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技術 圧力検出装置及び表示装置

出願人 シャープ株式会社
発明者 丸山武紀ムジラネザジョン木田和寿杉田靖博山岸慎治水野之雄福島浩川森秀次
出願日 2018年1月26日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2018-011666
公開日 2019年8月1日 (9ヶ月経過) 公開番号 2019-128315
状態 拒絶査定
技術分野 力の測定一般 位置入力装置 特定の目的に適した力の測定
主要キーワード 中央側部分 圧電信号 紫外線硬化樹脂材料 位置検出電極 自己容量 ポリフッ化ビニリデン製 誘電体層側 タッチ電極
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

低コストで誤検出の発生を抑制する。

解決手段

感圧タッチパネル13は、第1タッチ電極14と、第2タッチ電極15と、第1タッチ電極14に接続されて第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に介在する第1強誘電体層16と、第2タッチ電極15に接続されて第1強誘電体層16と第2タッチ電極15との間に介在する第2強誘電体層17と、第1強誘電体層16と第2強誘電体層17との間に介在する誘電体層18と、を備える。

概要

背景

従来、圧力センサの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1に記載された圧力センサは、圧電センサと、温度検出電極と、補正演算部とを備える圧電部を有している。圧電センサは、与えられた荷重に応じた圧電信号を発生する圧電シートを有する。温度検出電極は、圧電センサの少なくとも1つの面に設けられている。補正演算部は、温度検出電極からの検出情報に基づいて、温度変化に基づく圧電信号の変化を補正して、補正後の圧電信号を出力する。

概要

低コストで誤検出の発生を抑制する。感圧タッチパネル13は、第1タッチ電極14と、第2タッチ電極15と、第1タッチ電極14に接続されて第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に介在する第1強誘電体層16と、第2タッチ電極15に接続されて第1強誘電体層16と第2タッチ電極15との間に介在する第2強誘電体層17と、第1強誘電体層16と第2強誘電体層17との間に介在する誘電体層18と、を備える。

目的

本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低コストで誤検出の発生を抑制することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1電極と、第2電極と、前記第1電極に接続されて前記第1電極と前記第2電極との間に介在する第1強誘電体層と、前記第2電極に接続されて前記第1強誘電体層と前記第2電極との間に介在する第2強誘電体層と、前記第1強誘電体層と前記第2強誘電体層との間に介在する誘電体層と、を備える圧力検出装置

請求項2

前記第1強誘電体層及び前記第2強誘電体層は、それぞれ透光性を有する高分子材料一軸延伸してなる請求項1記載の圧力検出装置。

請求項3

前記誘電体層は、前記第1電極、前記第2電極、前記第1強誘電体層及び前記第2強誘電体層よりも硬度が低い請求項1または請求項2記載の圧力検出装置。

請求項4

前記誘電体層は、接着材料からなる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧力検出装置。

請求項5

前記第1電極及び前記第2電極は、位置入力を行う位置入力体との間で静電容量を形成し、前記位置入力体による入力位置を検出可能とされる第1位置検出電極及び第2位置検出電極をそれぞれ構成する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧力検出装置。

請求項6

請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の圧力検出装置と、前記圧力検出装置と重なるよう配されて画像を表示する表示パネルと、を備える表示装置

技術分野

0001

本発明は、圧力検出装置及び表示装置に関する。

背景技術

0002

従来、圧力センサの一例として下記特許文献1に記載されたものが知られている。この特許文献1に記載された圧力センサは、圧電センサと、温度検出電極と、補正演算部とを備える圧電部を有している。圧電センサは、与えられた荷重に応じた圧電信号を発生する圧電シートを有する。温度検出電極は、圧電センサの少なくとも1つの面に設けられている。補正演算部は、温度検出電極からの検出情報に基づいて、温度変化に基づく圧電信号の変化を補正して、補正後の圧電信号を出力する。

先行技術

0003

特開2015−155880号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記した特許文献1に記載された圧力センサによれば、温度変化に起因する圧電シートの電荷発生の問題を解決することができ、押圧力を正確に測定することができる。しかしながら、上記した圧力センサは、圧電信号の変化を補正するために温度検出電極及び補正演算部などの特殊な回路を必要としていることから、コストが高くなる問題があった。

