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技術 画像形成装置

出願人 京セラドキュメントソリューションズ株式会社
発明者 久保憲生藤島正之佐々木麻美中川純一又吉晃
出願日 2017年11月30日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2017-229960
公開日 2019年6月24日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2019-101133
状態 未査定
技術分野 電子写真における乾式現像 カラー電子写真
主要キーワード 樹脂コーティング処理 斜め筋 スクリーン条件 切削痕 切削ピッチ 誘導加熱ユニット 移動キャリッジ アルミ管
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年6月24日)のものです。
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図面 (14)

課題

スクリーン画像現像ローラー切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することを抑止した画像形成装置を提供する。

解決手段

露光装置323は、主走査方向に対して所定のスクリーン角度をもって傾斜したスクリーン画像であって、かつ、主走査方向において1インチあたり所定のスクリーン線数で形成されたスクリーン画像によって、感光体ドラム321上に静電潜像を形成する。現像装置324の現像ローラーは、周方向に沿って延びるとともに軸方向に沿って所定のピッチで形成された切削痕を有する。画像条件決定部は、干渉縞検出センサ35Aによって検出された特性値に応じて、露光装置323のスクリーン線数または感光体ドラム321に対する現像ローラー83の周速比を決定する。

概要

背景

電子写真方式を利用した、複写機プリンターファクシミリ等の画像形成装置は、感光体ドラムと、露光装置と、現像装置と、転写装置と、を備える。予め所定の電位帯電された感光体ドラム上に、露光装置によって画像データに応じた露光光照射されることで静電潜像が形成される。更に、当該静電潜像に現像装置から現像剤が供給されることにより、像担持体上にトナー像が形成される。

露光装置は、画像データに応じて、潜像ドットが互いに隣接して配置されたスクリーン画像を感光体ドラム上に形成する。要求される画質に応じて、スクリーン画像のスクリーン線数スクリーン角度が設定される。

一方、感光体ドラムに現像剤を供給する現像装置は、現像ローラーを有する。現像ローラーは、所定の回転軸回りに回転されるスリーブを有する。特許文献1には、当該スリーブの製造方法として、引抜加工されたアルミ管の周面が切削加工された後、当該周面にアルマイト処理樹脂コーティング処理される技術が開示されている。これらの処理によって、スリーブ上に現像剤が担持されやすくなるとともに、現像ローラーから感光体ドラムにトナーが安定して供給される。

概要

スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することを抑止した画像形成装置を提供する。露光装置323は、主走査方向に対して所定のスクリーン角度をもって傾斜したスクリーン画像であって、かつ、主走査方向において1インチあたり所定のスクリーン線数で形成されたスクリーン画像によって、感光体ドラム321上に静電潜像を形成する。現像装置324の現像ローラーは、周方向に沿って延びるとともに軸方向に沿って所定のピッチで形成された切削痕を有する。画像条件決定部は、干渉縞検出センサ35Aによって検出された特性値に応じて、露光装置323のスクリーン線数または感光体ドラム321に対する現像ローラー83の周速比を決定する。

目的

本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することを抑止した画像形成装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

装置本体と、回転され、静電潜像が形成される表面を有するとともに、前記表面に現像剤像担持する感光体ドラムと、前記感光体ドラムの前記表面を所定の電位帯電させる帯電装置と、前記所定の電位に帯電された前記感光体ドラムの前記表面に画像データに応じた露光光照射することで、前記静電潜像を形成する露光装置と、現像剤を担持する周面を含み所定の回転軸回りに回転される現像ローラーを有し、前記感光体ドラムの前記表面に前記現像剤を供給することで前記静電潜像を前記現像剤像に顕在化する現像装置と、を備え、前記露光装置は、主走査方向に対して所定のスクリーン角度をもって傾斜したスクリーン画像であって、かつ、主走査方向において1インチあたり所定のスクリーン線数で形成されたスクリーン画像によって、前記静電潜像を形成するものであって、前記現像ローラーは、前記周面上において当該現像ローラーの回転における周方向に沿って延びるとともに前記回転軸の軸方向に沿って所定のピッチで形成された切削痕を有するとともに、前記感光体ドラムに対して所定の周速比をもって回転され、前記現像剤像において主走査方向に所定の間隔で形成される周期的な濃度変動に対応する特性値を検出する検知部と、前記検知部によって検知された前記特性値に応じて、前記スクリーン線数または前記周速比を決定する画像条件決定部と、を更に備える、画像形成装置

請求項2

前記検知部は、前記現像剤像の濃度を検知する光学式センサであって、前記周期的な濃度変動における最大濃度最小濃度との濃度差を前記特性値として検知する、請求項1に記載の画像形成装置。

請求項3

前記画像条件決定部は、前記スクリーン角度θ(度)、前記スクリーン線数X(本)および前記切削痕の前記ピッチY(μm)が、以下の関係式を満たすように、前記スクリーン線数を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。25.4/X×0.9×cosθ<Y、または、Y>25.4/X×1.1×cosθ

請求項4

前記現像ローラーは、円管状の基材と、前記基材上に形成された樹脂コーティング層と、を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。

請求項5

前記現像ローラーの前記基材は、アルミニウムからなり、前記現像ローラーは、前記基材上に形成されたアルマイト層を更に有し、前記樹脂コーティング層は、前記アルマイト層上に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。

請求項6

前記現像装置は、トナーおよび磁性キャリアを含む前記現像剤を貯留する現像剤貯留部と、所定の回転軸回りに回転され、前記現像剤貯留部から前記トナーおよび前記キャリアを受け取る、磁気ローラーと、前記磁気ローラーから前記トナーを受け取り、前記感光体ドラムに前記トナーを供給する前記現像ローラーと、を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。

請求項7

前記磁気ローラーおよび前記現像ローラーは、互いに対向する領域において逆方向に回転されることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。

請求項8

前記現像ローラー上の現像剤層は、前記感光体ドラムの表面に対して非接触とされていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。

技術分野

0001

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置に関する。

背景技術

0002

電子写真方式を利用した、複写機プリンターファクシミリ等の画像形成装置は、感光体ドラムと、露光装置と、現像装置と、転写装置と、を備える。予め所定の電位帯電された感光体ドラム上に、露光装置によって画像データに応じた露光光照射されることで静電潜像が形成される。更に、当該静電潜像に現像装置から現像剤が供給されることにより、像担持体上にトナー像が形成される。

