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技術 壁部貫通部材、壁部貫通部材の固定構造およびその固定方法

出願人 古河電気工業株式会社積水ハウス株式会社
発明者 芳谷勉秀島有漆原慎
出願日 2017年12月5日 (2年7ヶ月経過) 出願番号 2017-233523
公開日 2019年6月24日 (1年0ヶ月経過) 公開番号 2019-100485
状態 未査定
技術分野 管の敷設
主要キーワード フランジ部側 シリコーンシーラント 木造構造物 防水テープ 止水部材 外接円 回転規制 コーキング材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年6月24日)のものです。
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図面 (9)

課題

外壁部を取り外すことなく、木造構造物の壁部に設置することが可能な壁部貫通部材等を提供する。

解決手段

筒部3の一方の端部における外周面には、第1フランジ部5が設けられる。第1フランジ部5には、周方向に所定の間隔で複数の貫通孔が形成される。孔にはネジ9が挿通される。第1フランジ部5の後方では、ネジ9の外周に空回り防止部材11が配置される。空回り防止部材11は、例えばOリングなどの、リング状の弾性部材である。また、空回り防止部材11のさらに後方には、ネジ9と螺合する係止部材13が設けられる。第1フランジ部5から所定距離離間した位置であって、係止部材13よりも後方には、筒部3の外周面に第2フランジ部7が設けられる。第2フランジ部7の背面側(第1フランジ部5とは逆側)には、止水部材15aが配置される。

概要

背景

従来、例えば屋外に設置される設備等に接続される電線配管屋内引き込む際には、屋外と屋内を区分けする壁部に配管等を挿通させて設置する必要がある。貫通部からの水の浸入を防止する必要があることから、貫通部には壁部貫通部材が設けられる。

一方、木造構造物の場合には、壁部が、外壁部と、外壁部の内側に配置される木板部とからなる。結露を防止するための通気層を設けるため、外壁部は木板部から離間して配置される。木板部の外面には、透湿防水シートが貼り付けられて、水の浸入が防止される。この場合には、壁部貫通部材は外壁と木板とに設けられた貫通孔に設置される。

このような壁部貫通部材を用いた構造としては、例えば、フランジ部を有するスリーブを木板部の外側からはめ込み、フランジ部と木板部とを密着させて固定し、その外側に外壁部が形成されたものが提案されている(特許文献1)。

概要

外壁部を取り外すことなく、木造構造物の壁部に設置することが可能な壁部貫通部材等を提供する。 筒部3の一方の端部における外周面には、第1フランジ部5が設けられる。第1フランジ部5には、周方向に所定の間隔で複数の貫通孔が形成される。孔にはネジ9が挿通される。第1フランジ部5の後方では、ネジ9の外周に空回り防止部材11が配置される。空回り防止部材11は、例えばOリングなどの、リング状の弾性部材である。また、空回り防止部材11のさらに後方には、ネジ9と螺合する係止部材13が設けられる。第1フランジ部5から所定距離離間した位置であって、係止部材13よりも後方には、筒部3の外周面に第2フランジ部7が設けられる。第2フランジ部7の背面側(第1フランジ部5とは逆側)には、止水部材15aが配置される。

目的

本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、外壁部を取り外すことなく、木造構造物の壁部に設置することが可能な壁部貫通部材等を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

筒部と、前記筒部の一方の端部における外周面に設けられる第1フランジ部と、前記第1フランジ部を前方から貫通するネジと、前記第1フランジ部の後方で前記ネジの外周に配置される空回り防止部材と、前記空回り防止部材の後方で前記ネジと螺合する係止部材と、前記第1フランジ部から所定距離離間した位置であって、前記係止部材よりも後方に、前記筒部の外周面に設けられ、前記第1フランジ部よりも外径の小さな第2フランジ部と、前記第2フランジ部の背面側に配置される第1の止水部材と、を具備し、前記ネジをねじ込むと、前記係止部材は、前記空回り防止部材と接触するまでは前記ネジに対して回転可能であり、さらに前記ネジをねじ込むと、前記係止部材は、前記係止部材の一部が前記筒部に接触し、端部が外方に突出した状態で、前記空回り防止部材とともに前記第1フランジ部側に移動可能であることを特徴とする壁部貫通部材

