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技術 識別符号読取装置及び物品取扱装置

出願人 株式会社イトーキ
発明者 米岡隆博笹村幸秀梅本雅幸
出願日 2018年1月19日 (3年1ヶ月経過) 出願番号 2018-007088
公開日 2019年7月25日 (1年7ヶ月経過) 公開番号 2019-125295
状態 未査定
技術分野 記録担体の読み取り
主要キーワード 横支持棒 環状チェーン 汚損状況 各支持棒 上下複数箇所 歯車体 昇降回転 上方外側
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年7月25日)のものです。
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図面 (20)

課題

識別符号読取装置が、対象となる物品の識別符号をなるべく正確に特定できるようにすることを目的とする。

解決手段

識別符号読取装置20は、識別符号を記憶した無線タグ10との間でアンテナ16を介して無線通信を行う無線通信回路25と、無線通信回路25を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行し、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する制御部21とを備える。複数回の識別符号の読取り処理は、アンテナに対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、アンテナに対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む。

概要

背景

特許文献1は、格納部とピッカーとを備える図書取扱装置を開示している。図書には、識別符号を記録したタグが設けられている。図書は、フォルダ収納された状態で格納部に格納される。ピッカーは、格納部等に対してフォルダを出し入れするフォルダ出し入れユニットを備えている。フォルダ出し入れユニットには、図書のタグと無線通信を行って識別符号を読取る読取装置が設けられている。ピッカーが、図書を収納したフォルダを取込むと、当該フォルダに収納された図書のタグと無線通信を行って識別符号を読取って、図書を特定する。

概要

識別符号読取装置が、対象となる物品の識別符号をなるべく正確に特定できるようにすることを目的とする。識別符号読取装置20は、識別符号を記憶した無線タグ10との間でアンテナ16を介して無線通信を行う無線通信回路25と、無線通信回路25を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行し、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する制御部21とを備える。複数回の識別符号の読取り処理は、アンテナに対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、アンテナに対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む。

目的

本発明は、識別符号読取装置が、対象となる物品の識別符号をなるべく正確に特定できるようにすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

識別符号を記憶した無線タグとの間でアンテナを介して無線通信を行う無線通信回路と、前記無線通信回路を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行し、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する制御部と、を備え、前記複数回の識別符号の読取り処理は、前記アンテナに対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、前記アンテナに対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む、識別符号読取装置

請求項2

請求項1記載の識別符号読取装置であって、前記制御部は、複数の識別符号の読取り結果に基づき、一致した識別符号を読取対象の識別符号として特定する、識別符号読取装置。

請求項3

識別符号を記憶した無線タグが取付けられた物品を格納可能な格納部と、前記格納部に対して物品を出し入れし、前記格納部から取出した物品を保持する物品出し入れユニットを含むピッカーと、請求項1又は請求項2に記載の識別符号読取装置と、を備え、前記アンテナが前記物品出し入れユニットに設けられ、前記制御部は、前記物品出し入れユニットが前記格納部から物品を取出した後、前記無線通信回路を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行する、物品取扱装置

請求項4

請求項3に記載の物品取扱装置であって、前記ピッカーは、前記物品出し入れユニットを動かす動作機構を含み、前記動作機構によって前記物品出し入れユニットを動かすことにより、前記第1読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置と、前記第2読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置とを異ならせる、物品取扱装置。

請求項5

請求項4に記載の物品取扱装置であって、前記動作機構は、前記格納部に対する前記物品出し入れユニットの向きを変える回転支持機構を含み、前記回転支持機構によって前記物品出し入れユニットの向きを変えることにより、前記第1読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置と、前記第2読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置とを異ならせる、物品取扱装置。

請求項6

請求項5に記載の物品取扱装置であって、前記格納部が2つ間隔をあけて対向して配設され、前記2つの格納部の間に前記ピッカーが設けられ、前記第1読取り処理は、前記物品出し入れユニットを前記2つの格納部の一方に対向させた状態で実行され、前記第2読取り処理は、前記回転支持機構により前記物品出し入れユニットの向きを変えて、前記2つの格納部の他方に対向させた状態で実行される、物品取扱装置。

請求項7

請求項3から請求項6のいずれか1つに記載の物品取扱装置であって、前記物品出し入れユニットは、上下左右後方遮蔽部が設けられ前方が開口したユニットケースと、物品を前記格納部と前記ユニットケース内との間で移載する物品移載部とを含み、前記制御部は、前記物品が前記ユニットケース内に収納された状態で、前記無線通信回路を通じて識別符号の読取り処理を実行する、物品取扱装置。

請求項8

請求項3から請求項7のいずれか1つに記載の物品取扱装置であって、前記制御部は、識別符号を送信する指令を、標準出力で送信し、識別符号を読取れないと判定したときに、識別符号を送信する指令を、信号出力を上げて送信する、物品取扱装置。

技術分野

0001

この発明は、識別符号を読取る技術に関する。

背景技術

0002

特許文献1は、格納部とピッカーとを備える図書取扱装置を開示している。図書には、識別符号を記録したタグが設けられている。図書は、フォルダ収納された状態で格納部に格納される。ピッカーは、格納部等に対してフォルダを出し入れするフォルダ出し入れユニットを備えている。フォルダ出し入れユニットには、図書のタグと無線通信を行って識別符号を読取る読取装置が設けられている。ピッカーが、図書を収納したフォルダを取込むと、当該フォルダに収納された図書のタグと無線通信を行って識別符号を読取って、図書を特定する。

先行技術

0003

特開2017−088287号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、ピッカーの周囲には、格納部に格納された複数の図書が存在している。このため、ピッカーが、自己の内部に取込んだ図書の識別符号を読取ろうとしても、その周囲の図書の識別符号を間違って読取ってしまう恐れがある。

0005

そこで、本発明は、識別符号読取装置が、対象となる物品の識別符号をなるべく正確に特定できるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するため、第1の態様に係る識別符号読取装置は、識別符号を記憶した無線タグとの間でアンテナを介して無線通信を行う無線通信回路と、前記無線通信回路を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行し、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する制御部と、を備え、前記複数回の識別符号の読取り処理は、前記アンテナに対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、前記アンテナに対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む。

0007

第2の態様は、第1の態様に係る識別符号読取装置であって、前記制御部は、複数の識別符号の読取り結果に基づき、一致した識別符号を読取対象の識別符号として特定する。

0008

第3の態様に係る物品取扱装置は、識別符号を記憶した無線タグが取付けられた物品を格納可能な格納部と、前記格納部に対して物品を出し入れし、前記格納部から取出した物品を保持する物品出し入れユニットを含むピッカーと、第1又は第2の態様に係る識別符号読取装置と、を備え、前記アンテナが前記物品出し入れユニットに設けられ、前記制御部は、前記物品出し入れユニットが前記格納部から物品を取出した後、前記無線通信回路を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行する。

0009

第4の態様は、第3の態様に係る物品取扱装置であって、前記ピッカーは、前記物品出し入れユニットを動かす動作機構を含み、前記動作機構によって前記物品出し入れユニットを動かすことにより、前記第1読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置と、前記第2読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置とを異ならせる。

0010

第5の態様は、第4の態様に係る物品取扱装置であって、前記動作機構は、前記格納部に対する前記物品出し入れユニットの向きを変える回転支持機構を含み、前記回転支持機構によって前記物品出し入れユニットの向きを変えることにより、前記第1読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置と、前記第2読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置とを異ならせる。

0011

第6の態様は、第5の態様に係る物品取扱装置であって、前記格納部が2つ間隔をあけて対向して配設され、前記2つの格納部の間に前記ピッカーが設けられ、前記第1読取り処理は、前記物品出し入れユニットを前記2つの格納部の一方に対向させた状態で実行され、前記第2読取り処理は、前記回転支持機構により前記物品出し入れユニットの向きを変えて、前記2つの格納部の他方に対向させた状態で実行される。

0012

第7の態様は、第3から第6のいずれか1つの態様に係る物品取扱装置であって、前記物品出し入れユニットは、上下左右後方遮蔽部が設けられ前方が開口したユニットケースと、物品を前記格納部と前記ユニットケース内との間で移載する物品移載部とを含み、前記制御部は、前記物品が前記ユニットケース内に収納された状態で、前記無線通信回路を通じて識別符号の読取り処理を実行する。

0013

第8の態様は、第3から第7のいずれか1つの態様に係る物品取扱装置であって、前記制御部は、識別符号を送信する指令を、標準出力で送信し、識別符号を読取れないと判定したときに、識別符号を送信する指令を、信号出力を上げて送信する。

発明の効果

0014

第1の態様によると、識別符号の読取り処理を複数回実行し、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する。また、複数回の識別符号の読取り処理は、前記アンテナに対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、前記アンテナに対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む。このため、アンテナに対して周辺環境が相対的に変動する前後で共通する読取り結果に基づき、識別符号を特定することができ、対象となる物品の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0015

第2の態様によると、制御部は、複数の識別符号の読取り結果に基づき、一致した識別符号を読取対象の識別符号として特定するため、対象となる無線タグの識別符号をなるべく正確に特定できる。

0016

第3の態様によると、アンテナが物品出し入れユニットに設けられ、制御部は、前記物品出し入れユニットが格納部から物品を取出した後、無線通信回路を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行する。このため、格納部から取出した物品の識別符号を読取対象の識別符号として、なるべく正確に特定できる。

0017

第4の態様によると、前記動作機構によって前記物品出し入れユニットを動かすことにより、前記第1読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置と、前記第2読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置とを異ならせるため、格納部に格納された物品の無線タグに対してアンテナの位置又は姿勢が変動する前後の第1読取り処理時の読取り結果及び第2読取り処理時の読取り結果を含む複数の読取り結果に基づき、識別符号を特定することができ、対象となる物品の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0018

第5の態様によると、前記回転支持機構によって前記物品出し入れユニットの向きを変えることにより、前記第1読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置と、前記第2読取り処理時における前記物品出し入れユニットの位置とを異ならせる。出し入れユニットの向きを変えれば、格納部に格納された同じ物品の無線タグの識別符号を、続けて読取り難くなる。このため、第1読取り処理時の読取り結果及び第2読取り処理時の読取り結果を含む複数の読取り結果に基づき、識別符号を特定すれば、対象となる物品の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0019

第6の態様によると、前記第1読取り処理は、前記物品出し入れユニットを前記2つの格納部の一方に対向させた状態で実行され、前記第2読取り処理は、前記回転支持機構により前記物品出し入れユニットの向きを変えて、前記2つの格納部の他方に対向させた状態で実行される。出し入れユニットの向きを、2つの格納部の一方に対向させた状態と他方に対向させた状態とで変えれば、同じ格納部に格納された同じ物品の無線タグの識別符号を、続けて読取り難くなる。このため、第1読取り処理時の読取り結果及び第2読取り処理時の読取り結果を含む複数の読取り結果に基づき、識別符号を特定すれば、対象となる物品の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0020

第7の態様によると、ユニットケース外の物品の識別符号を読取り難くなる。

0021

第8の態様によると、初期状態では、識別符号を送信する指令を、標準出力で送信するため、周囲の無線タグが誤って識別符号を送信し難い。識別符号を特定できないと判定したときには、識別符号を送信する指令を、信号出力を上げて送信するため、対象となる無線タグから識別符号がより確実に送信される。

