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技術 固形粉末化粧料

出願人 株式会社コーセー
発明者 森洋輔
出願日 2017年12月11日 (2年6ヶ月経過) 出願番号 2017-236768
公開日 2019年6月27日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2019-104690
状態 未査定
技術分野 化粧料
主要キーワード 湿式成型法 フェニル変性ポリシロキサン 液状アルコール セルロース系水溶性高分子 乾式成型 樹脂皿 小道具 トリエトキシカプリリルシラン
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

化粧もちに優れ、耐衝撃性に優れ、小道具や指で何度も繰り返して使用されることにより、その表面が固く取れなくなる現象ケーキング)を起こすことのない固形粉末化粧料の提供。

解決手段

(A)エチルセルロース、(B)総炭素数18〜24の1価の液状アルコール、(C)粉体を含有する固形粉末化粧料。さらに、成分(D)として分子量が1100以下、かつ水酸基が1つ以上の液状のエステル油を含有することが好ましい。

概要

背景

頬紅アイシャドウなどの固形粉末化粧料は、粉体成分を主成分として油性成分を添加混合した化粧料基材を、皿等の容器充填成型してなる化粧料であり、使用方法が簡便な上に携帯性にも優れるため、消費者に好まれている。しかし、固形粉末化粧料は、粉体成分が主成分であるため化粧もちが悪く、外部からの衝撃に弱いという問題があった。
そこで、化粧持ちを向上させる技術がこれまでにも開発されてきた。例えば、撥水撥油処理粉体固形及び/又は半固形油剤を用いる技術(特許文献1参照)や、被膜形成剤を用いる技術(特許文献2参照)が提案されている。

概要

化粧もちに優れ、耐衝撃性に優れ、小道具や指で何度も繰り返して使用されることにより、その表面が固く取れなくなる現象ケーキング)を起こすことのない固形粉末化粧料の提供。(A)エチルセルロース、(B)総炭素数18〜24の1価の液状アルコール、(C)粉体を含有する固形粉末化粧料。さらに、成分(D)として分子量が1100以下、かつ水酸基が1つ以上の液状のエステル油を含有することが好ましい。なし

目的

本発明は化粧もちに優れ、ケーキングを起こすことなく、耐衝撃性に優れた固形粉末化粧料の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

次の成分(A)〜(C)、(A)エチルセルロース(B)総炭素数18〜24の1価の液状アルコール(C)粉体を含有する固形粉末化粧料である。

請求項2

前記成分(A)の含有量が0.2〜3質量%である請求項1に記載の固形粉末化粧料。

請求項3

前記成分(B)の含有量が5〜35質量%である請求項1又は2に記載の固形粉末化粧料。

請求項4

前記成分(A)と(B)を、質量比(A):(B)が1:5〜1:100の範囲で含有する請求項1〜3のいずれかの項に記載の固形粉末化粧料。

請求項5

さらに、成分(D)として分子量が1100以下、かつ水酸基が1つ以上の液状のエステル油を含有する請求項1〜4のいずれかの項に記載の固形粉末化粧料。

請求項6

前記成分(B)と(D)を、質量比(B):(D)が1:15〜20:1の範囲で含有する請求項5に記載の固形粉末化粧料。

請求項7

次の成分(A)〜(C)、(A)エチルセルロース(B)総炭素数18〜24の1価の液状アルコール(C)粉体を含有する粉体基剤を、溶媒と混合してスラリー状とし、容器充填した後に溶媒の一部又は全部を除去して得られる固形粉末化粧料。

技術分野

0001

本発明は特に化粧もち耐衝撃性、発色の良さ、ケーキングのなさに優れた固形粉末化粧料に関するものである。

背景技術

0002

頬紅アイシャドウなどの固形粉末化粧料は、粉体成分を主成分として油性成分を添加混合した化粧料基材を、皿等の容器充填成型してなる化粧料であり、使用方法が簡便な上に携帯性にも優れるため、消費者に好まれている。しかし、固形粉末化粧料は、粉体成分が主成分であるため化粧もちが悪く、外部からの衝撃に弱いという問題があった。
そこで、化粧持ちを向上させる技術がこれまでにも開発されてきた。例えば、撥水撥油処理粉体固形及び/又は半固形油剤を用いる技術(特許文献1参照)や、被膜形成剤を用いる技術(特許文献2参照)が提案されている。

