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技術 ストレージ装置、及びその制御方法

出願人 NECプラットフォームズ株式会社
発明者 五十嵐直樹
出願日 2018年1月18日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2018-006533
公開日 2019年7月25日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2019-125409
状態 特許登録済
技術分野 電気装置の冷却等 計算機・ガイダンスオペレータ 動的記録再生装置のキャビネット 外部記憶装置との入出力
主要キーワード 騒音量 設定値テーブル 騒音センサ 電子機器制御システム 騒音計 サーバルーム 装置性能 駆動音
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図面 (6)

課題

ストレージ装置において、冷却ファンに起因する騒音を効果的に抑制する。

解決手段

プロセッサ11は、ストレージデバイス12にアクセスする。冷却ファン13は、装置内部を冷却する。ファン制御手段15は、温度センサ14が計測した温度に応じて冷却ファン13の回転速度を制御する。騒音計測手段16は、冷却ファン13の騒音の大きさを計測する。多重度制御手段17は、騒音計測手段16が計測した騒音の大きさに応じて、プロセッサ11がストレージデバイス12にアクセスする際のディスク多重度を制御する。

概要

背景

複数のストレージデバイスを含むディスクアレイ装置が知られている。一般的に、ディスクアレイ装置は、装置内部で発生した熱を冷却するための冷却ファンを有している。ディスクアレイ装置において、冷却ファンの回転速度は装置内部の温度に基づいて制御される。例えば装置内部の温度が上昇すると、冷却ファンの回転速度が高められ、冷却能力が高められることで、装置内部の温度上昇が抑制される。

ここで、ディスクアレイ装置がサーバルームなどに設置される場合、冷却ファンなどの騒音は特に問題とならない。一方、ディスクアレイ装置がオフィスなどの人がいる環境に設置される場合、冷却ファンなどが発する騒音がユーザに与える影響を考慮する必要が出てくる。ディスクアレイ装置がオフィスなどに設置される場合、ディスクアレイ装置はできるだけ静粛性が高いほうがよい。

特許文献1は、騒音の抑制が可能なストレージ装置を開示する。特許文献1に記載のストレージ装置は、ストレージデバイスとして、HDD(Hard Disk Drive)などのディスク装置と、SSD(Solid State Drive)などの半導体記憶装置とを有する。特許文献1に記載のストレージ装置は、マイクなどを用いてHDDの騒音量を取得し、取得した騒音量が外部の騒音量に比べて基準以上か否かを判断する。ストレージ装置は、騒音量が基準以上である場合、計算機から入出力されるデータの格納先として、駆動音が小さいSSDを選択する。

また、関連技術として、特許文献2は、送風機(冷却ファン)と中央処理装置とを含む情報処理装置を開示する。特許文献2では、装置が設置された環境の騒音の音量が算出され、冷却ファンの回転速度は、音量認識部が算出した音量に比例した騒音レベルに対応した回転速度に制御される。このとき、中央処理装置は、冷却ファンの冷却効果に収まる処理速度で動作するように制御される。例えば周囲の騒音が大きい場合、冷却ファンは高速で回転し、中央処理装置の処理速度は高速に制御される。逆に、周囲の騒音が小さい場合、冷却ファンは低速で回転し、中央処理装置の処理速度は低速に制御される。このようにすることで、冷却ファンの回転速度が低速の場合に、低速で回転する冷却ファンの冷却能力に対して中央処理装置の発熱量が超過しないように制御できる。

さらに、特許文献3は、電子機器の騒音量を所定値以下に抑え、かつ、電子機器を安定して動作させることができる電子機器制御システムを開示する。特許文献3に記載の電子機器は、冷却ファンの駆動に起因して生じる騒音量を計測する騒音センサを有する。また、電子機器は、電子機器の制御を行うCPU(Central Processing Unit)の稼働率に基づいて冷却ファンの回転速度を制御するファン制御部、及びCPUの稼働率を制御する稼働率制御部を有する。特許文献3において、騒音センサが計測した騒音量が所定の値よりも大きい場合、稼働率制御部は、CPUの稼働率を低下させる。稼働率の低下に伴い、ファン制御部が冷却ファンの回転速度を低下させることで、冷却ファンの騒音が抑制される。

