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技術 くさび緊結式足場における緊結装置

出願人 株式会社エムティオー近畿
発明者 宮本隆司
出願日 2017年12月4日 (1年11ヶ月経過) 出願番号 2017-232625
公開日 2019年6月24日 (4ヶ月経過) 公開番号 2019-100101
状態 特許登録済
技術分野 足場 棒・管の相互結合
主要キーワード 斜め後ろ向き 凸弧状 横断面形 縦長板状 半円弧形 底壁上面 前下がり傾斜状 ソケット金具
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2019年6月24日)のものです。
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図面 (7)

課題

アンロック状態くさびが常に適正な位置に保持されるようにして、緊結および緊結解除の作業ならびに梱包時の結束作業をスムーズに行いうる、くさび緊結式足場における緊結装置を提供する。

解決手段

緊結装置は、支柱1の外側面11に固着された平面より見てコ字形ソケット金具2と、布材3の端面31に垂下状に固着されたくさび5付きインサート金具4と、インサート金具4における垂直壁41内面の上部に設けられて、くさび5の上部を後方に向かって付勢する圧縮コイルばね6とを備えている。圧縮コイルばね6の弾性力によって、くさび5後面の後方突出部59の頂部分591が布材3の端面31の下部に押し付けられるとともに、くさび5の前面における屈曲凸部56よりも下方部分57がインサート金具4の垂直壁41内面に押し付けられることにより、くさび5のアンロック状態が保持される。

概要

背景

くさび緊結式足場における緊結装置として、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
この緊結装置は、支柱の所定高さの外周に固着された受け金具ソケット金具)と、2つの支柱間に渡される腕木材布材)の端部に設けられた係止金具(くさび付きインサート金具)とよりなる。受け金具は、平面からみてコ字形中央壁前下がりに傾斜させられている。係止金具は、くさびと、くさび案内部材とよりなる。くさびは、垂直部と、垂直部の上端に形成された後ろ向き水平突出部と、垂直部から下方に逆くの字状にのびその下半が受け金具の中央壁と略同じ斜度で前下がりに傾斜した逆くの字部と、逆くの字部より後ろ下がりに傾斜した下端部とを有する縦長板状のものである。くさび案内部材は、横断面が支柱の外周面に沿う垂直壁にくさび嵌め入れ用後方開口凹部を上縁に有する後方突出周縁が設けられ、この周縁の高さの上方寄り部分が腕木材の外周に沿うように弧状に突出させられて腕木材の外周両側に固着され、さらにその下方において受け金具の中央壁に引っ掛けられる下向き段部が形成されるとともに、これより下部分が受け金具を挿通してその下方に突出する長さの受け金具挿通部となされたものであり、くさびがその上端の後ろ向き水平突出部を上縁の上方に残して上下動自在に嵌め入れられるとともにその下端部が周縁下端の後面に接し得るようになされている。
上記の緊結装置にあっては、くさび上端の後ろ向き水平突出部をハンマーで叩いてくさびを押し下げると、くさびの垂直部がくさび案内部材の垂直壁に密接するとともに、くさびの逆くの字部下半が受け金具の中央壁に密接し、さらにこれより後ろ下がりに傾斜した下端部が受け金具の後方突出状周縁の後面に接することにより、くさびが降下状態に保たれる。その結果、くさびの緊結作用により腕木材がぐらつくことがないので、腕木材はしっかりと水平に保たれ、しかも、例えば薄鋼板製の床付布枠を使用してこれに風圧が下から加わったとしても、係止金具が受け金具から上に抜ける危険性はない。
また、支柱に緊結された腕木材を外す場合、くさびの下端部をハンマーで叩き上げて、くさびを上方に移動させれば、くさびが緩んだアンロック状態となるので、支柱の受け金具から腕木材端部の係止金具を上方へ抜いて、腕木材を取り外せばよい。