図面の簡単な説明

0022

第1実施形態に係る識別符号読取装置を示すブロック図である。
識別符号の特定処理を示すフローチャートである。
識別符号読取装置と無線タグとの位置関係例を示す説明図である。
図書取扱装置を示す概略斜視図である。
図書取扱装置を示す概略側面図である。
図書取扱装置を示す概略平面図である。
図書取扱装置の内部構造を示す概略正面図である。
図書及び無線タグを示す概略斜視図である。
無線タグのブロック図である。
無線タグの動作例を示すフローチャートである。
図書収納用フォルダを示す概略側面図である。
フォルダを示す概略正面図である。
フォルダを示す概略平面図である。
図13のXIX−XIX線概略断面図である。
フォルダ本体部を示す分解斜視図である。
ピッカー及び格納部を示す概略側面図である。
格納部の一部を示す概略正面図である。
ピッカーの一部を示す正面図である。
図書取扱装置の電気的構成を示すブロック図である。
フォルダの入庫処理例を示すフローチャートである。
識別符号特定処理例を示すフローチャートである。
フォルダ出し入れユニットの移動による無線通信部と無線タグとの位置関係例を示す説明図である。
フォルダ出し入れユニットの他の移動による無線通信部と無線タグとの位置関係例を示す説明図である。

実施例

0023

{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る識別符号読取装置について説明する。図1は識別符号読取装置20を示すブロック図である。

0024

識別符号読取装置20は、無線タグ10との間で無線通信を行って、識別符号を特定する装置である。

0025

ここで、無線タグ10には、識別符号が割当てられており、割当てられた識別符号を、無線通信にて送信するように構成されている。

0026

より具体的には、無線タグ10は、タグ側制御部11と無線通信回路15とを備えている。

0027

無線通信回路15は、送信回路及び受信回路を含んでおり、タグ側制御部11の制御下、アンテナ16を通じて、無線通信を行う。無線通信は、電波通信であってもよく、特に、UHF(Ultra High Frequency)電波帯を利用した電波通信であってもよい。

0028

タグ側制御部11は、CPU、記憶部12等を含んでおり、CPUが予め記憶されたプログラムに従って、無線通信回路15及びアンテナ16を通じて識別符号読取装置20との間で無線通信を行う処理を実行する。特に、タグ側制御部11は、記憶部12に記憶された識別符号13を、無線通信回路15及びアンテナ16を通じて、外部に無線送信する処理を実行する。識別符号13を外部に無線送信する処理は、無線タグ10が、識別符号読取装置20から識別符号の送信要求を受信したときに実行されてもよい。なお、識別符号13は、無線タグ10に割当てられた固有の符号である。外部コンピューター等からの設定指令に応じて、割当てられた識別符号13が記憶部12に事前に記憶されている。

0029

かかる無線タグ10としては、RFID(Radio Frequency Identifier)等を用いることができる。無線タグ10は、物品に取付けられたり、人に付随されたりして、物品、人等の管理に供される。

0030

図1では、複数(図では3つ)の無線タグ10が示されている。以下の説明において、複数の無線タグ10を区別する場合、読取対象となるものについては、無線タグ10aと記載し、その他の読取対象ではないものについては、無線タグ10b、10cと記載して区別する場合がある。同様に、読取対象となる無線タグ10aの識別符号13a、読取対象ではない無線タグ10b、10cの識別符号13b、13cと区別して記載する場合がある。

0031

識別符号読取装置20は、無線タグ10との間で無線通信を行って、当該無線タグ10の識別符号を読取る。識別符号読取装置20の周囲に複数の無線タグ10a、10b、10cが設けられている場合、識別符号読取装置20は、複数の無線タグ10a、10b、10cの識別符号を読取る可能性がある。

0032

例えば、識別符号読取装置20を、読取対象となる無線タグ10aに最も近づけた状態で、読取り処理を実行する。この場合であっても、無線通信として用いる電磁波の拡散回折屈折等によって、読取対象ではない無線タグ10b、10cからの電波が識別符号読取装置20に達し、無線タグ10aの識別符号13aだけでなく、無線タグ10b、10cの識別符号13b、13cを読取ってしまう恐れがある。

0033

識別符号読取装置20は、読取対象となる無線タグ10aの識別符号13aをなるべく正確に特定できるようにするため次の構成を備えている。識別符号読取装置20は、制御部21と、無線通信回路25とを備える。

0034

無線通信回路25は、送信回路及び受信回路を含んでおり、制御部21の制御下、アンテナ26を通じて、無線タグ10との間で無線通信を行う。無線通信は、電波通信であってもよく、特に、UHF(Ultra High Frequency)電波帯を利用した電波通信であってもよい。アンテナ26は、制御部21及び無線通信回路25と一体化されていてもよいし、制御部21或は無線通信回路25とは別体とされ、読取対象となる無線タグ10aとの無線通信に適した位置に設けられていてもよい。

0035

制御部21は、CPU、記憶部22等を含んでおり、記憶部22に予め記憶された識別符号特定プログラム22aに従って、無線通信回路25及びアンテナ26を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行すると共に、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する処理を実行する。つまり、制御部21が識別符号の読取りを行うと、読取り結果に、1つ又は複数の識別符号が含まれ得る。そして、複数の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する処理を実行する。複数回の識別符号の読取り処理は、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む。アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動する例については後で説明する。制御部21は、識別符号の読取り及び特定処理を実行する際に、無線タグ10に向けて、識別符号の送信要求を送信してもよい。

0036

図2は制御部21による識別符号の特定処理を示すフローチャートである。

0037

識別符号の特定処理が開始されると、ステップS1において、制御部21は、無線通信回路25及びアンテナ26を通じて、無線タグ10からの無線信号を受信し、当該無線信号に含まれる識別符号13を読取る。この読取り処理を複数回実行する。複数回の識別符号13の読取り処理は、時間をあけて行うとよい。

0038

次ステップS2において、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する。

0039

ここで、例えば、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動する前に読取り処理を実行し、変動した後に読取り処理を実行するとする。読取対象となる無線タグ10aが、識別符号読取装置20のアンテナ26との間で無線信号の送受を行うのに適した位置に配設されると、1回目及び2回目の読取り処理の両方において、アンテナ26を通じて、無線タグ10aからの無線信号が受信される可能性が高い。一方、読取対象ではない無線タグ10b、10cは、無線タグ10aと比較して、識別符号読取装置20のアンテナ26との間で無線信号の送受を行うのに適した位置には配設されない。このため、無線タグ10b、10cからの無線信号が識別符号読取装置20のアンテナ26に達するのは、無線タグ10aからの無線電波と比較して、偶発的であることが予測される。このため、無線タグ10aの識別符号13aは、1回目及び2回目の読取り処理において読取られる可能性が高い。一方、無線タグ10b、10cの識別符号13b、13cが、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動する前後の両方の読取り処理において読取られる可能性は相対的に低い。

0040

このように、読取対象となる無線タグ10aの識別符号13aは、複数の識別符号の読取り結果において、全て又は多数回読取られる可能性が高い一方、読取対象とならない無線タグ10b、10cの識別符号13b、13cは、複数の識別符号の読取り結果において、読取られないか、読取られる回数が少ない。そこで、複数の識別符号の読取り結果において、読取回数が最も多いものを、読取対象となる無線タグ10aの識別符号13aとして特定することができる。

0041

より具体的には、制御部21は、複数の識別符号の読取り結果に基づき、一致して読取られた識別符号13aを、読取対象の識別符号として特定してもよい。

0042

識別符号が特定されると、必要に応じて特定された識別符号が出力され、処理を終了する。特定された識別符号は、当該無線タグ10aが取付けられた物品の管理等に供される。

0043

上記したように、ステップS1において実行される複数回の識別符号の読取り処理は、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む。アンテナ26に対する周辺環境の相対的な変動としては、アンテナ26に対する無線タグ10a、10b、10c(特に、読取対象ではない無線タグ10b、10c)の位置変動姿勢変動、アンテナ26の周辺電磁波遮蔽物等の有無状況、位置状況の変動等が考えられる。これらの位置変動は、アンテナ26の移動によって引き起されてもよいし、無線タグ10a、10b、10c(特に、読取対象ではない無線タグ10b、10c)又は電磁波遮蔽物等の移動によって引き起されてもよい。アンテナ26、無線タグ10a、10b、10c(特に、読取対象ではない無線タグ10b、10c)及び電磁波遮蔽物の少なくとも1つの移動は、それらの少なくとも1つを移動させる移動機構を設け、その移動機構の駆動によってなされてもよい。あるいは、アンテナ26、無線タグ10a、10b、10c(特に、読取対象ではない無線タグ10b、10c)及び電磁波遮蔽物等の少なくとも1つの移動が、人による移動等によってもたらされる場合(例えば、人手によって所持された物体に取付けられた無線タグを読取る場合等)には、第1読取り処理と第2読取り処理とを、時間をあけて行うとよい。

0044

例えば、図3では、1回目の第1読取り処理時における識別符号読取装置20及び無線タグ10aの位置を実線で示し、2回目の第2読取り処理時における識別符号読取装置20及び無線タグ10aの位置を2点鎖線で示している。

0045

1回目及び2回目の読取り処理時において、読取対象となる無線タグ10aは、識別符号読取装置20に対して一定の位置関係を保つ位置、ここでは、識別符号読取装置20に対向する位置に配設されている。このため、1回目及び2回目の読取り処理時の両方において、識別符号読取装置20は、読取対象となる無線タグ10aの識別符号13aを読取ることができる。一方、1回目の第1読取り処理時においては、アンテナ26は無線タグ10bに比較的近いが、無線タグ10cからは比較的遠い。2回目の第2読取り処理時においては、アンテナ26は無線タグ10cに比較的近いが、無線タグ10bからは比較的遠い。このため、識別符号読取装置20は、1回目の第1読取り処理時においては、無線タグ10aの識別符号13aだけを読取るか、無線タグ10a、10bの識別符号13a、13bを読取ることが予想される。また、2回目の第2読取り処理時においては、無線タグ10aの識別符号13aだけを読取るか、無線タグ10a、10cの識別符号13a、13cを読取ることが予想される。そこで、制御部21は、1回目及び2回目の読取り処理時の両方において読取られた識別符号13aを、読取対象となる無線タグ10aの識別符号13aとして特定することができる。このため、読取対象となる無線タグ10aの識別符号13aをより正確に特定できる。

0046

以上のように構成された識別符号読取装置20によると、識別符号の読取り処理を複数回実行し、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する。また、複数回の識別符号の読取り処理は、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む。このため、アンテナ26に対して周辺環境が相対的に変動する前後で共通する読取り結果に基づき、識別符号を特定することができ、対象となる無線タグ10aの識別符号13aをなるべく正確に特定できる。

0047

また、制御部21は、複数の識別符号の読取り結果に基づき、一致した識別符号13aを読取対象の識別符号13aとして特定するため、対象となる無線タグ10の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0048

{第2実施形態}
以下、第2実施形態に係る物品取扱装置について説明する。ここでは、物品取扱装置が、物品として図書を取扱う図書取扱装置である例で説明する。

0049

<全体構成について>
図4は図書取扱装置110を示す概略斜視図であり、図5は図書取扱装置110を示す概略側面図であり、図6は図書取扱装置110を示す概略平面図であり、図7は図書取扱装置110の内部構造を示す概略正面図である。

0050

この図書取扱装置110は、図書館等に設置される装置であり、図書取扱装置110は、格納された複数の図書の中から利用者により選択された図書を自動的に貸出す装置である。貸出された図書は、別途設けられた返却ボックス又は有人カウンター返却される。返却された図書は、本図書取扱装置110の操作者により図書取扱装置110内に収められ、自動的に内部の格納部130内に格納される。