概要

ストレージ装置において、冷却ファンに起因する騒音を効果的に抑制する。プロセッサ11は、ストレージデバイス12にアクセスする。冷却ファン13は、装置内部を冷却する。ファン制御手段15は、温度センサ14が計測した温度に応じて冷却ファン13の回転速度を制御する。騒音計測手段16は、冷却ファン13の騒音の大きさを計測する。多重度制御手段17は、騒音計測手段16が計測した騒音の大きさに応じて、プロセッサ11がストレージデバイス12にアクセスする際のディスク多重度を制御する。

目的

本開示は、上記に鑑み、ストレージデバイスとプロセッサとを含むストレージ装置において、主に冷却ファンに起因する騒音を効果的に抑制可能なストレージ装置及びその制御方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ストレージデバイスと、前記ストレージデバイスにアクセスするプロセッサと、装置内部を冷却するための冷却ファンと、装置内部の温度を計測する温度センサと、前記温度センサが計測した温度に応じて前記冷却ファンの回転速度を制御するファン制御手段と、前記冷却ファンの騒音の大きさを計測する騒音計測手段と、前記騒音計測手段が計測した騒音の大きさに応じて前記プロセッサが前記ストレージデバイスにアクセスする際のディスク多重度を制御する多重度制御手段とを備えるストレージ装置

請求項2

前記多重度制御手段は、前記騒音の大きさと第1のしきい値とを比較し、前記騒音の大きさが前記第1のしきい値より大きい場合は前記ディスク多重度を低下させる請求項1に記載のストレージ装置。

請求項3

前記多重度制御手段は、前記騒音の大きさと、前記第1のしきい値よりも値が小さい第2のしきい値とを更に比較し、前記騒音の大きさが前記第2のしきい値よりも小さい場合は前記ディスク多重度を増加させる請求項2に記載のストレージ装置。

請求項4

前記第2のしきい値は、前記第1のしきい値に1より小さい正の整数乗算した値である請求項3に記載のストレージ装置。

請求項5

前記多重度制御手段は、複数の前記第1のしきい値を記憶するための設定値テーブルを参照し、前記設定値テーブルから比較対象の第1のしきい値を取得する請求項2から4何れか1項に記載のストレージ装置。

請求項6

前記設定値テーブルは、前記第1のしきい値と、該第1のしきい値が適用される日時に関する情報とを対応付けて記憶しており、前記多重度制御手段は、前記設定値テーブルから、現在日時に対応する前記第1のしきい値を取得する請求項5に記載のストレージ装置。

請求項7

前記ストレージデバイスを複数有する請求項1から6何れか1項に記載のストレージ装置。

請求項8

前記ストレージデバイスに記憶されるデータを一時的に格納するキャッシュを更に有し、前記プロセッサは、読出しが要求されるデータがキャッシュに記憶されている場合は、当該データをキャッシュから読み出してデータの要求元に送信する請求項1から7何れか1項に記載のストレージ装置。

請求項9

前記ストレージデバイスがハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブの少なくとも一方を含む請求項1から8何れか1項に記載のストレージ装置。

請求項10

ストレージデバイスと、前記ストレージデバイスにアクセスするプロセッサとを有するストレージ装置の内部の温度を計測し、前記ストレージ装置の内部を冷却するための冷却ファンの回転速度を、前記計測された温度に応じて制御し、前記冷却ファンの騒音の大きさを計測し、前記計測された騒音の大きさに応じて前記プロセッサが前記ストレージデバイスにアクセスする際のディスク多重度を制御するストレージ装置制御方法

技術分野

0001

本開示は、ストレージ装置、及びその制御方法に関し、更に詳しくは、ストレージデバイス冷却用ファンとを有するストレージ装置、及びそのようなストレージ装置の制御方法に関する。

背景技術

0002

複数のストレージデバイスを含むディスクアレイ装置が知られている。一般的に、ディスクアレイ装置は、装置内部で発生した熱を冷却するための冷却ファンを有している。ディスクアレイ装置において、冷却ファンの回転速度は装置内部の温度に基づいて制御される。例えば装置内部の温度が上昇すると、冷却ファンの回転速度が高められ、冷却能力が高められることで、装置内部の温度上昇が抑制される。

0003

ここで、ディスクアレイ装置がサーバルームなどに設置される場合、冷却ファンなどの騒音は特に問題とならない。一方、ディスクアレイ装置がオフィスなどの人がいる環境に設置される場合、冷却ファンなどが発する騒音がユーザに与える影響を考慮する必要が出てくる。ディスクアレイ装置がオフィスなどに設置される場合、ディスクアレイ装置はできるだけ静粛性が高いほうがよい。

