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技術 眼内レンズ組立体

出願人 ロゼックカンパニーリミテッド
発明者 パクキョンジン
出願日 2019年4月8日 (2年2ヶ月経過) 出願番号 2019-073263
公開日 2019年8月8日 (1年10ヶ月経過) 公開番号 2019-130376
状態 特許登録済
技術分野 補綴
主要キーワード 装着材 代替効果 構造改 拡張リング 中央領 複合運動 赤道付近 正面投影
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

毛様小帯運動を効果的に伝達して眼内レンズの性能を向上させることが可能な眼内レンズ支持体を提供する。

解決手段

眼内レンズ支持体10が装着された眼内レンズ組立体は、眼内レンズ30と、眼内レンズ30を取り囲む眼内レンズ支持体10と、眼内レンズ30を眼内レンズ支持体10に固定させる連結手段50とから構成される。連結手段50は、眼内レンズ30を内部に収容し、眼内レンズ支持体10の内部に挿入固定される構造物からなる。眼内レンズ支持体10は、水晶体嚢の内部に挿入される。

概要

背景

水晶体に異常がある眼科的疾病、例えば白内障などの治療方法として、水晶体嚢(Capsular sac)内部にある水晶体(lens)の内容物を除去し、その空間に、人工で製造した眼内レンズ(intraocular lens)を挿入する手術が現在広く行われている。

眼内レンズを挿入する場合、眼内レンズは天然水晶体の代わりに患者混濁のない視野を提供することできる。しかし、眼内レンズは、いろいろな長所にもかかわらず、挿入後に眼内レンズの挿入された水晶体嚢(Capsular sac)が術後収縮するという問題点を持つ。

したがって、最近では、眼内レンズの挿入前に水晶体嚢(Capsular Sac)の赤道領域に水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)を挿入し、水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)に眼内レンズを固定させる方法が多く用いられている。

水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)は、開放または閉鎖された環状体であって、水晶体嚢(Capsular Sac)の収縮を一部緩和し、水晶体レンズを固定させる方法が漸次用いられている。

水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)をさらに效率よく利用するために、水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)の挿入を容易にする構造や、後の混濁を防止するための構造などに関する研究が行われている。

ところが、従来の眼内レンズ挿入施術における問題点は、術後、水晶体嚢(Capsular Sac)の前嚢と後嚢とが互いに付着し合って、毛様小帯(Zonule of Zinn)の弛緩と収縮を伝達して水晶体の厚さを調節する本来の機能を失ってしまうことである。すなわち、術後、患者の目は見ようとする物体に応じて能動的に3次元運動をして視野を確保するのではなく、眼内レンズで定められる度数によって受動的な視野を確保するという問題点を持つ。以下、このような問題点について、図1乃至図4を参照して説明する。

図1は人間の眼球を示す断面図、図2は天然水晶体の構造を説明するための断面図である。これらの図を参照すると、角膜(Cornea)1は、目の最も外側にある透明な無血管組織であって、眼球を保護し、水晶体と一緒に光の屈折担当する。紅彩(Iris)2は、目に入射する光の量を調節してカメラ絞りと同様の役割を担当する。また、瞳孔(Pupil)3は、紅彩2の中央に開いている孔であって、明るい光の下では大きさが縮小し、暗い所では大きさが拡大することにより、網膜4に入り込む光の量を調節する。

水晶体(lens)5は、凸レンズ状の両面を有し、無血管で無色透明構造物であって、紅彩2の後ろに位置する。水晶体は、角膜1と一緒に、目に入射する光の屈折を担当する器官である。水晶体の形状は、毛様体筋6及びこれに連結された毛様小帯7の収縮及び弛緩によって変化する。

老眼は、年を取るにつれて水晶体5の硬さが毎年増加し、毛様体筋6が収縮しても水晶体5の形状が変わらなくなった状態である。白内障は、年を取るにつれて水晶体5が混濁になる疾病である。

水晶体5は、水晶体嚢(Capsular Sac)8内に挿入されている。水晶体嚢(Capsular Sac)8は、前嚢(anterior capsule)8aと後嚢(posterior capsule)8bからなり、それぞれ水晶体5の前方面5aと後方面5bは赤道Eで互いに連結される。各前方面5aと後方面5bは赤道Eからの距離によって中央部aと赤道部bに区分される。前方面5aの中央部aは後方面5bの中央部aよりも曲率が小さく、前方面5aの赤道部bは後方面5bの赤道部bよりも曲率が大きいという特徴がある。

水晶体嚢(Capsular Sac)8の縁部に沿って毛様小帯7が連結される。毛様小帯7は、毛様体筋6と水晶体嚢8とを連結する一種繊維組織であって、水晶体嚢8の前嚢8aと後嚢8bとが出会う赤道部の付近に連結される第1小帯7aと、赤道部の周辺付近に連結される第2小帯7bとから構成される。

図3及び図4はそれぞれ遠距離と近距離を注視するときの毛様小帯、水晶体及び水晶体嚢の作用を説明する説明図である。本明細書において、Y軸方向は水晶体の視軸方向、X軸方向は水晶体の赤道方向をそれぞれ意味する。水晶体5の視軸方向は、瞳孔を介して水晶体5に光が入射する方向であり、水晶体の赤道方向は、視軸方向に対して垂直な方向であって、前嚢と後嚢とが出会う地点を連結する方向である。

遠距離を注視するときには、毛様小帯7のうち、水晶体嚢8の赤道部の中央に連結される第1小帯7aはぴんと張っており、水晶体嚢8の赤道部の周辺に連結される第2小帯7bは緩んでいる。これにより、水晶体嚢8が水晶体5のX軸方向に伸び、内部に位置した水晶体5も同じ方向に伸びる。

近距離を注視するときには、毛様小帯7のうち、水晶体嚢8の赤道部の中央に連結される第1小帯7aは緩んでおり、水晶体嚢8の赤道部の周辺に連結される第2小帯7bはぴんと張っている。これにより、水晶体嚢8が水晶体5のY軸方向に膨らみ、内部に位置した水晶体5も同じ方向に伸びる。上述したように、天然水晶体を内部に持つ水晶体嚢8は、毛様小帯7に連結され、能動的に天然水晶体の形状を変形させることに関与するが、従来の技術に係る眼内レンズ及び水晶体嚢拡張リングを使用する場合、水晶体嚢8は収縮してその機能を実質的に失ってしまう。