請求項2

前記第1フランジ部の背面に、第2の止水部材が配置されることを特徴とする請求項1記載の壁部貫通部材。

請求項3

請求項1記載の壁部貫通部材が、壁部の貫通孔に固定された壁部貫通部材の固定構造であって、前記壁部は、木板と、前記木板の表面に貼り付けられた透湿防水シートと、前記木板と離間して配置される外壁部と、を具備し、前記外壁部には第1の貫通孔が設けられ、前記木板には、前記第1の貫通孔と同一軸上に、前記第1の貫通孔よりも径の小さな第2の貫通孔が設けられ、前記係止部材が前記第1の貫通孔の外周側に張り出し、前記外壁部は、前記第1フランジ部と前記係止部材によって挟み込まれ、前記第1の止水部材が、前記木板の内面の前記透湿防水シートに押圧されて、前記第1の止水部材が前記壁部に固定されることを特徴とする壁部貫通部材の固定構造。

請求項4

前記第1フランジ部の背面に、第2の止水部材が配置され、前記第2の止水部材が、前記外壁部の外面に押圧されることを特徴とする請求項3記載の壁部貫通部材の固定構造。

請求項5

請求項1または請求項2のいずれかに記載の壁部貫通部材を用いた、壁部の貫通孔への壁部貫通部材の固定方法であって、前記壁部は、木板と、前記木板の表面に貼り付けられた透湿防水シートと、前記木板と離間して配置される外壁部と、を具備し、前記外壁部には第1の貫通孔が設けられ、前記木板には、前記第1の貫通孔と同一軸上に、前記第1の貫通孔よりも径の小さな第2の貫通孔が設けられ、前記係止部材が前記筒部の外周面に沿って倒れた状態で、前記外壁部の外側から前記1の貫通孔に前記筒部を挿入するとともに、前記筒部の先端を、前記第2の貫通孔に挿入し、前記第1フランジ部の前方から前記ネジを回転させ、前記係止部材を前記空回り防止部材の外周面に接触するまで回転させ、前記係止部材を前記筒部の外方に向け、さらに前記ネジを回転させ、前記係止部材を前記ネジの軸方向に沿って前記第1フランジ部側に移動させ、前記係止部材の一部を前記外壁部の内面に接触させ、前記第1フランジ部と前記係止部材によって前記外壁部を挟み込むとともに、前記第2フランジ部の前記第1の止水部材を、前記木板の前記透湿防水シートに押圧させて、前記第1の止水部材を前記壁部に固定することを特徴とする壁部貫通部材の固定方法。

技術分野

0001

本発明は、壁部の貫通孔に対して取り付けられる壁部貫通部材等に関するものである。

背景技術

0002

従来、例えば屋外に設置される設備等に接続される電線配管屋内引き込む際には、屋外と屋内を区分けする壁部に配管等を挿通させて設置する必要がある。貫通部からの水の浸入を防止する必要があることから、貫通部には壁部貫通部材が設けられる。

0003

一方、木造構造物の場合には、壁部が、外壁部と、外壁部の内側に配置される木板部とからなる。結露を防止するための通気層を設けるため、外壁部は木板部から離間して配置される。木板部の外面には、透湿防水シートが貼り付けられて、水の浸入が防止される。この場合には、壁部貫通部材は外壁と木板とに設けられた貫通孔に設置される。

0004

このような壁部貫通部材を用いた構造としては、例えば、フランジ部を有するスリーブを木板部の外側からはめ込み、フランジ部と木板部とを密着させて固定し、その外側に外壁部が形成されたものが提案されている(特許文献1)。

先行技術

0005

特開2016−53425号公報

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献1のような壁部貫通構造は、前述した木板表面の透湿防水シートとの止水性を確保するため、フランジ部の外周部に防水テープなどが貼り付けられる。また、外壁部との隙間には、コーキング材などのシール部材で塞がれる。このため、外壁部を設置後に、新たに貫通孔を追加しようとすると、外壁部を一度取り外して、壁部貫通部材を配置し、防水テープを貼り付けた後、再度外壁部を設置する必要がある。

