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技術 車両の疎水化窓用の払拭システムを制御するための方法、及びこのような窓用の払拭システム

出願人 ヴァレオシステムデシュヤージュ
発明者 フレデリック、ジロー
出願日 2018年12月7日 (1年5ヶ月経過) 出願番号 2018-229944
公開日 2019年6月27日 (10ヶ月経過) 公開番号 2019-104489
状態 未査定
技術分野 ワイパー、車両の清掃
主要キーワード 共通モータ 電子ボックス 機械的トルク 電子制御ボックス 電気駆動モータ ポンプアセンブリ 作動液体 払拭速度
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

スティックスリップを抑制する。

解決手段

本発明は、少なくとも1つの疎水化処理物を施された自動車両の窓(10)の外表面(11)用の払拭ステムであって、前記窓(10)の前記外表面(11)と協働する窓ガラスワイパー(30)の払拭を駆動するための少なくとも1つのアーム(31)と、前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度を推定可能とするパラメータを測定するためのセンサと、前記駆動アーム(31)の払拭速度を制御するための回路(60)であって、払拭速度を前記パラメータの変化に応じて変更する回路(60)とを制御するための方法である。本方法によれば、前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度は、前記制御回路(60)によって、前記窓ガラスワイパー(30)と前記窓(10)の前記表面との摩擦係数を表すパラメータに応じて推定される。

概要

背景

ドライバーの周囲の視界遮断されないように、自動車両は、一般に、自動車両の窓の外表面、特に自動車両の窓ガラス払拭及び洗浄する払拭及び洗浄システムを有している。このようなシステムは、通常、2つの窓ガラスワイパーを備える。それぞれの窓ガラスワイパーは、窓ガラスの外表面を擦過してこの表面に存在する水分を除去するワイパーブレードを備える。

特に非雨天時に窓ガラスを洗浄するために、このようなシステムは、窓ガラス洗浄液、いわゆる第1液体を収容する少なくとも1つの第1タンクと、このタンクをオリフィスに接続するチャネルシステムと、ポンプと、を有する。第1液体は、オリフィスを経由して窓ガラスに噴射及び/又は投射される。ポンプは、第1液体がオリフィスを経由して窓ガラスに吐出されるまで、第1液体をチャネルシステム内で循環させることが可能である。

特に窓ガラスが著しく汚れている場合に洗浄及び払拭の質を向上させるように、及び/又は、例えば窓ガラスを除氷する機能等の更なる機能をシステムに付加するように、洗浄用の特定の特性及び/又は除氷用特性を有する作動液体、いわゆる第2液体を収容する第2タンクを設けることができる。

これら2つのタンクは、それぞれ固有のポンプを有し得るが、第1及び第2液体を、これらの液体が窓ガラスに噴射されるときに経由するオリフィスに送出する同一のチャネルシステムに接続される。したがって、窓ガラスに対するこれらの液体のうちの一方の投射から他方の液体の投射に移行したい場合には、動作中のポンプを非動作状態とするとともに他方のポンプを起動する。

更に、自動車両の窓の外表面を疎水化し得る技術及び手段も公知である。

疎水化処理物により、ドライバーは、通常70km/hと推定される車両の速度を超える速度において、窓ガラスワイパーの使用を回避することが可能となる。ガラスの表面が疎水化処理物を施されている場合、水とガラスとの弱い付着力を理由として、70km/hを超えると、窓ガラスの表面上の一陣の空気に水滴同調して放逐され得る。

本出願において、「疎水化液体」とは、この液体が或る表面に散布された後、又は更に乾燥した後に、当該表面を疎水性とすることが可能な液体として理解される。

ここで、疎水特性を有する液体製品が使用されるが、製品を、疎水化処理製品、又は更には疎水化処理物と称するものとする。自動車両の窓に疎水化処理を実施することが公知である。

例えば、特許出願US‐A1‐2014/272148に開示及び呈示されるように、このタイプの処理物を、これを目的とするスポンジ又は布を使用して手動で塗布することが知られている。この出願は、トリガ・スプレーを使用して、又は含侵布を使用して疎水化製品を塗布する方法を記載している。