0005

本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、低コストで誤検出の発生を抑制することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の圧力検出装置は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極に接続されて前記第1電極と前記第2電極との間に介在する第1強誘電体層と、前記第2電極に接続されて前記第1強誘電体層と前記第2電極との間に介在する第2強誘電体層と、前記第1強誘電体層と前記第2強誘電体層との間に介在する誘電体層と、を備える。

0007

このようにすれば、圧力が作用すると、圧電効果によって第1強誘電体層及び第2強誘電体層の分極状態に変化が生じ、それに伴って間に介在する誘電体層にも分極が生じる。このとき、第1強誘電体層及び第2強誘電体層は、誘電体層側がそれぞれ異なる極性となり、第1電極側と第2電極側とが異なる極性となる分極状態になる。従って、第1強誘電体層に接続される第1電極と第2強誘電体層に接続される第2電極との間には電位差が生じ、この電位差に基づいて圧力を検出することができる。一方、第1電極または第2電極の付近において温度変化が生じた場合には、第1強誘電体層及び第2強誘電体層がそれぞれ伸縮するとともに焦電効果によって第1強誘電体層及び第2強誘電体層の分極状態に変化が生じ、それに伴って間に介在する誘電体層にも分極が生じる。このとき、第1強誘電体層及び第2強誘電体層は、誘電体層側が共に同極性となり、第1電極側と第2電極側とが同極性となる分極状態になる。これにより、第1電極及び第2電極は、同極性となるので、その間に電位差が生じ難くなる。以上をもって温度変化に伴う圧力の誤検出が生じ難くなる。しかも、従来のように特殊な回路を要しないから、低コスト化を図る上で好適となる。

発明の効果

0008

本発明によれば、低コストで誤検出の発生を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の実施形態1に係る液晶表示装置の断面図
液晶表示装置の平面図であって、感圧タッチパネルに備わるタッチパネルパターンを概略的に表す平面図
感圧タッチパネルの断面図
感圧タッチパネルにおける各強誘電体層及び誘電体層の分極状態を示す断面図
感圧タッチパネルの表面を指により押圧したときの各強誘電体層及び誘電体層の分極状態を示す断面図
感圧タッチパネルの表面が指により温度上昇したときの各強誘電体層及び誘電体層の分極状態を示す断面図
比較実験実験結果を表すグラフ

実施例

0010

<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図7によって説明する。本実施形態では、圧力検出機能及びタッチパネル機能位置検出機能)を備えた液晶表示装置(表示装置)10について例示する。なお、各図面の一部にはX軸、Y軸及びZ軸を示しており、各軸方向が各図面で示した方向となるように描かれている。また、上下方向については、図1図3から図6を基準とし、且つ同図上側を表側とするとともに同図下側を裏側とする。

0011

液晶表示装置10は、図1に示すように、画像を表示可能な液晶パネル表示パネル)11と、液晶パネル11に対して裏側に重なるよう配されて液晶パネル11に表示のための光を照射するバックライト装置照明装置)12と、液晶パネル11に対して表側に重なるよう配される感圧タッチパネル(圧力検出装置)13と、を少なくとも有する。液晶パネル11は、詳しい図示を省略するが、一対のガラス基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板間に電界印加に伴って光学特性が変化する物質である液晶分子を含む液晶層(図示せず)が封入された構成とされる。液晶パネル11は、画面中央側部分が画像を表示可能な表示領域とされるのに対し、画面の外周側部分が表示領域を取り囲む額縁状の非表示領域とされる。バックライト装置12は、詳しい図示を省略するが、光源(例えばLED、有機ELなど)と、光源から発せられる光を透過しつつ光学作用を付与する光学部材と、を少なくとも備える。

0012

感圧タッチパネル13について説明する。感圧タッチパネル13は、図2に示すように、使用者によるタッチ操作がなされた入力位置を検出するためのタッチパネルパターン(位置検出パターン)13TPを有する。タッチパネルパターン13TPは、いわゆる投影型静電容量方式とされており、その検出方式が例えば自己容量方式とされる。タッチパネルパターン13TPは、液晶パネル11の表示領域においてマトリクス状に並んで配される複数の第1タッチ電極(第1電極、第1位置検出電極)14及び第2タッチ電極(第2電極、第2位置検出電極)を少なくとも備える。従って、表示領域が入力位置を検出可能なタッチ領域TAと、非表示領域が入力位置を検出不能な非タッチ領域NTAと、それぞれほぼ一致している。なお、図2において一点鎖線にて取り囲まれた領域がタッチ領域TAであり、その外側の領域が非タッチ領域NTAである。そして、使用者が視認する表示領域の画像に基づいて指FIN(図5を参照)によってタッチ操作を入力すると、その指FINと第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15との間で静電容量が形成されることになる。これにより、指FINの近くにある第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15にて検出される静電容量には指FINが近づくのに伴って変化が生じ、指FINから遠くにある第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15とは異なるものとなるので、それに基づいて入力位置を検出することが可能となる。第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15は、いずれも透光性及び導電性を有する透明電極膜(例えばITO、IZOなど)からなる。これにより、画像の表示に際して液晶パネル11を透過した光が第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15により遮られることなく表側に出射する。