毛様小帯7に連結されて水晶体5の形状変化に関与する毛様体筋6は、死亡時まで疲れずに機能を維持する内眼筋であって、人為的に消滅させる従来方式の改善が求められる。

また、眼内レンズを施術した場合、支持する毛様小帯7の運動により発生する力が眼内レンズに正確に伝達され、眼内レンズの能力を向上させることができるようにする眼内レンズ組立体構造改善が求められる。

概要

毛様小帯の運動を効果的に伝達して眼内レンズの性能を向上させることが可能な眼内レンズ支持体を提供する。眼内レンズ支持体10が装着された眼内レンズ組立体は、眼内レンズ30と、眼内レンズ30を取り囲む眼内レンズ支持体10と、眼内レンズ30を眼内レンズ支持体10に固定させる連結手段50とから構成される。連結手段50は、眼内レンズ30を内部に収容し、眼内レンズ支持体10の内部に挿入固定される構造物からなる。眼内レンズ支持体10は、水晶体嚢の内部に挿入される。

目的

眼内レンズを挿入する場合、眼内レンズは天然水晶体の代わりに患者に混濁のない視野を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

眼球内に挿入される眼内レンズ組立体であって、前記眼球水晶体嚢の内部に挿入されるリング状からなり、前記水晶体嚢に接触する外周面(11)は、前記水晶体嚢の前面部に接触する第1前面接触部(11a)と、前記水晶体嚢の後面部に接触する第1後面接触部(11b)とを含み、前記外周面(11)に対向する内周面(12)は、前記第1前面接触部(11a)に対向する第2前面接触部(12a)と、前記第1後面接触部(11b)に対向する第2後面接触部(12b)とを含む眼内レンズ支持体(10);前記第2前面接触部(12a)の少なくとも一区間に接触する第3前面接触部(52a)と、前記第2後面接触部(12b)の少なくとも一区間に接触する第3後面接触部(52b)と、前記第3前面接触部(52a)と前記第3後面接触部(52b)との間に備えられ、前記内周面(12)から離隔する空間を形成する変形促進溝(52c)とを含む連結手段(50);及び前記連結手段(50)に連結される眼内レンズ(30);を含み、前記眼内レンズ(30)は、オプティック部(31)から放射状に突出するハプティック部(32)が備えられ、前記連結手段(50)の内周面には、前記ハプティック部(32)が固定される溝(54)が備えられる眼内レンズ組立体。

請求項2

前記ハプティック部(32)の末端には、凸部(33b)と凹部(33a)が備えられ、前記溝(54)には、前記凸部(33b)に対応する断面を有する凹部(54a)と、前記凹部(33a)に対応する断面を有する凸部(54b)とが備えられる、請求項1に記載の眼内レンズ組立体。

請求項3

前記連結手段(50)は、リング状をなすリング部(51)と;前記リング部(51)から放射方向に突出し、内周面に前記溝(54)が備えられた安着部(53)と;前記安着部(53)から前記眼内レンズ支持体(10)の内周面に密着するように拡張された断面を有するように突出し、赤道付近に前記変形促進溝(52c)が設けられた拡張部(52)と;を含む、請求項2に記載の眼内レンズ組立体。

請求項4

前記連結手段(50)の前記変形促進溝(52c)が開始する地点は、赤道からの直線距離(L2)が0.9〜1.3mmをなす前記外周面(11)の一箇所に対向する位置に形成され、前記溝(54)の底面から前記変形促進溝(52c)までの間隔(d2)が0.4〜1.1mmをなす、請求項1に記載の眼内レンズ組立体。

請求項5

前記眼内レンズ支持体(10)は、前記第1前面接触部(11a)の一部区間に、運動伝達能力が向上できるように中心部に向かって陥没した複合運動伝達面(20)が備えられる、請求項1に記載の眼内レンズ組立体。

請求項6

前記複合運動伝達面(20)は正面投影の際に直線断面をなす、請求項5に記載の眼内レンズ組立体。

請求項7

前記複合運動伝達面(20)は正面投影の際に弧状断面をなす、請求項5に記載の眼内レンズ組立体。

請求項8

前記眼内レンズ支持体(10)を前記水晶体嚢に装着した状態で、前記複合運動伝達面(20)は第2小帯付(7b)の付近に位置する、請求項5に記載の眼内レンズ組立体。

請求項9

前記第1前面接触部(11a)に形成される前記複合運動伝達面(20)は、赤道からの長さ0.9mm〜1.5mmの区間に位置する、請求項8に記載の眼内レンズ組立体。

請求項10

前記第1後面接触部(11b)に形成される前記複合運動伝達面(20)は、赤道からの長さ1.2mm〜1.9mmの区間に位置する、請求項8に記載の眼内レンズ組立体。

請求項11

前記眼内レンズ支持体の内周面(12)は、赤道部に向かって陥没した断面形状をなし、前記内周面(12)は、前記赤道部から前記第1前面接触部(11a)の末端に向かって少なくとも一部の区間が弧状をなすように延びる第2前面接触部(12a)と;前記赤道部から前記第1後面接触部(11b)の末端に向かって少なくとも一部の区間が弧状をなすように延びる第2後面接触部(12b)と;を含む、請求項5に記載の眼内レンズ組立体。

請求項12

前記第1前面接触部(11a)、前記第1後面接触部(11b)、前記第2前面接触部(12a)、前記第2後面接触部(12b)の各弧は、楕円の一部区間をなし、このとき、各弧をなす各楕円の短軸は、第1前面接触部(11a)が第1後面接触部(11b)よりも短く、第2前面接触部(12a)が第2後面接触部(12b)よりも短く形成される、請求項11に記載の眼内レンズ組立体。

請求項13

各弧をなす各楕円の短軸は、前記第2後面接触部(12b)が最も長く、前記第1前面接触部(11a)が最も短く形成される、請求項12に記載の眼内レンズ組立体。

請求項14

前記第1後面接触部(11b)の一部区間には、運動伝達能力が向上できるように中心部に向かって陥没した複合運動伝達面(20)がさらに含まれる、請求項5に記載の眼内レンズ組立体。

技術分野

0001

本発明は、眼内レンズ組立体係り、より詳しくは、眼内レンズ、眼内レンズを支持する連結手段、及び支持体の構造を改善して眼内レンズの位置移動収縮及び膨張運動性を向上させることができる眼内レンズ組立体に関する。

背景技術

0002

水晶体に異常がある眼科的疾病、例えば白内障などの治療方法として、水晶体嚢(Capsular sac)内部にある水晶体(lens)の内容物を除去し、その空間に、人工で製造した眼内レンズ(intraocular lens)を挿入する手術が現在広く行われている。

