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技術 油性固形化粧料

出願人 日本メナード化粧品株式会社
発明者 峯裕資草川直美田屋潤
出願日 2017年12月15日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2017-240893
公開日 2019年7月4日 (11ヶ月経過) 公開番号 2019-108280
状態 未査定
技術分野 化粧料
主要キーワード 棒状容器 充填ムラ 精製あま マイクロビード 無定形構造 エステルズ 経時観察 融点測定法
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年7月4日)のものです。
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課題

本願発明は、マイクロプラスチックビーズを含有しない油性固形化粧料において、使用感及び経時安定性に優れ、かつ70℃以上の温度において充分な流動性を有し、成型性に優れた化粧料に関する。

解決手段

マイクロプラスチックビーズを含有しない化粧料において、下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とする油性固形化粧料。(A)球状無水ケイ酸(B)煙霧状無水ケイ酸(C)25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステル

概要

背景

油性固形化粧料は、口紅ファンデーションチーク等において汎用されている化粧品剤型の一種であり、液状油ワックスで固めた基材に、顔料等を分散させたものが一般的である。近年は、べたつきが少なく、肌上での伸びが良く、適度な密着感感じ使用感が好まれている。

このような要求に応えるため、従来、ポリメチルシルセスキオキサンポリメタクリル酸エステルのようなマイクロプラスチックビーズと種々の粉体油剤を含有する技術が知られている。例えば、特定のリジン誘導体変性シリコーン球状樹脂粉末を組み合わせ、伸びを向上させた技術(特許文献1)、特定のウィスカー状炭酸カルシウム粉体有機球状粉体を含有することにより経時安定性及び使用感を向上させた技術(特許文献2)、融点75℃以上の油剤とダイマー酸及びN−長鎖アシ変性アミノ酸ジエステル有機球状粉末を組み合わせる技術(特許文献3)などが知られている。

さらにこのようにマイクロプラスチックビーズを用いると、前述の使用感の向上だけでなく、製造時の成型性流動性にも優れた油性固形化粧料を製造できる。

一方、前述のように成型性や流動性、使用感に優れるマイクロプラスチックビーズは海洋環境において大きな問題になっており、マイクロプラスチックビーズを含有しない化粧料が求められている。

しかしながら、マイクロプラスチックビーズを含有せずに油性固形化粧料を調製すると、使用感が劣るだけでなく、70℃以上の高温の条件下でも、流動性が低く、成型性に劣るという問題があった。また、経時的な安定性が不十分であり、特に、経時観察における油性成分の一部が表面に滲出する、いわゆる発汗と呼ばれる現象を生じ、化粧料としての商品価値を著しく損なうことが多かった。

概要

本願発明は、マイクロプラスチックビーズを含有しない油性固形化粧料において、使用感及び経時安定性に優れ、かつ70℃以上の温度において充分な流動性を有し、成型性に優れた化粧料に関する。マイクロプラスチックビーズを含有しない化粧料において、下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とする油性固形化粧料。(A)球状無水ケイ酸(B)煙霧状無水ケイ酸(C)25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルなし

目的

本願発明は、成分(A)〜成分(C)を含有すれば、70℃における流動性、塗布時の伸びの滑らかさ、さらさらとした感触に優れ、経時的な発汗が抑えられた油性固形化粧料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

マイクロプラスチックビーズを含有しない化粧料において、下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とする油性固形化粧料。(A)球状無水ケイ酸(B)煙霧状無水ケイ酸(C)25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステル

請求項2

成分(A)の球状無水ケイ酸が平均一次粒子径2〜15μmであることを特徴とする請求項1記載の油性固形化粧料。

請求項3

成分(A)の球状無水ケイ酸が吸油量150mL/100g以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の油性固形化粧料。

請求項4

成分(B)の煙霧状無水ケイ酸が平均一次粒子径5〜50nmであることを特徴とする請求項1〜3いずれか一項記載の油性固形化粧料。

請求項5

成分(A)の含有量が10〜30重量%、成分(B)の含有量が1〜3重量%及び成分(C)の含有量が1〜5重量%である請求項1〜4いずれか一項記載の油性固形化粧料。

請求項6

成分(C)のポリグリセリン脂肪酸エステルが(イソステアリン酸ベヘン酸)(グリセリルポリグリセリル−6)エステルズ及び/又はマカデミアナッツ油ポリグリセリルである請求項1〜5いずれか一項記載の油性固形化粧料。

