図面 (/)

技術 シンバル用減音具

出願人 ローランド株式会社
発明者 吉野澄
出願日 2017年12月27日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2017-251455
公開日 2019年7月18日 (9ヶ月経過) 公開番号 2019-117309
状態 未査定
技術分野 打楽器・各種楽器の組合せ・無属楽器
主要キーワード 支持ワッシャ 分解立体図 踏み込み式 金属ワッシャ 肉抜き孔 ピエゾセンサ 外縁付近 フェルト製
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年7月18日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (13)

課題

奏者シンバル外周端部を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を小さくできると共に打撃後の余韻を残存させることができるシンバル用減音具を提供すること。

解決手段

シンバル10の裏面側に配置される揺動支点部21が揺動可能に支持され、揺動支点部21から第1揺動部22が延び、揺動支点部21から第1揺動部22とは反対側に第2揺動部23が延びる。シンバル10のエッジ部13の代わりに第2揺動部23に設けられる被打撃部23aが打撃されると、揺動支点部21を支点に第1揺動部22及び第2揺動部23が揺動し、第1揺動部22に設けられる第1接触部22bがシンバル10に接触することでシンバル10が打撃される。その結果、奏者がエッジ部13を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を小さくできると共に打撃後の余韻を残存させることができる。

概要

背景

アコスティックシンバルに装着した状態で演奏を行うことにより、シンバルを打撃するときに発生する音を低減させるシンバル用減音具が知られている。例えば、ゴム等の弾性体をシンバルの表面(打撃される面)や外周端部に取り付け、その弾性体を介してシンバルを打撃することで、打撃により発生する音(打撃音)を低減できるシンバル用減音具が開示されている(特許文献1)。

概要

奏者がシンバルの外周端部を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を小さくできると共に打撃後の余韻を残存させることができるシンバル用減音具を提供すること。シンバル10の裏面側に配置される揺動支点部21が揺動可能に支持され、揺動支点部21から第1揺動部22が延び、揺動支点部21から第1揺動部22とは反対側に第2揺動部23が延びる。シンバル10のエッジ部13の代わりに第2揺動部23に設けられる被打撃部23aが打撃されると、揺動支点部21を支点に第1揺動部22及び第2揺動部23が揺動し、第1揺動部22に設けられる第1接触部22bがシンバル10に接触することでシンバル10が打撃される。その結果、奏者がエッジ部13を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を小さくできると共に打撃後の余韻を残存させることができる。

目的

本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、奏者がシンバルの外周端部を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を抑制できると共に打撃後の余韻を残存させることができるシンバル用減音具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

表面が打撃される円板状のアコスティックシンバルの裏面側に配置されて揺動可能に支持される揺動支点部と、前記揺動支点部から延びる、前記シンバルとは非接触の第1揺動部と、前記揺動支点部から前記第1揺動部とは反対側へ延びる、前記シンバルとは非接触の第2揺動部と、前記第1揺動部に設けられる、前記揺動支点部の揺動により前記シンバルと接触する第1接触部と、前記第2揺動部に設けられる、前記シンバルの外周端部よりも径方向外側に位置する被打撃部とを備えることを特徴とするシンバル用減音具

請求項2

前記揺動支点部は、前記シンバルを揺動可能に支持するスタンドに揺動可能に支持されることを特徴とする請求項1記載のシンバル用減音具。

請求項3

前記第2揺動部に設けられる、前記揺動支点部の揺動により前記シンバルと接触する第2接触部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のシンバル用減音具。

請求項4

前記被打撃部は、前記シンバルの外周端部に沿って立ち上がることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシンバル用減音具。

請求項5

前記第1揺動部および前記第2揺動部の少なくとも一方は、前記シンバルよりも剛性が低いことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のシンバル用減音具。

請求項6

前記被打撃部および前記第1接触部の少なくとも一方は、所定の弾性を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のシンバル用減音具。

請求項7

打撃を検出する第1センサを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のシンバル用減音具。

請求項8

前記第1揺動部または前記第2揺動部は、前記シンバルの外周端部に対向する部分の裏側に設けられると共に接触を検出する第2センサを備えることを特徴とする請求項7記載のシンバル用減音具。

技術分野

0001

本発明はシンバル減音具に関し、特に奏者がシンバルの外周端部を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を小さくできると共に打撃後の余韻を残存させることができるシンバル用減音具に関するものである。

背景技術

0002

アコスティックのシンバルに装着した状態で演奏を行うことにより、シンバルを打撃するときに発生する音を低減させるシンバル用減音具が知られている。例えば、ゴム等の弾性体をシンバルの表面(打撃される面)や外周端部に取り付け、その弾性体を介してシンバルを打撃することで、打撃により発生する音(打撃音)を低減できるシンバル用減音具が開示されている(特許文献1)。

先行技術

0003

特開平8−272359号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、ゴム等の弾性体をシンバルに接触させた状態ではシンバルの自由な振動が弾性体により妨げられるので、アコースティックのシンバルに比べて音質が大きく変化するという問題点や、打撃後の余韻が極端に短くなるという問題点がある。

0005

本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、奏者がシンバルの外周端部を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を抑制できると共に打撃後の余韻を残存させることができるシンバル用減音具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段および発明の効果

0006

この目的を達成するために、請求項1記載のシンバル用減音具によれば、表面が打撃される円板状のアコースティックのシンバルの裏面側に配置される揺動支点部が揺動可能に支持され、揺動支点部から第1揺動部が延び、揺動支点部から第1揺動部とは反対側へ第2揺動部が延びる。第2揺動部に設けられる被打撃部がシンバルの外周端部よりも径方向外側に位置するので、奏者がシンバルの外周端部を打撃するとき、シンバルの外周端部の代わりに被打撃部を打撃できる。奏者により被打撃部が打撃されると、揺動支点部を支点に第1揺動部および第2揺動部が揺動し(揺動支点部が揺動し)、第1揺動部に設けられる第1接触部がシンバルに接触することで打撃音が発生する。被打撃部、第2揺動部および第1揺動部を介して第1接触部によりシンバルが打撃されるので、シンバルへの打撃力を低減できる。その結果、打撃音を低減できる。また、被打撃部を打撃した際にシンバルの外周端部が奏者により直接打撃されることもあるが、被打撃部を打撃した分だけシンバルの外周端部への打撃力を低減できるので、打撃音を低減できる。

0007

第1接触部がシンバルに接触した後、第1揺動部の揺動により第1接触部がシンバルから離れるので、シンバルの自由な振動が妨げられることを抑制できる。そのため、音質の変化を抑制できると共に、打撃後の余韻を残存させることができる。

0008

第1揺動部の揺動により第1接触部がシンバルから離れた後、被打撃部を打撃したときの力にもよるが、第1揺動部の揺れが小さくなるまで第1揺動部の揺動により第1接触部がシンバルと複数回接触する。第1接触部とシンバルとの接触毎にシンバルの振動が弱まるので、所定の音量まで打撃後の余韻を早期に減衰できる。

0009

さらに、第1揺動部および第2揺動部とシンバルとが非接触なので、揺れが小さくなって第1接触部とシンバルとの接触がなくなると、シンバルの自由な振動が妨げられることを抑制できる。以上のように、奏者がシンバルの外周端部を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を抑制できると共に打撃後の余韻を残存させることができる効果がある。