0051

すなわち、本図書取扱装置110は、利用者による図書の貸出指示に応じて当該装置に格納されている図書を利用者に自動で貸出すことができる装置である。利用者による図書の貸出指示は、本図書取扱装置110に設置された貸出受付部170等によってなされる。

0052

図書取扱装置110は、ここでは、格納部130と、ピッカー140と、取出口機構部190と、可動フォルダ格納部としての入庫台車160と、貸出受付部170と、制御部180(図19参照)とを備える。

0053

図書取扱装置110の四方及び上方は、パネル122によって囲われている。ここでは、図書取扱装置110のうち格納部130と、ピッカー140と、取出口機構部190の一部とが、四方及び上方をパネル122で囲われた閉鎖空間内に配置されている。また、取出口機構部190の他の一部と貸出受付部170とが、パネル122の外を臨むように配設されている。以降、図書取扱装置の内部とは、パネル122の内部を指すものとする。図書取扱装置110の内部はパネル122により関係者以外の立ち入りが制限されている。また、入庫台車160は、図書取扱装置110の内外出入り可能に配置されている。

0054

本図書取扱装置110においては、図書200は、図書収納用フォルダ210に収納された状態で格納及び搬送される。

0055

すなわち、図書200は、図書収納用フォルダ210に収納された状態で、格納部130に格納されている(図5において一部の図書収納用フォルダ210に図書200を収納した状態を図示)。そして、利用者が貸出受付部170を通じて所望の図書200の貸出しを指示すると、ピッカー140は、所望の図書200を収納した図書収納用フォルダ210を、取出口機構部190内の待機位置R(図6参照)に向けて搬送する。取出口機構部190では、図書収納用フォルダ210から外部に図書200を取出可能な状態で、図書収納用フォルダ210が支持される。そして、利用者は、取出口機構部190において、図書収納用フォルダ210を図書取扱装置110内に残したまま、当該図書収納用フォルダ210から図書200を取出す。これにより、利用者に対して、所望の図書を自動で貸出せるようになっている。

0056

入庫台車160は、例えば、図書200を収納したフォルダ210を、本図書取扱装置110内に格納する際に用いられる。

0057

すなわち、入庫台車160は、複数の図書収納用フォルダ210を格納した状態で走行可能に構成されている。そして、図書200を収納した図書収納用フォルダ210を、入庫台車160に格納した状態で、当該入庫台車160を、図書取扱装置110内に入れる。この状態で、ピッカー140が、入庫台車160に格納された図書収納用フォルダ210を、格納部130の空き格納位置に向けて搬送することによって、図書を収納した図書収納用フォルダ210が格納部130に格納される。

0058

制御部180は、上記各動作を含む本図書取扱装置110の各動作を制御可能に構成されている。制御部180は、パネル122内に設けられていてもよいし、パネル122外に設けられていてもよい。

0059

<図書取扱装置における図書の流れについて>
上記図書取扱装置110における図書200の流れについて説明しておく。

0060

まず、複数の図書200が、それぞれ別々の図書収納用フォルダ210に収納された状態で、格納部130内に格納されている。

0061

図書200の貸出し時においては、貸出しを望む利用者が、上記貸出受付部170を通じて、貸出しを望む図書200の特定情報及び貸出指示を入力する。すると、制御部180の制御下、ピッカー140が当該図書200を収納する図書収納用フォルダ210を待機位置Rに向けて搬送する。待機位置Rは、取出口機構部190内において利用者がアクセス可能な位置である。これにより、利用者は、待機位置Rの図書収納用フォルダ210から図書200を取出し、当該図書200を借出すことができる。

0062

図書200の返却時においては、利用者は、図書200を、別途設けられた返却ボックス又は有人のカウンターに返却する。返却された図書200の格納部130への格納は次のようになされる。

0063

すなわち、図書館の員等の作業者により、返却された図書200の汚損状況破損状況の確認等がなされる。この後、作業者は、必要に応じて、図書200の修理補修等を行い、図書200を図書収納用フォルダ210に収納し、図書収納用フォルダ210を入庫台車160に格納する。そして、入庫台車160を図書取扱装置110内に入れる。すると、ピッカー140が、図書200を収納した図書収納用フォルダ210を、格納部130のうち空きとなった箇所に搬送して、格納する。これにより、図書200が図書収納用フォルダ210に収納された状態で、格納部130に格納され、次の貸出しに供される。

0064

{各部構成について}
図書取扱装置の各部構成について説明する。

0065

<図書>
図8に示すように、図書200には、自己の識別符号を記録した無線タグ202が設けられている。無線タグ202は、図書のうち、表紙、裏表紙及び背表紙の少なくとも1つに取付けられてもよい。

0066

図9に示すように、無線タグ202は、タグ側制御部203と無線通信回路206とを備えている。

0067

無線通信回路206は、送信回路及び受信回路を含んでおり、タグ側制御部203の制御下、アンテナ207を通じて、無線通信を行う。無線通信は、電波通信であってもよく、特に、UHF(Ultra High Frequency)電波帯を利用した電波通信であってもよい。UHF電波帯を利用した電波通信を利用する場合、電波が散乱等し易い。このため、後述するフォルダ出し入れユニット145の外にある格納部130内の図書200に取付けられた無線タグ202と、フォルダ出し入れユニット145内のアンテナ207との間で電波が届いてしまう可能性がある。このような場合に、後述する識別符号の特定処理が有効となる。

0068

タグ側制御部203は、CPU、記憶部204等を含んでおり、CPUが予め記憶されたプログラムに従って、無線通信回路206及びアンテナ207を通じて識別符号読取装置の一部分である無線通信部250との間で無線通信を行う処理を実行する。特に、タグ側制御部203は、記憶部204に記憶された識別符号205を、無線通信回路206及びアンテナ207を通じて、外部に無線送信する処理を実行する。識別符号205を外部に無線送信する処理は、無線タグ202が、無線通信部250から識別符号の送信要求を受信したときに実行されてもよい。また、無線タグ202は、識別符号を送信する際の出力は、無線通信部250からの指令に応じて調整されてもよい。なお、識別符号205は、無線タグ202が取付けられた図書200に関連付けて割当てられた固有の符号である。外部コンピューター等からの設定指令に応じて、割当てられた識別符号205が記憶部204に事前に記憶されている。

0069

無線タグ202は、近距離通信用のものを用いてもよい。図書200が後述するフォルダ出し入れユニット145内に収納された状態で、当該図書200に取付けられた無線タグ202と、フォルダ出し入れユニット145に取付けられたアンテナ253との間で電波が届けばよいからである。また、フォルダ出し入れユニット145に取付けられたアンテナ253と、格納部130内に格納された図書200に取付けられた無線タグ202との間では、電波がなるべく届かないことが好ましいかである。

0070

かかる無線タグ202としては、RFID(Radio Frequency Identifier)等を用いることができる。

0071

図10は、無線タグ202のタグ側制御部203の制御例を示すフローチャートである。

0072

タグ側制御部203は、無線通信部250からの識別符号の送信要求を受信すると、ステップS12に進む。ステップS12では、タグ側制御部203は、無線通信回路206及びアンテナ207を通じ、識別符号を無線送信する。そして、所定時間経過後、所定回数送信処理後、或は、無線通信部250からの信号を受信できなくなると、送信を停止し、処理を終了する。

0073

<図書収納用フォルダ>
図11は図書収納用フォルダ210(以下、単にフォルダと称する)を示す概略側面図であり、図12はフォルダ210を示す概略正面図であり、図13はフォルダ210を示す概略平面図であり、図14図13のXIX−XIX線概略断面図であり、図15は、フォルダ本体部222を示す分解斜視図である。

0074

図書収納用フォルダ210は、図書200を内部に収納した状態で、格納部130に格納可能に、また、ピッカー140により搬送可能に構成されている。

0075

フォルダ210は、物品としての図書200を収納可能に構成されている。具体的には、図書収納用フォルダ210は、フォルダ本体部222と、付勢部226と、被保持部228とを備える。

0076

フォルダ本体部222は、図書200を収納可能な縦長の角筒状に形成されている。より具体的には、フォルダ本体部222は、底部223と、一対の側面部224と、天井部225とを備える。

0077

底部223は、細長い板状に形成されている。底部223の上面には、その両端側の段部223S1,223S2を介して凹む載置凹部223aが形成されている。そして、図書200を底部223上に載置する際に、上記載置凹部223a内に収納することによって、図書200がフォルダ210から脱落することが抑制される。特に、図書200の下部の背表紙側の部分を、一方側の段部223S1に当接させるようにしつつ、図書200を載置凹部223a上に載置することによって、図書200のサイズに拘らず、本フォルダ210における図書200の背表紙の位置を一定にすることができる(図11参照)。これにより、利用者が、フォルダ210から図書200を取出しやすくなる。

0078

天井部225は、細長い板状に形成されている。上記底部223及び天井部225の幅寸法は、収納が想定される図書200の最大幅よりも大きく設定されている。

0079

側面部224は、平板状に形成されている。フォルダ本体部222を側面視した状態において、側面部224の一端側縁部には、収納用凹部224dが形成されており(図11の左側)、側面部224の他端側縁部には取出用凹部224eが形成されている(図11の右側)。

0080

収納用凹部224dは、側面部224の一端側縁部のうち上下方向中央部から下方に至る部分で凹むように形成されている。背表紙を先頭にして、フォルダ本体部222の一端側(図11の左側)から図書200をフォルダ本体部222内に挿入すると、収納用凹部224dが形成されていることから、手をフォルダ本体部222内の奥まで挿入し易い。これにより、図書200の背表紙を段部223S1に当接させる姿勢で、図書200をフォルダ本体部222内に収納し易い。

0081

取出用凹部224eは、側面部224の他端側縁部のうち上下方向中央部で凹むように形成されている。取出用凹部224eの最も凹んだ部分は、段部223S1の位置を越えている。このため、上記したように、図書200の下部の背表紙側の部分を、一方側の段部223S1に当接させるようにしつつ、図書200を底部223上に載置した状態において、図書200のうち背表紙側の一部は、当該一方の取出用凹部224eで外部に露出している。このため、利用者は、図書200のうち一方の取出用凹部224eで外部に露出した部分を掴んで、図書200をフォルダ210から容易に取出すことができる。

0082

なお、側面部224には、その変形を抑制するためのリブ224cが形成されている。

0083

一対の側面部224の上下方向寸法は、収納が想定される図書200の最大高さよりも大きく設定されている。底部223の両側縁部と天井部225の両側縁部とが一対の側面部224によって繋がった構成とされることで、上下方向に長い角筒状のフォルダ本体部222が形成される。このフォルダ本体部222内に図書200が載置状態で収納される。

0084

被保持部228は、フォルダ本体部222の上方外側に設けられており、格納部130及びピッカー140等に吊し掛け可能に構成されている。

0085

具体的には、被保持部228は、細長い棒状の部分であり、フォルダ本体部222の上端縁部に設けられている。被保持部228は、連結部229を介してフォルダ本体部222の上端縁部に繋がっている。被保持部228の幅寸法は、連結部229の厚み寸法よりも大きい。従って、フォルダ210を正面視すると、被保持部228は、連結部229の上端部よりも両側外方張出している。そして、この被保持部228が格納部130に配設された隣り合うハンガー136の対向するレール137に引っ掛かることで被保持部228が格納部130に吊し掛けられる。