また、疎水化処理物を車両の窓に効率良く人手を介する必要なく塗布する方法も既に提案されている。

例えば、第2液体が疎水化液体である上述のタイプのシステムの使用が提案されている。システムの使用には、疎水化液体を窓にチャネルシステム及びポンプによって投射すること、及び疎水化液体を窓に少なくとも1つの窓ガラスワイパーによって分散させることからなるステップのうちの少なくとも一方が含まれる。

したがって、疎水化液体を車両の窓に投射するため、又は疎水化液体を窓上で分散させるため、又は更には両動作を実施するために、車両の機器を使用することができる。このため、窓上での疎水化製品の塗布及び分散は、ユーザの手を介さずに実施され得る。ユーザは、このプロセスを簡単に遠隔制御可能である。

この遠隔制御は、車両のダッシュボードから、又は距離を置いて、例えば携帯電話タブレットの適用によって実施され得る。

手動技術と対照的に、このような方法によれば、車両の窓の疎水化処理物を、人手を必要とすることなく定期的に更新することが可能となる。

しかしながら、疎水化処理物の塗布及び/又は更新するために実施される技術が何であれ、疎水化処理物の使用には、いくつかの事実が考慮されなければならない。

具体的には、窓ガラスワイパーのワイパーブレードのゴムと疎水化処理物との摩擦係数が非常に大きいため、低い払拭速度において振動が生じる。これは、「スティックスリップ」作用とも称される。

払拭速度を増加させる以外にこの問題に対する解決策は知られていないが、これには、払拭すべき表面の疎水性の状態又は程度の決定が必要である。

更に、疎水化処理物は経時的に劣化し、一般に、処理のおよそ4か月後に、疎水化処理物は消失する及び/又はもはや効果がなくなると推定されている。

この問題に対する解決策が公知である。具体的には、例えば、このような解決策は、例えば上述の公知技術を利用して、窓ガラスの外表面を自動的に再び表面処理することによって疎水化処理物を更新することからなる。

しかしながら、ここでもまた、このような更新を自動化又はシステム化するためには、払拭すべき表面の疎水性の状態又は程度を決定しなければならない。

したがって、疎水化処理物の塗布及び/又は更新するために利用される技術がどのようなものであっても、払拭システムを制御して想定され得る最も便利な態様において十分な質の払拭を提供するように、ユーザが疎水化処理物の存在、又はこの再塗装物の状態又は質、‐特にその摩耗‐を考慮することを可能とする方法も装置も知られていない。

本発明はこのような問題に対する解決策を提供することを目的とする。

概要

スティック‐スリップを抑制する。本発明は、少なくとも1つの疎水化処理物を施された自動車両の窓(10)の外表面(11)用の払拭システムであって、前記窓(10)の前記外表面(11)と協働する窓ガラスワイパー(30)の払拭を駆動するための少なくとも1つのアーム(31)と、前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度を推定可能とするパラメータを測定するためのセンサと、前記駆動アーム(31)の払拭速度を制御するための回路(60)であって、払拭速度を前記パラメータの変化に応じて変更する回路(60)とを制御するための方法である。本方法によれば、前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度は、前記制御回路(60)によって、前記窓ガラスワイパー(30)と前記窓(10)の前記表面との摩擦係数を表すパラメータに応じて推定される。

目的

例えば、特許出願US‐A1‐2014/272148に開示及び呈示されるように、このタイプの処理物を、これを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

少なくとも1つの疎水化処理物を施された自動車両の窓(10)の外表面(11)用の払拭ステムであって、前記窓(10)の前記外表面(11)と協働する窓ガラスワイパー(30)の払拭を駆動するための少なくとも1つのアーム(31)を備えるシステムを制御するための方法において、前記駆動アーム払拭速度を前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度に応じて変化させる工程を含む、ことを特徴とする方法。

請求項2

疎水性の程度を前記窓ガラスワイパー(30)と前記窓(10)の前記表面との摩擦係数を表すパラメータに応じて推定する工程を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。

請求項3

前記パラメータが前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度の所定の閾値に達したとき、前記方法は払拭速度を変更する、ことを特徴とする請求項2に記載の制御方法

請求項4

前記パラメータが所定の閾値に等しくなる、又はこれを上回ったとき、前記方法は払拭速度を増加させる、ことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。

