド解析アプリは、P2Pネットワーク回線を介してホストサーバ10から携帯端末装置20にダウンロードされ、当該携帯端末装置20内のフラッシュROM22にインストールされる。
<1.2グリッドコンピューティングシステムの詳細な構成>

0035

図4は、グリッドコンピューティングシステムの詳細な機能構成を示すブロック図である。上述したように、このグリッドコンピューティングシステムは、ホストサーバ10と携帯端末装置20とによって構成されている。

0036

ホストサーバ10は、参加端末情報管理手段100、解析指示記録手段110、解析結果読出手段120、解析寄与度算定手段130、報酬算定手段140、及び解析結果所有権取引手段150を有している。

0037

携帯端末装置20は、解析指示読出手段200、解析実行制御手段210、解析実行手段220、解析結果記録手段230、解析実行内容計測手段240、解析結果所有権付与手段250、及び解析結果所有権取引手段260を有している。

0038

まず、ホストサーバ10の各構成要素の動作について説明する。参加端末情報管理手段100は、携帯端末装置20の利用者がグリッドコンピューティングに参加を申し込んだ参加端末IDや参加者が報酬を受け取るためのアカウント口座番号などを、管理する手段である。解析指示記録手段110は、グリッドコンピューティングで解析したい案件の解析用プログラムや解析用データである。案件毎に解析用プログラムは異なり、さらに解析用データは一案件であっても参加者毎に異なるデータで分析依頼するのが効率が良い。解析指示は、ホストサーバが予め解析用プログラムと解析用データを記録しておき、参加者が任意にデータを取得する場合もある。

0039

解析指示記録手段110は、ブロックチェーン上に解析指示情報を記録する。ブロックチェーン上への記録方法については、後で説明する。ブロックチェーン上へデータを記録すると、データは改ざん不可能になり、正しく参加者に指示を伝えることができる。

0040

解析結果読出手段120は、携帯端末装置で解析された結果がブロックチェーン上に記録されているので、参加端末IDをもとに検索し、読み出すものである。ブロックチェーン上に記録されているために、解析結果もまた改ざんされずに、正しい結果を読み込むことができる。

0041

解析寄与度算定手段130は、ひとつの携帯端末装置の解析結果が、解析全体に対してどれくらいの寄与度を持っているか算定するものである。具体的には、案件のすべての解析結果を積算し、その総数分母として、ひとつの端末の解析結果の量を分子とすることで、解析結果の割合を寄与度として算出する。

0042

報酬算定手段140は、解析依頼者は案件に対して支払った報酬全体に、ひとつの携帯端末装置の割合である寄与度を乗算することで、報酬を配分することができる。この金額が携帯端末装置の参加者のアカウント口座に支払われる。

0043

解析結果所有権取引手段150は、携帯端末装置20上で解析結果に付与された所有権を取引で入手する手段である。所有権は付与時点からブロックチェーン上に記録されており、改ざんが不可能で、かつ、取引により所有権者が変更になると、それがトランザクションとしてブロックチェーン上に残る。

0044

次に、携帯端末装置20の各構成要素の動作について説明する。解析指示読出手段200は、ホストサーバからの解析指示内容を読み出す手段である。参加者は自分が登録した解析案件もしくはホストサーバが選択した解析案件についての解析用プログラムや解析用データを読み出す。解析用プログラムは携帯端末装置にインストールされて、携帯端末装置上で解析処理が可能となる。解析用データはインストール時に携帯端末装置のフラッシュROM22の所定のディレクトリに保存されて、解析処理の実行時に参照される。

0045

解析実行制御手段210は、参加者の操作または携帯端末装置のCPU使用率などで判る余力状態に応じて、解析処理の実行と停止を制御するものである。これは、CPU使用率が100%を上回る状態で解析処理が実行されると、端末の操作が遅くなったり、端末が異常に熱くなるなどのトラブルを回避するための制御である。

0046

解析実行手段220は、解析用データを入力として、解析実行制御に従って解析用プログラムを実行して、解析結果を出力する。多数の解析用データに対して、解析用プログラムを繰り返し実行して、繰り返し回数と同じ個数の解析結果が出力される。

0047

解析結果記録手段230は、ブロックチェーン上に解析結果を記録する。これにより、解析結果の改ざんが防止される。図7に解析結果記録内容の具体例を示す。例えば、解析結果を特定できる解析結果ID、解析指示を特定できる解析指示ID、解析をおこなった参加端末IDや参加者ID、解析結果の個数、解析結果を暗号化したデータ、解析実行内容のデータなどが記録される。ところで解析結果IDは大量に生成されるため、IDが重複すると特定が難しくなる。このため、暗号化済み解析結果データを入力としてハッシュ値を生成して、これを解析結果IDとすれば、重複がなく、かつ解析データを特定できるようになる。