0013

感圧タッチパネル13は、上記した第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15に加えて、図3に示すように、第1強誘電体層16、第2強誘電体層17及び誘電体層18を有する。第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15は、感圧タッチパネル13における表裏の両外面にそれぞれ配されているのに対し、第1強誘電体層16、第2強誘電体層17及び誘電体層18は、第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に介在する配置とされる。そして、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、間に誘電体層18が介在する配置とされている。より詳しくは、第1強誘電体層16は、第1タッチ電極14と誘電体層18との間に介在し、第2強誘電体層17は、第2タッチ電極15と誘電体層18との間に介在している。

0014

第1強誘電体層16は、図3に示すように、その表面に第1タッチ電極14が設けられた構成とされており、第1タッチ電極14に接続されている。第2強誘電体層17は、その表面に第2タッチ電極15が設けられた構成とされており、第2タッチ電極15に接続されている。第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、好ましくは、例えばポリ乳酸PLA)、ポリフッ化ビニリデンPVDF)などの高分子材料からなり、少なくとも透光性を有する。より具体的には、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、例えば材料をポリフッ化ビニリデンとした場合には、ポリフッ化ビニリデン製フィルム一軸延伸するとともに分極処理を施すことで形成されている。これにより、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、圧電性及び焦電性などの強誘電体としての電気特性に加えて、透過光位相差を付与することが可能な光学特性を有する。ここで、図4は、感圧タッチパネル13の表面に圧力が作用しておらず且つ温度変化が生じていない状態(以下、初期状態という)における第1強誘電体層16、第2強誘電体層17及び誘電体層18の分極状態を模式的に表した図面である。第1強誘電体層16を構成する材料の分子16Mは、初期状態では、図4に示すように、正極が厚さ方向(Z軸方向)について第1タッチ電極14側(表側)を、負極が厚さ方向について誘電体層18側(裏側)を、それぞれ概ね指向するような分極状態とされる。第2強誘電体層17を構成する材料の分子17Mは、初期状態では、正極が厚さ方向について誘電体層18側(表側)を、負極が厚さ方向について第2タッチ電極15側(裏側)を、それぞれ概ね指向するような分極状態とされる。つまり、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、厚さ方向について各分子16M,17Mの分極方向がほぼ同じに揃えられている。但し、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、強誘電体であることから、各分子16M,17Mの分極方向は反転し得るものとされる。なお、図4では、各分子16M,17Mの正極を「+」により、負極を「−」により表している。

0015

上記した第1強誘電体層16と第2強誘電体層17との間に介在する誘電体層18は、図4に示すように、外部の電界に応じて分極が生じる誘電性を有している。好ましくは、誘電体層18は、例えばOCA(Optical Clear Adhesive)フィルムなどのほぼ透明で優れた透光性を有する接着材料からなり、その材料は例えば紫外線の照射に伴って硬化する紫外線硬化樹脂材料などとされるのがより好ましい。この誘電体層18により第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17を固定することができる。誘電体層18は、第1タッチ電極14、第2タッチ電極15、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17のいずれよりも硬度が低くなっており、最も変形が生じ易くなっている。誘電体層18は、初期状態では、厚さ方向(Z軸方向)についての第1強誘電体層16側が正極となり、厚さ方向についての第2強誘電体層17側が負極になるような分極状態とされる。なお、図4では、誘電体層18における正負の極性を「+」、「−」により表している。