0003

特開2010−37213号公報
特開2001−72536公報
特開2014−101293号公報

先行技術

0004

しかしながら、撥水撥油処理粉体と固形及び/又は半固形油剤を用いる技術では、化粧持ちは向上するものの、常温で粘調性のある油剤を使用するため、油剤が凝集しやすく、粉に均一に濡れないため、発色が満足できなかった。また小道具や指で何度も繰り返して使用されることにより、その表面が固く取れなくなる現象(ケーキング)を起こしやすい傾向があった。加えて皮膜形成剤を用いる技術では、化粧もちは向上するが、皮膜形成剤を製剤中に均一に分散させる必要があり、分散が不十分であると、ケーキングを起こしたり、発色が損なわれてしまい、満足のいくものが得られなかった。また耐衝撃性を向上させる技術としてはセルロース系水溶性高分子を用いる技術(特許文献3)があるが、油剤との分散性が悪く、分散不良を生じてしまうため、ケーキングを起こしやすい傾向ががあった。更に水溶性セルロースを用いているため、などに対して落ちやすく化粧もちに関して満足のいくものが得られなかった。このような背景から、化粧持ちに優れながら、連続使用時にケーキングすることなく、外部からの衝撃に強い固形粉末化粧料が求められている。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は化粧もちに優れ、ケーキングを起こすことなく、耐衝撃性に優れた固形粉末化粧料の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記実状に鑑み、本発明者は固形粉末化粧料では高分子の被膜形成剤の、粉体への分散性が悪く、局所的に粉体が凝集することによりケーキングが起きやすくなると仮定し、総炭素数18〜24の1価の液状アルコールが粉体の分散性に優れることに着目し、鋭意検討を行った。その結果、総炭素数18〜24の1価の液状アルコールと、これに相溶性の高い被膜形成剤であるエチルセルロースを用いることで、ケーキングすることなく、固形粉末化粧料の耐衝撃性が向上することを発見した。また驚くべきことに、エチルセルロースを加えることで総炭素数18〜24の1価の液状アルコールの粉体への分散性がさらに良くなり、固形粉末化粧料の発色と化粧もちが大幅に向上することを見出し、本発明を完成させた。

0007

すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(C)
(A)エチルセルロース
(B)総炭素数18〜24の1価の液状アルコール
(C)粉体
を含有する固形粉末化粧料である。

0008

さらに、前記成分(A)の含有量が0.2〜3質量%である固形粉末化粧料を提供するものである。

0009

さらに、前記成分(B)の含有量が5〜35質量%である固形粉末化粧料を提供するものである。

0010

さらに、前記成分(A)と(B)は、質量比(A):(B)が1:5〜1:100の範囲で含有される固形粉末化粧料を提供するものである。

0011

さらに、成分(D)として分子量が1100以下、かつ水酸基が1つ以上の液状のエステル油を含有する固形粉末化粧料を提供するものである

0012

さらに、成分(B)と(D)は、質量比(B):(D)が1:15〜20:1の範囲で含有される固形粉末化粧料を提供するものである。

0013

成分(A)、(B)及び任意に(C)、(D)およびその他の成分を含有する粉体基剤揮発性溶媒と混合しスラリー状とし、容器に充填した後に揮発性溶媒の一部又は全部を除去して得られる固形粉末化粧料を提供するものである。

発明の効果

0014

本発明は固形粉末化粧料に関し、更に詳しくは、発色が良く、化粧もちに優れ、ケーキングを起こすことがない、耐衝撃性に優れる固形粉末化粧料に関するものである。

発明を実施するための最良の形態

0015

本発明における成分(A)エチルセルロースは、Β−グルコース縮合重合したセルロースグルコース単位ヒドロキシル基の一部又は全部をエチルエーテル置換したものである。これらの市販品としては、平均置換度が2.46〜2.58のAQUALON EC N−7、14、50、100(以上、ASHLANDSPECALTY INGREDIENTS社製)等がある。

0016

成分(A)は化粧もちに優れながらも、耐衝撃性に優れたを効果を発揮することができる。成分(A)は重合度により性状が異なるが、本発明における成分(A)は、GPC(Gel Permeation Chromatography)による重量平均分子量(Mw)が、好ましくは50000〜215000の範囲であり、さらに好ましくは80000〜140000の範囲である。この範囲であると、耐衝撃性、ケーキングを起こしにくい点においてより好ましい。また、本発明において成分(A)は、グルコース単位のエチルエーテル置換度が2以上のものであると、化粧もちがよく好ましい。