概要

アンロック状態のくさびが常に適正な位置に保持されるようにして、緊結および緊結解除の作業ならびに梱包時の結束作業をスムーズに行いうる、くさび緊結式足場における緊結装置を提供する。緊結装置は、支柱1の外側面11に固着された平面より見てコ字形のソケット金具2と、布材3の端面31に垂下状に固着されたくさび5付きインサート金具4と、インサート金具4における垂直壁41内面の上部に設けられて、くさび5の上部を後方に向かって付勢する圧縮コイルばね6とを備えている。圧縮コイルばね6の弾性力によって、くさび5後面の後方突出部59の頂部分591が布材3の端面31の下部に押し付けられるとともに、くさび5の前面における屈曲凸部56よりも下方部分57がインサート金具4の垂直壁41内面に押し付けられることにより、くさび5のアンロック状態が保持される。

目的

この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、アンロック状態のくさびが常に適正な位置に保持されるようにして、緊結および緊結解除の作業ならびに梱包時の結束作業をスムーズに行うことが可能である、くさび緊結式足場における緊結装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

支柱の外側面に固着された平面より見てコ字形ソケット金具と、布材の端面に垂下状に固着されたくさび付きインサート金具とを備えている、くさび緊結式足場における緊結装置であって、ソケット金具は、その中央壁前下がり傾斜状となされており、インサート金具は、上下方向にのびかつ支柱の外側面に沿いうる横断面形状を有する垂直壁と、垂直壁の左右側縁から後方張り出した左右側壁と、垂直壁の下端縁から後方に張り出した底壁とを有するものであって、左右側壁の後端縁の上部が布材の端面に接合されているとともに、同後端縁における布材よりもやや下方の高さ中間位置に、ソケット金具の中央壁上縁に受けられる下向きの段差が設けられ、インサート金具における前記段差よりも下方部分がソケット金具に差し込まれて、同下方部分の先端側がソケット金具の下方に突出させられており、くさびは、側面より見て前方凸状に屈曲した略く字形の縦長板状体よりなるものであって、その後面の下部に、ソケット金具の中央壁内面に沿いうる前下がり傾斜状の圧接面が設けられており、非緊結時のくさびは、その上部以外の部分がインサート金具の内部に収容されて、その下端部がインサート金具の底壁上面に当接または近接させられているととともに、その圧接面がソケット金具の中央壁内面から離間させられているアンロック状態となされる一方、緊結時のくさびは、前記アンロック状態から下方に打ち込まれることにより、その圧接面がソケット金具の中央壁内面に圧接させられるとともに、その下端部がインサート金具の下方に突出させられて同下端部の前面がインサート金具の底壁先端縁に圧接させられ、さらにその前面の長さ中間の屈曲凸部がインサート金具の垂直壁内面に圧接させられるロック状態となされ、前記緊結装置は、さらに、インサート金具における垂直壁内面の上部に設けられて、くさびの上部を後方に向かって付勢する付勢部材を備えており、付勢部材の付勢力によって、くさびの後面の長さ中間部が布材の端面の下部に押し付けられるとともに、くさびの前面における屈曲凸部よりも下方部分がインサート金具の垂直壁内面に押し付けられることにより、くさびのアンロック状態が保持されるようになっている、くさび緊結式足場における緊結装置。

請求項2

くさびの後面における長さ中間の屈曲凹部と圧接面との間の部分に、側面より見て略山形後方突出部が形成されており、同後方突出部の頂部分またはそれよりも下方部分が、アンロック状態のときに付勢部材によって布材の端面の下部に押し付けられるようになされている、請求項1記載のくさび緊結式足場における緊結装置。

請求項3

くさびの後面の上部に、左右方向にのびる溝状の切欠部が形成されており、アンロック状態のときに布材の端面の上部が切欠部内に非接触状に配置されるようになされている、請求項1または2記載のくさび緊結式足場における緊結装置。

請求項4

付勢部材が、テーパ状の圧縮コイルばねよりなり、同圧縮コイルばねの小径側端部が、インサート金具の垂直壁内面の上端部に取り付けられている、請求項1〜3のいずれか1つに記載のくさび緊結式足場における緊結装置。

