図面 (/)

技術 毛髪保持具及びその製造方法

出願人 花王株式会社
発明者 木部義幸東城武彦
出願日 2017年12月26日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2017-249308
公開日 2019年7月11日 (9ヶ月経過) 公開番号 2019-111289
状態 未査定
技術分野 ヘアーカール 髪止め具
主要キーワード 本施形態 高分子材料シート 側部どうし オス部材 製造トラブル 網状シート カール形状 側縁部同士
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年7月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

毛髪保持具を巻き上げた時の巻き上げ力に優れる毛髪保持具及びその製造方法の提供。

解決手段

本発明の毛髪保持具1は、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束挿通可能に構成された筒状体2を備えており、長手方向Xと幅方向Yを有している。筒状体2は、長手方向Xに沿って巻き上げ可能に構成されており、巻き上げ時に内側に位置する一面シート23A及び巻き上げ時に外側に位置する他面シート23Bを有し、両シート23A,23Bが結合された一対の側部結合部24、及びその間に位置する筒状部20を有している。一面シート23Aは、長手方向Xの一方又は双方の側縁部に、幅方向Yに折り返された折り返し部27を有している。一対の側部結合部24の一方又は双方が、両シート23A,23Bと、折り返し部27とが積層され且つ厚み方向Zに一体化された高剛性部となっている。

概要

背景

下記特許文献1には、挿入口部から他端の出口に向けて毛髪束挿通されるポケット部を有する毛髪保持具が開示されている。特許文献2には、プラスチック製の2枚のシートヒートシールにより接合してポケット部を形成することが記載されている。特許文献1には、ポケット部は、2枚のシートの両側部どうしを接合することによって形成されている旨が記載されている。

本出願人は、先に、2枚のシートからなる筒状体具備している毛髪保持具を提案している(特許文献2)。筒状体は毛髪束を挿通可能に構成されており、筒状体に挿通した毛髪束を、筒状体と共に巻き上げることで、毛髪束にカール形状を付与することができる。この毛髪保持具は、筒状体の他端の開口部近傍の両側部に、該両側部から筒状体の幅方向延出する巻き締め片を有している。さらに、毛髪保持具は、一面シートに向けて復元力を生じさせる観点から、一端の開口部側に設けられたフラップと、該フラップの両側部に接合された補強部材とを有している。

また、本出願人は、先に、前記筒状体の長手方向の両側縁部に、筒状体を構成する2枚のシートの一方の長手方向の両側縁部から立設するフランジが、前記一方のシート側に折り返されている毛髪保持具を提案している(特許文献3)。斯かる構成により、筒状体の周面に毛髪束を巻回する場合に、毛髪束がその両側からフランジにより保持されるため、該毛髪束が筒状体の周面から脱落し難い。

概要

毛髪保持具を巻き上げた時の巻き上げ力に優れる毛髪保持具及びその製造方法の提供。本発明の毛髪保持具1は、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体2を備えており、長手方向Xと幅方向Yを有している。筒状体2は、長手方向Xに沿って巻き上げ可能に構成されており、巻き上げ時に内側に位置する一面シート23A及び巻き上げ時に外側に位置する他面シート23Bを有し、両シート23A,23Bが結合された一対の側部結合部24、及びその間に位置する筒状部20を有している。一面シート23Aは、長手方向Xの一方又は双方の側縁部に、幅方向Yに折り返された折り返し部27を有している。一対の側部結合部24の一方又は双方が、両シート23A,23Bと、折り返し部27とが積層され且つ厚み方向Zに一体化された高剛性部となっている。

目的

本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る毛髪保持具及びその製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束挿通可能に構成された筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具であって、前記筒状体は、前記長手方向に沿って巻き上げ可能に構成されており、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有しており、前記筒状体は、前記一面シートと前記他面シートとが結合された一対の側部結合部、及びその間に位置する筒状部を有しており、前記一面シートは、前記長手方向の一方又は双方の側縁部に、前記幅方向に折り返された折り返し部を有しており、前記一対の側部結合部の一方又は双方が、前記一面シートと、前記他面シートと、前記一面シートの前記折り返し部とが積層され且つ厚み方向に一体化された高剛性部となっている、毛髪保持具。

請求項2

前記毛髪保持具は、巻き上げた状態を記憶させてある、請求項1に記載の毛髪保持具。

請求項3

前記一面シートは、その両側縁部それぞれに、前記折り返し部を有している、請求項1又は2に記載の毛髪保持具。

請求項4

前記折り返し部が、前記毛髪保持具の厚み方向において、前記他面シート側に向かって折り返されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の毛髪保持具。

請求項5

前記他面シートは、前記毛髪保持具の厚み方向において、前記一面シートの前記折り返し部と該折り返し部以外の部分との間に位置している、請求項1〜4の何れか1項に記載の毛髪保持具。

請求項6

前記他面シートは、前記長手方向の一方又は双方の側縁部に、前記幅方向に折り返された折り返し部を有しており、前記一対の側部結合部の一方又は双方が、前記一面シートと、前記他面シートと、前記一面シートの前記折り返し部と、前記他面シートの前記折り返し部とが積層され且つ厚み方向に一体化された高剛性部となっている、請求項1〜5の何れか1項に記載の毛髪保持具。

請求項7

前記長手方向における両側縁部それぞれに巻き締め片を有している、請求項1〜6の何れか1項に記載の毛髪保持具。

請求項8

前記折り返し部は、ヒンジ部を有しており、前記ヒンジ部は、毛髪保持具の長手方向に延びる直線状の凹部からなる押し罫により形成されており、前記押し罫は、前記一面シートを部分的に貫通する切り離し部を有している、請求項1〜7の何れか1項に記載の毛髪保持具。

請求項9

前記切り離し部は、前記折り返し部の前記側縁部に沿って間欠的に複数形成されており、前記複数の切り離し部の長さの合計が、前記長手方向における折り返し部の長さに対して、50%以上である、請求項8に記載の毛髪保持具。

請求項10

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具であって、前記筒状体は、巻き上げ可能に構成されており、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有しており、前記一面シートと他面シートとは、それらが連なった1枚の連続シートからなり、前記連続シートは、前記一面シートと前記他面シートとの境界部で二つ折りにされており、該連続シートの側縁部同士が結合している、毛髪保持具。