0086

また、フォルダ210には、係合孔228aが形成されている。ここでは、係合孔228aは、被保持部228を幅方向に貫くように形成されている。より詳細には、係合孔228aは、被保持部228の一端側端部に貫通孔状に形成されている。この係合孔228aに後述するピッカー140の把持部148bを挿し込むことで、フォルダ210を格納部130からピッカー140内に取り込むこと、及び、ピッカー140から格納部130に格納することが可能となる。なお、係合孔228aが被保持部228に形成されていることは必須ではなく、係合孔228aはフォルダ本体部222に形成されていてもよい。また係合孔228aの軸方向は幅方向に限られるものではなく、高さ方向など、任意の方向に設定することができる。

0087

上記フォルダ本体部222及び被保持部228は、例えば、2つの別の部材が嵌合構造を用いて合体することによって構成されてもよい。ここでは、フォルダ本体部222及び被保持部228は、第1部材222Aと第2部材222Bとが合体することで形成されている。第1部材222A及び第2部材222Bは、樹脂を材料としてそれぞれ型等を用いて形成される。

0088

第1部材222Aは、底部223及び天井部225の一部と一方の側面部224とを構成している。また、第1部材222Aには嵌合凸部222Aaが設けられている。嵌合凸部222Aaは、第2部材222B側に突出するように設けられている。

0089

第2部材222Bは、底部223及び天井部225の一部と他方の側面部224とを構成している。また、第2部材222Bには嵌合凸部222Aaと嵌合可能な嵌合孔部222Bhが設けられている。また、第2部材222Bには、連結部229を介して被保持部228が一体的に設けられている。

0090

嵌合凸部222Aaと嵌合孔部222Bhとは、例えば、以下のようにして嵌合する。即ち、嵌合凸部222Aaの先端には、抜け止突起が形成されている。また、嵌合孔部222Bhは、貫通孔状に形成されている。そして、嵌合凸部222Aaの先端部が弾性変形しつつ嵌合孔部222Bhに挿入される。抜け止突起が嵌合孔部222Bhを超えるまで、嵌合凸部222Aaを嵌合孔部222Bhに挿入すると、嵌合凸部222Aaが弾性復帰し、抜け止突起が嵌合孔部222Bhの周縁に引っ掛かる。これにより、嵌合凸部222Aaが嵌合孔部222Bhに抜止め状に嵌合した状態となる。

0091

なお、ここでは、嵌合凸部222Aa及び嵌合孔部222Bhは、天井部225側に4つ設けられると共に底部223側に3つ設けられているが、嵌合凸部及び嵌合孔部の数は、適宜設定されていればよい。またここでは、天井部225側の嵌合凸部222Aa及び嵌合孔部222Bhは、天井部225の下面(図書200側を向く面)よりも上側に設けられている。同様に底部223側の嵌合凸部222Aa及び嵌合孔部222Bhは底部223の上面(図書側を向く面)よりも下側に設けられている。これにより、フォルダ210内に収められた図書200に嵌合凸部222Aa及び嵌合孔部222Bhが干渉することが抑制されている。

0092

付勢部226は、フォルダ本体部222内に設けられ、フォルダ本体部222の内部に収納された図書200の表紙又は裏表紙を押さえる。これにより、フォルダ本体部222内において図書200の姿勢が安定する。

0093

付勢部226は、第1部材222A及び第2部材222Bとは別部材として設けられたバネ部材226Sを含む。このバネ部材226Sは、トーションバー原理を応用して形成されている。また、このバネ部材226Sを第1部材222Aに取り付けるために、第1部材222Aにはバネ部材取付部222Apが形成されている。

0094

より具体的には、バネ部材226Sは例えば、1本の金属製の棒を曲げることによって形成されている。バネ部材226Sは被支持部226S1と、当接部226S2とを含む。

0095

被支持部226S1は、フォルダ本体部222に設けられたバネ部材取付部222Apに支持される部分である。当接部226S2は、当接部226S2は、図書200に当接して当該図書200を押え込む部分である。

0096

当接部226S2は、U字状に形成されている。被支持部226S1は、当接部226S2の両端部から当接部226S2の奥側部分に折返すように延びるL字状に形成されている。

0097

第1部材222Aの内面の上側部分及び下側部分にバネ部材取付部222Apが形成されている。バネ部材取付部222Apは、第1部材222Aの内面に形成された突出部分又はリブ224cに被支持部226S1を嵌込又は挿通可能な凹部又は孔を形成することによって形成されている。

0098

バネ部材取付部222Apによって、被支持部226S1のうちフォルダ本体部222の軸方向に沿って延在する端部が一定位置に支持されると共に、フォルダ本体部222の上下方向に沿って延在する部分が捻れ可能な状態で一定位置に支持される。

0099

第1部材222Aの内面の上側部分及び下側部分に指示された2つの被支持部226S1の間において、当接部226S2がフォルダ本体部222の一端部から他端部に向けて(図11及び図14の左側から右側に向けて)、第2部材222B側に傾斜するように延在している。

0100

そして、図書200がフォルダ本体部222にその一端側から(図11及び図14の左側から)挿入されると、当接部226S2が図書200に当接する。すると、被支持部226S1のうち上下方向に延在する部分が捩れて、その部分を軸として、当接部226S2が第1部材222A側に傾く。これにより、第2部材222Bと当接部226S2との間に、図書200を収納可能な空間が形成される。図書200をさらにフォルダ本体部222内に向けて押込むと、背表紙が段部223S1に当接するようになる。この状態では、被支持部226S1のうち上下方向に延在する部分が元に戻ろうとする力によって、当接部226S2が図書200を第2部材222B側に押付けることになる。これにより、図書200がフォルダ本体部222内において安定した姿勢で、フォルダ本体部222からの脱落を抑制された状態で収納される。

0101

ここでは、バネ部材226Sは、フォルダ本体部222の軸方向においてずらした位置に複数(ここでは、2つ)設けられている。これにより、図書200の大小に拘らず、図書200を安定した姿勢で脱落を抑制した状態で収納することができる。

0102

また、このフォルダ210には、ストッパ230が設けられている。ストッパ230は、一対の側面部224(第2部材222B側)の一方の内面から他方に向けて突出する態様で設けられている。ストッパ230は、第2部材222Bの一部に略U字状の溝が形成されることで、3方が側面部224から分離された片状に形成されているストッパ230の先端部の内面には、先端側から基端側に向けて徐々に高さ寸法が大きくなる係止突部231が形成されている。係止突部231のうちストッパ230の基端部を向く部分にストッパ面231fが形成されている。

0103

図書200をフォルダ本体部222内に挿入する際には、図書200が係止突部231に当接して、ストッパ230が外向きに弾性変形する。図書200をフォルダ本体部222内に完全に収納した状態では、ストッパ230が元の形状に弾性復帰し、係止突部231がフォルダ本体部222内に突出する。この状態では、図書200は付勢部226によってストッパ230が存在する側の側面部224の内面に向けて押付けられている。このため、図書200がフォルダ本体部222の一端側(図14の左側)に移動しようとすると、ストッパ面231fが図書200に当接する。これにより、図書200がフォルダ本体部222から脱落することが抑制されている。

0104

<格納部及びピッカーについて>
図16はピッカー140及び格納部130を示す概略側面図であり、図17は格納部130の一部を示す概略正面図であり、図18はピッカー140の一部を示す正面図である。

0105

図5図7図16図18に示すように、格納部130は、図書取扱装置110においてパネル122によって外部から遮断された空間内に配設されている。また、ピッカー140は、図書取扱装置110においてパネル122によって外部から遮断された空間内に配設されており、格納部130に対してフォルダ210を出し入れ可能に構成されている。

0106

格納部130は、複数のフォルダ210のそれぞれに図書200を収納した状態で、複数のフォルダ210を格納可能に構成されている。図書200には無線タグ202が取付けられているため、格納部130は、識別符号を記憶した無線タグ202が取付けられた物品としての図書200を格納可能な格納部の一例である。

0107

より具体的には、格納部130は、フレーム部132と、複数のハンガー136とを備える。

0108

フレーム部132は、互いに間隔を空けて対向する一対の側壁部133aと、一対の側壁部133a間を結ぶように配設された横支持棒133bとを備える。

0109

横支持棒133bは、一対の側壁部133a間に掛渡すように、上下方向に間隔をあけて複数箇所に配設されている。また、上下方向における各高さ箇所において、2つの横支持棒133bが前後に間隔を空けて配設されている。

0110

ハンガー136は、長尺状のレール137と、当該レール137を横支持棒133bに対して支持するブラケット部138とを備える。

0111

2つのブラケット部138は、上下方向において所定高さ位置の前後2つの横支持棒133bのそれぞれに垂下状に固定されている。レール137は、2つのブラケット部138の下端部に固定されている。これにより、レール137が横支持棒133bに対して直交する姿勢でかつ水平姿勢で支持されている。

0112

複数のハンガー136は、横支持棒133bに対して等間隔で並列状に支持されている。隣り合うハンガー136の対向するレール137間には、隙間が形成されている。この隙間の幅寸法は、フォルダ210の連結部229の幅寸法と同じかそれよりも大きく、且つ、被保持部228の幅寸法よりも小さく設定されている。また、隙間の高さ寸法は、フォルダ210の連結部229の幅寸法と同じかそれよりも大きく設定されている。そして、ハンガー136のレール137の長手方向一方側から他方側に向けて、隣り合う一対のハンガー136の対向するレール137間にフォルダ210の天井部225の上端部を挿通すると共に、その一対のレール137上にフォルダ210の被保持部228をスライド挿入することで、ハンガー136に対してフォルダ210を一定位置に格納することができる。すなわち、複数のハンガー136は、フォルダ210を吊し掛け可能に構成されている。

0113

なお、ここでは、2つの格納部130が間隔をあけて対向して配設されており、2つの格納部130の間にピッカー140が設けられている。もっとも、格納部130は、レール137の一側にのみ設けられていてもよい。

0114

フレーム部132には、上記ハンガー136からフォルダ210を格納可能な高さ寸法以上離れた位置に棚板134が設けられている。ハンガー136に吊し掛けられたフォルダ210の底部は、棚板134に接するか又は棚板134の上面から隙間(通常は僅かな隙間)をあけて対向している。棚板134上には、隣合うハンガー136間に位置して、フォルダガイド135が設けられている。フォルダガイド135は、樹脂等により形成された長尺部材であり、棚板134の手前側(ピッカー140の走行エリア側)からその反対の奥側に向けて延在するように設けられている。また、フォルダガイド135は、棚板134の手前側に向うに従って徐々に薄くなるように形成されており、従って、フォルダガイド135の両側面は、棚板134の手前側に向うに従ってハンガー136の中心から外側に向うように傾斜している。

0115

そして、フォルダ210をハンガー136にスライド挿入する際に、フォルダ210の下部がその両側のフォルダガイド135によって案内される。また、フォルダ210がハンガー136に吊し掛けられた状態で、フォルダ210の下部が2つのフォルダガイド135間に挟まれ、その横揺れが抑制されている。これにより、格納部130に振動等が加わった場合に、フォルダ210の揺れが抑制され、もって、フォルダ210からの図書200の脱落等が抑制される。

0116

また、格納部130のうち取出口機構部190が設けられる位置には、ハンガー136、棚板134等が省略され、その位置に取出口機構部190が配設されている。同様に、格納部130のうち貸出受付部170が設けられる位置には、ハンガー136、棚板134等が省略され、その位置に貸出受付部170が設けられている。

0117

ピッカー140は、格納部130に対してフォルダ210を出し入れし、格納部130から取出したフォルダ210を保持するフォルダ出し入れユニット145を含む。フォルダ出し入れユニット145は、図書200を収納したフォルダ210を出し入れするため、物品出し入れユニットの一例である。ここでは、ピッカー140のフォルダ出し入れユニット145は、後に詳述する格納部としての入庫台車160に対しても図書200を収納したフォルダ210を出し入れし、格納部130から取出したフォルダ210を保持する。

