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図面 (7)

課題

第1演算処理装置と、第1演算処理装置の動作に異常が生じたときに第1演算処理装置にリセット要求信号を出力する第2演算処理装置とを備える自動車用電子制御装置において、プログラム書き換えが不能になることを抑止する。

解決手段

第2演算処理装置(サブマイコン)は、自プログラムの書き換えが行われたときにS602、第1演算処理装置(メインマイコン)のプログラムの識別情報IDmと第2演算処理装置のプログラムの識別情報IDsとの整合性を判断しS603、識別情報IDが不整合であるときに第1演算処理装置の監視機能を停止してS605、第1演算処理装置をプログラムの書き換えが可能なモードに設定するS606。

概要

背景

特許文献1には、メインコントローラサブコントローラとを有し、メインコントローラは、サブコントローラで使用している制御プログラムバージョン情報を取得し、取得したバージョン情報とROMに記憶されている制御プログラムのバージョン情報とを比較し、ROMに記憶されている制御プログラムの方が新しいバージョンであるときは、サブコントローラに対して新しい制御プログラムをダウンロードする、電子機器が開示されている。

概要

第1演算処理装置と、第1演算処理装置の動作に異常が生じたときに第1演算処理装置にリセット要求信号を出力する第2演算処理装置とを備える自動車用電子制御装置において、プログラム書き換えが不能になることを抑止する。第2演算処理装置(サブマイコン)は、自プログラムの書き換えが行われたときにS602、第1演算処理装置(メインマイコン)のプログラムの識別情報IDmと第2演算処理装置のプログラムの識別情報IDsとの整合性を判断しS603、識別情報IDが不整合であるときに第1演算処理装置の監視機能を停止してS605、第1演算処理装置をプログラムの書き換えが可能なモードに設定するS606。

目的

本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1演算処理装置及び第2演算処理装置のプログラムの書き換えが不能になることを抑止できる、自動車用電子制御装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

第1演算処理装置と、前記第1演算処理装置と通信可能に構成された第2演算処理装置であって、前記第1演算処理装置の動作に異常が生じたときに前記第1演算処理装置にリセット要求信号を出力する監視部と、前記第1演算処理装置のプログラム識別情報と前記第2演算処理装置のプログラムの識別情報との整合性を判断し、前記識別情報が不整合であるときに前記監視部の機能を停止して前記第1演算処理装置をプログラムの書き換えが可能なモードに設定する整合性判定部と、を有する前記第2演算処理装置と、を備える、自動車用電子制御装置

請求項2

前記整合性判定部は、前記リセット要求信号の出力機能を停止した後、前記第1演算処理装置のプログラムが、前記第2演算処理装置のプログラムの識別情報に整合する識別情報が付与されたプログラムに書き換えられたときに、前記監視部の機能を再開させる、請求項1記載の自動車用電子制御装置。

請求項3

前記第1演算処理装置は、通信ネットワークを介して前記第1演算処理装置及び前記第2演算処理装置のプログラムの内容を書き換えるためのデータであって前記識別情報が付与された書き換えデータを取得する通信部を有し、前記整合性判定部は、前記通信部が取得した前記書き換えデータに基づき前記第1演算処理装置と前記第2演算処理装置との少なくとも一方のプログラムが書き換えられたときに、前記識別情報の整合性を判断する、請求項1又は請求項2記載の自動車用電子制御装置。

技術分野

0001

本発明は、自動車用電子制御装置に関し、詳しくは、自動車搭載機器を制御する第1演算処理装置と、前記第1演算処理装置の動作を監視する第2演算処理装置とを備えた自動車用電子制御装置に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、メインコントローラサブコントローラとを有し、メインコントローラは、サブコントローラで使用している制御プログラムバージョン情報を取得し、取得したバージョン情報とROMに記憶されている制御プログラムのバージョン情報とを比較し、ROMに記憶されている制御プログラムの方が新しいバージョンであるときは、サブコントローラに対して新しい制御プログラムをダウンロードする、電子機器が開示されている。