請求項7

請求項1〜6記載の油性固形化粧料において、さらに成分(D)N−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステルを含有する油性固形化粧料。

請求項8

成分(D)の含有量が0.1〜3重量%であることを特徴とする請求項7記載の油性固形化粧料。

技術分野

0001

本願発明は、マイクロプラスチックビーズを含有しない油性固形化粧料において、使用感及び経時安定性に優れ、かつ70℃以上の温度において充分な流動性を有し、成型性に優れた化粧料に関する。

背景技術

0002

油性固形化粧料は、口紅ファンデーションチーク等において汎用されている化粧品剤型の一種であり、液状油ワックスで固めた基材に、顔料等を分散させたものが一般的である。近年は、べたつきが少なく、肌上での伸びが良く、適度な密着感感じる使用感が好まれている。

0003

このような要求に応えるため、従来、ポリメチルシルセスキオキサンポリメタクリル酸エステルのようなマイクロプラスチックビーズと種々の粉体油剤を含有する技術が知られている。例えば、特定のリジン誘導体変性シリコーン球状樹脂粉末を組み合わせ、伸びを向上させた技術(特許文献1)、特定のウィスカー状炭酸カルシウム粉体有機球状粉体を含有することにより経時安定性及び使用感を向上させた技術(特許文献2)、融点75℃以上の油剤とダイマー酸及びN−長鎖アシ変性アミノ酸ジエステル有機球状粉末を組み合わせる技術(特許文献3)などが知られている。

0004

さらにこのようにマイクロプラスチックビーズを用いると、前述の使用感の向上だけでなく、製造時の成型性や流動性にも優れた油性固形化粧料を製造できる。

0005

一方、前述のように成型性や流動性、使用感に優れるマイクロプラスチックビーズは海洋環境において大きな問題になっており、マイクロプラスチックビーズを含有しない化粧料が求められている。

0006

しかしながら、マイクロプラスチックビーズを含有せずに油性固形化粧料を調製すると、使用感が劣るだけでなく、70℃以上の高温の条件下でも、流動性が低く、成型性に劣るという問題があった。また、経時的な安定性が不十分であり、特に、経時観察における油性成分の一部が表面に滲出する、いわゆる発汗と呼ばれる現象を生じ、化粧料としての商品価値を著しく損なうことが多かった。

先行技術

0007

特許第4643366号
特許第4990544号
特開2015−124160

発明が解決しようとする課題

0008

本願発明の課題は、以上実情を鑑み、海洋環境を保全するため、マイクロプラスチックビーズを含有しない油性固形化粧料において、使用感及び経時安定性に優れ、かつ70℃以上の温度において充分な流動性を有し、成型性に優れた化粧料に関する。

課題を解決するための手段

0009

本願発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、マイクロプラスチックビーズを含有しない油性固形化粧料において、球状無水ケイ酸と、煙霧状無水ケイ酸及び25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルを組み合わせることにより、使用感及び経時安定性に優れ、かつ70℃以上の温度において充分な流動性を有することにより、成型性に優れた化粧料が得られることを見出し、さらには、N−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステルを含有させれば、使用時のしっとり感及び化粧料の発色が著しく向上することも見出し、本願発明を完成するに至った。

0010

すなわち本願発明は、下記成分(A)〜(C)を含有することを特徴とする油性固形化粧料である。
(A)球状無水ケイ酸
(B)煙霧状無水ケイ酸
(C)25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステル

発明の効果

0011

本願発明はマイクロプラスチックビーズを含有しない油性固形化粧料に関し、使用感及び経時安定性に優れ、かつ70℃以上の温度において充分な流動性を有して、成型性に優れるものである。

0012

以下、本願発明を詳細に説明する。本願発明において、マイクロプラスチックビーズは、5mm以下の固形合成高分子を指す。例えば、ナイロンアクリル酸エステルポリエチレンポリスチレンポリエチレンテレフタレートポリウレタンオルガノポリシロキサン等の粉末や繊維が挙げられ、セルロース等の天然由来高分子酸化チタン酸化亜鉛酸化セリウム硫酸バリウム等の白色無機顔料酸化鉄カーボンブラック酸化クロム水酸化クロム紺青群青等の有色無機顔料タルクマイカセリサイト、合成セリサイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム窒化ホウ素等の無機体質粉体は該当しない。