0003

露光装置は、画像データに応じて、潜像ドットが互いに隣接して配置されたスクリーン画像を感光体ドラム上に形成する。要求される画質に応じて、スクリーン画像のスクリーン線数スクリーン角度が設定される。

0004

一方、感光体ドラムに現像剤を供給する現像装置は、現像ローラーを有する。現像ローラーは、所定の回転軸回りに回転されるスリーブを有する。特許文献1には、当該スリーブの製造方法として、引抜加工されたアルミ管の周面が切削加工された後、当該周面にアルマイト処理樹脂コーティング処理される技術が開示されている。これらの処理によって、スリーブ上に現像剤が担持されやすくなるとともに、現像ローラーから感光体ドラムにトナーが安定して供給される。

先行技術

0005

特許第6053669号明細書

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献1に記載された技術では、アルミ管が所定の回転数で回転されながら、切削刃が所定の速度で軸方向に移動されることで、アルミ管の周面が切削刃によって切削される。この際、アルミ管の回転周期と切削刃の移動速度に応じて、アルミ管の周面上には微小切削ピッチ凹凸切削痕)が形成される。そして、現像ローラー上の切削ピッチと露光装置のスクリーン画像における主走査方向のドット間ピッチとが干渉すると、画像上に斜め筋画像(干渉縞)が発生するという問題があった。

0007

本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することを抑止した画像形成装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明の一局面に係る画像形成装置は、装置本体と、回転され、静電潜像が形成される表面を有するとともに、前記表面に現像剤像を担持する感光体ドラムと、前記感光体ドラムの前記表面を所定の電位に帯電させる帯電装置と、前記所定の電位に帯電された前記感光体ドラムの前記表面に画像データに応じた露光光を照射することで、前記静電潜像を形成する露光装置と、現像剤を担持する周面を含み所定の回転軸回りに回転される現像ローラーを有し、前記感光体ドラムの前記表面に前記現像剤を供給することで前記静電潜像を前記現像剤像に顕在化する現像装置と、を備え、前記露光装置は、主走査方向に対して所定のスクリーン角度をもって傾斜したスクリーン画像であって、かつ、主走査方向において1インチあたり所定のスクリーン線数で形成されたスクリーン画像によって、前記静電潜像を形成するものであって、前記現像ローラーは、前記周面上において当該現像ローラーの回転における周方向に沿って延びるとともに前記回転軸の軸方向に沿って所定のピッチで形成された切削痕を有するとともにし、前記感光体ドラムに対して所定の周速比をもって回転され、前記現像剤像において主走査方向に所定の間隔で形成される周期的な濃度変動に対応する特性値を検出する検知部と、前記検知部によって検知された前記特性値に応じて、前記スクリーン線数または前記周速比を決定する画像条件決定部と、を更に備える。

0009

本構成によれば、画像条件決定部が、現像剤像上の濃度変動に応じて、スクリーン線数または周速比を決定する。このため、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。

0010

上記の構成において、前記検知部は、前記現像剤像の濃度を検知する光学式センサであって、前記周期的な濃度変動における最大濃度最小濃度との濃度差を前記特性値として検知するものでもよい。

0011

本構成によれば、簡易な光学式センサによって濃度変動に関する特性値が検知可能とされ、スクリーン線数または周速比の調整が可能とされる。

0012

上記の構成において、前記画像条件決定部は、前記スクリーン角度θ(度)、前記スクリーン線数X(本)および前記切削痕の前記ピッチY(μm)が、以下の関係式を満たすように、前記スクリーン線数を決定することが望ましい。25.4/X×0.9×cosθ<Y、または、Y>25.4/X×1.1×cosθ。

0013

本構成によれば、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが安定して抑止される。

0014

上記の構成において、前記現像ローラーは、円管状の基材と、前記基材上に形成された樹脂コーティング層と、を有することが望ましい。

0015

本構成によれば、樹脂コーティング層によって、現像ローラーと感光体ドラムとの間に現像電界が安定して形成される。また、基材の周面に形成された切削痕が樹脂コーティング層の周面に残存する場合であっても、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。

0016

上記の構成において、前記現像ローラーの前記基材は、アルミニウムからなり、前記現像ローラーは、前記基材上に形成されたアルマイト層を更に有し、前記樹脂コーティング層は、前記アルマイト層上に形成されていることが望ましい。

0017

本構成によれば、アルマイト層によって樹脂コーティング層の剥がれが抑止される。

0018

上記の構成において、前記現像装置は、トナーおよび磁性キャリアを含む前記現像剤を貯留する現像剤貯留部と、所定の回転軸回りに回転され、前記現像剤貯留部から前記トナーおよび前記キャリアを受け取る、磁気ローラーと、前記磁気ローラーから前記トナーを受け取り、前記感光体ドラムに前記トナーを供給する前記現像ローラーと、を有することが望ましい。

0019

本構成によれば、現像装置が、磁気ローラーおよび現像ローラーを有し、タッチダウン現像方式が採用される場合であっても、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。

0020

上記の構成において、前記磁気ローラーおよび前記現像ローラーは、互いに対向する領域において逆方向に回転されることが望ましい。

0021

本構成によれば、現像ニップを通過した現像ローラー上のトナー層は、磁気ローラー上の磁気ブラシによる機械的な掻きとり力と、磁気ローラーと現像ローラーとの間の電位差によって、現像ローラーから磁気ローラー側に容易に回収される。このため、磁気ローラーおよび現像ローラーが互いに対向する領域において同じ方向に回転される場合と比較して、対向領域の現像剤に大きな凝集力が付与されることが抑止される。一方、このような場合、現像ローラーの周面に形成された切削痕は対向領域における現像剤によって研磨されにくく、長期の使用によっても残存しやすくなる。このような場合であっても、画像条件決定部が、現像剤像上の濃度変動に応じて、スクリーン線数または周速比を決定する。このため、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。