請求項5

前記パラメータが所定の閾値を下回ったとき、前記方法は払拭速度を減少させる、ことを特徴とする請求項3に記載の制御方法。

請求項6

前記パラメータが所定の閾値を下回ったとき、前記方法は疎水化処理物を更新するステップを備える、ことを特徴とする請求項2に記載の制御方法。

請求項7

前記疎水化処理物を更新するステップは、疎水化処理物の更新が実施されるように、車両のユーザに警告するステップを備える、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。

請求項8

前記疎水化処理物を更新するステップは、疎水化液体を前記窓(10)の前記外表面(11)に投射することと、前記疎水化液体を窓ガラスワイパー(30)によって前記窓(10)に分散させること、とを含む、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の方法。

請求項9

前記駆動アーム(31)を駆動するための電気モータ(40)を備える払拭システムを制御するための方法において、前記パラメータは、払拭工程中の前記電気モータ(40)の温度及び/又は供給電圧、及び/又は前記駆動モータにより生成される機械的トルクの値である、ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一項に記載の方法。

請求項10

前記窓ガラスワイパー(30)と前記窓(10)の表面との摩擦係数の前記閾値は、0.5より大きい、好適には0.5乃至0.7である、好適には0.6に等しい、ことを特徴とする請求項2乃至8のいずれか一項に記載の方法。

請求項11

前記窓ガラスワイパー(30)がワイパーブレード(29)を備える払拭システムのための方法において、前記パラメータは、前記ワイパーブレード(29)と前記窓(10)の表面との摩擦係数を表す、ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法。

請求項12

少なくとも1つの疎水化処理物を施された自動車両の窓(10)の外表面(11)と協働する窓ガラスワイパー(30)の払拭を駆動するための少なくとも1つのアーム(31)を備える自動車両の窓(10)の表面用の払拭システムにおいて、前記システムは、‐前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度を推定可能とするパラメータを測定するためのセンサと、‐前記駆動アーム(31)の払拭速度を制御するための回路(60)であって、払拭速度を前記パラメータの変化に応じて変更する回路(60)と、を備えることを特徴とするシステム。

請求項13

前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度は、前記制御回路によって、前記窓ガラスワイパー(30)と前記窓(10)の表面との摩擦係数を表すパラメータに応じて推定される、ことを特徴とする請求項12に記載のシステム。

請求項14

前記システムは、疎水化液体を収容する少なくとも1つのタンク(3)と、前記タンク(3)をオリフィス(15)に接続するチャネルシステム(5)であって、前記疎水化液体は、前記オリフィス(15)を経由して前記窓(10)の前記外表面(11)の方向に投射されるチャネルシステム(5)と、前記液体を前記チャネルシステム(5)内で循環させるように設計されたポンプシステム(22)と、前記窓(10)の前記外表面(11)用の少なくとも1つの窓ガラスワイパー(30)であって、疎水化液体を前記窓(10)の前記外表面(11)に分散させることが可能である窓ガラスワイパー(30)と、を備え、前記パラメータが所定の閾値を下回ったとき、前記疎水化液体が前記窓(10)の前記外表面(11)の方向に投射される、ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。

請求項15

前記システムは、車両のユーザに警告をトリガすることが可能な手段(60)を備え、前記パラメータが所定の閾値を下回ったとき、前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水化処理物の更新が実施される、ことを特徴とする請求項14に記載のシステム

請求項16

前記パラメータが前記窓(10)の前記外表面(11)の疎水性の程度の所定の閾値を表す所定の閾値に達したとき、払拭速度が前記制御回路(60)によって変更される、ことを特徴とする請求項15に記載の方法。

請求項17

前記摩擦係数が所定の閾値と等しくなる、又はこれを上回ったとき、前記制御回路は払拭速度を増加させる、ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。

請求項18

前記摩擦係数が所定の閾値を下回ったとき、前記制御回路は払拭速度を減少させる、ことを特徴とする請求項16に記載のシステム。

請求項19

前記システムは、前記駆動アームを駆動するための電気モータ(40)を備え、前記パラメータは、払拭工程中の前記電気モータ(40)の温度及び/又は供給電圧、及び/又は前記電気駆動モータ(40)により生成される機械的トルクの値である、ことを特徴とする請求項13乃至18のいずれか一項に記載のシステム。

請求項20

前記閾値は、0.5より大きい、好適には0.5乃至0.7である、好適には0.6に等しい、ことを特徴とする請求項14乃至19のいずれか一項に記載のシステム。

請求項21

前記窓ガラスワイパー(30)は、ワイパーブレード(29)を備え、前記摩擦係数は、前記ワイパーブレードと前記窓(10)の表面との摩擦係数である、ことを特徴とする請求項13乃至20のいずれか一項に記載のシステム。