0010

請求項2記載のシンバル用減音具によれば、シンバルを揺動可能に支持するスタンドに揺動支点部が揺動可能に支持されるので、揺動支点部を支持するための部材を新たに設ける必要がない。従って、請求項1の効果に加え、シンバルへのシンバル用減音具の装着を容易にできると共に部品コストを抑制できる効果がある。

0011

請求項3記載のシンバル用減音具によれば、第2揺動部に設けられる第2接触部が揺動支点部の揺動によりシンバルと接触するので、第1揺動部および第2揺動部(揺動支点部)の揺動の1周期毎にシンバルと第1接触部および第2接触部とが接触する。シンバルと第1揺動部および第2揺動部との接触がなくなるまでの打撃後の余韻をより早期に減衰できるので、請求項1又は2の効果に加え、打撃後の余韻を残しつつ、余韻の音量を低減できる効果がある。

0012

請求項4記載のシンバル用減音具によれば、被打撃部がシンバルの外周端部に沿って立ち上がるので、請求項1から3のいずれかの効果に加え、奏者がシンバルの外周端部を打撃するとき、シンバルの外周端部の代わりに被打撃部を打撃し易くできる効果がある。

0013

請求項5記載のシンバル用減音具によれば、第1揺動部および第2揺動部の少なくとも一方はシンバルよりも剛性が低いので、被打撃部を打撃したときの衝撃を、第1揺動部および第2揺動部の少なくとも一方の変形により吸収して第1接触部へ伝達できる。第1接触部によりシンバルを打撃するときの打撃力を低減できるので、請求項1から4のいずれかの効果に加え、打撃音の低減性能を向上できる効果がある。

0014

請求項6記載のシンバル用減音具によれば、被打撃部および第1接触部の少なくとも一方は、所定の弾性を有する。被打撃部が所定の弾性を有する場合、奏者が被打撃部を打撃したときの衝撃を被打撃部により緩衝できる。第1接触部が所定の弾性を有する場合、第1接触部がシンバルを打撃したときの衝撃を第1接触部により緩衝できる。これらの結果、請求項1から5のいずれかの効果に加え、打撃音の低減性能を向上できる効果がある。

0015

請求項7記載のシンバル用減音具によれば、打撃を検出する第1センサを備えるので、請求項1から6のいずれかの効果に加え、アコースティックのシンバルを電子シンバルとして利用できる効果がある。

0016

請求項8記載のシンバル用減音具によれば、接触を検出する第2センサが、第1揺動部または第2揺動部の外周端部に対向する部分の裏側に設けられるので、請求項7の効果に加え、第2センサにより第1揺動部または第2揺動部の接触を検知できる効果がある。

図面の簡単な説明

0017

シンバルスタンドに支持されたシンバル及び本発明の第1実施の形態におけるシンバル用減音具の分解立体図である。
シンバルスタンドに支持されたシンバル及びシンバル用減音具の底面図である。
図2のIII−III線における非揺動時のシンバル及びシンバル用減音具の断面図である。
打撃時のシンバル及びシンバル用減音具の断面図である。
打撃後のシンバル及びシンバル用減音具の断面図である。
第2実施の形態におけるシンバル用減音具の底面図である。
クローズ状態ハイハットスタンドに支持されたハイハットシンバル及び第3実施の形態におけるシンバル用減音具の断面図である。
オープン状態のハイハットスタンドに支持されたハイハットシンバル及びシンバル用減音具の断面図である。
シンバル用減音具の底面図である。
シンバルスタンドに支持されたシンバル及び第4実施の形態におけるシンバル用減音具の断面図である。
シンバル用減音具の底面図である。
シンバルスタンドに支持されたシンバル及び第5実施の形態におけるシンバル用減音具の断面図である。

実施例

0018

以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1及び図2を参照して、シンバルスタンド1、シンバル10及びシンバル用減音具20の概略構成について説明する。図1はシンバルスタンド1に支持されたシンバル10及び本発明の第1実施の形態におけるシンバル用減音具20の分解立体図であり、図2はシンバルスタンド1に支持されたシンバル10及びシンバル用減音具20の底面図である。なお、図1及び図2ではシンバルスタンド1のシンバル取付部のみを図示し、他の部分(脚部等)の図示を省略している(図3〜5,10,12も同様)。また、図1及び図2の矢印U,D,F,B,L,R方向がそれぞれ、シンバルスタンド1、シンバル10及びシンバル用減音具20の上方向、下方向、前方向、後方向、左方向、右方向を示している(図3〜12も同様)。

0019

図1に示すように、シンバルスタンド1は、シンバル10を奏者が演奏し易い位置に配置するためのスタンドであり、棒状のロッド2と、ロッド2が挿入される3つのシンバルワッシャ3と、ロッド2の先端(矢印U方向の端部)側に取り付けられる締付ナット4とを備えている。ロッド2は、シンバル10が支持される金属製の部位であり、ロッド2の先端から所定距離離れた位置に鍔状の金属ワッシャ2aが形成され、ロッド2の先端側の外周におねじが設けられる。

0020

シンバルワッシャ3は、フェルトにより構成される円筒状の部材であり、シンバルワッシャ3の内径がロッド2の外径よりも大きく設定されると共に、シンバルワッシャ3の外径が金属ワッシャ2aの外径と略同等に設定される。締付ナット4は、ロッド2に設けられたおねじに取り付けられるナットであり、シンバルワッシャ3の移動を規制する。

0021

シンバル10は、奏者により表面(矢印U方向側の面)が打撃される金属製のアコースティックのクラッシュシンバルである。シンバル10は、中心部分に形成されるベル部11と、ベル部11の外縁から鍔状に延びて設けられるボウ部12と、ボウ部12の外周端部分(シンバル10の外周端から僅かにベル部11側の部分)を構成するエッジ部13(外周端部)とからなる。

0022

ベル部11は、中心から径方向外側へ向けて下降傾斜する椀状の部位であり、ベル部11の中心にはロッド2が挿入される挿入孔11aが設けられる。ボウ部12及びエッジ部13は、ベル部11から径方向外側へ向けて下降傾斜する円環状の部位であり、径方向における傾斜がベル部11の傾斜よりも緩やかに形成される。

0023

シンバル用減音具20は、奏者がシンバル10のエッジ部13を打撃するときの打撃音を低減させるためのABS樹脂製の円板状の器具であり、中心部分に形成される揺動支点部21と、揺動支点部21から延びる第1揺動部22と、揺動支点部21から第1揺動部とは反対側へ延びる第2揺動部23とを備えている。揺動支点部21は、中心から径方向外側へ向けて下降傾斜する椀状の部位であり、ロッド2が挿入される揺動支点孔21aが揺動支点部21の中心を板厚方向に貫通して設けられる。

0024

第1揺動部22は、揺動支点部21の外縁から鍔状に延びて設けられる円環状の部位のうち、奏者から離れた側(矢印B方向側)の半周部分である。第2揺動部23は、揺動支点部21の外縁から鍔状に延びて設けられる円環状の部位のうち、奏者側(矢印F方向側)の半周部分である。