技術分野

0001

この発明は、くさび緊結式足場における緊結装置に関する。

背景技術

0002

くさび緊結式足場における緊結装置として、下記の特許文献1に記載されたものが知られている。
この緊結装置は、支柱の所定高さの外周に固着された受け金具ソケット金具)と、2つの支柱間に渡される腕木材布材)の端部に設けられた係止金具(くさび付きインサート金具)とよりなる。受け金具は、平面からみてコ字形中央壁前下がりに傾斜させられている。係止金具は、くさびと、くさび案内部材とよりなる。くさびは、垂直部と、垂直部の上端に形成された後ろ向き水平突出部と、垂直部から下方に逆くの字状にのびその下半が受け金具の中央壁と略同じ斜度で前下がりに傾斜した逆くの字部と、逆くの字部より後ろ下がりに傾斜した下端部とを有する縦長板状のものである。くさび案内部材は、横断面が支柱の外周面に沿う垂直壁にくさび嵌め入れ用後方開口凹部を上縁に有する後方突出周縁が設けられ、この周縁の高さの上方寄り部分が腕木材の外周に沿うように弧状に突出させられて腕木材の外周両側に固着され、さらにその下方において受け金具の中央壁に引っ掛けられる下向き段部が形成されるとともに、これより下部分が受け金具を挿通してその下方に突出する長さの受け金具挿通部となされたものであり、くさびがその上端の後ろ向き水平突出部を上縁の上方に残して上下動自在に嵌め入れられるとともにその下端部が周縁下端の後面に接し得るようになされている。
上記の緊結装置にあっては、くさび上端の後ろ向き水平突出部をハンマーで叩いてくさびを押し下げると、くさびの垂直部がくさび案内部材の垂直壁に密接するとともに、くさびの逆くの字部下半が受け金具の中央壁に密接し、さらにこれより後ろ下がりに傾斜した下端部が受け金具の後方突出状周縁の後面に接することにより、くさびが降下状態に保たれる。その結果、くさびの緊結作用により腕木材がぐらつくことがないので、腕木材はしっかりと水平に保たれ、しかも、例えば薄鋼板製の床付布枠を使用してこれに風圧が下から加わったとしても、係止金具が受け金具から上に抜ける危険性はない。
また、支柱に緊結された腕木材を外す場合、くさびの下端部をハンマーで叩き上げて、くさびを上方に移動させれば、くさびが緩んだアンロック状態となるので、支柱の受け金具から腕木材端部の係止金具を上方へ抜いて、腕木材を取り外せばよい。

先行技術

0003

特開2016−75045号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上記特許文献1の緊結装置の場合、アンロック状態のくさびは、くさび案内部材に対して一定範囲で上下方向および前後方向に相対移動可能であるため、腕木材を取り外す際の振動等により、くさびの下端部がくさび案内部材の周縁下端から下方にずれ落ちて受け金具の中央壁に引っ掛かり、係止金具が受け金具からスムーズに外れないことがあった。
また、上記緊結装置にあっては、支柱の受け金具に腕木材の係止金具を差し込む際にも、アンロック状態のくさびの下端部が下方にずれ落ちていることがあり、そうすると同下端部が受け金具の中央壁に当たるため、係止金具の差し込みがスムーズに行われないおそれがあった。
さらに、上記緊結装置の場合、アンロック状態のくさびの上端部の位置、すなわち、くさび受け金具の周縁上端からのくさびの突出長さが揃わないため、梱包に際して、効率よく複数の腕木材を結束するのが容易でなかった。

0005

この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、アンロック状態のくさびが常に適正な位置に保持されるようにして、緊結および緊結解除の作業ならびに梱包時の結束作業をスムーズに行うことが可能である、くさび緊結式足場における緊結装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