0004

特許文献1は、騒音の抑制が可能なストレージ装置を開示する。特許文献1に記載のストレージ装置は、ストレージデバイスとして、HDD(Hard Disk Drive)などのディスク装置と、SSD(Solid State Drive)などの半導体記憶装置とを有する。特許文献1に記載のストレージ装置は、マイクなどを用いてHDDの騒音量を取得し、取得した騒音量が外部の騒音量に比べて基準以上か否かを判断する。ストレージ装置は、騒音量が基準以上である場合、計算機から入出力されるデータの格納先として、駆動音が小さいSSDを選択する。

0005

また、関連技術として、特許文献2は、送風機(冷却ファン)と中央処理装置とを含む情報処理装置を開示する。特許文献2では、装置が設置された環境の騒音の音量が算出され、冷却ファンの回転速度は、音量認識部が算出した音量に比例した騒音レベルに対応した回転速度に制御される。このとき、中央処理装置は、冷却ファンの冷却効果に収まる処理速度で動作するように制御される。例えば周囲の騒音が大きい場合、冷却ファンは高速で回転し、中央処理装置の処理速度は高速に制御される。逆に、周囲の騒音が小さい場合、冷却ファンは低速で回転し、中央処理装置の処理速度は低速に制御される。このようにすることで、冷却ファンの回転速度が低速の場合に、低速で回転する冷却ファンの冷却能力に対して中央処理装置の発熱量が超過しないように制御できる。

0006

さらに、特許文献3は、電子機器の騒音量を所定値以下に抑え、かつ、電子機器を安定して動作させることができる電子機器制御システムを開示する。特許文献3に記載の電子機器は、冷却ファンの駆動に起因して生じる騒音量を計測する騒音センサを有する。また、電子機器は、電子機器の制御を行うCPU(Central Processing Unit)の稼働率に基づいて冷却ファンの回転速度を制御するファン制御部、及びCPUの稼働率を制御する稼働率制御部を有する。特許文献3において、騒音センサが計測した騒音量が所定の値よりも大きい場合、稼働率制御部は、CPUの稼働率を低下させる。稼働率の低下に伴い、ファン制御部が冷却ファンの回転速度を低下させることで、冷却ファンの騒音が抑制される。

先行技術

0007

特許第4053067号公報
特許第3017138号公報
特開2011−155206号公報

発明が解決しようとする課題

0008

特許文献1では、HDDの騒音が大きい場合に、使用するストレージデバイスを駆動音が小さいSSDに切り替えることで、ストレージ装置の静粛性を向上できる。しかしながら、特許文献1では、ストレージ装置が、HDDとSSDとの2種類のストレージデバイスを有している必要がある。近年では、ストレージデバイスに全てSSDが用いられるストレージ装置も普及してきており、そのようなストレージ装置では、冷却ファンの騒音が支配的である。特許文献1は、HDDの騒音を低減する効果は得られるが、冷却ファンの騒音を低減することはできない。

0009

また、特許文献2では、冷却ファンの回転速度及び中央処理装置の処理速度が、周囲の騒音レベルにのみ依存して制御される。特許文献2では、冷却ファンの回転速度と中央処理装置の処理速度とを低くする場合に、中央処理装置の温度を検出していない。このため、特許文献2では、中央処理装置の温度が下がる前に冷却ファンの回転速度が低速となる可能性がある。その場合、実際の温度に対して冷却ファンの冷却能力が不足する状態となる。また、例えば環境温度が低いなど、冷却ファンの冷却効果が高い場合においては、中央処理装置の処理速度が必要以上に低く制御されることがあるという問題もある。

0010

特許文献3については、熱源としてCPUのみが考慮されており、計測した騒音量に基づいてCPUの稼働率を低下させることで、冷却ファンの騒音を抑制することが可能である。しかしながら、ディスクアレイ装置などのストレージ装置は、ストレージデバイスと、ストレージデバイスの制御などを行うプロセッサとを含む。このようなストレージ装置において、プロセッサの稼働率を低下させるだけでは、効果的に冷却ファンの騒音を抑制することができない。

0011

本開示は、上記に鑑み、ストレージデバイスとプロセッサとを含むストレージ装置において、主に冷却ファンに起因する騒音を効果的に抑制可能なストレージ装置及びその制御方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