0025

第1揺動部22及び第2揺動部23は、揺動支点部21の傾斜よりも緩やかに径方向外側へ向けて下降傾斜するように形成され、板厚方向に第1揺動部22及び第2揺動部23を略扇状に貫通する5つの肉抜き孔24が揺動支点部21から放射状に設けられる。なお、肉抜き孔24の形状や位置は適宜変更可能である。シンバル用減音具20は、第1揺動部22及び第2揺動部23の外縁の全周からそれぞれ略垂直に立ち上がる被打撃部22a,23aを備える。

0026

図2に示すように、シンバル用減音具20は、揺動支点部21の裏面(矢印D方向側の面)の揺動支点孔21aよりも奏者側の位置に振動センサ26(第1センサ)が装着され、第2揺動部23の外縁に沿って円弧状に設けられる接触センサ28(第2センサ)が第2揺動部23の裏面(矢印D方向側の面)に装着される。振動センサ26は、シンバル用減音具20の振動を検出してシンバル用減音具20への打撃を検出するピエゾセンサである。接触センサ28は、圧力変化を検知することで接触を検出するシート状のメンブレンスイッチである。

0027

次に、図3を参照して、シンバル10へのシンバル用減音具20の装着方法、装着後のシンバル10とシンバル用減音具20との関係について説明する。図3は、図2のIII−III線における非打撃時のシンバルスタンド1に支持されたシンバル10及びシンバル用減音具20の断面図である。図3に示すように、シンバル用減音具20をシンバル10に装着する(シンバル10及びシンバル用減音具20をロッド2に支持する)には、まず、シンバルワッシャ3をロッド2に差し込んで金属ワッシャ2a上にシンバルワッシャ3を載置する。

0028

次に、シンバル用減音具20を裏面側からロッド2に差し込み、シンバルワッシャ3をロッド2に差し込む。その後、シンバル10を裏面側からロッド2に差し込み、シンバルワッシャ3をロッド2に差し込む。最後に、ロッド2に締付ナット4を締め付けることで、締付ナット4と金属ワッシャ2aとの間でシンバルワッシャ3にそれぞれ挟まれたシンバル10及びシンバル用減音具20が締付固定される。

0029

このようにして、シンバル10の裏面側にシンバル用減音具20が配置された状態でロッド2を介してシンバル用減音具20がシンバル10に装着される。フェルト製のシンバルワッシャ3は所定の弾性を有するので、シンバル10及びシンバル用減音具20はロッド2に揺動可能に支持される。締付ナット4による締付を調整することで、シンバル10及びシンバル用減音具20の揺動の仕方を調整できると共に、シンバル10とシンバル用減音具20との距離を調整できる。このとき、非揺動時のシンバル10とシンバル用減音具20とが接触しないように締付ナット4の締付が調整される。

0030

シンバル10に装着した状態のシンバル用減音具20について説明する。シンバル用減音具20は、第1揺動部22に設けられる第1接触部22bと、第2揺動部23に設けられる第2接触部23bとを備える。第1接触部22b及び第2接触部23bは、揺動支点部21(シンバル用減音具20)の揺動によりシンバル10と接触する部位である。なお、シンバル用減音具20は、揺動時にシンバル10と接触しない部位が第1揺動部22及び第2揺動部23である。また、非揺動時には、第1揺動部22、第2揺動部23、第1接触部22b及び第2接触部23bがシンバル10と接触しない。本実施の形態では、第1接触部22b及び第2接触部23bは、シンバル用減音具20のエッジ部13と対向する面である。

0031

揺動支点部21は、径方向における傾斜がベル部11の傾斜と略同等に形成される。第1揺動部22及び第2揺動部23は、径方向における傾斜が、非揺動時にシンバル10とシンバル用減音具20とが接触しない程度に、ボウ部12及びエッジ部13の傾斜よりも緩やかに形成されると共に、外径がシンバル10の外径よりも大きく形成される。

0032

被打撃部22a,23aは、エッジ部13よりも径方向外側に位置し、シンバル10及びシンバル用減音具20の揺動時に被打撃部22a,23aとエッジ部13とが接触しない程度にエッジ部13から僅かに離れつつ、エッジ部13に沿って立ち上がる。非揺動時の被打撃部22a,23aは、エッジ部13の表面に対して60°〜120°の角度で立ち上がることが好ましい。

0033

被打撃部22a,23aの先端(矢印U方向側の端部)は、シンバル10の外周端よりもロッド2の先端側に位置する。被打撃部22a,23aの基端(矢印D方向側の端部)から先端までの高さは、非揺動時の第1接触部22b及び第2接触部23bとエッジ部13との距離の2倍以上に設定される。

0034

次に、図4及び図5を参照して、奏者がエッジ部13を打撃するときのシンバル用減音具20の動作について説明する。図4は打撃時(奏者がエッジ部13を打撃するとき)のシンバル10及びシンバル用減音具20の断面図であり、図5は打撃後のシンバル10及びシンバル用減音具20の断面図である。

0035

図4に示すように、被打撃部22a,23aがエッジ部13よりも径方向外側に位置するので、奏者がスティックSによりエッジ部13の奏者側を打撃するとき、エッジ部13の代わりに奏者側の被打撃部23aを打撃できる。被打撃部23aがABS樹脂製なので、金属製のエッジ部13をスティックSで打撃した場合と比べて被打撃部23aを打撃した場合の音を低減できる。

0036

被打撃部23aがエッジ部13に沿って立ち上がるので、奏者がエッジ部13を打撃するとき、エッジ部13の代わりに被打撃部23aを打撃し易くできる。また、非揺動時の被打撃部22a,23aがエッジ部13の表面に対して60°〜120°の角度で立ち上がることで、エッジ部13の代わりに被打撃部23aをより打撃し易くできる。さらに、非揺動時の被打撃部22a,23aの先端がシンバル10の外周端よりもロッド2の先端側に位置するので、奏者がエッジ部13を打撃するとき、奏者が被打撃部23aを狙わなくとも被打撃部23aを打撃できる。

0037

被打撃部23aが奏者により打撃されると、揺動支点部21の揺動支点孔21aを支点にシンバル用減音具20(第1揺動部22及び第2揺動部23)が揺動し、第1接触部22bがエッジ部13に接触してエッジ部13が打撃される。被打撃部23aが打撃された位置に対し揺動支点孔21aを間に挟んだ位置で第1接触部22bとエッジ部13とが接触する。

0038

このように被打撃部23a、第2揺動部23及び第1揺動部22を介して第1接触部22bによりエッジ部13が打撃されるので、第1接触部22bによりエッジ部13を打撃するときの力(エッジ部13への打撃力)を低減できる。その結果、エッジ部13を打撃したときの音色を発生させつつ、打撃音を低減できる。

0039

また、奏者がエッジ部13を打撃するときのスティックSの角度や、奏者がエッジ部13を打撃するときの強さによっては、被打撃部23aを打撃した際にエッジ部13が奏者により直接打撃されることがある。この場合でも被打撃部23aを打撃した分だけエッジ部13への打撃力を低減できるので、エッジ部13を打撃したときの音色を発生させつつ、打撃音を低減できる。

0040

被打撃部23aが打撃された後(打撃後)、エッジ部13と第1接触部22bとの接触による反動でシンバル10とシンバル用減音具20とが互いに逆位相で揺動するので、エッジ部13と第1接触部22bとが離れる(図3参照)。その結果、シンバル10の自由な振動が妨げられることを抑制できるので、音質の変化を抑制できると共に打撃後の余韻を残存させることができる。