請求項11

一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された、一面シート及び他面シートを有する筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具の製造方法であって、前記一面シートと前記他面シートとを重ね合わせる工程と、前記一面シートの長手方向の一方又は双方の側縁部を、幅方向に折り返して折り返し部を形成する工程と、前記一面シートと、前記他面シートと、前記一面シートの前記折り返し部とが積層された積層構造を厚み方向に一体化する工程とを具備する、毛髪保持具の製造方法。

請求項12

前記積層構造を融着により一体化する、請求項11に記載の毛髪保持具の製造方法。

請求項13

前記積層構造を接着により一体化する、請求項11に記載の毛髪保持具の製造方法。

請求項14

前記積層構造を縫合により一体化する、請求項11に記載の毛髪保持具の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、毛髪保持具及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

下記特許文献1には、挿入口部から他端の出口に向けて毛髪束挿通されるポケット部を有する毛髪保持具が開示されている。特許文献2には、プラスチック製の2枚のシートヒートシールにより接合してポケット部を形成することが記載されている。特許文献1には、ポケット部は、2枚のシートの両側部どうしを接合することによって形成されている旨が記載されている。

0003

本出願人は、先に、2枚のシートからなる筒状体具備している毛髪保持具を提案している(特許文献2)。筒状体は毛髪束を挿通可能に構成されており、筒状体に挿通した毛髪束を、筒状体と共に巻き上げることで、毛髪束にカール形状を付与することができる。この毛髪保持具は、筒状体の他端の開口部近傍の両側部に、該両側部から筒状体の幅方向延出する巻き締め片を有している。さらに、毛髪保持具は、一面シートに向けて復元力を生じさせる観点から、一端の開口部側に設けられたフラップと、該フラップの両側部に接合された補強部材とを有している。

0004

また、本出願人は、先に、前記筒状体の長手方向の両側縁部に、筒状体を構成する2枚のシートの一方の長手方向の両側縁部から立設するフランジが、前記一方のシート側に折り返されている毛髪保持具を提案している(特許文献3)。斯かる構成により、筒状体の周面に毛髪束を巻回する場合に、毛髪束がその両側からフランジにより保持されるため、該毛髪束が筒状体の周面から脱落し難い。

先行技術

0005

米国特許第3255765号明細書
特開2007−98121号公報
特開2004−209237号公報

発明が解決しようとする課題

0006

毛髪束にカール形状をしっかり付与する観点から、毛髪保持具は、毛髪束を巻き上げる巻き上げ力が大きいことが望まれるが、特許文献1に記載の毛髪保持具は、前記巻き上げ力が不十分であった。また、特許文献2に記載の毛髪保持具は、フラップに補強材を有するものの、毛髪保持具自体の巻き上げ力に改善の余地があった。特許文献3に記載の毛髪保持具は、筒状体を構成する一方のシートに立設されたフランジを具備するものの、毛髪保持具自体の巻き上げ力に改善の余地があった。

0007

したがって、本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る毛髪保持具及びその製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具であって、前記筒状体は、前記長手方向に沿って巻き上げ可能に構成されており、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有しており、前記筒状体は、前記一面シートと前記他面シートとが結合された一対の側部結合部、及びその間に位置する筒状部を有しており、前記一面シートは、前記長手方向の一方又は双方の側縁部に、前記幅方向に折り返された折り返し部を有しており、前記一対の側部結合部の一方又は双方が、前記一面シートと、前記他面シートと、前記一面シートの前記折り返し部とが積層され且つ厚み方向に一体化された高剛性部となっている、毛髪保持具を提供するものである。

0009

また本発明は、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された、一面シート及び他面シートを有する筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具の製造方法であって、前記一面シートと前記他面シートとを重ね合わせる工程と、前記一面シートの長手方向の一方又は双方の側縁部を、幅方向に折り返して折り返し部を形成する工程と、前記一面シートと、前記他面シートと、前記一面シートの前記折り返し部とが積層された積層構造を厚み方向に一体化する工程とを具備する、毛髪保持具の製造方法を提供するものである。

0010

また、本発明は、一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具であって、前記筒状体は、巻き上げ可能に構成されており、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有しており、前記一面シートと他面シートとは、それらが連なった1枚の連続シートからなり、前記連続シートは、前記一面シートと前記他面シートとの境界部で二つ折りにされており、該連続シートの側縁部同士が結合している、毛髪保持具を提供するものである(以下この発明を第2発明ともいう)。

発明の効果

0011

本発明によれば、毛髪保持具を巻き上げた時の巻き上げ力に優れる毛髪保持具が提供される。
本発明(第2発明)によれば、構成部材の少ない毛髪保持具が提供される。

図面の簡単な説明

0012

図1は、本発明の第1発明に係る毛髪保持具の一実施形態を示す正面図(a)及び背面図(b)、並びに図1(a)のA−A線断面図(c)である。
図2は、図1に示す毛髪保持具を巻回しロール状にした状態を示す斜視図である。
図3は、図1に示す一面シート及び他面シートを示す正面図である。
図4(a)〜(c)は、一面シートの折り返し部のバリエーションを示す正面図である。
図5(a)〜(h)は、毛髪保持具の厚み方向における、本発明に係る折り返し部の形態のバリエーションを模式的に示す図1(c)相当図である。
図6(a)〜(c)は、図1に示す毛髪保持具1の製造方法を説明する図である。
図7(a)〜(c)は、図1に示す毛髪保持具を用いて毛髪束にカールを付与する手順を順次示す斜視図である。
図8(a)は、第2発明に係る毛髪保持具の一実施形態を示す正面図であり、図8(b)は図8(a)に示す毛髪保持具を構成する一面シート及び他面シートを示す正面図である。

実施例

0013

以下、本発明の毛髪保持具を、その好ましい実施形態に基づき、図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の第1発明である、毛髪保持具の一実施形態が示されている。本実施形態の毛髪保持具1は、図1(a)及び(b)に示すように、一端の開口部21から他端の開口部22に向けて毛髪束Hを挿通可能なシート23A、23Bにより構成された筒状体2を備えている。本実施形態の毛髪保持具1は、長手方向Xと該長手方向Xに直交する幅方向Yを有している。尚、本実施形態の毛髪保持具1を構成する一面シート23A及び他面シート23Bの長手方向は、毛髪保持具1の長手方向Xと一致している。