先行技術

0003

特開2003−241924号公報

発明が解決しようとする課題

0004

自動車用電子制御装置は、自動車搭載機器を制御する第1演算処理装置(メインマイコン)と、第1演算処理装置の動作に異常が生じたときに第1演算処理装置にリセット要求信号を出力する第2演算処理装置(サブマイコン)とを備えて構成され、第1演算処理装置は車載ネットワークに接続され、第2演算処理装置のプログラム書き換えデータは、車載ネットワークを介して第1演算処理装置に転送され、第1演算処理装置が、シリアル通信で書き換えデータを第2演算処理装置に送って、第2演算処理装置のプログラムを書き換えるよう構成される場合がある。

0005

係る自動車用電子制御装置においては、第1演算処理装置及び/又は第2演算処理装置のプログラムが書き換えられた際、第1演算処理装置のプログラムと第2演算処理装置のプログラムとが適合しなくなると、第2演算処理装置の監視機能によって第1演算処理装置にリセット要求信号が出力される状態になって第1演算処理装置のプログラムの書き換えが不能になり、また、第1演算処理装置を介した第2演算処理装置のプログラム書き換えも不能になってしまうことがあった。

0006

本発明は、従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1演算処理装置及び第2演算処理装置のプログラムの書き換えが不能になることを抑止できる、自動車用電子制御装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明によれば、その1つの態様において、第2演算処理装置は、第1演算処理装置のプログラムの識別情報と第2演算処理装置のプログラムの識別情報との整合性を判断し、前記識別情報が不整合であるときに第1演算処理装置の監視機能を停止して第1演算処理装置をプログラムの書き換えが可能なモードに設定する。

発明の効果

0008

本発明によれば、第1演算処理装置のプログラムと第2演算処理装置のプログラムとが適合しなくなった場合でも、第1演算処理装置及び第2演算処理装置のプログラムの書き換えが不能になることを抑止できる。

図面の簡単な説明

0009

自動車用電子制御装置の一態様を示すブロック図である。
プログラムのバージョンと識別情報IDとの相関を説明するための図である。
サブマイコンのプログラムの書き換え手順を示すフローチャートである。
サブマイコンのプログラムの書き換えたときの識別情報IDの一例を示すブロック図である。
メインマイコンのプログラムの書き換え手順を示すフローチャートである。
メインマイコンのプログラムの書き換えたときの識別情報IDの一例を示すブロック図である。

実施例

0010

以下、本発明に係る自動車用電子制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1の自動車用電子制御装置100は、自動車200に搭載されるエンジン自動変速機などの自動車搭載機器である制御対象機器300を制御する装置であり、第1演算処理装置であるメインマイクロコンピュータ(以下、メインマイコンと称する)110、及び、第2演算処理装置であるサブマイクロコンピュータ(以下、サブマイコンと称する)120を有する。

0011

メインマイコン110は、EEPROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリ111、CPU112を有し、不揮発性メモリ111に格納されたプログラムにしたがって制御対象機器300の操作信号を演算して出力する。
また、メインマイコン110は、制御対象機器300の制御情報を出力する各種センサからの信号を読み込むためのA/D変換部113及びタイマ処理部114、サブマイコン120が出力するリセット要求信号を入力するリセット端子115、サブマイコン120とシリアル通信するための通信回路116などを備える。

0012

更に、メインマイコン110は、Controller Area Network(CAN)などの車載ネットワーク400に接続される通信ボード410(通信部)を介して、同じ車載ネットワーク400に接続される他の自動車用電子制御装置や各種のツールと通信可能に構成されている。
通信ボード410は、トランシーバICや、通信コントローラを内蔵したMCU(マイクロコントローラユニット)などを有する。

0013

サブマイコン120は、EEPROMなどの書き換え可能な不揮発性メモリ121、CPU122を有し、不揮発性メモリ121に格納されたプログラムにしたがってメインマイコン110の動作異常の有無を監視する機能(監視部としてのソフトウェア機能)などを備え、メインマイコン110の動作異常を検知したときにリセット信号出力回路123からメインマイコン110のリセット端子115にリセット要求信号を出力する。
サブマイコン120は、例えば、課題をメインマイコン110に送信し、メインマイコン110からの回答が、課題に対応させて記憶している回答に一致するか否かに基づき、メインマイコン110の動作異常の有無を判断する。但し、サブマイコン120によるメインマイコン110の動作異常の診断方法としては、公知の診断方法を適宜採用できる。