0118

ここでは、ピッカー140は、入庫台車160内のフォルダ210を格納部130に搬送する。ピッカー140は、格納部130のフォルダ210を取出口機構部190に向けて搬送する。

0119

より具体的には、ピッカー140は、レール141と、走行機構部142と、昇降機構部143と、回転支持機構部144と、フォルダ出し入れユニット145とを備える。走行機構部142と昇降機構部143と回転支持機構部144とは、フォルダ出し入れユニット145を動かす動作機構の一例である。動作機構は、走行機構部142と昇降機構部143と回転支持機構部144のうちの2つ又は複数である場合も考えられる。例えば、レールに対して一側にのみ格納部が設けられる場合、回転支持機構部144が省略される場合も想定され、その場合には、動作機構は、走行機構部142と昇降機構部143とによって構成される。

0120

レール141は、間隔を空けて対向配置された格納部130間において、床上に直線状に配設されている。

0121

走行機構部142は、車輪、当該車輪を正逆両方向に回転駆動する走行回転駆動部等を備えており、当該走行回転駆動部の駆動によって、上記レール141を往復走行可能に構成されている。走行機構部142がレール141に沿って走行することによって、ハンガー136の並列方向におけるフォルダ出し入れユニット145の位置が調整される。

0122

昇降機構部143は、フォルダ出し入れユニット145を昇降移動させるように構成されている。このような昇降機構部143としては、例えば、回転支持機構部144を、走行機構部142上に立設された支柱によって昇降移動可能に支持し、支柱の上下端部に設けられた一対の歯車環状ベルト環状チェーン等)を巻掛け、搬送ユニットを一対の歯車体間で環状ベルトに連結し、一方の歯車体をモータ等の昇降回転駆動部で回転させることで、環状ベルトを回転させて、フォルダ出し入れユニット145を昇降移動させる構成を採用することができる。昇降機構部としては、上記の他、リニアモータを用いた構成であってもよいし、つり合いおもりを用いたトラクション式の機構において滑車部分をモータで駆動して搬送ユニットを昇降させる構成であってもよい。

0123

回転支持機構部144は、上記昇降機構部143によって昇降駆動可能に支持されている。回転支持機構部144は、昇降機構部143の支柱より外方に突出するように片持ち状に支持された長尺状に形成されている。その先端部にフォルダ出し入れユニット145が回転可能に支持されている。回転支持機構部144は、フォルダ出し入れユニット145を回転駆動するモータ等の回転駆動部を有しており、格納部130、入庫台車160に対するフォルダ出し入れユニット145の向きを変える。ここでは、回転支持機構部144は、フォルダ出し入れユニット145を、レール141の一側の格納部130又は入庫台車160に対向させる姿勢とレール141の他側の格納部130又は入庫台車160に対向させる姿勢との間で回転駆動可能(つまり、180度正逆両方向に回転駆動可能)に構成されている。

0124

フォルダ出し入れユニット145は、格納部130、入庫台車160及び取出口機構部190に対して、フォルダ210を出し入れ可能に構成されている。

0125

すなわち、フォルダ出し入れユニット145は、ユニットケース146と、フォルダ移載機構部148とを備える。

0126

ユニットケース146は、一方側が開口した箱状に形成されている。ユニットケース146の開口146qを、格納部130、入庫台車160及び取出口機構部190のいずれかに対向させた状態で、フォルダ210が、格納部130、入庫台車160及び取出口機構部190のいずれかと、ユニットケース146内との間で、出し入れされる。

0127

ユニットケース146は、鉄等の電磁波を遮蔽可能な材料で形成されている。ここで、ユニットケース146のうち当該開口146qが形成された側を前側とする。ユニットケース146のうち上側に設けられる天井板146a、下側に設けられる底板146b、左右に設けられる一対の側板146c、及び、開口146qとは反対側の後方に設けられる背板146dは、電波を遮蔽する遮蔽部である。

0128

このユニットケース146は、上記回転支持機構部144の下端部において、鉛直方向に沿った軸周りに回転可能に支持されている。

0129

このユニットケース146内に、フォルダ移載機構部148が組込まれている。フォルダ移載機構部148は、図書200を収納したフォルダ210を、格納部としての格納部130及び入庫台車160と、ユニットケース146内との間で移載する物品移載部の一例である。

0130

ユニットケース146内には、ブラケット147aを介して一対のレール147が支持されている。一対のレール147は、ユニットケース146内の上部に近い位置に設けられている。一対のレール147間には、フォルダ210の連結部229を挿通可能な隙間が形成されている。そして、連結部229の上端部を一対のレール147の一端側からそれらの間に配設すると共にその上方に被保持部228を配設した状態で、フォルダ210のフォルダ本体部222がユニットケース146内に格納される。

0131

フォルダ移載機構部148は、出入移動機構部148aと把持部148bとを備える。

0132

把持部148bは、一対の把持爪部148b1と、電磁アクチュエータ等により構成され、当該一対の把持爪部148b1を開閉駆動する開閉駆動部148b2とを備える。そして、開閉駆動部148b2の駆動によって一対の把持爪部148b1を開閉駆動することによって、一対の把持爪部148b1がフォルダ210の被保持部228を掴んだ状態と、掴むのを解除した状態とに切替駆動することができる。

0133

出入移動機構部148aは、把持部148bを、ユニットケース146の一方側開口とその奥側とを結ぶ方向に移動駆動可能に構成されている。この出入移動機構部148aは、リニアモータ等のリニアアクチュエータ等により構成されている。出入移動機構部148aは、ユニットケース146内の上部等に、レール147の延在方向に沿って取付けられている。

0134

そして、出入移動機構部148aの駆動によって、把持部148bを、ユニットケース146の一方側の開口から突出させて格納部130等に格納されたフォルダ210の被保持部228の一端部を把持可能な位置と、ユニットケース146内に格納されたフォルダ210の被保持部228の一端部を把持可能な位置と、そのさらに外方に退避した位置との間で移動駆動することができる。

0135

このフォルダ出し入れユニット145には、無線通信部250及びフォルダ検出部149が設けられている。

0136

無線通信部250は、図書200の無線タグ202との間で無線通信を行って識別符号を読取る装置である。無線通信部250は、無線タグ202のアンテナ207との間で電波を送受信するアンテナ253を有している。ここでは、無線通信部250は、ユニットケース146内、より具体的には、一方の側板146cの内面に取付けられている。このため、アンテナ253は、ユニットケース146内に収納されたフォルダ210内の図書200に取付けられた無線タグ202のアンテナ207との間で電波を送受信するのに適した位置に配設される。

0137

なお、アンテナ253がユニットケース146内に設けられ、他の送受信回路等は、ユニットケース146外に設けられてもよい。

0138

フォルダ検出部149は、格納部130又は入庫台車160でのフォルダ210の有無を検出する。

0139

また、フォルダ検出部149は、反射式光センサ等によって構成されている。フォルダ検出部149は、本フォルダ移載機構部148が格納部130又は入庫台車160に対向して配設された状態で、その検出光がその対向部分で保持されるフォルダ210の被保持部228の一端部に向けて照射される位置及び姿勢で、ユニットケース146に取付けられている。そして、本フォルダ移載機構部148が格納部130又は入庫台車160に対向する、いずれかの位置に配設された状態で、前記検出光の反射光の有無によって、当該位置におけるフォルダ210の有無を検出できるようになっている。そして、当該フォルダ210が存在する位置にユニットケース146を対向させた状態で、上記出入移動機構部148aによって格納部130又は入庫台車160から当該ユニットケース146内にフォルダ210を移載することができる。或は逆に、当該フォルダ210が存在しない位置にユニットケース146を対向させた状態で、上記出入移動機構部148aによってユニットケース146から格納部130又は入庫台車160にフォルダ210を移載することができる。

0140

また、このピッカー140に、ガイド機構150が設けられている。

0141

ガイド機構150は、ユニットケース146に出し入れされるフォルダ210を両側から挟む位置に設けられた一対のガイド部152と、一対のガイド部152の少なくとも一方をそれらの近接退避方向に付勢するガイド付勢部154とを備える。そして、ユニットケース146内にフォルダ210が配設された状態で、一対のガイド部152がフォルダ210の両側面に接触又は近接配置され、これにより、フォルダ210の揺れを抑制する。また、一対のガイド部152の少なくとも一方がそれらの近接退避方向に付勢されているため、ユニットケース146に対してフォルダ210が斜め姿勢で収納される途中、又は、斜め姿勢で取出される途中で、フォルダ210が斜め姿勢となることを許容し、もって、格納部130からピッカー140へ又はピッカー140から取出口機構部190へ、円滑にフォルダ210を移載することができるようになっている。

0142

より具体的には、ユニットケース146の一対の側板146cのうち開口146q側の縁部の上下方向中間部から開口146qの外側に向うように、一対の板状基部158が延設されている。板状基部158は、長尺板状に形成され、フォルダ210の収納方向(レール147の延在方向)に沿って設けられている。

0143

一対のガイド部152が、上記一対の板状基部158のそれぞれに対して、ユニットケース146に出し入れされるフォルダ210に対して接近離隔方向(幅方向)に移動可能に支持されている。ここでは、板状基部158に、フォルダ210の収納方向に沿って間隔をあけて複数(ここでは、2つ)の支持棒157が突設されている。そして、各支持棒157がガイド部152に挿通自在かつ抜止め状に嵌め込まれることで、一対のガイド部152が接近離隔方向に移動可能に支持されている。

0144

また、各支持棒157に、コイルバネによって構成されるガイド付勢部154が外嵌めされている。ガイド付勢部154は、板状基部158とガイド部152との間で圧縮状態で介在している。このガイド付勢部154により、ガイド部152がフォルダ210に向けて付勢されている。

0145

ガイド部152には、ユニットケース146のうちフォルダ210が出し入れされる外側に向けて徐々に外向き傾斜するガイド面152aが形成されている。また、ガイド部152の延在方向中間部のうちフォルダ210側に向く面は、当該フォルダ210の出し入れ方向に沿って鉛直方向に沿って延在する押え面152bに形成されている。

0146

そして、ユニットケース146にフォルダ210が出し入れされる際、一対のガイド部152の押え面152bがフォルダ210の外向き両面に接触し、又は、近接して配置され、これにより、フォルダ210がその収納方向(レール147の延在方向)に沿う姿勢となるようにガイドされる。また、フォルダ210がフォルダ出し入れユニット145内に収納された状態においても、一対のガイド部152の押え面152bがフォルダ210の外向き両面に接触し、又は、近接して配置され、これにより、フォルダ210の横揺れが抑制される。

0147

<入庫台車について>
図4図6に示すように、入庫台車160は、フォルダ210を格納可能でかつ移動可能な可動フォルダ格納部である。ここでは、入庫台車160は、複数のフォルダ210を格納可能に構成されている。

0148

より具体的には、入庫台車160は、台車フレーム部162と、複数のハンガー136と、車輪168とを備える。

0149

台車フレーム部162は、少なくとも一側が開口する箱状に形成されている。この台車フレーム部162内に、上記格納部130において説明したハンガー136と同様構成のハンガー136が設けられている。ここでは、ハンガー136は、台車フレーム部162に対して上下複数箇所の位置に設けられている。このため、入庫台車160に対して上下複数列で、フォルダ210を格納することができる。また、上下の列において、ハンガーは、複数並列配置されており、従って、上下の列において、それぞれ複数のフォルダ210を格納することができる。入庫台車160におけるフォルダ210の支持構成は、格納部130におけるフォルダ210の支持構成と同じであるため、入庫台車160を、格納部130に隣接して配設することによって、ピッカー140は、当該入庫台車160に対してフォルダ210を出し入れできる。