0003

眼内レンズを挿入する場合、眼内レンズは天然水晶体の代わりに患者混濁のない視野を提供することできる。しかし、眼内レンズは、いろいろな長所にもかかわらず、挿入後に眼内レンズの挿入された水晶体嚢(Capsular sac)が術後収縮するという問題点を持つ。

0004

したがって、最近では、眼内レンズの挿入前に水晶体嚢(Capsular Sac)の赤道領域に水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)を挿入し、水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)に眼内レンズを固定させる方法が多く用いられている。

0005

水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)は、開放または閉鎖された環状体であって、水晶体嚢(Capsular Sac)の収縮を一部緩和し、水晶体レンズを固定させる方法が漸次用いられている。

0006

水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)をさらに效率よく利用するために、水晶体嚢拡張リング(capsular tention ring)の挿入を容易にする構造や、後の混濁を防止するための構造などに関する研究が行われている。

0007

ところが、従来の眼内レンズ挿入施術における問題点は、術後、水晶体嚢(Capsular Sac)の前嚢と後嚢とが互いに付着し合って、毛様小帯(Zonule of Zinn)の弛緩と収縮を伝達して水晶体の厚さを調節する本来の機能を失ってしまうことである。すなわち、術後、患者の目は見ようとする物体に応じて能動的に3次元運動をして視野を確保するのではなく、眼内レンズで定められる度数によって受動的な視野を確保するという問題点を持つ。以下、このような問題点について、図1乃至図4を参照して説明する。

0008

図1は人間の眼球を示す断面図、図2は天然水晶体の構造を説明するための断面図である。これらの図を参照すると、角膜(Cornea)1は、目の最も外側にある透明な無血管組織であって、眼球を保護し、水晶体と一緒に光の屈折担当する。紅彩(Iris)2は、目に入射する光の量を調節してカメラ絞りと同様の役割を担当する。また、瞳孔(Pupil)3は、紅彩2の中央に開いている孔であって、明るい光の下では大きさが縮小し、暗い所では大きさが拡大することにより、網膜4に入り込む光の量を調節する。

0009

水晶体(lens)5は、凸レンズ状の両面を有し、無血管で無色透明構造物であって、紅彩2の後ろに位置する。水晶体は、角膜1と一緒に、目に入射する光の屈折を担当する器官である。水晶体の形状は、毛様体筋6及びこれに連結された毛様小帯7の収縮及び弛緩によって変化する。

0010

老眼は、年を取るにつれて水晶体5の硬さが毎年増加し、毛様体筋6が収縮しても水晶体5の形状が変わらなくなった状態である。白内障は、年を取るにつれて水晶体5が混濁になる疾病である。

0011

水晶体5は、水晶体嚢(Capsular Sac)8内に挿入されている。水晶体嚢(Capsular Sac)8は、前嚢(anterior capsule)8aと後嚢(posterior capsule)8bからなり、それぞれ水晶体5の前方面5aと後方面5bは赤道Eで互いに連結される。各前方面5aと後方面5bは赤道Eからの距離によって中央部aと赤道部bに区分される。前方面5aの中央部aは後方面5bの中央部aよりも曲率が小さく、前方面5aの赤道部bは後方面5bの赤道部bよりも曲率が大きいという特徴がある。

0012

水晶体嚢(Capsular Sac)8の縁部に沿って毛様小帯7が連結される。毛様小帯7は、毛様体筋6と水晶体嚢8とを連結する一種繊維組織であって、水晶体嚢8の前嚢8aと後嚢8bとが出会う赤道部の付近に連結される第1小帯7aと、赤道部の周辺付近に連結される第2小帯7bとから構成される。

0013

図3及び図4はそれぞれ遠距離と近距離を注視するときの毛様小帯、水晶体及び水晶体嚢の作用を説明する説明図である。本明細書において、Y軸方向は水晶体の視軸方向、X軸方向は水晶体の赤道方向をそれぞれ意味する。水晶体5の視軸方向は、瞳孔を介して水晶体5に光が入射する方向であり、水晶体の赤道方向は、視軸方向に対して垂直な方向であって、前嚢と後嚢とが出会う地点を連結する方向である。

0014

遠距離を注視するときには、毛様小帯7のうち、水晶体嚢8の赤道部の中央に連結される第1小帯7aはぴんと張っており、水晶体嚢8の赤道部の周辺に連結される第2小帯7bは緩んでいる。これにより、水晶体嚢8が水晶体5のX軸方向に伸び、内部に位置した水晶体5も同じ方向に伸びる。

0015

近距離を注視するときには、毛様小帯7のうち、水晶体嚢8の赤道部の中央に連結される第1小帯7aは緩んでおり、水晶体嚢8の赤道部の周辺に連結される第2小帯7bはぴんと張っている。これにより、水晶体嚢8が水晶体5のY軸方向に膨らみ、内部に位置した水晶体5も同じ方向に伸びる。上述したように、天然水晶体を内部に持つ水晶体嚢8は、毛様小帯7に連結され、能動的に天然水晶体の形状を変形させることに関与するが、従来の技術に係る眼内レンズ及び水晶体嚢拡張リングを使用する場合、水晶体嚢8は収縮してその機能を実質的に失ってしまう。

0016

毛様小帯7に連結されて水晶体5の形状変化に関与する毛様体筋6は、死亡時まで疲れずに機能を維持する内眼筋であって、人為的に消滅させる従来方式の改善が求められる。

0017

また、眼内レンズを施術した場合、支持する毛様小帯7の運動により発生する力が眼内レンズに正確に伝達され、眼内レンズの能力を向上させることができるようにする眼内レンズ組立体の構造改善が求められる。

発明が解決しようとする課題

0018

本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、毛様小帯によって加えられる力を眼内レンズに伝達させる運動伝達能力が向上した眼内レンズ組立体を提供することにある。

0019

本発明の他の目的は、毛様小帯の運動が眼内レンズに効率よく伝達できるようにして眼内レンズの機能を向上させることができる眼内レンズ組立体を提供することにある。

0020

本発明の別の目的は、連結手段及び眼内レンズ結合部の構造を改善して毛様小帯の運動の複合運動が眼内レンズに正確に伝達できるようにする眼内レンズ組立体を提供することにある。