この発明は、上記の目的を達成するために、以下の態様からなる。
なお、この発明を特定するに当たり、支柱と布材との位置関係において、「前」とは支柱のある側(図1,3,6の各左側)をいい、「後」とは布材のある側(図1,3,6の各右側)をいうものとする。また、「布材」には、床付き布枠の一部を構成する布材が含まれるものとする。

0007

1)支柱の外側面に固着された平面より見てコ字形のソケット金具と、布材の端面に垂下状に固着されたくさび付きインサート金具とを備えている、くさび緊結式足場における緊結装置であって、
ソケット金具は、その中央壁が前下がり傾斜状となされており、
インサート金具は、上下方向にのびかつ支柱の外側面に沿いうる横断面形状を有する垂直壁と、垂直壁の左右側縁から後方に張り出した左右側壁と、垂直壁の下端縁から後方に張り出した底壁とを有するものであって、左右側壁の後端縁の上部が布材の端面に接合されているとともに、同後端縁における布材よりもやや下方の高さ中間位置に、ソケット金具の中央壁上縁に受けられる下向きの段差が設けられ、インサート金具における前記段差よりも下方部分がソケット金具に差し込まれて、同下方部分の先端側がソケット金具の下方に突出させられており、
くさびは、側面より見て前方凸状に屈曲した略く字形の縦長板状体よりなるものであって、その後面の下部に、ソケット金具の中央壁内面に沿いうる前下がり傾斜状の圧接面が設けられており、
非緊結時のくさびは、その上部以外の部分がインサート金具の内部に収容されて、その下端部がインサート金具の底壁上面に当接または近接させられているととともに、その圧接面がソケット金具の中央壁内面から離間させられているアンロック状態となされる一方、緊結時のくさびは、前記アンロック状態から下方に打ち込まれることにより、その圧接面がソケット金具の中央壁内面に圧接させられるとともに、その下端部がインサート金具の下方に突出させられて同下端部の前面がインサート金具の底壁先端縁に圧接させられ、さらにその前面の長さ中間の屈曲凸部がインサート金具の垂直壁内面に圧接させられるロック状態となされ、
前記緊結装置は、さらに、インサート金具における垂直壁内面の上部に設けられて、くさびの上部を後方に向かって付勢する付勢部材を備えており、付勢部材の付勢力によって、くさびの後面の長さ中間部が布材の端面の下部に押し付けられるとともに、くさびの前面における屈曲凸部よりも下方部分がインサート金具の垂直壁内面に押し付けられることにより、くさびのアンロック状態が保持されるようになっている、くさび緊結式足場における緊結装置。

0008

2)くさびの後面における長さ中間の屈曲凹部と圧接面との間の部分に、側面より見て略山形の後方突出部が形成されており、同後方突出部の頂部分またはそれよりも下方部分が、アンロック状態のときに付勢部材によって布材の端面の下部に押し付けられるようになされている、上記1)のくさび緊結式足場における緊結装置。

0009

3)くさびの後面の上部に、左右方向にのびる溝状の切欠部が形成されており、アンロック状態のときに布材の端面の上部が切欠部内に非接触状に配置されるようになされている、上記1)または2)のくさび緊結式足場における緊結装置。

0010

4)付勢部材が、テーパ状の圧縮コイルばねよりなり、同圧縮コイルばねの小径側端部が、インサート金具の垂直壁内面の上端部に取り付けられている、上記1)〜3)のいずれか1つのくさび緊結式足場における緊結装置。