0022

上記の構成において、前記現像ローラー上の現像剤層は、前記感光体ドラムの表面に対して非接触とされているものでもよい。

0023

本構成によれば、現像ローラー上の現像剤層は、公知の接触現像方式のように感光体ドラムの表面に接触していない。このため、現像ローラーの切削痕に応じた現像剤層の微小な分布が、感光体ドラムに飛翔するトナー量に大きく影響する。このような場合であっても、画像条件決定部が、現像剤像上の濃度変動に応じて、スクリーン線数または周速比を決定する。このため、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。

発明の効果

0024

本発明によれば、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することを抑止した画像形成装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0025

本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構造を示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る現像装置の断面図である。
本発明の一実施形態に係る現像ローラーの基材に切削加工が施される様子を示す模式図である。
本発明の一実施形態に係る現像ローラーの周面の表面粗さの測定結果を示すグラフである。
本発明の一実施形態に係る現像動作を示した模式図である。
本発明の一実施形態に係る感光体ドラム上の静電潜像を拡大した模式図である。
本発明の一実施形態に係る感光体ドラム上の静電潜像を拡大した模式図である。
本発明の課題である斜め筋が画像上に現れた様子を示し模式図である。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の制御部のブロック図である。
本発明の実施例において説明される、現像剤像の濃度変動を示すグラフである。
本発明の実施例において説明される、現像剤像の濃度変動を示すグラフである。
本発明の実施例において説明される、現像剤像の濃度変動を示すグラフである。
本発明の実施例において説明される、現像剤像の濃度変動を示すグラフである。

0026

以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。ここでは、画像形成装置1として、プリンター機能複写機能とを備えた複合機を例示するが、画像形成装置は、プリンター、複写機、ファクシミリ装置であってもよい。

0027

<画像形成装置の説明>
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有する装置本体10と、装置本体10上に配置される自動原稿給送装置20とを備える。また、画像形成装置1は、装置本体10の内部に配置される、複写する原稿画像光学的に読み取る読取ユニット25と、シートにトナー像を形成する画像形成部30と、前記トナー像をシートに定着させる定着部60と、画像形成部30へ搬送されるシートを貯留する給紙部40と、シートを給紙部40又は給紙トレイ46から画像形成部30及び定着部60を経由してシート排出口10Eまで搬送する搬送経路50と、この搬送経路50の一部を構成するシート搬送路を内部に有する搬送ユニット55と、を備える。

0028

自動原稿給送装置(ADF)20は、装置本体10の上面に回動自在に取り付けられている。ADF20は、装置本体10における所定の原稿読取位置に向けて、複写される原稿シート自動給送する。一方、ユーザーが手置きで原稿シートを所定の原稿読取位置に載置する場合は、ADF20は上方に開かれる。ADF20は、原稿シートが載置される原稿トレイ21と、自動原稿読取位置を経由して原稿シートを搬送する原稿搬送部22と、読取後の原稿シートが排出される原稿排出トレイ23とを含む。

0029

読取ユニット25は、装置本体10の上面のADF20から自動給送される原稿シート又は手置きされる原稿シートの画像を光学的に読み取る。読取ユニット25内には、光源移動キャリッジ反射ミラー等を含む走査機構と、撮像素子とが収容されている(図略)。走査機構は、原稿シートに光を照射し、その反射光を撮像素子に導く。撮像素子は、前記反射光をアナログ電気信号光電変換する。前記アナログ電気信号は、A/D変換回路デジタル電気信号に変換された後、画像形成部30に入力される。

0030

画像形成部30は、フルカラーのトナー画像を生成しこれをシート上に転写する処理を行うもので、タンデムに配置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)の各トナー像を形成する4つのユニット32Y、32M、32C、32Bkを含む画像形成ユニット32と、該画像形成ユニット32の上に隣接して配置された中間転写ユニット33と、中間転写ユニット33上に配置されたトナー補給部34と、干渉縞検出センサ35A(検知部)と、を含む。

0031

各画像形成ユニット32Y、32M、32C、32Bkは、感光体ドラム321(像担持体)と、この感光体ドラム321の周囲に配置された、帯電装置322、露光装置323、現像装置324、一次転写ローラー325及びクリーニング装置326とを含む。

0032

感光体ドラム321は、その軸回りに回転する円筒状部材であって、その表面に静電潜像が形成されるとともに、トナー像(現像剤像)を担持する。帯電装置322は、感光体ドラム321の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光装置323は、レーザー光源ミラーレンズ等の光学系機器とを有し、感光体ドラム321の表面に、原稿画像の画像データに基づく露光光を照射することで、静電潜像を形成する。

0033

現像装置324は、感光体ドラム321上に形成された静電潜像をトナー像に現像(顕在化)するために、感光体ドラム321の周面にトナー(現像剤)を供給する。本実施形態では、現像装置324は2成分現像剤用のものであり、後記のとおり、スクリューフィーダー、磁気ローラー、及び現像ローラーを含む。

0034

一次転写ローラー325は、中間転写ユニット33に備えられている中間転写ベルト331を挟んで感光体ドラム321とニップ部を形成し、感光体ドラム321上のトナー像を中間転写ベルト331上に一次転写する。クリーニング装置326は、クリーニングローラー等を有し、トナー像転写後の感光体ドラム321の周面を清掃する。

0035

中間転写ユニット33は、中間転写ベルト331、駆動ローラー332及び従動ローラー333を備える。中間転写ベルト331は、駆動ローラー332及び従動ローラー333に架け渡された無端ベルトであって、該中間転写ベルト331の外周面には、複数の感光体ドラム321からトナー像が、同一箇所に重ねて転写される。中間転写ユニット33は図1では反時計回りに回転される。