0014

本実施形態の筒状体2は、巻き上げ時に内側に位置する一面シート23A及び巻き上げ時に外側に位置する他面シート23Bを有している。筒状体2は、図1(a)〜(c)に示すように、扁平形状であり、2枚のシート23A,23Bが結合された一対の側部結合部24、及びその間に位置する毛髪束Hが挿入される筒状部20を有している。本実施形態において筒状部20は、一端の開口部21から挿入した毛髪束Hを、他端の開口部22に向けて挿通する部分である。筒状体2は、一方の面を形成するシート(以下「一面シート」ともいう)23Aと、他方の面を形成するシート(以下「他面シート」ともいう)23Bとを一対の側部結合部により結合させて形成されている。
毛髪保持具1は、長手方向Xにおける筒状体2の一端の開口部21側の端部から一面シート23Aが延出した延設部4を有している。毛髪保持具1は延設部4がなくても良いが、毛髪束Hの挿入作業を容易にする観点から、延設部4を有していることが好ましい。

0015

以下、一面シート23A及び他面シート23Bに共通する説明を行う際には、「基材シート23」と表現する。
基材シート23の形成材料としては、例えば、不織布(ポリエチレン不織布、ポリエチレンテレフタレート不織布等)、織布、網状シート多孔性又は非多孔性樹脂フィルムポリエチレンフィルムポリエチレンテレフタレートフィルム等)、紙、高分子材料シートゴムシート、又はこれらの複合体等が挙げられる。
基材シート23の厚みは、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上であり、また好ましくは2000μm以下、より好ましくは1500μm以下であり、好ましくは5μm以上2000μm以下、より好ましくは10μm以上1500μm以下である。

0016

筒状体2は、巻き上げ可能に構成されている。巻き上げ可能な構成とは、図2に示すように、筒状体2を巻回してロール状にすることが可能であることを指す。このような構成は、主に自動的に巻き上がる構成を意味する。自動的に巻き上がる構成は、例えば、自然状態において、筒状体2がロール状に巻回されており、該筒状体2を引き伸ばして毛髪束Hを挿入した後、手を放すと、筒状体2が毛髪束Hとともに巻き上がるようになされている構成が挙げられる。このような構成は、筒状体2を構成する2枚のシート23A,23Bの何れか一方又は双方が、毛髪保持具1を巻き上げた状態を記憶させてある形状記憶シートからなることにより具備することができる。形状記憶シートは、熱収縮率の異なるフィルムあるいは張力違うフィルムを貼り合わせることによって形成することができる。また、筒状体2は、筒状体2を構成する基材シート23を加熱することにより、記憶していた元のロール形状復帰するものであっても良い。

0017

また、毛髪保持具1は、自然状態において、筒状体2が引き伸ばされた状態であっても良いが、その使用を容易とする観点から、筒状体2が、自然状態において一面シート23Aを内側にしてロール状に巻回されていることが好ましい。

0018

基材シート23は、パーマ液等の毛髪処理剤拡散性を向上させる加工が施されていることが好ましい。このような加工は、特に制限されないが、エンボス加工カレンダー加工樹脂膜形成加工等が挙げられる。例えばエンボス加工は、基材シート23の長手方向に連なる凸部を形成することにより、毛髪処理剤が該凸部を伝うことで拡散性を向上させることができる。カレンダー加工は、基材シート23の密度を調整することにより、毛髪処理剤の拡散性を向上させることができる。樹脂膜形成加工は、基材シート23の一部あるいは全部に吸液性の低い樹脂膜を形成し基材シート全体の吸液量を低減させることにより、毛髪処理剤の拡散性を向上させることができる。

0019

本実施形態の毛髪保持具1は、図1(a)及び(b)に示すように、その両側縁部25,25それぞれの他端の開口部22側の近傍に、幅方向Yの外方側に延出した巻き締め片8を有している。巻き締め片8は、図3に示すように、一面シート23Aの他端の開口部22側の近傍に、幅方向Yの外方側に延出して、該一面シート23Aと一体的に形成されている。斯かる構成により、毛髪束Hを挿通した筒状体2を巻回する際、巻き締め片を手で把持して筒状体2を巻き上げると、筒状体2を容易に且つ必要に応じてきつく巻き上げることができる。このように毛髪保持具1は、毛髪保持具1の両側縁部25,25それぞれに巻き締め片8を有していることが好ましい。巻き締め片8として、例えば、特開2006−129972号公報の段落〔0019〕に記載のものを設けることができる。巻き締め片8の形成方法、形状、大きさ、厚さ、配置等は適宜設定できる。

0020

筒状体2は、2枚のシート23A,23Bを結合する一対の側部結合部24を有している。本実施形態の筒状体2は、2枚のシート23A,23Bの長手方向における両側縁部25,25に側部結合部24を有している。本実施形態の側部結合部24は、一面シート23A及び他面シート23Bの2枚のシートを縫製糸で縫い合わせることにより形成されている。一対の側部結合部24は、毛髪保持具1の長手方向Xに沿って形成されており、互い平行である。このように毛髪保持具1の筒状体2は、2枚のシート23A,23Bが側部結合部24によって結合することにより、形成されている。

0021

図3は、本実施形態の毛髪保持具1を構成する一面シート23Aと、他面シート23Bとを示す図である。本実施形態における一面シート23Aは、筒状体2の筒状部20を形成する本体部26と、該本体部26の両側縁部25,25それぞれから毛髪保持具1の幅方向Yの外方へ延出する、折り返し部27とを有している。以下、一面シート23Aが有する折り返し部を一面側折り返し部27ともいう。一面側折り返し部27は、図1(c)に示すように、折り返された状態で他面シート23Bと接合している。このように、毛髪保持具1の一面シート23Aは、長手方向Xの一方又は双方の側縁部25に、幅方向Yに折り返された折り返し部27を有している。