発明の効果

0011

上記1)のくさび緊結式足場における緊結装置によれば、インサート金具における垂直壁内面の上部に設けられた付勢部材の付勢力によって、くさびの後面の長さ中間部が布材の端面の下部に押し付けられるとともに、くさびの前面における屈曲凸部よりも下方部分がインサート金具の垂直壁内面に押し付けられることにより、くさびのアンロック状態が保持されるようになっているので、布材の端部を支柱に緊結して取り付ける際や、緊結を解除して取り外す際に、くさびがソケット金具の中央壁内面と接触するのが確実に回避され、スムーズに緊結および緊結解除の作業を行うことができる。
また、上記1)の緊結装置によれば、アンロック状態におけるインサート金具の上端からのくさびの突出長さが一定になるため、複数本の布材を結束して梱包する作業が容易となる。
つまり、上記1)の緊結装置によれば、上記特許文献1記載の緊結装置のようにソケット金具(受け金具)へのくさび付きインサート金具(係止金具)の差込引抜の作業時にくさびがずれて作業がスムーズに行われないという問題や、複数の布材を結束する際にくさびの突出長さが揃わないといった問題を確実に回避することができる。

0012

上記2)のくさび緊結式足場における緊結装置によれば、くさびがアンロック状態のときに、その後面における長さ中間の屈曲凹部と圧接面との間の部分に形成された後方突出部の頂部分またはそれよりも下方部分が、付勢部材によって布材の端面の下部に押し付けられるようになされているので、同部分を支点として、くさびの前面における屈曲凸部よりも下方部分がインサート金具の垂直壁内面に強く押し付けられ、従って、くさび付きインサート金具をソケット金具に差し込む際および抜き取る際に、くさびの圧接面がソケット金具の中央壁内面に緩衝するのがより確実に阻止され、作業性が向上する。

0013

上記3)のくさび緊結式足場における緊結装置によれば、くさびの後面の上部に形成された切欠部により、アンロック状態のときに布材の端面の上部がくさびと接触しないようにすることができ、したがって、付勢部材によるくさびのアンロック状態の保持がより確実に行われ、また、くさびの上部の全体厚さを小さくしなくてもよいので、くさびの強度を確保することができる。

0014

上記4)のくさび緊結式足場における緊結装置によれば、付勢部材がテーパ状の圧縮コイルばねよりなり、その小径側端部がインサート金具の垂直壁内面の上端部に取り付けられているので、圧縮コイルばねの弾性力(付勢力)が、くさび上部に伝わりやすく、したがって、くさびの後面の長さ中間部を布材の端面の下部に強く押し付けるとともに、くさびの前面における屈曲凸部よりも下方部分をインサート金具の垂直壁内面に強く押し付けて、確実にアンロック状態とすることができる。

図面の簡単な説明

0015

この発明の実施形態に係るくさび緊結式足場における緊結装置を示すものであって、支柱側のソケット金具と布材側のくさび付きインサート金具とを分離した状態の部分切欠き側面図である。
くさび付きインサート金具の分解斜視図である。
ソケット金具にくさび付きインサート金具が差し込まれ、くさびがアンロック状態にあるときの部分切欠き側面図である。
同平面図である。
図3のV−V線に沿う垂直断面図である。
くさびがロック状態にあるときの部分切欠き側面図である。

実施例

0016

この発明の実施形態を、図1図6を参照して以下に説明する。
これらの図に示すとおり、この実施形態のくさび緊結式足場における緊結装置は、金属パイプ製支柱(1)の外側面(11)に固着された平面より見てコ字形のソケット金具(2)と、金属パイプ製布材(3)の端面(31)に垂下状に固着されたくさび(5)付きインサート金具(4)とを備えてなる。

0017

ソケット金具(2)は、中央壁(21)と、中央壁(21)の左右側縁から前方にのびかつ先端縁が支柱(1)の外側面(11)に溶接されている左右側壁(22)(22)とよりなる。中央壁(21)は、前下がり傾斜状のものとなされている。