上記目的を達成するために、本開示は、ストレージデバイスと、前記ストレージデバイスにアクセスするプロセッサと、装置内部を冷却するための冷却ファンと、装置内部の温度を計測する温度センサと、前記温度センサが計測した温度に応じて前記冷却ファンの回転速度を制御するファン制御手段と、前記冷却ファンの騒音の大きさを計測する騒音計測手段と、前記騒音計測手段が計測した騒音の大きさに応じて前記プロセッサが前記ストレージデバイスにアクセスする際のディスク多重度を制御する多重度制御手段とを備えるストレージ装置を提供する。

0013

また、本開示は、ストレージデバイスと、前記ストレージデバイスにアクセスするプロセッサとを有するストレージ装置の内部の温度を計測し、前記ストレージ装置の内部を冷却するための冷却ファンの回転速度を、前記計測された温度に応じて制御し、前記冷却ファンの騒音の大きさを計測し、前記計測された騒音の大きさに応じて前記プロセッサが前記ストレージデバイスにアクセスする際のディスク多重度を制御するストレージ装置制御方法を提供する。

発明の効果

0014

本開示のストレージ装置及びその制御方法は、冷却ファンに起因する騒音を効果的に抑制することができる。

図面の簡単な説明

0015

本開示の概略的なストレージ装置を示すブロック図。
本開示の第1実施形態に係るストレージ装置を示すブロック図。
騒音上限値の設定例を示す図。
ディスク多重度の制御の動作手順を示すフローチャート
第2実施形態において用いられる設定値テーブルの一例を示す図。

実施例

0016

本開示の実施形態の説明に先立って、本開示の概要を説明する。図1は、本開示の概略的なストレージ装置を示す。ストレージ装置10は、プロセッサ11、ストレージデバイス12、冷却ファン13、温度センサ14、ファン制御手段15、騒音計測手段16、及び多重度制御手段17を有する。

0017

プロセッサ11は、データを記憶するストレージデバイス12にアクセスする。冷却ファン13は、装置内部を冷却する。温度センサ14は、装置内部の温度を計測する。ファン制御手段15は、温度センサ14が計測した温度に応じて冷却ファン13の回転速度を制御する。騒音計測手段16は、主に冷却ファン13に起因する騒音の大きさを計測する。多重度制御手段17は、騒音計測手段16が計測した騒音の大きさに応じて、プロセッサ11がストレージデバイス12にアクセスする際のディスク多重度を制御する。

0018

本開示に係るストレージ装置では、騒音計測手段16は、冷却ファンが発する騒音を計測し、多重度制御手段17は、計測された騒音の大きさに応じて、ディスク多重度を制御する。ディスク多重度を制御することで、ストレージデバイス12に対する単位時間あたりのアクセス数を制御することができ、ストレージデバイス12の消費電力を制御できる。ストレージデバイスの消費電力を制御することで、ストレージデバイス12の発熱量を制御することができ、温度に従って回転速度が制御される冷却ファン13の騒音の大きさを制御することができる。

0019

例えば、多重度制御手段17は、騒音が大きい場合は、ディスク多重度を通常よりも下げる。この場合、ストレージデバイス12への単位時間あたりのアクセス数が低下し、ストレージデバイス12の消費電力などが低下する。このようにすることで、装置内部の温度を低下させることができ、冷却ファン13の回転速度を低下させることで、騒音を低減することができる。逆に、多重度制御手段17は、騒音が小さい場合はディスク多重度を上げることができる。その場合、必要以上にストレージデバイス12に対するアクセスが制限された状態でストレージ装置10が使用されることを回避できる。

0020

以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について詳細に説明する。図2は、本開示の第1実施形態に係るストレージ装置を示す。ストレージ装置100は、CPU101、ストレージデバイス102、キャッシュ103、装置制御部104、入力部105、表示部106、温度計測部107、冷却ファン108、及び騒音計測部109を有する。

0021

本実施形態において、ストレージ装置100は、例えば、複数のストレージデバイス102を有するディスクアレイ装置として構成される。各ストレージデバイス102は、例えばHDDやSSDなどのデータを読み書きするためのデバイスで構成される。CPU101は、ストレージデバイス102にアクセスする。CPU101は、ホスト装置200に接続されており、ホスト装置200から送信された要求に従ってストレージデバイス102にデータを書き込み、或いはストレージデバイス102からデータを読み出す。

0022

CPU101は、複数のストレージデバイス102に対して並列にアクセスが可能である。また、CPU101は、各ストレージデバイス102に対して、一時に複数のトランザクション発行可能である。以下では、1つのストレージデバイス102が並列に処理可能なトランザクション数を、ディスク多重度とも呼ぶ。CPU101は、図1のプロセッサ11に対応し、ストレージデバイス102は図1のストレージデバイス12に対応する。