技術分野

0001

本発明は、少なくとも1つの疎水化処理物を施された自動車両の窓の外表面用払拭ステムを制御するための方法に関する。

0002

本発明は、更に、自動車両の窓の表面用の払拭システムを提案する。当該システムは、少なくとも1つの疎水化処理物を施された自動車両の窓の外表面と協働する窓ガラスワイパーの払拭を駆動するための少なくとも1つのアームを備える。

背景技術

0003

ドライバーの周囲の視界遮断されないように、自動車両は、一般に、自動車両の窓の外表面、特に自動車両の窓ガラスを払拭及び洗浄する払拭及び洗浄システムを有している。このようなシステムは、通常、2つの窓ガラスワイパーを備える。それぞれの窓ガラスワイパーは、窓ガラスの外表面を擦過してこの表面に存在する水分を除去するワイパーブレードを備える。

0004

特に非雨天時に窓ガラスを洗浄するために、このようなシステムは、窓ガラス洗浄液、いわゆる第1液体を収容する少なくとも1つの第1タンクと、このタンクをオリフィスに接続するチャネルシステムと、ポンプと、を有する。第1液体は、オリフィスを経由して窓ガラスに噴射及び/又は投射される。ポンプは、第1液体がオリフィスを経由して窓ガラスに吐出されるまで、第1液体をチャネルシステム内で循環させることが可能である。

0005

特に窓ガラスが著しく汚れている場合に洗浄及び払拭の質を向上させるように、及び/又は、例えば窓ガラスを除氷する機能等の更なる機能をシステムに付加するように、洗浄用の特定の特性及び/又は除氷用特性を有する作動液体、いわゆる第2液体を収容する第2タンクを設けることができる。

0006

これら2つのタンクは、それぞれ固有のポンプを有し得るが、第1及び第2液体を、これらの液体が窓ガラスに噴射されるときに経由するオリフィスに送出する同一のチャネルシステムに接続される。したがって、窓ガラスに対するこれらの液体のうちの一方の投射から他方の液体の投射に移行したい場合には、動作中のポンプを非動作状態とするとともに他方のポンプを起動する。

0007

更に、自動車両の窓の外表面を疎水化し得る技術及び手段も公知である。

0008

疎水化処理物により、ドライバーは、通常70km/hと推定される車両の速度を超える速度において、窓ガラスワイパーの使用を回避することが可能となる。ガラスの表面が疎水化処理物を施されている場合、水とガラスとの弱い付着力を理由として、70km/hを超えると、窓ガラスの表面上の一陣の空気に水滴同調して放逐され得る。

0009

本出願において、「疎水化液体」とは、この液体が或る表面に散布された後、又は更に乾燥した後に、当該表面を疎水性とすることが可能な液体として理解される。

0010

ここで、疎水特性を有する液体製品が使用されるが、製品を、疎水化処理製品、又は更には疎水化処理物と称するものとする。自動車両の窓に疎水化処理を実施することが公知である。

0011

例えば、特許出願US‐A1‐2014/272148に開示及び呈示されるように、このタイプの処理物を、これを目的とするスポンジ又は布を使用して手動で塗布することが知られている。この出願は、トリガ・スプレーを使用して、又は含侵布を使用して疎水化製品を塗布する方法を記載している。

0012

また、疎水化処理物を車両の窓に効率良く人手を介する必要なく塗布する方法も既に提案されている。

0013

例えば、第2液体が疎水化液体である上述のタイプのシステムの使用が提案されている。システムの使用には、疎水化液体を窓にチャネルシステム及びポンプによって投射すること、及び疎水化液体を窓に少なくとも1つの窓ガラスワイパーによって分散させることからなるステップのうちの少なくとも一方が含まれる。

0014

したがって、疎水化液体を車両の窓に投射するため、又は疎水化液体を窓上で分散させるため、又は更には両動作を実施するために、車両の機器を使用することができる。このため、窓上での疎水化製品の塗布及び分散は、ユーザの手を介さずに実施され得る。ユーザは、このプロセスを簡単に遠隔制御可能である。