0013

本願発明に用いられる成分(A)の球状無水ケイ酸は、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用することができ、無定形構造のもの、疎水化処理したもの、あるいは結晶構造を有するものの何れであっても良い。市販品としては、シリカマイクロビードP−1500(日揮触媒化成株式会社製)、サンスフェアNP−100(AGCエスアイテック株式会社製)等が挙げられる。

0014

成分(A)の球状無水ケイ酸の平均一次粒子径は特に限定されないが、塗布時の伸びの滑らかさを考慮すれば2〜15μmのものを使用することが好ましい。尚、平均一次粒子径はレーザー回折散乱法によって測定し、解析した結果から算出する。これらの球状無水ケイ酸は必要に応じ、1種又は2種以上を用いることができる。

0015

さらに成分(A)の球状無水ケイ酸の吸油量は特に限定されないが、70℃以上の温度における流動性が向上し、成型性に優れ、塗布時の滑らかな感触とさらさらとした感触がより優れたものが得られることを考慮すれば、吸油量が150mL/100g以下のものを使用することが好ましい。尚、吸油量は例えば顔料試験方法JIS−K5101に準拠した精製あまに油を用いた測定で求めることができる。

0016

また、成分(A)の含有量は特に限定されないが、塗布時のべたつき、塗布時の伸び、塗布時の粉っぽさ、成型性に関わる70℃以上の温度における流動性を考慮すれば10〜30重量%がより好ましい。

0017

成分(B)の煙霧状無水ケイ酸は、例えば四塩化ケイ素水素酸素炎中で加水分解して得られるものが挙げられ、市販品としては、AEOSIL 50、AEROSIL 130、AEROSIL 200、AEROSIL 200V、AEROSIL 200CF、AEROSIL 200FAD、AEROSIL 300、AEROSIL 300CF、AEROSIL 380(いずれも日本アエロジル株式会社製)等が挙げられる。また、本煙霧状無水ケイ酸を反応性アルキルシランオルガノシラザン等で処理した疎水性煙霧状無水ケイ酸でもよい。疎水化処理の方法としては、ジメチルジクロルシランによるジメチルシリル化処理、トリメチルクロルシランヘキサメチルジシラザンによるトリメチルシリル化処理、オクチトリクロルシランによるオクチルシリル化処理等が挙げられる。市販品としては、AEROSIL R972、AEROSIL R974、AEROSIL R976(いずれもジメチルジクロルシラン処理)、AEROSIL RX200、AEROSIL RX300(いずれもヘキサメチルジシラザン処理)、AEROSIL R805(オクチルシラン処理)(いずれも日本アエロジル株式会社製)等が挙げられる。

0018

成分(B)の煙霧状無水ケイ酸の平均一次粒子径は特に限定されないが、経時的な発汗を抑える効果を考慮すれば5〜50nmが好ましい。尚、平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡を用いて解析した結果から算出する。これらの煙霧状無水ケイ酸は必要に応じ、1種又は2種以上を用いることができる

0019

成分(B)の含有量は特に限定されないが、経時的な発汗、塗布時の伸びの滑らかさを考慮すれば1〜3重量%がより好ましい。

0020

成分(C)の25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルは、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用することができる。経時的な発汗がさらに抑制され、使用時の感触もより優れ、さらには仕上がりつやが向上することを考慮すれば、成分(C)のポリグリセリン脂肪酸エステルが(イソステアリン酸ベヘン酸)(グリセリルポリグリセリル−6)エステルズ及び/又はマカデミアナッツ油ポリグリセリルであることが好ましい。市販品としては、SフェイスVL−211、SフェイスVL−212(いずれも阪本薬品工業株式会社製)等が挙げられる。尚、25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルとは、25℃で高い粘性を示す半固形の成分であり、医薬部外品原料規格2006(薬事日報社刊)記載の、一般試験法、融点測定法(第2法)によって、融点が25℃よりも高いと測定された成分をさす。これらの25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルは必要に応じ、1種又は2種以上を用いることができる。