0023

キャッシュ103は、ストレージデバイス102に書き込まれるデータ、及びストレージデバイス102から読み出されたデータの少なくとも一方を一時的に格納する。キャッシュ103は、例えばDIMM(Dual Inline Memory Module)などの半導体記憶装置として構成される。CPU101は、ホスト装置200から要求されたデータがキャッシュ103に格納されている場合は、キャッシュ103からデータを読み出して、ホスト装置200に送信する。

0024

温度計測部107は、ストレージ装置100内の温度を計測する。温度計測部107には、任意のタイプの温度センサを用いることができる。冷却ファン108は、ストレージ装置100内の温度を冷却するための送風ファンである。騒音計測部109は、例えばマイクロフォンなどで構成されており、ストレージ装置100内の主に冷却ファン108に起因する騒音を計測する。温度計測部107は図1の温度センサ14に対応し、冷却ファン108は図1の冷却ファン13に対応する。また、騒音計測部109は、図1の騒音計測手段16に対応する。

0025

装置制御部104は、冷却ファン制御部141、及び多重度制御部142を有する。冷却ファン制御部141は、温度計測部107で計測された温度に基づいて、冷却ファン108の回転速度を制御する。冷却ファン制御部141は、例えば計測された温度が一定の温度範囲に収まるように、冷却ファン108の回転速度を制御する。冷却ファン制御部141は、例えば温度が高い場合は冷却ファン108を高速で回転させる。冷却ファン制御部141は、温度が低い場合は冷却ファンを低速で回転させる。このようにすることで、冷却ファン108の冷却能力を、装置内の温度(発熱量)に応じた冷却能力に制御できる。冷却ファン制御部141は、図1のファン制御手段15に対応する。

0026

多重度制御部142は、騒音計測部109で計測された騒音の大きさに基づいて、CPU101がストレージデバイス102に対してアクセスする際のディスク多重度を制御する。多重度制御部142は、例えば計測された騒音が、あらかじめ設定されたしきい値(騒音上限値)よりも大きいか否かを判断する。多重度制御部142は、騒音が設定値よりも大きい場合は、ディスク多重度を通常時よりも低下させる。多重度制御部142は、例えば複数のストレージデバイスの少なくとも一部に対して多重度変更の命令を送信し、ディスク多重度を通常時よりも低下させる。多重度制御部142は、図1の多重度制御手段17に対応する。

0027

入力部105は、例えばキーボードマウスなどの入力装置である。ユーザは、入力部105を用いて、例えば騒音上限値などを装置に入力(設定)することができる。表示部106は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ装置である。表示部106には、例えば騒音計測部109が計測した騒音の大きさや、現在のディスク多重度などの各種情報が表示される。ユーザは、表示部106に表示された情報を参照することで、現在の騒音の大きさや、ストレージ装置100の性能などを確認することができる。

0028

図3は、騒音上限値の設定例を示す。ユーザは、例えば騒音上限値△dBを、「設定1」として多重度制御部142に設定する。ユーザは、「設定2」、及び「設定3」など、複数の騒音上限値を、設定値テーブルに設定することができ、複数の騒音上限値から多重度制御部142が参照する騒音上限値を選択することができる。例えばユーザが「設定1」を選択した場合、多重度制御部142は、計測された騒音の大きさが騒音上限値△dBより大きい場合、ディスク多重度を通常時よりも低下させる。

0029

ここで、ディスク多重度を低下させた場合、単位時間あたりのストレージデバイス102に対するアクセス数やストレージデバイス102におけるヘッド動作などを減少させることができ、ストレージ装置100における消費電力を低減できる。消費電力の低減に伴って装置内部における発熱量が低下すると、温度計測部107が計測する温度が低下する。冷却ファン制御部141は、計測される温度が低下した場合、冷却ファン108の回転速度を低下させる。その結果、冷却ファン108の騒音が減少する。このような制御を繰り返し行うことで、設定した騒音量の範囲で、ストレージ装置100を運用することができる。

0030

なお、図2では、CPU101と装置制御部104とが異なる機能ブロックとして示されているが、これには限定されない。例えば、装置制御部104の機能の少なくとも一部は、CPU101が図示しないメモリから読み出した制御プログラムに従って動作することが実現されてもよい。例えば多重度制御部142の機能は、CPU101がプログラムに従って動作することで実現されてもよい。