課題を解決するための手段

0021

上記の目的を達成するための本発明の眼内レンズ組立体は、眼球内に挿入される眼内レンズ組立体であって、前記眼球の水晶体嚢の内部に挿入されるリング状からなり、前記水晶体嚢に接触する外周面は、前記水晶体嚢の前面部に接触する第1前面接触部と、前記水晶体嚢の後面部に接触する第1後面接触部とを含み、前記外周面に対向する内周面は、前記第1前面接触部に対向する第2前面接触部と、前記第1後面接触部に対向する第2後面接触部とを含む眼内レンズ支持体;前記第2前面接触部の少なくとも一区間に接触する第3前面接触部と、前記第2後面接触部の少なくとも一区間に接触する第3後面接触部と、前記第3前面接触部と前記第3後面接触部との間に備えられ、前記内周面から離隔する空間を形成する変形促進溝とを含む連結手段;及び前記連結手段に連結される眼内レンズ;
を含み、前記眼内レンズは、オプティック部から放射状に突出するハプティック部が備えられ、前記連結手段の内周面には、前記ハプティック部が固定される溝が備えられる。

0022

また、より好ましくは、前記ハプティック部の末端には凸部と凹部が備えられ、前記溝には、前記凸部に対応する断面を有する凹部と、前記凹部に対応する断面を有する凸部とが備えられる。

0023

また、より好ましくは、前記連結手段は、リング状をなすリング部と;前記リング部から放射方向に突出し、内周面に前記溝が備えられた安着部と;前記安着部から前記眼内レンズ支持体の内周面に密着するように拡張された断面を有するように突出し、赤道付近に前記変形促進溝が設けられた拡張部と;を含む。

0024

また、より好ましくは、前記連結手段の前記変形促進溝が開始する地点は、赤道からの直線距離(L2)が0.9〜1.3mmをなす前記外周面の一箇所に対向する位置に形成され、前記溝の底面から前記変形促進溝までの間隔が0.4〜1.1mmをなす。

0025

また、より好ましくは、前記眼内レンズ支持体は、前記第1前面接触部の一部区間に、運動伝達能力が向上できるように中心部に向かって陥没した複合運動伝達面が備えられる。

0026

また、より好ましくは、前記複合運動伝達面は、正面投影の際に直線断面をなす。

0027

また、より好ましくは、前記複合運動伝達面は、正面投影の際に弧状断面をなす。

0028

また、より好ましくは、前記眼内レンズ支持体を前記水晶体嚢に装着した状態で、前記複合運動伝達面は、毛様小帯をなす第2小帯付近に位置する。

0029

また、より好ましくは、前記第1前面接触部に形成される前記複合運動伝達面は、赤道からの長さ0.9mm〜1.5mmの区間に位置する。

0030

また、より好ましくは、前記第1後面接触部に形成される前記複合運動伝達面は、赤道からの長さ1.2mm〜1.9mmの区間に位置する。

0031

また、より好ましくは、前記眼内レンズ支持体の内周面は、赤道部に向かって陥没した断面形状をなし、前記内周面は、前記赤道部から前記第1前面接触部の末端に向かって少なくとも一部の区間が弧状をなすように延びる第2前面接触部と;前記赤道部から前記第1後面接触部の末端に向かって少なくとも一部の区間が弧状をなすように延びる第2後面接触部と;を含む。

0032

また、より好ましくは、前記第1前面接触部、前記第1後面接触部、前記第2前面接触部、前記第2後面接触部の各弧は、楕円の一部区間をなし、このとき、各弧をなす各楕円の短軸は、第1前面接触部が第1後面接触部よりも短く、第2前面接触部が第2後面接触部よりも短く形成される。

0033

また、より好ましくは、各弧をなす各楕円の短軸は前記第2後面接触部が最も長く、前記第1前面接触部が最も短く形成される。

0034

また、より好ましくは、前記第1後面接触部の一部区間には、運動伝達能力が向上できるように中心部に向かって陥没した複合運動伝達面がさらに含まれる。

発明の効果

0035

上述した本発明に係る眼内レンズ組立体は、毛様体筋から発生して、毛様小帯及び水晶体嚢(Capsular Sac)を介して伝達される力による複合運動が眼内レンズに円滑に伝達されるので、眼内レンズの能力が向上するという効果がある。

0036

また、本発明に係る眼内レンズ組立体は、白内障、老眼、高度近視などを治療するための眼内レンズ挿入手術に適用でき、同時にレーシック手術やICL(Implantable Contact Lens)手術の代替効果も期待される。

0037

また、本発明に係る眼内レンズ組立体は、眼内レンズ支持体の外周面に凹設された複合運動伝達面を備え、連結手段及び眼内レンズ連結部分の構造を改善することにより、毛様小帯のX軸、Y軸及びZ軸方向への運動まで含むねじれなどの複合運動が眼内レンズに正確に伝達されて眼内レンズの機能が向上するという効果がある。

図面の簡単な説明

0038

人間の眼球を示す断面図である。
天然水晶体の構造を説明する断面図である。
遠距離を注視する場合の毛樣小帶、水晶体の相互作用及び運動状態を示す状態図である。
近距離を注視する場合の毛樣小帶、水晶体の相互作用及び運動状態を示す状態図である。
本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズが装着された眼内レンズ組立体を示す斜視図である。
図5に示された眼内レンズ組立体を示す平面図である。
図5に示された眼内レンズ組立体を示す断面図である。
図5に示された眼内レンズ組立体が組み立てられた状態を示す断面図である。
図5に示された眼内レンズを示す斜視図である。
図5に示された連結手段を示す斜視図である。
図5に示された眼内レンズ結合部を示す断面図である。
本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズ組立体が装着された状態で遠距離を注視する場合の毛様小帯、水晶体、眼内レンズ組立体の相互作用及び運動状態を示す状態図である。
本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズ組立体が装着された状態で近距離を注視する場合の毛様小帯、水晶体、眼内レンズ組立体の相互作用及び運動状態を示す状態図である。
本発明の別の実施例に係る眼内レンズ支持体を示す断面図である。
本発明の別の実施例に係る連結手段を示す断面図である。

実施例

0039

以下、添付図面を参照して、本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズ組立体をより詳細に説明する。従来の構造と同様の部分については同一の符号を付し、それについての詳細な説明は図1乃至図4引用する。