0007

本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、外壁部を取り外すことなく、木造構造物の壁部に設置することが可能な壁部貫通部材等を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

前述した目的を達成するため、第1の発明は、筒部と、前記筒部の一方の端部における外周面に設けられる第1フランジ部と、前記第1フランジ部を前方から貫通するネジと、前記第1フランジ部の後方で前記ネジの外周に配置される空回り防止部材と、前記空回り防止部材の後方で前記ネジと螺合する係止部材と、前記第1フランジ部から所定距離離間した位置であって、前記係止部材よりも後方に、前記筒部の外周面に設けられ、前記第1フランジ部よりも外径の小さな第2フランジ部と、前記第2フランジ部の背面側に配置される第1の止水部材と、を具備し、前記ネジをねじ込むと、前記係止部材は、前記空回り防止部材と接触するまでは前記ねじとともに回転可能であり、さらに前記ネジをねじ込むと、前記係止部材は、前記係止部材の一部が前記筒部に接触し、端部が外方に突出した状態で、前記空回り防止部材とともに前記第1フランジ部側に移動可能であることを特徴とする壁部貫通部材である。

0009

前記第1フランジ部の背面に、第2の止水部材が配置されることが望ましい。

0010

第1の発明によれば、壁部貫通部材の第1フランジ部の前方からネジを回転させることで、外壁部を撤去することなく、容易に、壁部貫通部材を壁部に固定することができる。この際、第2フランジ部の背面の第1の止水部材が木板の外面に押圧されるため、木板と壁部貫通部材との止水性を確保することができる。

0011

特に、第1フランジ部の背面に第2の止水部材が配置されることで、コーキング材などのシール部材を用いることなく、確実に、外壁部と壁部貫通部材との止水性を確保することができる。

0012

第2の発明は、第1の発明にかかる壁部貫通部材が、壁部の貫通孔に固定された壁部貫通部材の固定構造であって、前記壁部は、木板と、前記木板の表面に貼り付けられた透湿防水シートと、前記木板と離間して配置される外壁部と、を具備し、前記外壁部には第1の貫通孔が設けられ、前記木板には、前記第1の貫通孔と同一軸上に、前記第1の貫通孔よりも径の小さな第2の貫通孔が設けられ、前記係止部材が前記第1の貫通孔の外周側に張り出し、前記外壁部は、前記第1フランジ部と前記係止部材によって挟み込まれ、前記第2フランジ部の前記第1の止水部材が、前記木板の内面の前記透湿防水シートに押圧されて、前記第1の止水部材が前記壁部に固定されることを特徴とする壁部貫通部材の固定構造である。

0013

前記第1フランジ部の背面に、第2の止水部材が配置され、前記第2の止水部材が、前記外壁部の外面に押圧されてもよい。

0014

第2の発明によれば、外壁部を撤去することなく施工することが可能な壁部貫通部材の固定構造を得ることができる。

0015

特に、第1フランジ部の背面に第2の止水部材が配置されることで、シリコーンシーラントなどのシール部材を用いることなく、確実に、外壁部と壁部貫通部材との止水性を確保することができる。

0016

第3の発明は、第1の発明にかかる壁部貫通部材を用いた、壁部の貫通孔への壁部貫通部材の固定方法であって、前記壁部は、木板と、前記木板の表面に貼り付けられた透湿防水シートと、前記木板と離間して配置される外壁部と、を具備し、前記外壁部には第1の貫通孔が設けられ、前記木板には、前記第1の貫通孔と同一軸上に、前記第1の貫通孔よりも径の小さな第2の貫通孔が設けられ、前記係止部材が前記筒部の外周面に沿って倒れた状態で、前記外壁部の外側から前記1の貫通孔に前記筒部を挿入するとともに、前記筒部の先端を、前記第2の貫通孔に挿入し、前記第1フランジ部の前方から前記ネジを回転させ、前記係止部材を前記空回り防止部材の外周面に接触するまで回転させ、前記係止部材を前記筒部の外方に向け、さらに前記ネジを回転させ、前記係止部材を前記ネジの軸方向に沿って前記第1フランジ部側に移動させ、前記係止部材の端部を前記外壁部の内面に接触させ、前記第1フランジ部と前記係止部材によって前記外壁部を挟み込むとともに、前記第2フランジ部の前記第1の止水部材を、前記木板の前記透湿防水シートに押圧させて、前記第1の止水部材を前記壁部に固定することを特徴とする壁部貫通部材の固定方法である。