0022

本実施形態の毛髪保持具1は、図1(c)に示すように、その両側縁部25,25それぞれにおいて、一面シート23Aの本体部26と、他面シート23Bと、一面シート23Aの折り返し部27とが積層された積層構造を有している。この積層構造は、側部結合部24によって厚み方向Zに一体化されている。これにより、側部結合部24は、他の部分に比して、高い剛性を有している。即ち一対の側部結合部24は、その間に位置する筒状部20に比して剛性が高い。このように、本発明の毛髪保持具は、一対の側部結合部24の一方又は双方が、一面シート23Aと、他面シート23Bと、一面シート23Aの折り返し部27とが積層され且つ厚み方向Zに一体化された高剛性部となっている。
斯かる構成を具備する毛髪保持具1は、該毛髪保持具1を巻き上げた際に優れた巻き上げ力を有すると共に、巻き上げを容易に行うことができる。具体的には、本発明の毛髪保持具1は、一面シート23Aに折り返し部27を有し、且つ側部結合部24,24が高剛性部であることにより、巻回状態の毛髪保持具1が元に戻ろうとする力を抑制して、巻き径が大きくなることを防ぐため、優れた巻き上げ力を有する。また、毛髪保持具1は、高剛性部間に位置する筒状部20の剛性が該高剛性部よりも低いため、筒状部20の巻き上げに対する抵抗が小さい。これにより、毛髪保持具1を容易に巻き上げることができる。

0023

本実施形態の一面側折り返し部27は、図3に示すように、一面シート23Aの長手方向、即ち毛髪保持具1の長手方向Xに沿って形成されている。このように、一面シート23Aは、毛髪保持具の巻き上げ方向に沿って形成された折り返し部27を有していることが好ましい。

0024

一面シート23Aは、図4(a)に示すように、長手方向Xにおける一方の側縁部25のみに折り返し部27を有していても良いが、毛髪保持具1の両側縁部25,25に剛性を持たせて前記巻き上げ力を向上させる観点から、図4(b)〜(c)に示すように、一面シート23Aの両側縁部25,25それぞれに、折り返し部27を有していることが好ましい。

0025

前記巻き上げ力を向上させる観点から、折り返し部27は、以下の寸法で形成されていることが好ましい。
長手方向Xにおける折り返し部27の長さL27(図3参照)は、長手方向Xにおける筒状体2の長さL2〔図1(b)参照〕に対して、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上であり、また好ましくは100%以下、より好ましくは90%以下であり、また好ましくは30%以上100%以下、より好ましくは50%以上90%以下である。
幅方向Yにおける折り返し部27の長さW27(図3参照)は、幅方向Yにおける筒状体2の長さW2〔図1(b)参照〕に対して、好ましくは1%以上、より好ましくは5%以上であり、また好ましくは30%以下、より好ましくは15%以下であり、また好ましくは1%以上30%以下、より好ましくは5%以上15%以下である。

0026

一面シート23Aと、他面シート23Bの位置ずれを防止する観点から、折り返し部27は、その長手方向の中心Cが、長手方向Xにおける筒状体2の長さL2〔図1(b)参照〕の中央部に位置していることが好ましい。より具体的には、折り返し部27は、その長手方向の中心Cが、長手方向Xにおける筒状体2の長さL2を、好ましくは3等分の領域に区分した際の真ん中の区分に位置し、より好ましくは5等分の領域に区分した際の真ん中の区分に位置し、さらに好ましくは長手方向Xにおける筒状体2の長さL2を二等分する中心線の線上に位置している。

0027

毛髪保持具1を構成する2枚のシート23A,23Bは、これらのシートの元になる原反シートを所望の形状に切断して製造される。切断方法型抜きであっても良い。原反シートを切断する際に生じ得る切れ端は、材料ロスとなり、廃棄量の増加を招く。また、前記切れ端が、意図せず製造ラインに取り込まれて不良品の発生等の製造トラブルを引き起こすことがある。さらに、切れ端を除去するため、製造ラインに吸引除去機等の設備を設置するにしても、設置面積コストの点で負担が生じる。これに対し本発明の折り返し部27を有するシートからなる毛髪保持具は、該折り返し部のないシートからなる毛髪保持具に比して、型抜き等の切断の際に生じ得る切れ端量を抑えることができる。特に、図3に示すように、一面シート23Aが、長手方向Xにおける両側縁部25,25それぞれに、巻き締め片8を有する場合、巻き締め片8が幅方向Yの外方に向かって延出した分に応じて、原反シートをくり抜いた際に生じる前記切れ端が多量となり、材料ロスが高まってしまうが、折り返し部27を有すると、折り返し部27の分だけ材料ロスを低減することができる。

0028

本実施形態の毛髪保持具1は、他面シート23Bが、図1(c)に示すように、毛髪保持具1の厚み方向Zにおいて、一面側折り返し部27と一面シート23Aの本体部26との間に位置するが、前記折り返し部を折り返した形態はこれに限定されない。例えば、図5(a)〜(k)に示すような形態であっても良い。図5(a)〜(k)は、毛髪保持具1の厚み方向における、本発明に係る折り返し部を折り返した形態のバリエーションを示す模式図である。尚、図5(g)に示す形態は、図1(c)と同じ形態である。

0029

毛髪保持具1は、図5(a)、(d)及び(g)、(j)に示すように、一面シート23Aのみが折り返し部27を有していても良く、図5(b)、(c)、(e)、(f)、(h)及び(i)、(k)に示すように、一面シート23A及び他面シート23Bが、折り返し部27,28を有していても良い。斯かる構成により、側部結合部24の剛性が向上するため、前記巻き上げ力をより向上させることができる。このように、他面シート23Bは、長手方向Xにおける他面シート23Bの両側縁部25,25それぞれに、一面シート23Aと同様の構成の折り返し部28を有していることが好ましい。以下、他面シート23Bが有する折り返し部28を、他面側折り返し部28ともいう。
一面シート23A及び他面シート23Bがそれぞれ折り返し部27,28を有している場合、一対の側部結合部24の一方又は双方が、一面シート23Aと、他面シート23Bと、一面シート23Aの折り返し部27と、他面シート23Bの折り返し部28とが積層され且つ厚み方向に一体化された高剛性部となっていることが好ましい。

0030

一面シート23A及び他面シート23Bの各折り返し部27,28を折り返す方向は特に制限されない。一面側折り返し部27は、図5(a)に示すように、毛髪保持具1の巻き上げ時に外側に位置する他面シート23B側に折り返されても良く、図5(d)に示すように、他面シート23Bとは反対側に折り返されても良い。本実施形態の毛髪保持具1は、図1(c)に示すように、その厚み方向Zにおいて、一面シート23Aの折り返し部27が、他面シート23B側に向かって折り返されている。斯かる構成により、巻き上げる際の抵抗が小さいため、前記巻き上げ力をより向上させることができる
他面側折り返し部28は、図5(b)に示すように、一面シート23Aとは反対側に折り返されても良く、図5(c)に示すように、一面シート23A側に折り返されても良い。
また、一面側折り返し部27と他面側折り返し部28とは、図5(b)及び(f)に示すように、同じ方向に折り返されていても良く、図5(c)に示すように、互いに対向するように折り返されていても良く、図5(e)に示すように、それぞれ異なる方向に折り返されていても良い。