0040

ここで、1)添付図面に示された形状、大きさ、比率、角度、個数などは、概略的なものであって、多少変更できる。2)図面は観察者視線で示されるため、図面を説明する方向や位置は観察者の位置に応じて多様に変更できる。3)図面番号が異なっても、同じ部分については同一の図面符号が使用できる。4)「含む」、「有する」、「からなる」
などが使用される場合、「〜のみ」が使用されない限り、他の部分が追加できる。5)単数で説明される場合、多数とも解釈できる。6)形状、大きさの比較、位置関係などが「約」、「、実質的」などで説明されなくても、通常の誤差範囲が含まれるように解釈される。7)「〜後」、「〜前」、「続いて」、「後続の」、「このとき」などの用語が使用されても、時間的位置を限定する意味では使用されない。8)「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、単に区分の便宜のために選択的、交換的または反復的に使用され、限定的な意味で解釈されない。9)「〜上に」、「〜上部に」、「〜下部に」、「〜隣に」、「〜側面に」などで二つの部分の位置関係が説明される場合、「直ちに」が使用されない限り、二つの部分の間に一つ以上の別の部分が位置してもよい。10)部分が「〜または」で電気的に接続される場合、部分単独だけでなく、組み合わせも含まれるように解釈されるが、「〜または」、「〜のいずれか」で電気的に接続される場合、部分単独のみと解釈される。

0041

図5は本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズが装着された眼内レンズ組立体を示す斜視図、図6図5に示された眼内レンズ組立体を示す平面図、図7図5に示された眼内レンズ組立体を示す断面図、図8図5に示された眼内レンズ組立体が組み立てられた状態を示す断面図、図9図5に示された眼内レンズを示す斜視図、図10図5に示された連結手段を示す斜視図、図11図5に示された眼内レンズの結合部を示す断面図、図12は本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズ組立体が装着された状態で遠距離を注視する場合の毛様小帯、水晶体、眼内レンズ組立体の相互作用及び運動状態を示す状態図、図13は本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズ組立体が装着された状態で近距離を注視する場合の毛様小帯、水晶体、眼内レンズ組立体の相互作用及び運動状態を示す状態図、図14は本発明の別の実施例に係る眼内レンズ支持体を示す断面図、図15は本発明の別の実施例に係る連結手段を示す断面図である。

0042

図5乃至図8に示すように、本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズ支持体10が装着された眼内レンズ組立体は、眼内レンズ30と、眼内レンズ30を取り囲む眼内レンズ支持体10と、眼内レンズ30を眼内レンズ支持体10に固定させる連結手段50とから構成される。連結手段50は、眼内レンズ30を内部に収容し、眼内レンズ支持体10の内部に挿入固定される構造物からなる。

0043

眼内レンズ支持体10は、水晶体嚢の内部に挿入されるリング状をする。閉鎖されたリング状をなすことが好ましいが、一側が開口されたリング状をしても構わない。

0044

眼内レンズ支持体10は、毛様小帯の動きに応じる形状変形能力が大きくなることができるように、外周面11と内周面12をなす材質部位別に異なるように形成してもよい。

0045

外周面11の全長は、内周面12の全長よりも長く形成され、赤道部Eの厚さが最も厚く形成され、両端に行くほどその厚さが益々薄くなることが好ましい。

0046

眼内レンズ支持体10の直径は、水晶体嚢8の内面の直径とほぼ同一である。水晶体嚢8の直径は人によって異なる。通常、直径は9mm〜13mmである。眼内レンズ支持体10の赤道部の直径は患者水晶体の赤道部内面の直径と同じであることが好ましい。

0047

眼内レンズ支持体10または眼内レンズ30の材質は、シリコーン(Silicone)、シリコーンエラストマ(Silicone elastomer)、シリコーンポリマー(Silicone polymer)、ポリジメチルシロキサン(Polydimethyl siloxane)、ポリプロピレン(Polypropylene)、ポリイミド(Polyimide)、ポリブテステル(Polybutester)、PMMA(polymethyl methacrylate)、マイクロプレクスPMMA(Microplex PMMA)、CQ−UV PMMA、アクリル樹脂(Acrylic)、硬性アクリル(Rigid acrylic)、フレキシブルアクリル(Flexible acrylic)、アクリルプラスチック(Acrylate plastic)、疎水性アクリル(Hydrophobic acrylic)、親水性アクリル(Hydrophilic acrylic)、親水性アクリル高分子(Hydrophilic acrylic polymer)、紫外線吸収アクリレート(UV absorbing acrylate)、メタクリレートコポリマー(Methacrylate copolymer)、ブチルアクリレート(butyl acrylate)、ポリシロキサンエラストマー(Polysiloxane elastomer)、紫外線吸収ポリシロキサン(UV absorbing polysiloxane)、コラーゲンコポリマー(Collagen copolymer)、金(Gold)、ヒドロゲル(Hydrogel)、HEMA(2−hydroxyethyl methacrylate)、MMA(methyl methacrylate)、CAB(cellulose acetate butylate)、2−HEMA(2−hydroxy ethyl methacrylate)、NVP(n−vinyl pyrrolidone)、PVP(polyvinyl pyrrolidone)、MA(methacrylic acid)、GMA(glycerol methacrylate)、DMS(dimethyl siloxane)、PHEMA(polyhydroxyethyl methacrylate)、PEGMMA(polyethylenehlycol methacrylate)、ポリHEMAヒドロゲル(Poly HEMA hydrogel)、紫外線吸収ポリHEMAヒドロゲル(Poly HEMA hydrogel with UV absorption)、シリコーンヒドロゲル(Silicone hydrogels)、GMA/HEMA、HEMA/PVP/MA、PVA、HEMA/PVA/MA、HEMA/PVA/MMA、HEMA/MMA、HEMA/NVP、HEMA/NVP/MA、HEMA/NVP/MMA、HEMA/Acryl、及びHEMA/PCなどのうちの少なくも一つが使用できる。

0048

図7に示すように、外周面11は、水晶体嚢8の内面に少なくとも一箇所で接する面である。外周面11は、凸状に突出する末端である赤道(E)の線上を基準に、一側方向に向かって凸状に突出し、少なくとも一部の区間が弧状をなす第1前面接触部11aと、他側方向に向かって凸状に突出し、少なくとも一部の区間が弧状をなす第1後面接触部11bとからなる。水晶体の視軸方向(Y方向)の正面投影の際に切断された断面において、第1前面接触部11aは、第1後面接触部11bよりも大きい曲率を有する。これは、外周面11の正面投影の際に切断された断面が天然水晶体レンズの赤道部の断面形状と同様に形成されるようにするためであるが、前述したように、水晶体中央部の前方面は後方面よりも小さい曲率を持っているものの、赤道部に接近しながら曲率が変わる形状を持つためである。