0017

本発明における成分(A)の含有量は0.2〜3質量%(以下、「%」と表す)が好ましく、更に好ましくは0.5〜1%である。この範囲であると、化粧もちと耐衝撃性の効果に優れる。

0018

本発明における成分(B)は総炭素数18〜24の1価のアルコールであり、25℃で液状のものである。成分(B)は、特に限定されずに用いることができ、具体的には、ヘキシルデカノールイソステアリルアルコールオレイルアルコールオクチルドデカノールデシルテトラデカノール等があげられ、市販品としては、イソステアリルアルコールEX、リソノール18SP、リソノール20SP、リソノール24SP(以上、高級アルコール工業社製)、NOFABLE AO−85S(日油社製)、リカコール90B(新日本理化社製)等が挙げられる。これらの1種又は2種以上を用いることができる。本発明において成分(B)は、成分(A)を溶解するものであると、発色の良さ、ケーキングを起こしにくい点において好ましく、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノールであるがことが特に好ましく用いられる。

0019

本発明における成分(B)の含有量は、5〜35%が好ましく、更に好ましくは15〜25%である。この範囲であると、発色の良さ、ケーキングを起こしにくさがより好ましい。

0020

本発明の固形粉末化粧料における、成分(A)と(B)は、質量比(A):(B)=1:5〜1:100の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは1:10〜1:30である。この範囲であると、ケーキングのなさの点においてより好ましい。

0021

本発明の固形粉末化粧料における、成分(C)粉体は、一般的に化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、任意の無機又は有機粉体を使用することができる。具体的には、酸化チタン黒色酸化チタン酸化セリウムコンジョウ群青ベンガラ黄色酸化鉄黒色酸化鉄酸化亜鉛酸化アルミニウム無水ケイ酸酸化マグネシウム酸化ジルコニウム炭酸マグネシウム炭酸カルシウム硫酸カルシウム酸化クロム水酸化クロムカーボンブラックケイ酸アルミニウムケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウムマイカ合成マイカセリサイトタルクカオリン炭化珪素硫酸バリウム窒化硼素等の無機粉体類、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、黒色401号、褐色201号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色203号、青色205号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、緑色402号、黄色4号、黄色5号、黄色202号(1)、黄色202号(2)、黄色203号、黄色402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色407号、橙色205号、橙色402号、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号(1)、赤色105号(1)、赤色106号、赤色227号、赤色230号(1)、赤色231号、赤色401号、赤色502号、赤色503号、赤色504号、赤色506号等のジルコニウムバリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体、オキシ塩化ビスマス酸化チタン被覆マイカ酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、酸化チタン被覆ガラスフレークアルミニウムパウダーポリエチレンテレフタレート積層末等の光輝性粉体類、ナイロンパウダーポリメチルメタクリレートパウダーアクリロニトリルメタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダーポリスチレンパウダー、(ジメチコンビニルジメチコン)クロスポリマーパウダー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーパウダー、(ジフェニルジメチコンビニルジフェニルジメチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダーウールパウダー、シルクパウダー、N−アシルリジン等の有機粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。これらの粉体は表面処理されたものを用いることもできる。表面処理剤としては、通常化粧料に用いられるものであれば特に限定されず、フッ素化合物シリコーン系化合物炭化水素高級脂肪酸、高級アルコール、金属石鹸界面活性剤水溶性高分子等の通常公知のものを使用できる。

0022

本発明は粉体を主成分とするものであり、成分(C)の含有量は50〜95%であり、より好ましくは70〜85%である。また、本発明では、成分(C)として板状粉体を含むことが好ましい。板状粉体は、アスペクト比が10〜400、さらには40〜300のものが好ましい。これらの板状粉体を含有すると、粉体全体の嵩が高くなり、ケーキングを起こしにくい。板状粉体は成分(C)中に30%以上、更には50%以上含まれると、ケーキングのなさの点において好ましい。

0023

なお本発明において、粉体のアスペクト比とは、(平均粒子径)/(平均厚み)から算出された値であり、本平均粒子径および平均厚みは、走査型電子顕微鏡KEYENCE社製のリアルサーフェイスビュー顕微鏡VE−7800)を用いて平均粒子径と平均厚さの測定を30個の粒子について行い、アスペクト比を算出した。