0021

成分(C)の含有量は特に限定されないが、70℃における流動性、成型性及び塗布時のべたつきを考慮すれば、1〜5重量%がより好ましい。

0022

本願発明は、成分(A)〜成分(C)を含有すれば、70℃における流動性、塗布時の伸びの滑らかさ、さらさらとした感触に優れ、経時的な発汗が抑えられた油性固形化粧料を提供することができるが、さらに成分(D)N−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステルを含有することで、塗布時のしっとり感及び発色が向上し、より優れた使用性の化粧料が得られる。

0023

成分(D)のN−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステルは、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用することができる。具体例としては、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジフィトステリルオクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル/ベヘニル)等が挙げられる。市販品としてはエルデュウPS−203、エルデュウPS−306(いずれも味の素株式会社製)、Plandool−LG2(日本精化株式会社製)等が挙げられる。これらのN−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステルは必要に応じ、1種又は2種以上を用いることができる。

0024

成分(D)の含有量は特に限定されないが、経時的な発汗、塗布時の伸びを考慮すれば、0.1〜3重量%がより好ましい。

0025

また上記成分に加えて、化粧料において一般的に用いられるその他の成分を含有してもよく、例えば、界面活性剤香料薬効成分、清涼剤紫外線吸収剤安定化剤酸化防止剤pH調整剤粘度調整剤防腐剤美容成分等が挙げられる。

0026

本願発明の油性固形化粧料としては、固形状となる油性化粧料であれば、その製造・成型方法に何ら制約はなく、常法により得ることができる。また、形状の具体例としては、棒状、板状及び皿状物流し込成型したもの等が挙げられる。

0027

本願発明の油性固形化粧料は、口紅、リップグロス、ファンデーション、コンシーラーアイカラー、チーク等に広く適用することが可能である。

0028

以下、実施例を挙げて本願発明を詳しく説明する。本願発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、含有量は特記しない限り重量%とする。

0029

(実施例及び比較例)油性固形チーク
本願発明の油性固形化粧料を以下の実施例を用いて説明する。本願発明の油性固形化粧料の塗布時の伸びの滑らかさ、塗布後のさらさらとした感触、発汗、成型性について検討するため、各実施例に対応する表に示す処方及び下記製法により油性固形チークを調製し、以下に示す評価方法及び判定基準により評価し、その結果も併せて表に示した。

0030

(塗布時の伸びの滑らかさ)
試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布時の伸びの滑らかさについて官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上が伸びの滑らかさが良いと評価した。
○:10名〜14名が伸びの滑らかさが良いと評価した。
△:5名〜9名が伸びの滑らかさが良いと評価した。
×:4名以下が伸びの滑らかさが良いと評価した。

0031

(塗布後のさらさらとした感触)
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布後のさらさらとした感触について官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上がさらさらとした感触に優れると評価した。
○:10名〜14名がさらさらとした感触に優れると評価した。
△:5名〜9名がさらさらとした感触に優れると評価した。
×:4名以下がさらさらとした感触に優れると評価した。

0032

(発汗)
各試料をサイクル試験機中(−5〜40℃、2サイクル/日)にいれ、試料表面に発汗が生じるまでの日にちを観察し、発汗した日にちから以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:6日以上発汗しない
○:5日目で発汗あり
△:4日目で発汗あり
×:3日以内に発汗あり

0033

(成型性)
各試料を充填温度70℃以上の温度で金皿に流し込み充填を行い、冷却固化させる際の充填状態目視にて確認し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:良好な流し込み
○:充填ムラ(金皿の縁の一部に試料が流れ込んでいない状態)
△:充填ムラ(金皿の縁に沿ってきれいに充填できず試料と金皿の間に隙間がある状態)
×:流れ込まない

0034

(塗布時のつや)
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布時の試料のつやについて官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上がつやが高いと評価した。
○:10名〜14名がつやが高いと評価した。
△:5名〜9名がつやが高いと評価した。
×:4名以下がつやが高いと評価した。

0035

(塗布時のしっとり感)
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布時のしっとり感について官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上がしっとり感が高いと評価した。
○:10名〜14名がしっとり感が高いと評価した。
△:5名〜9名がしっとり感が高いと評価した。
×:4名以下がしっとり感が高いと評価した。

0036

(塗布時の発色)
各試料について専門評価者20名による使用テストを行った。評価者は、頬部に各試料を塗布し、塗布時の試料の発色について官能評価し、以下の評価基準に従って判定した。
<評価基準>
◎:15名以上が発色が高いと評価した。
○:10名〜14名が発色が高いと評価した。
△:5名〜9名が発色が高いと評価した。
×:4名以下が発色が高いと評価した。