0015

この遠隔制御は、車両のダッシュボードから、又は距離を置いて、例えば携帯電話タブレットの適用によって実施され得る。

0016

手動技術と対照的に、このような方法によれば、車両の窓の疎水化処理物を、人手を必要とすることなく定期的に更新することが可能となる。

0017

しかしながら、疎水化処理物の塗布及び/又は更新するために実施される技術が何であれ、疎水化処理物の使用には、いくつかの事実が考慮されなければならない。

0018

具体的には、窓ガラスワイパーのワイパーブレードのゴムと疎水化処理物との摩擦係数が非常に大きいため、低い払拭速度において振動が生じる。これは、「スティックスリップ」作用とも称される。

0019

払拭速度を増加させる以外にこの問題に対する解決策は知られていないが、これには、払拭すべき表面の疎水性の状態又は程度の決定が必要である。

0020

更に、疎水化処理物は経時的に劣化し、一般に、処理のおよそ4か月後に、疎水化処理物は消失する及び/又はもはや効果がなくなると推定されている。

0021

この問題に対する解決策が公知である。具体的には、例えば、このような解決策は、例えば上述の公知技術を利用して、窓ガラスの外表面を自動的に再び表面処理することによって疎水化処理物を更新することからなる。

0022

しかしながら、ここでもまた、このような更新を自動化又はシステム化するためには、払拭すべき表面の疎水性の状態又は程度を決定しなければならない。

0023

したがって、疎水化処理物の塗布及び/又は更新するために利用される技術がどのようなものであっても、払拭システムを制御して想定され得る最も便利な態様において十分な質の払拭を提供するように、ユーザが疎水化処理物の存在、又はこの再塗装物の状態又は質、‐特にその摩耗‐を考慮することを可能とする方法も装置も知られていない。

0024

本発明はこのような問題に対する解決策を提供することを目的とする。

0025

本発明は、少なくとも1つの疎水化処理物を施された自動車両の窓の外表面用の払拭システムであって、前記窓の前記外表面と協働する窓ガラスワイパーの払拭を駆動するための少なくとも1つのアームを備えるシステムを制御するための方法において、
前記方法は、前記駆動アームの払拭速度を前記窓の前記外表面の疎水性の程度に応じて変化させることからなることを特徴とする方法、を提案する。

0026

本方法の更なる特徴によれば:
‐前記方法は、疎水性の程度を前記窓ガラスワイパーと前記窓の前記表面との摩擦係数を表すパラメータに応じて推定することからなる;
‐前記パラメータが前記窓の前記外表面の疎水性の程度の所定の閾値に達したとき、前記方法は払拭速度を変更することからなる;
‐前記パラメータが所定の閾値に等しくなる、又はこれを上回ったとき、前記方法は払拭速度を増加させることからなる;
‐前記パラメータが所定の閾値を下回ったとき、前記方法は払拭速度を減少させることからなる;
‐前記パラメータが所定の閾値を下回ったとき、前記方法は疎水化処理物を更新するステップを備える;
‐前記疎水化処理物を更新するステップは、疎水化処理物の更新が実施されるように、車両のユーザに警告するステップを備える;
‐前記疎水化処理物を更新するステップは、疎水化液体を前記窓の前記外表面に投射することと、前記疎水化液体を窓ガラスワイパーによって前記窓に分散させること、とからなる;
‐前記払拭システムは、前記駆動アームを駆動するための電気モータを備え、前記方法は、前記パラメータが、払拭工程中の前記電気モータの温度及び/又は供給電圧、及び/又は前記駆動モータにより生成される機械的トルクの値であることを特徴とする;
‐前記窓ガラスワイパーと前記窓の前記表面との摩擦係数の前記閾値は、0.5より大きい、好適には0.5乃至0.7である、好適には0.6に等しい;
‐前記払拭システムの前記窓ガラスワイパーはワイパーブレードを備え、前記方法は、前記パラメータが前記ワイパーブレードと前記窓の前記表面との摩擦係数を表すことを特徴する。

0027

また、本発明は、少なくとも1つの疎水化処理物を施された自動車両の窓の外表面と協働する窓ガラスワイパーの払拭を駆動するための少なくとも1つのアームを備える自動車両の窓の表面用の払拭システムにおいて、
前記システムは、
‐前記窓の前記外表面の疎水性の程度を推定可能とするパラメータを測定するためのセンサと、
‐前記駆動アームの払拭速度を制御するための制御回路であって、払拭速度を前記パラメータの変化に応じて変更する制御回路と、
を備えることを特徴とするシステム、を提案する。