0017

第3の発明によれば、外壁部を撤去することなく容易に壁部貫通部材を壁部に固定することができる。

発明の効果

0018

本発明によれば、外壁部を取り外すことなく、木造構造物の壁部に設置することが可能な壁部貫通部材等を提供することができる。

図面の簡単な説明

0019

壁部貫通部材1を示す斜視図。
壁部貫通部材1を示す平面図。
図2のA−A線断面図。
壁部貫通部材1を壁部19へ挿入した状態を示す図。
(a)、(b)は、図4のB−B線断面における係止部材13の動作を示す部分拡大図
(a)、(b)は、係止部材13の動作を示す拡大図。
壁部貫通部材1の固定構造20を示す図。
壁部貫通部材1の固定構造20aを示す図。

実施例

0020

以下、本発明にかかる壁部貫通部材について説明する。図1は、壁部貫通部材1を示す斜視図、図2は、壁部貫通部材1を示す平面図、図3は、図2のA−A線断面図である。

0021

壁部貫通部材1は、主に、筒部3、第1フランジ部5、第2フランジ部7、ネジ9、係止部材13および止水部材15a、止水部材15b等から構成される。筒部3は、例えば、樹脂性であり、この場合には、筒部3、第1フランジ部5、第2フランジ部7は、一体で構成される。なお、壁部貫通部材1は、金属製であってもよく、筒部3、第1フランジ部5、第2フランジ部7は、別体で構成されて互いに接合されてもよい。

0022

筒部3の一方の端部近傍における外周面には、第1フランジ部5が設けられる。第1フランジ部5は、筒部3の軸方向に略垂直に、筒部3の外方に全周にわたって突出する。第1フランジ部5の背面側には、第2の止水部材である止水部材15bが配置される。止水部材15bは、例えば、外壁部の凹凸追従して密着することが可能な水膨張性部材弾性体である。

0023

第1フランジ部5には、周方向に所定の間隔で複数の貫通孔が形成される。孔にはネジ9が挿通される。すなわち、第1フランジ部5の前方から、ネジ9が貫通する。なお、第1フランジ部5の後方には、第1フランジ部5よりも小さな外径であって、ネジ9を包含するように拡径された肉厚部8が設けられる。このように、孔の長さが長くなることで、ネジ9が傾いたりずれたりすることを抑制することができる。なお、図1に示す例では、ネジ9は、周方向に3か所に配置されるが、少なくとも2か所以上であれば良く、配置数は限定されない。

0024

第1フランジ部5の後方では、ネジ9の外周に空回り防止部材11が配置される。空回り防止部材11は、例えばOリングなどの、リング状の弾性部材である。また、空回り防止部材11のさらに後方には、ネジ9と螺合する係止部材13が設けられる。

0025

空回り防止部材11は、ネジ9に対して、係止部材13が空回りすることを防止する部材である。係止部材13は、通常状態では、正面視において、第1フランジ部5の投影面から突出することなく、筒部3と接触するように畳まれる。また、空回り防止部材11は、第1フランジ部5の背面から所定の距離離れた位置に配置され、係止部材13は、その後方に配置される。なお、係止部材13の動作については、詳細を後述する。

0026

第1フランジ部5から所定距離離間した位置であって、係止部材13よりも後方には、筒部3の外周面に第2フランジ部7が設けられる。第2フランジ部7は、筒部3の軸方向に略垂直に、筒部3の外方に全周にわたって突出し、第1フランジ部5よりも外径が小さい。

0027

第2フランジ部7の背面側(第1フランジ部5とは逆側)には、第1の止水部材である止水部材15aが配置される。止水部材15aは、弾性体や水膨張性部材が好ましく、例えば、ウレタン発泡体である。