0037

表1に示す実施例及び比較例により、油性固形チークを下記の製造方法により製造した。得られた油性固形チークについて、前記評価方法及び判定基準に基づいて評価した。この結果を併せて表1に示す。なお、表中の※印のついた成分は下記市販原料である。

0038

0039

(製造方法)
成分5の一部と成分16〜19を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分14を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性固形チークを得た。

0040

表1の結果から明らかなように、球状無水ケイ酸、煙霧状無水ケイ酸、25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有した実施例1〜6は塗布時の伸びの滑らかさ、塗布後のさらさらとした感触に優れ、経時的な発汗がなかった。実施例1〜4の結果から、球状無水ケイ酸の平均一次粒子径は、2〜15μmがより好ましいことが明らかとなった。また、実施例2、5、6の結果から、球状無水ケイ酸の吸油量は、150mL/100g以下がより好ましいことが明らかになった。一方、球状無水ケイ酸を含有せず、他の粉体を含有した比較例1、2はさらさらとした感触が得られず、経時的な発汗が生じた。この結果から、球状無水ケイ酸を含有すると、さらさらとした感触が得られ、経時的な発汗を抑制できるが、通常化粧料に使用される他の粉体ではさらさらとした感触が得られず、発汗を抑えることができないことが明らかとなった。

0041

表2に示す実施例及び比較例により、油性固形チークを下記の製造方法により製造した。得られた油性固形チークについて、前記評価方法及び判定基準に基づいて評価した。この結果を併せて表2に示す。

0042

0043

(製造方法)
成分5の一部と成分9〜12を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分7を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性固形チークを得た。

0044

表2の結果から明らかなように、球状無水ケイ酸、煙霧状無水ケイ酸、25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有した実施例7〜14は塗布時の伸びの滑らかさ、塗布後のさらさらとした感触に優れ、経時的な発汗がなかった。それに対し、球状無水ケイ酸、煙霧状無水ケイ酸、25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有していない比較例3、4はいずれも塗布時の伸びの滑らかさが劣り、球状無水ケイ酸を含有しない場合にはさらにさらさらとした感触が劣り、煙霧状無水ケイ酸を含有しない場合には経時的な発汗があった。実施例7〜10の結果から球状無水ケイ酸の含有量は10〜30重量%がより好ましく、実施例11〜14の結果から煙霧状無水ケイ酸の含有量は1〜3重量%がより好ましいことが明らかになった。

0045

表3に示す実施例及び比較例により、油性固形チークを下記の製造方法により製造した。得られた油性固形チークについて、前記評価方法及び判定基準に基づいて評価した。この結果を併せて表3に示す。なお、表中の※印のついた成分は下記市販原料である。

0046

0047

(製造方法)
成分5の一部と成分14〜17を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分7を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性固形チークを得た。

0048

表3の結果から明らかなように、球状無水ケイ酸、煙霧状無水ケイ酸、25℃の温度でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有した実施例15〜24は塗布時の伸びの滑らかさに優れ、塗布後のさらさらとした感触に優れ、経時的な発汗がなかった。それに対し、25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有していない比較例5は塗布時の伸びの滑らかさが劣り、経時的な発汗が生じた。25℃で液状のポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する比較例6及び7は経時的な発汗が生じた。実施例15〜24の結果から25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量は1〜5重量%がより好ましいことが明らかとなった。また、塗布時のつやの結果から、25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルは(イソステアリン酸/ベヘン酸)(グリセリル/ポリグリセリル−6)エステルズ及び/又はマカデミアナッツ油ポリグリセリルがより好ましいことがわかった。

0049

表4に示す実施例及び比較例により、油性固形チークを下記の製造方法により製造した。得られた油性固形チークについて、前記評価方法及び判定基準に基づいて評価した。この結果を併せて表4に示す。なお、表中の※印のついた成分は下記市販原料である。

0050

0051

(製造方法)
成分5の一部と成分11〜14を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分9を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性固形チークを得た。

0052

表4の結果から明らかなように、N−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステルを含有した実施例25〜30は、塗布時の伸びの滑らかさ、塗布後のさらさらとした感触に優れ、経時的な発汗もなく、成型性にも優れ、さらに塗布時のしっとり感及び発色にも優れていた。また、塗布時の伸びの滑らかさ及び塗布後のさらさらとした感触の評価結果から、N−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステルの含有量は0.1〜3%がより好ましいことが明らかとなった。