0036

駆動ローラー332の周面に対向して、二次転写ローラー35が配置されている。駆動ローラー332と二次転写ローラー35とのニップ部は、中間転写ベルト331に重ね塗りされたフルカラーのトナー像をシートに転写する二次転写部となる。駆動ローラー332又は二次転写ローラー35のいずれか一方のローラーに、トナー像と逆極性二次転写バイアス電位が印加され、他方のローラーは接地される。また、駆動ローラー332よりも、中間転写ベルト331の回転方向上流側の位置には、中間転写ベルト331の周面に対向する位置に、干渉縞検出センサ35Aが対向配置されている。干渉縞検出センサ35Aは、中間転写ベルト331上に形成されたトナー像(現像剤像)の濃度に応じた電気信号を出力する。本実施形態では、干渉縞検出センサ35Aは、トナー像の主走査方向における幅全体に対向するように配置された光学式センサである。干渉縞検出センサ35Aは、主走査方向に沿って隣接する複数のCCD(Charge Coupled Device)を有する。各CCDが検出する濃度情報は、後記の制御部90に電気信号として出力される。また、本実施形態では、干渉縞検出センサ35Aは、中間転写ベルト331のトナー像において主走査方向に所定の間隔で形成される周期的な濃度変動に対応する特性値を検出する。この際、干渉縞検出センサ35Aは、トナー像の周期的な濃度変動における最大濃度と最小濃度との濃度差(後記のΔV)を前記特性値として検知する。なお、他の実施形態において、干渉縞検出センサ35Aは、感光体ドラム321上のトナー像の濃度変動を検知してもよい。また、干渉縞検出センサ35Aは、濃度センサとしての機能を兼ね備え、現像装置324にトナー補給を行うためにトナー像の濃度を検知してもよい。

0037

トナー補給部34は、イエロー用トナーコンテナ34Y、マゼンタ用トナーコンテナ34M、シアン用トナーコンテナ34C、及びブラック用トナーコンテナ34Bkを含む。これらトナーコンテナ34Y、34C、34M、34Bkは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCBk各色に対応する画像形成ユニット32Y、32M、32C、32Bkの現像装置324に、図略の供給経路を通して各色のトナーを供給する。

0038

給紙部40は、画像形成処理が施されるシートを収容する2段の給紙カセット40A、40Bを備える。これら給紙カセット40A、40Bは、装置本体10の前方から手前方向に引出可能である。

0039

定着部60は、シートにトナー像を定着させる定着処理を施す誘導加熱方式定着装置であって、加熱ローラー61、定着ローラー62、加圧ローラー63、定着ベルト64及び誘導加熱ユニット65を含む。定着ローラー62に対して加圧ローラー63が圧接され、定着ニップ部が形成されている。加熱ローラー61及び定着ベルト64は誘導加熱ユニット65によって誘導加熱され、その熱を前記定着ニップ部に与える。シートが定着ニップ部を通過することで、シートに転写されたトナー像が当該シートに定着される。

0040

<現像装置の構成>
続いて、現像装置324について詳細に説明する。図2は、現像装置324の内部構造を概略的に示す垂直方向の断面図である。なお、図2では、図1の現像装置324を左右方向に反転して示している。現像装置324は、該現像装置324の内部空間を画定する現像ハウジング80を含む。この現像ハウジング80には、非磁性体のトナーおよび磁性体のキャリアを含む現像剤を貯留する現像剤貯留部81が備えられている。また、現像ハウジング80の内部には、現像剤貯留部81の上方に配置された磁気ローラー82と、磁気ローラー82の斜め上方位置で磁気ローラー82に対向配置された現像ローラー83と、磁気ローラー82に対向配置された現像剤規制ブレード84とが配設されている。

0041

現像剤貯留部81は、現像装置324の長手方向に延びる2つの隣り合う現像剤貯留室81a,81bを含む。現像剤貯留室81a,81bは、現像ハウジング80に一体に形成され長手方向に延びる仕切り板801によって互いに仕切られているが、図2紙面と直交する長手方向における両端部において、不図示の連通路によって互いに連通されている。各現像剤貯留室81a,81bには、軸回りに回転することにより現像剤を攪拌及び搬送するスクリューフィーダー85,86が収容されている。スクリューフィーダー85,86は、図略の駆動機構により回転駆動されるが、その回転方向が互いに逆方向に設定されている。これにより現像剤は、現像剤貯留室81aおよび現像剤貯留室81b間を攪拌されつつ循環搬送される。この攪拌により、トナーとキャリアとが混合され、トナーが例えばプラスに帯電される。

0042

磁気ローラー82は、現像装置324の長手方向に沿って配設されており、図2では所定の回転軸回りに時計方向に回転される。磁気ローラー82の内部には、固定式の所謂磁石ロール(図示せず)が配置されている。磁石ロールは複数の磁極を有しており、本実施形態では汲上極821、規制極822及び主極823を有する。汲上極821は現像剤貯留部81に対向し、規制極822は現像剤規制ブレード84に対向し、主極823は現像ローラー83に対向している。

0043

磁気ローラー82は、汲上極821の磁力によって現像剤貯留部81から現像剤をその周面82A上に磁気的に汲み上げる(受け取る)。汲み上げられた現像剤は、磁気ローラー82の周面82A上に磁気的に現像剤層(磁気ブラシ層)として保持され、磁気ローラー82の回転に伴って現像剤規制ブレード84に向けて搬送される。

0044

現像剤規制ブレード84は、磁気ローラー82の回転方向から見て現像ローラー83よりも上流側に配置され、磁気ローラー82の周面82Aに磁気的に付着した現像剤層の層厚規制する。現像剤規制ブレード84は、磁気ローラー82の長手方向に沿って延びる磁性材料からなる板部材であり、現像ハウジング80の適所に固定された所定の支持部材841によって支持されている。また、現像剤規制ブレード84は、磁気ローラー82の周面82Aとの間で所定の寸法の規制ギャップGを形成する規制面842(つまり現像剤規制ブレード84の先端面)を有する。

0045

磁性材料から形成された現像剤規制ブレード84は、磁気ローラー82の規制極822によって磁化される。これにより、現像剤規制ブレード84の規制面842と規制極822との間には、すなわち規制ギャップGには、磁路が形成される。汲上極821によって磁気ローラー82の周面82A上に付着した現像剤層が、磁気ローラー82の回転に伴って規制ギャップG内に搬送されると、現像剤層の層厚は規制ギャップGにおいて規制される。これにより、周面82A上には所定厚さの均一な現像剤層が形成される。

0046

現像ローラー83は、現像装置324の長手方向に沿って、且つ、磁気ローラー82に対して平行に延びるように配設されており、図2では所定の回転軸回りに時計方向に回転される。この結果、現像ローラー83は、感光体ドラム321に対して所定の周速差をもって回転する。また、現像ローラー83と感光体ドラム321とは互いに対向する領域において、同じ方向に回転される(ウィズ回転)。現像ローラー83は、磁気ローラー82の周面82A上に保持された現像剤層に接触した状態で回転しつつ、前記現像剤層からトナーを受け取ってトナー層を担持する周面83Aを有する。現像動作が行なわれる現像時には、前記トナー層のトナーが感光体ドラム321の周面に供給される。