0031

図4は、ディスク多重度制御時の動作手順を示す。ユーザは、ストレージ装置100の運用前、又は運用中に、入力部105を用いて騒音上限値の設定を行う。騒音計測部109は、主に冷却ファン108に起因する騒音を計測する(ステップS1)。騒音計測部109は、例えば所定時間間隔でステップS1を実行し、騒音を計測する。多重度制御部142は、ステップS1で計測された騒音と、目標値である騒音上限値(第1のしきい値)とを比較し、騒音が騒音上限値より大きいか否かを判断する(ステップS2)。多重度制御部142は、騒音が騒音上限値よりも大きいと判断した場合、各ストレージデバイス102のディスク多重度を低下させる(ステップS3)。多重度制御部142は、ステップS3では、例えば所定のディスク多重度を下限として、ディスク多重度が下限より低くならない範囲で、ディスク多重度を低下させる。

0032

ステップS3で各ストレージデバイス102のディスク多重度を低下させた場合、各ストレージデバイスの消費電力が減少し、消費電力の減少に伴い、ストレージ装置100の内部の発熱量が低下する。発熱量の低下に伴って内部温度が低下すると、温度に応じて回転速度が制御される冷却ファン108の回転速度が低下し、冷却ファン108騒音が低下する。例えば、表示部106に現在の騒音の大きさとディスク多重度とを表示することで、ユーザは、現在の騒音の大きさ、及びストレージ装置100におけるストレージデバイス102へのアクセス処理能力などを確認できる。その後、処理はステップS1に戻り、次のサイクルにおいて騒音が計測される。

0033

多重度制御部142は、ステップS1で計測された騒音が、騒音上限値に関連する所定の騒音目標値(第2のしきい値)よりも小さいか否かを判断する(ステップS4)。ステップS4で比較される騒音目標値は、騒音上限値に基づいてそれよりも小さい値に設定される。騒音目標値は、例えば騒音上限値の90%の値に設定される。多重度制御部142は、ステップS4において騒音が騒音目標値よりも小さいと判断した場合、ディスク多重度を上げる(ステップS5)。多重度制御部142は、ステップS5では、例えば所定のディスク多重度を上限として、ディスク多重度が上限を上回らない範囲で、ディスク多重度を上げる。多重度制御部142は、例えばステップS3でディスク多重度が下げられていた場合は、ステップS5において、ディスク多重度を通常時のディスク多重度に戻す。騒音が小さい場合にディスク多重度を上げることで、騒音上限値の範囲内で、ストレージデバイス102に対するアクセス性能を向上させることができる。

0034

多重度制御部142は、ステップS5で騒音が騒音目標値よりも小さくないと判断した場合、ディスク多重度の変更を行わない。その後、処理はステップS1に戻り、次のサイクルにおいて騒音が計測される。ステップS1からステップS5をストレージ装置100の運用中に継続して繰り返し実施することで、騒音を騒音上限値以下に抑えつつ、最大の性能でストレージ装置100を運用することが可能である。

0035

本実施形態では、騒音計測部109は冷却ファン108の騒音を計測し、多重度制御部142は計測された騒音の大きさに応じてディスク多重度を制御する。例えば、多重度制御部142が、騒音が騒音上限値を下回るようにディスク多重度を制御することで、冷却ファン108の騒音を抑えた状態でストレージ装置100を運用することが可能である。また、本実施形態では、冷却ファン制御部141は、温度計測部107が計測した温度に応じて冷却ファン108の回転速度を制御する。本実施形態では、騒音が上限値を変えない範囲で冷却ファン108の回転速度を最大に制御することができるため、騒音上限値の範囲内で、最大の装置性能で、ストレージ装置100を運用することが可能である。

0036

特許文献2との比較では、特許文献2では、冷却ファンの回転速度は周囲の騒音レベルに依存して制御されており、装置の発熱量に基づいて冷却ファンの回転速度を制御していない。この場合、環境温度が低い場合などの冷却ファンの冷却ファンの冷却効果が高い条件では、冷却ファンの回転速度を必要以上に低下させることとなり、装置性能も必要以上に制限される。これに対し、本実施形態では、環境温度が低い条件においても、冷却ファン108の回転速度を装置の発熱量に見合った回転速度に制御することができ、必要以上の装置性能を低下させない。このように、本実施形態では、気温湿度などの条件に依存せずに、冷却ファン108の騒音に対して最大の処理性能でストレージ装置を運用することができる。