0053

以下に、本発明のその他の実施例を示す。

0054

(実施例31)
油性皿状口紅
(成分)
1.パラフィンワックス5.0
2.マイクロクリスタリンワックス2.0
3.カルナウバワックス1.0
4.リンゴ酸ジイソステアリル20.0
5.トリイソステアリン酸ジグリセリル39.3
6.N−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステル※16 2.0
7.球状無水ケイ酸※2 20.0
8.煙霧状無水ケイ酸※9 2.0
9.ポリグリセリン脂肪酸エステル※10 3.0
10.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル3.0
11.トコフェロール0.1
12.赤色202号 0.1
13.赤色201号 0.3
14.赤色酸化鉄0.2
15.酸化鉄被覆雲母チタン2.0
(製造方法)
成分5の一部と成分12〜14を3本ローラーで混練する。また、成分5の一部と成分8を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性皿状口紅を得た。

0055

実施例31について、前記の評価方法と同様に評価を行った結果、製造時の成型性、塗布時の伸びの滑らかさ、塗布後のさらさらとした感触、しっとり感及び発色に優れ、経時的な発汗がない口紅を得た。

0056

(実施例32)
油性皿状アイカラー
(成分)
1.パラフィンワックス6.0
2.マイクロクリスタリンワックス2.0
3.カルナウバワックス1.0
4.リンゴ酸ジイソステアリル10.0
5.トリイソステアリン酸ジグリセリル12.9
6.イソノナン酸イソトリデシル20.0
7.オクチルドデカノール5.0
8.N−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステル※16 2.0
9.球状無水ケイ酸※2 25.0
10.煙霧状無水ケイ酸※9 2.0
11.ポリグリセリン脂肪酸エステル※10 3.0
12.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル1.0
13.トコフェロール0.1
14.酸化鉄被覆雲母チタン5.0
15.酸化チタン被覆ガラス末 5.0
(製造方法)
成分5の一部と成分9を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを金属製の皿に直接流し込み、冷却後、油性皿状アイカラーを得た。

0057

実施例32について、前記の評価方法と同様に評価を行った結果、製造時の成型性、塗布時の伸びの滑らかさ、塗布後のさらさらとした感触に優れ、しっとり感及び発色に優れ、経時的な発汗がないアイカラーを得た。

0058

(実施例33)
スティック状油性ファンデーション
(成分)
1.イソノナン酸イソトリデシル25.1
2.トリイソステアリン酸ジグリセリル10.2
3.N−長鎖アシル酸性アミノ酸ジエステル※16 2.0
4.パラフィンワックス5.0
5.マイクロクリスタリンワックス7.0
6.合成ワックス3.0
7.シア脂5.0
8.リン酸トリオレイル0.5
9.トコフェロール0.2
10.球状無水ケイ酸15.0
11.煙霧状無水ケイ酸※9 2.0
12.ポリグリセリン脂肪酸エステル※10 2.0
13.ジメチコン処理酸化チタン15.0
14.ジメチコン処理ベンガラ0.7
15.ジメチコン処理黄酸化鉄2.2
16.ジメチコン処理黒酸化鉄0.1
17.メチコン処理マイカ5.0
(製造方法)
成分1の一部と成分13〜17を3本ローラーで混練する。また、成分2の一部と成分11を3本ローラーで混練する。残りの成分を加えて、90℃以上で均一になるまで加熱混合した後、脱泡する。これを棒状容器に流し込んだ後冷却固化し、スティック状油性ファンデーションを得た。

実施例

0059

実施例33について、前記の評価方法と同様に評価を行った結果、製造時の成型性、塗布時の伸びの滑らかさ、塗布後のさらさらとした感触に優れ、しっとり感及び発色に優れ、経時的な発汗がないスティック状油性ファンデーションを得た。

0060

本願発明により、海洋環境を保全するため、マイクロプラスチックビーズを含有しない油性固形化粧料において、球状無水ケイ酸、煙霧状無水ケイ酸、25℃でペースト状のポリグリセリン脂肪酸エステルを化粧料基材に含有することにより、使用感及び経時安定性に優れ、かつ70℃以上の温度において充分な流動性を有し、成型性に優れた化粧料を提供することができる。

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