0047

現像ローラー83および磁気ローラー82は、図2の駆動部962によって回転駆動される。現像ローラー83の周面83Aと磁気ローラー82の周面82Aとの間には、所定の寸法の隙間Sが形成されている。隙間Sは例えば約130μmに設定されている。現像ローラー83は、現像ハウジング80に形成された開口を通して感光体ドラム321に臨むように配置され、周面83Aと感光体ドラム321の周面との間にも所定の寸法の隙間が形成されている。磁気ローラー82および現像ローラー83は、互いに対向する領域において逆方向に回転される。また、磁気ローラー82と現像ローラー83との間の間隔は、現像ローラー83と感光体ドラム321との間の間隔よりも狭く設定されている。

0048

図3は、本実施形態に係る現像ローラー83の基材830に切削加工が施される様子を示す模式図である。

0049

本実施形態では、現像ローラー83は主にアルミニウムからなる。詳しくは、アルミニウム材の引抜加工によって、円管状の基材830が形成される。その後、図3に示すように、基材830が軸SL周りに回転されながら、基材830の周面が切削装置100によって切削される。この際、切削刃101は、基材830の回転における軸方向(図3の矢印DK)に沿って移動されながら、基材830の周面を切削する。切削刃101は、基材830が1回転される毎に、軸方向に所定のピッチSm(Y)で移動される。その後、基材830の周面にはアルマイト処理が施される。なお、上記の切削加工によって当該アルマイト処理が安定して行うことができる。そして、アルマイト処理によって形成されたアルマイト層の上に、樹脂コーティング層が形成されることで、現像ローラー83が製造される。

0050

なお、樹脂コーティング層は、例えばアルコール可溶性ナイロンの層とその中に分布する導電性粉体とを含む。この場合、前記導電性の粉体は粉状の酸化チタンなどである。アルマイト層が形成された基材830に、導電性の樹脂コーティング層を形成するためのディッピング工程が行われる。例えば、このディッピング工程において、基材830は、軸方向が鉛直方向に沿うような姿勢で、結着樹脂および導電性の粉体を含む混合液に浸漬される。混合液の分散媒体は、一例としてメタノール800[重量部]である。この場合、前記混合液は、前記ナイロンと前記酸化チタンと前記メタノール800[重量部]とが、例えば直径1.0ミリメートルジルコニアビーズとともに混合されることによって得られる。

0051

図4は、本実施形態に係る現像ローラー83の周面の表面粗さの分布(測定結果)を示すグラフである。図4では、横軸測定長さを示しており、縦軸が表面粗さRzを示している。ここでは、東京精密社製の接触式表面粗さ計Surfcom1500DXを用いて、現像ローラー83の軸方向(長手方向)における表面粗さが測定されている。この際、測定長さは4mmである。前述のように、基材830の切削加工では、切削刃101が所定のピッチで軸方向に移動される。このため、基材830の表面には、現像ローラー83の回転における周方向に沿って延びるとともに、回転軸(SL)の軸方向に沿って所定のピッチSm(Y)で切削痕が形成される。当該切削痕は、アルマイト処理および樹脂コーティング処理が施された後の現像ローラー83の周面上にも残存する。

0052

図5は、本実施形態に係る現像動作を示した模式図である。現像装置324は、更に、第1印加部88、第2印加部89を有する。

0053

第1印加部88は、直流電源交流電源とから構成され、後記の制御部90からの制御信号に基づき、現像装置324内の磁気ローラー82にバイアスを印加する。同様に、第2印加部89は、直流電源と交流電源とから構成され、制御部90からの制御信号に基づき、現像装置324内の現像ローラー83にバイアスを印加する。

0054

第1印加部88は、直列に接続された直流電圧源881と交流電圧源882とを有し、磁気ローラー82に接続されている。直流電圧源881から出力された直流バイアスに交流電圧源882から出力された交流バイアス重畳された電圧が磁気ローラー82に印加される。第2印加部89は、直列に接続された直流電圧源891と交流電圧源892とを有し、現像ローラー83に接続されている。直流電圧源891から出力された直流バイアスに交流電圧源892から出力された交流バイアスが重畳された電圧が、現像ローラー83に印加される。

0055

磁気ローラー82および現像ローラー83に印加される直流バイアスおよび交流バイアスの値は、現像装置324が感光体ドラム321の周面上にトナーを供給する(静電潜像を現像する)現像動作に際し、供給されるトナーの帯電性に応じて変更される。また、現像動作終了後に、現像ローラー83に付着したトナーを磁気ローラー82に回収するための回収動作において、更に異なるバイアスの値が磁気ローラー82および現像ローラー83に印加される。

0056

磁気ローラー82の周面82A上の磁気ブラシ層は、現像剤規制ブレード84によって層厚が均一に規制された後、磁気ローラー82の回転に伴って現像ローラー83に向けて搬送される。その後、隙間S(図2)の領域において、磁気ブラシ層中の多数の磁気ブラシDBが、回転中の現像ローラー83の周面83Aに接触する。

0057

このとき、制御部90は、第1印加部88および第2印加部89を制御して所定の直流バイアスおよび交流バイアスを磁気ローラー82および現像ローラー83のそれぞれに印加する。これにより、磁気ローラー82の周面82Aと現像ローラー83の周面83Aとの間に所定の電位差(現像用電位差)が生じる。この電位差により、周面82Aと周面83Aとの対向位置において(主極823(図2)と周面83Aとの対向位置において)、磁気ブラシDBからトナーTのみが周面83Aに移動し、磁気ブラシDBのキャリアCと残留する一部のトナーとは周面82A上に残る。これにより、現像ローラー83の周面83A上に所定厚さのトナー層TLが担持される。

0058

周面83A上のトナー層TLは、現像ローラー83の回転に伴って感光体ドラム321の周面に向けて搬送される。現像ローラー83には、直流電圧交流電圧との重畳電圧が印加されている。したがって、静電潜像に応じて表面に電位を有している感光体ドラム321の周面と該現像ローラー83の周面83Aとの間には所定の電位差が生じている。この電位差により、トナー層TLのトナーTが感光体ドラム321の周面に移動する。これにより、感光体ドラム321の周面上の静電潜像が現像され、トナー像が形成される。