0150

この入庫台車160の下部には、車輪168が取付けられており、入庫台車160は車輪168を転がすことによって床下を移動することができる。

0151

ここでは、上記パネル122内であって、一対の格納部130のそれぞれに隣接する位置に、入庫台車160を配設可能なスペースSPが一対設けられている。パネル122のうちスペースSPに隣接する部分には、開口122G1が設けられている。入庫台車160がパネル122内に配設された状態で、入庫台車160の一方の側面パネルが当該開口を閉じている。そして、入庫台車160は、前記開口122G1を通じてパネル122によって囲まれる空間と外側との間で出し入れ可能とされる。

0152

入庫台車160は、一方の格納部130に隣接する位置のみに設けられていてもよい。

0153

なお、スペースSPにおいて、入庫台車160の上方部分には、格納部130のハンガー136が設けられており、ここにも、フォルダ210が格納可能とされている。

0154

なお、図5の右半部には、入庫台車160の内部及びその上側の格納部130が図示され、左半部には、格納部130のハンガー136が上下全体に亘って設けられた部分の内部を示している。

0155

<取出口機構部及び貸出受付部について>
取出口機構部190は、図4図6及び図7に示すように、一方の格納部130の外側部分に設けられたパネル122に形成された開口122hを通じて、当該一方の格納部130のうちハンガー136が省略された部分に配設される。そして、格納部130に格納されたフォルダ210がピッカー140によって取出口機構部190に向けて搬送される。利用者は、取出口機構部190に搬送されたフォルダ210から図書200を取出すことができる。取出口機構部190に対して、空のフォルダ210が搬送され、利用者が、借出していた図書200を当該フォルダ210に返却するようにしてもよい。

0156

ここでは、2つの取出口機構部190が設けられているが、取出口機構部190は1つのみ設けられていてもよいし、3つ以上設けられていてもよい。

0157

この取出口機構部190の側方位置には、貸出受付部170が設けられている。貸出受付部170は、本図書取扱装置110に対する図書200の貸出し指令を受付ける装置である。

0158

ここでは、貸出受付部170は、表示部及び入力受付部としての機能を備えるタッチパネル装置172と、カードリーダ174とを備える。

0159

カードリーダ174は、各利用者に付与された図書館利用者カード等を読取る装置である。カードリーダ174が当該図書館利用者カードを読取ることによって、利用者が設備利用権限があるかどうか等を判断することができる。

0160

タッチパネル装置172のタッチパネル装置には、貸出しを受付けるための諸画面が表示される。例えば、利用者の判別後、当該利用者に貸出し予約がなされている場合には、当該貸出し予約された図書200を表示し、貸出し指示を受付ける。なお、予約は、事前にインターネット回線等を介して受付けることができようにするとよい。また、例えば、利用者の判別後、格納された図書200のリストの表示又は図書200の検索画面等を表示し、当該表示に基づいて貸出しを望む図書200の指示を受付ける。

0161

<ブロック図について>
図19は、本図書取扱装置110の電気的構成を示すブロック図である。なお、ここでは、制御部180は、物理的に1つの制御部によって構成されている例で説明するが、物理的に別々の制御部が下記に説明する処理を分散して行う構成であってもよい。

0162

本図書取扱装置110の全体的な制御は、制御部180によってなされる。制御部180は、CPU181、ROM182、RAM183、記憶部184等がバスラインを介して相互接続されたコンピューターによって構成されている。ROM182は本コンピューターを起動させるための基本プログラム(BIOS)等を格納しており、RAM183はCPU181が所定の手順に従った処理を行う際の作業領域として供される。記憶部184は、フラッシュメモリ或はハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって構成されている。

0163

記憶部184には、OS(オペレーションシステム)184a、入出庫プログラム184b、図書管理データ184d等が格納されている。

0164

入出庫プログラム184bは、上記したように図書取扱装置110におけるフォルダ210の搬送処理を行うための手順を定めたものであり、この入出庫プログラム184bに記述された手順に従って、主制御部としてのCPU181が演算処理を行うことにより、フォルダ210の搬送処理がなされる。入出庫プログラム184bには、識別符号を特定するための識別符号特定モジュール184cが含まれている。CPU181が当該識別符号特定モジュール184cに従って演算処理を行うことによって、フォルダ210の搬送処理を行う際に、フォルダ210内に収納された図書200に割当てられた識別符号を特定する。

0165

図書管理データ184dは、図書200の特定情報に対して、図書200の在庫の有無、在庫のある図書200の各収納位置等を対応付けたテーブルである。図書200の特定情報は、各図書200に割り与えられた固有の識別符号であり、通常、上記無線タグ202に付与された識別符号と同じである。この特定情報には、図書の題名、著作者等の図書情報も関連付けられてもよい。格納位置は、格納部130における図書200の位置を示す情報である。この位置を参照することによって、特定された図書200が格納部130においてどの位置に格納されているかを判別することができる。また、この格納位置を参照することによって、格納部130内における空き位置を特定することもできる。

0166

図書管理データ184dにおいては、必要に応じて、図書200の特定情報に対して、予約登録、貸出し中の図書200の借主、貸出し中の図書200の返却期限を対応付けられてもよい。予約登録は、各図書200に対する予約者の有無を示す情報である。ある図書200に対する予約者が存在する場合には、その予約者の名称(或は予約者の識別情報)が登録されている。この情報を参照することによって、ある予約者に対する図書200の予約の有無が判別される。借主は、在庫が無い図書、すなわち、貸出し中の図書200の借主を特定する情報(氏名或は借主の識別符号等)である。また、返却期限は、貸出し中の図書200の返却期限である。

0167

この図書管理データ184dは、図書200が入庫台車160から格納部130に格納される際、図書200が貸し出されたとき等に生成、更新される。

0168

また、CPU181は、入出力インターフェース185を介して、ピッカー140、貸出受付部170、取出口機構部190等と通信可能に接続されている。これにより、制御部180が、ピッカー140、貸出受付部170、取出口機構部190等を制御する。

0169

特に、ピッカー140には、上記したように,走行機構部142、昇降機構部143及び回転支持機構部144が組込まれており、制御部180は、走行機構部142、昇降機構部143及び回転支持機構部144を制御することによって、フォルダ出し入れユニット145を動かすことができる。

0170

また、上記したように、フォルダ出し入れユニット145には、無線通信部250が組み込まれている。無線通信部250は、通信制御部251,無線通信回路252及びアンテナ253を備える。無線通信部250は、CPU、記憶部等を含んでおり、CPUが予め記憶されたプログラムに従って、無線通信回路252及びアンテナ253を通じて無線タグ202との間で無線通信を行う。特に、無線通信部250は、制御部180の指令に従い、無線タグ202に対する諸指令を無線送信する。また、無線通信部250は、制御部180の指令に従い、無線タグ202からの無線信号を受信し、無線信号に含まれる識別符号を読込んで、当該識別符号を制御部180に送信する。

0171

なお、無線通信部250及び無線タグ202には、アンチコリジョン機能が実装されており、無線通信部250は、複数の無線タグ202の識別符号を読取ることができる。

0172

無線通信部250としては、一般的なRFIDリーダを用いることができる。

0173

本実施形態においては、制御部180が識別符号特定モジュール184cに従って行う処理部分及び無線通信部250によって、識別符号読取装置が構成されている。

0174

なお、本制御部180が、通信インターフェースを介して外部の管理サーバ相互通信可能に接続され、当該外部の管理サーバに上記図書管理データ184dが格納されていてもよい。

0175

本実施形態では、識別符号を特定する処理機能が制御部180に組込まれているが、当該機能は、無線通信部250に組込まれていてもよい。

0176

{処理について}
図書取扱装置110の処理について説明する。ここでは、図20を参照して、ピッカー140が入庫台車160から格納部130に向けて、図書200を収納したフォルダ210を移載する入庫処理を中心に説明する。

0177

図書取扱装置110における入庫処理は、入庫台車160が図書取扱装置110内にセットされた状態で開始される。本入庫処理は、作業者が格納開始のボタンを押すこと、又は、ピッカー140が貸出動作を終了した後であって次の貸出動作指令がなされていない期間等になされる。

0178

なお、本入庫処理がなされる前に、本図書取扱装置110を運用する作業者が準備作業を行う。準備作業として、空きフォルダ210内に無線タグ202付きの図書200を収納する作業、図書200が収められたフォルダ210を入庫台車160に格納する作業、及び、フォルダ210が格納された入庫台車160を図書取扱装置110内にセットする作業が想定される。

0179

図書取扱装置110における入庫動作が開始されると、ステップS51において、制御部180は、ピッカー140に対して、入庫台車160にフォルダ210が有るか否かを確認するように指令を与える。ここでは、この確認は、ピッカー140が入庫台車160に対向する位置に移動すると共に、フォルダ出し入れユニット145を入庫台車160におけるフォルダ210の格納位置のうちの1つに対向する位置に移動させ、この状態で、フォルダ検出部149からの検出光の反射の有無を確認することで行われる。また、このフォルダ210の有無の確認は、フォルダ出し入れユニット145を入庫台車160前で順次移動させることによって、当該入庫台車160におけるフォルダ210の各格納位置に対して順次なされる。そして、フォルダ210無し(入庫台車160においてフォルダ210無し)と判断された場合には、入庫処理を終了する。一方、フォルダ210有りと判断された場合には、ステップS52に進む。

0180

次ステップS52において、制御部180は、ピッカー140に対して、入庫台車160からフォルダ210を取込むように指令を与える。これにより、フォルダ出し入れユニット145は、ステップS51においてフォルダ210有りと判断された位置からフォルダ210を取込む。

0181

次ステップS53において、制御部180は、取込んだフォルダ210内の図書200の識別符号を特定する処理を実行する。ステップS53の処理は、識別符号特定モジュールに従ってなされる処理であり、後に図21を参照して説明する。ステップS53によって、取込んだフォルダ210内の図書200の識別符号が特定される。

0182

次ステップS54において、格納部130における、フォルダ210の格納位置を決定する。格納位置は、上記格納部130における全ての格納位置において、図書管理データ184dを参照して、空き位置を特定し、当該空き位置のうちの一つを選ぶこと等によって決定される。なお、取込んだフォルダ210内の図書200の識別符号が特定されず、読取りエラーとなった場合(後に図21を参照して説明する)、格納部130にエラー用格納エリアを設定し、当該格納エリア内のいずれかの格納位置に格納するとよい。あるいは、読取りエラーとなった場合、フォルダ210を入庫台車160の元の位置に戻すか、入庫台車160のいずれかの位置に格納してもよい。いずれにせよ、フォルダ出し入れユニット145内に一旦取込まれたフォルダ210の格納位置が決定される。

0183

次ステップS55において、制御部180は、ピッカー140に対して格納作業開始指令を与える。具体的には、制御部180は、ピッカー140に、ステップS54で決定された格納位置を伝え、この位置にフォルダ210を格納するように指令を出す。これを受けてピッカー140が格納位置までフォルダ210を搬送し、このフォルダ210を当該格納位置に格納する。

0184

そして、次ステップS56において、制御部180において、ピッカー140における格納作業終了信号に基づいて、ピッカー140による格納作業終了が確認されると、次ステップS57に進む。