0028

また、係止部材13の近傍において、筒部3の外面には、肉厚部8から第2フランジ部7との間に、筒部3の軸方向に沿ってリブ17が設けられる。リブ17は、ネジ9の近傍に配置され、他の部位(例えばネジ9における筒部3の外面)に対して、外径が大きな部位である。なお、リブ17の高さ(半径)は、第2フランジ部7の高さ(半径)と略同等である。すなわち、リブ17は、第2フランジ部7よりも外方には突出しない。なお、ネジ9に沿って、筒部3の外方に配置できれば、リブ17の形状は特に限定されず、また、リブ17に代えて他の部材を配置してもよい。

0029

次に、壁部貫通部材1の固定方法について説明する。図4は、壁部19へ壁部貫通部材1を挿入した状態を示す図である。壁部19は、屋外側に配置される外壁部19aと、室内側に配置される木板19bと、木板19bの表面に貼り付けられる透湿防水シート19cとからなる。外壁部19aと木板19bとは互いに離間して配置される。なお、木板19bは、例えば合板である。

0030

壁部19には、あらかじめ貫通孔が設けられる。より詳細には、外壁部19aには、第1の貫通孔である貫通孔21aが形成され、木板19b(透湿防水シート19c)には、第2の貫通孔である貫通孔21bが設けられる。貫通孔21a、21bは同一軸上に形成され、貫通孔21bは、貫通孔21aよりも径が小さい。

0031

ここで、第2フランジ部7の外径は、外壁部19aに設けられた貫通孔21aの内径よりも小さい。したがって、外壁部19a側から、壁部貫通部材1を挿入する際、第2フランジ部7は、貫通孔21aを通過可能である。一方、第1フランジ部5の外径は、貫通孔21aの内径よりも大きい。このため、壁部貫通部材1は、第1フランジ部5(止水部材15b)が外壁部19aの外面に接触するまで挿入することができる。なお、第2フランジ部7の外径は、貫通孔21bの内径よりも大きい。このため、第2フランジ部7が貫通孔21bに挿入されることはない。

0032

まず、前述したように、係止部材13が筒部3の外周面に沿って倒れた状態で、外壁部19aの外側から貫通孔21aに筒部3を挿入する。この際、筒部3の先端が貫通孔21bに挿入される。なお、前述した様に、止水部材15bが外壁部19aの貫通孔21aの周囲の外面に接触するまで壁部貫通部材1を挿入すると、止水部材15aが貫通孔21bの周囲の外面側(透湿防水シート19c)に略接触する程度まで挿入可能となる。すなわち、止水部材15aの背面と止水部材15bの背面側との距離が、木板19b(透湿防水シート19c)の外面側と外壁部19aの外面との距離とおおよそ一致する。

0033

次に、第1フランジ部5の前方からネジ9を回転させる。図5(a)は、図4のB−B線断面における、係止部材13近傍の部分拡大図である。前述したように、壁部貫通部材1を壁部19へ挿入する際には、係止部材13が筒部3の外周面に沿って倒れた状態となる。例えば、係止部材13は、前述したリブ17を包含する外接円から外方にはみ出すことがなく、筒部3を貫通孔21aに挿入する際には、係止部材13と外壁部19aとが干渉することはない。

0034

外壁部19aの前面側(第1フランジ部5側)からネジ9を回転させると、係止部材13は、ネジ9の回転に伴い、空回り防止部材11と接触するまでは、ネジ9に対して回転し、外壁部19a側に移動する。この際、係止部材13とネジ9との螺合部における摩擦は、係止部材13の自重よりも小さいため、係止部材13は、回転せず、筒部3に沿って移動する。したがって、図5(a)に示すように、係止部材13は、畳まれた状態を維持する。

0035

さらにネジ9を回転させ、係止部材13が空回り防止部材11に接触すると、図5(b)に示すように、係止部材13は空回り防止部材11によって抵抗を受ける。すなわち、外壁部19a方向への移動が空回り防止部材11によって抵抗を受け、ネジ9に対する係止部材13の回転が規制される。したがって、図5(b)に示すように、係止部材13は、ネジ9とともに回転する(図中矢印C方向)。