0049

より好ましくは、外周面11は、施術患者固有の水晶体の断面形状と同様に形成される。術前に、患者の水晶体の断面形状は超音波画像、CT及びMRIなどで撮影することができ、外周面11の断面形状は瞳孔の散瞳縮瞳の中間程度の断面形状または瞳孔サイズ3〜4mmの水晶体の断面形状と一致する形状を有することができる。よって、外周面11の形状は水晶体嚢8の赤道部の内面のそれと互いに一致する。

0050

図7に示すように、正面投影の際に切断される断面において、外周面11は、水晶体嚢8の外面に、前方側の第2小帯7bから後方側の第2小帯7bまでの長さの3/4〜3倍に相当する長さで形成されることが好ましい。第2小帯7b間の間隔の3/4倍よりも小さく形成する場合には、毛様小帯の動きに応じて伝達される力を眼内レンズ30に効率よく伝達しなくなり、3倍を超えて形成する場合には、眼内レンズ30のオプティック部を隠す。このような倍率で構成した場合、外周面11の全長は2mm〜8mmである。

0051

図7に示すように、正面投影の際に切断される断面において、赤道Eから第1前面接触部11aの終点までの延長長さd1及び赤道Eから第1後面接触部11bの終点までの延長長さd2は、通常、1mm乃至4.2mmであり得る。4.2mmを超える場合には、手術の際に挿入に困難さが発生し、オプティック部があまり小さくなるという問題点がある。1mm未満の場合には、眼内レンズ支持体が毛様小帯の第2小帯7bが水晶体嚢8に連結される地点よりも内側に備えられ、毛様体筋から誘導された毛様小帯の動きに応じて伝達される力を眼内レンズ30に正確に伝達しなくなり、眼内レンズ30の運動や変形が十分に行われないことがある。

0052

赤道Eからの延長長さd1と延長長さd2とは同一でも異なってもよい。好ましくは、延長長さd2が延長長さd1の長さよりも長く形成される。

0053

外周面11は、その断面が放射状方向に凸状に突出した形状をする。眼内レンズ支持体10が水晶体嚢8にさらに安定的に装着できるように、その表面粗さを他の面よりも高くしたり、別途装着材を使用したりすることができる。装着材としては、ティッシュグルー(Tissie Glue)やグルー(Glue)が使用される。

0054

内周面12は、赤道部に向かって陥没した断面形状をなす。内周面12は、赤道E部から第1前面接触部11aの末端に向かって少なくとも一部の区間が弧状をなすように延長される第2前面接触部12aと、赤道E部から第1後面接触部11bの末端に向かって少なくとも一部の区間が弧状をなすように延長される第2後面接触部12bとから構成される。内周面12は、連結手段50が結合される面である。

0055

内周面12の全体延長長さd4は、外周面の全体延長長さd3と同じかそれより小さく形成される。延長長さd4を延長長さd3と同じかそれより小さく形成することは、毛様小帯から外周面11に加わる力を内周面12へ伝達するときに増幅または維持させるためである。

0056

延長長さd4を延長長さd3よりも小さくすると、外周面11の動きに応じてより多くの動きと変形が誘導される。外周面11に毛様小帯からF1の力が加えられる場合に、内周面12に伝達される力が「F2=k*F1、k≧1」となるためである。このとき、kは延長長さd3と延長長さd4の長さの比率に基づいて決定される定数である。d3とd4の長さの比率は患者の毛様小帯の能力に応じて変わり得る。おおよそd4の長さはd3の長さの0.4〜1倍であることが好ましい。

0057

また、第1前面接触部11a、第1後面接触部11b、後述する第2前面接触部12a、第2後面接触部12bの各弧は、楕円の一部区間として形成されることもできる。

0058

このとき、各楕円を同じ中心軸に位置させると、長手方向の頂点が同じ位置に位置するように倍率を調整すれば、各弧をなす各楕円の短軸は、第1前面接触部11aが第1後面接触部11bよりも短く、第2前面接触部12aが第2後面接触部12bよりも短く形成される。各弧をなす各楕円の短軸のうち、第2後面接触部12bをなす楕円の短軸が最も長く、第1前面接触部11aをなす短軸が最も短く形成される。

0059

図7及び図8に示すように、眼内レンズ支持体10の外周面11には複合運動伝達面20が備えられる。複合運動伝達面20は、第1前面接触部11aと第1後面接触部11bの一部区間に形成され、毛様小帯の運動(特に第2小帯の運動)を眼内レンズ30に伝達させる運動伝達能力が向上し得るように中心部に向かって陥没した形態をなす。複合運動伝達面20は、正面投影の際に弧状の断面をなすことが好ましい。本発明の別の実施例に係る眼内レンズ支持体10は、図14に示すように、複合運動伝達面が正面投影の際に直線断面をなすように構成されることも可能である。また、弧状をなすか直線断面形状をなす複合運動伝達面20は、それぞれ毛様小帯をなす第2小帯7bの付近に位置することが好ましい。しかし、複合運動伝達面20の位置は、第2小帯7bの付近にのみ限定せずに、第1小帯7aと第2小帯7bとの間のどの位置に形成されても構わず、この状態で第2小帯7bと一部分でも重なるように形成されることが好ましい。複合運動伝達面20が形成される眼内レンズ支持体10は、複合運動伝達面20が陥設され、末端に行くほど益々その断面が縮小される構造で形成されてもよい。

0060

第1前面接触部11aに形成される複合運動伝達面20は、赤道E地点からの0.9mm〜1.5mmの地点に位置することが好ましい。すなわち、赤道E地点から複合運動伝達面20の開始点21までの距離は0.9mmをなし、赤道E地点から複合運動伝達面20の終点22までの距離は1.5mmをなすことが好ましい。

0061

第1後面接触部11bに形成される複合運動伝達面20は、赤道E地点からの1.2mm〜1.9mmの地点に位置することが好ましい。すなわち、赤道E地点から複合運動伝達面20の開始点23までの距離は1.2mmをなし、赤道E地点から複合運動伝達面20の終点24までの距離は1.9mmをなすことが好ましい。