0185

次ステップS57では、図書管理データ184dを更新する。すなわち、図書管理データ184dのうち格納完了した図書200を格納有りとして、格納位置を更新する。この後ステップS51に戻る。

0186

以降は、入庫台車160からフォルダ210がなくなるまでステップS51〜ステップS57を繰り返せば、入庫台車160における全てのフォルダ210を格納部130に格納することができる。

0187

図21はステップS53の識別符号特定処理を示すフローチャートである。

0188

本処理が開始される時点では、フォルダ210はフォルダ出し入れユニット145内に取込まれた状態となっている。

0189

本処理が開始されると、ステップS61において、制御部180から無線通信部250に標準出力による無線タグ202の読取り指令が与えられる。すると、無線通信部250は、無線タグ202に向けて、識別符号の送信要求を、標準出力で送信する。これを受信した無線タグ202は、自己の識別符号を送信する。無線通信部250が、応答のあった無線タグ202からの無線信号を受信すると、当該無線信号に含まれる識別符号を読取り、制御部180に向けて送信する。ここで、制御部180が無線通信部250を通じて無線タグ202の識別符号を読取ることができた場合、この読取り処理が、アンテナ253に対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理となる。

0190

次ステップS62では、制御部180は、無線通信部250からの受信結果の出力に基づき、識別符号を読取れた否かを判別する。識別符号を読取ることができ、YESと判定された場合、ステップS63に進む。一方、識別符号を読取ることができず、NOと判定された場合、ステップS72に進む。一般的に、標準出力は、無線通信部250のアンテナ253から送信された電波を、フォルダ出し入れユニット145内のフォルダ210内の図書200に取付けられた無線タグ202で受信できるのに適した値に設定される。しかしながら、比較的厚い図書200である場合、金属製のバネ部材226Sが無線タグ202に当っている場合等に、識別符号をうまく読取れない事態が生じ得る。

0191

ステップS72では、リトライ回数が第1の基準回数目(ここでは5回目)であるか否かが判定される。リトライ回数は、読取指令の回数(ステップS61の繰返し回数)である。リトライ回数が第1の基準回数目(5回目)でなく、NOと判定されると、ステップS61に戻る。リトライ回数が第1の基準回数目(5回目)であり、YESと判定されると、ステップS73に進む。

0192

ステップS73では、制御部180から無線通信部250にリトライ出力による無線タグ202の読取り指令が与えられる。すると、無線通信部250は、無線タグ202に向けて、識別符号の送信要求を、リトライ出力で送信する。上記標準出力及びリトライ出力は、識別符号の送信要求を無線送信する際の出力であり、リトライ出力は、標準出力よりも大きく設定されている。これを受信した無線タグ202は、自己の識別符号を送信する。無線通信部250が、応答のあった無線タグ202からの無線信号を受信すると、当該無線信号に含まれる識別符号を読取り、制御部180に向けて送信する。ステップS61において制御部180が無線通信部250を通じて無線タグ202の識別符号を読取ることができず、かつ、本ステップS73において、制御部180が無線通信部250を通じて無線タグ202の識別符号を読取ることができた場合、この読取り処理が、アンテナ253に対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理となる。

0193

次ステップS74では、制御部180は、無線通信部250からの受信結果の出力に基づき、識別符号を読取れた否かを判別する。識別符号を読取ることができ、YESと判定された場合、ステップS63に進む。一方、識別符号を読取ることができず、NOと判定された場合、ステップS75に進む。リトライ時の信号出力は、標準出力よりも大きいため、無線タグ202が、標準出力による識別符号の送信要求(ステップS61参照)を受信できなかった場合でも、本ステップでは、無線タグ202がリトライ出力による識別符号の送信要求を受信できる可能性は高くなる。もっとも、リトライ出力によって識別符号の送信要求が送信されると、その識別符号の送信要求が、フォルダ出し入れユニット145外の無線タグ202でも受信される可能性が高くなる。そうすると、当該他の無線タグ202が識別符号を送信してしまい、これを無線通信部250が受信してしまう可能性が生じ得る。

0194

ステップS75では、リトライ回数が第2の基準回数目(ここでは10回目)であるか否かが判定される。リトライ回数が第2の基準回数目(10回目)でなく、NOと判定されると、ステップS73に戻り、以降の処理を繰返す。リトライ回数が第2の基準回数目(10回目)であり、YESと判定されると、ステップS76に進む。

0195

ステップS76では、読取りエラーが出力され、本識別符号特定処理を終了して、元のフローに戻って、ステップS54以下の処理を続ける。

0196

ステップS61、S71において、識別符号を読取ることができたと判定されると、ステップS63に進む。

0197

ステップS63では、制御部180は、読取った識別符号を自己の記憶部に一時保存する。

0198

次ステップS64において、制御部180は、動作機構によりフォルダ出し入れユニット145を動かす。ここでは、制御部180は、回転支持機構部144により格納部である格納部130及び入庫台車160に対するフォルダ出し入れユニット145の向きを変える。より具体的には、回転支持機構部144により、フォルダ出し入れユニット145を、対向する2つの一方に対向させた状態から、他方に対向させた状態に回転させる(図22参照)。

0199

次ステップS65において、制御部180から無線通信部250に直前出力による無線タグ202の読取り指令が与えられる。すなわち、ステップS61の後にステップS62において識別符号を読取れていたときには、無線通信部250に通常出力による無線タグ202の読取り指令が与えられ、ステップS73の後にステップS74において識別符号を読取れていたときには、無線通信部250にリトライ出力による無線タグ202の読取り指令が与えられる。すると、無線通信部250は、無線タグ202に向けて、識別符号の送信要求を、直前出力で送信する。

0200

これを受信した無線タグ202は、自己の識別符号を送信する。無線通信部250が、応答のあった無線タグ202からの無線信号を受信すると、当該無線信号に含まれる識別符号を読取り、制御部180に向けて送信する。この読取り処理の前に、フォルダ出し入れユニット145が反転されている(ステップS64)。このため、本読取り処理時における、アンテナ253に対する格納部130内の無線タグ202の位置は、第1読取り処理時(ステップS61又はステップS73参照)におけるアンテナ253に対する格納部130内の無線タグ202の位置に対して変動している。従って、ステップS65において、識別符号を読取ることができた場合、本ステップにおける読取り処理が、アンテナ253に対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理である。

0201

ステップS65より後の処理においても、当初の所定回数においては、無線通信部250に通常出力による無線タグ202の読取り指令が与えられ、所定回数目以降に無線通信部250にリトライ出力による無線タグ202の読取り指令が与えられてもよい。

0202

次ステップS66では、制御部180は、無線通信部250からの受信結果の出力に基づき、識別符号を読取れた否かを判別する。識別符号を読取ることができ、YESと判定された場合、ステップS67に進む。一方、識別符号を読取ることができず、NOと判定された場合、ステップS77に進む。

0203

ステップS77では、リトライ回数が第3の基準回数目(ここでは10回目)であるか否かが判定される。ステップS77におけるリトライ回数は、ステップS61及びステップS65の処理回数の和である。もっとも、ステップS77におけるリトライ回数は、ステップS65の処理回数であってもよい。リトライ回数が第3の基準回数目(10回目)でなく、NOと判定されると、ステップS65に戻り、以降の処理を繰返す。リトライ回数が第3の基準回数目(10回目)であり、YESと判定されると、ステップS78に進む。

0204

ステップS78では、読取りエラーが出力され、本識別符号特定処理を終了して、元のフローに戻って、ステップS54以下の処理を続ける。

0205

次ステップS66からステップS67に進むと、制御部180は、読取った識別符号を自己の記憶部に一時保存する。

0206

次ステップS68では、ステップS63において一時保存した第1読取り処理時の識別符号と、ステップS67において一時保存した第2読取り処理時の識別符号とを比較し、それらの間で同一識別符号があるか否かを判別する。同一識別符号が無く、NOと判定されると、ステップS77に進む。同一識別符号があり、YESと判定されると、一致した識別符号を自己の記憶部に一時保存する。

0207

次ステップS70では、一致した識別符号が複数あるか否かが判定される。一致した識別符号が複数あり、YESと判定されると、ステップS79に進む。

0208

フォルダ210内に1つの図書200が存在し、かつ、フォルダ出し入れユニット145外の無線タグ202の識別符号が複数回の識別符号の読取り時に共通して読取られなかった場合には、一致した識別符号が1つのみ存在し得る。一方、フォルダ210内に複数の図書200が存在する場合、フォルダ出し入れユニット145外の無線タグ202の識別符号が複数回の識別符号の読取り時に共通して読取られたような場合には、一致した識別符号が複数存在し得る。

0209

ステップS79では、リトライ回数が第4の基準回数目(ここでは10回目)であるか否かが判定される。リトライ回数が第4の基準回数目(10回目)でなく、NOと判定されると、ステップS65に戻り、以降の処理を繰返す。リトライ回数が第4の基準回数目(10回目)であり、YESと判定されると、ステップS80に進む。

0210

ステップS80では、読取りエラーが出力され、本識別符号特定処理を終了して、元のフローに戻って、ステップS54以下の処理を続ける。

0211

一方、ステップS70において、一致した識別符号が複数なく、1つだけであると、NOと判定され、ステップS71に進む。

0212

ステップS71では、一致した1つの識別符号を、読取対象となる無線タグ202の識別符号であると特定する。

0213

そして、識別符号特定処理を終了して、元のフローに戻って、ステップS54以下の処理を続ける。

0214

図22は、上記処理中におけるフォルダ出し入れユニット145の動作を示す説明図である。図22において、便宜上、各無線タグ202を区別するため、フォルダ出し入れユニット145内の無線タグ202A、一方側(右側)の入庫台車の無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4、202B5、他方側(左側)の入庫台車の無線タグ202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6と区別する場合がある。

0215

当初の状態では、フォルダ出し入れユニット145の開口146qは、取出対象となる一方側(図22では右側)の入庫台車160側に向いているとする。この状態で、フォルダ出し入れユニット145が当該入庫台車160から所定位置のフォルダ210を取出して内部に取込む。

0216

この状態で、無線通信部250から識別符号の要求信号が送信される。この要求信号を受信した無線タグ202が自己の識別符号を無線送信する。

0217

無線通信部250は、フォルダ出し入れユニット145に設けられている。このため、無線通信部250は、フォルダ出し入れユニット145内のフォルダ210内の図書200の無線タグ202Aの識別符号を比較的確実に読取ることができる。

0218

フォルダ出し入れユニット145の周囲には、一方側(図22の右側)の入庫台車160のフォルダ210内の無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4、202B5、及び、他方側(図22の左側)の入庫台車160のフォルダ210内の202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6が存在している。このため、無線通信部250は、周囲の無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4、202B5、202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6の識別符号を読取る可能性がある。

0219

特に、一方(図22の右側)の入庫台車160側の無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4、202B5(特にユニットケース146に近い無線タグ203B3、202B4)からの電波は、ユニットケース146の開口146qを通じてユニットケース146内に達し易い。このため、無線通信部250は、一方(図22の右側)の入庫台車160側の無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4、202B5を誤って読取る恐れがある。

0220

一方、ユニットケース146の上下左右後ろ側が遮蔽されていることから、他方(図22の左側)の入庫台車160側の無線タグ202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6からの電波は、ユニットケース146内に達し難い。このため、無線通信部250は、他方(図22の左側)の入庫台車160側の無線タグ202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6を読取り難い。

0221

この状態で第1読取り処理が実行され、その読取り結果が、ステップS63において一時保存される。説明のため、一例として、この状態での読取り結果は、無線タグ202A、202B3、202B4の識別符号であるとする。