0037

特許文献3との比較では、特許文献3では、CPUの稼働率を低下させることで発熱量を低下させ、電子機器における冷却ファンの騒音を抑制している。これに対し、本実施形態では、ストレージデバイス102のディスク多重度を低下させることで発熱量を低下させ、冷却ファン108の騒音を抑制する。ストレージ装置100において、仮にCPU101の稼働率を低下させたとしても、ストレージデバイス102に対するアクセスはあまり低下しない。例えば、CPU101の消費電力が75W、各ストレージデバイス102の消費電力が25Wで、ストレージ装置100が12個のストレージデバイス102を有する場合を考える。この場合において、CPU101の稼働率を下げたとしても、数十W程度の低下しか見込めない。これに対し、ストレージデバイス102のディスク多重度を低下させた場合は、100W以上の低減を期待でき、CPU101の稼働率を低下させる場合に比べて、効果的に消費電力を低減でき、その分だけ発熱量を抑えることができる。特にストレージ装置100が複数のストレージデバイス102を有する場合、ディスク多重度を低下させることで、装置内の発熱を効果的に低下させることができ、冷却ファンの騒音を効果的に抑制できる。

0038

また、ストレージ装置100において、仮にCPU101の稼働率を低下させた場合を考えると、ホスト装置200に対する応答が遅くなると考えられる。例えば、ホスト装置200が要求するデータがキャッシュ103に記憶されている場合、CPU101は、ストレージデバイス102にアクセスせずに、キャッシュ103からデータを取得してホスト装置200に送信する。この場合に、CPU101の稼働率が低下していたとすると、稼働率が下げられた分だけキャッシュ103からデータを読み出す動作や、ホスト装置200に対するデータ送信遅れる。このため、ホスト装置200から見ると、ストレージ装置100の性能が低下したように見える。これに対し、本実施形態では、ストレージデバイス102のディスク多重度を低下させているため、CPU101がキャッシュ103からデータを読み出す動作、及びホスト装置200に対するデータ送信は通常時と変わらない。例えば十分な量のキャッシュ103を用意することで、ホスト装置200から見たときに、ストレージ装置100の性能が変化していないように見せることができる。

0039

次いで、本開示の第2実施形態を説明する。本実施形態に係るストレージ装置の構成は、図2に示される第1実施形態に係るストレージ装置100と同様でよい。本実施形態では、設定値テーブルにおいて、複数の騒音上限値が、各騒音上限値が適用される条件(日時)と対応付けて記憶される。多重度制御部142は、設定値テーブルから、現在日時に対応する騒音上限値を取得し、ディスク多重度を制御する。その他の点は、第1実施形態と同様でよい。

0040

図5は、本実施形態において用いられる設定値テーブルの一例を示す。設定値テーブルは、曜日及び時間と、騒音上限値とを対応付けて記憶する。多重度制御部142は、現在日時を取得し、図5に示される設定値テーブルから、取得した日時に対応付けて記憶される騒音上限値を取得する。例えば、多重度制御部142は、曜日が月曜日で、かつ時間が12:00である場合、設定値テーブルから「設定1(図3を参照)」の騒音上限値(△dB)を取得し、取得した騒音上限値を用いてディスク多重度を制御する。多重度制御部142は、曜日が月曜日で、かつ時間が14:00である場合、設定値テーブルから「設定2」の騒音上限値(□dB)を取得し、取得した騒音上限値を用いてディスク多重度を制御する。

0041

本実施形態では、設定値テーブルに複数の騒音上限値を、各騒音上限値が適用される日時に対応付けて記憶する。このようにすることで、ユーザは、許容される騒音の大きさを日時に応じて任意に設定することが可能となる。例えば、休日や深夜など、騒音が気にならない時間帯は騒音上限値を大きな値に設定することで、ディスク多重度を低下させることなくストレージ装置100を運用することが可能となる。また、勤務時間中など、ストレージ装置100の周囲に人がいる時間帯では騒音上限値を小さな値に設定することで、静粛性を優先してストレージ装置100を運用することができる。このように、本実施形態では、騒音の大きさとストレージ装置との性能とを、時間帯に応じて任意に設定することが可能であり、自由度の高い騒音制御が実現できる。

0042

なお、上記各実施形態において、装置制御部104における各機能は、装置制御部104が有するASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)若しくはMCU(Micro Controller Unit)又はこれらの組み合わせを含むコンピュータ・システムを用いて実現することができる。具体的には、装置制御部104における各機能は、計測された温度に基づく冷却ファン108の回転数の決定や、計測された騒音の大きさに基づくディスク多重度の決定などの処理に関する命令群を含むプログラムをコンピュータ・システムに実行させることで実現できる。