0028

本システムの更なる特徴によれば:
‐前記窓の前記外表面の疎水性の程度は、前記制御回路によって、前記窓ガラスワイパーと前記窓の前記表面との摩擦係数を表すパラメータに応じて推定される;
‐前記システムは、
疎水化液体を収容する少なくとも1つのタンクと、
前記タンクをオリフィスに接続するチャネルシステムであって、前記疎水化液体は、前記オリフィスを経由して前記窓の前記外表面の方向に投射されるチャネルシステムと、
前記液体を前記チャネルシステム内で循環させるように設計されたポンプシステムと、
前記窓の前記外表面用の少なくとも1つの窓ガラスワイパーであって、疎水化液体を前記窓の前記外表面に分散させることが可能である窓ガラスワイパーと、
を備え、
前記パラメータが所定の閾値を下回ったとき、前記疎水化液体が前記窓の前記外表面の方向に投射される;
‐前記システムは、車両のユーザに警告をトリガすることが可能な手段を備え、これにより、前記パラメータが所定の閾値を下回ったとき、前記窓の前記外表面の疎水化処理物の更新が実施される;
‐前記パラメータが前記窓の前記外表面の疎水性の程度の所定の閾値を表す所定の閾値に達したとき、払拭速度が前記制御回路によって変更される;
‐前記摩擦係数が所定の閾値と等しくなる、又はこれを上回ったとき、前記制御回路は払拭速度を増加させる;
‐前記摩擦係数が所定の閾値を下回ったとき、前記制御回路は払拭速度を減少させる;
‐前記システムは、前記駆動アームを駆動するための電気モータを備え、前記パラメータは、払拭工程中の前記電気モータの温度及び/又は供給電圧、及び/又は前記駆動モータにより生成される機械的トルクの値である;
‐前記閾値は、0.5より大きい、好適には0.5乃至0.7である、好適には0.6に等しい;
‐前記窓ガラスワイパーはワイパーブレードを備え、前記摩擦係数は前記ワイパーブレードと前記窓の前記表面との摩擦係数である。

0029

本発明の更なる特徴及び利点が、以下の詳細な説明を読むことで明らかになるであろう。その理解のために、添付図面を参照されたい。

図面の簡単な説明

0030

本発明による方法の実施を可能とする自動車両の窓ガラスの洗浄及び払拭用システムの概略図。
特に、疎水化コーティングの経時的な摩擦係数の変化の図示を許容するグラフ。特に、本方法を実施するための特定のステップの図示を許容するグラフ。
特に、本方法を実施するための特定のステップの図示を許容するグラフ。
特に、本方法を実施するための特定のステップの図示を許容するグラフ。

実施例

0031

以下の説明において、同一の構造又は類似の機能を有する要素には同じ参照符号が付される。

0032

車両の窓ガラス10用の払拭及び洗浄システム1を図1に示す。

0033

このようなシステムは、窓ガラス10の外表面11を洗浄して維持するためのアセンブリを備え、このアセンブリは、第1流体を収容する第1タンク2と、第2流体を備える第2タンク3とを備える。第1流体は、例えば、窓ガラス洗浄液である。

0034

第2流体は、公知の疎水化(疎水性)液体、すなわち水に非混和性の液体である。このような液体は、車両の窓又は本体の外表面を疎水性とするように使用される。

0035

疎水化液体の中でも、シリコーン系化合物、より具体的には、ヒドロキシル基末端に持つポリジメチルシロキサン、すなわちPDMSを主として使用することができる。

0036

洗浄装置1は、また、第1タンク2及び第2タンク3をオリフィス15に接続するチャネルシステム5を備える。オリフィス15を経由して、第1流体及び/又は第2流体が窓ガラス10に噴射される。更に、洗浄装置は、第1流体及び/又は第2流体がオリフィス15を経由して噴射されるまで、それ(ら)をチャネルシステム5内で循環させるように設計されたポンプシステム20を備える。