0041

さらに、打撃後のシンバル10及びシンバル用減音具20の揺動により、図5に示すように、第2接触部23bがエッジ部13に接触する。第2接触部23bの周方向において被打撃部23aが打撃された位置と略同じ位置で第2接触部23bとエッジ部13とが接触する。

0042

さらに、エッジ部13と第2接触部23bとの接触による反動でシンバル10とシンバル用減音具20とが互いに逆位相で揺動し、第1接触部22bがエッジ部13に再び接触する(図4参照)。このように、シンバル10及びシンバル用減音具20の揺れが小さくなるまで、エッジ部13が第1接触部22b及び第2接触部23bと交互に複数回接触する。エッジ部13と第1接触部22b及び第2接触部23bとの接触毎にシンバル10の振動を弱めることができるので、所定の音量まで打撃後の余韻を早期に減衰できる。

0043

なお、被打撃部23aを打撃したときの力が比較的弱いと、打撃後にエッジ部13と第1接触部22b及び第2接触部23bとが接触しない場合もあるが、打撃後の余韻の音量は小さい。また、被打撃部23aを打撃したときの力が強い程、打撃後の余韻の音量は大きいが、エッジ部13と第1接触部22b及び第2接触部23bとの接触回数が増加する。そのため、被打撃部23aを打撃したときの力に係わらず、打撃後の余韻の音量を所定値まで早期に下げることができる。

0044

さらに、シンバル10と第1揺動部22及び第2揺動部23とが非接触(シンバル10と接触する部分は第1接触部22b及び第2接触部23bだけ)なので、シンバル10及びシンバル用減音具20の揺れが小さくなり、エッジ部13と第1接触部22b及び第2接触部23bとの接触がなくなると、シンバル10の自由な振動が妨げられることを抑制できる。以上のようにシンバル用減音具20によれば、奏者がエッジ部13を打撃するときの打撃音を低減させつつ、音質の変化を抑制できると共に打撃後の余韻を残存させることができる。また、打撃後の余韻が残存するので、エッジ部13を奏者が掴むことで余韻をなくすチョーク奏法ができる。

0045

揺動支点部21がロッド2(シンバルスタンド1)に支持されるので、揺動支点部21を支持するための部材を新たに設ける必要がない。2つのシンバルワッシャ3でシンバル10を挟んで支持する既存のシンバルスタンドにシンバルワッシャ3を1つ追加することで、既存のシンバルスタンドを用いてシンバル用減音具20を支持し、シンバル用減音具20をシンバル10に装着できる。従って、シンバル10へのシンバル用減音具20の装着を容易にできると共に部品コストを抑制できる。

0046

シンバル用減音具20がABS樹脂製なので、シンバル用減音具20は比較的軽く、第1接触部22bによりエッジ部13を打撃するときの打撃力を低減できる。さらに、肉抜き孔24によりシンバル用減音具20を軽くできるので、第1接触部22bによりエッジ部13を打撃するときの打撃力を低減できる。これらの結果、打撃音の低減性能を向上できる。

0047

ABS樹脂製のシンバル用減音具20は金属製のシンバル10よりも剛性が低いので、被打撃部23aを打撃したときの衝撃を、シンバル用減音具20(揺動支点部21、第1揺動部22及び第2揺動部23)の変形により吸収して第1接触部22bへ伝達できる。その結果、第1接触部22bによりエッジ部13を打撃するときの打撃力を低減できるので、打撃音の低減性能を向上できる。さらに、肉抜き孔24によりシンバル用減音具20の剛性を低下できるので、シンバル用減音具20の変形による衝撃の吸収性能を向上でき、打撃音の低減性能をより向上できる。

0048

被打撃部23aの高さが非揺動時の第1接触部22bとエッジ部13との距離の2倍以上に設定されるので、被打撃部23aをスティックSにより打撃して第1接触部22bとエッジ部13とが接触した状態(図4参照)でも被打撃部23aの先端がシンバル10の外周端よりもロッド2の先端側に位置する。そのため、被打撃部23a側のエッジ部13とスティックSとが接触することを抑制できる。このとき、打撃によってシンバル用減音具20が大きく変形してエッジ部13とスティックSとが接触するおそれがあるが、ABS樹脂製のシンバル用減音具20は所定の剛性を有するので、シンバル用減音具20の大きな変形を抑制できる。そのため、被打撃部23aを奏者が打撃したとき、エッジ部13とスティックSとが接触することをより抑制できる。

0049

第1揺動部22及び第2揺動部23は、径方向における傾斜がボウ部12及びエッジ部13の傾斜よりも緩やかに形成されるので、非揺動時の第1接触部22b及び第2接触部23bとエッジ部13とを近づけることができる。これにより、被打撃部23aを比較的弱く打撃した場合でも、第1接触部22b及び第2接触部23bとエッジ部13とを接触させ易くできる。

0050

シンバル用減音具20には振動センサ26が装着されるので、被打撃部23aを打撃したときのシンバル用減音具20の振動を検出できる。振動センサ26を音源装置(図示せず)に繋げることで、シンバル用減音具20を装着したアコースティックのシンバル10を電子シンバルとして利用できる。シンバル用減音具20はアコースティックのシンバル10特有の打撃音を残存させるので、アコースティックのシンバル10特有の打撃音と電子シンバルによる電子音とを同時に発音できる。

0051

第2揺動部23の外縁に沿って接触センサ28が第2揺動部23の裏面に設けられるので、第2揺動部23の外縁付近(第2接触部23bの裏面側)の接触を検知できる。例えば、エッジ部13と共に第2揺動部23の外縁付近を奏者が掴むことで、接触センサ28が接触を検出できる。接触センサ28を音源装置に繋げることで、接触センサ28が接触を検出したときに電子シンバルによる電子音をミュートする制御ができる。そのため、シンバル用減音具20を装着したシンバル10を電子シンバルとして利用する場合でもチョーク奏法ができる。

0052

次に、図6を参照して第2実施の形態について説明する。第1実施の形態では、シンバル用減音具20の第1揺動部22及び第2揺動部23に5つの肉抜き孔24が設けられる場合について説明した。これに対し第2実施の形態では、シンバル用減音具30の第1揺動部31及び第2揺動部32に肉抜き孔を設けない場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図6は第2実施の形態におけるシンバル用減音具30の底面図である。

0053

図6に示すように、シンバル用減音具30は、奏者がシンバル10のエッジ部13を打撃するときの打撃音を低減させるためのABS樹脂製の円板状の器具である。シンバル用減音具30は、中心部分に形成される揺動支点部21と、揺動支点部21から延びる第1揺動部31と、揺動支点部21から第1揺動部31とは反対側へ延びる第2揺動部32とを備えている。

0054

第1揺動部31は、揺動支点部21の外縁から鍔状に延びて設けられる円環状の部位のうち、奏者から離れた側(矢印B方向側)の半周部分である。第2揺動部32は、揺動支点部21の外縁から鍔状に延びて設けられる円環状の部位のうち、奏者側(矢印F方向側)の半周部分である。第1揺動部31及び第2揺動部32は、揺動支点部21の傾斜よりも緩やかに径方向外側へ向けて下降傾斜するように形成される。

0055

シンバル用減音具30の第1揺動部31及び第2揺動部32は肉抜き孔を備えていないので、ロッド2を介してシンバル用減音具30を装着したシンバル10のエッジ部13を奏者が打撃するとき、シンバル10の裏面側からの打撃音をシンバル用減音具30により遮ることができる。これにより、打撃音の低減性能を向上できる。