0062

また、複合運動伝達面20は、全体的に凸状をなす外周面において一部分が陥没した形状をなすように構成することにより、X軸やY軸のいずれか一方向にのみ力が作用せず、かつX軸、Y軸、Z軸の三軸方向に複合的に作用する毛様小帯の運動が連結手段50と眼内レンズ30に効率よく伝達できるようにする役割を果たすのである。このような複合運動伝達面20を介して、眼内レンズ30は移動または体積変化がさらに細かく作動できるのである。すなわち、毛様小帯の運動による微妙な動きやねじれなどの複合運動を伝達する力が複合運動伝達面20を介して連結手段50と眼内レンズ30に効果的に伝達されるのである。また、複合運動伝達面20は、複合運動伝達面20が形成された地点の厚さが周辺部よりも薄く形成される構造的特徴により、毛様小帯の運動によってさらに柔らかく変形が発生するおそれがあり、これにより、毛様小帯の力や変形をより容易に連結手段50と眼内レンズ30に伝達させる役割も果たす。

0063

図5図6及び図8に示すように、眼内レンズ30は連結手段50を介して眼内レンズ支持体10に固定される。眼内レンズ30は、眼内レンズ支持体10の内周面12と連結手段50とが接触した状態を維持し、眼内レンズ30のハプティック部32が連結手段50の内周面の溝54に固定される。眼内レンズ30は連結手段50のリング状の内部に位置し、連結手段50は眼内レンズ支持体10のリング状の内部に位置する。

0064

眼内レンズ30は、瞳孔の後方に位置するオプティック部31と、オプティック部31から放射状に突出して連結手段50の内周面に固定されるハプティック部32とから構成される。眼内レンズ30のオプティック部31は、水晶体嚢の内部に挿入される人工水晶体レンズであって、ハードレンズのうちの瞳孔の後方に位置する天然水晶体のレンズの役割を果たす部分であって、主に凸レンズ形状(但し、一部の超高度近視患者では凹レンズ形状)を有する。

0065

眼内レンズ30は、多様な形態で製作でき、特定の形態に限定されない。ハプティック部32は、オプティック部31の周面から放射状に突出する多数の枝形状をなす。好ましくは、120度の間隔を置いて三つが形成できる。また、また、ハプティック部32の末端は、リング状に互いに連結される支持台がさらに構成されてもよい。ハプティック部32の末端を互いに連結するリング状をなす支持台が形成されると、毛様小帯の運動を伝達する力が支持台とハプティック部32を介して眼内レンズ30にさらに効果的に伝達できる。

0066

図9に示すように、ハプティック部32は、眼球内に装着された状態で瞳孔の反対方向に傾くように突出する。ハプティック部32は、オプティック部31の周面から突出した長さよりも突出幅が大きく形成されることが好ましい。突出した長さよりも突出幅が小さい場合、3軸方向に作用するねじれなどの力が正確に伝達できないので、突出する長さよりも幅が大きく形成されることは、運動伝達性能の向上において重要な要素である。また、ハプティック部32は、突出するほどその幅が増加することが好ましい。ハプティック部32の末端には、オプティック部31と平行をなすように突出した固定部33が備えられる。固定部33は、オプティック部31の平面を基準に、瞳孔の反対方向に傾くように突出する構造で構成され、少ない力でも瞳孔の方向に向かって位置移動が円滑に行われる。固定部33は、突出する末端に多数の凹部33aと凸部33bが順次備えられる。図9に示すように、中央領域に凹部33aを基準に両側にそれぞれ凸部33bが備えられることが好ましい。凸部33bに接触する両側面部33cはラウンド形状をなす。図示してはいないが、側面部33cにも凹部と凸部が形成できる。凹部33aと凸部33bを有する固定部33がハプティック部32の末端に備えられることにより、X軸、Y軸だけでなく、Z軸にも作用する力を伝達する運動伝達能力が向上するのである。すなわち、凹部33b及び凸部33aが備えられていない場合には、固定部33と溝54とが接触する地点で滑りなどが発生して力の損失が発生するおそれがあるが、凹部33a及び凸部33bが備えられることにより、滑りを防止して運動伝達能力を向上させるのである。

0067

連結手段50は、リング状をなすリング部51と、リング部51から放射方向に突出する安着部53と、安着部53から眼内支持体10の内周面12に密着するように拡張された断面を持つように突出した拡張部52とから構成される。リング部51の内側に眼内レンズ30が位置するように組み立てられる。拡張部52の内側には、固定部33の挿入される溝54が備えられる。溝54は固定部33の外周面の形状に対応する内側面を有する。すなわち、溝54は、固定部33の側面部33cが密着する側面部54cと、凸部33bが密着する凹部54aと、凹部33aが密着する凸部54bとから構成される。前述したように、固定部33と溝54とが互いに対応する形状に凹凸が備えられて密着する構造で構成され、互いに滑りが防止される構造で構成されることにより、運動伝達能力が向上するのである。

0068

拡張部52は、内周面12の第2前面接触部12aに対応する断面を有する第3前面接触部52aと、内周面12の第2前面接触部12bに対応する断面を有する第3後面接触部52bとから構成され、第3前面接触部52aと第3後面接触部52bとが接する中央領域には、所定の深さに陥没する変形促進溝52cが備えられる。安着部53の上下面は、拡張部52の両端に向かってラウンドをなす断面形状に連結される。眼内レンズ支持体10の内周面12は、拡張部52の周面に密着しながら運動伝達能力が向上するのである。

0069

図8に示すように、変形促進溝52cは、赤道を基準に前面部側の曲率と後面部側の曲率とが互いに同一となるように形成されてもよく、第3前面接触部52aの曲率と第3後面接触部52bの曲率とが互いに異なるように形成されてもよい。変形促進溝52cの前面部側の曲率と後面部側の曲率とが互いに異なるように形成される構造は、第1前面接触部11aの曲率と第1後面接触部11bの曲率とが互いに異なるように形成される構造と類似している。

0070

変形促進溝52cは、図8に示すように、中心部に向かって陥没した形状に構成されてもよく、外周面に向かって突出した形状に構成されてもよい。赤道Eを基準に、変形促進溝52cが開始する地点は、赤道Eにおいて毛様小帯7をなす第2小帯7bが形成される地点と同一線上に位置する。すなわち、外周面11の線上において、赤道からの直線距離L2が1.1mmをなす地点と対向する地点が、変形促進溝52cの開始地点をなすことが最も好ましいが、このとき、直線距離L2は直径L1の大きさに応じて1.1±0.2mmの大きさを有することができる。変形促進溝52cによって連結手段50の変形量が増加して眼内レンズ支持体10に伝達された毛様小帯の力を眼内レンズ30にさらに効果的に伝達させることができる。すなわち、図12及び図13に示すように、変形促進溝52cによって、連結手段50はX軸方向への圧縮変形とY軸方向への膨張変形が円滑に行われ得るのである。すなわち、変形促進溝52cにより生成される空間によって連結手段50の拡張部52が容易に変形できるのである。