0048

解析実行内容計測手段240は、解析実行時にどれくらいの計算リソースを使用したかの実行状態を記録するものである。具体的には、実行に要したCPU使用率の時間変化や、実行と停止の時間変化、及びRAMのアクセス回数データ転送量である。

0049

解析結果所有権付与手段250は、解析結果に対して、解析を実行した参加者に所有権を付与するものである。この所有権情報は、図8に示すように解析結果ID、解析指示ID、解析結果個数、解析結果を所有している人の所有権者IDなどが記述されている。所有権者IDは、最初、解析実行した参加者IDが記述されるが、後に解析結果を集約する業者などが介在する場合は、業者IDに書き換えられる。また、解析結果所有個数は、解析結果IDで特定される一塊の結果を複数の所有者が分割して所有する場合に、その所有量を記載することで、所有権の割合を算定することができる。

0050

また、図8に示す解析結果所有権情報は、ブロックチェーン上に記録されることで改ざんを防止し、取引データとして扱うことができるようになる。ここで暗号化済み解析結果データを入力とするハッシュ値で求めた解析結果IDは、唯一無二のものであり、かつ解析結果データとハッシュ値を介して同一性を検証できるので、所有権の対象として扱うことができる。このため所有権は、取引により、参加者同士で交換することも可能である。

0051

解析結果所有権取引手段260は、ブロックチェーン上で解析結果所有権の取引をおこなうものである。次項の説明にて、取引について説明する。

0052

図6は、一般的なブロックチェーンのインフラを示している。世の中では既にBTCビットコイン)やETH(イーサリアム)などが普及しており、その上で台帳であるトランザクションデータを生成し記録するので、各種データやその権利情報の保存や取引をおこなうことができる。図6に示すように、データを秘匿化するための暗号化復号化手段401と、取引をする際に送金元のトランザクションであることを証明する電子署名手段402と、取引データを生成するトランザクション生成手段403と、取引データをブロックチェーンデータから読み出すトランザクション読込手段404と、P2Pネットワーク40との間でデータを送信受信するための通信手段405が、ウォレット手段400の中にある。P2Pネットワークには、トランザクションデータをやり取りするウォレット手段400以外に、マイニング手段410が接続されている。このマイニング手段は複数のトランザクションデータをブロックにまとめてさらに、過去のブロックデータを特定の条件を満たすハッシュ値を総当り的に探索して、先の新しいブロックと統合してブロック化することで、過去から連なるブロックの鎖に組み込まれて、改ざんが容易にできなくなる仕組みを構築している。つまりすべてのトランザクションはブロックチェーン上に取り込まれると、改ざんができなくなる。

0053

先の実施例で説明した「ブロックチェーン上への記録や読出」及び「ブロックチェーン上での取引」について説明する。まず、「ブロックチェーン上での取引」では、取引内容を電子署名手段402でハッシュ値化して暗号化復号化手段401で暗号化すれば電子署名が完成する。トランザクション生成手段403が取引データと電子署名データまとめると、トランザクションデータが完成する。これを通信手段405を介して、P2Pネットワーク40に公開し、マイニング手段がブロックチェーンに取り込めば、「ブロックチェーン上での取引」記録が完了する。取引の読出しは、トランザクション読込手段404にて読み出して、暗号化復号化手段401で復号化してそのハッシュ値を電子署名手段402で一致を確認すれば、正しい取引データであると判別できる。

0054

「ブロックチェーン上への記録や読出」は、取引内容の代わりに、記録対象の解析結果データを使用すれば、前項と同様な処理手順でブロックチェーン上の記録や読出しができる。
<1.3処理フロー

0055

図5に示すフローチャートを参照しつつ、ホストサーバ10及び携帯端末装置20における動作プロセスについて説明する。尚、ここでは、携帯端末装置20側での処理及びサーバ10側での処理を別々に説明する。
<1.3.1携帯端末装置側での処理>

0056

携帯端末装置20では、まず、ホストサーバの申し込み画面から参加の申し込みをおこない、ホストサーバの解析指示をブロックチェーン上から読み出す(ステップS200)。参加者はグリッド解析アプリを起動する(ステップS210)。グリッド解析アプリは、端末のCPU使用率や電池残量などの余力情報を取得監視したり、参加者の操作状況をみて、解析用プログラムの実行と停止を制御する。(ステップS220)。前記制御が実行制御信号を出せば解析用プログラムが実行されて、解析結果が順次作成される(ステップS230)。解析結果は図7のように記述される。