0056

次に、図7図8及び図9を参照して第3実施の形態について説明する。第1実施の形態では、クラッシュシンバルにシンバル用減音具20が適用される場合について説明した。これに対し、第3実施の形態では、ハイハットシンバルにシンバル用減音具60を適用する場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。

0057

図7はクローズ状態のハイハットスタンド70に支持されたハイハットシンバル及び第3実施の形態におけるシンバル用減音具60の断面図であり、図8は、オープン状態のハイハットスタンド70に支持されたハイハットシンバル及びシンバル用減音具60の断面図であり、図9はシンバル用減音具60の底面図である。

0058

図7に示すように、ハイハットシンバルは、口径が同一である2枚のシンバル40,50を裏面が向かい合うように重ね合わせてハイハットスタンド70に支持したものである。シンバル40,50のうち、上側に位置するものをトップハイハット40、下側に位置するものをボトムハイハット50と言う。ハイハットシンバルにシンバル用減音具60を適用する場合、奏者により打撃されるトップハイハット40にシンバル用減音具60を装着する。なお、トップハイハット40及びボトムハイハット50は、第1実施の形態におけるシンバル10と構成が同一であるので説明は省略する。

0059

図9に示すように、シンバル用減音具60は、奏者がトップハイハット40のエッジ部13を打撃するときの打撃音を低減させるためのABS樹脂製の円板状の器具であり、中心部分に形成される揺動支点部21と、揺動支点部21から延びる第1揺動部22と、揺動支点部21から第1揺動部とは反対側へ延びる第2揺動部23とを備えている。

0060

シンバル用減音具60は、第1揺動部22及び第2揺動部23の境界付近であって、トップハイハット40に装着されたときにトップハイハット40の外周端と対向する位置の裏面に一対の接触センサ61が装着される。一対の接触センサ61は、接触センサ61自身への接触を検出するシート状のメンブレンスイッチであり、揺動支点孔21aを挟んで対称に位置する。

0061

図7に戻ってハイハットスタンド70の詳細構成を説明する。ハイハットスタンド70は、ボトムハイハット50の設置高さを調整可能な中空シャフト71と、中空シャフト71に挿入されると共に踏み込み式ペダル(図示せず)の操作に応じて上下動するロッド72と、トップハイハット40を支持するトップ支持部と、ボトムハイハット50を支持するボトム支持部73とを備えている。ハイハットスタンド70は、中空シャフト71の下端に連結される脚部(図示せず)により自立可能に構成される。

0062

ボトム支持部73は、中空シャフト71の上端に設けられる部位であり、ボトム支持部73の上面から突出するボトムシャフトにボトムワッシャ74が差し込まれる。ボトム支持部73のボトムシャフトにボトムハイハット50を差し込むことで、ボトムワッシャ74を介してボトム支持部73の上面にボトムハイハット50が支持される。さらに、中心に孔を設けた円形状のゴムシートRをロッド72に差し込んで、ボトムハイハット50の上にゴムシートRを設置する。ボトムワッシャ74はフェルトにより構成される円筒状の部材であるので、ボトムワッシャ74が所定の弾性を有し、ボトムハイハット50がボトム支持部73に揺動可能に支持される。

0063

トップ支持部は、ロッド72が挿入されてロッド72に固定される、下端側にめねじが設けられる固定部75と、ロッド72が挿入されて外周面所定箇所におねじが設けられる円筒部76と、円筒部76の下端側に取り付けられる下部ナット77と、円筒部76の上端側に取り付けられる2つの上部ナット78とを備えている。固定部75は、蝶ボルト75aを締めることで固定部75(トップ支持部)がロッド72に固定される。蝶ボルト75aを緩めることで、ロッド72の軸方向におけるトップ支持部の位置を調整できる。固定部75のロックボルト75bは、奏者にとって蝶ボルト75aを調整し易い向きに固定するためのものである。

0064

円筒部76に下部ナット77を取り付けた状態で、円筒部76の上端からシンバルワッシャ3、シンバル用減音具60、シンバルワッシャ3、トップハイハット40、シンバルワッシャ3を順に差し込んで円筒部76に2つの上部ナット78を取り付け、円筒部76に固定部75を取り付ける。これにより、上部ナット78と下部ナット77との間でシンバルワッシャ3にそれぞれ挟まれたトップハイハット40及びシンバル用減音具60がトップ支持部に支持され、円筒部76(トップ支持部)を介してシンバル用減音具60がトップハイハット40に装着される。次いで、固定部75をロッド72に固定することで、トップハイハット40及びシンバル用減音具60がハイハットスタンド70に装着される。なお、2つの上部ナット78の締付を調整することで、上部ナット78と下部ナット77との間の距離を調整できる。

0065

ハイハットスタンド70は、図示しないペダルを踏み込んでいるとき、トップハイハット40及びボトムハイハット50がシンバル用減音具60を挟み込むようになる。このとき、ペダルの踏み込みの力によりトップハイハット40とシンバル用減音具60との間のシンバルワッシャ3が潰れることでトップハイハット40とシンバル用減音具60とが互いに接触する。さらに、シンバル用減音具60がボトムハイハット50に支えられるため、下部ナット77上のシンバルワッシャ3とシンバル用減音具60との間に隙間が生じる。このように、トップハイハット40及びボトムハイハット50とシンバル用減音具60とがそれぞれ接触した状態をクローズ状態と言う。

0066

クローズ状態では、シンバル用減音具60とボトムハイハット50の外縁とが全周に亘って接触し、シンバル用減音具60とトップハイハット40のエッジ部13とが全周に亘って線状に接触する。クローズ状態でトップハイハット40を奏者が打撃すると、トップハイハット40の振動がシンバル用減音具60及びボトムハイハット50により妨げられて、打撃音の余韻が殆どなくなる。金属製のトップハイハット40とボトムハイハット50との間にABS樹脂製のシンバル用減音具60が設けられるので、金属同士の接触音の発生を防止できると共に打撃による衝撃をシンバル用減音具60により緩衝できる。その結果、クローズ状態の打撃音を低減できる。

0067

なお、シンバル用減音具60とトップハイハット40のエッジ部13とがクローズ状態で全周に亘って面接触するようにシンバル用減音具60の径方向における傾斜を設定することが可能である。この場合、シンバル用減音具60とトップハイハット40とが線状に接触する場合に比べて、トップハイハット40とシンバル用減音具60との接触面積を広げることができるので、シンバル用減音具60による緩衝性能を向上でき、クローズ状態の打撃音の低減性能を向上できる。

0068

トップハイハット40のエッジ部13を奏者が打撃するときには、エッジ部13の代わりにシンバル用減音具60が打撃されるので、打撃音を低減できる。また、ボトムハイハット50上にゴムシートRが設置されるので、クローズ状態でトップハイハット40を奏者が打撃したときにボトムハイハット50へ打撃による衝撃が伝わるが、ゴムシートRによりボトムハイハット50からの打撃音を低減できる。