0014

そして、サブマイコン120は、メインマイコン110の動作異常を判断したときに、メインマイコン110にリセット要求信号を出力する(リセット要求信号をアクティブレベルにする)ことで、メインマイコン110をリセットさせる。
また、サブマイコン120は、メインマイコン110とシリアル通信するための通信回路124を有する。

0015

上記の自動車用電子制御装置100において、メインマイコン110の不揮発性メモリ111に格納されているプログラムの書き換えを行う場合、書き換え用ツール500を車載ネットワーク400に接続し、メインマイコン110のプログラムの書き換えデータを書き換え用ツール500からメインマイコン110に送信し、不揮発性メモリ111に格納されているプログラムの書き換え(リプログラミング)が実施される。
また、サブマイコン120の不揮発性メモリ121に格納されているプログラムの書き換えを行う場合、車載ネットワーク400に接続した書き換え用ツール500からメインマイコン110にサブマイコン120用の書き換えデータを送り、更に、メインマイコン110からサブマイコン120に書き換えデータをシリアル通信で送って、サブマイコン120のプログラムの書き換えを行わせる。

0016

つまり、サブマイコン120は、メインマイコン110を介して外部と接続され、メインマイコン110を介さずに直接にサブマイコン120のプログラムを書き換えることはできない構成になっている。
上記のようなプログラムの書き換えシステムでは、メインマイコン110及び/又はサブマイコン120のプログラムが書き換えられた際、メインマイコン110のプログラムとサブマイコン120のプログラムとが適合しなくなると、係るプログラムの不適合に基づきサブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を出力するようになる場合がある。

0017

このようにして、サブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を出力する状態になると、メインマイコン110が正常に動作できず、また、メインマイコン110が動作できないことでメインマイコン110及びサブマイコン120のプログラムの書き換えが不能になり、結果として、自動車用電子制御装置100を使用できなくなってしまう。
係る不具合が発生することを抑止するため、サブマイコン120は、メインマイコン110のプログラムとサブマイコン120のプログラムとが適合するか否かを判断し、不適合に基づくリセット要求信号の出力を停止する機能(整合性判定部としてのソフトウェア機能)を備えている。

0018

つまり、サブマイコン120によるメインマイコン110の監視機能を停止させ、サブマイコン120によるリセット要求信号の出力を停止させれば、メインマイコン110のプログラムの書き換えが行える状態になる。そして、メインマイコン110のプログラムをサブマイコン120のプログラムに適合するバージョンに書き換えれば、プログラムの不適合によってサブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を出力する状態を解消でき、自動車用電子制御装置100を継続して使用できることになる。

0019

以下では、前述したリセット要求信号の出力を停止する処理(以下、リセット停止処理という)を詳細に説明する。
上記リセット停止処理を実施するために、メインマイコン110のプログラム(制御プログラム)及びサブマイコン120のプログラム(制御プログラム)に、プログラムの識別情報IDを持たせるようにしてある(図4参照)。

0020

上記の識別情報IDは、メインマイコン110のプログラムとサブマイコン120のプログラムとが適合するか否かを判断するのに用いられる情報であり、相互のプログラムが適合するバージョンであるときに同じ識別情報IDを持たせるようにしてあり、サブマイコン120は、メインマイコン110のプログラムが書き換えられたとき、及び、サブマイコン120のプログラムが書き換えられたときに、識別情報IDの一致/不一致に基づき書き換え後のプログラムが他方のプログラムと適合するか否かを判断するよう構成されている。

0021

つまり、メインマイコン110のプログラムの識別情報IDmとサブマイコン120のプログラムの識別情報IDsとが一致(整合)する場合は、メインマイコン110のプログラムとサブマイコン120のプログラムとが適合することを表し、メインマイコン110のプログラムの識別情報IDmとサブマイコン120のプログラムの識別情報IDsとが不一致(不整合)の場合は、メインマイコン110のプログラムとサブマイコン120のプログラムとが適合しないことを表す。