0024

本発明は、固形粉末化粧料の発色を向上させることから、成分(C)の粉末着色剤を含むものであると、より本発明の効果を得ることができる。着色剤としては、上記した有機色素黄酸化鉄赤酸化鉄黒酸化鉄等の酸化鉄、コンジョウ、群青、カーボンブラック等、またこれらを複合化した複合粉体が挙げられる。中でも凝集の起こりやすい酸化鉄を含む着色剤で、効果を発揮することができる。

0025

本発明の固形粉末化粧料では成分(D)分子量が1100以下、かつ水酸基を1以上有する25℃で液状のエステル油を含有することができる。成分(D)は、特に限定されずに用いることができ、本発明において成分(A)との相溶性が高いために均一性が向上し、化粧もちの良さとケーキングのなさの点で好ましい。具体的には、リンゴ酸ジイソステアリル(分子量 639)、オレイン酸PEG−6ソルビタン(分子量 429)、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシル(分子量 413)、トリイソステアリン酸ポリグリセリルー2(分子量 966)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−2(分子量 699)、イソステアリン酸ポリグリセリル−2(分子量 433)、セスキオレイン酸ソルビタン(分子量 413)等が挙げられる。これらの中でも化粧もちの観点からリンゴ酸ジイソステアリルもしくは、ヒドロキシステアリン酸エチルヘキシルを用いることが好ましい。

0026

本発明における成分(D)の含有量は、1〜20%が好ましく、更に好ましくは5〜15%である。この範囲であると、ケーキングのなさ、化粧もちの点でより好ましい。

0027

本発明の固形粉末化粧料における成分(B)と(D)は、質量比(B):(D)=1:15〜20:1で含有すると好ましく、さらに好ましくは1:8〜8:1である。この範囲であると化粧もちとケーキングのなさの点においてより好ましい。

0028

また、本発明における固形粉末化粧料では、本発明を損なわない範囲において、上記成分(A)〜(D)の他に、通常化粧料に使用される任意成分として、油性成分、水性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤保湿剤酸化防止剤美容成分、糖類、防腐剤香料等を含有することができる。

0029

本発明における成分(B)および(D)以外の油性成分としては、化粧料に通常使用される油性成分であれば、特に限定されない。例えば、エチレンホモポリマー、(エチレンプロピレンコポリマーパラフィンワックスセレシンワックスオゾケライトマイクロクリスタリンワックスフィッシャートロプシュワックス流動パラフィンワセリンスクワランスクワレンイソドデカンイソヘキサデカンポリイソブチレンポリブテン等の炭化水素油類、ステアリン酸イソステアリン酸ラウリン酸ミリスチン酸ベヘニン酸、オレイン酸等の脂肪酸類セチルアルコール等の固形の高級アルコール類、イソノナン酸イソトリデシルイソノナン酸イソノニルジオタンネオペンチルグリコ−ル、ジカプリン酸プロピレングリコ−ル、ジカプリル酸プロピレングリコ−ル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルセバシン酸ジエチル、2−エチルヘキサン酸セチルオレイン酸オレイルオレイン酸エチルラノリン、等のエステル油類、メタクリル変性ポリシロキサンアルキル変性メチルポリシロキサンジメチルポリシロキサンフェニル変性ポリシロキサン架橋型オルガノポリシロキサン等のシリコーン油類、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類、α−オレフィンビニルピロリドン共重合体等が挙げられ、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。

0031

界面活性剤としては、化粧料に一般に使用される界面活性剤であれば、いずれでも良く、非イオン性界面活性剤アニオン性界面活性剤カチオン性界面活性剤両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、非イオン界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルグリセリンアルキルエーテルポリオキシアルキレンアルキルエーテルポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩アルキルスルホン酸塩等、カチオン系界面活性剤としては、塩化アルキルトリメチルアンモニウム塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等、両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものが挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。

0032

保湿剤としては、例えば、タンパク質ムコ多糖コラーゲンエラスチンケラチン等、酸化防止剤としては、例えば、α−トコフェロールアスコルビン酸等、美容成分としては、例えば、ビタミン類消炎剤生薬等、防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステルフェノキシエタノール、1,2−ペンタンジオール等が挙げられる。