0016

このような構成の感圧タッチパネル13によれば、次の作用及び効果が得られる。まず、感圧タッチパネル13において最も表側に配される第1タッチ電極14の表面が使用者の指FINにより押圧された場合には、図5に示すように、圧電効果によって第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17の分極状態に変化が生じ、それに伴って間に介在する誘電体層18にも分極状態に変化が生じる。具体的には、第1強誘電体層16を構成する材料の分子16Mは、正極が厚さ方向について第1タッチ電極14側を、負極が厚さ方向について誘電体層18側を、それぞれ指向する分極状態に揃えられる。第2強誘電体層17を構成する材料の分子17Mは、正極が厚さ方向について誘電体層18側を、負極が厚さ方向について第2タッチ電極15側を、それぞれ指向する分極状態に揃えられる。つまり、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、初期状態における分極の傾向がより強められており、誘電体層18側がそれぞれ異なる極性となり、第1タッチ電極14側と第2タッチ電極15側とが異なる極性となる分極状態になる。従って、第1強誘電体層16に接続される第1タッチ電極14は、負極となるのに対し、第2強誘電体層17に接続される第2タッチ電極15は、正極となり、両者14,15の間には電位差が生じるので、この電位差に基づいて指FINの押圧に伴って作用する圧力を検出することができる。また、タッチパネルパターン13TPを構成する第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15により指FINによる押圧位置についても検出することができる。

0017

一方、感圧タッチパネル13において最も表側に配される第1タッチ電極14の表面に使用者の指FINが触れるものの、指FINからの圧力が作用しない場合には、図6に示すように、第1タッチ電極14付近に温度上昇が生じる。この場合は、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17がそれぞれ伸長するとともに焦電効果によって第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17の分極状態に変化が生じ、それに伴って間に介在する誘電体層18にも分極状態に変化が生じる。このとき、誘電体層18は、感圧タッチパネル13の中で最も硬度が低いことから、温度上昇に伴って伸長する第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、それぞれ図6矢線に示されるように誘電体層18側に変位することになる。従って、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、各分子16M,17Mの正極が伸長側である誘電体層18側を、負極が第1タッチ電極14側及び第2タッチ電極15側を、それぞれ指向する分極状態に揃えられる。つまり、第1強誘電体層16は、図4に示される初期状態から分極方向が反転しており、第2強誘電体層17の分極方向とは逆向きとなっている。このように、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、誘電体層18側が共に同極性となり、第1タッチ電極14側と第2タッチ電極15側とが同極性となる分極状態に揃えられる。これにより、第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15は、共に正極となるので、その間に電位差が生じ難くなる。以上をもって温度上昇に伴う圧力の誤検出が生じ難くなる。なお、温度低下が生じた場合にも同様にして圧力の誤検出が生じ難くなっている。しかも、従来のように特殊な回路を要しないから、低コスト化を図る上で好適となる。また、タッチパネルパターン13TPを構成する第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15により指FINの接触位置を検出することができる。

0018

しかも、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、それぞれ透光性を有する高分子材料を一軸延伸してなるから、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17を光が透過する際には、それぞれ位相差が付与される。このとき第1強誘電体層16によって透過光に付与される位相差と、第2強誘電体層17によって透過光に付与される位相差と、を相殺することができるので、透過光を視認する際の視認性が向上する。また、各強誘電体層16,17及び誘電体層18は、各タッチ電極14,15と同様に、いずれも透光性を有しているので、画像の表示に際して液晶パネル11を透過した光を遮ることなく表側に出射させることができる。

0019

続いて、以下に示す比較実験を行った。この比較実験では、本段落以前に記載した感圧タッチパネル13から第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17が除去されて圧力検出機能を有さないタッチパネルを比較例1とし、本段落以前に記載した感圧タッチパネル13から第2強誘電体層17が除去された感圧タッチパネルを比較例2とし、本段落以前に記載した感圧タッチパネル13を実施例としている。そして、この比較実験では、比較例1のタッチパネルや比較例2及び実施例の各感圧タッチパネルの表面を試験用金属柱材にて押圧し、その金属柱材の温度を変化させつつ、第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に生じる静電容量の値を測定した。その結果は、図7に示される通りである。図7は、横軸が金属柱材の温度(単位は「℃」)を、縦軸が第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に生じる静電容量(単位は「pF」)を、それぞれ表す。図7において、一点鎖線のグラフが比較例1であり、二点鎖線のグラフが比較例2であり、実線のグラフが実施例である。