0031

一面側折り返し部27と他面側折り返し部28とは、図5(b)、(c)、(e)及び(f)に示すように、毛髪保持具1の厚み方向Zにおいて、互いに重なるように折り返されていても良い。
また、一面側折り返し部27と他面側折り返し部28とは、図5(g)〜(k)に示すように、毛髪保持具1の厚み方向Zにおいて、一面側折り返し部27が他面側折り返し部28を巻き込むようにして折り返されていても良い。この折り返し方によると、他面シート23Bは、毛髪保持具1の厚み方向Zにおいて、一面シート23Aの折り返し部27と該折り返し部27以外の部分との間に位置する。斯かる構成により、毛髪保持具1の巻き上げる際に、毛髪束Hに与えるテンションを向上させることができる。このように、一面シート23Aの折り返し部27は、他面シート23B側に折り返されており、且つ毛髪保持具1の厚み方向Zにおいて、他面シート23Bを巻き込むようにして折り返されていることが好ましい〔図5(g)〜(k)参照〕。

0032

毛髪束Hに与えるテンションをより向上させる観点から、毛髪保持具1は、図5(g)、(j)に示すように、一面シート23Aのみが折り返し部27を有し、且つ毛髪保持具1の厚み方向Zにおいて、他面シート23Bを巻き込むようにして折り返されていることが好ましく、図5(h)、(k)に示すように、一面シート23A及び他面シート23Bがそれぞれ折り返し部27,28を有し、且つ毛髪保持具1の厚み方向Zにおいて、他面シート23Bを巻き込むようにして折り返されていることがより好ましい。

0033

一面シート23A及び他面シート23Bの一方又は双方は、図5(j)及び(k)に示すように、長手方向Xの片方の側縁部25のみに折り返し部27,28を有していても良い。一面シート23A及び他面シート23Bの双方が、長手方向Xの片方の側縁部25のみに折り返し部27,28を有する場合、他面シート23Bは、一面側折り返し部27が形成されている側の側縁部25に、他面側折り返し部28を有していても良く〔図5(k)参照〕、一面側折り返し部27が形成されている側とは反対側の側縁部25に、他面側折り返し部28を有していても良い。

0034

一面シート23Aの折り返し部27は、それを容易に折り返す観点から、ヒンジ部27aを有していることが好ましい。本実施形態における折り返し部27は、図3に示すように、幅方向Yにおける内方側の側縁部にヒンジ部27aが形成されている。ヒンジ部27aは、一面シート23Aを構成するシートに、毛髪保持具1の長手方向に延びる直線状の凹部からなる押し罫(罫線)で形成されている。押し罫(罫線)は、例えば、通常の金属押し刃での冷間押し、または加熱押しによって形成することができる。
ヒンジ部27aは、一面シート23Aに形成した押し罫(罫線)、ミシン目、又は一面シート23Aに形成した該シートを貫通しない切れ目であっても良い。ヒンジ部27aは、耐久性の観点から、単純に曲げを施したものではなく、押し罫であることが好ましい。 押し罫(罫線)は、一面シート23Aの何れの面に押し刃を当てて形成したものであっても良い。尚、他面シート23Bも折り返し部28を有している場合、一面シート23Aの折り返し部27と同様の構成のヒンジ部を有することが好ましい。

0035

ヒンジ部27aを形成する押し罫(罫線)は一直線に連続したものでよいが、部分的に押し罫がない部分があってもよい。本実施形態のヒンジ部27aは、図3に示すように、毛髪保持具1の長手方向Xに沿って、押し罫がある部分と該押し罫がない部分とが交互に並んで形成されている。押し罫がある部分は、一面シート23Aを貫通した部分、即ち切り離し部27bが形成されている。押し罫がある部分は、一面シート23Aを貫通しない凹部であっても良いが、毛髪保持具1を巻き上げる際の抵抗力緩和する観点から、ヒンジ部27aを形成する直線状の凹部からなる押し罫は、一面シート23Aを部分的に貫通する切り離し部27bを有していることが好ましい。

0036

本実施形態のヒンジ部27aは、折り返し部27と本体部26との境界部、即ち幅方向Yにおける折り返し部27の内方側の側縁部に沿って形成されている。ヒンジ部27aは、切り離し部27bが前記側縁部に沿って間欠的に複数形成されている。
巻き上げ時の抵抗力をより緩和する観点から、複数の切り離し部27bの長さL27b(図3参照)の合計が、長手方向Xにおける折り返し部27の長さL27(図3参照)に対して、好ましくは50%以上、より好ましくは75%以上であり、また好ましくは95%以下、より好ましくは90%以下であり、また好ましくは50%以上95%以下、より好ましくは75%以上90%以下である。

0037

筒状体2の寸法等は、毛髪の長さやくせ付けしたい場所、挿入する毛髪束の量に応じて適宜に決定することができるが、下記の範囲であることが好ましい。
幅方向Yにおける筒状体2の長さW2〔図1(b)参照〕は、好ましくは25mm以上、より好ましくは30mm以上であり、また好ましくは200mm以下、より好ましくは150mm以下であり、また好ましくは25mm以上200mm以下、より好ましくは30mm以上150mm以下である。

0038

長手方向Xにおける毛髪保持具1の長さL1〔図1(b)参照〕は、好ましくは50mm以上、より好ましくは100mm以上であり、また好ましくは400mm以下、より好ましくは350mm以下であり、また好ましくは50mm以上400mm以下、より好ましくは100mm以上350mm以下である。長手方向Xにおける毛髪保持具1の長さL1は、長手方向Xにおける延設部4と、筒状体2との合計長さである。
長手方向Xにおける筒状体2の長さL2は、好ましくは45mm以上、より好ましくは90mm以上であり、また好ましくは300mm以下、より好ましくは275mm以下であり、また好ましくは45mm以上300mm以下、より好ましくは90mm以上275mm以下である。本実施形態の筒状体2は、一端の開口部21側の端部が、長手方向Xの内側に向かって凹状に湾曲している。このように、長手方向Xにおける筒状体2の長さが、幅方向Yの位置により異なる場合、長手方向Xにおける筒状体2の最大長さが、前述の範囲内であることが好ましい。