0018

インサート金具(4)は、上下方向にのびる垂直壁(41)と、垂直壁(41)の左右側縁から後方に張り出した左右側壁(42)(42)と、垂直壁(41)の下端縁から後方に張り出した底壁(43)とを有している。
垂直壁(41)は、支柱(1)の外側面(11)に沿いうる後方凸弧状の横断面形状を有するものとなされている。垂直壁(41)の下端部は、略半円形となされている。垂直壁(41)の上端部には、円形の孔(411)があけられている。
左右側壁(42)(42)の先端縁(後端縁)の高さ中央部には、下向きの段差(421)(421)が形成されている。同先端縁における上端と段差(421)(421)との間には、略縦長方形状の切欠部(422)(422)が形成されており、同切欠部(422)(422)に布材(3)の端面(31)の左右部分が溶接されている。また、左右側壁(42)(42)の先端縁における段差(421)(421)よりも下方部分(423)(423)は前下がり傾斜状となされており、従って、左右側壁(42)(42)の下部がテーパ状となされている。
底壁(43)は、垂直壁(41)の下端部の輪郭合致した略半円弧形リブ状となされており、左右側壁(42)(42)との間には斜め後ろ向きの段差(44)(44)が形成されている。
図3図6に示すように、このインサート金具(4)は、ソケット金具(2)に上方から差し込まれ、その左右側壁(42)(42)の段差(421)(421)がソケット金具(2)の中央壁(21)上縁に受けられることにより、ソケット金具(2)に保持されるようになっている。つまり、インサート金具(4)における段差(421)(421)よりも下方部分が、ソケット金具(2)に差し込まれる差し込み部(4a)となされ、同差し込み部(4a)の先端側部分、つまり、インサート金具(4)の下端部が、ソケット金具(2)の下方に突出させられている。インサート金具(4)の差し込み部(4a)がソケット金具(2)に差し込まれた状態において、インサート金具(4)の左右側壁(42)(42)の先端縁における段差(421)(421)よりも下方部分(423)(423)と、ソケット金具(2)の中央壁(21)内面との間には、隙間が生じている。

0019

くさび(5)は、側面より見て前方凸状に屈曲した略く字形の縦長板状体よりなる。この縦長板状体は、好適には鋼材等の鍛造品よりなる。
くさび(5)は、その長さの一部が、インサート金具(4)の内部に、所定範囲で上下方向に移動可能に収容されている。
くさび(5)の上端部には、前後方向の厚さが大きくなされた膨出部(51)が設けられている。膨出部(51)は、好ましくは、図1,2等に示すように後方に膨出させられたものとなされている。この膨出部(51)は、くさび(5)をハンマー等で下方に打ち込む際の打撃部として機能するとともに、くさび(5)が振動等によって下方にずれた場合に、布材(3)の端面(31)上部に当接することによって、くさび(5)がインサート金具(4)から抜け落ちるのを防止する抜け止め部として機能する。
くさび(5)の後面の長さ中間部、より詳細には、同後面における長さ中央付近の屈曲凹部(5)とそれよりも所定長さだけ下方位置との間の部分に、側面よりみて略山形の上側後方突出部(59)(後方突出部)が形成されている。図示では、上側後方突出部(59)は、側面よりみて三角形山形となされているが、その他、たとえば頂部分が丸みを帯びた山形や、頂部分の両側が凹弧状となされた山形であってもよい。
くさび(5)の後面下部には、ソケット金具(2)の中央壁(21)内面に沿いうる前下がり傾斜状の圧接面(521)が設けられている。この圧接面(521)は、くさび(5)後面における上側後方突出部(59)と下端寄り部分との間に形成された側面より見て三角形の下側後方突出部(52)の下側の前下がり傾斜面によって構成されている。また、上記の下側後方突出部(52)は、くさび(5)が上方に引き上げられた際に、同下側後方突出部(52)の上側の前上がり傾斜面(522)が布材(3)の端面(31)下部に当接することにより、くさび(3)が上方に抜けるのを阻止する抜け止め部として機能するものである。
くさび(5)の後面上部、より詳細には、くさび(5)後面における長さ中央付近の屈曲凹部と上端部の膨出部(51)との中間位置に、左右方向にのびる溝状の切欠部(53)が形成されている。図示の切欠部(53)は、両側面がテーパ面である溝形の横断面を有するものとなされている。より詳細には、切欠部(53)の上側面が短くて勾配が大きいテーパ面、下側面が長くて勾配が小さいテーパ面となされている。ただし、切欠部(53)の横断面形状は、これに限らず、例えば、一方の側面がテーパ面、他方の側面が垂直面である溝形、両側面が垂直面である溝形、両側面が長さおよび勾配の等しいテーパ面よりなる台形、V字形などであってもよい。
また、くさび(5)の前面上部の所要位置に、左右方向にのびる浅い溝状の切欠部(58)が形成されている。
くさび(5)の下端部(54)は、その上方部分よりもやや後方に角度をつけて傾斜させられている。これに伴い、くさび(5)前面の下端寄り位置に、緩やかな角部(55)が形成されている。
くさび(5)の下端部(54)の先端側部分は、インサート金具(4)の底壁(43)上面に沿いうるように、略半円形となされている。