0043

以上、本開示の実施形態を詳細に説明したが、本開示は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に対して変更や修正を加えたものも、本開示に含まれる。

0044

例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。

0045

[付記1]
ストレージデバイスと、
前記ストレージデバイスにアクセスするプロセッサと、
装置内部を冷却するための冷却ファンと、
装置内部の温度を計測する温度センサと、
前記温度センサが計測した温度に応じて前記冷却ファンの回転速度を制御するファン制御手段と、
前記冷却ファンの騒音の大きさを計測する騒音計測手段と、
前記騒音計測手段が計測した騒音の大きさに応じて前記プロセッサが前記ストレージデバイスにアクセスする際のディスク多重度を制御する多重度制御手段とを備えるストレージ装置。

0046

[付記2]
前記多重度制御手段は、前記騒音の大きさと第1のしきい値とを比較し、前記騒音の大きさが前記第1のしきい値より大きい場合は前記ディスク多重度を低下させる付記1に記載のストレージ装置。

0047

[付記3]
前記多重度制御手段は、前記騒音の大きさと、前記第1のしきい値よりも値が小さい第2のしきい値とを更に比較し、前記騒音の大きさが前記第2のしきい値よりも小さい場合は前記ディスク多重度を増加させる付記2に記載のストレージ装置。

0048

[付記4]
前記第2のしきい値は、前記第1のしきい値に1より小さい正の整数乗算した値である付記3に記載のストレージ装置。

0049

[付記5]
前記多重度制御手段は、複数の前記第1のしきい値を記憶するための設定値テーブルを参照し、前記設定値テーブルから比較対象の第1のしきい値を取得する付記2から4何れか1項に記載のストレージ装置。

0050

[付記6]
前記設定値テーブルは、前記第1のしきい値と、該第1のしきい値が適用される日時に関する情報とを対応付けて記憶しており、
前記多重度制御手段は、前記設定値テーブルから、現在日時に対応する前記第1のしきい値を取得する付記5に記載のストレージ装置。

0051

[付記7]
前記ストレージデバイスを複数有する付記1から6何れか1項に記載のストレージ装置。

0052

[付記8]
前記ストレージデバイスに記憶されるデータを一時的に格納するキャッシュを更に有し、
前記プロセッサは、読出しが要求されるデータがキャッシュに記憶されている場合は、当該データをキャッシュから読み出してデータの要求元に送信する付記1から7何れか1項に記載のストレージ装置。

0053

[付記9]
前記ストレージデバイスがハードディスクドライブを含む付記1から8何れか1項に記載のストレージ装置。

0054

[付記10]
前記ストレージデバイスがソリッドステートドライブを含む付記1から9何れか1項に記載のストレージ装置。

0055

[付記11]
ストレージデバイスと、前記ストレージデバイスにアクセスするプロセッサとを有するストレージ装置の内部の温度を計測し、
前記ストレージ装置の内部を冷却するための冷却ファンの回転速度を、前記計測された温度に応じて制御し、
前記冷却ファンの騒音の大きさを計測し、
前記計測された騒音の大きさに応じて前記プロセッサが前記ストレージデバイスにアクセスする際のディスク多重度を制御するストレージ装置制御方法。

0056

[付記12]
前記ディスク多重度の制御では、前記計測された騒音の大きさと第1のしきい値とを比較し、前記騒音の大きさが前記第1のしきい値より大きい場合は前記ディスク多重度を低下させる付記11に記載のストレージ装置制御方法。

0057

[付記13]
前記ディスク多重度の制御では、前記騒音の大きさと、前記第1のしきい値よりも値が小さい第2のしきい値とを更に比較し、前記騒音の大きさが前記第2のしきい値よりも小さい場合は前記ディスク多重度を増加させる付記12に記載のストレージ装置制御方法。

0058

10:ストレージ装置
11:プロセッサ
12:ストレージデバイス
13:冷却ファン
14:温度センサ
15:ファン制御手段
16:騒音計測手段
17:多重度制御手段
100:ストレージ装置
101:CPU
102:ストレージデバイス
103:キャッシュ
104:装置制御部
105:入力部
106:表示部
107:温度計測部
108:冷却ファン
109:騒音計測部
141:冷却ファン制御部
142:多重度制御部
200:ホスト装置

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