0039

幅方向Yにおける他端の開口部22の長さW22〔図1(b)参照〕は、幅方向Yにおける筒状体2の長さW2に対して、好ましくは40.0%以上、より好ましくは66.7%以上であり、また好ましくは97.5%以下、より好ましくは96.7%以下であり、また好ましくは40.0%以上97.5%以下、より好ましくは66.7%以上96.7%以下である。
幅方向Yにおける他端の開口部22の長さW22〔図1(b)参照〕は、好ましくは10mm以上、より好ましくは20mm以上であり、また好ましくは195mm以下、より好ましくは145mm以下であり、また好ましくは10mm以上195mm以下、より好ましくは20mm以上145mm以下である。
本実施形態において、幅方向Yにおける他端の開口部22の長さW22は、幅方向Yにおける一端の開口部21の長さと同じである。幅方向Yにおける、他端の開口部22の長さと、一端の開口部21の長さとは同じであっても良いし、それぞれ異なっていても良い。

0040

毛髪保持具1は、一面シート23A又は他面シート23Bにスリットを有していても良いし、有していなくても良い。本施形態における毛髪保持具1は、図1(a)に示すように、他面シート23Bに幅方向に延びる横長のスリット6を有している。斯かる構成により、毛髪保持具1を構成する基材シート23の伸長性を向上させることができ、筒状体2をスムーズに巻き上げることができる。このように、筒状体2を構成する一方の面又は他方の面のシートに、該筒状体2の幅方向に長い形状の複数個のスリットが該筒状体2の長手方向に離間して直列に形成されていることが好ましく、筒状体2を構成する一方の面及び他方の面のシートの両方に、前記複数個のスリットが形成されていることがより好ましい。また、前記複数個のスリットは、筒状体2の長手方向Xに離間して直列に形成されていることが好ましい。筒状体2をスムーズに巻き上げる観点から、巻き上げ時に外側となる他面シート23Bに長手方向に離間させて複数のスリットが形成されていることが好ましい。図2に示すスリットの他に、例えば、特開2006−129972号公報に記載のスリットを設けることができる。

0041

ここで、他面シート23Bの幅方向に延びるスリットは、該スリットの筒状体2の長手方向における長さが3mm未満のものを意味する。また、幅方向Yにおけるスリット6の長さW6〔図1(a)参照〕は、幅方向Yにおける筒状体2の長さW2に対して、好ましくは40.0%以上、より好ましくは50.0%以上であり、また好ましくは90.0%以下、より好ましくは80.0%以下であり、また好ましくは40.0%以上90.0%以下、より好ましくは50.0%以上80.0%以下である。
また、幅方向Yにおけるスリット6の長さW6〔図1(a)参照〕は、好ましくは10mm以上、より好ましくは15mm以上であり、また好ましくは180mm以下、より好ましくは120mm以下であり、また好ましくは10mm以上180mm以下、より好ましくは15mm以上120mm以下である。

0042

筒状体2の一端の開口部21の端部近傍には、図1及び図2に示すように、一面シート23Aから筒状体2の長手方向に延出した延設部4が設けられている。本実施形態においては、一面シート23Aと延設部4とは一体形成されている。

0043

本実施形態の延設部4における他面シート23Bとの反対側には、図1(b)に示すように巻き留め部5が設けられている。巻き留め部5は、他面シート23Bに係合可能なもので、巻き上げ状態の筒状体2を巻き留め部5に係合させることにより筒状体2の巻き上げ状態を維持するものである。巻き留め部5としては、他面シート23Bに係合可能なものであれば種々のものを用いることができ、本実施形態においては、メカニカルファスナーオス部材を用いている。

0044

次に本発明の製造方法について説明する。本発明の製造方法は、本発明の毛髪保持具の製造方法であり、一面シート23Aと他面シート23Bとを重ね合わせる工程(1)と、一面シート23Aの長手方向の一方又は双方の側縁部25を、幅方向に折り返して折り返し部27を形成する工程(2)と、一面シート23Aと、他面シート23Bと、一面シート23Aの折り返し部27とが積層された積層構造を厚み方向Zに一体化する工程(3)とを具備する。

0045

図6(a)〜(c)は、図1に示す毛髪保持具1の製造方法を説明する図である。
毛髪保持具1を構成する一面シート23Aと他面シート23Bとは、図3に示すように、一面シート23Aの一面側折り返し部27及び巻き締め片8を除く、幅方向Yの長さが略同一に設計されている。
一面シート23Aは折り返し部27を有しているため、毛髪保持具1を構成する2枚のシート23A,23Bを、原反シートから所望の形状で型抜いて製造する際、前述した材料ロスを低減することができる。

0046

2枚のシート23A,23Bは、前記工程(1)において、図6(a)に示すように、他面シート23Bの両側縁部25,25と、一面シート23Aの両側縁部25,25とが重なるように重ね合わされる。一面シート23Aの両側縁部25,25は、一面シート23Aの折り返し部27の内方側の側縁部と一致する。他面シート23Bは、一面シート23Aの上に重ね合わされる。

0047

次いで、前記工程(2)は、図6(b)に示すように、2枚のシート23A,23Bを重ね合わせた状態で、長手方向Xにおける一面シート23Aの両側縁部25,25を、幅方向Yに折り返して、折り返し部27を形成する。これにより、一面シート23Aの折り返し部27によって、他面シート23Bの幅方向Yにおける端部が固定されるため、他面シート23Bが一面シート23A上でずれる、位置ずれを防ぐことができ、不良品の発生を効果的に抑制し得る。一面シート23Aは、長手方向Xの一方の側縁部25のみに折り返し部27を有する場合でも同様に位置ずれを防ぐことができるが、両方の側縁部25に折り返し部27を有する方が、位置ずれをより防ぐことができる。尚、図6(b)に示す工程(2)は、一面シート23Aの両側縁部25,25を、他面シート23B側に折り返して、折り返し部27を形成する。

0048

次いで、前記工程(3)は、図6(c)に示すように、一面シート23Aと、他面シート23Bと、一面シート23Aの折り返し部27とが積層された積層構造を、厚み方向Zに一体化する。これにより、図1の側部結合部24が形成されると共に、両側部結合部24間に位置する筒状部を有する筒状体2が形成される。一面シート23A、他面シート23B、及び一面シート23Aの折り返し部27が積層した積層構造は、縫製糸により縫い合わされて一体化している。この積層構造は、縫合により一体化しているが、縫合以外の手段で行っても良く、例えば、ヒートシールや超音波シール等の融着又は接着剤等の接着により一体化しても良い。