0037

ポンプシステム20は、本例において、2つの別個のポンプ21、22を備える。第1ポンプ21は、第1タンク2に接続されるとともに、第1窓ガラス洗浄流体をチャネルシステム5内で循環させるように設計されている。第2ポンプ22は、第2タンク3に接続されるとともに、第2疎水化流体をチャネルシステム5内で循環させるように設計されている。

0038

払拭システムは、少なくとも1つの窓ガラスワイパー30を備える。窓ガラスワイパー30は、駆動アーム31に装着されるとともに、窓ガラス10において最低位置PBと最高位置PHとの間で変位され得る。

0039

各窓ガラスワイパー30は、特に、払拭すべき窓の外表面、本例において、窓ガラス10の外表面11と協働するワイパーブレード29を備える。

0040

図1の洗浄装置1は、2つの窓ガラスワイパー30を備える。上述のオリフィス15は、例えば、窓ガラスワイパー30に配置される。オリフィスは、アーム31に、及び/又はワイパーをアームに接続する手段に設けてもよい。変形例として、オリフィス15は、他の場所、例えば車両のボンネットに配置され得る。

0041

オリフィス15は、第1流体及び/又は第2流体を窓ガラスワイパー30の頂部に向けて、すなわち窓ガラス10の頂部に向けて投射するように配設され得る。

0042

オリフィス15は、第1流体及び/又は第2流体を窓ガラスワイパー30の底部に向けて、すなわち窓ガラス10の底部に向けて投射するように配設され得る。

0043

オリフィス15は、例えば、噴霧ラインの形状において、すなわち一列又は連続する複数列のオリフィスを有して配置される。各窓ガラスワイパー30は、例えば、少なくとも1つの噴霧ラインを備え得る。

0044

ワイパー30の各噴霧ラインには、チャネルシステム5の1本又は2本の管によって流体が供給され得る。噴霧ラインは、例えば、ワイパーに第1及び第2流体をそれぞれ提供するための2本の管に接続され得る。変形例として、噴霧ラインは、ワイパーに第1及び第2流体を提供するための単独の管に接続され得る。したがって、同一の管が、ワイパーに2つの流体を順次提供するように機能する。

0045

また、洗浄装置1は、窓ガラスワイパー30をその最低位置PBとその最高位置PHとの間でそれぞれ駆動するように設計されたモータ40を備える。

0046

また、各窓ガラスワイパーは、窓ガラスワイパーの駆動アーム31に作用する対応駆動モータによって駆動され得る。これら2つの駆動モータは、図示の単独の共通モータ40のように制御駆動される。

0047

単数又は複数の駆動モータは、可逆タイプのものであってもよいし、そうでなくてもよい。

0048

また、洗浄装置1は、少なくとも1つのセンサ50を備える。本例において、センサは、窓ガラスの上部であってその中央に配置されている。センサは、特に、2つの窓ガラスワイパー30のうちの一方のみによって払拭される窓ガラス10のエリアの領域に配置される。センサ50は、例えば、レインセンサ、窓ガラスの不透明センサ、及び/又は光センサである。

0049

また、洗浄装置1は、電子ボックス60を備える。窓ガラスワイパー30の駆動モータ40を制御するように、且つ特に第1及び第2ポンプ21、22を別個に制御可能としつつポンプシステム20を作動させるように、電子ボックス60は、特に、センサ50からのデータを含む種々のデータ及びパラメータを分析可能な種々の回路及び/又はプログラムを備えている。

0050

図1に概略的に示すように、電子制御ボックス60は、これが制御する各駆動モータから、種々の情報及びデータ、具体的には、例えば、温度、供給電流の強度、供給電流の電圧等を受信する。これにより、特に、動作中の各モータにより提供されるトルク、すなわちモータにより生成される機械的トルクであって、窓ガラスを払拭するための窓ガラスワイパーの動作を得るために必要な機械的トルクが推定可能となる。

0051

変形例として、各駆動モータ40は、測定されたトルクの値を直接的に提供する部品を有し得る。

0052

電子制御ボックスは、これが得た種々のパラメータ、データ及び情報から、駆動モータ及びポンプアセンブリ20を制御駆動するためのコマンドを生成する少なくとも1つの管理制御プログラム又はソフトウエアを使用する。

0053

払拭作動中にモータによって提供されるトルクは、窓10の外表面11における窓ガラスワイパーの摩擦トルクの値、したがって、窓における窓ガラスワイパーの摩擦係数の値を表す。