0022

更に、相互のプログラムが適合しない状態とは、サブマイコン120が、相互のプログラムのバージョンの不適合(バージョンの組み合わせの不適)によってメインマイコン110の動作異常を誤判定し、メインマイコン110にリセット要求信号を出力する可能性のある状態であり、相互のプログラムが適合する状態とは、プログラムのバージョンの組み合わせに基づきリセット要求信号が誤って出力されることがない状態である。

0023

図2は、識別情報IDの更新処理と各プログラムのアップデートとの相関を説明するための図である。
初期段階で、メインマイコン110のプログラムの第1バージョンと、サブマイコン120のプログラムの第1バージョンとが組み合わされ、各プログラムに識別情報IDとして例えば「01」が付与される。

0024

その後、メインマイコン110のプログラムが第2バージョンにアップデートされても、サブマイコン120のプログラムは第1バージョンのままで互換性があり、サブマイコン120のプログラムの第1バージョンは、メインマイコン110のプログラムの第1バージョン及び第2バージョンのいずれにも組み合わせて用いることができるため、メインマイコン110のプログラムの第2バージョン、及び、サブマイコン120のプログラムの第1バージョンには引き続き識別情報ID=01が付与される。

0025

更に、メインマイコン110のプログラムが第3バージョンにアップデートされ、サブマイコン120のプログラムが第2バージョンにアップデータされたとき、メインマイコン110のプログラムの3つのバージョンと、サブマイコン120の2つのバージョンとのいずれの組み合わせも可能であるため、メインマイコン110のプログラムの第3バージョン及びサブマイコン120のプログラムの第2バージョンには、識別情報IDm=01、IDs=01が付与される。

0026

一方、メインマイコン110のプログラムが第4バージョンにアップデートされ、それまでのサブマイコン120の2つのバージョンがメインマイコン110の第4バージョンに適合せず、サブマイコン120のプログラムを第3バージョンにアップデートしたときは、メインマイコン110のプログラムの第4バージョン及びサブマイコン120のプログラムの第3バージョンにそれまでとは異なる識別情報IDm=02、IDs=02を付与する。
つまり、メインマイコン110のプログラムの第1−第3バージョンとサブマイコン120のプログラムの第3バージョンとの組み合わせや、メインマイコン110のプログラムの第4バージョンとサブマイコン120のプログラムの第1−第2バージョンとの組み合わせが不適であることが、各識別情報IDが異なることで判別できることになる。

0027

次いで、メインマイコン110のプログラムが第5バージョンにアップデートされ、サブマイコン120のプログラムが第4バージョンにアップデータされたとき、メインマイコン110のプログラムの第4−第5バージョンと、サブマイコン120のプログラムの第3−第4バージョンとのいずれの組み合わせも可能であるので、メインマイコン110のプログラムの第5バージョン及びサブマイコン120のプログラムの第4バージョンには、識別情報IDm=02、IDs=02が引き続き付与される。

0028

上記のように、メインマイコン110のプログラム及び/又はサブマイコン120のプログラムが、互換性の無くなるアップデートされたときに識別情報IDを更新して、メインマイコン110のプログラムのバージョンとサブマイコン120のプログラムのバージョンとの組み合わせが不適であるか否かを、識別情報IDの一致/不一致に基づき判断できるようにしてある。

0029

次に、リセット停止機能を有するプログラム書き換え処理を説明する。
図3のフローチャートは、サブマイコン120のプログラムを書き換える(アップデートする)ときの手順を示す。
まず、メインマイコン110は、サブマイコン120を、シリアル通信にてプログラムの書き換えを実施するモード(リプログラミングモード)に遷移させる(ステップS601)。

0030

次いで、メインマイコン110は、シリアル通信にてサブマイコン120のプログラムの書き換えデータを不揮発性メモリ121に書き込み(ステップS102)、サブマイコン120のプログラムをアップデートする。
なお、上記の書き換えデータは、メインマイコン110が車載ネットワーク400を介して書き換え用ツール500から取得したデータであり、書き換えデータには予め識別情報IDsが付与されている。

0031

サブマイコン120のプログラムの書き換えが完了すると、サブマイコン120は、メインマイコン110のプログラムの識別情報IDmと、サブマイコン120の書き換えられたプログラムの識別情報IDsとを比較し、識別情報IDmと識別情報IDsとの整合性を判断する(ステップS603)。