0020

比較実験の実験結果について説明する。図7によれば、比較例1のタッチパネルは、20℃前後を除く殆どの温度範囲において、静電容量の値が最も低くなっている。これは、比較例1のタッチパネルは、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17を有さないから、温度変化に起因して第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に電位差が生じることが原理上ほぼないため、と考えられる。これに対し、比較例2の感圧タッチパネルは、20℃前後を除く殆どの温度範囲において、静電容量の値が最も大きくなっている。これは、比較例2の感圧タッチパネルは、温度変化に起因して第1強誘電体層16の分極状態が揃うことで、第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に電位差が生じるため、と考えられる。そして、実施例の感圧タッチパネル13は、20℃前後を除く殆どの温度範囲において、比較例2の感圧タッチパネルよりも静電容量の値が低くなっていて、比較例1のタッチパネルに近似している。これは、実施例の感圧タッチパネル13は、温度変化に起因して第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17の分極状態が揃っても、誘電体層18によって第1タッチ電極14と第2タッチ電極15とが同極性となるので、第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に電位差が生じ難くなっているため、と考えられる。

0021

以上説明したように本実施形態の感圧タッチパネル(圧力検出装置)13は、第1タッチ電極(第1電極)14と、第2タッチ電極(第2電極)15と、第1タッチ電極14に接続されて第1タッチ電極14と第2タッチ電極15との間に介在する第1強誘電体層16と、第2タッチ電極15に接続されて第1強誘電体層16と第2タッチ電極15との間に介在する第2強誘電体層17と、第1強誘電体層16と第2強誘電体層17との間に介在する誘電体層18と、を備える。

0022

このようにすれば、圧力が作用すると、圧電効果によって第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17の分極状態に変化が生じ、それに伴って間に介在する誘電体層18にも分極が生じる。このとき、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、誘電体層18側がそれぞれ異なる極性となり、第1タッチ電極14側と第2タッチ電極15側とが異なる極性となる分極状態になる。従って、第1強誘電体層16に接続される第1タッチ電極14と第2強誘電体層17に接続される第2タッチ電極15との間には電位差が生じ、この電位差に基づいて圧力を検出することができる。一方、第1タッチ電極14または第2タッチ電極15の付近において温度変化が生じた場合には、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17がそれぞれ伸縮するとともに焦電効果によって第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17の分極状態に変化が生じ、それに伴って間に介在する誘電体層18にも分極が生じる。このとき、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、誘電体層18側が共に同極性となり、第1タッチ電極14側と第2タッチ電極15側とが同極性となる分極状態になる。これにより、第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15は、同極性となるので、その間に電位差が生じ難くなる。以上をもって温度変化に伴う圧力の誤検出が生じ難くなる。しかも、従来のように特殊な回路を要しないから、低コスト化を図る上で好適となる。

0023

また、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、それぞれ透光性を有する高分子材料を一軸延伸してなる。このようにすれば、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17を光が透過する際には、それぞれ位相差が付与されることになる。第1強誘電体層16によって透過光に付与される位相差と、第2強誘電体層17によって透過光に付与される位相差と、を相殺することができるので、透過光を視認する際の視認性が向上する。

0024

また、誘電体層18は、第1タッチ電極14、第2タッチ電極15、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17よりも硬度が低い。このようにすれば、温度上昇に伴って伸長する第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17は、それぞれ誘電体層18側に変位することになる。従って、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17における誘電体層18側が正極性となり、第1タッチ電極14側と第2タッチ電極15側とが負極性となる分極状態になる。

0025

また、誘電体層18は、接着材料からなる。このようにすれば、第1強誘電体層16と第2強誘電体層17との間に介在する誘電体層18が接着材料からなるので、第1強誘電体層16及び第2強誘電体層17の固定を図る上で好適となる。

0026

また、第1タッチ電極(第1位置検出電極)14及び第2タッチ電極(第2位置検出電極)15は、位置入力を行う指(位置入力体)FINとの間で静電容量を形成し、指FINによる入力位置を検出可能とされる。このようにすれば、第1タッチ電極14及び第2タッチ電極15によって指FINによる入力位置を検出することができる。圧力検出機能に加えて位置検出機能を併有することができるから、仮に別途にタッチパネル(位置検出装置)を設けた場合に比べると、低コスト化を図る上で好適となる。

0027

また、本実施形態に係る液晶表示装置(表示装置)10は、上記記載の感圧タッチパネル13と、感圧タッチパネル13と重なるよう配されて画像を表示する液晶パネル(表示パネル)11と、を備える。このような液晶表示装置10によれば、画像を表示する液晶パネル11に重なるよう配される感圧タッチパネル13が、温度変化に起因する誤検出を抑制されていて圧力を適切に検出することができるから、検出した圧力に連携した適切な画像を液晶パネル11に表示することができる。