0054

本発明による方法は、駆動アームの払拭速度を窓の外表面の疎水性の程度に応じて変化させることからなる。

0055

この目的のために、本発明の方法は、窓ガラスワイパーと窓の表面との摩擦係数と、窓ガラスの外表面の疎水化処理物の品質、すなわち当該表面の疎水性の程度とを対応付ける密接な関係を利用する。

0056

したがって、例えば、単数又は複数の駆動モータの駆動トルクに関する変化及び変動が、窓ガラスの外表面における窓ガラスワイパーの摩擦に関する変化及び変動を示すものとして解釈される。

0057

したがって、非常に高い摩擦係数の値は、新しい、又は実質的に新しい疎水化処理物の存在を特徴付ける。

0058

この場合、本発明による制御方法は、窓ガラスの払拭速度を増加させることを目的とする。

0059

例えば、払拭速度を、ドライバーの要求する払拭速度に対して、更に又はレインセンサ‐例えばセンサ50‐が検出したものに応じて決定された名目払拭速度に対して、少なくとも10%増加させる。

0060

経時的な摩擦係数の減少は、疎水化表面処理物の劣化を特徴付ける。疎水化表面処理物は、劣化して、窓ガラスワイパーと「疎水化」処理物を施されていない窓ガラスの外表面との摩擦係数である従来の値に再度達する。

0061

この場合、本発明による方法は、窓ガラスを疎水化液体で再び表面処理する動作が開始されること、すなわち、疎水化処理物の更新が、例えば、‐電子ボックス60の制御下で‐上述の車両の払拭システムに組み込まれた手段を使用することによって開始されることを許容し得る。

0062

車両の払拭システムがこのような手段を備えていない場合、本発明による方法及び払拭システムは、ドライバーに「手動で」疎水化処理物の更新を実施する必要性を警告することが可能である。

0063

図2のグラフは、窓ガラスワイパーと窓ガラス10等の払拭すべき窓の表面との摩擦係数の種々の特性値を、時間「t」を横軸、摩擦係数「C」を縦軸にして相対値として示す。

0064

典型的には、時間の経過とともに、摩擦係数は、摩擦係数の以下の3つの特性値間で変化する傾向がある。すなわち、
‐疎水化処理物を施されていないガラスと新しい窓ガラスワイパーに特徴的な第1の値「a」。
‐疎水化処理物を施されていないガラスと摩耗した窓ガラスワイパーに特徴的な値「αa」。
‐窓ガラスが疎水性である、及び/又は疎水化処理物を施されたばかりである状況に特徴的な‐2に等しいと推定されることが多い‐「b」を超える、又はこれに等しい値。

0065

図3のグラフは、窓ガラスワイパーと窓ガラス10等の払拭すべき窓の表面との摩擦係数の経時的な第1変形例を、時間を横軸、摩擦係数を縦軸にして示す。

0066

このグラフからわかるように、摩擦係数が値「b」を超える、又はこれと等しくなる時間「t1」の時点から、本発明による方法は、上述のように払拭速度を増加させることができる。

0067

図3のグラフは、窓ガラスワイパーと窓ガラス10等の払拭すべき窓の表面との摩擦係数の経時的な第1変形例を、時間を横軸、摩擦係数を縦軸にして示す。

0068

このグラフからわかるように、摩擦係数の「b」を超える値からの漸進的なゆっくりとした減少が観察される場合、窓ガラスの疎水化コーティングが劣化している、‐すなわち、その疎水性の程度が減少している‐と解釈すべきである。そして、(時間「t2」の時点に対応する)劣化の特定レベルから、本発明は、‐自動的な又は手動による‐疎水化処理物の更新をトリガすることができる。

0069

当然ながら、本ケースは、摩耗した窓ガラスワイパーの交換に特徴的であろう払拭システムの連続する2回の使用の間における摩擦係数の減少の考慮に言及しない。

0070

窓ガラスワイパーと窓の表面との摩擦係数を示すパラメータに応じて疎水性の程度が推定されるという本発明の原理の実施を実施することにより、窓の外表面の疎水化処理物の塗布を駆動又は制御する方法を提案することが可能となり、本方法は、窓の外表面の疎水性の程度を推定することと、推定された窓の外表面の疎水性の程度に応じて疎水化処理物の更新ステップをトリガすることからなることを特徴とする。

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