0071

また、連結手段50の内側面に凹設される溝54の深さd1は略0.55mmからなることが好ましいが、溝54の深さは直径L1のサイズに応じて0.55±0.2mmのサイズを有することができる。

0072

また、溝54の底面から変形促進溝52cまでの間隔d2は、直径L1の大きさに応じて0.4〜1.1mmのサイズを有することができる。

0073

連結手段50の直径が変更されても、深さd1と直線距離L2はその長さを確保しなければならない。したがって、変形促進溝52cは、図8に示すように中心部に向かって陥没した形状からなってもよく、図15に示すように外周面に向かって突出した形状からなってもよい。一例を挙げて、変形促進溝52cの曲率は、連結手段50の直径L1が9.8mmである場合、ほぼ直線に近い形状をなす。連結手段50の直径L1が9.8mm以上である場合には、変形促進溝52cが図8に示すように中心部に向かって陥没した形態をなし、連結手段50の直径L1が9.8mm以下である場合には、変形促進溝52cが図15に示すように直線形状を基準に外周面に向かって突出した形態をなす。これは、直線距離L2と深さd1をそれぞれ略1.1mmと0.55mmに維持するために、変形促進溝52cが中心部に向かって凹状に形成されるか、変形促進溝52cが外周面に向かって凸状に形成されるかが決定される。これは、間隔d2が小さすぎると、損傷が発生するおそれがあり、間隔d2が大きすぎると、変形が円滑に行われないおそれがあるからである。また、図15に示すように、変形促進溝52cが形成された連結手段50を使用する場合、複合運動伝達面20が形成されていない眼内レンズ支持体10と結合しても、変形促進溝52cによって毛様小帯の運動が眼内レンズ支持体10と連結手段50を介して眼内レンズ30によく伝達できる。同様に、複合運動伝達面20の形成されている眼内レンズ支持体10と変形促進溝52cの形成されていない連結手段50とが結合されても、複合運動伝達面20によって毛様小帯の運動が眼内レンズ支持体10と連結手段50を介して眼内レンズ30によく伝達できる。好ましくは、複合運動伝達面20の備えられた眼内レンズ支持体10と変形促進溝52cの備えられた連結手段50とが組み合わせをなすことが、毛様小帯の運動を眼内レンズ30に最もよく伝達させる。

0074

変形促進溝52cにより発生する連結手段50と眼内レンズ支持体10との間の隙間には、眼球内に存在する房水毛様体生産する目の中の)が満たされる。

0075

前述のように構成された本発明の好適な一実施例に係る眼内レンズ組立体が作動する過程は、次の通りである。

0076

図12に示すように、遠距離を注視するとき、水晶体嚢8の第1小帯7aはぴんと張っており、第2小帯7bは緩んでいる。これにより、水晶体嚢8の赤道部がX方向に伸びる力を受けることになり、水晶体嚢8の内部に位置した弾性を持つ眼内レンズ30も同じ方向に伸びながら、その厚さが薄くなるか、位置移動が発生する。このとき、毛様小帯7により加えられる力は、X軸の一方向にのみ作用するのではなく、実質的にX、Y、Zの三軸方向のベクトルが組み合わせられた複合運動をなし、このような複合運動(ねじれを含む)は、複合運動伝達面20を介してさらに効率よく連結手段50の拡張部52に伝達される。このとき、連結手段50に形成された変形促進溝52cによって、連結手段50は複合運動による変形量が増加する。そして、複合運動(ねじれを含む)は、再び溝54、固定部33及びハプティック部32を経て眼内レンズ30のオプティック部31に伝達される。このとき、複合運動伝達面20の役割、変形促進溝52cの役割、内周面12及び拡張部52の役割、並びに溝54及び固定部33の役割は、前述したとおりである。

0077

図13に示すように、近距離を注視するとき、水晶体嚢8の第1小帯7aは緩んでおり、第2小帯7bはぴんと張っている。これにより、水晶体嚢8の赤道部がY方向に伸びる力を受けることになり、水晶体嚢8の内部に位置した弾性を持つ眼内レンズ30も同じ方向に伸びながら、その厚さが厚くなるか、位置移動が発生する。このとき、毛様小帯7により加えられる力は、単純にY軸の一方向にのみ作用するのではなく、実質的にX、Y、Zの三軸方向のベクトルが組み合わせられた複合運動をなし、このような複合運動(ねじれを含む)は、複合運動伝達面20を介してより効率よく連結手段50の拡張部52に伝達される。このとき、連結手段50に形成された変形促進溝52cによって、連結手段50は複合運動による変形量が増加する。そして、複合運動(ねじれを含む)は、再び溝54、固定部33及びハプティック部32を経て眼内レンズ30のオプティック部31に伝達される。このとき、複合運動伝達面20の役割、内周面12及び拡張部52の役割、並びに溝54及び固定部33の役割は、前述したとおりである。

0078

このように、本発明に係る眼内レンズ組立体は、ハプティック部32の末端に、凹部33a及び凸部33bを有する固定部33が形成され、連結手段50には、固定部33の凹部33a及び凸部33bに対応する断面形状の凸部54b及び凹部54aを有する溝54が形成された構造で構成されることにより、固定部33が溝54に安着して運動伝達能力が向上するのである。また、連結手段50の拡張部52が眼内レンズ支持体10の内周面12に密着する構造で形成されることにより、運動伝達能力が向上するのである。また、変形促進溝52cが備えられることにより、連結手段50の運動伝達能力が向上するのである。

0079

また、本発明に係る眼内レンズ支持体10に複合運動伝達面20を形成する場合には、毛様小帯の微細な運動や3軸方向に同時に作用する複合運動がより効果的に眼内レンズ支持体10を経て連結手段50及び眼内レンズ30に伝達されるので、眼内レンズ30は天然水晶体と同様にその厚さ調節位置調節が可能となるのである。すなわち、天然水晶体の厚さが毛様小帯に連結された水晶体嚢の作用により微細に調節されるのと同様に、本発明に係る眼内レンズ支持体を使用する眼内レンズも、厚さ変化や位置移動や形状変更が天然水晶体のように実施できるのである。

0080

本発明は、上述した特定の好適な実施例に限定されず、請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば誰でも様々な変形実施が可能なのはもとより、それらの変更も請求の範囲に記載された範囲内にある。

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