0028

<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、初期状態において第1強誘電体層及び第2強誘電体層の各正極が表側を、各負極が裏側を、それぞれ概ね指向する配置を示したが、初期状態において第1強誘電体層及び第2強誘電体層の各正極が裏側を、各負極が表側を、それぞれ概ね指向する配置であっても構わない。
(2)上記した各実施形態では、初期状態において第1強誘電体層及び第2強誘電体層の分極方向が同じとされる場合を示したが、初期状態において第1強誘電体層及び第2強誘電体層の分極方向が逆向きであっても構わない。
(3)上記した各実施形態では、各強誘電体層を構成する高分子材料としてPLAやPVDFを例示したが、各強誘電体層を構成する高分子材料としてPVDFとTrFEやETFEなどとの共重合体などを用いることも可能である。
(4)上記した各実施形態では、各強誘電体層が高分子材料からなる場合を示したが、各強誘電体層がチタン酸バリウム(BaTiO3)やチタン酸ジルコン酸鉛PZT)などのセラミック材料無機材料)からなるようにしても構わない。
(5)上記した各実施形態では、各タッチ電極が透明電極膜からなる場合を示したが、各タッチ電極を金属膜により構成することも可能である。その場合は、金属膜をメッシュ状にすれば、透光性を確保する上で好適となる。
(6)上記した各実施形態では、誘電体層の一例としてOCAフィルムを示したが、透光性を有する接着材料としてOCR(Optical Clear Resin)などを誘電体層に用いることも可能である。また、誘電体層の材料は、紫外線硬化性樹脂以外にも、可視光線などの紫外線以外の波長の光によって硬化する光硬化性樹脂熱硬化性樹脂などとすることも可能である。
(7)上記した各実施形態では、各強誘電体層に各タッチ電極を設けるようにした場合を示したが、それ以外にも例えば透光性を有するガラス製または合成樹脂製の基板を別途に用意し、その基板に対して各タッチ電極を設けるとともに、各強誘電体層を取り付けるようにしてもよい。
(8)上記した各実施形態では、感圧タッチパネルの表面に使用者の指が接触することで温度変化が生じる場合について例示したが、これ以外の要因によって感圧タッチパネルの表面(第1タッチ電極または第2タッチ電極)付近に温度変化が生じる場合もあり、その場合も既述した通りの作用及び効果が得られる。
(9)上記した各実施形態では、各強誘電体層に設けられた各タッチ電極がタッチパネル機能を有する場合を示したが、タッチパネル機能のための各タッチ電極を有するタッチパネルを別途に設けるようにし、各強誘電体層及び誘電体層を有する圧力検出装置には、第1強誘電体層及び第1強誘電体層に接続される第1電極及び第2電極を設けるようにすればよい。
(10)上記した各実施形態では、感圧タッチパネルを液晶表示装置に一体に設けた場合を示したが、感圧タッチパネルを単独で使用することも勿論可能である。その場合、感圧タッチパネルを構成する各タッチ電極、各強誘電体層及び誘電体層はいずれも透光性を有さなくても構わない。
(11)上記した各実施形態では、自己容量方式のタッチパネルパターンを例示したが、相互容量方式のタッチパネルパターンにも本発明は適用可能である。また、タッチパネルパターンを構成するタッチ電極の平面形状は、菱形以外にも、方形円形五角形以上の多角形などに適宜に変更可能である。
(12)上記した各実施形態では、感圧タッチパネル及び液晶表示装置の平面形状が縦長の方形とされる場合を示したが、液晶表示装置の平面形状が横長の方形、正方形長円形状、楕円形状、円形、台形、部分的に曲面を持つ形状などであっても構わない。
(13)上記した各実施形態では、液晶パネルを備えた液晶表示装置を例示したが、他の種類の表示パネル(有機ELパネル、EPD(マクロカプセル電気泳動方式ディスプレイパネル)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)表示パネルなど)を備えた表示装置にも本発明は適用可能である。

0029

10…液晶表示装置(表示装置)、11…液晶パネル(表示パネル)、13…感圧タッチパネル(圧力検出装置)、14…第1タッチ電極(第1電極、第1位置検出電極)、15…第2タッチ電極(第2電極、第2位置検出電極)、16…第1強誘電体層、17…第2強誘電体層、18…誘電体層、FIN…指(位置入力体)

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