0059

図6および図7は、それぞれ、本実施形態に係る露光装置323が感光体ドラム321上に形成する静電潜像を拡大した模式図である。露光装置323は、主走査方向Dh(感光体ドラム321の軸方向)に対して鋭角の所定のスクリーン角度θをもって傾斜したスクリーン画像であって、かつ、主走査方向Dhにおいて1インチあたり所定のスクリーン線数Xで形成されたスクリーン画像によって、前記静電潜像を形成する。なお、図6および図7において、Dfは副走査方向を示している。感光体ドラム321の周面上にスクリーン角度θでドットDIが選択的に配置されることで、画像データに応じた静電潜像が形成される。この際、各ドットDIは副走査方向Dfと平行に延びる仮想直線上に所定の間隔をおいて配置されることとなる。図6では、スクリーン線数X=212線であり、スクリーン角度θ=45度、前記仮想直線の主走査方向Dhにおける間隔W(ドット間ピッチ)=0.085mmに設定されている。また、図7では、スクリーン線数X=141線であり、スクリーン角度θ=45度、前記仮想直線の主走査方向Dhにおける間隔W=0.127mmに設定されている。なお、ドット間ピッチWは、以下の式1によって演算される。
W=25.4/X×cosθ ・・・(式1)

0060

前述のように、現像ローラー83は、周面上において当該現像ローラー83の回転における周方向に沿って延びるとともに、現像ローラー83の回転軸の軸方向に沿って所定のピッチSm(=Y)で形成された切削痕を有する。なお、当該切削痕は、図3切削方法前提とした場合、現像ローラー83の周面上において螺旋状に連続して延びている。

0061

現像ローラー83の周面上に形成された上記の切削痕によって、現像ローラー83の周面上に担持されるトナー層にも微小な筋状の分布差をもたらす。このため、現像ローラー83から感光体ドラム321に対するトナー供給能力トナー飛散量)も軸方向に沿って微小な山谷が存在することとなる。

0062

本発明の発明者は、このような現像ローラー83上の切削痕のピッチと、感光体ドラム321上に形成されるスクリーン画像のドット間ピッチW(図6図7における仮想直線間のピッチ)とが干渉した場合、肉眼識別可能な斜め筋が画像上に発生することを新たに知見した。図8は、本発明の課題である斜め筋ILが、シートSの画像上に現れた様子を示し模式図である。なお、図8では、説明のために、斜め筋ILのピッチを誇張して示している。このような斜め筋ILは、ハーフトーン画像HT上において顕著に現れる。

0063

ここで、スクリーン画像におけるスクリーン角度θ(度)、スクリーン線数X(本)および現像ローラー83の切削痕のピッチY(μm)が、以下の式2または式3を満たす場合に、斜め筋の発生を抑制することが可能となる。
25.4/X×0.9×cosθ<Y ・・・(式2)
Y>25.4/X×1.1×cosθ ・・・(式3)
上記について換言すれば、現像ローラー83上の切削ピッチYが、スクリーン画像の主走査方向におけるドット間ピッチWの±10%の範囲に含まれていないことが望ましい。

0064

このような構成によれば、ともに主走査方向に沿って筋状に現れる、切削痕に基づく現像ローラー83上のトナー層の微小な分布と、スクリーン画像におけるドット間の仮想直線とが互いに干渉することによって肉眼で視認される斜め筋画像を抑止することができる。

0065

なお、上記のスクリーンにおけるドット間ピッチW、切削ピッチYをそれぞれ主走査方向aおよび副走査方向bに分解すると、以下の式4乃至式7のような関係が満たされる。
Wa=cos(θ×π/180)/W ・・・(式4)
Wb=sin(θ×π/180)/W ・・・(式5)
Ya=cos(θ×π/180)/Y ・・・(式6)
Yb=sin(θ×π/180)/Y ・・・(式7)
そして、トナー像状の斜め線(干渉縞)の主走査方向におけるピッチdは、以下の式8によって導出される。
d=1/√((Wa−Ya)2+(Wb−Yb)2) ・・・(式8)
肉眼での評価では、d<1.0(mm)の場合、斜め筋(干渉縞)が見えにくくなる。

0066

図9は、本実施形態に係る画像形成装置1の制御部90のブロック図である。制御部90は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)等から構成されている。また、制御部90には、前述の画像形成部30(露光装置323、現像装置324など)に加え、前述の第1印加部88および第2印加部89、干渉縞検出センサ35Aなどが電気的に接続されている。

0067

制御部90は、前記CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、駆動制御部901、バイアス制御部902、スクリーン条件決定部903、出力部904および記憶部905を備えるように機能する。

0068

駆動制御部901は、画像形成装置1内の各部材の駆動を制御するものであり、画像形成装置1内に備えられた不図示の駆動部(モータ)に指令信号を出力する。一例として、駆動制御部901は、感光体ドラム321、現像ローラー83、磁気ローラー82の回転などを制御する。また、駆動制御部901は、干渉縞検出センサ35Aの検知結果に応じて感光体ドラム321に対する現像ローラー83の周速比を決定する、本発明の画像条件決定部として機能する。この際、駆動制御部901は、現像ローラー83に接続された不図示のモータの回転数を制御することで、上記の周速比を調整する。

0069

バイアス制御部902は、前述の第1印加部88および第2印加部89を制御して、現像ローラー83、磁気ローラー82に印加される現像バイアスを制御する。

0070

スクリーン条件決定部903は、画像形成装置1において画像形成動作が実行される際に、干渉縞検出センサ35Aの検知結果に応じて露光装置323のスクリーン線数を決定する、本発明の画像条件決定部として機能する。特に、スクリーン条件決定部903は、前述の式2または式3に基づいてスクリーン線数を決定する。