0033

本発明の固形粉末化粧料は、通常公知の方法で製造することができる。特に限定されず、例えば以下のような方法を挙げることができる。
乾式成型法)成分(A)〜(C)及びその他の任意成分を均一分散した化粧料基剤を、金皿樹脂皿等の容器に充填し、圧縮成型する方法。
湿式成型法)成分(A)〜(C)及びその他の任意成分を均一分散した化粧料基剤を、水、エタノール揮発性油や、非揮発性油等の溶媒と混合し、これを充填成型した後、溶媒を除去して成型する方法。
本発明の固形粉末化粧料では湿式成型法を用いて製造することで、本発明の効果を特に顕著に得ることができ、好ましい。

0034

湿式成型法に用いられる溶媒としては、非揮発性揮発性のいずれも用いることができるが、常圧における沸点が260℃以下の揮発性溶媒が好ましく、具体的には、水性成分として水、もしくはエチルアルコール、イソプロピルアルコールのような低沸点アルコール、油性成分としてイソドデカン、イソヘキサデカン、軽質流動イソパラフィン等の低沸点炭化水素油、低重合度のジメチルポリシロキサン、メチルトリメチコンオクタメチルシクロテトラシロキサンデカメチルシクロペンタシロキサン等の低沸点の鎖状もしくは環状シリコーン油、低沸点パーフルオロポリエーテル等の低沸点フッ素化合物等が挙げられ、これらは一種または二種以上を組み合わせて混合物として用いることができる。本発明においては、着色剤の制限を受けない点で、油性のものが好ましく用いられ、特にイソドデカン、軽質流動イソパラフィン等の揮発性有機溶媒が好ましく用いられる。これらの溶媒は、減圧吸引加熱乾燥加圧時に紙や不織布等の吸収体を用いた吸い取り除去プレス型等に設けられた排出孔を通して除去する等の通常公知の方法を用いて除去することができる。本発明においては、溶媒の量が化粧料基剤100質量部に対し溶媒20〜150質量部が好ましく、更には50〜100質量部である。

0035

本発明の固形粉末化粧料は、特に限定されないが、ボディパウダー、ファンデーション、頬紅、白粉、アイシャドウ、アイライナーアイブロウ、等に用いることができ、特に発色のよさと化粧もちに優れることから、頬紅もしくはアイシャドウに用いることが好適である。その使用方法は、直接化粧料を塗布する他、指や、パフスポンジチップ等の小道具を用いて塗布する等のいずれの方法でも使用することができる。

0036

実施例1〜18及び比較例1〜7:頬紅
表1、2及び3に示す組成の頬紅を下記の製造方法により調製し、各試料を、(イ)化粧もち、(ロ)発色の良さ、(ハ)ケーキングのなさ、(ニ)耐衝撃性ついて下記評価方法にて評価し、その結果も併せて表中に示した。

0037

0038

0039

*1ハイフィラーK−5(アスペクト比5産業社製)
*2セリサイトFSE (アスペクト比15 三信鉱工社製)
*3 PDM-20L(アスペクト比75 トピー工業社製)
*4TIMIRON STARLUSTERMP−115
(アスペクト比300メルク社製)
*5MR−7GC(綜研化学社製)
*6リソノール24SP(高級アルコール工業社製)
*7 リソノール20SP(高級アルコール工業社製)
*8 NOVOL−LQ—JP(クロージャパン社製
*9 ハイノール 14SS(高級アルコール工業社製)
*10 コノール 2265(新日本理化社製)
*11 ハイマレートDIS(高級アルコール工業社製)
*12コスモール41V(日清オイリグループ社製)
*13レオドールTW−O120V(花王社製)
*14 CETIOL SN−1(BASF社製)
*15 AQUALON EC−N14(ASHLAND社製)
*16 AQUALON EC−N7(ASHLAND社製)
*17 AQUALON EC−N100(ASHLAND社製)
*18メトローズSM−8000(信越化学工業社製)
*19 METOLOSE 65SH−4000(信越化学工業社製)
*20 SR1000(モメンティブ・パフォーマンスマテリアルズ・ジャパン社製)

0040

A.成分(1)〜(9)を均一に混合する。
B.成分(10)〜(25)を120℃に加熱し、均一に混合する。
C.AにBを加え化粧料基材とし、化粧料基材100質量部に対し、イソドデカン約80質量部を添加して混合混錬し、混合物2.5gを金皿容器(2.5cm×2cm)×0.3cm)に充填する。
D.Cの表面に厚さ0.02mmのセルロース紙2枚を重ねた上から押し型を用い、2kgf/cm2にて圧縮成型しながらイソドデカン を4秒間吸引除去した後、70℃で8時間乾燥して頬紅(固形)を得た。