0032

ここで、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)する場合は、メインマイコン110のプログラムと、書き換えられたサブマイコン120のプログラムとの組み合わせは適切であり、プログラムの組み合わせが不適であることに因ってサブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を出力することがない状態である。
そこで、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)する場合、サブマイコン120のプログラムの書き換えに不備はないので、サブマイコン120は書き換え処理を完了させる(ステップS604)。

0033

一方、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)しない場合は、メインマイコン110のプログラムと、書き換えられたサブマイコン120のプログラムとの組み合わせは不適であり、プログラムの組み合わせが不適であることに因ってサブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を出力してしまう状態である。
そして、メインマイコン110がサブマイコン120によってリセットされる状態では、メインマイコン110及びサブマイコン120のプログラム書き換えが不能になり、サブマイコン120がメインマイコン110をリセットする状態を解消できず、自動車用電子制御装置100は使用不能になってしまう。

0034

そこで、サブマイコン120は、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)しない場合、メインマイコン110の動作異常の有無を監視する機能(リセット要求信号を出力する機能)を停止させ、プログラムの組み合わせが不適であることでメインマイコン110にリセット要求信号を出力してしまうことを抑止する(ステップS605)。
更に、サブマイコン120は、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)しない場合、識別情報IDの不一致(プログラムバージョンの組み合わせの不適)をメインマイコン110に知らせ、メインマイコン110を、プログラムの書き換えモード(リプログラミングモード)に遷移させる(ステップS606)。

0035

係るリプログラミングモードへの遷移によって、メインマイコン110のプログラムを、サブマイコン120のプログラムに適合するバージョンのプログラム、換言すれば、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsに一致する識別情報IDmが付与されたプログラムに書き換える処理が可能になる。
そして、メインマイコン110のプログラムを、サブマイコン120のプログラムに適合するバージョンのプログラムに書き換え(ステップS607)、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsとメインマイコン110のプログラムの識別情報IDmとが一致するようになると(ステップS608)、書き換え処理を完了させるとともに、サブマイコン120は、メインマイコン110の動作異常の有無を監視する機能(リセット要求信号を出力する機能)を再開させる(ステップS609)。

0036

上記の書き換え処理によれば、サブマイコン120のプログラムが、メインマイコン110のプログラムに適合しないバージョンに書き換えられた場合、メインマイコン110のプログラムを、サブマイコン120の書き換えられたプログラムに適合するバージョンに書き換えることで、サブマイコン120のプログラムとメインマイコン110のプログラムとが適合する状態に戻って、プログラムの組み合わせが不適であることでメインマイコン110がリセットされてしまう状態が解消され、自動車用電子制御装置100を継続して使用できるようになる。

0037

図4は、サブマイコン120のプログラムの書き換えを行った後における識別情報IDの組み合わせの一例を示す図であり、メインマイコン110のプログラム(制御プログラム)の識別情報IDmがIDm=01で、書き換えられたサブマイコン120のプログラムの識別情報IDsがIDs=02である。
この場合、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致しないので、サブマイコン120は、メインマイコン110の監視機能(メインマイコン110へのリセット要求信号の出力)を停止するとともにメインマイコン110をリプログラミングモードに遷移させ、メインマイコン110のプログラムが、識別情報IDs(IDs=02)と同じ識別情報IDm(IDm=02)が付与されたバージョンに書き換えられるようにする。

0038

これにより、メインマイコン110のプログラムの識別情報IDmがIDm=02で、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsがIDs=02である状態になり、係る組み合わせ状態であれば、プログラムのバージョンの組み合わせが不適であることでサブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を誤って出力することはなく、自動車用電子制御装置100を使用可能な状態に復帰させることができる。

0039

図5のフローチャートは、メインマイコン110のプログラムを書き換えるときの手順を示す。
まず、書き換え用ツール500は、CAN通信にてメインマイコン110のプログラムを書き換え(ステップS701)、メインマイコン110のプログラムをアップデートする。