0071

出力部904は、スクリーン条件決定部903が決定するスクリーン線数に対応する指令信号を露光装置323に出力する。

0072

記憶部905は、スクリーン条件決定部903が参照する前述の式1乃至式3に関する情報を予め記憶している。

0073

上記のような構成において、スクリーン条件決定部903は、画像形成装置1における画像形成動作に際して、干渉縞検出センサ35Aによって検知された検知結果に基づき、式2または式3を満たすように、各色のスクリーン線数を決定する。式2、式3において、スクリーン角度θは、予め色ごとに設定されている。なお、スクリーン条件決定部903は、斜め筋が発生しやすい、換言すれば、切削痕とスクリーンとが干渉しやすいスクリーン角度θを備えたユニット32Y、32M、32C、32Bkに対してのみ、スクリーン線数を調整してもよい。また、各色における干渉縞、斜め線の有無を検知するために、中間転写ベルト331上には、各色のハーフトーン画像が順に形成される。

0074

以下、実施例を挙げて本発明の実施形態につき更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお、実施した各実験での実験条件は以下のとおりである。
評価実験1>
・感光体ドラム321:アモルファスシリコン感光体
・トナー:体積平均粒子径6.8μm、正帯電性
現像方式タッチダウン現像(磁気ローラー+現像ローラー)
・現像ローラー:外径φ20mm、樹脂コーティング層(ナイロン+酸化チタン)、表面抵抗1.0E+07〜1.0E+09
現像条件:現像ローラー上のトナー搬送量0.25〜0.45mg/cm2
・現像ローラー83と感光体ドラム321との間のギャップ:75〜150μm
・現像ローラー83と磁気ローラー82との間のギャップ:170〜350μm
・現像ローラー83と感光体ドラム321との間の周速比:1.2〜2.0
・現像バイアス(現像ローラー83と感光体ドラム321との間に印加される交流電圧の最大振幅1500〜1800(V)、同直流電圧の電位差30〜100(V)

0075

表1は、現像ローラー83の基材830に対する切削条件(1〜20)における表面形状の測定結果と、各スクリーン画像における斜め筋の評価結果を示したものである。なお、現像ローラー83の表面形状は、東京精密社製の接触式表面粗さ計Surfcom1500DXを用いて、現像ローラー83の長手方向に沿って、以下の条件で測定した。
・測定長さ:4mm
測定値測定ポイント計12点(長手方向3点×周方向4点)の平均値
また、各測定パラメータは、JISB0601規格に準じ、以下の値を測定した。
切削ピッチSm:平均長
表面粗さRz:10点平均粗さ
表面粗さRa:算術平均粗さ

0076

なお、表1の斜め筋評価では、斜め筋が、画像上に現れていないものが「0」、画像上に僅かに現れているものが「1」、画像上に顕著に現れているものが「2」として示されている。

0077

表1を参照して、スクリーン線数212線かつスクリーン角度45度、スクリーン線数127線かつスクリーン角度65度の各条件では、切削ピッチSm≧100(μm)の場合に、斜め筋が発生しない結果となった。また、スクリーン線数141線かつスクリーン角度45度、スクリーン線数178線かつスクリーン角度27度の各条件では、切削ピッチSm≦100(μm)またはSm≧142(μm)の場合に、斜め筋が発生しない結果となった。更に、また、スクリーン線数106線かつスクリーン角度45度、スクリーン線数134線かつスクリーン角度27度の各条件では、切削ピッチSm≦150(μm)の場合に、斜め筋が発生しない結果となった。

0078

上記の結果について換言すると、スクリーン画像のドット間ピッチ(dot間距離)が85(μm)、127(μm)および169(μm)のいずれの場合も、スクリーン画像におけるスクリーン角度θ(度)、スクリーン線数X(本)および現像ローラー83の切削痕のピッチY(μm)が、前述の式2または式3を満たす場合に、斜め筋が発生しない結果となった。

0079

<評価実験2>
次に、スクリーン線数および周速比が斜め筋に与える影響について評価した結果を示す。なお、実験では、京セラドキュメントソリューションズ製のTaskalfa6052ciを用いて、切削ピッチ130μmの現像ローラー83を使用し、ブラック色Bkの単色ハーフトーン画像において評価を行った。また、周速比は、1.6、1.7、1.8の3水準で行い、スクリーン線数およびスクリーン角度は、141線/45度、212線/45度の2水準で行った。各実験において、干渉縞検出センサ35Aが検出した濃度差(電位差ΔV)および斜め筋(干渉縞)のピッチの結果を表2に示す。

0080

0081

また、図10乃至図13は、各実験におけるトナー像の濃度変動を示すグラフである。図10は表2の実験1に対応し、図11は表2の実験2に対応し、図12は表2の実験3に対応し、図13は表2の実験4に対応する。

0082

表2の実験1(図10)、実験2(図11)では、干渉縞のピッチが1.0mm以上であり、肉眼でも顕著に視認される。この際の干渉縞検出センサ35Aが検知するトナー像の濃度変動におけるピーク間電圧ΔV(電位差)は、0.1V以上と大きくなっている。

0083

一方、表2の実験3(図12)では、実験1に対して現像ローラー83の周速比が1.8から1.6に低下されている。この結果、干渉縞のピッチが0.99に低下し、ピーク間電圧ΔVは0.05Vになっている。したがって、干渉縞検出センサ35Aが検知するピーク間電圧ΔVが0.1Vを下回るように、現像ローラー83の周速比を低下させることで、肉眼で干渉縞が視認されにくい状態に設定することができる。

0084

また、表2の実験4(図13)では、実験1に対してスクリーン線数が141線から212線に変更されている。この結果、干渉縞のピッチが0.24に低下し、ピーク間電圧ΔVは0.03Vになっている。したがって、干渉縞検出センサ35Aが検知するピーク間電圧ΔVが0.1Vを下回るように、スクリーン線数を変更することで、肉眼で干渉縞が視認されにくい状態に設定することができる。この際、前述の式2、式3が満たされるようにスクリーン線数が設定されることが望ましい。

0085

以上のように、本実施形態によれば、画像形成装置1は、トナー像(現像剤像)において主走査方向に所定の間隔で形成される周期的な濃度変動に対応する特性値を検出する干渉縞検出センサ35Aと、干渉縞検出センサ35Aによって検知された前記特性値に応じて、スクリーン線数または周速比を決定する駆動制御部901およびスクリーン条件決定部903と、を更に備える。このような構成によれば、スクリーン画像と現像ローラー83の切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。なお、駆動制御部901またはスクリーン条件決定部903が備えられ、周速比またはスクリーン線数の何れかが調整されてもよい。