0036

この際、係止部材13は、係止部材13の一部が筒部3の外周面(筒部3の外周面に形成されたリブ17)に接触するまで、回転することができる。すなわち、リブ17が、回転規制部として機能する。係止部材13が完全に回転すると、係止部材13の先端が、外側に広がり、正面視において、第1フランジ部5よりも外方に向けて突出する。すなわち、図6(a)に示すように、係止部材13が貫通孔21aの外周側に張り出す

0037

さらにネジ9を回転させると、係止部材13はリブ17(筒部3)と接触して、それ以上回転することができなくなるため、図6(b)に示すように、係止部材13は空回り防止部材11とともに、ネジ9の軸方向に沿って外壁部19a側(第1フランジ部5側)に移動する(図中矢印D方向)。係止部材13の一部が外壁部19aの内面と接触すると、係止部材13と第1フランジ部5とで止水部材15bを介して外壁部19aが挟み込まれる。

0038

さらにネジ9をねじ込むと、図7に示すように、壁部貫通部材1の筒部3が室内側に押し込まれる(図中矢印E方向)。このため、第1フランジ部5の背面に設けられた止水部材15bが、外壁部19aの前面に押し付けられる。すなわち、止水部材15bが変形し、外壁部19aの前面に密着して止水される。また、この際、第2フランジ部7の背面に設けられた止水部材15aが、木板19b(透湿防水シート19c)の前面に押圧される。すなわち、止水部材15aが変形し、木板19b(透湿防水シート19c)の前面に密着する。

0039

以上の操作を、全てのネジ9に対して行うことで、壁部貫通部材1(止水部材15a等)が壁部19に固定され、図7に示すように、壁部貫通部材1の壁部19への固定構造20を得ることができる。この後、壁部貫通部材1に配管等を挿通することで、施工が完了する。

0040

以上説明したように、本実施の形態によれば、壁部19に壁部貫通部材1を取り付ける際に、壁部19の前方側からネジ9を締めることによって、壁部19に壁部貫通部材1が固定される。このため、壁部19の前面と後面とで作業を行う必要がなく、取り付けが容易である。特に、外壁部19aを撤去することなく、内部の木板19b(透湿防水シート19c)と壁部貫通部材1との間の止水性を確保することができるため、木造構造体に対して、容易に固定することができる。

0041

また、空回り防止部材11が設けられることで、係止部材13を確実に外方に向けて回転させることができる。なお、壁部貫通部材1を取り外す際には、ネジ9を逆に回転させると、係止部材13は畳まれた状態に回転して、後方に移動する。壁部貫通部材1を壁部19から取り出した後、空回り防止部材11の位置を元の位置に戻すことで、再度使用することができる。

0042

次に、第2の実施形態について説明する。図8は、壁部貫通部材が壁部19へ固定された固定構造20aを示す図である。なお、以下の説明において、固定構造20と同一の機能を奏する構成については、図1図7と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。

0043

本実施形態では、第1フランジ部5の背面側には、止水部材15bが設けられない。すなわち、第1フランジ部5と係止部材13とで直接外壁部19aが挟み込まれる。なお、この状態において、第2フランジ部7の背面に設けられた止水部材15aは、木板19b(透湿防水シート19c)の前面に押し付けられる。すなわち、止水部材15aが変形し、木板19b(透湿防水シート19c)の前面に密着する。

0044

この状態から、第1フランジ部5の外周部に、シール部材23が設けられる。シール部材23は、例えば、コーキング材である。コーキング材が固化することで、壁部貫通部材の壁部19への固定構造20aを得ることができる。

0045

第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。このように、外壁部19aと第1フランジ部5との止水は、外壁部19aの外面側から行うことができるため、止水部材15bに代えて、従来のようなコーキング材を用いてもよい。

0046

以上添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

0047

1………壁部貫通部材
3………筒部
5………第1フランジ部
7………第2フランジ部
8………肉厚部
9………ネジ
11……空回り防止部材
13………係止部材
15a………止水部材
15b………止水部材
17………リブ
19………壁部
19a………外壁部
19b………木板
19c………透湿防水シート
20、20a………固定構造
21a、21b………貫通孔
23………シール部材

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