0040

メインマイコン110のプログラムの書き換えが完了すると、サブマイコン120は、メインマイコン110の書き換えられたプログラムの識別情報IDmと、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsとを比較する(ステップS702)。
ここで、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)する場合は、書き換えられたメインマイコン110のプログラムと、サブマイコン120のプログラムとの組み合わせは適切であり、プログラムの組み合わせが不適であることに因ってサブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を出力することがない状態である。

0041

そこで、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)する場合、メインマイコン110のプログラムの書き換えに不備はないので、サブマイコン120は書き換え処理を完了させる(ステップS703)。
一方、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)しない場合は、書き換えられたメインマイコン110のプログラムと、サブマイコン120のプログラムとの組み合わせは不適であり、プログラムの組み合わせが不適であることに因ってサブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を出力してしまう状態である。

0042

そこで、サブマイコン120は、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)しない場合、メインマイコン110の動作異常の有無を監視する機能(リセット要求信号を出力する機能)を停止させ、プログラムの組み合わせが不適であることでメインマイコン110にリセット要求信号を出力してしまうことを抑止する(ステップS704)。
更に、サブマイコン120は、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致(整合)しない場合、識別情報IDの不一致(プログラムバージョンの組み合わせの不適)をメインマイコン110に知らせ、メインマイコン110をプログラムの書き換えを実施するモード(リプログラミングモード)に遷移させる(ステップS705)。

0043

係るリプログラミングモードへの遷移によって、メインマイコン110のプログラムを、サブマイコン120のプログラムに適合するバージョンのプログラム、換言すれば、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsに一致する識別情報IDmが付与されたプログラムに書き換える処理が可能になる。

0044

そして、メインマイコン110のプログラムを、サブマイコン120のプログラムに適合するバージョンのプログラムに書き換えるようにし(ステップS706)、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsとメインマイコン110のプログラムの識別情報IDmとが一致するようになると(ステップS707)、書き換え処理を完了させるとともに、サブマイコン120は、メインマイコン110の動作異常の有無を監視する機能(リセット要求信号を出力する機能)を再開させる(ステップS708)。

0045

上記の書き換え処理によれば、メインマイコン110のプログラムが、サブマイコン120のプログラムに適合しないバージョンに書き換えられた場合でも、メインマイコン110及びサブマイコン120のプログラムの書き換えが不能になることを抑止でき、自動車用電子制御装置100を使用できなくなってしまうことを回避できる。
つまり、メインマイコン110のプログラムが、サブマイコン120のプログラムに適合しないバージョンに書き換えられ、サブマイコン120がメインマイコン110の動作異常を判定する条件になっても、サブマイコン120によってメインマイコン110がリセットされることが阻止して、メインマイコン110のプログラムを、サブマイコン120のプログラムに適合するバージョンに書き換えることができる。

0046

図6は、メインマイコン110のプログラムの書き換えを行った後における識別情報IDの組み合わせの一例を示す図であり、書き換えられたメインマイコン110のプログラムの識別情報IDmがIDm=02で、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsがIDs=01である。
この場合、識別情報IDmと識別情報IDsとが一致しないので、サブマイコン120は、メインマイコン110の監視機能(メインマイコン110へのリセット要求信号の出力)を停止するとともにメインマイコン110をリプログラミングモードに遷移させ、メインマイコン110のプログラムが、識別情報IDs(IDs=01)と同じ識別情報IDm(IDm=01)が付与されたバージョンに書き換えられるようにする。

0047

これにより、メインマイコン110のプログラムの識別情報IDmがIDm=01で、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsがIDs=01である状態になり、係る組み合わせ状態であれば、プログラムのバージョンの組み合わせが不適であることでサブマイコン120がメインマイコン110にリセット要求信号を誤って出力することはなく、自動車用電子制御装置100を使用可能な状態に復帰させることができる。

0048

また、メインマイコン110のプログラム及びサブマイコン120のプログラムをそれぞれ識別情報IDが更新されたバージョンに書き換える(アップデートする)ときは、まず、サブマイコン120のプログラムを識別情報IDが更新されたバージョンに書き換え、次いで、メインマイコン110のプログラムを、識別情報IDが更新されたバージョンに書き換え、最終的に、メインマイコン110及びサブマイコン120のプログラムを、識別情報IDが同じであるアップデートされたプログラムに書き換える。