0020

図3,4に示すように、非緊結時のくさび(5)は、その上部以外の部分がインサート金具(4)の内部に収容されて、その下端部(54)がインサート金具(4)の底壁(43)上面に当接または近接させられているととともに、その圧接面(521)がソケット金具(2)の中央壁(21)内面から離間させられた、アンロック状態となされている。

0021

一方、緊結時のくさび(5)は、前記アンロック状態から下方に打ち込まれる、すなわち、くさび(5)上端の膨出部(51)をハンマー等で下向きに叩く(図3の矢印(A)参照)ことにより、図6に示すように、その圧接面(521)がソケット金具(2)の中央壁(21)内面に圧接させられるとともに、その下端部(54)がインサート金具(4)の下方に突出させられて同下端部(54)の前面がインサート金具(4)の底壁(43)先端縁に圧接させられ、さらにその前面の長さ中間の屈曲凸部(56)がインサート金具(4)の垂直壁(41)内面に圧接させられた、ロック状態となされている。つまり、ロック状態では、くさび(5)が、ソケット金具(2)に対して1箇所、インサート金具(4)に対して2箇所で圧接させられており、それによって両金具(2)(4)どうしの緊結、ひいては支柱(1)と布材(3)との緊結が強固に行われるようになっている。
なお、図6に示すように、くさび(5)のロック状態において、ソケット金具(2)の下端の前後開口幅(W)に対して、インサート金具(4)の垂直壁(41)内面からのくさび(5)下端部(54)の水平方向突出長さ(L)の方が大きくなされている。従って、例えば、薄鋼板製の床付き布枠を使用してこれに下方から風圧が加わった場合や、クレーン足場を引っ張り上げる場合のように、布材(3)に対して比較的大きな引抜力が作用してくさび(5)が緩んだとしても、くさび(5)の下端部(54)がソケット金具(2)の中央壁(21)下縁に引っ掛かり、それによって、くさび(5)付きインサート金具(4)がソケット金具(2)から抜けるのが阻止され、ひいては、布材(3)の端部が支柱(1)から外れるのが確実に防止される。

0022

くさび(5)による緊結を解除する場合、図6に矢印(B)で示すように、くさび(5)の下端部(54)をハンマー等で上向きに叩く。すると、くさび(5)は、その下端部(54)がインサート金具(4)内に収まるように上方に移動して、図3に示すアンロック状態となるので、くさび(5)付きインサート金具(4)をソケット金具(2)から簡単に引き抜くことができる。