0222

この後、フォルダ出し入れユニット145が反転されると、ユニットケース146の開口は、他方側(左側)の入庫台車160を向くようになる。

0223

この状態で、上記と同様に、無線通信部250から識別符号の要求信号が送信され、要求信号を受信した無線タグ202が自己の識別符号を無線送信する。

0224

この際にも、無線通信部250は、フォルダ出し入れユニット145内のフォルダ210内の図書200の無線タグ202Aの識別符号を比較的確実に読取ることができる。

0225

この際、無線通信部250は、周囲の無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4、202B5、202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6の識別符号を読取る可能性がある。

0226

しかしながら、ユニットケース146の上下左右後ろ側が遮蔽されていることから、一方(図22の右側)の入庫台車160側の無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4、202B5からの電波はユニットケース146内に達し難い。このため、無線通信部250は、一方(図22の右側)の入庫台車160側の無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4、202B5を読取り難い。

0227

他方側(図22の左側)の入庫台車160側の無線タグ202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6(特にユニットケース146に近い無線タグ203C3、202C4、202C5)からの電波は、ユニットケース146の開口146qを通じてユニットケース146内に達し易い。このため、無線通信部250は、他方(図22の左側)の入庫台車160側の無線タグ202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6を誤って読取り可能性がある。

0228

この状態で第2読取り処理が実行され、その読取り結果が、ステップS67において一時保存される。説明のため、一例として、この状態での読取り結果は、無線タグ202A、202C3、202C4、202C5の識別符号であるとする。

0229

1回目の読取り結果が、無線タグ202A、202B3、202B4の識別符号であり、2回目の読取り結果が、無線タグ202A、202C3、202C4、202C5の識別符号であることから、これらの読取り結果において一致する識別符号である無線タグ202Aの識別符号を、読取対象となる無線タグ202Aの読取符号であると特定することになる(ステップS68〜S71参照)。

0230

本例では、フォルダ出し入れユニット145が入庫台車160からフォルダ210を取出して格納部130に格納する処理を中心に説明したが、フォルダ出し入れユニット145が格納部130からフォルダ210を取出して、取出口機構部190に搬送する処理を行うことも考えられる。

0231

この場合においても、フォルダ出し入れユニット145が格納部130からフォルダ210を取出して内部に取込んだ状態で、当該フォルダ210内の図書200の識別符号を確認のために特定することも考えられる。このような場合においても、上記識別符号特定処理が実行されてもよい。すなわち、フォルダ210が収納された各種格納部からフォルダ出し入れユニット145がフォルダ210を取出す際において、上記識別符号特定処理を実行することができる。

0232

<効果等>
以上のように、本実施形態は、識別符号を記憶した無線タグ202との間でアンテナ253を介して無線通信を行う無線通信回路252と、無線通信回路252を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行し、複数の識別符号の読取り結果に基づいて、識別符号を特定する制御部180とを備える。また、複数回の識別符号の読取り処理は、アンテナ253に対して周辺環境が相対的に変動する前の第1読取り処理と、アンテナ253に対して周辺環境が相対的に変動した後の第2読取り処理とを含む。さらに、図書取扱装置110においては、制御部180は、フォルダ出し入れユニット145が格納部としての入庫台車160から図書200を格納したフォルダ210を取出した後、無線通信回路252を通じて識別符号の読取り処理を複数回実行する。このため、格納部としての入庫台車160から取出したフォルダ210内の図書200の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0233

また、制御部180は、複数の識別符号の読取り結果に基づき、一致した識別符号を読取対象の識別符号として特定するため、対象となる物品である図書200の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0234

この場合に、制御部180は、動作機構によってフォルダ出し入れユニット145を動かすことにより、第1読取り処理時におけるフォルダ出し入れユニット145の位置と、第2読取り処理時におけるフォルダ出し入れユニット145の位置とを異ならせている。この位置変動の前後で、フォルダ出し入れユニット145内の無線タグ202とアンテナ253との相対的な位置関係はあまり変動しないのに対して、周囲の無線タグ202とアンテナ253との相対的な位置関係は相対的に大きく変動する。このため、第1読取り処理及び第2読取り処理を含む読取り結果において、フォルダ出し入れユニット145内の無線タグ202については共通して読取る可能性が高いのに対して、周囲の無線タグ202については共通して読取る可能性は相対的に低い。このため、対象となる図書200の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0235

また、制御部180は、回転支持機構144によってフォルダ出し入れユニット145の向きを変えることにより、第1読取り処理時におけるフォルダ出し入れユニット145の位置と、第2読取り処理時におけるフォルダ出し入れユニット145の位置とを異ならせる。フォルダ出し入れユニット145が回転すれば、アンテナ253と周囲の無線タグ202との相対的な位置関係が変動するため、入庫台車160に格納された同じ図書200の無線タグ202の識別符号を、続けて読取り難くなる。これにより、第1読取り処理及び第2読取り処理を含む読取り結果で共通する読取り結果に基づき、識別符号を特定すれば、対象となる図書200の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0236

しかも、第1読取り処理は、フォルダ出し入れユニット145を対向する2つの入庫台車160の一方に対向させた状態で実行され、第2読取り処理は、回転支持機構144によりフォルダ出し入れユニット145の向きを変えて、2つの入庫台車160の他方に対向させた状態で実行される。この場合、周囲の無線タグ202に対するアンテナ253の相対的な位置関係が大きく変動するため、同じ入庫台車160に格納された同じ図書200の無線タグ202の識別符号を、続けて読取り難くなる。このため、第1読取り処理及び第2読取り処理を含む読取り結果に基づき、識別符号を特定すれば、対象となる図書200の識別符号をなるべく正確に特定できる。

0237

また、フォルダ出し入れユニット145のユニットケース146は、一方側にのみ開口しており、他は電波が通り難いように遮蔽されている。このため、制御部180は、図書200がユニットケース146内に収納された状態で、無線通信回路252を通じて識別符号の読取り処理を実行することで、ユニットケース146外の無線タグ202の識別符号を読取り難くなり、対象となる図書200の識別符号をより正確に特定できる。

0238

上記のように、フォルダ出し入れユニット145を対向する2つの入庫台車160の一方に対向させた状態で第1読取り処理を実行し、回転支持機構144によりフォルダ出し入れユニット145を回転させて2つの入庫台車160の他方に対向させた状態で第2読取り処理を実行する構成と相俟って、同じ無線タグ202の識別符号を連続して読取り難くなり、対象となる図書200の識別符号をより正確に特定できる。

0239

また、制御部180は、通信制御部251を介して、識別符号を送信する指令を、標準出力で送信し、識別符号を読取れない(つまり、無線タグ202側で識別符号を送信する指令を受信できず、無線タグ202から識別符号を送信しない)と判定したときに、識別符号を送信する指令を、信号出力を上げたリトライ出力で送信する。ここでは、リトライが5回目であるときに、標準出力では識別符号を読取れないと判定し、識別符号を送信する指令を、信号出力を上げたリトライ出力で送信する(ステップS72、S73参照)。

0240

このため、初期状態では、信号出力が比較的小さい標準出力で、アンテナ253から無線タグ202に識別符号の送信要求が無線送信されるため、周囲の無線タグ202が識別符号を誤って送信し難い。そして、標準出力では識別符号を読取れないと判定された場合には、無線タグ202からより大きいリトライ出力で、アンテナ253から無線タグ202に識別符号の送信要求が無線送信されるため、対象となる無線タグ202からの信号を受信し易くできる。

0241

これらの場合、周囲の無線タグ202の識別符号を読取ってしまったとしても、上記のように、複数回の識別符号の読取り結果に基づいて識別符号を特定するため、なるべく正確な識別符号を特定できる。

0242

<変形例>
第2実施形態を前提とする変形例について説明する。

0243

第2実施形態では、フォルダ出し入れユニット145を回転させる前と後とで、識別符号の読取りを行う例を説明した。

0244

周囲の無線タグ202とアンテナ253との相対的な位置関係を変動させる動きとしては各種態様が考えられる。

0245

例えば、図23に示すように、フォルダ出し入れユニット145が入庫台車160の所定位置からフォルダ210を取込んだ後、1回目の識別符号の読取り処理(第1読取り処理)を行い、この後、走行機構部142によってフォルダ出し入れユニット145を水平方向に移動させた後、2回目の識別符号の読取り処理(第2読取り処理)を行うようにしてもよい。

0246

この場合、両方の位置において、無線通信部250は、フォルダ出し入れユニット145内の無線タグ202の識別符号を読取ることが期待できる。

0247

また、第1読取り処理では、フォルダ出し入れユニット145の開口146qの前方近くにある無線タグ202B2、202B3を読取る恐れがあるが、側方に遠く離れた無線タグ202B1、202B4、202B5、202B6、202B7等については、識別符号を読取ってしまう可能性は低い。

0248

また、第2読取り処理では、フォルダ出し入れユニット145の開口146qの前方近くにある無線タグ202B5、202B6、202B7を読取る恐れがあるが、側方に遠く離れた無線タグ202B1、202B2、202B3、202B4等については、識別符号を読取ってしまう可能性は低い。

0249

そこで、複数回の読取り結果に基づき、例えば、共通する無線タグ202Aの識別符号を読取り対象となる図書200の識別符号として特定することで、なるべく正確に識別符号を特定することができる。

0250

同様に、昇降機構部143によってフォルダ出し入れユニット145を上下移動させる前に第1読取り処理を実行し、移動後に第2読取り処理を実行し、少なくとも2回識別符号の読取りを行うようにしてもよい。また、走行機構部142及び昇降機構部143の組合わせによって、フォルダ出し入れユニット145を斜め方向に移動させる前に第1読取り処理を実行し、移動後に第2読取り処理を実行し、少なくとも2回識別符号の読取りを行うようにしてもよい。また、これらの動きに、回転支持機構部144によるフォルダ出し入れユニット145の回転を組合わせてもよい。

0251

また、識別符号の読取り動作は、フォルダ出し入れユニット145を停止させた状態で行う必要は無く、フォルダ出し入れユニット145の回転中、移動中に行われてもよい。

0252

識別符号の読取りは、3回以上行われてもよい。3回以上の識別符号の読取りを行った場合には、上記と同様に、全ての読取り結果において共通する識別符号を、読取り対象となる識別符号として特定してもよいし、最も多い回数読取られた識別符号を、読取り対象となる識別符号として特定してもよい。

0253

上記第2実施形態では、図書200は、フォルダ210内に収納された状態で取扱われる。図書200は、そのままの形態で把持等されて、入庫、貸出されてもよい。

0254

物品取扱装置が、図書取扱装置110である例で説明したが、その他、段ボール箱コンテナ等の収納容器、CD(Compact Disc)、DVD(digital versatile disc)、ブルーレイデイスク(登録商標)等を取扱う装置であってもよい。すなわち、本実施形態で説明した構成は、複数の物品を、固有の識別符号を付した状態で管理しつつ格納する装置等において、適用することができる。

0255

{変形例}
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。

0256

以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。

0257

10無線タグ
20識別符号読取装置
21 制御部
22 記憶部
22a 識別符号特定プログラム
25無線通信回路
26アンテナ
110図書取扱装置
130 格納部
140ピッカー
142走行機構部
143昇降機構部
144回転支持機構部
145フォルダ出し入れユニット
146ユニットケース
146q 開口
148 フォルダ移載機構部
160入庫台車
180 制御部
184c 識別符号特定モジュール
200 図書
202 無線タグ
210 図書収納用フォルダ
250無線通信部
251通信制御部
252 無線通信回路
253 アンテナ

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