0049

メインマイコン110のプログラム及びサブマイコン120のプログラムをそれぞれ識別情報IDが更新されたバージョンに書き換える場合とは、例えば、図2に示した更新パターンにおいて、メインマイコン110のプログラムを第3バージョン(識別情報IDm=01)から第4バージョン(識別情報IDm=02)にアップデートし、係るアップデートに合わせてサブマイコン120のプログラムを第2バージョン(識別情報IDs=01)から第3バージョン(識別情報IDs=02)にアップデートする場合である。

0050

メインマイコン110のプログラム及びサブマイコン120のプログラムをそれぞれ識別情報IDが更新されたバージョンに書き換えるときは、図3のフローチャートに示したサブマイコン120のプログラムを書き換えるときの手順にしたがって、書き換え処理を実施することができる。
まず、サブマイコン120のプログラムを識別情報IDsがそれまでと異なるバージョンのプログラムに書き換える(ステップS601、ステップS602)。係る書き換えによって、サブマイコン120のプログラムの識別情報IDsとメインマイコン110のプログラムの識別情報IDmとが異なるようになる。

0051

サブマイコン120は、係る識別情報IDの不一致に基づき(ステップS603)、メインマイコン110の監視機能を停止し(ステップS605)、更に、メインマイコン110を、プログラムの書き換えモード(リプログラミングモード)に遷移させる(ステップS606)。
そして、メインマイコン110のプログラムを、先に書き換えられたサブマイコン120のプログラムと同じ識別情報IDが付与されたアップデート後のプログラムに書き換える(ステップS607)。

0052

サブマイコン120に続きメインマイコン110のプログラムが書き換えられ、双方のプログラムの識別情報IDが一致するようになると(ステップS608)、サブマイコン120は、メインマイコン110の監視機能を復帰させ、書き換え処理を完了させる(ステップS609)。
このように、メインマイコン110のプログラム及びサブマイコン120のプログラムをそれぞれ識別情報IDが更新されたバージョンに書き換えるときは、まず、サブマイコン120のプログラムを書き換え、当該書き換えによって識別情報IDが不整合になってもサブマイコン120のリセット出力機能を一時的に停止させることで、メインマイコン110のプログラムの書き換えを可能とし、メインマイコン110のプログラムをアップデートさせる。

0053

上記実施形態で説明した各技術的思想は、矛盾が生じない限りにおいて、適宜組み合わせて使用することができる。
また、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
例えば、識別情報IDを付与するプログラムには、制御プログラムの他、制御プログラムの書き換えを制御する書き換えプログラム図4図6参照)を含めることができ、サブマイコン120は、制御プログラム及び書き換えプログラムについて、識別情報IDの整合性判断に基づき組み合わせが適切であるか否かを判断することができる。

0054

また、識別情報IDの整合性の判断は、数値の一致/不一致の判断に限定されず、種々の規則にしたがって整合性の有無を判断する設定にできる。
また、メインマイコン110は、プログラムの書き換えデータを外部から有線で取得する構成の他、プログラムの書き換えデータを無線で取得する構成とすることができる。
また、サブマイコン120は、メインマイコン110の動作異常を検出したときに、メインマイコン110にリセット要求信号を出力するとともに、異常発生を車両の運転者に警告する処理などの異常時処理を実施することができる。

0055

また、上記実施形態では、サブマイコン120が、メインマイコン110の動作異常の有無を監視する監視部を備えるが、更に、メインマイコン110が、サブマイコン120の動作異常の有無を監視する監視部を備えることができる。
また、サブマイコン120は、メインマイコン110を監視する機能、及び、プログラムの識別情報の整合性を判定する機能の他、自動車搭載機器である制御対象機器300を制御する機能やCAN通信を制御する機能などを備えることができ、メインマイコン110とサブマイコン120とは各種の制御機能を適宜分担して備えることが可能である。

0056

100…自動車用電子制御装置、110…メインマイコン(第1演算処理装置)、120…サブマイコン(第2演算処理装置)、300…制御対象機器(自動車搭載機器)

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