0023

上記緊結装置は、さらに、インサート金具(4)における垂直壁(41)内面の上部に設けられて、くさび(5)の上部を後方に向かって付勢する付勢部材(6)を備えている。この付勢部材(6)の付勢力によって、くさび(5)の後面の長さ中間部、より詳細には、上側後方突出部(59)の頂部分(591)が布材(3)の端面(31)の下部に押し付けられるとともに、くさび(5)の前面における屈曲凸部(56)よりも下方部分(57)がインサート金具(4)の垂直壁(41)内面に押し付けられることにより、くさび(5)のアンロック状態が保持されるようになっている(図1,3参照)。なお、上記のアンロック状態において、くさび(5)の後面における上側後方突出部(59)の頂部分(591)ではなく、これよりも下方の前下がり傾斜部分が、布材(3)の端面(31)の下部に押し付けられるようになされてもよい。
この実施形態の付勢部材は、テーパ状の圧縮コイルばね(6)よりなる。圧縮コイルばね(6)は、その小径側端部(61)が、インサート金具(5)の垂直壁(41)に設けられた孔(411)に嵌め込まれることにより、垂直壁(41)内面の上部に取り付けられている。圧縮コイルばね(6)の大径側端部(62)は、くさび(5)の前面上部に押し付けられているが、打込時や引抜時のくさび(5)の上下方向の移動を妨げるものではない。
この実施形態の緊結装置にあっては、上記の通り、インサート金具(4)における垂直壁(41)内面の上部に設けられた圧縮コイルばね(6)の弾性力によって、くさび(5)の後面の長さ中間部に形成された形成された上側後方突出部(59)の頂部分(591)が布材(3)の端面(31)の下部に押し付けられるとともに、同頂部分を支点として、くさび(5)の前面における屈曲凸部(56)よりも下方部分(57)がインサート金具(4)の垂直壁(41)内面に押し付けられ、くさび(5)のアンロック状態が確実に保持されるようになっているので(図3〜5参照)、布材(3)の端部を支柱(1)に緊結して取り付ける際や、緊結を解除して取り外す際に、くさび(5)がソケット金具(2)の中央壁(21)内面と接触するのが確実に回避され、スムーズに緊結および緊結解除の作業を行うことができる。また、上記緊結装置によれば、アンロック状態におけるインサート金具(4)上端からのくさび(5)の突出長さが一定になるため、複数本の布材(3)を結束して梱包する作業が容易となる(図1参照)。
また、図1,3に示すように、アンロック状態においては、くさび(5)の後面の上部に形成された切欠部(53)内に、布材(3)の端面(31)の上部が非接触状に配置されている。つまり、くさび(5)の後面は、上側後方突出部(59)の頂部分(591)のみが、圧縮コイルばね(6)の弾性力によって、布材(3)の端面(31)の下部に押し付けられている。また、圧縮コイルばね(6)は、その中心軸線(D)とくさび(5)後面における上側後方突出部(59)の頂部分(591)との距離ができるだけ大きくなるように、インサート金具(4)の垂直壁(41)の上端部に取り付けられている。ここで、圧縮コイルばね(6)の大径側端部(62)は、その上側部分を除く部分が、くさび(5)の前面上部に設けられた切欠部(58)に収まっている。これにより、圧縮コイルばね(6)の弾性力を、くさび(5)の上部に、より大きな力で作用させることができる。従って、くさび(5)は、圧縮コイルばね(6)の弾性力により、上側後方突出部(59)の頂部分(591)を支点として、上部側が前方に倒れるように傾動させられ、その結果、くさび(5)の下端部(54)がインサート金具(4)の内部に引き込まれやすくなる。また、くさび(5)前面における屈曲凸部(56)と下端部(54)との間の部分(57)が、インサート金具(4)の垂直壁(41)内面に強く押し付けられるので、両者の間に比較的大きな摩擦力が生じ、緊結や緊結解除の作業時の振動等によって、くさび(5)がインサート金具(4)に対して上下方向にずれ難くなり、くさび(5)のアンロック状態がより確実に保持される。

0024

この発明は、くさび緊結式足場における緊結装置として好適に用いられるものである。

0025

(1):支柱
(11):外側面
(2):ソケット金具
(21):中央壁
(3):布材
(31):端面
(4):インサート金具
(41):垂直壁
(42):左右側壁
(421):下向きの段差
(43):底壁
(5):くさび
(50):屈曲凹部
(521):圧接面
(53):切欠部
(56):屈曲凸部
(59):上側後方突出部(後方突出部)
(591):頂部分
(6):圧縮コイルばね(付勢部材)
(61):小径側端部
(D):中心軸線

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