0049

次に、本実施形態における毛髪保持具1を用いた、本発明の毛髪処理方法について、毛髪(頭髪)に直接カールを付与する場合について、図7を参照しながら説明する。毛髪保持具1を用いた毛髪処理方法では、筒状体2を、該筒状体2に挿通した毛髪束Hと共に巻き上げる。毛髪保持具は、巻き上げ時の巻き具合によって、毛髪束Hの巻き径を調整することができる。

0050

先ず、毛髪束Hの量や得ようとするカール形状に応じて、適当な長さ及び幅を有する筒状体2からなる毛髪保持具1を用い、図7(a)に示すように、引き伸ばした筒状体2の一端の開口部21に毛髪束Hを挿入する。この際、毛髪保持具1の一端の開口部21は楕円状に開口されても良いが、必要に応じ、該開口部21を真円状に開口した方が、毛髪束Hをスムーズに挿通させ易い。また、毛髪束Hの挿通作業をスムーズに行う観点から、後述する毛髪挿入具を用いて、毛髪束Hの挿通作業を行うことが好ましい。また、図7(a)に示すように、毛髪束Hの先端を筒状体2の他端の開口部22からはみ出させてもよい。

0051

毛髪束Hを筒状体2に挿通させた後、図7(b)及び(c)に示すように、筒状体2をその他端の開口部22の側から、一面シート23Aを内側にして巻き上げる。

0052

次に、毛髪保持具1で巻き上げた毛髪束Hに毛髪処理剤を付与する。毛髪処理剤は、筒状体2の外側から毛髪束Hに付与する。そして所定時間後、筒状体2から毛髪束Hを抜き取り洗髪等して、パーマ処理を完了する。2剤式の毛髪処理剤の場合は、毛髪保持具1で巻き上げた毛髪束Hに、筒状体2の外側から第1剤を付与した後、毛髪束Hを抜き取る前に毛髪束Hに第2剤を塗布する。そして所定時間後、筒状体2から毛髪束Hを抜き取り、洗髪等して、パーマ処理を完了することができる。
毛髪処理剤として、公知のパーマ剤の他、染毛剤脱色剤スタイリング剤、水等が挙げられる。

0053

尚、毛髪保持具1は、前述したように、毛髪処理剤を用いて毛髪にカールを付与するパーマ処理に使用できるが、毛髪処理剤を用いないで毛髪にカールを付与する処理にも使用することができる。例えば、毛髪束Hを巻回した後、毛髪処理剤を用いずに、ドライヤー等により熱処理したり、乾燥した毛髪を巻回状態で保持したり、濡れた状態の毛髪を巻回状態で保持し自然乾燥させたりして、毛髪にカールを付与する場合等にも適用することができる。

0054

また、毛髪保持具1と、筒状体2に毛髪束Hを挿入する長尺状の毛髪挿入具と共に用いることができる。毛髪束Hの挿入作業をより容易にする観点から、毛髪挿入具は、毛髪束Hをフック可能なフック部が設けられていることが好ましい。毛髪挿入具として、特開2008−61959号公報に記載のもの等を用いることもできる。

0055

本発明の毛髪保持具は、前記実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態の毛髪保持具1は、その両側縁部25,25それぞれに巻き締め片8を有していたが、片方の側縁部25に複数の巻き締め片8を有していても良いし、片方の側縁部25のみに巻き締め片を有していても良い。また、毛髪保持具1は、巻き締め片8を有していなくても良い。
側部結合部24における前記積層構造の一体化は、前述した縫合以外に、ヒートシールや超音波シール等の融着、又は接着剤等の接着によって行っても良い。
本実施形態の毛髪保持具1は、巻き締め片8が一面シート23Aと一体的に形成されているが、他面シート23Bと一体的に形成されていても良い。
また、毛髪保持具1は、本発明の効果を損なわない範囲で、幅方向Yにおける長さが一部異なる部分を有していても良い。
尚、本発明の毛髪保持具1における「筒状体2」を構成するシート材の形状及びその表面状態は、上述の形態の筒状体を形成可能なものであれば良く、シート材の表面は、凹凸面であってもよい。

0056

次に第2発明に係る毛髪保持具を図8を用いて説明する。図8(a)は、第2発明の一実施形態である毛髪保持具1aを構成する、一面シート23A及び他面シート23Bを示す図である。本実施形態については、前記実施形態と異なる構成部分を主として説明し、特に説明しない構成部分は、前記実施形態についての説明が適宜適用される。また、上述した実施形態と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。

0057

本実施形態の毛髪保持具1aを構成する一面シート23A及び他面シート23Bは、図8(b)に示すように、それらが連なった1枚の連続シート23Cからなる。毛髪保持具は、連続シート23Cが、一面シート23Aと他面シート23Bとの境界部B1で二つ折りにされており、該連続シート23Cの側縁部B2同士が接合されている。斯かる構成により、2枚の別体のシートを接合してなる毛髪保持具に比して、毛髪保持具の構成部材を少なくすることができるため、製造効率性に優れる。また、1枚のシートを折り返して、一面シート23A及び他面シート23Bからなる筒状体2を構成するため、2枚の別体のシートが正しい位置からずれて両者が接合されてしまう位置ずれの問題が生じ難い。

0058

毛髪保持具1aは、第1発明に係る毛髪保持具1と同様に、上述の毛髪処理方法に用いることができる。

0059

図8に示す毛髪保持具1aは、一面シート23Aと他面シート23Bとが連なった連続シート23Cを、一面シート23Aと他面シート23Bとの境界部B1で二つ折りにする工程と、二つ折りにした連続シート23Cの側縁部同士B2を結合して、筒状体2を形成する工程とを具備する、製造方法によって製造することができる。二つ折りにした連続シート23Cの側縁部同士B2を結合する方法として、例えば、縫合、ヒートシールや超音波シール等の融着又は接着剤等の接着による手段が挙げられる。