0069

図8に示すように、ロッド72を上下動させるペダルの踏み込みを解除すると、ロッド72に固定されたトップ支持部がロッド72と共に上方移動する。これにより、ボトムハイハット50からトップハイハット40及びシンバル用減音具60が離れ、下部ナット77上のシンバルワッシャ3とシンバル用減音具60との間の隙間がなくなる。さらに、トップハイハット40とシンバル用減音具60との間で潰れたシンバルワッシャ3が元に戻ることで、トップハイハット40とシンバル用減音具60とが互いに離れる。このように、トップハイハット40及びボトムハイハット50とシンバル用減音具60とがそれぞれ離れた状態をオープン状態と言う。

0070

オープン状態でトップハイハット40のエッジ部13を奏者が打撃するとき、第1実施の形態と同様にエッジ部13の代わりに被打撃部23aを打撃することができるので、打撃音を低減させつつ、音質の変化を抑制できると共に打撃後の余韻を残存させることができる。ハイハットシンバルでは、打撃後の余韻が残存している間にオープン状態からクローズ状態にすることで、シンバル用減音具60及びボトムハイハット50によりトップハイハット40の振動を早期に減衰して打撃後の余韻をなくすことができる。オープン状態からクローズ状態にするとき、ABS樹脂製のシンバル用減音具60により金属同士の接触音の発生を防止できる。

0071

オープン状態でトップハイハット40を奏者が打撃すると、揺動したシンバル用減音具60がボトムハイハット50に接触してボトムハイハット50から打撃音が発生するおそれがある。しかし、ボトムハイハット50上にゴムシートRが設置されるので、オープン状態でシンバル用減音具60と接触したボトムハイハット50からの打撃音を抑制できる。

0072

シンバル用減音具60に装着された振動センサ26及び接触センサ61を音源装置(図示せず)に接続して、ハイハットシンバルをハイハット型の電子シンバルとして利用する場合、接触センサ61によりオープン状態かクローズ状態かを判断できる。クローズ状態ではシンバル用減音具60とボトムハイハット50の外縁とが全周に亘って接触するので、トップハイハット40の外周端と対向する位置の裏面に設けられる一対の接触センサ61の両方がボトムハイハット50と接触する。

0073

オープン状態でシンバル用減音具60及びボトムハイハット50の少なくとも一方が揺動しているとき、その揺動によりボトムハイハット50がシンバル用減音具60の接触センサ61に接触するおそれがある。しかし、一対の接触センサ61は、シンバル用減音具60の揺動支点である揺動支点孔21aを挟んで対称位置にあるので、オープン状態で一対の接触センサ61の両方とボトムハイハット50とが接触することはない。従って、一対の接触センサ61の両方がボトムハイハット50との接触を検知しているときのみ、クローズ状態と判断でき、その他の場合はオープン状態と判断できる。

0074

次に、図10及び図11を参照して第4実施の形態について説明する。第1実施の形態では、シンバル用減音具20がシンバルスタンド1に直接支持される場合について説明した。これに対し、第4実施の形態では、シンバル用減音具90が減音具支持部80を介してシンバルスタンド1に支持される場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図10はシンバルスタンド1に支持されたシンバル10及び第4実施の形態におけるシンバル用減音具90の断面図であり、図11はシンバル用減音具90の底面図である。

0075

図10に示すように、減音具支持部80は、シンバルスタンド1のロッド2から延びてシンバル用減音具90を支持する器具である。減音具支持部80は、基端がロッド2に固定されてロッド2から奏者側へ延びる金属製のアーム81と、アーム81の先端に形成されるワッシャ状の金属製の円環部82と、円環部82に先端が挿入される棒状の減音具ロッド83と、減音具ロッド83が挿入される2つの揺動支持ワッシャ84と、減音具ロッド83の先端に取り付けられる締付ナット85とを備えている。

0076

減音具ロッド83は、金属製の部材であり、基端に鍔状のフランジ部83aが形成され、減音具ロッド83の先端側の外周におねじが設けられる。フランジ部83aは、外径が円環部82の外径と略同等に設定される。揺動支持ワッシャ84は、フェルトにより構成される円筒状の部材であり、揺動支持ワッシャ84の外径が円環部82及びフランジ部83aの外径と略同等に設定される。

0077

締付ナット85は、減音具ロッド83に設けられたおねじに取り付けられるナットである。減音具ロッド83の先端を円環部82に挿入した状態で減音具ロッド83の先端に締付ナット85を取り付けることで、円環部82に減音具ロッド83が固定される。

0078

図10及び図11に示すように、シンバル用減音具90は、奏者がシンバル10のエッジ部13を打撃するときの打撃音を低減させるための器具である。シンバル用減音具90は、板状の部材であり、揺動支点部91と、揺動支点部91から奏者とは反対側に延びる第1揺動部92と、揺動支点部91から奏者側に延びる第2揺動部93とを備えている。

0079

揺動支点部91は、ABS樹脂製の部位であり、減音具ロッド83が挿入される揺動支持孔91aが揺動支点部91を板厚方向に貫通して設けられる。第1揺動部92は、ABS樹脂により構成される、揺動支点部91から離れた側が減音具ロッド83の基端側へ向けて屈曲したL字状に形成される部位である。第1揺動部92は、揺動支点部91から離れた端部(矢印B方向側の端部)にゴムにより構成される第1接触部92bが設けられる。

0080

第2揺動部93は、ABS樹脂により構成される、揺動支点部91を略中心にして放射状に広がる扇板状の部位である。第2揺動部93は、外縁部にゴムにより構成される被打撃部93aが設けられる。シンバル用減音具90は、揺動支点部91(シンバル用減音具90)の揺動によりシンバル10と接触する第2接触部93bが第2揺動部93に設けられる。本実施の形態では、第2接触部93bは、減音具支持部80にシンバル用減音具90を装着したときに、シンバル用減音具90のエッジ部13と対向する面である。

0081

減音具支持部80にシンバル用減音具90を装着するには、減音具ロッド83を揺動支持ワッシャ84、シンバル用減音具90、揺動支持ワッシャ84、円環部82に順に差し込み、締付ナット85を減音具ロッド83に締め付ける。これにより、フランジ部83aと円環部82との間で揺動支持ワッシャ84に挟まれたシンバル用減音具90が締付固定される。なお、本実施の形態ではシンバル用減音具90のうち揺動支持ワッシャ84に挟まれた円形状の範囲を揺動支点部91とする。

0082

フェルト製の揺動支持ワッシャ84は所定の弾性を有するので、シンバル用減音具90は減音具支持部80(減音具ロッド83)に揺動可能に支持される。シンバル用減音具90は、第1揺動部92と比べて第2揺動部93が重いため、第1揺動部92に金属製の94を設けることで、非揺動時の第1揺動部92及び第2揺動部93が減音具ロッド83の軸心に対して垂直に延びるように調整される。このように調整された第1揺動部92及び第2揺動部93は、非揺動時にシンバル10との非接触状態が維持される。また、締付ナット85による締付を調整することで、シンバル用減音具90の揺動の仕方を調整できる。

0083

シンバル用減音具90を装着したシンバル10のエッジ部13を打撃するとき、エッジ部13の代わりに被打撃部93aを打撃できる。エッジ部13と被打撃部93aとの水平距離が遠い程、エッジ部13を奏者が打撃するとき、エッジ部13の代わりに被打撃部93aを打撃し易くできる。