0057

一方、これと併行して、解析実行中に解析実行内容が計測されて、解析結果とともに計測結果が出力される。計測項目時刻毎のCPU使用率変化や電池残量変化、及びメモリ使用量変化などである。(ステップS240)。

0058

また、一纏まりの解析結果を表す解析結果IDに対して、所有権者IDを設定し、解析結果に所有権が付与される。図8に示す項目が記述される。(ステップ250)。解析結果個数は、一纏まりの解析結果に対して、複数の所有権者がいる場合は、その割合を全体個数に対する所有権者毎の個数で表現する。

0059

そして、解析結果や解析実行内容は、ウォレット400を介してブロックチェーン上に記録される(ステップS260)。

0060

また、解析結果所有権を取引する場合は、販売の取引内容をウォレット400を介してブロックチェーン上に記録したり、再び購入する場合は購入の取引内容をウォレット400を介してブロックチェーン上に記録する(ステップS270)。

0061

すべての解析用データに対して、解析が実行されれば、グリッド解析アプリは終了する。
<1.3.2ホストサーバ側での処理>

0062

ホストサーバ10では、まず、ホストサーバの申し込み画面から参加の申し込みをおこなった参加者の参加端末データ群を取得する(ステップS100)。参加端末を選択し、解析用プログラムと解析用データを選択し、解析指示情報を作成する(ステップS110)。解析指示情報は、ウォレット400を介してブロックチェーン上に記録する(ステップS120)。

0063

その後、携帯端末装置が解析結果や解析実行内容をブロックチェーン上に記録すると、ホストサーバはそのデータをブロックチェーンとウォレットを介してホストサーバに読み出す。(ステップS130)。

0064

また、解析結果所有権を取引する場合は、参加者が生成し販売した取引内容をウォレット400を介してブロックチェーン上から読み出す。販売する場合は販売取引内容をウォレット400を介してブロックチェーン上に記録する(ステップS140)。

0065

解析寄与度は、例えば、具体的にはその解析結果が全体の解析に対してどれくらい貢献しているかの数値である。最終的に解析結果の積算量総計量を算出し、これを分母として、一纏まりの解析結果の量を分子として、割合を算出する。(ステップS150)。解析実行内容データ付属している場合は、解析計算に費やされた時間やCPU使用率や電池量やメモリ使用量などから解析寄与度を算出してもよい。

0066

参加者の報酬の算定は、例えば、具体的には、前記の解析寄与度を用いて、解析を依頼したメーカーから支払われる依頼総額に乗算して算出する。(ステップS160)
<3.その他>

0067

上記各実施形態において、ホストサーバと携帯端末装置の関係で、グリッドコンピューティングシステムが実現されていた。しかしながら、本発明はこれに限定されない。ホストサーバの解析指示を携帯端末装置に伝達したり、解析結果所有権を集めて、ホストサーバに大口参加者として取引で販売してもよい。また、参加者同士が案件の異なる解析結果の所有権を交換してもよい。また、ひとりの参加者がグループ組織して、解析結果の所有権を集約して、ホストサーバに大口参加者として取引で販売してもよい。

0068

他に、解析結果所有権は、解析結果がホストサーバに集約された後でも、単独で売買取引されてもよい。例えば、報酬の支払い方法が数年後の創薬販売時の売上利益額に応じて配当される場合は、解析結果の所有権が継続するので報酬を受け続けることが可能になる。

0069

10…サーバホスト
11…CPU
12…ROM
13…RAM
14…補助記憶装置
15…通信制御部
16…入力操作部
17…表示部
20…クライアント携帯端末装置
21…CPU
22…ROM
23…RAM
24…補助記憶装置
25…通信制御部
26…入力操作部
27…表示部
30…クライアント端末装置
100…参加端末情報管理手段
110…解析指示記録手段
120…解析結果読出手段
130…解析寄与度算定手段
140…報酬算定手段
150…解析結果所有権取引手段
200…解析指示読出手段
210…解析実行制御手段
220…解析実行手段
230…解析結果記録手段
240…解析実行内容計測手段
250…解析結果所有権付与手段
260…解析結果所有権取引手段
400…ウォレット手段
401…暗号化復号化手段
402…電子署名手段
403…トランザクション生成手段
404…トランザクション読込手段
405…通信手段
410…マイニング手段

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