0060

本発明は更に以下の毛髪保持具及びその製造方法を開示する。
<1>
一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具であって、
前記筒状体は、前記長手方向に沿って巻き上げ可能に構成されており、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有しており、
前記筒状体は、前記一面シートと前記他面シートとが結合された一対の側部結合部、及びその間に位置する筒状部を有しており、
前記一面シートは、前記長手方向の一方又は双方の側縁部に、前記幅方向に折り返された折り返し部を有しており、
前記一対の側部結合部の一方又は双方が、前記一面シートと、前記他面シートと、前記一面シートの前記折り返し部とが積層され且つ厚み方向に一体化された高剛性部となっている、毛髪保持具。

0061

<2>
前記毛髪保持具は、巻き上げた状態を記憶させてある、前記<1>に記載の毛髪保持具。
<3>
前記筒状体を構成する前記一面シート及び前記他面シートが、前記毛髪保持具を巻き上げた状態を記憶させてある形状記憶シートからなり、該形状記憶シートは、熱収縮率の異なるフィルムあるいは張力の違うフィルムを貼り合わせることによって形成されている、前記<2>に記載の毛髪保持具。
<4>
前記筒状体を構成する前記一面シート及び前記他面シートが、前記毛髪保持具を巻き上げた状態を記憶させてある形状記憶シートからなり、
前記筒状体は、前記形状記憶シートの加熱により、記憶していた元のロール形状に復帰する、前記<2>又は<3>に記載の毛髪保持具。

0062

<5>
前記一面シートは、その両側縁部それぞれに、前記折り返し部を有している、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<6>
前記折り返し部が、前記毛髪保持具の厚み方向において、前記他面シート側に向かって折り返されている、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<7>
前記他面シートは、前記毛髪保持具の厚み方向において、前記一面シートの前記折り返し部と該折り返し部以外の部分との間に位置している、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<8>
前記他面シートは、前記長手方向の一方又は双方の側縁部に、前記幅方向に折り返された折り返し部を有しており、
前記一対の側部結合部の一方又は双方が、前記一面シートと、前記他面シートと、前記一面シートの前記折り返し部と、前記他面シートの前記折り返し部とが積層され且つ厚み方向に一体化された高剛性部となっている、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の毛髪保持具。

0063

<9>
前記長手方向における両側縁部それぞれに巻き締め片を有している、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<10>
前記巻き締め片は、前記一面シートの前記他端の開口部側の近傍に、前記幅方向の外方側に延出して、該一面シートと一体的に形成されている、前記<9>に記載の毛髪保持具。

0064

<11>
前記折り返し部は、ヒンジ部を有しており、
前記ヒンジ部は、毛髪保持具の長手方向に延びる直線状の凹部からなる押し罫により形成されており、
前記押し罫は、前記一面シートを部分的に貫通する切り離し部を有している、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<12>
前記切り離し部は、前記折り返し部の前記側縁部に沿って間欠的に複数形成されており、
前記複数の切り離し部の長さの合計が、前記長手方向における折り返し部の長さに対して、50%以上である、前記<11>に記載の毛髪保持具。
<13>
前記複数の切り離し部の長さL27bの合計が、前記長手方向における前記折り返し部の長さL27に対して、50%以上、好ましくは75%以上であり、また95%以下、好ましくは90%以下であり、また50%以上95%以下、好ましくは75%以上90%以下である、前記<12>に記載の毛髪保持具。

0065

<14>
一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具であって、
前記筒状体は、巻き上げ可能に構成されており、巻き上げ時に内側に位置する一面シート及び巻き上げ時に外側に位置する他面シートを有しており、
前記一面シートと他面シートとは、それらが連なった1枚の連続シートからなり、
前記連続シートは、前記一面シートと前記他面シートとの境界部で二つ折りにされており、該連続シートの側縁部同士が結合している、毛髪保持具。

0066

<15>
前記一面シート及び前記他面シートは、毛髪処理剤の拡散性を向上させる、エンボス加工、カレンダー加工、又は樹脂膜形成加工が施されている、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の毛髪保持具。

0067

<16>
前記長手方向における前記折り返し部の長さL27は、前記長手方向における前記筒状体の長さL2に対して、30%以上、好ましくは50%以上であり、また100%以下、好ましくは90%以下であり、また30%以上100%以下、好ましくは50%以上90%以下である、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<17>
前記幅方向における前記折り返し部の長さW27は、前記幅方向における前記筒状体の長さW2に対して、1%以上、好ましくは5%以上であり、また30%以下、好ましくは15%以下であり、また1%以上30%以下、好ましくは5%以上15%以下である、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の毛髪保持具。
<18>
前記折り返し部は、その長手方向の中心が、前記長手方向における前記筒状体の長さL2の中央部であって、前記長手方向における前記筒状体の長さL2を、好ましくは3等分の領域に区分した際の真ん中の区分、より好ましくは5等分の領域に区分した際の真ん中の区分、さらに好ましくは前記長手方向における前記筒状体の長さL2を二等分する中心線の線上に位置している、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の毛髪保持具。

0068

<19>
一端の開口部から他端の開口部に向けて毛髪束を挿通可能に構成された、一面シート及び他面シートを有する筒状体を備え、長手方向と該長手方向に直交する幅方向を有する毛髪保持具の製造方法であって、
前記一面シートと前記他面シートとを重ね合わせる工程と、
前記一面シートの長手方向の一方又は双方の側縁部を、幅方向に折り返して折り返し部を形成する工程と、
前記一面シートと、前記他面シートと、前記一面シートの前記折り返し部とが積層された積層構造を厚み方向に一体化する工程とを具備する、毛髪保持具の製造方法。

0069

<20>
前記一面シートと前記他面シートとを融着により結合する、前記<19>に記載の毛髪保持具の製造方法。
<21>
前記一面シートと前記他面シートとを接着により結合する、前記筒状体を形成する、前記<19>に記載の毛髪保持具の製造方法。
<22>
前記一面シートと前記他面シートとを縫合により結合する、前記筒状体を形成する、前記<19>に記載の毛髪保持具の製造方法。

0070

1,1a毛髪保持具
2筒状体
4 延設部
5 巻き留め部
6スリット
8 巻き締め片
20 筒状部
21 一端の開口部
22 他端の開口部
23基材シート
23A一面シート
23B他面シート
23C連続シート
24 側部結合部
25側縁部
26 本体部
27 一面側折り返し部
27aヒンジ部
27b切り離し部
28 他面側折り返し部
B1境界部
B2 側縁部
X長手方向
Y幅方向
Z 厚み方向

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