0086

また、スクリーン条件決定部903は、前述の式2または式3を満たすように、スクリーン線数を決定する。この結果、スクリーン角度θ(度)、スクリーン線数X(本)および切削痕のピッチY(μm)が、所定の関係式を満たすため、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが安定して抑止される。

0087

また、本実施形態では、現像ローラー83は、円管状の基材830と、基材830上に形成された樹脂コーティング層と、を有する。このため、樹脂コーティング層によって、現像ローラー83と感光体ドラム321との間に現像電界が安定して形成される。また、基材830の周面に形成された切削痕が樹脂コーティング層の周面に残存する場合であっても、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。

0088

また、現像ローラー83の基材830は、アルミニウムからなり、現像ローラー83は、基材830上に形成されたアルマイト層を更に有し、樹脂コーティング層は、アルマイト層上に形成されている。このため、アルマイト層によって樹脂コーティング層の剥がれが抑止される。

0089

また、現像装置324は、トナーおよび磁性キャリアを含む現像剤を貯留する現像剤貯留部81と、所定の回転軸回りに回転され、現像剤貯留部81からトナーおよびキャリアを受け取る、磁気ローラー82と、磁気ローラー82からトナーを受け取り、感光体ドラム321にトナーを供給する現像ローラー83と、を有する。本構成によれば、現像装置324が、磁気ローラー82および現像ローラー83を有し、タッチダウン現像方式が採用される場合であっても、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。

0090

また、磁気ローラー82および現像ローラー83は、互いに対向する領域において逆方向に回転される。本構成によれば、現像ニップを通過した現像ローラー83上のトナー層は、磁気ローラー82上の磁気ブラシによる機械的な掻きとり力と、磁気ローラー82と現像ローラー83との間の電位差によって、現像ローラー83から磁気ローラー82側に容易に回収される。このため、磁気ローラー82および現像ローラー83が互いに対向する領域において同じ方向に回転される場合と比較して、対向領域の現像剤に大きな凝集力が付与されることが抑止される。一方、このような場合、現像ローラー83の周面に形成された切削痕は、対向領域における現像剤によって研磨されにくく、長期の使用によっても残存しやすくなる。このような場合であっても、スクリーン角度θ(度)、スクリーン線数X(本)および切削痕のピッチY(μm)が、所定の関係式を満たすため、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。

0091

また、本実施形態では、現像ローラー83上の現像剤層は、感光体ドラム321の表面に対して非接触とされている。この場合、現像ローラー83上の現像剤層(トナー層)は、公知の接触現像方式のように感光体ドラム321の表面に接触していない。このため、現像ローラー83の切削痕に応じた現像剤層の微小な分布が、感光体ドラム321に飛翔するトナー量に大きく影響する。このような場合であっても、スクリーン角度θ(度)、スクリーン線数X(本)および切削痕のピッチY(μm)が、所定の関係式を満たすため、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止される。換言すれば、公知の接触現像方式のように、現像ローラー83上の現像剤層が感光体ドラム321の表面に接触している場合、現像ニップにおいて現像剤層が軸方向に沿って移動可能なため、切削痕に応じた現像剤層の微小な分布が緩和されやすい。

0092

上記のように、本発明の発明者は、現像ローラー83(基材830)の切削痕に起因して、タッチダウン現像方式において顕著に発生しやすい斜め筋画像を抑止することを新たに知見した。基材830の切削痕は、その後のアルマイト処理および樹脂コーティング層の形成処理を経ても、現像ローラー83の周面上に残存しやすい。更に、当該現像ローラー83(樹脂コーティング層)上に現れる切削痕は、トナー層の分布として現れる。この結果、感光体ドラム321上では、切削痕に起因するトナー層の分布(トナーの飛翔可能量の分布)が、スクリーン画像におけるドット間ピッチ(dot間距離)との間で干渉することがあることが新たに知見された。そして、スクリーン角度θ(度)、スクリーン線数X(本)および切削痕のピッチY(μm)が、所定の関係式(式2または式3)を満たすことで、スクリーン画像と現像ローラーの切削ピッチとの干渉に基づいて画像上に斜め筋が発生することが抑止されるが新たに知見された。

0093

なお、上記の効果は、更に、スクリーン画像のドット間ピッチ(dot間距離)が30(μm)〜250(μm)、スクリーン線数が100〜300線の範囲においても、同様の効果が確認された。

実施例

0094

なお、本発明は上記の態様に限定されるものではない。二成分現像方式、磁性または非磁性一成分現像方式においても、現像ローラー上に切削痕に起因する筋状の現像剤分布が発生しやすい場合には、スクリーン角度θ(度)、スクリーン線数X(本)および切削痕のピッチY(μm)が、前述の式2または式3を満たすことで、画像上に斜め筋が発生することが抑止される。また、画像形成装置1は、カラー画像を形成するものに限定されるものではなく、単色(モノクロ)画像を形成するものでもよい。

0095

1画像形成装置
10 装置本体 30画像形成部
32画像形成ユニット
33中間転写ユニット
321感光体ドラム
322帯電装置
323露光装置
324現像装置
35A干渉縞検出センサ(検知部)
80現像ハウジング
81現像剤貯留部
82磁気ローラー
83現像ローラー
830基材
84現像剤規制ブレード
90 制御部
901駆動制御部(画像条件決定部)
902バイアス制御部
903スクリーン条件決定部(画像条件決定部)
904 出力部
905 記憶部

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    【課題】本発明は、裏写りが発生するカラー原稿の2色コピーを行う際に、無彩色又はユーザ指定色への変換処理において裏写りの影響を好適に低減する仕組みを提供する。【解決手段】画像処理装置は、読み取った原稿の... 詳細

  • キヤノン株式会社の「 現像剤補給容器」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】非回転部である排出室と、排出室に対し相対回転する収容室と、排出室に設けられ収容室に押圧されることで現像剤の飛散を抑制するシール部材と、を有する現像剤補給容器において、シール部材に生ずるスライド... 詳細

  • ブラザー工業株式会社の「 現像カートリッジ」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】両側の駆動力が必要なく、一方側から受ける駆動力によって、移動可能な現像カートリッジを提供する。【解決手段】現像カートリッジ1は、現像剤を収容可能な筐体10と、第1方向に延びる第1軸について回転... 詳細

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