0041

評価項目
イ.化粧もち
ロ.発色のよさ
ハ.ケーキングのなさ
イ〜ハの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人が実施例1〜18及び比較例1〜7の頬紅を使用し、下記絶対評価基準にて7段階に評価し評点をつけ、各試料についてパネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。イ.化粧もちに関しては、各試料を肌に塗布し、パネルに通常の生活を6時間してもらった後にや汗などで化粧膜がくずれていないか、ロ.発色の良さに関しては、各試料を肌に塗布した時に十分な発色が得られたかどうか、ハ.ケーキングのなさに関しては、各試料を指で往復60回なぞった後の試料表面状態固化していないかどうかを評価した。

0042

絶対評価基準
(評点):(評価)
6 :非常に良い
5 :良い
4 :やや良い
3 :普通
2 :やや悪い
1 :悪い
0 :非常に悪い

0043

(判定):(評点の平均点
◎ :5点以上
〇 :3.5点以上〜5点未満
△ :2点以上〜3.5点未満
× :2点未満

0044

(評価項目)
ニ.耐衝撃性
実施例及び比較例の頬紅を30cmの高さからコンクリート床自由落下を行い、頬紅が破損するまでの回数を数え、以下の判断基準に従って「耐衝撃性」を判定した。ここで破損とは、化粧料が粉々になってしまうと定義した。
(判定基準)
(判定):(破損までの落下回数
◎ :5回で破損なし
○ :3〜4回
× :1〜2回

0045

表に示す結果から明らかな如く、実施例1〜18の頬紅は、化粧もち、発色のよさ、ケーキングのなさ、耐衝撃性の全てにおいて良好なものであった。一方、成分(A)を配合しない比較例1は化粧もちと耐衝撃性の点で満足のいくものではなかった。また成分(A)の代わりにメチルセルロースを用いた比較例2及びヒドロキシプロピルセルロースを用いた比較例3では発色のよさとケーキングのなさの点で、トリメチルシロキシケイ酸を用いた比較例4ではケーキングのなさの点において満足のいくものではなかった。
一方、成分(B)を配合しない比較例5ではケーキングのなさの点において満足のいくものではなかった。成分(B)の代わりに総炭素数14のミリスチルアルコールを用いた比較例6では、発色のよさとケーキングのなさの点で満足のいくものではなく、また総炭素数22の固体であるベへニルアルコールを用いた比較例7ではケーキングのなさの点で満足のいくものではなかった。

0046

実施例19:アイシャドウ
(成分) (%)
1.タルク(アスペクト比5)*1 残量
2.合成金雲母(アスペクト比 60)*21 10
3.マイカ(アスペクト比 60)*22 20
4.酸化チタン被覆マイカ(アスペクト比 300)*4 15
5.ホウケイ酸(Ca/Al)(アスペクト比 80)*23 10
窒化ホウ素(アスペクト比 10)*24 5
7.赤202号 1
8.黄色4号 1
9.メチルパラベン0.2
10.カルナバロウ0.5
11.リンゴ酸ジイソステアリル*11 8
12.ジメチルポリシロキサン*25 1
13.エチルセルロース*16 0.8
14.オクチルドデカノール*7 18
*21ミクロマイカMK−200(片コープアグリ社製)
*22MICA POWDERY−2300(ヤマグチマイカ社製)
*23マイクログラスメタシャインMT1080RR日本板硝子社製
*24 SHP−3(水島合金鉄社製)
*25 KF−96−20CS (信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(9)を均一に混合する。
B.成分(10)〜(14)を120℃に加熱し均一に混合する。
C.AにBを加え化粧料基材とし、化粧料基材100質量部に対し、イソドデカン約100質量部を添加して混合混錬し、金皿容器に充填し、圧縮しながらイソドデカンを除去し、その後、70℃で8時間の乾燥し、アイシャドウを得た。