0084

被打撃部93aが奏者により打撃された場合には、第1実施の形態と略同様にシンバル用減音具90及びシンバル10が揺動して互いに接触するので、打撃音を低減させつつ、音質の変化を抑制できると共に打撃後の余韻を残存させることができる。なお、被打撃部93aが奏者により打撃された場合、本実施の形態では第1接触部92bがボウ部12を打撃してボウ部12を打撃したときの音色が発生する点で、第1実施の形態と異なる。

0085

ゴム製の被打撃部93aは所定の弾性を有するので、奏者が被打撃部93aを打撃したときの衝撃を被打撃部93aにより緩衝できる。その結果、打撃音の低減性能を向上できる。また、ゴム製の第1接触部92bは所定の弾性を有するので、第1接触部92bがボウ部12を打撃したときの衝撃を第1接触部92bにより緩衝できる。その結果、打撃音の低減性能を向上できる。

0086

ロッド2から奏者側へ延びるアーム81の先端にシンバル用減音具90が支持されるので、エッジ部13から径方向外側へ被打撃部93aが飛び出る部分はエッジ部13の全周のうち奏者側の一部である。奏者が打撃し易い部分にのみ被打撃部93aが位置するので、シンバル用減音具90を軽量化できると共にシンバル用減音具90をコンパクトにできる。また、被打撃部93aが飛び出ていない部分のエッジ部13を叩くことで、エッジ部13を打撃したときの通常の打撃音を発生させることができる。

0087

次に、図12を参照して第5実施の形態について説明する。第1実施の形態では、揺動時にシンバル用減音具20の第1接触部22b及び第2接触部23bがエッジ部13を打撃する場合について説明した。これに対し、第5実施の形態では、揺動時にシンバル用減音具100の第1接触部101及び第2接触部102がボウ部12を打撃する場合について説明する。なお、第1実施の形態と同一の部分については、同一の符号を付して以下の説明を省略する。図12はシンバルスタンド1に支持されたシンバル10及び第5実施の形態におけるシンバル用減音具100の断面図である。

0088

図12に示すように、シンバル用減音具100は、奏者がシンバル10のエッジ部13を打撃するときの打撃音を低減させるための円板状の器具である。シンバル用減音具100は、中心部分に形成されるABS樹脂製の揺動支点部21と、揺動支点部21から延びるABS樹脂製の第1揺動部22と、揺動支点部21から第1揺動部22とは反対側へ延びるABS樹脂製の第2揺動部23と、第1揺動部22に設けられる第1接触部101と、第2揺動部23に設けられる第2接触部102とを備えている。

0089

第1接触部101及び第2接触部102は、揺動支点部21(シンバル用減音具100)の揺動によりシンバル10と接触するゴム製の円環状の部材であり、第1揺動部22及び第2揺動部23のボウ部12と対向する部分に基端が接着されて先端がシンバル10へ向かって延びる。揺動時に、第1揺動部22及び第2揺動部23がシンバル10に接触せず、第1接触部101及び第2接触部102がシンバル10に接触するように、シンバル10とシンバル用減音具100との間のシンバルワッシャ3の高さ(矢印U−D方向の寸法)を設定して、シンバル10とシンバル用減音具100との距離を設定する。

0090

なお、第1接触部101及び第2接触部102を構成する円環状の部材のうち、第1揺動部22側の半周が第1接触部101であり、第2揺動部23側の半周が第2接触部102である。また、円環状の第1接触部101及び第2接触部102に限らず、第1接触部101及び第2接触部102を複数の円弧状の部材や、複数の板状の部材、複数の軸状の部材により構成することが可能である。また、第1揺動部22及び第2揺動部23への第1接触部101及び第2接触部102の固定は接着に限らず、ボルト嵌め込み等を適用することが可能である。

0091

シンバル用減音具100を装着したシンバル10のエッジ部13を奏者が打撃するとき、エッジ部13の代わりに被打撃部23aが奏者により打撃される。これにより、第1実施の形態と略同様にシンバル用減音具100及びシンバル10が揺動して、第1接触部101及び第2接触部102とシンバル10とが接触するので、打撃音を低減させつつ、音質の変化を抑制できると共に打撃後の余韻を残存させることができる。

0092

本実施の形態では、エッジ部13を打撃するときに被打撃部23aが打撃されて、第1接触部101及び第2接触部102がボウ部12を打撃するので、ボウ部12を打撃したときの音色が発生する。また、第1接触部101及び第2接触部102がボウ部12を打撃するので、第1接触部101及び第2接触部102がエッジ部13を打撃する場合に比べて、第1接触部101及び第2接触部102を揺動支点部21(ロッド2)に近づけることができる。シンバル用減音具100の揺動時には揺動支点部21に近い部位ほど遅く動くので、第1接触部101及び第2接触部102がエッジ部13を打撃する場合に比べて、第1接触部101及び第2接触部102がボウ部12を打撃する場合の打撃音をより低減できる。なお、第1接触部101及び第2接触部102を揺動支点部21に近づける程、打撃音の低減性能を向上できる。

0093

以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、上記第1,2,4,5実施の形態ではクラッシュシンバルであるシンバル10にシンバル用減音具20,30,90,100が装着される場合について、上記第3実施の形態ではハイハットシンバルのトップハイハット40にシンバル用減音具60が装着される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、ライドシンバルやスプラッシュシンバル、チャナシバルにシンバル用減音具を装着することは当然可能である。

0094

上記各実施の形態では、シンバル用減音具20,30,60,90,100(第1揺動部22,92及び第2揺動部23,93)が主にABS樹脂製である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。シンバル用減音具20,30,60,90,100の素材は、被打撃部23a,93aへの打撃により破損し難い強度、シンバル用減音具20,30,60,90,100の変形により第1接触部22b,92b,101がシンバル10(トップハイハット40)を打撃できる剛性を有すれば、ABS樹脂以外の合成樹脂硬質のゴム、金属、木材を用いることが可能である。シンバル用減音具20,30,60,90,100がABS樹脂以外の合成樹脂製や硬質のゴム製、木製であれば、金属製のシンバル10(トップハイハット40)よりも剛性が低いので、打撃音の低減性能を向上できる。

0095

シンバル用減音具20,30,60,90,100が金属製の場合、被打撃部23a,93aを打撃するとシンバル用減音具20,30,60,90,100が比較的大きな打撃音を発生する。但し、シンバル用減音具20,30,60,90,100の重さや厚さ、金属の種類等を調整することで、シンバル10(トップハイハット40)を直接打撃したときの打撃音よりも、被打撃部23a,93aを打撃したときの打撃音を低減できる。また、第1揺動部22,92及び第2揺動部23,93の一方をABS樹脂(合成樹脂や硬質のゴム)製とし、第1揺動部22,92及び第2揺動部23,93の他方を金属製とすることも可能である。

0096

上記各実施の形態では、シンバルワッシャ3、ボトムワッシャ74、揺動支持ワッシャ84がフェルトにより構成される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、シンバルワッシャ3、ボトムワッシャ74、揺動支持ワッシャ84の素材は所定の弾性を有するものに適宜変更可能である。例えば、ゴムや熱可塑性エラストマポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂などが挙げられる。

0097

上記第4実施の形態では、第1接触部92b及び被打撃部93aがゴム製である場合、上記第5実施の形態では、第1接触部101及び第2接触部102がゴム製である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第1接触部92b,101、第2接触部102及び被打撃部93aの素材は所定の弾性を有するものに適宜変更可能である。例えば、第1接触部92b,101、第2接触部102及び被打撃部93aの素材としては、熱可塑性エラストマ、ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂、フェルトなどが挙げられる。