実施例19のアイシャドウは、化粧もち、発色のよさ、ケーキングのなさ、耐衝撃性の全てにおいて良好なものであった。

0047

実施例20:ボディパウダー
(成分) (%)
1.トリエトキシカプリリルシラン2%処理タルク
(アスペクト比65)*26 残量
2.トリエトキシカプリリルシラン2%処理合成金雲母
(アスペクト比 58)*27 15
3.球状ナイロン*28 20
4.球状ポリエチレン*29 10
5.黄酸化鉄0.1
6.酸化亜鉛3
7.コンジョウ0.1
8.トリエチルヘキサノイン*30 2
9.ミネラルオイル*31 1
10.セスキオレイン酸ソルビタン*32 1
11.エチルセルロース*17 0.5
12.トリメチルシロキシケイ酸*20 0.5
13.オクチルドデカノール*7 5
*26 JA−46R(浅田製粉社製)2%トリエトキシカプリルシラン処理
*27 PDM−10L(トピー工業)2%トリエトキシカプリリルシラン処理
*28オルソール2002(アトフィナジャパン社製)
*29ミペロンPM−200(三井化学社製)
*30 T.I.O(日清オイリオ社製)
*31 KLEAROL WHITIEMINERAL OIL
(SONNEBORN社製)
*32コスモール82V (日清オイリオ社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(7)を均一に混合する。
B.成分(8)〜(13)を120℃に加熱し均一に混合する。
C.AにBを加え混合し、パルペライザーを用いて粉砕し、金皿容器に充填し、圧縮成型してボディパウダーを得た。

実施例20のボディパウダーは、化粧もち、発色のよさ、ケーキングのなさ、耐衝撃性のすべてにおいて優れたものであった。

0048

実施例21:パウダーファンデーション
(成分) (%)
1.2%ジメチコン処理タルク(アスペクト比65)*33 残量
2.2%ジメチコン処理合成金雲母(アスペクト比 58)*34 20
3.メタクリル酸メチルクロスポリマー*35 10
4.酸化チタン10
5.酸化亜鉛8
6.黄酸化鉄0.2
7.赤酸化鉄0.2
8.黒酸化鉄0.1
9.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル*36 8
10.トリエチルヘキサノイン*30 4
11.ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン*37 3
12.エチルセルロース*17 1.5
13.デシルテトラデカノール*6 15
*33 JA−46R(浅田製粉社製)2%ジメチコン処理
*34 PDM−10L(トピー工業社製)2%ジメチコン処理
*35MR—7GC(綜研化学社製)
*36 UNINULMC80(BASF社製)
*37 KF−56(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を均一に混合する。
B.成分(9)〜(13)を均一に混合する。
C.AにBを加え化粧料基材とし、化粧料基材100質量部に対し、軽質流動イソパラフィンを約80質量部添加して混合混錬し、金皿容器に充填し、圧縮しながらイソドデカンを除去し、その後、70℃で8時間の乾燥し、パウダーファンデーションを得た。

実施例21のパウダーファンデーションは、化粧もち、発色のよさ、ケーキングのなさ、耐衝撃性のすべてにおいて優れたものであった。

0049

実施例22:アイブロウ
(成分) (%)
1.2%ジメチコン処理タルク(アスペクト比65)*33 残量
2.3%パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理セリサイト
(アスペクト比15)*38 20
3.メタクリル酸メチルクロスポリマー*20 10
4.酸化亜鉛2
5.黒酸化鉄20
6.黄酸化鉄1
7.赤酸化鉄1
8.ヒアルロン酸末 0.01
9.ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール*39 1
10.スクワラン*40 1
11.合成ワックス*41 1
12.エチルセルロース*18 1
13.パーフルオロメチルイソプロピルエーテル*42 2
14オクチルドデカノール*7 2
15.リンゴ酸ジイソステアリル*11 8
*38 セリサイトFSE(三信鉱工社製)3%パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
*39コスモール525 (日清オイリオ社製)
*40 精製オリーブスクワラン(日光ケミカルズ社製
*41CIREBELLE 108 (CIREBELLE社製)
*42フォンブリンHC/04
(SOLVAYSPECIALTY CHEMICALS社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を均一に混合する。
B.成分(9)〜(15)を120℃に加熱し、均一に混合する。
C.AにBを加え化粧料基材とし、化粧料基材100質量部に対し、軽質流動イソパラフィンを約50質量部添加して混合混錬し、金皿容器に充填し、圧縮しながらイソドデカンを除去し、その後、70℃で8時間の乾燥し、アイブロウを得た。

実施例22のアイブロウは、化粧もち、発色のよさ、ケーキングのなさ、耐衝撃性のすべてにおいて優れたものであった。

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