0098

上記第1〜3,5実施の形態では、揺動支点部21の外縁から鍔状に延びて設けられる円環状の部位のうち、奏者から離れた側の半周部分が第1揺動部22であり、奏者側の半周部分が第2揺動部23である場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、奏者がシンバル用減音具を打撃する位置によって第1揺動部および第2揺動部の位置は変化する。奏者により打撃される側が第2揺動部であり、奏者により打撃される側に対して揺動支点部21(揺動支点孔21a)を挟んで反対側が第1揺動部である。例えば、図3において、奏者から離れた側(矢印B方向側)の被打撃部22aを打撃するときには、第1揺動部23、第2揺動部22、第1接触部23b、第1接触部22bとなる。なお、第1揺動部側の被打撃部は奏者により打撃されることがないので、第1揺動部に設けられる被打撃部を省略することは当然可能である。

0099

また、揺動支点部21の外縁から延びる部分を扇状や多角形状とすることも可能である。この場合も同様に奏者がシンバル用減音具を打撃する位置によって第1揺動部および第2揺動部が決定される。なお、揺動支点部21(揺動支点孔21a)を挟んで第1揺動部と第2揺動部とを非対称にすることは当然可能であり、例えば、第1揺動部を扇状、第2揺動部を矩形状に形成することも可能である。

0100

上記第1〜3,5実施の形態では、第1揺動部22及び第2揺動部23の外縁の全周から略垂直に被打撃部22a,23aがエッジ部13に沿って立ち上がる場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1揺動部22及び第2揺動部23の外縁から湾曲して立ち上がるように被打撃部を設けることは当然可能である。また、第1揺動部22及び第2揺動部23の外縁の一部に被打撃部を設けることも可能である。また、エッジ部13に沿って被打撃部が立ち上がる場合、エッジ部13と被打撃部との水平距離が近い程、被打撃部の高さを大きく設定することが好ましい。これにより、エッジ部13を奏者が打撃するとき、エッジ部13の代わりに被打撃部を打撃し易くできる。

0101

上記各実施の形態では、奏者が被打撃部23a,93aを打撃して第1接触部22b,92b,101がシンバル10(トップハイハット40)と接触した後、第2接触部23b,93b,102がシンバル10(トップハイハット40)と接触する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、第2接触部23b,93b,102を設けないことは当然可能である。例えば、第2揺動部23,93のエッジ部13に対向する面とエッジ部13とを所定距離離すことで、シンバル用減音具20,30,60,90,100の第2揺動部23,93側が揺動時にシンバル10(トップハイハット40)と接触しないように(第2接触部23b,93b,102を省略)できる。

0102

この場合、シンバル10(トップハイハット40)及びシンバル用減音具20,30,60,90,100の揺動の1周期毎にシンバル10(トップハイハット40)とシンバル用減音具20,30,60,90,100とが1回接触する。逆に言えば、第2接触部23b,93b,102を設けることで、シンバル10(トップハイハット40)及びシンバル用減音具20,30,60,90,100の揺動の1周期毎にシンバル10(トップハイハット40)とシンバル用減音具20,30,60,90,100とが2回接触するので、揺動の1周期毎に1回接触する場合に比べて、所定の音量まで打撃後の余韻をより早期に減衰できる。

0103

上記第1〜3,5実施の形態では、振動センサ26がピエゾセンサであり、接触センサ28,61がシート状のメンブレンスイッチである場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、振動を検出できる他のセンサ、接触を検出できる他のセンサをそれぞれ用いることは当然可能である。ピエゾセンサ以外の振動を検出できるセンサとしては、圧電型のセンサや動電型のセンサ、静電容量型のセンサなどが挙げられる。また、シート状のメンブレンスイッチ以外の接触を検出できるセンサとしては、導電ゴムセンサやケーブルセンサ、振動センサ、静電容量方式タッチセンサなどが挙げられる。

0104

上記第4実施の形態では、減音具支持部80を介してシンバル用減音具90がシンバルスタンド1に支持される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、アーム81を省略して減音具ロッド83の基端をシンバル10まで延ばし、減音具ロッド83をシンバル10に固定することで、減音具支持部を介してシンバル用減音具90をシンバル10に支持することも可能である。但し、この場合、シンバル10の自由な振動が減音具支持部により妨げられてシンバル10の打撃音が変わってしまう。また、シンバルスタンド1から延びる減音具支持部80によりシンバル用減音具90が支持される場合に限らず、シンバルスタンド1とは別のスタンドによりシンバル用減音具90を支持することも可能である。また、第1接触部92bがエッジ部13やベル部11を打撃するようにシンバル用減音具90の寸法を調節することも可能である。

0105

また、上記各実施の形態のいずれかの一部または全部を、他の実施の形態の一部または全部と組み合わせることは可能である。また、上記各実施の形態のうちの一部の構成を省略することも可能である。例えば、第1〜3,5実施の形態におけるABS樹脂製の被打撃部22a,23aを、第4実施における被打撃部93aのようにゴム製とすることは当然可能である。また、第1〜3実施の形態におけるABS樹脂製の第1接触部22b及び第2接触部23b(第4実施の形態におけるABS樹脂製の第2接触部93b)を、第4実施の形態における第1接触部92b(第5実施の形態における第1接触部101及び第2接触部102)のようにゴム製にすることが可能である。具体的には、ゴムシート等により構成した第1接触部22b及び第2接触部23b,93bをABS樹脂製の第1揺動部22及び第2揺動部23,93に接着する。また、第1〜3,5実施の形態における振動センサ26及び接触センサ28,61を省略することは当然可能である。また、第3実施の形態におけるゴムシートRを省略することは当然可能である。

0106

1シンバルスタンド(スタンド)
10シンバル
13エッジ部(外周端部)
20,30,60,90,100 シンバル用減音具
21,91揺動支点部
22,92 第1揺動部
22b,92b,101 第1接触部
23,93 第2揺動部
23a,93a 被打撃部
23b,93b,102 第2接触部
26振動センサ(第1センサ)
28,61接触センサ(第2センサ)
40トップハイハット(シンバル)
70ハイハットスタンド(スタンド)

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 沢田勇の「 打楽器」が 公開されました。( 2020/02/06)

    【課題】弦の自由端部と打面とを直接接触させると共に、弦と打面との接触状態を変化させることで音を調整し、調整した状態を保持する打楽器を提供すること。【解決手段】打楽器1は、各側面が板状部材で形成された箱... 詳細

  • ローランド株式会社の「 電子打楽器およびそれを用いた検出方法」が 公開されました。( 2019/12/26)

    【課題】ヘッドへの被検出導体の接触を判断し易くできる電子打楽器を提供すること。【解決手段】電子打楽器は、軸方向一端面が開口する筒状の胴部と、開口した胴部の軸方向一端面を覆って表面が打撃されるヘッドと、... 詳細

  • 株式会社ブレーメンの「 ドラムスティック」が 公開されました。( 2019/11/28)

    【課題】暗い所でも、容易に正しいグリップ位置で握ることができるドラムスティックを提供する。【解決手段】本発明に係るドラムスティック10は、棒状をなし、基端側における手で握る部分からなるグリップ部11と... 詳細

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